JP7292541B2 - 鏡支持機構および光学装置 - Google Patents

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Description

本開示は、反射鏡を支持する鏡支持機構および鏡支持機構を有する光学装置に関する。
航空宇宙分野や天文科学分野で用いられる光学装置、例えば光学望遠鏡の構造部材は、軽量でかつ低い熱膨張係数を有する必要がある。熱膨張係数が大きいと、温度変化により構造部材が許容幅を超えて変形する場合がある。構造部材が熱で許容幅を超えて変形することにより、例えば光学望遠鏡の光軸が指定された方向からずれる場合がある。あるいは、光学望遠鏡の焦点位置が決められた位置からずれる場合がある。
人工衛星に搭載される光学装置では、反射鏡を複雑な機構で支持している。複雑な機構であるため、製造に時間、手間、コストのいずれか少なくとも一つを多く要する。反射鏡と鏡支持機構の間での熱膨張係数の相対的な差に対応でき、かつ従来よりも簡素な構造で反射鏡を支持できる鏡支持機構および光学装置が望まれている。
従来、反射鏡を支持する鏡支持機構および鏡支持機構を有する光学装置には、光を反射する反射面の反対側の面である、反射鏡の背面に設けられて、光軸の回りに120度の回転対称性を有して配置された3個の被支持面を有する被支持部を有する反射鏡と、この反射鏡の背面の側に存在する構造部材と、被支持面を支持する鏡支持部を有し、両端が構造部材に接続された3個の支持部材とを備えたものがある(例えば、特許文献1)。このような光学装置は、支持部材によって、反射鏡と反射鏡を支持する構造部材の間での熱膨張係数の相対的な差に対応できる。詳しくは、光学装置は、支持部材が、鏡支持部の両側に接続するビーム部、各ビーム部の鏡支持部が接続しない側の端に各ビーム部に垂直に接続するフランジ部を有し、構造部材はフランジ部が接続するビーム固定部を備えている。
WO2020-122196
しかしながら、従来の反射鏡を支持する鏡支持機構および鏡支持機構を有する光学装置では、ビーム部(支持部材)に生じる引張力あるいは圧縮力による変形までは考慮していないという課題がある。
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、支持部材に生じる引張力あるいは圧縮力による変形を緩和できる鏡支持機構を得ることを目的とする。
本開示に係る鏡支持機構は、3個の第1支持部材と、3個の第2支持部材とを備える。各第1支持部材は、鏡支持部と第1ビーム部とを有する。反射鏡は、光を反射する反射面と、反射面の反対側の面である背面に設けられた被支持部とを有する。鏡支持部は、3個の被支持面のそれぞれと接触して被支持面を支持する。3個の被支持面は、反射鏡の被支持部に光軸の回りに120度の回転対称性を有して配置されて設けられる。各第1ビーム部は、各鏡支持部の両側に接続される。各第1支持部材は、光軸の方向から見て1個の直線状または折れ線状に配置される。各第2支持部材は、支持部と第2ビーム部とを有する。支持部には、隣接する2個の第1ビーム部の鏡支持部が接続しない側の端が接続される。各第2ビーム部は、各支持部の両側に接続される。第2ビーム部の支持部が接続しない側の端が反射鏡の背面の側に存在する構造部材に支持される。各第2支持部材は、光軸の方向から見て1個の直線状または折れ線状に配置される。
本開示に係る鏡支持機構は、光を反射する反射面と、反射面の反対側の面である背面に設けられて、光軸の回りに120度の回転対称性を有して配置された3個の被支持面を有する被支持部とを有する反射鏡を支持する。鏡支持機構は、3個の第1支持部材と第2支持部材とを備える。3個の第1支持部材は、光軸に垂直な平面である光軸垂直平面において第1の長さの辺と第2の長さの辺とが交互に隣接する六角形状の外形を有する。各第1支持部材は、各第1の長さの辺の中央部に形成された鏡支持部で被支持面と接触して被支持面を支持する。第2支持部材は、光軸垂直平面において第3の長さの辺と第4の長さの辺とが交互に隣接する六角形状の外形を有する。各第4の長さの辺に形成された3個の接続部が反射鏡の背面の側に存在する構造部材に接続される。
本開示によれば、引張力あるいは圧縮力により第1支持部材に生じる変形を緩和させた鏡支持機構を得ることができる。
実施の形態1に係る光学装置の斜視図である。 実施の形態1に係る光学装置の正面図である。 実施の形態1に係る光学装置の平面図である。 実施の形態1に係る光学装置の右側面図である。 実施の形態1に係る光学装置の底面図である。 実施の形態1に係る光学装置の断面図である。 実施の形態1に係る光学装置(鏡支持機構)で反射鏡を支持するために使用する第1支持部材および第2支持部材の斜視図である。 実施の形態1に係る光学装置(鏡支持機構)において反射鏡を支持するために使用する第1支持部材および第2支持部材の正面図である。 実施の形態1に係る光学装置(鏡支持機構)において反射鏡を支持するために使用する第1支持部材および第2支持部材の平面図である。 実施の形態1に係る光学装置(鏡支持機構)において反射鏡を支持するために使用する第1支持部材および第2支持部材の右側面図である。 実施の形態1に係る光学装置(鏡支持機構)において反射鏡を支持するために使用する支持ビームの背面図である。 実施の形態1に係る光学装置において第1支持部材および第2支持部材で支持された反射鏡の斜視図である。 実施の形態1に係る光学装置において第1支持部材および第2支持部材で支持された反射鏡の正面図である。 実施の形態1に係る光学装置において第1支持部材および第2支持部材で支持された反射鏡の右側面図である。 実施の形態1に係る光学装置において第1支持部材および第2支持部材で支持された反射鏡の背面図である。 実施の形態1に係る光学装置において第1支持部材および第2支持部材で支持された反射鏡の底面図である。 実施の形態1に係る光学装置で使用されるハニカムサンドイッチパネルの一部のスキン材を除いた状態での斜視図である。 実施の形態2に係る光学装置が搭載された人工衛星の正面図である。 実施の形態2に係る光学装置と人工衛星とを接続する部分の拡大図である。 実施の形態2に係る光学装置の内部構成を説明する概念的な断面図である。
実施の形態1.
