JP7279989B1 - 枕 - Google Patents

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Abstract

本発明の枕では、主支持部で、仰臥した人の後頭骨の上項線と下項線との間の領域のうち、少なくとも、僧帽筋が後頭骨に付着する部分の左端から左の胸鎖乳突筋が後頭骨に付着する部分までの領域および僧帽筋が後頭骨に付着する部分の右端から右の胸鎖乳突筋が後頭骨に付着する部分までの領域に対して面状に圧力を加えて支持し、主支持部よりも支持の高さが低い副支持部は、仰臥した人の上項線よりも頭頂側の頭部に対して圧力を加えて支持する。この枕には、仰臥した人の少なくとも第1頸椎から第2頸椎までの下方、および、上記人の側頭筋の下方には圧力を加えて支持する部材がない。

Description

本発明は枕に関し、特に、使用者の呼吸を楽にする枕の機能に関する。
寝姿勢でも呼吸が楽であることは睡眠の質に欠かせない。したがって、枕には、使用者の呼吸を楽にする機能が求められる。特に仰臥位での呼吸を楽にするには、頭の角度を適切な値に維持する必要がある。頭が前屈しすぎれば(すなわち、顎が下がりすぎれば)気道が圧迫されるので息が苦しくなりかねず、逆に頭が後屈しすぎれば(すなわち、顎が上がりすぎれば)舌根がのどに沈下するので無呼吸を引き起こしかねない。そこで、たとえば特許文献1に開示された枕は、首から後頭部まで支持し、後頭部の支持力を低減させて、顎が下がらないようにした枕が開示されている。
特開2020-081248号公報
しかし、特許文献1のような枕の場合、枕の圧力分布が後頭部から首にかけて広範囲にわたるので、頭のずれ動きが生じやすい。特に頭のずれ動きが枕の縦方向(身長方向)である場合、圧力分布の中心が頭の重心から枕10の縦方向の上下へ大きく外れやすい。それに伴うトルクによって頭の角度が大きく傾き、呼吸が妨げられることになる。
本発明の目的は上記の課題を解決することであり、頭が枕の縦方向にずれ動き易いのをずれ動きが始まろうとする段階に着目し、この段階を改善することで効果的にずれ動きを抑制して頭の角度が大きく傾かないように安定的に維持し、しかも、呼吸にも悪影響をもたらさず、むしろ呼吸が楽になるようにする枕を提供することにある。
本発明による枕は、
上方へ突出している弾性を有した部材であり、仰臥した人の後頭骨の上項線と下項線との間の領域のうち、少なくとも、僧帽筋が後頭骨に付着する部分の左端から左の胸鎖乳突筋が後頭骨に付着する部分までの領域および僧帽筋が後頭骨に付着する部分の右端から右の胸鎖乳突筋が後頭骨に付着する部分までの領域に対して圧力を加えて面状に支持する主支持部と、
弾性を有し、上記主支持部よりも支持の高さが低く設定され、上記人の上項線よりも頭頂側の頭部に対して圧力を加えて支持する副支持部とを備え、
上記人の少なくとも第1頸椎から第2頸椎までの下方および上記人の側頭筋の下方には圧力を加えて支持する部材がないことを特徴とする枕である。
なお、上記「仰臥した人の後頭骨の上項線と下項線との間の領域のうち、僧帽筋が後頭骨に付着する部分の左端から左の胸鎖乳突筋が後頭骨に付着する部分までの領域」を、以下、「左の所定領域」という。
また、上記「仰臥した人の後頭骨の上項線と下項線との間の領域のうち、僧帽筋が後頭骨に付着する部分の右端から右の胸鎖乳突筋が後頭骨に付着する部分までの領域」を、以下、「右の所定領域」という。
また、枕は、通常枕カバーが設けられるが、本発明の枕は、枕カバーを設けない枕も含める意味である。
本発明において、「後頭骨」とは、頭蓋の後部と底部とを成す皿状の骨SAをいう(図1A図1B参照)。「外後頭隆起」とは、後頭骨SAの外表面の中央部に位置する凸部SA1をいう。「上項線」とは、図1Bに示すとおり外後頭隆起SA1の直下から乳様突起SC1の根元まで左右横方向に弓状に引いた線SA4をいう。「下項線」とは、同図に示すとおり上項線の下方であって乳様突起SC1の先端部(下端部)まで左右横方向に弓状に引いた線SA5をいう。「頭頂骨」とは、頭蓋の頂部と左右の側上部とを成す一対の矩形状の骨SBをいう。「側頭骨」とは、頭蓋の左右の側下部を成す一対の台形状の骨SCをいう。図1Aが示すように、胸鎖乳突筋MBの付着MB1は、後頭骨SAにおける上項線SA4から側頭骨SCにおける上項線SA4さらに側頭骨SCにおける乳様突起SC1の範囲まで付着されているものである。
