JP7281938B2 - 処理計画作成装置、処理計画作成方法およびプログラム - Google Patents

処理計画作成装置、処理計画作成方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、処理計画作成装置、処理計画作成方法およびプログラムに関する。
複数種類の部品を一括して処理するバッチ処理を行う工程では、処理条件や部品形状、設備容量などの異なる複数の制約条件を考慮して同時処理可能な部品の組み合わせを決定する必要がある。この理由から人間がバッチ処理計画を立案するには時間を要し、また個人の能力によっては適切な計画を立案できない場合があるといった問題がある。そのため、バッチ処理計画を自動的に立案するバッチ処理スケジューラが用いられることが多い。
バッチ処理スケジューラでは、複数の制約条件をすべて満たすようにバッチ処理スケジューリングを行うため、例えばスケジューリング計算に個々の制約条件を考慮する計算アルゴリズムを組み込んでいる。図13は、1つの熱処理設備100で、複数種類の部品101~106の熱処理を行う例を示す模式図である。図13に示すように1つの熱処理設備100で複数種類の部品101~106の熱処理を行う場合、処理条件(熱処理温度、熱処理時間)、部品形状、熱処理炉の容量等の各制約条件を考慮するための計算アルゴリズムが必要となる。このため、対応する計算アルゴリズムが存在しない制約条件を持つ問題に対して計算が不可能であったり、制約条件が増加すると計算量が膨大となってしまったりするという課題がある(例えば特許文献1参照)。
特許第5467969号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、上記課題を解決することができる処理計画作成装置、処理計画作成方法およびプログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様は、複数種類の複数の部品を一括して処理する処理装置において一括して処理する前記部品の種類と個数を少なくとも決定する処理計画を作成する装置であって、前記処理装置による複数の実績パターンを含む実績情報を記憶する記憶部と、種類が異なる複数の第1部品と複数の第2部品を処理対象とする場合、前記実績情報を参照し、前記第1部品と前記第2部品を処理した前記実績パターンに基づき、前記処理計画を作成する計画作成部とを備える処理計画作成装置である。
また、本発明の一態様は、前記記憶部が、前記第1部品に類似する第3部品と前記第1部品とを対応づける類似情報を記憶し、前記計画作成部が、複数の前記第3部品と複数の前記第2部品を処理対象とする場合、前記実績情報に前記第3部品を処理した前記実績パターンが含まれていないとき、前記実績情報と前記類似情報を参照し、前記第1部品と前記第2部品を処理した前記実績パターンに基づき、前記処理計画を作成する上記処理計画作成装置である。
また、本発明の一態様は、前記記憶部が、前記処理装置内の前記複数の部品の配置状態を示す配置画像を前記実績パターン毎に記憶し、前記処理計画を作成する際に基とした前記実績パターンの前記配置画像を、前記処理計画に対応づけて出力する出力部をさらに備える上記処理計画作成装置である。
また、本発明の一態様は、前記計画作成部は、前記実績情報が前記第1部品と前記第2部品を処理した前記実績パターンを複数含む場合、納期、処理効率、処理品質、類似部品で置き換えた部品数または同一実績パターンの出現回数の少なくとも1つに係る評価値を前記複数の実績パターン間で比較して前記複数の実績パターンのいずれかを選択し、選択した前記実績パターンに基づき、前記処理計画を作成する上記処理計画作成装置である。
また、本発明の一態様は、前記計画作成部は、複数回、前記処理を連続的に行う場合に、前記選択する前記実績パターンを変えながら、前記処理計画を複数回作成し、連続的に行われる複数回の前記処理の全体的な評価に基づき、各前記処理計画を作成する上記処理計画作成装置である。
また、本発明の一態様は、複数種類の複数の部品を一括して処理する処理装置において一括して処理する前記部品の種類と個数を少なくとも決定する処理計画を作成する装置であって、前記処理装置による複数の実績パターンを含む実績情報を記憶する記憶部と、計画作成部とを備える処理計画作成装置において、種類が異なる複数の第1部品と複数の第2部品を処理対象とする場合、前記計画作成部によって、前記実績情報を参照し、前記第1部品と前記第2部品を処理した前記実績パターンに基づき、前記処理計画を作成する処理計画作成方法である。
また、本発明の一態様は、複数種類の複数の部品を一括して処理する処理装置において一括して処理する前記部品の種類と個数を少なくとも決定する処理計画を作成する装置であって、前記処理装置による複数の実績パターンを示す実績情報を記憶する記憶部と、コンピュータによって構成される計画作成部とを備える処理計画作成装置において、種類が異なる複数の第1部品と複数の第2部品を処理対象とする場合、前記実績情報を参照し、前記第1部品と前記第2部品を処理した前記実績パターンに基づき、前記処理計画を作成する処理を前記計画作成部に実行させるプログラムである。
本発明の各態様によれば、実績情報を用いることで制約条件の充足を担保することができるので、個々の制約条件を考慮する計算アルゴリズムを組み込まなくても処理計画を作成することができる。
本発明の一実施形態に係るバッチ処理システムの構成例を示すブロック図である。 図1に示す処理計画作成装置1の動作例を説明するための模式図である。 図1に示す類似情報122を説明するための模式図である。 図1に示す部品情報124と類似情報122の一例を説明するための模式図である。 図1に示す実績情報121の一例を説明するための模式図である。 図1に示す配置画像1212の一例を説明するための模式図である。 図1に示す着手可能部品情報126の一例を説明するための模式図である。 図1に示す処理計画作成装置1の動作例を示すフローチャートである。 図8に示す処理計画作成装置1の動作例を説明するための模式図である。 図1に示す処理計画作成装置1の他の動作例を示すフローチャートである。 図10に示す処理計画作成装置1の動作例を説明するための模式図である。 本発明の一実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。 バッチ処理スケジューリングにおける課題を説明するための模式図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、各図において互いに同一または対応する構成には同一の符号を付けて説明を適宜省略する。
