JP2023132918A - 障害物検知装置、障害物検知方法及びプログラム - Google Patents

障害物検知装置、障害物検知方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】本開示は、干渉波による障害物の誤検知の可能性を低減することができる障害物検知装置を提供する。【解決手段】本開示に係る障害物検知装置は、送信回路と、受信回路と、物体検知回路と、干渉検知回路と、決定回路と、を備える。送信回路は、周波数変調を施した送波信号を送信する。受信回路は、外部から信号を受信する。物体検知回路は、受信回路が受信した送波信号の反射波に基づき、送波信号の送波方向に存在する物体を検知する。干渉検知回路は、受信回路が受信した信号に基づき、送信回路とは異なる他の送信回路から送信された他の送波信号を干渉として検知する。決定回路は、物体検知回路及び干渉検知回路の検知結果に基づいて、送波信号に施す周波数変調パターンと送波信号の送信タイミングとを決定する。【選択図】図8

Description

本開示は、障害物検知装置、障害物検知方法及びプログラムに関する。
従来、車両に搭載された送受信器等の測距センサによって、先行車両、障害物、又は歩行者等の物体を検知する技術が知られている。また、測距センサによる物体検知結果に基づいて、車両の走行安全性を向上させるための各種制御、例えば、自動ブレーキの作動や、運転者への報知等を行う技術が知られている。
測距センサとしては、超音波を送信し、車両の周囲の物体が反射した反射波を受信することにより、物体を検知するソナーが知られている。
ところで、ソナーを搭載した車両の周囲に、他のソナーを搭載した車両が存在する場合、両車両が同一周波数の超音波を無条件に送信すると、他車からの超音波の送信の影響により、ソナーが物体の誤検知を起こす可能性がある。
従来、干渉波を検知した場合に、変調信号の初期時刻、位相、及び周期の少なくとも一つ以上を変更することにより、誤検知を防止することが行われている。
特開2007-218690号公報
しかしながら、駐車等を目的とした車両の後退時に、同一のソナー制御を行う制御装置を搭載した車両同士が対向する場合には、同じように変調が行われ、各車両で超音波の干渉が発生し、駐車のための距離値を正しく測定することが困難であり、誤検知が生じる可能性がある。
本開示は、干渉波による障害物の誤検知の可能性を低減することができる障害物検知装置を提供する。
本開示に係る障害物検知装置は、送信回路と、受信回路と、物体検知回路と、干渉検知回路と、決定回路と、を備える。送信回路は、周波数変調を施した送波信号を送信する。受信回路は、外部から信号を受信する。物体検知回路は、受信回路が受信した送波信号の反射波に基づき、送波信号の送波方向に存在する物体を検知する。干渉検知回路は、受信回路が受信した信号に基づき、送信回路とは異なる他の送信回路から送信された他の送波信号を干渉として検知する。決定回路は、物体検知回路及び干渉検知回路の検知結果に基づいて、送波信号に施す周波数変調パターンと送波信号の送信タイミングとを決定する。
本開示に係る障害物検知装置によれば、干渉波による障害物の誤検知の可能性を低減することができる。
図1は、実施形態に係る車載システムが搭載された車両の構成の一例を示す図である。 図2は、実施形態に係るソナーの構成の一例を示す図である。 図3は、実施形態に係るソナーが第1パターンで送波する超音波の波形の一例を示す図である。 図4は、実施形態に係るソナーが第1パターンで受波する超音波の波形の一例を示す図である。 図5は、実施形態に係るソナーが第2パターンで送波する超音波の波形の一例を示す図である。 図6は、実施形態に係るソナーが第2パターンで受波する超音波の波形の一例を示す図である。 図7は、実施形態に係るセンサ制御装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 図8は、実施形態に係るセンサ制御装置が備える機能の一例を示すブロック図である。 図9は、実施形態に係る車両と他の車両との位置関係の一例を示す図である。 図10は、実施形態に係る車両の各部の処理の流れの一例を説明する図である。 図11は、実施形態に係る車両の各部の処理の流れの一例を説明する図である。 図12は、実施形態に係る受信信号の一例を示す説明図である。 図13は、実施形態に係る車両の各部の処理の流れの一例を説明する図である。 図14は、実施形態に係る受信信号の一例を示す説明図である。 図15は、実施形態に係る車両1Aと車両1Bとの干渉関係の一例を表す図である。 図16は、実施形態に係る車両1Aと車両1Bとの干渉関係の一例を表す図である。 図17は、実施形態に係るデータテーブルの一例を表す図である。 図18は、実施形態に係るデータテーブルの一例を表す図である。 図19は、実施形態に係るデータテーブルの干渉パターンの一例を模式的に表した図である。 図20は、実施形態に係るデータテーブルの干渉パターンの一例を模式的に表した図である。 図21は、実施形態に係るデータテーブルの干渉パターンの一例を模式的に表した図である。 図22は、実施形態に係るデータテーブルの干渉パターンの一例を模式的に表した図である。 図23は、実施形態に係るデータテーブルの干渉パターンの一例を模式的に表した図である。 図24は、実施形態に係るデータテーブルの干渉パターンの一例を模式的に表した図である。 図25は、実施形態に係るデータテーブルの干渉パターンの一例を模式的に表した図である。 図26は、実施形態に係るデータテーブルの干渉パターンの一例を模式的に表した図である。 図27は、実施形態に係るデータテーブルの干渉パターンの一例を模式的に表した図である。 図28は、実施形態に係るデータテーブルの干渉パターンの一例を模式的に表した図である。 図29は、実施形態に係るデータテーブルの干渉パターンの一例を模式的に表した図である。 図30は、実施形態に係る車両の各部の処理の流れの一例を説明する図である。 図31は、実施形態に係るセンサ制御装置が実行する処理の一例を示すフローチャートである。 図32は、変形例2に係るセンサ制御装置が実行する処理の流れの一例を説明する図である。 図33は、変形例3に係るデータテーブルの一例を表す図である。 図34は、変形例3に係るデータテーブルの一例を表す図である。 図35は、変形例3に係るデータテーブルの一例を表す図である。
以下、図面を参照しながら、本開示に係る障害物検知装置の実施形態について説明する。
図1に示すように、車両1は、操舵制御装置30、速度制御装置40、車両制御装置50、HMI(Human Machine Interface)装置60、センサ制御装置70、及び警報装置80を備える。
本実施形態においては、車載システム100は、操舵制御装置30、速度制御装置40、車両制御装置50、HMI装置60、センサ制御装置70及び警報装置80を含むものとする。なお、車両1には、さらに他の装置が搭載されても良い。また、図1では操舵制御装置30、速度制御装置40、車両制御装置50、HMI装置60、センサ制御装置70及び警報装置80を別個の装置として図示しているが、これらの装置の一部又は全てが統合されても良い。
また、車両1は、第1前方センターソナー21a、第2前方センターソナー21b、第1前方コーナーソナー21c、第2前方コーナーソナー21d、第1後方センターソナー22a、第2後方センターソナー22b、第1後方コーナーソナー22c、及び第2後方コーナーソナー22dを備える。
以下の説明では、第1前方センターソナー21a、第2前方センターソナー21b、第1前方コーナーソナー21c、第2前方コーナーソナー21d、第1後方センターソナー22a、第2後方センターソナー22b、第1後方コーナーソナー22c、及び第2後方コーナーソナー22dを、単に、ソナー21a、ソナー21b、ソナー21c、ソナー21d、ソナー22a、ソナー22b、ソナー22c及びソナー22dともいう。
ソナー21a、ソナー21b、ソナー21c、ソナー21d、ソナー22a、ソナー22b、ソナー22c及びソナー22dは、送信部及び受信部の一例である。ソナー21a、ソナー21b、ソナー21c、ソナー21d、ソナー22a、ソナー22b、ソナー22c及びソナー22dのうち、ソナー21a、ソナー21b、ソナー21c及びソナー21dは車両1の前端部に設けられる。また、ソナー22a、ソナー22b、ソナー22c及びソナー22dは車両1の後端部に設けられる。
以下、個々のソナー21a、ソナー21b、ソナー21c、ソナー21d、ソナー22a、ソナー22b、ソナー22c及びソナー22dと、ソナー22a、ソナー22b、ソナー22c及びソナー22dを区別しない場合、ソナー21及びソナー22ともいう。また、ソナー21a、ソナー21b、ソナー21c及びソナー21dを総称する場合、前方ソナー21ともいう。また、ソナー22a、ソナー22b、ソナー22c及びソナー22dを総称する場合、後方ソナー22ともいう。
ソナー21及びソナー22は、車両1上で、周囲の物体の検知又は測距に有利な位置に配置される。例えば、複数のソナー21及びソナー22は車両1の前端部及び後端部のバンパー上に、距離を置いて配置され、車両1の前後の物体を検知する。
ソナー21及びソナー22は、車両1に備えられる。ソナー21及びソナー22は、周波数変調を施した超音波を送信する。超音波は、送波信号の一例である。また、ソナー21及びソナー22は、外部から信号を受信する。ここで、信号には、超音波の反射波が含まれる。ソナー21及びソナー22は、超音波を送信し、車両1の周囲の物体が反射した反射波を受信するまでの時間を計測することで、車両1の周囲の物体を検知するとともに、検知した物体までの距離情報を得る。
なお、本実施形態で「物体」又は「障害物」という場合には、歩行者及び他の車両を含むものとする。また、車両1が走行するのに障害とならないもの、例えば、路面の凹凸等は障害物には含まれない。
より詳細には、車両1の前端部の中央にはソナー21a及びソナー21bが設けられる。また、車両1の前端部において、ソナー21a及びソナー21bよりも外側の角部の近くに、ソナー21c及びソナー21dが設けられる。
また、車両1の後端部の中央にはソナー22a及びソナー22bが設けられる。また、車両1の後端部において、ソナー22a及びソナー22bよりも外側の角部の近くに、ソナー22c及びソナー22dが設けられる。
図1では、ソナー21aが物体を検知可能な範囲を検知範囲210a、ソナー21bが物体を検知可能な範囲を検知範囲210b、ソナー21cが物体を検知可能な範囲を検知範囲210c、ソナー21dが物体を検知可能な範囲を検知範囲210dとする。個々の検知範囲210a~210dを区別しない場合、単に検知範囲210ともいう。
また、ソナー22aが物体を検知可能な範囲を検知範囲220c、ソナー22bが物体を検知可能な範囲を検知範囲220b、ソナー22cが物体を検知可能な範囲を検知範囲220c、ソナー22dが物体を検知可能な範囲を検知範囲220dとする。個々の検知範囲220a~210dを区別しない場合、単に検知範囲220ともいう。
なお、図1では各検知範囲210及び検知範囲220を分離して図示しているが、実際には、隣接する検知範囲210同士、及び隣接する検知範囲220同士は重複してもよい。
また、ソナー21a、ソナー21b、ソナー22a、ソナー22bを区別しない場合、センターソナー21a、21b、22a、22bともいう。また、ソナー21c、ソナー21d、ソナー22c、ソナー22dを区別しない場合、コーナーソナー21c、21d、22c、22dともいう。
なお、車両1は、コーナーソナー21c、21d、22c、22dを省略しても良い。
なお、以下、本実施形態においては、主として車両1の進行方向が後方である場合を例として、具体的な説明を記載するが、例えば、車両1の進行方向が前方である場合には、後方ソナー22を用いて例示した機能について、前方ソナー21に当てはめて適用しても良い。