また、本発明において、副支持部の支持の高さに関し、副支持部が「主支持部よりも支持の高さが低く設定されており」とは、仰臥した人の頭の該当部位を主支持部と副支持部に載せ、沈み込んだ後の主支持部と副支持部の支持の高さを比較した場合に、副支持部の支持の高さが主支持部の支持の高さよりも低く設定されているという意味である。
また、「圧力を加えて支持する」とは、仰臥した人の該当箇所の重み(体圧)が主支持部に加わった場合に、その反作用として、上記該当箇所に対し押し返しの弾性圧力(弾性反発力)が加えられるが、この押し返しの弾性圧力(弾性反発力)が加えられて所望の高さに支持する(ささえる)という意味である。したがって、単に接触している程度あるいは弾性反発力が微々たるものに過ぎない場合には、圧力を加えて所望の高さに支持する(ささえる)ということではない。
また、「圧力を加えて面状に支持する」とは、上記押し返しの弾性圧力(弾性反発力)が加えられて所望の高さに支持する場合に、面状に支持する(ささえる)という意味である。したがって、1本線で線状に当てつけているに過ぎない場合には、面状に支持するものではなく、安定的な支持にならないから、圧力を加えて面状に支持するということではない。逆に、点状に接触させるための多数の突起群(点状突起群)を設け、この点状突起群で支持を行う場合には、当てつけ面積が面そのものよりは大幅に減るが、面と同様の安定的な支持を行うものであるから、面状に支持する範疇のものであり、面状に支持する意味である。
さらに、「圧力を加えて支持する部材がない」とは、該当箇所(少なくとも第1頸椎から第2頸椎)に上記押し返しの弾性圧力(弾性反発力)が積極的に加えられず、頭の重みを集中化させようとする主支持部に大きな悪影響を及ぼすような支持部材がないこと、あるいは、該当箇所(側頭筋)に上記押し返しの弾性圧力(弾性反発力)が積極的に加えられず、側頭筋が強く圧迫されて血流障害が発生しやすくなってしまうような支持部材がないことを意味する。したがって、上記該当箇所に空間を設けたり、あるいは、上記該当箇所に圧力が積極的に加わらないように構造改変したりした場合には、当然、支持する部材がないことを意味するが、上記「圧力を加えて支持する部材がない」とは、このような場合に限られるものではない。すなわち、たとえ上記該当箇所に部材が存在していても、その部材が非常にソフトであり、上記主支持部に大きな悪影響を及ぼしたり、あるいは、上記側頭筋を強く圧迫し血流障害を発生しやすくしたりするような部材ではない場合には、それは上記圧力を加えて支持する部材がないことを意味するものである。
本発明の枕によれば、主支持部より副支持部の支持の高さを低く設定したこと、支持の高さを高くした主支持部は斜め上方に向く後頭骨SAの上記左右の所定領域SA7(図1B参照)に圧力を加えて面状に支持すること、この面状に支持する左右の所定領域SA7は頭の重心Gの位置に近いこと(図4B参照)、頸椎C1-C2の箇所や側頭筋MAの箇所で頭の重み(体圧)が分散されないこと等から、頭の重みが主支持部に集中する。この集中によって、頭が枕10の縦方向に簡単に動き始めてしまう事態が阻止されて大きなずれ動きに発展するのを効果的に抑制することができ、頭の角度をより安定的に維持することができる。つまり、難しいとされていた頭の角度が簡単に大きく傾いてしまうことを効果的に防止することができるものである。また、本発明の枕の場合は、主支持部で圧力を加えて面状に支持する部位が後頭骨SAにおける上記左右の所定領域SA7であるから、圧迫ストレスがなく、呼吸に悪影響をもたらさない。
むしろ、本発明の枕の場合は、仰臥した人に対して、少なくとも頸椎C1から頸椎C2までの範囲の下方に圧力を加えて支持するような部材がなく、頸椎C1-C7の全体が直立時と同じように湾曲形状に自然に維持し、気道と首の筋肉群、特に呼吸筋である胸鎖乳突筋MB、前斜角筋、中斜角筋、後斜角筋(図示せず)が圧迫されない。その結果、気道が仰臥時でも直立時と同程度に確保することができ、呼吸が楽である。
また、仰臥位の状態で寝るといっても、常に顔を真上に向けた状態で寝るとは限らず、顔を少し横向き加減にして寝る場合も多い。このような状態で寝る仰臥位の人に対しても、側頭筋MAの下方に圧力を加えて支持する部材がなく、側頭筋MAの圧迫による血流障害(血流の悪化)がない。この血流障害が防止されているため、側頭筋MAおよびこれにつながる首・肩などの筋肉の緊張、めまい、頭痛、自律神経の乱れが起きず、呼吸が楽である。
