JP7275149B2 - 離間した上方膨出ランド部分を伴うランドを有する切削インサート、及び切削インサートを備える非回転切削工具 - Google Patents

離間した上方膨出ランド部分を伴うランドを有する切削インサート、及び切削インサートを備える非回転切削工具 Download PDF

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Description

本出願の主題は、切削インサートのためのチップ制御構成に関する。そのような構成は、特に、旋削動作のために構成した切削インサート上に形成されることができる。
切削インサートは、金属加工作業から生じた削りくず及び破片の流れ、並びに/又はこれらの形状及びサイズを制御するチップ制御構成を備えることができる。
そのようなチップ制御構成は、通常、インサートの切れ刃の近くに位置する凹部及び/又は突出部を含む。凹部及び/又は突出部に遭遇すると、金属チップを特定の形状で生成することができ、次に、チップを凹部及び/又は突出部から取り除くことができる。
溝入れ切削作業のための様々なチップ制御構成は、米国特許第7,665,933号、米国特許第9,168,588号、米国特許第9,579,727号及び欧州特許第0781181号で開示されている。
本出願の主題の第1の態様によれば、切削インサートを提供し、切削インサートは、
対向する前方向から後方向への方向を規定する切削部分長軸と、切削部分の上面視において切削部分長軸に直交して向けられ、送り方向を規定する切削部分横軸とを有する切削部分を備え、切削部分は、
上向きすくい面と、前向き前切削部分面と、送り方向を向く逃げ面との交線に形成される切削部分コーナと、
すくい面と逃げ面との交線に形成される切れ刃と、
すくい面上に位置し、切れ刃に沿って延在し、切れ刃から凹形に離れて延在するランドと、
すくい面におけるチップ制御構成と、を備え、チップ制御構成は、
すくい面から突出し、ランドから離間し、切削部分の後部分から前部分に向かう方向で延在する細長い突出部と、
すくい面から突出し、互いに離間し、前切削部分面から離間する複数の細長い突起部と、を備え、各突起部は、突出部から切れ刃まで突出し、このため、ランドは、複数の離間した上方膨出ランド部分を備える。
本出願の主題の第2の態様によれば、非回転切削工具を提供し、非回転切削工具は、
上記した種類の切削インサートと、
インサートポケットを備えるインサートホルダと、を備え、
切削インサートは、インサートポケット内に取り外し可能に保持される。
上記は概要であり、以下で説明する特徴は、本出願の主題にあらゆる組合せで適用可能であり得、例えば、以下の特徴のいずれかは、切削インサート及び/又は切削工具に適用可能であり得ることを理解されたい。
隣接し合う膨出ランド部分の各対は、非膨出ランド部分によって離間させることができる。膨出ランド部分のそれぞれにおける切れ刃のランド傾斜角度は、ある膨出ランド傾斜角度を形成する。非膨出ランド部分のそれぞれにおける切れ刃のランド傾斜角度は、ある非膨出ランド傾斜角度を形成する。膨出ランド傾斜角度は、所与の膨出ランド部分において、膨出ランド部分に隣接する非膨出ランド部分における非膨出ランド傾斜角度より大きくてよい。
所与の膨出ランド部分における膨出ランド傾斜角度は、膨出ランド部分に隣接する非膨出ランド部分における非膨出ランド傾斜角度よりも5°以下だけ大きい。
膨出ランド傾斜角度は、前切削部分面から離れる方向で増大する値のパターンを辿ることができる。
膨出ランド傾斜角度は、20°以上であり、40°以下とすることができる。
非膨出ランド傾斜角度は、5°以上であり、30°以下とすることができる。
複数の突起部は、同一でなくてよい。
切削部分横軸に直交し、複数の突起部に交差する横断送り平面において、複数の突起部は、前切削部分面から離れる後方向で高さが増大するパターンを辿ることができる。
突出部は、チップ形成溝によってランドから離間させることができ、チップ形成溝は、前切削部分面から離れる後方向で波形になっている。
突出部は、前切削部分面からの距離が増大するにつれて、切れ刃からの距離を増大させることができる。
突出部の最前部分は、切削部分コーナに向かう方向で延在させることができる。
突出部の最後部分は、突出部長手方向軸に沿って長手方向に延在させることができる。切削部分の上面視において、突出部長手方向軸は、切削部分長軸に対してある突出部角度を形成する。突出部角度は、5°以上、15°以下とすることができる。
突出部は、2つの突出部脇面と、突出部の幅方向で2つの突出部脇面の間に延在する、中心に配設された突出部隆起面と、を備えることができ、突出部隆起面は、幅方向断面において2つの突出部脇面よりも高い。
切削部分の上面視において、突出部隆起面は、切削部分長軸と切れ刃との間に位置することができる。
切削部分の上面視において、突出部隆起面は、突出部隆起面が後方向に延在するにつれて、切削部分長軸よりも切れ刃に近い状態から、切れ刃よりも切削部分長軸に近い状態に移行する。