実施の形態1に係る光学装置について、図1から図6を参照して説明する。なお、実施の形態1に係る鏡支持機構は、実施の形態1に係る光学装置に含まれる機構である。実施の形態1に係る光学装置から、反射鏡1、または、反射鏡1および構造部材2を除いたものを実施の形態1に係る鏡支持機構と考えてもよい。また、実施の形態1に係る鏡支持機構は、第1支持部材9、または、第1支持部材9および第2支持部材10であると考えてもよい。なお、鏡支持機構は、鏡支持構造と呼ぶ場合がある。
図1は、実施の形態1に係る光学装置の斜視図である。図2から図5は、光学装置の正面図、平面図、右側面図および底面図である。図6は、図3に示すA-A断面での断面図である。A-A断面は、後述の図9でも同じ位置での断面である。光学装置50は、反射鏡1および構造部材2を有する。光学装置50は、天体などを観測する光学望遠鏡を構成する。鏡支持部材である構造部材2は、反射鏡1を支持する部材である。反射鏡1は、反射面3と被支持部4を有する。反射面3は、観測に使用する光である観測光を反射する。反射鏡1において、反射面3の反対側の面を背面と呼ぶ。被支持部4は、反射鏡1の背面の中央に設けられる。被支持部4は、構造部材2により支持される部材である。
反射面3は、外形が円であり、凹面である。被支持部4は、外形が円筒状の突起である。被支持部4は、反射鏡1の背面の中央に設けられる。突起の先端側には、反射鏡1の光軸LX(図2、図4に図示)に平行な3個の平面である被支持面5が設けられている。このように、被支持面5は、突起に形成され、光軸LXに平行な平面であることが好ましい。被支持面5は、同じ大きさの長方形の平面であり、互いに120度の角度をなす。被支持部4は、光軸LXの回りに120度ごとの回転対称性を有する。被支持面5は、光軸LXに平行な平面であることが好ましいが、これに限らない。構造部材2は、反射鏡1の背面の側に存在して、反射鏡1を支持する部材である。反射鏡1と構造部材2は、観測の用途に使用しない光学機器にも適用できる。
構造部材2は、支持基板部6、軸受部7および支持開口部8を有する。構造部材2には、第1支持部材9および第2支持部材10が設けられる。支持基板部6は、構造部材2の本体部である。支持基板部6は、反射鏡1の背面側に存在するパネル状の部材である。支持基板部6は、光軸LXの方向から見ると、反射鏡1の外径よりも小さい径の略円の部分に、2個の略長方形の部分をつなげたような形状である。2個の略長方形の部分は、略円の部分を中心にして対称に設けられる。2個の略長方形の部分の外側に、それぞれ軸受部7が設けられる。ここで、支持基板部6の反射鏡1が存在する側の面を主面と呼び、その反対側の面を背面と呼ぶ。2個の軸受部7は、光軸LXの方向から見て対向する支持基板部6の2辺の中央部に1個ずつ設けられる。軸受部7は、支持基板部6から出る形状である。軸受部7は、円筒状の内部空間を有する軸保持穴11を有する。2個の軸受部7の軸保持穴11は、その中心軸が一致し、中心軸が反射鏡1の光軸LXと交差するように設けられる。軸保持穴11の中心軸は、支持基板部6の主面に対して平行である。2個の軸保持穴11にそれぞれ、円柱状のY軸部材12(図示せず)が挿入される。軸保持穴11の中心軸とY軸部材12の中心軸は、一致する。Y軸部材12の中心軸をY軸と呼ぶ。光学装置50は、Y軸部材12すなわちY軸の周りに回転可能である。光軸LXに垂直な平面においてY軸と直交する軸を、X軸と呼ぶ。X軸およびY軸と直交するZ軸は、光軸LXに一致させて配置する。
支持開口部8、第1支持部材9および第2支持部材10は、反射鏡1の被支持部4を支持するための部材である。構造部材2は、被支持部4が入る穴である支持開口部8を有する。支持開口部8は、支持基板部6の中央に設けられた円筒状の開口空間である。支持開口部8は、支持基板部6を貫通して設けられる。支持開口部8が形成する円筒状の開口部の内面を、円筒面13と呼ぶ。円筒面13は、円盤状の支持基板部6に相当する部分よりも背面側にも延在する。支持開口部8は、支持基板部6の背面から環状に出る部分を有する。
円筒面13で囲まれる空間に、反射鏡1の被支持部4が挿入される。被支持部4は、円筒面13で囲まれる空間に、3個の第1支持部材9および3個の第2支持部材10により支持される。第1支持部材9に形成された鏡支持部9Aが、被支持面5と接触して被支持面5を支持する。第2支持部材10に形成された支持部10Aに、第1支持部材9が接続する。3個の第2支持部材10に形成された3個の接続部10Cが、反射鏡1の背面の側に存在する構造部材2に接続する。構造部材2の円筒面13には、3個の接続部10Cのそれぞれが固定される3個の固定部2A(図5に図示)が設けられる。
円筒面13で囲まれる空間で第1支持部材9および第2支持部材10により被支持部4を支持するので、光学装置50の光軸LXの方向の長さを短くして、構造部材2が反射鏡1を支持できる。支持開口部8を設けないで、支持基板部6の主面側で被支持部4を第1支持部材9および第2支持部材10により支持してもよい。
3個の第1支持部材9は、光軸LXに垂直な平面である光軸垂直平面において、辺の長さが2種類であり、隣接する辺同士の長さが異なる六角形状(第1の六角形状)の外形を有する。なお、平面における複数の部材の外形とは、複数の部材を包含する凸な平面図形の形状である。また、空間における複数の部材の外形とは、複数の部材を包含する凸な立体(空間図形)の形状である。第1の六角形状では、第1の長さの辺と第2の長さの辺とが交互に隣接する。第1支持部材9では、第2の長さを第1の長さよりも短くしている。第2の長さは、第1の長さと同じでもよいし、第1の長さよりも長くてもよい。各第1の長さの辺の中央の部分(中央部)に、鏡支持部9Aが形成される。鏡支持部9Aは、被支持面5と接続して被支持面5を支持する部材である。光軸垂直平面においてすなわち光軸LXの方向から見た3個の第1支持部材9の外形が、第1の六角形状である。第1の六角形状の内角はすべて同じ角度である(等しい)ことが望ましい。すなわち、第1の六角形状においてすべての内角が120度であることが望ましい。
第1支持部材9は、一端が鏡支持部9Aに接続され、他端が第2支持部材10に接続された第1ビーム部9Bを備えている。鏡支持部9Aおよび第1ビーム部9Bは、平板状である。鏡支持部9Aおよび第1ビーム部9Bでは、反射鏡1の被支持部4から遠い側の面が段差を有しない連続した平面になる。鏡支持部9Aの板厚は、第1ビーム部9Bの板厚よりも厚い。そのため、鏡支持部9Aの被支持面5と接触する面が、第1ビーム部9Bの反射鏡1の側の面よりも突出する。若干の凹凸はあるが、第1支持部材9の形状は、主要部が略平面上に存在する形状であると言える。3個の第1支持部材9は、光軸LXに平行であり、かつ120度の回転対称性を有するように配置される。3個の第1支持部材9は、外形が六角柱体になるように配置される。鏡支持部9Aおよび第1ビーム部9Bは、光軸垂直平面における第1の六角形状の第1の長さの辺に対応する。第2の長さの辺は、第2支持部材10の中央の部分が対応する。3個の第1支持部材9の外形は、柱体ではなく錐台でもよい。
また、3個の第2支持部材10は、光軸垂直平面において、辺の長さが2種類で隣接する、辺同士の長さが異なる六角形状(第2の六角形状)の外形を有する。第2の六角形状では、第3の長さの辺と第4の長さの辺とが交互に隣接する。第2支持部材10では、第4の長さを第3の長さよりも短くしている。第4の長さは、第3の長さと同じでもよいし、第3の長さよりも長くてもよい。各第3の長さの辺の中央部に、支持部10Aが形成される。支持部10Aが配置される位置は、第1支持部材9の外形である第1の六角形状における第2の長さの辺に相当する位置でもある。支持部10Aは、第1支持部材9を支持する。第2の六角形状における3個の第4の長さの辺に、接続部10Cが形成される。接続部10Cに、2個の第2ビーム部10Bの端部が接続する。接続部10Cは、反射鏡1の背面の側に存在する構造部材2(固定部2A)に接続される。第1支持部材9と同様に、光軸垂直平面においてすなわち光軸LXの方向から見た3個の第2支持部材10の外形が、第2の六角形状である。第2の六角形状の内角はすべて等しいことが望ましい。すなわち、第2の六角形状においてすべての内角が120度であることが望ましい。
