JP7300934B2 - トンネル切羽前方探査システムおよび方法 - Google Patents

トンネル切羽前方探査システムおよび方法 Download PDF

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Description

本発明は、NATM工法による山岳トンネルの施工に好適なトンネル切羽前方探査システムおよび方法に関し、特に、トンネル掘削施工中の振動を用いたトンネル切羽前方探査システムおよび方法に関するものである。
従来、NATM工法による山岳トンネル施工において、探査専用の特別な機材を要せず、かつ、施工サイクルを乱さずにトンネル施工のモニタリング的手法と位置付け連続的な反射法地震探査を行うことが可能な「トンネル切羽前方探査方法」が知られている(特許文献1を参照)。この手法は、弾性波の振動源を破砕機械(油圧ブレーカー、ドリルジャンボ)による切羽の打撃振動とし、坑壁に設置した受振センサーにより振動データを計測することを特徴としている。また、受振センサー設置については、簡便かつ確実にロックボルトに連結させることができる「受信センサー装着具」が提案されている(特許文献2を参照)。また、上記の特許文献1と特許文献2を組み合わせた前方探査方法が知られている。
上記を含めて坑内弾性波探査は、一般に、センサーと計測制御部・データ収録部がケーブルで接続された有線タイプのシステムである。これに対して、掘削発破を振動源とし、ロックボルトの基端に取り付けられる地震波計測部により、弾性波のデータ計測および収録が無線で実施できるシステムが開発されている(特許文献3を参照)。
特許第5839271号公報 特開2014-181948号公報 特開2017-166881号公報
上記の従来の特許文献1による反射法地震探査は、センサーと記録および解析装置がケーブルで接続された有線タイプの探査であるため、ケーブル配線が多く取り回しに手間と時間がかかるおそれがあった。また、湧水が多く路盤状況が悪い坑内環境では、泥水によりケーブルコネクターが損傷する可能性があるなど、作業効率が悪くなるおそれがあった。
また、上記の特許文献2は、既設のロックボルトを使用でき設置作業を簡便に実施できるが、現場では地山状況に応じて異なる形状のロックボルトが使用されるため、その都度、ロックボルトのナットの形状に合わせた装着具に付け替える必要があった。
また、上記の特許文献3は、振動源やトリガー信号が掘削発破によるため、発破不可の地山条件では実施できない。また、センサー設置の際、ロックボルトのナットを専用工具で取り外す手間が想定される。
このため、NATM工法によるトンネル施工時のトンネル切羽前方探査方法において、センサー設置、データ計測・取得にかかる作業の手間を減らし、坑内環境によらず、かつ機械掘削の地山においても探査することができる技術が望まれていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、作業の手間が少なく、坑内環境によらずに効率的に探査することができるトンネル切羽前方探査システムおよび方法を提供することを目的とする。
上記した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るトンネル切羽前方探査システムは、NATM工法によるトンネル施工中に反射波地震探査法により切羽前方を探査するシステムであって、切羽面から所定距離だけ後方のトンネル坑壁の少なくとも異なる2か所に設置され、切羽面におけるトンネル施工中の打撃時の振動または発破時の振動の直接波と、切羽前方の地山内で反射する反射波を検知する受振センサーと、検知した振動データを収録する収録部と、無線で送信された収録部からの振動データを無線で受信する無線通信部と、受信した振動データに基づいて切羽前方の地山の状況を探査する探査部とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係るトンネル切羽前方探査システムは、上述した発明において、受振センサーおよび収録部は、ロックボルトのナットの形状にかかわらず、治具を介してトンネル坑壁の支保工に設置されることを特徴とする。
また、本発明に係るトンネル切羽前方探査システムは、上述した発明において、振動データの取得タイミングを指示するためのトリガー信号、または、受振センサーの時刻同期をとるためのトリガー信号を受振センサーまたは収録部に無線で送信するトリガー部をさらに備えることを特徴とする。