突出部隆起面は、複数の突出部頂部分と少なくとも1つの突起部谷部分とを備えることができ、突出部頂部分の各隣接する対は、それぞれの突出部谷部分によって離間し、各突出部頂部分は、各突出部頂部分に隣接する突出部谷部分よりも高い。各突起部は、突出部頂部分のそれぞれから延在させることができる。
複数の突出部頂部分は、前切削部分面から離れる後方向で高さが増大するパターンを辿ることができる。
複数の突出部頂部分は、上方向で見ると切れ刃の上に位置することができる。
各突起部は、突起部長手方向軸に沿って延在させることができる。切削部分の上面視において、各突起部長手方向軸は、切削部分長軸に対してある突起部角度を形成する。突起部角度は、0°以上、30°以下とすることができる。
切削部分の上面視において、突起部長手方向軸は、互いに平行とすることができる。
突起部長手方向軸の1つを含み、すくい面及び逃げ面に交差する突起部軸平面で取った断面視において、突起部の中心部分は、凹形輪郭を有することができる。
突起部長手方向軸の1つに直交し、突起部に交差する突起部径方向平面で取った断面視において、突起部の中心部分は、凸形輪郭を有することができる。
切削部分の上面視において、切れ刃は、まっすぐであってよい。
切削部分の側面視において、切れ刃は、まっすぐでなくてよい。
切削部分の側面視において、切れ刃は、複数の切れ刃頂部及び少なくとも1つの切れ刃谷部によって形成される波形輪郭を有することができ、各切れ刃頂部は、膨出ランド部分のそれぞれに形成される。
ランドは、凸形湾曲ランド部分を備えることができ、凸形湾曲ランド部分は、切れ刃の方向で延在し、切れ刃から離れる方向で凸形に湾曲する。
凸形湾曲ランド部分は、切れ刃から離間させることができる。
凸形湾曲ランド部分は、凸形湾曲ランド半径によって規定することができ、凸形湾曲ランド半径は、切れ刃に沿って変動させることができる。
切削部分横軸は、送り方向とは反対の第2の送り方向を規定することができ、切削部分は、
すくい面と、前切削部分面と、第2の送り方向に面する第2の逃げ面との交線に形成される第2の切削部分コーナと、
すくい面と第2の逃げ面との交線に形成される第2の切れ刃と、
すくい面上に位置し、第2の切れ刃に沿って、第2の切れ刃から凹形に離れて延在する第2のランドと、を更に備えることができ、チップ制御構成は、
すくい面から突出し、第2のランドから離間し、切削部分の前部分に向かう方向で延在する細長い第2の突出部と、
すくい面から突出し、互いに離間し、前切削部分面から離間する複数の細長い第2の突起部と、を更に備えることができ、各第2の突起部は、第2の突出部から第2の切れ刃まで延在し、このため、第2のランドは、複数の離間した第2の膨出ランド部分を備える。
切削部分は、すくい面と前切削部分面との交線に形成される前切れ刃を更に備えることができ、切削部分の上面視において、前切れ刃は、ある前切れ刃長さを有し、前切れ刃長さは、切削部分長軸に直交する方向で切削インサートの最大幅寸法も規定する。
チップ制御構成は、切削部分長軸及び切削部分垂直軸を含む対称平面回りに鏡面対称を呈することができ、切削部分垂直軸は、切削部分長軸に直交し、逃げ面と第2の逃げ面との間に延在する。
本出願をより良好に理解し、本出願を実際にどのように実行し得るかを示すため、次に、添付の図面を参照する。
本出願の第1の実施形態による切削インサートの斜視図である。 切削部分を示す図1の詳細図である。 図2の切削部分の側面図である。 図3の詳細図である。 図2の切削部分の正面図である。 波形チップ形成溝及び仮想外挿ランド面を示す、図1の切削部分の断片化斜視図である。 図2の切削部分の上面図である。 断面線を示す目的のための、図6aに示す図と類似する図である。 図6bの線VII-VII及びVII’-VII’に沿って取った、重ねた断片化断面を示す概略図である。 図6bの線VIII-VIIIに沿って取った断片化断面図である。 図6bの線IX-IXに沿って取った断片化断面図である。 図6bの線X-Xに沿って取った断片化断面図である。 図6bの線XI-XIに沿って取った断片化断面図である。 本出願の第2の実施形態による切削部分の上面図である。 本出願による切削工具の斜視図である。
適切であると見なされる場合、符号は、対応又は類似する要素を示すため、図面の中で繰り返すことができる。
以下の説明では、本出願の主題の様々な態様を説明する。説明のために、特定の構成及び細部を十分詳細に示し、本出願の主題に対する完全な理解を提供する。しかし、本明細書で提示する特定の構成及び細部を伴わずに本出願の主題を実行し得ることも当業者には明らかであろう。