〈第1実施形態〉
図1は、本発明の第1実施形態に係るバッチ処理システム1の概略構成例を示すブロック図である。図1に示すバッチ処理システム10は、処理計画作成装置1と、処理設備2を備える。図1に示す処理計画作成装置1と処理設備2は、所定の通信回線3で接続されている。
処理設備2は、処理装置21と、制御装置22を備える。処理装置21は、複数種類の複数の部品を一括して処理する装置であって、例えば熱処理に用いられる熱処理炉、表面処理に用いられる表面処理槽等である。また、処理装置21は、撮像部211を有し、処理する複数の部品の処理装置21内の配置状態を表す画像を撮像部211によって撮像する。ただし、撮像部211を省略して、代わりに作業者がカメラや携帯端末のカメラ機能を用いて複数の部品の処理装置21内の配置状態を表す画像を撮像してもよい。
制御装置22は、表示部221と、図示していない入力部等を有し、入力操作に従って処理装置21の動作を制御したり、表示部221に処理計画作成装置1が作成したバッチ処理計画(処理計画)を表示したり、撮像部211が撮像した画像(配置画像)を表すファイルを処理計画作成装置1へ送信したりする。制御装置22は、例えば、サーバ、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等のコンピュータを備える電子機器とその周辺装置等から構成することができる。
処理計画作成装置1は、処理装置21において一括して処理する部品の種類と個数を少なくとも決定するバッチ処理計画を作成する装置である。処理計画作成装置1は、例えば、サーバ、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等のコンピュータを備える電子機器とその周辺装置等から構成することができる。図1に示す処理計画作成装置1は、処理計画作成装置1が備えるコンピュータや周辺機器が有するハードウェアと、コンピュータが実行するソフトウェア(プログラム等)との組み合わせからなる機能的要素として、計画作成部11と、記憶部12と、出力部13を備える。
記憶部12は、実績情報121、類似情報122、処理計画情報123、部品情報124、生産進捗状況情報125および着手可能部品情報126を記憶するデータベースを構成する。
実績情報121は、処理装置21による複数の実績パターン1211を含む。各実績パターン1211は、過去に実際に行われた各1回のバッチ処理の内容を示す情報(データあるいはファイル)であり、例えば、内容として、少なくとも一括して処理された部品の種類と個数を示す情報を含む。また、実績情報121は、各実績パターン1211と、各実績パターン1211に対応する各バッチ処理の際に撮像された各配置画像1212(を表すデータあるいはファイル)を対応づけて含んでいる。ただし、実績情報121は、各配置画像1212を含まず、各実績パターン1211と各配置画像1212を対応づける情報のみを含んでいてもよい。なお、本実施形態において、パターンとは、部品の組み合わせ(部品の種類と個数)の類型である。
類似情報122は、複数種類の部品において類似する部品同士を対応づける情報である。本実施形態において、互いに類似する部品とは、処理装置21において互いに置き換えて処理することができる部品であり、少なくとも処理装置21における処理内容が同一である部品であり、かつ、処理装置21への充填(装填、設置等)の際に影響を及ぼす形状的な制約が互いに一定の範囲内に収まっている部品である。
処理計画情報123は、1または複数のバッチ処理計画1231を含む。バッチ処理計画1231は、処理装置21による1回のバッチ処理の計画の内容を示す情報であり、例えばバッチ処理計画1231の識別符号に対応づけて、計画の内容として、処理する部品の種類と個数を示す情報を少なくとも含む。また、バッチ処理計画1231は、処理する部品の種類と個数を示す情報のほか、例えば、処理を実行する予定の日時を示す情報、先行および後続するバッチ処理計画1231を示す情報や、バッチ処理の処理内容を示す情報、配置画像1212を示す情報等を含んでいてもよい。
部品情報124は、処理装置21で処理される複数種類の部品の一覧を示す情報であり、部品番号(部品識別符号)、部品名称、処理内容、材料、全長等の形状の情報、類似する部品を示す情報等を含む。ここで、部品番号は、各部品を識別する情報であり、部品番号が同一の部品は、同一の部品(種類が同一の部品)である。
生産進捗状況情報125は、処理装置21で処理される(処理予定または処理中の)複数の部品の種類(部品番号)と個数、各部品の納期(処理装置21で処理が完了する期限や処置装置21の後工程まで含めた期限)、処理装置21での処理の前工程における処理の進捗状況等を表す情報を含む。
着手可能部品情報126は、処理装置21で処理することができる状態(処理待ちの状態あるいは処理することができる状態になる予定)の部品の種類(部品番号)と個数を示す情報である。
一方、計画作成部11は、種類が異なる複数の部品を処理対象とする場合(例えば種類が異なる複数の第1部品と複数の第2部品が着手可能部品情報126に含まれている場合)、実績情報121を参照し、第1部品と第2部品を処理した実績パターン1211に基づき、バッチ処理計画1231を作成する。ここで、図2を参照して、処理計画作成装置1によるバッチ処理計画1231の作成例について説明する。図2は、処理計画作成装置1の動作例を説明するための模式図である。
