JP7288340B2 - 切粉等分離除去装置 - Google Patents

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Description

本発明は、工場内などで使用される切削・研削・研磨等の加工機用のクーラント装置などにおいて用いられる、クーラント等の流体から切屑又は切粉等を分離・除去するための切粉等分離除去装置に関する。
工場内などで使用されている切削・研削・研磨等の加工機では、工具と加工対象物(ワーク)との接触部分の摩擦熱等の低減による冷却性の向上、潤滑性の向上、防錆性の向上、及び切粉等の付着による傷の防止などの目的から、前記工具と加工対象物との接触部分に対し、クーラント、研削油剤、切削油剤などと呼ばれる流体が循環されながら供給されている。このような流体は、クーラント装置(クーラントタンク)内の流路において、濾過等によりある程度清浄化されるが、金属の切粉(切屑を含む)等については磁石により吸着して流体から分離除去することが、従来より行なわれていた(例えば特許文献1参照)。
特開2003-245858号公報
しかしながら、従来のクーラント装置(クーラントタンク)内の流路において流体中から金属の切粉等を磁石により吸着して分離除去する装置は、いずれも、切粉等の除去効率が悪く且つ構成が複雑で過剰な製造コストを必要とするものであった。すなわち、従来の前記流体中から金属の切粉等を磁石により吸着して分離除去する装置においては、磁石を収容する容器と当該磁石の磁力により切粉等を吸着させる吸着面を形成する容器とを互いに別個の部材として構成していたので、磁石と吸着面との距離が大きくなって磁石の吸着力が弱まっているため切粉等を磁石により効率的に吸着させることが難しく、且つ構成が複雑なため切粉等の分離除去装置を低コストで製造することができないなどの問題があった。
本発明はこのような従来技術の課題に着目して為されたものであって、切削・研削・研磨等の加工から発生した切粉等(切屑などを含む)をクーラント等の流体から分離除去することを従来技術と比較して大幅に効率化することができると共にそのような分離除去装置の製造コストを従来技術と比較して大幅に低減することができる切粉等分離除去装置を提供することを目的とする。
以上のような課題を解決するための本発明による切粉等分離除去装置は、加工対象物の切削、研削、研磨その他の加工から発生する切屑又は切粉等を流体から分離又は除去するための切粉等分離除去装置であって、複数の棒状体を互いに所定間隔を介して配置する支持体(例えば複数の各棒状体の長手方向が上下方向となるように前記複数の各棒状体を支持する支持体)であって、前記各棒状体がそれぞれ挿通可能な複数の挿通孔を備えた支持体と、前記支持体の各挿通孔にそれぞれ挿通される複数の棒状体であって、前記各棒状体がその各下端部から前記挿通孔に挿通されたとき、前記棒状体の上端部のフランジ部により、前記棒状体の上端部が前記挿通孔内に入ることが阻止され前記上端部のフランジ部が前記支持体の上面側に当接、配置される棒状体であって、その内部にそれぞれ磁石を含む複数の棒状体とを備え、前記支持体の各挿通孔は、前記各棒状体が前記各挿通孔から上方に移動するとき、前記棒状体の外周側面が前記各挿通孔(前記各挿通孔の内周縁部又は内周壁面側)に当接又は摺動しながら移動し、その過程で、前記棒状体の外周側面に吸着された切屑又は切粉等が前記外周側面から分離又は除去されるように形成されている。
また、本発明による切粉等分離除去装置においては、前記支持体の各挿通孔の内壁面側に、前記棒状体の移動時に前記棒状体の外周側面に吸着された切屑又は切粉等を掻き落とす筒状のスクレーパーが備えられている。
また、本発明による切粉等分離除去装置においては、前記棒状体は、その下端部及びその近傍部分(下端部から上方に数~数十cm、例えば5~50cm又は20~40cmの近傍部分)に磁石を配置しないようにしてもよい。
また、本発明による切粉等分離除去装置においては、前記棒状体の内部は、複数の磁石がそれぞれの同極同士が互いに対向するように配置され且つ各磁石の間にはヨークが配置されていてもよい。
さらに、本発明による切粉等分離除去装置において、前記棒状体は、前記磁石と前記磁石を覆う又は収容する容器を備えており、前記容器の外周側面は前記磁力により前記切屑又は切粉が吸着される吸着面となっており、前記磁石と前記容器の外周側面との距離は3.5mm以下(又は3.0mm以下)に構成されていてもよい。
