JP7285669B2 - 加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、分割後の複数のチップを収容する収容トレイの載置部を備える加工装置に関する。
個々の分割されたデバイスチップを粘着材によって保持する収容トレイが提案されている(例えば、特許文献1、2及び3参照)。
特開2006-273335号公報 特開2012-43914号公報 特開2014-38947号公報
前述した特許文献1、2及び3に示された収容トレイは、収容したデバイスチップがその後の工程でピックアップされる。収容トレイは、デバイスチップがピックアップされるとき、粘着力が弱められるのが望ましい。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、収容トレイに載置する際にはデバイスチップと粘着材を密着させる粘着力を有し、ピックアップする際には粘着力を弱めることが出来る加工装置を提供することである。
本発明の加工装置は、被加工物を収容可能な大きさの凹部からなるチップ収容部と、該チップ収容部内に配設された複数のチップが接着される接着面を有する粘着材と、を具備し、該粘着材は、温度によって色が変化する着色剤と、温度によって粘着力が変化する粘着剤と、を備え、分割予定ラインに沿って被加工物を分割して形成された複数のチップを収容するための収容トレイと、収容トレイを載置する収容トレイ載置部と、被加工物を保持する保持テーブルと、該保持テーブルに吸引保持された被加工物を切削する切削手段と、切削後の被加工物を該収容トレイに搬送する搬送手段と、を備える加工装置であって、該収容トレイ載置部は、該粘着材を温めて粘着力を向上させる及び該粘着材の色を変化させる加温手段を備えることを特徴とする。
前記加工装置において、所望の粘着力に対応する該粘着材の色を適温色として記憶する記憶手段と、該収容トレイを撮像する撮像手段と、撮像された画像から該粘着材の色が該適温色であるかを判定する判定手段と、を備えても良い。
本願発明は、収容トレイに載置する際にはデバイスチップと粘着材を密着させる粘着力を有し、ピックアップする際には粘着力を弱めることが出来るという効果を奏する。
図1は、実施形態1に係る加工装置の構成例を示す斜視図である。 図2は、図1に示された加工装置の加工対象の被加工物の一例を示す斜視図である。 図3は、実施形態1に係る収容トレイの構成例を示す斜視図である。 図4は、図3に示された収容トレイがデバイスチップを収容する状態を示す断面図である。 図5は、図3に示された収容トレイの粘着材の色の一例を示す図である。 図6は、図3に示された収容トレイの粘着材の色の他の例を示す図である。 図7は、図3に示された収容トレイの粘着材の色の別の他の例を示す図である。 図8は、図1に示された加工装置のトレイ撮像ユニットが収容トレイ載置部に載置された収容トレイの粘着材を撮像している状態を一部断面で模式的に示す図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態1に係る収容トレイ及び加工装置を図面に基づいて説明する。図1は、実施形態1に係る加工装置の構成例を示す斜視図である。図2は、図1に示された加工装置の加工対象の被加工物の一例を示す斜視図である。図3は、実施形態1に係る収容トレイの構成例を示す斜視図である。図4は、図3に示された収容トレイがデバイスチップを収容する状態を示す断面図である。図5は、図3に示された収容トレイの粘着材の色の一例を示す図である。図6は、図3に示された収容トレイの粘着材の色の他の例を示す図である。図7は、図3に示された収容トレイの粘着材の色の別の他の例を示す図である。
実施形態1に係る図1に示す加工装置210は、図2に示す被加工物200を切削加工する装置である。実施形態1に係る加工装置210の加工対象の被加工物200は、図2に示すように、平面形状が矩形の平板状に形成されている。実施形態1では、被加工物200は、図2に示すように、複数の半導体チップをリードフレーム等のフレーム基板201にマウントしてボンディングし、各半導体チップを樹脂で封止して構成された所謂パッケージ基板である。
各半導体チップの電極は、それぞれ複数のバンプ202に接続されている。被加工物200の表面には、格子状に複数の分割予定ライン203が形成されており、分割予定ライン203によって区画された各領域に半導体チップが搭載されている。前述したように構成された被加工物200は、図1に示す加工装置210によって分割予定ライン203が切削されて個々のデバイスチップ(チップに相当)204に分割される。
