JP7288330B2 - レーダ装置およびレーダ装置の干渉推定方法 - Google Patents

レーダ装置およびレーダ装置の干渉推定方法 Download PDF

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Description

本発明は、レーダ装置およびレーダ装置の干渉推定方法に関する。
周波数変調された発信信号を発信し、物体によって反射された発信信号を受信し、受信信号に基づいて物体との距離および角度、および物体の速度を測定するレーダ装置が知られている(例えば、特許文献1および2参照)。このようなレーダ装置において、発信信号の周波数変調方式としてFMCW(Frequency Modulated Continuous Wave)方式またはFCM(fast chirp modulation)方式等がある。
特開2017-173116 特開2018-59828
例えば、FCM方式のレーダ装置では、自身のレーダ装置と異なる少なくとも1つの他のレーダ装置からの複数の周波数変調チャープ信号で構成される発信信号を受信信号として受信し得る(may)。これにより、受信信号において、自身のレーダ装置からの周波数変調チャープ信号と他のレーダ装置からの周波数変調チャープ信号との干渉が発生することがある。
他のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の波形形状と周期(例えば、周波数変調スロープおよび周期)を推定できれば、自身のレーダ装置と他のレーダ装置との干渉を回避することに役立つ。
本発明は、他のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の波形形状および周期を推定するレーダ装置およびレーダ装置の干渉推定方法を提供することを目的とする。
本発明に係るレーダ装置は、複数の周波数変調チャープ信号で構成される発信信号を発信し、物体によって反射された発信信号を受信信号として受信するレーダ装置であって、自身のレーダ装置と異なる少なくとも1つの他のレーダ装置からの複数の周波数変調チャープ信号で構成される発信信号を受信信号として受信し得るレーダ装置において、自身のレーダ装置の発信信号と受信信号とをミキシングしたビート信号の離散値を生成する受信処理部と、ビート信号の離散値に基づいて、受信信号における、自身のレーダ装置からの周波数変調チャープ信号と、他のレーダ装置からの周波数変調チャープ信号との干渉の有無、および干渉時間を判定する判定部と、判定部によって判定された受信信号における少なくとも2つの干渉における干渉時間と、自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号に関する情報とに基づいて、他のレーダ装置の周波数変調チャープ信号に関する情報を推定する推定部と、を備える。
本発明に係るレーダ装置の干渉推定方法は、
複数の周波数変調チャープ信号で構成される発信信号を発信し、物体によって反射された発信信号を受信信号として受信するレーダ装置であって、自身のレーダ装置と異なる少なくとも1つの他のレーダ装置からの複数の周波数変調チャープ信号で構成される発信信号を受信信号として受信し得るレーダ装置の干渉推定方法であって、自身のレーダ装置の発信信号と受信信号とをミキシングしたビート信号の離散値を生成し、ビート信号の離散値に基づいて、受信信号における、自身のレーダ装置からの周波数変調チャープ信号と、他のレーダ装置からの周波数変調チャープ信号との干渉の有無、および干渉時間を判定し、判定された受信信号における少なくとも2つの干渉における干渉時間と、自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号に関する情報とに基づいて、他のレーダ装置の周波数変調チャープ信号に関する情報を推定する。
本発明によれば、他のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の波形形状および周期を推定することができる。
自身のレーダ装置および他のレーダ装置の周波数変調チャープ信号波形と受信信号波形の一例を示す図である。 自身のレーダ装置および他のレーダ装置の周波数変調チャープ信号波形の他の一例を示す図である。 本実施形態に係るレーダ装置の一例を示す図である。 周波数変調チャープ信号の設定値(パラメータ)の一例を示す。 図3に示すレーダ装置における信号処理部の一例を示す図である。 自身のレーダ装置のおよび他のレーダ装置の周波数変調チャープ信号波形の一例を示す図である。 図6に示す1回目の干渉が発生する周波数変調チャープ信号波形C0を拡大して示す図である。 図6に示す2回目の干渉が発生する周波数変調チャープ信号波形C7を拡大して示す図である。 推定した他のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の波形の一例を示す図である。 仮定した自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号波形と推定した他のレーダ装置の周波数変調チャープ信号波形の一例を示す図である。 仮定した自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号波形と推定した他のレーダ装置の周波数変調チャープ信号波形の他の一例を示す図である。 本実施形態に係るレーダ装置による干渉推定処理の一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係るレーダ装置による干渉推定処理の他の一例を示すフローチャートである。 自身のレーダ装置のおよび他のレーダ装置の周波数変調チャープ信号波形の他の一例を示す図である。 本実施形態の変形例に係るレーダ装置による干渉推定処理の他の一例を示すフローチャートである。 仮定した自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号波形と推定した他のレーダ装置の周波数変調チャープ信号波形の他の一例を示す図である。
以下、添付の図面を参照して本発明の実施形態の一例について説明する。なお、各図面において同一または相当の部分に対しては同一の符号を附すこととする。
(概要)
車両におけるレーダシステムにおいて、FCM(fast chirp modulation)と呼ばれる制御方法があり、必要とする検知距離分解能、検知距離最大値、検知速度分解能、検知速度最大値に応じて、自身のレーダ装置が発信する周波数変調チャープ信号の時間当たりの周波数変化量、周波数帯域幅、周波数変調チャープ信号の発信から次の周波数変調チャープ信号を発信するまでの時間(チャープサイクル時間)、周波数変調チャープ信号の繰り返し数とA/Dコンバータのサンプリングレートに依存するIF(中間周波数)帯域幅が設定される。このとき、周波数変調チャープ信号を発信するタイミングと周波数変調チャープ信号のチャープ開始周波数値は検知距離分解能、検知距離最大値、検知速度分解能、検知速度最大値に影響しない。