本発明においては、工場などにおいてワークの切削、研削、研磨その他の加工から発生した切屑又は切粉等を含むクーラント等の流体が循環する流路の途中に、それぞれが磁石を含む複数の棒状体を配置させている。そして、前記各棒状体は、その下端部を上方から前記支持体の各挿通孔に挿通させた状態で且つ前記各棒状体の上端部のフランジ部が前記支持体の上面側に当接された状態で、前記支持体に支持されている。前記各棒状体は、前記流体に含まれる切屑又は切粉等をその外周側面に磁力で吸着させる。前記支持体の各挿通孔は、前記各棒状体を上方に移動させる(上方に引き抜く)とき、前記各棒状体の外周側面が前記各挿通孔の内周縁部側又は内周側面側と当接又は摺動しながら移動するように形成されている。すなわち、本発明では、前記支持体の各挿通孔(各挿通孔の内周縁部側又は内周側面側)は、前記棒状体を移動させるときに当該棒状体の外周側面と当接又は摺動するようなサイズ及び形状となるように、形成されている。そのため、前記各棒状体の外周側面に吸着された多数の切屑又は切粉は、前記移動の過程で、前記各棒状体の外周側面から振り落とされ又は分離される。以上により、前記流体から切屑又は切粉等が分離、除去される。
よって、本発明によれば、工場内などで行われるワークの切削等の加工から発生した切屑及び切粉の流体(循環流体)中からの分離又は除去処理を、従来技術と比較して大幅に効率化させることができる。また、本発明によれば、前述のような流体から切屑又は切粉等を分離又は除去するための装置を、前述のように複数の挿通孔が形成された支持体と複数の棒状体との組み合わせという極めて単純で簡素な構成だけで実現することができるので、切削等の加工から発生した切屑及び切粉を流体から分離除去するための装置の製造コストを、従来技術と比較して大幅に低減することができる。
また、本発明において、前記支持体の各挿通孔の内壁面側に筒状のスクレーパーを備えるようにしたときは、前記棒状体が前記挿通孔内を移動、上昇する過程において、前記棒状体の外周側面に吸着された切屑又は切粉等が、前記スクレーパーにより極めて効率的に且つ確実に掻き落とされるようになる。
また、本発明において、前記棒状体の下端部及びその近傍部分(下端部から上方に数~数十cmの近傍部分、例えば下端部から上方に5~50cm又は20~40cmの近傍部分)に磁石を配置しないように構成したときは、前記各棒状体が、前記支持体の各挿通孔から上方に移動される(上方に引き抜かれる)とき、前記各棒状体の外周側面に吸着された多量の切屑又は切粉の一部が、前記各棒状体の下端部又はその近傍に残存してしまうことを、防止することができる。すなわち、もし、前記棒状体の下端部及びその近傍にまで磁石を配置すると、前記各棒状体を前記支持体の各挿通孔から上方に移動する(上方に引き抜く)ようにしても、前記各棒状体の下端部又はその近傍に吸着された切屑及び切粉だけは、前記棒状体の外周側面と前記挿通孔(挿通孔の内周縁部側又は内周壁面側)とが互いに当接又は摺動して移動しただけでは、前記棒状体の外周側面から振り落とされることがなく、そのまま残存してしまう。これに対し、本発明において前記棒状体の下端部及びその近傍に磁石を配置しないようにしたときは、前記棒状体を前記支持体の各挿通孔から上方に移動させる(上方に引き抜く)過程を経たとき、前記棒状体の下端部又はその近傍に吸着された切屑及び切粉がそのまま前記棒状体の下端部又はその近傍に残存してしまうという不都合が防止されるようになる。
また、本発明において、前記棒状体の内部に、複数の磁石をそれぞれの同極同士が互いに対向するように配置し且つ各磁石の間にヨークを配置させるようにしたときは、各磁石からの磁力線が前記ヨークに集中するので、前記各磁石による前記切屑及び切粉の吸着力を増大させることができる。
