JP7290824B2 - ドア構造 - Google Patents

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Description

本発明はドア構造に関し、詳細には枠体に対してドア本体を回動可能に取り付けたドア構造に関するものである。
従来、支柱、パネル体、ドア等で構成された間仕切り構造において、本体を回動させる開き戸のドア構造が採用される場合がある(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1には、複数の支柱の間に、間仕切りパネル、開き戸によるドア、及び、補助パネル板等を設けた間仕切り構造が記載されている。
特開2012-132296号公報
上記特許文献の如く構成された間仕切り構造においては、ドア本体の周囲に設けられた枠体やパネル部材等における下端部の形状を調整することにより、意匠性を向上させることができる。しかし、上記の如く構成した場合、ドア本体の下方に設けられるドアボトムと枠体との間に隙間が生じ、音漏れや光漏れの原因となる可能性があった。
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、ドア本体の周囲における下端部の形状を調整した場合でも、ドアボトムと枠体との間に隙間が生じることを防ぐことにより音漏れや光漏れを防止することが可能となる、ドア構造を提供することである。
本発明は、上記課題を解決するために、以下に構成するドア構造を提供する。
(1)所定間隔で立設される二本の枠体と、一方の前記枠体の側に回動中心が配置されて前記二本の枠体の間で開閉可能とされるドアと、を備えるドア構造であって、前記ドアは、ドア本体と、前記ドア本体の下端部に沿って設けられ、ドア本体下端部と床面との隙間を塞ぐシール部材と、を備え、前記枠体の少なくとも一つには、前記ドアの閉塞時において正面視で前記ドアの側端部と部分的に重なり合う戸当り部が前記ドア側に延出して形成され、前記戸当り部が形成された前記枠体の下端部における所定上下位置より下側には、水平断面視における一部が除去された被除去領域が形成され、前記被除去領域における前記戸当り部の一部は、前記ドアの閉塞時において正面視で前記シール部材の端部と重なり合う、ドア構造。
(2)前記枠体には前記ドアと隣接するパネル部材が固定され、前記枠体は、前記パネル部材の裏面が当接する枠本体部と、前記ドアの閉塞時における表面と直交する方向に前記枠本体部から前記枠体の長手方向に沿って膨出する膨出部と、が形成され、前記膨出部の膨出側端面は、前記パネル部材の表面と面一になるように形成され、前記枠体は、前記被除去領域において前記膨出部が除去される、(1)に記載のドア構造。
(3)前記ドアがガラスドアであり、前記パネル部材がガラスパネルであり、前記ドアの下枠材の少なくとも外側の見付寸法と、前記パネル部材の下枠材の見付寸法とを一致させた、(2)に記載のドア構造。
(4)前記パネル部材の下端部の上下位置は、前記所定上下位置と一致する、(2)又は(3)に記載のドア構造。
(5)前記枠体は、長手方向と直交する断面視において複数の中空形状を有する形材であって、前記被除去領域において少なくとも一つの前記中空形状が残存する、(1)から(4)の何れか一に記載のドア構造。
(6)前記ドア本体の下端部の上下位置は、前記所定上下位置と一致する、(1)から(5)の何れか一に記載のドア構造。
(7)前記枠体の少なくとも一つはポスト部材に固定され、前記ポスト部材はカバーで被覆され、前記カバーの下端部の上下位置は、前記所定上下位置と一致する、(1)から(6)の何れか一に記載のドア構造。
以上における本発明に係るドア構造は、以下に示す効果を奏する。
(1)の構成によれば、ドア本体の周囲における下端部の形状を調整した場合でも、戸当り部の一部がシール部材の端部と重なり合うため、シール部材と枠体との間に隙間が生じることを防ぐことにより音漏れや光漏れを防止することができる。