なお、主支持部には、仰臥した人の左の側頭骨SCの上項線S4から乳様突起SC1にかけて付着する胸鎖乳突筋MBの付着部MB1に対して(図1B 図4A参照)その下方より圧力を加えて支持する左の胸鎖乳突筋用支持部66を有し(図3 図4A参照)、上記人の右の側頭骨SCの上項線S4から乳様突起SC1にかけて付着する胸鎖乳突筋MBの付着部MB1に対してその下方より圧力を加えて支持する右の胸鎖乳突筋用支持部66を有していることが好ましい。これら左右の胸鎖乳突筋用支持部66で上記胸鎖乳突筋MBの付着部MB1を下方より圧力を加えて支持すると、仰臥した人に対して、上記付着部MB1のみならず、胸鎖乳突筋MBの長手方向全体に亘って緊張が緩められ、呼吸時の胸鎖乳突筋MBの動きがよくなり、呼気、吸気ともスムーズになって、呼吸が楽になる。
上記主支持部に上記胸鎖乳突筋用支持部66を設ける場合には、主支持部の高さとして、主支持部の左右中間部側における高さよりも上記左右の胸鎖乳突筋用支持部66側の高さが高くなるように(つまり、主支持部の左右外側部の高さが高くなるように)傾斜状または弧状または階段状に形成することは好ましい。これによって、上記胸鎖乳突筋MBの付着部MB1の箇所において胸鎖乳突筋用支持部66の弾性反発力が不足している場合に、これを効果的に補うことができる。
本発明の枕の場合は、前述のとおり、頭が枕10の縦方向にずれ動くのを効果的に抑制することができるが、枕10の縦方向上方側へのずれ動き力が大きくこれを強力にストップさせたい場合には、副支持部に対して主支持部とは反対側の位置に、副支持部よりも高く突出する主規制部を更に備えさせればよい(図4A 図6 図8 符号90参照)。この主規制部は、副支持部と別体にも一体にも形成することができる。
上記主支持部は、上記人の左右横方向において外側へ向かうにつれて上記人の肩へ接近するように傾斜し、または湾曲するように形成してもよい(図5(a) 符号660参照)。
人の頭蓋の斜視図である。 人の後頭部の図である。 (a)は本発明の第1実施形態による枕の斜視図である。(b)は(a)の示す枕の分解図である。 図2が示すベースの斜視図である。 図2が示す枕の上面図である。 図4Aが示す中心線CLに沿った断面図である。 (a)は本発明の第1実施形態の変形例によるベースの斜視図である。(b)は(a)が示すベースの上面図である。 本発明の第2実施形態の枕の分解図である。 第2実施形態の枕の左右横方向の中心線に沿った断面図である。 本発明の第3実施形態の枕の分解図である。 (a)は本発明の第1実施形態の他の変形例によるベースの斜視図である。(b)は(a)が示すベースの上面図である。
[第1実施形態]
図2(a)は本発明の第1実施形態による枕10の上面図であり、(b)は枕10の分解図である。枕10は平坦な矩形板状であり、ベース(底層)20、中間層30、表層40の3層から成る。これらの層20-40はいずれも弾性を有する平坦な矩形板状の軟質発泡樹脂から成り、互いに接着されている。3層の間では枕10の左右横方向の長辺と枕10の縦方向の短辺とのそれぞれの長さが共通である。一方、厚さ(高さ)はベース20が最も大きく、中間層30と表層40とは同程度である。
図3はベース20の斜視図である。ベース20の上面21は平坦であり、それからは主支持部60と副支持部80とだけが上方へ突出している。いずれの支持部60、80も、3層20-40よりも硬めの軟質発泡樹脂から成り、ベース20の上面21に接着されている。主支持部60は細長い直方体形状であり、ベース20の片側(図ではX軸の正側)の長辺22の近傍に位置し、その長辺22に対して長手方向が平行である。副支持部80は、主支持部60よりも短い直方体形状であり、ベース20の反対側(図ではX軸の負側)の長辺23の近傍に主支持部60から離れて位置し、その長辺23に対して長手方向が平行である。主支持部60の上面61と副支持部80の上面81とはいずれも、上から荷重を受けていない状態では矩形状の平面であり、ベース20の上面21に対して平行である。
図2が示すように、主支持部60と副支持部80との上方(図ではZ軸の正方向)では表層40に穴41が開いている。穴41は表層40の片側(図ではX軸の正側)の長辺42から中央部にわたって広がり、内側に中間層30のうち主支持部60と副支持部80とを覆う部分31を露出させる。穴41と表層40の反対側(図ではX軸の負側)の長辺43との間には主規制部90が設置され、枕10の横方向(図ではY軸方向)における穴41の両脇には副規制部95が1つずつ設置されている。いずれの規制部90、95も細長い直方体形状の軟質発泡樹脂、たとえば軟質ウレタンフォームから成り、表層40の上面44に接着されている。主規制部90は枕の10の左右横方向(図ではY軸方向)に対して平行に伸びており、副規制部95は枕10の縦方向(図ではX軸方向)に対して平行に伸びている。