また、本発明に係るトンネル切羽前方探査方法は、NATM工法によるトンネル施工中に反射波地震探査法により切羽前方を探査する方法であって、切羽面から所定距離だけ後方のトンネル坑壁の少なくとも異なる2か所に受振センサーおよび収録部を設置するステップと、切羽面におけるトンネル施工中の打撃時の振動または発破時の振動の直接波と、切羽前方の地山内で反射する反射波を受振センサーで検知するステップと、検知した振動データを収録部で収録するステップと、収録した振動データを無線で送信するステップと、送信された振動データを無線で受信するステップと、受信した振動データに基づいて切羽前方の地山の状況を探査するステップとを備えることを特徴とする。
また、本発明に係るトンネル切羽前方探査方法は、上述した発明において、受振センサーおよび収録部を、ロックボルトのナットの形状にかかわらず、治具を介してトンネル坑壁の支保工に設置するステップを備えることを特徴とする。
また、本発明に係るトンネル切羽前方探査方法は、上述した発明において、振動データの取得タイミングを指示するためのトリガー信号、または、受振センサーの時刻同期をとるためのトリガー信号を受振センサーまたは収録部に無線で送信するステップをさらに備えることを特徴とする。
本発明に係るトンネル切羽前方探査システムによれば、NATM工法によるトンネル施工中に反射波地震探査法により切羽前方を探査するシステムであって、切羽面から所定距離だけ後方のトンネル坑壁の少なくとも異なる2か所に設置され、切羽面におけるトンネル施工中の打撃時の振動または発破時の振動の直接波と、切羽前方の地山内で反射する反射波を検知する受振センサーと、検知した振動データを収録する収録部と、無線で送信された収録部からの振動データを無線で受信する無線通信部と、受信した振動データに基づいて切羽前方の地山の状況を探査する探査部とを備えるので、受振センサーの設置と振動データの計測・取得の作業が簡便になり、坑内環境によらずに効率的に切羽前方探査することができるという効果を奏する。
また、本発明に係るトンネル切羽前方探査システムによれば、受振センサーおよび収録部は、ロックボルトのナットの形状にかかわらず、治具を介してトンネル坑壁の支保工に設置されるので、受振センサーおよび収録部の設置が簡便になるという効果を奏する。
また、本発明に係るトンネル切羽前方探査システムによれば、振動データの取得タイミングを指示するためのトリガー信号、または、受振センサーの時刻同期をとるためのトリガー信号を受振センサーまたは収録部に無線で送信するトリガー部をさらに備えるので、振動データの繰返し取得が容易になるという効果を奏する。
また、本発明に係るトンネル切羽前方探査方法によれば、NATM工法によるトンネル施工中に反射波地震探査法により切羽前方を探査する方法であって、切羽面から所定距離だけ後方のトンネル坑壁の少なくとも異なる2か所に受振センサーおよび収録部を設置するステップと、切羽面におけるトンネル施工中の打撃時の振動または発破時の振動の直接波と、切羽前方の地山内で反射する反射波を受振センサーで検知するステップと、検知した振動データを収録部で収録するステップと、収録した振動データを無線で送信するステップと、送信された振動データを無線で受信するステップと、受信した振動データに基づいて切羽前方の地山の状況を探査するステップとを備えるので、受振センサーの設置と振動データの計測・取得の作業が簡便になり、坑内環境によらずに効率的に切羽前方探査することができるという効果を奏する。
また、本発明に係るトンネル切羽前方探査方法によれば、受振センサーおよび収録部を、ロックボルトのナットの形状にかかわらず、治具を介してトンネル坑壁の支保工に設置するステップを備えるので、受振センサーおよび収録部の設置が簡便になるという効果を奏する。
また、本発明に係るトンネル切羽前方探査方法によれば、振動データの取得タイミングを指示するためのトリガー信号、または、受振センサーの時刻同期をとるためのトリガー信号を受振センサーまたは収録部に無線で送信するステップをさらに備えるので、振動データの繰返し取得が容易になるという効果を奏する。
図1は、本発明に係るトンネル切羽前方探査システムおよび方法の実施の形態を示す概略構成図である。 図2は、ロックボルトの断面図である。 図3は、受振センサー設置時の断面図である。 図4は、受振センサー設置時の側面図である。 図5は、受振センサー設置時における治具(固定部材は省略)の部分上面図である。 図6は、受振センサー設置時の上面図である。
以下に、本発明に係るトンネル切羽前方探査システムおよび方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
本実施の形態の探査対象は、軟岩、硬岩、土被りの大小によらず切羽前方と周辺地山を対象とする。発破不可の機械掘削による現場でも実施可能である。また、切羽面の振動源としては、破砕機械(油圧ブレーカー、ドリルジャンボ)や掛矢などの打撃が可能なものによる打撃時の振動や、発破時の振動を想定している。