車両1が後方に直進する場合、車両1の進行方向に位置する障害物は、内寄りのソナー22a及びソナー22bにより検知される。また、車両1が後方に向かって左折又は右折する場合、左折又は右折先に位置する物体は、ソナー22c又はソナー22dにより検知される。
さらに、車両1の右側方から、車両1の右後方に障害物が進入する時は、ソナー22c又は第2後方センターソナー22aが最初に検知する。また、車両1の左側方から、車両1の左後方に障害物が進入する時は、ソナー22d又はソナー22bが最初に検知する。
また、ソナー21及びソナー22の設置場所及び数は、図1に示す例に限定されるものではない。なお、車両1は、ソナー21及びソナー22以外に、カメラ等の撮像装置、レーダー、GPS(Global Positioning System)信号を受信可能なアンテナ、及び受信したGPS信号に基づいて車両1の位置を表すGPS座標を特定するGPS装置(不図示)等をセンサとして備えても良い。
ここで、ソナー21及びソナー22の詳細について図2を用いて説明する。個々のソナー21及びソナー22を、ソナーモジュールともいう。ソナーモジュールは、コントローラ23、駆動回路241、受信回路242、及び圧電素子25を備える。
まず、駆動回路241、受信回路242、及び圧電素子25について説明する。ソナーモジュールは、圧電素子25に電圧を印加することにより、超音波を送信する。コントローラ23が駆動回路241を制御して、例えば、圧電素子25に50KHzの電圧を印加することにより、圧電素子25が同じ周波数の超音波を送信する。送信される超音波はパルス状である。当該パルス状の超音波は、路面や障害物にあたると反射して、一部がソナー21及びソナー22に返って来る。
また、圧電素子25は、返ってきた反射波の音圧を電圧に変換する。受信回路242は、圧電素子25によって音圧から変換された電圧を増幅した上で整流し、音波受信強度に変換する。当該変換された音波受信強度の時間変化を示す波形をエコー波形という。
受信信号と増幅された受信信号は交流であり、音波受信強度は増幅された受信信号を整流したものなので、交流と直流の違いがあるが、何れも受信信号を処理して得られたものなので、交流か直流かで区別せず、一括して受信信号と呼ぶことがある。受信回路242は、圧電素子25によって音圧から変換された電圧を増幅する不図示の増幅回路(アンプ)を備える。
また、ソナーモジュールは、センサ制御装置70の制御を受けて、周波数変調A又は周波数変調Aとは異なる周波数変調Bで超音波の送波を行う。周波数変調A及び周波数変調Bは、周波数変調パターンの一例である。
ここで、周波数変調A及び周波数変調Bについて図3乃至6を用いて説明する。
図3に示すように、ソナーモジュールは、周波数変調パターンとして、周波数変調Aを用いる場合、超音波の周波数を低い周波数から高い周波数に変化させて超音波を送波する。周波数変調Aは、第1パターン又は第2パターンの一例である。また、ソナーモジュールが、周波数変調Aを用いて送波した超音波の反射波を受波する場合、超音波が減衰するため、図4に示すように、送波時と比較して振幅が低下した超音波を受波することになる。
図5に示すように、ソナーモジュールは、周波数変調パターンとして、周波数変調Bを用いる場合、超音波の周波数を高い周波数から低い周波数に変化させて超音波を送波する。周波数変調Bは、第1パターン又は第2パターンの一例である。また、ソナーモジュールが、周波数変調Aを用いて送波した超音波の反射波を受波する場合、超音波が減衰するため、図6に示すように、送波時と比較して振幅が低下した超音波を受波することになる。
なお、本実施形態では、周波数変調パターンとして、周波数変調A及び周波数変調Bを用いているが、周波数変調パターンはこれに限定されない。例えば、周波数変調A又は周波数変調Bの何れか一方を一定周波数としてもよい。また、周波数変調A及び周波数変調Bとは異なるパターンで周波数変調を行ってもよい。
図2に戻り、コントローラ23について説明する。コントローラ23は、ソナーモジュールを統括制御する。コントローラ23は、通信回路231、タイマー232、波形メモリ233、閾値メモリ234、及び判定回路235を備える。コントローラ23は、伝送路27を介してセンサ制御装置70に接続される。なお、コントローラ23は、車両制御装置50等と伝送路27を介して接続されてもよい。
通信回路231は、コントローラ23と他の装置との間の通信を制御する。例えば、通信回路231は、伝送路27を介してセンサ制御装置70との間でデータの送受信を行う。通信回路231は、センサ制御装置70からソナー制御信号を受信する。また、通信回路231は、閾値を超える強度の反射波を受波したか否かを示す検知情報、及び車両1から対象までの距離を示す距離情報等を、センサ制御装置70へ送信する。
タイマー232は、時間を計測する。例えば、ソナー制御信号には超音波を送信する際の遅延時間が含まれる。タイマー232は、通信回路231がソナー制御信号を受信した時点から時間の計測を開始し、当該遅延時間経過後に駆動回路241を駆動する駆動信号を送信する。これにより、ソナーモジュールは、ソナー制御信号により定められた送信タイミングで超音波を送信することができる。
波形メモリ233は、エコー波形を記憶する。閾値メモリ234は、近距離干渉検知閾値810、障害物検知閾値811、及び遠距離干渉検知閾値812(何れも図12及び図14参照)を記憶する。近距離干渉検知閾値810は、第2閾値の一例である。また、障害物検知閾値811は、第1閾値の一例である。また、遠距離干渉検知閾値812は、第3閾値の一例である。近距離干渉検知閾値810、障害物検知閾値811、及び遠距離干渉検知閾値812については後述する。
判定回路235は、増幅された受信信号を閾値メモリ234に記憶された近距離干渉検知閾値810、障害物検知閾値811、及び遠距離干渉検知閾値812と比較する。より正確には、増幅された受信信号を整流して音波受信強度とし、この音波受信強度を各検知閾値と比較する。なお、以下の説明では、煩雑を避ける為に、単に、受信信号を閾値と比較する、と表現する場合がある。
判定回路235は、受信信号と各検知閾値との比較結果に基づいて、車両1から対象(近距離干渉が生じた位置、障害物の位置、及び遠距離干渉が生じた位置)までの距離を示す距離情報を算出する。判定回路235は、算出した距離情報を通信回路231に送出する。通信回路231は、判定回路235から送出された距離情報を、伝送路27を介してセンサ制御装置70に送信する。
図1に戻り、説明を続ける。操舵制御装置30は、車両1の舵角を制御する。操舵制御装置30は、舵角制御装置ともいう。操舵制御装置30は、例えば、車両1のパワーステアリングの操舵補助に有利な位置に配置される。
速度制御装置40は、車両1の加速及び制動を制御する。速度制御装置40は、例えば、エンジン又はモーターとブレーキの制御に有利な位置に配置される。
車両制御装置50は、車両1の各種挙動を制御する装置であり、例えば、操舵制御装置30及び速度制御装置40の近傍に配置される。
HMI装置60は、情報を表示可能なディスプレイ(図示しない)と、ユーザによる操作を受け付け可能なタッチパネル又はスイッチ等を含んでもよい。なお、ディスプレイとタッチパネルとは一体の装置として構成されても良い。ディスプレイは、表示部ともいう。タッチパネル及びスイッチを、操作部ともいう。また、HMI装置60に含まれる表示部及び操作部は、運転席周辺に配置される。
警報装置80は、車両制御装置50、センサ制御装置70によって検知された他の車両、障害物を、運転手に警告を報知する。なお、警報装置80は、HMI装置60に含まれる構成でもよい。
センサ制御装置70は、ソナーモジュールを制御する。センサ制御装置70、ソナーモジュールは、本実施形態における障害物検知装置の一例である。また、障害物検知装置は、車載システム100全体、あるいは車載システム100に含まれる操舵制御装置30、速度制御装置40、車両制御装置50、HMI装置60及び警報装置80の何れかが含まれるものとしても良い。
操舵制御装置30、速度制御装置40、車両制御装置50、HMI装置60及びセンサ制御装置70は、例えば、CAN(Controller Area Network)等のローカルエリアネットワークで有線接続される。また、ソナー21、ソナー22及び撮像装置16は、ローカルエリアネットワークに接続しても良いし、センサ制御装置70又は車両制御装置50と専用の配線で接続されても良い。
次に、センサ制御装置70のハードウェア構成について説明する。図7に示すように、センサ制御装置70は、CPU(Central Processing Unit)11A、ROM(Read Only Memory)11B、RAM(Random Access Memory)11C、I/F(インタフェース)11D、フラッシュメモリ11E等がバス11Fにより相互に接続されており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
CPU11Aは、センサ制御装置70全体を制御する演算装置である。なお、CPU11Aは、プロセッサの一例であり、他のプロセッサ又は処理回路がCPU11Aの代わりに設けられても良い。ROM11Bは、CPU11Aによる各種処理を実現するプログラム等を記憶する。RAM11Cは、例えば、センサ制御装置70の主記憶装置であり、CPU11Aによる各種処理に使用するデータを記憶する。
I/F11Dは、データを送受信するためのインタフェースである。また、I/F11Dは、車両1内のCAN等を介して車両1に搭載された他の装置との間で情報の送受信をしても良い。また、フラッシュメモリ11Eは、書き込み可能な不揮発性の記憶媒体の一例である。ROM11B、RAM11C、及びフラッシュメモリ11Eは、記憶部ともいう。なお、センサ制御装置70は、フラッシュメモリ11Eの代わり、あるいはフラッシュメモリ11Eに加えて、HDD(Hard Disk Drive)等の他の記憶装置を備えても良い。
また、操舵制御装置30、速度制御装置40、車両制御装置50及びHMI装置60のハードウェア構成についても、例えば、CPU等の処理回路、ROM、RAM、I/F、及びフラッシュメモリ等を備えるものとする。
図8に示すように、センサ制御装置70は、第1検知部701、ソナー制御部702、取得部703及び第2検知部704を備える。なお、センサ制御装置70が備える機能はこれに限定されない。
第1検知部701は、ソナーモジュールを動作させるトリガとなる行為を検知する。例えば、第1検知部701は、車両の後退開始を検知する。この場合、第1検知部701は、車両1の運転手がギアをリバースに入れた際にバッテリから出力される電気信号(以下、+Bともいう)を、ソナー22を動作させるトリガとなる信号として検知する。
ソナー制御部702は、ソナーモジュールを制御するソナー制御信号を生成する。ソナーモジュールは、ソナー制御信号に従い、超音波信号を生成する。
また、ソナー制御部702は、第2検知部704の検知結果に基づいて、超音波に施す周波数変調パターンと超音波の送波タイミングとを決定する。ソナー制御部702は、決定部の一例である。例えば、ソナー制御部702は、第2検知部704の検知結果に基づいて、超音波を送波するための周波数変調パターン及び送波タイミングを決定し、決定に従ってソナー制御信号を生成する。
取得部703は、ソナーモジュールから検知情報及び距離情報を取得する。具体的には、取得部703は、I/F11Dを介して受信したソナーモジュールの検知情報及び距離情報を取得する。
第2検知部704は、ソナーモジュールが受信した超音波の反射波に基づき、超音波の送波方向に存在する物体を検知する。この場合の第2検知部は、物体検知部の一例である。
また、第2検知部704は、ソナーモジュールが受信した超音波に基づき、超音波を送波した車両1のソナーモジュールとは異なる送信部から送波された他の超音波を干渉として検知する。この場合の第2検知部704は、干渉検知部の一例である。ここで、本明細書において、干渉とは、超音波が重なって互いに強め合い、又は弱め合う現象のことをいうものとする。
