JP7275565B2 - 制御装置 - Google Patents

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Description

本明細書が開示する技術は、制御装置に関する。特に、電源と走行用モータの間に接続されたインバータを制御する制御装置に関する。
制御装置を含む電子機器は、複数の処理装置を並列に動作させることがある。特許文献1には、複数の処理装置を並列に動作させた場合にそれぞれの処理装置が発するクロック信号を時分割し、合成した信号を、複数の処理装置を監視する監視装置に送ることで、複数の処理装置の異常を一つの監視装置で監視する技術が開示されている。
特開2009-053952号公報
特許文献1に開示する技術では、例えば1つの処理装置に異常が発生し、監視装置が異常を検知した後、監視装置から異常が発生した処理装置へリセット信号が送られるまでに他の正常な処理装置が処理を進めてしまうおそれがある。特に、インバータを制御する制御装置では、電流フィードバック制御を実行する処理装置が正常であるにもかかわらず、電流センサを監視する処理装置で異常が生じた場合、電流センサが正常である確証がないまま、電流フィードバック制御が継続されてしまう。第2処理装置で異常が発生し、同時に電流センサでも異常が発生すると、正しくない電流計測値に基づいたデューティ比の駆動信号がインバータへ送られてしまう。
本明細書は、インバータの電流フィードバック制御を実行する第1処理装置と電流センサを監視する第2処理装置が並列に動作する制御装置に関し、第2処理装置に異常が発生してからリセットされるまでの間に第1処理装置からインバータへ、本来の正しいデューティ比から大きく外れたデューティ比の駆動信号が送信されることを防止する技術を提供する。
本明細書が開示する制御装置は、走行用モータに接続されたインバータを制御する。この制御装置は、インバータが走行用モータに供給する電流を計測する電流センサと、第1処理装置と、第2処理装置と、監視装置を備えている。第1処理装置は、電流センサの計測した電流値と目標電流の差分に基づいてインバータに供給するデューティ比を決定するとともに、決定したデューティ比の駆動信号をインバータに出力する。第2処理装置は、電流センサの異常の有無を監視する。監視装置は、第2処理装置の異常を監視するとともに、第1処理装置が出力したデューティ比を記憶する。なお、監視装置は、第1処理装置も監視するが、本明細書では、第2処理装置の異常に着目するため、第1処理装置の異常については言及しない。監視装置は、第2処理装置の異常を検知した場合、第1処理装置に対して、上記した差分に基づくデューティ比の決定を停止させるとともに、異常発生前に記憶したデューティ比の駆動信号をインバータへ出力させる。本明細書が開示する制御装置は、電流センサを監視する第2処理装置の異常が検知されると直ちに電流センサの使用を停止し、異常検知前のデューティ比の駆動信号をインバータへ出力する。第2処理装置で異常が発生した場合、直ちに異常発生前のデューティ比の駆動信号を出力することで、本来のデューティ比から大きく離れたデューティ比の駆動信号が出力されることが防止される。
監視装置の異常検知とデューティ比記憶の実現手段の一例は以下の通りである。第2処理装置は、所定周期で値を変更するカウンタを備えている。監視装置は、所定周期より長い別の周期でカウンタの値を読み出すととともに第1処理装置が決定したデューティ比を取得し、読み出したカウンタの値とデューティ比を関連つけて記憶する。監視装置は、前回読み出したカウンタの値と今回読み出した前記カウンタの値が同じであった場合、第2処理装置で異常が発生したことを検知できる。その場合、監視装置は、第1処理装置に対して、前々回に読み出したカウンタの値に対応付けられたデューティ比の駆動信号を出力させる。