FCMによる制御方法では、ある信号受信タイミングにおいて、他のレーダ装置からの周波数変調チャープ信号が受信可能な周波数帯域であった場合、干渉が発生し、例えば図1に示すような受信信号強度が非常に大きいスパイク状のノイズが発生する。スパイク状のノイズが混入されたビート信号の時間波形をそのまま周波数波形に変換すると、ノイズフロアが上昇し、検出すべき物標からの反射波に基づくピーク周波数成分がノイズフロアに埋もれてしまう。このとき、自身のレーダ装置と他のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の設定によって干渉による影響度が異なる。例えば図2に示すように、干渉源のレーダと自身のレーダの周波数変調チャープ信号の形状と周期が非常に近い設定である場合、全受信信号の大部分が干渉の影響を受ける。
特許文献1に記載の技術は、離散ビート信号を取得し、取得した離散ビート信号を用いてRMS値を算出する。離散ビート信号RMS値で除算した値を正規化信号とし、正規化信号の時間変化量を算出する。時間変化量があらかじめ定めた閾値を超えた時点の離散ビート信号を削除して、前後の離散ビート信号を用いて補間する。
しかし、特許文献1に記載の技術では、例えば自身のレーダ装置および他のレーダ装置の周波数信号波形の関係が図2のような場合、大部分の離散ビート信号が削除され補正することができない。取得した離散ビート信号に占める干渉の割合は、自身のレーダ装置と他のレーダ装置の周波数信号の設定により変化し、干渉と判断され削除される離散ビート信号が増加するほど、補正したビート信号から得られる情報は信頼性のないものとなる。
特許文献2に記載の技術は、水平方向に互いに異なる範囲に測定波を射出する複数の投波器を制御する場合において、基準タイミングを起点として投波器ごとに異なって定められた所定の経過時間後に、基準方向に基づいて順次投波器から測定波を射出させる。しかし、特許文献2に記載の技術では、複数の投波器が基準タイミングを共有していない状況では干渉を防ぐことはできない。
(本実施形態)
図3は、本実施形態に係るレーダ装置の一例を示す図である。図3に示すレーダ装置100は、複数の周波数変調チャープ信号で構成される発信信号を発信し、物体によって反射された発信信号を受信信号として受信する。レーダ装置100は、受信信号に基づいて、物体との距離および角度、および物体の速度を測定する。レーダ装置100は、発信アンテナ110と、オペアンプ112と、信号生成部114と、受信アンテナ120と、オペアンプ122と、周波数ミキサ123と、信号受信部124と、信号処理部130とを備える。
レーダ装置100(発信アンテナ110および受信アンテナ120を除く)は、例えば、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field‐Programmable Gate Array)等の演算プロセッサで構成される。レーダ装置100(発信アンテナ110および受信アンテナ120を除く)の各種機能は、例えば記憶部に格納された所定のソフトウェア(プログラム、アプリケーション)を実行することで実現される。レーダ装置100(発信アンテナ110および受信アンテナ120を除く)の各種機能は、ハードウェアとソフトウェアとの協働で実現されてもよいし、ハードウェア(電子回路)のみで実現されてもよい。
信号生成部114は、信号処理部130からの設定値に基づいて、周波数変調チャープ信号を生成する。
信号生成部114によって生成された周波数変調チャープ信号は、オペアンプ112によってそのパワーが調整され(例えば、増幅され)、発信アンテナ110によって発信信号として発信される。
発信信号が物体によって反射された反射信号は、受信アンテナ120によって受信信号として受信され、オペアンプ122によってそのパワーが調整される(例えば、増幅される)。
周波数ミキサ123は、信号生成部114によって生成された発信信号と、受信アンテナ120およびオペアンプ122によって受信された受信信号とをミキシングして、ビート信号(IF信号)を生成する。
信号受信部124は、フィルタおよびA/Dコンバータ等を含み、周波数ミキサ123で生成されたビート信号の離散値を生成する。ビート信号の離散値は、実信号または複素信号について生成すればよい。ビート信号の離散値は、A/Dコンバータのサンプリング周波数に依存する。
信号処理部130は、信号受信部124で生成されたビート信号の離散値に基づいて、物体との距離および角度、および物体の速度を測定する。
また、信号処理部130は、発信信号を構成する周波数変調チャープ信号の設定値を予め記憶する。図4に、周波数変調チャープ信号の設定値の一例を示す。
周波数変調された信号を連続的に発信するFMCW(frequency modulated continuous wave)方式のレーダ装置として、FMCW方式を基本とし、発信する周波数を数~数十マイクロ秒単位で高速に掃引した周波数変調チャープ信号を送出し、周波数変調チャープ信号とその反射波との周波数の差分を分析するFCM(fast chirp modulation)方式のレーダ装置がある。FCM方式では、検知距離分解能、検知距離最大値、検知速度分解能、および検知速度最大値が設定される。
検知距離分解能Range_resは、下記(1)式で表される。
Range_res=c/(2×sweep) (1)
ここで、cは光速、sweepは周波数変調帯域幅(周波数変調チャープ信号を掃引した帯域幅)である。
検知距離最大値Range_maxは、下記(2)式で表される。
Range_max=(IF×c)/(2×slope) (2)
ここで、IFはIF帯域幅の最大値、slopeは周波数変調スロープ(周波数変調チャープ信号の周波数を掃引する傾き)である。
検知速度分解能V_resは、下記(3)式で表される。
V_res=λ/(2×N×T) (3)
ここで、λは周波数変調チャープ信号の波長(例えば、周波数変調チャープ信号の中心周波数に対応する波長)、Nは周波数変調チャープ信号の繰り返し数、Tはサイクル時間(周波数変調チャープ信号の発信から次の周波数変調チャープ信号を発信するまでの時間)である。
検知速度最大値V_maxは、下記(4)式で表される。
V_max=λ/(4×T) (4)
距離情報は、ターゲット距離に応じて変化するビート信号の周波数から得ることができる。例えば、1サイクルで得たビート信号の離散値にFFT(Fast Fourier Transform)処理等の信号処理を行うことで、距離情報を得ることができる。このとき、ビート信号の離散値を取得する周期は一定である。
速度情報は、周波数変調チャープ信号間の位相差から得ることができる。例えば、距離情報を得た繰り返し回数分の周波数変調チャープ信号にFFT処理等の信号処理を行うことで、速度情報を得ることができる。このとき、各周波数変調チャープ信号の発信周期は一定となる。
なお、レーダ装置100の構成は図3の一例に限定されない。例えば、レーダ装置100は受信アンテナ120およびオペアンプ122を複数備えてもよいし、発信アンテナ110およびオペアンプ112を複数備えてもよい。また、例えば、レーダ装置100はオペアンプ112の前段に位相変調器を備えてもよい。
