JP7286530B2 - 水処理装置及び発電プラント並びに水処理方法 - Google Patents

水処理装置及び発電プラント並びに水処理方法 Download PDF

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Description

本開示は、水処理装置及び発電プラント並びに水処理方法に関するものである。
石炭焚きボイラなどの大型のボイラは、中空形状をなして鉛直方向に設置される火炉を有し、この火炉壁に複数の燃焼バーナが火炉の周方向に沿って配設されている。また、石炭焚きボイラは、火炉の鉛直方向上方に煙道が連結されており、この煙道に蒸気を生成するための熱交換器が配置されている。そして、燃焼バーナが火炉内に燃料と空気(酸化性ガス)との混合気を噴射することで火炎が形成され、燃焼ガスが生成されて煙道に流れる。燃焼ガスが流れる領域に熱交換器が設置され、熱交換器を構成する伝熱管内を流れる水や蒸気を加熱して過熱蒸気が生成される。
ボイラで生成された過熱蒸気は、蒸気タービンに供給され、蒸気タービンを回転駆動する。そして、蒸気タービンに連結された発電機によって発電が行われる。
蒸気タービンの駆動に使用した後の蒸気は、復水器に送られ、復水器内で冷却され復水とされる。ボイラ給水系統では、給水として用いられる復水が、蒸気タービンからの抽気を利用した低圧給水ヒータと高圧給水ヒータによって加熱され、ボイラの節炭器に供給される。節炭器でさらに加熱された給水は、火炉壁に配列された蒸発管に供給される。
ボイラ給水系統のうち、特に低圧給水ヒータドレン系統の炭素鋼系部位から溶出した鉄がボイラ給水と一緒に蒸発管に流入して、蒸発管内面に熱伝導率の小さいスケール(パウダースケール)が付着・堆積する場合がある。その場合、蒸発管のメタル温度が上昇して破損し、ボイラ水が漏洩するおそれがある。
貫流ボイラでは、ボイラ入口給水中の鉄濃度が所定値以下(例えばJIS規格では、定格負荷運転時に5ppb以下)と規定されている。このため、復水器の下流側に復水ろ過装置を設置して、復水中の鉄除去を行い所定管理値以下に保持する(特許文献1)。
特開2013-245833号公報
特許文献1では、給水ヒータからのドレン水と復水の両方を復水ろ過装置によって処理することになっている。これでは、復水と給水ヒータからのドレン水の合計流量に対応する大容量の復水ろ過装置を用意する必要がありコストが増大するおそれがある。
給水ヒータからのドレン水は、例えば常温以上の温度(例えば約80℃)を有しており、発電プラントで有効利用可能な熱量を有している。しかし、特許文献1では、給水ヒータからのドレン水に対して常温の復水を混合しているため、熱損失が発生するという問題がある。
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、小容量化が可能で熱損失を抑制することが可能な鉄分を除去するろ過装置を備えた水処理装置及び発電プラント並びに水処理方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係る水処理装置は、復水器から導かれた復水から鉄分を除去するとともに、前記復水を加熱する給水ヒータから導かれたドレン水から鉄分を除去するろ過装置と、前記復水が前記復水器から前記ろ過装置へと向かう流れと、前記ドレン水が前記給水ヒータから前記ろ過装置へと向かう流れとを選択的に切り換える切換手段と、を備えている。
本開示の一態様に係る発電プラントは、復水器から導かれた復水から鉄分を除去するとともに、給水ヒータから導かれたドレン水から鉄分を除去するろ過装置と、前記復水が前記復水器から前記ろ過装置へと向かう流れと、前記ドレン水が前記給水ヒータから前記ろ過装置へと向かう流れとを選択的に切り換える切換手段と、を備えた水処理装置と、前記水処理装置から供給された復水から蒸気を生成するボイラと、前記ボイラによって生成された蒸気を用いて発電する発電部と、を備えている。
本開示の一態様に係る水処理方法は、復水器から導かれた復水から鉄分を除去するとともに、給水ヒータから導かれたドレン水から鉄分を除去するろ過装置を用いた水処理方法であって、前記復水が前記復水器から前記ろ過装置へと向かう流れと、前記ドレン水が前記給水ヒータから前記ろ過装置へと向かう流れとを選択的に切り換える。
ろ過装置へ復水とドレン水を選択的に導くこととしたので、ろ過装置の容量を小さくでき、熱損失を減少させることができる。
本開示の一実施形態に係る発電プラントを示した概略構成図である。 図1のろ過装置周りを示した概略構成図である。 本開示の水処理の工程を示した図である。 発電プラント起動時に復水をろ過装置に通水する状態を示した概略構成図である。 発電プラント運転時にドレン水をろ過装置に通水する状態を示した概略構成図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る好適な実施形態について図面を参照して説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。
図1には、本実施形態に係る発電プラント1が示されている。発電プラント1は、例えば石炭を燃料とするボイラ10と、ボイラ10で発生した蒸気によって回転駆動される蒸気タービン111,113と、発電機80とを備えている。
