JP5782059B2 - コード読取装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、コード読取装置及びプログラムに関する。
従来、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ等の撮像素子を用いて、バーコードと、当該バーコードの近傍に貼付されたサービスラベルとを撮像し、この撮像した画像から商品コードと、サービスラベルが示すサービス内容とを読み取る技術が提案されている。また、係る技術では、サービスラベルの読み取り対象となる各商品の商品コードを予め登録しておき、登録された商品(商品コード)のみサービスラベルを読み取ることで、読み取り時間の短縮化を図っている。
しかしながら、商品コードの登録数の増加に伴い、商品コードの検索に要する時間も増加するため、サービスラベルの読み取りに要する時間が増大する可能性があった。
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、商品に付加されたサービスラベルの読み取りを効率的に行うことが可能なコード読取装置及びプログラムを提供することである。
実施形態のコード読取装置は、撮像手段と、第1検出手段と、第2検出手段と、判定手段とを備える。撮像手段は、商品を撮像する。第1検出手段は、前記撮像手段が撮像した前記商品の画像から、当該商品の商品情報を検出する。第2検出手段は、前記撮像手段が撮像した前記商品の画像から、当該商品に対して付与されるサービスの内容を示したサービスラベルを検出する。判定手段は、前記第2検出手段による検出を非対象とする商品の商品情報を登録したリストに、前記第1検出手段が検出した商品情報の商品が登録されているか否かを判定する。また、第2検出手段は、前記判定手段により登録されていないと判定された場合、所定時間の間、前記サービスラベルの検出を継続する
図1は、第1の実施形態に係るチェックアウトレーンシステムの外観構成を概略的に示す図である。 図2は、第1の実施形態に係るコード読取装置の構成を示す図である。 図3は、商品とカメラの撮像エリアとの関係の一例を示す図である。 図4は、店員用ディスプレイに表示される第1メッセージの一例を示す図である。 図5−1は、店員用ディスプレイに表示される第2メッセージの一例を示す図である。 図5−2は、店員用ディスプレイに表示される第2メッセージの他の例を示す図である。 図6は、第1の実施形態に係るコード読取装置が実行する情報読取処理の手順を示すフローチャートである。 図7は、第2の実施形態に係るコード読取装置の構成を示すブロック図である。 図8は、第2の実施形態に係るコード読取装置が実行する設定切替処理の手順を示すフローチャートである。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係るコード読取装置2を備えたチェックアウトレーンシステム4の外観構成を概略的に示す図である。図1に示すように、チェックアウトレーンシステム4は、商品を入れた買い物かごを戴置するためのサッカー台1と、サッカー台1の略中央に立設されたコード読取装置2と、コード読取装置2と図示しない伝送路によって相互通信可能に接続されたPOS端末3とを備える。
POS端末3は、客が購入する商品の販売登録を行う端末である。図1に示すように、POS端末3は、キーボード31、オペレータ用の表示器32、客用の表示器33、レシート印字等を行うプリンタ34、現金等を収容するためのドロワ35を備える。キーボード31には、商品代金の決済に必要な締めキー等が配設される。POS端末3は、この種のチェックアウトレーンシステムで標準的に使用されているPOS端末と同様の構成と機能とを備える。
コード読取装置2は、商品に貼付されたバーコードを読み取って、バーコードが含む商品情報をPOS端末3に出力するための装置である。図1に示すように、コード読取装置2は、読取窓21と、キーボード22と、客用ディスプレイ23と、店員用ディスプレイ24と、ブザー25と、LED26とを備える。
キーボード22は、バーコードで登録不能な商品の登録を行う場合に、各種キーによる入力を受付ける。客用ディスプレイ23は、登録された商品の品名や価格等を買い物客又は店員に対して表示する。店員用ディスプレイ24は、登録された商品の品名や価格、その他のエラーメッセージ等をオペレータの店員に対して表示する。