図4Aは枕10の上面図であり、図4Bは図4Aが示す中心線CLに沿った断面図である。表層40の穴41の内側には仰臥した人の頭HDが収容され、主支持部60の上面61と副支持部80の上面81との上に載せられる。このとき、軟質の弾性シート材よりなる中間層30が主支持部60と副支持部80とを覆っているので、頭HDには、主支持部60と副支持部80とのいずれの角も感じられにくいと共に、主支持部60と副支持部80とが直に触れる場合よりも柔らかく感じられる。さらに、頭HDは主規制部90と副規制部95とによって動きが許容の範囲を超えようとした場合には制限されるようになっている。すなわち、表層40の穴41から表層40の長辺43へ向かって(図ではX軸の負方向へ)のはみ出しが主規制部90の側面91によって阻止され、穴41から表層40の短辺へ向かって(図ではY軸方向へ)のはみ出しが副規制部95の側面によって阻止される。
[主支持部と副支持部との詳細]
図3、図4Aが示すように、主支持部60の上面61と副支持部80の上面81とはいずれも、その中心線CLに対して左右横方向(図ではY軸方向)が対称である。
図3が示す枕10の左右横方向(図ではY軸方向)における主支持部60の上面61の幅W1は、副支持部80の上面81の幅W2よりは広いが、図4Aが示すように、頭HDの幅よりは狭く、より具体的には左右の耳の幅よりは少しだけ狭い。また、主支持部60の上面61の左右横方向における中心は、上辺が図1Bに示す仰臥した人の上項線SA4の左右横方向における中心に位置するようにし、下辺が図1Bに示す上記人の下項線SA5の左右横方向における中心よりも下側の後頭骨SAの下縁近くに位置するようにしている。主支持部60の上面61の中心から左右横方向における両側は、上辺が枕10の縦方向(図ではX軸方向)上方に向かうように湾曲にして面積を拡大している。これにより、仰臥した人に対して、主支持部60の上面61が、後頭骨SAに付着する僧帽筋TRの左端TR1から後頭骨SAに付着する左の胸鎖乳突筋MBPの部分までの領域SA7および後頭骨SAに付着する僧帽筋TRの右端TR2から後頭骨SAに付着する右の胸鎖乳突筋MBPの部分までの領域SA7に対し面状に圧力を加えて支持するようにしている。さらに、この主支持部60は左右横方向の延長により左右両端部に胸鎖乳突筋用支持部66を一体に設けて、この胸鎖乳突筋用支持部66の上面で、側頭骨SCの上項線S4から乳様突起SC1にかけて付着する左右の胸鎖乳突筋MB1をその下方より圧力を加えて支持するようにしている(図1B 図3 図4A 図4B)。
図3が示すベース20の上面21に対する主支持部60の上面61の高さH1は、副支持部80の上面81の高さH2よりも高くしている。たとえば、主支持部60の上面61の高さH1は3cm~9cmの範囲内である。一方、副支持部80の上面81の高さH2は1cm~5cmの範囲内である。この高さH1、H2で重要なのは、頭HDの重みが加えられていない時の高さよりも、頭HDの重みが加えられた時の沈み込んだ後の主支持部60と副支持部80の支持高さが重要であり、この実施形態でも図4Bが示すように、主支持部60の支持高さを副支持部80の支持高さよりも高くなるようにしている。
図4A・図4B が示すように、主支持部60は、仰臥した人の第1頸椎C1よりも頭頂側に位置し、少なくとも第1頸椎C1から第2頸椎C2までの範囲は、その下方から圧力を加えて支持するような部材を設けないようにしている。また、上記人の側頭筋MAに対しても、その下方から圧力を加えて支持するような部材を設けないようにしている。したがって、上記人の少なくとも第1頸椎C1から第2頸椎C2までの範囲および側頭筋MAに対しては、その下方より圧力が加えられない。
[第1実施形態の変形例]
(A)ベース20、中間層30、表層40の上記の形状、サイズ、および硬さは一例に過ぎず、それらが多様に変更されてもよい。特に、中間層30と表層40とは厚さが大きく異なっていてもよいし、3層20、30、40の間では硬さが大きく異なっていてもよい。
(B)主支持部60の上面61と副支持部80の上面81とはいずれも、ベース20の上面21に対して平行な平面には限られない。主支持部60の上面61は、その高さを左右中間部側よりも左右両端部の胸鎖乳突筋用支持部66側が高くなるように傾斜状または弧状または階段状に形成するようにしてもよい。また、主支持部60の上面61と副支持部80の上面81とのいずれの周にも角があるが、これらは本発明にとって必須ではなく、面取りまたは丸め加工によって除去されてもよい。