ボイラ10は、貫流ボイラとされており、石炭を粉砕した微粉炭を微粉燃料として用い、この微粉燃料を燃焼バーナにより燃焼させ、この燃焼により発生した熱を給水や蒸気と熱交換して過熱蒸気を生成する。以下の説明では、上や上方とは鉛直方向上側を示し、下や下方とは鉛直方向下側を示す。
ボイラ10は、火炉11と燃焼装置12とを有している。火炉11は、四角筒の中空形状をなして鉛直方向に沿って設置されている。火炉11を構成する火炉壁(伝熱管)は、複数の蒸発管とこれらを接続するフィンとで構成され、微粉燃料の燃焼により発生した熱を、給水や蒸気と熱交換することで火炉壁の温度上昇を抑制している。
燃焼装置12は、火炉11を構成する火炉壁の下部側に設けられている。燃焼装置12は、火炉壁に装着された複数の燃焼バーナを有している。例えば燃焼バーナは、火炉11の周方向に沿って均等間隔で配設されたものが1セットとして、鉛直方向に沿って複数段配置されている。但し、火炉11の形状や一つの段における燃焼バーナの数、段数はこれに限定されるものではない。
各燃焼バーナは、微粉炭供給管を介して複数の粉砕機(図示せず)に連結されている。この粉砕機は、図示しないが、例えば粉砕機のハウジング内に回転テーブルが駆動回転可能に支持され、この回転テーブルの上方に複数のローラが回転テーブルの回転に連動して回転可能に支持されて構成されている。石炭が複数のローラと回転テーブルとの間に投入されると、ここで所定の微粉炭の大きさに粉砕され、搬送用ガス(一次空気、酸化性ガス)により図示しない粉砕機のハウジング内の分級機に搬送されて所定のサイズ範囲内に分級された微粉燃料を微粉炭供給管から燃焼バーナに供給することができる。
また、火炉11は、各燃焼バーナの装着位置に風箱(図示せず)が設けられており、この風箱に空気ダクトの一端部が連結されている。空気ダクトの他端部には、押込通風機(FDF:Forced Draft Fan)が設けられている。
火炉11を出た燃焼ガスは、蒸発器(図示せず)、過熱器102、再熱器103、節炭器(図示せず)を通り、給水や蒸気との間で熱交換を行う。
熱交換を行った燃焼ガスは、煙道を通り、脱硝装置で燃焼ガス中の窒素酸化物が除去された後にエアヒータへ導かれ、燃焼用空気と熱交換する。そして、燃焼ガスは、電気集塵機などの集塵装置や脱硫装置を通り、煙突から排出される。
一方、複数の粉砕機が駆動すると、生成された微粉燃料が搬送用ガスと共に微粉炭供給管を通して燃焼バーナに供給される。また、ボイラ10の煙道から排出された排ガスとエアヒータで熱交換することで、加熱された燃焼用空気(二次空気)が空気ダクトから風箱を介して燃焼装置12の各燃焼バーナに供給される。すると、燃焼バーナは、微粉燃料と搬送用ガスとが混合した微粉燃料混合気を火炉11に吹き込むと共に燃焼用空気を火炉11に吹き込み、このときに着火することで火炎を形成することができる。火炉11内の下部で火炎が生じ、高温の燃焼ガスがこの火炉11内を上昇し、過熱器102等に向けて排出される。
その後、燃焼ガスは、蒸発器(図示せず)、過熱器102、再熱器103、節炭器(図示せず)で熱交換した後、脱硝装置により窒素酸化物が還元除去され、集塵装置で粒子状物質が除去され、脱硫装置にて硫黄酸化物が除去された後、煙突から大気中に排出される。なお、各熱交換器は燃焼ガス流れに対して、必ずしも上述の順番に配置されなくともよい。
ボイラ10が生成した蒸気によって、蒸気タービン111,113が回転駆動され、これら蒸気タービン111,113によって発電機80が回転駆動され発電が行われる。
蒸気タービン111は、高中圧蒸気タービンとされ、過熱器102で過熱された過熱蒸気(主蒸気)が蒸気タービン111の高圧蒸気タービン部分に導かれる。蒸気タービン111から排出された蒸気は、再熱器103で再過熱された過熱蒸気(再熱蒸気)となり、蒸気タービン111の中圧蒸気タービン部分に導かれる。蒸気タービン113は、低圧蒸気タービンとされ、高中圧蒸気タービン111の中圧蒸気タービン部分から排出された蒸気が導かれる。
<水処理装置の構成>
次に、復水器から導かれた復水及び給水ヒータから導かれたドレン水を処理する水処理装置3の構成について説明する。
低圧蒸気タービン113の下流側には、復水器20が接続されている。復水器20では、低圧蒸気タービン113を回転駆動した蒸気が冷却水(例えば、海水)によって冷却され、復水(凝縮水)となる。
復水器20には、復水を供給する第1復水配管21が設けられている。第1復水配管21の下流端には、ろ過装置22が設けられている。ろ過装置22は、水(復水やドレン水)中に存在する鉄分を除去する。第1復水配管21には、ろ過装置22の上流側に復水ポンプ24が設けられている。
第1復水配管21には、復水ポンプ24とろ過装置22との間に、復水流れ方向に順に、第1鉄濃度計26、復水系外ブロー配管27及び復水バイパス配管28が設けられている。
第1鉄濃度計26としては、全鉄濃度計が用いられる。ただし、濁度計を用いて事前に準備した鉄濃度との相関関係を用いて鉄濃度を得るようにしても良い。第1鉄濃度計26の計測値は、制御部30へと送信される。
復水系外ブロー配管27には、復水系外ブロー弁27aが設けられている。復水系外ブロー弁27aの開閉は、制御部30によって行われる。
復水バイパス配管28は、ろ過装置22をバイパスするように、第1復水配管21と、ろ過装置22の下流側に接続された第2復水配管32との間に設けられている。復水バイパス配管28には、復水バイパス弁28aが設けられている。復水バイパス弁28aの開閉は、制御部30によって行われる。
