JP7300890B2 - 端子台 - Google Patents

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Description

本発明は、端子台、特に、空調機、給湯器等の室内機と室外機とをケーブル接続するための端子台に関する。
従来の端子台では、本体内に組み込まれるターミナルを本体に係止するために、ケーブルを付勢するばね材とは別個のばね材を用いていた。このばね材は、平面視において前後方向に延び、その前端部が本体の内壁に当接するとともに、後端部が、本体に設けられた溝部に挿入・係止されることで本体の底部に固定される。さらに、このばね材は、左右方向に延びるクリップ部を備え、このクリップ部がターミナルに設けられた溝部内に挿入されることで、ターミナルを本体内の所定位置に保持する。しかし、この端子台では、このようなばね材を追加するため、部品点数が増え、組立工程が複雑化していた。
これに対して、特許文献1に記載の端子台では、ターミナルに切り込み部を設けて下方に屈曲させた片部を形成し、この片部を本体に設けた溝部内に挿入・係止させている。これにより、従来の端子台のような別部材のばね材を追加することなく、ターミナルを本体内の所定位置に保持することが可能となることから、部品点数を少なくでき、組み立て性を良くすることができるとしている。
特開2006-79900号公報
しかしながら、特許文献1に記載の端子台では、別部材のばね材の追加は不要となるものの、ターミナルに切り込み部を設け、折り曲げ加工によって片部を形成するという新たな工程が追加されるため、組み立て工程が増えて複雑化するという問題があった。
そこで本発明は、部品点数を増加させることなく、組み立て工程の複雑化を抑えることができる端子台を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の端子台は、本体部と、本体部に対して、その前後方向に沿って挿入されるターミナルと、本体部に対して、前後方向に直交する上下方向に沿って挿入されるプッシャと、ターミナル内に設けられた弾性部材と備え、ターミナルは、本体部に挿入されたときに、上壁部と下壁部がそれぞれ本体部の内壁に接触することによって上下方向の位置が決められ、前後方向と上下方向の両方向に直交する方向を左右方向としたとき、プッシャの第1係合部とターミナルの第1被係合部とを互いに係合させることによって、少なくともターミナルの前後方向の移動を規制し、プッシャの第2係合部とターミナルの第2被係合部とを互いに係合させることによって、少なくともターミナルの左右方向の移動を規制し、弾性部材は、ターミナルが挿入された状態の本体部に対して前後方向に沿ってケーブルが挿入されたときに、ケーブルを上下方向に付勢し、これによってケーブルを保持することを特徴としている。
本発明の端子台において、第1係合部は左右方向に突出する突起部であり、第2係合部は上下方向に延びる壁部であり、第1被係合部は左右方向に凹むように形成された溝部であり、第2被係合部は上下方向に凹むように形成された溝部であることが好ましい。
本発明の端子台において、第1係合部は、上下方向において第2係合部よりも下側まで延びる腕部の先端に設けられ、第2係合部は、第2被係合部と互いに係合する凹部を備えることが好ましい。
本発明の端子台において、第1被係合部は、ターミナルの前端から後側へ凹むように形成され、第2被係合部は、ターミナルの左端から右側へ凹むように形成されていることが好ましい。
本発明の端子台において、ターミナルは、上壁部と下壁部とを互いに接続するように上下方向に延びる側壁部を備え、第1被係合部は、ターミナルの側壁部を左右方向に貫通するように形成され、第2被係合部は、ターミナルの上壁部を上下方向に貫通するように形成されていることが好ましい。
本発明の端子台において、第2被係合部の溝部は、前後方向に複数並んで形成され、第2係合部の壁部は、第2被係合部の複数の溝部に対応するように、前後方向に複数並んで形成されていることが好ましい。
本発明の端子台において、第1係合部と第2係合部は、左右方向に突出する共通の突起部であり、第1被係合部と第2被係合部は、左右方向に凹むように形成された共通の溝部であり、共通の突起部は、共通の溝部に嵌入されることが好ましい。
