JP7289833B2 - 植物ゾウゲ抽出物(ファイテレファス属種(Phytelephas sp.))の化粧的使用 - Google Patents

植物ゾウゲ抽出物(ファイテレファス属種(Phytelephas sp.))の化粧的使用 Download PDF

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Description

本発明は、植物ゾウゲ抽出物(ファイテレファス属種(Phytelephas sp.))の化粧的
使用、さらには植物ゾウゲ抽出物を含む化粧組成物又は皮膚科学的組成物、並びにこの組成物が関与する方法及びデバイスに関する。
本発明は、化粧品及び皮膚科学の分野において、より詳細には、皮膚化粧品の分野において用途を見出すものである。
以降の記述において、角括弧([])中の番号は、本文書の最後に記載する参考文献のリストを意味する。
皮膚は、細胞型及び構造が異なることに起因して各々が異なる役割を担う3つの異なる組織から成る、それ自体生命維持にとって不可欠な臓器である。
最も外側にあり、そのために最も露出した組織は、表皮である。この多層(マルピーギ)角化上皮は、多くのバリア機能及び保護機能を伴う様々な細胞から成っている。主要な細胞は、ケラチノサイトであり、これは、基底層で分裂し、角質層(最外層)へ移動するまでに分化を開始し、その後、剥離によって除去されるものであり、平均で21~28日間の周期である。表皮は、皮膚の色素沈着を担う細胞であるメラノサイトも含む。メラノサイトは、周囲のケラチノサイトへメラニンを輸送することを可能とする分岐構造である樹状突起を有する。1つのメラノサイトは、平均で約40のケラチノサイトと接触して色素ユニットを形成している。表皮の主たる役割は、物理的、化学的、水性、及び細菌学的攻撃因子などの外部からの攻撃因子に対する防御の最前線を、皮膚に、したがって人体に提供することである。この防御は、最も分化した層、角質層によって特に提供され、この層は、その疎水性、及びその稠密で不浸透性である性質で知られている。ケラチノサイトの良好な分化、及び、それ故の良好な剥離は、平滑で均一な規則的表面のために不可欠である。これらの機構のすべてが、ケラチノサイトの増殖能力に直接依存している。しかし、外的ストレス及び加齢がこのプロセスを減速し、そして、より長く、より不規則になり得る。剥離が不規則及び/又は無秩序となるに従って、皮膚表面の平滑性及び均一性の欠陥が発生する。さらに、加齢に従って、メラニンの乱れによって色素斑が出現する場合があり、これは、顔面の色及び顔色が不規則となることを伴う。
中間の位置にある真皮は、主として線維芽細胞及びマトリックスタンパク質を含む結合組織であり、皮膚に圧縮性及び弾力性というその良く知られた性質を与える。そのテクスチャ及び組成の変化は、主として、加齢と共に発生する皮膚の変質の原因となる。加齢に従って、線維芽細胞の反応性及び増殖性は、どんどん低くなる。加齢と共に、マトリックスの高分子の合成は、線維芽細胞によって担保されなくなる。さらに、コラーゲン線維、弾性線維、プロテオグリカン、及びグリコサミノグリカン(特にヒアルロン酸)などの真皮の構成的高分子は、変性し、断片化する傾向にある。このような真皮組織の変質の現象は、表皮の秩序に表面欠陥を引き起こし、より視覚的及びより直接的には、ハリの喪失を引き起こし、これは、皮膚のタルミ及び/又はシワの形成まで進み得る。
結合組織の枠内には、他の細胞及び構造も存在し、血管とリンパ毛細管から構成される重要な循環及び栄養のネットワーク、さらには皮膚付属器:毛髪、剛毛、爪、皮脂腺、及び汗腺であり、これらは、真皮深層から発生している。
深部に位置し、主として脂肪小葉(脂肪細胞)から成る皮下組織は、主要な支持、物理的及び熱的保護の機能を成し、また、細胞の再生、身体の防御、又は筋肉の収縮を例とするすべての生物学的必要性に対して素早く動員可能であるエネルギーを蓄える貯蔵庫の役割も有する。
