JP7287917B2 - カードキー - Google Patents

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Description

本発明は、カードキーに関する。
従来、車両等には、例えば、通信携帯キーの電池が切れた際等に使用されるメカニカルキーが付属される場合がある。そして、このようなメカニカルキーとしては、厚さ方向に複数枚の分割キーに分割可能とされ、分割された状態でカードケースに収容保持されてカードキーを構成するものがある(例えば、特許文献1参照)。このようなカードキーでは、メカニカルキーを薄い状態で保持して利用者が携帯可能となる。
特許第4865390号公報
しかしながら、上記したようなカードキーでは、分割キー自体が薄く小さい部品であることなどから、分割キー同士を重ね合わせてメカニカルキーとして使用可能な状態とするのに細かな作業が必要になる。特に、各分割キーに互いに厚さ方向に嵌合する雌嵌合部または雄嵌合部が設けられたものでは、雌嵌合部に雄嵌合部を嵌合させつつ分割キー同士を重ね合わせるといった細かな作業が必要になる。
本発明の目的は、メカニカルキーを容易に使用可能状態とすることを可能としたカードキーを提供することにある。
上記課題を解決するためのカードキーは、厚さ方向に2枚の第1分割キーと第2分割キーとに分割可能とされたメカニカルキーと、厚さ方向に凹設され、分割された状態の前記第1分割キーと第2分割キーとをそれぞれ収容可能な収容部を有するカードケースとを備え、前記カードケースは、第1薄肉ヒンジ部を有し、該第1薄肉ヒンジ部を中心として折り返されることで前記第1分割キーと前記第2分割キーとが重ね合わされて前記メカニカルキーとして使用可能となる。
同構成によれば、カードケースは、第1薄肉ヒンジ部を有し、該第1薄肉ヒンジ部を中心として折り返されることで第1分割キーと第2分割キーとが重ね合わされてメカニカルキーとして使用可能となるため、メカニカルキーを薄い状態で携帯可能としながら、メカニカルキーを容易に使用可能な状態とすることができる。
本発明のカードキーでは、メカニカルキーを容易に使用可能状態とすることができる。
一実施形態におけるカードキーの平面図。 一実施形態におけるメカニカルキーの斜視図。 一実施形態におけるカードキーの作用を説明するための斜視図。 一実施形態におけるカードキーの作用を説明するための斜視図。 一実施形態におけるカードキーの作用を説明するための斜視図。 一実施形態におけるカードキーの作用を説明するための斜視図。
以下、カードキーの一実施形態を、図面を参照して説明する。
図1に示すように、カードキー11は、カードケース12と、該カードケース12に収容保持されるメカニカルキー13とを備える。
図2に示すように、メカニカルキー13は厚さ方向に凹設されたキー溝14を有する。詳しくは、メカニカルキー13は、板状に形成され、把持部13aと、把持部13aから延びるキー部13bとを有し、キー溝14は、キー部13bの先端から把持部13a側に延びて形成されつつ厚さ方向に凹設されている。
メカニカルキー13は、厚さ方向に2枚の分割キーとしての第1分割キー15と第2分割キー16とに分割可能とされている。
図1、及び図3に示すように、カードケース12は、分割された状態の第1分割キー15と第2分割キー16とをその厚さ方向の直交方向に並べて収容可能な収容部17,18を有する。収容部17,18は、カードケース12の厚さ方向に凹設され、厚さ方向から第1分割キー15及び第2分割キー16がそれぞれ挿入可能とされている。また、2つの収容部17,18は、カードケース12の短手方向の中心線を軸として線対称形状に形成されている。
図2に示すように、第1分割キー15は、キー溝14に対応した形状で厚さ方向に貫通するキー溝構成貫通部21を有する。すなわち、メカニカルキー13の厚さ方向に凹設されるキー溝14は、キー溝14の固有のパターンに対応した形状の側壁14aと、凹設方向の底である底部14bとによって構成されている。そして、キー溝14の側壁14aは、第1分割キー15のキー溝構成貫通部21によって構成され、キー溝14の底部14bは、第2分割キー16の平坦面22によって構成されている。
また、図1及び図2に示すように、第1分割キー15及び第2分割キー16は互いに厚さ方向に嵌合する嵌合部としての雌嵌合部23または雄嵌合部24を有する。詳しくは、第1分割キー15には、厚さ方向に貫通する雌嵌合部23が設けられている。雌嵌合部23は、第1分割キー15の長手方向に一対設けられている。また、第2分割キー16には、厚さ方向に膨出する雄嵌合部24が設けられている。雄嵌合部24は、第2分割キー16の長手方向に一対設けられている。そして、第1分割キー15及び第2分割キー16は、雌嵌合部23に雄嵌合部24が嵌合されつつ重ね合わされることでメカニカルキー13として使用可能とされる。
また、図1及び図3に示すように、カードキー11は、一方の面に設けられた粘着層31(図3参照)によって収容部17,18を覆うように貼られたシート状部材としてのフィルムシール32を備える。フィルムシール32は、可撓性を有するプラスチックフィルムの一方の面に粘着層31が設けられたものである。