図2に示す例では、着手可能部品情報126に、複数の部品Aと、複数の部品Bと、複数の部品Cと、複数の部品Dと、複数の部品Eが含まれている。ここで、「A」、「B」、「C」、「D」および「E」が、部品A、部品B、部品C、部品Dおよび部品Eの部品番号である。この場合、処理計画作成装置1において、計画作成部11が、実績情報121を探索し、着手可能部品情報126と複数の実績パターン1211を照合する。そして、計画作成部11は、着手可能部品情報126が含む部品A、部品B、部品C、部品D、または部品Eの少なくとも一部を含む実績パターン1211を1または複数、実績情報121から抽出する。照合の際、計画作成部11は、部品が一致しているか否かを、部品番号が一致しているか否かで判断する。計画作成部11は、複数の実績情報121を抽出した場合、複数の実績パターン1211から所定の選択基準に基づき1つの実績パターン1211を選択する。そして、計画作成部11は、抽出または抽出および選択した実績パターン1211における部品の種類と個数を用いて、バッチ処理計画1231を作成する。なお、複数の実績パターン1211から1つの実績パターン1211を選択する際の選択基準は、例えば、各部品の納期、処理効率、処理品質、類似部品で置き換えた部品数または同一実績パターンの出現回数の少なくとも1つに係る評価値に基づく基準とすることができる。ここで、処理効率は、例えば、処理装置21における部品の充填率や処理装置21の稼働率に対応する。処理品質は、例えば、処理を実施した部品の品質検査の結果(例えば、優、良、可)に対応する。
図2に示す例において、処理計画作成装置1は、4個の部品Aと2個の部品Cと1個の部品Dと1個の部品Eを一括して処理した実績パターン1211を、実績情報121から抽出および選択して、4個の部品Aと2個の部品Cと1個の部品Dと1個の部品Eを一括して処理するバッチ処理計画1231を作成し、記憶部12に記憶する。
実績情報121が含む実績パターン1211は、実際に処理装置21で処理することができた部品の組み合わせである。すなわち、各実績パターン1211は、それぞれ制約条件を満たしている。したがって、計画作成部11が実績パターン1211の部品の個数と組み合わせを用いて作成したバッチ処理計画1231は、制約条件を満たしている。すなわち、本実施形態の計画作成部11によれば、バッチ処理計画を作成する際に、バッチ処理に係る制約条件の成否を判断する計算アルゴリズムを用いること無く、着手可能部品情報126に含まれている部品の組み合わせと、実績情報121が含む実績パターン1211における部品の組み合わせを照合することで(言うなればパターンマッチ型バッチ処理計算アルゴリズムによって)、制約条件を満たすバッチ処理計画を作成することができる。よって、本実施形態によれば、実績情報121を用いることで制約条件の充足を担保することができるので、個々の制約条件を考慮する計算アルゴリズムを組み込まなくても処理計画を作成することができる。したがって、本実施形態によれば、対応する計算アルゴリズムが存在しない制約条件を持つ問題に対して計算が不可能であったり、制約条件が増加すると計算量が膨大となってしまったりするという課題を解決することができる。なお、実績情報121は、初期値としては、例えば、作業者等が立案したバッチ処理計画に基づいて実際に処理が行われた結果を蓄積したもの、既存のバッチ処理スケジューラ等を用いて作成された計画で実際に処理されたものを蓄積したもの等とすることができる。
次に、図2と図3を参照して、実績情報121が含む実績パターン1211のいずれにも含まれていない部品の種類が、着手可能部品情報126に含まれていた場合に、計画作成部11がバッチ処理計画1231を作成する例について説明する。この場合、図2に示した例では、実績情報121が含むいずれの実績パターン1211も部品Bを処理した実績を含んでいないとする。この場合、計画作成部11は、図1に示す類似情報122を参照し、部品Bと類似する部品を処理した実績パターン1211に基づき、部品Bを処理するバッチ処理計画1231を作成する。図3は、類似情報122の構成例を説明するための模式図である。
図3に示す例では、類似情報122を構成する際に、まず、部品情報124中の複数の部品から、互いに類似する部品のグループであるメイングループGP1を作成し、さらに、メイングループGP1の中で互いにより類似するグループであるサブグループ(図3ではサブグループSGP11とサブグループSGP12)を作成する。そして、作成したサブグループSGP11とサブグループSGP12を表す情報として、類似情報122を構成する。この場合、メイングループGP1は、部品名称と、処理内容と、材料が同一の部品のグループである。図3に示す例では、図2に示す部品A、部品B、部品C、部品D、および部品Eが、同一のメイングループGP1に属している。また、サブグループSGP11とサブグループSGP12は、互いに部品の全長が近い(全長の差が閾値以内)の部品のグループである。図3に示す例では、部品Aと部品Bが、同一のサブグループSGP11に属し、部品Cと部品Dが、同一のサブグループSGP12に属している。この場合、類似情報122は、サブグループSGP11に対応する互いに代替することができる部品のグループである類似部品グループ1と、サブグループSGP12に対応する互いに代替することができる部品のグループである類似部品グループ2とを表す情報である。この例では、類似情報122を、部品Aと部品Bに類似部品グループ1の属性を付与する情報と、部品Cと部品Dに類似部品グループ2の属性を付与する情報とを含む形で構成することができる。
図2に示した例で、上述したように、実績情報121が含むいずれの実績パターン1211も部品Bを処理した実績を含んでいないとすると、計画作成部11は、図3に示す類似情報122を参照し、部品Bと類似する部品Aを処理した実績パターン1211に基づき、部品Aを処理した実績パターン1211が含む1または複数の部品Aの一部または全部を部品Bに置き換えた代替パターンを作成し、作成した代替パターンに基づいて、バッチ処理計画1231を作成する。
図1に戻り、図1に示す出力部13は、計画作成部11がバッチ処理計画1231を作成する際に基とした実績パターン1211の配置画像1212を、当該バッチ処理計画1231に対応づけて制御装置22へ向けて出力する。制御装置22では、当該バッチ処理計画1231に基づき、各部品が処理装置21に充填される際に、当該配置画像1212を表示部221に表示する。例えば作業者は、各部品を処理装置21に充填する際に、表示部221に表示された配置画像1212を参照することで、実績のある配置で各部品を処理装置21に充填することができる。配置画像1212の一例を図2に示した。図2に示す配置画像1212は、処理装置21内で複数のバー212に引っ掛けるような形で4個の部品Aと2個の部品Cと1個の部品Dと1個の部品Eが配置されている状態を示す。作業者は、このような配置画像1212を見ることで、処理装置21内の各部品の実績のある配置を確認することができる。なお、表示部221は、例えば制御装置22と異なる携帯端末の表示装置等であってもよい。
