JP7288329B2 - 半導体装置、および半導体装置のテスト方法 - Google Patents

半導体装置、および半導体装置のテスト方法 Download PDF

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Description

本発明は、自己テストを行う半導体装置、および半導体装置のテスト方法に関する。
論理回路には設計過程・製造過程で不具合が組み込まれる可能性がある。また、出荷当初不具合がない論理回路であっても、経年劣化や自然放射線の影響などにより、後発的に誤動作が発生することもある。よって、機能安全の観点から、出荷時のみならず稼動中も半導体装置が自己診断を行い、不具合を速やかに検出することが望ましい。
論理回路や記憶装置に対するテスト機能を半導体装置に組み込むことで、半導体装置自身が自己テストを行う、組み込み自己テスト(BIST:Built-In Self-Test)が知られている。このうち論理回路について行うBISTをL(Logic)BISTと呼ぶ(特許文献1)。LBISTは外部の試験装置を用いないため、検証ボード上、システム上、また実動作環境のいずれであっても実行可能である。その反面、半導体装置内部にテスト用の回路を設ける必要があるため、半導体装置の規模は大きくなる。
一方、画像処理、機械学習といった並列計算技術の進展に伴い、同一の演算ユニットを多数搭載した半導体装置の普及が進んでいる。
特開2013-253840号公報
本発明は、LBISTテストの機能を維持しながらも、追加される回路規模を削減することにより、半導体装置の製造コストを低減することを目的とする。
本発明は上記課題を解決するために以下の技術的手段を採用する。特許請求の範囲及びこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施の形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
本発明の半導体装置(10)は、自己テストを行う半導体装置(10)であって、パタン入力を受け付ける複数の回路ブロック(50)と、前記パタン入力に対して前記複数の回路ブロックの各々が出力する応答を起源とするテスト応答を取得し、前記複数の回路ブロックの各々について、基準値と比較することで当該回路ブロックの前記自己テストの結果を得る比較器(302,303)と、前記自己テストのパタンを発生するパタン発生器(40)と、前記自己テストの実行を制御するテスト制御器(30)と、を備え、前記パタン入力を、前記複数の回路ブロックが共用しており、前記テスト制御器は、前記複数の回路ブロックの各々の稼働スケジュールに基づいて、前記回路ブロックのアイドル状態がどの程度続くのかを参照し、前記パタン発生器が発生するテストのパタンのうち、アイドル時間内に終了する想定実行時間をもつテストのパタンを選択することで前記自己テストを実行する
この構成により、回路ブロックごとにパタン入力を発生するための回路を設けなくて済むので、半導体装置に対して少ない回路面積でLBIST機能を付加することができる。また、この構成により、パタン発生器の出力に対するテスト応答についての期待値を予め保持しておき、テスト応答と期待値とを比較することにより、回路ブロックの出力が正常かどうかを判断することができる。そして、この構成により、稼動時にも回路ブロックのスケジュールを参照しながら空き回路ブロックに対して動的にテストを繰り返すことで、回路ブロック群全体のテストを行うことができる。
また、本半導体装置は、前記応答を圧縮して圧縮値を生成する符号圧縮器(60)を更に備え、前記比較器は前記圧縮値を前記テスト応答として、基準値と比較することができる。
この構成により、テスト応答の期待値を予め半導体装置内部に保持しておき、効率的に比較を行うことができる。
また、本半導体装置は、前記符号圧縮器を前記複数の回路ブロックが共用することができる。
この構成により、符号圧縮器の数を減らすことができるため、テストのための回路面積をより少なくすることができ、製造コストを下げることができる。
また、本半導体装置において、前記基準値は、前記パタン入力に応じて用意された期待値とすることができる。