読取窓21が設けられたコード読取装置2は、その内部にカメラ20(撮像手段)を備える(図2参照)。カメラ20は、例えばCCD(Charge Coupled Device)を用いた撮像装置であってもよいし、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等その他の撮像素子を用いた撮像装置であってもよい。カメラ20は、読取窓21に相対する撮像領域にかざされた商品を撮像する。
図2は、第1の実施形態に係るコード読取装置2の構成を示す図である。コード読取装置2は、アドレスバスやデータバス等のバスライン41で接続された、CPU50と、ROM42と、RAM43と、通信I/F44と、出力ポート45と、キーボードコントローラ46と、表示コントローラ47、48と、カメラコントローラ49と、メモリ27とを備える。
CPU50は、コード読取装置2の動作全体を制御する制御部として機能する。ROM42は、本実施形態にかかるプログラムや、CPU50の動作を制御するその他のプログラム、各種の対象商品リスト等を記憶する。
RAM43は、ROM42が記憶する各種プログラムをCPU50が展開する際にワークエリアとして機能する。また、RAM43は、カメラ20によって撮像した画像データ等の各種データを格納する。
通信I/F44は、バスを介して接続されたPOS端末3(図1参照)とのデータ通信を制御する。出力ポート45は、ブザー25とLED26に駆動信号を出力する。キーボードコントローラ46は、キーボード22からキー信号を取り込む。表示コントローラ47は、客用ディスプレイ23に対するデータ表示を制御する。表示コントローラ48は、店員用ディスプレイ24に対するデータ表示を制御する。カメラコントローラ49は、カメラ20の撮像動作を制御する。
カメラ20は、商品に付されたバーコード又は二次元コード等のコードシンボル(第1シンボル)、値引やポイント付加等のサービスを表示したラベル(サービスラベル)等を撮像する。
図3は、商品60とカメラ20の撮像エリアとの関係の一例を示す図である。図中2点鎖線で囲った撮像エリア70a、70bは、カメラ20が1フレームで撮像可能な領域である。図3に示す商品60には、バーコードラベル61に加えて、サービスラベルの一例である値引ラベルL1が貼付されている。
バーコードラベル61には、商品60の商品名「商品A1」、商品価格「200円」、バーコード62等が含まれる。バーコード62には、商品60の販売データをPOS端末3で登録処理するのに必要な商品情報として、商品コード等の情報が組み込まれる。また、バーコード62の下部には、バーコード62に組み込まれた商品コード「2101234567890」が表示される。値引ラベルL1は、商品60に関する値引額を示す文字情報「表示価格より50円引き」を表示する。
なお、サービスラベルとしては、商品60に付され、商品60の販売登録時に付与されるサービスを表示するものであればよい。即ち、サービスラベルは、バーコード62が含む商品60の商品情報に対して付与される所定のサービスを、文字やシンボルで示す表示である。サービスラベルの他の例としては、商品60の割引率を表示した割引ラベルや、商品60を購入した客に対して、通常のポイント付与数より割増されて付与されるポイント数を表示したポイント割増ラベル等がある。
図3に示すように、商品60においてバーコード62と値引ラベルL1とが離れて貼付されている場合には、バーコード62と値引ラベルL1とは同一の撮像エリアには納まらない。このような場合、オペレータは読取窓21にかざす商品60の位置を変えて、バーコード62を含む撮像エリア70aと、値引ラベルL1を含む撮像エリア70bとの複数のフレームにより商品60を複数回に分けて撮像する。
図2に戻り、メモリ27は、フラッシュメモリ等の不揮発性のメモリである。メモリ27は、CPU50が実行する各種プログラムや、対象商品リストF1等の各種設定情報を記憶する。
対象商品リストF1には、後述するサービスラベル検出部54による検出の非対象とする商品の商品コードが登録される。具体的に、本実施形態では、サービス付与の非対象となる商品(以下、サービス非対象商品という)の商品コードを、対象商品リストF1に登録する。なお、商品コードの登録方法は特に問わず、種々の形態を採用することが可能である。例えば、サービス非対象商品毎に、その商品コードを個別に登録してもよい。また、同一カテゴリ等の理由により、商品コードを構成する数値が部分的に共通する場合には、その共通する数列部分(例えば、上3桁)を登録してもよい。サービス非対象商品とは、値引きを行わない商品である。サービス非対象商品は、例えば、たばこ、酒、書籍、チケット、CD、有価証券(切手、印紙、商品券、ギフト券、テレホンカード、郵便はがき、食事券等)、高級商品である。