そして、本実施形態のカードケース12は、第1薄肉ヒンジ部12aを有し、該第1薄肉ヒンジ部12aを中心として折り返されることで第1分割キー15と第2分割キー16とが重ね合わされてメカニカルキー13として使用可能となるように構成されている。また、カードケース12は、第2薄肉ヒンジ部12bを有し、該第2薄肉ヒンジ部12bを中心として折り返されることでメカニカルキー13の把持部13aが把持可能に露出するように構成されている。また、カードケース12は、第1薄肉ヒンジ部12aを中心として折り返され、且つ第2薄肉ヒンジ部12bを中心として折り返された状態で、キー部13bが引き抜き可能とされている。
詳述すると、カードケース12の短手方向の中心線に沿った位置には、同短手方向の中心線に沿って延びる第1薄肉ヒンジ部12aが形成されている。第1薄肉ヒンジ部12aは、メカニカルキー13のキー部13bと対応した部位を含みキー部13bの延びる方向にカードケース12の縁部まで延びて形成されている。第1薄肉ヒンジ部12aは、カードケース12の収容部17,18が設けられる側の面の反対側の面に溝が形成されて薄肉とされている。
また、カードケース12において、メカニカルキー13の把持部13aとキー部13bとの境目と対応した位置には、カードケース12の短手方向に延びる第2薄肉ヒンジ部12bと切断部12cとが連続して形成されている。第2薄肉ヒンジ部12bは、カードケース12の短手方向の中心から一方の縁部まで形成され、切断部12cはカードケース12の短手方向の中心から一方の縁部まで形成されている。第2薄肉ヒンジ部12b及び切断部12cは、カードケース12の収容部17,18が設けられる側の面に溝が形成されて薄肉とされている。
以下、本実施形態の作用について説明する。
例えば、メカニカルキー13を使用する必要がない場合では、図1に示すように、分割された状態の第1分割キー15と第2分割キー16とがその厚さ方向の直交方向に並べてカードケース12の収容部17,18に収容保持されることで、メカニカルキー13が薄い状態で保持され、薄いカードキー11として利用者が携帯可能となる。
そして、メカニカルキー13を使用する必要が生じた場合では、例えば、まず図3に示すように、フィルムシール32を剥がして第1分割キー15及び第2分割キー16を露出させる。そして、次に図4に示すように、カードケース12を、第1薄肉ヒンジ部12aを中心として折り返すことで雌嵌合部23に雄嵌合部24を嵌合させつつ第1分割キー15と第2分割キー16とを重ね合わせる。なお、カードケース12を、第1薄肉ヒンジ部12aを中心として折り返す際に、薄肉の切断部12cは切断される。そして、次に図5に示すように、カードケース12を、第2薄肉ヒンジ部12bを中心として折り返すことでメカニカルキー13の把持部13aを把持可能に露出させる。そして、次に図6に示すように、利用者が把持部13aを把持してキー部13bをカードケース12から引き抜くことでメカニカルキー13が使用可能となる。
以下、本実施形態の効果について説明する。
(1)カードケース12は、第1薄肉ヒンジ部12aを有し、該第1薄肉ヒンジ部12aを中心として折り返されることで第1分割キー15と第2分割キー16とが重ね合わされてメカニカルキー13として使用可能となる。よって、メカニカルキー13を薄い状態で携帯可能としながら、例えば、薄く小さい部品である第1分割キー15と第2分割キー16とを直接把持して重ね合わせるといった細かな作業が不要となり、メカニカルキー13を容易に使用可能な状態とすることができる。
(2)カードケース12は、第2薄肉ヒンジ部12bを有し、該第2薄肉ヒンジ部12bを中心として折り返されることでメカニカルキー13の把持部13aが把持可能に露出するため、利用者は把持部13aを把持してメカニカルキー13をカードケース12から容易に取り出すことができる。
(3)カードケース12は、第1薄肉ヒンジ部12aを中心として折り返され、且つ第2薄肉ヒンジ部12bを中心として折り返された状態で、キー部13bが引き抜き可能とされるため、利用者は把持部13aを把持してキー部13bをカードケース12から引き抜いて容易に取り出すことができる。
(4)第1分割キー15と第2分割キー16とは、互いに厚さ方向に嵌合する嵌合部としての雌嵌合部23または雄嵌合部24を有するため、第1分割キー15と第2分割キー16とが適した位置で重ね合わせられた状態を保持でき、メカニカルキー13として良好に使用することが可能となる。
(5)カードキー11は、一方の面に設けられた粘着層31によって収容部17,18を覆うように貼られたフィルムシール32を備える。よって、例えば、フィルムシール32を備えず収容部17,18に第1分割キー15及び第2分割キー16が圧入固定や係合固定されたものに比べて、第1分割キー15及び第2分割キー16のカードケース12からの意図しない脱落を抑えることができる。
