JP7287186B2 - ソリッドタイヤ及び車輪 - Google Patents

ソリッドタイヤ及び車輪 Download PDF

Info

Publication number
JP7287186B2
JP7287186B2 JP2019154899A JP2019154899A JP7287186B2 JP 7287186 B2 JP7287186 B2 JP 7287186B2 JP 2019154899 A JP2019154899 A JP 2019154899A JP 2019154899 A JP2019154899 A JP 2019154899A JP 7287186 B2 JP7287186 B2 JP 7287186B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tire
solid
rim
axial direction
base region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019154899A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021030957A (ja
Inventor
真也 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP2019154899A priority Critical patent/JP7287186B2/ja
Publication of JP2021030957A publication Critical patent/JP2021030957A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7287186B2 publication Critical patent/JP7287186B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/80Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
    • Y02T10/86Optimisation of rolling resistance, e.g. weight reduction 

Landscapes

  • Tires In General (AREA)

Description

本発明は、サイドリングレスタイプのリムに装着するためのソリッドタイヤ、及びこのソリッドタイヤを含む車輪に関する。
従来、フォークリフト等の産業用車両に好適に用いられるタイヤとして、サイドリングレスタイプのリムに装着するためのソリッドタイヤが知られている。例えば、下記特許文献1では、トレッドゴム層とベースゴム層とを備えたタイヤ基体、及び一方の側面側にフランジ部を備えかつ他方の側面側に窪みを備えたリムを有し、特定の硬さを有するベースゴム層に、リムの窪みに係合する突起部が設けられた車両用車輪が提案されている。
特開2003-320807号公報
しかしながら、特許文献1の車両用車輪は、タイヤに荷重が負荷されたときに、フランジ部を有する側のタイヤの変形がフランジ部により抑制される一方、窪みを有する側のタイヤの変形が大きくなっていた。このようなタイヤは、タイヤの接地圧がタイヤ軸方向で均等にならず、タイヤ軸方向の摩耗の程度に差が生じ、偏摩耗や早期摩耗が発生するという問題があった。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、耐偏摩耗性能を向上させ得るサイドリングレスタイプのリム用のソリッドタイヤ及び車輪を提供することを主たる目的としている。
本発明は、トレッド部と、前記トレッド部のタイヤ半径方向の内側に配されかつサイドリングレスタイプのリムに装着するための本体部とを有するソリッドタイヤであって、
前記本体部は、タイヤ軸方向の一方側に前記リムのフランジ部に支持されるためのフランジ当接部を有する第1端側と、タイヤ軸方向の他方側に、前記第1端側よりもタイヤ半径方向の内側に突出しかつ前記リムの窪み部に係合されるための突起部を有する第2端側とを具え、
前記本体部を、前記フランジ部のタイヤ半径方向の外端よりも内側となるビード領域と、前記外端よりも外側となるベース領域とに区分したとき、
