JP7285735B2 - 映像表示システムおよび映像表示方法 - Google Patents
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(2)別の実施形態に係る映像表示システムでは、好ましくは、水平面に対する前記映像光の前記スクリーンへの入射角度と、前記光線角度制御フィルムの最大光線透過率角度との間に、下記(式1)の関係が成り立つことを特徴とする。
(3)別の実施形態に係る映像表示システムでは、好ましくは、水平面に対する前記映像光の前記スクリーンへの入射角度と、前記光線角度制御フィルムにおける垂直方向の可視角度と、前記光線角度制御フィルムの最大光線透過率角度との間に、下記(式2)の関係が成り立つことを特徴とする。
(4)別の実施形態に係る映像表示システムでは、好ましくは、前記光線角度制御フィルムにおける垂直方向の可視角度と、前記光線角度制御フィルムの最大光線透過率角度との間に、下記(式3)の関係が成り立つことを特徴とする。
(5)別の実施形態に係る映像表示システムでは、好ましくは、前記光線角度制御フィルムは、接着層を介在して前記スクリーンと接合して成る。
(6)別の実施形態に係る映像表示システムでは、好ましくは、前記光線角度制御フィルムは、前記接着層を介在して前記透明基板と接合して成る。
(7)別の実施形態に係る映像表示システムでは、好ましくは、前記スクリーンは、前記映像光の投射面に、ハードコート層を備えることを特徴とする。
(8)別の実施形態に係る映像表示システムでは、好ましくは、前記光線角度制御フィルムは、光透過帯と遮光帯とが交互に配置されたルーバー層を備え、前記遮光帯が前記ルーバー層の厚さ方向に対して平行または所定の角度で傾斜していることを特徴とする。
(9)別の実施形態に係る映像表示システムでは、好ましくは、前記光線角度制御フィルムは、前記スクリーンに接合する前記ルーバー層と、前記ルーバー層の前記スクリーンとの接合面と反対側の面に積層された透明保護層と、を備えることを特徴とする。
(10)別の実施形態に係る映像表示システムでは、好ましくは、前記拡散層は、ダイヤモンド粒子を含有していることを特徴とする。
(11)一実施形態に係る映像表示方法は、上述のいずれか1つの映像表示システムを用いた映像表示方法であって、前記映像投射装置から投射された前記映像光を、前記映像表示板の前記スクリーン側から入光させ、前記スクリーンに入光された前記映像光を、前記光線角度制御フィルムに入光させ、光線角度を制御して前記光線角度制御フィルム側の観察者に視認可能に映像を表示する。
この実施形態において、映像表示システム1は、例えば、漫画やアニメーションに登場するキャラクターや実在の人物等の映像を立体的に表示するシステムである。なお、本実施形態において、「立体的に表示」とは、キャラクター等が空中に浮遊しているように見える表示を意味する。映像表示システム1は、好ましくは、映像表示板10と、ケース部材40と、映像投射装置60と、を備える。映像表示システム1は、映像投射装置60から投射された映像光L1を、映像表示板10のスクリーン12側から入光させる。そして、映像表示システム1は、スクリーン12に入光した映像光L1を、光線角度制御フィルム20に入光させ、光線角度(以下、「可視角度」とも称する)を制御して光線角度制御フィルム20側の観察者Pに視認可能に映像を表示する。より具体的には、映像表示システム1において、映像投射装置60から出力された映像は、映像表示板10のスクリーン12に投影される。観察者Pは、このようにしてスクリーン12に投影された映像を、光線角度制御フィルム20を介して視認することができる(図2参照)。
ケース部材40は、好ましくは、アクリル板等の樹脂で形成され、映像表示板10と、映像投射装置60と、を収容する筐体である。ケース部材40は、台座42と、表示板載置部43と、表示板支持部46と、投射装置支持部48と、を備える(図1および図2参照)。台座42は、表示板載置部43から映像表示板10の背面側へ延出した部材である。表示板載置部43は、映像表示板10を載置する部材である。また、表示板載置部43のうち映像表示板10の背面側の領域は、映像表示板10に投影されるキャラクター等を仮想的に載置する台としても機能する。すなわち、表示板載置部43うち映像表示板10の背面側の領域は、人形や模型を展示可能に収容するディスプレイケースのベース基材のように見せることができる。また、表示板載置部43は、例えば、映像表示板10の背面側の領域等の少なくとも一部の領域に、模様や着色を施していても良い。なお、台座42および表示板載置部43は、一体成形された部材であることが好ましい。