化粧品に関して、天然で効果的であり、環境にやさしいデザインの製品に対する期待がますます高まっている。レチノール又はヒアルロン酸などのアンチエージング活性成分、及びコウジ酸などの美白活性成分があるが、これらの2つの効果を得るには、それらを組み合わせる必要がある。現在、消費者は、単純な配合で、可能な限り最も少ない成分を有する製品を、ますます求めている。さらに、皮膚の色に対して作用する活性成分は、ほとんどの場合、メラニン合成を全体として阻害する活性成分であり、したがって、シミをなくす効果は限定的である。現在、消費者は、局所的にシミをなくす効果、及びより均一な顔色を求めており、すなわち、自身の皮膚の色を全体として変化させるのではなく、皮膚中のメラニンのより良好な分布を求めている。
したがって、アンチエージング効果、並びに色素沈着及び皮膚の色の均一性の増加の両方を、効果的に及び完全に提供することを可能とする新規な組成物及び/又は化合物を見出すことが実際に求められている。特に、真皮マトリックスの要素の合成を刺激すること、及びシミをなくす効果によって皮膚の色をより均一にすることの両方によって、皮膚及びその付属器並びに粘膜の構造と細胞の老化の影響を防止する、すなわち、阻害する、又は最低でも遅延若しくは処置することを可能とする天然化合物を見出すことが実際に求められている。
本発明の目的は、これらの必要性及び先行技術の欠点に対して正確に対応することである。
本発明者らは、上述の必要性に対して実際に効果的に対応可能とする植物ゾウゲ抽出物(ファイテレファス属種)を最初に使用するものである。
「植物ゾウゲ」の用語は、ファイテレファス属種(ヤシ科)に属する中南米原産であるヤシの木の種子を意味する。この種子の胚乳は、成熟すると固化し、動物由来の象牙に似た密度、外観、及びテクスチャとなることからその名称「植物ゾウゲ」がある(ラテンアメリカでは、タグア又はコロゾとも称される)(Nature, Scientific Reports 5, (2015), A Sustainable Substitute for Ivory: the Jarina Seed from the Amazon, Chu et al.([1]))。
語源的には、その植物学上の名称は、ギリシャ語の植物を意味する「phytos」と象を意味する「elephas」とに由来し、その種子を意味し、他のヤシの木の種子よりも非常に大きい。
ファイテレファス属種の20程度ある現存種の中で、5種類が、「ゾウゲヤシ」として認識されており(Des graines et des hommes [Seeds and men], Romain Dufayard, Publ. Sang de la Terre, Paris, 2010([2]))、それらは、以下の通りである:
- P.マクロカルパ Ruiz & Pav(P. macrocarpa Ruiz & Pav)
- P.アエクアトリアリス スプルース(P. aequatorialis Spruce)
- P.テヌイカウリス(バーフォド)A.ヘンドル(P. tenuicaulis (Barfod) A. H
endl)
- P.ショッティ H.ウェンドル(P. Schottii H. Wendl)
- P.セエマンニイ O.F.クック(P. seemannii O. F. Cook)
野生のゾウゲヤシは、暗く湿度の高い熱帯地方の標高300~1200メートルに、特に、エクアドル、コロンビア、及びペルーのアマゾン森林地帯の奥深くに生息している。棘のある実が、ヤシの木の基部に、大きく丸い房として成り、実は、大きく白色の種子を含んでいる(Field guide to the palms of the Americas, A.Henderson et al., 1997, Princeton University Press([3]))。成熟前の液状の胚乳は、現地の人々によって甘い飲み物として消費されている。種子が熟すと、その時点で種子は収穫され、磨かれ、彫刻が施されて、小さいオブジェクト又はそれ以外ではボタンの形態で販売される。挽いた粉の形態でも、胚乳は動物の餌として用いることができる(Des graines et des hommes, Romain Dufayard ([2]);Annals of Applied Biology (2014), 164, 257-269 Productivity and management of Phytelephas aequatorialis (Arecaceae) in Ecuador(
[4]))。
