JP7278399B2 - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、非共沸混合冷媒が循環する冷凍サイクル装置に関する。
従来、非共沸混合冷媒が循環する冷凍サイクル装置が知られている。たとえば、特開2018-185116号公報(特許文献1)には、非共沸混合冷媒が循環する空気調和機が開示されている。当該冷凍サイクル装置において、凝縮器として機能する室外熱交換器から流出する非共沸混合冷媒は、レシーバに流入する。当該レシーバから液冷媒が流出するため、室外熱交換器の出口付近が飽和液状態で維持され易くなる。その結果、非共沸混合冷媒の組成の変化を適切に検出することができる。
特開2018-185116号公報
特許文献1に開示されている空気調和装置において、室外熱交換器は非共沸混合冷媒が通過する複数の流路を有する。複数の流路の或る流路から気液二相状態の非共沸混合冷媒が流出する場合、気液二相状態の非共沸混合冷媒と他の流路から流出する液体の非共沸混合冷媒とが混合されて、レシーバにおいて気液二相状態が解消される必要がある。しかし、レシーバにおいて気液二相状態が解消される程度にまで当該液体の過冷却度を増加させると、複数の流路をそれぞれ流れる非共沸混合冷媒の間の過冷却度の偏りが拡大し、室外熱交換器の熱交換効率が低下し得る。その結果、空気調和装置の性能が低下し得る。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、冷凍サイクル装置の性能低下を抑制することである。
本発明に係る冷凍サイクル装置においては、非共沸混合冷媒が循環する。冷凍サイクル装置は、圧縮機と、第1熱交換器と、冷媒容器と、膨張弁と、第2熱交換器と、送風装置とを備える。第1熱交換器は、第1ポート、第2ポート、第3ポート、および第4ポートを有する。送風装置は、第2ポートから第1ポートの順に通過するとともに、第4ポートから第3ポートの順に通過する気流を形成する。非共沸混合冷媒は、圧縮機、第1ポート、第2ポート、冷媒容器、膨張弁、および第2熱交換器の順に循環するとともに、圧縮機、第3ポート、第4ポート、冷媒容器、膨張弁、および第2熱交換器の順に循環する。第1熱交換器における非共沸混合冷媒の圧力において、非共沸混合冷媒の乾き度と非共沸混合冷媒の温度との関係である非共沸混合冷媒の温度勾配は、乾き度を表す横軸と温度を表す縦軸とを有する座標平面において、上に凸の単調増加曲線として表現される。
本発明に係る冷凍サイクル装置によれば、第1熱交換器における非共沸混合冷媒の圧力において、非共沸混合冷媒の乾き度と非共沸混合冷媒の温度との関係である非共沸混合冷媒の温度勾配が乾き度を表す横軸と温度を表す縦軸とを有する座標平面において上に凸の単調増加曲線として表現されることにより、冷凍サイクル装置の性能低下を抑制することができる。
実施の形態に係る冷凍サイクル装置の構成を示す機能ブロック図である。 図1の凝縮器の外観斜視図である。 図2の凝縮器をX軸方向から平面視した図である。 図1の気流の具体的な流れを示す図である。 冷凍サイクル装置を循環する冷媒として共沸混合冷媒であるR407Cが用いられた場合の、凝縮器の流路における位置とR407の温度との関係を表す直線、および当該位置と空気の温度との関係を表す直線を併せて示す図である。 凝縮過程での圧力におけるR463Aの温度勾配を示すグラフである。 冷凍サイクル装置を循環する冷媒としてR463Aが用いられた場合の、凝縮器の流路における位置とR463Aの温度との関係を表す曲線、および当該位置と空気の温度との関係を表す直線を併せて示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は原則として繰り返さない。