次に、CPU50がプログラムを実行することで実現される、コード読取装置2の機能構成について説明する。CPU50は、RAM43に展開されたROM42が記憶するプログラムに従って動作することで、図2に示すように、画像取込部51と、バーコード検出部52(第1検出手段)と、対象商品判定部53(判定手段)と、サービスラベル検出部54(第2検出手段)と、報知部55(報知手段)と、情報出力部56として機能する。
画像取込部51は、カメラコントローラ49に撮像オン信号を出力してカメラ20に撮像動作を開始させる。また、画像取込部51は、サービスラベル検出部54の指示を受けた場合に、カメラ20が撮像した撮像エリア70a又は70b(図3参照)内の画像を取り込んで、RAM43の画像ワークエリアに格納する。
バーコード検出部52は、画像取込部51が取り込む画像からコードシンボルを検出する。具体的には、取り込まれた画像からパターンマッチング技術によるバーコードの検出や、所定のファインダパターンから二次元コードの検出等を行う。バーコード検出部52は、所定のデコード方法に従って検出したコードシンボルをコード情報に変換し、コードシンボルに対応するコード情報を読み取る。例えば、図3の例では、バーコード検出部52は、バーコード62を検出し、そのバーコード62に対応する商品コード「2101234567890」を読み取る。
対象商品判定部53は、バーコード検出部52が読み取った商品コードを対象商品リストF1から検索し、当該商品コードが対象商品リストF1に登録されているか否かを判定する。対象商品判定部53は、対象商品リストF1に登録されていると判定した場合、サービスラベルの検出対象外と判定する。また、対象商品判定部53は、対象商品リストF1に登録されていないと判定した場合、サービスラベルの検出対象と判定する。
ところで、従来の技術では、サービス付与の対象となる商品(以下、サービス対象商品という)、つまりサービスラベルの検出(読み取り)対象となる商品の商品コードを予め登録しておき、該当する商品コードが読み取られた場合にサービスラベルの検出を行っている。また、値引やポイントサービス等のサービスを提供する店舗では、サービス対象商品の商品数も増加する傾向にある。しかしながら、この場合、商品コードの登録数の増加に伴い、商品コードの検索に要する時間も増加するため、サービスラベルの読み取りに要する時間が増大する可能性があった。
そこで、本実施形態のコード読取装置2では、サービス非対象商品の商品コードを対象商品リストF1に登録し、登録された商品コード以外の商品コードが読み取られた場合に、サービスラベルの検出を行うよう制御する。これにより、サービス対象商品の商品数が、サービス非対象商品の商品数を大きく上回るような場合であっても、商品コードの検索に要する時間を減少させることができるため、サービスラベルの読み取りを効率的に行うことができる。
サービスラベル検出部54は、対象商品判定部53の判定結果に基づき、サービスラベルの検出を行う。具体的には、サービスラベル検出部54は、対象商品判定部53がサービスラベルの検出対象と判定した場合に、画像取込部51がRAM43の画像ワークエリアに格納した画像から、サービスラベルの画像を検出する。また、サービスラベル検出部54は、タイマー54aがタイムアウトしていない間、すなわち予め設定された所定の時間が経過しない間はサービスラベルを検出し続ける。
より具体的には、サービスラベル検出部54は、タイマー54aがタイムアウトしていない場合で、且つサービスラベル検出部54がサービスラベルを検出していない間は、画像取込部51に対して画像取込を行うよう指示する。そして、画像取込部51はカメラ20が撮像した撮像エリア内の画像を新たに取り込み、サービスラベル検出部54は、新たに取り込まれた画像に対してサービスラベルを検出する処理を行う。
また、サービスラベル検出部54は、サービスラベルの画像を検出した場合には、検出したサービスラベルの画像からそのサービスラベルに対応したサービス情報を読み取る。