第2支持部材10は、一端が支持部10Aに接続され、他端が接続部10Cに接続された第2ビーム部10Bを備えている。支持部10Aの板厚は、第2ビーム部10Bの板厚よりも厚い。支持部10Aおよび第2ビーム部10Bの厚さの中心の位置は、ほぼ同じである。支持部10Aは、反射鏡1の被支持部4の側および被支持部4から遠い側において第2ビーム部10Bよりも出る。支持部10Aおよび第2ビーム部10Bの形状は、主要部が略平面上に存在する形状であると言える。3個の支持部10Aおよび第2ビーム部10Bの組は、光軸LXに平行であり、かつ120度の回転対称性を有するように配置される。第2の六角形状において、隣接する2個の第2ビーム部10Bの間に、接続部10Cが配置される。接続部10Cは、被支持部4から遠い側に出た部分を有する。出た部分の接続部10Cの裏側は、平面である。第2ビーム部10Bと接続部10Cが接続する角の部分は、補強のため板厚が厚くなるように、接続部10Cはその裏側に傾斜した面を有する。支持部10Aおよび第2ビーム部10Bは、光軸垂直平面における第2の六角形状の第3の長さの辺に対応する。接続部10Cは、第4の長さの辺に対応する。
3個の第2支持部材10の外形は、光軸LXの方向から見ると環状である。環状の1個の第2支持部材10が存在すると考えることもできる。環状の第2支持部材10は、支持部10Aおよび2個の第2ビーム部10Bの3組と、3個の接続部10Cとを有する、第2支持部材10を3個または1個のどちらと考えても、第2支持部材10は六角柱体の外形を有する。3個または1個の第2支持部材10の外形は、柱体ではなく錐台でもよい。
第1支持部材9および第2支持部材10で構成される鏡支持機構の構造を、より詳しく図7から図11を参照して説明する。図7は、第1支持部材9および第2支持部材10の斜視図である。図8から図11は、第1支持部材9および第2支持部材10の正面図、平面図、右側面図、背面図である。鏡支持機構は、3個の第1支持部材9と3個の第2支持部材10とを備える。3個の第1支持部材9のそれぞれは、被支持面5と接触して被支持面5を支持する鏡支持部9Aを有する。鏡支持部9Aは、3個である。120度の回転対称性を有する3個の被支持面5のそれぞれに、3個の鏡支持部9Aのそれぞれが接触して接続する。第1ビーム部9Bは、第1支持部材9において鏡支持部9Aの両側に接続された部材である。
3個の第2支持部材10のそれぞれは、隣接する2個の第1支持部材9の端と構造部材2との間に介在する。構造部材2は、反射鏡1の背面の側に存在する。3個の第2支持部材10は、3個の第1支持部材9の両端と構造部材2とを間接的に接続させる部材である。3個の支持部10Aのそれぞれは、隣接する2個の第1ビーム部9Bの鏡支持部9Aが接続しない側の端が接続された部材である。各支持部10Aには、隣接する2個ずつの第1ビーム部9Bの端が、接続する。第2ビーム部10Bは、支持部10Aの両側に接続された部材である。各接続部10Cには、隣接する2個ずつの第2ビーム部10Bの支持部10Aに接続しない側の端が接続される。各接続部10Cは、構造部材2が有する3個の固定部2Aのそれぞれに接続された部材である。各第2ビーム部10Bは、接続部10Cを介して構造部材2に接続および支持される。接続部10Cを介して各第2ビーム部10Bを固定部2Aに接続するので、容易に各第2ビーム部10Bを構造部材2に接続できる。また、各第2ビーム部10Bの構造部材2への取り付け位置を所望の位置にすることが容易である。
鏡支持部9Aは、第1支持部材9の中央の部分に配置されている。第1支持部材9は、中央に鏡支持部9Aがあり、鏡支持部9Aの両側に2個の第1ビーム部9Bが接続している。鏡支持部9Aに接続した2個の第1ビーム部9Bのそれぞれは、2個の支持部10Aのそれぞれに接続する。2個の支持部10Aの間の中央の位置に、鏡支持部9Aは配置される。前述のとおり、光軸LXに垂直な平面(光軸垂直平面)において第1支持部材9と第2支持部材10は、その外形が六角形状である。なお、支持部10Aは、第1支持部材9の側の部材と考えてもよい。
鏡支持部9A、第1ビーム部9Bおよび支持部10Aで構成する、光軸垂直平面における輪の外形は、六角形状であることが好ましい。光軸垂直平面において、各第1ビーム部9Bは同じ長さであり、各支持部10Aは同じ長さであり、第1ビーム部9Bの長さは、支持部10Aの長さよりも長い。各鏡支持部9Aも同じ長さである。鏡支持部9A、第1ビーム部9Bおよび支持部10Aが形成する第1の六角形状は、すべての内角が同じ角度(120度)であることが望ましい。同様に、光軸垂直平面において、支持部10A、第2ビーム部10Bおよび接続部10Cで構成する輪の外形は、六角形状であることが好ましい。各第2ビーム部10Bは同じ長さであり、各接続部10Cは同じ長さであり、第2ビーム部10Bの長さは、接続部10Cの長さよりも長い。支持部10A、第2ビーム部10Bおよび接続部10Cが形成する第2の六角形状は、すべての内角が同じ角度(120度)であることが望ましい。
第1支持部材9は板材が接続した形状であり、第2支持部材10は板材が接続した形状である。鏡支持部9Aの板厚は、鏡支持部9Aと接続する部分での第1支持部材9の板厚よりも厚い。支持部10Aの板厚は、支持部10Aと接続する部分での第2支持部材10の板厚よりも厚い。接続部10Cの板厚は、接続部10Cと接続する部分での第2支持部材10の板厚よりも厚い。第1支持部材9および第2支持部材10は、板ばねである。なお、接続部10Cの両側の第2ビーム部10Bと接続する箇所までの部分を第3ビーム部と呼んでもよい。鏡支持部9A、支持部10A、接続部10Cは、その法線方向から見て長方形状が望ましい。同じく、第1ビーム9Bと第2ビーム部10Bと第3ビーム部は、長方形状が望ましい。長方形状である鏡支持部9A、支持部10A、接続部10C、第1ビーム9B、第2ビーム部10Bは、光軸LXの方向が短辺となっている。一方、長方形状である第3ビーム部は、光軸LXの方向が長辺となっている。
また、被支持面5が光軸LXに平行な平面である場合は、第1支持部材9が有する鏡支持部9Aは、光軸LXに平行な平面となる。さらに、構造部材2が有する円筒面13に形成された固定部2Aは、光軸LXに平行な平面であることが好ましい。また、第2支持部材10が有する接続部10Cは、光軸LXに平行な平面となる。第2支持部材10が有する支持部10Aは、第1支持部材9と第2支持部材10とが一体の場合も含めて、光軸LXに平行な平面であることが好ましい。
第1の六角形状において、第2の長さの辺にも部材を形成して、3個の第1支持部材9とともに、1個の環状の部材としてもよい。この1個の環状の部材を、環状の1個の第1支持部材としてもよい。環状の第1支持部材において第2の長さの辺に配置される部材を、第1支持部材の支持部と呼ぶ。環状の第1支持部材と環状の第2支持部材とを、それぞれの支持部を接続するようにしてもよい。つまり、第1支持部材が有する支持部と第2支持部材10が有する支持部10Aとを接続するようにしてもよい。この場合、第1支持部材の支持部と第2支持部材10の支持部10Aとは、光軸LXに平行な平面であることが好ましい。
例えば、鏡支持部9と被支持面5とは、接着剤で接着される。固定部2Aと接続部10Cとは、例えば、ボルトで接続される。図8、図10および図11に示す接続部10Cに設けた2個の穴は、ボルトの軸が挿入される穴である。第1支持部材9および第2支持部材10が一体ではなく、それぞれに支持部が形成されている場合は、それぞれの支持部は、ボルトで接続されてもよい。
実施の形態1に係る鏡支持機構は、構造部材2も備えると考えてもよい。第2支持部材10は、構造部材2と一体に形成されてもよい。第2支持部材10と一体に形成される構造部材2は、第2支持部材10を含むものと考えてもよい。この場合は、第1支持部材9が直接、構造部材2に支持されていると言える。第1支持部材9と第2支持部材10とは、一体であってもよい。実施の形態1に係る光学装置(鏡支持機構)の構造部材2は、被支持部4が入る穴(支持開口部8)を有している。この穴の内面として、円筒面13が形成されている。