映像投射装置60は、映像表示板10のスクリーン12の一方の面から離れた位置に配置され、スクリーン12に対し映像光L1を投射する装置であり、好ましくは、スクリーン12に映像光L1を背面(前述の一方の面)側から投射する装置である(図2参照)。映像投射装置60は、好ましくは、ブルーレイディスク(BD)、DVD、メモリ等のメディアに保存されたデータまたはLAN回線により配信されたデータに基づくキャラクター等の映像を映像光L1として出力するプロジェクターである。映像投射装置60は、投射装置支持部48に設けられる。映像投射装置60は、映像表示板より上方に設けられることが好ましい。このように映像投射装置60を映像表示板10の背面側且つ上方に配置することにより、観察者Pから映像表示板10を通して映像投射装置60が視認される事態を抑制することができる。
映像表示板10は、スクリーン12と、光線角度制御フィルム20と、が積層された部材である(図3参照)。映像表示板10は、図3に示すように、接着層28を介在して、スクリーン12と光線角度制御フィルム20とが接合されている。接着層28は、後述するスクリーン12の透明基板18と、後述する光線角度制御フィルム20のルーバー層22と、を接合する層である。接着層28は、好ましくは、硬化後に透明性を有する接着剤で形成される。より具体的には、接着層28を形成する接着剤は、硬化後の接着層28の単体における光線透過率が65%以上であるものが好ましく、当該光線透過率が80%以上であるものがより好ましい。このような接着剤としては、硬化後に透明性を有する、熱硬化型接着剤、多液反応型接着剤、紫外線硬化型接着剤等が好ましく、例えば、エポキシ系接着剤、ウレタン系接着剤、アクリル系接着剤、メラミン系接着剤、ポリエステル系接着剤、シリコーン系接着剤等を好適に挙げることができる。また、接着層28は、後述するルーバー層22と同種の接着剤で形成されることがより好ましい。このように接着層28を形成することにより、ルーバー層22との良好な接着性を得ることができるとともに、ルーバー層22と接着層28との屈折率の差による映像の視認性の低下を抑制することができる。なお、この実施形態においては、接着層28は、好ましくは、シリコーン系接着剤(屈折率1.42)により形成される。
スクリーン12は、一方の面から投射された映像光L1を入光して、動画および静止画の少なくとも一方を含む映像を表示する部材である。スクリーン12は、映像投射装置60により背面(前述の一方の面)側から投射された映像光L1に基づく映像を、正面側から視認可能な透過型スクリーンである。スクリーン12は、透明基板18と、拡散層16と、を積層して成るスクリーンである(図3参照)。また、スクリーン12は、好ましくは、映像光L1の投射面に、ハードコート層14を備える。なお、スクリーン12は、図3中のX方向に光を透過させたときの光線透過率が85%以上であることが好ましく、88%以上であることがより好ましい。また、スクリーン12は、HAZE値が5~30であることが好ましく、HAZE値が10~20であることがより好ましい。
光線角度制御フィルム20は、スクリーン12の映像光L1が投射される面と反対側の面の全体を覆い、当該反対側の面から出射した光線角度を制御するフィルムである。光線角度制御フィルム20は、好ましくは、ルーバー層22と、透明保護層26と、を備える。また、光線角度制御フィルム20は、図3に示すように、好ましくは、フィルム接着層24を介在して、ルーバー層22と透明保護層26とが接合されている。フィルム接着層24は、ルーバー層22と透明保護層26とを接合する層であり、好ましくは、硬化後に透明性を有する接着剤で形成される。フィルム接着層24を形成する接着剤は、上述の接着層28を形成する接着剤と同様であるため、詳細な説明を省略する。なお、この実施形態においては、フィルム接着層24は、好ましくは、シリコーン系接着剤(屈折率1.42)により形成される。
以上説明したように、映像表示システム1は、一方の面から投射された映像光L1を入光させて、動画および静止画の少なくとも一方を含む映像を表示するスクリーン12と、スクリーン12の一方の面と反対側の面の全体を覆い、反対側の面から見る光線角度を制御する光線角度制御フィルム20と、を積層してなる映像表示板10と、スクリーン20の一方の面から離れた位置に配置され、スクリーン20に対し映像光L1を投射する映像投射装置60と、を備える。また、スクリーン20は、透明基板18と、映像光L1を拡散させる拡散層16と、を積層して成る部材である。