さらに、本発明において、前記棒状体が前記磁石と前記磁石を覆う又は収容する容器とを備えるものとし、前記容器の外周側面を前記磁力により前記切屑又は切粉を吸着する吸着面とし、前記磁石と前記容器の外周側面(前記吸着面)との距離を3.5mm以下(又は3.0mm以下)にしたときは、前記磁石と前記切屑又は切粉の吸着面(前記容器の外周側面)との間の距離を十分に小さくして(例えば3.5mm以下、又は3.0mm以下として)、前記磁石による前記切屑又は切粉の吸着力を高く保持し、効率的に吸着することができるようになる(これに対し、従来は、例えば前記磁石を収容する容器を内管と外管との二重管構造とし且つ前記切屑及び切粉の吸着面を前記外管の外周側面としていたため、前記磁石と前記切屑又は切粉の吸着面(前記外管の外周側面)との間の距離を例えば3.5mm以下(又は3.0mm以下)とすることができず、その結果、前記磁石による切屑及び切粉の吸着力を大きく低下させてしまっていた)。
本発明の一実施形態に係る切粉等分離除去装置の概略構成を示す斜視図である。 本実施形態に係る切粉等分離除去装置を組み込んだクーラント装置、及び本実施形態における切屑及び切粉の吸着状態の一例を示す斜視図である。 (a)は一部を透過した状態で示す正面図、(b)は平面図、(c)は一部を透過した状態で示す側面図、(d)は本実施形態における棒状体の正面図、(e)は前記支持体の挿通孔の内壁面側に備えられるスクレーパーを示す斜視図である。 本実施形態における棒状体の内部構成を示す概略図である。 (a)及び(b)は本実施形態に係る棒状体をクーラントタンクの流路内に設置した状態を示す斜視図である。 (a)及び(b)はクーラントタンク内の流路において切粉を吸着した棒状体及び支持体をクーラントタンクから上方に取り出す動作を示す斜視図である。 (a)及び(b)は本実施形態において棒状体に吸着された切屑又は切粉等を下方のバケットで受けるための準備動作を示す斜視図である。 本実施形態において棒状体に吸着された切屑又は切粉等を下方のバケットに落とすときの動作(棒状体の上方への引き抜き動作)を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態に係る切粉等分離除去装置10の概略構成を示す斜視図、図2は本実施形態に係る切粉等分離除去装置10を組み込んだクーラント装置及び本実施形態における切屑及び切粉の吸着状態の一例を示す斜視図、図3は本実施形態を示す図で、(a)は一部を透過した状態で示す正面図、(b)は平面図、(c)は一部を透過した状態で示す側面図、(d)は本実施形態における棒状体の正面図、(e)は前記支持体の挿通孔の内壁面側に備えられるスクレーパーを示す斜視図である。
図1~3において、1は本実施形態に係るクーラント装置10の外側枠体、2は前記外側枠体1の上端部に配置、固定された平板状の支持体(例えばステンレスなどの金属製板)、2aは前記支持体2の上面側に固定された取っ手、2b(図3参照)は前記支持体2の複数箇所(図3の例では3箇所)に形成された挿通孔、3は前記支持体2によりその上端部が支持され前記支持体2の下方に延びるように互いに所定間隔を介して配置された複数の棒状体(詳細は後述する)、3aは前記各棒状体3の下端部、4は前記各棒状体3の上端部にネジ等で固定されたフランジ蓋(例えばステンレス製のフランジ部付き上蓋)、5は前記フランジ蓋4の上面側に固定された取っ手(例えばステンレス製の取っ手)である。また、図2(b)において、7は本実施形態に係る切粉等分離除去装置10が組み込まれたクーラント装置である。また図2(d)において、8は前記棒状体3の外周側面に吸着された切粉(切屑を含む)である。
図3(a)及び(b)に示すように、本実施形態では、計3本の棒状体3が互いに等間隔で一列に並ぶように前記支持体2により支持されている(なお、図1,2では、便宜上、計5本の棒状体3が前記支持体2に支持されている状態が示されている)。すなわち、図3に示すように、前記支持体2には、前記の計3本の棒状体3がそれぞれ当接しながら挿通可能な計3つの挿通孔2bが形成されている。本実施形態において、前記3本の棒状体3を、それぞれ、前記3つの挿通孔2bにその上方から差し込み挿入すると、前記棒状体3は前記挿通孔2bの内周縁部側又は内周壁面側に当接、摺動しながら下方向に移動していくが、前記棒状体3の上端部のフランジ蓋4の外側方向に突出した外周縁部(フランジ部)が前記支持体2の挿通孔2bの周辺部分に当接する位置まで移動(下降)すると、それ以上の移動(下降)は前記外周縁部(フランジ部)により阻止される。この結果、前記各棒状体3は、前記各位置で保持された状態で前記支持体2に支持される。