板状の第1支持部材9および第2支持部材10は、適度な弾性を有する。そのため、反射鏡1と構造部材2の熱膨張係数の差により発生する鏡支持部9Aが被支持面5を支持する箇所の径方向の変位を、第1支持部材9がたわむことで吸収できる。そして、第1ビーム部9Bを介して支持部10Aに掛かる引張力あるいは圧縮力は、第2支持部材10がたわむことで吸収され、緩和できる。一般には、反射鏡1の熱膨張係数が小さく構造部材2の熱膨張係数が大きい。そのため、熱膨張係数の差により、構造部材2には引張力が発生する場合が多い。構造部材2として熱膨張係数が異なる複数の材料製の部品を使用する場合には、部品の接続の仕方によっては構造部材2を構成する部材に圧縮力が加えられる可能性がある。被支持部4の径方向の膨脹または収縮に対応して、被支持部4に過度の応力を加えることなく、第1支持部材9が被支持部4を支持できる。つまり、第1支持部材9は、鏡支持部9Aが反射鏡1の径方向に移動可能な構造を有し、第2支持部材10は、支持部10Aが反射鏡1の径方向に移動可能な構造を有しておればよい。なお、鏡支持部9Aおよび支持部10Aの一方または両方が径方向に移動しても、被支持部4の中心の位置は、構造部材2に対して固定される。
図11に示すように、3個の第1支持部材9および3個の第2支持部材10は、3個の鏡支持部9A、支持部10Aおよび接続部10Cの各組を通る中心面CSに関して面対称である。中心面CSは、直方体状の鏡支持部9A、支持部10Aおよび接続部10Cのそれぞれに垂直にその中心を通る。3組の鏡支持部9A、支持部10Aおよび接続部10Cは、120度の回転対称性を有して配置されているので、中心面CSは3個ある。図9に示す断面A-Aの位置は、3個の中心面CSの中の1個の位置にある。3個の中心面CSは、120度の回転対称性を有して配置される。3個の第1支持部材9および3個の第2支持部材10が、3個の中心面CSに関して面対称であるので、3個の第1支持部材9および3個の第2支持部材10は均等に安定して反射鏡1を支持できる。
3個の第1支持部材9および3個の第2支持部材10に対して3個の中心面CSが存在する理由は、以下の命題(A)~(E)がすべて成立するからである。
(A)各鏡支持部9Aが同じ長さ(L)である。
(B)各第1ビーム部9Bが同じ長さ(L)である。
(C)各支持部10Aが同じ長さ(L)である。
(D)各第2ビーム部10Bが同じ長さ(L)である。
(E)接続部10Cが同じ長さ(L)である。
命題(A)~(E)が成立する場合(ケース1)には、下に示す命題(F)~(M)が成立する。光学装置50は、ケース1に該当する。
(F)各第1支持部材9が同じ長さ(L+2*L)である。
(G)各第2支持部材10が同じ長さ(L+2*L)である。
(H)第1支持部材9と支持部10Aとが構成する第1の六角形状の各内角が120度である。
(J)第2支持部材10と接続部10Cとが構成する第2の六角形状の各内角が120度である。
(K)3個の鏡支持部9A、支持部10Aおよび接続部10Cの各組で、光軸垂直平面において、鏡支持部9Aの垂直二等分線、支持部10Aの垂直二等分線および接続部10Cの垂直二等分線が一致し、中心面CS上に存在する。
(L)光軸垂直平面において、支持部10Aと第1ビーム部9Bとがなす各角度(θ)が120度である。
(M)光軸垂直平面において、接続部10Aと第2ビーム部10Bとがなす各角度(θ)が120度である。
命題(B)の替わりに命題(B1)および(B2)が成立し、命題(D)の替わりに命題(D1)および(D2)が成立する場合(ケース2)を考える。
(B1)各鏡支持部9Aに対して、光軸LXを回転中心として反時計回り側で各鏡支持部9Aと接続する各第1ビーム部9Bが同じ長さ(L1A)である。
(B2)各鏡支持部9Aに対して、光軸LXを回転中心として時計回り側で各鏡支持部9Aと接続する各第1ビーム部9Bが同じ長さ(L1B≠L1A)である。
(D1)各支持部10Aに対して、光軸LXを回転中心として反時計回り側で各支持部10Aと接続する各第2ビーム部10Bが同じ長さ(L3A)である。
(D2)各支持部10Aに対して、光軸LXを回転中心として時計回り側で各支持部10Aと接続する各第2ビーム部10Bが同じ長さ(L3B≠L3A)である。
ケース2は、命題(A)、(B1)、(B2)、(C)、(D1)、(D2)および(E)が成立する場合である。ケース2では、命題(F)~(J)および、下に示す命題(N)~(V)が成立する。
(N)光軸垂直平面において、各第1支持部材9の垂直二等分線上に光軸LXが存在する。
(P)光軸垂直平面において、各第2支持部材10の垂直二等分線上に光軸LXが存在する。
(Q)光軸垂直平面において、各接続部10Cの垂直二等分線上に光軸LXが存在する。
(R)光軸垂直平面において、光軸LXを回転中心として反時計回り側で各支持部10Aと接続する各第1ビーム部9Bと各支持部10Aとがなす角度が、同じ角度(θ1A)である。
(S)光軸垂直平面において、光軸LXを回転中心として時計回り側で各支持部10Aと接続する各第1ビーム部9Bと各支持部10Aとがなす角度が、同じ角度(θ1B≠θ1A)である。
(T)光軸垂直平面において、光軸LXを回転中心として反時計回り側で各接続部10Cと接続する各第2ビーム部10Bと各接続部10Cとがなす角度が、同じ角度(θ2A)である。
(U)光軸垂直平面において、光軸LXを回転中心として時計回り側で各接続部10Cと接続する各第2ビーム部10Bと各接続部10Cとがなす角度が、同じ角度(θ2B≠θ2A)である。
(V)L1A>L1Bである場合はL3A>L3B、θ1A>120度>θ1B、θ2A>120度>θ2Bである。L1A<L1Bである場合は、L3A<L3B、θ1A<120度<θ1B、θ2A<120度<θ2Bである。
命題(F)~(J)および(N)~(V)が成立するケース2に係る光学装置では、3個の第1支持部材9および3個の第2支持部材10は、120度の回転対称性を有して反射鏡1を支持できる。
第1支持部材9および第2支持部材10で支持された反射鏡1を、図12から図16に示す。図12から図16は、第1支持部材9および第2支持部材10で支持された反射鏡1の斜視図、正面図、右側面図、背面図および底面図である。図12から図16に示すように、反射鏡1を第1支持部材9および第2支持部材10という簡素な構造で支持する。支持開口部8、第1支持部材9および第2支持部材10は、支持基板部6に対する被支持部4の位置を固定して被支持部4を支持基板部6に接続する支持開口部を構成する。
Y軸部材12は、X軸回転部材14(図示せず)に接続する。X軸は、光軸LXに垂直な平面でY軸と直交する軸である。X軸回転部材14は、X軸の回りに回転可能である。X軸回転部材14は、支持基板部6と同様な形状である。X軸回転部材14は、X軸に平行な2個のX軸部材15(図示せず)により、X軸の周りに回転可能である。X軸回転部材14の背面側には、X軸部材15を支持する突起を有する板状の鏡基底部材16(図示せず)が存在する。鏡基底部材16とX軸との間の距離は、X軸回転部材14がX軸の周りに決められた角度だけ回転可能になるように適切に決める。鏡基底部材16は、実施の形態2で説明するような光学望遠鏡の構造部材に固定される。
このように、実施の形態1に係る鏡支持機構を有する光学装置50は、板ばね(第1支持部材9)を三角形に組み三角形構造とし、さらに外側に板ばね(第2支持部材10)の三角形構造を配置したものと言える。つまり、第1支持部材9の第1ビーム部9Bを、鏡支持部9Aと接続された一端と反対の他端から仮想直線をそれぞれ延長すると、三角形が形成される。この三角形は正三角形が望ましい。同じく、第2支持部材10が有する第2ビーム部10Bを、支持部10Aと接続された一端と反対の他端から仮想直線をそれぞれ延長すると、三角形が形成される。この三角形は正三角形が望ましい。
