JP7274713B1 - スイッチング回路、電流検出回路、スイッチングタイミング制御方法及び制御プログラム - Google Patents

スイッチング回路、電流検出回路、スイッチングタイミング制御方法及び制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】スイッチングタイミング制御により、並列接続された複数本のレグを有するブリッジ回路の入出力電流を均等化することができるスイッチング回路を提供する。【解決手段】スイッチング素子を有する第1アームと、スイッチング素子又は逆接続されたダイオードを有する第2アームとを直列接続してなるレグを複数含み、複数のレグを並列接続してなるブリッジ回路と、各レグのスイッチング素子をスイッチング制御することにより、電力変換を行う制御回路と、各レグの第1アーム及び第2アームの接続点と、各レグの接続点を結合する結合点との間に設けられたインダクタと、各レグの接続点の電圧を検出する接続点電圧検出回路とを備え、制御回路は、接続点電圧検出回路が検出した電圧の時間変化率に基づいて、スイッチング素子のスイッチングタイミングを調整する。【選択図】図1

Description

特許法第30条第2項適用 令和 3年 2月 26日に、一般社団法人電気学会のウェブサイト及び2021年3月1日・2日電力技術/電力系統技術/半導体電力変換合同研究会-2の113頁-118頁にて公開(https://www.bookpark.ne.jp/cm/ieej/detail/IEEJ-20210302X05701-020-PDF/ https://www.bookpark.ne.jp/cm/ieej/detail/IEEJ-20210302X05701-PDF/) 令和 3年 3月 2日に、電力技術/電力系統技術/半導体電力変換合同研究会の「電力技術一般ならび半導体電力変換一般」にて公開
本発明は、スイッチング回路、電流検出回路、スイッチングタイミング制御方法及び制御プログラムに関する。
パワー半導体デバイスを用いて構成されるハーフブリッジ回路を備えた電力変換装置は、産業、電力、家電、自動車や鉄道などの移動体といった広い分野で用いられている(例えば、特許文献1)。大電流を扱う電力変換器においては、単一のパワー半導体デバイスでは電流容量が不足するためデバイスの並列接続が一般的に行われる。
特開2019-29763号公報
しかしながら、デバイス特性のばらつき、配線寄生インダクタンスのばらつきなどにより、並列接続されたパワー半導体デバイス間で電流の不均衡が発生し、不具合が生じる恐れがある。デバイス特性の揃ったパワー半導体デバイスの選別、配線の対称化等の対策が考えられるが、コストの上昇、設計自由度の低下といった問題が生ずる。
電流不均衡の問題は、ブリッジ回路を並列接続してなるインターリーブ方式の回路においても、同様に起こりえる。
本開示の目的は、スイッチングタイミング制御により、並列接続された複数本のレグを有するブリッジ回路の入出力電流を均等化することができるスイッチング回路、当該スイッチング回路に用いられる電流検出回路、スイッチングタイミング制御方法、制御プログラムを提供することにある。
本開示の一態様に係るスイッチング回路は、スイッチング素子を有する第1アームと、スイッチング素子又は逆接続されたダイオードを有する第2アームとを直列接続してなるレグを複数含み、複数の前記レグを並列接続してなるブリッジ回路と、各レグの前記スイッチング素子をスイッチング制御する制御回路と、各レグの第1アーム及び第2アームの接続点と、各レグの前記接続点を結合する結合点との間に設けられたインダクタと、各レグの前記接続点の電圧を検出する接続点電圧検出回路とを備え、前記制御回路は、前記接続点電圧検出回路が検出した電圧の時間変化率に基づいて、前記スイッチング素子のスイッチングタイミングを調整する。
本開示の一態様に係る電流検出回路は、スイッチング素子を有する第1アームと、スイッチング素子又は逆接続されたダイオードを有する第2アームとを直列接続してなるレグを含むブリッジ回路における電流を検出する電流検出回路であって、第1アーム及び第2アームの接続点に直列接続されたインダクタと、前記レグの前記接続点の電圧を検出する接続点電圧検出回路と、前記接続点電圧検出回路が検出した電圧の時間変化率に基づいて、前記レグを流れる電流を算出する演算回路とを備える。