予め正当な期待値を用意しておくことで、回路ブロックの動作状態を正確に判断することができる。
また、本半導体装置において、前記複数の回路ブロックは、互いに同一の機能を有し、
前記複数の回路ブロックの各々の前記基準値は、当該回路ブロックと同一の前記パタン入力を共用する他の前記回路ブロックのテスト応答とすることができる。
この構成により、期待値が予め登録されていないテストパタンに対しても、テストを行うことができる。
また、本半導体装置において、前記テスト制御器は、パタン初期化入力を生成し、前記パタン生成器は、前記パタン初期化入力に基づいて前記テストパタン発生することができる。
この構成により、テストが回路ブロックの機能を網羅する確率を上げることができ、不具合を検出できる可能性を上げることができる。
また、本半導体装置において、前記パタン入力は、前記半導体装置の通常稼働状態において前記複数の回路ブロックのいずれかに割り当てられるべき入力とすることができる。
この構成により、パタン発生器そのものが不要になるので、半導体装置の回路面積をより少なくすることができる。
本半導体装置の自己テスト方法は、半導体装置(10)の自己テストを行うテスト方法であって、前記自己テストのパタン入力を発生するステップと、複数の回路ブロックに前記パタン入力を入力するステップと、前記複数の回路ブロックに前記パタン入力の演算を行わせる演算ステップと、前記演算により出力された応答を圧縮してテスト応答を生成する圧縮ステップと、前記テスト応答を基準値と比較することで前記回路ブロックの前記自己テストの結果を得るステップと、を含み、前記複数の回路ブロックの各々の稼働スケジュールに基づいて、前記回路ブロックのアイドル状態がどの程度続くのかを参照して、アイドル時間内に終了する想定実行時間をもつテストの前記パタン入力を選択して前記回路ブロックに入力する
また、本半導体装置の自己テスト方法は、前記基準値は、前記パタン入力に応じて用意された期待値である。
また、本半導体装置の自己テスト方法は、前記複数の回路ブロックは、互いに同一の機能を有し、前記複数の回路ブロックの各々の前記基準値は、当該回路ブロックと同一の前記パタン入力を共用する他の前記回路ブロックの応答を圧縮したテスト応答とすることで実現されてもよい。
また、本半導体装置の自己テスト方法において、前記パタン入力は、前記半導体装置の通常稼働状態において前記複数の回路ブロックのうちのいずれかに割り当てられるべき入力とすることもできる。
本発明によれば、複数の演算ユニットを有する半導体装置でLBIST機能を維持しながら、テスト用の回路規模を削減することができる。これにより、回路の複雑化を防止し、半導体装置全体の小型化を行うことができる。
本実施形態の前提となる並列処理について説明するための図である。 図1に示される並列処理を実行するためのシステム構成例を示す図である。 図2に用いられるDFPの構成例を示す図である。 LBIST回路の一例の概要を示す図である。 第1の実施の形態のテスト回路を示したものである。 第1の実施の形態の演算時間割とテストスケジュール例を示す表である。 第2の実施の形態のテスト回路を示したものである。 第2の実施の形態の演算時間割とテストスケジュール例を示す表である。 第3の実施の形態のテスト回路を示したものである。 第4の実施の形態のテスト回路を示したものである。
以下、添付図面を参照しながら本実施形態について説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明を実施する場合の一例を示すものであって、本発明を以下に説明する具体的構成に限定するものではない。本発明の実施にあたっては、実施の形態に応じた具体的構成が適宜採用されてよい。
図1(A)は、グラフ構造のプログラムコードを示しており、図1(B)は、スレッドの状態を示しており、図1(C)は、並列処理の状況を示している。
図1(A)に示されるように、本実施形態が処理対象とするプログラムは、データと処理とが分割されているグラフ構造を有している。このグラフ構造は、プログラムのタスク並列性、グラフ並列性を保持している。