この2重の板ばねの三角形構造により、温度変化時の反射鏡1と望遠鏡構造の相対的な熱変形に対し、鏡支持機構は半径方向に加え円周方向の熱変形による変位(変形量)を吸収して主鏡の位置を保つことができる。さらに、2重の板ばねの三角形構造は、主鏡に支持反力の変動を起こすことなく理想的に支持することができる。また板ばねの三角形状は、逆さ2重に配置してトラスに近い構造にしている。鏡支持部と支持部での光軸LXの方向での位置を同じにしている。鏡支持機構の高さを一定にし、反射鏡1に近い面と遠い面をどちらも平面にしている。これらの構造により、鏡支持機構の高剛性化が可能である。剛性が低下する可能性があるが、鏡支持部と支持部での光軸LXの方向での位置を異ならせてもよい。
2重の板ばねの三角形構造の各頂点に近い部分を切り取って、六角形状にしている。そのため、鏡支持機構の光軸垂直平面での大きさを小さくできる。
接続部10Cを有さず、第2ビーム部10Bの支持部10Aが接続しない側の端が、構造部材2に支持されてもよい。特許文献1において支持ビーム9がビーム固定部10を介して円筒面13に支持されるように、第2ビーム部10Bの支持部10Aが接続しない側の端が、構造部材2に設けられた支持開口部8の内面である円筒面13に支持されてもよい。接続部10Cが無い場合は、6個の第2ビーム10Bの端を構造部材2に接続する必要があり、接続の手間が大きくなる。また、第2ビーム10Bの端を構造部材2に接続する接続位置を所望の位置にするために、部材が多く必要になったり、構造が複雑になったりして、接続部10Cが有る場合よりも、コスト、労力、取り付け精度の少なくとも1つが悪化する。接続部が第2支持部材とは別体に形成され、隣接する2個の第2ビーム部10Bの端が接続部に接続し、接続部が固定部2Aに固定されてもよい。第2ビーム部10Bの支持部10Aが接続しない側の端が、構造部材2に支持されていればよい。
光学装置50では、以下の命題が成立する。
(W)各第1ビーム部9Bの長さ(L)が、各支持部10Aの長さ(L)よりも長い(L>L
(X)各第2ビーム部10Bの長さ(L)が、各接続部10Cの長さ(L)よりも長い(L>L
命題(W)が成立するので、鏡支持部9Aが被支持面5を支持する箇所の径方向の変位に関して、第1支持部材9が吸収できる最大変位量を大きくできる。同じ大きさの径方向の変位の場合には、第1支持部材9の変形量が小さくなる。なお、命題(W)が成立しない場合の方が、第1の六角形状を正六角形に近づけることができ、鏡支持機構をコンパクトにできる。
命題(X)が成立するので、第1支持部材9の円周方向の変形量に関して、第2支持部材10が吸収できる最大変形量を大きくできる。同じ大きさの円周方向の変位の場合には、第2支持部材10の変形量が小さくなる。なお、命題(X)が成立しない場合の方が、第2の六角形状を正六角形に近づけることができ、鏡支持機構をコンパクトにできる。
鏡支持部9A、第1ビーム部9B、支持部10A、第2ビーム部10B、接続部10Cの長さは、想定する最大の変形量、鏡支持機構のサイズに対する制約などを考慮して適切に決める。
各第1支持部材9において、鏡支持部9Aとその両側の第1ビーム部9Bは、光軸LXの方向から見て1個の直線状に配置される。各第2支持部材10において、支持部10Aとその両側の第2ビーム部10Bは、光軸LXの方向から見て1個の直線状に配置される。そのため、鏡支持機構は反射鏡1の被支持部4に加えられる荷重を小さくして、被支持部4を支持できる。板ばねの三角形構造の効果は小さくなるが、第1支持部材9および第2支持部材10のどちらか一方または両方を、光軸LXの方向から見て折れ線状に配置してもよい。折れ線状である場合には、被支持部4に近い側が凹または凸のいずれの折れ線でもよい。第1支持部材9および第2支持部材10の両方が折れ線状である場合は、第1支持部材9および第2支持部材10とで折れ曲がりの向きは同じでも異なってもよい。
実施の形態1に係る鏡支持機構(光学装置)は、板ばねを三角形に組み(第1支持部材9)、さらに外側に板ばねの三角形構造(第2支持部材10)を配置した。実施の形態1に係る鏡支持機構(光学装置)は、温度変化時の反射鏡1と望遠鏡構造との相対的な熱変形に対し、第1支持部材9および第2支持部材10は、反射鏡1の半径方向に加え円周方向の熱変形を吸収して反射鏡1の位置を保つことができる。実施の形態1に係る鏡支持機構(光学装置)は、反射鏡1に支持反力のばらつきを与えずに理想的に支持することが可能となる。
実施の形態1に係る鏡支持機構と、反射鏡1とを備えたものを実施の形態1に光学装置と呼んでもよい。実施の形態1に係る鏡支持機構と、反射鏡1および構造部材2とを備えたものを実施の形態1に光学装置と呼んでもよい。なお、前述の通り、被支持部4は、外形が円筒状の突起であり、被支持面5は、光軸に平行な平面であることが望ましい。
鏡支持機構を、低い熱膨張係数を有する金属で製造することで、温度変化により発生する鏡支持機構の変形量を小さくすることが考えられる。この明細書では、光学装置を製造するために使用する、熱膨張係数の絶対値が炭素繊維強化プラスチック(CFRPと略す)よりも小さい金属を低膨張金属と呼ぶ。実施の形態1に係る鏡支持機構は、構造部材2、第1支持部材9および第2支持部材10は、低膨張金属で製造されていてもよい。低膨張金属で形成される対象は、構造部材2、第1支持部材0および第2支持部材10のいずれか1個以上であってもよい。また、構造部材2、第1支持部材0および第2支持部材10は、別の部材(例えば金属など)を使用してもよい。また、構造部材2に設けられる支持基板部6および軸受部7の少なくとも一方を、低膨張金属で製造してもよい。
図に示す構造部材2は、例示した構成であり、ハニカムサンドイッチパネル20でないものを示している。構造部材2の支持基板部6および軸受部7は、軽量でかつ熱膨張係数が小さくなるように、低い熱膨張係数を有する金属で製造されたハニカムサンドイッチパネル20で構成してもよい。低い熱膨張係数を有する金属としては、インバー合金を使用する。例えば、新報国製鉄(株)が製造する「ゼロ熱膨張インバー合金」は、0.06ppm[1/K]という極めて低い熱膨張係数を有する(2018年11月22日付、日刊鉄鋼新聞の記事による)。熱膨張係数の絶対値が「ゼロ熱膨張インバー合金」より大きくても、CFRPよりも小さい熱膨張係数の絶対値を有する金属(低膨張金属)であれば、CFRPを使用する場合よりも熱膨張の影響を軽減した光学装置を得ることができる。支持開口部8、第1支持部材9および第2支持部材10は、低膨張金属で製造する。なお、支持開口部8、第1支持部材9および第2支持部材10のいずれか少なくとも1つを、低膨張金属とは異なる材料で製造してもよい。
図17を参照して、ハニカムサンドイッチパネル20の構造を説明する。図17は、ハニカムサンドイッチパネルの一部のスキン材を除いた状態での斜視図である。ハニカムサンドイッチパネル20は、第1スキン材21、コア材22および第2スキン材23を有して構成される。第1スキン材21は、ハニカムサンドイッチパネル20の一方の面となる板材である。第2スキン材23は、一方の面に対向するように配置された他方の面となる板材である。図17に示すハニカムサンドイッチパネル20では、第1スキン材21と第2スキン材23とが平行になるように配置している。
コア材22は、ハニカム構造を有する部材である。ハニカム構造は、断面が六角形(正六角形が望ましい)である複数の筒を隣接して形成した構造である。コア材22は、第1スキン材21および第2スキン材23に垂直に接着剤により接合される。なお、6辺の中で対向する2辺が他の4辺とは長さが異なる六角形でも平面を隙間なく埋めることができる。そのため、コア材は断面が六角形の筒が隣接して配置された形状であればよい。
構造部材2は、低膨張金属で製造されたハニカムサンドイッチパネルを使用して製造してもよい。そのため、CFRPで製造する場合よりも、温度変化による膨張あるいは収縮が、反射鏡1の位置に影響する度合いを小さくできる。なお、Y軸部材12、X軸回転部材14、X軸部材15および鏡基底部材16も、低膨張金属で製造されたハニカムサンドイッチパネルを有して構成するか、あるいは低膨張金属で製造する。
構造部材2は、低膨張金属ではない材料によるハニカムサンドイッチパネルを使用して、あるいは、ハニカムサンドイッチパネルを使用しないで製造してもよい。Y軸部材12、X軸回転部材14、X軸部材15および鏡基底部材16の各々に関しても、同様である。
