JP7287133B2 - ウインドレギュレータ及びその組付方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ウインドレギュレータ及びその組付方法に関する。
特許文献1には、長手方向に延びるガイドレールと、ガイドレールに昇降自在に支持され且つウインドガラスが固定されるスライダベースと、スライダベースをガイドレールに対して昇降させるワイヤ駆動機構とを有するウインドレギュレータが開示されている。スライダベースは、その幅方向を車両前後方向に向けている。ガイドレールは、その長手方向の一部に位置させて、長手方向の一部においてスライダベースの幅方向の移動を規制する移動規制凸部を有している。
スライダベースには、駆動ワイヤの先端部(ワイヤエンド)を収納するワイヤエンド収納部が形成されている。駆動ワイヤは、その先端部に先端係止頭部を有している。ワイヤエンド収納部は、駆動ワイヤを通過させるワイヤ溝と先端係止頭部を通過させずにこれと係止される係止部を有するワイヤ溝付き係止部を有している。ワイヤ溝付き係止部は、駆動ワイヤに掛かるテンションを吸収するスプリングを有している。
特開2017-48656号公報
しかしながら、特許文献1のウインドレギュレータは、スライダベースのワイヤエンド収納部に駆動ワイヤの先端部(ワイヤエンド)を収納する際の組付性が悪いという問題がある。これは、例えば、スライダベースのワイヤエンド収納部のスペースが狭いこと(自由長さのスプリングが入るスペースがないこと)及びスライダベースのワイヤエンド収納部への収納時に駆動ワイヤの先端部(ワイヤエンド)が車内側に逃げられない構造であることに起因する。
また、スライダベースのワイヤエンド収納部には、一旦収納された駆動ワイヤの先端部(ワイヤエンド)とスプリングが飛び出さないようにするためのひれ部を形成することが考えられる。ところが、スライダベースのワイヤエンド収納部に駆動ワイヤの先端部(ワイヤエンド)を収納する際に、駆動ワイヤの先端部(ワイヤエンド)とスプリングがひれ部に引っ掛かり(干渉し)、挿入性が悪くなってしまう。
本発明は、以上の問題意識に基づいて完成されたものであり、スライダベースのワイヤエンド収納部に対する駆動ワイヤのワイヤエンドの挿入性を高めることができるウインドレギュレータ及びその組付方法を提供することを目的とする。
本実施形態のウインドレギュレータは、上下方向に延びるガイドレールと、前記ガイドレールに支持されるスライダベースと、前記スライダベースを前記ガイドレールに対して上下方向に駆動する駆動ワイヤと、を有し、前記駆動ワイヤは、ワイヤエンドを有し、前記スライダベースは、前記ワイヤエンドを収納するワイヤエンド収納部を有し、前記ワイヤエンド収納部は、前記ワイヤエンド収納部に対する前記ワイヤエンドの収納を誘導する傾斜誘導部と、前記ワイヤエンドの収納状態で前記ワイヤエンドの先端側に位置する先端側壁部と、前記先端側壁部に対して前後方向の少なくとも一方側に位置する前後方向側壁部と、を有し、前記傾斜誘導部は、前記前後方向側壁部と前記先端側壁部の少なくとも一方に設けられ、前記前後方向側壁部に設けられる前記傾斜誘導部は、テーパ部を有し、前記前後方向側壁部に設けられる前記テーパ部は、前記ワイヤエンドを仮保持するための仮保持部と、前記ワイヤエンドを仮保持状態から収納状態に姿勢変換するための姿勢変換部とを有する、ことを特徴としている。
本実施形態のウインドレギュレータは、上下方向に延びるガイドレールと、前記ガイドレールに支持されるスライダベースと、前記スライダベースを前記ガイドレールに対して上下方向に駆動する駆動ワイヤと、を有し、前記駆動ワイヤは、ワイヤエンドを有し、前記スライダベースは、前記ワイヤエンドを収納するワイヤエンド収納部を有し、前記ワイヤエンド収納部は、前記ワイヤエンド収納部に対する前記ワイヤエンドの収納を誘導する傾斜誘導部を有し、前記ワイヤエンド収納部は、前記ワイヤエンド収納部に対する前記ワイヤエンドの収納状態で駆動される前記ワイヤエンドから退避する退避誘導テーパ部を有する、ことを特徴としている。