(C)枕10では、ベース20、中間層30、表層40が互いに接着されている。しかし、本発明による枕はこの積層構造には限定されず、全体が一体成形されていてもよい。また、中間層30と表層40とは本発明にとって必須ではないので、いずれも省略可能である。特に、中間層30でベース20の上面21全体を覆うことに代えて、主支持部60と副支持部80とのいずれよりも柔らかいフィルムまたはシートでそれらだけを覆ってもよい。さらに、図4Bが示すベース20と中間層30との隙間、または中間層30と首との隙間には、綿等、弾性による反発力が十分に無視できるほど、または、微々たるものに過ぎないと考えられるほど柔軟な物が詰められてもよい。そのような柔軟性を中間層30自体が備えている場合は、中間層30とベース20または首との間に隙間が開かないように、中間層30を厚くてもよい。
(D)図2が示すように、主規制部90は表層40の上面44に設置される。一方、表層40が省略される等の場合は、主規制部がベース20の上面21に設置されてもよい。この場合、主規制部は主支持部60に対して副支持部80とは反対側(図3ではX軸の負側)に位置し、副支持部80よりも高く突出していればよい。主規制部は副支持部80に面した側面で、図4Aが示す位置の頭HDが許容範囲を越えて枕10の縦方向上方に移動することを強力に阻止できる。
(E)図2、図4Aが示すように、副支持部80に面した主規制部90の側面91は表層40の穴41と、枕10の左右横方向(図ではY軸方向)において同程度に広い。その他に、主規制部の側面が、図4Aの示す副支持部80の上面81と同様に、頭HDの左右横方向(図ではY軸方向)において胸鎖乳突筋MBの付着部MB1よりも内側に位置するように狭くしてもよい。
(F)図3、図4Aが示すように、主支持部60の側面63は湾曲している。主支持部60に面した副支持部80の側面82も、枕10の左右横方向(図ではY軸方向)において中心線CLから離れるにつれて主支持部60へ近づくように湾曲していてもよい。
(G)図3、図4Bが示すように、副支持部80に面した主支持部60の側面63が傾斜し、主支持部60に面した副支持部80の側面82が傾斜している。しかし、いずれの傾斜も本発明にとって必須ではなく、いずれの側面63、82もベース20の上面21に対して垂直であってもよい。
(H)図4Bが示すように、副支持部80に面していない主支持部60の側面62はベース20の上面21に対して垂直である。しかし、主支持部60が第1頸椎C1に圧力を加えない状態に位置していれば、側面62は、主支持部60の上面61からベース20の上面21へ近づくにつれて胸椎側(図ではX軸の正側)へ向かうように傾斜していてもよい。この場合、側面62が第1頸椎C1に対して圧力を加えないように、側面62の傾斜角または形状が設計されればよい。
(I)図4Aが示すように、副支持部80に面していない主支持部60の側面62が枕10の左右横方向(図ではY軸方向)に対して平行である。その他に、副支持部に面していない主支持部の側面が、以下に述べるように屈曲し、または湾曲していてもよい。
図5(a)は本発明の第1実施形態の変形例によるベース200の斜視図であり、(b)はベース200の上面図である。ベース200は、図3が示すベース20とは次の点でのみ異なる。副支持部80に面していない主支持部60の側面620が、仰臥した人の左右横方向(図ではY軸方向)において頸椎C1-C7と同じ場所から外側へ向かうにつれて肩SHへ接近するように湾曲している。
主支持部60の側面620は、仰臥した人の左右横方向(図ではY軸方向)において第1頸椎C1と同じ場所では、第1頸椎C1よりも頭頂側(図ではX軸の負側)に位置する。これにより、図5(b)が示すように、少なくとも第1頸椎C1から第2頸椎C2までの範囲が、直下の中間層30とベース20とに対して重みを加えないので、その範囲に対して圧力を加える部材がない。したがって、頸椎C1-C7の全体が直立時と同じような湾曲形状を自然に維持する。さらに、仰臥した人の体位の不随意な変動によって第1頸椎C1が頭頂側(図ではX軸の負側)へ変位しても、図5に示す主支持部60の中央部67の上方には第1頸椎C1が到達しにくいので、主支持部60の圧力で気道が圧迫されることは起こりにくい。逆に、第1頸椎C1が胸椎側(図ではX軸の正側)へ変位しても、主支持部60のうち頸椎C1-C7の下方からは外れた部分660が後頭骨SAの頸椎側(図ではX軸の正側)へ長く伸びているので、その部分660の圧力によって乳様突起SC1に付着された胸鎖乳突筋MBの部位MB1を身長方向下側までもれなく支持することができる。