植物ゾウゲ(ファイテレファス属種)の種子は、本質的に、ポリサッカリドを92%含有し、これは主として、マンナンである(マンナンA及びマンナンB)。これらは、マンノースの重合体であり、加水分解すると、主としてマンノース(97~98%)、ガラクトース(1~2%)、及びグルコース(約1%)が得られる(Handbook of nuts, James A.Duke, CRC Press, London, 2001([5]))。
本発明者らは、植物ゾウゲ種子(ファイテレファス属種)のポリサッカリドに対して抽出及び加水分解の方法を最初に適用し、並びにこの抽出物を化粧品用途のための活性成分として最初に適用するものである。
本発明者らは、この植物ゾウゲ抽出物が、予想外なことに、真皮マトリックスに対して、並びに皮膚の色素沈着及びシミ、皮膚の色及び顔色の均一性、及び皮膚の外観の改善に対して効果を有することを最初に発見したものである。
実際には、本発明者らは、特に、この抽出物の、トロポエラスチンの合成に対する、メラノサイトによるメラニン合成の阻害に対する、メラノサイトから周囲のケラチノサイトへのメラニンの移動の刺激に対する効果を、さらには表皮ケラチノサイトの分化に対する効果を実証した。
したがって、本発明は、第一には、植物ゾウゲ抽出物(ファイテレファス属種)の化粧的使用に関する。本発明者らは、アンチエージング、シミをなくす作用、色素沈着の均一性の増加、皮膚の色及び顔色の均一性の増加、並びに皮膚、その付属器、又は粘膜の外観の改善を提供する化粧剤として、この抽出物を最初に提案するものである。
「アンチエージング作用」とは、本発明の意味において、皮膚の老化の徴候を、特に、紫外放射線(光誘導ストレス)を例とする環境ストレスに起因する加速(外的)老化、又は自然老化(内的ストレス)の徴候を防止及び/又は遅延及び/又は制限する作用を意味する。アンチエージング作用は、皮膚の再生の作用及び/又は皮膚のタルミ若しくは皮膚のハリの喪失若しくは皮膚の弾力性の喪失の低減、特に、タルミの防止及び/若しくは遅延及び/若しくは制限の作用、並びに/又は皮膚の引き締め及び/若しくは皮膚の生体力学的特性の改善の作用を含み得る。有利には、それは、皮膚の構造の引き締め、及び/又は皮膚、その付属器、若しくは粘膜のシワの形成の低減を促進し得る。
「皮膚の再生」とは、本発明の意味において、再生が内的若しくは外的老化と直接若しくは間接的に関連している、又は内的若しくは外的老化の対象である、表皮又は真皮皮膚細胞の代謝的刺激を意味する。
「タルミ/ハリの喪失/弾力性の喪失の低減」とは、本発明の意味において、皮膚、その付属器、及び/若しくは粘膜のコラーゲン並びに/又はエラスチンを劣化させるマトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)の阻害作用を意味する。それは、真皮細胞によって産生された真皮に存在する線維(コラーゲン及び/又はエラスチン)の保護、及び/又は維持、及び/又は強化の作用であり得る。有利には、この作用は、真皮の生体力学的特性を、特に、組織のハリ、カサ(volume)、密度、及び反発(resistance)を保護、維持、及び/又は改善することを可能にし得る。
「皮膚の色素沈着及びシミをより均一にする」とは、本発明の意味において、皮膚に抽出物を用いた後、特に、メラニン合成の減少及びケラチノサイトへのメラニンのより良好な移動を通して、おおよそ無秩序に皮膚のシミを形成する色素沈着を低減することを意味する。
「皮膚の色及び顔色の均一性の改善」とは、本発明の意味において、皮膚に抽出物を用いた後、特に、メラノサイトにより合成されたメラニンの周囲のケラチノサイトへのより良好な分布を通して、より均一な色を得ることを意味する。
有利には、この抽出物は、皮膚の外観を改善することも可能とし、特にそれは、皮膚の再生、平滑化、柔軟性、ツヤの改善の効果を提供する。
「皮膚の外観の改善」とは、本発明の意味において、本発明に従う抽出物の使用前の皮膚の外観と比較して、皮膚の外観に対して審美的な有益性を得ることを可能とするいかなる効果をも意味する。本発明の化粧的使用は、有利には、皮膚の平滑化及び/又は皮膚の柔軟化及び/又は皮膚のツヤの改善などの表皮の表面の質を、したがって、審美的な質を改善することを可能とし得る。
「皮膚の表面の平滑化」とは、本発明の意味において、皮膚の微小起伏の質的及び量的な低減、特にそれらの深さの低減を意味する。これは、例えば、シワ及び/又は小ジワ及び/又は線条(strias)の深さの減少であり得る。