図1(A)に示されるプログラムコードに対して、コンパイラによる自動ベクトル化とグラフ構造の抽出を行うと、図1(B)に示されるような大量のスレッドを生成することができる。
図1(B)に示される多量のスレッドに対して、ハードウェアによる動的レジスタ配置とスレッド・スケジューリングにより、図1(C)に示されるような並列実行を行うことができる。実行中にレジスタ資源を動的配置することで、異なる命令ストリームに対しても複数のスレッドを並列実行することができる。
続いて図2を参照しながら、動的レジスタ配置及びスレッド・スケジューリングを行うアクセラレータとしてのDFP(Data Flow Processor)10を含むシステム構成例である、データ処理システム2を説明する。
データ処理システム2は、DFP10と、イベントハンドラ20と、ホストCPU21と、ROM22と、RAM23と、外部インターフェイス24と、システムバス25と、を備えている。ホストCPU21は、データ処理を主として行う演算装置である。ホストCPU21は、OSをサポートしている。イベントハンドラ20は、割り込み処理を生成する部分である。
ROM22は、読み込み専用のメモリである。RAM23は、読み書き用のメモリである。外部インターフェイス24は、データ処理システム2外と情報授受を行うためのインターフェイスである。システムバス25は、DFP10と、ホストCPU21と、ROM22と、RAM23と、外部インターフェイス24との間で情報の送受信を行うためのものである。
DFP10は、ホストCPU21の重い演算負荷に対処するために設けられている個別のマスタとして位置づけられている。DFP10は、イベントハンドラ20が生成した割り込みをサポートするように構成されている。
続いて図3を参照しながら、DFP10について説明する。図3に示されるように、DFP10は、コマンドユニット12と、スレッドスケジューラ14と、実行コア16と、
メモリサブシステム18と、を備えている。
コマンドユニット12は、コンフィグ・インターフェイスとの間で情報通信可能なように構成されている。コマンドユニット12は、コマンドバッファとしても機能している。
スレッドスケジューラ14は、図1(B)に例示されるような多量のスレッドの処理をスケジューリングする部分である。スレッドスケジューラ14は、スレッドを跨いだスケジューリングを行うことが可能である。
実行コア16は、4つのプロセッシングエレメントである、PE#0と、PE#1と、PE#2と、PE#3と、を有している。実行コア16は、独立してスケジューリング可能な多数のパイプラインを有している。
メモリサブシステム18は、アービタ181と、L1キャッシュ18aと、L2キャッシュ18bと、を有している。メモリサブシステム18は、システム・バス・インターフェイス及びROMインターフェイスとの間で情報通信可能なように構成されている。
図4は、LBIST回路の一例の概要を示した図である。
なお、本明細書では、後述する回路ブロック50の出力を「応答」と表現し、この回路ブロック50の応答を起源として後述する比較に用いられるものを「テスト応答」と表現する。
図4のLBIST回路は、テスト制御器30と、パタン発生器40と、回路ブロック50と、符号圧縮器60を備える。テスト制御器30は、パタン初期化器301と、期待値比較器302を備える。テスト制御器30は、回路ブロック50のテストを制御する。具体的には、テスト回路に供給するクロックを生成し、パタン初期化器301で、テストパタンの初期値を生成してテスト回路に供給する。
パタン発生器40は、パタン初期化器301から与えられた初期値に応じて、テストパタンを生成する。テストパタンの生成には、一般的に疑似乱数発生器(PRPG:Pseudo Random Pattern Generator)が用いられるが、他の方法が用いられてもよい。パタン発生器40が生成したテストパタンは回路ブロック50に入力され、回路ブロック50はテストパタンに基づき演算を行う。回路ブロック50は、テストの対象となる論理回路であって、一例としては図3におけるプロセッシングエレメントPEが相当する。