前記ベース領域は、タイヤ赤道から前記ベース領域の第1端側の側面までのタイヤ軸方向の最小幅Waが、前記タイヤ赤道から前記ベース領域の第2端側の側面までのタイヤ軸方向の最小幅Wbより小としている。
本発明のソリッドタイヤにおいて、前記最小幅Waと前記最小幅Wbとの比Wa/Wbは0.80~0.97であるのが好ましい。
本発明のソリッドタイヤにおいて、前記ビード領域のタイヤ半径方向の外端から前記最小幅Waとなる位置までのタイヤ半径方向の高さHaは、前記ビード領域のタイヤ半径方向の外端からトレッド部までのタイヤ半径方向の高さH0の0.3~0.7倍であるのが好ましい。
本発明のソリッドタイヤにおいて、前記最小幅Waは、前記タイヤ赤道から前記フランジ当接部までのタイヤ軸方向の幅であるリム半幅Wfよりも小であるのが好ましい。
本発明のソリッドタイヤにおいて、前記ベース領域の第1端側の側面のプロファイルは、前記タイヤ赤道の側に凹、かつ1以上の円弧を含む滑らかな凹曲線からなるのが好ましい。
本発明のソリッドタイヤにおいて、前記トレッド部のプロファイルは、前記タイヤ赤道を中心に対称であるのが好ましい。
本発明のソリッドタイヤにおいて、前記トレッド部のゴム硬度H1と、前記ベース領域のゴム硬度H2と、前記ビード領域のゴム硬度H3とにおいて、以下の関係を有するのが好ましい。
H1≦H2<H3
本発明のソリッドタイヤにおいて、前記ゴム硬度H1は、前記ゴム硬度H2よりである。
本発明は、車輪であって、上述のソリッドタイヤと、前記ソリッドタイヤが装着されるリムとを含む。
本願において「タイヤ赤道」は、トレッド端間のタイヤ軸方向幅の中央位置として定義される。また、トレッド端は、ソリッドタイヤに最大許容荷重が負荷されたときのタイヤ軸方向の最も外側の接地位置である。
本発明のソリッドタイヤの本体部は、タイヤ軸方向の一方側にリムのフランジ部に支持されるためのフランジ当接部を有する第1端側と、タイヤ軸方向の他方側に、前記第1端側よりもタイヤ半径方向の内側に突出しかつ前記リムの窪み部に係合されるための突起部を有する第2端側とを具える。これによりソリッドタイヤは、サイドリングレスタイプのリムに装着可能である。
又前記本体部をビード領域とベース領域とに区分したとき、前記ベース領域は、タイヤ赤道から前記ベース領域の第1端側の側面までのタイヤ軸方向の最小幅Waが、前記タイヤ赤道から前記ベース領域の第2端側の側面までのタイヤ軸方向の最小幅Wbより小である。
このようなソリッドタイヤは、Wa<Wbであることにより、ベース領域の第2端側のゴムボリュームを第1端側のゴムボリュームに比して大きくすることができる。ゴムボリュームが大きくなると、剛性が増し、ベース領域の第2端側での変形を第1端側での変形に比して相対的に小さくできる。
従って、サイドリングレスタイプのリムに装着したとき、フランジ部に起因して第1端側の変形が小さくなるという影響とバランス化させることができ、荷重が負荷されたときの接地圧の、タイヤ軸方向における均等化を図ることができる。
このようなソリッドタイヤは、荷重が負荷されたときの接地圧分布を、タイヤ赤道を中心に対称に近づけることができ、タイヤ軸方向の摩耗の程度を均等に近づけることができる。このため、本発明のソリッドタイヤは、サイドリングレスタイプのリムに装着されるタイヤであっても、偏摩耗や早期摩耗を抑制して耐偏摩耗性能を向上させることができる。
本発明の車輪の一実施形態を示す断面図である。 ソリッドタイヤにおける寸法を説明する断面図である。 トレッド部の展開図である。 表1における接地圧分布の最大接地圧Pa、Pbを示す図面である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき詳細に説明される。
図1、2は、本実施形態のソリッドタイヤ2を含む車輪1を示す断面図であり、図3は、ソリッドタイヤ2のトレッド部3の展開図である。図1、2は、図3のA-A線の断面図である。
図1に示されるように、本実施形態の車輪1は、中実構造のソリッドタイヤ2と、ソリッドタイヤ2が装着されるサイドリングレスタイプのリム4とを含む。車輪1は、例えば、フォークリフト等の産業用車両に好適に用いられる。