「皮膚の柔軟化」とは、本発明の意味において、抽出物を用いた後に、皮膚をより滑らかな手触りとすること、及び/又は皮膚の荒れた手触りの影響を低減することを意味する。
「皮膚のツヤの改善」とは、本発明の意味において、より明るい皮膚を得ることを意味する。この効果は、例えば目視によって、定性的に、又は例えば、成分Lが測定されるクロマメトリー(chromametry)検査によって、定量的に観察され得る。
別の選択肢として、又は追加として、抽出物の作用は、皮膚、その付属器、又は粘膜の水分補給を回復、維持、又は強化する作用であってよく、この効果は、上記で述べた効果に対しては別であり、補完的である。
「付属器」とは、本発明の意味において、真皮深層から発生する表皮付属器を意味し、剛毛、爪、皮脂腺、及び汗腺から選択される少なくとも1つの要素を含む。
「粘膜」とは、本発明の意味において、唇などの特に外部粘膜を意味する。
「植物ゾウゲ抽出物(ファイテレファス属種)」とは、本発明の意味において、マンナーゼタイプの酵素による酵素加水分解又は強酸による化学加水分解など、重合体を可溶性単量体又はオリゴマーに加水分解可能であるいずれかの抽出法によって得られた植物ゾウゲ抽出物(ファイテレファス属種)を意味する。本発明の意味における植物ゾウゲ抽出物はまた、用いられた植物が植物ゾウゲ(ファイテレファス属種)の種子に相当する仏特許第1656186号([6])に記載のポリサッカリドの部分解重合法を用いることによって得ることもできる。
植物ゾウゲ抽出物(ファイテレファス属種)は、したがって、以下の工程を含む製造方法によって得ることができる:
1 - 植物ゾウゲ(ファイテレファス属種)の種子を構成するポリサッカリドが、植物ゾウゲ種子(ファイテレファス属種)の微細胚乳粉末の形態で、亜臨界状態の水及び超臨界状態の二酸化炭素と共にオートクレーブ中で混合される熱加水分解の工程;
2 - 10℃~200℃の温度で二酸化炭素を前記オートクレーブに注入して、前記オートクレーブ中の圧力を30バール~50バールに到達させることから成る工程;
3 - 次に、110℃~200℃の温度で二酸化炭素を前記オートクレーブにポンプによって注入して、100バール~250バールの圧力への前記ポリサッカリドの圧力上昇を誘導することから成る工程;
4 - 部分加水分解されたポリサッカリドを、水性抽出物の形態で回収する工程;
5 - 部分加水分解されたポリサッカリドを含有する植物ゾウゲ種子(ファイテレファス属種)の水性抽出物を滅菌ろ過する工程;
6 - 水性抽出物の保存及び保管を可能とするために、保存剤が添加される最終工程。
本発明の状況で用いられる抽出溶媒は、水であり、所望に応じて、アルコール性(エタノール性)の共溶媒と共に用いられてもよい。抽出は、130~150℃の温度で行われてよい。こうして得られた抽出物は、部分加水分解されたポリサッカリドの混合物、より詳細には、重合度が1~30であってよいマンナンのオリゴマーの混合物を含有する。こうして得られた抽出物は、例えば化粧用組成物又は皮膚科学用組成物として用いられる前に、精製されてよい。
抽出物は、Symdiol(登録商標)(ヘキサンジオール-カプリリルグリコ(Hexanediol-Caprylyl glyco))、フェニルエチルアルコール、ペンチレングリコール、1,
3-プロパンジオール、Microcare(登録商標)(ソルビン酸カリウム及び安息香酸ナトリウムの混合物)から選択されてよいがこのリストに限定されない保存剤が添加された水性液体の形態で維持されてよい。
抽出物は、別の選択肢として、その使用前に乾燥されてもよい。例えば、それは、真空下での蒸発によって、噴霧によって、凍結乾燥によって、又は当業者に公知の適切な他のいずれかの手段によって乾燥されてよい。本実施形態に従って得られた抽出物は、一般的に、粉末の形態であり、これは、そのまま用いられてよく、又は本発明の組成物を配合するために溶媒若しくは分散体中に入れられてもよい。溶媒又は分散体は、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、メチルプロパンジオール、プロパン-1,3-ジオール、グリセリン、水、又はこれらの溶媒の混合物から選択されてよいが、このリストに限定されない。これらの溶媒の混合物は、考え得るいずれの割合で調製されてもよい。別の選択肢として、抽出溶媒は、植物若しくは自然由来の分子から成る共晶溶媒であってもよく、例えば、グリセリン、ベタイン、及び水の混合物、又はクエン酸、ベタイン、及び水の混合物、又は仏特許第3017292号([7])の文書に記載の他のいずれかの共晶溶媒から選択されてよい。