符号圧縮器60は、回路ブロック50の応答を圧縮してテスト応答を生成する。回路ブロック50が出力するテストパタンへの応答は長大なシリアルデータであって、これをそのままROMに保存するのは不経済である。このためテスト制御器30は、予め計算した圧縮結果を期待値として保持し、使用する。設計上、回路ブロック50が生成した応答を、符号圧縮器60で圧縮した圧縮値であるテスト応答とテスト制御器30が持つ期待値は同一になる。代表的な符号圧縮器としては、多入力シグネチャレジスタ(MISR:Multiple Input Signature Register)が用いられるが、条件を満たすのであれば他の圧縮器を用いてもよい。期待値比較器302は、符号圧縮器60から出力された圧縮値であるテスト応答と、事前に計算されてテスト制御器30内部またはROMなどに保持されている期待値とを比較する。テスト応答と期待値が同一であれば、回路ブロック50は正常に動作している。テスト応答と期待値が異なる場合、回路ブロック50には不具合が疑われる。
複数の回路ブロックに対してLBISTを行う場合、パタン発生器40と符号圧縮器60は、テスト対象となる回路ブロックの数だけ用意される。この構成では、テストされる回路ブロックの数が多いほど、半導体装置内部のテスト用回路面積が増大し、半導体装置の製造コストが上昇することになる。そこで、本実施の形態のLBIST回路では、以下の各実施形態で示すようにテスト用回路面積の増大を抑制し、半導体装置の製造コストを低減する。
以下に示す各実施形態のテスト回路において、各構成要素は図4に示したLBIST回路の一例の構成要素と同じ機能を有する。このため、同一の符号を付して重複する説明は省略する。なお、各実施形態における回路ブロック50は、図3におけるプロセッシングエレメントPEのように、同一の機能を有している。
(第1の実施の形態)
図5は、第1の実施の形態のテスト回路を示したものである。
本実施形態では、1つのパタン発生器40を全ての回路ブロック50が共用する。
回路ブロック50が同一の機能を有するので、テストパタンに対する応答も同一であり、テスト制御器30が対応する期待値を1つ記憶させておけば、複数の回路ブロック50が同じテストパタンを共用できる。これにより、回路ブロックと同数のパタン発生器を半導体装置に実装する必要がなくなるため、テスト用の回路面積を削減でき、半導体装置の製造コストを下げることができる。
テスト制御器30は、どの回路ブロック50に対してテストを行わせるかを、各回路ブロックの予定を参照して決定する。具体的には、テスト制御器30は、ハードウエアスケジューラや、コンパイラにより予め生成されてアービタに格納されたスレッド情報を参照して、テスト可能な空き時間が予定されている回路ブロック50を選択する。テスト制御器30は、選択された回路ブロック50がアイドル状態に入ったら、テストを実行する。
図6は、本実施形態の演算時間割とテストスケジュール例を示す表である。
図6の表は、複数の回路ブロックの各々について、各経過時間における状態を示している。表の各セルにおいて、Wは当該時刻に当該回路ブロックが通常動作を行っている状態、Lは当該時刻に当該回路ブロックがテストを実行している状態、符号のない場所は、当該時刻に当該回路ブロックがアイドル状態になっていることを示す。
テストは、テスト中の回路ブロック50に次のタスクが割り振られる前に終了するので、半導体装置が実使用条件で稼動中に平行してテストを行った場合でも、処理に遅延が発生することはない。なお、本実施形態では、符号圧縮器60は回路ブロック50と同数挿入されているので、同一時刻についてテスト可能なまとまった空き時間を持つ回路ブロック50が複数ある場合には、図6の時刻10~17に示すように複数の回路ブロック50に対して同時にテストを実行させることもできる。
パタン発生器40が疑似乱数生成器である場合、テスト制御器30はパタン初期化器301の値を変更することで、パタン発生器40に異なるテストパタンを生成させることができる。テスト制御器30が、初期値と疑似乱数と期待値との対応表を事前に用意することにより、更にテストバリエーションを増やし、テストの網羅性を上げることができる。
