JP7291083B2 - 内燃エンジン - Google Patents

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Description

本発明は、一般に内燃エンジンに関する。より具体的には、排他的ではないが、本発明はツインクランク配置を有する内燃エンジンに関する。
内燃エンジンは周知されており、車両、機器、その他の携帯用又は固定機械の主電源、補助、又はバックアップ電源として一般的に使用されている。従来の内燃エンジンは、ピストンシリンダ内に往復可能に受け入れられたピストンを含む。ピストンシリンダは、ガスと燃料をそれぞれピストンシリンダに注入したり、ピストンシリンダから排出したりするために、その一端に吸気バルブと排気バルブを有している。通常、単一のコネクティングロッドは、それぞれのピストンをクランクシャフトの回転軸からオフセットされた位置で単一のクランクシャフトに接続し、それにより、ピストンシリンダに沿ったピストンの往復運動をクランクシャフトの回転運動に変換する。クランクシャフトは、例えば車両のドライブトレインなどの負荷に連結され、その回転運動から動力を引き出す。
ピストンとコネクティングロッド間の角度の度合いが大きくなると、それらの間に及ぼされる力により、ピストンベアリングがシリンダの壁に押し付けられることが観察されている。この「サイドスラスト」は摩擦を発生させ、エンジン効率を大幅に低下させる可能性がある。この効果は、ピストンシリンダ内でピストンに作用する圧力が最大である圧縮点火エンジンで最も顕著である。
内燃エンジンの分野では、特にエンジン効率を向上させることを目的とした多くの研究が行われている。提案されている1つのアプローチには、2つのクランクシャフトの使用、いわゆる「ツインクランク」配置が含まれる。この設計の目的は、前述のサイドスラストの欠点に対処することである。そのようなツインクランクの提案には、ピストン中心線のそれぞれの側にそれぞれ配置された一対のクランクシャフトが含まれる。一対のコネクティングロッドが設けられており、各コネクティングロッドのそれぞれはその端部の一方で、それぞれのクランクシャフトに接続され、他方の端部では共通のピストンに接続されている。
ツインクランク配置を使用すると、ピストンのサイドスラストと、結果として生じる摩擦損失を減らすことができると提案されている。例えば、米国特許第5682844号明細書は、それぞれのクランクシャフトのそれぞれの回転軸とピストンの中心線との間にオフセットを備えるオートバイ用エンジンを提案している。米国特許第229788号明細書は、エンジンのパワーストローク中にコネクティングロッドがピストンに点火された燃料チャージによって生成される力よりも大きな合計力を生成することを可能にする協働作用部品の組み合わせを備えたデュアルクランクシャフトエンジンを開示している。
これまでに提案された設計は、従来の内燃エンジンに存在するサイドスラストによる摩擦を低減する可能性があるが、そのような配置から他の有害な効果が生じ、これによりこれまで商業的な実施が妨げられたと考えられる。
米国特許第5682844号明細書 米国特許第229788号明細書
したがって、本発明の第1の非排他的な目的は、公知の設計の問題を克服する、又は少なくとも軽減するツインクランク内燃エンジンを提供することである。本発明のより一般的で非排他的な目的は、改良されたツインクランク内燃エンジンを提供することである。
したがって、本発明の第1の態様は、内燃エンジンを提供し、例えば、シリンダ、シリンダ内に往復運動可能に収容されたピストン、一対のクランクシャフト、それぞれがクランクシャフトのそれぞれに接続された、例えば、そのクランクジャーナルなどにより枢動可能に接続された第1の端部、及びピストンに接続された、例えば、ピストンコネクタなどによって枢動可能に接続された第2の端部を有する一対のコネクティングロッドを備えた圧縮点火エンジンであって、ここで、エンジンは第1の方向、例えば、クランクシャフトの方向のピストンストロークが各クランクシャフトを第1の角度で回転させ、第2の方向、例えば、第1の方向とは反対のピストンストロークが各クランクシャフトを第2の角度、例えば、第1の角度とは異なる角度で回転させるように構成される。
本開示は、以下の[1]から[27]を含む。
[1]圧縮点火内燃エンジンであって、
シリンダと、
上記シリンダ内に往復運動可能に収容されたピストンと、
上記シリンダに対して回転可能に取り付けられた一対の逆回転クランクシャフトと、
それぞれが上記クランクシャフトのそれぞれのクランクジャーナルに接続された第1の端部、及びピストンコネクタによって上記ピストンに接続された第2の端部を有する一対のコネクティングロッドとを備え、
上記エンジンは上記クランクシャフトの方向の第1の方向のピストンストロークが各クランクシャフトを第1の角度で回転させ、上記第1の方向とは反対の第2の方向のピストンストロークが各クランクシャフトを上記第1の角度とは異なる第2の角度で回転させるように構成される
エンジン。
[2]上記第2の角度が上記第1の角度よりも20度から48度小さい、上記[1]に記載のエンジン。
[3]上記第2の角度が上記第1の角度よりも26度から42度小さい、上記[2]に記載のエンジン。
[4]上記第2の角度が上記第1の角度よりも32度から36度小さい、上記[3]に記載のエンジン。
[5]各クランクシャフトの回転軸と当該クランクジャーナルとの間に記述されるクランクシャフトスロー半径と、
各クランクシャフトの上記回転軸と、当該コネクティングロッドが接続されている上記ピストンコネクタとの間のオフセットによって記述される有効なクランクシャフトオフセットとを備え、
上記有効なクランクシャフトオフセットが上記クランクシャフトスロー半径の1.4倍から1.9倍の間である、
上記[2]から[4]のいずれか一項に記載のエンジン。
[6]上記有効なクランクシャフトオフセットが上記クランクシャフトスロー半径の1.6から1.7倍の間である、上記[5]に記載のエンジン。
[7]各コネクティングロッドが、上記クランクジャーナルとそれが接続されるピストンコネクタとの間に記述される有効なコネクティングロッドの長さCを含み、上記有効なコネクティングロッドの長さが、C≧1.4142×(E+R)で定義されるものであって、Rが上記クランクシャフトスロー半径であり、Eが上記有効なクランクシャフトオフセットである、上記[5]又は[6]に記載のエンジン。
[8]第1及び第2のピストンコネクタを備える上記[1]から[7]のいずれか一項に記載のエンジンであって、上記一対のクランクシャフトが第1及び第2のクランクシャフトを備え、上記一対のコネクティングロッドが第1及び第2のコネクティングロッドを備え、上記第1のコネクティングロッドが第1の端部で上記第1のクランクシャフトの上記クランクジャーナルに、及び第2の端部で上記第1のピストンコネクタに接続され、上記第2のコネクティングロッドが上記第2の端部で上記第2のクランクシャフトの上記クランクジャーナルに、及び上記第2の端部で上記第2のピストンコネクタに接続されている、エンジン。
[9]上記第1のクランクシャフト及び上記第1のピストンコネクタが両方とも上記ピストンの第1の側にあり、上記第2のクランクシャフト及び上記第2のピストンコネクタが両方とも上記ピストンの第2の側にある、上記[8]に記載のエンジン。
[10]上記コネクティングロッドによって及ぼされる非対称の力の平衡をとることにより、上記シリンダ内での上記ピストンの揺動を阻止するように構成されたピストン安定化手段を備える、上記[9]に記載のエンジン。
[11]上記第1のコネクティングロッドが、第2の端部に又は隣接する第1の係合手段を備え、上記第2のコネクティングロッドが、上記ピストン安定化手段を提供するために上記第1の係合手段と協働又は相互係合する第2の端部に又は隣接する第2の係合手段を備える、上記[10]に記載のエンジン。
[12]上記第1及び第2の係合手段がそれぞれ一組の歯を備える、上記[11]に記載のエンジン。
[13]上記ピストン安定化手段が、上記第1及び第2のコネクティングロッドを相互接続し、上記第1及び第2のコネクティングロッドの互いに対する回転の平衡をとるように構成された弾性付勢手段を備える、上記[10]に記載のエンジン。