前記ワイヤエンド収納部は、前記ワイヤエンドの収納状態で前記ワイヤエンドの先端側に位置する先端側壁部と、前記先端側壁部に対して前後方向の少なくとも一方側に位置する前後方向側壁部とを有し、前記傾斜誘導部は、前記前後方向側壁部と前記先端側壁部の少なくとも一方に設けられることができる。
前記前後方向側壁部に設けられる前記傾斜誘導部は、テーパ部を有し、前記前後方向側壁部に設けられる前記テーパ部は、前記ワイヤエンドを仮保持するための仮保持部と、前記ワイヤエンドを仮保持状態から収納状態に姿勢変換するための姿勢変換部とを有することができる。
前記先端側壁部は、前記ワイヤエンドを仮保持するための仮保持突部を有し、前記先端側壁部に設けられる前記傾斜誘導部は、テーパ部を有し、前記先端側壁部に設けられる前記テーパ部は、前記仮保持突部に設けられることができる。
前記ワイヤエンド収納部は、前記ワイヤエンド収納部に対する前記ワイヤエンドの収納状態で駆動される前記ワイヤエンドから退避する退避誘導テーパ部を有することができる。
前記ワイヤエンド収納部は、前記ワイヤエンドの収納状態で前記ワイヤエンドの基端側に位置する基端側壁部と、前記基端側壁部に対して前後方向の少なくとも一方側に位置する前後方向側壁部とを有し、前記退避誘導テーパ部は、前記前後方向側壁部と前記基端側壁部の少なくとも一方に設けられることができる。
本実施形態のウインドレギュレータの組付方法は、前記仮保持部と前記仮保持突部により前記ワイヤエンドを仮保持するステップと、前記仮保持状態で前記ワイヤエンドに外力を加えて前記姿勢変換部により前記ワイヤエンドを前記仮保持状態から前記収納状態に姿勢変換するステップと、を有することを特徴としている。
本発明によれば、スライダベースのワイヤエンド収納部に対する駆動ワイヤのワイヤエンドの挿入性を高めることができるウインドレギュレータ及びその組付方法を提供することができる。
本実施形態によるウインドレギュレータを車内側から見た図である。 本実施形態によるウインドレギュレータを車外側から見た図である。 本実施形態によるウインドレギュレータを後側から見た図である。 駆動ワイヤのワイヤエンドの構成を示す図である。 スライダベースの構成を示す拡大図である。 図5のVI-VI線に沿う断面図である。 ワイヤエンド収納部に対するワイヤエンド(スプリング)の収納工程を示す図である。
図1~図7を参照して、本実施形態によるウインドレギュレータ1について詳細に説明する。以下の説明中の方向(上、下、前、後、車内、車外)は、図中に記載した矢線方向を基準とする。本実施形態において、上下方向は、完全な垂直方向(鉛直方向)のみならず、当該垂直方向から若干傾いた方向(略上下方向)を含む概念で使用する。前後方向と車幅方向は、完全な水平面における方向のみならず、当該水平面から若干傾いた方向(略前後方向と略車幅方向)を含む概念で使用する。
≪ウインドレギュレータ1の全体構造(基本構造)≫
図1~図3は、ウインドレギュレータ1を車内側、車外側、後側から見た図である。図1~図3に示すように、ウインドレギュレータ1は、ガイドレール10とスライダベース20とを有している。ガイドレール10は、ウインドガラス(図示略)の駆動方向である上下方向に延びる。スライダベース20は、ウインドガラス(図示略)が取り付けられると共にガイドレール10に支持されて上下方向(駆動方向)に沿って案内される。ガイドレール10は、ブラケット30を介して、車両のインナパネル(図示略)に固定される。
スライダベース20には、当該スライダベース20をガイドレール10に対して上下方向(駆動方向)に沿って駆動するための一対の駆動ワイヤ40、50のそれぞれの一端部が接続されている。スライダベース20と駆動ワイヤ40、50の接続構造と接続工程は、後に詳細に説明する。