本発明によると、部品点数を増加させることなく、組み立て工程の複雑化を抑えることができため、部品コストや製造コストを抑えることができ、省力化を図ることが可能となる端子台を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る端子台の外観形状を示す図であって、(a)は上方右後側から見た斜視図、(b)は上方左前側から見た斜視図、(c)は上方から見た平面図である。 第1実施形態におけるターミナルの構成を示す図であって、(a)は上方右前側から見た斜視図、(b)は上方左前側から見た斜視図、(c)は右側からみた側面図、(d)は左側から見た側面図である。 第1実施形態における板ばねの構成を示す図であって、(a)は上方右前側から見た斜視図、(b)は上方左前側から見た斜視図、(c)は左側から見た側面図である。 第1実施形態におけるプッシャの構成を示す図であって、(a)は下方右前側から見た斜視図、(b)は上方左後側から見た斜視図、(c)は正面図、(d)は背面図である。 第1実施形態における端子台の本体部に対して、板ばね40を装着したターミナル30を挿入する状態を示す図である。 第1実施形態において、本体部に対して、プッシャを挿入する過程を順に示す断面図である。 第1実施形態において、本体部に対して、プッシャを挿入する過程を順に示す断面図である。 (a)は、本体部に対して、ケーブルを挿入する前の状態を示す断面図、(b)は本体部内にケーブルが挿入された状態を示す断面図、(c)は本体部からケーブルを取り外す状態を示す断面図である。 (a)は、第2実施形態における、ターミナル、板ばね、及び、プッシャの構成を示す斜視図、(b)は、第2実施形態に係る端子台の構成を示す断面図である。 (a)は、第3実施形態における、ターミナル、板ばね、及び、プッシャの構成を示す斜視図、(b)は、第3実施形態に係る端子台の構成を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る端子台について図面を参照しつつ詳しく説明する。本実施形態の端子台は空調機、給湯器等の室内機と室外機とをケーブル接続するための端子台であり、ケーブルは単線を用いる。
<第1実施形態>
図1は端子台10の外観形状を示す図であって、(a)は上方右後側から見た斜視図、(b)は上方左前側から見た斜視図、(c)は上方から見た平面図である。図2は、ターミナル30の構成を示す図であって、(a)は上方右前側から見た斜視図、(b)は上方左前側から見た斜視図、(c)は右側からみた側面図、(d)は左側から見た側面図である。図3は弾性部材としての板ばね40の構成を示す図であって、(a)は上方右前側から見た斜視図、(b)は上方左前側から見た斜視図、(c)は左側から見た側面図である。図4は、プッシャ50の構成を示す図であって、(a)は下方右前側から見た斜視図、(b)は上方左後側から見た斜視図、(c)は正面図、(d)は背面図である。図5は、端子台10の本体部20に対して、板ばね40を装着したターミナル30を挿入する状態を示す図であって、本体部20を上下方向に沿った縦断面図で示している。
図6(a)~(c)と図7(a)~(c)は、ターミナル30及び板ばね40が挿入された状態の本体部20に対して、プッシャ50を挿入する過程を順に示す図であって、図6(a)~(c)は左側から見た断面図、図7(a)~(c)は前側から見た断面図である。図6(a)と図7(a)は、本体部20に対して、プッシャ50を入れる前の状態を示し、図6(b)と図7(b)は本体部20内にプッシャ50の一部を挿入した状態を示し、図6(c)と図7(c)は本体部20内へのプッシャ50の挿入が完了した状態を示す。図8(a)は、プッシャ50を挿入した状態の本体部20に対して、ケーブル60を挿入する前の状態を示す断面図、(b)は本体部20内にケーブル60が挿入された状態を示す断面図、(c)は本体部20からケーブル60を取り外す状態を示す断面図である。