より具体的には、サービスラベル検出部54は、ROM42等に予め設定されている、サービスラベルの特徴(枠線や形状等)を示す情報を用いて、画像認識技術によりそのラベルを検出する。そして、サービスラベル検出部54は、検出したラベルに対してOCR(Optical Character Reader)等の文字認識処理や、オブジェクト認識によるパターンマッチングを行うことで、ラベルに表示されている値引額、割引率、付与ポイント等のサービス情報を読み取る。例えば、図3の例では、サービスラベル検出部54は、値引ラベルL1を検出する。次いで、サービスラベル検出部54は、その値引ラベルL1に記載された「50円」「引き」等の文字を認識し、50円の値引を行うとするサービス情報を読み取る。
上述のようにすることで、オペレータは、タイマー54aがタイムアウトしていない所定の時間の間は、商品60をカメラ20によって複数回撮像することができる。従って、図3のように、サービスラベルがバーコードラベル61を含む撮像エリア70a内に含まれていない場合であっても、オペレータはサービスラベルを含む撮像エリア70bによって撮像しなおすことが可能となり、コード情報及びサービス情報の双方を確実に読み込むことができる。
なお、サービスラベル検出部54は、文字情報の識別処理に限定されず、ラベルや図形等の色や大きさ、形状等を識別して、それらの特徴に対応付けられたサービス情報を読み取ってもよい。
報知部55は、対象商品判定部53がサービスラベルの検出対象と判定した場合に、商品60にはサービスラベルが付されている旨、もしくはサービスラベルを読み込む旨の指示をオペレータに報知する。
例えば、報知部55は、商品60にサービスラベルが付加されていると判定された場合には、ブザー25を鳴らすとともに、表示コントローラ48を制御して、図4に示すように「値引ラベルをスキャンして下さい。」等の第1メッセージを店員用ディスプレイ24に表示させる。さらに報知部55は、LED26を点滅させるとしてもよい。
また、報知部55は、対象商品判定部53によってサービスラベルの検出対象と判定された場合であって、サービスラベル検出部54によってサービスラベルが上述の所定の時間内に検出されなかった場合に、商品60にはサービスラベルが添付されている旨、もしくは、商品60に添付されているサービスラベルを読み込む旨の指示をオペレータに報知する。
より具体的には、報知部55は、サービスラベルの検出対象と判定されたが、サービスラベルが検出されずにタイマー54aがタイムアウトした場合に、ブザー25を鳴動させる。また、報知部55は、「値引ラベルはありませんか?」(図5−1参照)或いは「値引ラベルが読み込まれていません。値引ラベルをスキャンして下さい。」(図5−2参照)等の第2メッセージを店員用ディスプレイ24に表示させる。
情報出力部56は、バーコード検出部52が読み取ったコード情報を、通信I/F44を介してPOS端末3に出力する。また、情報出力部56は、サービスラベル検出部54がサービス情報を読み取った場合には、読み取ったサービス情報をコード情報とともにPOS端末3に出力する。
商品によっては値引ラベルL1が添付されていない場合もあるため、バーコード検出部52によってコード情報の読み取りのみが行われる場合もある。従って、情報出力部56は、バーコード検出部52が読み取ったコード情報と、サービスラベル検出部54が読み取ったサービス情報との少なくとも一方をPOS端末3へ出力する。
また、情報出力部56は、サービスラベルが検出されずにタイマー54aがタイムアウトした場合であっても、キーボード22のエンターキー等が押下された場合には、バーコード検出部52が読み取ったコード情報のみをPOS端末3に出力する。
即ち、上述のように店員用ディスプレイ24に「値引ラベルはありませんか?」等の第2メッセージ(図5−1参照)が表示される。店員は、サービスラベルが添付されていないか商品60を確認する。そして、商品60にサービスラベルが添付されていないと判明した場合、店員は例えばエンターキーを押下して、先に読み込んだコード情報のみをPOS端末3に出力する。POS端末3は、コード情報により商品60の販売登録を行う。
なお、サービスラベルが剥がれる等して、本来値引されるべき商品ではあるが、商品60にサービスラベルが付されていない場合には、キーボード22から値引額や値引率等のサービス情報を入力してもよい。
POS端末3は、コード読取装置2の情報出力部56が出力したコード情報を受信し、受信したコード情報を用いて商品60の販売登録を行う。また、POS端末3は、コード情報とともにサービス情報を受信した場合には、サービス情報に対応するサービスを商品60に付与して、当該商品60の販売登録を行う。
次に、本実施形態のコード読取装置2が実行する情報読取処理の手順について、図6を用いて説明する。図6は、コード読取装置2が実行する情報読取処理の手順を示すフローチャートである。