第1実施形態において、処理計画作成装置1は、複数種類の複数の部品を一括して処理する処理装置21において一括して処理する部品の種類と個数を少なくとも決定するバッチ処理計画処理計画1231を作成する装置である。また、処理計画作成装置1は、処理装置21による複数の実績パターン1211を示す実績情報121を記憶する記憶部12と、種類が異なる複数の部品A(第1部品)と複数の部品C(第2部品)を処理対象とする場合、実績情報121を参照し、部品A(第1部品)と部品C(第2部品)を処理した実績パターン1211に基づき、バッチ処理計画1231を作成する計画作成部11とを備える。この構成によれば、実績情報121を用いることで制約条件の充足を担保することができるので、個々の制約条件を考慮する計算アルゴリズムを組み込まなくてもバッチ処理計画1231を作成することができる。
また、第1実施形態において、記憶部12は、部品B(第3部品)に類似する部品A(第1部品)と部品B(第3部品)とを対応づける類似情報122を記憶し、計画作成部11が、複数の部品B(第3部品)と複数の部品C(第2部品)を処理対象とする場合、実績情報121に部品B(第3部品)を処理した実績パターン1211が含まれていないとき、実績情報121と類似情報122を参照し、部品A(第1部品)と部品C(第2部品)を処理した実績パターン1211に基づき、部品B(第3部品)と部品C(第2部品)を処理するバッチ処理計画1231を作成する。この構成によれば、例えば新規な部品等で実績パターンが無い部品についても、過去の実績に基づいてバッチ処理計画1231を作成することができる。
また、第1実施形態において、記憶部12は、処理装置21内の複数の部品の配置状態を示す配置画像1212を実績パターン1211毎に記憶する。また、処理計画作成装置1は、バッチ処理計画1231を作成する際に基とした実績パターン1211の配置画像1212を、バッチ処理計画1231に対応づけて出力する出力部13をさらに備える。この構成によれば、配置画像1212を参照することで作業効率を向上させることができる。
なお、第1実施形態では、処理計画作成装置1が1つの処理装置21を対象としてバッチ処理計画を作成することとして説明したが、処理計画作成装置1は複数の処理装置21を対象としてバッチ処理計画を作成するようにしてもよい。この場合、実績情報121や類似情報122は、例えば処理装置21毎に用意しておく。
〈第2実施形態〉
次に、図4~図9等を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態の処理計画作成装置1の基本的な構成および動作は、図1~図3を参照して説明した第1実施形態の処理計画作成装置1の構成および動作と同じである(図1は共通である)。ただし、第2実施形態の処理計画作成装置1の構成および動作は、第1実施形態の処理計画作成装置1の構成および動作と以下で説明するように一部が異なる。
図4は、第2実施形態における図1に示す部品情報124と類似情報122の構成例を示す模式図である。図5は、第2実施形態における図1に示す実績情報121の構成例を示す模式図である。図6は、第2実施形態における図1に示す配置画像1212の一例を説明するための模式図である。図7は、第2実施形態における図1に示す着手可能部品情報126の構成例を示す模式図である。図8は、第2実施形態における図1に示す処理計画作成装置1の動作例を示すフローチャートである。そして、図9は、図8に示す処理計画作成装置1の動作例を説明するための模式図である。
図4に示す部品情報124と類似情報122の構成例では、両者が統合された形で部品情報124と類似情報122が構成されている。図4に示す例では、部品情報124は、部品番号と、部品名称、処理内容、材料および全長を表す情報を対応づける情報として構成されている。また、類似情報122は、部品番号と、類似部品のメイングループの識別符号(例えばGP1)とサブグループの識別符号(例えばSGP11)を対応づける情報として構成されている。例えば部品番号「J」の部品Jは、部品名称が「NA1」、処理内容が「P1」、材料が「M1」、全長が「L1」である。ここで、「NA1」、「P1」、「M1」、「L1」は、任意の文字列、数字や記号を表す。図4に示す例では、部品J、部品K、部品L、部品Mおよび部品Hの処理内容がすべて「P1」であり、同時に処理することができる。また、部品J、部品K、部品L、および部品Hは、部品名称と材料が同じであり、同一の類似部品メイングループ「GP1」に属する。また、部品Jと部品Hは、全長が同一であり、同一の類似部品メイングループ「SGP11」に属し、実績パターンとの照合の際に、互いに代替することがきる。
図5に示す実績情報121の構成例では、各実績パターン1211が、実績パターンの識別符号(例えば「a」、「b」、「c」、「x」、「y」、「z」)と、部品番号(例えば「J」、「K」、「L」、「M」)毎の部品個数、当該実績パターンの使用回数、配置画像1212のファイル名(「F01」等)、および品質指標を対応づける情報として構成されている。本実施形態では、実績パターン(部品の種類と部品数)の複数の組を実績パターンリストという。ここで、品質指標は、当該実績パターンの処理後の品質検査結果が優、良、可のいずれであったかを示し、この例では「2」が優、「1」が良、「0」が可を表す。なお、同一実績パターンで複数回処理が実施されていた場合(使用回数が複数の場合)、品質指標は、例えば、複数回の最高値、最低値、平均値等とすることができる。図5に示す例において、例えば、実績パターンaの実績パターン1211では、2個の部品Jと、3個の部品Kと、4個の部品Lと、5個の部品Mが一括して処理され、同パターンの実績は1回であり、配置画像1212のファイル名が「F01」であり、品質指標が「1」である。なお、配置画像1212は、例えば図6に示すように、処理装置21内の各部品の配置状態を俯瞰した画像とすることができる。なお、配置画像1212は、実績パターン毎に1枚の画像に限らず、例えば、処理装置21内に複数段のトレイを設置して各トレイの上に部品を配置するような場合は複数の画像から構成されていてもよいし、あるいは部品の設置の仕方によっては撮像位置や角度が異なる複数の画像から構成されていてもよい。また、実績パターンが複数回の使用実績を有する場合、使用回毎の画像を記録しておいてもよい。