サイドリングレスタイプのリム4とは、サイドリングを用いることなく、タイヤを装着可能なリムである。本実施形態のリム4は、ソリッドタイヤ2の内周面2S(底面2Sという場合がある。)を受けるリムシート5と、このリムシート5のタイヤ軸方向の一方側に配されるフランジ部6と、タイヤ軸方向の他方側に配される凹状の窪み部7とを有する。
ソリッドタイヤ2は、路面と接地するためのトレッド面3Sを有するトレッド部3と、このトレッド部3のタイヤ半径方向の内側に配されかつリム4に装着されるビード領域12を有する本体部8とを具える。
トレッド部3のプロファイルP3は、タイヤ赤道Coを中心に対称である。本例では、プロファイルP3は、例えば、タイヤ軸方向の外側に向かって凸の円弧状に形成されている。
トレッド部3には、トラクション性を高めるためにトレッド溝20が配される。本例では、トレッド溝20の溝底最下位置Qを基準として、トレッド部3と本体部8とが区分される。具体的には、トレッド溝20の溝底20sのうち、最もタイヤ半径方向内側に位置する部分を溝底最下位置Qと呼ぶ。この溝底最下位置Qを通るタイヤ軸方向線X1よりもタイヤ半径方向外側をトレッド部3、タイヤ半径方向内側を本体部8として区分される。
図3に示すように、本例のトレッド溝20は、タイヤ軸方向に延びる複数の横溝を有する。横溝は、本例では、タイヤ赤道Co側から、タイヤ赤道Coを横切ることなく一方のトレッド端Teまで延びる一方側の横溝21Aと、タイヤ赤道Co側から、タイヤ赤道Coを横切ることなく他方のトレッド端Teまで延びる他方側の横溝21Bとを含む。一方側の横溝21Aと他方側の横溝21Bとは、互いに略同形状をなしかつ点対称状に配されている。
図1に示すように、本例では、横溝21A、21Bは、それぞれ、溝底20sがタイヤ赤道Co側からタイヤ軸方向外側に向かってトレッド面3Sからの深さを増しなら延びる。そして溝底20sのタイヤ軸方向最外端Eが、溝底20sのうちで最もタイヤ半径方向内側に位置する部分、即ち、溝底最下位置Qをなす。
なお溝底最下位置Qは、トレッド溝20に応じて適宜設定される。図示されないが、例えば、トレッド溝20が、横溝21A、21B以外に、タイヤ周方向溝を含み、かつ、このタイヤ周方向溝の溝底が、前記タイヤ軸方向最外端Eよりもタイヤ半径方向内側に位置する場合には、このタイヤ周方向溝の溝底が溝底最下位置Qをなす。
図3に示すように、本例では、一方側の横溝21Aは、溝幅が大な第1の横溝21A1と、この第1の横溝21A1と交互に配される溝幅が小な第2の横溝21A2とから構成されるのが好ましい。又他方側の横溝21Bも、溝幅が大な第1の横溝21B1と、この第1の横溝21B1と交互に配される溝幅が小な第2の横溝21B2とから構成されるのが好ましい。
第1の横溝21A1、21B1は、例えば、トレッド端Te側の外の溝部分22oと、外の溝部分22oに屈曲部を介して連なるタイヤ赤道Co側の内の溝部分22iとを具える屈曲溝として形成されるのが好ましい。第2の横溝21A2、21B2も同様に、トレッド端Te側の外の溝部分23oと、外の溝部分23oに屈曲部を介して連なるタイヤ赤道Co側の内の溝部分23iとを具える屈曲溝として形成されるのが好ましい。内の溝部分22iと内の溝部分23iとは略同傾斜であり、又外の溝部分22oと外の溝部分23oとは略同傾斜であるのが好ましい。
第1の横溝21A1の内の溝部分22iと第1の横溝21B1の内の溝部分22iとは一直線状に配されるのが好ましい。又第2の横溝21A2の内の溝部分23iと第2の横溝21B2の内の溝部分23iとは一直線状に配されるのが好ましい。
第1の横溝21A1には、内の溝部分22iから分岐し、かつこの内の溝部分22iと傾斜の向きが相違する分岐溝部分24Aが配されるのが好ましい。また第1の横溝21B1には、内の溝部分22iから分岐し、かつこの内の溝部分22iと傾斜の向きが相違する分岐溝部分24Bが配されるのが好ましい。この分岐溝部分24A、24Bは、それぞれタイヤ赤道Coの手前で終端するとともに、互いに一直線状に配されるのが好ましい。
次に、図1に示すように、本体部8は、タイヤ軸方向の一方側の第1端側8aと、タイヤ軸方向の他方側の第2端側8bとを具える。