[14]上記ピストン安定化手段が、上記第1及び第2のコネクティングロッドのそれぞれの第2の端部が枢動可能に接続されるジンバル又はナックルを備え、上記ジンバル又はナックルが、当該回転が上記ピストンの回転から少なくとも部分的に独立しているように、上記ピストンに又はピストン内に少なくとも部分的に枢動可能に取り付けられる、上記[10]に記載のエンジン。
[15]上記コネクティングロッドとジンバル又はナックルの間の上記接続、及び上記ピストンに対する上記ジンバル又はナックルの上記回転軸が三角形にされた配置を形成する、上記[14]に記載のエンジン。
[16]上記第1のクランクシャフトが上記ピストンの第1の側にあり、上記第2のクランクシャフトが上記ピストンの第2の側にあり、上記第1及び第2のピストンコネクタが同軸であり、上記ピストンの中心線と交差する、上記[8]に記載のエンジン。
[17]クランクケース及び上記クランクケースに取り付けられたベアリングキャリアをさらに備え、上記ベアリングキャリアが上記クランクケースとは異なる材料で形成され、上記一対のクランクシャフトの一方が取り付けられるベアリングをそれぞれ受け入れる一対のレセプタクルを有する、上記[1]から[16]のいずれか一項に記載のエンジン。
[18]上記ベアリングキャリアが、上記ベアリングに潤滑剤を導入するために、各レセプタクルに関連付けられた潤滑剤ポートを備える、上記[11]に記載のエンジン。
[19]上記各クランクシャフトに連結された端部をそれぞれ有する一対の出力シャフトを備える、上記[1]から[18]のいずれか一項に記載のエンジン。
[20]両方のクランクシャフトに連結された出力シャフトを備える、上記[1]から[12]のいずれか一項に記載のエンジン。
[21]空気及び/又は燃料を上記シリンダに導入するための吸気バルブ及び上記シリンダからガスを排出するための排気バルブを備えるものであって、上記エンジンは、上記吸気バルブが、上記ピストンが上死点位置に到達する前に、15度から25度開き、上記ピストンが下死点位置に到達した後に40から50度閉じ、上記排気バルブが、上記ピストンが上記下死点位置に到達する前に40度から50度開き、上記ピストンが上記上死点位置に到達した後に15度から25度閉じるように構成された、上記[1]から[20]のいずれか一項に記載のエンジン。
[22]上記クランクシャフトが、互いに噛み合うギアによって一緒に連結された、上記[1]から[21]のいずれか一項に記載のエンジン。
[23]上記クランクシャフトが、両面タイミングベルトによって一緒に連結された、上記[1]から[22]のいずれか一項に記載のエンジン。
[24]上記クランクシャフトの一方と回転するように取り付けられた第1のギア、もう一方クランクシャフトと回転するように取り付けられた第2のギア、並びに上記第1及び第2のギアを一緒に接続する少なくとも1つのさらなるギアを備え、それにより当該回転を同期させる、上記[1]から[15]のいずれか一項に記載のエンジン。
[25]上記[1]から[24]のいずれか一項に記載のディーゼルエンジン。
[26]上記[1]から[25]のいずれか一項に記載のエンジンを備える発電機。
[27]上記[1]から[26]のいずれか一項に記載のエンジンを備える車両。

本出願人は、ツインクランクエンジンが特定のエンジン構成の効率を改善するために使用できる上向きと下向きのストローク間の非対称関係を提供することを観察してきた。より具体的には、従来の内燃エンジンと比較した場合、クランクシャフトの回転軸とピストンの中心線との間のオフセットを慎重に選択することにより、作用の出力を最適化できる。上向きと下向きのストローク中のクランクシャフトの回転の非対称性は、インダクション/パワーストロークのクランクシャフトの角変位が圧縮/排気ストロークの角変位とは異なるようにエンジンサイクルに伝達される。
このような非対称性は、圧縮点火エンジンで特に有益であると考えられている。実施形態では、エンジンは、ディーゼル又はバイオディーゼル燃料、さらにはジェット燃料、航空タービン燃料、又は他の適切な燃料を使用して動力供給されるように動作可能又は構成され得る。エンジンは、ディーゼル又はバイオディーゼルエンジンを備えてもよい。
しかしながら、内燃エンジンは火花点火エンジンを含むことも想定される。エンジンは、ペトロール、ガソリン、又はオートガス(LPG)、メタノール、エタノール、バイオエタノール、圧縮天然ガス(CNG)、水素又はニトロメタンなどの他の適切な燃料を使用して検出されるように操作可能又は構成され得る。エンジンは、ペトロール又はガソリンエンジンを含んでもよい。
実施形態では、内燃エンジンは、ガス膨張エンジン、例えば蒸気エンジンを含むことができる。
本明細書で使用される場合、「オフセット」という用語は、シリンダとその中で往復運動するピストンの中心軸に垂直な方向の距離を指す。例えば、エンジンは、クランクシャフトオフセットを備えてもよく、これは、当該又は各クランクシャフトの回転軸と、シリンダ及び/又はピストンの中心軸又は投影された中心線との間のオフセットによって記述されてもよい。このオフセットは、中心軸又は投影された中心線に垂直な方向の距離に対応する。
同様に、エンジンは、ピストン接続オフセットを備えてもよく、これは、当該又は各ピストン接続と、シリンダ及び/又はピストンの中心軸又は投影された中心線との間のオフセットによって記述されてもよい。このオフセットも、中心軸又は投影された中心線に垂直な方向の距離に対応する。
さらに、エンジンは、クランクシャフトオフセットとピストン接続オフセットとの差に対応し得る有効なクランクシャフトオフセットを備えてもよい。したがって、有効なクランクシャフトオフセットの代替定義は、当該又は各クランクシャフトの回転軸と、そのコネクティングロッド(つまり、それに接続されたコネクティングロッド)が接続されるピストンコネクタとの間のオフセットによって記述されることである。
クランクシャフトは、例えば、シリンダに対して回転可能に取り付けられ、好ましくは反対方向に回転するか、又は逆回転し得る。クランクシャフトは、逆回転クランクシャフトを備えてもよい。クランクシャフトは、第1の方向のストロークの最初の部分の間及び/又は第2の方向のストロークの最後の部分の間に、それらとコネクティングロッドとの間の接続が収束するように回転し得る。クランクシャフトは、第1の方向のストロークの最後の部分の間及び/又は第2の方向のストロークの最初の部分の間に、それらとコネクティングロッドとの間の接続が分岐するように回転し得る。
第2の角度は、第1の角度よりも18度から50度小さくてもよく、例えば、第1の角度よりも20度から48度、24度から44度、又は26度から42度小さい。好ましくは、第2の角度は第1の角度よりも28度から40度、例えば30度から38度小さい。より好ましくは、第2の角度は、第1の角度よりも32度から36度小さく、例えば、33度から35度の間、又は第1の角度より約34度小さい。
ピストンは、上死点位置と下死点位置の間で移動可能であってもよい。ピストンの上死点及び下死点位置は、ピストンの上死点及び下死点位置を含んでもよい。上死点位置は、ピストンが最上位置にある位置、又はピストンがクランクシャフトから最も遠い位置にある位置に対応してもよい。下死点位置は、ピストンが最下位置にある位置、又はピストンがクランクシャフトから最も近い位置にある位置に対応してもよい。
第1の方向は、ダウンストロークを含むか、又はピストンの上死点から離れる動きに対応してもよい。第2の方向は、アップストロークを含むか、又はピストンの下死点から離れる動きに対応してもよい。第1の方向のストロークの最初の部分は上死点からの動きを含むことができ、及び/又は第2の方向のストロークの最初の部分は下死点からの動きを含むことができる。第1の方向のストロークの最後の部分は下死点への動きを含むことができ、及び/又は第2の方向のストロークの最後の部分は下死点への動きを含むことができる。
第1の角度は、上死点位置から下死点位置までのピストンの移動に対応するクランクシャフトの角回転でもよい。第2の角度は、下死点位置から上死点位置までのピストンの移動に対応するクランクシャフトの角回転でもよい。