ガイドレール10の上端部には、ガイドプーリ(アッパガイド、ガイドレール組付部材)60が、その回転軸孔に挿通した回転軸61によって回転自在に支持されている(ガイドレール10にガイドプーリ60が組み付けられている)。駆動ワイヤ40は、スライダベース20からガイドレール10に沿って上方向に延び、ガイドプーリ60の外周面上に形成したワイヤガイド溝(図示略)によって支持される。駆動ワイヤ40の進退に応じて、ガイドプーリ60は回転軸61を中心とした回転を行う。
ガイドレール10の下端部には、ガイド部材(ロアガイド、ガイドレール組付部材)70が組み付けられている。駆動ワイヤ50は、スライダベース20からガイドレール10に沿って下方向に延びて、ガイド部材70に案内される。ガイド部材70は、ガイドレール10に対して固定されており、ガイド部材70に形成したワイヤガイド溝(図示略)によって進退可能に駆動ワイヤ50が支持される。
ガイドプーリ60から出た駆動ワイヤ40は、管状のアウタチューブ40Tに挿通され、アウタチューブ40Tが接続されるドラムハウジング80に設けた駆動ドラム90に巻回される。ガイド部材70から出た駆動ワイヤ50は、管状のアウタチューブ50Tに挿通され、アウタチューブ50Tが接続されるドラムハウジング80に設けた駆動ドラム90に巻回される。
ドラムハウジング80に対してモータユニット100が取り付けられる。このモータユニット100は、モータ101と、モータ101の出力軸の回転を減速させながら伝達する減速ギヤ列を内蔵したギヤボックス102とを有している。
アウタチューブ40Tは、一端がガイドプーリ60に接続され、他端がドラムハウジング80に接続され、このように両端位置が定められたアウタチューブ40T内で駆動ワイヤ40が進退可能となっている。アウタチューブ50Tは、一端がガイド部材70に接続され、他端がドラムハウジング80に接続され、このように両端位置が定められたアウタチューブ50T内で駆動ワイヤ50が進退可能となっている。
ドラムハウジング80は車両のドアパネル(図示略)に固定される。モータ101の駆動力によって駆動ドラム90が正逆に回転すると、駆動ワイヤ40と駆動ワイヤ50の一方が駆動ドラム90に対する巻回量を大きくし、駆動ワイヤ40と駆動ワイヤ50の他方が駆動ドラム90から繰り出されて、駆動ワイヤ40と駆動ワイヤ50の牽引と弛緩の関係によってスライダベース20がガイドレール10に沿って移動する。スライダベース20の移動に応じてウインドガラス(図示略)が昇降する。
≪スライダベース20と駆動ワイヤ40、50の接続構造と接続工程≫
図4は、駆動ワイヤ40、50のワイヤエンド41、51の構成を示す図である。駆動ワイヤ40、50のワイヤエンド41、51は、同一構造を有している。
ワイヤエンド41は、基端部に駆動ワイヤ40が結合される円柱部42と、円柱部42の先端部に位置する鍔部43とを有している。円柱部42の外径は、鍔部43の外径よりも小さく設定されている。円柱部42の外周にはスプリング44が設けられており、スプリング44の先端部が鍔部43に当て付いて位置規制されている。図4は、スプリング44の自由状態を描いている。スプリング44は、ワイヤエンド41の構成要素の一部とすることができる。
ワイヤエンド51は、基端部に駆動ワイヤ50が結合される円柱部52と、円柱部52の先端部に位置する鍔部53とを有している。円柱部52の外径は、鍔部53の外径よりも小さく設定されている。円柱部52の外周にはスプリング54が設けられており、スプリング54の先端部が鍔部53に当て付いて位置規制されている。図4は、スプリング54の自由状態を描いている。スプリング54は、ワイヤエンド51の構成要素の一部とすることができる。
図5は、スライダベース20の構成を示す拡大図である。図6は、図5のVI-VI線に沿う断面図である。