(J)仰臥した人の左右横方向においてその人の頸椎と同じ場所からは主支持部が切り欠かれていてもよい。たとえば、図5に示す主支持部60の中央部67のうち側面620を含む部分、または中央部67の全体が除去されていてもよい。この場合、第1頸椎C1が頭頂側へ変位しても主支持部60の上方には位置し得ないので、主支持部60の圧力で気道が圧迫されることはない。
[第2実施形態]
次に本発明の第2実施形態について説明する。図6は第2実施形態の枕100の分解図であり、図7は枕の左右横方向の中心線に沿った断面図である。ベース部分の斜視図である。以下において、第1実施形態の部材と同一又は対応する部材には同一の名称及び符号を付して説明を省略する。
第2実施形態の枕100は、ベース20の下方に基層50を備える。ベース20及び基層50の材質は第1実施形態における層20-40の材質とほぼ同様であり、いずれも平坦な矩形板状の軟質発泡樹脂、たとえば25%硬さ<60Nの軟質ウレタンフォームから作成することができる。ベース20及び基層50は互いに接着される。
ベース20の上面21には、主支持部60,60が上方に突出して設けられている。本実施形態における主支持部60,60は左右横方向の中央部が外後頭隆起SA1を受け入れることができるように切り欠かれていて、左右対称に互いに離間しており、その間に空間部70が形成されている。主支持部60,60は左右対称な点以外は同一である。空間部70は、仰臥した人の頸椎の延長線上に位置するようになっており、その左右横方向の幅は仰臥した人の外後頭隆起SA1の左右横方向の幅より大きくなるように設定されている。本実施形態において、主支持部60の基端部はベース20の上面21が対応し、その上端部は主支持部60の上面61が対応する。この主支持部60の上面61のうち、X軸の負側(したがって、後述するとおり副支持部80側)の縁部は面取りされたように下方に向けて傾斜した傾斜部64が設けられている。他方、主支持部60におけるX軸の正側の側面62(副支持部80に面していない主支持部60の側面62)は、仰臥した人の左右横方向(図ではY軸方向)において頸椎C1-C7と同じ場所から外側へ向かうにつれて肩SHへ接近するように傾斜している。
第2実施形態における副支持部80は、平坦なベース20の一部分として構成されている。具体的には、第2実施形態のベース20には、仰臥した人の側頭筋MAの下方に位置する箇所に左右対称に貫通孔110が形成されており、この左右の貫通孔110の間の連設部120に上項線SA4より頭頂側の後頭部(本実施形態では後頭骨SAの頭頂側の領域SA3)が載るようになっている。この連設部120における頭部が載せられる部位が本実施形態における副支持部80に相当する。この場合、副支持部80の基端部は当該部位における連設部120の厚み方向の基端部、すなわち当該部位におけるベース20の下面(裏面)が対応し、副支持部80の上端部は当該部位における連設部120の厚み方向の上端部、すなわち当該部位におけるベース20の上面21が対応する。
図6に示すように、この連設部120の左右横方向(図ではY軸方向)の幅は、仰臥した人の左右の胸鎖乳突筋MBの停止部MB1の間の距離より狭くなるように設定されている。
ベース20の上面21には、また、頭頂側規制部130及び側方規制部95が設けられている。頭頂側規制部130は、ベース20の上面21から上方に突出するように設けられており、そのX軸の正側(したがって仰臥した人の頭頂に対向する側)の側面には、さらにX軸の正方向に突出する突出部90が形成されている。この突出部90における最も頭頂寄りの側面91(したがってX軸の正方向に最も突出した凸端面91)の左右横方向の幅は連設部120の左右横方向の幅よりも狭くなっている。この突出部90によって頭HDのX軸の負方向への位置ずれが規制されるようになっている。第2実施形態では、この突出部90が「主規制部」に相当する。
側方規制部95は、左右の主支持部60,60のさらに外側に設けられ、それぞれベース20の上面21から上方に突出するように構成されている。左右の側方規制部95,95は同一の構成を有しており、その突出高さ(ベースの上面からの測ったZ軸の正方向の高さ)は主支持部60の突出高さより大きくなるように設定されている。この左右の側方規制部95,95によって許容範囲を超える頭HDの左右横方向(図ではY軸方向)への位置ずれが規制される。第2実施形態では、この側方規制部95,95が「副規制部」に相当する。