また、本実施形態では、前記支持体2の各挿通孔2bの内壁面側に、前記棒状体3の外周側面に吸着された切屑又は切粉等を掻き落とす、例えばプラスチック製の筒状スクレーパー9が備えられている。
次に図4に基づいて前記各棒状体3の内部構成を説明する。図4に示すように、本実施形態では、前記各棒状体3は、例えばステンレス製の円筒パイプ状の容器11、前記容器11内に収容された複数の磁石12(図4の例では計8個のフェライト磁石が並べられている)と、前記容器11内に収容された前記各磁石12の間にそれぞれ介設された各ヨーク13(例えばSS400などの軟鋼材などから成るヨーク)、及び前記容器11内の前記各磁石12及び前記各ヨーク13との間の隙間に充填された樹脂15などから構成されている。
図4に示すように、本実施形態では、前記各棒状体3の下端部3aに対応する前記容器11の内部に、前記磁石12は配置されておらず、その代わりに前記樹脂15が充填されている。なお、図4において、符号14は前記磁石12が配置されない部分に配置された補強用のパイプ(例えばステンレス製)である。
このように、本実施形態では、前記棒状体3中の、図4の各磁石12が配置されている部分の前記容器11の外周側面が、前記流体中の切屑又は切粉等を磁力により吸着する吸着面となっている。他方、前記棒状体3中の、図4の各磁石12が配置されていない部分(前記棒状体3の下端部3a及びその近傍部分)の前記容器11の外周側面は、前記流体中の切屑又は切粉等を磁力により吸着する吸着面とはなっていない。
図3(a)中の符号Aで示す部分は、前記棒状体3中の前記磁石12が配置されている部分の範囲、すなわち前記流体中の切屑又は切粉等を磁力により吸着する吸着面の範囲を示すものである。また、図3(a)中の符号Bで示す部分は、前記棒状体3中の下端部3a及びその近傍部分の範囲を示すもので、前記磁石12が配置されていない部分の範囲、すなわち前記流体中の切屑又は切粉等を吸着しない面(前記容器11の外周側面中の吸着面ではない部分)の範囲を示すものである。
次に本実施形態の動作を図5~8を参照して説明する。まず、工場等において切削・研削・研磨等の加工機を作動させるときは、図5に示すように、例えばクーラント装置10(クーラントタンク。図2参照)内の流路に、本実施形態に係る棒状体3を含む分離除去装置を設置しておく。図5(a)及び(b)では、前記クーラントタンク内の流路に設置された、棒状体3のフランジ蓋4及び支持体2などが示されている。
次に、図6(a)及び(b)は、前記クーラントタンク内の流路において流体中の切粉8等を吸着した棒状体3を前記クーラントタンクから図示上方に取り出す動作を示している。この取出し動作は、前記支持体2の上面側に固定された取っ手2a(図5(a)参照)を例えば作業者が手で上方に引っ張る(図6(a)参照)ことにより、前記支持体2に支持された複数の棒状体3を一度に上方に取り出すものである。
次に、図7に示すように、取り出した複数の棒状体3から前記吸着した切粉8等を分離、除去するための準備として、前記取り出した複数の棒状体3の下方にバケット20を置く。
なお、図7(b)に示すように、前記流体中の切粉8等は、前記クーラントタンク内の流路内において前記各棒状体3に吸着されるが、その前記各棒状体3へ吸着される切粉8等は、前記棒状体3を構成する容器11の外周側面(吸着面。図3(a)の符号A参照)の中、前記各磁石12間にそれぞれ配置されたヨーク13(図4参照)と対向する部分に、最も多量に吸着される(図7(b)の符号8a参照)。このような現象が生じるのは、図4に関して前述したように、本実施形態では前記各磁石12を互いに同極が対向するように配置し且つそれらの各磁石12間にヨーク13を配置するようにしたので、前記ヨーク13の端部に前記ヨーク13の両側に位置する各磁石12からの磁力が集中し吸着力が増加するためである。
次に、図8に示すように、前記各棒状体3を前記支持体3の各挿通孔2bから図示上方に引き出す(前記各挿通孔2bの内周縁部又は内周壁面に当接・摺動させながら図示上方に移動させる)ことにより、前記棒状体3(前記容器11の外周側面)に吸着された切粉8等を下方のバケット20に振り落とす。