図7に示す着手可能部品情報126は、部品番号(例えば「J」、「K」、「L」、「M」)と、納期の種別(「特急品」、「準特急品」または「通常」)毎の部品個数を対応づける情報として構成されている。この場合、「特急品」は納期が最も近いこと、「準特急品」は納期が次に近いこと、そして「通常」は納期が「準特急品」より遅いことを示す。例えば、着手可能部品である部品Jは、特急品が8個、準特急品が0個、通常が32個の合計40個である。また、部品K、部品L、および部品Mの合計数は、それぞれ3個、52個および0個である。本実施形態では、この部品毎の合計数の組を着手可能部品リストという。
次に、図8と図9を参照して、図1に示す処理計画作成装置1の第2実施形態における動作例について説明する。図8に示す処理が開始されると、まず、計画作成部11は、記憶部12の生産進捗状況情報125から部品の進捗状況データを取得し、処理可能な着手可能部品を特定して着手可能部品情報126として記憶部12に記憶する(ステップS101)。次に、計画作成部11は、着手可能部品情報126から着手可能部品リスト(とその納期等の詳細情報)を読み込むとともに、実績情報121から実績パターンリスト(とその使用回数や品質指標等の詳細情報)を読み込み(ステップS102)、使用するリソースをキーにして検索対象の実績パターンリストを絞り込む(ステップS103)。ステップS103では、例えば、処理計画作成装置1が複数の処理設備2や処理装置21を処理計画の作成対象とする場合、実績情報121が含む複数の実績パターンリストを、現在、計画の作成対象とする1つの処理装置21に対応する1つの実績パターンリストに絞り込む。次に、計画作成部11は、着手可能部品リストと実績パターンリストを照合し、実績パターン毎に処理できる部品のリストを表す実績パターンリスト(301)を作成する(ステップS104)。
図9に示す例では、ステップS101において着手可能部品情報126が図7に示すように記憶され、ステップS102において着手可能部品情報126と図5に示す実績情報121が計画作成部11によって読み込まれる。そして、ステップS103では、図9に示す例では、着手可能部品に対応する実績パターンとして、計画作成部11が実績パターンcと実績パターンxと実績パターンyと実績パターンzを実績パターンとして実績パターン毎に処理できる部品のリストを表す実績パターンリスト301を作成する。この例では、計画作成部11が着手可能部品と同じに部品Jと部品Kと部品Lのみを含む(部品Mを含まない)実績パターンを抽出している。
次に、計画作成部11は、実績パターン毎に処理できる部品リストを表す実績パターンリスト301を基に、各実績パターンの評価値を算出する(ステップS105)。ステップS105において計画作成部11は例えば図9に評価値リスト302として示すように、評価値として、(1)特急品処理数、(2)充填得点、(3)余裕時間得点、(4)処理品質、(5)類似部品で置き換えた部品数、(6)同一実績パターンの出現回数を算出(あるいは実績情報121から抽出)する。
(1)の特急品処理数は当該実績パターンで処理される特急品の個数である。図7に示すように、納期が「特急品」である部品の個数である。この場合、実績パターンc、xおよびyで「8」となり、実績パターンzで「4」となる。
(2)の充填得点は、処理装置21の充填率を近似した指標である。充填得点は、例えば、充填できる最大数に対する処理できる部品数の割合や、装置の容量に対する処理できる部品の体積の割合や、装置の広さに対する処理できる部品の面積の割合に基づく値とすることができる。図9に示す例では、充填得点を、最大充填数に対する各パターンの充填数の部品毎の割合を全部品で合計した値に定数を掛けた値として求めている。図9に示す例では、実績パターンcが「0.9」で、実績パターンxおよびyが「0.8」で、実績パターンzが「0.7」であるとしている。
(3)の余裕時間得点は、納期に近い部品をどれだけ多く処理したかを表す指標である。例えば、特急品の未処理数に所定の重み係数aを掛けた値と、準特急品の未処理数に所定の重み係数b(係数a>係数b)を掛けた値の合計値を、定数から引いた値とすることができる。図9に示す例では、一例として、係数aを2、係数bを1、定数を10として、実績パターンcが「9」、実績パターンxが「10」、実績パターンyが「8」、実績パターンzが「2」であるとしている。
(4)の処理品質は、図5を参照して説明した品質指標である。(5)の類似部品で置き換えた部品数は、類似部品で部品を置き換えた部品の個数である。(6)の同一実績パターンの出現回数は、図5を参照して説明した使用回数である。
次に、計画作成部11は、評価値リスト302を基に、各実績パターンの評価値を比較し、最も評価値の高い実績パターンをバッチ処理計画1231として記憶部12に記憶し、出力部13が、最も評価値の高い実績パターンを配置画像1212とともに制御装置22へ出力する(ステップS106)。ステップS106において、計画作成部11は、例えば、各評価値に、次のように優先順位を設定し、各実績パターンを比較する。すなわち、計画作成部11は、各評価値の優先順位を、“(1)特急品処理数”>“(2)充填得点”>“(3)余裕時間得点”>“(4)処理品質”>“(5)類似部品で置き換えた部品数”>“(6)同一実績パターンの出現回数”として、まず、“(1)特急品処理数”で比較し、次に、“(1)特急品処理数”が同じ場合に“(2)充填得点”で比較し、次に、“(2)充填得点”が同じ場合に“(3)余裕時間得点”で比較し、というようにして、優劣が決まるまで各実績パターンを比較する。図9に示す例では、“(2)充填得点”が他の実績パターンより大きい実績パターンcが選択される。