本開示の一態様に係るスイッチングタイミング制御方法は、スイッチング素子を有する第1アームと、スイッチング素子又は逆接続されたダイオードを有する第2アームとを直列接続してなるレグを複数含み、複数の前記レグを並列接続してなるブリッジ回路と、各レグの第1アーム及び第2アームの接続点と、各レグの前記接続点を結合する結合点との間に設けられたインダクタとを備えるスイッチング回路のスイッチングタイミング制御方法であって、各レグの前記接続点の電圧を検出し、検出した電圧の時間変化率に基づいて、前記スイッチング素子のスイッチングタイミングを調整する。
本開示の一態様に係る制御プログラムは、スイッチング素子を有する第1アームと、スイッチング素子又は逆接続されたダイオードを有する第2アームとを直列接続してなるレグを複数含み、複数の前記レグを並列接続してなるブリッジ回路と、各レグの第1アーム及び第2アームの接続点と、各レグの前記接続点を結合する結合点との間に設けられたインダクタとを備えるスイッチング回路のスイッチングタイミング制御をコンピュータに実行させるための制御プログラムであって、前記コンピュータに、各レグの前記接続点の電圧を検出し、検出した電圧の時間変化率に基づいて、前記スイッチング素子のスイッチングタイミングを調整する処理を実行させる。
本開示によれば、スイッチングタイミング制御により、並列接続された複数本のレグを有するブリッジ回路の入出力電流を均等化することができる。
実施形態1に係るスイッチング回路の構成例を示す回路ブロック図である。 実施形態1に係るゲート制御信号及び接続点電圧の時間変化を示すタイミングチャートである。 第1U相スイッチング素子(ハイサイドデバイス)から第2U相スイッチング素子(ローサイドデバイス)への転流動作を示す説明図である。 U相接続点電圧、V相接続点電圧及び結合点電圧の立ち下がり波形を示すグラフである。 PWM信号及びU相接続点電圧の立ち上がり波形を示すグラフである。 本実施形態1に係るスイッチングタイミング制御方法を示すフローチャートである。 本実施形態1に係るスイッチングタイミング制御方法を示すフローチャートである。 制御回路の構成例を示す回路ブロック図である。 実施形態1に係るスイッチング制御回路の構成例を示す回路ブロック図である。 本実施形態1に係る制御を行わないときの出力電圧の時間変化を示すグラフである。 接続点における電圧の立ち上がり遅延同期制御を行ったときの出力電圧の時間変化を示すグラフである。 接続点における電圧の立ち上がり遅延時間及び立ち下がり時間同期制御を行ったときの出力電圧の時間変化を示すグラフである。 本実施形態1に係るスイッチングタイミング制御方法の作用効果を示す図表である。 実施形態2に係る制御回路を示すブロック図である。 実施形態3に係る電圧変換装置の構成例を示す回路ブロック図である。 実施形態3に係るゲート制御信号及び接続点電圧の時間変化を示すタイミングチャートである。 実施形態4に係る電圧変換装置の構成例を示す回路ブロック図である。 実施形態4に係るゲート制御信号及び接続点電圧の時間変化を示すタイミングチャートである。 実施形態5に係る電圧変換装置の構成例を示す回路ブロック図である。 実施形態5に係るゲート制御信号及び接続点電圧の時間変化を示すタイミングチャートである。 実施形態6に係るスイッチング制御回路の構成例を示すブロック図である。 実施形態7に係るバランスインダクタの構成例を示す回路ブロック図である。 実施形態8に係るスイッチング回路の構成例を示す回路ブロック図である。 実施形態9に係るスイッチング制御回路の構成例を示す回路ブロック図である。 実施形態10に係る電流検出回路の構成例を示す回路ブロック図である。
本開示の実施形態に係るスイッチング回路、電流検出回路、スイッチングタイミング制御方法、制御プログラムを、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。また、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係るスイッチング回路101の構成例を示す回路ブロック図である。本実施形態1に係るスイッチング回路101は、ハーフブリッジ回路10と、制御回路5と、バランスインダクタ6とを備える。