少なくとも1つのクランクシャフトは、最上部、上部、ホーム、ゼロ度、ゼロ、又はクランクシャフトの上死点位置を含むことができる、第1の位置を含むことができる。少なくとも1つのクランクシャフトは、最下部、下部、180度、又はクランクシャフトの下死点位置を含むことができる、第2の位置を含むことができる。第1の位置は、クランクシャフトとコネクティングロッドとの間の接続が最上部、ホーム、ゼロ度又はゼロ位置にあるときのクランクシャフトの位置又は向きを含むか、又はそれに対応し得る。第2の位置は、クランクシャフトとコネクティングロッドとの間の接続が最下部又は180度にあるときのクランクシャフトの位置又は向きを含むか、又はそれに対応し得る。
各コネクティングロッドの第1の端部は、それぞれのクランクシャフトのクランクジャーナルに接続されてもよい。エンジンは、クランクシャフトスロー半径を含むことができ、これは、例えば、当該又は各クランクシャフトの回転軸とそのクランクジャーナル又はコネクティングロッドとの接続の間の距離によって、間に含め又は記述され得る。
エンジンは、有効なクランクシャフトオフセットがクランクシャフトスロー半径の1.4倍から1.9倍になるように構成できる。エンジンは、クランクシャフトオフセットが、クランクシャフトスロー半径とピストン接続オフセットの合計の1.4倍から1.9倍になるように構成できる。代替として、これらの比率のいずれかは、1.5から1.8まで又は1.6から1.7まで又は約1.65であってもよい。
好ましくは、クランクシャフトとピストンとの間のあらゆる力のサイドスラスト構成要素は、その中心線又は垂直構成要素以下である。これは、例えば、ピストンとシリンダの中心線に対するコネクティングロッドの向きが45°を超えないようにすることで実現できる。
エンジンは、コネクティングロッドとピストンとの間の接続又はその軸から、コネクティングロッドとクランクシャフトとの間の接続又はその軸に延びる直線の長さで記述される有効なコネクティングロッドの長さを含むことができる。
実施形態では、有効なコネクティングロッドの長さは、C≧1.4142×(E+R)で定義され、ここで、Cは有効なコネクティングロッドの長さ、Rはクランクシャフトスロー半径、及びEは有効なクランクシャフトオフセットである。実施形態では、C≧1.5×(E+R)又はC≧1.6×(E+R)でさえある。
例えば、C=1.4142×(E+R)である実施形態では、第1の角度と第2の角度との差は、以下の式により定義される。
Figure 0007291083000001
ここで、
Rは、クランクシャフトスロー半径であり、
Cは、各クランクジャーナルと、コネクティングロッドを介して接続されているピストンコネクタとの間の距離であり、
Eは有効なクランクシャフトオフセットである。
エンジンは、第1及び第2のピストンコネクタを備えてもよい。一対のクランクシャフトは、第1及び第2のクランクシャフトを備えてもよく、及び/又は一対のコネクティングロッドは、第1及び第2のコネクティングロッドを備えてもよい。第1のコネクティングロッドは、その第1の端部で第1のクランクシャフトに、例えば、そのクランクジャーナルに、及び/又はその第2の端部でピストンに、例えば、第1のピストンコネクタに接続されてもよい。第2のコネクティングロッドは、その第2の端部で第2のクランクシャフトに、例えば、そのクランクジャーナル、及び/又はその第2の端部でピストンに、例えば、第2のピストンコネクタに接続されてもよい。
第1のクランクシャフトは、ピストンの第1の側にあり得、及び/又は第2のクランクシャフトは、ピストンの第2の側にあり得る。いくつかの実施形態では、第1のピストンコネクタはピストンの第1の側にあり、第2のピストンコネクタはピストンの第2の側にある。他の実施形態では、第1及び第2のピストンコネクタは同軸であり、及び/又はピストンの中心線と交差する。いくつかの実施形態では、コネクティングロッドの1つは、二股状の端部、例えば二股状の小型端部及び/又は一対の対向するリング又はブッシングを含む。他のコネクティングロッドは、端部、例えば、小型端部及び/又はリング又はブッシングを備えてもよく、それは、二股状の端部で、例えば、二股状の端部の対向するリング又はブッシングの間で受けられる又は受容可能である。コネクティングロッドは、例えば、第1及び第2のピストンコネクタが同軸であり、及び/又はピストンの中心線と交差するように、フォークとブレードの配置を含むか、又は形成してもよい。
エンジンは、クランクケースに取り付けられた、及び/又はクランクケースとは異なる材料で構成され、又は形成され得る、クランクケース及び/又はベアリングキャリアを備えてもよい。ベアリングキャリアは、ベアリング、例えば、それぞれのベアリングを受け入れ得るための、1つ又はそれ以上の、例えば、一対のレセプタクルを有することができる。実施形態では、ベアリングキャリアは、クランクシャフトの1つが取り付けられたベアリングをそれぞれ受け入れる一対のレセプタクルを有する。
エンジン又はベアリングキャリアは、潤滑剤ポートを備えてもよく、これは、レセプタクルの一方又は両方に関連付けられ得、例えば、1つのベアリング又は複数のベアリングに潤滑剤を導入するためである。実施形態では、エンジン又はベアリングキャリアは、ベアリング、例えば、各ベアリングに潤滑剤を導入するために、各レセプタクルに関連付けられた潤滑剤ポートを備える。
エンジンは、少なくとも1つ又はそれぞれが、クランクシャフトの1つ又はそれぞれに接続又は連結された端部を有する、一対の出力シャフトを備えてもよい。代替として、エンジンは、両方のクランクシャフトに接続された出力シャフトを備えてもよい。
エンジンは、例えば、空気及び/又は燃料をシリンダに導入するための吸気バルブを備えてもよい。エンジンは、例えば、シリンダからガスを排出するための排気バルブを備えてもよい。エンジンは、ピストンが当該又は上死点位置に達する前に、吸気バルブが15度から25度の間、例えば18度から22度の間、例えば約20度、開くように構成されてもよい。エンジンは、ピストンが当該又は下死点位置に達した後に、吸気バルブが40度から50度の間、例えば約45度、閉じるように構成されてもよい。エンジンは、ピストンが当該又は下死点位置に達する前に、排気バルブが40度から50度の間、例えば約45度、開くように構成されてもよい。エンジンは、ピストンが当該又は上死点位置に達した後に、排気バルブが15度から25度の間、例えば約20度、閉じるように構成されてもよい。
上述の吸気及び排気バルブの開閉位置は、代替として、クランクシャフトの最上部、上部、ホーム、ゼロ度、ゼロ又はクランクシャフトの上死点位置、及び/又はクランクシャフトの最下部、下部、180度又はクランクシャフトの下死点位置に関して表されてもよい。そのような位置は、ピストンがその上死点位置及び下死点位置にあるときのクランクシャフト位置に依存することを理解していただきたい。
いくつかの実施形態では、クランクシャフトは、1つ又はそれ以上、例えば、2つ以上又はそれ以上の噛み合いギアにより一緒に連結される。エンジンは第1のギアを備えてもよく、それは、クランクシャフトの1つ、例えば、第1のクランクシャフトと回転するように連結、固定、又は取り付けられてもよい。エンジンは第2のギアを備えてもよく、それは、クランクシャフトの別のもの、例えば、第2のクランクシャフトと回転するように連結、固定、又は取り付けられてもよい。エンジンは、第1及び第2のギアを一緒に接続する1つ又はそれ以上のさらなるギアを備えてもよい。ギア、例えば噛み合いギア又は第1、第2及びさらなるギアは、クランクシャフトの回転を同期させるために動作可能又は構成され得る。
エンジンは、クランクシャフト安定化又は同期手段を備えてもよい。いくつかの実施形態では、クランクシャフトは、タイミングベルト、例えば両面タイミングベルトにより一緒に連結される。クランクシャフトの同期手段は、第1及び第2のクランクシャフトの各々の互いに対する運動又は回転を同期するように構成又は配置されてもよい。
エンジンは第1のギアを備えてもよく、それは、クランクシャフトの1つ、例えば、第1のクランクシャフトと回転するように連結、固定、又は取り付けられてもよい。エンジンは第2のギアを備えてもよく、これは、クランクシャフトの別のもの、例えば、第2のクランクシャフトと回転するように連結、固定、又は取り付けられてもよい。エンジンは、少なくとも1つのテンションプーリを備えてもよく、これは、それに連結又は固定されるか、あるいはそれとともに回転するように取り付けられたテンションギアを備えてもよい。