なお、評価値や比較の仕方は上記に限らず、例えば、優先順位を定めず(1)~(6)の指標値を総合的に比較したり、(1)~(6)の指標値のいずれか1つのみを比較の基準値としたり、あるいは、さらに、他の指標値(例えば作業のしやすさを表す指標値等)を採用してもよい。
以上のように、第2実施形態において、計画作成部11は、バッチに関する実績パターン(とその詳細情報)、着手可能部品(とその詳細情報)のデータをインプットとする。また、部品には部品番号があり、計画作成部11は、着手可能部品と実績パターンの部品の部品番号が一致すれば、その実績パターンで当該部品を処理可能と判断する。さらに、各部品は類似部品グループの属性を持っており、計画作成部11は、類似部品グループに含まれる部品同士は代替可能と見なす。そのため、計画作成部11は、着手可能部品と実績パターンの部品の部品番号が一致しない場合でも、それらの部品が同一の類似部品グループに属している場合は、その実績パターンで処理可能と判断する。
なお、部品同士は“部品名称”、“処理内容”、“材料”が同一、かつ、“部品の全長”の差が予め設定された閾値内であれば、代替可能とし、これらの条件を満たす部品に対して同一の類似部品グループの属性が付与される。ただし、これらのグループ分けの項目は一例であって例えば処理内容等に応じて適宜変更することができる。また、図3を参照して説明した例では類似部品をメイングループとサブグループの2段階でグループ分けしているが、1段階のグループ分けであってもよい。
また、計画作成部11は、着手可能部品に対して、上記の基準で、各実績パターンで実際に処理可能な部品のリストを作成し、実績パターン毎に評価値を算出する。計画作成部11は、実績パターンの評価値として、特急品の処理数、充填得点、余裕時間得点、処理品質(過去の実績パターンで処理を実施した部品の品質検査の結果(優・良・可))、類似部品で置き換えた部品数、実績パターンの出現回数を使用する。計画作成部11は、各評価値を基に現状の着手可能部品に対して、最も評価値が高い実績パターンを選出する。
また、出力部13は、バッチ処理計画1231として、部品の組み合わせだけではなく、部品の配置を撮影した配置画像1212を出力する。
第2実施形態によれば、第1実施形態と同様に、実績パターンを基にバッチ処理制約の充足を担保したスケジューリングが可能となり、熱処理や表面処理などの工程において、実行不可能な作業計画を回避できるため、実際にスケジューラが計算した通りに作業を行うことが可能となる。
また、過去の実績パターンに対して、部品の組み合わせだけではなく、部品の配置を撮影した画像を記憶しておき、着手可能部品と実績パターンをマッチングして、結果出力時に選出されたパターンの画像を照合し、部品の配置を提示する。この構成によれば、過去の実績ある部品の配置がわかることで、部品の向きや配置決めの時間を短縮することができるため、スケジューラが計算した作業計画通りに作業を行うことができる可能性が高まる。
〈第3実施形態〉
次に、図10および図11を参照して、本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態の処理計画作成装置1の基本的な構成および動作は、上記第2実施形態の処理計画作成装置1の構成および動作と同じである(図1は共通である)。ただし、第3実施形態の処理計画作成装置1の構成および動作は、第2実施形態の処理計画作成装置1の構成および動作と以下で説明するように一部が異なる。
図10は、第3実施形態における図1に示す処理計画作成装置1の動作例を示すフローチャートである。そして、図11は、図10に示す処理計画作成装置1の動作例を説明するための模式図である。
第3実施形態の図1に示す計画作成部11は、複数回、バッチ処理を連続的に行う場合に、評価値に基づいて選択する実績パターン1211を変えながら、バッチ処理計画を複数回作成し、連続的に行われる複数回のバッチ処理の全体的な評価に基づき、各バッチ処理計画を作成する。すなわち、第3実施形態では、計画作成部11に、実績パターンの選出基準を変更したバッチ処理計画を複数作成し、より良いバッチ処理計画を探索する処理(最適化計算)が組み込まれている。
図10に示す処理を開始すると、計画作成部11は、図8を参照して説明したように第2実施形態の計画作成部11と同様に実績パターンを選出するアルゴリズムを繰り返し実行して、複数のバッチ処理計画を作成し、各バッチ処理計画について全体としての評価値を算出するとともに、複数のバッチ処理計画からなるバッチ処理計画を暫定解とする(ステップS22)。
図11に示すように、ステップS21において、計画作成部11は、例えば、実績パターンAに基づくバッチ処理計画と、実績パターンGに基づくバッチ処理計画と、実績パターンZに基づくバッチ処理計画と、実績パターンDに基づくバッチ処理計画と、実績パターンBに基づくバッチ処理計画を作成し、そして、作成した実績パターンAに基づくバッチ処理計画と、実績パターンGに基づくバッチ処理計画と、実績パターンZに基づくバッチ処理計画と、実績パターンDに基づくバッチ処理計画と、実績パターンBに基づくバッチ処理計画(以下、実績パターンA、B、…に基づくバッチ処理計画を、単にパターンA、B、…という。)からなるバッチ処理計画401の評価値を算出する。また、計画作成部11は、バッチ処理計画401を暫定解とする。ここで、バッチ処理計画401の評価値は、複数回のバッチ処理の処理時間の合計値である。ここで、バッチ処理計画401は、例えば、ある着手可能部品リストに含まれる全部品を処理する計画である。
次に、計画作成部11は、作成したバッチ処理計画401を構成するパターンをランダムに1つ選択する(ステップS22)。図11に示す例では、計画作成部11は、パターンZを選択している。
次に、計画作成部11は、選択したパターンとそれ以降に計画されているパターン(パターンDとパターンB)を、バッチ処理計画401から削除する(ステップS23)。
次に、計画作成部11は、実績パターンの選択基準を変更し(例えば、最善から次点に変更し)、実績パターンの再選出を繰り返して新たなバッチ処理計画を作成、評価値を算出する(ステップS24)。図11に示す例では、新たなバッチ処理計画401aが、パターンAとパターンBとパターンVとパターンPから構成されている。