ここで、レーダ装置100は、自身のレーダ装置と異なる少なくとも1つの他のレーダ装置からの複数の周波数変調チャープ信号で構成される発信信号を受信信号として受信し得る(may)。これにより、受信信号において、自身のレーダ装置からの周波数変調チャープ信号と他のレーダ装置からの周波数変調チャープ信号との干渉が発生することがある。
この点に関し、信号処理部130は、受信信号における干渉を回避するために、他のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の波形形状および周期を推定し、自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号、例えば周波数変調チャープ信号の設定値(パラメータ)を変更する機能を有する。以下に、その機能について説明する。
図5は、図3に示すレーダ装置における信号処理部の一例を示す図である。図5に示す信号処理部130は、干渉判定部131と、干渉情報記録部132と、発信信号波形設定記録部133と、干渉信号波形推定部134とを備える。
干渉判定部131は、信号受信部124からのビート信号の離散値に基づいて、受信信号における、自身のレーダ装置からの周波数変調チャープ信号と、他のレーダ装置からの周波数変調チャープ信号との干渉の有無を判定する。具体的には、干渉判定部131は、所定の時間におけるビート信号の離散値の変化量が、所定の大きさよりも大きい場合、または、ビート信号の離散値の絶対値が所定の閾値よりも大きい場合、または、ビート信号の離散値が所定の時間あたりの変化量の大きさよりも大きくかつビート信号の離散値の絶対値が所定の閾値よりも大きい場合に、受信信号における干渉が存在すると判定する。
また、干渉判定部131は、ビート信号の離散値に基づいて、受信信号における干渉時間(例えば、後述するように、干渉発生タイミングおよび干渉終了タイミング)を判定する。干渉判定部131は、干渉時間を干渉情報として、周波数変調チャープ信号の1サイクルごとに周波数変調チャープ信号の繰り返し数分、干渉情報記録部132に記録する。
干渉情報記録部132は、干渉情報として、干渉時間(干渉発生タイミングおよび干渉終了タイミング)、および、後述する干渉信号波形推定部134によって推定された他のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の波形形状および周期を記録する。
発信信号波形設定記録部133は、自身のレーダ装置の発信信号、すなわち周波数変調チャープ信号の波形の設定値を記録する。具体的には、発信信号波形設定記録部133は、図4に示す周波数変調帯域幅、周波数変調スロープ(時間当たりの周波数変化量)、チャープ開始周波数、周波数変調チャープ信号の繰り返し数、サイクル時間(周期)、信号発信期間、休止期間、チャープ開始時間(発信タイミング)、IF(中間周波数)帯域幅等の情報を記録する。
干渉信号波形推定部134は、干渉判定部131によって判定され、干渉情報記録部132に記録された受信信号における少なくとも2つの干渉における干渉時間(干渉発生タイミングおよび干渉終了タイミング)と、発信信号波形設定記録部133に記録された自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号に関する情報(波形の設定値:例えば、後述するように、波形形状およびIF帯域幅)とに基づいて、他のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の波形形状および周期(例えば、後述するように、周波数変調スロープ、および任意の周波数に対応する基準時間、すなわち発信周期)を推定する。干渉信号波形推定部134は、他のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の波形形状および周期を干渉情報として、干渉情報記録部132に記録する。
干渉信号波形推定部134は、推定した他のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の波形形状および周期と、自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の波形形状および周期とに基づいて、受信信号における干渉を回避するように、自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号のチャープ開始時間(発信タイミング)およびチャープ開始周波数の少なくとも一方を導出する。
干渉信号波形推定部134は、導出した自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号のチャープ開始時間(発信タイミング)またはチャープ開始周波数を、発信信号波形設定記録部133に記録する。これにより、干渉信号波形推定部134は、自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号、例えば周波数変調チャープ信号のチャープ開始時間(発信タイミング)またはチャープ開始周波数を変更する。
これにより、信号生成部114は、発信信号波形設定記録部133に記録された、干渉を回避するための設定値に基づいて周波数変調チャープ信号を生成し、レーダ計測をやり直すことができる。
次に、具体的な一例(自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の設定と他のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の設定とが近い場合)を挙げて説明する。
ここで、周波数変調チャープ信号の設定は前述の通り、必要とする検知距離分解能、検知距離最大値、検知速度分解能、検知速度最大値に応じて上記式(1)~(4)に従い決めるため、用途が同じであれば必然と自身レーダの周波数変調チャープ信号と他のレーダの周波数変調チャープ信号の設定が近くなる。例えば、自動車の駐車支援では遠くまでの検知は必要ないが高い検知距離分解能が求められる。また、走行時の車線変更支援では、高い検知距離最大値や検知距離速度が求められる。
図6は、自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号波形(実線)および他のレーダ装置(干渉源のレーダ装置)の周波数変調チャープ信号波形(破線)の一例を示す図である。図6において、縦軸が周波数であり、横軸が時点tからの経過時間である。
図6に示すように、この例では、自身のレーダ装置の周波数変調帯域を1.5[GHz]、周波数変調スロープを30[MHz/us]、信号発信期間を50[us]、休止期間を10[us]、IF帯域幅を15[MHz]とし、他のレーダ装置の周波数変調帯域を1.5[GHz]、周波数変調スロープを25[MHz/us]、信号発信期間を60[us]、休止期間を10[us]と仮定する。尚、この例では、他のレーダ装置がt=-5[us]に発信を開始し、時点t=0[us]で自身のレーダ装置が発信を開始する場合を仮定している。
