JP7289362B2 - 回転電機 - Google Patents

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Description

本発明は回転電機に係り、特に複数のスロットを有するステータコアと、このステータコアのスロットに収納される複数のセグメントコイルとを備えたステータを有する回転電機に関するものである。
電気自動車やハイブリッド車においては、回転電機によって駆動力を得る構成とされており、この回転電機としては、複数のスロットを有するステータコアと、このステータコアのスロットに収納される銅製の複数のセグメントコイルとを備えたステータを有する回転電機が使用されている。このようなステータを備えた回転電機は、例えば特開2019-115178号公報(特許文献1)に記載されている。
この特許文献1に記載された回転電機においては、内周面に複数の軸方向に延びたスロットを有するステータコアと、このスロットに挿入された銅製のセグメントコイルとを備えており、ステータコアの端面部から軸方向に突出したセグメントコイルのコイルエンドの溶接側(いわゆる溶接側コイルエンド)の端子部の頂部領域に、セグメントコイルに接続される電気的接続導体、いわゆるバスバーが溶接されている。
この電気的接続導体は、コイルエンドの溶接部を覆うように、スロットの配置方向(周方向)に沿って、複数のスロットを上から跨ぐような形態で配置されている。そして、この電気的接続導体は、コイルに電力を供給するための3相端子バスバーや、各相のコイルの中性点を結ぶ中性点バスバーとすることができる。これによって、各相のコイルに電力を供給したり、各相のコイルの中性点を接続することができる。
特開2019-115178号公報
ところで、この種の回転電機においては、自動車等に用いられるため狭い収納空間に収まることが必要であり、特に軸方向に小型化することが求められている。しかしながら、特許文献1に記載の回転電機においては、電気的接続導体が、コイルエンドの溶接部を覆うように、スロットの配置方向(周方向)に沿って、複数のスロットを上から跨ぐように配置されている。
このため、回転電機の軸方向で見ると、セグメントコイルのコイルエンドの溶接側の端子部の頂部を超えた位置に電気的接続導体を配置せざるを得ないため、この分だけ電気的接続導体の配置空間が軸方向に余分に長くなり、少なくとも回転電機の軸方向の小型化を阻害するという課題を新たに生じる。
本発明の目的は、セグメントコイルのコイルエンドの溶接側の端子部に電気的接続導体を設ける上で、回転電機の軸方向の小型化を図ることができる新規な構成を有する回転電機を提供することにある。
本発明は、径方向に放射状に延びる複数個のスロットを有するステータコアと、スロットに径方向に積層されて収納された複数のセグメントコイルと、セグメントコイルのコイルエンドの溶接側に配置され、異なったセグメントコイルを接続する、接続配線部及び接続部からなる電気的接続導体とを有し、少なくとも接続配線部の一部が、セグメントコイルに実装された状態で、セグメントコイルによって径方向に形成された径方向空間に配置されている、ことを特徴するものである。
本発明によれば、セグメントコイルによって径方向に形成された径方向空間に、接続配線部を配置することで、電気的接続導体の配置空間が軸方向に長くなるのを抑制して回転電機の軸方向の小型化を図ることができる。
本発明が適用される回転電機の軸方向の断面を示す断面図である。 回転電機の駆動回路の概略の構成を示す回路図である。 ステータコアに設けられたコイルの結線状態を説明する説明図である。 ステータコアのスロットに収納されるセグメントコイルを説明する説明図である。 ステータコア、及びステータコアに設けられたセグメントコイルを示す拡大斜視図である。 スロットに挿入されたセグメントコイルの配置状態を説明するための説明図である。 夫々のスロットにおいて、ステータコア径方向に積層して配置されたセグメントコイルの電気的位相の関係を説明する説明図である。 本発明の実施形態になる、相コイルの各相の入力部付近と中性点付近を斜め上方から見た拡大斜視図である。 図8に示す相コイルの各相の入力部付近と中性点付近を軸方向から見た拡大図である。 本発明の実施形態になる、電気的接続導体の全部を径方向空間に配置したセグメントコイルの溶接側のコイルエンドを径方向から見た拡大図である。尚、電気的接続導体は一部を断面している。 本発明の実施形態になる、電気的接続導体の一部を径方向空間に配置したセグメントコイルの溶接側のコイルエンドを径方向から見た拡大図である。尚、電気的接続導体は一部を断面している。 図9に示す電気的接続導体の結線状態を説明する説明図である。 本発明の第2の実施形態になる電気的接続導体の結線状態を説明する説明図である。 本発明の第3の実施形態になる電気的接続導体の結線状態を説明する説明図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されることなく、本発明の技術的な概念の中で種々の変形例や応用例をもその範囲に含むものである。
図1は、本発明が適用される回転電機MTの断面図である。本実施形態の回転電機MTは、例えば、内燃機関を有しない電気自動車や内燃機関を有するハイブリッド車等の自動車に搭載され、駆動力を発生させる電動機としての機能と、自動車の制動時等に発電を行う発電機としての機能とを備えている。尚、発電された電力は自動車に搭載されているバッテリ等に蓄電される。
回転電機MTは、主に、ロータ10とステータ11とを備えている。ロータ10とステータ11は、両側が開口された円環状のハウジング12と、このハウジング12の両側の開口を塞ぐフロントカバー13、及びリアカバー14から形成された収納空間に収納されている。フロントカバー13、及びリアカバー14は、ハウジング12にボルト15によって固定されている。
ロータ10は、例えば、複数の平板状の電磁鋼鈑を軸線(L)の方向に沿って積層することによって構成された概ね円柱形状のロータコア16と、このロータコア16の中央内部に固定された駆動シャフト17とを備えている。尚、図示は省略しているが、ロータコア16は、周方向に等角度の間隔で設けられた複数の磁石挿入孔と、この磁石挿入孔に挿入されて固定された複数の磁石(ネオジム磁石やフェライト磁石)とが備えられている。
