JP7292916B2 - 化粧鋼鈑 - Google Patents

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Description

本発明は、化粧鋼鈑に関する。
建築物の内装材等として利用される化粧鋼鈑としては、例えば、金属鋼鈑を備え、前記金属鋼鈑上に、ベースコート層、絵柄層及びトップコート層がこの順に、これらの厚さ方向において積層されて構成されたものが挙げられる。トップコート層はクリヤコート層と称することもある。
このような化粧鋼鈑において、絵柄層は、木目模様、抽象模様等、目的とする絵柄を有し、トップコート層は透明である。したがって、化粧鋼鈑においては、これをトップコート層側の外部から観察したときに、トップコート層を介して、絵柄層を視認可能であり、化粧鋼鈑は、この絵柄層の存在によって意匠性を有する。
化粧鋼鈑としては、その目的に応じて種々のものが提案されており、例えば、絵柄層とトップコート層との間に、さらに、特定範囲の高さのマット印刷層を備えていることにより、意匠性を向上させた化粧鋼鈑が開示されている(特許文献1参照)。
特開2017-164942号公報
さらに、建築物の仕様の多様化に伴い、化粧鋼鈑には、従来にない機能を有することが要求されるようになってきている。
本発明は、新規の機能を有する化粧鋼鈑を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は、金属鋼鈑を備え、前記金属鋼鈑上に、ベースコート層、絵柄層及びトップコート層がこの順に、これらの厚さ方向において積層されて構成されており、前記トップコート層がマイクロカプセルを含有する、化粧鋼鈑を提供する。
本発明の化粧鋼鈑においては、前記マイクロカプセルの壁材の構成成分がメラミン樹脂であることが好ましい。
本発明によれば、新規の機能を有する化粧鋼鈑が提供される。
本実施形態の化粧鋼鈑の一例を模式的に示す断面図である。 本実施形態の化粧鋼鈑の他の例を模式的に示す断面図である。 本実施形態の化粧鋼鈑の、さらに他の例を模式的に示す断面図である。 本実施形態の化粧鋼鈑の、さらに他の例を模式的に示す断面図である。
<<化粧鋼鈑>>
本発明の一実施形態に係る化粧鋼鈑は、金属鋼鈑を備え、前記金属鋼鈑上に、ベースコート層、絵柄層及びトップコート層がこの順に、これらの厚さ方向において積層されて構成されており、前記トップコート層がマイクロカプセルを含有する。
本実施形態の化粧鋼鈑は、前記トップコート層がマイクロカプセルを含有していることにより、前記マイクロカプセルの種類に応じた、新規の機能を有する。
マイクロカプセル含有層である前記トップコート層が最表層となっている前記化粧鋼鈑においては、マイクロカプセル含有層が最表層ではない化粧鋼鈑の場合よりも、マイクロカプセルの使用効果が高い。
以下、図面を参照しながら、本実施形態の化粧鋼鈑について詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図は、本発明の特徴を分かり易くするために、便宜上、要部となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率等が実際と同じであるとは限らない。
図1は、本実施形態の化粧鋼鈑の一例を模式的に示す断面図である。
ここに示す化粧鋼鈑1は、金属鋼鈑11を備え、金属鋼鈑11上に、ベースコート層12、絵柄層13及びトップコート層14がこの順に、これらの厚さ方向において積層されて構成されている。ベースコート層12は、金属鋼鈑11と、絵柄層13と、の間に配置され、絵柄層13は、ベースコート層12と、トップコート層14と、の間に配置されている。
トップコート層14は、マイクロカプセルを含有する。
また、化粧鋼鈑1は、金属鋼鈑11のトップコート層14側の面(本明細書においては、「第1面」と称することがある)11aに直接積層された状態の、化成被膜15を備えている。
また、化粧鋼鈑1は、金属鋼鈑11と、ベースコート層12との間、より具体的には、化成被膜15と、ベースコート層12と、の間に、プライマー層16を備えている。
また、化粧鋼鈑1は、金属鋼鈑11のトップコート層14側とは反対側の面(本明細書においては、「第2面」と称することがある)11bに、裏面コート層17を備えている。
また、化粧鋼鈑1は、絵柄層13のトップコート層14側の面(本明細書においては、「第1面」と称することがある)13aのうちの一部の領域上に、マット処理層18を備えている。
化粧鋼鈑1をトップコート層14側の上方から見下ろして平面視したとき、マット処理層18は、線状であり、化粧鋼鈑1は、複数のマット処理層18を備えている。
マット処理層18はいずれも、絵柄層13の第1面13aに直接接触して配置されており、マット処理層18が配置されていない領域においては、絵柄層13とトップコート層14とが、直接接触している。なお、上記のように平面視したときのマット処理層18の形状は、線状に限定されず、非線状であってもよい。
すなわち、化粧鋼鈑1は、裏面コート層17、金属鋼鈑11、化成被膜15、プライマー層16、ベースコート層12、絵柄層13及びトップコート層14がこの順に、これらの厚さ方向において積層され、さらに、絵柄層13と、トップコート層14と、の間の一部の領域に、マット処理層18を備えて、構成されている。
以下、各層について説明する。
<トップコート層>
トップコート層14は、化粧鋼鈑1に耐候性、曲げ加工性、耐傷性、清掃性等を付与する層である。
後述するように、絵柄層13の第1面13a上には、マット処理層18によって凹凸面が形成されているが、化粧鋼鈑1において、トップコート層14は、この凹凸を平坦化している。トップコート層14の金属鋼鈑11側とは反対側の面(本明細書においては、「第1面」と称することがある)14aは、平坦面である。
トップコート層14の第1面14aは、化粧鋼鈑1の一方の最表面である。
また、トップコート層14は透明であり、化粧鋼鈑1を、そのトップコート層14側の外部から観察したときに、トップコート層14よりも下に配置されている層を視認可能となっている。
トップコート層14は、無色及び有色のいずれであってもよいが、無色であることが好ましい。
トップコート層14は、マイクロカプセル(図示略)を含有する。
化粧鋼鈑1は、マイクロカプセルを含有するトップコート層14を備えていることにより、前記マイクロカプセルの種類に応じた、新規の機能を有する。
前記マイクロカプセルは、壁材によって芯物質が内包されて構成されている。
マイクロカプセルは、公知のものであってよい。
例えば、マイクロカプセルには、内包されている芯物質が経時とともに徐々にカプセルの外部に放出される特性を有する徐放性のマイクロカプセル;内包されている芯物質が経時とともに徐々にカプセルの外部に放出される特性を有しない非徐放性のマイクロカプセルがある。非徐放性のマイクロカプセルには、例えば、一定値以上の圧力がマイクロカプセルに加えられたときに、内包されている芯物質がカプセルの外部に放出される特性を有する感圧性のマイクロカプセル;このような特性を有しない非感圧性のマイクロカプセルがある。
なかでも、トップコート層14が含有するマイクロカプセルは、非徐放性のマイクロカプセルであることが好ましく、耐熱性を有するマイクロカプセルであることがより好ましい。
前記壁材は、膜形成能を有し、好ましくはオリゴマー又はポリマーであり、微小なカプセルを形成する。
前記芯物質は、マイクロカプセルの主たる活性を発現する成分である。マイクロカプセルにおいては、その製造時に用いた溶媒や乳化剤等が壁材によって内包され得るが、本明細書においては、内包されたこれらの成分(溶媒や乳化剤等)は、芯物質に分類しない。
マイクロカプセルにおいて、壁材の構成成分(本明細書においては、「壁材成分」と略記することがある)と、芯物質とは、いずれも特に限定されず、目的に応じて任意に選択できる。
徐放性及び非徐放性のいずれであるかによらず、前記マイクロカプセルが内包する前記芯物質は、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよく、2種以上である場合、それらの組み合わせ及び比率は、任意に選択できる。
マイクロカプセルの壁材成分としては、例えば、メラミン樹脂(別名:メラミン-ホルムアルデヒド樹脂)、ポリウレア、ポリウレタン、ポリアミド等が挙げられる。
これらの中でも、耐熱性が高い点では、壁材成分はメラミン樹脂であることが好ましい。
後述するように、化粧鋼鈑1中のいずれかの層は、熱硬化性樹脂の硬化物を含有することがある。このような化粧鋼鈑1の製造過程においては、熱硬化性樹脂を含有する層を形成した後、この層を加熱処理(一般的に「焼き付け」と称することがある)することにより、熱硬化性樹脂を硬化させる。このときの加熱処理の温度としては、例えば、190℃以上(190~280℃等)の高温が必要となる。このとき、壁材成分の耐熱性が不十分なマイクロカプセルを、トップコート層14が含有している場合には、このマイクロカプセルが破壊されてしまい、トップコート層14が目的とするタイミングで新規の機能を発揮できなくなってしまう。