まず、1回目の干渉が発生するC0のタイミングに注目する。図7は、図6に示す周波数変調チャープ信号波形C0を拡大して示す図である。図7において、点線は自身のレーダ装置のIF帯域幅を示す。他のレーダ装置の発信信号の周波数が自身のレーダ装置のIF帯域幅の領域内に入ると、図1に示したようにビート信号の離散値にスパイク状の大きなノイズが発性する。干渉判定部131は、スパイク状のノイズの発生に基づいて、受信信号における干渉の有無および干渉時間を判定する。例えば、干渉判定部131は、ビート信号の離散値が所定の振幅閾値以上または所定の時間当たりの振幅変化量閾値以上であるときに、干渉が存在すると判定する。また、干渉判定部131は、干渉が発生する時点ta1、および干渉が終了する時点tb1を計測する。
次に、干渉信号波形推定部134は、発信信号波形設定記録部133に記録された自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の波形およびIF帯域幅(周波数変調チャープ信号に関する情報)に基づいて、干渉発生時点ta1の周波数fa1および干渉終了時点tb1の周波数fb1を求める。干渉信号波形推定部134は、干渉発生時点ta1の周波数fa1および干渉終了時点tb1の周波数fb1から、他のレーダ装置(干渉源のレーダ装置)の周波数変調チャープ信号の周波数変調スロープ(波形形状)sp1を推定する。図6および図7の例では、信号受信部124のA/Dコンバータのサンプリングレートを10Mbpsとすると、ta1は23.2us、tb1は26.6us、fa1は77.7035GHz、fb1は77.7905GHzとなる。これにより、他のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の周波数変調スロープsp1は25.588MHz/usと推定される。
次に、干渉信号波形推定部134は、推定した周波数変調スロープsp1に基づいて、任意の周波数となる時刻を基準時刻として求める。図6および図7の例では、任意の周波数fxを77.75GHzとすると、基準時刻tx1は25.01724usとなる。干渉信号波形推定部134は、推定した他のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の周波数変調スロープsp1と基準時刻tx1を干渉情報として干渉情報記録部132に保存する。
次に、2回目の干渉が発生するC7のタイミングに注目し、同様の方法で周波数スロープsp2と基準時刻tx2を求める。図8は、図6に示す周波数変調チャープ信号波形C7を拡大して示す図である。図8において、点線は自身のレーダ装置のIF帯域幅を示す。同様に、干渉判定部131は、スパイク状のノイズの発性に基づいて、干渉の有無および干渉時間を判定する。例えば、干渉判定部131は、干渉が発生する時点ta2、および干渉が終了する時点tb2を計測する。
また同様に、干渉信号波形推定部134は、発信信号波形設定記録部133に記録された自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の波形およびIF帯域幅(周波数変調チャープ信号に関する情報)に基づいて、干渉発生時点ta2の周波数fa2および干渉終了時点tb2の周波数fb2を求める。干渉信号波形推定部134は、干渉発生時点ta2の周波数fa2および干渉終了時点tb2の周波数fb2から、他のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の周波数変調スロープ(波形形状)sp2を推定する。図6および図8の例では、ta2は442.0us、tb2は448.1us、fa2は77.675GHz、fb2は77.828GHzとなり、他のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の周波数変調スロープsp2は25.082MHz/usと推定される。
次に、干渉信号波形推定部134は、推定した周波数変調スロープsp2に基づいて、任意の周波数fx77.75GHzとなる時刻tx2を基準時刻として求める。図6および図8の例では、基準時刻tx2は444.9902usとなる。干渉信号波形推定部134は、推定した他のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の周波数変調スロープsp2と基準時刻tx2を干渉情報として干渉情報記録部132に保存する。なお、tx2-tx1が任意の周波数fxに対応する基準時間を表す。
図6に示すように1回目の干渉が発生してから2回目の干渉が発生するまで他のレーダ装置から周波数変調チャープ信号が発信されている。この時点ではその個数は判断できないが、他のレーダ装置の周期Txは、下記式(5)となる。
Tx=(tx2-tx1)/n (5)
ここで、nは1以上の整数値である。
ここで、発信信号波形設定記録部133に記録されている自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の情報から、図6におけるC0からC7までの時刻においてC0とC7のみで干渉が発生するnの条件を推定していく。このとき、他のレーダ装置の周波数変調帯域幅は不明であり、想定される周波数変調帯域幅を仮定する。例えば79GHz帯であれば使用可能な帯域幅が決められており最大値を仮定することができる。また、前述の通り用途が同じであれば自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号と他のレーダ装置の周波数変調チャープ信号との設定が近くなる。ここでは、他のレーダ装置の周波数変調帯域幅は自身のレーダ装置の周波数変調帯域幅と同じ1.5GHzと仮定する。その場合、他のレーダ装置の発信時間はsp1から59.95865usとなる。発信時間よりも周期が短くなることはないためnの候補は、1、2、3、5、6となる。このとき、nが1、2、3における周波数変調チャープ信号はnが6の時に含まれるのでnは5と6の場合を考慮すればよい。他のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の開始時刻をt’とした場合、推定した他のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の波形は図9のようになる。ここで、Cj0~Cj6はnが6の場合の推定した他のレーダ装置の周波数変調チャープ信号、Ck0~Ck5はnが5の場合の推定した他のレーダ装置の周波数変調チャープ信号である。
ここで、nの候補をより精度良く求める場合、2回以降の干渉情報を取得する。または、仮定する他のレーダ装置の周波数変調帯域幅を小さくすればよい。周波数帯域幅=距離分解能であるため、周波数帯域幅の最小値(min)は数百MHz程度が現実的な値である。遠方は77GHz帯を使用するので79GHz帯で使用されるのが80m内の範囲とすると、周波数帯域幅のminは400MHz~500MHzが妥当な値である。