POS端末3からスキャン開始の指示を受信すると、コード読取装置2の画像取込部51は、カメラコントローラ49に撮像オン信号を出力し、カメラ20による撮像を開始する(ステップS11)。画像取込部51は、カメラ20が撮像した画像の画像データをRAM43の画像ワークエリアに取り込む(ステップS12)。
バーコード検出部52は、取り込んだ画像内にバーコード62の画像を検出したか否かを判定する(ステップS13)。バーコード62の画像を検出していない場合(ステップS13:No)には、画像取込部51はカメラ20による撮像を続ける(ステップS12)。バーコード62の画像を検出した場合(ステップS13:Yes)には、バーコード検出部52は、検出したバーコード62に対応するコード情報を読み取る。
次に、対象商品判定部53は、対象商品リストF1からバーコード検出部52が読み取ったコード情報(商品コード)を検索することで、当該商品コードが対象商品リストF1に登録されているか否かを判定する(ステップS14)。対象商品判定部53は、サービス非対象商品が対象商品リストF1に登録されていると判定した場合(ステップS14:Yes)、サービスラベルの検出対象外と判定し、ステップS23に移行する。
対象商品判定部53は、対象商品リストF1に登録されていないと判定した場合(ステップS14:No)、対象商品判定部53は、サービスラベルの検出対象と判定する。この場合、サービスラベル検出部54は、タイマー54aを開始することで、サービスラベルを検出する時間を計測し(ステップS15)、サービスラベルの検出を行う。
また、報知部55は、例えばブザー25を鳴らすとともに、店員用ディスプレイ24に「値引ラベルをスキャンして下さい。」等の第1メッセージ(図4参照)を表示させて、商品60にサービスラベルが付されている旨を報知する(ステップS16)。そして、サービスラベル検出部54は、サービスラベルを検出したか否かを判定する(ステップS17)。
サービスラベルが検出された場合(ステップS17:Yes)には、情報出力部56は、バーコード62をデコードして読み取ったコード情報(商品コード)と、サービスラベルからOCR等によって読み取ったサービス情報とをPOS端末3に出力する(ステップS18)。
サービスラベルが検出されなかった場合(ステップS17:No)には、タイマー54aがタイムアウトしたか判定する(ステップS19)。タイムアウトした場合(ステップS19:Yes)には、報知部55は、ブザー25を鳴らすとともに、店員用ディスプレイ24に「値引ラベルはありませんか?」等の第2メッセージ(図5−1参照)を表示させて、サービスラベルが貼付されていないか再度オペレータに報知する(ステップS20)。
これに対してオペレータは商品60にサービスラベルが付されていないことを確認して、キーボード22のエンターキーを押下した場合(ステップS21:Yes)、情報出力部56は、コード情報(商品コード)のみをPOS端末3に出力する(ステップS23)。
一方、ステップS19でタイムアウトしていない場合(ステップS19:No)又はステップS21でエンターキーが押下されていない場合(ステップS21:No)、画像取込部51は、カメラ20が撮像した画像を取り込んで(ステップS22)、ステップS17に移行する。
ステップS18又はステップS23の後、コード読取装置2は、POS端末3から販売登録処理が終了してバーコード読取処理の終了を指示されたか否か判定する(ステップS24)。バーコード読取処理の終了が指示されていない場合(ステップS24:No)には、ステップS12に戻り以降の処理を続ける。バーコード読取処理の終了が指示された場合(ステップS24:Yes)には、コード読取装置2は、カメラコントローラ49に撮像オフ信号を出力し(ステップS25)、カメラ20による撮像を終了する。
以上説明したとおり、第1の実施形態のコード読取装置2によれば、サービスラベルの検出対象外となる商品の商品コードを対象商品リストF1に登録し、登録された商品コード以外の商品コードが読み取られた場合にサービスラベルの検出を行う。これにより、サービスラベルを付加する商品数が、サービスラベルを付加しない商品数より膨大となった場合に、商品コードの検索時間を減少させることができるため、サービスラベルの読み取りを効率的に行うことができる。また、第1の実施形態のコード読取装置2によれば、サービス非対象商品であると判断する場合、サービスラベルの検出を行わないので、不正を防止することができる。つまり、値引き商品から、値引きラベルが故意にはがされ、値引き商品でない商品に値引きラベルが貼られた場合であっても、値引き商品でない商品から値引きをすることはない。このとき、値引き商品でない商品に、値引きラベルが貼られている旨を店員用ディスプレイ24に表示するようにしてもよい。