CFRPの替わりに低膨張金属を使用することで、CFRPを使用する場合に発生する以下の課題を解決できる。
CFRPを使用したハニカムサンドイッチパネルでは、繊維方向や層構造により剛性や熱膨張係数の性質が変化する。そのため、繊維方向や層構造を検討および調整した上でスキン材やコア材を製造する必要がある。結果として、CFRP製のハニカムサンドイッチパネルは、低膨張金属を使用する場合よりも、手間、時間およびコストの少なくとも1つが多くかかる。
CFRP製のハニカムサンドイッチパネル同士、ハニカムサンドイッチパネルと他の部材を接合するには、接着剤やインサートによる必要がある。そのため、CFRP製のハニカムサンドイッチパネルは、接合強度を十分に高めることが難しい。
CFRPで実現できる熱膨張係数の絶対値は、10-6未満で3×10-7[1/K]程度以上である。低膨張ガラス材料、例えばSCHOTT社のZERODUR(登録商標)の熱膨張係数は、クラス1で0±0.05×10-6[1/K]である。10-7[1/K]未満の熱膨張係数を有する低膨張ガラス材料で製造される反射鏡に対して、鏡支持部材の素材であるCFRPの熱膨張係数は5倍以上の大きさである。CFRP製の鏡支持部材を使用する場合には、CFRP製の鏡支持部材の変形を光学要素へ伝えないために、複雑な構造が必要である。
宇宙空間で使用される光学装置に適用する場合には、CFRPはいくつか注意すべき点がある。CFRPは、高分子有機材料であるため、吸湿する。CFRPが水分を含んだ状態で軌道上へ打ち上げられると、宇宙空間で水分が蒸発して収縮変形する場合がある。また、宇宙空間でCFRPに含まれる有機物が蒸発し、収縮変形する場合がある。CFRPの収縮変形により構造部材の寸法が変化し、光学機器の相対位置が変化して、観測精度が低下する場合がある。CFRPから発生する有機物を含む気体(アウトガス)が光学機器に触れ、CFRPから発生した有機物が光学機器に付着する場合がある。有機物の付着は、観測精度の低下をもたらす場合がある。
低膨張金属は、剛性や強度が高く、剛性および熱膨張性に関して等方性を有する。また、低膨張金属は、CFRPよりも高い熱伝導率を持つ。
構造部材2は、「ゼロ熱膨張インバー合金」などの低膨張金属を使用して製造することで、10-7[1/K]未満という低い熱膨張係数を実現できる。そのため、支持構造に相当する部分と反射鏡1の熱膨張係数の差が小さく、反射鏡1を3本の第1支持部材9および第2支持部材10で構造部材2に固定することができる。第1支持部材9および第2支持部材10という簡単な構造で、反射鏡1などの光学機器を支持できる。光学機器を支持する構造を低膨張金属で製造することで、CFRPを使用する場合と比較して、小さな変形量に抑えかつ軽量にできる。
低膨張金属は、切削や溶接なども可能である。低膨張金属は加工可能な素材であるため、CFRPの場合には必要であった繊維方向や層構造を考慮する必要がない。光学装置を製造する際に、CFRPを使用する場合より、手間、時間およびコストの少なくとも1つを改善できる。接続方法においては、低膨張金属は、接着剤に比べ強度が高い溶接を採用できる。なお、低膨張金属の溶接は、ハニカムサンドイッチパネルが変形しないような方法で実施する。
ハニカムサンドイッチパネルは、第1スキン材および第2スキン材は低膨張金属で製造し、コア材はCFRPで製造してもよい。第1スキン材および第2スキン材が「ゼロ熱膨張インバー合金」製で、コア材をCFRP製のハニカムサンドイッチパネルの温度変化に対する変形を、有限要素解析によりシミュレーションした。ハニカムサンドイッチパネルの形状は、第1スキン材および第2スキン材が縦(Y方向)と横(X方向)が100mm×100mmで厚さ1mmの板材とする。コア材は、セルサイズを約6mm、コア材膜厚さを約0.03mm、高さ(Z方向)を20mmとする。熱膨張係数は、「ゼロ熱膨張インバー合金」が5.0×10-8[1/K]とし、CFRPが-3.0×10-7[1/K]
とする。温度変化は、10[K]の上昇とする。
シミュレーションの結果、第1スキン材、第2スキン材およびコア材を「ゼロ熱膨張インバー合金」で製造した場合には、X方向およびY方向の変位は5.0×10-5[mm]で、Z方向の変位は1.0×10-5[mm]になる。コア材をCFRP製にした場合は、X方向の変位は4.92×10-5[mm]で、Y方向の変位は5.16×10-5[mm]で、Z方向の変位は-8.28×10-5[mm]になる。コア材をCFRP製にした場合は波打つような変形をするので、最も変位が大きい箇所での変位量を計測した。このシミュレーション結果は、第1スキン材および第2スキン材を「ゼロ熱膨張インバー合金」で製造する場合には、コア材をCFRPで製造した場合でもスキン材に平行な面内での熱膨張係数は、コア材も「ゼロ熱膨張インバー合金」で製造した場合と同程度になることを示している。
反射鏡を有する光学機器とは異なる光学機器を支持する場合にも、低膨張金属性のハニカムサンドイッチパネルを適用できる。
光学装置50では、構造部材2が反射鏡1の被支持部4を、3本の第1支持部材9および第2支持部材10により支持する。3本の第1支持部材9および第2支持部材10による3点支持になり、過拘束にすることなく、構造部材2は反射鏡1を支持できる。被支持部4を3個の被支持面5で、光軸LXに関して点対称に支持する。第1支持部材9および第2支持部材10は中心面CSに関して面対称に、被支持部4を支持する。そのため、温度変化により反射鏡1が光軸LXを中心に点対称に膨脹または収縮することを、第1支持部材9および第2支持部材10、または、構造部材2が妨げることがない。また、熱膨張係数に差があるため、第1支持部材9および構造部材2が反射鏡1に対して膨脹または収縮する場合でも、第1支持部材9および第2支持部材10が同様に膨張または収縮するので、反射鏡1に作用する応力は、3点で光軸LXに対して点対称になる。
さらに、3点のそれぞれを通る中心面CSに関して面対称になるので、反射鏡1に作用する応力は、中心面CS上に存在する。3個の第1支持部材9および第2支持部材10により加えられる応力の大きさは同じになる。その結果、構造部材2の膨脹または収縮により、反射鏡1が第1支持部材9および第2支持部材10で支持される位置は、変化しない。構造部材2の膨脹または収縮により、反射鏡1が膨脹または収縮する場合には、反射鏡1が光軸LXを中心に点対称に膨脹または収縮する。
被支持部4は、反射鏡1の光軸LXに近い位置に存在する。そのため、温度変化による膨脹または収縮があっても、被支持部4を支持する第1支持部材9および第2支持部材10の膨脹量または収縮量を、被支持部4が反射鏡1の外縁近くで支持する場合よりも小さくできる。そのため、反射鏡1、第1支持部材9および第2支持部材10に加えられる膨脹または収縮による応力も小さくなる。構造部材2、第1支持部材9および第2支持部材10を低膨張金属製とすることで、膨張量または収縮量をさらに小さくでき、応力も小さくできる。被支持部4に作用する応力が変化しても、応力は近接した3点に作用するので、応力は反射鏡1の反射面3の鏡面の精度に影響を与えない。このように、光学装置50では、反射鏡1と構造部材2の間での熱膨張係数の相対的な差に対応できる。
被支持面は、反射鏡1の光軸LXに対して平行でなくてもよい。被支持面は、平面でなくてもよい。被支持面に、突起や窪みを設けてもよい。被支持面が光軸LXの回りに120度の回転対称性を有して設けられていればよい。
光学装置50を含む光学望遠鏡は、人工衛星に搭載されて使用することができる。光学望遠鏡を搭載した人工衛星を打ち上げる際には、加速度が光学望遠鏡などに加えられる。
第1支持部材9および第2支持部材10は、加速度が加えられる状況でも反射鏡1を支持できる。打ち上げ時には、反射鏡1は、移動する方向に光軸LXが平行になる姿勢である。つまり、打ち上げ時の加速度は、反射鏡1の光軸LXに平行な方向に発生する。第1支持部材9の第1ビーム部9Bは、加速度が発生する方向に直角であり、加速度に対する応力を第1ビーム部9Bが発生することができる。
以上のことは、他の実施の形態にもあてはまる。
実施の形態2.