[第3実施形態]
次に本発明の第3実施形態について説明する。図8は第3実施形態の枕300の分解図である。以下において、第1及び第2実施形態の部材と同一又は対応する部材には同一の名称及び符号を付して説明を省略する。
第3実施形態の枕300は、第2実施形態の枕100において連設部120の主支持部60寄りの位置に透孔140を設けた点でのみ第2実施形態の枕100と相違する。この透孔140は、X軸方向に延びる長孔で形成されており、左右の主支持部60,60の間の空間部70から副支持部80に相当する領域の手前まで延びている。また、この透孔140は、主支持部60,60に後頭骨SAの上項線SA4と下項線SA5との間の領域SA2を載せて仰臥したときに、その人の外後頭隆起SA1の下方に位置するとともに、その左右横方向の幅は当該外後頭隆起SA1の左右横方向の幅より大きくなるように設定されている。これにより、仰臥した人の外後頭隆起SA1は上面視において透孔140内に収まるような位置関係になっている。
以上のように構成された第3実施形態の枕300は、第2実施形態の枕100とほぼ同様の作用効果を奏する。その上で、仰臥した人の外後頭隆起SA1の下方にそれが収まる大きさの透孔140が設けられているので、仰臥した状態で外後頭隆起SA1に圧力が加わることがない。また、透孔140がX軸方向に延びる長孔で形成されているので、仮に頭HDがX軸方向にずれた場合であっても、外後頭隆起SA1に圧力が加わることはない。
[第2及び第3実施形態の変形例]
(K)第2及び第3実施形態における貫通孔110は必ずしも貫通している必要はなく、有底孔として構成してもよい。有底孔及び無底孔を含めて「凹部」の構成であればよい。この点は、第3実施形態の透孔140についても同様であり、有底・無底を問わず「凹部」として構成してもよい。また、かかる凹部の内部は全くの空洞である必要はなく、例えばそこに周囲の部材よりは遙かに柔軟で重みが加わっても反発力がほとんどまたは全くない部材であれば充填してもよい。
(L)第3実施形態の透孔140は長孔として構成されていたが、必ずしも長孔(上面視で長円形)である必要はなく、上面視で真円形状の円孔その他の形状の凹部であってもよい。
[第1及び第2及び第3実施形態の変形例]
(M)第1及び第2及び第3実施形態において、圧力を加えて支持する範囲として下項線SA5の付近までには限られず、下項線SA5を超えて後頭骨SAの下端縁SA6(図1B参照)まで圧力を加えて支持するものであってもよい。なお、第1実施形態の図5に示す主支持部60、第2実施形態の図6に示す主支持部60、第3実施形態の図8に示す主支持部60は、いずれも枕の左右横方向の外側ほど枕の縦方向(身長方向)下方へ張り出す構造にしているため、圧力を加えて支持する範囲としては、下項線SA5を超えて後頭骨SAの下端縁SA6(図1B参照)まで支持することができるとともに、胸鎖乳突筋用支持部66は乳様突起SC1に付着された胸鎖乳突筋MBの身長方向下端まで圧力を加えて支持することができるものである。
(N)また、第1及び第2及び第3実施形態においては、主支持部60の面で圧力を加えて支持するようにしたが、頭の重さが加わらない状態においては、多数の小突起群の形態をなし、頭の重さが加わった場合には多数の小突起群が潰れて面状になるものであっても本発明の面状の概念に差し支えないものであり、本発明の面状の支持の概念に含まれるものである。
(O)また、第1実施形態においては主規制部90の副支持部80側の面を左右一直線の面、第2及び第3実施形態においては主規制部の副支持部80側を、連設部120の左右横方向の幅よりも狭い凸型の突出部90に形成したが、これに限らず、主規制部の副支持部側を、上記突出部90とは逆に、例えば仰臥した人の頭頂骨の左右横方向の幅よりも狭い凹型の窪み部に形成してもよい。
図9(a)は本発明の第1実施形態の他の変形例によるベース2000の斜視図であり、(b)はベース2000の上面図である。本発明の第1及び第2及び第3実施形態では、人が主支持部60に後頭骨SAの上項線SA4と下項線SA5との間の領域SA2を載せて仰臥したときに、その仰臥した人の第1頸椎C1から第2頸椎C2までの範囲だけでなく、第3頸椎C3から第7頸椎C7までの範囲に対しても、その下方から圧力を加えて支持するような部材を設けないようにしたが、本発明では、仰臥した人の少なくとも第1頸椎C1から第2頸椎C2までの範囲に対して、その下方から圧力を加えて支持するような部材を設けなければ頭の重みが主支持部60に集中する。したがって、仰臥した人の第3頸椎C3から第7頸椎C7までの範囲の一部又は全部に対して、その下方から圧力を加えて支持するような部材を設けてはならないというものではないので、その一実施形態を本発明の第1実施形態の他の変形例で示す。