駆動シャフト17は、両端に位置する2つの軸受18によって回転自在に軸支され、ロータコア16の軸線(L)を中心にロータコア16と一体的に回転される。軸受18は、フロントカバー13、及びリアカバー14の内側に配置されている。フロントカバー13の側の軸受18は、リテーナ19によって支持され、リテーナ19はボルト20によってフロントカバー13に固定されている。尚、駆動シャフト17は、減速機構(図示せず)を介して、駆動輪(図示せず)に回転力を与え、また、駆動輪から回転力が与えられる。
ステータ11は、例えば、複数の平板状の電磁鋼鈑を軸線(L)の方向に沿って積層することによって構成された概ね円環形状のステータコア21と、このステータコア21に巻回されたコイル22を備えている。
ステータコア21の内側には、ステータコア21の径方向(R)に微小な隙間を有してロータコア16が回転自在に配置され、ステータコア21の軸線(L)とロータコア16の軸線(L)とが一致している。これらの構成の回転電機は良く知られた構成であるので、これ以上の説明は省略する。
図2は、上述した回転電機MTを駆動する駆動回路(電力変換回路)の概略を示しており、1つの相(例えばU相)の駆動回路(電力変換回路)を例示的に示している。図2において、電力変換回路は一般的にはインバータ回路として知られており、インバータ回路は基本的には図2に示す構成となっている。
図2は一つの相の回路構成を示しており、正極(=電源)側電源経路23と負極(=接地)側電源経路24の間に、高電位側MOSFET25と低電位側MOSFET26とが直列に接続されている。更に、電動モータの一つのコイル(例えばU相)28に接続された相リレー用MOSFET27が設けられている。
高電位側MOSFET25は、ドレインDA、ゲートGA、ソースSAを備え、ドレインDAは正極側電源経路23に接続されている。また低電位側MOSFET26は、ドレインDB、ゲートGB、ソースSBを備え、ソースSBは負極側電源経路24に接続されている。そして、高電位側MOSFET25のソースSAは低電位側MOSFET26のドレインDBに接続されている。
相リレー用MOSFET27はドレインDC、ゲートGC、ソースSCを備え、ドレインDCは高電位側MOSFET25のソースSAと低電位側MOSFET26のドレインDBの接続点に接続され、ソースSCはコイル28に接続されている。
したがって、図示しない制御回路部から、高電位側MOSFET25、低電位側MOSFET26、及び相リレー用MOSFET27の夫々のゲートGA、GB、GCに制御信号を与えることで、回転電機MTのコイル28に制御された電力を供給することができる。
尚、図2は一つの相に関する回路構成であり、残りの二つの相についても同様に正極側電源経路23と負極側電源経路24の間に同様の電力変換回路が接続されるものである。また、相リレー用MOSFET27は省略することもできる。
次に回転電機MTのコイルの結線方式について説明する。図3は図1に示されている回転電機MTのコイル22の結線方式を示しており、「ダブルスター結線」とされている。つまり、2個のスター結線されたコイル組立体22A、22Bが設けられ、これら2個のコイル組立体22A、22Bが同時に駆動される構成とされている。
そして、一方のコイル組立体(以下、第1コイル組立体と表記する)22Aは、第1U相コイル30AU、第1V相コイル30AV、及び第1W相コイル30AWからなり、夫々の入力端子に接続されている。同様に、他方のコイル組立体(以下、第2コイル組立体と表記する)22Bは、第2U相コイル30BU、第2V相コイル30BV、及び第2W相コイル30BWからなり、夫々の入力端子に接続されている。
ここで、「ダブルスター結線」とされているので、第1U相コイル30AUの第1U相入力端子31AUと第2U相コイル30BUの第2U相入力端子31BUは、同じU相入力部31CUからU相入力信号が入力されている。
同様に、第1V相コイル30AVの第1V相入力端子31AVと第2V相コイル30BVの第2V相入力端子31BVも、同じV相入力部31CVからV相入力信号が入力されている。更に、第1W相コイル30AWの第1W相入力端子31AWと第2W相コイル30BWの第2W相入力端子31BWも、同じW相入力部31CWからW相入力信号が入力されている。
また、中性点においては、第1U相コイル30AUの第1U相中性点32AU、第1V相コイル30AVの第1V相中性点32AV、及び第1W相コイル30AWの第1W相中性点32AWはそれぞれ電気的に接続され、同様に、第2U相コイル30BUの第2U相中性点32BU、第2V相コイル30BVの第2V相中性点32BV、及び第2W相コイル30BWの第2W相中性点32BWはそれぞれ電気的に接続されている。
更に、電気的接続導体33によって、各相の中性点32AU、32AV、32AW、32BU、32BV、32BWが電気的に接続されている。この電気的接続導体33は、本実施形態の対象となる中性点バスバーとして機能している。また、この電気的接続導体33は連続した1枚の細長い平板から形成されても良いし、複数の分割された細長い平板を組み合せて形成されていても良い。これらについての詳細は後述する。
また、夫々の相コイル30AU、30AV、30AW、30BU、30BV、30BWは、分割したコイル群を直列に接続した相コイルとしても良く、また、分割したコイル群を並列に接続した相コイルとしても良いものである。これらの相コイルの接続形態は、回転電機の仕様に合せて適切に選択されれば良いものである。
次にセグメントコイルの形状について説明する。図4はスロットに収納される前のセグメントコイルの形状を示している。
図4において、セグメントコイル34は、ステータコア21に形成したスロット(図示せず)に配置される一対の直線部34a、34rを備えており、一対の直線部34a、34rの一方側を繋ぐようにターン部35が形成されている。また、一対の直線部34a、34rの他方側が開放されて、溶接端子部36a、36rが形成されている。これによって、折り曲げ側コイルエンド35と、溶接側コイルエンド36が形成されている。