エンジンは、第1のテンションプーリを備えてもよく、これは、クランクシャフトの上方に、例えば、クランクシャフトの回転軸と交差する平面の第1の側に位置してもよい。エンジンは、第2のテンションプーリを備えてもよく、これは、クランクシャフトの下方に、例えば、クランクシャフトの回転軸と交差する平面の第2の側に位置してもよい。第1のテンションプーリは、それに連結又は固定されるか、あるいはそれとともに回転するように取り付けられた第1のテンションギアを備えてもよい。第2のテンションプーリは、それに連結又は固定されるか、あるいはそれとともに回転するように取り付けられた第2のテンションギアを備えてもよい。タイミングベルトは、少なくとも部分的に第1及び第2のギアのそれぞれの周りを、並びに少なくとも部分的に、当該又は各テンションギア、例えば、第1及び第2のテンションギアのそれぞれの周りを通過してもよい。タイミングベルトは、クランクシャフトの回転を同期させるように構成されてもよい。
エンジンは、カムシャフト安定化又は同期手段を備えてもよい。カムシャフト安定化又は同期手段は、タイミングベルトを備えてもよく、又はタイミングベルトによって提供されてもよい。エンジンは、カムシャフト駆動プーリを備えてもよく、これは、それとともに回転するように連結又は固定又は取り付けられたギアを備えてもよい。タイミングベルトは、例えば、カムシャフトと第1及び第2のクランクシャフトの回転を同期させるために、少なくとも部分的にカムシャフト駆動プーリ又はギアの周りを通過してもよい。
タイミングベルトの第1の側は、第1のギアと係合又は噛み合ってもよく、タイミングベルトの第2の側は、第2のギアと係合又は噛み合ってもよい。代替として、両面タイミングベルトの第1の側が第2のギアと係合してもよく、タイミングベルトの第2の側が第1のギアと係合してもよい。
エンジンは、アセンブリを備え得る、ピストン安定化又は同期手段を備えてもよい。ピストン安定化又は同期手段は、シリンダ内でのピストンの揺れを防ぐように構成又は配置することができる。ピストン安定化又は同期手段は、コネクティングロッドによって及ぼされる非対称の力を軽減、平衡化、又は収容するように構成又は配置されてもよい。ピストン安定化又は同期手段は、ピストン及び/又は互いに対する第1及び第2のコネクティング部材のそれぞれの動き又は回転を同期するように構成又は配置されてもよい。ピストン安定化又は同期手段は、使用中に、第1又は第2のコネクティングロッドの第2の端部の互いに対する動きが制限されるように配置されてもよい。
第1のコネクティングロッドは、例えばその第2の端部又はその近傍に第1の係合手段を備えてもよく、及び/又は第2のコネクティングロッドは、例えばその第2の端部又はその近傍に第2の係合手段を備えてもよい。第1及び第2の係合手段は、ピストン安定化又は同期手段を提供するために協働又は相互係合してもよい。
いくつかの実施形態では、ピストン安定化又は同期手段は、協働する歯又はギアの歯を備える。例えば、第1及び第2の係合手段はそれぞれ、一組の歯を備えてもよい。一組の歯は、噛み合うように構成されてもよい。
いくつかの実施形態では、ピストン安定化又は同期手段は、第1及び第2のコネクティングロッドを相互接続する付勢手段又は付勢器、例えば弾性付勢手段又は付勢器を備える。付勢手段又は付勢器は、ねじりばねを備えてもよい。
第1のコネクティングロッドは、第1の保持ピン又はペグ(以後、ピン)を備えてもよく、第2のコネクティングロッドは、第2の保持ピン又はペグ(以後、ピン)を備えてもよい。使用中、弾性付勢手段は、第1と第2の保持ピンとの間でテンションを保持することができる。
いくつかの実施形態では、ピストン安定化又は同期手段は、ジンバル又はナックル、例えばジンバル又はナックル部材又はハウジングを備えてもよい。第1及び第2のコネクティングロッドの少なくとも1つ又はそれぞれの第2の端部は、ジンバル又はナックルに、例えば枢動可能又は回転可能に接続又は取り付けられるなど、接続又は取り付けられてもよい。ジンバル又はナックルは、ピストンに、又はその上に、又は少なくとも部分的にピストンに枢動可能又は回転可能に取り付けられるなど、取り付けられてもよい。ジンバル又はナックルは、ピストン内の少なくとも部分的に、例えばそのキャビティに受け入れられてもよい。ジンバル又はナックルは、使用中、その回転が少なくとも部分的にピストンの回転に依存しないように構成されてもよい。
コネクティングロッドとジンバル又はナックルの間の接続、例えば、その回転軸、及びピストンに対するジンバル又はナックルの回転軸は、三角形にされてもよく、又は三角形にされた配置を形成してもよい。代替として、コネクティングロッドとジンバル又はナックルの間の接続、例えば、その回転軸、及びピストンに対するジンバル又はナックルの回転軸は、三角形にされてもよく、又は同じ平面にあってもよい。
ジンバル又はナックルは、ピストンと協働して、シリンダ内でのピストンの揺れを防ぎ得る。ジンバル又はナックルは、ピストンと協働して、コネクティングロッドによって及ぼされる非対称の力を軽減、平衡化、又は収容し得る。ジンバル又はナックルはピストンと協働して、コネクティングロッドによって及ぼされる非対称の力がピストンに伝達されるのを防ぎ得る。
本発明の別の態様は、クランクケース及びクランクケースに取り付けられたベアリングキャリアを備える内燃エンジンを提供し、ベアリングキャリアは、クランクケースとは異なる材料で形成され、回転シャフト又は回転シャフトが取り付けられているベアリングを受け入れるための1つ又はそれ以上のレセプタクルを有している。
回転シャフトは、エンジンのクランクシャフトを備えてもよい。エンジンは2つのクランクシャフトを備えてもよい。エンジンは、それぞれが第1の端部をクランクシャフトのそれぞれ1つに接続された一対のコネクティングロッド、例えば、そのクランクジャーナルと、例えば、ピストンコネクタによってエンジンのピストンに接続された第2の端部とを備えてもよい。エンジンは、第1の方向、例えば、クランクシャフトに向うピストンストロークが各クランクシャフトを第1の角度だけ回転させる及び/又は第2の方向、例えば、第1の方向とは反対のピストンストロークが各クランクシャフトを、例えば、第1の角度とは異なる、第2の角度だけ回転させるように構成されてもよい。
本発明の別の態様は、ピストン、ピストン内に少なくとも部分的に枢動可能に受け入れられるジンバル又はナックル、及びコネクティングロッドによって及ぼされる非対称力を軽減するためにナックル部材に枢動可能に取り付けられた一対のコネクティングロッドを備えるピストン安定化アセンブリを提供する。
本発明の別の態様は、上述のエンジンを備える発電機を提供する。
本発明の別の態様は、上述のエンジンを備える車両を提供する。車両は、陸上車両、例えば自動車、水上車両、例えばボート又は船、あるいは航空乗物、例えば飛行機、飛行船又はツェッペリンを含み得る。
誤解を避けるために、本明細書に記載されている特徴のいずれも、本発明の任意の態様に等しく適用される。本出願の範囲内で、前述の段落、特許請求の範囲、並びに/あるいは以下の説明及び図面、特にその個々の特徴に提示される様々な態様、実施形態、例、及び代替物は単独で、又は任意の組み合わせで利用され得ることが明確に意図されている。すなわち、すべての実施形態及び/又は任意の実施形態の特徴は、そのような特徴が適合しない場合を除き、任意の方法及び/又は組み合わせで組み合わせることができる。誤解を避けるために、用語「may」、「and/or」、「e.g.」、「for example」、及び本明細書で使用される類似の用語は、そのように説明された特徴が存在する必要がない非限定的なものとして解釈されるべきである。実際、これらが明示的に請求されているかどうかにかかわらず、本発明の範囲から逸脱することなく、任意選択の特徴の任意の組み合わせが明示的に想定される。本出願人は、最初に提出された請求項を変更する権利、又はそれに応じて新しい請求項を提出する権利を留保し、これには、最初に提出された任意の請求項を修正し、その方法で最初に主張されていないが他の任意の請求項の任意の特徴に従属する、及び/又は組み込む権利が含まれる。
ここで、本発明の実施形態を、添付の図面を参照して単なる例として説明する。