これに対して、壁材成分がメラミン樹脂であるマイクロカプセルは、耐熱性が高いため、上記のような加熱処理(焼き付け)を必要とする化粧鋼鈑1での使用に、特に適している。
好ましいマイクロカプセルの芯物質としては、例えば、芳香剤等が挙げられる。
前記芳香剤としては、例えば、ヒノキオイル、スギオイル、ティーツリーオイル、サンプレイスオイル、ローズウッドオイル、シダーウッドオイル、フラキセンスオイル、ベンゾインオイル、ミルラオイル、ハーブ系オイル、ローズオイル、ラベンダーオイル、ローマンカモミールオイル、ジャスミンオイル、ゼラニウムオイル、リリーオイル等が挙げられる。
好ましいマイクロカプセルの一例としては、芯物質として芳香剤を内包する、非徐放性の芳香性マイクロカプセルが挙げられる。
例えば、非徐放性で感圧性の芳香性マイクロカプセルを含む化粧鋼鈑1を用いた場合には、何らかの一定値以上の圧力が化粧鋼鈑1中のトップコート層14に加えられた場合に、化粧鋼鈑1の適用領域において、少量ずつ、芳香剤が放出される。
これらの中でも、マイクロカプセルは、壁材成分がメラミン樹脂であり、芳香剤を内包する、耐熱性及び芳香性のマイクロカプセルであることがより好ましい。
マイクロカプセルの平均粒子径は、特に限定されない。例えば、前記平均粒子径は、0.5~20μm、1~16μm、1.5~13μm、2~10μm、及び2~5μmのいずれかであってもよい。このようなマイクロカプセルは、適度な強度を有しており、マイクロカプセルとしての特性を損なうことなく、目的外のタイミングでの破壊が抑制される。ここで、「目的外のタイミング」とは、例えば、化粧鋼鈑1を平積みした状態、又はロール状に巻き取った状態等で、実使用時とは異なる条件で圧力が加えられながら保管されているとき等を意味する。
本明細書において「平均粒子径」とは、特に断りのない限り、粒子について、粒度分布計を用いて測定された、体積粒度分布の中位径を意味する。
前記壁材の膜又は層の厚さは、特に限定されず、例えば、50~1000nmであってもよい。このような壁材を有するマイクロカプセルは、適度な強度を有しており、マイクロカプセルとしての特性を損なうことなく、目的外のタイミングでの破壊が抑制される。ここで、「目的外のタイミング」とは、上記と同じである。
マイクロカプセルとしては、例えば、界面重縮合法、in situ重縮合法等の公知の方法で製造されたものが挙げられるが、マイクロカプセルの製造方法は、これらに限定されない。
徐放性及び非徐放性のいずれであるかによらず、トップコート層14が含有する前記マイクロカプセルは、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよく、2種以上である場合、それらの組み合わせ及び比率は、任意に選択できる。
トップコート層14は、前記マイクロカプセルと、樹脂と、を含有する層であることが好ましい。
以下、このようなトップコート層14について説明する。
トップコート層14が含有する前記樹脂は、硬化性樹脂、硬化性樹脂の硬化物、及び非硬化性樹脂のいずれであってもよいが、硬化性樹脂又はその硬化物であることが好ましい。このように、トップコート層14が硬化性樹脂を用いて形成されていることにより、化粧鋼鈑の耐候性、耐傷性等がより高くなる。
トップコート層14における前記硬化性樹脂は、熱硬化性樹脂及び電離放射線硬化性樹脂のいずれであってもよい。
トップコート層14における前記非硬化性樹脂としては、例えば、熱可塑性樹脂が挙げられる。
本明細書において、「電離放射線」とは、電離放射線硬化性樹脂を硬化反応させ得るエネルギーを有する電磁波又は荷電粒子線を意味し、その具体例としては、紫外線、電子線、可視光線、X線、イオン線等が挙げられる。
紫外線源としては、例えば、超高圧水銀灯、高圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボンアーク灯、ブラックライト、メタルハライドランプ等の光源が挙げられる。
紫外線の波長は、190~380nmであることが好ましい。
電子線源としては、例えば、コッククロフトワルトン型、バンデグラフト型、共振変圧器型、絶縁コア変圧器型、直線型、ダイナミトロン型、又は高周波型等の、各種電子線加速器等が挙げられる。
電子線源は、例えば、好ましくは100~1000keV、より好ましくは100~300keVのエネルギーを有する電子を照射可能なものが好ましい。
トップコート層14における前記電離放射線硬化性樹脂としては、例えば、電離放射線の照射によって重合架橋反応可能なラジカル重合性二重結合を分子中に有するプレポリマー、オリゴマー又はモノマーを主成分とする透明性樹脂が挙げられる。
前記硬化性樹脂中の前記プレポリマー、オリゴマー及びモノマーは、それぞれ1種のみであってもよいし、2種以上であってもよく、2種以上である場合、それらの組み合わせ及び比率は、任意に選択できる。
前記プレポリマー、オリゴマー及びモノマーとしては、分子中に(メタ)アクリロイル基、(メタ)アクリロイルオキシ基等のラジカル重合性不飽和基、又はエポキシ基等のカチオン重合性官能基等を有する化合物が挙げられる。
前記プレポリマー又はオリゴマーとしては、ポリエンとポリチオールとの組み合わせによるポリエン/チオール系のプレポリマー又はオリゴマーも挙げられる。
なお、本明細書において、「(メタ)アクリロイル基」とは、「アクリロイル基」及び「メタクリロイル基」の両方を包含する概念である。(メタ)アクリロイル基と類似の用語についても同様であり、例えば、「(メタ)アクリル酸」とは、「アクリル酸」及び「メタクリル酸」の両方を包含する概念であり、「(メタ)アクリレート」とは、「アクリレート」及び「メタクリレート」の両方を包含する概念である。
ラジカル重合性不飽和基を有するプレポリマー又はオリゴマーとしては、例えば、ポリエステル(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリレート、トリアジン(メタ)アクリレート、シリコーン(メタ)アクリレート等が挙げられる。
これらプレポリマー又はオリゴマーの分子量は、例えば、250~100000であることが好ましい。
ラジカル重合性不飽和基を有するモノマーのうち、単官能モノマーとしては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、2-エチルヘキシル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
ラジカル重合性不飽和基を有するモノマーのうち、多官能モノマーとしては、例えば、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンエチレンオキサイドトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
カチオン重合性官能基を有するプレポリマー又はオリゴマーとしては、例えば、ビスフェノール型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂等のエポキシ系樹脂;脂肪酸系ビニルエーテル、芳香族系ビニルエーテル等のビニルエーテル系樹脂が挙げられる。
ポリエン/チオール系のプレポリマー又はオリゴマーにおける、前記チオールとしては、例えば、トリメチロールプロパントリチオグリコレート、ペンタエリスリトールテトラチオグリコレート等のポリチオールが挙げられる。
ポリエン/チオール系のプレポリマー又はオリゴマーにおける、前記ポリエンとしては、例えば、ジオール及びジイソシアネートから得られたポリウレタンの分子構造の両端に、アリルアルコールを付加したものが挙げられる。
トップコート層14が含有する前記熱硬化性樹脂としては、例えば、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、メラミン系樹脂、フェノール系樹脂、フッ素樹脂等が挙げられる。
トップコート層14が含有する前記非硬化性樹脂としては、フッ素樹脂(フッ素原子を有する樹脂)が挙げられる。
例えば、硬化性樹脂と、非硬化性のフッ素樹脂と、を含有するトップコート層14は、好ましいものの一例として挙げられる。
トップコート層14が含有する前記樹脂は、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよく、2種以上である場合、それらの組み合わせ及び比率は、任意に選択できる。
トップコート層14は、前記マイクロカプセルと、前記樹脂と、のいずれにも該当しない、他の成分を含有していてもよい。