具体的には、第2検知部704は、取得部703により取得されたソナーモジュールの検知情報及び距離情報に基づいて、近距離干渉の有無、障害物の有無、及び遠距離干渉の有無を検知する。
以下、図9乃至図33を参照し、具体例を挙げてセンサ制御装置70が実行する処理について説明する。以下の説明では、図9に示すように、車両1Aと車両1Bとが後ろ向きに向き合っている場面を例に説明する。
図10を用いて、実施形態に係る車両1Aの各部の処理の流れを説明する。まず、前提として車両1Aの運転手がギアをリバースに入れる操作を行ったものとする。これにより、バッテリは、+Bを出力する。第1検知部701は、+Bを検知し、車両1Aの後退開始を検知する(処理7011)。
ソナー制御部702は、予め定めた周波数変調パターン及び送信タイミングに従い、超音波を送信するようにソナー22を制御するソナー制御信号を生成する(処理7021)。
具体的には、ソナー制御部702は、周波数変調パターンを周波数変調Aとし、予め定めた遅延時間に従い、ソナー制御信号を生成する。なお、本実施形態では、処理7021において、予め定めた周波数変調パターンを周波数変調Aとしているが、予め定めた周波数変調パターンを周波数変調Bとしてもよい。
ソナー制御部702は、生成したソナー制御信号をI/F11Dを介してソナー22a及びソナー22cに出力する。ここで、ソナー制御部702は、ソナー22cに対しては、ソナー22aが超音波を送波した後、一定期間経過後に、超音波を送波するようにソナー制御信号を生成する。
ソナー22a及びソナー22cは、通信回路231を介してソナー制御信号を受信する。そして、ソナー22aは、受信したソナー制御信号に基づき、超音波を送波する(処理2221)。具体的には、ソナー22aは、周波数変調パターンを周波数変調A、通常の遅延時間で超音波を送波する。
ここで、車両制御装置50は、ソナー22aが超音波を送波した後に、車両1Aを後退させるための制御信号(以下、リバース信号ともいう)を送信する(処理501)。従来の車両においては、リバース信号の検知に合わせてソナーが超音波を送波する構成が採用されている場合が多い。
これに対し、本実施形態では、+Bの検知に合わせてソナー22aが超音波を送波する構成としている。したがって、ソナー22aは、リバース信号の検知に合わせてソナーが超音波を送波する場合よりも、図10に矢印ATで表した時間分早く超音波を送波することができる。これにより、より早く障害物を検知することができる。
ここで、図11を用いて、実施形態に係る車両1Aの各部の処理の流れを説明する。図11の横軸は時間軸を表している。以下の図面においても、時間を表す矢印が記載されている場合、横軸は時間軸を表しているものとする。ソナー22aによる超音波の送波後(処理2221)、ソナー22aは、送波した超音波の反射波を受波する処理を行う(処理2222)。また、ソナー22cは、処理2221でソナー22aが送波した超音波の反射波を受波する処理を行う(処理2211)。また、ソナー22bは、処理2221でソナー22aが送波した超音波の反射波を受波する処理を行う(処理2231)。
また、ソナー22cは、ソナー22aによる超音波の送波(処理2221)から一定時間経過後に、受信したソナー制御信号に基づき、超音波を送波する(処理2212)。ソナー22cによる超音波の送波後、ソナー22cは、処理2212で送波した超音波の反射波を受波する処理を行う(処理2213)。
ソナー22a、ソナー22c、及びソナー22bの判定回路235は、受信信号と、近距離干渉検知閾値810、障害物検知閾値811、及び遠距離干渉検知閾値812とを夫々比較し、距離情報を算出する。
ソナー22a、ソナー22c、及びソナー22bの通信回路231は、距離情報をセンサ制御装置70へ送信する。センサ制御装置70は、I/F11Dを介して距離情報を受信し、第2検知部704は、当該距離情報に基づいて、障害物の有無を検知する(処理7041)。
なお、本実施形態では、誤検知を避けるために、第2検知部704は、ソナーモジュールが、送波した反射波を複数回(例えば3回)連続して受信した場合に障害物があると検知することとしている。なお、本実施形態では反射波を3回連続して受信した場合を障害物検知の条件とする。
ここで、図12を参照して、ソナー22の判定回路235の距離情報算出処理及びセンサ制御装置70の第2検知部704の障害物検知処理について説明する。なお、本実施形態では、受信信号とは受波した超音波信号を整流した信号のことをいうものとする。
図12は、処理2222で受波したソナー22aの反射波を整流した受信信号、及び処理2211で受波したソナー22cの反射波を整流した受信信号と、近距離干渉検知閾値810、障害物検知閾値811、及び遠距離干渉検知閾値812と、送波時の周波数変調パターンである周波数変調A801との関係を表している。
図12の実線の波形は、障害物が存在する場合の受信信号の一例を表している。具体的には、図12に示す受信信号は、障害物の存在を示す受波のピークP1を含む。
また、図12の点線の波形は、他の車両が発する超音波の影響により、近距離干渉及び遠距離干渉が生じた場合の受信信号の一例を示している。障害物が存在することに加えて、近距離干渉が生じている場合、受信信号には、2つの受波のピークP2、P1が存在することになる。また、障害物が存在することに加えて、遠距離干渉が生じている場合、受信信号には、2つの受波のピークP1、P3が存在することになる。
また、障害物が存在することに加えて、近距離干渉及び遠距離干渉が生じている場合、受信信号には、3つの受波のピークP2、P1、P3が存在することになる。
例えば、図9に示した状況において、車両1Bが存在する位置よりも車両1Aに近い位置で干渉が生じている場合、ソナー22は、車両1Bで反射した反射波を受波する前に、車両1Bのソナー22が発した超音波や当該超音波の反射波等の干渉波を受波する。このため、車両1Bが反射した反射波を表すピークP1よりも前に、主に車両1Bによる近距離干渉を表すP2が出現することになる。
また、この場合、車両1Aに近い位置で干渉が生じているため、ピークP2の振幅は、車両1Bで反射した反射波を表すピークP1の振幅よりも大きくなる。そして、図12に示すように、ピーク位置の信号強度は振幅が大きくなるほど小さくなるため、信号強度はピークP1>ピークP2となる。
なお、近距離干渉検知閾値810は、近距離干渉か否かを識別するための信号強度の閾値である。具体的には、ピークP1>ピークP2の関係に基づき、近距離干渉検知閾値810は、障害物検知閾値811よりも小さい値が設定される。
また、例えば、図9の状況において、車両1Bが存在する位置よりも遠い位置で干渉が生じている場合、ソナー22は、車両1Bが反射した反射波を受波した後に、多重反射により生じた干渉波等を受波する。このため、車両1Bが反射した反射波を表すピークP1よりも後に、主に多重反射による遠距離干渉を表すP3が存在することになる。
また、この場合、車両1Aに遠い位置で干渉が生じているため、ピークP3の振幅は、車両1Bが反射した反射波を表すピークP1の振幅よりも小さくなる。そして、図12に示すように、ピーク位置の信号強度は振幅が大きくなるほど小さくなるため、信号強度はピークP1<ピークP3となる。
なお、遠距離干渉検知閾値812は、遠距離干渉か否かを識別するための信号強度の閾値である。具体的には、ピークP1<ピークP3の関係に基づき、遠距離干渉検知閾値812は、障害物検知閾値811よりも大きい値が設定される。
次いで、判定回路235による距離情報の算出処理について説明する。まず、判定回路235は、受信信号と障害物検知閾値811とを比較し、障害物検知閾値811を下回るピークの有無を判定する。障害物検知閾値811を下回るピークがある場合、判定回路235は、障害物検知閾値811を下回るピークの数を判定する。
障害物検知閾値811を下回るピークが1つの場合、判定回路235は、ピークP1又はP2が存在すると判定する。この場合、判定回路235は、近距離干渉検知閾値810を下回るピークの有無を判定する。
障害物検知閾値811を下回るピークが1つ、かつ、当該ピークが近距離干渉検知閾値810を下回る場合、判定回路235は、ピークP2が存在すると判定し、図12に示すA1Kの距離値を距離情報として算出する。
一方、障害物検知閾値811を下回るピークが1つ、かつ、当該ピークが近距離干渉検知閾値810以上の場合、判定回路235は、ピークP1が存在すると判定する。この場合、判定回路235は、ピークP1以外に遠距離干渉検知閾値812を下回るピークがあるか否かを判定する。
障害物検知閾値811を下回るピークが1つ、かつ、当該ピーク以外に、遠距離干渉検知閾値812を下回るピークがある場合、判定回路235は、ピークP1及びP3が存在すると判定し、図12に示すA1及びA1Eの2つの距離値を距離情報として算出する。
一方、障害物検知閾値811を下回るピークが1つ、かつ、当該ピーク以外に、遠距離干渉検知閾値812を下回るピークがない場合、判定回路235は、ピークP1が存在すると判定し、図12に示すA1の距離値を距離情報として算出する。
また、障害物検知閾値811を下回るピークが2つの場合、判定回路235は、受信信号と近距離干渉検知閾値810とを比較し、近距離干渉検知閾値810を下回るピークの有無を判定する。
なお、ソナーはToF(Time of flight)による距離検知を行っている。また、距離に応じて、反射波の波高は減衰する為、各閾値の設定は、物体までの距離に応じて決めてもよい。
障害物検知閾値811を下回るピークが2つ、かつ、当該2つのピークのうち、少なくとも一方のピークが近距離干渉検知閾値810を下回る場合、判定回路235は、ピークP2及びP1が存在すると判定する。このとき、判定回路235は、最も振幅が大きいピークをP2、次に振幅の大きいピークをP1とし、図12に示すA1K及びA1の2つの距離値を距離情報として算出する。
一方、障害物検知閾値811を下回るピークが2つ、かつ、当該2つのピークの両方が近距離干渉検知閾値810以上の場合、判定回路235は、ピークP1及びP3が存在すると判定する。このとき、判定回路235は、最も振幅が大きいピークをP1、次に振幅の大きいピークをP3とし、図12に示すA1及びA1Eの2つの距離値を距離情報として算出する。
また、障害物検知閾値811を下回るピークが3つ以上存在する場合、判定回路235は、近距離干渉検知閾値810を下回るピークの有無を判定する。
障害物検知閾値811を下回るピークが3つ以上、かつ、当該3つ以上のピークのうち、少なくとも一つのピークが近距離干渉検知閾値810を下回る場合、判定回路235は、ピークP2、P1及びP3が存在すると判定する。このとき、判定回路235は、最も振幅が大きいピークをP2、次に振幅の大きいピークをP1、その次に振幅の大きいピークをP3とし、図12に示すA1K、A1及びA1Eの3つの距離値を距離情報として算出する。
なお、判定回路235は、ピークP3よりも遅い時間に存在するピークについてはピークとして検知しなくてもよい。
一方、障害物検知閾値811を下回るピークが3つ以上、かつ、当該3つ以上のピークの全てが近距離干渉検知閾値810以上の場合、判定回路235は、P1及びP3が存在すると判定する。このとき、判定回路235は、最も振幅が大きいピークをP1、次に振幅の大きいピークをP3とし、図12に示すA1及びA1Eの2つの距離値を距離情報として算出する。
なお、判定回路235は、ピークP3よりも遅い時間に存在するピークについてはピークとして検知しなくてもよい。
また、障害物検知閾値811を下回るピークが存在しない場合、判定回路235は、判定回路235は、遠距離干渉検知閾値812を下回るピークの有無を判定する。障害物検知閾値811を下回るピークが存在せず、かつ、受信信号のうち、最も振幅が大きい部分の振幅が遠距離干渉検知閾値812を下回る場合、判定回路235は、ピークP3が存在すると判定する。判定回路235は、当該部分をピークP3とし、図12に示すA1Eの距離値を距離情報として算出する。
一方、障害物検知閾値811を下回るピークが存在せず、受信信号のうち、最も振幅の大きい部分の振幅が遠距離干渉検知閾値812以上の場合、判定回路235は、A1K、A1及びA1Eの全ての距離値が算出されなかった旨の情報を距離情報とする。
