JP7287557B1 - ロケット発射用偏向耐火板およびロケット発射用偏向耐火板の交換方法 - Google Patents
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との係合部には段部112c、114cが設けられているため、上部偏向板112と下部偏向板114との合わせ目からロケットの燃焼排ガスが火炎偏向板の裏側まで抜けるのを防止している旨が記載されている。
その構成部材に関し、上方や下方等の上下を観念する文言の解釈については、本発明および本発明の実施形態に係るロケット発射用偏向耐火板を実際の使用状態に配置した状態を基準として解釈するものとする。これらのことは、本願の他の箇所の記載においても同様とする。
することを特徴とするロケット発射用偏向耐火板の交換方法である。
図1は、本発明の第1実施形態に係るロケット発射用偏向耐火板10の側面図であり、図2は、本発明の第1実施形態に係るロケット発射用偏向耐火板10の上部耐火板ブロック12および下部耐火板ブロック14の部位を鉛直方向上側から(図1の矢印II方向から)見た図であり、図3は、上部耐火板ブロック12と下部耐火板ブロック14の隣接部位およびその周辺領域を拡大して示す拡大側面図であり、図4は、下部耐火板ブロック14の側面図であり、図5は、本発明の第1実施形態に係るロケット発射用偏向耐火板10の下部耐火板ブロック14を取り外す際の状況を模式的に示す側面図である。
偏向耐火板(図15~図17では火炎偏向板)の下部は、傾斜面の角度を徐々に緩やかにして最終的に水平面に近い角度になるように円弧状に湾曲させて、ロケット発射時の燃焼ガスの向きを、煙道に沿う方向にスムーズに変えるようにしていたが、本第1実施形態に係るロケット発射用偏向耐火板10では、前記した配置構成1-1、1-2および1-3を採用することにより、平板状の耐火板(上部耐火板ブロック12および下部耐火板ブロック14)のみでも、ロケット発射時の燃焼ガスの向きを、煙道に沿う方向にスムーズに変えることができるようにしている。
行うことができる。例えば、上部耐火板ブロック12および下部耐火板ブロック14をキャスタブル耐火物で形成した場合、損傷個所(例えばロケット発射時の燃焼ガスにより削り取られた箇所)をキャスタブル耐火物で補修することができる。キャスタブル耐火物による補修では、損傷箇所(削り取られた箇所等)にキャスタブル耐火物を詰め込んで削り取られた箇所等にキャスタブル耐火物を充填することで補修を行うことができる。なお、安全性が確認できれば、最初に上部耐火板ブロック12および下部耐火板ブロック14をそれぞれ形成する際に使用した耐火材料とは異なる耐火材料で、それぞれ補修することも可能である。
との間には支持梁18の高さの分だけ隙間ができる。そこで、水平方向に引き出して撤去する際には、この隙間を利用してフォークリフト等で撤去することができる。当接部72A1を中心として上向きに回転させて立て起こしてから吊り上げて撤去する場合には、支持梁18のウェブ部に設けた貫通孔(図示せず)に吊り上げ装置のフックを係合させて吊り上げる。下部耐火板ブロック14を立て起こしてから吊り上げて撤去する場合も、下部耐火板ブロック14を水平方向に引き出して撤去する場合も、下部耐火板ブロック14と支持梁18とは一体化させた状態で撤去する。
図6は、本発明の第2実施形態に係るロケット発射用偏向耐火板20の側面図であり、図7は、上部耐火板ブロック12と下部耐火板ブロック24の隣接部位およびその周辺領域を拡大して示す拡大側面図であり、図8は、本発明の第2実施形態に係るロケット発射用偏向耐火板20の下部耐火板ブロック24を取り外す際の状況を模式的に示す側面図である。
0の下部耐火板ブロック14と同様であるので、下部耐火板ブロック24についての説明は適宜に省略し、説明を省略した点については、前記「(1)第1実施形態」における下部耐火板ブロック14についての説明で代えるものとする。