また、想定実行時間が異なるテストバリエーションを生成し、テストバリエーションに対して想定実行時間情報を付加しておくこともできる。想定実行時間情報を付加することにより、テスト制御器30は、実行が短時間で終了するものから長時間に及ぶものまでさまざまなテストバリエーションを選択することができる。テスト制御器30は、テストを実行しようとする回路ブロック50のアイドル状態がどの程度続くのかを参照し、アイドル時間内に終了する想定実行時間を持つ最適なテストパタンを選択する。想定実行時間にバリエーションを設けることにより、アイドル時間の不足により標準的な実行時間のテストができない回路ブロック50に対しても、短時間のテストを実行することができる。またアイドル時間が長い回路ブロック50に対しては、長時間のテストを実行することができるので、計算資源を無駄なく使用することができる。
(第2の実施の形態)
図7は、第2の実施の形態のテスト回路を示したものである。
本実施形態では、パタン発生器40のみならず、符号圧縮器60を複数の回路ブロック50が共用する。これにより、回路ブロック50と同数の符号圧縮器60を半導体装置に実装する必要がなくなる。この形態により、第1の実施の形態と比較してもテスト用の回路面積を更に削減することができ、半導体装置の製造コストを下げることができる。
図8は、第2の実施の形態の演算時間割とテストスケジュール例を示す表である。
図6と同じく、表のうち、行は経過時刻、列は回路ブロックを示す。第2の実施の形態では、複数の回路ブロック50が1つの符号圧縮器60を共用する。このため、1つの回路ブロックが符号圧縮器60を使用している間、他の回路ブロック50は符号圧縮器60を使用することはできない。回路ブロック50の応答は長大なシリアルデータであるため、回路ブロック50はテスト中一定期間符号圧縮器60を占有する。以上より、本実施形態では、テストは複数の回路ブロックに対して同時に実行できなくなる。テスト制御器30は、スレッド時間割を参照しながら複数の回路ブロックから同時に応答が出力されないようにテストスケジュールを決定し、これに基づいて、図8に示すような最適なテストパタンを生成する。
(第3の実施の形態)
図9は、第3の実施の形態のテスト回路を示したものである。
本実施形態では、回路ブロック50はパタン発生器40を共用するが、符号圧縮器60は2つ以上用意されており、複数の回路ブロック50に対して同時に同じ内容のテストを行うことができる。本実施の形態の比較器は期待値を参照しない符号比較器303である。
第1と第2の実施形態では、符号圧縮器60から生成される圧縮値であるテスト応答と照合する期待値はテスト制御器30内部または図2におけるROM22などのテスト制御器30が参照可能な場所に保存されている。しかし、テストのために確保できる保存領域には限界がある。また、そもそも期待値が用意されていないテストパタンを用いてテストを行いたい場合もある。符号圧縮器60が2つ以上あれば、同時に2つ以上の回路ブロック50に対して同一のテストを行い、2つ以上の応答に対して2つ以上の符号圧縮器60が生成したテスト応答同士を比較することができる。符号比較器303による比較の結果、2つ以上の符号圧縮器60から得られたテスト応答が同一の場合には正常とする。テスト応答が異なる場合、いずれかの回路ブロック50に不具合が発生している。また、符号圧縮器60が3つ以上あれば、3つ以上の回路ブロック50で同時にテストを行い、不具合が発生した回路ブロック50を多数決により特定できる。
また、本実施形態では、符号圧縮器60を使用せず、直接2つ以上の回路ブロック50の応答同士をテスト応答として比較してもよい。比較の結果、2つ以上のテスト応答が同一であれば、符号圧縮器60で圧縮値の算出を行わなくとも、回路ブロック50の不具合を検出することができる。これにより、符号圧縮器60が不要となり、更にテスト用の回路面積を削減することができる。この場合、符号比較器302の代わりに、例えばビット演算を用いるより簡易な比較器を用いることもできる。但し、符号圧縮器60を使用しない場合、2つ以上の回路ブロック50に対して同時にテストを実施する必要がある。なお、符号圧縮器60を用いる場合には、テストタイミングがずれても比較を行うことができる。