図1に示すように、本発明の実施の形態に係るトンネル切羽前方探査システム10は、切羽面Kから所定距離だけ後方のトンネル坑壁Wに設置される無線式センサー12と、作業員Mが携帯するタブレット端末14およびトリガースイッチ16(トリガー部)を備える。直接波から弾性波速度を計算するために、無線式センサー12は少なくとも2か所に設置する。
無線式センサー12は、図3および図4に示すように、受振センサー18と、データ収録部20と、無線アンテナ22(無線通信部)と、これらに電力を供給するための電源24(バッテリ)と、これらを格納する環状の格納容器26と、既設のロックボルトBのナットNに取り付けるための治具28が一体となった機器である。
受振センサー18は、切羽面Kにおけるトンネル施工中の打撃時の振動または発破時の振動の直接波Dと、切羽前方の地山G内で反射する反射波Rを検知するものである。受振センサー18は、例えば、速度センサーまたは加速度センサーで構成することができる。
データ収録部20は、受振センサー18で検知した振動データを収録するものであり、例えばパソコンやデータロガーで構成することができる。無線アンテナ22は、トリガー信号を受信するために用いられる。
治具28は、図3~図6に示すように、ロックボルトBのナットNの形状によらず、少なくともナットNの2面に対して密着させるためのものであり、ナットNの周囲に配置される直方体枠状の治具本体30を備えている。治具本体30の内側には、側面視で正台形状の基部32が一対設けられる。この基部32の斜面には、側面視で逆直角三角形状のスライド部材34がスライド可能に当接配置される。スライド部材34どうしは、板状の接続部材36で接離自在に接続される。接続部材36はナットNの上面側に位置している。接続部材36の上面には、接続部材36をナットNに向けて押し付け可能なねじ部材38の下端が接続している。ねじ部材38は、治具本体30に固定された板状の固定部材40の穴に挿通配置され、ナット42で固定部材40に回転自在に留め付けられる。治具本体30の下側部分の横枠のうち、接続部材36に平行に延びる2本は、ボルト44で構成されている。このボルト44は、基部32どうしを互いに接近する方向に押圧付勢するためのものであり、ロックボルトBのナットNを中心に両側で2本配置することが望ましい。このボルト44を締結することで、スライド部材34をナットNの2面に強固に固定することができる。
この治具28をロックボルトBのナットNに装着する手順について説明する。まず、図2に示すように、ロックボルトBの端部、ナットN、座金Zに付着した吹付コンクリートや粉じんを、へら等でケレンする。これは、治具28をロックボルトBのナットNに密着させ、受振センサー18に振動を正確に受振させるためである。
次に、図3~図6に示すように、ロックボルトBのナットNの2面側に治具28のスライド部材34を嵌め込む。続いて、ねじ部材38を手で回し、スライド部材34、接続部材36とロックボルトBのナットNを図の垂直方向に固定する。続いて、ボルト44を手で締め、治具28とロックボルトBのナットNを図の水平方向に固定する。なお、受振センサー18等を格納する格納容器26や治具28の構造は、これに限るものではなく、少なくともロックボルトBのナットNの2面に対して治具28を密着可能な構造であれば、この形状でなくても構わない。
タブレット端末14は、図示しない無線ルーターを介してデータ収録部20からの振動データを無線で受信する無線通信部と、各無線式センサー12の計測条件を設定するコントロール部と、この振動データを保存する保存部と、この振動データに基づいて切羽前方の地山Gの状況を探査するアプリケーション(探査部)を備えている。このアプリケーションは、振動データを例えば上記の特許文献1や特許文献2で示した探査方法で解析処理することによって、切羽前方の地山Gの状況を探査する。無線ルーターは、トリガースイッチ16と合わせて作業員Mが携帯してもよいし、無線式センサー12の格納容器26内に内蔵してあってもよい。
トリガースイッチ16は、振動データの収録を任意のタイミングで開始するための指示信号を無線式センサー12に無線送信するため、また、各無線式センサー12の時刻同期をとるためのリモコン装置である。このトリガースイッチ16は、タブレット端末14に内蔵してあってもよい。
上記構成の動作および作用について説明する。