次に、本明細書は、被加工物200をデバイスチップ204に分割する加工装置210を説明する。加工装置210は、被加工物200を保持テーブル10に保持して複数の分割予定ライン203に沿って切削加工する装置である。実施形態1において、加工装置210は、ダイシングテープが貼着されない被加工物200を保持テーブル10に保持して、被加工物200を所謂フルカットしてデバイスチップ204に分割する装置である。
加工装置210は、図1に示すように、被加工物200を保持面11で吸引保持する保持テーブル10と、保持テーブル10に吸引保持された被加工物200の分割予定ライン203を切削ブレード21で切削して分割する切削手段である切削ユニット20と、制御ユニット100と、を備える。
保持テーブル10は、矩形状に形成され、かつ被加工物200を保持する保持面11を備える。保持面11は、被加工物200及びデバイスチップ204を吸引するための図示しない吸引口と、切削ブレード21を逃がすための図示しない逃がし溝とを設けている。吸引口は、デバイスチップ204と重なる位置に設けられかつ保持面11に開口している。逃がし溝は、分割予定ライン203に対応する位置に設けられかつ保持面11から凹に形成されている。
保持テーブル10は、吸引口が図示しない真空吸引源と接続され、真空吸引源により吸引口が吸引されることで、被加工物200を保持面11に吸引、保持する。また、保持テーブル10は、図示しない加工送りユニットによりX軸方向に移動自在で図示しない回転駆動源によりZ軸方向と平行な軸心回りに回転自在に設けられている。
切削ユニット20は、被加工物200を切削するものである。切削ユニット20は、保持テーブル10に保持された被加工物200を切削する切削ブレード21を装着する図示しないスピンドルを備える。
切削ブレード21は、略リング形状を有する極薄の切削砥石である。スピンドルは、切削ブレード21を回転させることで被加工物200を切削する。スピンドルは、スピンドルハウジング22内に収容されている。切削ユニット20のスピンドル及び切削ブレード21の軸心は、Y軸方向と平行に設定されている。
切削ユニット20は、保持テーブル10に保持された被加工物200に対して、図示しない割り出し送りユニットによりY軸方向に移動自在に設けられ、かつ、図示しない切り込み送りユニットによりZ軸方向に移動自在に設けられている。切削ユニット20は、割り出し送りユニット及び切り込み送りユニットにより、保持テーブル10の保持面11の任意の位置に切削ブレード21を位置付け可能となっている。切削ユニット20は、割り出し送りユニット及び切り込み送りユニットによりY軸方向及びZ軸方向に移動されることによって、加工送りユニットによりX軸方向に移動される保持テーブル10に保持された被加工物200の分割予定ライン203を切削して、被加工物200を複数のデバイスチップ204に分割する。
また、加工装置210は、加工前の被加工物200を複数収容するカセット30と、カセット30から被加工物200を取り出す搬出ユニット40と、カセット30から取り出された加工前の被加工物200を保持テーブル10に搬送するパッケージ搬送ユニット50と、加工前の被加工物200を撮像してアライメントのための画像を取得する撮像ユニット60と、個々に分割されたデバイスチップ204の下面を洗浄する洗浄ユニット70と、洗浄ユニット70により洗浄されたデバイスチップ204を乾燥させる乾燥ユニット80と、個々に分割されたデバイスチップ204を収容するための図3に示す収容トレイ1と、収容トレイ1を載置する収容トレイ載置部90と、搬送手段である搬送ユニット110と、撮像手段であるトレイ撮像ユニット120とを備える。
カセット30は、被加工物200を複数枚収容するものである。カセット30は、複数枚の被加工物200をZ軸方向に間隔をあけて重ねる。カセット30は、被加工物200を出し入れ自在とする開口31を備える。カセット30は、図示しないカセットエレベータによりZ軸方向に昇降自在に設けられている。
搬出ユニット40は、加工前の被加工物200をカセット30から1枚取り出す搬出手段41と、カセット30から取り出された被加工物200を一時的に載置する一対のレール42とを備える。パッケージ搬送ユニット50は、一対のレール42上の被加工物200を吸引保持し、吸引保持した被加工物200を保持テーブル10に搬送し、保持テーブル10の保持面11に載置する。撮像ユニット60は、撮像して得た画像を制御ユニット100に出力する。実施形態1において、撮像ユニット60は、パッケージ搬送ユニット50に取り付けられている。洗浄ユニット70は、保持テーブル10と収容トレイ載置部90との間に設けられている。乾燥ユニット80は、洗浄ユニット70と、収容トレイ載置部90との間に設けられている。
