JP7287767B2 - ドライエッチング方法 - Google Patents
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Description
上述した特許文献1~3に開示された技術は何れも、Si基板上において効果を発揮するものである。
このため、金属膜が、フィラーをなす無機部材が有機部材に分散して含まれてなる樹脂基板上に配置された構成において、基板の表面粗さの増加を抑制できる、ドライエッチング方法の開発が期待されていた。
フィラーをなす無機部材が有機部材に分散して含まれてなる樹脂基板の一方の主面上に、金属層と、所定形状のパターンが形成されたマスク層とが順に重ねて配置された被処理体を用い、反応性ガスのプラズマによって、前記金属層にエッチングを行うドライエッチング方法であって、
前記被処理体は、ガラス布である基材にポリイミド、フェノール、エポキシ、ポリエステル、液晶ポリマのいずれかの絶縁樹脂を含浸させ、
前記金属層が厚さ50nmのTi膜であり、前記マスク層が厚さ500nmのCu膜であり、
真空排気されたチャンバ11内の、平板状の第一電極に前記被処理体を載置し、
前記第一電極に対して、2MHzとする第一の周波数λ1のバイアス電圧である高周波電力を印加するとともに、前記第一電極と対向する位置に配される第二電極に対して、13.56MHzとする第二の周波数λ2の交流電圧である高周波電力を印加して、前記マスク層のパターンによる開口部に応じて露呈された領域をドライエッチングして、前記マスク層のパターンによる開口部に応じて、前記金属層のうち、露呈された領域aのみを除去する際に、
前記反応性ガスとして、ガスAがC3F8とガスBがNF3とから構成される混合ガスを用い、
前記混合ガス中に占める前記ガスAの含有率が、68%以上70%以下の範囲内であり、
エッチングされた前記樹脂基板は、前記マスク層のパターンによる開口部に応じて露呈された前記樹脂基板の表面粗さRaが、100nm以下である、
ことを特徴とする。
減圧可能な内部空間を備え、前記内部空間で被処理体に対してプラズマ処理されるように構成されるチャンバと、前記チャンバ内に配され、前記被処理体を載置する平板状の第一電極と、前記第一電極に対して、第一の周波数λ1のバイアス電圧が印加されるように構成された第一の電源と、前記チャンバ内にあって、前記第一電極と対向する位置に配される第二電極と、前記第二電極に対して、第二の周波数λ2の交流電圧を印加する第二の電源と、前記チャンバ内にプラズマ処理用の反応性ガスを導入する手段と、前記チャンバの内部空間を減圧するための排気手段と、を少なくとも備え、
前記反応性ガスを導入する手段は、
前記反応性ガスとして、C3F8、C4F8、C4F6、CF4、C2F6,CHF3から選択されるガスA、及び、NF3、O2、SF6から選択されるガスB、から構成される混合ガスを、前記内部空間のうち前記第一電極と前記第二電極との間に向けて放出する、ことができる。
エッチング前の被処理体は、フィラーをなす無機部材3aが有機部材3bに分散して含まれてなる樹脂基板1の一方の主面上に、金属層4と、所定形状のパターンが形成されたマスク層5とが順に重ねて配されている。ここでは、金属層4がTi膜、マスク層5がCu膜からなる構成例について説明する。
この構成によれば、マスク層5のパターンによる開口部5aに応じて、金属層4Aの表面の一部は、露呈された領域4aとなる。樹脂基板1の一方の主面側をプラズマに曝す(プラズマ処理する)ことにより、この露呈された領域4aが、ドライエッチングされる。
本例では、本発明のドライエッチング法により、被処理体に対してエッチング処理を行った。その際、後述するプラズマ処理装置(図5)を用いた。ドライエッチング処理する反応性ガスとしては、C3F8(ガスA)とNF3(ガスB)から構成される混合ガスを用いた。被処理体としては、図1Aに示すものを用いた。すなわち、本例の被処理体は、フィラーをなす無機部材3aが有機部材3bに分散して含まれてなる樹脂基板1の一方の主面上に、金属層4と、所定形状のパターンが形成されたマスク層5とが順に重ねて配されている。