上述のように、本発明の好適な各実施形態について説明したが、本発明は、これらに限定されることなく、種々変形して実施可能である。
(実施例1)
スクリーンと、光線角度制御フィルムと、が接着層を介して接合した映像表示板を製造した。スクリーンは、ダイヤモンド粒子(屈折率2.42)を含有する拡散層と、ポリエチレンテレフタレート(PET)により構成される透明基板(屈折率1.6)とが積層してなる部材であり、映像光の投射面である拡散層の表面にハードコート剤を塗布することによりハードコート層が形成された部材である。光線角度制御フィルムは、ルーバー層と、ポリカーボネートにより構成される透明保護層(屈折率1.6)と、がシリコーン系接着剤で構成される接着層(屈折率1.42)を介して接合された部材である。このように形成されたスクリーンの透明基板と光線角度制御フィルムのルーバー層とを、シリコーン系接着剤で構成される接着層(屈折率1.42)を介して接合し、映像表示板を製造した。光線角度制御フィルムは、ルーバー層の遮光帯の幅W2を15μm、ルーバー層の光透過帯の幅W1を150μm、ルーバー層の厚さを230μm、最大光線透過率角度βを25°、可視角度θを100°とするように形成した。なお、光線角度制御フィルムの可視角度θは、当該フィルムを通して反対側が見える角度であり、図3(3A)及び図4(4A)に示す角度(θ2-θ1)に対応する。このように製造した映像表示板に対し、最小入射角度α1を20°、最大入射角度α2を50°として、映像光を入射した。なお、最小入射角度α1は、水平面(XY平面)に対する映像光のスクリーンへの最も小さい入射角度であり、最大入射角度α2は、水平面に対する映像光のスクリーンへの最も大きい入射角度である(図3(3A)参照)。この場合、上述の(式1)~(式3)の関係は、全て満たされている。
(実施例2)
実施例1と同一条件で形成した映像表示板を用いて、最小入射角度α1を30°、最大入射角度α2を60°として映像光を入射した。この場合、上述の(式1)~(式3)の関係は、全て満たされている。
(実施例3)
実施例1と同一条件で形成した映像表示板を用いて、最小入射角度α1を40°、最大入射角度α2を70°として映像光を入射した。この場合、上述の(式1)~(式3)の関係は、全て満たされている。
(実施例4)
実施例1と同一条件で形成した映像表示板を用いて、最小入射角度α1を50°、最大入射角度α2を80°として映像光を入射した。この場合、上述の(式1)~(式3)の関係は、全て満たされている。
(実施例5)
光線角度制御フィルムを、ルーバー層の厚さを260μm、最大光線透過率角度βを5°、可視角度θを90°とするように形成した以外、実施例1と同一条件で映像表示板を製造した。この映像表示板を用いて、実施例2と同一条件(最小入射角度α1を30°、最大入射角度α2を60°)で映像光を入射した。この場合、上述の(式1)~(式3)の関係は、全て満たされている。
(実施例6)
実施例5と同一条件で形成した映像表示板を用いて、実施例3と同一条件(最小入射角度α1を40°、最大入射角度α2を70°)で映像光を入射した。この場合、上述の(式1)~(式3)の関係は、全て満たされている。
(実施例7)
実施例5と同一条件で形成した映像表示板を用いて、実施例4と同一条件(最小入射角度α1を50°、最大入射角度α2を80°)で映像光を入射した。この場合、上述の(式1)~(式3)の関係は、全て満たされている。
(実施例8)
光線角度制御フィルムを、ルーバー層の厚さを290μm、最大光線透過率角度βを0°、可視角度θを80°とするように形成した以外、実施例1と同一条件で映像表示板を製造した。この映像表示板を用いて、最小入射角度α1を40°、最大入射角度α2を60°として映像光を入射した。この場合、上述の(式1)~(式3)の関係は、全て満たされている。
(実施例9)
光線角度制御フィルムを、ルーバー層の厚さを210μm、最大光線透過率角度βを45°、可視角度θを110°とするように形成した以外、実施例1と同一条件で映像表示板を製造した。この映像表示板を用いて、実施例2と同一条件(最小入射角度α1を30°、最大入射角度α2を60°)で映像光を入射した。この場合、上述の(式1)~(式3)の関係は、全て満たされている。
(実施例10)