本実施形態では、予め全てのテストパタンについて期待値を用意して回路に組み込んでおく必要がなくなるので、LBISTに使用するメモリ容量を削減することができる。また、期待値が設定されているかどうかに関わらず、パタン初期化器301で任意の初期値をパタン生成器40に渡してテストを行うことができる。また、半導体装置製造後に期待値が組み込まれていない新たなテストパタンが必要になった場合でも、回路ブロック50の不具合を発見することができる。
(第4の実施の形態)
図10は、第4の実施の形態のテスト回路を示したものである。
本実施形態では、回路ブロック50は、パタン発生器40の出力に代えて、通常動作時の制御器70が生成する同一内容の処理を実行する。すなわち、本実施形態では、半導体装置10の通常稼働状態において回路ブロック50のうちの1つに割り当てられる入力そのものがテストパタンとなる。符号圧縮器60は、第3の実施の形態と同じく、2つ以上で構成される。本実施形態でも、複数の回路ブロック50が同一の処理を行い、符号比較器303は、2つ以上の応答に対して2つ以上の符号圧縮器60が生成した圧縮値であるテスト応答同士を比較する。符号圧縮器60が3つ以上あれば、3つ以上の回路ブロック50で同時にテストを行い、不具合が発生した回路ブロック50を多数決により特定できる点、また、同時に2つ以上の回路ブロックに対してテストを実施するのであれば、符号圧縮器60が不要な構成とすることもできること、また、前述の構成では符号比較器302の代わりに、より簡易な比較器を用いることができることは、第3の実施の形態と同様である。
この構成により、パタン発生器40が不要になるため、回路面積を更に削減でき、製造コストを下げることができる。また、製品テスト段階において、試験者がテストしたい動作を回路ブロック50に入力して、テストに利用することができる。ランダムパタンを使用する通常のLBISTとは異なり、ユーザは回路ブロック50の狙った箇所を重点的に網羅するテストを実行できる。またこの構成では、実使用では起こり得るが設計段階では想定できないパタンに対してもテストを行うことができる。
以上、具体例を参照しつつ本実施形態について説明した。しかし、本開示はこれらの具体例に限定されるものではない。これらの具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。前述した本具体例が備える各要素およびその配置、条件、形状などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。
例えば、符号圧縮器60が複数存在する場合において、パタン発生器40と通常動作時の制御部70を切り替えてテストに利用できるようにしてもよい。これにより、期待値が不揮発性メモリに登録されている条件ではそれを用いて回路ブロック50が正常に動作しているか確認することができ、期待値が登録されていない条件や、制御部の出力で動作する場合では、複数の符号圧縮器60の圧縮値であるテスト応答同士を比較することにより、回路ブロック50の不具合を検出することができる。
また、リファレンスとして特定の回路ブロック50にのみ図4に示すLBIST回路を設け、その他の回路ブロック50は第1~第3の実施の形態で示したようにパタン発生器40と符号圧縮器60を共有することとしてもよい。この構成を比較することにより、パタン発生器40や符号圧縮器60の不良を検出することができる。
パタン発生器40や符号圧縮器60が1つのみの実施形態の場合でも、待機系のパタン発生器40や圧縮器60が別途用意されていてもよい。パタン発生器40または圧縮器60に故障が発生した場合でも、待機系に切り替えてテスト機能を維持することができる。
上記の各実施形態では、回路ブロック50の機能は全て同一であるものとして説明を行った。しかし、回路ブロックの機能は異なっていてもよい。回路ブロックの機能が全て異なる構成では、テスト制御器30は、回路ブロックの種別ごとに用意されたテストパタンと期待値の組み合わせを利用する。この構成でも、回路ブロック50ごとにパタン発生器40と符号圧縮器60を設ける必要はなくなるので、半導体装置の回路面積を削減でき、製造コストを下げることができる。また、回路ブロックのバリエーションの中に、同一の機能を持つ組み合わせがあるのであれば、第3、第4の実施の形態に記載したように、そのテスト応答同士を比較することで、不具合の発生を知ることができる。