実施の形態2に係る人工衛星、すなわち、実施の形態2に係る光学装置を搭載した人工衛星を、図18から図20を参照して説明する。ここでいう光学装置は、例えば実施の形態1に係る光学装置である。図18は、実施の形態2に係る光学装置を搭載した人工衛星の正面図である。図19は、光学装置と人工衛星とが接続する部分の拡大図である。図20は、光学装置の内部構成を説明する概念的な断面図である。なお、実施の形態1に係る鏡支持機構(光学装置)は、光学望遠鏡32の望遠鏡構造の傾動機構という部分にある。傾動機構は主鏡を2軸周りに回転させて太陽面をスキャンする目的で設置される部材である。
人工衛星30は、衛星本体31と光学望遠鏡32とを有する。光学望遠鏡32は、観測精度に影響する部分は熱膨張係数が低くなるように考慮して製造している。衛星本体31は、熱膨張に関して特別な考慮はしないで製造する。衛星本体31は、光学望遠鏡32を搭載するための接続パネル部33を有する。接続パネル部33は、平面の板状部材である。接続パネル部33は、アルミニウムなどの金属で製造されたハニカムサンドイッチパネルを使用して製造する。
光学望遠鏡32は、衛星本体31から遠い側に円形の入射口34(図20に図示)を配置し、衛星本体31に近い側に反射鏡1を配置する構造である。ここで、光学望遠鏡32に関して、入射口34が存在する側を先端側と呼び、衛星本体1と接続する側を基部側と呼ぶ。光学望遠鏡32は、大きく分けて、台座部35と鏡筒部36とで構成される。台座部35は、基部側に存在して、接続パネル部33に接続する。台座部35には、反射鏡1が設置される。鏡筒部36は、観測光が通る光路42(図20に図示)を囲む部材である。鏡筒部36は、基部側で台座部35に接続する。
台座部35は、中心に貫通穴を有する円盤状の形状である。貫通穴には、観測した画像を衛星本体31の内部に配置された記憶装置に送る配線や、光学望遠鏡32を制御するための信号を伝える信号線などが通る。台座部35は、低膨張金属製のハニカムサンドイッチパネルを使用して製造する。台座部35に、反射鏡1の支持部材を固定する。反射鏡1は、光軸が向く方向が変更可能に支持部材に支持される。
鏡筒部36は、台座部35に垂直に接続する。鏡筒部36は、鏡筒基部37、鏡筒中間部38、機器保持部39および光路円筒部40を有する。鏡筒基部37の形状は、幅に対して高さが低い角筒である。鏡筒基部37の断面の形状は、正八角形である。鏡筒基部37は、台座部35に固定される。鏡筒基部37は、反射鏡1をその内部に収納する。鏡筒基部37は、先端側にフランジを有する。鏡筒基部37は、低膨張金属製のハニカムサンドイッチパネルを使用して製造する。
鏡筒中間部38の基部側は、フランジを有する正八角形の角筒である。鏡筒中間部38の先端側は、角筒の上側の半分だけの形状である。図18に示すように、鏡筒中間部38の図における下側および先端側には、光路円筒部40が接続する。光路円筒部40の先端側は、円筒である。円筒の先端側の開口が、入射口34である。光路円筒部40の基部側は、上側に鏡筒中間部38が接続できるように、下半分だけの円筒状である。鏡筒中間部38と光路円筒部40とは、間に隙間が発生しないように接合する。鏡筒中間部38の上部の先端側には、機器保持部39が接続する。機器保持部39は、光路円筒部40の上側かつ鏡筒中間部38の先端側に存在する。機器保持部39は、光学機器を保持する。鏡筒中間部38および機器保持部39は、低膨張金属製のハニカムサンドイッチパネルを使用して製造する。光路円筒部40は、アルミニウムで製造する。
鏡筒基部37、鏡筒中間部38、機器保持部39および光路円筒部40は、台座部35と接合することで、入射口34だけから観測光が入る閉空間を形成する。鏡筒の内部の閉空間に、光学機器が配置される。図20では、観測光を分光するスリット41だけを示す。カメラなどの光学機器も、鏡筒の内部に配置される。入射口34から鏡筒部の内部に入った光は、反射鏡1で反射される。反射鏡1で反射された光は、スリット41で分光される。分光された特定波長の光が図示しないカメラに入り、観測対象の画像をカメラが撮影する。
光路42は、入射口34からスリット41までの光がたどる経路である。図20に、光路42を一点鎖線で示す。光学望遠鏡では、温度によらず光路42が変化しないことが望ましい。光学望遠鏡32では、台座部35、鏡筒基部37、鏡筒中間部38および機器保持部39を、1.0×10-7[1/K]よりも絶対値が小さい熱膨張係数を有する低膨張金属で製造したハニカムサンドイッチパネルまたは低膨張金属で製造した部材を使用して製造している。そのため、反射鏡1とスリット41の相対的な位置関係の変化は、温度変化がある場合でも小さく抑えることができる。その結果、光学望遠鏡32の焦点位置は、温度変化がある場合でもその変化が許容できる範囲内に抑えることができる。スリット41以外の光学機器の反射鏡1に対する位置も、温度変化がある場合でも変化が許容できる範囲内に抑えることができる。
その結果、観測で得られる画像の変化が、温度変化がある場合でも小さくできる。熱膨張係数が大きい素材で、反射鏡1やスリット41などの光学機器を支持する構造部材を製造する場合は、温度変化に対して光学機器の間の距離が変化して、焦点位置がずれる場合がある。焦点位置がずれると、例えばカメラで撮影する画像が不鮮明なものになる。熱膨張係数が大きい素材を使用する場合には、焦点位置を変化させないために、大きなストロークを有する調整機構などが別途、必要となる場合がある。ハニカムサンドイッチパネルなので、軽量にでき、人工衛星30を宇宙空間に打ち上げる際に必要なエネルギー量を小さくできる。
光学装置である光学望遠鏡32は、複数の光学機器と、光学機器を支持する構造部材を有する。反射鏡1とスリット41が光学機器の例である。台座部35は、構造部材2を支持する構造部材である。構造部材2は、反射鏡1を支持する構造部材である。例えば、実施の形態1で説明したように、光を反射する反射面3の反対側の面である背面に設けられて、光軸の回りに120度の回転対称性を有して配置されて設けられた3個の被支持面5を有する被支持部4を有する反射鏡1を支持する鏡支持機構において、第1支持部材9に形成された鏡支持部9Aで被支持面5を支持し、第2支持部材10に形成された支持部10Aで第1支持部材9に接続し、第2支持部材10に形成された接続部10Cで反射鏡1の背面の側に存在する構造部材2に接続されるものが好適である。
鏡筒部36は、観測光が通る経路である光路を囲み台座部35と接続された、スリット41を支持する構造部材である。図には示していないが、鏡筒部36はスリット41の他にも光学機器を支持する。構造部材2、台座部35および鏡筒部36を、低膨張金属で製造されたハニカムサンドイッチパネルを含んで構成している。反射鏡1とスリット41を結ぶ構造部材を通る経路は、低膨張金属で製造されたハニカムサンドイッチパネルあるいは低膨張金属で製造された構造部材だけである。そのため、反射鏡1とスリット41との間の相対的な位置関係の変化を、温度変化に対して許容できる範囲以内にできる。光学機器の間の経路に、低膨張金属以外の素材で製造された構造部材が存在してもよい。
光学機器の間の構造部材を通る経路において、低膨張金属で製造されたハニカムサンドイッチパネルあるいは低膨張金属された構造部材の割合が決められた下限値以上であればよい。光学装置が3個以上の光学機器を有する場合は、複数の光学機器の中から2個の光学機器を選択するすべての組み合わせに関して、一方の光学機器から他方の光学機器を結ぶ構造部材を通る経路のそれぞれが、経路上の低膨張金属で製造されたハニカムサンドイッチパネルまたは低膨張金属で製造された部分の割合が決められた下限値以上であるようにすればよい。
台座部35は低膨張金属で製造しており、接続パネル部33は低膨張金属よりも熱膨張係数が大きい金属で製造している。温度変化で発生する接続パネル部33と台座部35の膨脹量あるいは収縮量の差を吸収する構造について説明する。台座部35は、その中心に対して45度の回転対称性を持つ支持機構により接続パネル33に接続する。外形が正八角柱である台座部35の各外側面の先端側中央には、直方体状の突起43を設ける。突起43は、ハニカムサンドイッチパネルで構成される台座部35の一方の面のスキン材を突出させた部分および台座部35の側面に、固定される。接続パネル部33にも、角柱状の突起44を設ける。1個の突起43は、その両側の突起44とそれぞれ1本の円柱状のロッド45で接続する。1個の突起43に接続する2本のロッド45により、突起43はバイポッド構造(二脚)で支持される。
ロッド45の一端が固定される突起43の面は、台座部35の外側面に垂直な面である。ロッド45の他端が、突起44の側面に固定される。ロッド45の他端が固定される突起44の側面は、ロッド45が延在する光軸に平行な平面と直交する。突起44は、光軸に平行な方向から見ると台形の外形を有する。ロッド45の他端を、突起44の上面(突起43が存在する側の面)に固定してもよい。台座部35と接続パネル部33とは、ロッド45でだけ接続する。台座部35と接続パネル部33の間には、空間が存在する。
8個の突起43のそれぞれは、2本のロッド45により隣接する突起44と接続する。
ロッド45は、全部で16本になる。16本のロッド45、8個の突起43および8個の突起44は、衛星本体31に対する光学望遠鏡32の位置が温度変化によって変化することを許容して光学望遠鏡32を衛星本体31に接続する光学機器接続部を構成する。ロッド45による方法以外で、衛星本体31に対する光学望遠鏡32の位置が温度変化によって変化することを許容して光学望遠鏡32を衛星本体31に接続してもよい。