第2復水配管32の下流端は、復水脱塩装置34が接続されている。復水脱塩装置34は、例えばイオン交換樹脂が用いられ、ナトリウムイオン等のボイラの給水、蒸気および復水の各系統において、スケールの発生や腐食の要因となるイオンを除去する。復水脱塩装置34は、例えば4塔が並列に接続するよう設けられており、3塔を通水用とし、残りの1塔を再生と待機の予備用として用いる。予備用の塔は、順次切り替えて運用される。
復水脱塩装置34には、第3復水配管36が接続されている。第3復水配管36の下流端は、グランド蒸気復水器38に接続されている。グランド蒸気復水器38では、蒸気タービン111、113から排出されるグランド蒸気が、復水器20から第3復水配管36により供給された復水と熱交換され、復水(凝縮水)となる。第3復水配管36には、復水を送水するための復水ブースタポンプ40が設けられている。なお、図における矢印A1は、復水の流れ方向を示す。
グランド蒸気復水器38の下流側には、第4復水配管42が接続されている。第4復水配管42の下流端には、低圧給水ヒータ(給水ヒータ)44が接続されている。第4復水配管42には、復水循環配管43が接続されている。復水循環配管43の下流端は、復水器20に接続されている。復水循環配管43は、発電プラント起動時における復水のクリーンアップ時に用いられる。
低圧給水ヒータ44は、本実施形態では例えば3つの低圧給水ヒータ44を備えていて、復水の流れ方向に順に、第1低圧給水ヒータ44a、第2低圧給水ヒータ44b及び第3低圧給水ヒータ44cを備えている。各低圧給水ヒータ44a,44b,44cには、それぞれ、低圧蒸気タービン113から蒸気を抽気する抽気配管45a,45b,45cが接続されている。各低圧給水ヒータ44a,44b,44cに供給される抽気蒸気の圧力は、第1低圧給水ヒータ44a、第2低圧給水ヒータ44b、第3低圧給水ヒータ44cの順に高くなっている。
本実施形態では、第1低圧給水ヒータ44aで復水を加熱した抽気蒸気は、凝縮してドレン水となり、第1低圧給水ヒータドレン配管46によって復水器20へと導かれる。
第3低圧給水ヒータ44cで復水を加熱した抽気蒸気は、凝縮してドレン水となり、第2低圧給水ヒータ44bへと導かれる。第2低圧給水ヒータ44bで復水を加熱した抽気蒸気は、凝縮してドレン水となり、第3低圧給水ヒータ44cから導かれたドレン水とともに、第2低圧給水ヒータドレン配管48によって低圧給水ヒータドレンタンク50へと導かれる。矢印A2は、第2低圧給水ヒータドレン配管48を流れるドレン水の流れ方向を示している。
低圧給水ヒータドレンタンク50には、第3低圧給水ヒータドレン配管52が接続されている。第3低圧給水ヒータドレン配管52の下流端は、ろ過装置22に接続されている。第3低圧給水ヒータドレン配管52には、ドレン水流れ方向に順に、低圧給水ヒータドレンポンプ54と、第2鉄濃度計56と、低圧給水ヒータドレン再循環配管58と、低圧給水ヒータドレン系外ブロー配管60と、低圧給水ヒータドレン用バイパス配管62とが設けられている。
第2鉄濃度計56としては、全鉄濃度計が用いられる。ただし、第1鉄濃度計26と同様に濁度計を用いて鉄濃度を得るようにしても良い。第2鉄濃度計56の計測値は、制御部30へと送信される。
低圧給水ヒータドレン再循環配管58の下流端は、低圧給水ヒータドレンタンク50に接続されている。
低圧給水ヒータドレン系外ブロー配管60には、復水系外ブロー弁60aが設けられている。復水系外ブロー弁60aの開閉は、制御部30によって行われる。
低圧給水ヒータドレン用バイパス配管62の下流端は、ろ過装置22をバイパスするように、ろ過装置22の下流側に接続された第4低圧給水ヒータドレン配管(ドレン水返送配管)64に接続されている。低圧給水ヒータドレン用バイパス配管62には、ドレン用バイパス弁62aが設けられている。ドレン用バイパス弁62aの開閉は、制御部30によって行われる。
第4低圧給水ヒータドレン配管64の下流端は、低圧給水ヒータ44の途中位置、より具体的には、第2低圧給水ヒータ44bと第3低圧給水ヒータ44cとの間の復水に合流するように接続されている。矢印A3は、ドレン水の流れ方向を示している。
なお、第4低圧給水ヒータドレン配管64の下流端が接続される位置は、第4低圧給水ヒータドレン配管64を流れるドレン水の温度によって決定される。すなわち、第4低圧給水ヒータドレン配管64を流れるドレン水の温度と同等の温度となるような複数ある各低圧給水ヒータ44途中位置または下流側の位置を選定してドレン水が復水に対して合流する。したがって、発電プラント1の構成により第4低圧給水ヒータドレン配管64を流れるドレン水の温度によって、第1低圧給水ヒータ44aと第2低圧給水ヒータ44bとの間でも良く、また第3低圧給水ヒータ44cの下流側(低圧給水ヒータ44の下流側)であっても良い。なお、同等の温度とは、同一の温度である必要はなく、発電プラント1の熱損失低減の観点から温度差は小さい方が好ましいため、例えば温度差は5℃以内が好ましい。