第1端側8aは、リム4のフランジ部6に支持されるフランジ当接部10を有する。フランジ当接部10は、前記底面2Sからヒール部heを介してタイヤ半径方向の外側に略垂直に立ち上がる立面部10Aと、この立面部10Aからタイヤ半径方向の外側にタイヤ軸方向の外側に向かって円弧状に延びる湾曲面部10Bとを含む。フランジ当接部10がフランジ部6に支持されることにより、ソリッドタイヤ2に荷重が負荷されたとき、第1端側8aのソリッドタイヤ2の変形を抑制させることができる。
第2端側8bは、第1端側8aよりもタイヤ半径方向の内側に突出し、かつリム4の窪み部7に係合可能な突起部11を有する。突起部11は、前記底面2Sからタイヤ半径方向の内側に突出する。窪み部7及び突起部11は、タイヤ周方向に連続して形成される。
このようなソリッドタイヤ2は、第1端側8aからリム4内に容易に挿入可能である。又挿入終期に、第2端側8bの突起部11を、窪み部7に係合させることで抜け止めでき、サイドリングを用いることなく、ソリッドタイヤ2をリム4に容易に組み付けることができる。
本体部8を、フランジ部6のタイヤ半径方向の外端6eよりもタイヤ半径方向の内側となるビード領域12と、外端6eよりもタイヤ半径方向の外側となるベース領域13とに区分したとき、ベース領域13は、以下のような特徴を有する。
図2に示すように、ベース領域13は、タイヤ赤道Coからベース領域13の第1端側8aの側面Saまでのタイヤ軸方向の最小幅Waが、タイヤ赤道Coからベース領域13の第2端側8bの側面Sbまでのタイヤ軸方向の最小幅Wbより小である。
詳しくは、第1端側8aの側面Saは、タイヤ赤道Coからの幅Wが最小となる最小幅部Sa1を有する。この最小幅部Sa1での幅Wが、前記最小幅Waをなす。第2端側8bの側面Sbは、タイヤ赤道Coからの幅Wが最小となる最小幅部Sb1を有する。この最小幅部Sb1での幅Wが、前記最小幅Wbをなす。
本実施形態では、第1端側8aの側面Saのプロファイルは、タイヤ赤道Co側に凹、かつ1以上の円弧を含む滑らかな凹曲線14から形成される。凹曲線14としては、単一の円弧状曲線、複数の円弧を滑らかに接続した複合曲線、円弧と直線とを滑らかに接続した複合曲線が好適に採用しうる。
側面Saのプロファイルが滑らかな凹曲線14でない場合、荷重負荷時に変曲点で応力集中を招く傾向となる。その結果、変曲点で座屈傾向となり、安定した接地形状、接地圧が得られ難くなる。
本実施形態では、第2端側8bの側面Sbのプロファイルは、タイヤ赤道Co側に凹む凹曲線15と、タイヤ軸方向外側に凸る凸曲線16とを含むS字状曲線17から形成される。凹曲線15と凸曲線16とは滑らかに接続される。
このようなソリッドタイヤ2は、Wa<Wbであることにより、ベース領域13の第2端側8bのゴムボリュームを、第1端側8aのゴムボリュームに比して大きくすることができる。ゴムボリュームが大きくなることで剛性が増し、ベース領域13の第2端側8bでの変形を第1端側8aでの変形に比して相対的に小さくできる。従って、リム4に装着したとき、フランジ部6に支持されることに起因して第1端側8aの変形が小さくなるという影響とバランス化させることができ、荷重が負荷されたときの接地圧の、タイヤ軸方向における均等化を図ることができる。
このとき、最小幅Waと最小幅Wbとの比Wa/Wbは0.80~0.97であるのが好ましい。比Wa/Wbが0.97を越えると、上記効果が充分に発揮されない。逆に、比Wa/Wbが0.80を下回ると、ベース領域13の第1端側8aの変形量が過大となり、第1端側8aの接地圧が第2端側8bの接地圧よりも小さくなり過ぎて、タイヤの接地形状や接地圧分布のタイヤ赤道Coを中心とした対称性が低下する。
最小幅Waは、タイヤ赤道Coからフランジ当接部10までのタイヤ軸方向の幅であるリム半幅Wfよりも小であるのが好ましい。Wa<Wfであることにより、ベース領域13の第1端側8aでの剛性を効果的に低減しうる。そのため、路面からの衝撃吸収性が増し、乗心地の向上に役立つ。
「リム半幅Wf」は、厳密には、タイヤ赤道Coからフランジ当接部10の立面部10Aまでのタイヤ軸方向の幅で定義される。なお立面部10Aが傾斜している場合、タイヤ赤道Coから立面部10Aのタイヤ半径方向の下端までのタイヤ軸方向の幅で定義される。
最小幅部Sa1がトレッド部3に近づき過ぎる場合、或いはビード領域12に近づき過ぎる場合、最小幅部Sa1付近において、凹曲線14の曲率半径が小さくなり、荷重負荷時に応力集中を招く傾向となる。その結果、最小幅部Sa1付近で座屈傾向となり、安定した接地形状、接地圧が得られ難くなる。また、応力集中により最小幅部Sa1付近にクラックが発生しやすくなる。
