JP7287833B2 - モールド、及び樹脂シート - Google Patents
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Description
<1> 交差して延びる複数の溝により複数の凸部が形成された凹凸表面を有するモールドであって、
主凹凸表面領域と、溝の最深部が前記主凹凸表面領域のそれよりも浅い凹凸表面領域Aとを備え、
前記凹凸表面領域Aは、平面視で、前記凹凸表面全体の50%以下を占める、ことを特徴とする、モールド。
主凹凸表面領域と、凹部の最頂部が前記主凹凸表面領域のそれよりも低い凹凸表面領域A’とを備え、
前記凹凸表面領域A’は、平面視で、前記凹凸表面全体の50%以下を占める、ことを特徴とする、樹脂シート。
本発明のモールドは、交差して延びる複数の溝により、複数の凸部が形成された凹凸表面を有する。そして、本発明のモールドは、主凹凸表面領域と、溝の最深部(溝底)が上記主凹凸表面領域よりも浅い凹凸表面領域Aとを備えることを一特徴とする。
なお、図2Aでは、ロール状のモールドの表面付近の断面を示したが、本実施形態のモールドは、ロール状のものに制限されない。
また、上記表面領域Bは、凹凸表面領域Aの溝からオーバーフローした液体を受け入れ可能な構造(プール構造)を有することが好ましい。
本実施形態のモールドの製造方法としては、特に制限されない。以下、ロール状である本実施形態のモールドを作製するための方法の一例について説明する。
このようにして、本実施形態のモールドを作製することができる。
本発明の樹脂シートは、複数の凹部が形成された凹凸表面を有する。そして、本発明の樹脂シートは、主凹凸表面領域と、凹部の最頂部が前記主凹凸表面領域のそれよりも低い構造を有する凹凸表面領域A’とを備えることを一特徴とする。
本実施形態の樹脂シートは、例えば、プリズムシート、反射防止フィルム、細胞培養容器、建材フィルムなどに、好適に用いることができる。
本実施形態の樹脂シートは、例えば、図8に示す方法により製造することができる。図8は、形状転写法を示す模式図である。図8に示される形状転写装置300は、ロール状モールド100と、基材供給ロール31と、巻取ロール32と、ガイドロール33、34と、ニップロール35と、剥離ロール36と、塗布装置37と、光源38とを備える。そして、ロール状モールド100としては、上述した本発明のモールドを用いることができる。
このような形状転写装置300により、樹脂シート表面に凹凸構造を連続的に形成することができる。
<実施例1>
直径130mm、長さ560mmの円柱形状の母材(材質:S45C)を準備し、研削加工により当該母材の表面を平坦化した。次に、当該母材にニッケル-リンによるめっき処理を施すことで、母材表面上にめっき層を形成した。この母材表面(めっき層)に対し、R形状のダイヤモンドバイトを用いて切削加工し、更に平滑化し、表面を鏡面加工した。次いで、母材表面に対し、先端が矩形形状であるダイヤモンドバイトを用いて切削加工し、直線状に2方向に複数延びて交差する溝(深さ(図2におけるh1に相当):25μm)を形成した。これにより、複数の四角柱状の凸部(密度:600個/mm2)が表面に形成された。
実施例1において、直線状に2方向に複数延びて交差する溝の間隔を適宜調整し、凸部の密度を表1に示すように変更したこと以外は、実施例1と同様にして、凹凸表面を有するロール状モールドを作製した。
実施例1において、プール構造を形成しなかったこと以外は、実施例1と同様にして、凹凸表面を有するロール状モールドを作製した。
実施例2において、プール構造を形成しなかったこと以外は、実施例2と同様にして、凹凸表面を有するロール状モールドを作製した。
実施例1において、堤防構造及びプール構造の両方とも形成しなかったこと以外は、実施例1と同様にして、凹凸表面を有するロール状モールドを作製した。
実施例2において、堤防構造及びプール構造の両方とも形成しなかったこと以外は、実施例2と同様にして、凹凸表面を有するロール状モールドを作製した。
実施例3において、堤防構造及びプール構造の両方とも形成しなかったこと以外は、実施例3と同様にして、凹凸表面を有するロール状モールドを作製した。
比較例1において、直線状に2方向に複数延びて交差する溝の間隔を適宜調整し、凸部の密度を表1に示すように変更したこと以外は、比較例1と同様にして、凹凸表面を有するロール状モールドを作製した。