判定回路235により算出された距離情報は、通信回路231に送出される。通信回路231は、判定回路235により送出された距離情報をセンサ制御装置70へ送信する。そして、送信された距離情報は、センサ制御装置70の取得部703により取得される。
なお、図12は、処理2222で受波したソナー22aの反射波を整流した受信信号、及び処理2211で受波したソナー22cの反射波を整流した受信信号について説明したが、処理2231で受波した第2センターソナー22bの反射波を整流した受信信号についても、図12と同様である。
次いで、第2検知部704による障害物の検知処理について説明する。図11の処理7041の例では、第2検知部704は、処理2222、処理2211、及び処理2231で受波された反射波を整流した受信信号から算出された距離情報に基づいて、障害物の有無を検知する。
具体的には、処理2222、処理2211、及び処理2231で受波された受信信号の全てにおいて、A1の距離値が算出されている場合、第2検知部704は、車両1Aの周囲に障害物が存在することを検知する。一方、上記以外の場合、第2検知部704は、車両1Aの周囲に障害物が存在しないことを検知する。
なお、処理2222、処理2211、及び処理2231で受波された反射波を整流した受信信号に基づいて、夫々算出されたA1の距離値の差が予め定めた閾値を超える場合、第2検知部704は、処理2222、処理2211、及び処理2231で受波された受信信号の全てでA1の距離値が算出されていても、車両1Aの周囲に障害物が存在しないと検知してもよい。
図11に戻り、説明を続ける。ソナー制御部702は、処理7041の第2検知部704の検知結果に基づいて、ソナー制御信号を生成する(処理7022)。具体的には、第2検知部704により障害物が存在しないことが検知された場合、ソナー制御部702は、周波数変調パターンを周波数変調Aとし、予め定めた遅延時間に従い、超音波を送信するようにソナー22を制御するソナー制御信号を生成する。
一方、第2検知部704により障害物が存在することが検知された場合、ソナー制御部702は、周波数変調パターンを周波数変調Aに決定し、予め定めた遅延時間に従い、ソナー制御信号を生成する。なお、本実施形態では、処理7022において、障害物を検知した場合の周波数変調パターンを周波数変調Aとしているが、障害物を検知した場合の周波数変調パターンを周波数変調Bとしてもよい。
ここで、図11の例では、処理7041において、第2検知部704により障害物が検知され、処理7022において、周波数変調パターンを周波数変調Aとし、予め定めた遅延時間に従い、超音波を送信するようにソナー22を制御するソナー制御信号を生成するものとする。
また、図11の処理7022において、ソナー制御部702は、生成したソナー制御信号をI/F11Dを介してソナー22b及びソナー22dに送信する。ここで、ソナー制御部702は、ソナー22dに対しては、ソナー22bが1回目の超音波を送波した後、一定期間経過後に、1回目の超音波を送波するようにソナー制御信号を生成する。
ソナー22b及びソナー22dは、通信回路231を介してソナー制御信号を受信する。そして、ソナー22bは、受信したソナー制御信号に従い、1回目の超音波を送波する(処理2232)。具体的には、ソナー22bは、周波数変調パターンを周波数変調A、通常の遅延時間で1回目の超音波を送波する。
ここで、図13を用いて、実施形態に係る車両1Aの各部の処理の流れを説明する。ソナー22bによる超音波の送波後、ソナー22bは、送波した1回目の超音波の反射波を受波する処理を行う(処理2233)。また、ソナー22dは、ソナー22bが送波した1回目の超音波の反射波を受波する処理を行う(処理2241)。
また、ソナー22aは、ソナー22bが送波した1回目の超音波の反射波を受波する処理を行う(処理2223)。
また、ソナー22dは、ソナー22bによる1回目の超音波の送波から一定時間経過後に、受信したソナー制御信号に従い、1回目の超音波を送波する(処理2242)。ソナー22dによる超音波の送波後、ソナー22dは、送波した1回目の超音波の反射波を受波する処理を行う(処理2243)。
ソナー22a、ソナー22c、及びソナー22bの判定回路235は、受信信号と、近距離干渉検知閾値810、障害物検知閾値811、及び遠距離干渉検知閾値812とを夫々比較し、距離情報を算出する。
ソナー22a、ソナー22c、及びソナー22bの通信回路231は、距離情報をセンサ制御装置70へ送信する。センサ制御装置70は、I/F11Dを介して距離情報を受信し、第2検知部704は、当該距離情報に基づいて、干渉を検知する(処理7042)。
ここで、図14を参照して、ソナー22の判定回路235の距離情報算出処理及びセンサ制御装置70の第2検知部704の干渉検知処理について説明する。
図14は、処理2233で受波したソナー22bの反射波を整流した受信信号、及び処理2241で受波したソナー22dの反射波を整流した受信信号と、近距離干渉検知閾値810、障害物検知閾値811、及び遠距離干渉検知閾値812と、送波時の周波数変調パターンである周波数変調A821又は周波数変調B822との関係を表している。
判定回路235の処理は、図12の場合と略同様であるが、処理2233、処理2241、及び処理2223の処理後において、判定回路235は、A1の距離値の代わりに、A2又はB2の距離値を、A1Kの代わりに、A2K又はB2Kの距離値を、A1Eの距離値の代わりに、A2E又はB2Eの距離値を算出する。
なお、ソナー22b及びソナー22dが周波数変調Aで送波を行った場合、判定回路235は、A2、A2K、及びA2Eを算出する。また、ソナー22b及びソナー22dが周波数変調Bで送波を行った場合、判定回路235は、B2、B2K、及びB2Eを算出する。
次いで、第2検知部704による干渉の検知処理について説明する。図13の処理7042の例では、まず、第2検知部704は、処理2233、処理2241、及び処理2223で受波された反射波を整流した受信信号から算出された距離情報に基づいて、近距離干渉の有無、障害物の有無、及び遠距離干渉の有無を検知する。
具体的には、処理2233、処理2241、及び処理2223で受波された反射波を整流した受信信号の全てにおいて、A2K又はB2Kの距離値が算出されている場合、第2検知部704は、車両1Aに近距離干渉が存在することを検知する。一方、上記以外の場合、第2検知部704は、車両1Aに近距離干渉が存在しないことを検知する。
また、処理2233、処理2241、及び処理2223で受波された反射波を整流した受信信号の全てにおいて、A2又はB2の距離値が算出されている場合、第2検知部704は、車両1Aの周囲に障害物が存在することを検知する。一方、上記以外の場合、第2検知部704は、車両1Aの周囲に障害物が存在しないことを検知する。
また、処理2233、処理2241、及び処理2223で受波された反射波を整流した受信信号の全てにおいて、A2E又はB2Eの距離値が算出されている場合、第2検知部704は、車両1Aに遠距離干渉が存在することを検知する。一方、上記以外の場合、第2検知部704は、車両1Aに遠距離干渉が存在しないことを検知する。
そして、第2検知部704は、A1、A1K、A1E、A2(又はB2)、A2K(又はB2K)、及びA2E(又はB2E)の距離値に基づいて、次回送波する超音波の周波数変調パターン(周波数変調A又は周波数変調B)及び送信タイミング(遅延時間なし又は遅延時間延長)の決定に用いられる干渉パターンを検知する。
ここで、図15乃至図32を用いて、第2検知部704による干渉パターンの検知処理について説明する。図15は、図9に示した車両1Aが、車両1Bが存在する方向(図9のX軸の負方向)へ後進し、車両1Bが、車両1Aが存在する方向(図9のX軸の正方向)へ後進する場合の、車両1A及び車両1Bとの干渉の位置関係の変化を表している。
図15に示すように、車両1Aが車両1Bの方向に向かって後進を始め、車両1Bが車両1Aの方向に向かって後進を始め、車両1Aのソナー22aが超音波を送波した場合、当該超音波は、送波時間ST経過後に車両1Bの後端部に到達する。
そして、車両1Bの後端部で反射された反射波は、当該時点から更に反射時間RT経過後に、車両1Aのソナー22a及びソナー22cで受波される。したがって、車両1Aのソナー22a及びソナー22cの判定回路235により、A1の距離値、例えば車両1Bまでの距離値が算出される。
また、車両1Aのソナー22a及びソナー22cは、送波時間STが経過する前に、車両1Bから送波された超音波を受波する。このため、近距離干渉KKが生じる。したがって、車両1Aのソナー22a及びソナー22cの判定回路235により、A1Kの距離値、例えば近距離干渉KKに係る距離値が算出される。
その後、更に車両1Aのソナー22bが超音波を送波すると、送波時間ST経過後に超音波が車両1Bの後端部に到達する。そして、当該時点から更に反射時間RT経過後に反射波がソナー22b及びソナー22dで受波される。したがって、車両1Aのソナー22a及びソナー22cの判定回路235により、A2の距離値、例えば車両1Bまでの距離値が算出される。
また、車両1Aのソナー22b及びソナー22dは、送波時間STが経過する前に、車両1Bから送波された超音波を受波する。このため、近距離干渉KKが生じる。したがって、車両1Aのソナー22b及びソナー22dの判定回路235により、A2Kの距離値、例えば近距離干渉KKに係る距離値が算出される。
また、車両1Aが車両1Bの方向に後進し、車両1Bが車両1Aの方向に後進しているため、車両1Aのソナー22aが超音波を送波した時点よりも、車両1Aのソナー22bが超音波を送波した時点の方が、車両1Aと車両1Bとの距離が近付いている。したがって、A2の距離値は、A1よりも小さくなり、A2Kの距離値は、A1Kの距離値よりも小さくなる。
このため、時間経過と共に、車両1Bは、車両1Aに近付いていき、近距離干渉KKが生じる位置(以下、干渉位置ともいう)も車両1Aに近付いていくことになる。
なお、多重反射等により遠距離干渉EKが発生した場合も上記の近距離干渉KKの場合と同様に、時間経過と共に遠距離干渉EKの干渉位置も車両1Aに近付いていくことになる。
図16は、図9に示した車両1Aが、車両1Bが存在する方向とは逆方向(図9のX軸の正方向)へ移動し、車両1Bが、車両1Aが存在する方向とは逆方向(図9のX軸の負方向)へ移動する場合の車両1A及び車両1Bとの干渉の位置関係の変化を表している。
図16では、車両1Aが車両1Bとは逆方向に移動し、車両1Bが車両1Aとは逆方向に移動しているため、車両1Aのソナー22aが超音波を送波した時点よりも、車両1Aのソナー22bが超音波を送波した時点の方が、車両1Aと車両1Bとの距離が遠のいている。したがって、A2の距離値は、A1よりも大きくなり、A2Kの距離値は、A1Kの距離値よりも大きくなる。
このため、時間経過と共に、車両1Bは、車両IAから遠のいていき、近距離干渉の干渉位置も車両1Aから遠のいていくことになる。
なお、遠距離干渉EKが発生した場合も上記の近距離干渉KKの場合と同様に、時間経過と共に遠距離干渉EKの干渉位置も車両1Aから遠のいていくことになる。
このように、車両1Aと障害物、車両1Aと近距離干渉KKの干渉位置、及び車両1Aと遠距離干渉の干渉位置には、図15及び図16を用いて説明した関係が成り立つ。このことから、第2検知部704は、A1の距離値とA2(又はB2)の距離値との比較、A1Kの距離値とA2K(又はB2K)の距離値との比較、及びA1Eの距離値とA2E(又はB2E)の距離値との比較を行い、車両1Aの位置と、近距離干渉の干渉位置、障害物の位置、及び遠距離干渉の干渉位置との関係を表す干渉パターンを検知する。
なお、本実施形態では、干渉パターンの検知に用いる、A1、A1K、及びA1Eの距離値は、ソナー22aから取得した値を用いるものとするが、ソナー22cから取得した値、ソナー22bから取得した値、及びソナー22aから取得した値の平均値又は中央値を用いてもよい。