まず、本出願の第1の実施形態による切削インサート20を示す図1を参照されたい。切削インサート20は、典型的には、超硬合金製とすることができ、耐摩耗性材料で被覆することができる。図示するこの非限定的な例において、切削インサート20は、対向するインサート前面22及びインサート後面24と、インサート前面22とインサート後面24との間に延在するインサート外周面26とを含む。インサート外周面26は、インサート中心軸I回りに延在する。インサート中心軸Iは、切削インサート20が細長いように長手方向軸とすることができる。インサート中心軸Iは、インサート前面22及びインサート後面24に交差する。インサート外周面26は、インサート前面22及びインサート後面24を接続する、対向するインサート上面28とインサート底面30とを含む。インサート外周面26は、2つの対向するインサート側面、即ち、第1のインサート側面32A及び第2のインサート側面32Bを更に含み、第1のインサート側面32A及び第2のインサート側面32Bは、インサート前面22及びインサート後面24並びにインサート上面28及びインサート底面30を接続する。この非限定的な例において、切削インサート20は、インサートホルダ36のインサートポケット34(図13)内に弾性的に締め付けられるように構成され、したがって、締め付け部材(保持ねじ等)をインサートポケット34に受け入れる締め付け穴を伴わずに形成されることにも留意されたい。
図2を参照すると、切削インサート20は、切削インサート20に金属除去能力をもたらす切削部分38を含む。図示するこの非限定的な例において、切削インサート20は、切削インサート20の一端に位置するただ1つの切削部分38を有する。しかし、(例えば、切削インサート20が両端使用可能である場合、各端部に)2つの切削部分38、又は例えば、米国特許第8,939,684B2号に開示されるような、より多くの切削部分38があり得ることを理解されたい。
図2、図3、図4及び図6aを参照すると、切削部分38は、3つの相互に直交する軸、即ち、切削部分長軸A、切削部分垂直軸V及び切削部分横軸Fを有する。切削部分長軸Aは、前方向DFから後方向DRへの方向を規定する。本出願の主題のいくつかの実施形態によれば、切削部分垂直軸Vに沿って見た切削部分38の上面視において、切削部分長軸Aは、インサート中心軸Iに平行であり、インサート中心軸Iと位置合わせし得る。しかし、切削部分横軸Fに沿って見た切削部分38の側面図(即ち、図3)からわかるように、切削部分長軸A及びインサート中心軸Iは、横方向に互いに延在させることができる。切削部分垂直軸Vは、上方向DUから下方向DDへの方向を規定する。切削部分横軸Fは、少なくとも1つの送り方向Dを規定する。本出願の主題のいくつかの実施形態によれば、切削部分横軸Fは、送り方向Dの反対側の第2の送り方向D2も規定することができる。切削部分38は、切削部分長軸A及び切削部分垂直軸Vを含む対称平面Sを有する。
明細書及び特許請求の範囲全体にわたる用語「前」及び「後」の使用は、切削部分長軸Aの方向における、図3及び図6aの左(DF)及び右(DR)のそれぞれに向かう相対的な位置を指すことを了解されたい。同様に、明細書及び特許請求の範囲全体にわたる用語「上」及び「下」の使用は、切削部分垂直軸Vに平行な方向における、図3及び図4の上方及び下方それぞれの相対的な位置を指すことを了解されたい。最後に、明細書及び特許請求の範囲全体にわたる用語「送り方向」及び「第2の送り方向」の使用は、切削部分横軸Fに平行な方向における、図4の右及び左それぞれに向かう相対的な位置を指すことを了解されたい。
切削部分38は、インサート前面22上に形成した前切削部分面40を含む。前切削部分面40は、切削部分長軸Aによって交差され、前方向DFに面する。
切削部分38は、インサート上面28上に形成したすくい面42を含む。すくい面42は、切削部分垂直軸Vによって交差され、上方向DUに面する。
切削部分38は、第1のインサート側面32A上に形成した逃げ面44も含む。逃げ面44は、切削部分横軸Fによって交差され、送り方向Dに面する。本出願の主題のいくつかの実施形態によれば、切削部分38は、第2の側面32B上に形成した第2の逃げ面48を含むことができる。第2の逃げ面48は、切削部分横軸Fによって交差され、第2の送り方向D2に面する。切削部分垂直軸Vは、逃げ面44と第2の逃げ面48との間に延在する。したがって、対称平面Sは、逃げ面44と第2の逃げ面48との間に位置する。
切削部分コーナ46は、すくい面42と前切削部分面40と逃げ面44との交線に形成される。本出願の主題のいくつかの実施形態によれば、第2の切削部分コーナ50は、すくい面42と前切削部分面40と第2の逃げ面48との交線に形成することができる。
切削部分38は、すくい面42と逃げ面44との交線に形成された切れ刃52を含む。図6aを参照すると、本出願の主題のいくつかの実施形態によれば、切削部分38の上面視において、切れ刃52は、まっすぐであってよい。図3aを参照すると、切削部分38の側面視において、切れ刃52は、まっすぐでなくてよい。好ましくは、そのような側面視において、切れ刃52は、複数の切れ刃頂部54及び少なくとも1つの切れ刃谷部56によって形成される波形輪郭を有することができ、複数の切れ刃頂部54及び少なくとも1つの切れ刃谷部56は、切れ刃52に沿って互いに交互である。
図6aに戻ると、本出願の主題のいくつかの実施形態によれば、切削部分38は、すくい面42と第2の逃げ面48との交線に形成した第2の切れ刃58を含むこともできる。切削部分38の上面視において、第2の切れ刃58は、まっすぐであるが、切れ刃52と平行でなくてよい。