収容トレイ載置部90は、上面91に収容トレイ1を載置する。実施形態1において、収容トレイ載置部90は、Y軸方向に間隔をあけて二つ設けられている。収容トレイ載置部90の上面91は、水平方向に沿って平坦に形成され、かつ被加工物200及び収容トレイ1の平面形状よりも大きく形成されている。収容トレイ載置部90は、上面91に載置された収容トレイ1を加熱する加温手段である加温ユニット92を上面91下に配置している。加温ユニット92は、例えば、ヒータにより構成することができる。
搬送ユニット110は、切削後の被加工物200、即ち複数のデバイスチップ204を保持テーブル10から収容トレイ載置部90の上面91に載置された収容トレイ1に搬送するものである。搬送ユニット110は、図1に示すように、第1搬送ユニット111と、第2搬送ユニット112と、第3搬送ユニット113とを備える。
第1搬送ユニット111は、切削後の被加工物200即ち複数のデバイスチップ204を保持テーブル10から洗浄ユニット70に搬送する。第2搬送ユニット112は、洗浄後の被加工物200即ち複数のデバイスチップ204を洗浄ユニット70から乾燥ユニット80に搬送する。第3搬送ユニット113は、乾燥後の被加工物200即ち複数のデバイスチップ204を乾燥ユニット80から一方の収容トレイ載置部90の上面91に載置された収容トレイ1に搬送する。
トレイ撮像ユニット120は、被加工物200を収容する前の収容トレイ載置部90の上面91に載置された収容トレイ1を撮像して、収容トレイ1の画像を取得する。トレイ撮像ユニット120は、赤色(Red)、緑色(Green)及び青色(Blue)の各光の明暗を撮像して、画像を取得する図示しないCCD(Charge Coupled Device)等の撮影素子を備えている。トレイ撮像ユニット120は、取得した画像を制御ユニット100に出力する。実施形態1において、トレイ撮像ユニット120、第3搬送ユニット113に取り付けられている。
収容トレイ載置部90の上面91に載置される収容トレイ1は、分割予定ライン203に沿って被加工物200を分割して形成された複数のデバイスチップ204を収容するためのものである。収容トレイ1は、図3及び図4に示すように、平研形状が矩形の平板状に形成され、被加工物200を収容可能な大きさの凹部からなるチップ収容部2と、粘着材3と、チップ収容部2を囲繞する側壁4とを具備している。
チップ収容部2は、収容トレイ1の上面から凹の凹部からなり、実施形態1では、被加工物200の平面形状よりも大きな矩形状に形成されている。チップ収容部2は、側壁4により囲繞されている。チップ収容部2は、底面5が平坦に形成され、被加工物200から個片化されたデバイスチップ204の全てを一度に収容できるように設定されている。
粘着材3は、チップ収容部2内に配設された複数のデバイスチップ204が接着される接着面6を有している。即ち、粘着材3は、側壁4により囲繞されている。実施形態1では、粘着材3は、チップ収容部2の底面5の全体上に配置され、厚みが一定に形成されている。粘着材3は、温度によって色が変化する着色剤と、温度によって粘着力が変化する粘着剤とを備えている。
着色剤は、温度によって色が変化する材料であって、温度によって粘着材3の接着面6の色を変化させる。実施形態1において、着色剤は、温度が高くなるのにしたがって、徐々に濃くなる様に色7が変化する材料であって、例えば、常温よりも低温である場合には、図5に示すように、接着面6を無色7-1にし、常温よりも高温である場合には、図6に示すように、図5よりも接着面6の色7-2を濃くし、常温よりも更に高温である場合には、図7に示すように、図6よりも接着面6の色7-3を濃くする。
なお、以下、色7-1,7-2,7-3同士を区別する際には、符号7-1,7-2,7-3のうちいずれかを用い、色7-1,7-2,7-3同士を区別しない際には、符号7を用いる。なお、実施形態1では、着色剤は、温度が高くなるのにしたがって、徐々に濃くなるものを示しているが、本発明では、温度によって色7が変化するものであれば、実施形態1に記載されたものに限定されない。