図5、図6(a)、(b)、(c)、及び、図8(a)、(b)、(c)は図1(c)のA-A’線における断面図、図7(a)、(b)、(c)は、図1(c)のB-B’線における断面図である。各図には、基準座標としてX-Y-Z座標が示されている。X1-X2方向(X軸方向)は前後方向、Y1-Y2方向(Y軸方向)は左右方向、Z1-Z2方向(Z軸方向)は上下方向をそれぞれ示す。X1-X2方向、Y1-Y2方向、及び、Z1-Z2方向は互いに直交する。以下の説明において、Z軸に沿って上側から見た状態を平面視ということがある。また、端子台10は、図1~8に示す以外の向きに配置することもできる。
<全体構成>
図6(c)と図8(c)に示すように、本実施形態の端子台10は、本体部20と、ターミナル30と、弾性部材としての板ばね40と、プッシャ50とを備える。
図5に示すように、ターミナル30は、本体部20の収容空間21内に、その前後方向(X1-X2方向)に沿って、後側から挿入される。この挿入に先立って、ターミナル30の内部空間31内には、板ばね40が配置される。図6(a)~(c)と図7(a)~(c)に示すように、プッシャ50は、本体部20に対して、上下方向(Z1-Z2方向)に沿って上側から挿入される。
端子台10においては、本体部20の前面を貫通するように挿入口22が形成され(図1(b)、図5、図8(a))、この挿入口22から収容空間21内へからケーブル60が挿入される。本体部20内に挿入されたケーブル60は、ターミナル30の上壁部34と、板ばね40の前方片42及び上片45と、によって挟持され、ターミナル30に対して電気的に接続される。
<ターミナル>
図2(a)~(d)に示すように、ターミナル30は、一枚の金属板を折り曲げることによって、XY面(X1-X2方向とY1-Y2方向を含む面)内に延びる下壁部32と、下壁部32から略直角に折り曲げられて上側へ延びる側壁部33と、側壁部33から略直角に折り曲げられてXY面内に延びる上壁部34とが形成されている。下壁部32と上壁部34は互いに対向しつつ前後方向にそれぞれ延びている。このような構成により、ターミナル30には、下壁部32、側壁部33、及び、上壁部34で三方が囲まれる内部空間31が形成され、この内部空間31は、前側から見て略コの字状をなしている(図2(b)参照)。
ターミナル30の側壁部33には、前後方向の中央近傍の所定位置に、その一部を切り込んで内部空間31内に折り返した制止片35が形成されている。側壁部33の前端には、第1被係合部として第1凹部36が設けられている。この第1凹部36は、ターミナル30の前端から後側へ凹む溝部として形成され、側壁部33を左右方向に貫通している。
なお、第1凹部36は、第1係合部52aと係合可能であれば左右方向に貫通しない有底の溝部としてもよい。
ターミナル30の上壁部34には、第2被係合部として第2凹部37が設けられている。この第2凹部37は、左端から右側へ凹む溝部として形成され、上壁部34を上下に貫通するように設けられている。
なお、第2凹部37は、第2係合部53aと係合可能であれば上下方向に貫通しない有底の溝部としてもよい。
<板ばね(弾性部材)>
図3(a)~(d)に示すように、板ばね40は、一枚の金属板を折り曲げて形成したものであり、XY面内において前後方向に延びるベース部41と、ベース部41の前部から延びる前方片42と、ベース部41の後部から延びる後方片43と、後方片43からさらに延びる屈曲片44と、屈曲片44から延びる上片45とを備える。前方片42は、ベース部41の前部において、上側後方へ延びるように折り曲げ形成されている。後方片43は、ベース部41の後部から略直角に折り曲げられて上方へ延びている。屈曲片44は、後方片43の上端から前方へ延ばした後に上側後方へ折り返されている。上片45は、屈曲片44の後端46(図3(c))から、後方下向きに延びるように形成されている。
以上の構成において、上片45又は屈曲片44の後端46に対して下向きの外力が加わると、屈曲片44や上片45の変形によって、上片45は、外力の大きさに応じて下側へ付勢され、ベース部41へ近づく。このとき、屈曲片44や上片45の弾性力によって、上片45が元の位置に戻ろうとする、上向きの力が生じる。