折り曲げ側コイルエンドであるターン部35は、中央付近に頂部35cが形成されている。そして、この頂部35cの一方の側で、中間傾斜部35aを介して直線部34aに接続され、頂部35cの他方の側で、中間傾斜部35rを介して直線部34rに接続されている。したがって、ターン部35は、セグメントコイル34をスロット22に配置した状態で、径方向から見た視点で、形状が「山形」の形状とされている。このように、一対の直線部34a、34rと、この一対の直線部34a、34rを接続するように折り曲げられたターン部35とから、セグメントコイル31は略「U」字形状に形成されることになる。
溶接端子部36a、36rは、他のセグメントコイルの溶接端子部36a、36rと溶接によって電気的に接続されるものであり、これの繰り返しによって相コイルを形成することができる。尚、これらの事項は既に良く知られている。
図5は、図1に示す回転電機MTのステータ11を取り出して斜め上方から見たものである。図5において、円環状のステータコア21の内周には、周方向(C)に等角度の間隔で設けられ、径方向(R)で外側に向かって放射状に延びる複数のスリット状のスロット37(図6参照)を有している。
ステータコア21の内周面に形成されたスロット37は、ステータコア21の軸線(L)の方向で見て、一方の端面部38から他方の端面部(図示せず)まで、ステータコア21の軸線(L)の方向に沿って貫通している。ここで、一方の端面部38は溶接側コイルエンド36が位置する側であり、他方の端面部は折り曲げ側コイルエンド(ターン部)35が位置する側である。
ステータコア21は、所定数のスロット37が、周方向(C)に等角度間隔に形成されており、夫々のスロット37にセグメントコイル34が配置されている。このように、スロット37は、軸線(L)を中心にして、ステータコア21に放射状に形成されることになる。
また、図5に示すように、ステータコア21に設けられるセグメントコイル34は、ステータコア21の径方向(R)において、内周側に配置された第1コイル群(図6参照)と、この第1コイル群の外周側に配置された第2コイル群(図6参照)と、この第2コイル群Bの外周側に配置された第3コイル群(図6参照)と、この第3コイル群の外周側に配置された第4コイル群(図6参照)とによって構成されている。したがって、1つのスロット37には、内周側から外周側に向かって8個のセグメントコイル34が積層されて配置されることになる。これについては図6、図7で説明する。
また、上述したように本実施形態では「ダブルスター結線」であるので、図3に示したように、第1U相コイル30AU~第1W相コイル30AWと、第2U相コイル30BU~第1W相コイル30BWとが所定の定められた順番でスロット37に収納される。更に、第1U相コイル30AU~第1W相コイル30AWと、第2U相コイル30BU~第1W相コイル30BWには、夫々の相に対応して入力端子が接続されている。
図8に詳細に示されているように、第1U相コイル30AUの第1U相入力端子31AUと第2U相コイル30BUの第2U相入力端子31BUは、共通のU相入力部31CUからU相入力信号が入力されている。同様に、第1V相コイル30AVの第1V相入力端子31AVと第2V相コイル30BVの第2V相入力端子31BVは、共通のV相入力部31CVからV相入力信号が入力され、更に、第1W相コイル30AWの第1W相入力端子31AWと第2U相コイル30BWの第2W相入力端子31BWは、共通のW相入力部31CWからW相入力信号が入力されている。
そして、図3に示す各相コイルの中性点32AU、32AV、32AW、32BU、32BV、及び32BWはそれぞれ電気的接続導体33によって接続されている。この電気的接続導体33は、一枚の細長い金属製の平板を同一平面状で屈曲して折り曲げて形成されたものであり、各相の中性点32AU、32AV、32AW、32BU、32BV、及び32BWを配置順序にしたがって電気的に接続している。この電気的接続導体33の具体的な形状と、配置位置については図8~図10で詳細に説明する。
図6に示すように、スロット37に収納されるセグメントコイル34は、1つのスロット37で径方向にレイヤ1~レイヤ8のセグメントコイル34が8個積層されている。そして、1つの相コイルにおいて、周方向に所定数のスロット37に収納されたセグメントコイル34を1つのコイル群としたとき、本実施形態ではステータコア21の最内周を第1コイル群とした場合、最内周側の第1コイル群、これより外周側の第2コイル群、これより外周側の第3コイル群、及び最外周側の第4コイル群の4つのコイル群で構成されている。
また、図7に示すように、本実施形態では毎極毎相スロット数が「2」に決められているので、各スロット37のU相、V相、W相が、周方向(C)に沿ってU相、U相、V相、V相、W相、W相、……と2つずつ並ぶように配置されている。図7では、「ダブルスター結線」に合せて、「W1、W1」、「U2、U2」、「V1、V1」、「W2、W2」、「U1、U1」、「V2、V2」の順序で配置されている。
ここで、第1コイル組立体22Aの夫々の相コイルを「W1」、「U1」、「V1」と記載し、同様に第2コイル組立体22Bの夫々の相コイルを「W2」、「U2」、「V2」と記載することもある。
尚、本実施形態では、図7にあるようにコイル1本の渡り量を途中で切り替えることで、スロット内では、内側4本と外側4本とで分け、内側4本、外側4本で相を1スロットずらして配置されている。
尚、図6、図7に示したセグメントコイル34の周方向(C)、径方向(R)の配置関係は一例を示したものであり、これ以外の配置関係を採用できることはいうまでもない。本実施形態においては、中性点バスバーを構成する電気的接続導体33の形状と配置形態を対象としているので、セグメントコイル34の周方向(C)、径方向(R)の配置関係は本質的ではなく、必ずしもこの配置関係に限定されるものではない。
次に本実施形態を更に詳細に説明する。図8は、図5の各相の相コイルの入力部、及び端末スロット部を拡大して異なる角度から見たものである。また、図9は、ステータコア21の溶接側コイルエンドの面を半径方向に直交する方向から見たものである。尚、以下では電気的接続導体33は、中性点バスバーとして扱われるので、以下では中性点バスバーと表記する。
図8、図9において、各相の端末部を形成するスロット37の最内周側のセグメントコイル34には、周方向で時計回りの順で、第1W相コイル30AWの第1W相入力端子31AW、第1V相コイル30AVの第1V相入力端子31AV、及び第1U相コイル30AUの第1U相入力端子31AUが形成されている。