本出願の主題のいくつかの実施形態によれば、切削部分38は、すくい面42と前切削部分面40との交線に形成した前切れ刃60を含むことができる。したがって、前切れ刃60は、逃げ面として働くことができる。図4及び図6aに示すように、前切れ刃60は、切削部分横軸Fの方向で見ると、前切れ刃長さLを有する。切削部分38の上面視において、前切れ刃長さLは、加工物内で切削される溝の幅を規定し、切削部分38の最大幅も確立する。本出願の主題のいくつかの実施形態によれば、前切れ刃60は、2つの湾曲する前コーナ切れ刃62と、2つの前コーナ切れ刃62の間に延在する前中間切れ刃64とを含むことができる。前コーナ切れ刃62は、切削部分コーナ46及び第2の切削部分コーナ50のそれぞれに形成することができる。前中間切れ刃64は、2つの前コーナ切れ刃62のそれぞれよりも長くてよい。切削部分38の上面視において、前中間切れ刃64は、まっすぐであってよい。前切れ刃60は、仮想長手方向平面回りに鏡面対称とすることができ、仮想長手方向平面は、切削部分長軸Aを含み、インサート上面28及びインサート底面30を通過する。したがって、切削部分長軸Aは、切削部分38の上面視(即ち、切削部分垂直軸Vに沿って見たすくい面42の正面視)において、前切れ刃60を二等分し得る。切れ刃52及び第2の切れ刃58は、これらの両端で前切れ刃60と合流させることができる。
すくい面42は、ランド66を含む。ランド66は、切れ刃52を強化するように働く。ランド66は、切れ刃52に隣接する。ランド66は、切れ刃52に沿って延在する。図5を参照すると、ランド66上の任意の点は、接線T及びすくい平面Pによって規定されるランド傾斜角度θを有する。接線Tは、切削部分38の上面視において切れ刃52に直交し、ランド66に接線方向に接触し、すくい平面Pは、切削部分垂直軸Vに直交して向けられる。ランド66は、切れ刃52から凹形に離れて延在する。即ち、ランド66は、切れ刃52から上方に傾き、このため、ランド傾斜角度θは、0°よりも大きい。
本出願の主題のいくつかの実施形態によれば、すくい面42は、前ランド69を含むことができる。前ランド69は、前切れ刃60に隣接させることができる。前ランド69は、前切れ刃60に沿って、前切れ刃60から凹形に離れて延在させることができる。図6aを参照すると、前ランド69は、前ランド幅Wを有し、前ランド幅Wは、変動させることができる。好ましくは、前中間切れ刃64における前ランド幅Wは、前コーナ切れ刃62における前ランド幅Wより大きくてよい。
本出願の主題のいくつかの実施形態によれば、すくい面42は、第2の前ランド70を含むことができる。第2のランド70は、第2の切れ刃58に隣接させることができる。第2のランド70は、第2の切れ刃58に沿って、第2の切れ刃58から凹形に離れて延在させることができる。
切削部分38は、すくい面42にチップ制御構成72を含む。本出願の主題による切削インサート20は、そのようなチップ制御構成72を有する1つ又は複数の切削部分38と、チップ制御構成が一切ないか若しくは異なるチップ制御構成により形成される1つ又は複数の他の切削部分38とを備え得ることに理解されたい。チップ制御構成72は、金属加工作業から生じる削りくず及び破片の流れ並びに/又はこれらの形状及びサイズを制御することを目的とする。
図1~図6aを参照すると、チップ制御構成72は、細長い突出部74を含む。突出部74は、送り方向Dでチップを曲げるように働く。突出部74は、すくい面42から突出する。突出部74は、ランド66から離間する。図5に示すように、本出願の主題のいくつかの実施形態によれば、突出部74は、チップ形成溝78によってランド66から離間させることができ、チップ形成溝78は、前切削部分面40から離れる後方向DRで波形になっている(図7も参照)。
突出部74は、切削部分38の後部分から切削部分38の前部分に向かう方向で延在する。本出願の主題のいくつかの実施形態によれば、突出部74は、互いに合流する最前部分76aと最後部分76bとを含むことができる。突出部74の最後部分76bは、突出部74の長さの大部分(例えば、突出部74の長さの半分を超える)を形成することができる。
突出部74の最前部分76aは、切削部分コーナ46に向かう方向で延在させることができる。突出部74の最後部76bは、突出部74の最前部分76aの方向とは異なる方向で延在させることができる。突出部74の最後部分76bは、前切削部分面40に向かう方向で延在させることができる。突出部74は、前切削部分面40からの距離が増大するにつれて、切れ刃52からの距離を増大させることができる。突出部74の最後部76bは、突出部長手方向軸Cに沿って長手方向に延在させることができる。切削部分38の上面視において、突出部長手方向軸Cは、切削部分長軸Aに対してある突出部角度αを形成することができる。突出部角度αは、5°≦α≦15°の範囲とすることができる。突出部長手方向軸Cは、前切れ刃60に交差させることができる。好ましくは、突出部長手方向軸Cは、前中間切れ刃64に交差させることができる。