前述のように、前記支持体3の各挿通孔2bの内周縁部側又は内周壁面側は、前記各棒状体3が前記各挿通孔2bから上方に引き上げられるときに前記各棒状体3の前記容器11の外周側面が前記各挿通孔2b(その内周縁部側又は内周壁面側)に当接及び摺動しながら引き上げられるような大きさ及び形状となるように、形成されている。よって、本実施形態では、前記棒状体3を前記支持体3の各挿通孔2bから前記取っ手5を持つなどして引き上げると、前記棒状体3の前記容器11の外周側面は、前記挿通孔2bの内周縁部側又は内周壁面側(前記スクレーパー9を含む)に当接及び摺動しながら引き上げられるので、その引き上げられる過程で、自動的に、前記外周側面に吸着していた多量の切粉8等が下方のバケット20内に振り落とされる。これにより、前記棒状体3から切粉8等が効率的に分離、除去される。
以上に説明したように、本実施形態においては、クーラント装置(クーラントタンク)内の流路中に、前記磁石12及びヨーク13とこれらを収容する容器11などから成る複数の棒状体3(前記支持体2で支持されたもの)を配置することにより、前記クーラントなどの流体に含まれる切屑又は切粉8を前記容器11の外周側面に磁力で吸着させる。また、本実施形態では、前記支持体2の各挿通孔2bは、前記棒状体3を上方に引き抜くときに前記各棒状体3の外周側面が前記挿通孔2bの内周縁部側又は内周壁面側(前記スクレーパー9を含む)と当接又は摺動しながら上方に移動するように、形成されている。すなわち、本実施形態では、前記支持体2の各挿通孔2bは、前記棒状体3を上方に移動させるときその外周側面と当接及び摺動するような内周縁部側又は内周壁面側を有するサイズ及び形状となるように、形成されている。そのため、前記上方へ引き上げられる過程で、前記各棒状体3の外周側面に吸着された多数の切屑又は切粉8は、前記各棒状体3の外周側面から、下方のバケット20内へ振り落とされ又は除去される。以上により、前記流体から切屑又は切粉8が効率的に除去される。
よって、本実施形態によれば、前記クーラントタンク内の流路を流れる流体からの切屑及び切粉8の分離又は除去処理を、従来技術と比較して大幅に効率化させることができる。また、本実施形態によれば、前述のような流体から切屑又は切粉8を分離又は除去するための装置を、前述のように複数の挿通孔2bが形成された支持体2と複数の棒状体3との組み合わせという極めて単純で簡素な構成だけで実現することができるので、切削等の加工からの切屑及び切粉8の流体からの分離除去のための装置の製造コストを、従来技術と比較して大幅に低減することができる。
また、本実施形態においては、前記支持体2の各挿通孔2bの内壁面側に筒状のスクレーパー9を含ませるようにしたので、前記棒状体3が前記挿通孔2b内を移動・上昇する過程において前記棒状体3の外周側面に吸着された切屑又は切粉等が前記スクレーパー9により極めて効率的に且つ確実に掻き落とされるようになる。
また、本実施形態においては、前記棒状体3の下端部3a及びその近傍部分(下端部3aから上方に数~数十cm、例えば下端部3aから5~50cm又は20~40cmの近傍部分)は磁石12を配置しないように構成したので、前記棒状体3が、前記支持体2の各挿通孔2bから上方に引き抜かれるとき、前記各棒状体3の外周側面に吸着された多数の切屑又は切粉8の一部が残存してしまうことを防止することができる。すなわち、もし、前記棒状体3の下端部3a及びその近傍にまで磁石12を配置した場合は、前記各棒状体3を前記支持体2の各挿通孔2bから上方に引き抜くようにしたときでも、前記各棒状体3の下端部3aに吸着した切屑及び切粉8は、前記棒状体3の外周側面と前記挿通孔2b側との当接又は摺動によっても振り落とされることなく残存してしまう。そこで、本実施形態では、このような不都合を避けるため、前記棒状体3の下端部3a及びその近傍には前記磁石12を配置しないようにした。これにより、前記棒状体3を前記支持体2の各挿通孔2bから上方に移動する(上方に引き抜く)過程で前記下端部3aに吸着した切屑及び切粉8が当該部分に残存してしまうという不都合が、回避できるようになった。
また、本実施形態においては、前記棒状体3の内部に、前記複数の磁石12をそれぞれの同極同士が互いに対向するように配置し且つ各磁石12の間にヨーク13を配置させるようにしたので、各磁石12からの磁力線が前記ヨーク13に集中するようになる結果、前記各磁石12による前記切屑及び切粉8の吸着力を前記ヨーク13と対向する部分(前記容器11の外周側面中の前記ヨーク13と対向する部分)において増大させることができる。