同様に最内周側のセグメントコイルには、第2U相コイル30BUの第2U相中性点32BU、第2W相コイル30BWの第2W相中性点32BW、及び第2V相コイル30BVの第2V相中性点32BVが形成されている。そして、これらの入力端子と中性点は、入力端子⇒中性点⇒入力端子…と繰り返すように形成されている。
一方、端末部を形成するスロット37の最外周側のセグメントコイルには、周方向で時計回りの順で、第1W相コイル30AWの第1W相中性点32AW、第1V相コイル30AVの第1V相中性点32AV、及び第1U相コイル30AUの第1U相中性点32AUが形成されている。
同様に最外周側のセグメントコイルには、第2U相コイル30BUの第2U相入力端子31BU、第2W相コイル30BWの第2W相入力端子31BW、及び第2V相コイル30BVの第2V相入力端子31BVが形成されている。そして、これらの入力端子と中性点も、中性点⇒入力端子⇒中性点…と繰り返すように配置されている。
そして、図8、図9に示すように、W相入力部31CWからは第1W相コイル30AWの第1W相入力端子31AWに向けて入力配線40AWが延び、また第2W相コイル30BWの第2W相入力端子31BWに向けて入力配線40BWが延びている。
最内周側の第1W相入力端子31AWに向けて延びる入力配線40AWは、1つのスロット37から延びるセグメントコイル34の溶接端子部36a、36rの頂部と、これとは異なるスロット37から延びるセグメントコイル34の溶接端子部36r、36aの頂部を溶接することによって形成された溶接部39の列の間を挿通されている。
つまり、入力配線40AWは、隣り合う2つの径方向に延びる溶接部39の列の間に形成された径方向空間(谷部分)に配置されている。この径方向空間は、セグメントコイル34が、スロット37に径方向に積層されて実装された状態で、ステータコア21の端面部38側のセグメントコイル34の溶接端子部36a、36rで形成される空間である。この径方向空間は図10で詳しく説明する。
このように、入力配線40AWは、軸方向で見て溶接端子部36a、36rの間に形成される径方向空間に、全部、或いは一部が配置されるので、溶接部39の頂部からの軸方向の突出量を短くすることができる。当然のことであるが、入力配線40AWの全部を径方向空間に配置すれば、更に軸方向の突出量を少なくできることはいうまでもない。
また、第2W相入力端子31BWに向けて延びる入力配線40BWは、最外周側のセグメントコイル34より外周側に配置されるので、これも入力配線40BWは、溶接部39の頂部からの軸方向の突出量を短くすることができる。
同様に、V相入力部31CVからは第1V相コイル30AVの第1V相入力端子31AVに向けて入力配線40AVが延び、また第2V相コイル30BVの第2V相入力端子31BVに向けて入力配線40BVが延びている。更に、U相入力部31CUからは第1U相コイル30AUの第1U相入力端子31AUに向けて入力配線40AUが延び、また第2U相コイル30BUの第2U相入力端子31BUに向けて入力配線40BUが延びている。これらの入力配線もW相の入力配線40AW、40BWと同様の構成とされているので、溶接部39の頂部からの軸方向の突出量を短くすることができる。
次に、中性点バスバー33について図9を用いて説明する。中性点バスバー33には、夫々の相コイルの中性点と接続される接続部が設けられており、時計方向で順番に中性点と接続されている。これらの中性点は、中性点バスバー33を構成する周方向接続配線部33Cと径方向接続配線部33Rを介して接続されている。
ここで、周方向接続配線部33Cと径方向接続配線部33Rは、細長い金属製の平板を同一平面状で屈曲させて形成されており、周方向接続配線部33Cで、夫々の中性点と溶接によって接続されている。
つまり、最初にW1相のスロット37の最外周に位置する第1W相コイル30AWの第1W相中性点32AWに接続され、次にU2相のスロット37の最内周に位置する第2U相コイル30BUの第2U相中性点32BUに接続され、次にV1相のスロット37の最外周に位置する第1V相コイル30AVの第1V相中性点32AVに接続され、次にW2相のスロット37の最内周に位置する第2W相コイル30BWの第2W相中性点32BWに接続され、次にU1相のスロット37の最外周に位置する第1U相コイル30AUの第1U相中性点32AUに接続され、最後にV2相のスロット37の最内周に位置する第2V相コイル30BVの第2V相中性点32BVと接続されている。
周方向接続配線部33Cは内周側と外周側に分類されている。内周側の周方向接続配線部33Cは、スロット37の最内周に配置されたセグメントコイル34の溶接端子部36a、36rの外周側(径方向で見て)に沿って配置されて溶接固定されている。また、外周側の周方向接続配線部33Cは、スロット37の最外周に配置されたセグメントコイル34の溶接端子部36a、36rの外周側(径方向で見て)に沿って配置されて溶接固定されている。
つまり、内周側の周方向接続配線部33Cは、最内周側のセグメントコイル34の溶接端子部36a、36rと、これに隣接するにセグメントコイル34の溶接端子部36a、36rの間に配置され、最内周側のセグメントコイル34の溶接端子部36a、36rと溶接されている。また、外周側の周方向接続配線部33Cは、最外周側のセグメントコイル34の溶接端子部36a、36rの外周側に配置され、最外周側のセグメントコイル34の溶接端子部36a、36rと溶接されている。
更に、内周側、及び外周側の周方向接続配線部33Cの軸方向の位置は、溶接端子部36a、36rが存在する範囲に設定されている。つまり、周方向接続配線部33Cのステータ21の端面部38の側に位置する端面が、溶接端子部36a、36rの溶接部39を超えて突出しない位置に設定されている。このように、周方向接続配線部33Cは、軸方向で見て溶接端子部36a、36rの間に形成される空間に、全部、或いは一部が配置されるので、溶接部39の頂部からの軸方向の突出量を短くすることができる。
一方、内周側の周方向接続配線部33Cと外周側の周方向接続配線部33Cとは、径方向接続配線部33Rによって連続的に接続されている。径方向接続配線部33Rは、スロット37に収納されたセグメントコイル34の溶接端子部36a、36rが溶接されることによって径方向に形成される溶接部39の列と、これに隣り合う溶接部39の列の間に形成される径方向空間に配置されている。