そのため、ビード領域12のタイヤ半径方向の外端から最小幅部Sa1までのタイヤ半径方向の高さHaは、前記ビード領域12のタイヤ半径方向の外端からトレッド部3までのタイヤ半径方向の高さH0の0.3~0.7倍であるのが好ましい。高さHaが上記範囲から外れる場合、上記したように最小幅部Sa1付近で応力集中する傾向となり、安定した接地形状、接地圧が得られ難くなり、又最小幅部Sa1付近でクラックが発生しやすくなる。このような観点から、高さHaの下限は、高さH0の0.4倍以上が好ましく、また上限は0.6倍以下が好ましい。
トレッド部3のゴム硬度H1と、ベース領域13のゴム硬度H2と、ビード領域12のゴム硬度H3とにおいて、以下の関係を有するのが好ましい。
H1≦H2<H3
このようにビード領域12のゴム硬度H3を最も大とすることにより、ソリッドタイヤ2がリム4に装着されたときの安定性を向上させることができる。その結果、ソリッドタイヤ2の耐偏摩耗性能の向上、及び操縦安定性の向上等に貢献できる。
なおリム4に装着されたときの安定性の向上を目的として、ビード領域12内に抗張体(図示省略)を埋設するのがより好ましい。このような抗張体は、例えば、スチールワイヤにより形成されるのが好ましく、さらにはタイヤ周方向に連続してのびるのが好ましい。
又トレッド部3のゴム硬度H1は、ベース領域13のゴム硬度H2以下が好ましく、特には、H1<H2 であるのがさらに好ましい。
その理由としては、ソリッドタイヤ2では、途上の如く、Wa<Wbとすることにより、第2端側8bのゴムボリュームと第1端側8aのゴムボリュームとに差が設けられ、これよりサイドリングレスタイプのリム4に装着したときの第1端側8aのタイヤ変形と、第2端側8bのタイヤ変形との均等化が図られる。しかし、この均等化の効果の大きさは、トレッド部3のゴム硬度H1及びベース領域13のゴム硬度H2にも影響を受ける。そのため、H1<H2 とすることで、接地形状を細かく調整でき、接地形状や接地圧の均等化をより高精度で行うことが可能となる。それと同時に、トレッド部3における衝撃吸収性を高めうるため、乗り心地性能の向上にも貢献しうる。
なおゴム硬度H1とゴム硬度H2との差(H2-H1)が大きすぎると、剥離損傷の恐れを招く。そのため、差(H2-H1)は15°以下、さらには10°以下が好ましい。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施され得る。
図1~3に示される基本構成を有するソリッドタイヤが、表1の仕様に基づき試作され、各試作タイヤに荷重が負荷されたときの接地圧の均一性、及び乗り心地性能について評価された。各試作タイヤとも、ベース領域の第1端側の側面の形状のみ相違する。各試作タイヤの共通仕様やテスト方法は、以下のとおりである。ゴム硬度は、JIS-K6253に基づきデュロメータータイプAにより、23℃の環境下で測定したデュロメータA硬さである。
<共通仕様>
タイヤサイズ : 18×7-8/4.33
テスト荷重 : 26.48KN
<接地圧の均一性>
各試作タイヤにテスト荷重が付加されたときの、タイヤ軸方向の接地圧分布が計測された。図4に示すように、計測された接地圧分布から、第1端側の最大接地圧Paと第2端側の最大接地圧Pbとが求められた。結果は、それらの比Pb/Paで表され、数値が1.00に近いほど、接地圧がタイヤ軸方向で均等であり、耐偏摩耗性能に優れていることを示す。
<乗り心地性能>
各試作タイヤをフォークリフトの全輪に装着し、速度15km/hにて走行したときの乗り心地性能を、運転者の官能により評価し、従来例を5とする10点法で表示した。数値が大きいほど良好である。
テストの結果が表1に示される。
Figure 0007287186000001
テストの結果、実施例のソリッドタイヤは、従来例に対して、接地圧の均一性に優れ、耐偏摩耗性能が向上されることが確認された。
1 車輪
2 ソリッドタイヤ
3 トレッド部
4 リム
6 フランジ部
7 窪み部
8 本体部
8a 第1端側
8b 第2端側
10 フランジ当接部
11 突起部
12 ビード領域
13 ベース領域
14 凹曲線
Co タイヤ赤道
P3 トレッド部のプロファイル
Sa 側面
Sb 側面