前方片42に対して下方又は後方向きの外力が加わった場合には、前方片42は、外力の大きさに応じて下側へ屈曲するように付勢され、ベース部41へ近づくように変形する。このとき、前方片42の弾性力によって、前方片42が元の形状に戻ろうとする力が生じる。
なお、本実施形態では、弾性部材の一例として板ばね40を挙げたが、これに代えて、ベース部41、前方片42、後方片43、屈曲片44、及び、上片45と同様の位置関係を有しており、これらと同様の弾性力を有する弾性部材を用いることもできる。
<プッシャ>
プッシャ50は非導電性材料で構成され、例えば、樹脂を成形することによって製造される。図4(a)~(d)に示すように、プッシャ50は、左右方向に延びる本体部51と、本体部51から下向きにそれぞれ延びる、第1腕部52及び第2腕部53とを備える。図4(a)~(d)に例示するプッシャ50においては、第1腕部52は2本設けられ、第2腕部53は、左右方向において、2本の第1腕部52の間に1本設けられるとともに、2本の第1腕部52のそれぞれの外側に1本ずつ設けられている。
なお、第1腕部52と第2腕部53の本数は、端子台の仕様等に応じて任意に設定することができる。
図4(a)~(d)に示すように、第1腕部52は、左右方向に弾性変形可能となるような厚さで設けられている。第1腕部52の下部には第1係合部52aが設けられている。この第1係合部52aは、上部が左側へ突出し、下側へ向かうほど左右方向の幅が狭くなるような傾斜形状を有する突起部として形成されている。
図4(a)、(c)に示すように、第2腕部53の前面の右下部分には、後方向に凹んだ凹部を形成することにより、本体部51や第1腕部52よりも前後方向の厚みが小さく、上下方向に延びる薄い壁部としての第2係合部53aが設けられている。この第2係合部53aは、第1係合部52aよりも上側に位置している。
<端子台の製造工程>
図5に示すように、ターミナル30の内部空間31内には予め板ばね40が収容される。板ばね40は、ターミナル30の下壁部32上に載置され、ターミナル30の制止片35に対して後方片43が当接することによって前後方向の位置が定められる。このターミナル30は、本体部20の後側から収容空間21内へ挿入される。
図6(a)に示すように、本体部20の収容空間21内へ挿入されたターミナル30は、下壁部32、側壁部33、及び上壁部34が本体部20の内壁26、27、28(図5、図6)にそれぞれ接触し、これによって上下左右方向の位置が定められた状態でさらに挿入される。ターミナル30内に収容された板ばね40の前方片42はターミナル30の前部において露出しており、ターミナル30が本体部20の収容空間21内へ挿入されていくと本体部20の内壁29に突き当たる。板ばね40はターミナル30の制止片35によって後方への移動が規制されているため、収容空間21内におけるターミナル30の前方向への進行もこの位置で終了する。
このようにターミナル30及び板ばね40を所定位置に収容した本体部20に対して、プッシャ50が上側から上部開口23内へ下向きに挿入される(図6(a)、図7(a))。図7(a)~(c)に示すように、本体部20には、プッシャ50の2つの第1腕部52のそれぞれに対応する位置に、上下方向に延びる第1位置決め孔24が設けられ、また、3つの第2腕部53のそれぞれに対応する位置に、上下方向に沿って延びる第2位置決め孔25が設けられている。第1位置決め孔24と第2位置決め孔25はそれぞれ上部開口23に連通し、上下方向に沿って延びている。図7(b)に示すように、上部開口23から挿入されたプッシャ50の2つの第1腕部52は、対応する第1位置決め孔24にそれぞれ挿入され、3つの第2腕部53は対応する第2位置決め孔25にそれぞれ挿入される。
図7(b)に示すように、2本の第1腕部52は、第1位置決め孔24との位置関係によって、側壁部33の外面に接触しつつ、右側(Y2側)へ湾曲した状態で、第1位置決め孔24内を下側へ進行する。その後、上下方向において、プッシャ50の本体部51の上面51aが本体部20の上面20aに一致するまでプッシャ50を本体部20の収容空間21内へ挿入すると、図7(c)に示すように、第1腕部52の第1係合部52aは、側壁部33の第1凹部36内へ入り込み、第1係合部52aと第1被係合部としての第1凹部36とが互いに係合する。これによって、ターミナル30及び板ばね40の前後方向の移動が規制される。
