JP7275523B2 - 信号制御装置 - Google Patents
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Description
上記高度道路交通システムの一部を成す通信システムは、インフラ側の無線通信装置である複数の路側通信機と、各車両に搭載される無線通信装置である複数の車載通信機とによって構成される。
路側通信機は、信号情報を生成するために、信号灯器を制御する交通信号制御機(信号制御装置)にアクセスし、信号灯器における灯色の切り替え制御に関する情報を取得する必要がある。
このため、信号制御機の管理者以外の事業者が交通信号制御機にアクセスし、灯色の切り替え制御に関する情報を取得するのは一般的に困難である。
このため、灯色切替信号を交通信号制御機から適切に出力するための方策が望まれる。
[実施形態の概要]
(1)一実施形態である信号制御装置は、信号灯器の灯色を切り替える信号制御装置であって、前記信号灯器に電力を供給する灯器駆動部と、前記灯器駆動部をスイッチングして前記信号灯器の灯色を切り替える制御部と、前記信号灯器の灯色切替信号を外部装置に出力するための出力端子と、前記灯器駆動部、前記制御部及び前記出力端子を収容する筐体と、を備え、前記筐体には、前記出力端子を外部へ露出させる開口と、前記開口を閉塞する開閉扉と、前記開閉扉を施錠する施錠機構と、が設けられている。
以上のように、上記構成によれば、信号灯器の灯色切替信号を適切に出力することができる。
この場合、既存の本体扉に開口を設けることができる。
この場合、外部装置の運用者は施錠機構を解錠することで出力端子にアクセスできる一方、不特定の者が出力端子を利用するのを防止することができる。
この場合、外部装置を介してさらに他の外部装置へ信号灯器の灯色切替信号を出力することができる。
以下、好ましい実施形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、以下に記載する各実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
図1は、路側通信機が設置された交差点の一例を示す図である。
図1中、交差点Jには、路側通信機2と、交通信号機6とが設置されている。
路側通信機2は、例えば、高度道路交通システム(ITS)における無線通信システムを構成する通信装置であり、その周囲を走行する車両Vに搭載された車載通信機12との間で無線通信(路車間通信)を行う機能を有している。
路側通信機2が与える支援情報には、自機2が設置されている交差点Jの交通信号機6における信号灯器の灯色の切り替えのタイミングを示す信号情報が含まれる。信号情報には、自機2が設置されている交差点Jの交通信号機6における信号灯器の各灯色の灯色開始時刻及び灯色継続時間といった灯色の切替予定時刻を示す情報や、現在の灯色の残時間を示す情報等が含まれる。
交通信号制御機10(信号制御装置)は、各信号灯器8との間を接続する信号線8aによって各信号灯器8へ電力を供給し、各信号灯器8における点灯、消灯を制御し灯色を切り替える。
一方、路側通信機2は、交通信号機6を管理する管理者以外の事業者(例えば、高度道路交通システムを運用する運用者)が管理する。つまり、交通信号機6を管理する者と、路側通信機2を管理する者とが異なっている。
交通信号機6の交通信号制御機10は、電源部10aと灯器駆動部10bと、制御部10cとを備えている。
電源部10aは、例えば、商用電源(図示せず)に接続され、交通信号制御機10において必要な電力を当該交通信号制御機10の各部に供給する。
灯器駆動部10bは、複数の半導体リレー(図示せず)を備えており、各信号灯器8の灯色それぞれに対応する信号灯へ個別に供給される電力をオン/オフ(スイッチング)する機能を有する。
なお、図2では、信号灯器8を一つだけ示したが、灯器駆動部10bには、交通信号機6が有する各信号灯器8が接続される。
制御部10cの前記記憶部には、時限表14が記憶されている。時限表14は、信号灯器8の灯色の切り替えタイミングを定めるために用いる信号制御パラメータである。
制御部10cは、灯器駆動部10bを制御することで、各信号灯器8の灯色の制御を行う。
制御部10cは、信号制御パラメータである時限表14に従って、各信号灯器8の灯色について定周期制御を行う。
つまり、本実施形態の交通信号制御機10は、時限表14に従って単独で動作する地点制御が採用されている。
制御部10cは、灯色切替信号をコネクタ20から出力する。灯色切替信号は、交通信号機6における灯色の切替タイミングを示す信号であり、例えば、灯器駆動部10bのオン/オフ動作を制御するために当該灯器駆動部10bへ与えるスイッチング信号でもよいし、現在の灯色の残時間を示す情報を含む信号や、各灯色の切替予定時刻を示す情報を含む信号であってもよく、これら信号のうち少なくともいずれか一方を含む。
主筐体16a内には、上述の電源部10a、灯器駆動部10b、及び制御部10cが収容されている。
副筐体16bは、主筐体16aの一面16a1に固定されている。
コネクタ20は、副筐体16bの内部に設けられている。
コネクタ20から出力される灯色切替信号は、コネクタ24、及び接続線22を介して路側通信機2の処理装置等へ与えられる。