ピストンが上死点位置に示されている、本発明の一実施形態による内燃エンジンの概略図を示す。 ピストンが下死点位置に示されている、図1と同様の概略図を示す。 上死点位置に示されたピストンと上死点位置で示されているピストンとを重ね合わせた図1及び図2と同様の概略図を示す。 コネクティングロッドとピストン中心線との間の最大角度に対応する中間位置にピストンが示されている、図1から図3と同様の概略図を示す。 図1から図4のエンジンのベアリングキャリアの斜視図を示す。 本発明の一実施形態によるエンジンで使用するためのピストン安定化機構の概略図を示す。 本発明の一実施形態によるエンジンで使用するための代替のピストン安定化機構の概略図を示す。 本発明の一実施形態によるエンジンで使用するためのさらなる代替のピストン安定化機構の断面図を示す。 図8のピストン安定化機構の概略図を示す。 本発明の一実施形態によるカムシャフト同期手段の概略図を示す。
ここで図1から図4を参照すると、内燃エンジン1が示されており、この実施形態では圧縮点火エンジンである。エンジン1は、ピストンシリンダ2及び通常の方法でシリンダ2内に往復運動可能に収容されたピストン3を含む。当業者が理解するように、本発明の内燃エンジン1は、本明細書では明示的に説明されない従来の内燃エンジンと同様の動作原理に従う。
本発明によれば、エンジン1は、ピストン3及びシリンダ2のそれぞれの側にそれぞれ第1のクランクシャフト4及び第2のクランクシャフト5を含む。より具体的には、第1のクランクシャフト4はピストン3の第1の側にあり、第2のクランクシャフト5はピストン3の第2の側にある。エンジン1はまた、クランクシャフト4、5のそれぞれのクランクジャーナル41、51に接続された第1の端部61、71及びピストン3に接続された第2の端部62、72をそれぞれ有する第1のコネクティングロッド6及び第2のコネクティングロッド7を含む。エンジン1の配置は、第1のクランクシャフト4に関連付けられたアセンブリの形状が、第2のクランクシャフト5に関連付けられたアセンブリによって効果的にミラーリングされるように対称的である。
この実施形態のシリンダ2は、シリンダヘッド21、側壁22、及びピストン3を受け入れるための開口端23を有する実質的に円筒形のキャビティを定義する。ピストン3は、シリンダヘッド21に対向する上面31を有し、シリンダヘッド21、側壁22、及びピストン3の上面31は燃焼室24を形成する。燃焼室24の容積は、ピストンシリンダ2に沿ったピストン3の位置によって変化する。ピストン3及びシリンダ2の共通中心線は、ピストン3の往復軸に対応するピストン中心線Xを定義するために投影される。
ピストン3も実質的に円筒形であり、ピストン中心線X又は往復軸に対してほぼ垂直に配置された一対のピストンピン34、35を受ける一対のピン受容アパーチャ32、33を有する。各ピン受容アパーチャ32、33は、ピストン中心線Xの各側から等距離であり、それぞれの側に配置されている。より詳細には、第1のピン受容アパーチャ32は、ピストン3の第1の側にあり、第1のピストンピン34を受容し、一方、第2のピン受容アパーチャ33は、ピストン3の第2の側にあり、第2のピストンピン35を受容する。ピストン接続オフセットPは、各ピン受容アパーチャ34、35の中心軸とピストン中心線Xの間のオフセットによって記述される。
一対のクランクシャフト4、5のそれぞれは、メインベアリング42、52を含み、エンジン1の作動中に各クランクジャーナル41、51が移動する経路は、円形経路44、54によって示されている。円形経路44、54の半径は、クランクスロー半径Rに対応する。クランクシャフト4、5は、噛み合うギア(図示せず)によって互いに連結され、クランクシャフト4、5は負荷が不均一に分散されるのを回避するように同期を保つ。本実施形態のエンジン1は、矢印43、53で示されるように、クランクシャフト4、5が逆回転するように構成されている。
上述のように、クランクシャフト4、5は、ピストン中心線Xのそれぞれの側に等距離で配置されている。クランクシャフトオフセットAは、各メインベアリング42、52の中心軸、又は各クランクシャフト4、5回転軸と、ピストン中心線X間の距離で記述される。有効なクランクシャフトオフセットEは、各ピストンピン34、35の中心軸と各メインベアリング42、52の中心軸の間のオフセットによって記述される。有効なオフセットEは、クランクシャフトオフセットAとピストンピンオフセットPの差としても記述され得る。
いくつかの実施形態において、エンジン1からの動力送達は、各クランクシャフト4、5からの出力を一対の出力シャフト(図示せず)のそれぞれに接続又は連結することにより送達される。他の実施形態では、一対のクランクシャフト4、5は、共通出力(図示せず)に接続し、次に単一の出力シャフト(図示せず)に接続される。
第1のコネクティングロッド6は、第1の端部61で、第1のクランクシャフト4のクランクジャーナル41に、第2の端部62で、第1のピストンピン34に回転可能に連結されている。第2のコネクティングロッド7は、第1の端部71で、第2のクランクシャフト5のクランクジャーナル51に、第2の端部72で、第2のピストンピン35に回転可能に連結されている。したがって、各コネクティングロッド6、7は、ピストン中心線Xのそれぞれの側にあり、エンジン1の作動中にそれらの長さに沿ったいかなる点でも互いに交差しないようにしている。各コネクティングロッド6、7は、それぞれのクランクジャーナル41、51の回転軸とそれぞれのピストンピン34、35の中心軸との間の距離によって記述される長さCを有する。
本出願人は、ピストンピンオフセットPが、ピストン中心線Xとそれに最も近い位置にあるクランクジャーナル41、51との間の距離よりも小さいことが、エンジン1の効率的な作動にとって重要であることに気付いた。これにより、力が加えられたピストン3が三角構造で確実に支持される。
クランクシャフト4、5のそれぞれは、クランクシャフトの上死点位置及びクランクシャフトの下死点位置を有する。クランクシャフトの上死点位置は、そのクランクジャーナル41、51が最上位置又はホーム位置にあるときのクランクシャフト4、5の位置に対応する。クランクシャフトの下死点位置は、そのクランクジャーナル41、51が最下位置又は180度の位置にあるときのクランクシャフト4、5の位置に対応する。
図1に示されるように、ピストンの上死点位置は、クランクジャーナル41、51がクランクシャフトの上死点位置を超える角度αにあるときに生じる。図2に示されるように、ピストンの下死点位置は、クランクジャーナル41、51がクランクシャフトの下死点位置を超える角度βにあるときに生じる。
図3は、図1の構成に図2の構成を重ね合わせた内燃エンジン1を示している。示されているように、ピストンがピストンの上死点からピストンの下死点まで移動するのに必要なクランクシャフト4、5の角回転は、ピストンがピストンの下死点からピストンの上死点まで移動するのに必要なクランクシャフト4、5の角回転よりも大きい。したがって、非対称度δは、このクランクシャフト回転の差(β-α)によって記述される。
上述したように、本発明は、非対称度δがエンジン1の効率を改善する機会を与えるという認識に基づいている。上述の構成では非対称度δは、有効なクランクシャフトオフセットEを変更することによって制御することができる。本発明では、同じピストン3に接続されたそれぞれのコネクティングロッド6、7をそれぞれ有する2つのクランクシャフト4、5を含むことにより、非対称度δがエンジン1に与えられることが可能になり、同時に、普通ならば単一のクランクシャフト配置から生じるサイドスラストの有害な影響に対処する。
エンジン1の非対称度δを大きくすると、ピストンが上死点から下死点まで移動するために必要なクランクシャフト4、5の角変位が増加する。対照的に、エンジン1の非対称度δを大きくすると、ピストンが下死点から上死点まで移動するために必要なクランクシャフト4、5の角変位が減少する。当業者は、エンジン1の非対称度δにより、下死点から上死点へアップストロークと比較して、上死点から下死点へのピストン3のダウンストローク中のクランクシャフト4、5の回転範囲の間に2δの差が生じることを理解するであろう。
4ストロークサイクルでは、この非対称度δは、圧縮及び排気ストロークと比較して、延長されるインダクション及びパワーストロークをもたらす。いずれかの特定の理論に束縛されることを望まないが、インダクションストロークを延長すると容積充填が改善され、パワーストロークを延長すると有用な作用としてより多くのエネルギーをピストン3に伝達することができる。また、圧縮及び排気のストロークを短くすると、ピストン3及びバルブ(図示せず)を通過する漏れが減少すると考えられる。