本発明は、さらに、植物ゾウゲ抽出物、並びに化粧的及び/又は皮膚科学的に許容される媒体を含む化粧又は皮膚科学組成物、特に、アンチエージング組成物に関し、前記組成物は、組成物の総重量に対して0.00001~5.0重量%の前記植物ゾウゲ抽出物を含む。それは例えば、組成物の総重量に対して、0.0001~5.0重量%、又は0.001~5.0重量%、又は0.01~5.0重量%、又は0.1~5.0重量%、又は1.0~5.0重量%、又は2.0~4.0重量%の前記植物ゾウゲ抽出物であってよい。
本発明の使用のための上記で述べた植物ゾウゲ抽出物のすべての特徴は、さらには上記で述べた前記抽出物の使用の特徴は、しかるべき変更を加えて、本発明の組成物に適用される。
「化粧組成物」とは、本発明において、化粧目的のための、すなわち、審美的目的のためのいずれの組成物をも意味する。それは、特に、表皮、剛毛及び毛髪系を例とする人体の表面部分と接触され得る組成物であってよい。有利には、化粧組成物は、限定して又は主として、それらを保護すること、それらに香りを施すこと、それらを良好な状態に維持すること、それらの外観を改変すること、又はそれらの表面の審美的欠陥を修復すること、を可能とする。
本明細書の本文において、「皮膚科学的組成物」とは、皮膚科学的目的のためのいずれの組成物をも意味し、すなわち、皮膚、粘膜、及び爪、毛髪、又は剛毛などの皮膚付属器の処理のために、人体の表面部分と接触され得る組成物である。
「化粧的に又は皮膚科学的に許容される媒体」とは、ヒト及び動物の皮膚細胞、特に、表皮の細胞との接触に、毒性、刺激性、過度なアレルギー反応などがなく用いるのに適し、妥当なベネフィット/リスク比で供給される媒体を意味する。
化粧的に許容される媒体は、水、アラントイン、グリセリン、メチルプロパンジオールから選択されてよいが、このリストに限定されない。
本発明の組成物は、化粧組成物を製造するための当業者に公知の適切ないかなる方法によって得られてもよい。それは、例えば、単純な混合であってよい。別の選択肢として、それは、例えば、ローター-ステーター型のタービンを例とする乳化装置によって外部相の中に内部相を組み込む工程を含む方法であってよい。それはまた、例えば、転相温度(PIT)を用いる方法であってもよく、この方法は、分散された液滴が特に微細であり、例えば0.1~1μmの径を有する水中油型エマルジョンを得るために従来から当業者によって用いられている。
本発明の化粧組成物又は皮膚科学的組成物は、化粧用途又は皮膚科学的用途に適するいかなる形態であってもよい。有利には、組成物は、局所用途の組成物である。
それは、例えば、水中油型若しくは油中水型エマルジョン、又はこれらのエマルジョンの混合物を含む群より選択される形態の組成物であってよい。
本発明によると、化粧組成物又は皮膚科学的組成物は、例えば、水性又は水性-アルコール性ゲル、水性又は水性-アルコール性クリーム、及び水性又は水性-アルコール性ローションを含む群より選択される形態であってよい。本発明を実施するために用いることができるこれらの配合物は、本技術分野の配合者によって公知である。組成物のこれらの例では、本発明に従う組成物を得るために、本発明の植物ゾウゲ抽出物を添加することで
充分である。
本発明によると、組成物は、軟膏、クリーム、オイル、乳剤、外用剤、粉末、含浸パッド、溶液、ゲル、しょう液、バルサム、バター、ローション、懸濁液、石鹸、又はエマルジョンから選択される形態であってよい。
本発明の抽出物は、化粧組成物又は皮膚科学的組成物中において、単独で用いられてよく、又は他の化粧的若しくは皮膚科学的に活性若しくは不活性な物質又は成分と組み合わせて用いられてもよい。不活性な物質又は成分は、化粧的又は皮膚科学的に作用しないものである。それらは、特に、抽出物と一緒に存在するための、特定の配合を構成するための、活性な抽出物を経時で保持するための、組成物の要素であるが、このリストに限定されない。言い換えると、それは、従来の化粧組成物又は皮膚科学的組成物中に存在し得るいかなる基礎的な製品であってもよい。対照的に、活性な物質又は成分は、意図する化粧的又は皮膚科学的用途において、審美的及び/又は医学的作用を有するものである。