図5に示すように、スライダベース20は、スライダベース20にウインドガラス(図示略)を締結する締結部材(図示略)を挿通するための挿通孔21を有している。スライダベース20は、駆動ワイヤ40のワイヤエンド41を収納するワイヤエンド収納部22と、駆動ワイヤ50のワイヤエンド51を収納するワイヤエンド収納部23とを有している。ワイヤエンド収納部22には、ワイヤエンド41から延びる駆動ワイヤ40が挿通されるワイヤ溝24が連通して形成されており、ワイヤエンド収納部23には、ワイヤエンド51から延びる駆動ワイヤ50が挿通されるワイヤ溝25が連通して形成されている。
続いて、ワイヤエンド収納部22とワイヤエンド収納部23の構造について説明する。ワイヤエンド収納部22とワイヤエンド収納部23は同一構造を有しているため、図6の断面図では、ワイヤエンド収納部22を例示して説明する。
図6に示すように、ワイヤエンド収納部22は、車内側壁部110と、前後方向側壁部120と、先端側壁部130と、基端側壁部140とを有している。
車内側壁部110は、駆動ワイヤ40のワイヤエンド41の収納状態で車内側に位置している。先端側壁部130は、駆動ワイヤ40のワイヤエンド41の収納状態で当該ワイヤエンド41の先端側に位置している。基端側壁部140は、駆動ワイヤ40のワイヤエンド41の収納状態で当該ワイヤエンド41の基端側に位置している。前後方向側壁部120は、先端側壁部130と基端側壁部140に対して前後方向の少なくとも一方側に位置している。例えば、前後方向側壁部120は、先端側壁部130と基端側壁部140を接続して上下方向に延びる接続壁部であってもよいし、先端側壁部130と基端側壁部140を接続せずに両者の間(上下方向の中間部)に位置する中間壁部(仲介壁部、介在壁部)であってもよい。このように前後方向側壁部120は、「前後方向に延びる壁部」という意味での名称ではなく、「先端側壁部130と基端側壁部140に対して前後方向の少なくとも一方側に位置する壁部」という意味での名称である。
また、スライダベース20は、ワイヤエンド収納部22よりも車外側に位置させて、スライダベース20の平面部から突出する雨樋部120Xを有している。雨樋部120Xにより、例えば、雨天時に、ワイヤエンド収納部22の内部に水が浸入することを効果的に防止することができる。
ワイヤエンド収納部22の車幅方向の長さは、駆動ワイヤ40のワイヤエンド41の鍔部43及びスプリング44の径と同じかそれより若干大きく設定されている。ワイヤエンド収納部22の上下方向の長さは、駆動ワイヤ40のワイヤエンド41のスプリング44の自由状態の長さより小さく設定されている。このため、ワイヤエンド収納部22に駆動ワイヤ40のワイヤエンド41を収納する際には、スプリング44を自由状態から上下方向に圧縮して挿入する必要がある。
車内側壁部110は、車内側に突出させて、ガイドレール10との対向面の間にグリスを塗布するグリス塗布爪111を有している。このグリス塗布爪111は、ガイドレール10に対するスライダベース20(図示を省略したウインドガラス)の倒れ防止機能も担っている。
前後方向側壁部120は、ワイヤエンド収納部22に対するワイヤエンド41(スプリング44)の収納を誘導する傾斜誘導部として、テーパ部121を有している。テーパ部121は、ワイヤエンド41(スプリング44)を仮保持するための仮保持部122と、ワイヤエンド41(スプリング44)を仮保持状態から収納状態に姿勢変換するための姿勢変換部123とを有している(二段階のテーパ部となっている)。
前後方向側壁部120は、仮保持部122からさらに車外側に向かって延びる根元部125と、姿勢変換部123からさらに基端側壁部140に向かって延びる押さえ部126とを有している。根元部125は、ワイヤエンド収納部22にワイヤエンド41(スプリング44)を収納する際に、テーパ部121(仮保持部122、姿勢変換部123)のエッジにワイヤエンド41(スプリング44)が引っ掛かるのを防止する機能を持つ。押さえ部126は、ワイヤエンド収納部22に収納されたワイヤエンド41(スプリング44)が車外側に逃げだすのを防止する機能を持つ。