図10及び図11からわかるように、本出願の主題のいくつかの実施形態によれば、突出部74は、2つの突出部脇面74aと、突出部74の幅方向で2つの突出側面74aの間に延在する中心突出部隆起面74bとを含むことができる。突出部隆起面74bは、幅方向断面において2つの突出脇面74aより高くてよい。突出部74の最後部分76bにおける中心突出部隆起面74bは、突出部長手方向軸Cに沿って延在させることができる(切削部分38の上面視、即ち、図6aからわかる)。同じ上面視において、突出部隆起面74bは、突出部隆起面74bが後方向DRに延在するにつれて、切削部分長軸Aよりも切れ刃52に近い状態から、切れ刃52よりも切削部分長軸Aに近い状態に移行させることができる。
突出部長手方向軸Cを含む平面で取った断面図を示す図8を参照すると、本出願の主題のいくつかの実施形態によれば、突出部隆起部74bは、複数の突出部頂部分80と少なくとも1つの突出部谷部分82とを含むことができ、各対の隣接し合う突出部頂部分80は、それぞれの突出部谷部分82によって離間している。各突出部頂部分80は、突出部頂部分80に隣接する突出部谷部分82よりも高い。
本出願の主題のいくつかの実施形態によれば、複数の突出部頂部分80は、上方向DUで見ると切れ刃52の上に位置することができる。複数の突出部頂部分80は、前切削部分面40から離れる後方向DRで高さが増大するパターンを辿ることができる。少なくとも1つの突出部谷部分82は、上方向DUで見ると切れ刃52の上に位置することができる。
図1~図6aを参照すると、チップ制御構成72は、複数の細長い突起部84を含む。複数の突起部84は、切削部分長軸Aの方向でチップを曲げるように働く。複数の突起部84は、すくい面42から突出する。複数の突起部84は、互いに離間し、前切削部分面40から離間している。本出願の主題のいくつかの実施形態によれば、各突起部84は、突出部頂部分80のそれぞれから延在させることができる。複数の突起部84は、同一でなくてよい。横断送り平面FPにおける断面図を示す図9を参照されたい。横断送り平面FPは、切削部分横軸Fに直交し、複数の突起部84に交差する(切れ刃60を辿る第1の隆起領域は、突出部74の一部、特に、突出部74の最前部分76aであり、突起部84の1つではないことに留意されたい)。複数の突起部84は、前切削部分面40から離れる後方向DRで高さが増大するパターンを辿り得ることがわかる。
突起部長手方向軸PAの1つに直交し、突起部84に交差する突起部径方向平面P2で取った断面図を示す図9からわかるように、本出願の主題のいくつかの実施形態によれば、各突起部84は、2つの突起部脇面84aと、突起部84の幅方向で2つの突起部脇面84aの間に延在する中心突起部隆起面84bとを含むことができる。突起部隆起面84bは、幅方向断面において2つの突起部脇面84aより高くてよい。
図10は、突起部軸平面PIで取った断面図を示し、突起部軸平面PIは、突起部長手方向軸PAの1つを含み、すくい面42及び逃げ面44に交差する。本出願の主題のいくつかの実施形態によれば、各突起部84は、突起部最下点LPを含むことができる。突起部最下点LPは、ランド66から離間させることができる。突起部最下点LPは、切れ刃52と垂直方向で同じ高さとすることができる。
本出願の主題のいくつかの実施形態によれば、各突起部84は、突起部長手方向軸PAに沿って延在させることができる。切削部分38の上面視において、突起部長手方向軸PAは、互いに平行とすることができる。突起部長手方向軸PAは、それぞれの接線Tと一致しなくてよい。各突起部長手方向軸PAは、切削部分横軸Fに対してある突起部角度βを形成することができる。突起部角度βは、0°≦β≦30°の範囲とすることができる。図示する非限定的な例において、突起部角度βは、0°に等しい(即ち、突起部長手方向軸PA及び切削部分横軸Fは、互いに平行である)。
本出願の主題のいくつかの実施形態によれば、突起部軸平面PIにおいて、突起部84の中心部分は、凹形輪郭を有することができる。突起部最下点LPは、凹形輪郭に位置することができる。突起部径方向平面P2において、突起部84の中心部分は、凸形輪郭を有することができる。
各突起部84は、突出部74から延在する。そのような構成のために、切れ刃52に最も近い突出部脇面74aは、前切削部分面40から離れる後方向DRで波形にすることができる。
図5を参照すると、各突起部84は、切れ刃52まで延在する。即ち、各突起部84は、切れ刃52で終端する。したがって、各突起部84は、ランド66を越えて(又はランド66を介して)延在する。そのような構成のために、ランド66は、複数の離間する上方膨出ランド部分86を含む。隣接し合う膨出ランド部分86の各対は、非膨出ランド部分88によって離間される。ランド66は、すくい平面Pから上方向DUで見るとランド高さHを有し、ランド高さHは、切れ刃52に沿って変動する。具体的には、各膨出ランド部分86におけるランド高さHは、第1のランド高さH1を規定し、第1のランド高さH1は、膨出ランド部分86に隣接する非膨出ランド部分88におけるランド高さHによって規定される第2のランド高さH2よりも大きい。各切れ刃頂部54は、膨出ランド部分86のそれぞれに形成することができる。