また、3本の第2腕部53は、プッシャ50の本体部51の上面51aが本体部20の上面20aに一致するまでプッシャ50を本体部20の収容空間21内へ挿入する過程において、第2係合部53aがターミナル30の第2凹部37内に挿通され、第2係合部53aと第2凹部37とが互いに係合される(図6(b)、(c))。これによって、ターミナル30及び板ばね40は、前後方向と左右方向の移動が規制される。
以上の工程により、ターミナル30及び板ばね40は、上下方向においては本体部20の内壁26、28によって位置決めされ、前後方向においては、第1凹部36及び第2凹部37への係合により移動が規制され、さらに、左右方向においても第2腕部53の第2係合部53aにより移動が規制されることとなり、全体として本体部20内において所定の位置に配置される。よって、プッシャ50の挿入によって簡便にターミナル30及び板ばね40を位置決めすることができるため、部品点数を増加させることがなく、組み立て工程を複雑化することもない。
組み立てられた端子台10に対しては、前側から挿入口22内へ、単線のケーブル60が挿入される(図8(a))。ケーブル60は、その被覆部62の先端部から露出された芯線61がターミナル30の内部空間31内へ挿入される。ケーブル60を前から後側へ移動させるに伴って、これに接触する前方片42及び後端46は後方向下向きに付勢される。図8(b)に示すように、芯線61と被覆部62の境界部分が挿入口22に当接したところでケーブル60の挿入は完了し、内部空間31内において、芯線61は、前方片42及び後端46が元の位置に戻ろうとする弾性力によって上向きに付勢され、ターミナル30の上壁部34に当接する。これによって、ケーブル60がターミナル30内に保持されるとともに、ケーブル60の芯線61と上壁部34とが電気的に接続される。
図8(c)に示すように、本体部51の上面51aが本体部20の上面20aよりも下側に至るまでプッシャ50を本体部20内へ押し込むと、第2腕部53の第2係合部53aによって板ばね40の前方片42が押し下げられる。これによって、前方片42と芯線61とが離間するため、板ばね40による芯線61の保持が解除され、ケーブル60を本体部20から容易に引き出すことが可能となる。ここで、第2係合部53aによって前方片42を押し下げたときに前方片42が屈曲片44に接触すると、屈曲片44も押し下げられるために後端46の位置が下方にずれ、ケーブル60の引き出しがより容易になる。
<第2実施形態>
図9(a)は、第2実施形態における、ターミナル130、板ばね140、及び、プッシャ150の構成を示す斜視図、(b)は、第2実施形態に係る端子台110の構成を示す断面図である。図9(b)は、図8(c)に対応する位置の断面図である。
第2実施形態においては、ターミナル130に第2被係合部としての2つの溝部137a、137bが設けられ、プッシャ150に、第2係合部として、2つの壁部153a、153bが設けられている。
ここで、本体部120及び板ばね140は、第1実施形態の本体部20及び板ばね40と同様の構成を備える。
ターミナル130は、第1実施形態のターミナル30と同様に、折り曲げ加工によって、下壁部132、側壁部133、及び、上壁部134が形成されており、側壁部133には、第1被係合部として第1凹部136が設けられている。この第1凹部136は、ターミナル130の前端から後側へ凹む溝部として形成され、側壁部133を左右方向に貫通している。
溝部137aは、上壁部134の前端から後側へ凹むように設けられ、もう一つの溝部137bは、溝部137aに対して前後方向に並んで設けられている。これら2つの溝部137a、137bは、第1実施形態の第2凹部37と同様に、左端から右側へ凹むように、かつ、上壁部134を上下に貫通するように設けられている。
プッシャ150は、第1実施形態のプッシャ50と同様に、例えば樹脂の成形により、本体部151と、本体部151から上下方向に沿って下向きにそれぞれ延びる2つの第1腕部152とを備える。