ハーフブリッジ回路10は、電流を分流するために並列接続された第1レグ1と、第2レグ2とを備える。本実施形態1では、適宜、第1レグ1をU相、第2レグ2をV相と呼ぶ。第1レグ1は、第1U相スイッチング素子11aを有する第1アームと、第2U相スイッチング素子12aを有する第2アームとを直列接続してなる回路である。第2レグ2は、第1V相スイッチング素子21aを有する第1アームと、第2V相スイッチング素子22aを有する第2アームとを直列接続してなる回路である。第1U相スイッチング素子11a、第2U相スイッチング素子12a、第1V相スイッチング素子21a及び第2V相スイッチング素子22aは、例えばNチャネル型MOSFETである。以下、第1U相スイッチング素子11a、第2U相スイッチング素子12a、第1V相スイッチング素子21a及び第2V相スイッチング素子22aを適宜包括して各スイッチング素子と呼ぶ。
詳細には、スイッチング回路101は、電源100が接続される正入力端子INP及び負入力端子INNと、負荷インダクタL及び抵抗Rからなる負荷が接続される正出力端子OUTP及び負出力端子OUTNを備え、第1U相スイッチング素子11a及び第1V相スイッチング素子21aのドレインは正入力端子INPに接続されている。第1U相スイッチング素子11aのソースは、第2U相スイッチング素子12aのドレインに接続されている。第1V相スイッチング素子21aのソースは、第2V相スイッチング素子22aのドレインに接続されている。第2U相スイッチング素子12a及び第2V相スイッチング素子22aのソースは負入力端子INN及び負出力端子OUTNに接続されている。
各スイッチング素子は、ソース・ドレイン間に形成された寄生ダイオード11b、12b、21b、22bを有する。寄生ダイオード11b、12b、21b、22bはソース・ドレイン間に逆接続されたダイオードとして振る舞う。
また、図1には図示していないが、各スイッチング素子のソース・ドレイン間にはデバイス出力容量Cが存在する(図3参照)。なお、各スイッチング素子のソース・ドレイン間に容量素子を設けてもよい。各スイッチング素子に設ける容量素子の容量は等しい。
各スイッチング素子のゲートには、ゲート駆動回路11c、12c、21c、22cがそれぞれ接続されている。ゲート駆動回路11c、12c、21c、22cは、制御回路5から出力されるゲート制御信号vgh_u、vgl_u、vgh_v、vgl_vに従って、各スイッチング素子にゲート駆動信号を出力することにより、各スイッチング素子をオンオフさせる。
第1レグ1の第1アーム及び第2アームの接続点(以下、U相接続点P1と呼ぶ)と、第2レグ2の第1アーム及び第2アームの接続点(以下、V相接続点P2と呼ぶ)とは、バランスインダクタ6を介して、正出力端子OUTPに接続されている。バランスインダクタ6は、コアを介して磁気結合した第1インダクタ61と、第2インダクタ62とを備える。第1インダクタ61及び第2インダクタ62の巻き数比は1:1である。第1インダクタ61の一端は、U相接続点P1に接続されている。第2インダクタ62の一端は、V相接続点P2に接続されている。第1インダクタ61の他端と、第2インダクタ62の他端とは接続されている。当該他端の接続点を結合点P0と呼ぶ。結合点P0は正出力端子OUTPに接続されている。第1インダクタ61及び第2インダクタ62は、第1レグ1のU相接続点P1から出力される電流(以下、U相出力電流iuと呼ぶ)と、第2レグ2のV相接続点P2から出力される電流(以下、V相出力電流ivと呼ぶ)との不均衡を抑制する結合極性を有する。言い換えると、第1インダクタ61及び第2インダクタ62に正のU相出力電流iu及びV相出力電流ivが流れる場合、互いに磁束を打ち消し合うような向きの磁束が生ずる。U相出力電流iuとV相出力電流ivとが等しくなると、コア磁束も小さくなるため、小型なコアを使用してバランスインダクタ6を構成することができる。
また、スイッチング回路101は、U相接続点P1の電圧を検出するU相接続点電圧検出回路71と、V相接続点P2の電圧を検出するV相接続点電圧検出回路72と、結合点P0の電圧を検出する結合点電圧検出回路70とを備える。U相接続点電圧検出回路71、V相接続点電圧検出回路72、結合点電圧検出回路70は、検出したU相接続点電圧Vu、V相接続点電圧Vv及び結合点電圧Vcを示す信号を制御回路5へ出力する。