まず、上記の装着手順で無線式センサー12を既設のロックボルトBのナットNに装着する。次に、トリガースイッチ16をオンにして受振センサー18を、データ収録スタンバイ状態にさせ、かつ、各無線式センサー12の時刻同期がとれた状態にさせた後、破砕機械などで切羽面Kを打撃し、振動を発生させる。振動は、打撃時での振動に限るものではなく、発破時の振動であってもよい。無線式センサー12内の受振センサー18は、発生した振動の直接波Dと、地山G内(例えば、断層破砕帯などの弱層J)から反射してくる反射波R(弾性波)を検知する。この振動データは、データ収録部20に収録される。収録した振動データは、図示しない無線LANユニットから無線送信される。タブレット端末14は、無線ルータを介して振動データを無線受信する。タブレット端末14内の探査部のアプリケーションが、振動データに基づいて解析処理を行い、切羽前方の地山Gの状況を探査する。探査結果は、タブレット端末14の画面に表示され、ユーザーによって把握される。
本実施の形態によれば、受振センサー18、データ収録部20、取り付け用の治具28を一体化し、かつロックボルトBのナットNの形状にかかわらず設置できる構造とすることで、受振センサー設置、データ計測・取得が簡便になる。このため、破砕機械のオペレーターを除き、現場作業員1名で地山条件によらず前方探査を実施することが可能となり、切羽前方探査の効率性が格段に向上する。特に、受振センサー18とタブレット端末14の間が無線化されるため、ケーブルレスにより作業の安全性も向上する。したがって、従来の方法に比べて作業の手間が減り、坑内環境によらず、かつ機械掘削の地山においても探査可能である。各無線式センサー12のデータ取得およびデータ同期のためのトリガースイッチ16を設けることにより、容易に繰返しデータ取得が可能であり、また、発破振動データの取得も可能となり、広く使える切羽前方探査システムを実現できる。
以上説明したように、本発明に係るトンネル切羽前方探査システムによれば、NATM工法によるトンネル施工中に反射波地震探査法により切羽前方を探査するシステムであって、切羽面から所定距離だけ後方のトンネル坑壁の少なくとも異なる2か所に設置され、切羽面におけるトンネル施工中の打撃時の振動または発破時の振動の直接波と、切羽前方の地山内で反射する反射波を検知する受振センサーと、検知した振動データを収録する収録部と、無線で送信された収録部からの振動データを無線で受信する無線通信部と、受信した振動データに基づいて切羽前方の地山の状況を探査する探査部とを備えるので、受振センサーの設置と振動データの計測・取得の作業が簡便になり、坑内環境によらずに効率的に切羽前方探査することができる。
また、本発明に係るトンネル切羽前方探査システムによれば、受振センサーおよび収録部は、ロックボルトのナットの形状にかかわらず、治具を介してトンネル坑壁の支保工に設置されるので、受振センサーおよび収録部の設置が簡便になる。
また、本発明に係るトンネル切羽前方探査システムによれば、振動データの取得タイミングを指示するためのトリガー信号、または、受振センサーの時刻同期をとるためのトリガー信号を受振センサーまたは収録部に無線で送信するトリガー部をさらに備えるので、振動データの繰返し取得が容易になる。
また、本発明に係るトンネル切羽前方探査方法によれば、NATM工法によるトンネル施工中に反射波地震探査法により切羽前方を探査する方法であって、切羽面から所定距離だけ後方のトンネル坑壁の少なくとも異なる2か所に受振センサーおよび収録部を設置するステップと、切羽面におけるトンネル施工中の打撃時の振動または発破時の振動の直接波と、切羽前方の地山内で反射する反射波を受振センサーで検知するステップと、検知した振動データを収録部で収録するステップと、収録した振動データを無線で送信するステップと、送信された振動データを無線で受信するステップと、受信した振動データに基づいて切羽前方の地山の状況を探査するステップとを備えるので、受振センサーの設置と振動データの計測・取得の作業が簡便になり、坑内環境によらずに効率的に切羽前方探査することができる。
また、本発明に係るトンネル切羽前方探査方法によれば、受振センサーおよび収録部を、ロックボルトのナットの形状にかかわらず、治具を介してトンネル坑壁の支保工に設置するステップを備えるので、受振センサーおよび収録部の設置が簡便になる。
また、本発明に係るトンネル切羽前方探査方法によれば、振動データの取得タイミングを指示するためのトリガー信号、または、受振センサーの時刻同期をとるためのトリガー信号を受振センサーまたは収録部に無線で送信するステップをさらに備えるので、振動データの繰返し取得が容易になる。
以上のように、本発明に係るトンネル切羽前方探査システムおよび方法は、NATM工法による山岳トンネル施工時の切羽前方探査に有用であり、特に、作業の手間が少なく、坑内環境によらずに効率的に切羽前方探査するのに適している。
10 トンネル切羽前方探査システム
12 無線式センサー
14 タブレット端末(無線通信部)
16 トリガースイッチ(トリガー部)
18 受振センサー
20 データ収録部
22 無線アンテナ(無線通信部)
24 電源