光線角度制御フィルムを、ルーバー層の厚さを190μm、最大光線透過率角度βを50°、可視角度θを120°とするように形成した以外、実施例1と同一条件で映像表示板を製造した。この映像表示板を用いて、最小入射角度α1を30°、最大入射角度α2を50°として映像光を入射した。この場合、上述の(式1)~(式3)の関係は、全て満たされている。
(実施例11)
光線角度制御フィルムを、可視角度θを50°とするように形成した以外、実施例8と同一条件で映像表示板を製造した。この映像表示板を用いて、実施例2と同一条件(最小入射角度α1を30°、最大入射角度α2を60°)で映像光を入射した。この場合、上述の(式1)~(式3)の関係は、全て満たされている。
(比較例1)
実施例1と同一条件で形成した映像表示板を用いて、最小入射角度α1を10°、最大入射角度α2を40°として映像光を入射した。この場合、上述の(式1)および(式3)の関係は満たされているが、上述の(式2)の関係は満たされない。
(比較例2)
実施例1と同一条件で形成した映像表示板を用いて、最小入射角度α1を60°、最大入射角度α2を80°として映像光を入射した。この場合、上述の(式2)および(式3)の関係は満たされているが、上述の(式1)の関係は満たされない。
(比較例3)
実施例5と同一条件で形成した映像表示板を用いて、最小入射角度α1を20°、最大入射角度α2を50°として映像光を入射した。この場合、上述の(式1)および(式3)の関係は満たされているが、上述の(式2)の関係は満たされない。
(比較例4)
光線角度制御フィルムを、可視角度θを80°とするように形成した以外、実施例8と同一条件で映像表示板を製造した。この映像表示板を用いて、実施例1と同一条件(最小入射角度α1を20°、最大入射角度α2を50°)で映像光を入射した。この場合、上述の(式3)の関係は満たされているが、上述の(式1)および(式2)の関係は満たされない。
(比較例5)
光線角度制御フィルムを、最大光線透過率角度βを45°とするように形成した以外、実施例5と同一条件で映像表示板を製造した。この映像表示板を用いて、実施例5と同一条件(最小入射角度α1を30°、最大入射角度α2を60°)で映像光を入射した。この場合、上述の(式1)および(式2)の関係は満たされているが、上述の(式3)の関係は満たされない。
(比較例6)
光線角度制御フィルムを、最大光線透過率角度βを55°とするように形成した以外、実施例9と同一条件で映像表示板を製造した。この映像表示板を用いて、実施例2と同一条件(最小入射角度α1を30°、最大入射角度α2を60°)で映像光を入射した。この場合、上述の(式2)の関係は満たされているが、上述の(式1)および(式3)の関係は満たされない。
(比較例7)
光線角度制御フィルムを、最大光線透過率角度βを-15°、可視角度θを100°とするように形成した以外、実施例1と同一条件で映像表示板を製造した。この映像表示板を用いて、実施例2と同一条件(最小入射角度α1を30°、最大入射角度α2を60°)で映像光を入射した。この場合、上述の(式3)の関係は満たされているが、上述の(式1)および(式2)の関係は満たされない。
(1)背景透過による投影像の浮遊感範囲
背面風景が視認できるか否か、さらに、スクリーンに表示されるキャラクター等の映像(投影像)が空中に浮遊しているように視認できるか否かを調べた。なお、背面風景とは、観察者により、スクリーンを透過して投影像の背面に視認される風景のことを意味する。背景透過による投影像の浮遊感範囲の評価は、主として視認位置となる水平面に対して0°~30°の位置における観察により行った。また、背景透過による投影像の浮遊感範囲の評価は、上述の(式1)および(式3)の関係を満たすか否かに依存する。良好な透過率が確保され、背面風景の視認が容易、且つ、投影像が空中に浮遊しているように良好に視認できる場合には、「◎」(最良好の意味)と評価し、所定の透過率が確保され、背面風景の視認が可能、且つ、投影像が空中に浮遊しているように視認できる場合には、「〇」(良好の意味)と評価し、ルーバー層の遮光特性により若干低透過率となるため、背面風景の視認が困難、且つ、投影像が空中に浮遊しているように視認し難い場合には、「△」(不良の意味)と評価し、ルーバー層の遮光特性により低透過率となるため、背面風景の視認が非常に困難、且つ、投影像が空中に浮遊しているような視認が困難である場合には、「×」(最不良の意味)と評価した。
