JP7280157B2 - チェックアウト装置およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、チェックアウト装置およびプログラムに関する。
従来、商品をベルトコンベアなどで搬送し、搬送中にスキャナやカメラで商品の情報を取得して登録を行うようにした、チェックアウト装置がある(例えば特許文献1)。
上述のようなチェックアウト装置では、購入する全ての商品の登録が終わってから、会計装置などによって、それらの商品の代金の決済を行う。このため、商品登録の後に、会計装置の操作を行ったりするので、そのための時間を要してしまう。
本発明が解決しようとする課題は、決済に要する時間を少なくすることである。
実施形態のチェックアウト装置は、物品を搬送する搬送部と、前記搬送部上の物品を撮像する撮像部と、前記撮像部により得られた画像から特定される商品を登録する登録処理部と、前記搬送部上の非接触通信可能な情報記憶媒体が記憶する決済用情報を読み取る読取部と、を備える。
図1は、第1の実施形態におけるチェックアウト装置100の模式図である。 図2は、搬送部110上を搬送されるICカード200、カメラ120および読取部130の位置関係を説明する図である。 図3は、チェックアウト装置100の構成および電気的接続を示すブロック図である。 図4は、制御部310が行う処理の流れを概略的に示すフローチャートである。 図5は、第2の実施形態における制御部310が行う処理の流れを概略的に示すフローチャートである。
(第1の実施形態)
実施形態について図面を用いて説明する。図1は、本実施形態におけるチェックアウト装置100の模式図である。チェックアウト装置100は、搬送部110、カメラ120、読取部130、トンネル140を備えている。図中の矢印は、搬送部110による商品の搬送方向を示す。
搬送部110は、商品を搬送するものであって、例えばベルトコンベアである。カメラ120は、撮像部の一例であって、搬送部110上を搬送されていく商品を撮像する。商品の特定(認識)にあたっては、オブジェクト認識を用いる。
読取部130は、搬送部110のベルトの下に配置され、例えばアンテナを備え、当該アンテナで電波を送受信することによる非接触通信で、搬送部110上を搬送されるICカード200などの情報記憶媒体が記憶する決済用情報を読み取る。トンネル140は、搬送部110上の商品やICカード200などの物品を覆って、物品の持ち去り等を防ぐ。
図2は、搬送部110上を搬送されるICカード200、カメラ120および読取部130の位置関係を説明する図である。本実施形態の読取部130は、カメラ120よりも、搬送部110の搬送方向の下流側に配置されている。そして、読取部130は、カメラ120がICカード200を検知すると稼働状態に切り替えられ、搬送部110で搬送されてきたICカード200を読み取り、所定時間経過後に非稼働状態に切り替えられる。
上述のようなチェックアウト装置100において、客は、商品を、順次、搬送部110に、重ならないように載せていく。カメラ120は、撮像範囲121にかかった商品を撮像する。
図3は、チェックアウト装置100の構成および電気的接続を示すブロック図である。チェックアウト装置100は、モータ150、制御部310および記憶部320を、さらに備えている。
記憶部320は、書換え可能で不揮発性(電源を切っても記憶情報が保持される)の記憶装置であって、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などである。記憶部320は、制御部310(CPU)が実行可能な各種のプログラムや、設定情報等を記憶する。
また記憶部320は、PLUファイル(商品マスタ)を、記憶している。PLUファイルは、各商品に一意に割り当てられた商品コードと、商品に関する情報(商品情報)とを、対応付けて格納している。商品情報は、例えば、商品の名称(商品名)、価格(単価)、商品分類などである。
制御部310は、コンピュータ構成であって、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)などを備える。ROMは、各種プログラムやデータを記憶する記憶媒体である。RAMは、各種プログラムや各種データを一時的に記憶する記憶媒体である。
制御部310は、CPUがROMや記憶部320に記憶されたプログラムを実行することにより機能し、各部(モータ150、カメラ120、読取部130、記憶部320)の動作を統括的に制御する。
また、制御部310は、プログラムを実行することにより、搬送制御部311、登録処理部312、読取制御部313、精算処理部314として機能する。
搬送制御部311は、搬送部110の駆動を制御する。モータ150は、搬送制御部311の制御のもと、搬送部110としてのベルトコンベアを駆動する。
読取制御部313は、カメラ120から制御部310に入力される撮像画像に基づいて、ICカード200が搬送部110上にあると検知すると、その後所定のタイミングで読取部130を稼働状態に切り替え、さらにその後所定のタイミングで読取部130を非稼働状態に切り替える。
登録処理部312は、カメラ120から制御部310に入力される撮像画像に基づいて、商品を特定する。つまり、登録処理部312は、撮像画像に含まれる商品がPLUファイルに記憶されたうちのいずれの商品であるかを、特定する。そして登録処理部312は、特定した商品を、精算の対象として登録する。
精算処理部314は、登録処理部312が登録した商品の代金の合計を精算し、決済を行う(精算処理)。