さらに、本実施形態においては、前記棒状体3を前記磁石12及び前記ヨーク13とそれらを覆う又は収容する前記容器11とにより構成し、前記容器11の外周側面を前記磁力12により前記切屑又は切粉8を吸着する吸着面とし、前記磁石12及びヨーク13と前記容器11の外周側面との距離(すなわち前記容器11の厚さ)を3.5mm以下(より望ましくは3.0mm以下)とした。よって、本実施形態によれば、前記磁石12と切屑又は切粉8の吸着面(前記容器11の外周側面)との間の距離を十分に小さくする(例えば3.5mm以下とする)ようにした結果、前記磁石12による前記切屑又は切粉8の吸着力を高く保持することができるようになる(これに対し、従来のように例えば前記磁石を収容する容器を内管と外管との二重管構造とし且つ前記外管の外周側面を前記切屑及び切粉の吸着面とする場合は、前記磁石と前記切屑又は切粉の吸着面との間の距離を3.5mm以下の小さい距離とすることができず、その結果、前記磁石の切屑及び切粉に対する吸着力を低下させてしまっていた)。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態として述べたものに限定されるものではなく、様々な修正及び変更が可能である。例えば、前記実施形態においては前記支持体2が5個(図1に示す例)又は3個(図3に示す例)の棒状体3を支持する場合を説明したが、本発明においてはこれらに限られるものではなく、前記支持体2が一度に支持する前記棒状体3の個数はクーラント装置の状況などに応じて任意に変更できることはもちろんである。
1 外側枠体
2 支持体
2a,5 取っ手
2b 挿通孔
3 棒状体
3a 棒状体の下端部
4 フランジ蓋
8,8a 切粉
9 スクレーパー
10 クーラント装置
11 容器
12 磁石
13 ヨーク
14 パイプ
15 樹脂
20 バケット

Claims (4)

  1. 加工対象物の切削、研削、研磨その他の加工から発生する切屑又は切粉等をクーラント等の流体から分離又は除去するための切粉等分離除去装置であって、
    複数の棒状体を互いに所定間隔を介して配置する支持体であって、前記各棒状体がそれぞれ挿通可能な複数の挿通孔を備えた支持体と、
    前記支持体の各挿通孔にそれぞれ挿通される複数の棒状体であって、前記各棒状体がその各下端部から前記挿通孔に挿通されたとき、前記棒状体の上端部のフランジ部により、前記棒状体の上端部が前記挿通孔内に入ることが阻止され前記上端部のフランジ部が前記支持体の上面側に当接、配置される棒状体であって、その内部にそれぞれ磁石を含む複数の棒状体とを備え、
    前記支持体の各挿通孔は、前記各棒状体が前記各挿通孔から上方に移動するとき、前記棒状体の外周側面が前記支持体の各挿通孔の内壁面側に当接又は摺動しながら移動し、その過程で、前記棒状体の外周側面に吸着された切屑又は切粉等が前記外周側面から分離又は除去されるように形成されており、
    前記各棒状体は、その外周側面が前記切屑又は切粉を磁力により吸着する吸着面となるように棒状容器の内部に複数の磁石が収容された部分と、前記棒状体の下端部及びその近傍の部分であって棒状容器の内部に補強用パイプは配置されているが磁石は配置されていない下端の部分とを含み、前記棒状容器内の前記各磁石及び前記補強パイプが存在していない隙間部分には樹脂が充填されており、前記磁石と前記棒状容器の外周側面との間の距離は3.5mm以下となるように構成されることを特徴とする切粉等分離除去装置。
  2. 前記挿通穴に挿通された棒状体の棒状容器内において、前記磁石は前記補強パイプの上方に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の切粉等分離除去装置。
  3. 前記支持体の各挿通孔の内壁面側には、前記棒状体の移動時に前記棒状体の外周側面に吸着された切屑又は切粉等を掻き落とす筒状のスクレーパーが備えられていることを特徴とする請求項1に記載の切粉等分離除去装置。
  4. 前記棒状体の内部は、前記複数の磁石が互いにそれぞれの同極同士が対向するように配置され且つ前記各磁石の間にはヨークが配置されている請求項1に記載の切粉等分離除去装置。
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