比較例1において、直線状に2方向に複数延びて交差する溝の深さを表1に示すように変更するとともに、当該溝の間隔を適宜調整し、凸部の密度を表1に示すように変更したこと以外は、比較例1と同様にして、凹凸表面を有するロール状モールドを作製した。
図8に示すような形状転写装置300を準備した。ロール状モールド100としては、各例において作製したロール状モールドを用いた。この形状転写装置300にて、シート状の基材21(PET製)に対し、紫外線硬化性樹脂を含む樹脂組成物を適量塗布した。次いで、塗布した樹脂組成物をニップロール35によりモールド100の凹凸表面に密着させ、モールド100の表面の凹凸構造を樹脂組成物に転写させるとともに、光源38としてのからの光の照射により、基材21上の樹脂組成物を硬化させた。硬化後、基材21を、剥離ロール36によりモールド100から剥離し、巻取ロール32によって巻き取った。このようにして、基材21上に転写物としての樹脂シートを作製した。
かかる樹脂シートの作製に際し、以下の評価を行った。
基材上に塗布した樹脂組成物をモールドの凹凸表面に密着させた際、モールドの凸部間(溝)への樹脂組成物の充填状況を観察した。そして、以下の基準に従って評価した。結果を表1に示す。
◎:モールド表面に形成された溝の全てに、樹脂組成物が充填されている。
×:モールド表面に形成された溝のうち、樹脂組成物が充填されていない箇所が1箇所以上存在する。
硬化後の基材をモールドから剥離した際、モールドの凹凸表面を観察した。そして、以下の基準に従って評価した。結果を表1に示す。
◎:モールドの凹凸表面に、樹脂組成物の詰まりが1箇所も存在しない。
○:モールドの凹凸表面に、樹脂組成物の詰まりが1箇所存在する。
×:モールドの凹凸表面に、樹脂組成物の詰まりが2箇所以上存在する。
硬化後の基材をモールドから剥離した際、モールドの端部における凹凸表面を観察した。そして、以下の基準に従って評価した。結果を表1に示す。
◎:モールドの端部における凹凸表面に、硬化樹脂が付着していない。
○:樹脂組成物の漏れに起因して、モールドの端部における凹凸表面に硬化樹脂が付着している(但し、付着幅は1mm以内であり、未硬化部分は存在しない)。
上記(1)~(3)の評価結果が全て◎である場合には、A評価とした。また、上記(1)及び(2)の評価結果が◎であり、上記(3)の評価結果が○である場合には、B評価とした。更に、上記(1)及び(2)の評価結果のうち少なくとも1つの評価結果が×である場合には、C評価とした。このようにして、各例において総合的な評価を行った。結果を表1に示す。
また、参考までに、実施例1の樹脂シートの表面の外観(SEM画像)を図9Aに示し、比較例1の樹脂シートの表面の外観(SEM画像)を図9Bに示す。
11a、11b、11 溝
12 凸部
13 最深部
15 切削工具
16 モールド母材
200 樹脂シート
21 基材
22 凹部
23 最頂部
25 樹脂層
300 形状転写装置
31 基材供給ロール
32 巻取ロール
33,34 ガイドロール
35 ニップロール
36 剥離ロール
37 塗布装置
38 光源
Claims (4)
- 交差して延びる複数の溝により複数の凸部が形成された凹凸表面を有するモールドであって、
主凹凸表面領域と、溝の最深部が前記主凹凸表面領域のそれよりも浅い凹凸表面領域Aとを備え、
前記凹凸表面領域Aは、平面視で、前記凹凸表面全体の50%以下を占め、
前記主凹凸表面領域の溝の最深部を基準として、前記主凹凸表面領域及び前記凹凸表面領域Aにおける複数の凸部の高さが一定であり、
前記凹凸表面領域Aが、前記凹凸表面の端部に位置し、前記凹凸表面領域Aの溝の最深部が、端部側に向かって浅くなるように傾斜している、ことを特徴とする、モールド。 - 前記主凹凸表面領域の上から液体を供給したときに、当該液体を前記凹凸表面領域Aの溝からオーバーフローさせることが可能な構造を有する表面領域Bを更に備える、請求項1に記載のモールド。
- ロール状である、請求項1又は2に記載のモールド。
- 複数の凹部が形成された凹凸表面を有する樹脂シートであって、
主凹凸表面領域と、凹部の最頂部が前記主凹凸表面領域のそれよりも低い凹凸表面領域A’とを備え、
前記凹凸表面領域A’は、平面視で、前記凹凸表面全体の50%以下を占め、
前記凹凸表面領域A’が、前記凹凸表面の端部に位置し、前記凹凸表面領域A’の凹部の最頂部が、端部側に向かって低くなるように傾斜している、ことを特徴とする、樹脂シート。
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