図9(a)、(b)が示すベース2000は、図3が示すベース20に対して、図9(a)、(b)の二点鎖線で示す次の点で異なる。すなわち、ベース2000が、第1頸椎C1から第2頸椎C2までの範囲(上位頸椎)を超えて第3頸椎C3から第7頸椎C7までの範囲(下位頸椎)の下側(図ではZ軸の負方向)まで、枕10の縦方向下方(図ではX軸の正側)へ延長され、主支持部60に対して副支持部80とは反対側(図ではX軸の正側)に張り出したベース2000の上面2001に、仰臥した人の第1頸椎C1から第7頸椎C7のうち、第1頸椎C1から第2頸椎C2までの範囲を除いた、第3頸椎C3から第7頸椎C7までの範囲の一部又は全部に対して、その下方から圧力を加えて支持する部材である首支持部150を設けた点。
図9(a)、(b)が示す首支持部150は、具体的には、仰臥した人の第3頸椎C3から第7頸椎C7までの範囲(下位頸椎)のうち、第3頸椎C3から第4頸椎C4までの範囲に対して、その下方から圧力を加えて支持する部材である。この首支持部150は、主支持部60および副支持部80と同じ軟質発泡樹脂からなり、矩形板状(直方体形状)に形成され、首支持部150が有する矩形な平坦上面151の長手方向が枕10の左右横方向(図ではY軸方向)と一致し、首支持部150の上面151が枕10の左右横方向(図ではY軸方向)における中心線CLを対称軸とした左右対称形状となる状態で、首支持部150の上面151が仰臥した人の第3頸椎C3から第4頸椎C4までの範囲の下側を横切るように、ベース2000の上面2001に設置され、首支持部150の底面がベース2000の上面2001に接着されている。
なお、首支持部150は、その枕10の縦方向(図ではX軸方向)における長さと設置位置を適宜設定することで、仰臥した人の第3頸椎C3から第7頸椎C7までの範囲のうち、頸椎C3-C4以外にも、例えば頸椎C3-C5、頸椎C4-C5、頸椎C3-C6、頸椎C3-C7等、任意の範囲で頸椎をその下方から圧力を加えて支持することができる。また、複数の首支持部150を枕10の縦方向(図ではX軸方向)に並設することで、仰臥した人の第3頸椎C3から第7頸椎C7までの下位頸椎のうち、例えば頸椎C3およびC5、頸椎C3、C5及びC7、頸椎C4およびC6等、任意の頸椎をその下方から圧力を加えて支持することもできる。
60 主支持部
66 胸鎖乳突筋用支持部
80 副支持部
90 主規制部

Claims (5)

  1. 上方へ突出している弾性を有した部材であり、仰臥した人の後頭骨の上項線と下項線との間の領域のうち、少なくとも、僧帽筋が後頭骨に付着する部分の左端から左の胸鎖乳突筋が後頭骨に付着する部分までの領域および僧帽筋が後頭骨に付着する部分の右端から右の胸鎖乳突筋が後頭骨に付着する部分までの領域に対して圧力を加えて面状に支持する主支持部と、
    弾性を有し、上記主支持部よりも支持の高さが低く設定され、上記人の上項線よりも頭頂側の頭部に対して圧力を加えて支持する副支持部とを備え、
    上記人の少なくとも第1頸椎から第2頸椎までの下方および上記人の側頭筋の下方には圧力を加えて支持する部材がないことを特徴とする枕。
  2. 上記主支持部は、上記人の左の側頭骨の上項線から乳様突起にかけて付着する胸鎖乳突筋に対してその下方より圧力を加えて支持する左の胸鎖乳突筋用支持部を有し、上記人の右の側頭骨の上項線から乳様突起にかけて付着する胸鎖乳突筋に対してその下方より圧力を加えて支持する右の胸鎖乳突筋用支持部を有している
    ことを特徴とする、請求項1に記載の枕。
  3. 上記主支持部は、その支持の高さを左右中間部側よりも上記左右の胸鎖乳突筋用支持部側が高くなるように形成している
    ことを特徴とする、請求項2に記載の枕。
  4. 上記副支持部に対して上記主支持部とは反対側に位置し、上記副支持部よりも高く突出している部材であり、上記人の身長方向上方への頭の位置ずれを防ぐ主規制部を更に備える
    ことを特徴とする、請求項1-3のいずれかに記載の枕。
  5. 上記主支持部が、上記人の左右横方向において外側へ向かうにつれて上記人の肩へ接近するように傾斜し、または湾曲している
    ことを特徴とする、請求項1-3のいずれかに記載の枕。
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