トップコート層14が含有する前記他の成分は、特に限定されず、目的に応じて任意に選択できる。
トップコート層14が含有する前記他の成分は、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよく、2種以上である場合、それらの組み合わせ及び比率は、任意に選択できる。
トップコート層14が含有する前記他の成分としては、例えば、耐候剤(紫外線吸収剤、光安定剤等)、可塑剤、安定剤、充填剤、分散剤、着色剤(染料、顔料等)、骨材、溶媒、マット剤等が挙げられる。前記マット剤としては、後述するマット処理層が含有するマット剤と同様のものが挙げられる。
前記骨材は、トップコート層14の耐傷性を向上させる成分である。
骨材としては、例えば、長石、硅砂、寒水石、ガラスビーズ、合成樹脂ビーズ等の透明骨材等が挙げられる。
骨材の影響によって、トップコート層14の表面の凹凸度が望ましい範囲を超えて、トップコート層14の表面のマット感や手触り感が悪化し、意匠性が低下するという悪影響を抑制できる点において、骨材の平均粒子径は、後述するマット処理層中のマット剤の平均粒子径以下であることが好ましい。マット処理層が2種以上のマット剤を含有する場合には、骨材の平均粒子径は、含有量が最も多いマット剤の平均粒子径以下であることが好ましい。
トップコート層14において、すべての樹脂の合計含有量に対する、硬化性樹脂の含有量の割合([トップコート層14中の硬化性樹脂の量(質量部)]/[トップコート層14中のすべての樹脂の合計含有量(質量部)]×100)は、特に限定されないが、60~100質量%であることが好ましく、80~100質量%であってもよい。
トップコート層14が、前記マイクロカプセル及び樹脂を含有する場合、トップコート層14において、トップコート層14の総質量に対する、前記樹脂の含有量の割合([トップコート層14中の樹脂の量(質量部)]/[トップコート層14の総質量(質量部)]×100)は、マイクロカプセル及び樹脂の種類によらず、80~97質量%であることが好ましく、88~95質量%であることがより好ましい。
トップコート層14が、前記マイクロカプセル及び樹脂を含有する場合、トップコート層14のマイクロカプセルの含有量は、マイクロカプセルの種類に応じて、適宜調節できる。
例えば、マイクロカプセルが芳香性マイクロカプセルである場合には、トップコート層14において、前記樹脂の含有量に対する、前記マイクロカプセルの含有量の割合([トップコート層14中のマイクロカプセルの量(質量部)]/[トップコート層14中の樹脂の量(質量部)]×100)は、3質量%以上であることが好ましく、例えば、4質量%以上、及び5質量%以上のいずれかであってもよい。前記割合が前記下限値以上であることで、マイクロカプセルを用いたことによる効果がより顕著に得られる。
例えば、マイクロカプセルが芳香性マイクロカプセルである場合には、前記割合は、例えば、10.5質量以下、9.5質量以下、8.5質量以下、及び7.5質量以下のいずれかであってもよい。前記割合が前記上限値以下であることで、マイクロカプセルの過剰使用が抑制される。
例えば、マイクロカプセルが芳香性マイクロカプセルである場合には、前記割合は、上述のいずれかの下限値と、いずれかの上限値と、を任意に組み合わせて設定される範囲内に、適宜調節できる。例えば、一実施形態において、前記割合は、3~10.5質量、3~9.5質量、3~8.5質量、及び3~7.5質量のいずれかであってもよいし、4~10.5質量、及び5~10.5質量のいずれかであってもよいし、4~9.5質量、5~8.5質量、及び5~7.5質量のいずれかであってもよい。
トップコート層14が、前記マイクロカプセル及び樹脂を含有する場合、トップコート層14において、トップコート層14の総質量に対する、前記マイクロカプセル及び樹脂の合計含有量の割合(([トップコート層14中のマイクロカプセルの量(質量部)]+[トップコート層14中の樹脂の量(質量部)])/[トップコート層14の総質量(質量部)]×100)は、マイクロカプセル及び樹脂の種類によらず、80質量%以上であることが好ましく、例えば、90質量%以上、95質量%以上、及び99質量%以上、のいずれかであってもよい。
トップコート層14において、前記合計含有量の割合は、100質量%以下である。
トップコート層14は、ここでは1層のみであるものを示しているが、2層以上の複数層であってもよい。トップコート層14が複数層である場合、これら複数層は、互いに同一でも異なっていてもよく、これら複数層の組み合わせは特に限定されない。
なお、本明細書においては、トップコート層の場合に限らず、「複数層が互いに同一でも異なっていてもよい」とは、「すべての層が同一であってもよいし、すべての層が異なっていてもよく、一部の層のみが同一であってもよい」ことを意味し、さらに「複数層が互いに異なる」とは、「各層の材質及び厚さの少なくとも一方が互いに異なる」ことを意味する。
トップコート層14の厚さは、特に限定されず、目的に応じて適宜選択できるが、1~30μmであることが好ましく、1~24μmであることがより好ましく、1~18μmであることがさらに好ましく、1~12μmであることが特に好ましい。トップコート層14の厚さが前記下限値以上であることで、トップコート層14を備えていることによる効果(例えば、耐候性、曲げ加工性、耐傷性、清掃性)がより高くなる。トップコート層14の厚さが前記上限値以下であることで、化粧鋼鈑1の折り曲げがより容易になるなど、化粧鋼鈑1の取り扱い性がより良好となる。
本明細書において、「トップコート層の厚さ」とは、トップコート層全体の厚さを意味し、例えば、複数層からなるトップコート層の厚さとは、トップコート層を構成するすべての層の合計の厚さを意味する。
<金属鋼鈑>
金属鋼鈑11は、化粧鋼鈑1のベースとなる板状の部材である。
金属鋼鈑11の構成金属は、公知のものであってよい。
金属鋼鈑11として、より具体的には、例えば、溶融亜鉛メッキ鋼鈑、合金化メッキ鋼鈑、電気亜鉛めっき鋼鈑、アルミニウム板等が挙げられる。
前記溶融亜鉛メッキ鋼鈑は、隣接する層との密着性の向上と、耐傷性の向上と、のために、鋼鈑表面に金属皮膜(例えば、亜鉛メッキ)有するものが好ましい。
金属鋼鈑11は、ここでは1層のみであるものを示しているが、2層以上の複数層であってもよい。金属鋼鈑11が複数層である場合、これら複数層は、互いに同一でも異なっていてもよく、これら複数層の組み合わせは特に限定されない。
すなわち、金属鋼鈑11は、単独の鋼鈑であってもよいし、複合鋼鈑であってもよい。
金属鋼鈑11の厚さは、特に限定されないが、200~2000μmであることが好ましく、350~600μmであることがより好ましい。金属鋼鈑11の厚さが前記下限値以上であることで、化粧鋼鈑1の機械的強度がより高くなる。金属鋼鈑11の厚さが前記上限値以下であることで、化粧鋼鈑1の厚さが過剰となることが避けられ、例えば、化粧鋼鈑1の折り曲げがより容易になるなど、化粧鋼鈑1の取り扱い性がより良好となることがある。
本明細書において、「金属鋼鈑の厚さ」とは、金属鋼鈑全体の厚さを意味し、例えば、複数層からなる金属鋼鈑の厚さとは、金属鋼鈑を構成するすべての層の合計の厚さを意味する。
<化成被膜>
化成被膜15は、これに隣接する2層、すなわち、金属鋼鈑11と、プライマー層16と、の密着性を向上させ、また、金属鋼鈑11の腐食を抑制する。
化成被膜15は任意の構成であり、化粧鋼鈑1は化成被膜15を備えていなくてもよい。ただし、化粧鋼鈑1が化成被膜15を備えていることにより、化粧鋼鈑1の構造がより安定化する。特に、金属鋼鈑11が、亜鉛メッキ膜等の金属皮膜を有する場合には、この金属皮膜の耐腐食性(例えば耐白錆性)が向上する点から、化粧鋼鈑1は化成被膜15を備えていることが好ましい。
化成被膜15は、金属鋼鈑11の表面を化成処理することにより形成される。
化成被膜15としては、例えば、クロム酸塩溶液での処理により形成されたクロメート被膜;六価クロムを含まない処理液(すなわちクロメートフリー処理液)での処理により形成されたクロメートフリー皮膜等が挙げられる。
クロメートフリー処理液としては、例えば、リン酸亜鉛等のリン酸塩を含む処理液、ジルコニウム(Zr)塩を含む処理液、チタン(Ti)塩を含む処理液、ジルコニウム塩及びチタン塩をともに含む処理液、セリウム(Ce)塩を含む処理液、シランカップリング剤を含む処理液等が挙げられる。このような処理液で処理した場合には、亜鉛メッキ膜上に、チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、リン(P)、セリウム(Ce)、ケイ素(Si)、アルミニウム(Al)、リチウム(Li)等を主成分とし、クロム(Cr)を含まないクロメートフリー皮膜を形成できる。すなわち、クロメートフリー皮膜としては、例えば、チタン、ジルコニウム、リン、セリウム、ケイ素、アルミニウム及びリチウムからなる群から選択される1種又は2種以上を含むものが挙げられる。