粘着剤は、温度によって粘着力が変化する材料であって、温度によって粘着材3の接着面6の粘着力を変化させる。実施形態1において、粘着剤は、温度が高くなるのにしたがって、徐々に粘着力が強くなる材料であって、例えば、常温では、粘着力が略なくなり、常温よりも高温である場合には、収容トレイ1を搬送する際に接着面6から分割された複数のデバイスチップ204が位置ずれしない程度の粘着力を発揮し、常温よりも更に高温である場合には、さらに強い粘着力を発揮する。
また、粘着材3は、ニッタ株式会社製の感温性粘着シート インテリマー(登録商標)テープに、株式会社日本カプセルプロダクツ製の感温染料カプセルを混入させて構成されても良い。
前述した構成の収容トレイ1は、図4に示すように、被加工物200を切削して固片化された複数のデバイスチップ204を粘着材3の接着面6に接着させて、一度に収容する。このように複数のデバイスチップ204を収容した収容トレイ1は、各デバイスチップ204が粘着材3に接着されているため、搬送時にチップ収容部2に収容されたデバイスチップ204が動いて他のデバイスチップ204と接触してデバイスチップ204の外周に欠けを生じたり、デバイスチップ204がチップ収容部2から飛び出して破損してしまうことを抑制できる。
制御ユニット100は、加工装置210の各構成要素をそれぞれ制御して、被加工物200に対する加工動作を加工装置210に実施させるものである。制御ユニット100は、図1に示すように、記憶手段101と、判定手段102と、信号発信手段103とを備える。
記憶手段101は、所望の粘着力に対する粘着材3の色7を適温色として記憶するものである。実施形態1では、記憶手段101は、図6に示された常温よりも高温であるC℃以上でかつD℃以下である場合の色7-2を適温色として記憶する。なお、実施形態1では、適温色に符号7-2を付して説明する。また、実施形態1では、記憶手段101は、適温色7-2の三原色(赤色、緑色、及び青色)の割合を記憶している。
判定手段102は、トレイ撮像ユニット120により撮像された収容トレイ1の粘着材3の接着面6の画像から収容トレイ載置部90に載置された収容トレイ1の粘着材3の色7が適温色7-2であるかを判定するものである。実施形態1では、判定手段102は、トレイ撮像ユニット120により撮像された収容トレイ載置部90上の収容トレイ1の粘着材3の画像から収容トレイ載置部90上の収容トレイ1の粘着材3の色7の三原色(赤色、緑色、及び青色)の割合を算出し、算出した割合が適温色7-2を含む許容範囲内に含まれているか否かを判定する。
判定手段102は、算出した収容トレイ載置部90上の収容トレイ1の粘着材3の色7の三原色(赤色、緑色、及び青色)の割合が、許容範囲内に含まれていると、収容トレイ載置部90に載置された収容トレイ1の粘着材3の色7が適温色7-2であると判定し、算出した割合が許容範囲外であると収容トレイ載置部90に載置された収容トレイ1の粘着材3の色7が適温色7-2ではないと判定する。
実施形態1では、記憶手段101が適温色7-2の三原色(赤色、緑色、及び青色)の割合を記憶し、判定手段102が収容トレイ載置部90上の収容トレイ1の粘着材3の色7の三原色(赤色、緑色、及び青色)の割合を算出し、算出した割合が適温色7-2を含む許容範囲内に含まれているか否かを判定して収容トレイ載置部90に載置された収容トレイ1の粘着材3の色7が適温色7-2であるかを判定している。しかしながら、本発明では、記憶手段101が適温色7-2の色相と彩度とを記憶し、判定手段102が収容トレイ載置部90上の収容トレイ1の粘着材3の色7の色相と彩度とを算出し、算出した色7の色相と彩度とが適温色7-2を含む許容範囲内に含まれているか否かを判定して収容トレイ載置部90に載置された収容トレイ1の粘着材3の色7が適温色7-2であるかを判定しても良い。
信号発信手段103は、判定手段102が収容トレイ載置部90に載置された収容トレイ1の粘着材3の色7が適温色7-2であると判定した場合、切削後の被加工物200即ち個片化されたデバイスチップ204を収容トレイ1に搬送する信号を搬送ユニット110に発信するものである。また、実施形態1では、信号発信手段103は、判定手段102が収容トレイ載置部90に載置された収容トレイ1の粘着材3の色7が適温色7-2ではないと判定した場合、加温ユニット92に収容トレイ載置部90に載置された収容トレイ1の粘着材3の色7が適温色7-2になるための信号を加温ユニット92に発信する。
制御ユニット100は、加工動作の状態や画像などを表示する液晶表示装置などにより構成される表示装置105及びオペレータが加工内容情報などを登録する際に用いる入力装置106と接続されている。入力装置106は、表示装置105に設けられたタッチパネルと、キーボード等の外部入力装置107とにより構成される。