低圧給水ヒータドレンタンク50と復水器20との間には、低圧給水ヒータドレン循環配管66が設けられている。低圧給水ヒータドレン循環配管66には、ドレン循環弁66aと、第3鉄濃度計67とが設けられている。ドレン循環弁66aの開閉は、制御部30によって行われる。第3鉄濃度計67としては、全鉄濃度計が用いられる。ただし、第1鉄濃度計26と同様に濁度計を用いて鉄濃度を得るようにしても良い。第3鉄濃度計67の計測値は、制御部30へと送信される。また、発電プラント1の起動時に低圧給水ヒータドレンタンク50の鉄濃度を計測する用途に限定される際は、第3鉄濃度計67は省略して第2鉄濃度計56の値で代用してもよい。
低圧給水ヒータ44の出口からは、復水を給水(ボイラ給水)として供給される。低圧給水ヒータ44の給水の流れの下流側には、脱気器70、給水ポンプ72、給水弁74、高圧給水ヒータ76が順に設けられている。高圧給水ヒータ76には、図示しないが、高中圧蒸気タービン111から抽気された蒸気が導かれる。高圧給水ヒータ76にて加熱された給水は、ボイラ10の節炭器へと導かれる。矢印A4は、給水の流れ方向を示している。
復水器20には、補給水タンク78が接続されており、補給水ポンプ79によって純水が供給されるようになっている。
制御部30は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体等から構成されている。そして、各種機能を実現するための一連の処理は、一例として、プログラムの形式で記憶媒体等に記憶されており、このプログラムをCPUがRAM等に読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、各種機能が実現される。なお、プログラムは、ROMやその他の記憶媒体に予めインストールしておく形態や、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供される形態、有線又は無線による通信手段を介して配信される形態等が適用されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等である。
<ろ過装置22周りの構成>
図2には、ろ過装置22周りが示されている。なお、図1に示した構成と同一の構成は同一符号が示されている。
同図に示されているように、ろ過装置22は、本実施形態では例えば2塔で構成されており、第1塔(分割ろ過部)22aと第2塔(分割ろ過部)22bとを備えている。なお、ろ過装置22は、複数の塔によって構成されていれば良く、3塔以上で構成されていても良い。ろ過装置22の容量は、発電プラント1の起動時において、復水を通水してろ過が必要となる期間におけるろ過流量の最大流量値に基づいて定められている。例えば、ろ過装置22の容量すなわち各塔の合計容量(2塔の合計容量)は、発電プラント1の最大となる通水流量(例えば起動時に一時的に最大の通水流量となる50%負荷運転時の復水流量)に基づいて定められる。発電プラント1の通常運転時には、後述するように低圧給水ヒータ44bのドレン水に切り替わり、ろ過が必要な通水流量が低下するので、第1塔22aと第2塔22bのいずれか一方で運用して、他方を予備とすることができる。
第1塔22a及び第2塔22bは、復水やドレン水の流体流れに対して並列接続となるように設けられている。第1塔22aと第2塔22bは、同等の容量とされている。すなわち、各塔22a,22bは、ろ過装置容量の1/2の容量とされている。
第1塔22aの上流側には第1塔上流弁22a1が設けられ、第1塔22aの下流側には第1塔下流弁22a2が設けられている。第2塔22bの上流側には第2塔上流弁22b1が設けられ、第2塔22bの下流側には第2塔下流弁22b2が設けられている。第1塔上流弁22a1、第1塔下流弁22a2、第2塔上流弁22b1及び第2塔下流弁22b2は、それぞれ、制御部30によって開閉が行われる。第1塔上流弁22a1、第1塔下流弁22a2、第2塔上流弁22b1及び第2塔下流弁22b2によって、第1塔22aのみに流体を流すか、第2塔22bのみに流体を流すか、第1塔22a及び第2塔22bの両方に流体を流すかが切り換えられる。
第1復水配管21には、復水バイパス配管28の分岐位置B1とろ過装置22との間に、復水入口弁21a(図1では黒丸で示す。)が設けられている。第2復水配管32には、ろ過装置22と復水バイパス配管28の合流位置B2との間に、復水出口弁32a(図1では黒丸で示す。)が設けられている。復水入口弁21a及び復水出口弁32aは、それぞれ、制御部30によって開閉が行われる。
第3低圧給水ヒータドレン配管52には、低圧給水ヒータドレン用バイパス配管62の分岐位置C1とろ過装置22との間に、ドレン水入口弁52a(図1では黒丸で示す。)が設けられている。第4低圧給水ヒータドレン配管64には、ろ過装置22と低圧給水ヒータドレン用バイパス配管62の合流位置C2との間に、ドレン水出口弁64a(図1では黒丸で示す。)が設けられている。ドレン水入口弁52a及びドレン水出口弁64aは、それぞれ、制御部30によって開閉が行われる。
復水入口弁21a、復水出口弁32a、復水バイパス弁28a、及びドレン水入口弁52a、ドレン水出口弁64a、ドレン用バイパス弁62aによって、切換手段が構成されている。この切換手段によって、復水器20から導かれた復水をろ過装置22へ流すか、第2低圧給水ヒータ44b及び第3低圧給水ヒータ44cから導かれたドレン水をろ過装置22へ流すかが選択される。
<発電プラント起動時の水処理装置の動作>
次に、発電プラント1の起動時の水処理装置3の動作について、図3を用いて説明する。