図1は、実施の形態に係る冷凍サイクル装置100の構成を示す機能ブロック図である。図1に示されるように、冷凍サイクル装置100は、圧縮機1と、凝縮器2(第1熱交換器)と、レシーバ11(冷媒容器)と、膨張弁3と、蒸発器4(第2熱交換器)と、ファン5(送風装置)と、ファン6と、制御装置10とを備える。冷凍サイクル装置100において冷媒は、圧縮機1、凝縮器2、レシーバ11、膨張弁3、および蒸発器4の順に循環する。冷凍サイクル装置100には、レシーバ11に液体の冷媒(液冷媒)が貯留される程度の冷媒量が封入される。冷凍サイクル装置100としては、たとえば、冷凍機、空気調和機、またはショーケースを挙げることができる。
凝縮器2は、ポートP1(第1ポート)、ポートP2(第2ポート)、ポートP3(第3ポート)、およびポートP4(第4ポート)を有する。凝縮器2には、ポートP1とP2とを接続する流路FP1(第1流路)が蛇行するように形成されているとともに、ポートP3とP4とを接続する流路FP2(第2流路)が蛇行するように形成されている。流路FP1の容積(冷媒が通過可能な領域の大きさ)は、流路FP2の容積よりも大きい。
ファン5は、ポートP2からP1の順に通過するとともに、ポートP4からP3の順に通過する気流Wd1を形成する。凝縮器2を通過する冷媒と気流Wd1とは対向流を形成する。気流Wd1は、流路FP1,FP2の各々と2回以上交差する。流路FP1,FP2の各々が直線状である場合、気流Wd1は、流路FP1,FP2のそれぞれに沿うようにポートP2からP1に向かって形成されるとともに、ポートP4からP3に向かって形成される。ファン6は、蒸発器4を通過する気流を形成する。
レシーバ11には、ポートP2からの冷媒およびポートP4からの冷媒が流入する。レシーバ11から、液冷媒が膨張弁3へ流出する。
制御装置10は、圧縮機1の駆動周波数を制御して、圧縮機1が単位時間当たりに吐出する冷媒量を制御する。制御装置10は、たとえば、蒸発温度が-40℃~0℃の範囲となるように駆動周波数を制御する。制御装置10は、ポートP2から流出する冷媒の過熱度が所望の範囲(たとえば5K~10K)となるように、膨張弁3の開度を制御する。制御装置10は、ファン5,6各々の単位時間当たりの送風量を制御する。
制御装置10は、処理回路を含む。処理回路は、専用のハードウェアであってもよいし、メモリに格納されるプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)であってもよい。処理回路が専用のハードウェアである場合、処理回路は、たとえば、単一回路、複合回路、プログラム化されたプロセッサ、並列プログラム化されたプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、あるいはこれらを組み合わせたものが該当する。処理回路がCPUの場合、制御装置10の機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアあるいはファームウェアはプログラムとして記述され、メモリに格納される。処理回路は、メモリに記憶されたプログラムを読み出して実行する。メモリには、不揮発性または揮発性の半導体メモリ(たとえばRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、あるいはEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory))、および磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、あるいはDVD(Digital Versatile Disc)が含まれる。なお、CPUは、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ、あるいはDSP(Digital Signal Processor)とも呼ばれる。