10:DFP、30:テスト制御器、40:パタン発生器、50:回路ブロック、
60:符号圧縮器、70:通常使用時の制御器

Claims (11)

  1. 自己テストを行う半導体装置(10)であって、
    パタン入力を受け付ける複数の回路ブロック(50)と、
    前記パタン入力に対して前記複数の回路ブロックの各々が出力する応答を起源とするテスト応答を取得し、
    前記複数の回路ブロックの各々について、基準値と比較することで当該回路ブロックの前記自己テストの結果を得る比較器(302,303)と、
    前記自己テストのパタンを発生するパタン発生器(40)と、
    前記自己テストの実行を制御するテスト制御器(30)と、を備え、
    前記パタン入力を、前記複数の回路ブロックが共用しており、
    前記テスト制御器は、前記複数の回路ブロックの各々の稼働スケジュールに基づいて、前記回路ブロックのアイドル状態がどの程度続くのかを参照し、前記パタン発生器が発生するテストのパタンのうち、アイドル時間内に終了する想定実行時間をもつテストのパタンを選択することで前記自己テストを実行する、半導体装置。
  2. 前記応答を圧縮して圧縮値を生成する符号圧縮器(60)を更に備え、
    前記比較器は前記圧縮値を前記テスト応答として、基準値と比較する、
    請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記符号圧縮器を前記複数の回路ブロックが共用する、請求項2記載の半導体装置。
  4. 前記基準値は、前記パタン入力に応じて用意された期待値である、請求項2に記載の半導体装置。
  5. 前記複数の回路ブロックは、互いに同一の機能を有し、
    前記複数の回路ブロックの各々の前記基準値は、当該回路ブロックと同一の前記パタン入力を共用する他の前記回路ブロックのテスト応答である、請求項1または2に記載の半導体装置。
  6. 前記テスト制御器は、パタン初期化入力を生成し、
    前記パタン発生器は、前記パタン初期化入力に基づいて前記テストパタンを発生する、請求項1記載の半導体装置。
  7. 前記パタン入力は、前記半導体装置の通常稼働状態において前記複数の回路ブロックのいずれかに割り当てられるべき入力である、請求項5記載の半導体装置。
  8. 半導体装置(10)の自己テストを行うテスト方法であって、
    前記自己テストのパタン入力を発生するステップと、
    複数の回路ブロックに前記パタン入力を入力するステップと、
    前記複数の回路ブロックに前記パタン入力の演算を行わせる演算ステップと、
    前記演算により出力された応答を圧縮してテスト応答を生成する圧縮ステップと、
    前記テスト応答を基準値と比較することで前記回路ブロックの前記自己テストの結果を得るステップと、
    を含み、
    前記複数の回路ブロックの各々の稼働スケジュールに基づいて、前記回路ブロックのアイドル状態がどの程度続くのかを参照して、アイドル時間内に終了する想定実行時間をもつテストの前記パタン入力を選択して前記回路ブロックに入力する、
    半導体装置のテスト方法。
  9. 前記基準値は、前記パタン入力に応じて用意された期待値である、
    請求項8記載の半導体装置のテスト方法。
  10. 前記複数の回路ブロックは、互いに同一の機能を有し、
    前記複数の回路ブロックの各々の前記基準値は、当該回路ブロックと同一の前記パタン入力を共用する他の前記回路ブロックの応答を圧縮したテスト応答である、
    請求項8記載の半導体装置のテスト方法。
  11. 前記パタン入力は、前記半導体装置の通常稼働状態において前記複数の回路ブロックのうちのいずれかに割り当てられるべき入力である、請求項10記載の半導体装置のテスト方法。
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