(2)の構成によれば、枠体の膨出部における下端部の形状を調整した場合でも、音漏れや光漏れを防止することができる。
(3)の構成によれば、ガラスドアの下枠材の見付寸法と、ガラスパネルの下枠材の見付寸法とを一致させることにより、意匠性をさらに向上させることが可能となる。
(4)の構成によれば、パネル部材とドア本体との下端部の高さを統一することにより、意匠性を向上させることが可能となる。
(5)の構成によれば、被除去領域を形成しても、残存する中空形状を構成する壁により床との隙間を塞ぐことができる。
(6)の構成によれば、枠体の膨出部とドア本体との下端部の高さを統一することにより、意匠性を向上させることが可能となる。
(7)の構成によれば、ポスト部材のカバーとドア本体との下端部の高さを統一することにより、意匠性を向上させることが可能となる。
第一実施形態に係るドア構造を示した正面図。 ドア構造の一部を示した拡大正面図。 図1中のX-X線断面図。 ドア本体及び枠体の下方斜視図。 (a)及び(b)は枠体の切断部分を示した底面図及び下方斜視図。 比較例に係るドア構造のドア本体及び枠体の下方斜視図。 比較例に係るドア構造の一部を示した拡大正面図。 第二実施形態に係るドア構造を示した正面図。 ドア構造の一部を示した拡大正面図。
[第一実施形態]
以下では図1から図5を用いて、本発明の第一実施形態に係るドア構造について説明する。本実施形態に係るドア構造には、開き戸であるドア7が設けられる。図3から図5に示す矢印は、ドア構造の前後方向を示している。本実施形態に係るドア構造は、ドア7を前方(図1における紙面手前側)に回動させることにより開放可能に構成されている。
図1に示す如く、ドア構造は床面Fと天井Cとの間に設けられ、地レール1、天レール2、ポスト部材であるコーナーポスト3、戸尻枠4、戸先枠5、上枠6、ドア7等を備える。ドア構造を構成する各要素は、ドア7に備えられる板ガラス75を除いて、スチール合金又はアルミ合金で形成されている。以下、各構成要素について順に説明する。
本実施形態に係るドア構造において、戸尻枠4、戸先枠5、上枠6、及び、ドア7は、コーナーポスト3、及び、パネル部材の一つである第二パネルP2の間に設けられる。コーナーポスト3及び第二パネルP2は床面Fに固定した地レール1と、天井Cに固定した天レール2と、の間に立設されている。本実施形態において、ドア7にはコーナーポスト3を介して第一パネルP1が連結される。また、第二パネルP2の隣にはガラスパネルGが設けられる。
コーナーポスト3は、ドア7又はパネル部材(第一・第二パネルP1・P2及びガラスパネルG)に対して直交する方向に他のパネル部材を連結するためのポスト部材である。本実施形態においてコーナーポスト3の前面はカバーで被覆されている。
図1に示す如く、コーナーポスト3の左側面には戸尻枠4が固定される。また、第二パネルP2の右側面には戸先枠5が固定される。即ち、戸尻枠4及び戸先枠5は床面Fと天井Cとの間に所定間隔で立設されている。戸尻枠4及び戸先枠5は、本発明に係る枠体の一実施形態である。戸尻枠4及び戸先枠5の上端部には、互いを連結する上枠6が固定されている。なお、戸尻枠4と戸先枠5とは左右対称形状であり、その構成が共通している。このため、本明細書においては戸先枠5のみについて詳細に説明し、戸尻枠4については詳細な説明を省略する。
また、戸尻枠4及び/又は戸先枠5を、床面Fと天井Cとの間の一部に立設する構成とすることもできる。即ち、床面Fと天井Cとの間に支柱(図3に示す支柱9を参照)を立設し、この支柱に対して天井Cまでは到達しない戸尻枠4及び/又は戸先枠5を固定する構成とすることも可能である。この場合、戸尻枠4及び/又は戸先枠5の上側に欄間パネル等を設けることができる。