したがって、本発明の植物ゾウゲ抽出物は、組成物の唯一の活性な物質若しくは成分であってよく、又はそれは、化粧組成物若しくは皮膚科学的組成物の他の活性な物質若しくは成分と組み合わされてもよい。
有利には、本発明の植物ゾウゲ抽出物は、化粧組成物又は皮膚科学的組成物に、アンチエージング特性が知られているいかなる化粧的又は皮膚科学的に活性な成分と共に用いられてもよく、例えば、レチノール、ヒアルロン酸、アルファ-ヒドロキシ酸、ビタミンC、フィコイド・グラシアル(アイスバーグレタス)の抽出物、コラーゲン、ビタミンE、セラミド、オリゴサッカリド、特にリンゴ由来、などであるが、このリストに限定されない。
有利には、本発明の植物ゾウゲ抽出物は、化粧組成物又は皮膚科学的組成物に、美白化特性及び/又はシミをなくす特性が知られているいかなる化粧的又は皮膚科学的に活性な成分と共に用いられてもよく、例えば、アルブチン、レスベラトロール、グリコール酸、コウジ酸、フィチン酸、ビタミンC、又はグラブリジン、などであるが、このリストに限定されない。
有利には、本発明の植物ゾウゲ抽出物は、化粧組成物又は皮膚科学的組成物に、日焼け止め特性が知られているいかなる化粧的又は皮膚科学的に活性な成分と共に用いられてもよく、例えば、酸化チタン、UV光線を制限する有機日焼け止め剤、などであるが、このリストに限定されない。
本発明は、さらに、ポット、ポンプボトル、ワイプ、マスク、経皮デバイス、パッチ、スプレーから選択される形態であってよいデバイスにも関し、前記デバイスは、本発明に従う抽出物又は組成物を含む。
本発明は、さらに、特に皮膚の表面の質を向上させる効果を提供するための、例えば、色の均質化、顔色の向上、皮膚の色素斑の低減、皮膚の再生、ツヤの向上、平滑化、皮膚の柔軟性、皮膚の普遍的外観から選択される少なくとも1つの効果を提供するための、化粧的又は皮膚科学的ケアの方法にも関する。
本発明に従う化粧的方法の、又は本発明に従う使用の状況において、使用とは、非治療的使用、例えば、正常な皮膚、すなわち、病的状況ではない皮膚の処理のための非治療的使用を意味し、したがって、いかなる治療的使用も除外される。
したがって、本発明に従ういかなる化粧的使用及びいかなる化粧的方法も、それぞれ、非治療的化粧的使用及び非治療的化粧的方法である。
他の利点も、例示の目的で提供される以下の例を読むことで、当業者であれば明らかであろう。
例1:植物ゾウゲ抽出物の調製
以下の例では、植物ゾウゲ抽出物(ファイテレファス属種)を、以下のように、仏特許第1656186号([6])に記載のポリサッカリドの部分解重合の方法に従って調製した。
1 - 植物ゾウゲ種子(ファイテレファス属種)由来の微細胚乳粉末、商品名:LIPO VI(ファイテレファスアエカトラリス(Phytelephas aequatoralis))、Vantage Specialty Chemicals社から市販、を、オートクレーブ中、亜臨界状態の水及び超臨界状態の二酸化炭素と、1%の比(粉末/溶媒、重量/重量)で接触させる。
2 - 150℃の温度で二酸化炭素を前記オートクレーブに注入して、前記オートクレーブ中の圧力を30バール~50バールに到達させる。
3 - 次に、150℃の温度で二酸化炭素を前記オートクレーブにポンプによって5時間にわたって注入して、100バールの圧力への前記ポリサッカリドの圧力上昇を誘導することから成る工程。
4 - 大気温度及び圧力の条件に戻した後、マンナンのオリゴマーに相当する部分加水分解されたポリサッカリドを、水性抽出物の形態で回収する。
5 - 部分加水分解されたポリサッカリドを含有する植物ゾウゲ種子(ファイテレファス属種)の水性抽出物を滅菌ろ過する工程を適用する。
有効性の試験を実施するために、前記水性抽出物を、-20℃の冷凍庫に保存する。抽出物を化粧用配合物に使用するために、前記水性抽出物を、1%のSymdiol(登録商標)又は1%のフェニルエチルアルコールのいずれかを添加した後に、室温で保存する。
例2:例1で得た植物ゾウゲ抽出物の、トロポエラスチンの合成に対する効果