また、nの候補を減らすためにチャープ信号を発信し、干渉判定を行い、nの候補を絞ってもよい。例えば、干渉信号波形推定部134は、他のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の波形形状および周期の組み合わせを複数推定した場合、組み合わせの候補を絞るように、自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号を任意に変更、例えば周波数変調チャープ信号のチャープ開始時間(発信タイミング)またはチャープ開始周波数を任意の値に変更する。そして、変更された周波数変調チャープ信号で構成される発信信号を発信し、物体によって反射された前記発信信号を受信信号として受信し、干渉判定を行い、nの候補を絞ってもよい。
また、他のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の推定精度は、A/Dコンバータのサンプリングレートに依存するので、A/Dコンバータのサンプリングレートに依存する誤差を考慮してもよい。
図9において、Cj0~Cj6がn=6の場合の推定した周波数変調チャープ信号の波形を示し、Ck0~Ck5がn=5の場合の推定した周波数変調チャープ信号の波形を示す。他のレーダ装置の周波数変調チャープ信号波形が推定できたことから、干渉が発生しない自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号波形を決めることができる。例えば、自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の発信タイミングを変えた場合の周波数変調チャープ信号の波形と推定した周波数変調チャープ信号の波形を比較すればよい。
ここで、自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の発信タイミングがt’時点から64us後の場合を仮定した他のレーダ装置の周波数変調チャープ信号波形を図10に示す。図10において、Ca0~Ca6が自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の波形を示す。Ca6とCj6またはCk5との周波数変調チャープ信号の発信タイミングで干渉が発生するが、もし自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の繰り返し数が6つ以下の場合は干渉が発生せずにレーダ計測を終了することができる。このように、干渉信号波形推定部134は、受信信号における干渉を回避するように、自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号を変更する際、更に自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の発信回数に基づいてもよい。
自身のレーダの周波数変調チャープ信号の繰り返し数が6つよりも多い場合は、周波数変調チャープ信号の発信タイミングを変更するだけでは干渉を回避することはできない。その場合は、Ca6のチャープ開始周波数値を変えることで干渉を回避することができる。例えば、Ca6のチャープ開始周波数値を77.2GHzに変更し、Ca’6と仮定することで図11に示すように干渉を回避することでできる。ここで注意すべき点として、チャープ開始周波数値を変えたことでCa’6とCa’6を除く周波数変調チャープ信号とでは時間経過と位相変化の関係が異なるため、Ca’6発信時に得た受信情報はチャープ開始周波数値の変更で発生した位相差分だけ補正する。
次に、図12および図13を参照して、本実施形態に係るレーダ装置による干渉推定処理について説明する。図12は、本実施形態に係るレーダ装置による干渉推定処理の一例を示すフローチャートであり、図13は、本実施形態に係るレーダ装置による干渉推定処理の他の一例を示すフローチャートである。
まず、干渉判定部131は、ビート信号の離散値に基づいて、受信信号における、自身のレーダ装置からの周波数変調チャープ信号と他のレーダ装置からの周波数変調チャープ信号との干渉の有無および干渉時間を判定する(S1)。干渉判定部131によって干渉無しと判定された場合(S2においてNO)、ステップS1に戻る。
一方、干渉判定部131によって干渉が存在すると判定された場合(S2においてYES)、干渉信号波形推定部134は、干渉時間(干渉発生タイミングおよび干渉終了タイミング)と、自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号に関する情報(波形の設定値:波形形状およびIF帯域幅)とに基づいて、他のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の周波数変調スロープおよび基準時刻を推定する(S3)。干渉信号波形推定部134は、推定した周波数変調チャープ信号の周波数変調スロープおよび基準時刻を干渉情報として干渉情報記録部132に記録する(S3)。
次に、ステップS1において判定された干渉の発生がX回目か否かを判定する(S4)。本実施形態ではX=2の場合を説明するが、Xは2以上の整数を設定してもよい。干渉の発生が2回目でない場合、ステップS1に戻る。一方、干渉の発生が2回目である場合、干渉情報記録部132に記録した干渉情報(周波数変調スロープ、および2つの干渉における基準時刻、すなわち基準時間)と、発信信号波形設定記録部133に記録された自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の波形設定情報とに基づいて、干渉信号波形推定部134は、他のレーダ装置の周波数変調チャープ信号波形および周期を推定する(S5)。
次に、干渉信号波形推定部134は、推定した他のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の波形形状および周期と、自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の波形形状および周期とに基づいて、受信信号における干渉を回避するように、自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号のチャープ開始時間(発信タイミング)を仮定する(S6)。尚、発振タイミングの異なる複数の自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の波形候補を生成し、これら候補のうちS5で推定された他のレーダ装置の周波数変調チャープ信号波形に対して最も干渉の発生回数が少ないと推定された発振タイミングを仮定してもよい。
次に、干渉信号波形推定部134は、いずれかの周波数変調チャープ信号波形において干渉が発生するか否かを判定する(S7)。干渉が発生する場合、干渉信号波形推定部134は、更に、自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号のチャープ開始周波数値を仮定する(S8)。
一方、干渉が発生しない場合、またはステップS8の後、仮定した自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号波形の設定情報を、発信信号波形設定記録部133に記録する(S9)。