環境負荷が小さい点では、化成被膜15は、クロメートフリー皮膜であることが好ましい。
化成被膜15の厚さは、特に限定されないが、0.5~15μmであることが好ましく、0.5~3μmであることがより好ましい。化成被膜15の厚さが前記下限値以上であることで、化成被膜15を備えていることによる効果が、より顕著となる。化成被膜15の厚さが前記上限値以下であることで、化成被膜15の厚さが過剰となることが避けられる。
<ベースコート層>
ベースコート層12は、化粧鋼鈑1に絵柄層13の下地色を付与する。
ベースコート層12としては、例えば、樹脂及び着色剤を含有するものが挙げられる。
ベースコート層12が含有する前記樹脂は、公知のものでよく、バインダー樹脂であってよい。
ベースコート層12が含有する前記樹脂としては、例えば、硬化性樹脂及びその硬化物が挙げられる。硬化性樹脂又はその硬化物を含有するベースコート層12は、光が照射される環境下においても、耐久性が高い。
ベースコート層12が含有する前記硬化性樹脂は、熱硬化性樹脂であることが好ましく、前記硬化性樹脂の硬化物は、熱硬化性樹脂の硬化物であることが好ましい。
ベースコート層12における前記熱硬化性樹脂としては、例えば、ポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、メラミン系樹脂、アルキッド系樹脂、フェノール系樹脂、アクリル系樹脂等が挙げられる。
ベースコート層12が含有する前記樹脂は、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよく、2種以上である場合、それらの組み合わせ及び比率は、任意に選択できる。
ベースコート層12が含有する前記着色剤は、公知のものでよく、例えば、顔料及び染料のいずれであってもよいが、顔料であることが好ましい。
ベースコート層12が含有する前記着色剤としては、後述する絵柄層13が含有する着色剤と同様のものが挙げられる。
ベースコート層12が含有する前記着色剤は、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよく、2種以上である場合、それらの組み合わせ及び比率は、任意に選択できる。
ベースコート層12は、前記樹脂と、前記着色剤と、のいずれにも該当しない、他の成分を含有していてもよい。
ベースコート層12が含有する前記他の成分は、特に限定されず、目的に応じて任意に選択できる。
ベースコート層12が含有する前記他の成分は、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよく、2種以上である場合、それらの組み合わせ及び比率は、任意に選択できる。
ベースコート層12が含有する前記他の成分としては、例えば、紫外線吸収剤、光安定剤等の耐候剤等が挙げられる。
ベースコート層12が含有する前記紫外線吸収剤は、公知のものでよく、特に限定されない。
前記紫外線吸収剤としては、例えば、ヒドロキシフェニルトリアジン系紫外線吸収剤等が挙げられる。
ベースコート層12が含有する前記光安定剤は、公知のものでよく、特に限定されない。
前記光安定剤としては、例えば、N-ORタイプのヒンダードアミン系光安定剤等が挙げられる。
ベースコート層12において、ベースコート層12の総質量に対する、前記樹脂の含有量の割合([ベースコート層12中の樹脂の量(質量部)]/[ベースコート層12の総質量(質量部)]×100)は、40~60質量%であることが好ましい。
ベースコート層12において、ベースコート層12の総質量に対する、前記紫外線吸収剤の含有量の割合([ベースコート層12中の紫外線吸収剤の量(質量部)]/[ベースコート層12の総質量(質量部)]×100)は、0.5~1.5質量%であることが好ましい。前記割合が前記下限値以上であることで、紫外線吸収剤を用いたことによる効果がより顕著に得られる。前記割合が前記上限値以下であることで、紫外線吸収剤の過剰使用が抑制される。
ベースコート層12において、ベースコート層12の総質量に対する、前記光安定剤の含有量の割合([ベースコート層12中の光安定剤の量(質量部)]/[ベースコート層12の総質量(質量部)]×100)は、0.5~1.5質量%であることが好ましい。前記割合が前記下限値以上であることで、光安定剤を用いたことによる効果がより顕著に得られる。前記割合が前記上限値以下であることで、光安定剤の過剰使用が抑制される。
ベースコート層12において、ベースコート層12の総質量に対する、前記樹脂及び着色剤の合計含有量の割合(([ベースコート層12中の樹脂の量(質量部)]+[ベースコート層12中の着色剤の量(質量部)])/[ベースコート層12の総質量(質量部)]×100)は、80質量%以上であることが好ましく、例えば、90質量%以上、95質量%以上、及び99質量%以上、のいずれかであってもよい。
ベースコート層12において、前記合計含有量の割合は、100質量%以下である。
ベースコート層12は、ここでは1層のみであるものを示しているが、2層以上の複数層であってもよい。ベースコート層12が複数層である場合、これら複数層は、互いに同一でも異なっていてもよく、これら複数層の組み合わせは特に限定されない。
ベースコート層12の厚さは、特に限定されないが、10~30μmであることが好ましく、14~26μmであることがより好ましく、例えば、18~22μmであってもよい。ベースコート層12の厚さが前記下限値以上であることで、ベースコート層12を備えていることによる効果がより高くなる。ベースコート層12の厚さが前記上限値以下であることで、ベースコート層12の厚さが過剰となることが避けられる。
本明細書において、「ベースコート層の厚さ」とは、ベースコート層全体の厚さを意味し、例えば、複数層からなるベースコート層の厚さとは、ベースコート層を構成するすべての層の合計の厚さを意味する。
<絵柄層>
化粧鋼鈑1は、絵柄層13を備えていることにより、化粧鋼鈑1をトップコート層14側の外部から観察したときに、意匠性を有する。
絵柄層13の絵柄は、目的に応じて任意に選択でき、特に限定されない。
好ましい絵柄としては、例えば、木目模様、コルク模様、石(例えば大理石)目模様、砂目模様、タイル貼模様、煉瓦積模様、布目模様、皮絞模様、幾何学図形、文字、記号、抽象模様、単色無地、これら絵柄(木目模様~単色無地)から選択される2種以上が組み合わされて、構成された複合絵柄等が挙げられる。
絵柄層13としては、例えば、樹脂及び着色剤を含有するものが挙げられる。
絵柄層13が含有する前記樹脂は、公知のものでよく、バインダー樹脂であってよい。
絵柄層13が含有する前記樹脂としては、例えば、硬化性樹脂及びその硬化物が挙げられ、ベースコート層12が含有する前記硬化性樹脂及びその硬化物と同様のものが挙げられる。硬化性樹脂又はその硬化物を含有する絵柄層13は、光が照射される環境下においても、耐久性が高い。
絵柄層13が含有する前記硬化性樹脂は、熱硬化性樹脂であることが好ましく、前記硬化性樹脂の硬化物は、熱硬化性樹脂の硬化物であることが好ましい。
絵柄層13が含有する前記樹脂は、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよく、2種以上である場合、それらの組み合わせ及び比率は、任意に選択できる。
絵柄層13が含有する前記着色剤は、公知のものでよく、例えば、顔料及び染料のいずれであってもよい。
前記着色剤としては、例えば、カーボンブラック、チタン白(酸化チタン)、亜鉛華、鉄複合酸化物、酸化鉄、弁柄、紺青、カドミウムレッド等の無機顔料;アゾ顔料、レーキ顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、フタロシアニン顔料、イソインドリノン顔料、ジオキサジン顔料等の有機顔料;アルミニウム粉、ブロンズ粉等の金属粉顔料;酸化チタン被覆雲母、酸化塩化ビスマス等の真珠光沢顔料;蛍光顔料;夜光顔料;メタリック顔料等が挙げられる。前記鉄複合酸化物は、遮熱顔料として使用可能である。
絵柄層13が含有する前記着色剤は、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよく、2種以上である場合、それらの組み合わせ及び比率は、任意に選択できる。
絵柄層13は、前記樹脂と、前記着色剤と、のいずれにも該当しない、他の成分を含有していてもよい。
絵柄層13が含有する前記他の成分は、特に限定されず、目的に応じて任意に選択できる。
絵柄層13が含有する前記他の成分は、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよく、2種以上である場合、それらの組み合わせ及び比率は、任意に選択できる。