先端側壁部130は、ワイヤエンド収納部22に対するワイヤエンド41(スプリング44)の収納を誘導する傾斜誘導部として、テーパ部131を有している。先端側壁部130は、ワイヤエンド41(スプリング44)を仮保持するための仮保持突部132を有しており、仮保持突部132にテーパ部131が形成されている。テーパ部131は、ワイヤエンド41(スプリング44)を仮保持状態から収納状態に姿勢変換するための姿勢変換部を形成している。
図6に示すように、前後方向側壁部120の根元部125の車外側の端部、並びに、先端側壁部130のテーパ部131及び仮保持突部132の車外側の端部とは、略同一の位置となっている(上下方向の略同一面上に位置している)。これに対して、先端側壁部130のテーパ部131及び仮保持突部132の車外側の端部が、前後方向側壁部120の根元部125の車外側の端部よりも車外側に突出してもよい。これにより、ワイヤエンド収納部22に対するワイヤエンド41(スプリング44)の仮保持機能を十分に保証しながら、ワイヤエンド41(スプリング44)を仮保持状態から収納状態に姿勢変換しやすくすることができる。少なくとも、先端側壁部130のテーパ部131及び仮保持突部132の車外側の端部が、前後方向側壁部120の根元部125の車外側の端部よりも車内側に留まらないことが好ましい。
前後方向側壁部120は、ワイヤエンド収納部22に対するワイヤエンド41(スプリング44)の収納状態で駆動(ワイヤテンションに伴う伸縮駆動)されるワイヤエンド41(スプリング44)から退避する退避誘導部として、テーパ部(退避誘導テーパ部)124を有している。テーパ部124は、押さえ部126の基端側壁部140の側の面に形成されている。すなわち、押さえ部126を挟んだ上下方向に離間して、傾斜誘導部(傾斜誘導テーパ部)としてのテーパ部121(仮保持部122、姿勢変換部123)と、退避誘導部(退避誘導テーパ部)としてのテーパ部124とが設けられている。
基端側壁部140は、ワイヤエンド収納部22に対するワイヤエンド41(スプリング44)の収納状態で駆動(ワイヤテンションに伴う伸縮駆動)されるワイヤエンド41(スプリング44)から退避する退避誘導部として、テーパ部(退避誘導テーパ部)141を有している。基端側壁部140は、前後方向側壁部120のテーパ部124に向かって突出する突出部142と、突出部142の根元側に位置する(突出部142から基端側壁部140に向かって延びる)押さえ部143とを有する。突出部142の先端にテーパ部141が形成されている。押さえ部143は、ワイヤエンド収納部22に収納されたワイヤエンド41(スプリング44)が車外側に逃げだすのを防止する機能を持つ。基端側壁部140から一端が突出するテーパ部141の他端は、前後方向側壁部120に接続されている(テーパ部141が基端側壁部140と前後方向側壁部120の間に架け渡されている)。
図7A~図7Cは、ワイヤエンド収納部22に対するワイヤエンド41(スプリング44)の収納工程を示す図である。
図7Aでは、ワイヤエンド収納部22の車外側の開口からワイヤエンド41(スプリング44)を挿入して、前後方向側壁部120のテーパ部121の仮保持部122と先端側壁部130の仮保持突部132により(仮保持部122と仮保持突部132の間に)、ワイヤエンド41(スプリング44)を仮保持する(仮保持ステップ)。
