JP7289182B2 - 車体構造 - Google Patents
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Description
スライドドアによって開閉される環状の開口部が設けられたサイドアウタパネルと、
前記スライドドアのローラが走行されるレール部とを備え、
前記サイドアウタパネルは、前記開口部の周縁よりも車室側に向って張り出すように一体に成形されてなる台座部を備え、
前記台座部は、前記レール部の全長が取り付けられる下面を有する。
図1~図4を参照して、実施形態1に係る車体構造を説明する。
図中、同一符号は同一名称物を示す。
図中の「FR」は車両の前方、「RR」は車両の後方、「UP」は車両の上方、「LWR」は車両の下方、「RH」は車両の右方、「LH」は車両の左方を示す。以下、単に、前方、後方、上方、下方、右方、左方と呼ぶことがある。
また、「OUT」は車外側、「IN」は車室側を示す。
図1は、実施形態1の車体構造に備えられるサイドアウタパネル2の概略を示す斜視図であり、開口部20の周辺を詳細に示す。開口部20よりも前方の領域及び後方の領域は概略のみを示す。また、図1は、スライドドア9を二点鎖線で仮想的に示し、開口部20の半分程度が開いた状態を示す。
図2は、図1に示すサイドアウタパネル2に備えられる台座部22について、主に前方の領域を拡大して示す斜視図である。
図3,図4は、実施形態1の車体構造1において、台座部22及びレール部3について、車両上下方向に平行な平面で切断した部分断面図である。
実施形態1の車体構造1は、図1に示すように、車体側面にスライドドア9を備える自動車の車体に利用される。この車体構造1は、サイドアウタパネル2と、スライドドア9用のレール部3(図3,図4)とを備える。特に、実施形態1の車体構造1は、サイドアウタパネル2自体にレール部3を取り付ける箇所(後述の台座部22)を備える。
以下、各構成を詳細に説明する。
サイドアウタパネル2は、車体の側面を構成する部材である。本例のサイドアウタパネル2は、ワンボックスカーの車体に利用される。また、本例のサイドアウタパネル2は、一枚の金属板がプレス成形されてなる一体成形物であり、後述する複数の開口部20,28,29を備える。図1は、車体の右方に配置されるサイドアウタパネル2を例示する。なお、左方に配置されるサイドアウタパネルも、この右方のサイドアウタパネル2と同様の構成にすることができる。
レール部3は、図3,図4に示すようにスライドドア9のローラ93が走行される。本例のレール部3は、スライドドア9の上方に設けられるローラ93が走行される。レール部3は、断面門型の部材であり、天面部30と、一対の側壁部とを備える。天面部30は、台座部22への取付箇所として利用される。各側壁部は、天面部30から下方に向かって立設され、互いに対向配置される。各側壁部には、ローラ93が摺動される。
スライドドア9は、ドア本体90と、アーム91と、ローラ93とを備える。本例のアーム91及びローラ93は、ドア本体90の上方に配置される。ローラ93は、上述のようにレール部3に収納されて、レール部3の側壁部の内面を摺動する。アーム91は、ドア本体90とローラ93とを連結する。アーム91の一端部は、ローラ93を回転可能に軸支する。スライドドア9の基本的な構成は、公知の構成を参照できる。例えば、スライドドア9は、ドア本体90の下方に配置されるアーム及びローラを備えてもよい(図示せず)。この場合、例えば、サイドアウタパネル2における開口部20の下辺部等にレール部が設けられる(詳細は図示せず)。
本例の車体構造1は、更に、台座部22の車室側に固定されるルーフサイドレール部5を備える。ルーフサイドレール部5は、車室側に配置されるインナパネル51と、車外側に配置されるアウタパネル52とを備える。両パネル51,52は所定の形状に屈曲されている。両パネル51,52の一端部は重ね合わされて、溶接やボルト締結等によってサイドアウタパネル2の接合部23に取り付けられる。両パネル51,52の他端部も重ね合わされて、溶接やボルト締結等によって一体化される。
その他、上辺部21の下端部には、ドリップチャンネル部4が取り付けられる。ドリップチャンネル部4には、標準ルーフ用のルーフパネル41、又はハイルーフ用のルーフパネル42が取り付けられる。
実施形態1の車体構造1では、レール部3の取付箇所である台座部22がサイドアウタパネル2の一部である。そのため、車体構造1では、スライドドア用のレールの取付箇所とサイドボデイアウタパネルとが別部材である場合に生じるばらつき、例えば各部材の寸法のばらつき、部材相互の位置のばらつき、溶接や締結による固定状態のばらつき等が生じない。車体構造1では、これらのばらつきの積み重ねによって、スライドドア9がサイドアウタパネル2の所定の位置からずれて取り付けられることもない。例えば、車体構造1では、スライドドア9が閉じた状態において、スライドドア9がサイドアウタパネル2における所定の停止位置に高精度に取り付けられる。従って、実施形態1の車体構造1は、サイドアウタパネル2に対するスライドドア9の取付け精度に優れる。
(1)台座部22を含めてサイドアウタパネル2が一体成形物である。
(2)台座部22は、例えば、プレス成形によって、金属板における台座部22を構成する箇所を車室側に向かって折り曲げることで容易に製造できる。上辺部21を有することからも、台座部22が成形され易い。
(3)レール部3の前端部を収納する凹部6が、台座部22の下面220とルーフサイドレール部5とによって構成される。そのため、特許文献1のアッパーレールカバーのような深絞り加工が不要である。
例えば、上辺部21を省略して、台座部22が開口部20の周縁20eの一部を有するようにサイドアウタパネル2を構成することが挙げられる。
2 サイドアウタパネル
20,28,29 開口部、20e 周縁
21 上辺部、22 台座部、23 接合部
22w 広幅部、22n 細幅部、220 下面
3 レール部、30 天面部
4 ドリップチャンネル部、41,42 ルーフパネル
5 ルーフサイドレール部、51 インナパネル、52 アウタパネル、53 屈曲部
6 凹部
9 スライドドア、90 ドア本体、91 アーム、93 ローラ
Claims (1)
- スライドドアによって開閉される環状の開口部が設けられたサイドアウタパネルと、
前記スライドドアのローラが走行されるレール部とを備え、
前記サイドアウタパネルは、前記開口部の周縁よりも車室側に向って張り出すように一体に成形されてなる台座部を備え、
前記台座部は、前記レール部の全長が取り付けられる下面を有し、
更に、前記台座部の車室側に固定されるルーフサイドレール部を備え、
前記ルーフサイドレール部は、前記レール部の側方及び下方を囲む屈曲部を備え、
前記下面と前記屈曲部とは、前記レール部を収納する凹部を形成している、
車体構造。
Priority Applications (1)
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JP2019059518A JP7289182B2 (ja) | 2019-03-26 | 2019-03-26 | 車体構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019059518A JP7289182B2 (ja) | 2019-03-26 | 2019-03-26 | 車体構造 |
Publications (2)
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JP2020157935A JP2020157935A (ja) | 2020-10-01 |
JP7289182B2 true JP7289182B2 (ja) | 2023-06-09 |
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Family Applications (1)
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JP2019059518A Active JP7289182B2 (ja) | 2019-03-26 | 2019-03-26 | 車体構造 |
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JP (1) | JP7289182B2 (ja) |
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JPH09249153A (ja) * | 1996-03-18 | 1997-09-22 | Suzuki Motor Corp | 自動車用車体構造 |
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2019
- 2019-03-26 JP JP2019059518A patent/JP7289182B2/ja active Active
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JP2020157935A (ja) | 2020-10-01 |
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