別の見方をすれば、図10に示しているように、径方向に延びるスロット37の隣り合う2つのスロット37の間に、セグメントコイル34の溶接端子部36a、36rによって形成される径方向に連続する径方向空間に、径方向接続配線部33Rが配置されている。
このように、中性点バスバー(電気的接続導体)33の全体が、ステータコア21の軸方向でセグメントコイル34の溶接部39よりステータコア21の端面部38の側に寄せて配置されている。尚、セグメントコイル34の溶接端子部36a、36rと径方向接続配線部33Rの距離は、電気的な絶縁性を確保できる絶縁空間距離を確保できるように決められていることはいうまでもない。また、中性点バスバー33の全体を電気絶縁性塗料や電気絶縁性皮膜を施して更に絶縁性を高めることができる。
図10は、溶接側コイルエンド36を内周側から見た状態を示している。2つのセグメントコイル34の溶接端子部36a、36rの溶接部39の径方向の列と、これに隣接する他の2つのセグメントコイル34の溶接端子部36a、36rの溶接部39の径方向の列との間には、径方向、及び軸方向に開放する径方向空間RSが形成されている。
そして、この径方向空間RSに径方向接続配線部33Rが収納される形態で配置されている。径方向空間RSは、溶接部39からステータコア21の端面部38の側に延びる、隣り合う異なった溶接端子部36a、36rが交差する部分(P)から溶接部39までの間の軸方向に延びる空間を意味している。もちろん、この径方向空間RSは径方向にも延びていることは先に述べた通りである。
したがって、この径方向接続配線部33Rの軸方向の位置は、溶接端子部36a、36rが存在する範囲に設定されることになる。つまり、径方向接続配線部33Rのステータ21の端面部38の側に位置する端面が、溶接端子部36a、36rの溶接部39を超えて突出しない位置に設定されている。このように、径方向接続配線部33Rは、隣り合う溶接部39の径方向の列の間に形成される径方向空間に、全部、或いは一部が配置されるので、溶接部39の頂部からの軸方向の突出量を短くすることができる。
特許文献1に示す回転電機においては、破線で示す中性点バスバー33CNVが、コイルエンド36の溶接部39を覆うように、スロット37の配置方向(周方向)に沿って、複数のスロットを上から跨ぐように配置されている。このため、中性点バスバー33CNVは、必ず溶接部39より突出した位置に配置されることになり、軸方向の小型化を阻害するようになる。
これに対して、本実施形態では中性点バスバー33が径方向空間RS内に収納、配置されるので、中性点バスバー33のステータ21の端面部38の側の端面は、少なくとも溶接部39より軸方向で端面部38の側の位置に配置させることができ、軸方向の小型化を図ることができる。
ここで、中性点バスバー33のステータ21の端面部38の側の端面が、少なくとも溶接部39より軸方向で見て端面部38の側の位置に配置されるという技術的な意味は、図11に示す構成を指している。
図11にあるように、中性点バスバー33は径方向空間RSに対して、軸方向で途中までしか収納、配置されていない。しかしながら、図10に示すように従来の中性点バスバー33CNVが、コイルエンド36の溶接部39を覆うように、スロット37の配置方向(周方向)に沿って、複数のスロットを上から跨ぐように配置されているのに比べて、本実施形態では中性点バスバー33は、途中までであるが径方向空間RSに収納配置されているので、この分だけ軸方向の小型化を図ることができる。
もちろん、軸方向の小型化を図るうえで最も好ましい配置位置は、図10に示している通り、中性点バスバー33が、軸方向で見て溶接端子部36a、36rの溶接部39から突出しない位置に配置されることである。これによれば、中性点バスバー33の全部が、径方向空間RSに収納、配置されるので、更なる軸方向の小型化を図ることが可能となる。
図9に戻って、第1V相コイル30AVの入力配線40AV、及び第1U相コイル30AUの入力配線40AUは、中性点バスバー33に対してステータコア21の端面部38の側から導かれて、夫々の第1V相入力端子31AV、夫々の第1U相入力端子31AUに接続されるので、入力配線40AWを含めて入力配線40AV、及び入力配線40AUの接続作業の後に、中性点バスバー33の溶接、接続が行われる。
また、内周側の周方向接続配線部33Cの周方向長さに対して、外周側の周方向接続配線部33Cの周方向長さの方が長く決められている。これによって、径方向接続配線部33Rを、隣り合う溶接部39の列の間に溶接部39と干渉することなく円滑に配置することができる。もちろん、外周側の径方向接続配線部33Cの周方向長さは、径方向接続配線部33Rの配置位置に対応して適切に決められることはいうまでもない。
更に、内周側に位置する中性点32BU、32BW、32BVに接続される内周側の周方向接続配線部33Cは、中性点32BU、32BW、32BVの外周側の面で溶接されている。これによって、周方向接続配線部33Cがティースの先端側に位置しなくなるので、ステータコア21内に回転自在に収納されるロータ16との機械的な干渉を避けることができる、という作用、効果を奏する。
また、外周側に位置する中性点32AW、32AV、32AUに接続される外周側の周方向接続配線部33Cは、中性点32AW、32AV、32AUの外周側の面で溶接されている。溶接を行なう場合において、内周側の周方向接続配線部33Cと外周側の周方向接続配線部33Cが、溶接ツール(TIG溶接)で溶接されるが、同一方向から溶接ツールを導入できるので溶接作業が容易となる、という作用、効果を奏する。
また、夫々の相コイルの中性点32AW、32AV、32AU、32BU、32BW、32BVは、1枚の金属製の平板からなる中性点バスバー33で接続されているので、構成を簡単にでき、しかも溶接作業が容易となる、という作用、効果を奏する。
次に、図8に示した実施形態の結線形態について簡単に説明する。図12においては、中性点バスバー33が配置されている付近の各相の相コイルのスロットを示している。