図2は、図1の凝縮器2の外観斜視図である。図2に示されるように、凝縮器2は、複数のフィン21と、冷媒が通過する複数の伝熱管22とを含む。複数のフィン21は、一定間隔毎に並置されている。2つのフィンの間に気流Wd1が通過する通風路が形成される。複数の伝熱管22は、複数のフィン21の法線方向に複数のフィン21を貫通している。図1の流路FP1,FP2は、複数の伝熱管22から形成される。流路FP1の長さと流路FP2の長さとが異なる場合、または流路FP1を形成する伝熱管22の直径と流路FP2を形成する伝熱管22の直径とが異なる場合、凝縮器2における冷媒分布は、流路FP1とFP2のうち、容積が大きい流路FP1に偏る。なお、図3において説明するヘッダ20は、複数の伝熱管22の配置を見易くするため、図2において図示していない。
図3は、図2の凝縮器2をX軸方向から平面視した図である。図3に示されるように、ヘッダ20は、重力方向Gd(Z軸のマイナス方向)に沿って延在している。圧縮機1からの冷媒は、重力方向Gdとは逆方向にヘッダ20を通過する。ヘッダ20には、重力方向Gdに沿って配置された複数のポートが接続されている。複数のポートは、図1のポートP1~P4を含む。ポートP3の位置は、ポートP1の位置より高い。ヘッダ20は、縦置き型のヘッダである。ヘッダ20を通過する冷媒は重力方向に重力を受ける。そのため、ポートP1に単位時間当たりに流入する冷媒量よりも、ポートP3に単位時間当たりに流入する冷媒量の方が多くなり易い。その結果、凝縮器2における冷媒分布は、流路FP2よりもFP1の方に偏り易い。
図4は、図1の気流Wd1の具体的な流れを示す図である。図4に示されるように、気流Wd1は、凝縮器2をX軸方向に通過した後、凝縮器2の位置よりも高い位置に配置されたファン5に向かって進行方向を変える。ファン5は、トップフロー型のファンである。凝縮器2を通過する気流Wd1においては風速分布に偏りが生じ、凝縮器2における位置が高くなるほど風速が大きくなる。その結果、凝縮器2に形成された流路の位置が低いほど当該流路における熱交換効率は小さくなる。流路FP1の位置は流路FP2の位置よりも低いため、流路FP1の熱交換効率は、流路FP2の熱交換効率よりも小さい。冷凍サイクル装置100においては凝縮器2における冷媒分布が流路FP2よりもFP1に偏り易いため、流路FP1における冷却が不十分となり、流路FP1から気液二相状態の冷媒が流出し易い。
図5は、冷凍サイクル装置100を循環する冷媒として共沸混合冷媒であるR407Cが用いられた場合の、流路FP1における位置とR407の温度との関係を表す曲線R11、および当該位置と空気の温度との関係を表す曲線A11を併せて示す図である。図5に示されるように、R407Cの温度および空気の温度は流路FP1における位置がポートP1からP2に近づくにつれて線形に減少する。ポートP2におけるR407Cの状態が気液二相状態であると、凝縮器2の熱交換効率が低下して冷凍サイクル装置100の性能が低下する。
そこで、凝縮器2から流出する冷媒の状態が気液二相状態となることを抑制するため、凝縮器2における冷媒の圧力において、温度勾配(冷媒の乾き度と冷媒の温度との関係)が、当該乾き度を表す横軸と当該温度を表す縦軸とを有する座標平面において、上に凸の単調増加曲線として表現される冷媒が冷凍サイクル装置100において用いられる。当該冷媒としては、たとえば非共沸混合冷媒であるR463Aを挙げることができる。
R463Aは、R32と、R125と、R134aと、R1234yfと、二酸化炭素(CO2)とを含む。R463Aに含まれる冷媒の種類数は、5である。R32の組成比(質量割合)は、36wt%である。R125の組成比は、30wt%である。R134aの組成比は、14wt%である。R1234yfの組成比は、14wt%である。二酸化炭素の組成比は、6wt%である。R463Aに含まれる冷媒のうち、最も沸点が低い冷媒は、二酸化炭素である。R463Aにおける二酸化炭素の組成比は、100wt%(1)をR463Aに含まれる冷媒の種類数で割った値である20wt%(0.2)よりも小さい。