本明細書が開示する技術は、第1処理装置と第2処理装置と監視装置のそれぞれが、1つのプロセッサ・パッケージに3個のコアが収容されているマルチコアプロセッサの3個のコアのそれぞれで実現されているマルチコアプロセッサに適用することが好適である。そのようなマルチコアプロセッサでは、監視装置は、第2処理装置または第1処理装置の異常を検知した場合に、異常発生を通知する信号を別のプロセッサへ送信する。信号を受信した別のプロセッサは、マルチコアプロセッサに対してリセット信号を送信する。従来のマルチコアプロセッサと別のプロセッサの場合、(1)監視装置に相当するコアが第2処理装置に相等するコアの異常を検知する。(2)監視装置に相当するコアが別のプロセッサへ異常を通知する。(3)別のプロセッサがマルチコアプロセッサに対してリセット信号を送信する。すなわち、異常検知からリセット信号送信まで3ステップが必要となる。その間に第1処理装置が本体のデューティ比とはかけ離れたデューティ比の駆動信号を出力してしまうおそれがある。本明細書が開示する技術をマルチコアプロセッサに適用すれば、処理は次の通りとなる。(1)監視装置に相当するコアが第2処理装置に相等するコアの異常を検知する。(2)監視装置に相当するコアが第1処理装置に相当するコアに対してデューティ比の切り換えを指令する。この場合、マルチコアプロセッサ内部の2ステップで第1処理装置は記憶されたデューティ比の駆動信号を出力し始めることになる。第2処理装置の異常検知後、直ちに、電流センサの計測値を使ったフィードバック制御から固定デューティの出力に切り替わる。
本明細書が開示する技術の詳細とさらなる改良は以下の「発明を実施するための形態」にて説明する。
実施例の制御装置が搭載される電気自動車のブロック図である。 実施例の制御装置の監視装置が行う制御のフローチャートである。 デューティ比とカウンタ値の時系列の変化の一例を示す表である。
図面を参照して実施例の制御装置10を説明する。まず、制御装置10が搭載されている電気自動車2について説明する。図1に、電気自動車2のブロック図を示す。実施例の電気自動車2は、バッテリ4と、インバータ6と、走行用モータ8と、制御装置10と、外部プロセッサ20を有している。バッテリ4は、例えばリチウム電池である。図1に示すように、インバータ6は、走行用モータ8に接続されている。インバータ6は、バッテリ4から双方向電圧コンバータ(不図示)を介して供給される直流電力を三相交流電力に変換して走行用モータ8に供給したり、走行用モータ8が発電した三相交流電力を直流電力に変換して双方向電圧コンバータ(不図示)を介してバッテリ4へ供給したりする。インバータ6は、主に2個のスイッチング素子の直列回路が3組並列に接続された既知の回路構成を有している。インバータ6の回路構成の詳細な説明は省略する。
続いて制御装置10について説明する。制御装置10は、電気自動車2のインバータ6を制御することで電気自動車2を走行させたり制動させたりする。具体的には、制御装置10は、不図示の上位コントローラから、電気自動車2のアクセル開度等の情報から得られる目標トルクを取得する。制御装置10は、目標トルク発生のためにインバータ6から走行用モータ8に流すべき目標電流値を決定する。制御装置10は、インバータ6を目標電流値に基づいて制御する。
制御装置10は、第1処理装置14と、第2処理装置16、監視装置18及び電流センサ12を有している。制御装置10は、インバータ6が走行用モータ8に供給する電流を電流センサ12で計測する。電流センサ12は、計測した電流値(以下、計測値と称する)を第1処理装置14に送信する。第1処理装置14は、計測値と上述した目標電流値との差分に基づいてデューティ比を決定する。第1処理装置14は、決定したデューティ比の駆動信号をインバータ6に出力する。インバータ6は、第1処理装置14から駆動信号を受け、駆動信号に基づいて走行用モータ8を駆動する三相交流を生成する。これにより、インバータ6が走行用モータ8に供給する電流値を目標電流値に近づけることができる。すなわち、走行用モータ8に目標トルクを発生させることができる。なお、この駆動信号は、決定されたデューティ比のPWM(Pulse Width Modulation)信号である。計測値が目標電流よりも低い場合は、第1処理装置14は、デューティ比を高くする。計測値が目標電流よりも高い場合は、第1処理装置14は、デューティ比を低くする。すなわち、第1処理装置14は、目標電流と計測値の差分がゼロに収束するようにインバータ6を制御する。別言すれば、制御装置10は、第1処理装置14を用いて、インバータ6の電流フィードバック制御を実行する。