2つの壁部153a、153bは、本体部151から上下方向に沿って下向きに延びるようにそれぞれ設けられており、本体部120に対してプッシャ150を挿入するときに上記溝部137a、137bにそれぞれ対応する位置に、前後方向に並んで設けられている。2つの壁部153a、153bは、3組設けられ、左右方向において、2本の第1腕部152の間に1組設けられるとともに、2本の第1腕部152のそれぞれの外側に1組ずつ設けられている。
以上の構成において、第1実施形態と同様に、ターミナル130及び板ばね140を所定位置に収容した本体部120に対して、上側からプッシャ150が下向きに挿入され、2本の第1腕部152の下端から突出する突起部として形成された第1係合部152aは、側壁部133の第1凹部136内へ入り込み、第1係合部152aと第1被係合部としての第1凹部136とが互いに係合し、ターミナル130及び板ばね140の前後方向の移動が規制される。
3組の壁部153a、153bは、ターミナル130の溝部137a、137b内にそれぞれ挿通され、それぞれ互いに係合される。これによって、ターミナル130及び板ばね140が、前後方向と左右方向の移動が規制される。
なお、溝部137a、137b、及び、これに対応する壁部153a、153bの数は、2つずつに限定されず、3つ以上の複数並べて形成してもよい。
また、その他の作用、効果、変形例は第1実施形態と同様である。
<第3実施形態>
図10(a)は、第3実施形態における、ターミナル230、板ばね240、及び、プッシャ250の構成の一部を拡大して示す斜視図、(b)は、第3実施形態に係る端子台210の構成を示す断面図である。図10(b)は、図7(c)に対応する位置での断面図である。
第3実施形態においては、ターミナル230に、第1被係合部及び第2被係合部として共通する溝部236が設けられている。ターミナル230の上壁部234には、第1実施形態の第2凹部37に対応する凹部は設けられておらず、プッシャ250の第2腕部253においても、第1実施形態の第2係合部53aに対応する凹部は設けられていない。
ここで、本体部220及び板ばね240は、第1実施形態の本体部20及び板ばね40と同様の構成を備え、プッシャ250についても、第2腕部253に凹部を設けていない点を除いて、第1実施形態のプッシャ50と同様の構成を備える。
ターミナル230は、第1実施形態のターミナル30と同様に、折り曲げ加工によって、下壁部232、側壁部233、及び、上壁部234が形成されており、側壁部233には、第1被係合部及び第2被係合部としての溝部236が設けられている。溝部236は、ターミナル230の前端において上下に延びる舌片236aに沿って上下に延びるように形成され、側壁部233を左右方向に貫通している。
以上の構成において、第1実施形態と同様に、ターミナル230及び板ばね240を所定位置に収容した本体部220に対して、上側からプッシャ250が下向きに挿入され、2本の第1腕部252の下端において第2係合部を兼ねる第1係合部252aは、側壁部233の溝部236内へ嵌入され、第1係合部252aと、第1被係合部及び第2被係合部としての溝部236とが互いに係合し、ターミナル230及び板ばね240の前後方向及び左右方向の移動が規制される。
本発明について上記実施形態を参照しつつ説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、改良の目的又は本発明の思想の範囲内において改良又は変更が可能である。
以上のように、本発明に係る端子台は、空調機、給湯器等の室内機と室外機とをケーブル接続するための端子台において、部品点数を増加させることなく、組み立て工程の複雑化を抑えることができる点で有用である。
10 端子台
20 本体部
20a 上面
21 収容空間
22 挿入口
23 上部開口
24 第1位置決め孔
25 第2位置決め孔
26、27、28 内壁
30 ターミナル
31 内部空間
32 下壁部
33 側壁部
34 上壁部
35 制止片
36 第1凹部(第1被係合部)
37 第2凹部(第2被係合部)
40 板ばね(弾性部材)
41 ベース部
42 前方片
43 後方片
44 屈曲片
45 上片