その後、信号生成部114は、発信信号波形設定記録部133に記録された、干渉を回避するための設定値に基づいて周波数変調チャープ信号を生成し、レーダ計測を開始する(S10)。
尚、S6で自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号のチャープ開始時間を仮定した後に、S7、S8を実行せず、S9を実行してもよい。
なお、図13に示すように、周波数変調チャープ信号の発信タイミングを変更せず、チャープ開始周波数値のみ変更してもよい(S8)。
以上説明したように、本実施形態のレーダ装置100によれば、他のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の波形形状と周期(例えば、周波数変調スロープおよび周期)を推定することができる。
また、本実施形態のレーダ装置100によれば、推定した他のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の波形形状および周期にもとづいて、自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号を変更することにより、受信信号における干渉を回避することができる。
また、本実施形態のレーダ装置100によれば、レーダ装置の測定性能(検知距離分解能、検知距離最大値、検知速度分解能、または検知速度最大値)に影響しないチャープ開始時間(発信タイミング)またはチャープ開始周波数値を変更することにより、レーダ装置の測定性能(検知距離分解能、検知距離最大値、検知速度分解能および検知速度最大値)を同じ条件としたまま、干渉のない受信信号を得ることができるように、自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の設定を変更することができる。
(変形例)
上述した実施形態では、図6~図11を参照して、自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の設定と他のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の設定とが近い場合の具体的な一例について説明した。以下では、他のレーダ装置が自身のレーダ装置と用途が大きく異なる場合の具体的な一例について説明する。
図14は、自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号波形(実線)および他のレーダ装置(干渉源のレーダ装置)の周波数変調チャープ信号波形(破線)の他の一例を示す図である。図14において、縦軸が周波数であり、横軸が時点tからの経過時間である。
図14に示すように、この例では、自身のレーダ装置の周波数変調帯域を1.5[GHz]、周波数変調スロープを30[MHz/us]、信号発信期間を50[us]、休止期間を10[us]、IF帯域幅を15[MHz]とし(図6の例と同じ条件)、他のレーダ装置の周波数変調帯域を3[GHz]、周波数変調スロープを5[MHz/us]、信号発信期間を600[us]、休止期間を100[us]と仮定する。尚、自身のレーダ装置がt=0[us]で発信を開始し、他のレーダ装置がt=+45[us]に発信を開始する場合を仮定している。この場合、図14に示すようにC1の発信タイミングで干渉が1回だけ発生する。ここで、1計測での周波数変調チャープ信号の繰り返し数Nを10回とする。
以下、図15を参照して、本実施形態の変形例に係るレーダ装置による干渉推定処理について説明する。図15は、本実施形態の変形例に係るレーダ装置による干渉推定処理の一例を示すフローチャートである。
上述した図12におけるステップS1,S2と同様の処理により、C1の周波数変調チャープ信号の発信により得られる受信情報から、干渉が発生していることが判定できる(S1,S2)。加えて上述した図12におけるステップS3と同様の処理により、他のレーダ装置の周波数スロープと基準時刻を推定することができる(S11)。このとき、推定した周波数スロープと基準時刻に加え、干渉が発生した時の発信回数Mも干渉情報として記録する(S11)。この例では、Mは2である。
10回目の周波数変調チャープ信号の発信が終了した時点で干渉が1回だけ発生しているので、1計測での周波数変調チャープ信号の繰り返し数NはMを追加した回数である12に設定する(S4→S12→S13→S14→S1)。このように、繰り返し数Nの周波数変調チャープ信号を発信し、干渉判定部131によって繰り返し数Nの周波数変調チャープ信号のうちのM番目の周波数変調チャープ信号に対応する受信信号において1つの干渉が判定された場合、干渉信号波形推定部134は、自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の繰り返し数をN+Mに変更する。
つまり、図16に示すようにC11まで周波数変調チャープ信号が発信される。計測後にC2からC11までの周波数変調チャープ信号の発信で得られた受信情報を用いることで干渉が発生していない受信情報を得ることができる。ここで、1計測での周波数変調チャープ信号の繰り返し数Nの値が大きく、NからN+Mまでの周波数変調チャープ信号の発信において2回目以降の干渉が発生した場合は、上述した図12または図13のステップS5以降の処理を行うことで、他のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の波形を推定し、自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の波形を干渉を避けるように設定することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、種々の変更および変形が可能である。例えば、上述した実施形態では、受信信号における干渉を回避するように、自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号のチャープ開始時間(発信タイミング)またはチャープ開始周波数を導出したが、これに限定されない。例えば、受信信号における干渉を回避するための自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の複数の設定を予め設定し、推定した他のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の波形形状および周期に基づいて、自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号として予め設定された複数の設定のうちの1つを選択してもよい。
また、上述した実施形態では、受信信号における干渉を回避するように、自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号のチャープ開始時間(発信タイミング)またはチャープ開始周波数を変更したが、これに限定されない。例えば、レーダ装置の測定性能(検知距離分解能、検知距離最大値、検知速度分解能、または検知速度最大値)が変わってもよい場合は、チャープ開始時間(発信タイミング)およびチャープ開始周波数以外のパラメータを変更してもよい。例えば、休止期間または周波数変調スロープを変更してもよい。