先ず、発電プラント停止後、例えば配管など炭素鋼系部位からの鉄が溶出するなどによりボイラ給水系統内の鉄濃度が高くなる傾向にある。鉄がボイラ給水と一緒にボイラ10の蒸発管に流入して、蒸発管内面に熱伝導率の小さいスケール(パウダースケール)が付着・堆積する場合があるため、ボイラ10を起動する際のボイラ点火にあたっては、ボイラ給水系統の水質管理を行い、ボイラ給水の水質基準(例えば、ボイラ入口給水中の鉄濃度はJIS規格により定格負荷運転時に所定管理基準値5ppb以下と規定されている)を満足させるために、順次、クリーンアップ運転が実施される。
復水クリーンアップは以下の手順(1)及び(2)で行われる。
(1)系外ブロー
発電プラント1を起動開始すると、系外ブローを行う。具体的には、復水器20内の鉄濃度を低減するために復水器20内に純水の供給を補給水タンク78から行いながら、復水系外ブロー弁27aを開として復水系外ブロー配管27から復水を系外へブロー排出する。この系外ブローは、復水ポンプ24の出口に設置した第1鉄濃度計26で計測した復水の鉄濃度が、ろ過装置22への通水が可能となる第1所定値以下になるまで継続する。
このとき、低圧給水ヒータ44は停止しており、低圧給水ヒータ44のドレンも発生していない。また、ろ過装置22及び復水脱塩装置34への通水も行っていない。
なお、第1所定値はろ過装置に通水可能な濃度に基づき設定され、本実施形態では数1000ppb程度(例えば1000~5000ppb)としてもよい。
復水は、復水器20から導かれる水を意味しており、蒸気から凝縮した水のみを意味するものではない。したがって、発電プラント1の起動時であっても凝縮水ではないが復水を意味している。
(2)循環運転
上記(1)の系外ブローによって復水の鉄濃度が第1所定値以下に到達した後に、循環運転へと移行する。循環運転は、復水系外ブロー弁27aを閉とし、復水器20からの復水がろ過装置22及び復水脱塩装置34に通水される。図4Aには、このときの通水状態が示されている。同図において、黒塗りで示した弁は閉と意味し、白抜きで示した弁は開を意味する。同図に示すように、復水入口弁21a及び復水出口弁32aが開とされ、ドレン水入口弁52a及びドレン水出口弁64aが閉とされる。これにより、ろ過装置22の第1塔22a及び第2塔22bへ通水が行われる。なお、復水流量が小さいときは、第1塔22a又は第2塔22bのいずれか一方を使用するようにしても良い。
復水脱塩装置34を通過した復水は、復水循環配管43を経て復水器20に戻されることによって循環する。このように復水の循環を行うことで、復水系外ブロー配管27の分岐点よりも下流側の配管中に残留して存在する残鉄が復水器20を経てろ過装置22と復水脱塩装置34にて除去されるため、水質の浄化を図ることができる。なお、循環運転中に復水器20からの復水の鉄濃度が上昇した場合でも、ろ過装置22にて復水脱塩装置34入口の鉄濃度を低減することができるため、復水系外ブロー配管27を用いた系外ブローを行う必要は無い。
(3)その他機器のクリーンアップ
上記のように復水クリーンアップが完了した後に、脱気器70にて復水を加熱脱気しながら低圧給水ヒータ44及び脱気器70の低圧クリーンアップを行う。その後、給水ポンプ72を起動し、高圧給水ヒータ76の高圧クリーンアップを行う。
これらのクリーンアップ工程でも系外ブローや循環運転を行い、ボイラ給水系統の水質管理を行う。高圧クリーンアップ完了後に通風系統の起動を経てボイラ10への給水を開始する。
(4)ボイラ点火
ボイラ10への給水開始後に、ボイラ10を点火してボイラを起動する。
(5)発電プラント運転開始
ボイラ10の起動によって生成された蒸気を蒸気タービン111,113に通気し、ウォーミング、昇速、及び併入を経て、発電プラントの発電運転を開始する。
(6)発電プラント負荷上昇
所定の発電プラント負荷(例えば、15%負荷)到達後に、低圧蒸気タービン113を流れる蒸気の一部を抽気配管45a,45b,45cを用いて抽気し、低圧給水ヒータ44に供給開始する。各抽気蒸気は、複数の低圧給水ヒータ44a,44b,44cで給水と熱交換して凝縮されて低圧給水ヒータドレンとなり、第1低圧給水ヒータ44aで発生したドレン水は復水器20へ、第2低圧給水ヒータ44b及び第3低圧給水ヒータ44cで発生したドレン水は低圧給水ヒータドレンタンク50に回収される。
(7)低圧給水ヒータドレンクリーンアップ
発電プラント停止後は、低圧給水ヒータ44のドレン系統内の鉄濃度が高くなる傾向にあり、低圧給水ヒータ44に抽気蒸気が供給開始されて低圧給水ヒータ44の稼働を開始した時が最も鉄濃度が高い状態となる。そこで、抽気蒸気の供給開始後に低圧給水ヒータ44のドレン系統のクリーンアップを以下の手順(a)及び(b)で行い水質管理を行う。
(a)系外ブロー(例えば、発電プラント負荷が15%負荷~20%負荷)
第2低圧給水ヒータ44b及び第3低圧給水ヒータ44cで発生したドレン水は、低圧給水ヒータドレンタンク50に回収されて、第2鉄濃度計56で計測したドレン水の鉄濃度が第2所定値以下になるまで、低圧給水ヒータドレン系外ブロー配管60を介して系外へ排出される。本実施形態での第2所定値は数100ppb程度(例えば300~800ppb)としてもよい。
(b)循環運転(例えば、発電プラント負荷が20%負荷~50%負荷)