エンジン1に非対称度δを与えると、その効率が最適化されるが、これまで認識又は理解されていなかった設計パラメータ間の相互作用を要する。本出願人は、エンジン1の非対称度δが9度と25度の間である場合、エンジン1の性能の前述の改善が特に有利であることを観察した。ディーゼルエンジンにおいて、エンジン1の非対称度δは、より好ましくは14度と20度の間、最も好ましくは16度と18度の間、例えば約17度である。17度の非対称性により、対称エンジン構成と比較して、インダクション及び出力ストロークが約10%増加すると推定される。これにより、クランクシャフト4、5の所定の回転速度に対して、ピストン3のダウンストロークがそのアップストロークより20%長くなる。
ここで図4を参照すると、それぞれのコネクティングロッド6、7とピストン中心線Xの間のコネクティングロッド角度φが記述されている。コネクティングロッド角度φが45°を超える場合、ピストン中心線Xに垂直に作用するピストン3への力の構成要素は、ピストン中心線Xに沿って作用する力の構成要素よりも大きくなる。これは、ピストン3とピストンシリンダ側壁22との間のサイドスラスト力の増加により、エンジン効率に有害な影響を及ぼすので、φ≦45°であることは重要である。
φ≦45°の場合のコネクティングロッドの長さC、クランクスロー半径R、及び有効なクランクシャフトオフセットEの関係は、次のように定義できることがわかっている。
C≧1.4142(E+R) (1)
さらに、φ≦45°の場合、非対称度δは次の式を使用して計算できる。
Figure 0007291083000002
当業者は、上記の例から、非対称度δは、同様の原理を使用して任意の所定のエンジン形状に対して計算され得ることを理解するであろう。
本出願人はまた、クランクスロー半径Rと有効なクランクシャフトオフセットEとの間の関係は、次の式によって有利に定義できることを突き止めた。
E=F×R (3)
ここで、有効オフセット係数Fは1.65である。しかしながら、好ましくは、有効クランクシャフトオフセット係数Fは、1.4と1.9の間、より好ましくは1.5と1.8の間、最も好ましくは1.6と1.7の間である。
一例では、クランクスロー半径Rは38mmである。したがって、式3から、有効なクランクシャフトオフセットEは62.7mmである。式1を使用するには、少なくとも142.41mmの有効なコネクティングロッドの長さCが必要である。有効なコネクティングロッドの長さCが142.41mmの場合、式2を使用すると、非対称度δが16.56°になる。
前述の例に対するいくつかの変形が想定されることは、当業者によって理解されるであろう。例えば、以下では、本発明による例示的なエンジン1の設計パラメータを提供する。
Figure 0007291083000003
使用中及びパワーストローク中に、燃焼室24内のガスの膨張からの入力の力がピストン3に作用する。この力は、ピストン3の上面31に作用し、ダウンストロークを駆動する。力は、ピストン3からピストンピン34、35を介してコネクティングロッド6、7に伝達され、そこからクランクジャーナル41、51及びクランクシャフト4、5に伝達される。力の伝達により、クランクシャフト4、5は、それぞれのメインベアリング42、52の周りで実質的に対称的かつ反対方向に回転する。
クランクシャフト4、5が回転すると、クランクジャーナル41、51は円44、54で定義される経路をたどる。ピストン3上の各コネクティングロッド6、7による反力は、それらの対称性及び噛み合うギア(図示せず)のために平衡がとられている。ピストン3は、ピストンシリンダ2に沿って上死点から下死点まで移動し、クランクシャフト4、5は、180°+δに対応する第1の角度で回転する。上記の特定の実施形態では、第1の角度は196.56°である。
排気ストローク中、クランクシャフト4、5の運動量がピストン3を下死点から上死点に駆動する。この動きは、180°-δに対応する第2の角度のクランクシャフトの回転に対応する。したがって、上記の特定の実施形態では、第1の角度は163.44°である。
ここで図5を参照すると、図1から図4のエンジン1のクランクケース(図示せず)に取り付けられたベアリングキャリア8が示されている。ベアリングキャリア8は、本体9及び一対のベアリングキャップ10(そのうちの一方のみが示されている)を有する。ベアリングキャリア8は、クランクケース(図示せず)とは異なる材料で形成されている。この実施形態では、クランクシャフト4、5はスチールから形成され、クランクケース(図示せず)はアルミニウム合金から形成され、ベアリングキャリア8はスチールから形成される。ベアリングキャリア8は、クランクケースのアルミニウム合金とスチールクランクシャフト4、5との間の異なる熱膨張の影響を緩和するように設計されている。
本体9は直方体であり、一対の離間した半円形の切り欠き部91を有する。各半円形の切り欠き部91は、クランクシャフト4、5の1つが回転可能に取り付けられたそれぞれのベアリング42、52を受け入れるようなサイズ及び寸法にされている。本体9はまた、それぞれが切り欠き部91の1つと連通する一対の潤滑剤ポート92を含む。本体9は、半円形の切り欠き部91の両側に位置する一対のねじ付きベアリングキャップ取り付け穴93、ベアリングキャリア8をエンジン1のクランクケース(図示せず)に固定するための外側取り付け穴94、及びドエルピン穴95をさらに含む。ドエルピン穴95は、ドエルピンを受け入れてクランクケース(図示せず)に対して本体9を位置決めするように構成され、外側取り付け穴94は断面が楕円形であり、ベアリングキャリア8とクランクケース(図示せず)との間の熱膨張差を吸収するベアリングキャリア8の動きを可能にする。
ベアリングキャップ10は半円形であり、本体9の半円形の切り欠き部91と協働して、それらの間にベアリング42、52を捕捉するように構成される。各ベアリングキャップ10はまた、その両側から垂直に突出する一対の取り付けフランジ11を含む。各取り付けフランジ11は、ベアリングキャップ10を本体9に取り付けることを可能にするためにベアリングキャップ取り付け穴93に螺合するねじ又はボルト(図示せず)を受け入れるために貫通するアパーチャ12を有する。
使用中、クランクシャフト4、5のメインベアリング42、52は、ベアリングキャップ10と半円形の切り欠き部91との間に捕捉される。各潤滑剤ポート92は、潤滑剤供給部(図示せず)とメインベアリング42、52との間の流体接続を形成して、潤滑剤がそれに注油されることを可能にする。
この実施形態では、本体9の下面は高度に研磨されており、潤滑剤ポート92は、クランクケースのメイン油路のポートと位置合わせされている。その結果、ベアリングキャリア8とクランクケース(図示せず)との間の熱膨張差に吸収するためのベアリングキャリア8の動きにより、少量の漏れが生じ、これが対向面を潤滑する。しかしながら、クランクケース(図示せず)のメイン油路のポートと位置合わせされた潤滑剤ポート92との間の接続が、例えば、クランクケース(図示せず)又は本体9の下面のいずれかの溝で受け入れられるOリングによって、密閉され得るということも想定される。そのような実施形態では、本体9とクランクケース(図示せず)の対向面の間にガスケット(図示せず)を設けることができる。
ここで図6を参照すると、前述のエンジン1と同様の配置が示されており、そこでは、前の図と同様の特徴は同様の参照符号で図示されており、さらに説明はしない。この配置は、コネクティングロッド6、7によって及ぼされる非対称力の平衡をとることにより、シリンダ2内のピストン3の揺動を阻止するピストン安定化機構100が提供される点で、前の図のものとは異なる。
コネクティングロッド6、7のそれぞれは、それぞれのピストンピン34、35を囲むそれぞれのベアリング63、73(簡略化のためにベアリング面として示されている)を有する。ベアリング63、73は、それぞれのベアリングシェル64、74に囲まれている。本実施形態では、ピストン安定化機構100は、ベアリングシェル64、74のそれぞれの外面に形成され、そこから突出する一組の歯165、175(簡略化のために一部のみを示す)という形態をとる。歯165、175は、ピストン3が往復運動する際に、一対のコネクティングロッド6、7のそれぞれの第2の端部62、72が互いに対して回転するときに噛み合うように構成される。