図6bの線VII-VII及びVII’-VII’に沿って取った、重ねた断片化断面を有する概略図を示し、それぞれの断面に関連する2つの異なる接線T、T’も示す図7を参照すると、(膨出ランド部分86及び非膨出ランド部分88の両方における)ランド66は、切れ刃52の方向で延在する凸形湾曲ランド部分68を含むことができる。凸形湾曲ランド部分68は、切れ刃52から離れる方向でも凸形に湾曲する。したがって、凸形湾曲ランド部分68におけるランド傾斜角度θは、切れ刃52から離れる方向で低減させることができる。凸形湾曲ランド部分68は、切れ刃52から離間させることができる。凸形湾曲ランド部分68は、凸形湾曲ランド半径Rによって規定することができる。凸形湾曲ランド半径Rは、切れ刃56に沿って変動させることができる。
膨出ランド部分86のそれぞれにおける切れ刃52のランド傾斜角度θは、膨出ランド傾斜角度θ1を形成する。非膨出ランド部分88のそれぞれにおける切れ刃52のランド傾斜角度θは、非膨出ランド傾斜角度θ2を形成する。本出願の主題のいくつかの実施形態によれば、所与の膨出ランド部分86における膨出ランド傾斜角度θ1は、膨出ランド部分86に隣接する非膨出ランド部分88における非膨出ランド傾斜角度θ2よりも大きくてよい。したがって、切れ刃52におけるランド66の外挿によって規定される仮想外挿ランド面89を示す図5からわかるように、切れ刃52におけるランド傾斜角度θは、切れ刃52に沿って交互に増減するように変動させることができる。所与の膨出ランド部分86における膨出ランド傾斜角度θ1は、膨出ランド部分86に隣接する非膨出ランド部分88における非膨出ランド傾斜角度θ2より5°以下だけ大きくてよい。膨出ランド傾斜角度θ1は、20°≦θ1≦40°の範囲とすることができる。非膨出ランド傾斜角度θ2は、5°≦θ2≦30°の範囲とすることができる。
概して、ランド66は、ランド66が延在する面が凹向きから凸向きに変化するチップ形成溝78に移行する。しかし、膨出ランド部分86では、ランド66は、凸向きに移行することがないことに留意されたい。
本出願の主題のいくつかの実施形態によれば、チップ制御構成72は、細長い第2の突出部90を含むことができる。第2の突出部90は、すくい面42から突出させることができる。第2の突出部90は、切削部分38の前部分に向かう方向で延在させることができる。第2の突出部90は、第2のランド70から離間させることができる。
本出願の主題のいくつかの実施形態によれば、チップ制御構成72は、複数の細長い第2の突起部92を含むことができる。複数の第2の突起部92は、すくい面42から突出させることができる。複数の第2の突起部92は、互いに離間し、前切削部分面40から離間させることができる。各第2の突起部92は、第2の突出部90から第2の切れ刃58まで延在させることができる。各第2の突起部92は、第2の切れ刃58まで延在させることができる。各第2の突起部92は、第2のランド70を越えて(又は第2のランド70を介して)延在させることができる。したがって、図2からわかるように、第2のランド70は、複数の離間する第2の膨出ランド部分94を含むことができる。チップ制御構成72は、対称平面S回りに鏡面対称を呈することができる。同様に、切削部分38は、対称平面S回りに鏡面対称を呈することができる。
逃げ面44、切削部分コーナ46、切れ刃52、ランド66、突出部74、突起部84及び膨出ランド部分86に関連する特徴のいずれか又は全ては、第2の逃げ面48、第2の切削部分コーナ50、第2の切れ刃58、第2のランド70、第2の突出部90、第2の突起部92及び第2の膨出ランド部分94のそれぞれに適用し得ることを了解されたい。
図13を参照すると、本出願の第2の態様は、非回転切削工具96に関する。例えば、切削工具96は、フライス加工又は穴加工切削作業とは反対に、回転切削作業のために設計することができる。切削工具96は、切削インサート20とインサートホルダ36とを含む。インサートホルダ36は、インサートポケット34を含み、切削インサート20は、インサートポケット34内に取り外し可能に保持される。
次に、第2の実施形態を示す図13を参照されたい。この実施形態は、6mmに等しい幅(即ち、前切れ刃長さL)を有する溝入れ切削インサートに特に良好に働くことがわかっている。
本出願の主題の1つの特徴は、チップ制御構成72が、旋削方法、特に、溝入れ旋削方法に効果的であることがわかっていることに留意されたい。
本出願の主題の1つの特徴は、チップ制御構成72が、鋼鉄、ステンレス鋼、及びニッケル等の高温金属合金等の様々な金属加工物材料の切削に効果的であることがわかっていることに更に留意されたい。
本出願の主題の1つの特徴は、チップ制御構成72が、全幅溝入れ、部分(仕上げ)溝入れ、仕上げ旋削、及び旋削等の複数の用途に効果的であることがわかっていることにまた更に留意されたい。
本出願の主題は、ある程度の詳細まで説明しているが、以下で請求する本発明の趣旨又は範囲から逸脱することなく様々な代替形態及び修正形態を行い得ることを理解されたい。

Claims (26)