[第2の実施形態]
第1の実施形態では、対象商品リストF1に登録する商品コードを、サービスラベルの検出対象外とした。しかしながら、サービスラベルを付加する商品数が、サービスラベルを付加しない商品数より少数となる場合も想定される。そこで、第2の実施形態では、全商品数を占めるサービスラベルを付加する商品の個数と、サービスラベルを付加しない商品の個数との割合に応じて、対象商品リストF1に登録する商品コードを切り替えることが可能な構成について説明する。なお、第1の実施形態と同様の構成要素については、同一の符号を付与して説明を省略する。
図7は、第2の実施形態に係るコード読取装置2aの構成を示すブロック図である。コード読取装置2aは、アドレスバスやデータバス等のバスライン41で接続された、CPU50と、ROM42と、RAM43と、通信I/F44と、出力ポート45と、キーボードコントローラ46と、表示コントローラ47、48と、カメラコントローラ49と、メモリ27とを備える。また、メモリ27は、対象商品リストF1を記憶する。
次に、CPU50がプログラムを実行することで実現される、コード読取装置2aの機能構成について説明する。CPU50は、RAM43に展開されたROM42が記憶するプログラムに従って動作することで、図7に示すように、画像取込部51と、バーコード検出部52と、サービスラベル検出部54と、報知部55と、情報出力部56と、対象商品切替部57(切替手段)と、対象商品判定部58(判定手段)として機能する。
対象商品切替部57は、サービスラベルを付加する商品数と、サービスラベルを付加しない商品数との割合に応じて、対象商品リストF1に登録する商品コードを切り替える機能を有する。具体的には、対象商品切替部57は、店舗内で使用される商品コードの総数に対し、サービスラベルを付加する商品の商品コードの個数(或いは、サービスラベルを付加しない商品の商品コードの個数)が占める割合を算出する。
ここで、「商品コードの総数(個数)」は、互いに異なる数列で表された商品コードの個数を意味し、同一の数列で表される商品コードを一つの商品コードとして取り扱う。なお、本実施形態では、店舗内で使用される商品コードの総数は、サービスラベルを付加する商品の商品コードの個数と、サービスラベルを付加しない商品の商品コードの個数との積算値となることを想定している。
対象商品切替部57は、上記の算出結果に基づき、サービスラベルを付加する商品数と、サービスラベルを付加しない商品数との割合を算出する。対象商品切替部57は、サービスラベルを付加する商品の割合が所定の閾値(例えば、50%)以上の場合(或いは、サービスラベルを付加しない商品の割合が閾値未満の場合)、サービスラベルを付加しない商品の商品コードを対象商品リストF1に登録する。そして、対象商品切替部57は、対象商品リストF1に登録された商品コードをサービスラベルの検出対象外とする第1設定を、対象商品判定部58に指示する。
また、対象商品切替部57は、サービスラベルを付加する商品の割合が閾値(例えば、50%)未満の場合(或いは、サービスラベルを付加しない商品の割合が閾値以上の場合)、サービスラベルを付加する商品の商品コードを対象商品リストF1に登録する。そして、対象商品切替部57は、対象商品リストF1に登録された商品コードをサービスラベルの検出対象とする第2設定を、対象商品判定部58に指示する。
対象商品判定部58は、上述した対象商品判定部53に対応する機能部である。対象商品判定部58は、対象商品切替部57からの指示に応じて、対象商品リストF1に登録された商品コードを検出対象とするか否かの判定基準を切り替える。
具体的には、対象商品判定部58は、対象商品切替部57から第1設定が指示されると、対象商品リストF1に登録された商品コードを検出対象外として判定処理を行う。また、対象商品判定部58は、対象商品切替部57から第2設定が指示されると、対象商品リストF1に登録された商品コードを検出対象として判定処理を行う。
そして、対象商品判定部58は、バーコード検出部52が読み取った商品コードを対象商品リストF1から検索し、当該商品コードが対象商品リストF1に登録されている場合に、上記の判定基準に従って判定処理を行う。