噛み合い歯165、175は、ピストン3が往復運動する際に、一対のコネクティングロッド6、7が互いに対して動くことができる程度を制限する。これは、使用中、エンジンのパワーストローク中に特に該当する。燃焼室(図示せず)内のガスの膨張によりピストン3に作用する不均衡な力は、それぞれのピストンピン34、35を介してコネクティングロッド6、7に伝達される。噛み合い歯165、175は、平衡のとれたピストン3を維持し、シリンダ(図示せず)内でピストン3が揺動する可能性を低減するのに役立つ。
ここで図7を参照すると、図6の機構100と同様のピストン安定化機構200が示されており、同様の特徴は同様の参照符号で図示されており、さらに説明はしない。本実施形態では、第1のコネクティングロッド6は、その第2の端部62から間隔を空けた位置でそこから突出するピン266を有し、第2のコネクティングロッド7は、その第2の端部72から間隔を空けた位置でそこから突出するピン276を有する。
この実施形態のピストン安定化機構200は、この実施形態のばね280の形態の弾性付勢手段の形態をとる。ばね280は、第1のコネクティングロッド6のピン266の周りに掛けられた第1の端部281、第2のコネクティングロッド7のピン276の周りに掛けられた第2の端部282、並びに第1のピストンピン34及び第2のピストンピン35のそれぞれの周りの一対の中央巻線を有する。ばね280は、各コネクティングロッド6、7にねじり力を及ぼして、それらを引き離す。
使用中及び燃焼室内のガスの膨張又はその他の手段によってピストン3に不均衡な力が作用した場合、ばね280はピストン3の平衡をとるのを助け、シリンダ(図示せず)内のピストン3の揺動を緩和する。
図7では、ピストンピン34、35の周りに巻き付けられたばね280を示しているが、これがそうである必要はないことを理解されるであろう。代わりに、ばね280は、ベアリングシェル64、74、あるいはベアリングシェル64、74又はコネクティングロッド6、7の第2の端部62、72の特定の保持リップ又は構造の周りに巻き付けられてもよい。さらに、ばね280は、任意の適切な弾性付勢手段で置き換えられ得ることが理解されるであろう。
ここで図8及び図9を参照すると、図6の機構100と同様のピストン安定化機構300が示されており、同様の特徴は同様の参照符号で図示されており、さらに説明はしない。この実施形態によるピストン安定化機構300は、ピストン303のキャビティ336内に受け入れられるジンバル又はナックルハウジング310を含む。ハウジング310は、それぞれのコネクティングロッド6、7及びピストンピン34、35の第2の端部62、72を取り囲み、部分的に封入する。
ハウジング310は、それぞれのコネクティングロッド6、7の第2の端部62、72を受け入れるためのスロット311、及びスロット311に直交し交差する一対の離間した第2の穴312a、312bを有する。穴312a、312bは、コネクティングロッド6、7の第2の端部62、72が第1のスロット311内に受け入れられると、それぞれのピストンピン34、35を受け入れるように配置される。
ハウジング310は、ピストンピン34、35及びベアリング63、73が潤滑されることを可能にするために、その上面を介して第1及び第2のスロット311、312a、312bと流体連通する一対の離間潤滑剤ポート313を有する。ピストン303は、キャビティ336を定義する内面から突出するローディングリップ337を含む。ローディングリップ337は、ハウジング310がキャビティ336に入ることができる範囲を制限するように構成される。
ピストン安定化機構300は、ハウジング310の両側に配置された一対のスタブ軸315を含む。この実施形態のピストン303は、その側壁を通って延び、キャビティ336と連通する一対のスタブ軸アパーチャ338を有する。スタブ軸315は、スタブ軸アパーチャ338を通して挿入され、そこに焼き嵌めされる。
ピストン安定化機構300はまた、スタブ軸アパーチャ38とスタブ軸315との間に配置された、各スタブ軸315に1つの、1対のベアリング316を含む。スタブ軸315は、ピストン303内にピストン安定化機構300を保持し、それが共通軸の周りでピストン303に対して回転することを可能にする。スタブ軸315はまた、エネルギーをピストン303からコネクティングロッド6、7に伝達する。
使用中、コネクティングロッド6、7の端部62、72がピストン安定化機構300内に配置され、アセンブリ全体がピストン303内に配置されると、コネクティングロッド6、7間の不均衡は、ピストン安定化機構300を介してピストン303に力を伝える。ハウジング310は、スタブ軸315の周りでピストン303に対して自由に回転するので、不平衡な力は、ピストン安定化機構300をピストン303に対して回転させ、したがって、ピストン303は平衡を保つ。
ここで図10を参照すると、本発明の一実施形態によるクランクシャフト同期機構400が示されており、図1~図9のものと同様の参照符号は同様の特徴を示している。クランクシャフト同期機構400は、タイミングベルト401の第1の側411と第2の側421の両方に歯411a、421aを有する両面タイミングベルト401を有する。
第1及び第2のクランクシャフト4、5は、前述の実施形態と同様に、それぞれのメインベアリング42、52を有する。第1のクランクシャフト4は、ともに回転するように取り付けられた第1のギア402を有し、これは、タイミングベルト401の第1の側411のギア歯411aと協働し、本実施形態では時計回り方向412に回転するように構成される。第2のクランクシャフト5は、ともに回転するように取り付けられた第2のギア403を有し、これは、タイミングベルト401の第2の側421のギア歯421aと協働し、本実施形態では反時計回り方向413に回転するように構成される。したがって、第1のクランクシャフト4、5及びそれぞれのギア402、403は、逆回転するように構成される。
同期機構400は、第1及び第2のクランクシャフト4、5の回転軸と交差する平面の下側に、下方に位置する回転中心を有する第1のテンションプーリ404を含む。第1のテンションプーリ404は、タイミングベルト401の第2の側421の歯421aと相互係合するように構成された第1のテンションギア424を形成するギア付き外面を有し、反時計回り方向414に回転するように構成される。
同期機構400はまた、第1及び第2のクランクシャフト4、5の回転軸と第1のテンションプーリ404の回転軸と交差する平面の上側に位置するそれぞれの回転中心を有する第2及び第3のテンションプーリ405、406を含む。この実施形態では、第2のテンションプーリ405は、タイミングベルト401の第2の側421の歯421aと相互係合するように構成された第2のテンションギア425を形成するギア付き外面を有し、反時計回り方向415に回転するように構成される。第3のテンションプーリ406は、タイミングベルト401の第1の側411の歯411aと相互係合するように構成された第3のテンションギア426を形成するギア付き外面を有し、時計回り方向416に回転するように構成される。
同期機構400はまた、同じくクランクシャフト4、5の上方に位置する、回転中心を有するカムシャフト駆動プーリ407を含む。カムシャフト駆動プーリ407は、タイミングベルト401の第2の側421の歯421aと相互係合するように構成されたカムシャフトギア427を形成するギア付き外面を有し、反時計回り方向417に回転するように構成される。
使用中、タイミングベルト401は、第1及び第2のギア402、403とカムシャフトギア427の両方との係合により、クランクシャフト4、5の互いの間、及びさらにクランクシャフト4、5とカムシャフト駆動プーリ407の間の同期を維持する。