また、A2(又はB2)、A1K、A2K(又はB2K)、A1K、及びA2K(又はB2K)の距離値は、ソナー22bから取得した値を用いるものとするが、ソナー22dから取得した値、ソナー22aから取得した値、及びソナー22aから取得した値の平均値又は中央値を用いてもよい。
また、ソナー制御部702は、第2検知部704により検知された干渉パターン基づいて、ソナー制御信号を生成する。
以下、第2検知部704による干渉パターンの検知処理、及びソナー制御部702による次回送波する超音波の周波数変調の種類(周波数変調A又は周波数変調B)及び超音波の送波タイミング(早くする又は遅くする)の決定処理(以下、超音波の送波条件ともいう)について説明する。
本実施形態において、第2検知部704は、フラッシュメモリ11E等に記憶された、干渉パターンの検知、及び次回送波する超音波の送波条件を決定するデータテーブルに基づいて、干渉パターンを検知する。また、ソナー制御部702は、データテーブルに基づいて、次回送波する超音波の送波条件を決定する。
図17及び図18のデータテーブルの「No.」は、干渉パターンを識別する番号を表している。また、「干渉パターン」の「ソナー22a/22c(周波数変調A又は周波数変調B)」は、1回目の超音波の送波元及び超音波の送波に使用した周波数変調パターンを表している。また、「干渉パターン」の「ソナー22b/22d(周波数変調A又は周波数変調B)」は、2回目の超音波の送波元及び超音波の送波に使用した周波数変調パターンを表している。
また、「送波条件」の「ソナー22a/22c」は、3回目の超音波の送波元を表している。また、「送波条件」の「周波数変調」は、3回目の超音波の送波に用いる周波数変調パターンを表している。また、「送波条件」の「送波タイミング」は、3回目の超音波の送波の送波タイミングを早くするか、遅くするかを表している。
なお、本実施形態では、「送波タイミングを早くする」とは、ソナー21又はソナー22が、予め定められた通常の遅延時間を無くして超音波を送波することをいう。また、「送波タイミングを遅くする」とは、ソナー21又はソナー22が、予め定められた通常の遅延時間を、予め定められた時間分延長して超音波を送波することをいう。
また、「干渉パターン」の「ソナー22a/22c(周波数変調A)」の「近距離干渉」は、A1Kの距離値が計測されたか否か(近距離干渉が検知されたか否か)を表している。また、「干渉パターン」の「ソナー22a/22c(周波数変調A)」の「障害物」は、A1の距離値が計測されたか否か(障害物が検知されたか否か)を表している。また、「干渉パターン」の「ソナー22a/22c(周波数変調A)」の「遠距離干渉」は、A1Eの距離値が計測されたか否か(遠距離干渉が検知されたか否か)を表している。
また、「干渉パターン」の「ソナー22b/22d(周波数変調A)」の「近距離干渉」は、A1Kの距離値とA2K(又はB2K)の距離値との関係を表している。また、「干渉パターン」の「ソナー22b/22d(周波数変調A)」の「障害物」は、A1の距離値とA2(又はB2)の距離値との関係を表している。また、「干渉パターン」の「ソナー22b/22d(周波数変調A)」の「遠距離干渉」は、A1Eの距離値とA2E(又はB2E)の距離値との関係を表している。
ここで、図17は、本実施形態に係るデータテーブルのうち、A1の距離値が計測された場合の干渉パターンを表す部分を抜粋したものである。また、図18は、本実施形態に係るデータテーブルのうち、A1の距離値が計測されなかった場合の干渉パターンを表す部分を抜粋したものである。
第2検知部704は、データテーブルを参照し、取得部703により距離情報として取得された、A1、A1K、A1E、A2(又はB2)、A2K(又はB2K)、A2E(又はB2E)の距離値から、干渉パターンを特定する。例えば、取得部703により、A1の距離値及びA2の距離値が取得され、他の距離値は取得されず、かつ、A1の距離値>A2の距離値であった場合、第2検知部704は、データテーブルを参照し、干渉パターンが「No.1」であることを特定する。
また、この場合、ソナー制御部702は、データテーブルを参照し、干渉パターン「No.1」に対応する送波条件である、周波数変調「周波数変調B」及び送信タイミング「早くする」を送波条件として決定する。
ここで、データテーブルが図17及び図18のように設定される理由について、図19乃至図29を用いて説明する。なお、図19乃至図29では障害物を他の車両であるものとする。
図19の「ソナー22a/ソナー22c:1回目」は、ソナー22a/ソナー22cによる1回目の超音波の送波及び受波を表している。また、「ソナー22b/ソナー22d:1回目」は、ソナー22b/ソナー22dによる1回目の超音波の送波及び受波を表している。また、図19の「ソナー22a/ソナー22c:2回目」は、1回目に送波された超音波の受波結果に基づいて決定される送波条件でのソナー22a/ソナー22cによる2回目の超音波の送波及び受波を表している。
なお、決定された送波条件との比較のため、予め定められた遅延時間で2回目の超音波の送波及び受波を行った場合の例を点線の「遅延時間」、「送」で表している。
干渉パターン「No.1」は、1回目の超音波の送波でA1の距離値が計測され、2回目の超音波の送波でA2の距離値が計測され、A1の距離値>A2の距離値となる状況である。これは、他の車両が車両1に近付いていることを表している。また、A1Kの距離値及びAIEの距離値が計測されていないことから、近距離干渉も遠距離干渉も生じていないことがわかる。
この場合、他の車両が車両1に近付いていることから、車両1と他の車両とが衝突する可能性があり、早く他の車両を検知することが求められる。そこで、センサ制御装置70は、超音波の送波タイミングを早くする。これにより、障害物を早く検知できるようになる。このため、センサ制御装置70は、早期に他の車両を検知し、運転手に警告を報知することで車両1と他の車両とが衝突する可能性を低減できる。
したがって、干渉パターン「No.1」では、送波タイミングを早くすることとしている。なお、本実施形態では、送波タイミングを早くする場合、周波数変調パターンを周波数変調A、送波タイミングを遅くする場合、周波数変調パターンを周波数変調Bとすると定めているため、この場合の周波数変調パターンは、周波数変調Bとなる。
図20に示す干渉パターン「No.2」は、1回目の超音波の送波でA1の距離値が計測され、2回目の超音波の送波でA2の距離値が計測され、A1の距離値≦A2の距離値となる状況である。これは、他の車両が車両1から遠のいていることを表している。また、A1Kの距離値及びAIEの距離値が計測されていないことから、近距離干渉も遠距離干渉も生じていないことがわかる。
この場合、他の車両が車両1から遠のいていることから、車両1と他の車両とが衝突する可能性は低い。そこで、センサ制御装置70は、超音波の送波タイミングを遅くする。これにより、より遠くにある障害物を検知できるようになる。このため、センサ制御装置70は、他の車両が更に遠ざかった場合でも、他の車両を検知できる。したがって、干渉パターン「No.2」では、送波タイミングを遅くすることとしている。
図21に示す干渉パターン「No.3」は、1回目の超音波の送波でA1の距離値が計測され、2回目の超音波の送波では何れの距離値も計測されない状況である。これは、2回目の超音波の送波では他の車両が検知されないことを表している。また、A1Kの距離値及びAIEの距離値が計測されていないことから、近距離干渉KKも遠距離干渉EKも生じていないことがわかる。
この場合、他の車両が検知されないことから、送波タイミングを早くしても遅くしても構わない。ただし、A2の距離値が計測されない場合に送波タイミングをどうするかを決めるため、図17のデータテーブルでは、A2の距離値が計測されない場合、送波タイミングを早くすると定めている。このため、干渉パターン「No.3」では、送波タイミングを早くすることとしている。
図22に示す干渉パターン「No.4」は、1回目の超音波の送波でA1の距離値が計測され、2回目の超音波の送波でA2Kの距離値及びA2の距離値が計測され、A1の距離値≦A2の距離値となる状況である。これは、近距離干渉KKがあり、他の車両が車両1から遠のいていることを表している。
この場合、近距離干渉KKが生じているため、超音波を遅く送波することにより、近距離干渉KKの干渉位置に超音波が到達するまでの時間を長くすることができる。これにより、他の車両が送波した超音波による干渉が起こる可能性を低減できる。このため、干渉パターン「No.4」では、送波タイミングを遅くすることとしている。
図23に示す干渉パターン「No.5」は、1回目の超音波の送波でA1の距離値が計測され、2回目の超音波の送波でA2Kの距離値及びA2の距離値が計測され、A1の距離値>A2の距離値となる状況である。これは、近距離干渉KKがあり、他の車両が車両1に近付いていることを表している。
この場合、近距離干渉KKが生じているため、干渉パターン「No.4」と同様に、干渉パターン「No.5」では、送波タイミングを遅くすることとしている。
図24に示す干渉パターン「No.6」は、1回目の超音波の送波でA1の距離値が計測され、2回目の超音波の送波でA2Kの距離値が計測され、A1の距離値>A2の距離値となる状況である。これは、近距離干渉KKがあり、2回目の超音波の送波では他の車両が検知されないことを表している。
この場合、近距離干渉KKが生じているため、干渉パターン「No.4」と同様に、干渉パターン「No.5」では、送波タイミングを遅くすることとしている。
図25に示す干渉パターン「No.7」は、1回目の超音波の送波でA1の距離値が計測され、2回目の超音波の送波でA2の距離値及びA2Eの距離値が計測され、A1の距離値>A2の距離値となる状況である。これは、遠距離干渉EKがあり、他の車両が車両1に近付いていることを表している。
この場合、遠距離干渉EKが生じているが、遠距離干渉の影響は小さく、他の車両が車両1に近付いているため、干渉パターン「No.1」と同様に、干渉パターン「No.7」では、送波タイミングを早くすることとしている。
図26に示す干渉パターン「No.8」は、1回目の超音波の送波でA1の距離値が計測され、2回目の超音波の送波でA2の距離値及びA2Eの距離値が計測され、A1の距離値≦A2の距離値となる状況である。これは、遠距離干渉EKがあり、他の車両が車両1から遠のいていることを表している。
この場合、遠距離干渉EKが生じているが、遠距離干渉の影響は小さく、他の車両が車両1から遠のいているため、干渉パターン「No.2」と同様に、干渉パターン「No.8」では、送波タイミングを早くすることとしている。
図27に示す干渉パターン「No.9」は、1回目の超音波の送波でA1の距離値が計測され、2回目の超音波の送波でA2Eの距離値が計測され、A1の距離値≦A2の距離値となる状況である。これは、遠距離干渉EKがあり、2回目の超音波の送波では他の車両が検知されないことを表している。
この場合、遠距離干渉EKが生じており、近距離干渉KKは検知されておらず、2回目の超音波の送波では、他の車両が検知されていない。そのため、超音波を遅く送波することにより、検知された遠距離干渉EKの干渉位置が遠ざかったとしても、当該遠距離干渉EKを検知することができる。このため、干渉パターン「No.9」では、送波タイミングを遅くすることとしている。
また、干渉パターン「No.10」、「No.11」、「No.12」は、遠距離干渉EKは影響が小さく、夫々、干渉パターン「No.4」、「No.5」、「No.6」と同様の判断に従い、送波条件を決定することになるため、図示及び説明を省略する。
また、近距離干渉KKの影響は大きいため、干渉パターン「No.13」乃至「No.18」のように、A1Kの距離値及びA2Kの距離値の両方が算出されている場合、A1Kの距離値とA2Kの距離値との関係に基づいて、送波条件を決定する。