おり、鉛直方向上側から見て、上部耐火板ブロック12と下部耐火板ブロック24との間には、隙間は空いていない(前記配置構成2-3、図7参照)。支持部72C2においては、下部耐火板ブロック24の下面に取り付けられた支持梁18の下面上端部が斜め鋼材72Cに、所定の治具を介してボルトで着脱可能に連結される。前記所定の治具にはボルトが挿通する孔を長孔として設けておき、固定位置を微修正できるようにしておくのがよい。当接部72A3においては、支持梁18の下面下端部が底面水平鋼材72Aの上面に当接しており、その近傍に、下部耐火板ブロック24が水平面に対する傾斜が小さくなる方向に滑るのを防ぐストッパー72A4が、底面水平鋼材72Aの上面に設けられている。また、下部耐火板ブロック24の上面24Aの上端24A1は、直上に位置する上部耐火板ブロック12の下端面12Bの中央部付近の当接部12B1に当接している。
図9は、本発明の第3実施形態に係るロケット発射用偏向耐火板30の側面図であり、図10は、上部耐火板ブロック12と下部耐火板ブロック34の隣接部位およびその周辺領域を拡大して示す拡大側面図であり、図11は、本発明の第3実施形態に係るロケット発射用偏向耐火板30の下部耐火板ブロック34を取り外す際の状況を模式的に示す側面図である。
、説明を省略した点については、前記「(2)第2実施形態」における下部耐火板ブロック24についての説明で代えるものとする。
間には、隙間は空いていない(前記配置構成3-3、図10参照)。支持部72C3においては、下部耐火板ブロック34の下面に取り付けられた支持梁18の下面上端部が斜め鋼材72Cに、所定の治具を介してボルトで着脱可能に連結される。前記所定の治具にはボルトが挿通する孔を長孔として設けておき、固定位置を微修正できるようにしておくのがよい。当接部72A5においては、支持梁18の下面下端部が底面水平鋼材72Aの上面に当接しており、その近傍に、下部耐火板ブロック34が水平面に対する傾斜が小さくなる方向に滑るのを防ぐストッパー72A6が、底面水平鋼材72Aの上面に設けられている。また、下部耐火板ブロック34の上面34Aの上端34A1は、直上に位置する上部耐火板ブロック12の下端面12Bの下端12B2(当接部12B3)に当接している。
図12は、本発明の第4実施形態に係るロケット発射用偏向耐火板40の側面図であり、図13は、上部耐火板ブロック12と下部耐火板ブロック44の隣接部位およびその周辺領域を拡大して示す拡大側面図であり、図14は、本発明の第4実施形態に係るロケット発射用偏向耐火板40の下部耐火板ブロック44を取り外す際の状況を模式的に示す側面図である。
13に示すように、下部耐火板ブロック44の上面44A上の当接部44A1に、直上に位置する上部耐火板ブロック12の下端面12Bの下端12B2が当接するように構成している。また、その構成を実現するために、骨組構造72の斜め鋼材72Cの下部をカットして斜め鋼材80Cにするとともに、下部耐火板ブロック44を支持する下部補助構造80Eを新たに設け、本第4実施形態に係るロケット発射用偏向耐火板40を所定の傾斜角度で支持する骨組構造80を構成した。また、斜め鋼材80Cの下端面に合わせて、支持梁16の下端を斜めにカットして、上部耐火板ブロック12の下面に取り付けられる支持梁16Aを構成した。それら以外の構成については、本第4実施形態に係るロケット発射用偏向耐火板40は、第2実施形態に係るロケット発射用偏向耐火板20と同様であるので、対応する部材や部位等については原則として同一の符号を付して、説明は原則として省略する。また、下部耐火板ブロック44は、第2実施形態に係るロケット発射用偏向耐火板20の下部耐火板ブロック24と同様であるので、下部耐火板ブロック44についての説明は適宜に省略し、説明を省略した点については、前記「(2)第2実施形態」における下部耐火板ブロック24についての説明で代えるものとする。