上記(a)の系外ブローによって、ドレン水の鉄濃度が第2所定値に到達した後に、復水系外ブロー弁60aを閉とし、ドレン循環弁66aを開とし、低圧給水ヒータドレン循環配管66を介してドレン水を復水器20に回収する循環を行い、ドレン水の鉄濃度を第3所定値以下まで低減する。本実施形態での第3所定値は数10ppb程度(例えば30~80ppb)としてもよい。
この時、低圧給水ヒータドレンポンプ54のミニフロー運転(低圧給水ヒータドレン再循環配管58を経由)を行いながら第2鉄濃度計56での計測を行う。なお、低圧給水ヒータドレン循環配管66に設置した第3鉄濃度計67で直接計測してもよい。
第1低圧給水ヒータ44aのドレン水は、第1低圧給水ヒータドレン配管46を介して復水器20へと供給されて循環されることによってクリーンアップが行われる。
(8)ろ過装置22への通水の切り換え(例えば、発電プラント負荷が50%負荷~100%負荷)
ドレン水の鉄濃度が第3所定値以下に到達した後に、上記(b)のドレン水の循環運転を終了して、ろ過装置22への通水を復水からドレン水へ切り換える。すなわち、図4Aの状態から図4Bの状態へ切り換える。図4Bにおいても図4Aと同様に、黒塗りで示した弁は閉を意味し、白抜きで示した弁は開を意味する。第2低圧給水ヒータ44b及び第3低圧給水ヒータ44cから導かれたドレン水中の鉄分は、ろ過装置22で除去されて、ボイラ給水の水質基準を満足することができる。
復水は、復水バイパス弁28aを開とした後に、復水出口弁32aを閉として、その後に復水入口弁21aを閉とし、復水バイパス配管28を介してろ過装置22をバイパスして復水脱塩装置34に通水させる。このとき、復水中に存在する鉄分の濃度は第2所定値以下まで低下しているため、復水中の鉄分は、復水脱塩装置34にて除去されて、ボイラ給水の水質基準を満足することができる。
復水の復水バイパス配管28への切り換えを完了した後に、低圧給水ヒータ44から導かれたドレン水は、ドレン水入口弁52aを開とし、その後にドレン水出口弁64aを開とした後に、ドレン用バイパス弁62aを閉として、ろ過装置22へ供給される。図4Bに示すように、ドレン水の流量は復水に比べて小さいので、1つの塔への通水でよく、例えば第1塔22aのみを使用すれば良い。第2塔22bは予備とし、再生を行いながら第1塔22aと交互に使用する。
ろ過装置22を通過したドレン水は、第4低圧給水ヒータドレン配管64を介して低圧給水ヒータ44の被加熱流体である復水へ戻し供給される。
上記のように通水の切り換えを選択的に行うことで、復水器20から導かれた復水と、第2低圧給水ヒータ44b及び第3低圧給水ヒータ44cから導かれたドレン水との各流体が、ろ過装置22に同時に通水しないようになっている。
以上説明した本実施形態の作用効果は以下の通りである。
ろ過装置22は、復水器20から導かれた復水から鉄分を除去するとともに、低圧給水ヒータ44から導かれたドレン水から鉄分を除去する。このように、復水とドレン水の鉄除去処理を共通のろ過装置22で行うこととした。そして、復水とドレン水とを選択的にろ過装置22へ導くようにした。これにより、ろ過装置22を共通化することで設備費用を低減することができるとともに、選択的に復水とドレン水を導くことでろ過装置22の容量を大幅に増加させる必要がない。また、所定の熱量を有するドレン水を常温とされた復水と混合させることなく、ドレン水の温度と同等の温度となるような低圧給水ヒータ44の途中位置または下流側の位置に合流するので、発電プラント1の熱損失を減少させることができる。
復水とドレン水とを選択的にろ過装置22へ導くこととしたので、復水のろ過が必要となる期間における復水の最大流量とドレン水の最大流量の合計量に基づいた容量のろ過装置22とする必要がない。ドレン水よりも復水の方が流量が大きいので、例えば発電プラント起動時における復水が最大となるろ過装置22への通水必要流量に基づいてろ過装置22の容量が定められる。
ろ過装置22を並列接続となるように複数の塔22a,22bを設置することとした。これにより、復水を流すときは並列に分割された全ての塔22a,22bに復水を流す一方で、ドレン水を流すときは、復水よりも流量が小さいので一方の塔22a,22bのみにドレン水を流す。ドレン水が流されない塔22b,22aは、予備となるように運用することができる。ここで、復水を流すときは、ボイラ起動時の一時的な所定期間のみに、ろ過装置を通水すればよく、予備のろ過装置の塔を必要としない。一方、ドレン水は、発電プラント起動後、低圧給水ヒータによる加熱を行っている期間である通常運転中に、ろ過が必要となるため予備を考慮して交互に再生を行いながら運用する必要がある。
復水脱塩装置34は、ナトリウム等のイオンを除去するものであるが、鉄分も除去することができる。したがって、復水をろ過装置22に通水しない場合であっても、復水脱塩装置34によって鉄分を除去することができるので、復水中の鉄濃度が上昇することを抑制して、ボイラ給水の水質基準を満足することができる。
ろ過装置22にてろ過されたドレン水は、第4低圧給水ヒータドレン配管64によって、低圧給水ヒータ44の途中位置すなわち第2低圧給水ヒータ44bと第3低圧給水ヒータ44cとの間に合流される。これにより、所定の熱量を有するドレン水を、同程度の温度の給水ヒータを流れる復水となるような低圧給水ヒータ44の下流側の位置に合流させることができ、発電プラント1の熱損失を低減することができる。