第1W相コイル30AWの端末スロット37AWには、図6に示すように8個のセグメントコイル34が内周側から外周側に径方向に積層されている。この端末スロット37AWは全て同相のセグメントコイル34からなり、最内周のレイヤ1に第1W相コイル30AWの第1W相入力端子31AWが接続され、最外周のレイヤ8に第1W相コイル30AWの第1W相中性点32AWが形成されている。また、レイヤ2とレイヤ3のセグメントコイル34、レイヤ4とレイヤ5のセグメントコイル34、レイヤ6とレイヤ7のセグメントコイル34は溶接部39で溶接されている。
また、第2U相コイル30BUの端末スロット37BUも、8個のセグメントコイル34が内周側から外周側に径方向に積層されている。この端末スロット37BUも全て同相のセグメントコイル34からなり、最内周のレイヤ1に第2U相コイル30BUの第2U相中性点32BUが形成され、最外周のレイヤ8に第2U相コイル30BUの第2U相入力端子31BUが接続されている。その他の構成は第1W相コイル30AWと同様である。
また、第1V相コイル30AVの端末スロット37AVも、8個のセグメントコイル34が内周側から外周側に径方向に積層されている。この端末スロット37AVも全て同相のセグメントコイル34からなり、最内周のレイヤ1に第1V相コイル30AVの第1V相入力端子31AVが接続され、最外周のレイヤ8に第1V相コイル30AVの第1V相中性点32AVが形成されている。その他の構成は第1W相コイル30AWと同様である。
また、第2W相コイル30BWの端末スロット37BWも、8個のセグメントコイル34が内周側から外周側に径方向に積層されている。この端末スロット37BWも全て同相のセグメントコイル34からなり、最内周のレイヤ1に第2W相コイル30BWの第2W相中性点32BWが形成され、最外周のレイヤ8に第2W相コイル30BWの第2W相入力端子31BWが接続されている。その他の構成は第1W相コイル30AWと同様である。
また、第1U相コイル30AUの端末スロット37AUも、8個のセグメントコイル34が内周側から外周側に径方向に積層されている。この端末スロット37AUも全て同相のセグメントコイル34からなり、最内周のレイヤ1に第1U相コイル30AUの第1U相入力端子31AUが接続され、最外周のレイヤ8に第UV相コイル30AUの第1U相中性点32AUが形成されている。その他の構成は第1W相コイル30AWと同様である。
また、第2V相コイル30BVの端末スロット37BVも、8個のセグメントコイル34が内周側から外周側に径方向に積層されている。この端末スロット37BVも全て同相のセグメントコイル34からなり、最内周のレイヤ1に第1V相コイル30BVの第2V相中性点32BVが形成され、最外周のレイヤ8に第1V相コイル30BVの第2V相入力端子31BVが接続されている。その他の構成は第1W相コイル30AWと同様である。
そして、第1W相コイル30AWの第1W相中性点32AWは、外周側の周方向接続配線部33C、及び径方向接続配線部33Rを介して、第2U相コイル30BUの第2U相中性点32BUと接続されている。同様に、第2U相コイル30BUの第2U相中性点32BUは、径方向接続配線部33R、及び外周側の周方向接続配線部33Cを介して、第1V相コイル30AVの第1V相中性点32AVと接続されている。
以下、同様にして、第1V相コイル30AVの第1V相中性点32AVと第2W相コイル30BWの第2W相中性点32BW、第2W相コイル30BWの第2W相中性点32BWと第1U相コイル30AUの第1U相中性点32AU、及び第1U相コイル30AUの第1U相中性点32AUと第2V相コイル30BVの第2V相中性点32BVとが、径方向接続配線部33R、及び外周側の周方向接続配線部33Cを介して接続されている。このように、図12における中性点バスバー33は、互いに異なった相コイルの中性点を接続している。
図12からわかるように、径方向接続配線部33R、及び外周側の周方向接続配線部33Cは、スロット37の最外周のセグメントコイル34と、これと異なったスロット37の最内周のセグメントコイル34とを接続する形態とされている。例えば、端末スロット37の最外周のセグメントコイル34を中性点とし、これと異なった端末スロット37の最内周のセグメントコイル34を中性点とし、これらの中性点を径方向接続配線部33R、及び外周側の周方向接続配線部33Cとで接続することで、スロット37の上側に形成される溶接部39を周方向に跨がないで接続でき、回転電機の軸方向での小型化を図ることが可能となる。
次に、図12に示す結線形態とは別の結線形態について説明する。図13においては、中性点バスバー33が配置されている付近の各相の相コイルのスロットを示している。尚、夫々の相コイルの端末スロットの構成は図12のものと同様の構成である。
そして、第1W相コイル30AWの第1W相中性点32AWは、径方向接続配線部33R、及びこれに連続して形成された内周側の周方向接続配線部33Cを介して、第2U相コイル30BUの第2U相中性点32BUと接続されている。加えて、第1W相コイル30AWの第1W相中性点32AWは、外周側の周方向接続配線部33Cを介して、第1V相コイル30AVの第1V相中性点32AVと接続されている。
また、第1V相コイル30AVの第1V相中性点32AVは、径方向接続配線部33R、及びこれに連続して形成された内周側の周方向接続配線部33Cを介して、第2W相コイル30BWの第2W相中性点32BWと接続されている。加えて、第1V相コイル30AVの第1V相中性点32AVは、連続して形成された外周側の周方向接続配線部33Cを介して、第1U相コイル30AUの第1U相中性点32AUと接続されている。
更に、第1U相コイル30AUの第1U相中性点32AUは、径方向接続配線部33R、及びこれに連続して形成された内周側の周方向接続配線部33Cを介して、第2V相コイル30BVの第2V相中性点32BVと接続されている。
このように、図13における中性点バスバー33も、1個の外周側の周方向接続配線部33Cと、3個の径方向接続配線部33R、及びこれに連続して形成された内周側の周方向接続配線部33Cのように、4個の電気的接続導体から構成されているが、これらは互いに異なった相コイルの中性点を接続している。
また、図12の中性点バスバー33が1枚の平板を屈曲させて形成しているのに対し、図13に示す中性点バスバー33は4個に分割されることで、周方向の長さが短くなっているので、撓み難くなって溶接作業を容易に行うことができる。