このように、本実施形態では、サービスラベルを付加する商品の個数と、サービスラベルを付加しない商品の個数との比率を算出し、その割合が少ない商品の商品コードを対象商品リストF1に登録する。また、本実施形態では、対象商品リストF1の更新に伴い、対象商品判定部58の判定基準を切り替える。これにより、サービス対象商品の商品数が、サービス非対象商品の商品数を大きく上回るような場合であっても、或いはその反対の事象が生じた場合であっても、商品コードの検索に要する時間を減少させることができるため、サービスラベルの読み取りを効率的に行うことができる。
次に、本実施形態のコード読取装置2aが実行する対象商品リストF1の更新(切替)処理の手順について、図8を用いて説明する。図8は、コード読取装置2aが実行する設定切替処理の手順を示すフローチャートである。なお、本処理の前提として、店舗内で使用される商品コードの各々が設定情報としてメモリ27に記憶されているとする。また、サービスラベルを付加する商品の商品コード、サービスラベルを付加しない商品の商品コードの何れか一方又は両方が設定情報としてメモリ27に記憶されているとする。
まず、対象商品切替部57は、店舗内で使用される商品コードの総数を算出する(ステップS31)。また、対象商品切替部57は、サービス対象商品の商品コードの個数を算出する(ステップS32)。
続いて、対象商品切替部57は、ステップS31で算出した商品コードの総数に対する、ステップS32で算出した商品コードの個数が占める割合、つまりサービス対象商品が占める割合を算出する(ステップS33)。次いで、対象商品切替部57は、ステップS33で算出した割合が閾値以上か否かを判定する(ステップS34)。
対象商品切替部57は、ステップS34において閾値以上と判定すると(ステップS34:Yes)、サービスラベルを付加しないサービス非対象商品の商品コードを対象商品リストF1に登録する(ステップS35)。そして、対象商品切替部57は、対象商品リストF1の商品コードをサービスラベルの検出対象外とする第1設定に対象商品判定部58の判定基準を切り替え(ステップS36)、本処理を終了する。
また、対象商品切替部57は、ステップS34において閾値未満と判定すると(ステップS34:No)、サービスラベルを付加するサービス対象商品の商品コードを対象商品リストF1に登録する(ステップS37)。そして、対象商品切替部57は、対象商品リストF1の商品コードをサービスラベルの検出対象とする第2設定に対象商品判定部58の判定基準を切り替え(ステップS38)、本処理を終了する。
なお、上記処理では、ステップS32において、サービス対象商品の商品コードの個数を算出したが、サービス非対象商品の商品コードの個数を算出してもよい。この場合、続く処理において、反対の判定及び設定を行うものとする。
また、第2の実施形態のコード読取装置2aが実行する情報読取処理は、対象商品判定部58の設定により対象商品判定部58の判定基準が切り替わる以外は、第1の実施形態の情報読取処理と同様である。そのため、本実施形態での情報読取処理の説明は省略する。
以上説明したとおり、第2の実施形態のコード読取装置2aによれば、全商品数を占めるサービスラベルを付加する商品数と、サービスラベルを付加しない商品数との割合に応じて、対象商品リストF1に登録する商品コードを動的に切り替える。これにより、サービス対象商品及びサービス非対象商品の一方が他方より多数となった場合に、対象商品リストF1からの商品コードの検索時間を減少させることができるため、サービスラベルの読み取りを効率的に行うことができる。また、第2の実施形態のコード読取装置2によれば、サービス非対象商品であると判断する場合、サービスラベルの検出を行わないので、不正を防止することができる。つまり、値引き商品から、値引きラベルが故意にはがされ、値引き商品でない商品に値引きラベルが貼られた場合であっても、値引き商品でない商品から値引きをすることはない。このとき、値引き商品でない商品に、値引きラベルが貼られている旨を店員用ディスプレイ24に表示するようにしてもよい。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、追加、組み合わせ等を行うことができる。また、上記実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、上記実施形態では、商品60にサービスラベルが1枚貼付される例について説明したが、商品60に貼付されるサービスラベルは複数枚であってもよい。この場合、情報出力部56は、コード情報とともに、各サービスラベルから読み取った複数のサービス情報をPOS端末3に出力する。