ここで、本実施形態のチェックアウト装置100は、搬送部110の搬入口(搬送方向の上流側端部)の近傍に、客が処理の開始を指示するための操作子を備えている。操作子は、制御部310に所定の信号を送信するためのボタンであってもよいし、或いは、搬送部110に商品を載せたことを検知するセンサであってもよい。当該操作子により処理の開始が指示されることで、制御部310(搬送制御部311)は、モータ150に通電し、搬送部110を稼働状態に切り替え、商品(或いはICカード200)の搬送を開始する。
図4は、制御部310が行う処理の流れを概略的に示すフローチャートである。制御部310は、客による処理の開始の指示を待機し(ステップS1のNo)、操作子が操作を受けると(ステップS1のYes)、処理開始を指示されたとして、モータ150およびカメラ120を稼働状態(ON)に切り替える(ステップS2)。
次に、制御部310は、カメラ120の出力から、撮像範囲121でICカード200が検知されるまで(ステップS3のNo)、ステップS4~S5を繰り返す。ステップS4において、カメラ120の撮像画像に商品が含まれていなければ(ステップS4のNo)、制御部310は、処理をステップS3に戻す。ステップS4において、カメラ120の撮像画像に商品が含まれていれば(ステップS4のYes)、制御部310は、当該商品を特定して登録する(ステップS5)。
ステップS3において、カメラ120の撮像範囲121でICカード200が検知されると(ステップS3のYes)、制御部310は、読取部130を稼働状態(ON)に切り替える(ステップS6)。続いて、制御部310は、読取部130が読み取った決済用情報を所定の記憶部に記憶させ(ステップS7)、精算処理および決済用情報を用いて決済を行う(ステップS8)。
なお、本処理の終了に伴い、制御部310は、モータ150への通電を停止し、搬送部110を非稼働状態に切り替える。
このように、第1の実施形態のチェックアウト装置100によれば、商品に続いて決済用のICカード200を搬送部110に載せることにより、決済まで完了することができる。このため、決済のために会計装置の操作を行ったりするための時間を不要にすることができる。
(変形例)
本実施形態において、搬送部110に、ICカードでなく、所定のアプリケーションソフトウェアを起動したスマートフォンなどの携帯型情報処理端末が、表示部をカメラ120に向けて載せられた場合について、以下に説明する。
まず、上述のアプリケーションソフトウェアは、例えば、携帯型情報処理端末の表示部に二次元コードなどのシンボル画像を表示させるものである。当該シンボル画像は、当該携帯型情報処理端末に対応付けられた決済用情報がコード化されたものである。チェックアウト装置100は、当該シンボル画像を読み取ることによって取得した決済用情報を用いて、決済を行う。
本変形例において、ステップS2の後段で、カメラ120の撮像画像に、二次元コードなどのシンボル画像を表示した携帯型情報処理端末の表示部が含まれていた場合、制御部310は、ICカード200の検知時(ステップS3のYes)と異なり、読取部130を稼働させず、カメラ120の撮像画像から取得したシンボル画像をデコードすることにより、決済用情報を取得して、精算処理(ステップS8)を行って、処理を終了する。
上述の実施形態では、客が処理の開始を指示するための操作子を備え、当該操作子が操作を受けると搬送部110を稼働させるようにしたが、実施にあたっては、これに限らない。当該操作子がない場合、搬送部110が稼働したままであってもよい。
また、上述の実施形態では、搬送部110上のICカード200の有無に応じて読取部130のON/OFFを切り替えるようにしているが、実施にあたってはこれに限らない。例えば、読取部130が稼働したまま(常に読取待機状態)であってもよい。
また、上述の実施形態では、情報を表示する表示部(液晶ディスプレイなど)や、操作を受け付ける操作部(タッチパネルやキーボードなど)について述べなかったが、チェックアウト装置100は、それらを必要に応じて備えていて構わない。表示部や操作部があれば所定の利便性が得られる。
また、上述の実施形態では、決済用の情報が記憶されたICカード200を用いる場合について説明したが、実施にあたっては、決済用の情報を記憶するものが、ICが搭載されたカードでなくとも、非接触通信可能な情報記憶媒体であれば、他の形態であっても構わない。
また、上述の実施形態では、ICカード200またはスマートフォンなどの携帯型情報処理端末にインストールされた決済用のアプリケーションを用いたキャッシュレス決済についてのみ説明しているが、チェックアウト装置100が、例えば、硬貨や紙幣を収納し入金を受け付け釣銭を払い出す精算機、とともに使用されても構わない。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態について説明する。本実施形態は上記第1の実施形態の変形例である。よって、説明にあたっては、上記実施形態で説明した部分と同じ部分については同じ符号を用い、詳細な説明を省略する。
本実施形態のチェックアウト装置100は、さらに、客が処理の終了を指示するための操作子を備えている。当該操作子は、搬送部110の搬出口(搬送方向の下流側端部)の近傍に設けられている。操作子は、例えば、制御部310に所定の信号を送信するためのボタンである。当該操作子により処理の終了が指示されることで、制御部310(搬送制御部311)は、モータ150への通電を停止し、搬送部110を非稼働状態に切り替える。また、処理の終了の指示を受けて、制御部310(精算処理部314)は、精算処理を行う。