トロポエラスチンの合成を、増殖培地中で培養し、続いて96ウェルプレートで基礎培地中(DMEM、2mMのL-グルタミン及び1%のウシ胎仔血清含有)、植物ゾウゲ抽出物(0.2%又は1%)で72時間処理した線維芽細胞の単層培養物で調べる。インキュベーションの終了後、細胞叢を固定し、次にトロポエラスチンに対する一次抗体で標識し、それを、蛍光二次抗体(GAR-Alexa 488)で明らかにする。次に、トロポエラスチンの標識によって誘導された蛍光の強度を定量し、核の数を基準とさせる(Hoechst 33258染色)。ポジティブ内部標準は、TGF-βである(10ng/ml)。以下の表1に示す計算は、値を基礎培地の値と比較することによって行ったものである(単位は%)。
Figure 0007289833000001
植物ゾウゲ抽出物の添加によって、トロポエラスチンの合成を、1%の濃度では63%刺激することができ、したがって、真皮の生体力学的特性、特に弾力性を改善することができる。
例3:例1で得た植物ゾウゲ抽出物の、ケラチノサイトへのメラニンの移動に対する効果
この実験は、腹壁形成術から得た正常なヒトケラチノサイト及び正常なヒトメラノサイトに対して行い、それらを適切な培養条件で、すなわち、ケラチノサイト-SFM培地及び添加した培地254の混合物(4:1の比)中、37℃の温度及び5%COを含む飽和湿度雰囲気下で、単層に播種した。細胞を、植物ゾウゲ抽出物により、48時間にわたって、次に72時間にわたって、0.003%で2回処理した(表2を参照)。次に、細胞を回収し、メラニンの移動を、ケラチノサイトをCD49f抗体(Invitrogen)で、及びメラノソームをメラノソームのタンパク質の特異的抗体(Pmel17)で同時標識することによって評価する。この同時標識を、フローサイトメトリー分析と組み合わせることで、有効にケラチノサイトへ移動したメラノソームを特異的に定量することが可能となる。
Figure 0007289833000002
植物ゾウゲ抽出物での処理により、3・10-3%で、メラニンの移動を14%刺激することが可能となる。これらの結果から、植物ゾウゲ抽出物が、ケラチノサイト中でのメラニンの分布を改善し、したがって、顔色の均一性を高めることが示される。
例4:例1で得た植物ゾウゲ抽出物の、メラニン合成に対する効果
この実験は、FGF bullet kit(Lonza)、カルシウム、PMA(ホルボールミリステートアセテート)、アルファ-MSH(メラノサイト刺激ホルモン)、及びFCS(ウシ胎仔血清)を添加したKBM-Gold培地で培養したメラノサイト細胞株S91に対して行った。細胞を、メラニン合成を活性化するための1mMのL-チロシン、及び5・10-2%又は5・10-3%の植物ゾウゲ抽出物で72時間処理する(表3)。並行して、メラニン合成の阻害のコントロールとして、細胞を、5μg/mlのリポ酸で処理する。メラニンを、1Nソーダ中に60℃で30分間溶解することによって分析し、次に405nmでのODを読み取ることで測定する。
Figure 0007289833000003
植物ゾウゲ抽出物での処理により、5・10-2%で、メラニン合成を43%阻害する
ことができる。これらの結果から、抽出物は、5・10-2%でシミをなくす効果を有す
ることが示される。
例5:例1で得た植物ゾウゲ抽出物の、トランスグルタミナーゼ活性に対する効果
この実験は、腹壁形成術から得た正常なヒト表皮ケラチノサイトに対して行い、それらを適切な培養条件で、すなわち、ケラチノサイト-SFM培地中、37℃の温度、5%COの飽和湿度雰囲気下で、単層に播種した。細胞を、植物ゾウゲ抽出物により、96時間にわたって、1%で処理した(表4)。次に、トランスグルタミナーゼ活性を、カゼインとの共有結合によるトリチウム標識したプトレシンの取り込みを、続いてのカゼインの析出によって測定することで特定する。
Figure 0007289833000004
植物ゾウゲ抽出物での処理により、ケラチノサイト中、1%でトランスグルタミナーゼ活性を22%刺激することができる。これらの結果から、植物ゾウゲ抽出物は、ケラチノサイト中でトランスグルタミナーゼの活性を刺激し、したがって、ケラチノサイトの分化を促進して表皮の表面外観を改変することが示される。
例6:日中用のエマルジョンタイプのケア製品における植物ゾウゲ抽出物の配合
Figure 0007289833000005
例7:日中/夜用のクリームタイプのケア製品における植物ゾウゲ抽出物の配合
Figure 0007289833000006