また、値引や割引等のサービス情報及びバーコード62は、ラベルに印刷される形態に限定されるものではない。その他の例として、サービス情報やバーコード62を商品60に直接記載又は印刷するとしてもよい。
上記実施形態のコード読取装置2、2aで実行されるプログラムは、ROM42やメモリ27等に予め組み込まれて提供される。また、上記実施形態のコード読取装置2、2aで実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
さらに、上記実施形態のコード読取装置2、2aで実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上記実施形態のコード読取装置2、2aで実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供又は配布するように構成してもよい。
上記実施形態のコード読取装置2、2aで実行されるプログラムは、上述した各部(画像取込部51、バーコード検出部52、対象商品判定部53、サービスラベル検出部54、報知部55、情報出力部56、対象商品切替部57、対象商品判定部58)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU50(プロセッサ)が上記ROM42やメモリ27からプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、画像取込部51、バーコード検出部52、対象商品判定部53、サービスラベル検出部54、報知部55、情報出力部56、対象商品切替部57、対象商品判定部58がRAM43(主記憶装置)上に生成されるようになっている。
2、2a コード読取装置
51 画像取込部
52 バーコード検出部
53、58 対象商品判定部
54 サービスラベル検出部
54a タイマー
55 報知部
56 情報出力部
57 対象商品切替部
F1 対象商品リスト
特開2012−22529号公報

Claims (6)

  1. 商品を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段が撮像した前記商品の画像から、当該商品の商品情報を検出する第1検出手段と、
    前記撮像手段が撮像した前記商品の画像から、当該商品に対して付与されるサービスの内容を示したサービスラベルを検出する第2検出手段と、
    前記第2検出手段による検出を非対象とする商品の商品情報を登録したリストに、前記第1検出手段が検出した商品情報の商品が登録されているか否かを判定する判定手段と、
    を備え、
    前記第2検出手段は、前記判定手段により登録されていないと判定された場合、所定時間の間、前記サービスラベルの検出を継続するコード読取装置。
  2. 前記判定手段は、前記サービス付与の非対象とする商品の商品情報を登録した前記リストに、前記第1検出手段が検出した商品情報の商品が登録されているか否かを判定する請求項1に記載のコード読取装置。
  3. 前記サービス付与の対象とする商品の商品数と、前記サービス付与の非対象とする商品の商品数との比率に応じて、前記リストに登録する商品の商品情報を切り替える切替手段を更に備える請求項1又は2に記載のコード読取装置。
  4. 前記切替手段は、前記比率が少数となる商品の商品情報を前記リストに登録する請求項3に記載のコード読取装置。
  5. 前記判定手段が登録されていないと判定した場合に、前記サービスラベルが存在する旨の報知を行う報知手段を更に備える請求項1〜4の何れか一項に記載のコード読取装置。
  6. 商品を撮像する撮像手段を備えたコード読取装置のコンピュータを、
    前記撮像手段が撮像した前記商品の画像から、当該商品の商品情報を検出する第1検出手段と、
    前記撮像手段が撮像した前記商品の画像から、当該商品に対して付与されるサービスの内容を示したサービスラベルを検出する第2検出手段と、
    前記第2検出手段による検出を非対象とする商品の商品情報を登録したリストに、前記第1検出手段が検出した商品情報の商品が登録されているか否かを判定する判定手段と、
    して機能させ、
    前記第2検出手段は、前記判定手段により登録されていないと判定された場合、所定時間の間、前記サービスラベルの検出を継続するプログラム。
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