26 格納容器
28 治具
30 治具本体
32 基部
34 スライド部材
36 接続部材
38 ねじ部材
40 固定部材
42 ナット
44 ボルト
B ロックボルト
D 直接波
G 地山
J 弱層
K 切羽面
M 作業員
N ナット
R 反射波
W トンネル坑壁
Z 座金

Claims (4)

  1. NATM工法によるトンネル施工中に反射波地震探査法により切羽前方を探査するシステムであって、
    切羽面から所定距離だけ後方のトンネル坑壁の少なくとも異なる2か所に設置され、切羽面におけるトンネル施工中の打撃時の振動または発破時の振動の直接波と、切羽前方の地山内で反射する反射波を検知する受振センサーと、検知した振動データを収録する収録部と、無線で送信された前記収録部からの振動データを無線で受信する無線通信部と、受信した振動データに基づいて切羽前方の地山の状況を探査する探査部とを備え
    前記受振センサーおよび前記収録部は、治具を介して前記トンネル坑壁に既設のロックボルトのナットに取り付けられ、
    前記治具は、前記ナットの周囲に配置され、前記受振センサーおよび前記収録部が取り付けられる治具本体と、前記治具本体の内側の前記ナットの側方において前記ナットに関して左右対称に設けられ、前記ナットの軸方向に直交し、かつ左右方向に直交する方向から見て台形状の斜面を前記ナットに近い側に有する基部と、前記基部の前記斜面に対してスライド可能に当接配置される斜面と、前記ナットの側面に当接可能な側面とを有するスライド部材と、前記ナットの軸方向の上面側に設けられ、左右の前記スライド部材どうしを接続する接続部材と、前記治具本体に固定され、前記接続部材の上方に配置される固定部材と、前記固定部材に挿通配置され、前記接続部材を前記ナットに向けて押し付け可能なねじ部材とを含み、
    前記治具本体は、前記ナットの前後両側で左右方向に延びるボルトを有し、前記ボルトは、左右の前記基部どうしを互いに接近する方向に押圧付勢して前記スライド部材の側面を前記ナットの左右2面に固定するものであることを特徴とするトンネル切羽前方探査システム。
  2. 振動データの取得タイミングを指示するためのトリガー信号、または、前記受振センサーの時刻同期をとるためのトリガー信号を前記受振センサーまたは前記収録部に無線で送信するトリガー部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のトンネル切羽前方探査システム。
  3. NATM工法によるトンネル施工中に反射波地震探査法により切羽前方を探査する方法であって、
    切羽面から所定距離だけ後方のトンネル坑壁の少なくとも異なる2か所に受振センサーおよび収録部を設置するステップと、切羽面におけるトンネル施工中の打撃時の振動または発破時の振動の直接波と、切羽前方の地山内で反射する反射波を前記受振センサーで検知するステップと、検知した振動データを前記収録部で収録するステップと、収録した振動データを無線で送信するステップと、送信された振動データを無線で受信するステップと、受信した振動データに基づいて切羽前方の地山の状況を探査するステップとを有し、
    前記受振センサーおよび前記収録部は、治具を介して前記トンネル坑壁に既設のロックボルトのナットに取り付けられ、
    前記治具は、前記ナットの周囲に配置され、前記受振センサーおよび前記収録部が取り付けられる治具本体と、前記治具本体の内側の前記ナットの側方において前記ナットに関して左右対称に設けられ、前記ナットの軸方向に直交し、かつ左右方向に直交する方向から見て台形状の斜面を前記ナットに近い側に有する基部と、前記基部の前記斜面に対してスライド可能に当接配置される斜面と、前記ナットの側面に当接可能な側面とを有するスライド部材と、前記ナットの軸方向の上面側に設けられ、左右の前記スライド部材どうしを接続する接続部材と、前記治具本体に固定され、前記接続部材の上方に配置される固定部材と、前記固定部材に挿通配置され、前記接続部材を前記ナットに向けて押し付け可能なねじ部材とを含み、
    前記治具本体は、前記ナットの前後両側で左右方向に延びるボルトを有し、前記ボルトは、左右の前記基部どうしを互いに接近する方向に押圧付勢して前記スライド部材の側面を前記ナットの左右2面に固定するものであることを特徴とするトンネル切羽前方探査方法。
  4. 振動データの取得タイミングを指示するためのトリガー信号、または、前記受振センサーの時刻同期をとるためのトリガー信号を前記受振センサーまたは前記収録部に無線で送信するステップをさらに備えることを特徴とする請求項3に記載のトンネル切羽前方探査方法。
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