次に、計画作成部11は、新たなバッチ処理計画の評価値(この例では処理時間)と暫定解の評価値を比較し、新たなバッチ処理計画の評価値が暫定解の評価値よりも良い場合(ステップS25で「Yes」の場合)、暫定解を更新する(ステップS26)。図11に示す例では、バッチ処理計画401aの処理時間が、バッチ処理計画401の処理時間よりも短いため、バッチ処理計画401aが暫定解に設定される。
ステップS26で暫定解を更新した後、または、新たなバッチ処理計画の評価値が暫定解の評価値よりも良くない場合(ステップS25で「No」の場合)、計画作成部11は、繰り返し回数の上限に達したか否か、または、暫定解の非連続更新回数の上限に達した否かを判断する(ステップS27)。ここで、暫定解の非連続更新回数とは、ステップS25の判断が連続して「No」となった回数である。
計画作成部11は、繰り返し回数の上限に達した場合、または、暫定解の非連続更新回数の上限に達した場合(ステップS27で「Yes」の場合)、暫定解を記憶部12に記憶し、出力部13から制御装置22へ暫定解のバッチ処理計画を出力する(ステップS28)。一方、計画作成部11は、繰り返し回数の上限に達しておらず、かつ、暫定解の非連続更新回数の上限に達していない場合(ステップS27で「No」の場合)、ステップS22~S27の処理を再度実行する。
以上のように第3実施形態によれば、選出基準を変更したバッチ処理計画の生成、評価、比較を繰り返し行うことで、計画全体としてより評価の高い(総納期遅れ部品が少ない、総バッチ数が少ない等)バッチ処理計画を作成できる可能性がある。なお、全体としての評価は、時間に限らず、例えば、作業のしやすさや品質等に係るものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して説明してきたが、具体的な構成は上記実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。例えば、上記で処理装置21の処理対象を部品としたが、部品に限らず製品であってもよい。また、処理装置21への部品の充填は、一部または全部が自動化されていてもよい。
〈コンピュータ構成〉
図12は、少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
コンピュータ90は、プロセッサ91、メインメモリ92、ストレージ93、インタフェース94を備える。
上述の処理計画作成装置1は、コンピュータ90に実装される。そして、上述した各処理部の動作は、プログラムの形式でストレージ93に記憶されている。プロセッサ91は、プログラムをストレージ93から読み出してメインメモリ92に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、プロセッサ91は、プログラムに従って、上述した各記憶部に対応する記憶領域をメインメモリ92に確保する。
プログラムは、コンピュータ90に発揮させる機能の一部を実現するためのものであってもよい。例えば、プログラムは、ストレージに既に記憶されている他のプログラムとの組み合わせ、または他の装置に実装された他のプログラムとの組み合わせによって機能を発揮させるものであってもよい。なお、他の実施形態においては、コンピュータは、上記構成に加えて、または上記構成に代えてPLD(Programmable Logic Device)などのカスタムLSI(Large Scale Integrated Circuit)を備えてもよい。PLDの例としては、PAL(Programmable Array Logic)、GAL(Generic Array Logic)、CPLD(Complex Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)が挙げられる。この場合、プロセッサによって実現される機能の一部または全部が当該集積回路によって実現されてよい。
ストレージ93の例としては、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、半導体メモリ等が挙げられる。ストレージ93は、コンピュータ90のバスに直接接続された内部メディアであってもよいし、インタフェース94または通信回線を介してコンピュータ90に接続される外部メディアであってもよい。また、このプログラムが通信回線によってコンピュータ90に配信される場合、配信を受けたコンピュータ90が当該プログラムをメインメモリ92に展開し、上記処理を実行してもよい。少なくとも1つの実施形態において、ストレージ93は、一時的でない有形の記憶媒体である。
1 処理計画作成装置
2 処理設備
10 バッチ処理システム
11 計画作成部
12 記憶部
13 出力部
21 処理装置
22 制御装置
121 実績情報
122 類似情報
123 処理計画情報
1211 実績パターン
1212 配置画像
1231 バッチ処理計画(処理計画)

Claims (11)

  1. 複数種類の複数の部品を一括して処理する処理装置において一括して処理する前記部品の種類と個数を少なくとも決定する処理計画を作成する装置であって、
    前記処理装置による複数の実績パターンを含む実績情報を記憶する記憶部と、
    種類が異なる複数の第1部品と複数の第2部品を処理対象とする場合、前記実績情報を参照し、前記第1部品と前記第2部品を処理した前記実績パターンに基づき、前記処理計画を作成する計画作成部と
    を備え、
    前記実績パターンは、過去に実際に行われた各1回の前記処理において、一括して処理された部品の種類と個数を示す情報である、
    処理計画作成装置。
  2. 前記記憶部が、前記第1部品に類似する第3部品と前記第1部品とを対応づける類似情報を記憶し、
    前記計画作成部が、複数の前記第3部品と複数の前記第2部品を処理対象とする場合、前記実績情報に前記第3部品を処理した前記実績パターンが含まれていないとき、前記実績情報と前記類似情報を参照し、前記第1部品と前記第2部品を処理した前記実績パターンに基づき、前記処理計画を作成する