また、第1処理装置14は、第1カウンタ14aを有している。第1カウンタ14aは、所定の周期(例えば、[2.5msec]毎)で第1カウンタ値を変更する。第1処理装置14は、上述したデューティ比と、デューティ比を決定したときの第1カウンタ値を監視装置18へ送信する。監視装置18は、第1処理装置14から受信したデューティ比と、第1カウンタ値を関連付けて記憶する。詳細は後述するが、監視装置18は、第1カウンタ値によって、記憶しているデューティ比を識別する。監視装置18は、前回の第1カウンタ値と、今回の第1カウンタ値が同じである場合に、第1処理装置14に異常が発生したと判断する。
第2処理装置16について説明する。第2処理装置16は、電流センサ12から所定の周期(例えば、[2.5msec]毎)で信号を受信している。この信号は、電流センサ12に異常が発生した場合に第2処理装置16に異常発生を知らせるための異常発生フラグである。第2処理装置16は、所定の周期で信号を受信し、異常発生フラグを受信した場合に、電流センサ12に異常が発生したことを検知する。第2処理装置16は、電流センサ12から異常発生フラグを受信した場合に、電流センサ12に異常が発生したことを示す信号を監視装置18に送信する。第2処理装置16から電流センサ12に異常が発生したことを示す信号を受信した監視装置18は、第1処理装置14にデューティ比を前回値に保持することを指示する信号を送信する。監視装置18からデューティ比を前回値に保持することを指示する信号を受信した第1処理装置14は、差分に基づくデューティ比の決定を停止し、デューティ比を前回値に保持する。以後、第1処理装置14は、保持したデューティ比の駆動信号を所定の周期毎に出力し続ける。このように、第2処理装置16は、この異常判定フラグによって電流センサ12の異常の有無を監視しており、異常発生を検知した場合に、監視装置18に信号を送信することでデューティ比を前回値に保持する。なお、上述した処理は、第2処理装置16が電流センサ12の異常を検知した場合に、他の処理に優先して実行される。すなわち、第2処理装置16は、電流センサ12に異常が発生した場合に、2.5[msec]毎の周期で上述した処理を実行することができる。
また、第2処理装置16は、第2カウンタ16aを有している。第2カウンタ16aは、所定の周期(例えば、2.5[msec]毎)で第2カウンタ値を変更する。監視装置18は、第2処理装置16の第2カウンタ値を、2.5[msec]毎に読み出す。監視装置18は、前回の第2カウンタ値と、今回の第2カウンタ値が同じである場合に、第2処理装置16に異常が発生したと判断する。
ここで、第2処理装置16に異常が発生した場合に、制御装置10に起こり得る問題について説明する。先に述べたように、第2処理装置16は、電流センサ12の異常が発生した場合に、[2.5msec]周期の異常発生フラグを受信して電流センサ12に異常が発生したことを検知する。ここでは、例えば電流センサ12が第2処理装置16に正常であることを示す信号を送信した後であって次の信号を送信する前に、電流センサ12に異常が発生した場合について説明する。この場合、電流センサ12から異常発生フラグを受信する前に、さらに第2処理装置16に異常が発生すると、異常が発生した第2処理装置16は、上述した監視装置18を介してデューティ比を前回値に保持させるための処理が実行できない。そのため、第1処理装置14は、異常が発生した電流センサ12の電流値を用いてフィードバック制御を継続する。