可視角度θの広範囲に渡って良好な投影像が視認できるか否かを調べた。投影像の広範囲での安定視認の評価は、上述の(式1)の関係を満たすか否か、およびβの値が0か否かに依存する。より広範囲に渡って良好な投影像が視認できる場合には、「◎」(最良好の意味)と評価し、広範囲に渡って良好な投影像が視認できる場合には、「〇」(良好の意味)と評価し、良好な投影像を視認できる範囲が狭い場合には、「△」(不良の意味)と評価し、投影像が視認できない場合には、「×」(最不良の意味)と評価した。
直線透過光の発生により、地面や天井等の不必要な位置(意図しない位置)に光を透過するか否かを調べた。光漏れの評価は、上述の(式2)の関係を満たすか否かに依存する。不必要な位置へ光が透過しない、または、不必要な位置への光の透過はわずかに存在するが実使用上問題とならない程度である場合には、「〇」(良好の意味)と評価し、不必要な位置へ光が透過してしまう場合には、「×」(不良の意味)と評価した。
上述の3つの評価項目「背景透過による投影像の浮遊感範囲」、「投影像の広範囲での安定視認」、「光漏れ」を考慮して、三段階で評価した。3つの評価項目のうち不良または最不良の項目が少なくとも1つある場合には、「×」(不良の意味)と評価し、3つの評価項目のうち不良または最不良の項目が無く且つ最良好の項目が2つ以上である場合には、「◎」(最良好の意味)と評価し、3つの評価項目のうち不良または最不良の項目が無く且つ最良好の項目が1つ以下である場合には、「〇」(良好の意味)と評価した。
表1~3は、各実施例および各比較例の製造条件および各評価結果を示す。
Claims (8)
- 一方の面から投射された映像光を入光させて、動画および静止画の少なくとも一方を含む映像を表示するスクリーンと、
前記スクリーンの前記一方の面と反対側の面の全体を覆い、前記反対側の面から見る光線角度を制御する光線角度制御フィルムと、
を積層してなる映像表示板と、
前記スクリーンの前記一方の面から離れた位置に配置され、前記スクリーンに対し前記映像光を投射する映像投射装置と、
を備える映像表示システムであって、
前記スクリーンは、透明基板と、前記映像光を拡散させる拡散層と、を積層して成り、
水平面に対する前記映像光の前記スクリーンへの入射角度と、前記光線角度制御フィルムの最大光線透過率角度との間に、下記(式1)の関係が成り立ち、
水平面に対する前記映像光の前記スクリーンへの入射角度と、前記光線角度制御フィルムにおける垂直方向の可視角度と、前記光線角度制御フィルムの最大光線透過率角度との間に、下記(式2)の関係が成り立ち、
前記光線角度制御フィルムにおける垂直方向の可視角度と、前記光線角度制御フィルムの最大光線透過率角度との間に、下記(式3)の関係が成り立つこと、
を特徴とする映像表示システム。
- 前記光線角度制御フィルムは、接着層を介在して前記スクリーンと接合して成る請求項1に記載の映像表示システム。
- 前記光線角度制御フィルムは、前記接着層を介在して前記透明基板と接合して成る請求項2に記載の映像表示システム。
- 前記スクリーンは、前記映像光の投射面に、ハードコート層を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の映像表示システム。
- 前記光線角度制御フィルムは、光透過帯と遮光帯とが交互に配置されたルーバー層を備え、前記遮光帯が前記ルーバー層の厚さ方向に対して平行または所定の角度で傾斜していることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の映像表示システム。
- 前記光線角度制御フィルムは、
前記スクリーンに接合する前記ルーバー層と、
前記ルーバー層の前記スクリーンとの接合面と反対側の面に積層された透明保護層と、
を備えることを特徴とする請求項5に記載の映像表示システム。 - 前記拡散層は、ダイヤモンド粒子を含有していることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の映像表示システム。
- 請求項1から7のいずれか1項に記載の映像表示システムを用いた映像表示方法であって、
前記映像投射装置から投射された前記映像光を、前記映像表示板の前記スクリーン側から入光させ、
前記スクリーンに入光された前記映像光を、前記光線角度制御フィルムに入光させ、光線角度を制御して前記光線角度制御フィルム側の観察者に視認可能に映像を表示する映像表示方法。
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