なお、制御ユニット100は、CPU(central processing unit)のようなマイクロプロセッサを有する演算処理装置と、ROM(read only memory)又はRAM(random access memory)のようなメモリを有する記憶装置と、入出力インターフェース装置とを有するコンピュータである。制御ユニット100の演算処理装置は、記憶装置に記憶されているコンピュータプログラムに従って演算処理を実施して、加工装置210を制御するための制御信号を、入出力インターフェース装置を介して加工装置210の上述した構成要素に出力する。
記憶手段101の機能は、記憶装置が適温色7-2の三原色(赤色、緑色、及び青色)の割合を記憶することで実現される。判定手段102の機能は、演算処理装置が記憶装置に記憶されているコンピュータプログラムに従って演算処理を実施することで実現される。信号発信手段103は、演算処理装置が記憶装置に記憶されているコンピュータプログラムに従って演算処理を実施して、入出力インターフェース装置を介して搬送ユニット110及び加温ユニット92に信号を発信することで実現される。
次に、実施形態1に係る加工装置210の加工動作を説明する。図8は、図1に示された加工装置のトレイ撮像ユニットが収容トレイ載置部に載置された収容トレイの粘着材を撮像している状態を一部断面で模式的に示す図である。
オペレータが切削加工前の被加工物200をカセット30内に収容し、収容トレイ載置部90に収容トレイ1を載置し、入力装置106を操作して加工内容情報を制御ユニット100に登録する。オペレータからの加工動作の開始指示を制御ユニット100が受け付けると、加工装置210は、加工動作を開始する。加工動作では、制御ユニット100が、搬出ユニット40にカセット30から被加工物200を1枚取り出させて、パッケージ搬送ユニット50にレール42上から保持テーブル10に被加工物200を搬送させるとともに、加温ユニット92に収容トレイ載置部90に載置された収容トレイ1を適温まで加熱させる。こうして、加温ユニット92は、粘着材3を温めて粘着力を向上させる及び粘着材3の色7を適温色7-2まで変化させる。制御ユニット100が、真空吸引源に保持テーブル10の保持面11に被加工物200を吸引保持させる。
次に、制御ユニット100は、加工送りユニットにより保持テーブル10を撮像ユニット60の下方に向かって移動して、撮像ユニット60に被加工物200を撮像させて、アライメントを遂行する。
そして、制御ユニット100は、加工内容情報に基づいて、加工送りユニットと割り出し送りユニットと切り込み送りユニットと回転駆動源とにより、切削ユニット20と保持テーブル10とを分割予定ライン203に沿って相対的に移動させながら切削ブレード21を分割予定ライン203に逃がし溝に到達するまで切り込ませて、分割予定ライン203を切断する。
制御ユニット100は、被加工物200の切削中、又は切削ブレード21が全ての分割予定ライン203を切断した後に、図8に示すように、トレイ撮像ユニット120に収容トレイ載置部90に載置された収容トレイ1の粘着材3の接着面6を撮像させる。制御ユニット100は、判定手段102がトレイ撮像ユニット120により撮像された収容トレイ1の粘着材3の接着面6の画像から収容トレイ載置部90に載置された収容トレイ1の粘着材3の色7が適温色7-2であるかを判定する。制御ユニット100は、判定手段102が適温色7-2であると判定した場合、信号発信手段103が搬送ユニット110に切削後の被加工物200即ち個片化されたデバイスチップ204を収容トレイ1に搬送する信号を発信する。
制御ユニット100は、切削ブレード21が全ての分割予定ライン203を切断した後に、保持テーブル10にデバイスチップ204を吸引保持させたまま、第1搬送ユニット111に保持テーブル10上のデバイスチップ204を吸引保持させる。制御ユニット100は、保持テーブル10の吸引保持を解除し、第1搬送ユニット111に吸引保持させたデバイスチップ204を一度に洗浄ユニット70に搬送させる。
制御ユニット100は、洗浄ユニット70にデバイスチップ204を洗浄させた後、第2搬送ユニット112に洗浄後のデバイスチップ204を吸引保持させて、乾燥ユニット80に搬送させる。制御ユニット100は、乾燥ユニット80にデバイスチップ204を乾燥させた後、第3搬送ユニット113に切削、洗浄及び乾燥後のデバイスチップ204を吸引保持させて、収容トレイ載置部90に載置された収容トレイ1に搬送させる。