図6は、凝縮過程での圧力におけるR463Aの温度勾配を示すグラフである。図6において当該圧力は、2.305MPaである。R463Aの温度勾配は、R463Aの乾き度を表す横軸とR463Aの温度を表す縦軸とを有する座標平面に描かれている。図6に示されるように、R463Aの温度勾配は、当該座標平面において上に凸の単調増加曲線として表現されている。R463Aの温度勾配の傾きは、乾き度が比較的低い範囲で急峻であり、乾き度が比較的高い範囲で緩やかである。
図7は、冷凍サイクル装置100を循環する冷媒としてR463Aが用いられた場合の、流路FP1における位置とR463Aの温度との関係を表す曲線R1、および当該位置と空気の温度との関係を表す曲線A1を併せて示す図である。図7に示されるように、流路FP1におけるポートP1およびP2は、それぞれ凝縮過程の始点と終点であるから、流路FP1における位置がポートP2からP1に近づくにつれて、流路FP1を流れるR463Aの乾き度は増加する。曲線R1は凝縮過程におけるR463Aの乾き度と温度との関係を示すため、図6に示される曲線と同様に上に凸の単調増加曲線として表現される。
曲線R1のポートP1付近の傾きは、曲線A1のポートP1付近の傾きよりも小さく、緩やかである。流路FP1における位置がポートP1からP2に近づくにつれて、空気とR463Aとの温度差が大きくなる。また、R463Aの温度は、流路FP1においてポートP1からP2に近づく過程で、ポートP2付近で急減に減少する。そのため、ポートP2付近でR463Aを空気によって十分に冷却することができる。その結果、凝縮器2から流出するR463Aの状態が気液二相状態となることが抑制されるため、凝縮器2の熱交換効率の低下を抑制することができる。
ポートP2における空気と非共沸混合冷媒との温度差の絶対値が小さいほど凝縮器2から流出する非共沸混合冷媒の状態が気液二相状態となることを抑制することができる。当該温度差の絶対値は、基準値(たとえば10K)以下とすることが好ましい。当該基準値は、実機実験あるいはシミュレーションによって適宜算出することができる。
温度勾配が上に凸の単調増加曲線として表現される非共沸混合冷媒は、R463Aに限定されない。当該非共沸混合冷媒に共通する特徴として、互いに沸点が異なる少なくとも3種類の冷媒を含むこと、および当該非共沸混合冷媒に含まれる冷媒のうち最も沸点が低い冷媒の質量を当該非共沸混合冷媒の質量で割った値が1を当該非共沸混合冷媒に含まれる冷媒の種類数で割った値よりも小さいことを挙げることができる。
当該非共沸混合冷媒は、二酸化炭素を含んでいることが望ましい。二酸化炭素の沸点(-78.5℃)は、非共沸混合冷媒に含まれる他の冷媒の沸点よりも極端に低い場合が多い。温度勾配が上に凸の単調増加曲線として表現される非共沸混合冷媒が二酸化炭素を含むことにより、乾き度が比較的低い範囲において当該温度勾配の傾きが急峻となり、乾き度が比較的高い範囲において当該温度勾配の傾きが緩やかになるという特性が顕著になる。
なお、疑似共沸混合冷媒であるR410Aに含まれるR32(50wt%)の沸点(-51.7℃)およびR125(50wt%)の沸点(-48.1℃)の温度差の絶対値が3.6Kである。すなわち、R32の沸点とR125の沸点とは等しいと扱われる。そこで、本明細書においては、「沸点が異なる」とは、2つの冷媒のそれぞれの沸点の温度差の絶対値が3.6Kより大きい場合を意味する。
以上、実施の形態に係る冷凍サイクル装置によれば、冷凍サイクル装置の性能低下を抑制することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 圧縮機、2 凝縮器、3 膨張弁、4 蒸発器、5,6 ファン、10 制御装置、11 レシーバ、20 ヘッダ、21 フィン、22 伝熱管、100 冷凍サイクル装置、FP1,FP2 流路、P1~P4 ポート。

Claims (9)