カムシャフト駆動プーリ407は反時計回り方向に回転するが、これはそうである必要はない。その代わりに、カムシャフト駆動プーリ407は、第1のギア402の時計回りの回転及び第2のギア403の反時計回りの回転を維持しながら、時計回りの方向に回転してもよい。そのような場合、当業者ならば、これは、タイミングベルト401の第1の側411の歯411aが第2のギア403と係合し、タイミングベルト401の第2の側421の歯421aがカムシャフトギア427と第1のギア402の両方に係合するようにクランクシャフト同期機構400を再構成することにより達成できることを理解するであろう。テンションプーリ404、405、及び406も、そのような再構成に対応するように再構成する必要があるだろう。
また、クランクシャフト4、5とカムシャフト駆動プーリ407の両方を同期させるように構成されたクランクシャフト同期機構を有する代わりに、クランクシャフト同期機構がクランクシャフト4、5の回転のみを同期させてもよいことも理解されるであろう。そのような場合、回転中心が第1及び第2のクランクシャフト4、5の回転軸と交差する平面の一方側にある1つ又はそれ以上のテンションプーリ、並びに回転中心が第1及び第2のクランクシャフト4、5の回転軸と交差する平面のもう一方側にある1つ又はそれ以上のさらなるテンションプーリがあり得る。代替として、当業者には理解されるように、タイミングベルト401は1つ又はそれ以上の周辺装置(図示せず)を駆動することもできる。
本発明の範囲から逸脱することなく、いくつかの変形形態が想定されることは、当業者には理解されるであろう。例えば、ピストンシリンダ2及びピストン3の断面形状は、楕円形又は複雑な多角形などの任意の適切な形状であってもよい。また、前述の特徴及び/又は添付の図面に示されるものの任意の数の組み合わせが、従来技術に対して明らかな利点を提供し、したがって、本明細書に記載される本発明の範囲内であることも当業者には理解されるであろう。

Claims (21)

  1. 圧縮点火内燃エンジンであって、
    シリンダと、
    前記シリンダ内に往復運動可能に収容されたピストンと、
    前記シリンダに対して回転可能に取り付けられた一対の逆回転クランクシャフトと、
    第1および第2のコネクティングロッドを備え、それぞれが前記クランクシャフトのそれぞれのクランクジャーナルに接続された第1の端部、及びピストンコネクタによって前記ピストンに接続された第2の端部を有する一対のコネクティングロッドとを備え、
    前記コネクティングロッドによって及ぼされる非対称の力の平衡をとることにより、前記シリンダ内での前記ピストンの揺動を阻止するように構成されたピストン安定化手段を備え、
    前記ピストン安定化手段が、前記第1及び第2のコネクティングロッドのそれぞれの第2の端部が枢動可能に接続されるナックルハウジングを備え、前記ナックルハウジングが、前記ナックルハウジングの回転が前記ピストンの回転から少なくとも部分的に独立しているように、前記ピストンに枢動可能に取り付けられ、かつ少なくとも部分的に前記ピストン内にあり、
    前記コネクティングロッドとナックルハウジングとの間の前記接続、及び前記ピストンに対する前記ナックルハウジングの回転軸が三角形にされた配置を形成し、
    前記エンジンは前記クランクシャフトの方向の第1の方向のピストンストロークが各クランクシャフトを第1の角度で回転させ、前記第1の方向とは反対の第2の方向のピストンストロークが各クランクシャフトを前記第1の角度とは異なる第2の角度で回転させるように構成される
    エンジン。
  2. 前記ナックルハウジングが、前記ピストンのキャビティ内に受け入れられ、それぞれのコネクティングロッドおよびピストンコネクタの前記第2の端部を取り囲んで部分的に封入する、請求項1に記載のエンジン。
  3. 前記第2の角度が前記第1の角度よりも20度から48度小さい、請求項1に記載のエンジン。
  4. 前記第2の角度が前記第1の角度よりも26度から42度小さい、請求項3に記載のエンジン。
  5. 前記第2の角度が前記第1の角度よりも32度から36度小さい、請求項4に記載のエンジン。
  6. 各クランクシャフトの回転軸と当該クランクジャーナルとの間に記述されるクランクシャフトスロー半径と、
    各クランクシャフトの前記回転軸と、当該コネクティングロッドが接続されている前記ピストンコネクタとの間のオフセットによって記述される有効なクランクシャフトオフセットとを備え、
    前記有効なクランクシャフトオフセットが前記クランクシャフトスロー半径の1.4倍から1.9倍の間である、
    請求項3から5のいずれか一項に記載のエンジン。
  7. 前記有効なクランクシャフトオフセットが前記クランクシャフトスロー半径の1.6から1.7倍の間である、請求項6に記載のエンジン。
  8. 各コネクティングロッドが、前記クランクジャーナルとそれが接続されるピストンコネクタとの間に記述される有効なコネクティングロッドの長さCを含み、前記有効なコネクティングロッドの長さが、C≧1.4142×(E+R)で定義されるものであって、Rが前記クランクシャフトスロー半径であり、Eが前記有効なクランクシャフトオフセットである、請求項6又は7に記載のエンジン。
  9. 第1及び第2のピストンコネクタを備える請求項1から8のいずれか一項に記載のエンジンであって、前記一対のクランクシャフトが第1及び第2のクランクシャフトを備え、前記一対のコネクティングロッドが第1及び第2のコネクティングロッドを備え、前記第1のコネクティングロッドが第1の端部で前記第1のクランクシャフトの前記クランクジャーナルに、及び第2の端部で前記第1のピストンコネクタに接続され、前記第2のコネクティングロッドが前記第2の端部で前記第2のクランクシャフトの前記クランクジャーナルに、及び前記第2の端部で前記第2のピストンコネクタに接続されている、エンジン。
  10. 前記第1のクランクシャフト及び前記第1のピストンコネクタが両方とも前記ピストンの第1の側にあり、前記第2のクランクシャフト及び前記第2のピストンコネクタが両方とも前記ピストンの第2の側にある、請求項9に記載のエンジン。
  11. クランクケース及び前記クランクケースに取り付けられたベアリングキャリアをさらに備え、前記ベアリングキャリアが前記クランクケースとは異なる材料で形成され、前記一対のクランクシャフトの一方が取り付けられるベアリングをそれぞれ受け入れる一対のレセプタクルを有する、請求項1から10のいずれか一項に記載のエンジン。
  12. 前記ベアリングキャリアが、前記ベアリングに潤滑剤を導入するために、各レセプタクルに関連付けられた潤滑剤ポートを備える、請求項11に記載のエンジン。
  13. 前記各クランクシャフトに連結された端部をそれぞれ有する一対の出力シャフトを備える、請求項1から12のいずれか一項に記載のエンジン。
  14. 両方のクランクシャフトに連結された出力シャフトを備える、請求項1に記載のエンジン。
  15. 空気及び/又は燃料を前記シリンダに導入するための吸気バルブ及び前記シリンダからガスを排出するための排気バルブを備えるものであって、前記エンジンは、前記吸気バルブが、前記ピストンが上死点位置に到達する前に、15度から25度開き、前記ピストンが下死点位置に到達した後に40から50度閉じ、前記排気バルブが、前記ピストンが前記下死点位置に到達する前に40度から50度開き、前記ピストンが前記上死点位置に到達した後に15度から25度閉じるように構成された、請求項1から14のいずれか一項に記載のエンジン。
  16. 前記クランクシャフトが、互いに噛み合うギアによって一緒に連結された、請求項1から15のいずれか一項に記載のエンジン。
  17. 前記クランクシャフトが、両面タイミングベルトによって一緒に連結された、請求項1から16のいずれか一項に記載のエンジン。
  18. 前記クランクシャフトの一方と回転するように取り付けられた第1のギア、もう一方クランクシャフトと回転するように取り付けられた第2のギア、並びに前記第1及び第2のギアを一緒に接続する少なくとも1つのさらなるギアを備え、それにより当該回転を同期させる、請求項1に記載のエンジン。
  19. 請求項1から18のいずれか一項に記載のディーゼルエンジン。
  20. 請求項1から19のいずれか一項に記載のエンジンを備える発電機。
  21. 請求項1から20のいずれか一項に記載のエンジンを備える車両。

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