ロッド45の両端部には、直径が細くなる縮径部46を設けている。縮径部46で挟まれるロッド45の部分を本体部と呼ぶ。両側の縮径部46は、同じ形状である。縮径部46では、ロッド45の軸方向に垂直な断面は同心な円形のまま、端部に向かって直径だけが小さくなる。縮径部46は、直径が最小となる点を過ぎると、ロッド45の端部に近づくにつれて直径が大きくなる。縮径部46を設けているので、ロッド45と突起43の接続角度、ロッド45と突起44との接続角度が変化できる。つまり、ロッド45により、ロッドの接続角度が変化可能であるトラス構造を構成できる。16本のロッド45は、トラスを構成する。ロッドの数は、16本より多くても少なくてもよい。鏡筒部の断面は八角形でなくてもよい。
温度変化がある場合でも台座部35と接続パネル33との間に空間ができるように、ロッド45の長さは適切な長さにする。台座部35、接続パネル33、突起43および突起44には、温度変化に対して変形しないように、必要十分な強度を持たせる。ロッド45の縮径部46は、温度変化があると本体部に対して微小に曲がる。曲がっても破損しないように、ロッド45の材質や形状は必要十分な強度が得られるように製造する。
宇宙空間で太陽光が照射されるなどして熱が与えられて温度が上昇すると、接続パネル33が台座部35よりも大きく膨張する。ロッド45の縮径部46で微小に曲がり、ロッド45の本体部の接続パネル33に対する角度が小さくなる。温度が低下すると、接続パネル33が台座部35よりも大きく収縮する。ロッド45の縮径部46で温度が上昇する場合と反対方向に微小に曲がり、ロッド45の本体部の接続パネル33に対する角度が大きくなる。このようにして、ロッド45が、接続パネル部33と台座部35との熱膨張率の差による膨脹量あるいは収縮量の差を吸収する。
なお、ロッド45が、接続パネル33と同じか少し小さい熱膨張係数を有する材質で製造されている場合は、ロッド45自体が伸縮するので、ロッド45の縮径部46での曲がり角度の変化を、ロッド45が低膨張金属製である場合よりも小さくできる。
光学機器を支持する構造部材を、低膨張金属で製造したハニカムサンドイッチパネルまたは低膨張金属を加工した部材で製造することで、CFRPを使用する場合よりも温度変化に対する光学機器間の相対位置の変化量を小さくできる。光学望遠鏡などの光学装置において、温度変化があっても観測性能の変化が小さくできる。また、構造部材の熱膨張係数の絶対値が大きい場合に光学装置で必要である、温度変化による光学機器間の相対位置の変化を観測精度に影響を与えないようにする機構、例えば焦点位置調整機構などを、光学装置が備えなくてもよくなる。
各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の変形や省略が可能である。
50 光学装置

1 反射鏡(光学機器)
2 構造部材(鏡支持部材)
2A 固定部
3 反射面
4 被支持部
5 被支持面
6 支持基板部(本体部)
7 軸受部
8 支持開口部
9 第1支持部材
9A 鏡支持部
9B 第1ビーム部
10 第2支持部材
10A 支持部
10B 第2ビーム部
10C 接続部
11 軸保持穴
12 Y軸部材
13 円筒面
14 X軸回転部材
15 X軸部材
16 鏡基底部材

20 ハニカムサンドイッチパネル
21 第1スキン材
22 コア材
23 第2スキン材

30 人工衛星
31 衛星本体
32 光学望遠鏡(光学装置)
33 接続パネル部
34 入射口
35 台座部(構造部材)
36 鏡筒部(構造部材)
37 鏡筒基部
38 鏡筒中間部
39 機器保持部
40 光路円筒部
41 スリット(光学機器)
42 光路
43 突起(光学機器接続部)
44 突起(人工衛星接続部)
45 ロッド(光学機器接続部)
46 縮径部

LX 光軸
CS 中心面。

Claims (24)

  1. 光を反射する反射面と、前記反射面の反対側の面である背面に設けられた被支持部とを有する反射鏡の前記被支持部に、光軸の回りに120度の回転対称性を有して配置されて設けられた3個の被支持面のそれぞれと接触して前記被支持面を支持する鏡支持部と、前記鏡支持部の両側に接続された第1ビーム部とを有し、それぞれが前記光軸の方向から見て1個の直線状または折れ線状に配置された、3個の第1支持部材と、
    隣接する2個の前記第1ビーム部の前記鏡支持部が接続しない側の端が接続された支持部と、前記支持部の両側に接続され、前記支持部が接続しない側の端が前記反射鏡の前記背面の側に存在する構造部材に支持される第2ビーム部とを有し、それぞれが前記光軸の方向から見て1個の直線状または折れ線状に配置された、3個の第2支持部材とを備えた鏡支持機構。
  2. 前記構造部材に設けられた3個の固定部にそれぞれ接続され、隣接する2個の前記第2ビーム部の前記支持部が接続しない側の端が接続された3個の接続部をさらに備えた請求項1に記載の鏡支持機構。
  3. 各前記接続部は同じ長さである請求項2に記載の鏡支持機構。
  4. 各前記第2ビーム部は同じ長さである、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の鏡支持機構。
  5. 各前記第2ビーム部は同じ長さであり、
    前記第2ビーム部の長さは前記接続部の長さよりも長い、請求項3に記載の鏡支持機構。
  6. 前記第1支持部材は板材が接続した形状であり、
    前記第2支持部材は板材が接続した形状であり、
    前記鏡支持部の板厚は、前記鏡支持部と接続する部分での前記第1支持部材の板厚よりも厚く、
    前記支持部の板厚は、前記支持部と接続する部分での前記第2支持部材の板厚よりも厚く、
    前記接続部の板厚は、前記接続部と接続する部分での前記第2支持部材の板厚よりも厚い請求項2、請求項3、請求項5のいずれか1項に記載の鏡支持機構。
  7. 各鏡支持部は同じ長さであり、かつ各前記第1ビーム部は同じ長さであり、かつ各前記支持部は同じ長さである、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の鏡支持機構。
  8. 前記第1ビーム部の長さは前記支持部の長さよりも長い、請求項7に記載の鏡支持機構。
  9. 3個の前記第1支持部材および3個の前記支持部を前記光軸の方向から見た外形は、第1の六角形状である、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の鏡支持機構。
  10. 前記第1の六角形状では、すべての内角が同じ角度である、請求項9に記載の鏡支持機構。
  11. 3個の前記第1支持部材を前記光軸の方向から見た外形は、第2の六角形状である、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の鏡支持機構。
  12. 前記第2の六角形状では、すべての内角が同じ角度である六角形状である、請求項11に記載の鏡支持機構。
  13. 光を反射する反射面と、前記反射面の反対側の面である背面に設けられて、光軸の回りに120度の回転対称性を有して配置された3個の被支持面を有する被支持部とを有する反射鏡を支持する鏡支持機構において、
    前記光軸に垂直な平面である光軸垂直平面において第1の長さの辺と第2の長さの辺とが交互に隣接する六角形状の外形を有し、各前記第1の長さの辺の中央部に形成された鏡支持部で前記被支持面と接触して前記被支持面を支持する3個の第1支持部材と、
    前記光軸垂直平面において第3の長さの辺と第4の長さの辺とが交互に隣接する六角形状の外形を有し、各前記第3の長さの辺の中央部に形成された支持部が前記第1支持部材の前記第2の長さの辺に接続して前記第1支持部材を支持し、各前記第4の長さの辺に形成された3個の接続部が前記反射鏡の前記背面の側に存在する構造部材に接続される第2支持部材とを備えた鏡支持機構。
  14. 前記第1支持部材は、一端が前記鏡支持部に接続され、他端が前記支持部に接続された第1ビーム部を備え、
    前記第2支持部材は、一端が前記支持部に接続され、他端が前記接続部に接続された第2ビーム部を備えた請求項13に記載の鏡支持機構。
  15. 前記被支持部は、外形が円筒状の突起である請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の鏡支持機構。
  16. 前記被支持面は、前記光軸に平行な平面である請求項1から請求項15のいずれか1項に記載の鏡支持機構。
  17. 前記構造部材をさらに備えた請求項1から請求項16のいずれか1項に記載の鏡支持機構。
  18. 前記第2支持部材は前記構造部材と一体に形成された請求項17に記載の鏡支持機構。
  19. 前記第1支持部材および第2支持部材は一体に形成された請求項1から請求項18のいずれか1項に記載の鏡支持機構。
  20. 前記構造部材は、前記被支持部が入る穴を有する請求項17から請求項19のいずれか1項に記載の鏡支持機構。
  21. 前記第1支持部材は、前記鏡支持部が前記反射鏡の径方向に移動可能な構造を有し、
    前記第2支持部材は、前記支持部が前記反射鏡の径方向に移動可能な構造を有する請求項1から請求項20のいずれか1項に記載の鏡支持機構。
  22. 請求項1から請求項21のいずれか1項に記載の鏡支持機構と、前記反射鏡とを備えた光学装置。
  23. 前記被支持部は、外形が円筒状の突起である請求項22に記載の光学装置。
  24. 前記被支持面は、前記突起に形成され、前記光軸に平行な平面である請求項23に記載の光学装置。
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