制御ユニット100は、第3搬送ユニット113に吸引保持したデバイスチップ204を収容トレイ1の粘着材3の接着面6に押し付けて、接着面6にデバイスチップ204を接着させた後、第3搬送ユニット113の吸引保持を解除させる。デバイスチップ204が接着面6に接着された収容トレイ1は、オペレータ等により次工程に搬送され、収容トレイ1が次工程に搬送された収容トレイ載置部90には、オペレータ等により新たな収容トレイ1が載置される。次工程に搬送された収容トレイ1の接着面6に接着されたデバイスチップ204は、収容トレイ1が例えば常温になるまで冷めて接着面6の粘着力が低下した後に接着面6から個々にピックアップされる。
加工装置210は、次の被加工物200を切削加工し、カセット30内の被加工物200を順に切削加工して、カセット30内の被加工物200を全て切削加工すると、加工動作を終了する。
実施形態1に係る収容トレイ1は、粘着材3が温度によって粘着力が変化する粘着剤を備えている。このために、収容トレイ1は、デバイスチップ204の接着時に常温よりも高温の適温まで加温することで粘着性を向上させデバイスチップ204を粘着材3の接着面6にしっかりと接着するため、搬送時の揺れでデバイスチップ204が横方向に動かないよう固定する。また、収容トレイ1は、デバイスチップ204のピックアップ時には、温度が冷めているのでデバイスチップ204をピックアップしやすくなる。その結果、収容トレイ1は、収容トレイ1にデバイスチップ204を載置する際にはデバイスチップ204と粘着材3を密着させる粘着力を有し、デバイスチップ204をピックアップする際には粘着力を弱めることが出来るという効果を奏する。
また、実施形態1に係る加工装置210は、前述した収容トレイ1を載置する収容トレイ載置部90に加温ユニット92を備えているので、被加工物200が分割されて、デバイスチップ204が運ばれるまでの時間で収容トレイ1を温め粘着材3の接着力を向上する事が出来る。
収容トレイ1の粘着材3が温度によって色が変化する着色剤を備え、加工装置210は、収容トレイ1の粘着材3の接着面6を撮像するトレイ撮像ユニット120を備えている。このために、加工装置210は、デバイスチップ204を搬送する前に収容トレイ載置部90に載置された収容トレイ1の粘着材3の接着面6をトレイ撮像ユニット120で撮像することで、収容トレイ1の粘着材3の接着面6の粘着力を把握できる。その結果、加工装置210は、適正な粘着力でデバイスチップ204を収容トレイ1の粘着材3の接着面6に接着することが出来る。
また、加工装置210は、前述した記憶手段101、判定手段102及び信号発信手段103を備えているので、適正な粘着力でデバイスチップ204を収容トレイ1の粘着材3の接着面6に接着することが出来る。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 収容トレイ
2 チップ収容部
3 粘着材
6 接着面
10 保持テーブル
20 切削ユニット(切削手段)
90 収容トレイ載置部
92 加温ユニット(加温手段)
101 記憶手段
102 判定手段
110 搬送ユニット(搬送手段)
120 トレイ撮像ユニット(撮像手段)
200 被加工物
203 分割予定ライン
204 デバイスチップ(チップ)
210 加工装置

Claims (2)

  1. 被加工物を収容可能な大きさの凹部からなるチップ収容部と、該チップ収容部内に配設された複数のチップが接着される接着面を有する粘着材と、を具備し、該粘着材は、温度によって色が変化する着色剤と、温度によって粘着力が変化する粘着剤と、を備え、分割予定ラインに沿って被加工物を分割して形成された複数のチップを収容するための収容トレイと、
    収容トレイを載置する収容トレイ載置部と、
    被加工物を保持する保持テーブルと、
    該保持テーブルに吸引保持された被加工物を切削する切削手段と、
    切削後の被加工物を該収容トレイに搬送する搬送手段と、
    を備える加工装置であって、
    該収容トレイ載置部は、該粘着材を温めて粘着力を向上させる及び該粘着材の色を変化させる加温手段を備える事を特徴とする加工装置。
  2. 所望の粘着力に対応する該粘着材の色を適温色として記憶する記憶手段と、
    該収容トレイを撮像する撮像手段と、
    撮像された画像から該粘着材の色が該適温色であるかを判定する判定手段と、
    を備える事を特徴とする請求項に記載の加工装置。
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