ここで、干渉パターン「No.13」乃至「No.15」のように、A1Kの距離値<A2Kの距離値となる場合、他車の干渉が遅くなるため、送波タイミングを早くすることにより、他の車両が送波した超音波による干渉が起こる可能性を低減できる。このため、A1Kの距離値<A2Kの距離値となる場合には、送波タイミングを早くすることとしている。
一方、干渉パターン「No.16」乃至「No.18」のように、A1Kの距離値≧A2Kの距離値となる場合、他車の干渉が早くなるため、送波タイミングを遅くすることにより、他の車両が送波した超音波による干渉が起こる可能性を低減できる。このため、A1Kの距離値≧A2Kの距離値となる場合には、送波タイミングを遅くすることとしている。
また、干渉パターン「No.19」、「No.20」、「No.22」、及び「No.23」のように、A1Kの距離値及びA2Kの距離値が計測されておらず、A1の距離値、A2の距離値、A1Eの距離値、及びA2Eの距離値が計測されている場合、遠距離干渉EKは影響が小さいため、A1の距離値とA2の距離値との関係に基づいて、送波条件を決定する。
したがって、干渉パターン「No.19」及び「No.22」は、干渉パターン「No.1」と同様の判断になるため、干渉パターン「No.19」及び「No.22」では、送波タイミングを早くすることとしている。
また、干渉パターン「No.20」及び「No.23」は、干渉パターン「No.1」と同様の判断になるため、干渉パターン「No.19」及び「No.22」では、送波タイミングを早くすることとしている。
また、干渉パターン「No.21」及び「No.24」は、A1Eの距離値及びA2Eの距離値が計測されている状況を表している。この場合は、A1Eの距離値とA2Eの距離値との関係に基づいて、送波条件を決定する。
ここで、干渉パターン「No.21」のように、A1Eの距離値<A2Eの距離値となる場合、他車の干渉が遅くなるため、送波タイミングを早くすることにより、他の車両が送波した超音波による干渉が起こる可能性を低減できる。このため、AIEの距離値及びA2Eの距離値以外は計測されず、A1Eの距離値<A2Eの距離値となる場合には、送波タイミングを早くすることとしている。
一方、干渉パターン「No.24」のように、A1Eの距離値≧A2Eの距離値となる場合、他車の干渉が早くなるため、送波タイミングを遅くすることにより、他の車両が送波した超音波による干渉が起こる可能性を低減できる。このため、AIEの距離値及びA2Eの距離値以外は計測されず、A1Eの距離値≧A2Eの距離値となる場合には、送波タイミングを遅くすることとしている。
また、干渉パターン「No.25」乃至「No.30」は、A1Kの距離値及びA2Kの距離値の両方が算出されているため、干渉パターン「No.13」乃至「No.18」と同様に、A1Kの距離値とA2Kの距離値との関係に基づいて、送波条件を決定する。
したがって、干渉パターン「No.25」乃至「No.27」は、A1Kの距離値<A2Kの距離値となるため、送波タイミングを早くすることとしている。また、干渉パターン「No.28」乃至「No.30」は、A1Kの距離値≧A2Kの距離値となるため、送波タイミングを遅くすることとしている。
また、干渉パターン「No.31」乃至「No.33」は、干渉パターン「No.22」乃至「No.24」と同様の判断になるため、干渉パターン「No.31」では、干渉パターン「No.22」と同様に、送波タイミングを早くすることとしている。また、干渉パターン「No.32」及び「No.33」では、干渉パターン「No.23」及び「No.24」と同様に、送波タイミングを遅くすることとしている。
また、干渉パターン「No.34」乃至「No.36」は、干渉パターン「No.19」乃至「No.21」と同様の判断になるため、干渉パターン「No.34」及び「No.36」では、干渉パターン「No.19」及び「No.21」と同様に、送波タイミングを早くすることとしている。また、干渉パターン「No.35」では、干渉パターン「No.20」と同様に、送波タイミングを遅くすることとしている。
また、干渉パターン「No.38」乃至「No.48」は、A1Kの距離値及びA2Kの距離値の両方が算出されているため、A1Kの距離値とA2Kの距離値との関係に基づいて、送波条件を決定する。
したがって、干渉パターン「No.38」乃至「No.42」は、A1Kの距離値<A2Kの距離値となるため、送波タイミングを早くすることとしている。また、干渉パターン「No.43」乃至「No.48」は、A1Kの距離値≧A2Kの距離値となるため、送波タイミングを遅くすることとしている。
以上、図17に示した1回目の超音波の送波により他の車両が検知された場合の干渉パターンについて説明した。以下では、図18に示した1回目の超音波の送波により他の車両が検知されない場合の干渉パターンについて説明する。
図28に示す干渉パターン「No.49」は、1回目の超音波の送波でA1Kの距離値が計測され、2回目の超音波の送波でB2Kの距離値及びB2の距離値が計測され、A1Kの距離値<B2Kの距離値となる状況である。これは、他車の干渉が遅くなっており、1回目の超音波の送波では他の車両が検知されなかったが、2回目の超音波の送波では他の車両を検知したことを表している。
この場合、他車の干渉が遅くなっているため、送波タイミングを早くすることにより、他の車両が送波した超音波による干渉が起こる可能性を低減できる。このため、干渉パターン「No.49」では、送波タイミングを早くすることとしている。
なお、近距離干渉KKの影響は大きいため、干渉パターン「No.49」のように、A1Kの距離値及びB2Kの距離値の両方が算出されている場合、A1Kの距離値とB2Kの距離値との関係に基づいて、送波条件を決定する。
図29に示す干渉パターン「No.50」は、1回目の超音波の送波でA1Kの距離値が計測され、2回目の超音波の送波でB2Kの距離値及びB2の距離値が計測され、A1Kの距離値≧B2Kの距離値となる状況である。これは、他車の干渉が早くなっており、1回目の超音波の送波では他の車両が検知されなかったが、2回目の超音波の送波では他の車両を検知したことを表している。
この場合、他車の干渉が早くなっているため、送波タイミングを遅くすることにより、他の車両が送波した超音波による干渉が起こる可能性を低減できる。このため、干渉パターン「No.50」では、送波タイミングを遅くすることとしている。
また、干渉パターン「No.51」は、干渉パターン「No.49」と同様の判断となるため、干渉パターン「No.51」では、干渉パターン「No.49」と同様に、送波タイミングを早くすることとしている。
また、干渉パターン「No.52」は、干渉パターン「No.50」と同様の判断となるため、干渉パターン「No.52」では、干渉パターン「No.50」と同様に、送波タイミングを遅くすることとしている。
また、干渉パターン「No.53」及び「No.54」のように、B2Kの距離値及びB2Eの距離値の何れも計測されず、かつ、A1Kの距離値が計測されている場合、周波数変調Aで超音波を送波した際に、近距離干渉KKが検知されているため、干渉パターン「No.53」及び「No.54」では、周波数変調パターンを周波数変調Bとすることとしている。したがって、この場合の送波タイミングは遅くなる。
また、干渉パターン「No.55」及び「No.58」のように、B2Kの距離値が計測されず、A1Eの距離値及びB2Eの距離値が計測されている場合、遠距離干渉EKが生じているため、A1Eの距離値とB2Eの距離値との関係に基づいて、送波条件を決定する。
ここで、干渉パターン「No.55」及び「No.57」のように、A1Eの距離値<B2Eの距離値となる場合、他車の干渉が遅くなるため、送波タイミングを早くすることにより、他の車両が送波した超音波による干渉が起こる可能性を低減できる。このため、A1Eの距離値<B2Eの距離値となる場合には、送波タイミングを早くすることとしている。
一方、干渉パターン「No.56」及び「No.58」のように、A1Eの距離値≧A2Eの距離値となる場合、他車の干渉が早くなるため、送波タイミングを遅くすることにより、他の車両が送波した超音波による干渉が起こる可能性を低減できる。このため、A1Eの距離値≧B2Eの距離値となる場合には、送波タイミングを遅くすることとしている。
また、干渉パターン「No.59」乃至「No.70」は、A1Kの距離値及びB2Kの距離値の両方が算出されているため、干渉パターン「No.49」及び「No.50」と同様に、A1Kの距離値とB2Kの距離値との関係に基づいて、送波条件を決定する。
したがって、干渉パターン「No.59」乃至「No.64」は、A1Kの距離値<A2Kの距離値となるため、送波タイミングを早くすることとしている。また、干渉パターン「No.65」乃至「No.70」は、A1Kの距離値≧B2Kの距離値となるため、送波タイミングを遅くすることとしている。
また、干渉パターン「No.71」乃至「No.74」は、干渉パターン「No.55」乃至「No.58」と同様の判断になるため、干渉パターン「No.71」及び「No.72」では、干渉パターン「No.55」及び「No.57」と同様に、送波タイミングを早くすることとしている。また、干渉パターン「No.73」及び「No.74」では、干渉パターン「No.56」及び「No.58」と同様に、送波タイミングを遅くすることとしている。
図13に戻り、説明を続ける。処理7042で第2検知部704により干渉パターンが検知された後、ソナー制御部702は、干渉パターンに基づいて、2回目にソナー22aが送波する超音波の周波数変調パターン及び超音波の送信タイミングを決定する。
具体的には、ソナー制御部702は、周波数変調Aで超音波を送波するか、周波数変調Bで超音波を送波するかを決定する。また、ソナー制御部702は、周波数変調Aで送波すると決定した場合、遅延時間なしで超音波を送波することを決定する。また、ソナー制御部702は、周波数変調Bで送波すると決定した場合、予め定めた遅延時間を延長して超音波を送波することを決定する。
そして、ソナー制御部702は、決定した周波数変調の種類及び遅延時間に従って超音波を送信するようにソナー22を制御するソナー制御信号を生成する(処理7023)。図13の例では、ソナー制御部702は、周波数変調B、遅延時間を延長して超音波を送波するようにソナー22を制御するソナー制御信号を生成するものとする。
ソナー制御部702は、I/F11Dを介して生成したソナー制御信号をソナー22a及びソナー22cに送信する。ここで、ソナー制御部702は、ソナー22cに対しては、ソナー22aが超音波を送波した後、一定期間経過後に、超音波を送波するようにソナー制御信号を生成する。
ソナー22a及びソナー22cは、通信回路231を介してソナー制御信号を受信する。そして、ソナー22aは、受信したソナー制御信号に従い、2回目の超音波を送波する(処理2224)。具体的には、ソナー22aは、周波数変調パターンを周波数変調B、遅延時間を延長して超音波を送波する。
ここで、図30を用いて、車両1Aの各部の処理の流れを説明する。ソナー22aによる2回目の超音波の送波後、ソナー22aは、送波した2回目の超音波の反射波を受波する処理を行う(処理2225)。また、ソナー22cは、ソナー22aが送波した2回目の超音波の反射波を受波する処理を行う(処理2211)。
また、ソナー22bは、ソナー22aが送波した2回目の超音波の反射波の受波する(処理2234)。
また、ソナー22cは、ソナー22aによる2回目の超音波の送波から一定時間経過後に、受信したソナー制御信号に従い、超音波を送波する(処理2215)。ソナー22cによる2回目の超音波の送波後、ソナー22cは、送波した2回目の超音波の反射波を受波する処理を行う(処理2216)。
ソナー22a、ソナー22c、及びソナー22bの判定回路235は、受信信号と、近距離干渉検知閾値810、障害物検知閾値811、及び遠距離干渉検知閾値812とを夫々比較し、距離情報を算出する。
ソナー22a、ソナー22c、及びソナー22bの通信回路231は、距離情報をセンサ制御装置70へ送信する。センサ制御装置70は、I/F11Dを介して距離情報を受信し、第2検知部704は、当該距離情報に基づいて、障害物の有無を検知する(処理7043)。