図7Bでは、上記の仮保持状態でワイヤエンド41(スプリング44)をワイヤエンド収納部22の内部に押し込む方向の外力を加える。すると、ワイヤエンド41(スプリング44)が、前後方向側壁部120のテーパ部121の姿勢変換部123及び先端側壁部130のテーパ部(姿勢変換部)131にガイドされて、上記の外力が図中の時計回り方向の回転力に変換される。その結果、前後方向側壁部120のテーパ部121の姿勢変換部123及び先端側壁部130のテーパ部(姿勢変換部)131により、ワイヤエンド41(スプリング44)が仮保持状態から収納状態に姿勢変換される(図中の時計回り方向に回転しながらワイヤエンド収納部22に収納される)。
図7Cに示すように、ワイヤエンド収納部22に対するワイヤエンド41(スプリング44)の収納状態では、ワイヤエンド41(スプリング44)が駆動(ワイヤテンションに伴う伸縮駆動)する場合がある。この場合であっても、前後方向側壁部120のテーパ部(退避誘導テーパ部)124と基端側壁部140のテーパ部(退避誘導テーパ部)141によって、ワイヤエンド41(スプリング44)が引っ掛かる(干渉する)ことがなくなるので、異音防止を図るとともに、動作安定性を維持することが可能になる。また、押さえ部126と押さえ部143によって、ワイヤエンド収納部22に収納されたワイヤエンド41(スプリング44)が車外側に逃げだすことが効果的に防止される。
本実施形態のウインドレギュレータ1では、ワイヤエンド収納部22が、ワイヤエンド収納部22に対するワイヤエンド41(スプリング44)の収納を誘導する傾斜誘導部(テーパ部121、131)を有している。これにより、スライダベース20のワイヤエンド収納部22に対する駆動ワイヤ40、50のワイヤエンド41、51(スプリング44、54)の挿入性を高めることができる。
以上の実施形態では、ワイヤエンド収納部に対するワイヤエンドの収納を誘導する傾斜誘導部をテーパ部として構成した場合を例示して説明したが、傾斜誘導部の構成はこれに限定されない。例えば、傾斜誘導部を、ワイヤエンドの形状に合わせて最適化した凹面や曲面として構成してもよいし、これらの凹面や曲面とテーパ部の組み合わせとして構成してもよい。
以上の実施形態では、ワイヤエンド収納部の前後方向側壁部と先端側壁部の双方に傾斜誘導部(テーパ部)を設ける場合を例示して説明した。しかし、ワイヤエンド収納部の前後方向側壁部と先端側壁部のいずれか一方だけに傾斜誘導部(テーパ部)を設ける態様も可能である。すなわち、傾斜誘導部(テーパ部)は、ワイヤエンド収納部の前後方向側壁部と先端側壁部の少なくとも一方に設けることができる。
以上の実施形態では、ワイヤエンド収納部に対するワイヤエンド(スプリング)の収納状態で駆動されるワイヤエンドから退避する退避誘導部をテーパ部として構成した場合を例示して説明したが、退避誘導部の構成はこれに限定されない。例えば、退避誘導部を、ワイヤエンド(スプリング)の形状に合わせて最適化した凹面や曲面として構成してもよいし、これらの凹面や曲面とテーパ部の組み合わせとして構成してもよい。
以上の実施形態では、ワイヤエンド収納部の前後方向側壁部と基端側壁部の双方に退避誘導部(テーパ部、退避誘導テーパ部)を設ける場合を例示して説明した。しかし、ワイヤエンド収納部の前後方向側壁部と基端側壁部のいずれか一方だけに退避誘導部(テーパ部、退避誘導テーパ部)を設ける態様も可能である。すなわち、退避誘導部(テーパ部、退避誘導テーパ部)は、ワイヤエンド収納部の前後方向側壁部と基端側壁部の少なくとも一方に設けることができる。
1 ウインドレギュレータ
10 ガイドレール
20 スライダベース
21 挿通孔
22 23 ワイヤエンド収納部
24 25 ワイヤ溝
30 ブラケット
40 50 駆動ワイヤ
40T 50T アウタチューブ
41 51 ワイヤエンド
42 52 円柱部
43 53 鍔部
44 54 スプリング
60 ガイドプーリ(アッパガイド、ガイドレール組付部材)
61 回転軸
70 ガイド部材(ロアガイド、ガイドレール組付部材)
80 ドラムハウジング
90 駆動ドラム
100 モータユニット