また、図12と同様に、端末スロット37の最外周のセグメントコイル34を中性点とし、これと異なった端末スロット37の最内周のセグメントコイル34を中性点とし、これらの中性点を径方向接続配線部33R、及び外周側の周方向接続配線部33Cとで接続することで、スロット37の上側に形成される溶接部39を周方向に跨がないで接続でき、回転電機の軸方向での小型化を図ることが可能となる。
図12、及び図13においては、中性点バスバー33は、異なった相コイルのセグメントコイル34を接続するものであるが、異なった相コイルのセグメントコイルではなく、同相のセグメントコイルを接続する電気的接続導体を径方向空間RSの内部に配置することが可能である。
図14においては、中性点バスバー33が配置されている付近の各相の相コイルのスロットを示している。尚、夫々の相コイルの端末スロットの構成は図13のものと同様の構成である。
図14において、第1W相コイル30AWの端末スロット37AWには、図6で説明したようにレイヤ1~レイヤ8のセグメントコイル34が収納されている。そして、これらは、第1W相であり、最内周のセグメントコイル34は第1W相入力端子であり、最外周のセグメントコイル34は第1W相中性点である。
そして、これらの間にあるセグメントコイル34は、レイヤ2とレイヤ3のセグメントコイル34は電気的に接続され、レイヤ4とレイヤ5のセグメントコイル34は電気的に接続され、レイヤ6トレイヤ7のセグメントコイル34は電気的に接続されるものである。つまり、レイヤ2とレイヤ3の組のセグメントコイル34、レイヤ4とレイヤ5の組のセグメントコイル34、及びレイヤ6とレイヤ7の組のセグメントコイル34は、それぞれ3つの電気的接続導体41AWで接続されている。
同様に、第2U相コイル30BUの端末スロット37BUに収納されたレイヤ1~レイヤ8のセグメントコイル34は、それぞれ3つの電気的接続導体41BUで接続されている。また、第1V相コイル30AVの端末スロット37AVに収納されたレイヤ1~レイヤ8のセグメントコイル34は、それぞれ3つの電気的接続導体41AVで接続されている。
更に、第2W相コイル30BWの端末スロット37BWに収納されたレイヤ1~レイヤ8のセグメントコイル34は、それぞれ3つの電気的接続導体41BWで接続されている。また、第1U相コイル30AUの端末スロット37AUに収納されたレイヤ1~レイヤ8のセグメントコイル34は、それぞれ3つの電気的接続導体41AUで接続されている。また、第2V相コイル30BVの端末スロット37BVに収納されたレイヤ1~レイヤ8のセグメントコイル34は、それぞれ3つの電気的接続導体41BVで接続されている。
このように、図14に示す実施形態では、同相のセグメントコイル34が電気的接続導体41AW~41BVによって接続され、しかもこの電気的接続導体41AW~41BVは、2つのセグメントコイル34の溶接端子部36a、36rの溶接部39の径方向の列と、これに隣接する他の2つのセグメントコイル34の溶接端子部36a、36rの溶接部39の径方向の列との間に形成された径方向空間RSに配置されている。
このため、少なくとも溶接部39より軸方向でステータコイル21の端面部38の側の位置に、電気的接続導体41AW~41BVを配置することができ、軸方向の小型化を図ることができる。
また、本実施形態においても、中性点バスバー33が径方向空間RS内に収納、配置されるので、中性点バスバー33のステータ21の端面部38の側の端面は、少なくとも溶接部39より軸方向で端面部38の側の位置に配置することができ、軸方向の小型化を図ることができる。
以上述べた通り、本発明においては、径方向に放射状に延びるスロットを有するステータコアと、スロットに径方向に積層されて収納された複数のセグメントコイルと、セグメントコイルのコイルエンドの溶接側に配置され、異なったセグメントコイルを接続する、接続配線部及び接続部からなる電気的接続導体とを有する回転電機において、少なくとも接続配線部の一部が、セグメントコイルが実装された状態で、セグメントコイルによって径方向に形成された径方向空間に配置されている、ことを特徴としている。
これによれば、セグメントコイルによって径方向に形成された径方向空間に、接続配線部を配置することができ、電気的接続導体の配置空間が軸方向に長くなるのを抑制して回転電機の軸方向の小型化を図ることができる。
尚、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
21…ステータコア、22A…第1コイル組立体、22B…第2コイル組立体、30AU…第1U相コイル、30AV…第1V相コイル、30AW…第1W相コイル、30BU…第2U相コイル、30BV…第2V相コイル、30BW…第2W相コイル、31AU…第1U相入力端子、31AV…第1V相入力端子、31AW…第1W相入力端子、31BU…第2U相入力端子、31BV…第2V相入力端子、31BW…第2W相入力端子、32AU…第1U相中性点、32AV…第1V相中性点、32AW…第1W相中性点、32BU…第2U相中性点、32BV…第2V相中性点、32BW…第2W相中性点、33…電気的接続導体(中性点バスバー)、33C…周方向接続配線部、33R…径方向接続配線部、34…セグメントコイル、36a…溶接端子部、36r…溶接端子部、37…スロット、38…端面部、39…溶接部、RS…径方向空間。

Claims (16)

  1. スロットを有するステータコアと、
    前記スロットに収納された複数のセグメントコイルと、
    異なった前記セグメントコイルを接続する電気的接続導体と、を有し、
    前記電気的接続導体は、接続配線部及び接続部を有し、
    複数の前記セグメントコイルは、前記ステータコアの一方の端面部の側で溶接されて溶接部が形成され、
    前記電気的接続導体は、前記セグメントコイルの溶接側に設置され、
    前記電気的接続導体の前記接続配線部は、前記ステータコアに形成された異なった前記スロットの間に配置されていると共に、
    前記電気的接続導体の全体が、前記ステータコアの軸方向で前記セグメントコイルの前記溶接部より前記ステータコアの端面部の側に寄せて配置されている
    ことを特徴とする回転電機。