ドレン水の鉄濃度が第3所定値以下となった場合に、ろ過装置22に流れる流体を復水からドレン水へと切り換えることとした。これにより、ドレン水を適切に処理することができる。復水の鉄分の除去は、ろ過装置22の下流側に設けられた復水脱塩装置34で行うことができるので、ボイラ給水の水質基準を満足することができる。
以上説明した各実施形態に記載の水処理装置及び発電プラント並びに水処理方法は、例えば以下のように把握される。
本開示の一態様に係る水処理装置は、復水器(20)から導かれた復水から鉄分を除去するとともに、給水ヒータ(44)から導かれたドレン水から鉄分を除去するろ過装置(22)と、前記復水が前記復水器(20)から前記ろ過装置(22)へと向かう流れと、前記ドレン水が前記給水ヒータ(44)から前記ろ過装置(22)へと向かう流れとを選択的に切り換える切換手段(21a,32a,28a, 52a,64a, 62a)と、を備えている。
ろ過装置は、復水器から導かれた復水から鉄分を除去するとともに、給水ヒータから導かれたドレン水から鉄分を除去する。このように、復水とドレン水の鉄除去処理を共通のろ過装置で行うこととした。そして、切換手段によって、復水とドレン水とを選択的にろ過装置へ導くようにした。これにより、ろ過装置を共通化することで設備費用を低減することができるとともに、選択的に復水とドレン水を導くことでろ過装置の容量を大幅に増加させる必要がない。また、所定の熱量を有するドレン水を常温とされた復水と混合させることがないので、発電プラントの熱損失を減少させることができる。
なお、復水とは、復水器から導かれる水を意味し、蒸気から凝縮した水のみを意味するものではない。したがって、発電プラントの起動時であっても凝縮水ではないが復水を意味する。
本開示の一態様に係る水処理装置では、前記ろ過装置(22)の容量は、前記復水が前記ろ過装置に向かう流れとなる際の必要ろ過流量の最大値に基づいて定められている。
切換手段によって復水とドレン水とを選択的にろ過装置へ導くこととしたので、復水のろ過が必要となる期間における復水の最大流量とドレン水の最大流量の合計量に基づいた容量のろ過装置とする必要がない。一般に、任意の発電プラント負荷において、低圧給水ヒータのドレン水よりも復水の方が流量が大きいので、復水をろ装置へ通水する期間における必要ろ過流量の最大値に基づいてろ過装置の容量を定めれば良い。
本開示の一態様に係る水処理装置では、前記ろ過装置(22)は、並列となるように複数に分割された分割ろ過部(22a,22b)を備えている。
ろ過装置を並列接続となるように複数に分割しても良い。これにより、発電プラントの起動時の一時的な期間のみに、ろ過が必要となる復水を流すときは並列に分割された全ての分割ろ過部に復水を流す一方で、発電プラントの起動後、低圧給水ヒータによる加熱を行っている通常運転の期間中は、ろ過が必要となるドレン水を流すときは、復水よりも流量が小さいので一部(一方)の分割ろ過部のみにドレン水を流す。ドレン水が流されない他方の分割ろ過部は、予備として再生が可能となるように運用することができる。
例えば、同じ容量とされた2つの分割ろ過部が用いられる。
本開示の一態様に係る水処理装置では、前記ろ過装置(22)から流出した前記復水が導かれる復水脱塩装置(34)が設けられている。
復水脱塩装置は、ナトリウム等のイオンを除去するものであるが、鉄分も除去することができる。したがって、切換手段によって復水をろ過装置に通水しない場合であっても、復水脱塩装置によって鉄分を除去し、ボイラ給水の水質基準を満足することができる。
本開示の一態様に係る水処理装置では、前記ろ過装置(22)から流出した前記ドレン水を、前記給水ヒータ(44)の途中位置または下流に合流させるドレン水返送配管(64)を備えている。
ろ過装置にてろ過されたドレン水は、ドレン水返送配管によって、給水ヒータの途中位置または下流に合流される。これにより、所定の熱量を有するドレン水を、同程度の温度の給水ヒータを流れる復水となるような低圧給水ヒータ44の下流側の位置に合流させることができ、発電プラントの熱損失を低減することができる。
例えば、給水ヒータが直列に複数分割されている場合には、分割された給水ヒータの間にドレン水返送配管を接続する。
本開示の一態様に係る水処理装置では、前記ろ過装置(22)へ導かれる前記ドレン水の鉄濃度を検出する鉄濃度計(56)と、前記鉄濃度計(56)の計測値が所定値以下となった場合に、前記切換手段(21a,32a,28a, 52a,64a, 62a)によって、前記ろ過装置(22)へ導かれる流体を前記復水から前記ドレン水に切り換える制御部(30)と、を備えている。
ドレン水の鉄濃度が所定値以下となった場合に、ろ過装置に流れる流体を復水からドレン水へと切り換えることとした。これにより、ドレン水を適切に処理することができる。
ろ過装置の下流側に復水脱塩装置が設けられている場合には、復水の鉄分の除去は復水脱塩装置で行うことができるので特に有効である。
本開示の一態様に係る水処理装置では、前記制御部(30)は、前記給水ヒータ(44)を備えた発電プラント(1)の起動時に、前記ろ過装置(22)へ導かれる流体を前記復水から前記ドレン水に切り換える。
発電プラントの起動時に給水ヒータによる給水の加熱を開始した時点からドレン水が発生し、ドレン系統のクリーンアップを行うことにより系統内が浄化されてドレン水の鉄濃度が低下していく。したがって、発電プラント起動時にドレン水の鉄濃度の減少を確認しながら、ろ過装置に流す流体を復水からドレン水に切り換えるのが適切である。