Claims (9)

  1. トレッド部と、前記トレッド部のタイヤ半径方向の内側に配されかつサイドリングレスタイプのリムに装着するための本体部とを有するソリッドタイヤであって、
    前記本体部は、タイヤ軸方向の一方側に前記リムのフランジ部に支持されるためのフランジ当接部を有する第1端側と、タイヤ軸方向の他方側に、前記第1端側よりもタイヤ半径方向の内側に突出しかつ前記リムの窪み部に係合されるための突起部を有する第2端側とを具え、
    前記本体部を、前記フランジ部のタイヤ半径方向の外端よりも内側となるビード領域と、前記外端よりも外側となるベース領域とに区分したとき、
    前記ベース領域は、タイヤ赤道から前記ベース領域の第1端側の側面までのタイヤ軸方向の最小幅Waが、前記タイヤ赤道から前記ベース領域の第2端側の側面までのタイヤ軸方向の最小幅Wbより小である、ソリッドタイヤ。
  2. 前記最小幅Waと前記最小幅Wbとの比Wa/Wbは0.80~0.97である、請求項1記載のソリッドタイヤ。
  3. 前記ビード領域のタイヤ半径方向の外端から前記最小幅Waとなる位置までのタイヤ半径方向の高さHaは、前記ビード領域のタイヤ半径方向の外端からトレッド部までのタイヤ半径方向の高さH0の0.3~0.7倍である、請求項1又は2記載のソリッドタイヤ。
  4. 前記最小幅Waは、前記タイヤ赤道から前記フランジ当接部までのタイヤ軸方向の幅であるリム半幅Wfよりも小である、請求項1~3の何れかに記載のソリッドタイヤ。
  5. 前記ベース領域の第1端側の側面のプロファイルは、前記タイヤ赤道の側に凹、かつ1以上の円弧を含む滑らかな凹曲線からなる、請求項1~4の何れかに記載のソリッドタイヤ。
  6. 前記トレッド部のプロファイルは、前記タイヤ赤道を中心に対称である、請求項1~5の何れかに記載のソリッドタイヤ。
  7. 前記トレッド部のゴム硬度H1と、前記ベース領域のゴム硬度H2と、前記ビード領域のゴム硬度H3とにおいて、以下の関係を有する、請求項1~6の何れかに記載のソリッドタイヤ。
    H1≦H2<H3
  8. 前記ゴム硬度H1は、前記ゴム硬度H2よりである、請求項7記載のソリッドタイヤ。
  9. 請求項1~8の何れかに記載のソリッドタイヤと、前記ソリッドタイヤが装着されるリムとを含む、車輪。
JP2019154899A 2019-08-27 2019-08-27 ソリッドタイヤ及び車輪 Active JP7287186B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019154899A JP7287186B2 (ja) 2019-08-27 2019-08-27 ソリッドタイヤ及び車輪