以上説明した実施形態では、上部耐火部材11は支持梁16を備え、上部耐火部材41は支持梁16Aを備え、下部耐火部材13、23、33、43は支持梁18を備えるものとしたが、支持梁16、16A、18を備えることは必須ではなく、上部耐火板ブロック12および下部耐火板ブロック14、24、34、44を、支持梁16、16A、18を用いずに他の手段で骨組構造72、80に連結するようにしてもよい。また、上部耐火板ブロック12および下部耐火板ブロック14、24、34、44を、骨組構造72、80に直接連結するようにしてもよく、この場合、上部耐火板ブロック12のみで上部耐火部材11、41を構成することとなり、下部耐火板ブロック14、24、34、44のみで下部耐火部材13、23、33、43を構成することとなる。
11、41…上部耐火部材
12…上部耐火板ブロック
12A…上部耐火板ブロック12の上面
12A1…上面12Aを仮想的に平行に延長した面
12B…上部耐火板ブロック12の下端面
12B1…下端面12Bの中央部付近の当接部
12B2…下端面12Bの下端
12B3…下端面12Bの下端の当接部
13、23、33、43…下部耐火部材
14、24、34、44…下部耐火板ブロック
14A…下部耐火板ブロック14の上面
14A1…上面14Aの上端
14B…下部耐火板ブロック14の下面
14C…上部耐火板ブロック12に近接する傾斜面
16、16A、18…支持梁
24A…下部耐火板ブロック24の上面
24A1…上面24Aの上端
34A…下部耐火板ブロック34の上面
34A1…上面34Aの上端
44A…下部耐火板ブロック44の上面
44A1…上面44A上の当接部
44A2…上面44Aの上端
72、80…骨組構造
72A、80A…底面水平鋼材
72A1、72A3、72A5…当接部
72A2、72A4、72A6…ストッパー
72B、80B…鉛直鋼材
72C、80C…斜め鋼材
72C1、72C2、72C3…支持部
72D、80D…中間水平鋼材
80E…下部補助構造
80E1…下部補助構造80Eの斜め鋼材
100…ロケット発射施設
102…ロケット
104…発射台
106…煙道
108、110…火炎偏向板
112…上部偏向板
112a、114a…基部
112b、114b…断熱材
112c、114c…段部
114…下部偏向板
116…軸
118…固定部
120…煙道
z…隙間
Claims (12)
- 複数の耐火部材と、前記複数の耐火部材を所定角度で支持する支持部材とを有するロケット発射用偏向耐火板であって、
前記複数の耐火部材は、上面と下面と側面とを有する所定厚みを持った第1耐火部材と、上面と下面と側面とを有する所定厚みを持った第2耐火部材とを含み、前記支持部材により前記第1耐火部材の上面及び前記第2耐火部材の上面がそれぞれ、水平面に対して所定角度で傾斜した形で、かつ互いに隣接するように下方から支持されており、
前記第1耐火部材は、前記第2耐火部材に対して相対的に上側に配置されるとともに、前記第2耐火部材とは水平面に対する傾斜角度が異なるように前記支持部材上に配置され、かつ、前記第1耐火部材の上面を仮想的に平行に延長した面が、前記第2耐火部材の上面と交差するように配置されており、かつ、鉛直方向上側から見て、前記第1耐火部材と前記第2耐火部材との間には隙間が空いておらず、
前記第1耐火部材の側面のうち前記第2耐火部材と対向する第1側面部と、前記第2耐火部材の側面のうち前記第1側面部に対向する第2側面部とは、所定の隙間を設けて配置されていることを特徴とするロケット発射用偏向耐火板。 - 前記第2耐火部材は略直方体の形状であり、直方体から、隣接する前記第1耐火部材に近接する部位の上面側が一部切り欠かれた形状であることを特徴とする請求項1に記載のロケット発射用偏向耐火板。
- 複数の耐火部材と、前記複数の耐火部材を所定角度で支持する支持部材とを有するロケット発射用偏向耐火板であって、