なお、処理7043以降は、処理7022乃至処理7043と同様の処理を実行する。そして、第2検知部704は、ソナー22dによって送波された3回目の超音波の反射波の受波後に、障害物の有無の検知を行い、障害物の有無の検知結果を確定する。
第2検知部704は、障害物を検知したことを確定すると、I/F11Dを介して、障害物を検知した旨の情報を車両制御装置50等に送信する。これにより、車両制御装置50は、運転手に対して、障害物を検知した旨の警告を報知することが可能になる。
次に、本実施形態に係るセンサ制御装置70が実行する処理の流れについて説明する。
図31を用いて、センサ制御装置70が実行する処理を説明する。
まず、第1検知部701は、車両1の後退を検知する(ステップS1)。具体的には、第1検知部701は、車両1の運転手がギアをリバースに入れる操作を行った場合にバッテリから出力される+Bを検知することにより、車両1の後退を検知する。
次いで、ソナー制御部702は、ソナー制御信号を生成する(ステップS2)。本実施形態では、ソナー制御部702は、予め定めた周波数変調パターンである周波数変調A、予め定めた通常の遅延時間でソナー22に超音波を送波させるソナー制御信号を生成する。
次いで、ソナー制御部702は、生成したソナー制御信号をソナー22aに送信する(ステップS3)。具体的には、ソナー制御部702は、I/F11Dを介してソナー制御信号をソナー22aに送信する。
ここで、ソナー制御部702により生成されたソナー制御信号は、ソナー22aの通信回路231により受信される。そして、ソナー22aは、受信したソナー制御信号に従い、周波数変調A、通常の遅延時間で超音波を送波する。
また、ソナー22aにより送波された超音波は、ソナー22a、ソナー22c、及びソナー22bにより受波される。そして、ソナー22a、ソナー22c、及びソナー22bの判定回路235は、距離情報を算出する。算出された距離情報は、通信回路231を介してセンサ制御装置70へ送信される。
次いで、取得部703は、ソナー22aから距離情報を取得する(ステップS4)。具体的には、取得部703は、I/F11Dを介してソナー22aから受信した距離情報を取得する。また、取得部703は、同様に、ソナー22cから距離情報を取得する(ステップS5)。さらに、取得部703は、同様に、ソナー22bから距離情報を取得する(ステップS6)。
次いで、第2検知部704は、ソナー22a、ソナー22c、及びソナー22bにより算出された距離情報に基づいて、障害物の有無を検知する(ステップS7)。具体的には、ソナー22a、ソナー22c、及びソナー22bの全てでA1の距離値が算出されている場合、第2検知部704は、障害物があることを検知する。一方、それ以外の場合、第2検知部704は、障害物がないことを検知する。
障害物があることを検知した場合(ステップS7:Yes)、ソナー制御部702は、周波数変調A、通常の遅延時間でソナー22に超音波を送波させるソナー制御信号を生成する(ステップS8)。次いで、ソナー制御部702は、生成したソナー制御信号をソナー22bに送信する(ステップS9)。
そして、ソナー22bは、受信したソナー制御信号に従い、周波数変調A、通常の遅延時間で超音波を送波する。この後のソナー22の処理は、ステップS3の後の処理と同様の処理のため、説明を省略する。
次いで、取得部703は、ソナー22bから距離情報を取得する(ステップS10)。また、取得部703は、ソナー22dから距離情報を取得する(ステップS11)。さらに、取得部703は、ソナー22aから距離情報を取得し、ステップS18の処理へ移行する(ステップS12)。
一方、ステップS7で障害物がないことを検知した場合(ステップS7:No)、ソナー制御部702は、周波数変調B、通常の遅延時間でソナー22に超音波を送波させるソナー制御信号を生成する(ステップS13)。次いで、ソナー制御部702は、生成したソナー制御信号をソナー22bに送信する(ステップS14)。
そして、ソナー22bは、受信したソナー制御信号に従い、周波数変調B、通常の遅延時間で超音波を送波する。この後のソナー22の処理は、ステップS3の後の処理と同様の処理のため、説明を省略する。
次いで、取得部703は、ソナー22bから距離情報を取得する(ステップS15)。また、取得部703は、ソナー22dから距離情報を取得する(ステップS16)。さらに、取得部703は、ソナー22aから距離情報を取得し、ステップS18の処理へ移行する(ステップS17)。
ステップS12又はステップS17の処理の後、第2検知部704は、ソナー22a、ソナー22c、及びソナー22bにより算出された距離情報に基づいて、干渉パターンを検知する(ステップS18)。
具体的には、第2検知部704は、ステップS4乃至S6で距離情報として取得したA1、A1K、及びA1Eの夫々の距離値と、ステップS7乃至S9又はステップS15乃至S17で距離情報として算出されたA2(又はB2)、A2K(又はB2K)、及びA2E(又はB2E)の夫々の距離値とを比較し、干渉パターンを検知する。
次いで、ソナー制御部702は、第2検知部704により検知された干渉パターンに基づいて、次回送波する超音波の周波数変調パターンを、周波数変調A又は周波数変調Bに決定する(ステップS19)。
周波数変調Aに決定した場合(ステップS19:周波数変調A)、ソナー制御部702は、次回送波する超音波の送波の遅延時間をなしに決定し、決定に従ってソナー制御信号を生成する(ステップS20)。次いで、ソナー制御部702は、生成したソナー制御信号をソナー22aに送信する(ステップS21)。
そして、ソナー22aは、受信したソナー制御信号に従い、周波数変調A、遅延時間なしで超音波を送波する。この後のソナー22の処理は、ステップS3の後の処理と同様の処理のため、説明を省略する。
次いで、取得部703は、ソナー22aから距離情報を取得する(ステップS22)。また、取得部703は、ソナー22cから距離情報を取得する(ステップS23)。さらに、取得部703は、ソナー22bから距離情報を取得し、ステップS30の処理へ移行する(ステップS24)。
一方、ステップS19で周波数変調Bに決定した場合(ステップS19:周波数変調B)、ソナー制御部702は、次回送波する超音波の送波の遅延時間を通常の遅延時間よりも長くすることに決定し、決定に従ってソナー制御信号を生成する(ステップS25)。次いで、ソナー制御部702は、生成したソナー制御信号をソナー22aに送信する(ステップS26)。
そして、ソナー22aは、受信したソナー制御信号に従い、周波数変調B、遅延時間を長くして超音波を送波する。この後のソナー22の処理は、ステップS3の後の処理と同様の処理のため、説明を省略する。
次いで、取得部703は、ソナー22aから距離情報を取得する(ステップS27)。また、取得部703は、ソナー22cから距離情報を取得する(ステップS28)。さらに、取得部703は、ソナー22bから距離情報を取得し、ステップS30の処理へ移行する(ステップS29)。
ステップS24又はステップS29の処理の後、第2検知部704は、これから行う障害物の有無の検知が3回目であるか否かを確認する(ステップS30)。障害物の有無の検知が1回目又は2回目の場合(ステップS30:No)、ステップS7の処理へ移行する。
一方、障害物の有無の検知が3回目である場合(ステップS30:Yes)、第2検知部704は、ソナー22a、ソナー22c、及びソナー22bにより算出された距離情報に基づいて、障害物の有無の検知結果を確定し、本処理を終了する(ステップS31)。なお、具体的な検知処理については、ステップS7と同様のため、説明を省略する。
以上、説明したように、本実施形態に係るセンサ制御装置70は、車両の後退開始の検知に合わせて、ソナー22を制御する制御信号を生成し、ソナー22に、予め定めた周波数変調パターン及び送信タイミングで1回目の超音波を送信させる。また、センサ制御装置70は、ソナー22から、1回目の超音波送信後に受信された受信信号に基づいて算出された距離情報を取得し、当該距離情報に基づいて、障害物の有無を検知し、検知結果に基づいて、2回目の超音波の周波数変調パターンを決定する。このとき、センサ制御装置70は、障害物がある場合、周波数変調パターンを周波数変調Aに決定し、障害物がない場合、周波数変調パターンを周波数変調Bに決定する。センサ制御装置70は、決定した周波数変調パターンに基づいて、ソナー22を制御する制御信号を生成し、ソナー22に、決定した周波数変調パターン及び予め定めた送信タイミングで2回目の超音波を送信させる。また、センサ制御装置70は、ソナー22から、2回目の超音波送信後に受信された受信信号に基づいて算出された距離情報を取得し、当該距離情報に基づいて、障害物の有無を含む干渉パターンを検知し、検知結果に基づいて、3回目の超音波の周波数変調パターン及び送信タイミングを決定する。このとき、センサ制御装置70は、2回目と同様に周波数変調パターンを決定する。また、センサ制御装置70は、干渉位置までの距離が近付いている場合は、送信タイミングを遅らせ、干渉位置までの距離が遠のいている場合は、送信タイミングを早くする。センサ制御装置70は、決定した周波数変調パターン及び送信タイミングに基づいて、ソナー22を制御する制御信号を生成し、ソナー22に、決定した周波数変調パターン及び送信タイミングで3回目の超音波を送信させる。また、センサ制御装置70は、ソナー22から、3回目の超音波送信後に受信された受信信号に基づいて算出された距離情報を取得し、当該距離情報に基づいて、障害物の有無を確定する。
これにより、車両1の干渉パターンにより、送波する周波数変調パターン及び送信タイミングを変更することができるため、他車両からの干渉や多重反射による干渉等を防止することができる。例えば、干渉位置の変化を検知することにより、干渉位置が時間経過とともに車両1に近付いている場合には、送信タイミングを遅くしたり、干渉位置が時間経過とともに車両1から遠のいている場合には、送信タイミングを早くしたりすることができる。このように、送信タイミングをずらすことで他車が同じ周波数の超音波を発している場合でも干渉が生じ難くすることができる。例えば、本実施形態に係るセンサ制御装置70によれば、干渉波による障害物の誤検知の可能性を低減することができる。
また、センサ制御装置70は、干渉パターンとして、障害物の有無、近距離干渉の有無、及び遠距離干渉の有無を検知する。したがって、センサ制御装置70は、車両1の周囲に障害物が検知されているか否か、車両1の近くで干渉が起きているのか、遠い位置で干渉が起きているのか、近距離と遠距離との両方で干渉が起きているのか等、様々な干渉の状況に応じて、送信タイミングを決定することができる。例えば、本実施形態に係るセンサ制御装置70によれば、干渉波による障害物の誤検知の可能性を低減することができる。
また、センサ制御装置70は、車両1と障害物との距離値、車両1と近距離干渉の干渉位置との距離値、車両1と遠距離干渉の干渉位置の距離値の時間的変化に基づいて、障害物が車両に近付いているか否か、近距離干渉の干渉位置が車両1に近付いているか否か、及び遠距離干渉の干渉位置が車両1に近付いているか否かを検知する。これにより、センサ制御装置70は、干渉位置が近付いているのか遠のいているのかに応じて、超音波の送信タイミングを決定することができる。例えば、本実施形態に係るセンサ制御装置70によれば、干渉波による障害物の誤検知の可能性を低減することができる。
なお、上述した実施形態は、車両1の各装置が有する構成又は機能の一部を変更することで、適宜に変形して実施することも可能である。そこで、以下では、上述した実施形態に係るいくつかの変形例を他の実施形態として説明する。なお、以下では、上述した実施形態と異なる点を主に説明することとし、既に説明した内容と共通する点については詳細な説明を省略する。また、以下で説明する変形例は、個別に実施されてもよいし、適宜組み合わせて実施されてもよい。