また、先に述べたように、(1)監視装置18は、第2カウンタ値を2.5[msec]毎に読み出すことで、第2処理装置16の異常発生を検知する。すなわち、監視装置18が第2カウンタ値から第2処理装置16の異常発生を検知するまでには電流センサ12の異常発生から第2カウンタ値を読み出すまでの時間を要する。また、監視装置18は、さらに、(2)外部プロセッサ20に第2処理装置16の異常発生を示すフロー異常フラグを送信し、(3)フロー異常フラグを受信した外部プロセッサ20が監視装置18を介して第1処理装置14にリセット信号を発信し、リセット信号を受けた第1処理装置14は、自身のCPU(中央演算装置)をリセットする。
電気自動車2におけるインバータ6の電流のフィードバック制御が行われる周期は、非常に短い。具体的には、例えば[100μsec]毎にインバータ6の電流のフィードバック制御が行われる。そのため、上述した(1)~(3)の処理が行われている間に、異常が発生した電流センサ12からフィードバックされた電流値に基づいて、デューティ比が本来の正しい値から大きく外れてしまうおそれがある。このように正しくないデューティ比がインバータ6に送信されることを防止するため、本明細書が開示する制御装置10の監視装置18が行う制御について、以下、説明する。
図2を用いて制御装置10の監視装置18が行う制御について説明する。監視装置18は、制御装置10を搭載する電気自動車2のアクセルが踏まれ、不図示の上位コントローラから目標トルクが制御装置10に送信された場合に、図2に示す制御を開始する。まず、監視装置18は、第1処理装置14が出力したデューティ比と第2カウンタ値Nを記憶する(ステップS2)監視装置18は、この第2カウンタ値Nを前回に読み出した第2カウンタ値と比較し、更新されているかを判断する(ステップS4)。具体的には、今回読み出した第2カウンタ値Nが、前回に読み出した第2カウンタ値N-1から変更されている場合には(ステップS4:YES)、先に述べたように監視装置18は、第2処理装置16に異常は発生していないと判定する。
一方、前回に読み出した第2カウンタ値もNであり、第2カウンタ値Nが更新されていない場合には(ステップS4:NO)、第2カウンタ値の更新時間以下であるかを判断する(ステップS6)。ここで、第2カウンタ値が更新される周期と、監視装置18が第2カウンタ値を読み出す周期は非同期である。例えば、第2カウンタ値の変更周期と、第2カウンタ値の読み出し周期がともに2.5[msec]毎である場合、第2カウンタ値が変更されない2.5[msec]の間に監視装置18が第2カウンタ値を2度読み出すことも起こりえる。第2カウンタ値の更新時間前に、監視装置18が同じ第2カウンタ値を2度読み出した場合は、第2処理装置16に異常が発生していなくても第2カウンタ値は更新されない。このような場合に、第2カウンタ値に異常が発生したと検知してしまうことを防止するため、監視装置18は、第2カウンタ値の更新時間以下であるかを判断し、更新時間以下の場合には(ステップS6:YES)、第2処理装置16に異常は発生していないと判定する。
一方、第2カウンタの更新時間が経過している場合(ステップS6:NO)には、監視装置18は、第2処理装置16に異常が発生したと判定する。監視装置18は、フロー異常フラグをONにする(ステップS8)。このフロー異常フラグは、外部プロセッサ20に第2処理装置16の異常発生を知らせる信号である。先に述べたように、このフロー異常フラグにより、外部プロセッサ20は、監視装置18にリセット信号を送信する。リセット信号を受信した監視装置18は、第1処理装置14にリセット信号を送信する。リセット信号を受信した第1処理装置14は、デューティ比をリセットする。すなわち、監視装置18は、第1処理装置14に対して、差分に基づくデューティ比の決定を停止させる処理を実行する。
上述したデューティ比をリセットするための処理を実行するとともに、監視装置18は、第2カウンタ値N-1に対応するデューティ比を特定する(ステップS10)。第2カウンタ値N-1は、電流センサ12の異常発生前に記憶した第2カウンタ値である。ここでは、前回に読み出した第2カウンタ値Nと、今回読み出した第2カウンタ値Nが同じであるため、電流センサ12の異常発生前に記憶した第2カウンタ値は、前々回に読み出した第2カウンタ値であるN-1となる。先に述べたように、監視装置18は、第2カウンタ値とデューティ比を関連付けて記憶している。このため、電流センサ12の異常発生前に記憶した第2カウンタ値N-1に対応するデューティ比を特定することができる。