  2. 請求項1に記載の回転電機であって、
    前記電気的接続導体は、前記スロットの最内層の前記セグメントコイルと前記スロットの最外層の前記セグメントコイルとの間を接続する
    ことを特徴とする回転電機。
  3. 請求項1に記載の回転電機であって、
    複数の前記セグメントコイルは、電気的な位相が異なる相コイルを形成し、
    前記電気的接続導体は、前記セグメントコイルの電気的な位相が同相、或いは異相となる前記相コイルを接続する
    ことを特徴とする回転電機。
  4. (削除)
  5. 径方向に放射状に延びる複数個のスロットを有するステータコアと、
    前記スロットに径方向に積層されて収納された複数のセグメントコイルと、
    前記セグメントコイルのコイルエンドの溶接側に配置され、異なった前記セグメントコイルを接続する、接続配線部及び接続部からなる電気的接続導体と、を有し、
    少なくとも前記接続配線部の一部が、前記セグメントコイルが実装された状態で、前記セグメントコイルによって径方向に形成された径方向空間に配置されている、
    ことを特徴する回転電機。
  6. 請求項5に記載の回転電機であって、
    前記径方向空間は、異なった2つ前記スロットに収納された前記セグメントコイルの溶接端子部を溶接することで形成される径方向の溶接部の列と、前記溶接部の列に隣り合った他の径方向の前記溶接部の列との間に形成された空間であり、
    前記接続配線部の一部を形成する径方向接続配線部が、前記径方向空間に配置されている
    ことを特徴とする回転電機。
  7. 請求項6に記載の回転電機であって、
    前記接続配線部は、前記径方向空間に配置された径方向接続配線部と、前記スロットの内周側と外周側に形成された周方向接続配線部とからなり、前記径方向接続配線部と前記周方向接続配線部は連続して形成されている
    ことを特徴とする回転電機。
  8. 請求項6に記載の回転電機であって、
    前記接続配線部は、前記径方向空間に配置された径方向接続配線部と、前記スロットの内周側、或いは外周側に形成された周方向接続配線部とからなり、少なくとも前記径方向接続配線部と内周側の前記周方向接続配線部は連続して形成されている
    ことを特徴とする回転電機。
  9. 請求項7、或いは請求項8に記載の回転電機であって、
    前記セグメントコイルから形成される相コイルはスター結線されたものであり、
    前記電気的接続導体は、前記相コイルの中性点を接続する中性点バスバーであり、前記電気的接続導体の前記接続部は前記相コイルの前記中性点に接続されている
    ことを特徴とする回転電機。
  10. 径方向に放射状に延びる複数個のスロットを有するステータコアと、
    複数の前記スロットに径方向に積層されて収納された複数のセグメントコイルによって形成される三相の相コイルからなり、しかも三相の前記相コイルがスター結線された第1コイル組立体、及びこれもスター結線された第2コイル組立体と、
    前記セグメントコイルのコイルエンドの溶接側に配置され、前記第1コイル組立体の前記相コイルの中性点と、前記第2コイル組立体の前記相コイルの中性点とを接続する中性点バスバーと、を有し、
    前記中性点バスバーの一部が、異なった2つ前記スロットに収納された前記セグメントコイルの溶接端子部を溶接することで形成される径方向の溶接部の列と、前記溶接部の列に隣り合った他の径方向の前記溶接部の列との間に形成された径方向空間に配置され、
    前記径方向空間に配置された前記中性点バスバー以外の前記中性点バスバーは、前記スロットの内周側と外周側に配置されている
    ことを特徴とする回転電機。
  11. 請求項10に記載の回転電機であって、
    前記中性点バスバーは、前記径方向空間に配置された径方向接続配線部と、前記スロットの内周側と外周側に形成された周方向接続配線部とからなり、
    前記径方向接続配線部と前記周方向接続配線部は、前記ステータコアの軸方向で前記セグメントコイルの前記溶接部より前記ステータコアの端面部の側に寄せて配置されている
    ことを特徴とする回転電機。
  12. 請求項10に記載の回転電機であって、
    前記相コイル毎の前記スロットの内周側のセグメントコイルには、前記第1コイル組立体の前記相コイルの入力端子と、前記第2コイル組立体の前記相コイルの前記中性点が形成され、
    前記相コイル毎の前記スロットの外周側のセグメントコイルには、前記第2コイル組立体の前記相コイルの前記入力端子と、前記第1コイル組立体の前記相コイルの前記中性点が形成され、
    前記中性点バスバーの内周側の前記周方向接続配線部は、前記第2コイル組立体の前記相コイルの前記中性点と接続され、前記中性点バスバーの外周側の前記周方向接続配線部は、前記第1コイル組立体の前記相コイルの前記中性点と接続され、
    前記径方向配線接続部は、内周側の前記周方向接続配線部と外周側の前記周方向接続配線部とを接続している
    ことを特徴とする回転電機。
  13. 請求項11に記載の回転電機であって、
    内周側に形成された前記入力端子と前記中性点は交互に形成され、外周側に形成された前記入力端子と前記中性点も交互に形成されている
    ことを特徴とする回転電機。
  14. 請求項12に記載の回転電機であって、
    同一の前記スロットに配置された前記セグメントコイルで、内周側に位置する前記前記セグメントコイルは前記入力端子、或いは前記中性点であり、外周側に位置する前記前記セグメントコイルは前記中性点、或いは前記入力端子である
    ことを特徴とする回転電機。
  15. 請求項13に記載の回転電機であって、
    前記中性点バスバーの内周側の前記周方向接続配線部の周方向長さに比べて、外周側の前記周方向接続配線部の周方向長さの方が長く決められている
    ことを特徴とする回転電機。
  16. 請求項14に記載の回転電機であって、
    前記中性点バスバーの内周側の前記周方向接続配線部は、前記スロットの内周側に位置する前記セグメントコイルの外周側の面で接続されている
    ことを特徴とする回転電機。
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