    請求項1に記載の処理計画作成装置。
  3. 前記記憶部が、前記処理装置内の前記複数の部品の配置状態を示す配置画像を前記実績パターン毎に記憶し、
    前記処理計画を作成する際に基とした前記実績パターンの前記配置画像を、前記処理計画に対応づけて出力する出力部を
    さらに備える請求項1又は2に記載の処理計画作成装置。
  4. 前記計画作成部は、前記実績情報が前記第1部品と前記第2部品を処理した前記実績パターンを複数含む場合、納期、処理効率、処理品質、類似部品で置き換えた部品数または同一実績パターンの出現回数の少なくとも1つに係る評価値を前記複数の実績パターン間で比較して前記複数の実績パターンのいずれかを選択し、選択した前記実績パターンに基づき、前記処理計画を作成する
    請求項1から3のいずれか1項に記載の処理計画作成装置。
  5. 前記計画作成部は、複数回、前記処理を連続的に行う場合に、前記選択する前記実績パターンを変えながら、前記処理計画を複数回作成し、連続的に行われる複数回の前記処理の全体的な評価に基づき、各前記処理計画を作成する
    請求項4に記載の処理計画作成装置。
  6. 複数種類の複数の部品を一括して処理する処理装置において一括して処理する前記部品の種類と個数を少なくとも決定する処理計画を作成する装置であって、前記処理装置による複数の実績パターンを含む実績情報を記憶する記憶部と、計画作成部とを備える処理計画作成装置において、
    種類が異なる複数の第1部品と複数の第2部品を処理対象とする場合、前記計画作成部によって、前記実績情報を参照し、前記第1部品と前記第2部品を処理した前記実績パターンに基づき、前記処理計画を作成し、
    前記実績パターンは、過去に実際に行われた各1回の前記処理において、一括して処理された部品の種類と個数を示す情報である、
    処理計画作成方法。
  7. 複数種類の複数の部品を一括して処理する処理装置において一括して処理する前記部品の種類と個数を少なくとも決定する処理計画を作成する装置であって、前記処理装置による複数の実績パターンを含む実績情報を記憶する記憶部と、コンピュータによって構成される計画作成部とを備える処理計画作成装置において、
    種類が異なる複数の第1部品と複数の第2部品を処理対象とする場合、前記実績情報を参照し、前記第1部品と前記第2部品を処理した前記実績パターンに基づき、前記処理計画を作成する処理を前記計画作成部に実行させ、
    前記実績パターンは、過去に実際に行われた各1回の前記処理において、一括して処理された部品の種類と個数を示す情報である、
    プログラム。
  8. 複数種類の複数の部品を一括して処理する処理装置において一括して処理する前記部品の種類と個数を少なくとも決定する処理計画を作成する装置であって、
    前記処理装置による複数の実績パターンを含む実績情報を記憶する記憶部と、
    種類が異なる複数の第1部品と複数の第2部品を処理対象とする場合、前記実績情報を参照し、前記第1部品と前記第2部品を処理した前記実績パターンに基づき、前記処理計画を作成する計画作成部と
    を備え、
    前記記憶部が、前記第1部品に類似する第3部品と前記第1部品とを対応づける類似情報を記憶し、
    前記計画作成部が、複数の前記第3部品と複数の前記第2部品を処理対象とする場合、前記実績情報に前記第3部品を処理した前記実績パターンが含まれていないとき、前記実績情報と前記類似情報を参照し、前記第1部品と前記第2部品を処理した前記実績パターンに基づき、前記処理計画を作成し、
    前記実績パターンは、過去に実際に行われた各1回の前記処理において、一括して処理された部品の種類と個数を示す情報である、
    処理計画作成装置。
  9. 複数種類の複数の部品を一括して処理する処理装置において一括して処理する前記部品の種類と個数を少なくとも決定する処理計画を作成する装置であって、
    前記処理装置による複数の実績パターンを含む実績情報を記憶する記憶部と、
    種類が異なる複数の第1部品と複数の第2部品を処理対象とする場合、前記実績情報を参照し、前記第1部品と前記第2部品を処理した前記実績パターンに基づき、前記処理計画を作成する計画作成部と
    を備え、
    前記記憶部が、前記処理装置内の前記複数の部品の配置状態を示す配置画像を前記実績パターン毎に記憶し、
    前記処理計画を作成する際に基とした前記実績パターンの前記配置画像を、前記処理計画に対応づけて出力する出力部をさらに備え、
    前記実績パターンは、過去に実際に行われた各1回の前記処理において、一括して処理された部品の種類と個数を示す情報である、
    処理計画作成装置。
  10. 複数種類の複数の部品を一括して処理する処理装置において一括して処理する前記部品の種類と個数を少なくとも決定する処理計画を作成する装置であって、
    前記処理装置による複数の実績パターンを含む実績情報を記憶する記憶部と、
    種類が異なる複数の第1部品と複数の第2部品を処理対象とする場合、前記実績情報を参照し、前記第1部品と前記第2部品を処理した前記実績パターンに基づき、前記処理計画を作成する計画作成部と
    を備え、
    前記計画作成部は、前記実績情報が前記第1部品と前記第2部品を処理した前記実績パターンを複数含む場合、納期、処理効率、処理品質、類似部品で置き換えた部品数または同一実績パターンの出現回数の少なくとも1つに係る評価値を前記複数の実績パターン間で比較して前記複数の実績パターンのいずれかを選択し、選択した前記実績パターンに基づき、前記処理計画を作成し、
    前記実績パターンは、過去に実際に行われた各1回の前記処理において、一括して処理された部品の種類と個数を示す情報である、
    処理計画作成装置。
  11. 前記計画作成部は、複数回、前記処理を連続的に行う場合に、前記選択する前記実績パターンを変えながら、前記処理計画を複数回作成し、連続的に行われる複数回の前記処理の全体的な評価に基づき、各前記処理計画を作成する
    請求項10に記載の処理計画作成装置。
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