図5は、本実施形態の制御部310が行う処理の流れを概略的に示すフローチャートである。制御部310は、客による処理の開始の指示を待機し(ステップS11のNo)、操作子が操作を受けると(ステップS11のYes)、処理開始を指示されたとして、モータ150およびカメラ120を稼働状態(ON)に切り替える(ステップS12)。
次に、制御部310は、カメラ120の出力から、撮像範囲121におけるICカード200の有無を判断する(ステップS13)。撮像範囲121でICカード200が検知されない場合(ステップS13のNo)、制御部310は、商品の有無を判断する(ステップS14)。ステップS14において、カメラ120の撮像画像に商品が含まれていれば(ステップS14のYes)、制御部310は、当該商品を特定して登録し(ステップS15)、処理をステップS13に戻す。
ステップS13において、撮像範囲121でICカード200が検知された場合(ステップS13のYes)、制御部310は、読取部130を稼働状態(ON)に切り替える(ステップS16)。続いて、制御部310は、読取部130が読み取った決済用情報を所定の記憶部に記憶させ(ステップS17)、処理をステップS13に戻す。
ステップS14において、商品が検知されず(ステップS14のNo)、操作子が処理の終了の指示を受けると(ステップS18)、制御部310は、ステップS17で記憶部に記憶させた決済用情報を用いて、精算処理を行い(ステップS19)、本処理を終了する。
このように、第2の実施形態のチェックアウト装置100によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施形態のチェックアウト装置100で実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。
本実施形態のチェックアウト装置100で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
さらに、本実施形態のチェックアウト装置100で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態のチェックアウト装置100で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
本実施形態のチェックアウト装置100で実行されるプログラムは、上述した各部(搬送制御部311、登録処理部312、読取制御部313、精算処理部314)を含むモジュール構成となっている。CPU(プロセッサ)は、上記記憶媒体からプログラムを読み出して実行することにより、上記各部を主記憶装置上にロードする。これにより、搬送制御部311、登録処理部312、読取制御部313、精算処理部314が、主記憶装置上に生成される。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
100…チェックアウト装置
110…搬送部
120…カメラ、121…撮像範囲
130…読取部
140…トンネル
150…モータ
200…ICカード
310…制御部
311…搬送制御部、312…登録処理部、313…読取制御部、314…精算処理部
320…記憶部
特表2004-535030号公報

Claims (6)

  1. 物品を搬送する搬送部と、
    前記搬送部上の物品を撮像する撮像部と、
    前記撮像部により得られた画像から特定される商品を登録する登録処理部と、
    前記搬送部上の非接触通信可能な情報記憶媒体が記憶する決済用情報を読み取る読取部と、
    を備えるチェックアウト装置。
  2. 前記読取部は、前記撮像部よりも搬送方向の下流側に配置され、
    前記搬送部上の情報記憶媒体を前記撮像部が撮像した後所定のタイミングで前記読取部を稼働させて読み取り動作を行わせる読取制御部
    をさらに備える
    請求項1に記載のチェックアウト装置。
  3. 前記読取部が情報処理媒体から決済用情報を読み取ると、当該決済用情報にて、それ以前に前記登録処理部により登録された商品の決済を行う
    請求項1または2に記載のチェックアウト装置。
  4. 前記登録処理部による商品の登録を終えて決済に移ることを指示する操作子をさらに備え、
    前記操作子が操作を受けると、前記読取部が情報処理媒体から読み取った決済用情報にて、それ以前に前記登録処理部により登録された商品の決済を行う
    請求項1または2に記載のチェックアウト装置。
  5. 前記撮像部により、携帯端末で動作する決済用アプリケーションが表示するシンボル画像が撮像された場合に、当該シンボル画像に対応した決済を行う
    請求項1~4のいずれか1つに記載のチェックアウト装置。
  6. 物品を搬送する搬送部と、前記搬送部上の物品を撮像する撮像部と、前記撮像部よりも搬送方向の下流側に配置され前記搬送部上の非接触通信可能な情報記憶媒体が記憶する決済用情報を読み取る読取部と、を備えるチェックアウト装置のコンピュータを、
    前記撮像部により得られた画像から特定される商品を登録する登録処理部と、
    前記搬送部上の情報記憶媒体を前記撮像部が撮像した後所定のタイミングで前記読取部を稼働させて読み取り動作を行わせる読取制御部と、
    として機能させるためのプログラム。
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