監視装置18は、特定した第2カウンタ値N-1に対応するデューティ比を第1処理装置14に送信する(ステップS12)。これにより、電流センサ12に異常が発生する前のデューティ比を用いて第1処理装置14は、インバータ6を制御する。すなわち、制御装置10は、(1)第2処理装置16の異常を検知した監視装置18が、外部プロセッサ20にフロー異常フラグを送信すると同時に、(2)第1処理装置14に対して、第2処理装置16の異常発生前のデューティ比に切換える。制御装置10は、(1)、(2)の2ステップで第1処理装置14のデューティ比を異常発生前の値に戻すことができる。すなわち、上述した(1)~(3)の3ステップを要する外部プロセッサ20のリセット信号よりも早く、第1処理装置14のデューティ比を正常な値に戻すことができる。
このように、本明細書が開示する制御装置10は、第2処理装置16で異常が発生した場合に、2ステップでデューティ比を正常に戻すことができる。すなわち、異常が発生した電流センサ12の値により、周期の短いフィードバック制御が進むのを防止することができる。別言すれば、正しくない電流計測値に基づいたデューティ比の駆動信号がインバータ6へ送られてしまうのを防止することができる。
図3を用いて、監視装置18が第2カウンタ値を読み出す周期を、第2カウンタ値を変更する周期より長い別の周期とした場合における、電流センサ12及び第2処理装置16に異常が発生した場合の、デューティ比の特定方法の一例について説明する。図3は、第1処理装置の第1カウンタ値と、デューティ比、第2処理装置の第2カウンタ値を時系列の変化を表す。紙面左側の1列は、時刻を示している。また、紙面中央部の2列は、第1処理装置14の第1カウンタ値と出力したデューティ比を示している。紙面右側には、第2処理装置16の第2カウンタ値が示されている。各時刻の間隔は、第2カウンタ値が値を変更する間隔である。理解を助けるために、時刻t1の行には、第1カウンタ値5、デューティ比50、第2カウンタ値N-1と並べられているが、第1処理装置14と第2処理装置16は非同期で処理をしている。
図3では、理解を助けるために、監視装置18が読み出す第2カウンタ値の行をハッチングしている。図3に示すように、時刻t1、t3、t5、t7で監視装置18が第2カウンタ値を読み出している。監視装置18は、第2カウンタ値と同時に、第1処理装置14の第1カウンタ値とデューティ比を読み出す。例えば時刻t1では、監視装置18は、第1カウンタ値5とデューティ比50と、第2カウンタ値N-1を読み取り、関連付けて記憶する。
その後、第1処理装置14は、電流センサ12(図1参照)の電流値からデューティ比を60、70と変化させるとともに、第1カウンタ値も6、7と変更する。第2処理装置16は、第2カウンタ値をN-1からNに変更する。ここで、時刻t2の途中で電流センサ12と、第2処理装置16に異常が発生した場合について説明する。時刻t3となり、監視装置18は、第1カウンタ値7と、デューティ比70と、第2カウンタ値Nを読み出す。時刻t2からt3で、異常が発生した第2処理装置16は、第2カウンタ値Nを変更していない。しかし、監視装置18は、第2カウンタ値が前回読み出したN-1からNに変更されているため、第2処理装置16に異常が発生したとは判定しない。その後、時刻がt4となり、第1処理装置14は、異常が発生した電流センサ12の電流値に基づいて、デューティ比を80として出力する。第2処理装置に異常が発生した、第2カウンタ値は、変更されない。