100 レーダ装置
110 発信アンテナ
112 オペアンプ
114 信号生成部
120 受信アンテナ
122 オペアンプ
123 周波数ミキサ
124 信号受信部
130 信号処理部
131 干渉判定部
132 干渉情報記録部
133 発信信号波形設定記録部
134 干渉信号波形推定部

Claims (6)

  1. 複数の周波数変調チャープ信号で構成される発信信号を発信し、物体によって反射された前記発信信号を受信信号として受信するレーダ装置であって、自身のレーダ装置と異なる少なくとも1つの他のレーダ装置からの複数の周波数変調チャープ信号で構成される発信信号を前記受信信号として受信し得るレーダ装置において、
    前記自身のレーダ装置の発信信号と前記受信信号とをミキシングしたビート信号の離散値を生成する受信処理部と、
    前記ビート信号の離散値に基づいて、前記受信信号における、前記自身のレーダ装置からの周波数変調チャープ信号と、前記他のレーダ装置からの周波数変調チャープ信号との干渉の有無、および干渉時間を判定する判定部と、
    前記判定部によって判定された前記受信信号における少なくとも2つの干渉における前記干渉時間と、前記自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号に関する情報とに基づいて、前記他のレーダ装置の周波数変調チャープ信号に関する情報を推定し、推定した前記他のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の波形形状および周期と、前記自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の波形形状および周期とに基づいて、前記受信信号における干渉を回避するように、前記自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号を変更する推定部と、
    を備え、
    前記推定部は、
    前記受信信号における少なくとも2つの干渉における前記干渉時間と、前記自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の波形形状およびIF帯域幅とに基づいて、前記他のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の波形形状および周期として、周波数変調スロープおよび任意の周波数に対応する基準時間を推定し、
    前記自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の発信回数に基づいて、前記受信信号における干渉を回避するように、前記自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号を変更する、
    レーダ装置。
  2. 複数の周波数変調チャープ信号で構成される発信信号を発信し、物体によって反射された前記発信信号を受信信号として受信するレーダ装置であって、自身のレーダ装置と異なる少なくとも1つの他のレーダ装置からの複数の周波数変調チャープ信号で構成される発信信号を前記受信信号として受信し得るレーダ装置において、
    前記自身のレーダ装置の発信信号と前記受信信号とをミキシングしたビート信号の離散値を生成する受信処理部と、
    前記ビート信号の離散値に基づいて、前記受信信号における、前記自身のレーダ装置からの周波数変調チャープ信号と、前記他のレーダ装置からの周波数変調チャープ信号との干渉の有無、および干渉時間を判定する判定部と、
    前記判定部によって判定された前記受信信号における少なくとも2つの干渉における前記干渉時間と、前記自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号に関する情報とに基づいて、前記他のレーダ装置の周波数変調チャープ信号に関する情報を推定し、推定した前記他のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の波形形状および周期と、前記自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の波形形状および周期とに基づいて、前記受信信号における干渉を回避するように、前記自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号を変更する推定部と、
    を備え、
    前記推定部は、前記他のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の波形形状および周期の組み合わせを複数推定した場合、組み合わせの候補を絞るように、前記自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号を任意に変更し、
    変更された周波数変調チャープ信号で構成される発信信号を発信し、物体によって反射された前記発信信号を受信信号として受信する、
    レーダ装置。
  3. 複数の周波数変調チャープ信号で構成される発信信号を発信し、物体によって反射された前記発信信号を受信信号として受信するレーダ装置であって、自身のレーダ装置と異なる少なくとも1つの他のレーダ装置からの複数の周波数変調チャープ信号で構成される発信信号を前記受信信号として受信し得るレーダ装置において、
    前記自身のレーダ装置の発信信号と前記受信信号とをミキシングしたビート信号の離散値を生成する受信処理部と、
    前記ビート信号の離散値に基づいて、前記受信信号における、前記自身のレーダ装置からの周波数変調チャープ信号と、前記他のレーダ装置からの周波数変調チャープ信号との干渉の有無、および干渉時間を判定する判定部と、
    前記判定部によって判定された前記受信信号における少なくとも2つの干渉における前記干渉時間と、前記自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号に関する情報とに基づいて、前記他のレーダ装置の周波数変調チャープ信号に関する情報を推定し、推定した前記他のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の波形形状および周期と、前記自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の波形形状および周期とに基づいて、前記受信信号における干渉を回避するように、前記自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号を変更する推定部と、
    を備え、
    繰り返し数Nの周波数変調チャープ信号を発信し、前記判定部によって前記繰り返し数Nの周波数変調チャープ信号のうちのM番目の周波数変調チャープ信号に対応する受信信号において1つの干渉が判定された場合、