制御回路5は、ゲート駆動回路11c、12c、21c、22cへゲート制御信号vgh_u、vgl_u、vgh_v、vgl_vを出力することによって、第1レグ1及び第2レグ2の各スイッチング素子のオンオフをスイッチング制御する回路である。制御回路5は、各スイッチング素子のスイッチング制御により、負荷を駆動する。本実施形態1に係る制御回路5は、U相接続点電圧Vu、V相接続点電圧Vv及び結合点電圧Vcに基づいて、各スイッチング素子のスイッチングタイミングを調整することにより、ハーフブリッジ回路10の出力電流を均等化する制御を行う。つまり、制御回路5は、U相出力電流iuと、V相出力電流ivとを均等化する制御を行う。制御回路5は、ソフトウェア的にスイッチングタイミングを調整してもよいし、その一部又は全部をハードウェア回路で構成してもよい。制御回路5をFPGAで構成してもよい。
<スイッチングタイミング制御方法>
図2は、実施形態1に係るゲート制御信号及び接続点電圧の時間変化を示すタイミングチャートである。横軸は時間を示している。上図は、ハイサイドデバイス側である第1U相スイッチング素子11aのゲート制御信号、中央図は、ローサイドデバイス側である第2U相スイッチング素子12aのゲート制御信号の波形を示している。下図はU相接続点電圧Vuの波形を示している。V相の動作もU相と同様である。
図3は、第1U相スイッチング素子11a(ハイサイドデバイス)から第2U相スイッチング素子12a(ローサイドデバイス)への転流動作を示す説明図である。上図は、転流動作時のU相接続点電圧Vuの立ち下がり波形を示すグラフである。横軸は時間、縦軸はU相接続点電圧Vuを示している。
U相出力電流iuは転流期間において一定であると仮定する。期間(A)では、第1U相スイッチング素子11aがオンでありU相接続点電圧Vuは電源電圧Vdcと等しい。期間(B)において第1U相スイッチング素子11aがターンオフするが、ただちにU相接続点電圧Vuは零とならず、デバイス出力容量Cが放電されるにつれてU相接続点電圧Vuは低下していく。期間(C)においてU相接点電圧が零になると第2U相スイッチング素子12aの寄生ダイオード12bに電流が流れる。期間(D)においてデッドタイム期間後に第2U相スイッチング素子12aがターンオンし、転流動作が完了する。期間(B)におけるU相接続点電圧Vuは次式で表される。
Figure 0007274713000002
ここで時刻tは期間(B)の開始時、つまり第1U相スイッチング素子11aのターンオフ時を零としている。上記式(1)より、U相接続点電圧Vuが電源電圧Vdcから零となる際の傾きはU相出力電流iuに比例することが分かる。U相接続点電圧Vuが第1の閾値電圧Vrefhを下回ってから第2の閾値電圧Vreflを下回る際の立ち下がり時間(以下、U相立ち下がり時間Tf_uと呼ぶ)は、U相出力電流iuに反比例する。
なお、閾値電圧Vrefh、Vreflの値は特に限定されるものでは無いが、第1の閾値電圧Vrefhは、例えば電源電圧Vdcの70%の電圧、第2の閾値電圧Vreflは、電源電圧Vdcの30%の電圧である。
U相の上記動作及び現象はV相についても同様であり、転流動作時においてV相接続電圧が第1の閾値電圧Vrefhを下回ってから第2の閾値電圧Vreflを下回る際の立ち下がり時間(以下、V相立ち下がり時間Tf_vと呼ぶ)は、V相出力電流ivに反比例する。
第1レグ1及び第2レグ2のデバイス出力容量Cが等しければ、U相立ち下がり時間Tf_u及びV相立ち下がり時間Tf_vを比較することによって、U相出力電流iu及びV相出力電流ivの大小を判定することが可能である。
本実施形態1に係るスイッチング制御方法においては、デバイス出力容量Cが等しいと仮定し、U相接続点電圧Vuの立ち下がり時間と、V相接続点電圧Vvの立ち下がり時間とを一致させることにより、定常状態の電流を均等化する。
なお、U相立ち下がり時間Tf_uは、U相接続点電圧検出回路71が検出した電圧の時間変化率に相当する。