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019154899A JP7287186B2 (ja) 2019-08-27 2019-08-27 ソリッドタイヤ及び車輪

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021030957A JP2021030957A (ja) 2021-03-01
JP7287186B2 true JP7287186B2 (ja) 2023-06-06

Family

ID=74674969

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019154899A Active JP7287186B2 (ja) 2019-08-27 2019-08-27 ソリッドタイヤ及び車輪

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7287186B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002038398A1 (fr) 2000-11-09 2002-05-16 Aichi Tire Industry Co., Ltd Roue de vehicule
JP2003320807A (ja) 2002-05-08 2003-11-11 Aichi Tire Industry Co Ltd 車両用車輪
JP2014177276A (ja) 2008-03-11 2014-09-25 Artic Investments Sa ホイール、リム及びタイヤ
JP2018144759A (ja) 2017-03-09 2018-09-20 住友ゴム工業株式会社 ソリッドタイヤ

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2886742B2 (ja) * 1992-08-07 1999-04-26 住友ゴム工業株式会社 ニューマチック型ソリッドタイヤ
EP0622251B1 (de) * 1993-04-28 1997-07-16 Continental Aktiengesellschaft Vollreifen

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002038398A1 (fr) 2000-11-09 2002-05-16 Aichi Tire Industry Co., Ltd Roue de vehicule
JP2003320807A (ja) 2002-05-08 2003-11-11 Aichi Tire Industry Co Ltd 車両用車輪
JP2014177276A (ja) 2008-03-11 2014-09-25 Artic Investments Sa ホイール、リム及びタイヤ
JP2018144759A (ja) 2017-03-09 2018-09-20 住友ゴム工業株式会社 ソリッドタイヤ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021030957A (ja) 2021-03-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8887778B2 (en) Motorcycle tire for off-road traveling
US8256478B2 (en) Pneumatic tire
JP4814980B2 (ja) 不整地走行用の空気入りタイヤ
JP5435877B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP4539774B2 (ja) 重荷重用空気入りタイヤ
JP2008189040A (ja) 自動二輪車用タイヤ
JP2021079914A (ja) ソリッドタイヤ及び車輪
TWI239906B (en) Motorcycle tire
WO2015178152A1 (ja) 空気入りタイヤ
JP2010047211A (ja) 空気入りタイヤ
JP7287186B2 (ja) ソリッドタイヤ及び車輪
JP2011079357A (ja) 空気入りタイヤ
JP6109693B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6498560B2 (ja) 自動二輪車用タイヤ
JP3591992B2 (ja) 乗用車用偏平空気入りラジアルタイヤ
JP2000264022A (ja) 空気入りタイヤ
JP2021151827A (ja) ソリッドタイヤ及び車輪
JP6294792B2 (ja) 空気入りタイヤ
US11124029B2 (en) Two-wheeled vehicle tire
JP2013035364A (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JP2916077B2 (ja) ニューマチック型ソリッドタイヤ
JP5256797B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP7119522B2 (ja) 空気入りタイヤ
CN218986251U (zh) 一种越野轮胎及车辆
US20230294458A1 (en) Motorcycle tire

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220617

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230309

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230322

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230330

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230425

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230508

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7287186

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150