図1及び図3に示す如く、ドア7の隣には第二パネルP2が設けられる。具体的には図3に示す如く、戸先枠5と、戸先枠5から所定間隔で地レール1と天レール2との間に立設された支柱9と、における互いに対向する面に係止部材9a・9aが固定される。そして、係止部材9a・9aに対して、第二パネルP2の裏面に形成された被係止部Pa・Pa(より具体的には、被係止部Paに形成された図示しない係止孔)を係止する。これにより、二枚の第二パネルP2・P2が戸先枠5及び支柱9に対して前後両面に固定される。換言すれば、戸先枠5にはドア7と隣接してパネル部材である第二パネルP2が固定される。
図3に示す如く、戸先枠5は平面断面視で三つの領域が形成されている。即ち、戸先枠5には、前後方向中央部に矩形状に形成された枠本体部50と、枠本体部50から前方に膨出する前側膨出部51と、枠本体部50から後方に膨出する後側膨出部53と、が形成される。換言すれば、戸先枠5の前面には、ドア7の閉塞時における表面の直交する方向に前側膨出部51が、戸先枠5の長手方向に沿って形成されている。また、戸先枠5の後面には後側膨出部53が、戸先枠5の長手方向に沿って形成されている。また、戸先枠5の後部には、ドア7の閉塞時において正面視(図1及び図2に示す方向視)でドア7の側端部と部分的に重なり合う戸当り部52がドア7の側(右側方)に延出して形成されている。
図3に示す如く、戸先枠5は長手方向と直交する断面視(平面断面視)において複数の閉じられた中空形状を有する形材である。詳細には、戸先枠5は前後方向に三分割されて、それぞれが閉じられた中空形状として形成される。そして、前後方向中央部の中空形状が枠本体部50として、前側の中空形状が前側膨出部51として、後側の中空形状が後側膨出部53として形成されている。
図3に示す如く、支柱9は平面断面視で矩形状に形成されている。また、戸先枠5において係止部材9aが固定される部分である枠本体部50は平面断面視で矩形状に形成されている。そして、戸先枠5における枠本体部50は、支柱9と同じ機能を有するように形成される。即ち、支柱9の前後幅と枠本体部5の前後幅とは同じ寸法で形成される。このため、支柱9において第二パネルP2の被係止部Paが当接する面(前面又は後面)と、枠本体部50において第二パネルP2の被係止部Paが当接する面(前面又は後面)とは、同一面となるように形成される。
また、図3に示す如く、前側膨出部51及び後側膨出部53の前後幅は、第二パネルP2の前後幅と同じ寸法で形成されている。即ち、前側膨出部51及び後側膨出部53は、それぞれの前面及び後面(膨出側端面)が隣接するパネル部材の表面と面一になるように、枠本体部50から膨出して形成されている。
なお、ドア7に隣接するパネル部材として、スチール製のパネルである第二パネルP2ではなく、ガラスパネルGを採用することも可能である。本実施形態において、ガラスパネルGは枠体とガラス板とにより構成されている。そして、ドア7とガラスパネルGとが隣接する場合は、ガラスパネルGの枠体の表面と、戸先枠5における前側膨出部51及び後側膨出部53の膨出側端面とが面一になるように構成される。なお、ガラスパネルGにおいて、枠体よりガラス板の表面が前後方向に大きく突出する場合は、ガラス板の表面と前側膨出部51及び後側膨出部53の膨出側端面とが面一になるよう構成することも可能である。
図1に示す如く、ドア7はヒンジ8a・8bを介して、戸尻枠4及び上枠6に回動可能に組付けられている。具体的には、ドア7の戸尻側上端部がヒンジ8aによって上枠6の右側端部に連結されている。また、ドア7の戸尻側下端部がヒンジ8bによって戸尻枠4の下端部に連結されている。このように、ドア7は戸尻枠4の側に回動中心が配置され、戸尻枠4と戸先枠5との間で開閉可能とされる。そして、図1に示す閉塞状態からドア7を前方に回動させることにより、戸尻枠4、戸先枠5、及び、上枠6で囲まれた空間が開放される。