絵柄層13において、絵柄層13の総質量に対する、前記樹脂の含有量の割合([絵柄層13中の樹脂の量(質量部)]/[絵柄層13の総質量(質量部)]×100)は、40~80質量%であることが好ましい。
絵柄層13において、前記樹脂の含有量に対する、前記着色剤の含有量の割合([絵柄層13中の着色剤の量(質量部)]/[絵柄層13中の樹脂の量(質量部)]×100)は、80~120質量%であることが好ましい。前記割合が前記下限値以上であることで、着色剤を用いたことによる効果がより顕著に得られる。前記割合が前記上限値以下であることで、着色剤の過剰使用が抑制される。
絵柄層13において、絵柄層13の総質量に対する、前記樹脂及び着色剤の合計含有量の割合(([絵柄層13中の樹脂の量(質量部)]+[絵柄層13中の着色剤の量(質量部)])/[絵柄層13の総質量(質量部)]×100)は、80質量%以上であることが好ましく、例えば、90質量%以上、95質量%以上、及び99質量%以上、のいずれかであってもよい。
絵柄層13において、前記合計含有量の割合は、100質量%以下である。
絵柄層13は、ここでは1層のみであるものを示しているが、2層以上の複数層であってもよい。絵柄層13が複数層である場合、これら複数層は、互いに同一でも異なっていてもよく、これら複数層の組み合わせは特に限定されない。
絵柄層13の厚さは、特に限定されないが、0.1~1.3μmであることが好ましく、0.1~1μmであることがより好ましく、例えば、0.1~0.5μm、及び0.1~0.2μmのいずれかであってもよい。絵柄層13の厚さが前記下限値以上であることで、絵柄層13を備えていることによる効果(例えば、化粧鋼鈑1の意匠性)がより高くなる。絵柄層13の厚さが前記上限値以下であることで、化粧鋼鈑1の厚さが過剰となることが避けられ、例えば、化粧鋼鈑1の折り曲げがより容易になるなど、化粧鋼鈑1の取り扱い性がより良好となることがある。
本明細書において、「絵柄層の厚さ」とは、絵柄層全体の厚さを意味し、例えば、複数層からなる絵柄層の厚さとは、絵柄層を構成するすべての層の合計の厚さを意味する。
<マット処理層>
化粧鋼鈑1は、マット処理層18を備えていることにより、触感による立体感を有するとともに、化粧鋼鈑1をトップコート層14側の外部から観察したときの、視覚による立体感を有し、高い意匠性を有する。
マット処理層18は任意の構成であり、化粧鋼鈑1はマット処理層18を備えていなくてもよい。ただし、上記の理由から、化粧鋼鈑1はマット処理層18を備えていることが好ましい。
先の説明のとおり、マット処理層18は、絵柄層13の第1面13aのうちの一部の領域上に設けられている。これにより、絵柄層13の第1面13a上に、凹凸面が形成されている。
絵柄層13の第1面13a上における、マット処理層18の配置位置は、任意に設定できるが、前記第1面13aにおける絵柄に対応して調節することが好ましく、例えば、前記第1面13aにおける絵柄を構成している線に沿って、配置されていてもよい。例えば、絵柄層13の第1面13aにおける絵柄が木目模様である場合には、この木目模様を構成している導管に沿って、線状又は非線状のマット処理層18が配置されていてもよい。
マット処理層18としては、例えば、樹脂及びマット剤を含有するものが挙げられる。
マット処理層18が含有する前記樹脂は、公知のものでよく、バインダー樹脂であってよい。
マット処理層18が含有する前記樹脂としては、例えば、硬化性樹脂及びその硬化物が挙げられる。
マット処理層18における前記硬化性樹脂は、熱硬化性樹脂及び電離放射線硬化性樹脂のいずれであってもよい。
硬化性樹脂又はその硬化物を含有するマット処理層18は、光が照射される環境下においても、耐久性が高い。
マット処理層18が含有する前記熱硬化性樹脂及びその硬化物としては、ベースコート層12が含有する硬化性樹脂及びその硬化物と同様のものが挙げられ、さらに、2液硬化型樹脂及びその硬化物も挙げられる。
マット処理層18が含有する前記電離放射線硬化性樹脂及びその硬化物としては、トップコート層14が含有する電離放射線硬化性樹脂及びその硬化物と同様のものが挙げられる。
マット処理層18が含有する前記樹脂は、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよく、2種以上である場合、それらの組み合わせ及び比率は、任意に選択できる。
マット処理層18が含有する前記マット剤は、公知のものであってよい。
マット処理層18が含有する前記マット剤としては、例えば、シリカ、炭酸カルシウム、合成マイカ、酸化チタンガラス粒子等の無機微粒子;ポリエチレン微粒子、アクリル樹脂微粒子、ウレタン樹脂微粒子、尿素樹脂微粒子、ナイロン樹脂微粒子、バルーン等の有機微粒子が挙げられる。
マット処理層18が含有するマット剤の平均粒子径は、例えば、トップコート層14の厚さに対して、100~200%であることが好ましい。マット剤の平均粒子径がこのような範囲であることにより、化粧鋼鈑1において、上述の視覚による立体感と触感による立体感がより高くなり、化粧鋼鈑1の意匠性がより高くなる。
マット処理層18が含有するマット剤は、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよく、2種以上である場合、それらの組み合わせ及び比率は、任意に選択できる。
マット処理層18は、前記樹脂と、前記マット剤と、のいずれにも該当しない、他の成分を含有していてもよい。
マット処理層18が含有する前記他の成分は、特に限定されず、目的に応じて任意に選択できる。
マット処理層18が含有する前記他の成分は、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよく、2種以上である場合、それらの組み合わせ及び比率は、任意に選択できる。
マット処理層18が含有する前記他の成分としては、例えば、骨材、顔料、耐候剤等が挙げられる。
前記骨材としては、トップコート層14が含有する骨材と同様のものが挙げられる。
前記顔料としては、絵柄層13が含有する前記着色剤における顔料と同様のものが挙げられる。
前記耐候剤としては、ベースコート層12が含有する前記他の成分における耐候剤と同様のものが挙げられる。
マット処理層18において、マット処理層18の総質量に対する、前記樹脂の含有量の割合([マット処理層18中の樹脂の量(質量部)]/[マット処理層18の総質量(質量部)]×100)は、70~90質量%であることが好ましい。
マット処理層18において、前記樹脂の含有量に対する、前記マット剤の含有量の割合([マット処理層18中のマット剤の量(質量部)]/[マット処理層18中の樹脂の量(質量部)]×100)は、5~20質量%であることが好ましい。前記割合が前記下限値以上であることで、マット剤を用いたことによる効果がより顕著に得られる。前記割合が前記上限値以下であることで、マット剤の過剰使用が抑制される。
マット処理層18において、マット処理層18の総質量に対する、前記樹脂及びマット剤の合計含有量の割合(([マット処理層18中の樹脂の量(質量部)]+[マット処理層18中のマット剤の量(質量部)])/[マット処理層18の総質量(質量部)]×100)は、80質量%以上であることが好ましく、例えば、90質量%以上、95質量%以上、及び99質量%以上、のいずれかであってもよい。
マット処理層18において、前記合計含有量の割合は、100質量%以下である。
マット処理層18は、ここでは1層のみであるものを示しているが、2層以上の複数層であってもよい。マット処理層18が複数層である場合、これら複数層は、互いに同一でも異なっていてもよく、これら複数層の組み合わせは特に限定されない。
マット処理層18の厚さは、特に限定されないが、1~30μmであることが好ましく、5~15μmであることがより好ましい。マット処理層18の厚さが前記下限値以上であることで、マット処理層18を備えていることによる効果(すなわち、上述の視覚による立体感と触感による立体感が高くなり、化粧鋼鈑1の意匠性が高くなる効果)がより高くなる。マット処理層18の厚さが前記上限値以下であることで、化粧鋼鈑1の厚さが過剰となることが避けられ、例えば、化粧鋼鈑1の折り曲げがより容易になるなど、化粧鋼鈑1の取り扱い性がより良好となることがある。
本明細書において、「マット処理層の厚さ」とは、マット処理層全体の厚さを意味し、例えば、複数層からなるマット処理層の厚さとは、マット処理層を構成するすべての層の合計の厚さを意味する。
<プライマー層>
プライマー層16は、金属鋼鈑11又は化成被膜15と、ベースコート層12と、の密着性を向上させ、さらに、金属鋼鈑11の耐腐食性を向上させる。
プライマー層16は任意の構成であり、化粧鋼鈑1はプライマー層16を備えていなくてもよい。ただし、上記の理由から、化粧鋼鈑1はプライマー層16を備えていることが好ましい。
プライマー層16は、公知のものであってよい。