前記複数の耐火部材は、上面と下面と側面とを有する所定厚みを持った第1耐火部材と、上面と下面と側面とを有する所定厚みを持った第2耐火部材とを含み、前記支持部材により前記第1耐火部材の上面及び前記第2耐火部材の上面がそれぞれ、水平面に対して所定角度で傾斜した形で、かつ互いに隣接するように下方から支持されており、
前記第1耐火部材は、前記第2耐火部材に対して相対的に上側に配置されるとともに、前記第2耐火部材とは水平面に対する傾斜角度が異なるように前記支持部材上に配置され、かつ、前記第1耐火部材の上面を仮想的に平行に延長した面が、前記第2耐火部材の上面と交差するように配置されており、かつ、鉛直方向上側から見て、前記第1耐火部材と前記第2耐火部材との間には隙間が空いておらず、
前記第2耐火部材は、上面の上端が前記第1耐火部材の下端面に当接していることを特徴とするロケット発射用偏向耐火板。 - 前記第2耐火部材は、上面の上端が前記第1耐火部材の前記下端面の下端に当接していることを特徴とする請求項3に記載のロケット発射用偏向耐火板。
- 複数の耐火部材と、前記複数の耐火部材を所定角度で支持する支持部材とを有するロケット発射用偏向耐火板であって、
前記複数の耐火部材は、上面と下面と側面とを有する所定厚みを持った第1耐火部材と、上面と下面と側面とを有する所定厚みを持った第2耐火部材とを含み、前記支持部材により前記第1耐火部材の上面及び前記第2耐火部材の上面がそれぞれ、水平面に対して所定角度で傾斜した形で、かつ互いに隣接するように下方から支持されており、
前記第1耐火部材は、前記第2耐火部材に対して相対的に上側に配置されるとともに、前記第2耐火部材とは水平面に対する傾斜角度が異なるように前記支持部材上に配置され、かつ、前記第1耐火部材の上面を仮想的に平行に延長した面が、前記第2耐火部材の上面と交差するように配置されており、かつ、鉛直方向上側から見て、前記第1耐火部材と前記第2耐火部材との間には隙間が空いておらず、
前記第1耐火部材の下面の下端は、前記第2耐火部材の上面に当接していることを特徴とするロケット発射用偏向耐火板。 - 前記複数の耐火部材は、前記第1耐火部材と前記第2耐火部材のみであることを特徴とする請求項1に記載のロケット発射用偏向耐火板。
- 前記複数の耐火部材のそれぞれは、耐火板ブロックと、前記支持部材上で前記耐火板ブロックの位置を固定する支持梁とを含み、前記支持梁は、前記耐火板ブロックの下面に連結されていることを特徴とする請求項1~3、5、6のいずれかに記載のロケット発射用偏向耐火板。
- 前記複数の耐火部材は、前記支持部材に対して着脱可能に所定の傾斜角度で固定されていることを特徴とする請求項7記載のロケット発射用偏向耐火板。
- 請求項1または2に記載のロケット発射用偏向耐火板の交換方法であって、
前記第2耐火部材を、最も低い位置にある部位を回転中心として立て起こす立て起こし工程と、
前記立て起こし工程で立て起こした前記第2耐火部材を吊り上げて撤去する撤去工程と、
を有することを特徴とするロケット発射用偏向耐火板の交換方法。 - 請求項1、2、4のいずれかに記載のロケット発射用偏向耐火板の交換方法であって、
前記第2耐火部材を、最も低い位置にある部位を回転中心として、水平となるように回転させる回転工程と、
前記回転工程で水平にした前記第2耐火部材を撤去する撤去工程と、
を有することを特徴とするロケット発射用偏向耐火板の交換方法。 - 請求項3に記載のロケット発射用偏向耐火板の交換方法であって、
前記第2耐火部材を、最も高い位置にある部位を回転中心として、水平となるように回転させる回転工程と、
前記回転工程で水平にした前記第2耐火部材を撤去する撤去工程と、
を有することを特徴とするロケット発射用偏向耐火板の交換方法。 - 請求項5に記載のロケット発射用偏向耐火板の交換方法であって、
前記第2耐火部材を、傾斜角度を維持させたまま、斜め上方に引き上げて撤去することを特徴とするロケット発射用偏向耐火板の交換方法。
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