図1に示す如く、ドア7を構成するドア本体は、戸先側枠材71、戸尻側枠材72、上側枠材73、及び、下側枠材74を備える。そして、ドア本体はこれらの四本の枠材に、矩形の面材である板ガラス75が外周辺を保持されて構成されている。ドア7の戸先側における上下方向中央部のやや下側には、ドア7を開閉する際に用いるドアノブ76が設けられている。
ドア7は、ドア本体の下端部にドアボトム77を備える。ドアボトム77は、ドア本体における下側枠材74の下端部に下側枠材74の長手方向に沿って設けられることにより、下側枠材74の下端部と床面Fとの隙間を塞ぐシール部材である。ドアボトム77は、下部に樹脂製の摺接部材77aが設けられる。摺接部材77aが床面Fと常に摺接することにより、ドア7の下方における音漏れ及び光漏れが防止される。なお、ドアボトム77を、ドア7の開放時は床面Fから離間させるとともに、ドア7を閉めると自動的に下方に変位してドア7と床面Fとの隙間を塞ぐ構成とすることも可能である。
戸先側枠材71及び戸尻側枠材72は、板ガラス75の長手方向に沿って設けられる第一の組を構成する二本の長枠材である。また、上側枠材73及び下側枠材74は、板ガラス75の短手方向に沿って設けられる第二の組を構成する二本の短枠材である。即ち、ドア本体は、二組の互いに対向する枠材(戸先側枠材71と戸尻側枠材72、及び、上側枠材73と下側枠材74)を備えているのである。
なお、本実施形態に係るドア7では、面材として板ガラス75を用いたガラスドアとして構成されているが、木製合板、アクリル板等、面材として他の素材を適用することも可能である。また、面材である板ガラス75の保持方法として、戸先側枠材71及び戸尻側枠材72の長枠材のみで保持する構成や、上側枠材73及び下側枠材74の短枠材のみで保持する構成を採用することも可能である。
また、図4及び図5(b)に示す如く、戸先枠5の下端部における所定上下位置より下側には、水平断面視における一部が除去された被除去領域R1・R2が形成されている。詳細には、図5(a)中の斜線部分に示す如く、水平断面視において前側膨出部51が形成された部分が除去されることにより前側被除去領域R1が形成される。また、水平断面視において、後側膨出部53が形成された部分のうち戸当り部52の構成部分以外が除去されることにより後側被除去領域R2が形成される。本実施形態において、前側被除去領域R1と後側被除去領域R2とは同じ上下位置となるように形成される。即ち、前側膨出部51の下端部と後側膨出部53の下端部とは同じ高さになるように形成される。
また、図5(a)及び(b)に示す如く、被除去領域R1・R2と同じ上下位置において、前後方向中央部の中空形状は残存している。即ち、本実施形態に係るドア構造によれば、被除去領域R1・R2を形成しても、残存する中空形状を構成する壁により床との隙間を塞ぐように構成されている。
そして、図2に示す如く、後側被除去領域R2における戸当り部52の一部は、ドア7の閉塞時において正面視でドアボトム77の端部と重なり合う。このため、ドアボトム77と戸先枠5との間に隙間が生じることを防ぐことが可能となり、音漏れや光漏れを防止することができる。
具体的に、図6及び図7に示す比較例に係るドア構造を用いて、戸先枠205の下端部における所定上下位置より下側において、枠本体部250から膨出する前側膨出部251及び後側膨出部253と同じように、戸当り部252の構成部分も除去した場合について説明する。所定上下位置より下側で戸当り部252を除去した場合、図7に示す如く、ドア7の閉塞時において正面視でドアボトム77の端部と戸先枠205との間に隙間Sが生じる。このように、本比較例に係るドア構造によれば、ドアボトム77と戸先枠205のとの間の隙間Sが音漏れや光漏れの原因となる。
一方、本実施形態に係るドア構造によれば、ドア本体の周囲における戸先枠5(戸尻枠4についても同様)における下端部の形状を調整した場合でも、図2に示す如く隙間が生じないため、音漏れや光漏れを防止することが可能となるのである。