プライマー層16としては、プライマー樹脂を含有するものが挙げられ、前記プライマー樹脂としては、例えば、ポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、メラミン系樹脂、アルキッド系樹脂、フェノール系樹脂、アクリル系樹脂等の熱硬化性樹脂と、その硬化物とが挙げられる。
プライマー層16は、防錆顔料を含有していてもよい。プライマー層16が前記防錆顔料を含有していることにより、化粧鋼鈑1においては、金属鋼鈑11の耐腐食性がより向上する。
プライマー層16が含有する前記防錆顔料は、公知のものであってよい。
プライマー層16が含有する前記樹脂及び防錆顔料は、それぞれ1種のみであってもよいし、2種以上であってもよく、2種以上である場合、それらの組み合わせ及び比率は、任意に選択できる。
プライマー層16は、ここでは1層のみであるものを示しているが、2層以上の複数層であってもよい。プライマー層16が複数層である場合、これら複数層は、互いに同一でも異なっていてもよく、これら複数層の組み合わせは特に限定されない。
通常は、プライマー層16は1層で十分である。
プライマー層16の厚さは、特に限定されないが、1~10μmであることが好ましい。プライマー層16の厚さが前記下限値以上であることで、プライマー層16を備えていることによる効果(すなわち、上述の密着性及び耐腐食性が向上する効果)がより高くなる。プライマー層16の厚さが前記上限値以下であることで、化粧鋼鈑1の厚さが過剰となることが避けられ、例えば、化粧鋼鈑1の折り曲げがより容易になるなど、化粧鋼鈑1の取り扱い性がより良好となることがある。
本明細書において、「プライマー層の厚さ」とは、プライマー層全体の厚さを意味し、例えば、複数層からなるプライマー層の厚さとは、プライマー層を構成するすべての層の合計の厚さを意味する。
<裏面コート層>
裏面コート層17は、金属鋼鈑11の第2面11bを被覆している。
裏面コート層17の金属鋼鈑11側とは反対側の面(本明細書においては、「第2面」と称することがある)17bは、化粧鋼鈑1の他方の最表面である。
裏面コート層17は任意の構成であり、化粧鋼鈑1は裏面コート層17を備えていなくてもよい。ただし、化粧鋼鈑1が裏面コート層17を備えていることにより、金属鋼鈑11の第2面11bが保護される。
裏面コート層17は、公知のものであってよい。
裏面コート層17としては、例えば、コート樹脂として、ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂等の熱硬化性樹脂、又はその硬化物を主成分として含有するものが挙げられる。
裏面コート層17が含有する前記コート樹脂は、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよく、2種以上である場合、それらの組み合わせ及び比率は、任意に選択できる。
裏面コート層17は、ここでは1層のみであるものを示しているが、2層以上の複数層であってもよい。裏面コート層17が複数層である場合、これら複数層は、互いに同一でも異なっていてもよく、これら複数層の組み合わせは特に限定されない。
通常は、裏面コート層17は1層で十分である。
裏面コート層17の厚さは、特に限定されないが、1~10μmであることが好ましい。裏面コート層17の厚さが前記下限値以上であることで、裏面コート層17を設けたことによる効果が、より高くなる。裏面コート層17の厚さが前記上限値以下であることで、化粧鋼鈑1の厚さが過剰となることが避けられ、例えば、化粧鋼鈑1の折り曲げがより容易になるなど、化粧鋼鈑1の取り扱い性がより良好となることがある。
本明細書において、「裏面コート層の厚さ」とは、裏面コート層全体の厚さを意味し、例えば、複数層からなる裏面コート層の厚さとは、裏面コート層を構成するすべての層の合計の厚さを意味する。
化粧鋼鈑1においては、これをトップコート層14側の外部から観察したときに、トップコート層14を介して、絵柄層13を視認可能であり、化粧鋼鈑1は、この絵柄層13の存在によって意匠性を有する。
また、化粧鋼鈑1は、マイクロカプセルを含有するトップコート層14を備えており、このマイクロカプセルの種類に応じて、新規の機能を有する。
化粧鋼鈑1の使用時においては、例えば、化粧鋼鈑1のいずれかの部位に治具を設け、この治具によって、化粧鋼鈑1を目的とする箇所に固定できる。
本実施形態の化粧鋼鈑は、図1に示すものに限定されず、本発明の効果を損なわない範囲内で、図1に示すものにおいて、一部の構成が変更、削除又は追加されたものであってもよい。
例えば、図1に示す化粧鋼鈑1は、裏面コート層17、金属鋼鈑11、化成被膜15、プライマー層16、ベースコート層12、絵柄層13、トップコート層14及びマット処理層18を備えているが、本実施形態の化粧鋼鈑は、これらのいずれにも該当しない、他の層を備えていてもよい。
前記他の層は特に限定されず、その種類及び厚さ等は、目的に応じて任意に選択できる。
図2は、本実施形態の化粧鋼鈑の他の例を模式的に示す断面図である。
なお、図2以降の図において、既に説明済みの図に示すものと同じ構成要素には、その説明済みの図の場合と同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図2に示す化粧鋼鈑2は、さらに、金属鋼鈑11の第2面11bに直接積層された状態の、第2化成被膜19を備えている点以外は、図1に示す化粧鋼鈑1と同じである。化粧鋼鈑2において、第2化成被膜19は、裏面コート層17と、金属鋼鈑11と、の間に配置されている。
なお、本実施形態においては、化粧鋼鈑が第2化成被膜を備えている場合、金属鋼鈑の第1面に備えている化成被膜(例えば、図1に示す化成被膜15)を第1化成被膜と称する。
すなわち、化粧鋼鈑2は、裏面コート層17、第2化成被膜19、金属鋼鈑11、第1化成被膜15、プライマー層16、ベースコート層12、絵柄層13及びトップコート層14がこの順に、これらの厚さ方向において積層され、さらに、絵柄層13と、トップコート層14と、の間の一部の領域に、マット処理層18を備えて、構成されている。
第2化成被膜19は、配置位置が異なる点以外は、第1化成被膜15(化粧鋼鈑1における化成被膜15)と同じである。
化粧鋼鈑2においては、これをトップコート層14側の外部から観察したときに、トップコート層14を介して、絵柄層13を視認可能であり、化粧鋼鈑2は、この絵柄層13の存在によって意匠性を有する。
また、化粧鋼鈑2は、マイクロカプセルを含有するトップコート層14を備えており、このマイクロカプセルの種類に応じて、新規の機能を有する。
化粧鋼鈑2の使用方法は、上述の化粧鋼鈑1の使用方法と同じである。
また、図1に示す化粧鋼鈑1は、上述のとおり、マット処理層18を備えていなくてもよい。
図3及び図4は、このような、本実施形態の化粧鋼鈑のさらに他の例を模式的に示す断面図である。
図3に示す化粧鋼鈑3は、マット処理層18を備えていない点以外は、図1に示す化粧鋼鈑1と同じである。
すなわち、化粧鋼鈑3は、裏面コート層17、金属鋼鈑11、化成被膜15、プライマー層16、ベースコート層12、絵柄層13及びトップコート層14がこの順に、これらの厚さ方向において積層されて、構成されている。
化粧鋼鈑3は、絵柄層13及びトップコート層14を備えていることにより、化粧鋼鈑1の場合と同様の効果を奏する。
化粧鋼鈑3の使用方法は、上述の化粧鋼鈑1の使用方法と同じである。
図4に示す化粧鋼鈑4は、マット処理層18を備えていない点以外は、図2に示す化粧鋼鈑2と同じである。
すなわち、化粧鋼鈑4は、裏面コート層17、第2化成被膜19、金属鋼鈑11、第1化成被膜15、プライマー層16、ベースコート層12、絵柄層13及びトップコート層14がこの順に、これらの厚さ方向において積層されて、構成されている。
化粧鋼鈑4は、絵柄層13及びトップコート層14を備えていることにより、化粧鋼鈑1の場合と同様の効果を奏する。
化粧鋼鈑4の使用方法は、上述の化粧鋼鈑1の使用方法と同じである。
<<化粧鋼鈑の製造方法>>
本実施形態の化粧鋼鈑は、例えば、前記金属鋼鈑、ベースコート層、絵柄層及びトップコート層を、これらの厚さ方向におけるこれらの配置順がこのとおりとなるように、積層することで、製造できる。
各層を積層する順番(どの層から積層していくか)は、特に限定されず、任意に選択できる。
さらに、前記化成被膜(第1化成被膜)を備えた化粧鋼鈑は、例えば、上記の工程において、化成被膜(第1化成被膜)が設けられた状態の前記金属鋼鈑を用い、化成被膜(第1化成被膜)をトップコート層側に向けて金属鋼鈑を積層することにより、製造できる。
さらに、前記第2化成被膜を備えた化粧鋼鈑は、例えば、上記の工程において、第2化成被膜が設けられた状態の前記金属鋼鈑を用い、第2化成被膜をトップコート層側とは反対側に向けて金属鋼鈑を積層することにより、製造できる。