例8:ローションタイプのケア製品における植物ゾウゲ抽出物の配合
Figure 0007289833000007
例9:修復タイプのケア製品における植物ゾウゲ抽出物の配合
Figure 0007289833000008
参考文献
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6.仏特許第1656186号
7.仏特許第3017292号

Claims (14)

  1. 皮膚の色及び/又は顔色の均質性の向上、皮膚の色素斑の低減、皮膚のツヤの向上、皮膚の再生の向上、皮膚のタルミの低減、皮膚のハリの喪失の低減、シワの形成の低減、並びに皮膚、その付属器、及び/又は粘膜の水分補給、から選択される少なくとも1つの作用のための、植物ゾウゲ抽出物の化粧的使用であって、前記植物ゾウゲ抽出物は、ファイテレファス属種(Phytelephas sp.)の種子に含まれる重合体を可溶性単量体又はオリゴマーに加水分解して得られたものである、前記化粧的使用
  2. 前記作用が、前記顔色の均質性の向上及び/又は色素斑の低減であって、ケラチノサイト中のメラニンの分布を、メラノサイトから前記ケラチノサイトへのメラニンの移動を刺激することによって改善することである、請求項1に記載の化粧的使用。
  3. 前記作用が、前記顔色の均質性の向上及び皮膚の色素斑の低減であって、メラニン合成の阻害である、請求項1又は2に記載の化粧的使用。
  4. 前記作用が、ツヤの向上又は前記顔色の均質性の向上であって、ケラチノサイトの分化の刺激の作用である、請求項1~3のいずれか一項に記載の化粧的使用。
  5. 前記植物ゾウゲ抽出物が、植物ゾウゲ胚乳粉末の部分加水分解に由来する、請求項1~4のいずれか一項に記載の化粧的使用。
  6. 前記植物ゾウゲ抽出物が、部分加水分解されたポリサッカリドの混合物を含有する、請求項1~5のいずれか一項に記載の化粧的使用。
  7. 前記植物ゾウゲ抽出物が、重合度が1~30の範囲内であるマンナンのオリゴマーを含有する、請求項1~6のいずれか一項に記載の化粧的使用。
  8. 前記植物ゾウゲ抽出物が、P.マクロカルパ Ruiz & Pav(P. macrocarpa Ruiz & Pav)、P.アエクアトリアリス スプルース(P. aequatorialis Spruce)、P
    .テヌイカウリス(バーフォド)A.ヘンドル(P. tenuicaulis (Barfod) A. Hendl)、P.ショッティ H.ウェンドル(P. Schottii H. Wendl)、及びP.セエマンニイ O.F.クック(P. seemannii O. F. Cook)から選択される植物ゾウゲの少なくとも1つの種に由来する、請求項1~7のいずれか一項に記載の化粧的使用。
  9. 植物ゾウゲ抽出物、並びに化粧的及び/又は皮膚科学的に許容される媒体を含む化粧組成物又は皮膚科学組成物であって、前記植物ゾウゲ抽出物は、ファイテレファス属種(Phytelephas sp.)の種子に含まれる重合体を可溶性単量体又はオリゴマーに加水分解して得られたものであり、前記組成物は、前記組成物の総重量に対して0.00001~5.0重量%の前記植物ゾウゲ抽出物を含む、組成物。
  10. 前記組成物が、軟膏、クリーム、オイル、乳剤、外用剤、粉末、含浸パッド、溶液、ゲル、しょう液、バルサム、バター、ローション、懸濁液、石鹸、又はエマルジョンから選択される形態である、請求項9に記載の組成物。
  11. ポット、ポンプボトル、ワイプ、マスク、経皮デバイス、パッチ、スプレーから選択される形態のデバイスであって、前記デバイスは、請求項9又は10のいずれか一項に記載の組成物を含む、デバイス。
  12. 皮膚の外観を改善するための化粧的方法であって、請求項9又は10のいずれか一項に記載の化粧組成物を前記皮膚に適用することを含む、化粧的方法。
  13. 対象の皮膚の外観を改善するための、請求項9又は10のいずれか一項に記載の化粧組成物又は皮膚科学的組成物の使用。
  14. 植物ゾウゲ抽出物と化粧的及び/又は皮膚科学的に許容される媒体との混合物を含む、請求項9又は10のいずれか一項に記載の化粧組成物又は皮膚科学的組成物を製造するための方法。
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