また、本実施形態において、戸先枠5は、前側被除去領域R1において前側膨出部51が除去され、後側被除去領域R2において後側膨出部53が除去されている。このように、本実施形態の如く戸先枠5の前側・後側膨出部51・53における下端部の形状を調整した場合でも、音漏れや光漏れを防止する構成としている。
また、図1及び図2に示す如く、本実施形態に係るドア構造において、ドア本体の下端部(下側枠材74の下端部)の上下位置は、被除去領域R1・R2が形成される所定上下位置(前側膨出部51及び後側膨出部53の下端部)と一致する。これにより、戸先枠5の前側膨出部51及び後側膨出部53とドア本体との下端部の高さを統一することができるため、ドア構造の意匠性を向上させることが可能となる。
また、図1に示す如く、本実施形態に係るドア構造において、コーナーポスト3のカバーの下端部の上下位置は所定上下位置と一致する。また、第一パネルP1、第二パネルP2、及び、ガラスパネルGの下端部の上下位置も、所定上下位置と一致する。このように、コーナーポスト3のカバー及びパネル部材と、ドア本体と、の下端部の高さを統一することにより、ドア構造の意匠性をさらに向上させることができる。
また、図1に示す如く、ドア7の下側枠材74の少なくとも外側の見付寸法と、ガラスパネルGの下枠材の見付寸法とを一致させている。これにより、ドア構造の意匠性をさらに向上させることができる。また、上述の如くドア7に隣接するようにガラスパネルGを設けた場合、ドア7の下側枠材74の見付寸法と、ガラスパネルGの下枠材の見付寸法とが一致することにより、より意匠性を際立たせることが可能となる。
なお、本実施形態において、戸先枠5を前後方向に三分割された中空形状として形成したが、他の構成とすることも可能である。例えば、戸先枠5を、複数の中空又は中実の角材を溶接した態様や、角材に変えてC字型やコ字型の材を組み合わせた態様とすることもできる。つまり、ドア構造においては、部屋内、部屋外、又は、部屋の内外両方に2重の壁を構成すれば良いため、戸先枠5において残存する中空部は必ずしも全ての面が閉塞された中空形状である必要はない。
[第二実施形態]
次に、図8及び図9を用いて、本発明の第二実施形態に係るドア構造について説明する。本実施形態に係るドア構造には、開き戸であるドア107が設けられる。本実施形態に係るドア構造は、ドア107を前方(図8における紙面手前側)に回動させることにより開放可能に構成されている。
図8に示す如く、ドア構造は床面Fと天井Cとの間に設けられ、地レール1、天レール2、コーナーポスト3、戸尻枠104、戸先枠105、中枠106、ドア107、欄間パネル109等を備える。以下、各構成要素について順に説明する。
本実施形態に係るドア構造において、戸尻枠104、戸先枠105、中枠106、ドア107、及び、欄間パネル109は、床面Fに固定した地レール1と、天井Cに固定した天レール2と、の間に立設したコーナーポスト3及び第二パネルP2との間に設けられる。本実施形態において、ドア107及び欄間パネル109にはコーナーポスト3を介して第一パネルP1が連結される。また、第二パネルP2の隣にはガラスパネルGが設けられる。
図8に示す如く、コーナーポスト3の左側面には戸尻枠104が固定される。また、第二パネルP2の右側面には戸先枠105が固定される。即ち、戸尻枠104及び戸先枠105は床面Fと天井Cとの間に所定間隔で立設されている。戸尻枠104及び戸先枠105は、本発明に係る枠体の一実施形態であり、その形状等は前記第一実施形態における戸尻枠4及び戸先枠5と同様に構成されている。