  1. 対向する前方向(D)から後方向(D)への方向を規定する切削部分長軸(A)、及び前記切削部分(38)の上面視において前記切削部分長軸(A)に直交して向けられ、送り方向(D)を規定する切削部分横軸(F)を有する切削部分(38)を備える切削インサート(20)であって、前記切削部分(38)は、
    上向きすくい面(42)と、前向き前切削部分面(40)と、前記送り方向(D)を向く逃げ面(44)との交線に形成される切削部分コーナ(46)と、
    前記すくい面(42)と前記逃げ面(44)との交線に形成された切れ刃(52)と、
    前記すくい面(42)上に位置し、前記切れ刃(52)に沿って延在し、前記切れ刃(52)から離れて凹形に延在するランド(66)と、
    前記すくい面(42)におけるチップ制御構成(72)と、を備え、前記チップ制御構成(72)は、
    前記すくい面(42)から突出し、前記ランド(66)から離間し、前記切削部分(38)の後部分から前部分に向かう方向で延在する細長い突出部(74)と、
    前記すくい面(42)から突出し、互いに離間し、前記前切削部分面(40)から離間する複数の細長い突起部(84)であって、各前記突起部(84)は、前記突出部(74)から前記切れ刃(52)まで延在し、このため、前記ランド(66)は、複数の離間した上方膨出ランド部分(86)を備える複数の細長い突起部(84)と、を備える、切削インサート(20)。
  2. 隣接し合う膨出ランド部分(86)の各対は、非膨出ランド部分(88)によって離間され、
    前記膨出ランド部分(86)のそれぞれにおける前記切れ刃(52)のランド傾斜角度(θ)は、膨出ランド傾斜角度(θ1)を形成し、
    前記非膨出ランド部分(88)のそれぞれにおける前記切れ刃(52)のランド傾斜角度(θ)は、非膨出ランド傾斜角度(θ2)を形成し、
    所与の膨出ランド部分(86)における前記膨出ランド傾斜角度(θ1)は、前記膨出ランド部分(86)に隣接する非膨出ランド部分(88)における前記非膨出ランド傾斜角度(θ2)よりも大きい、請求項1に記載の切削インサート(20)。
  3. 前記所与の膨出ランド部分(86)における前記膨出ランド傾斜角度(θ1)は、前記膨出ランド部分(86)に隣接する非膨出ランド部分(88)における前記非膨出ランド傾斜角度(θ2)よりも5°以下だけ大きい、請求項2に記載の切削インサート(20)。
  4. 前記膨出ランド傾斜角度(θ1)は、20°≦(θ1)≦40°の範囲である、請求項2又は3に記載の切削インサート(20)。
  5. 前記非膨出ランド傾斜角度(θ2)は、5°≦(θ2)≦30°の範囲である、請求項2又は3に記載の切削インサート(20)。
  6. 前記膨出ランド傾斜角度(θ1)は、前記前切削部分面(40)から離れる方向で増大する値のパターンを辿る、請求項2~のいずれか1項に記載の切削インサート(20)。
  7. 前記突出部(74)は、チップ形成溝(78)によって前記ランド(66)から離間し、前記チップ形成溝(78)は、前記前切削部分面(40)から離れる後方向(D)で波形になっている、請求項1~6のいずれか1項に記載の切削インサート(20)。
  8. 前記突出部(74)は、前記前切削部分面(40)からの距離が増大するにつれて、前記切れ刃(52)からの距離が増大する、請求項1~7のいずれか1項に記載の切削インサート(20)。
  9. 前記突出部(74)の最前部分(76a)は、前記切削部分コーナ(46)に向かう方向で延在する、請求項1~8のいずれか1項に記載の切削インサート(20)。
  10. 前記突出部(74)の最後部分(76b)は、突出部長手方向軸(C)に沿って長手方向に延在し、
    前記切削部分(38)の上面視において、前記突出部長手方向軸(C)は、前記切削部分長軸(A)に対してある突出部角度(α)を形成し、
    前記突出部角度(α)は、5°≦α≦15°の範囲である、請求項1~9のいずれか1項に記載の切削インサート(20)。
  11. 前記突出部(74)は、2つの突出部脇面(74a)と、前記突出部(74)の幅方向で前記2つの突出部脇面(74a)の間に延在する、中心に配設された突出部隆起面(74b)と、を備え、前記突出部隆起面(74b)は、幅方向断面において前記2つの突出部脇面(74a)よりも高い、請求項1~10のいずれか1項に記載の切削インサート(20)。
  12. 前記切削部分(38)の上面視において、前記突出部隆起面(74b)は、前記切削部分長軸(A)と前記切れ刃(52)との間に位置する、請求項11に記載の切削インサート(20)。
  13. 前記切削部分(38)の上面視において、前記突出部隆起面(74b)は、前記突出部隆起面(74b)が前記後方向(D)に延在するにつれて、前記切削部分長軸(A)よりも前記切れ刃(52)に近い状態から、前記切れ刃(52)よりも前記切削部分長軸(A)に近い状態に移行する、請求項11又は12に記載の切削インサート(20)。
  14. 前記突出部隆起面(74b)は、複数の突出部頂部分(80)と複数の突部谷部分(82)とを備え、前記突出部頂部分(80)の各隣接する対は、それぞれの前記突出部谷部分(82)によって離間し、各前記突出部頂部分(80)は、各前記突出部頂部分(80)に隣接する前記突出部谷部分(82)よりも高く、