101 モータ
102 ギヤボックス
110 車内側壁部
111 グリス塗布爪
120 前後方向側壁部(接続壁部、中間壁部、仲介壁部、介在壁部)
120X 雨樋部
121 テーパ部(傾斜誘導部、傾斜誘導テーパ部)
122 仮保持部
123 姿勢変換部
124 テーパ部(退避誘導部、退避誘導テーパ部)
125 根元部
126 押さえ部
130 先端側壁部
131 テーパ部(傾斜誘導部、傾斜誘導テーパ部、姿勢変換部)
132 仮保持突部
140 基端側壁部
141 テーパ部(退避誘導部、退避誘導テーパ部)
142 突出部
143 押さえ部

Claims (5)

  1. 上下方向に延びるガイドレールと、
    前記ガイドレールに支持されるスライダベースと、
    前記スライダベースを前記ガイドレールに対して上下方向に駆動する駆動ワイヤと、
    を有し、
    前記駆動ワイヤは、ワイヤエンドを有し、
    前記スライダベースは、前記ワイヤエンドを収納するワイヤエンド収納部を有し、
    前記ワイヤエンド収納部は、
    前記ワイヤエンド収納部に対する前記ワイヤエンドの収納を誘導する傾斜誘導部と、
    前記ワイヤエンドの収納状態で前記ワイヤエンドの先端側に位置する先端側壁部と、
    前記先端側壁部に対して前後方向の少なくとも一方側に位置する前後方向側壁部と、
    を有し、
    前記傾斜誘導部は、前記前後方向側壁部と前記先端側壁部の少なくとも一方に設けられ、
    前記前後方向側壁部に設けられる前記傾斜誘導部は、テーパ部を有し、
    前記前後方向側壁部に設けられる前記テーパ部は、前記ワイヤエンドを仮保持するための仮保持部と、前記ワイヤエンドを仮保持状態から収納状態に姿勢変換するための姿勢変換部とを有する、
    ことを特徴とするウインドレギュレータ。
  2. 前記先端側壁部は、前記ワイヤエンドを仮保持するための仮保持突部を有し、
    前記先端側壁部に設けられる前記傾斜誘導部は、テーパ部を有し、
    前記先端側壁部に設けられる前記テーパ部は、前記仮保持突部に設けられる、
    ことを特徴とする請求項に記載のウインドレギュレータ。
  3. 上下方向に延びるガイドレールと、
    前記ガイドレールに支持されるスライダベースと、
    前記スライダベースを前記ガイドレールに対して上下方向に駆動する駆動ワイヤと、
    を有し、
    前記駆動ワイヤは、ワイヤエンドを有し、
    前記スライダベースは、前記ワイヤエンドを収納するワイヤエンド収納部を有し、
    前記ワイヤエンド収納部は、前記ワイヤエンド収納部に対する前記ワイヤエンドの収納を誘導する傾斜誘導部を有し、
    前記ワイヤエンド収納部は、前記ワイヤエンド収納部に対する前記ワイヤエンドの収納状態で駆動される前記ワイヤエンドから退避する退避誘導テーパ部を有する、
    ことを特徴とするウインドレギュレータ。
  4. 前記ワイヤエンド収納部は、前記ワイヤエンドの収納状態で前記ワイヤエンドの基端側に位置する基端側壁部と、前記基端側壁部に対して前後方向の少なくとも一方側に位置する前後方向側壁部とを有し、
    前記退避誘導テーパ部は、前記前後方向側壁部と前記基端側壁部の少なくとも一方に設けられる、
    ことを特徴とする請求項に記載のウインドレギュレータ。
  5. 請求項に記載のウインドレギュレータの組付方法であって、
    前記仮保持部と前記仮保持突部により前記ワイヤエンドを仮保持するステップと、
    前記仮保持状態で前記ワイヤエンドに外力を加えて前記姿勢変換部により前記ワイヤエンドを前記仮保持状態から前記収納状態に姿勢変換するステップと、
    を有することを特徴とするウインドレギュレータの組付方法。
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