さらに、前記マット処理層を備えた化粧鋼鈑は、例えば、上記の工程に加え、前記絵柄層と前記トップコート層との間で、かつ、絵柄層のトップコート層側の面(第1面)のうちの一部の領域上に、マット処理層を積層することにより、製造できる。
さらに、前記プライマー層を備えた化粧鋼鈑のうち、前記化成被膜(第1化成被膜)を備えていない化粧鋼鈑は、例えば、上記の工程に加え、前記金属鋼鈑と前記ベースコート層との間にプライマー層が配置されるように、これらの層を積層することで、製造できる。
一方、前記プライマー層を備えた化粧鋼鈑のうち、前記化成被膜(第1化成被膜)を備えた化粧鋼鈑は、例えば、上記の工程に加え、前記化成被膜(第1化成被膜)と前記ベースコート層との間にプライマー層が配置されるように、これらの層を積層することで、製造できる。
さらに、前記裏面コート層を備えた化粧鋼鈑のうち、前記第2化成被膜を備えていない化粧鋼鈑は、例えば、上記の工程に加え、前記金属鋼鈑の前記トップコート層側とは反対側の面(第2面)側に、裏面コート層を積層することで、製造できる。
一方、前記裏面コート層を備えた化粧鋼鈑のうち、前記第2化成被膜を備えた化粧鋼鈑は、例えば、上記の工程に加え、第2化成被膜の前記金属鋼鈑側とは反対側となる面側に、裏面コート層を積層することで、製造できる。
次に、各層のより具体的な形成方法及び積層方法について説明する。
トップコート層は、例えば、これを構成するための成分を含有する組成物(本明細書においては、「トップコート層用組成物」と称することがある)を、トップコート層の形成対称面に塗工し、乾燥させ、必要に応じて硬化させる(トップコート層の含有成分を硬化させる)ことで、形成できる。
トップコート層用組成物としては、例えば、前記マイクロカプセル、樹脂及び溶媒を含有するものが挙げられる。
なお、本明細書においては、特に断りのない限り、分散液中の分散媒に相当する成分も「溶媒」と称する。
トップコート層用組成物のマイクロカプセル及び樹脂の含有量は、トップコート層のマイクロカプセル及び樹脂の含有量が、先に説明した条件を満たすように、調節すればよい。
トップコート層用組成物の塗工、乾燥及び硬化は、いずれも公知の方法で行うことができる。
トップコート層用組成物を塗工する方法としては、例えば、ロールコート法、カーテンフローコート法、ワイヤーバーコート法、リバースコート法、グラビアコート法、グラビアリバースコート法、エアーナイフコート法、キスコート法、ブレードコート法、スムースコート法、コンマコート法等が挙げられる。
トップコート層用組成物の乾燥は、公知の方法で行えばよく、例えば、常圧下、減圧下及び送風条件下のいずれで行ってもよく、大気下及び不活性ガス雰囲気下のいずれで行ってもよく、加熱乾燥及び常温乾燥のいずれであってもよい。乾燥温度は、特に限定されず、例えば、乾燥と焼き付けを同時に行う場合には、190~280℃であってもよい。
トップコート層用組成物は、例えば、200~280℃で30~60秒加熱することにより、熱硬化させることができるが、この硬化条件は一例である。
トップコート層用組成物は、公知の方法で、電離放射線硬化させることができる。
トップコート層用組成物は、これを構成するための成分を配合することで、製造できる。
例えば、前記マイクロカプセルの製造時には、マイクロカプセルをその水分散体等の分散体で得られるが、この分散体をそのまま、又は後処理を行って得られた処理済み分散体として、溶媒(分散媒)等を含んだ状態で配合してもよいし、マイクロカプセルの分散体を、スプレードライ法等の乾燥処理によって乾燥させ、得られた粉体を配合してもよい。
トップコート層用組成物のマイクロカプセル、樹脂及び溶媒の含有量は、トップコート層のマイクロカプセル及び樹脂の含有量が、先に説明した条件を満たすように、調節すればよい。
化成被膜(第1化成被膜、第2化成被膜)は、先の説明のとおり、金属鋼鈑の表面を化成処理することにより形成できる。
ベースコート層は、例えば、これを構成するための成分を含有する組成物(本明細書においては、「ベースコート層」と称することがある)を、ベースコート層の形成対称面に塗工し、乾燥させ、必要に応じて硬化させる(ベースコート層の含有成分を硬化させる)ことで、形成できる。
ベースコート層用組成物としては、例えば、前記樹脂、着色剤及び溶媒を含有するものが挙げられ、溶液及び分散液のいずれであってもよい。
ベースコート層用組成物の樹脂、着色剤及び溶媒の含有量は、ベースコート層の樹脂及び着色剤の含有量が、先に説明した条件を満たすように、調節すればよい。
ベースコート層用組成物の塗工、乾燥及び硬化は、例えば、トップコート層用組成物の場合と同じ方法で行うことができる。
絵柄層は、例えば、これを構成するための成分を含有する組成物(本明細書においては、「絵柄層用組成物」と称することがある)を、絵柄層の形成対称面に付着させ、乾燥させて、必要に応じて硬化させる(絵柄層の含有成分を硬化させる)ことで、形成できる。
絵柄層用組成物は、これを構成するための成分を配合することで、製造できる。
絵柄層用組成物としては、例えば、前記樹脂、着色剤及び溶媒を含有するものが挙げられ、溶液及び分散液のいずれであってもよい。
絵柄層用組成物の前記樹脂、着色剤及び溶媒の含有量は、絵柄層の樹脂及び着色剤の含有量が、先に説明した条件を満たすように、調節すればよい。
絵柄層用組成物を付着させる方法としては、例えば、印刷法、コート法、手描き法、墨流し法等が挙げられる。
前記印刷法としては、例えば、グラビア印刷法、オフセット印刷法、スクリーン印刷法、フレキソ印刷法、静電印刷法、インクジェット印刷法等が挙げられる。
前記コート法としては、例えば、グラビアコート法、ロールコート法、ナイフコート法、エアーナイフコート法、ダイコート法、リップコート法、コンマコート法、キスコート法、フローコート法、ディップコート法等が挙げられる。
さらに、上記の各方法に、写真法、転写法、レーザービーム描画法、電子ビーム描画法、金属等の部分蒸着法、エッチング法等の、1種又は2種以上の他の方法を組みあわせてもよい。
絵柄層用組成物の乾燥及び硬化は、例えば、トップコート層用組成物の場合と同じ方法で行うことができる。
マット処理層は、例えば、これを構成するための成分を含有する組成物(本明細書においては、「マット処理層用組成物」と称することがある)を、マット処理層の形成対称面に付着させ、乾燥させて、必要に応じて硬化させる(マット処理層の含有成分を硬化させる)ことで、形成できる。
マット処理層用組成物は、これを構成するための成分を配合することで、製造できる。
マット処理層用組成物としては、例えば、前記樹脂、マット剤及び溶媒を含有するものが挙げられ、溶液及び分散液のいずれであってもよい。
マット処理層用組成物の前記樹脂、マット剤及び溶媒の含有量は、マット処理層の樹脂及びマット剤の含有量が、先に説明した条件を満たすように、調節すればよい。
マット処理層用組成物を付着させる方法は、印刷法であることが好ましい。
前記印刷法としては、例えば、グラビア印刷法、オフセット印刷法等の、印刷版を用いる方法が挙げられる。
マット処理層用組成物の乾燥及び硬化は、例えば、トップコート層用組成物の場合と同じ方法で行うことができる。
プライマー層は、例えば、これを構成するための成分を含有する組成物(本明細書においては、「プライマー剤」と称することがある)を、プライマー層の形成対称面に塗工し、乾燥させ、必要に応じて硬化させる(プライマー層の含有成分を硬化させる)ことで、形成できる。
プライマー剤は、これを構成するための成分を配合することで、製造でき、溶液及び分散液のいずれであってもよい。
プライマー剤として、市販品を用いてもよい。
プライマー剤の塗工、乾燥及び硬化は、例えば、トップコート層用組成物の場合と同じ方法で行うことができる。
裏面コート層は、例えば、これを構成するための成分を含有する組成物(本明細書においては、「裏面コート剤」と称することがある)を、裏面コート層の形成対称面に塗工し、乾燥させ、必要に応じて硬化させる(裏面コートの含有成分を硬化させる)ことで、形成できる。
裏面コート剤は、これを構成するための成分を配合することで、製造でき、溶液及び分散液のいずれであってもよい。
裏面コート剤として、市販品を用いてもよい。
裏面コート剤の塗工、乾燥及び硬化は、例えば、トップコート層用組成物の場合と同じ方法で行うことができる。
以下、具体的実施例により、本発明についてより詳細に説明する。ただし、本発明は、以下に示す実施例に、何ら限定されるものではない。
[実施例1]
<<化粧鋼鈑の製造>>
<芳香性マイクロカプセルの製造>
乳化剤として、水酸化ナトリウムによってpHを4.5に調節した、濃度が3.3質量%であるスチレン無水マレイン酸共重合体水溶液(ソレニス社製「スクリプトセット520」、150g)を準備し、これと、芳香剤であるヒノキオイル(52.8g)と、をビーカーに入れた。そして、乳化機(プライミクス社製)を用いて、回転数10000rpm、時間5分の条件でこれらを乳化させ、乳化液を得た。