戸尻枠104及び戸先枠105の中途部における上側には、互いを連結する中枠106が固定されている。図8に示す如く、戸尻枠104及び戸先枠105の間において、中枠106の上側に欄間パネル109が設けられ、中枠106の下側にドア107が設けられる。なお、戸尻枠104と戸先枠105とは左右対称形状であり、その構成が共通している。このため、本明細書においては戸先枠105のみについて詳細に説明し、戸尻枠104については詳細な説明を省略する。
図8に示す如く、ドア107の隣には第二パネルP2が設けられる。具体的には戸先枠105にドア107と隣接してパネル部材である第二パネルP2が固定される。戸先枠105には、前後方向中央部に矩形状に形成された枠本体部150と、枠本体部150から前方に膨出する前側膨出部151と、枠本体部150から後方に膨出する後側膨出部153と、が形成される。換言すれば、戸先枠105の前面には、ドア107の閉塞時における表面の直交する方向に前側膨出部151が、戸先枠105の長手方向に沿って形成されている。また、戸先枠105の後面には後側膨出部153が、戸先枠105の長手方向に沿って形成されている。また、戸先枠105の後部には、ドア107の閉塞時において正面視(図8に示す方向視)でドア107の側端部と部分的に重なり合う戸当り部152がドア107の側(右側方)に延出して形成されている。
本実施形態においても、戸先枠105は前後方向に三分割され、前後方向中央部の中空形状が枠本体部150として、前側の中空形状が前側膨出部151として、後側の中空形状が後側膨出部153として形成されている。そして、前側膨出部151及び後側膨出部153は、それぞれの前面及び後面(膨出側端面)が隣接するパネル部材の表面と面一になるように、枠本体部150から膨出して形成されている。
図8に示す如く、欄間パネル109は、戸先側枠材191、戸尻側枠材192、上側枠材193、及び、下側枠材194を備える。そして、欄間パネル109はこれらの四本の枠材に、矩形の面材である板ガラス195が外周辺を保持されて構成されている。
図8に示す如く、ドア107はヒンジ108a・108bを介して、戸尻枠104及び中枠106に回動可能に組付けられている。具体的には、ドア107の戸尻側上端部がヒンジ108aによって中枠106の右側端部に連結されている。また、ドア107の戸尻側下端部がヒンジ108bによって戸尻枠104の下端部に連結されている。このように、ドア107は戸尻枠104の側に回動中心が配置され、戸尻枠104と戸先枠105との間で開閉可能とされる。そして、図8に示す閉塞状態からドア107を前方に回動させることにより、戸尻枠104、戸先枠105、及び、中枠106で囲まれた空間が開放される。
図8に示す如く、ドア107を構成するドア本体は、戸先側枠材171、戸尻側枠材172、上側枠材173、及び、下側枠材174を備える。そして、ドア本体はこれらの四本の枠材に、矩形の面材である板ガラス175が外周辺を保持されて構成されている。ドア107の戸先側における上下方向中央部のやや下側には、ドア107を開閉する際に用いるドアノブ176が設けられている。
ドア107は、ドア本体の下端部にドアボトム177を備える。ドアボトム177は、ドア本体における下側枠材174の下端部に下側枠材174の長手方向に沿って設けられることにより、下側枠材174の下端部と床面Fとの隙間を塞ぐシール部材である。ドアボトム177は、下部に樹脂製の摺接部材177aが設けられる。摺接部材177aが床面Fと常に摺接することにより、ドア107の下方における音漏れ及び光漏れが防止される。
本実施形態においても第一実施形態と同様に、戸先枠105の下端部における所定上下位置より下側には、水平断面視における一部が除去された被除去領域が形成されている。そして、図9に示す如く、被除去領域における戸当り部152の一部は、ドア107の閉塞時において正面視でドアボトム177の端部と重なり合う。このため、ドアボトム177と戸先枠105との間に隙間が生じることを防ぐことが可能となり、音漏れや光漏れを防止することができる。本実施形態においても、ドア本体の周囲における戸先枠105(戸尻枠104についても同様)における下端部の形状を調整した場合に、図9に示す如く隙間が生じないため、音漏れや光漏れを防止することが可能となるのである。