46 後端
50 プッシャ
51 本体部
51a 上面
52 第1腕部
52a 第1係合部
53 第2腕部
53a 第2係合部
60 ケーブル
61 芯線
62 被覆部
110 端子台
120 本体部
130 ターミナル
132 下壁部
133 側壁部
134 上壁部
136 第1凹部(第1被係合部)
137a、137b 溝部(第2被係合部)
140 板ばね(弾性部材)
150 プッシャ
151 本体部
152 第1腕部
152a 第1係合部
153a、153b 壁部(第2係合部)
210 端子台
220 本体部
230 ターミナル
232 下壁部
233 側壁部
234 上壁部
236 溝部(第1被係合部、第2被係合部)
236a 舌片
240 板ばね(弾性部材)
250 プッシャ
252 第1腕部
252a 第1係合部
253 第2腕部

Claims (7)

  1. 本体部と、
    前記本体部に対して、その前後方向に沿って挿入されるターミナルと、
    前記本体部に対して、前記前後方向に直交する上下方向に沿って挿入されるプッシャと、
    前記ターミナル内に設けられた弾性部材と備え、
    前記ターミナルは、前記本体部に挿入されたときに、上壁部と下壁部がそれぞれ前記本体部の内壁に接触することによって前記上下方向の位置が決められ、
    前記前後方向と前記上下方向の両方向に直交する方向を左右方向としたとき、
    前記プッシャの第1係合部と前記ターミナルの第1被係合部とを互いに係合させることによって、前記プッシャの上方向への抜けを防止し、
    前記プッシャの第2係合部と前記ターミナルの第2被係合部とを互いに係合させることによって、少なくとも前記ターミナルの前記前後方向の移動を規制し、
    前記弾性部材は、前記ターミナルが挿入された状態の前記本体部に対して前記前後方向に沿ってケーブルが挿入されたときに、前記ケーブルを前記上下方向に付勢し、これによって前記ケーブルを保持することを特徴とする端子台。
  2. 前記第1係合部は前記左右方向に突出する突起部であり、前記第2係合部は前記上下方向に延びる壁部であり、
    前記第1被係合部は前記左右方向に凹むように形成された溝部であり、前記第2被係合部は前記上下方向に凹むように形成された溝部である請求項1に記載の端子台。
  3. 前記第1係合部は、前記上下方向において前記第2係合部よりも下側まで延びる第1腕部の先端に設けられ、
    前記第2係合部は、下向きに延びる第2腕部に対して凹部を形成することにより設けられた、上下方向に延びる薄い壁部である請求項2に記載の端子台。
  4. 前記本体部は、その前面を貫通し、前記ケーブルを挿入する挿入口を備え、
    前記ターミナルは、前記本体部の後側から収容空間内へ挿入され、
    前記第1係合部は、左側へ突出する突起部であり、
    前記凹部は後方向に凹んだ凹部であり、
    前記第1被係合部は、前記ターミナルの前端から後側へ凹むように形成され、
    前記第2被係合部は、前記ターミナルの左端から右側へ凹むように形成されている請求項3に記載の端子台。
  5. 前記ターミナルは、前記上壁部と前記下壁部とを互いに接続するように上下方向に延びる側壁部を備え、
    前記第1被係合部は、前記ターミナルの側壁部を前記左右方向に貫通するように形成され、
    前記第2被係合部は、前記ターミナルの前記上壁部を前記上下方向に貫通するように形成されている請求項4に記載の端子台。
  6. 前記第2被係合部の前記溝部は、前記前後方向に複数並んで形成され、
    前記第2係合部の前記壁部は、前記第2被係合部の複数の前記溝部に対応するように、前記前後方向に複数並んで形成されている請求項2又は請求項3に記載の端子台。
  7. 前記第1係合部と前記第2係合部は、前記左右方向に突出する共通の突起部であり、
    前記第1被係合部と前記第2被係合部は、前記左右方向に凹むように形成された共通の溝部であり、
    前記共通の突起部は、前記共通の溝部に嵌入される請求項1に記載の端子台。
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