別途、メラミン(関東化学社製、5.1g)と、濃度が37質量%であるホルムアルデヒド水溶液(関東化学社製、10.1g)と、を混合し、ここへ濃度が40質量%である水酸化ナトリウム水溶液を添加することにより、得られた混合物のpHを8.5~9.5に調製し、この混合物を80℃で加熱撹拌することにより、メチロール化メラミン初期縮合物を得た。
次いで、上記で得られた乳化液の全量に、このメチロール化メラミン初期縮合物の全量を添加し、80℃で120分撹拌することによって、重縮合を行った。
次いで、得られた反応液を常温になるまで冷却し、この冷却後の反応液に、濃度が40質量%である水酸化ナトリウム水溶液を添加することにより、反応液のpHを約7に調節した。
以上により、メラミン樹脂を壁材成分とし、芳香剤としてヒノキオイルを内包した、非徐放性の芳香性マイクロカプセルを、水分散体として得た。
電気的検知帯方式の粒度分布計(ベックマン・コールター社製「Multusizer 3」)を用いて、上記で得られた蓄熱性マイクロカプセルの体積粒度分布を測定した結果、中位径、すなわち平均粒子径は2.6μmであった。
スプレードライ装置(ヤマト科学社製「ADL-311SA」)を用い、スプレードライ法によって、上記で得られた水分散体から水を除去し、乾燥させることにより、前記芳香性マイクロカプセルの粉体を得た。
<トップコート層用組成物及び化粧鋼鈑の製造>
<トップコート層用組成物の製造>
常温下で、熱硬化性ポリエステル系樹脂を含む樹脂組成物(日本ペイント・インダストリアルコーティングス社製)(ポリエステルの量として100質量部)に対して、マット剤(10質量部)、及び、上記で得られた、芳香性マイクロカプセルの粉体(6.8質量部)を添加し、撹拌することで、トップコート層用組成物を得た。
<化粧鋼鈑の製造>
JIS G 3302に準拠した、厚さ400μmの鋼鈑を用い、その一方の面(第1面)に対して、溶融亜鉛メッキを施すことにより、目的とする金属鋼鈑を得た。
次いで、この金属鋼鈑の一方の面(第1面)を、リン酸塩処理によって化成処理を行うことにより、金属鋼鈑上に化成被膜(厚さ1μm)を形成した。
次いで、ポリエステル系プライマー樹脂を用い、これを前記化成被膜の金属鋼鈑側とは反対側の露出面に、グラビアオフセット印刷法により塗工し、乾燥させることにより、プライマー樹脂層(厚さ2μm)を形成した。
次いで、前記プライマー樹脂層の化成被膜側とは反対側の露出面に、ベースコート層用組成物をグラビアオフセット印刷法により塗工し、熱風乾燥機を用いて240℃の熱風を吹き付けることにより、ベースコート層用組成物を乾燥させるとともに、熱硬化させ(換言すると焼き付けを行い)、同時にプライマー樹脂層も熱硬化させて(焼き付けを行って)、プライマー層(厚さ2μm)及びベースコート層(厚さ20μm)の積層構造を形成した。ベースコート層用組成物としては、熱硬化性ポリエステル系樹脂(100質量部)と、酸化チタン、酸化鉄及びその他の複合酸化物を含む無機系顔料(100質量部)と、を含有するものを用いた。
次いで、前記ベースコート層のプライマー層側とは反対側の露出面に、絵柄層用組成物をグラビアオフセット印刷法により塗工し、熱風乾燥機を用いて230℃の熱風を吹き付けて、絵柄層用組成物を乾燥させるとともに、熱硬化させる(換言すると焼き付けを行う)ことにより、ベースコート層上に絵柄層(厚さ1μm)を形成した。絵柄層用組成物としては、熱硬化性ポリエステル系樹脂(100質量部)と、酸化チタン、酸化鉄及びその他の複合酸化物を含む無機系顔料(100質量部)と、を含有するものを用いた。
次いで、前記絵柄層のベースコート層側とは反対側の露出面(第1面)に、上記で得られたトップコート層用組成物をグラビアオフセット印刷法により塗工し、熱風乾燥機を用いて270℃の熱風を吹き付けて、トップコート層用組成物を乾燥させるとともに、熱硬化させる(換言すると焼き付けを行う)ことにより、絵柄層上にトップコート層(厚さ10μm)を形成した。
以上により、金属鋼鈑(厚さ400μm)、化成被膜(厚さ1μm)、プライマー層(厚さ2μm)、ベースコート層(厚さ20μm)、絵柄層(厚さ1μm)及びトップコート層(厚さ10μm)がこの順に、これらの厚さ方向において積層されて構成された化粧鋼鈑を得た。
<<化粧鋼鈑の評価>>
<芳香性の評価>
30人の評価者が、上記で得られた化粧鋼鈑の匂いを嗅いだときに、ヒノキの匂いを感じた評価者の数を確認した。そして、その数に基づいて、下記基準に従って、化粧鋼鈑の芳香性を評価した。結果を表1に示す。
A:ヒノキの匂いを感じた評価者の数が、25~30人である。
B:ヒノキの匂いを感じた評価者の数が、20~24人である。
C:ヒノキの匂いを感じた評価者の数が、0~19人である。
<耐溶剤性の評価>
上記で得られた化粧鋼鈑中のトップコート層の露出面(第1面)を、キシレンを含ませた不織布で、750gの荷重をかけながら、直線状に30往復させて擦った。そして、前記第1面のこの擦った箇所を目視観察し、下記基準に従って、化粧鋼鈑の耐溶剤性を評価した。結果を表1に示す。
A:擦った箇所は、擦る前と比較して、その外観に変化が認められなかった。
B:擦った箇所は、擦る前と比較して、そのツヤに僅かな変化があった。
C:擦った箇所は、擦る前と比較して、そのツヤに大きな変化があった。
<耐傷性の評価(ネイルスクラッチ試験)>
上記で得られた化粧鋼鈑中のトップコート層の露出面(第1面)を、爪で擦った。そして、前記第1面のこの擦った箇所を目視観察し、下記基準に従って、化粧鋼鈑の耐傷性を評価した。結果を表1に示す。
A:擦った箇所に傷が認められなかった。
B:擦った箇所に傷が認められた。
<<化粧鋼鈑の製造及び評価>>
[参考例1]
トップコート層用組成物の製造時において、芳香性マイクロカプセルの粉体の添加量を6.8質量部に代えて、1.1質量部とした点以外は、実施例1の場合と同じ方法で、化粧鋼鈑を製造及び評価した。結果を表1に示す。
[参考例2]
トップコート層用組成物の製造時において、芳香性マイクロカプセルの粉体の添加量を6.8質量部に代えて、2.3質量部とした点以外は、実施例1の場合と同じ方法で、化粧鋼鈑を製造及び評価した。結果を表1に示す。
[参考例3]
トップコート層用組成物の製造時において、芳香性マイクロカプセルの粉体の添加量を6.8質量部に代えて、11.3質量部とした点以外は、実施例1の場合と同じ方法で、化粧鋼鈑を製造及び評価した。結果を表1に示す。
[参考例4]
トップコート層用組成物の製造時において、芳香性マイクロカプセルの粉体の添加量を6.8質量部に代えて、22.6質量部とした点以外は、実施例1の場合と同じ方法で、化粧鋼鈑を製造及び評価した。結果を表1に示す。
[比較例1]
トップコート層用組成物の製造時において、芳香性マイクロカプセルの粉体の添加量を6.8質量部に代えて、0質量部とした、すなわち、トップコート層用組成物として前記樹脂組成物をそのまま用いた、点以外は、実施例1の場合と同じ方法で、化粧鋼鈑を製造及び評価した。結果を表1に示す。
Figure 0007292916000001
上記結果から明らかなように、実施例1の化粧鋼鈑は、芳香性が良好であり、従来の化粧鋼鈑には認められない特性を有していた。さらに、実施例1の化粧鋼鈑は、耐溶剤性及び耐傷性も良好であり、化粧鋼鈑として特に優れた特性を有していた。
参考例1~2の化粧鋼鈑は、芳香性マイクロカプセルの使用量が少な過ぎたため、芳香性が実施例1の化粧鋼鈑よりも劣っていた。
参考例3~4の化粧鋼鈑は、芳香性マイクロカプセルの使用量が多過ぎたため、耐溶剤性及び耐傷性が実施例1の化粧鋼鈑よりも劣っていた。
これに対して、比較例1の化粧鋼鈑は、芳香性マイクロカプセルを使用していないため、芳香性を全く有していなかった。
本発明は、建築材料として利用可能である。
1,2,3,4・・・化粧鋼鈑、11・・・金属鋼鈑、11a・・・金属鋼鈑の第1面、12・・・ベースコート層、13・・・絵柄層、14・・・トップコート層

Claims (2)

  1. 金属鋼鈑を備え、前記金属鋼鈑上に、ベースコート層、絵柄層及びトップコート層がこの順に、これらの厚さ方向において積層されて構成されており、
    前記トップコート層が樹脂とマイクロカプセルを含有し、
    前記トップコート層が前記樹脂として、熱硬化性ポリエステル系樹脂又はその硬化物を含有し、
    前記トップコート層において、前記樹脂の含有量に対する、前記マイクロカプセルの含有量の割合が、3~10.5質量%である、化粧鋼鈑。
  2. 前記マイクロカプセルの壁材の構成成分がメラミン樹脂である、請求項1に記載の化粧鋼鈑。
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