    各前記突起部(84)は、前記突出部頂部分(80)のそれぞれから延在する、請求項11~13のいずれか1項に記載の切削インサート(20)。
  15. 前記複数の突出部頂部分(80)は、前記前切削部分面(40)から離れる後方向(D)で高さが増大するパターンを辿る、請求項14に記載の切削インサート(20)。
  16. 前記複数の突出部頂部分(80)は、上方向(D )から下方向(D )への方向を規定する切削部分垂直軸(V)に沿って前記上方向(D )に見ると前記切れ刃(52)の上に位置する、請求項14又は15に記載の切削インサート(20)。
  17. 各前記突起部(84)は、突起部長手方向軸(PA)に沿って延在し、
    前記切削部分(38)の上面視において、各前記突起部長手方向軸(PA)は、前記切削部分横軸(F)に対してある突起部角度(β)を形成し、
    前記突部角度(β)は、0°≦(β)≦30°の範囲である、請求項1~16のいずれか1項に記載の切削インサート(20)。
  18. 前記切削部分(38)の上面視において、前記突起部長手方向軸(PA)は、互いに平行である、請求17に記載の切削インサート(20)。
  19. 前記突起部長手方向軸(PA)の1つを含み、前記すくい面(42)及び前記逃げ面(44)に交差する突起部軸平面(P1)で取った断面視において、前記突起部(84)の中心部分は、凹形輪郭を有する、請求項17又は18に記載の切削インサート(20)。
  20. 前記突起部長手方向軸(PA)の1つに直交し、前記突起部(84)に交差する突起部径方向平面(P2)で取った断面視において、前記突起部(84)の中心部分は、凸形輪郭を有する、請求項17~19のいずれか1項に記載の切削インサート(20)。
  21. 前記切削部分(38)の側面視において、前記切れ刃(52)は、複数の切れ刃頂部(54)及び少なくとも1つの切れ刃谷部(56)によって形成される波形輪郭を有し、各前記切れ刃頂部(54)は、前記膨出ランド部分(86)のそれぞれに形成される、請求項1~20のいずれか1項に記載の切削インサート(20)。
  22. 前記ランド(66)は、凸形湾曲ランド部分(68)を備え、前記凸形湾曲ランド部分(68)は、前記切れ刃(52)の方向で延在し、前記切れ刃(52)から離れる方向で凸形に湾曲する、請求項1~21のいずれか1項に記載の切削インサート(20)。
  23. 前記切削部分横軸(F)は、前記送り方向(D)の反対側の第2の送り方向(D)を規定し、前記切削部分(38)は、
    前記すくい面(42)と、前記前切削部分面(40)と、前記第2の送り方向(D)を向く第2の逃げ面(48)との交線に形成される第2の切削部分コーナ(50)と、
    前記すくい面(42)と前記第2の逃げ面(48)との交線に形成された第2の切れ刃(58)と、
    前記すくい面(42)上に位置し、前記第2の切れ刃(58)に沿って、前記第2の切れ刃(52)から凹形に離れて延在する第2のランド(70)と、を更に備え、
    前記チップ制御構成(72)は、
    前記すくい面(42)から突出し、前記第2のランド(70)から離間し、前記切削部分(38)の前部分に向かう方向で延在する細長い第2の突出部(90)と、
    前記すくい面(42)から突出し、互いに離間し、前記前切削部分面(40)から離間する複数の細長い第2の突起部(92)であって、各前記第2の突起部(92)が、前記第2の突出部(90)から前記第2の切れ刃(58)まで延在し、このため、前記第2のランド(70)は、複数の離間した第2の膨出ランド部分(94)を備える、複数の細長い第2の突起部(92)と、を更に備える、請求項1~22のいずれか1項に記載の切削インサート(20)。
  24. 前記切削部分(38)は、前記すくい面(42)と前記前切削部分面(40)との交線に形成した前切れ刃(60)を更に備え、
    前記切削部分(38)の上面視において、前記前切れ刃(60)は、前切れ刃長さ(L)を有し、前記前切れ刃長さ(L)は、前記切削部分長軸(A)に直交する方向における前記切削インサート(20)の最大幅寸法も規定する、請求項23に記載の切削インサート(20)。
  25. 前記チップ制御構成(72)は、前記切削部分長軸(A)及び前記切削部分垂直軸(V)を含む対称平面(S)回りに鏡面対称を呈し、前記切削部分垂直軸(V)は、前記切削部分長軸(A)に直交し、前記逃げ面(44)と前記第2の逃げ面(48)との間に延在する、請求項23又は24に記載の切削インサート(20)。
  26. 請求項1~25のいずれか1項に記載の切削インサート(20)と、
    インサートポケット(34)を備えるインサートホルダ(36)と、を備える非回転切削工具(96)であって、
    前記切削インサート(20)は、前記インサートポケット(34)内に取り外し可能に保持される、非回転切削工具(96)。
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