通信部30は、アンテナ30aを有しており、車載通信機12との間の無線通信を行う機能を有する。
処理装置32は、CPUや、記憶部等を備えたコンピュータにより構成されており、路側通信機2が有する機能を実現するための各種処理を実行する。
処理装置32には、接続線22が接続される。よって、接続線22を介して路側通信機2に与えられる制御部10cからの出力である灯色切替信号は、処理装置32に与えられる。
処理装置32は、灯色切替信号に基づいて、路側通信機2として実行すべき各種処理を行う。
例えば、処理装置32は、制御部10cからの灯色切替信号に基づいて信号情報を生成し、生成した信号情報を車載通信機12へ送信する処理を行う。
これにより、路側通信機2を介して、他の装置へ制御部10cから出力される灯色切替信号を与えることができる。
よって、他の装置が、灯色切替信号を利用して車載通信機12へサービスを提供する装置である場合、路側通信機2に与えられた灯色切替信号をより有効に活用することができる。
図3は、交通信号制御機10の筐体16を示す外観図である。
上述のように、筐体16は、電源部10a、灯器駆動部10b、及び制御部10cを収容する主筐体16aと、センサ18及びコネクタ20を収容する副筐体16bとを含む。
前面扉62を開くと、主筐体16aの内部に収容された電源部10a、灯器駆動部10b、及び制御部10cにアクセスすることができる。
前面扉62には、施錠装置64が設けられている。施錠装置64は、交通信号機6の管理者のみにより施錠又は解錠される。
このため、交通信号機6の管理者のみが施錠装置64を施錠又は解錠することができる。
副筐体16bの内部に収容されたコネクタ20は、開口66から筐体外部へ向けて露出するように設けられている。
つまり、開口66は、コネクタ20を筐体外部へ露出させている。
これにより、コネクタ20は、開閉扉68を開けることで、路側通信機2から延びる接続線22のコネクタ24と接続可能とされている。
また、開口66は、副筐体16bの内部を目視可能に設けられており、開閉扉68を開けることで、内部の状態を確認することができる。
路側通信機2を運用する運用者は、センサ18の出力を取得するために、交通信号制御機10のコネクタ20を外部へ露出させる必要がある。
このため、路側通信機2を運用する運用者が施錠装置70を施錠又は解錠することができる。
本実施形態は、筐体16が、筐体本体72と、筐体本体72の前面に設けられた本体扉74とを備え、この本体扉74にコネクタ20を筐体外部へ露出させる開口76が設けられている点において上述の実施形態と相違している。
筐体本体72の前面には、開口78が設けられている。
本体扉74は、開口78を開閉可能に塞ぐ。本体扉74を開くと、主筐体16aの内部に収容された各部にアクセスすることができる。
本体扉74にも、上記実施形態と同様、施錠装置80が設けられている。施錠装置80は、交通信号機6の管理者のみにより施錠又は解錠される。
筐体本体72の内部に収容されたコネクタ20は、開口76から筐体外部へ向けて露出するように設けられており、開口76は、コネクタ20を筐体外部へ露出させている。
開口76の縁部76aには、コネクタ20にコネクタ24を接続し本体扉74及び開閉扉82を閉じたときに接続線22を筐体外部へ導く孔部76bが設けられている。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。
上記実施形態では、開口66及び開閉扉68を副筐体16bの前面に設けた場合を例示したが、開口66及び開閉扉68は、副筐体16bの側面や上下面に設けられていてもよい。また、図4中の本体扉74も同様であり、筐体本体72の側面や上下面に設けられていてもよい。
2 路側通信機
6 交通信号機
8 信号灯器
10 交通信号制御機(信号制御装置)
10a 電源部
10b 灯器駆動部
10c 制御部
12 車載通信機
14 時限表
16 筐体
16a 主筐体
16a1 一面
16b 副筐体
18 センサ
20 コネクタ
21 接続線
22 接続線
24 コネクタ
26 コネクタ
30 通信部
30a アンテナ
32 処理装置
34 中継装置
60 開口
62 前面扉
64 施錠装置
66 開口
66a 縁部
66b 孔部
68 開閉扉
70 施錠装置
72 筐体本体
74 本体扉
76 開口
76a 縁部
76b 孔部
78 開口
80 施錠装置
82 開閉扉
84 施錠装置
Claims (1)
- 信号灯器の灯色を切り替える信号制御装置であって、
前記信号灯器に電力を供給する灯器駆動部と、
前記灯器駆動部をスイッチングして前記信号灯器の灯色を切り替える制御部と、
前記信号灯器の灯色切替信号を外部装置に出力するための出力端子と、
前記灯器駆動部、前記制御部及び前記出力端子を収容する筐体と、を備え、
前記筐体には、
前記出力端子を外部へ露出させる開口と、前記開口を閉塞する開閉扉と、前記開閉扉を施錠する施錠機構と、が設けられ、
前記開口の縁部には、前記出力端子に接続される接続線を前記筐体の外部へ導く孔部が設けられている
信号制御装置。
Priority Applications (1)
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