(変形例1)
上述した実施形態では、センサ制御装置70が第1検知部701、ソナー制御部702、取得部703、及び第2検知部704の各機能を有する形態について説明した。しかしながら、これらの機能の一部又は全部をソナー21又はソナー22のコントローラ23が有していてもよい。
本変形例では、ソナー制御部702は、駆動回路241を制御する駆動信号を生成する。駆動回路241は、ソナー制御部702により生成された駆動信号に従って、圧電素子25に電圧を印加する。これにより、ソナー21又はソナー22は、ソナー制御部702が決定した周波数変調パターン及び送信タイミングで超音波を送信することができる。また、取得部703は、判定回路235により算出された距離情報を取得する。
本変形例によれば、センサ制御装置70の処理負担を軽減することができる。
(変形例2)
上述した実施形態では、ソナー22a及びソナー22cによる超音波の送受波、及び、ソナー22b及びソナー22dによる超音波の送受波を1組の処理(1回の処理)とし、当該処理を3回繰り返し、3回目の処理後に障害物の検知処理を行い、当該検知結果を障害物の有無の検知結果として確定する形態について説明した。しかしながら、障害物の有無の検知結果を確定する処理は、これに限定されない。
例えば、2回目のソナー22a及びソナー22cの送波後に障害物の検知処理を行い、当該検知結果を障害物の有無の検知結果として確定してもよい。また、例えば、3回の処理を1セットの処理とし、当該1セットの処理を2回繰り返し、2セット目の処理後に障害物の検知処理を行い、当該検知結果を障害物の有無の検知結果として確定してもよい。
図32の矢印LG1は、ソナーモジュールによる超音波の送受波を2回繰り返す処理を1組の処理(1回の処理)とし、1回目の処理後のソナーモジュールによる超音波の送受波後に障害物の検知処理を行い、障害物の有無の検知を確定する処理を表している。
また、矢印LG2は、矢印LG1の処理を2回繰り返し、障害物の有無の検知を確定する処理を表している。また、矢印LG3は、矢印LG2の処理を2回繰り返し、障害物の有無の検知を確定する処理を表している。
なお、ユーザが矢印LG1、矢印LG2、矢印LG3の何れかの処理を選択できるようにしてもよい。これにより、ユーザがセンサ制御装置70の処理負担を軽減させたい場合は矢印LG1の処理を、より正確に障害物を検知したい場合は矢印LG3の処理を選択する等、ユーザのニーズに合わせた処理を行うことができる。
(変形例3)
上述した実施形態では、図17及び図18に示したデータテーブルを用いて、干渉パターンの検知処理、及び次回送波する超音波の送波条件の決定処理を行う形態について説明した。しかしながら、上記の処理はこれに限定されない。例えば、ソナー制御部702及び第2検知部704は、図17及び図18に示したデータテーブルとは異なるロジックにより定められたデータテーブルを用いて上記の処理を行ってもよい。
図33は、変形例3に係るデータテーブルのうち、A1の距離値が計測されなかった場合の干渉パターンを表す部分を抜粋したものである。
図33に示すように、このデータテーブルでは、初回のソナー22a及びソナー22cによる超音波の送波で、A1の距離値が計測されなかった場合、次回、ソナー22a及びソナー22cが送波する超音波の周波数変調パターンを周波数変調Bとするよう定められている。
図34は、図33とは別の変形例3に係るデータテーブルのうち、A1の距離値が計測されなかった場合の干渉パターンを表す部分を抜粋したものである。
干渉パターンの検知処理に、図34のデータテーブルを用いる場合、第2検知部704は、B2Kの距離値が計測されず、AIKの距離値及びB2の距離値が計測された場合に、A1Kの距離値とB2の距離値との比較を行って、干渉パターンを検知する。また、ソナー制御部702は、A1Eの距離値とB2Eの距離値との比較結果よりも、A1Kの距離値とB2の距離値との比較結果を優先して、送波条件を決定する。
また、A1Kの距離値>B2の距離値は、他の車両が車両1に近付いていることを表し、A1Kの距離値≦B2の距離値は、他の車両が車両1から遠のいていることを表している。この場合、超音波の送波タイミングを早くすることで干渉が生じる可能性を低減できる。したがって、図34のデータテーブルでは、A1Kの距離値>B2となる場合、超音波の送波タイミングを早くすることとしている。
図35は、図33及び図34とは別の変形例3に係るデータテーブルのうち、A1の距離値が計測されなかった場合の干渉パターンを表す部分を抜粋したものである。
干渉パターンの検知処理に、図35のデータテーブルを用いる場合、第2検知部704は、B2Kの距離値が計測されず、AIKの距離値及びB2の距離値が計測された場合、A1Kの距離値とB2の距離値との比較を行って、干渉パターンを検知する。また、ソナー制御部702は、A1Eの距離値とB2Eの距離値との比較結果よりも、A1Kの距離値とB2の距離値との比較結果を優先して、送波条件を決定する。
図35のデータテーブルでは、図34のデータテーブルと同様に、A1Kの距離値>B2となる場合は、超音波の送波タイミングを早くすることとしている。また、図35のデータテーブルでは、A1Kの距離値>B2となる場合以外の干渉パターンについては、図18のデータテーブルと略同様の基準で送波条件が定められている。
以上の本実施形態の構成によれば、干渉波による障害物の誤検知の可能性を低減することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
また、上述した実施の形態における「・・・部」という表記は、「・・・回路(circuitry)」、「・・・アッセンブリ」、「・・・デバイス」、「・・・ユニット」、又は、「・・・モジュール」といった他の表記に置換されてもよい。
上記各実施形態では、本開示はハードウェアを用いて構成する例にとって説明したが、本開示はハードウェアとの連携においてソフトウェアでも実現することも可能である。
また、上記各実施形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。集積回路は、上記実施の形態の説明に用いた各機能ブロックを制御し、入力端子と出力端子を備えてもよい。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部または全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサおよびメモリを用いて実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、LSI内部の回路セルの接続又は設定を再構成可能なリコンフィギュラブル プロセッサ(Reconfigurable Processor)を利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術により、LSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックを集積化してもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
1 車両
21a 第1前方センターソナー
21b 第2前方センターソナー
21c 第1前方コーナーソナー
21d 第2前方コーナーソナー
22a 第1後方センターソナー
22b 第2後方センターソナー
22c 第1後方コーナーソナー
22d 第2後方コーナーソナー
30 操舵制御装置
40 速度制御装置
50 車両制御装置
60 HMI装置
70 センサ制御装置
100 車載システム
701 第1検知部
702 ソナー制御部
703 取得部
704 第2検知部


Claims (11)

  1. 周波数変調を施した送波信号を送信する送信回路と、
    外部から信号を受信する受信回路と、
    前記受信回路が受信した前記送波信号の反射波に基づき、前記送波信号の送波方向に存在する物体を検知する物体検知回路と、
    前記受信回路が受信した信号に基づき、前記送信回路とは異なる他の送信回路から送信された他の送波信号を干渉として検知する干渉検知回路と、
    前記物体検知回路及び前記干渉検知回路の検知結果に基づいて、前記送波信号に施す周波数変調パターンと前記送波信号の送信タイミングとを決定する決定回路と、
    を備える障害物検知装置。
  2. 前記決定回路は、前記物体が検知された場合、前記周波数変調パターンを第1パターンに決定し、前記物体が検知されなかった場合、前記周波数変調パターンを前記第1パターンとは異なる第2パターンに決定する、
    請求項1に記載の障害物検知装置。
  3. 前記送信回路は、前記送波信号の送信を繰り返し送信し、
    前記物体検知回路は、前記受信回路が繰り返し受信した前記反射波に基づき、前記送信回路から前記物体までの距離の変化を検知する、
    請求項1又は2に記載の障害物検知装置。
  4. 前記干渉検知回路は、前記受信回路が繰り返し受信した前記信号に基づき、前記送信回路から前記干渉までの位置を表す干渉位置の変化を検知する、
    請求項3に記載の障害物検知装置。
  5. 前記決定回路は、前記干渉位置が前記送信回路に近付いていることが検知された場合、前記送信タイミングを遅らせ、前記干渉位置が前記送信回路から遠のいていることが検知された場合、前記送信タイミングを早める、
    請求項4に記載の障害物検知装置。
  6. 前記物体検知回路は、前記反射波の信号強度の変化量と、前記物体を検知するための前記反射波の信号強度の変化量を表す第1閾値と、に基づいて、前記物体を検知する、
    請求項1乃至5の何れか1項に記載の障害物検知装置。
  7. 前記干渉検知回路は、前記送信回路の近くで生じる前記干渉を表す近距離干渉、及び、前記送信回路の遠くで生じる前記干渉を表す遠距離干渉を検知する、
    請求項6に記載の障害物検知装置。
  8. 前記干渉検知回路は、前記信号の信号強度の変化量と、前記近距離干渉を検知するための前記信号の信号強度の変化量を表す第2閾値と、に基づいて、前記近距離干渉を検知し、
    前記信号の信号強度の変化量と、前記遠距離干渉を検知するための前記信号の信号強度の変化量を表す第3閾値と、に基づいて、前記遠距離干渉を検知する、
    請求項7に記載の障害物検知装置。
  9. 前記第2閾値は、前記第1閾値よりも大きい値であり、前記第3閾値は、前記第1閾値よりも小さい値である、
    請求項8に記載の障害物検知装置。
  10. 周波数変調を施した送波信号を送信する送信回路と、外部から信号を受信する受信回路と、を備える障害物検知装置による障害物検知方法であって、
    前記受信回路で受信した前記送波信号の反射波に基づき、前記送波信号の送波方向に存在する物体を検知する物体検知ステップと、
    前記受信回路で受信した信号に基づき、前記送信回路とは異なる他の送信回路から送信された他の送波信号を干渉として検知する干渉検知ステップと、
    前記物体検知ステップ及び前記干渉検知ステップでの検知結果に基づいて、前記送波信号に施す周波数変調のパターンと前記送波信号の送信タイミングとを決定する決定ステップと、
    を含む障害物検知方法。
  11. 周波数変調を施した送波信号を送信する送信回路と、外部から信号を受信する受信回路と、を備える障害物検知装置のコンピュータに、
    前記受信回路で受信した前記送波信号の反射波に基づき、前記送波信号の送波方向に存在する物体を検知する物体検知ステップと、
    前記受信回路で受信した信号に基づき、前記送信回路とは異なる他の送信回路から送信された他の送波信号を干渉として検知する干渉検知ステップと、
    前記物体検知ステップ及び前記干渉検知ステップでの検知結果に基づいて、前記送波信号に施す周波数変調のパターンと前記送波信号の送信タイミングとを決定する決定ステップと、
    を実行させるプログラム。
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