1 地レール 2 天レール
3 コーナーポスト(ポスト部材)
4 戸尻枠(枠体) 5 戸先枠(枠体)
6 上枠 7 ドア
8a ヒンジ 8b ヒンジ
9 支柱 9a 係止部材
50 枠本体部 51 前側膨出部
52 戸当り部 53 後側膨出部
71 戸先側枠材 72 戸尻側枠材
73 上側枠材 74 下側枠材
75 板ガラス(面材)
76 ドアノブ 77 ドアボトム(シール部材)
77a 摺接部材 104 戸尻枠(枠体)
105 戸先枠(枠体) 106 中枠
107 ドア 108a ヒンジ
108b ヒンジ 109 欄間パネル
150 枠本体部 151 前側膨出部
152 戸当り部 171 戸先側枠材
172 戸尻側枠材 173 上側枠材
174 下側枠材 175 板ガラス(面材)
176 ドアノブ 177 ドアボトム(シール部材)
177a 摺接部材 191 戸先側枠材
192 戸尻側枠材 193 上側枠材
194 下側枠材 195 板ガラス(面材)
205 戸先枠(枠体) 250 枠本体部
251 前側膨出部 252 戸当り部
C 天井 F 床面
P1 第一パネル P2 第二パネル(パネル部材)
Pa 被係止部 G ガラスパネル
S 隙間 R1 前側被除去領域
R2 後側被除去領域

Claims (7)

  1. 所定間隔で立設される二本の枠体と、一方の前記枠体の側に回動中心が配置されて前記二本の枠体の間で開閉可能とされるドアと、を備えるドア構造であって、
    前記ドアは、ドア本体と、前記ドア本体の下端部に沿って設けられ、ドア本体下端部と床面との隙間を塞ぐシール部材と、を備え、
    前記枠体の少なくとも一つには、前記ドアの閉塞時において正面視で前記ドアの側端部と部分的に重なり合う戸当り部が前記ドア側に延出して形成され、
    前記戸当り部が形成された前記枠体の下端部における所定上下位置より下側には、水平断面視における一部が除去された被除去領域が形成され、
    前記被除去領域における前記戸当り部の一部は、前記ドアの閉塞時において正面視で前記シール部材の端部と重なり合う、ドア構造。
  2. 前記枠体には前記ドアと隣接するパネル部材が固定され、
    前記枠体は、前記パネル部材の裏面が当接する枠本体部と、前記ドアの閉塞時における表面と直交する方向に前記枠本体部から前記枠体の長手方向に沿って膨出する膨出部と、が形成され、
    前記膨出部の膨出側端面は、前記パネル部材の表面と面一になるように形成され、
    前記枠体は、前記被除去領域において前記膨出部が除去される、請求項1に記載のドア構造。
  3. 前記ドアがガラスドアであり、前記パネル部材がガラスパネルであり、前記ドアの下枠材の少なくとも外側の見付寸法と、前記パネル部材の下枠材の見付寸法とを一致させた、請求項2に記載のドア構造
  4. 前記パネル部材の下端部の上下位置は、前記所定上下位置と一致する、請求項2又は請求項3に記載のドア構造。
  5. 前記枠体は、長手方向と直交する断面視において複数の中空形状を有する形材であって、前記被除去領域において少なくとも一つの前記中空形状が残存する、請求項1から請求項4の何れか1項に記載のドア構造。
  6. 前記ドア本体の下端部の上下位置は、前記所定上下位置と一致する、請求項1から請求項5の何れか1項に記載のドア構造。
  7. 前記枠体の少なくとも一つはポスト部材に固定され、前記ポスト部材はカバーで被覆され、前記カバーの下端部の上下位置は、前記所定上下位置と一致する、請求項1から請求項6の何れか1項に記載のドア構造。
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