時刻がt5となり、監視装置18は、第1カウンタ値9と、デューティ比90と、第2カウンタ値Nを読み出す。監視装置18は、第2カウンタ値Nが前回(すなわち、時刻t3)に読み出した値と同じであるため、第2処理装置16に異常が発生したと検知する。第2処理装置16の異常を検知した監視装置18は、前々回(すなわち、時刻t1)に読み出した第2カウンタ値N-1に対応する第1カウンタ値5のデューティ比50を特定する。監視装置18は、特定されたデューティ比50を第1処理装置14に送信し、第1処理装置14が、異常が発生した電流センサ12から電流値をフィードバックして決定したデューティ比90と切換える。このように、制御装置10は、監視装置18が第2カウンタ値を読み出す周期を変更しても、監視装置18により、異常が発生した電流センサ12のフィードバックにより第1処理装置14が正しくないデューティ比を出力するのを防止することができる。その後、時刻t7では、監視装置18は、第1処理装置14から異常発生前の第1カウンタ値5とデューティ比50を読み出す。また、監視装置18は、第2処理装置から異常発生前の第2カウンタ値N-1を読み出す。
また、本明細書が開示する技術は、第1処理装置14と第2処理装置16と監視装置18のそれぞれが、1つのプロセッサ・パッケージに3個のコアが収容されているマルチコアプロセッサの3個のコアのそれぞれで実現されているマルチコアプロセッサに適用してもよい。そのようなマルチコアプロセッサでは、第2処理装置16の異常を検知した場合に、上述したように監視装置18を用いてマルチコアプロセッサ内部の2ステップでデューティ比を正常に戻すことができる。
本実施例の留意点を以下に述べる。本明細書が開示する制御装置10は、第1カウンタ値と第2カウンタ値を関連付けることで第2カウンタ値とデューティ比を関連付けている。本明細書が開示する技術では、第1カウンタ値は必須の構成要素ではない。第2カウンタ値とデューティ比の関連付けは、例えば、第1処理装置14のデューティ比処理と、第2処理装置の処理の時刻同期をとることで、デューティ比と第2カウンタ値を関連付けてもよい。
また、監視装置18が第2カウンタ値を読み出す周期によっては、図2のステップS6に示す第2カウンタの更新時間以下かの判断は、省略することができる。具体的には、監視装置18の第2カウンタ値を読み出す周期が、第2カウンタの更新時間よりも長い場合には、この処理は省略してもよい。
実施例の監視装置18は、前回に読み出した第2カウンタ値と今回読み出した第2カウンタ値が同じであった場合、第1処理装置14に対して、前々回に読み出した第2カウンタ値に対応付けられたデューティ比の駆動信号を出力させる。図2のステップS6の処理が意味するところは次の通りである。すなわち、「今回読み出した第2カウンタ値」は、第2カウンタ値を前回に読み出したときから、第2カウンタ値の更新周期を経過した後に読み出した第2カウンタ値を意味する。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:電気自動車
4:バッテリ
6:インバータ
8:走行用モータ
10:制御装置
12:電流センサ
14:第1処理装置
16:第2処理装置
16a:カウンタ
18:監視装置
20:外部プロセッサ

Claims (1)

  1. 走行用モータに接続されたインバータを制御する制御装置であって、
    前記インバータが前記走行用モータに供給する電流を計測する電流センサと、
    前記電流センサの計測した電流値と目標電流値との差分に基づいてデューティ比を決定するとともに、決定した前記デューティ比の駆動信号を前記インバータに出力する第1処理装置と、
    前記電流センサの異常の有無を監視するとともに、第1の周期でカウンタ値を更新するカウンタを有する第2処理装置と、
    前記第1の周期よりも長い第2の周期で前記カウンタ値を読み出して前記第2処理装置の異常を監視するとともに、前記第1処理装置が決定した前記デューティ比と、当該デューティ比を決定した時点における前記カウンタ値と、を記憶する監視装置と、
    を備えており、
    前記監視装置は、
    前回読み出したカウンタの値と今回読み出した前記カウンタの値が同じであった場合、前記第1処理装置に対して、前記差分に基づくデューティ比の決定を停止させるとともに、
    前々回に読み出した前記カウンタ値に対応付けられた前記デューティ比の駆動信号を出力させる、
    制御装置。
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