本開示の一態様に係る発電プラントは、上記のいずれかに記載された水処理装置と、前記水処理装置から供給された復水を給水として蒸気を生成するボイラ(10)と、前記ボイラ(10)によって生成された蒸気を用いて発電する発電部と、を備えている。
本開示の一態様に係る水処理方法は、復水器(20)から導かれた復水から鉄分を除去するとともに、給水ヒータ(44)から導かれたドレン水から鉄分を除去するろ過装置(22)を用いた水処理方法であって、前記復水が前記復水器(20)から前記ろ過装置(22)へと向かう流れと、前記ドレン水が前記給水ヒータ(44)から前記ろ過装置(22)へと向かう流れとを選択的に切り換える。
なお、上述した実施形態では、ボイラ10を石炭焚きボイラとしたが、固体燃料としては、バイオマス燃料や石油精製時に発生するPC(石油コークス:Petroleum Coke)燃料、石油残渣などを使用するボイラであってもよい。また、燃料として固体燃料に限らず、石油、重質油、工場廃液などの液体燃料も使用することができ、更には、燃料として気体燃料(天然ガス、石油ガス、製鉄プロセスなどにおける副生ガスなど)も使用することができる。そして、これら燃料の混焼焚きボイラにも適用することができる。
1 発電プラント
3 水処理装置
10 ボイラ
11 火炉
12 燃焼装置
20 復水器
21 第1復水配管
21a 復水入口弁
22 ろ過装置
22a 第1塔(分割ろ過部)
22a1 第1塔上流弁
22a2 第1塔下流弁
22b 第2塔(分割ろ過部)
22b1 第2塔上流弁
22b2 第2塔下流弁
24 復水ポンプ
26 第1鉄濃度計
27 復水系外ブロー配管
27a 復水系外ブロー弁
28 復水バイパス配管
28a 復水バイパス弁
30 制御部
32 第2復水配管
32a 復水出口弁
34 復水脱塩装置
36 第3復水配管
38 グランド蒸気復水器
40 復水ブースタポンプ
42 第4復水配管
43 復水循環配管
44 低圧給水ヒータ(給水ヒータ)
44a 第1低圧給水ヒータ
44b 第2低圧給水ヒータ
44c 第3低圧給水ヒータ
45a,45b,45c 抽気配管
46 第1低圧給水ヒータドレン配管
48 第2低圧給水ヒータドレン配管
50 低圧給水ヒータドレンタンク
52 第3低圧給水ヒータドレン配管
52a ドレン水入口弁
54 低圧給水ヒータドレンポンプ
56 第2鉄濃度計
58 低圧給水ヒータドレン再循環配管
60 低圧給水ヒータドレン系外ブロー配管
60a 復水系外ブロー弁
62 低圧給水ヒータドレン用バイパス配管
62a ドレン用バイパス弁
64 第4低圧給水ヒータドレン配管(ドレン水返送配管)
64a ドレン水出口弁
66 低圧給水ヒータドレン循環配管
66a ドレン循環弁
67 第3鉄濃度計
70 脱気器
72 給水ポンプ
74 給水弁
76 高圧給水ヒータ
78 補給水タンク
79 補給水ポンプ
80 発電機
102 過熱器
103 再熱器
111 蒸気タービン(高中圧蒸気タービン)
113 蒸気タービン(低圧蒸気タービン)

Claims (9)

  1. 復水器から導かれた復水から鉄分を除去するとともに、前記復水を加熱する給水ヒータから導かれたドレン水から鉄分を除去するろ過装置と、
    前記復水が前記復水器から前記ろ過装置へと向かう流れと、前記ドレン水が前記給水ヒータから前記ろ過装置へと向かう流れとを選択的に切り換える切換手段と、
    を備えている水処理装置。
  2. 前記ろ過装置の容量は、前記復水が前記ろ過装置に向かう流れとなる際の必要ろ過流量の最大値に基づいて定められている請求項1に記載の水処理装置。
  3. 前記ろ過装置は、並列接続となるように複数に分割された分割ろ過部を備えている請求項2に記載の水処理装置。
  4. 前記ろ過装置から流出した前記復水が導かれる復水脱塩装置が設けられている請求項1から3のいずれかに記載の水処理装置。
  5. 前記ろ過装置から流出した前記ドレン水を、前記給水ヒータの途中位置または下流に合流させるドレン水返送配管を備えている請求項1から4のいずれかに記載の水処理装置。
  6. 前記ろ過装置へ導かれる前記ドレン水の鉄濃度を検出する鉄濃度計と、
    前記鉄濃度計の計測値が所定値以下となった場合に、前記切換手段によって、前記ろ過装置へ導かれる流体を前記復水から前記ドレン水に切り換える制御部と、
    を備えている請求項1から5のいずれかに記載の水処理装置。
  7. 前記制御部は、前記給水ヒータを備えた発電プラントの起動時に、前記ろ過装置へ導かれる流体を前記復水から前記ドレン水に切り換える請求項6に記載の水処理装置。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載された水処理装置と、
    前記水処理装置から供給された復水を給水として蒸気を生成するボイラと、
    前記ボイラによって生成された蒸気を用いて発電する発電部と、
    を備えている発電プラント。
  9. 復水器から導かれた復水から鉄分を除去するとともに、給水ヒータから導かれたドレン水から鉄分を除去するろ過装置を用いた水処理方法であって、
    前記復水が前記復水器から前記ろ過装置へと向かう流れと、前記ドレン水が前記給水ヒータから前記ろ過装置へと向かう流れとを選択的に切り換える水処理方法。
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