    前記推定部は、前記自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の繰り返し数をN+Mに変更する、
    レーダ装置。
  4. 複数の周波数変調チャープ信号で構成される発信信号を発信し、物体によって反射された前記発信信号を受信信号として受信するレーダ装置であって、自身のレーダ装置と異なる少なくとも1つの他のレーダ装置からの複数の周波数変調チャープ信号で構成される発信信号を前記受信信号として受信し得るレーダ装置の干渉推定方法であって、
    前記自身のレーダ装置の発信信号と前記受信信号とをミキシングしたビート信号の離散値を生成し、
    前記ビート信号の離散値に基づいて、前記受信信号における、前記自身のレーダ装置からの周波数変調チャープ信号と、前記他のレーダ装置からの周波数変調チャープ信号との干渉の有無、および干渉時間を判定し、
    判定された前記受信信号における少なくとも2つの干渉における前記干渉時間と、前記自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号に関する情報とに基づいて、前記他のレーダ装置の周波数変調チャープ信号に関する情報を推定し、
    推定した前記他のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の波形形状および周期と、前記自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の波形形状および周期とに基づいて、前記受信信号における干渉を回避するように、前記自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号を変更する、
    工程を含み、
    前記推定する工程および前記変更する工程では、
    前記受信信号における少なくとも2つの干渉における前記干渉時間と、前記自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の波形形状およびIF帯域幅とに基づいて、前記他のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の波形形状および周期として、周波数変調スロープおよび任意の周波数に対応する基準時間を推定し、
    前記自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の発信回数に基づいて、前記受信信号における干渉を回避するように、前記自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号を変更する、
    レーダ装置の干渉推定方法。
  5. 複数の周波数変調チャープ信号で構成される発信信号を発信し、物体によって反射された前記発信信号を受信信号として受信するレーダ装置であって、自身のレーダ装置と異なる少なくとも1つの他のレーダ装置からの複数の周波数変調チャープ信号で構成される発信信号を前記受信信号として受信し得るレーダ装置の干渉推定方法であって、
    前記自身のレーダ装置の発信信号と前記受信信号とをミキシングしたビート信号の離散値を生成し、
    前記ビート信号の離散値に基づいて、前記受信信号における、前記自身のレーダ装置からの周波数変調チャープ信号と、前記他のレーダ装置からの周波数変調チャープ信号との干渉の有無、および干渉時間を判定し、
    判定された前記受信信号における少なくとも2つの干渉における前記干渉時間と、前記自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号に関する情報とに基づいて、前記他のレーダ装置の周波数変調チャープ信号に関する情報を推定し、
    推定した前記他のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の波形形状および周期と、前記自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の波形形状および周期とに基づいて、前記受信信号における干渉を回避するように、前記自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号を変更する、
    工程を含み、
    前記推定する工程および前記変更する工程では、前記他のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の波形形状および周期の組み合わせを複数推定した場合、組み合わせの候補を絞るように、前記自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号を任意に変更し、
    変更された周波数変調チャープ信号で構成される発信信号を発信し、物体によって反射された前記発信信号を受信信号として受信する、
    レーダ装置の干渉推定方法。
  6. 複数の周波数変調チャープ信号で構成される発信信号を発信し、物体によって反射された前記発信信号を受信信号として受信するレーダ装置であって、自身のレーダ装置と異なる少なくとも1つの他のレーダ装置からの複数の周波数変調チャープ信号で構成される発信信号を前記受信信号として受信し得るレーダ装置の干渉推定方法であって、
    前記自身のレーダ装置の発信信号と前記受信信号とをミキシングしたビート信号の離散値を生成し、
    前記ビート信号の離散値に基づいて、前記受信信号における、前記自身のレーダ装置からの周波数変調チャープ信号と、前記他のレーダ装置からの周波数変調チャープ信号との干渉の有無、および干渉時間を判定し、
    判定された前記受信信号における少なくとも2つの干渉における前記干渉時間と、前記自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号に関する情報とに基づいて、前記他のレーダ装置の周波数変調チャープ信号に関する情報を推定し、
    推定した前記他のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の波形形状および周期と、前記自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の波形形状および周期とに基づいて、前記受信信号における干渉を回避するように、前記自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号を変更する、
    工程を含み、
    繰り返し数Nの周波数変調チャープ信号を発信し、前記繰り返し数Nの周波数変調チャープ信号のうちのM番目の周波数変調チャープ信号に対応する受信信号において1つの干渉が判定された場合、
    前記推定する工程および前記変更する工程では、前記自身のレーダ装置の周波数変調チャープ信号の繰り返し数をN+Mに変更する、
    レーダ装置の干渉推定方法。
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