  1. 非共沸混合冷媒が循環する冷凍サイクル装置であって、
    圧縮機と、
    第1ポート、第2ポート、第3ポート、および第4ポートを有する第1熱交換器と、
    冷媒容器と、
    膨張弁と、
    第2熱交換器と、
    前記第2ポートから前記第1ポートの順に通過するとともに、前記第4ポートから前記第3ポートの順に通過する気流を形成する送風装置とを備え、
    前記非共沸混合冷媒は、前記圧縮機、前記第1ポート、前記第2ポート、前記冷媒容器、前記膨張弁、および前記第2熱交換器の順に循環するとともに、前記圧縮機、前記第3ポート、前記第4ポート、前記冷媒容器、前記膨張弁、および前記第2熱交換器の順に循環し、
    前記第1熱交換器における前記非共沸混合冷媒の凝縮過程の圧力前記凝縮過程において前記非共沸混合冷媒の乾き度と前記非共沸混合冷媒の温度との関係である前記非共沸混合冷媒の温度勾配前記乾き度を表す横軸と前記温度を表す縦軸とを有する座標平面において上に凸の単調増加曲線として表現されるような特定値に設定されている、冷凍サイクル装置。
  2. 前記非共沸混合冷媒は、互いに沸点が異なる少なくとも3種類の冷媒を含み、
    前記少なくとも3種類の冷媒のうち最も沸点が低い冷媒の質量を前記非共沸混合冷媒の質量で割った値は、1を前記少なくとも3種類の冷媒の種類数で割った値よりも小さい、請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  3. 前記最も沸点が低い冷媒は、二酸化炭素である、請求項2に記載の冷凍サイクル装置。
  4. 前記非共沸混合冷媒は、R463Aである、請求項3に記載の冷凍サイクル装置。
  5. 前記第1ポートの位置は、前記第3ポートの位置よりも低い、請求項1~4のいずれか1項に記載の冷凍サイクル装置。
  6. 前記第2ポートにおける前記気流の温度と前記第2ポートにおける前記非共沸混合冷媒の温度との差の絶対値は、基準値以下である、請求項1~5のいずれか1項に記載の冷凍サイクル装置。
  7. 前記第1熱交換器において、前記第1ポートおよび前記第2ポートを接続する第1流路の直径と前記第3ポートおよび前記第4ポートを接続する第2流路の直径とは異なるか、または、前記第1流路の長さと前記第2流路の長さとは異なる、請求項1~6のいずれか1項に記載の冷凍サイクル装置。
  8. 前記送風装置の位置は、前記第1熱交換器の位置よりも高く、
    前記気流は、前記第1熱交換器を通過した後、前記送風装置に向かって進行方向を変える、請求項1~7のいずれか1項に記載の冷凍サイクル装置。
  9. 非共沸混合冷媒が循環する冷凍サイクル装置であって、
    圧縮機と、
    第1ポート、第2ポート、第3ポート、および第4ポートを有する第1熱交換器と、
    冷媒容器と、
    膨張弁と、
    第2熱交換器と、
    前記第2ポートから前記第1ポートの順に通過するとともに、前記第4ポートから前記第3ポートの順に通過する気流を形成する送風装置とを備え、
    前記非共沸混合冷媒は、前記圧縮機、前記第1ポート、前記第2ポート、前記冷媒容器、前記膨張弁、および前記第2熱交換器の順に循環するとともに、前記圧縮機、前記第3ポート、前記第4ポート、前記冷媒容器、前記膨張弁、および前記第2熱交換器の順に循環し、
    前記第1熱交換器における前記非共沸混合冷媒の圧力において、前記非共沸混合冷媒の乾き度と前記非共沸混合冷媒の温度との関係である前記非共沸混合冷媒の温度勾配は、前記乾き度を表す横軸と前記温度を表す縦軸とを有する座標平面において、上に凸の単調増加曲線として表現される、
    前記第2ポートおよび前記第4ポートからの前記非共沸混合冷媒は、熱交換器を介さずに前記冷媒容器に流入する、冷凍サイクル装置。
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