なお、本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態では、カードケース12は、第2薄肉ヒンジ部12bを有するとしたが、これに限定されず、第2薄肉ヒンジ部12bを有していない構成としてもよい。また、上記実施形態では、第1薄肉ヒンジ部12aを中心として折り返した後に第2薄肉ヒンジ部12bを中心として折り返すようにしたが、これに限定されず、先に第2薄肉ヒンジ部12bを中心として折り返した後に第1薄肉ヒンジ部12aを中心として折り返すようにしてもよい。
・上記実施形態では、カードケース12は、第1薄肉ヒンジ部12aを中心として折り返され、且つ第2薄肉ヒンジ部12bを中心として折り返された状態で、キー部13bが引き抜き可能とされる構成としたが、これに限定されず、引き抜き不能な構成としてもよい。なお、この場合、例えば、第1薄肉ヒンジ部12a及び第2薄肉ヒンジ部12bを折り返した後、把持部13aを把持してメカニカルキー13の状態を保持しつつカードケース12を、第1薄肉ヒンジ部12aを中心として折り返した状態を元に戻し、メカニカルキー13を取り出してもよい。
・上記実施形態では、第1分割キー15と第2分割キー16とは、互いに厚さ方向に嵌合する嵌合部としての雌嵌合部23または雄嵌合部24を有するとしたが、これに限定されず、雌嵌合部23及び雄嵌合部24を有していないものとしてもよい。また、雌嵌合部23及び雄嵌合部24の形状や数は変更してもよい。
・上記実施形態では、第1薄肉ヒンジ部12aを中心として折り返す際に切断される薄肉の切断部12cを有する構成としたが、これに限定されず、例えば、切断部12cが薄肉ではなく、第1薄肉ヒンジ部12aを中心として折り返される前の状態で既に切断されている構成としてもよい。
・上記実施形態では、カードキー11は、一方の面に設けられた粘着層31によって収容部17,18を覆うように貼られたフィルムシール32を備えるとしたが、これに限定されず、例えば、フィルムシール32を備えず収容部17,18に第1分割キー15及び第2分割キー16が圧入固定や係合固定される構成としてもよい。また、フィルムシール32は、収容部17,18を覆うように貼られるシート状の部材であれば、他の構成のシート状部材に変更してもよい。
・上記実施形態では、特に言及していないが、カードケース12の内部に、例えば、トランスポンダやNFC(Near Field Communication)等に対応した通信機器41(図1参照)が設けられた構成としてもよい。なお、勿論、通信機器41が設けられていないカードキー11としてもよい。
・上記実施形態では、特に言及していないが、フィルムシール32に設けられた粘着層31は、例えば、第1分割キー15及び第2分割キー16との対向領域を除くカードケース12との対向領域にのみ設けてもよい。このようにすると、フィルムシール32をカードケース12から剥がす際に、そのフィルムシール32に第1分割キー15や第2分割キー16が着いてくることが抑えられる。
11…カードキー、12…カードケース、12a…第1薄肉ヒンジ部、12b…第2薄肉ヒンジ部、12c…切断部、13…メカニカルキー、13a…把持部、13b…キー部、14…キー溝、14a…側壁、14b…底部、15…第1分割キー、16…第2分割キー、17,18…収容部、21…キー溝構成貫通部、22…平坦面、23…雌嵌合部(嵌合部)、24…雄嵌合部(嵌合部)、31…粘着層、32…フィルムシール、41…通信機器。

Claims (5)

  1. 厚さ方向に2枚の第1分割キーと第2分割キーとに分割可能とされたメカニカルキーと、
    厚さ方向に凹設され、分割された状態の前記第1分割キーと第2分割キーとをそれぞれ収容可能な収容部を有するカードケースとを備え、
    前記カードケースは、第1薄肉ヒンジ部を有し、該第1薄肉ヒンジ部を中心として折り返されることで前記第1分割キーと前記第2分割キーとが重ね合わされて前記メカニカルキーとして使用可能となるカードキー。
  2. 前記メカニカルキーは、把持部と、該把持部から延びるキー部とを有するものであり、
    前記カードケースは、第2薄肉ヒンジ部を有し、該第2薄肉ヒンジ部を中心として折り返されることで前記把持部が把持可能に露出する請求項1に記載のカードキー。
  3. 前記カードケースは、前記第1薄肉ヒンジ部を中心として折り返され、且つ前記第2薄肉ヒンジ部を中心として折り返された状態で、前記キー部が引き抜き可能とされた請求項2に記載のカードキー。
  4. 前記第1分割キー及び前記第2分割キーは、互いに厚さ方向に嵌合する嵌合部を有する請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のカードキー。
  5. 一方の面に設けられた粘着層によって前記収容部を覆うように貼られたシート状部材を備えた請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のカードキー。
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