金属層4はTi膜(厚さ50nm)であり、マスク層5はCu膜(厚さ500nm)である。Cu膜からなるマスク層5には事前に、パターンが形成されており、パターン幅(ライン)は2μm、パターン間の間隙(スペース)は2μmとした。
本例(条件β)では、混合ガスに占めるガスAとガスBの比率(流量比)を「ガスA:ガスB=7:3」として、ドライエッチング処理を行った。他の条件は実験例1と同一にした。
本例(条件γ)では、混合ガスに占めるガスAとガスBの比率(流量比)を「ガスA:ガスB=1:1」として、ドライエッチング処理を行った。他の条件は実験例1と同一にした。
図3において、左側から2番目、3番目、4番目の写真は順に、条件α、条件β、条件γにより、エッチング処理した後のスペース領域における樹脂基板の表面を表している。
3つの条件とも、ドライエッチングによって金属層4を除去した後、露呈した樹脂基板1の表面(すなわち、ABF3の表面)はエッチングされる。しかし、エッチングされたABF3の表面形状が、条件α、条件β、条件γで異なる。
ただし、ドライエッチングの場合は、3つの条件とも、従来のウェットエッチングのように、金属層4が、露呈された領域に加えて、マスク層5により遮蔽された領域の一部もエッチングされる不具合は発生しなかった。
◎:Ra<100nm
○:100nm≦Ra<150nm
△:150nm≦Ra<200nm
×:Ra>200nm
図4Bは、E1領域において、マスク層5に覆われた位置にある金属層4の下方に下地として存在すべき、樹脂基板1の表面(すなわち、ABF3の表面)が欠落した状態にあることを表している。この場合は、ABF3の表面に対して金属層4の密着性が低減し、長期的は密着性が劣化する懸念がある。
上述した本発明に係るドライエッチング方法は、たとえば、図5に示した上方からガスを導入してプラズマを生成し、下方の基板をエッチング加工する平行平板プラズマエッチング装置(以下、プラズマ処理装置とも呼ぶ)10を使用して実施できる。図5において、符号11は内部でプラズマ処理を行うチャンバであり、ガスボンベ等のガスの供給源12a,12bに接続された、反応性ガスを導入する手段(ガス導入系)12と、真空ポンプに接続された排気系13を有する。
Claims (1)
- フィラーをなす無機部材が有機部材に分散して含まれてなる樹脂基板の一方の主面上に、金属層と、所定形状のパターンが形成されたマスク層とが順に重ねて配置された被処理体を用い、反応性ガスのプラズマによって、前記金属層にエッチングを行うドライエッチング方法であって、
前記被処理体は、ガラス布である基材にポリイミド、フェノール、エポキシ、ポリエステル、液晶ポリマのいずれかの絶縁樹脂を含浸させ、
前記金属層が厚さ50nmのTi膜であり、前記マスク層が厚さ500nmのCu膜であり、
真空排気されたチャンバ11内の、平板状の第一電極に前記被処理体を載置し、
前記第一電極に対して、2MHzとする第一の周波数λ1のバイアス電圧である高周波電力を印加するとともに、前記第一電極と対向する位置に配される第二電極に対して、13.56MHzとする第二の周波数λ2の交流電圧である高周波電力を印加して、前記マスク層のパターンによる開口部に応じて露呈された領域をドライエッチングして、前記マスク層のパターンによる開口部に応じて、前記金属層のうち、露呈された領域aのみを除去する際に、
前記反応性ガスとして、ガスAがC3F8とガスBがNF3とから構成される混合ガスを用い、
前記混合ガス中に占める前記ガスAの含有率が、68%以上70%以下の範囲内であり、
エッチングされた前記樹脂基板は、前記マスク層のパターンによる開口部に応じて露呈された前記樹脂基板の表面粗さRaが、100nm以下である、
ことを特徴するドライエッチング方法。
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