図4は、U相接続点電圧Vu、V相接続点電圧Vv及び結合点電圧Vcの立ち下がり波形を示すグラフである。横軸は時間、縦軸は電圧を示す。図4はU相出力電流iuがV相出力電流ivに比べて小さい場合である。結合点電圧VcはU相接続点電圧Vuと、V相接続点電圧Vvの平均となる。U相立ち下がり時間Tf_uが、結合点電圧Vcの立ち下がり時間(以下、結合点立ち下がり時間Tf_cと呼ぶ)よりも大きい場合、U相出力電流iuはV相よりも小さい。この場合、制御回路5は、PWM信号に対するゲート信号の立ち下がり挿入遅延を大きくし、第1U相スイッチング素子11aのオン時間(ハイサイドオン時間)を長くする制御を行う。次のスイッチング周期ではU相出力電流iuが増加し、U相立ち下がり時間Tf_uと、結合点立ち下がり時間Tf_cとの差が小さくなる。U相立ち下がり時間Tf_uが結合点立ち下がり時間Tf_cより小さい場合、U相出力電流iuはV相よりも大きい。この場合は制御回路5は、第1U相スイッチング素子11aのオン時間(ハイサイドオン時間)を短くし、U相出力電流iuを減少させる。
上記制御をV相でも同様に行うと、U相接続点電圧Vu、V相接続点電圧Vv及び結合点電圧Vcの立ち下がり時間が最終的に等しくなり、U相出力電流iuと、V相出力電流ivが等しくなる。
上記のスイッチングタイミング制御を、立ち下がり時間同期制御と呼ぶ。
一方、U相接続点電圧Vuの立ち上がり時においては、U相出力電流iuの大きさにかかわらずU相接続点電圧Vuは高速に立ち上がる。V相接続点電圧Vvの立ち上がりも同様である。この電圧立ち上がりタイミングはデバイス特性のばらつきの影響を受ける。
図5は、PWM信号及びU相接続点電圧Vuの立ち上がり波形を示すグラフである。横軸は時間、縦軸は電圧を示す。上図は電圧立ち上がり時のPWM信号波形を示す。下図はU相接続点電圧Vuの波形を示す。本実施形態1に係るスイッチング制御方法においては、PWM信号が立ち上がってから、U相接続点電圧Vuが閾値電圧Vrefhと等しくなるまでの時間(以下、U相立ち上がり遅延時間Td_uと呼ぶ。)と、PWM信号が立ち上がってから、V相接続電圧が閾値電圧Vrefhと等しくなるまでの時間(以下、V相立ち上がり遅延時間Td_vと呼ぶ。)とを一致させることによりスイッチング時の電流分担を均等化する。具体的には、制御回路5は、U相立ち上がり遅延時間Td_uと、所定の遅延時間指令値Td_refを比較し、U相立ち上がり遅延時間Td_uが遅延時間指令値Td_refよりも大きい場合、PWM信号に対するゲート信号の立ち上がり挿入遅延を減少させる。U相立ち上がり遅延時間Td_uが遅延時間指令値Td_refよりも小さい場合、ゲート信号立ち上がり挿入遅延を増加させる。
上記制御をV相でも同様に行うと、U相立ち上がり遅延時間Td_uと、V相立ち上がり遅延時間Td_vとが最終的に等しくなり、U相とV相のスイッチングタイミングが揃った結果スイッチング時の電流分担を均等化できる。
上記のスイッチングタイミング制御を立ち上がり遅延同期制御と呼ぶ。
図6及び図7は、本実施形態1に係るスイッチングタイミング制御方法を示すフローチャートである。制御回路5の制御手順を説明する。なお、図6及び図7に示す制御フローは、制御内容を概念的に示すものであり、必ずしも同図に示す手順で処理制御が実行されるものではない。
制御回路5は、U相接続点電圧Vuを取得し、U相立ち下がり時間Tf_uを検出する(ステップS11)。制御回路5は、V相接続点電圧Vvを取得し、V相立ち下がり時間Tf_vを検出する(ステップS12)。制御回路5は、結合点電圧Vcを取得し、結合点立ち下がり時間Tf_cを検出する(ステップS13)。
次いで、制御回路5は、U相立ち下がり時間Tf_uが結合点立ち下がり時間Tf_cよりも大きいか否かを判定する(ステップS14)。U相立ち下がり時間Tf_uが大きい場合(ステップS14:YES)、制御回路5は、U相の立ち下がり遅延量を増加させることにより、U相のハイサイドオン時間(第1U相スイッチング素子11aのオン時間)を延長する(ステップS15)。U相の立ち下がり遅延量の変更制御方法は特に限定されるものでは無いが、I制御、PI制御、PID制御など、公知の方法で立ち下がり遅延量を調整すればよい。後述するその他の遅延量についても同様である。
ステップS14:NO及びステップS15の処理に次いで、制御回路5は、U相立ち下がり時間Tf_uが結合点立ち下がり時間Tf_cよりも小さい否かを判定する(ステップS16)。U相立ち下がり時間Tf_uが小さい場合(ステップS16:YES)、制御回路5は、U相の立ち下がり遅延量を減少させることにより、U相のハイサイドオン時間(第1U相スイッチング素子11aのオン時間)を短縮する(ステップS17)。
ステップS16:NO及びステップS17の処理に次いで、制御回路5は、V相立ち下がり時間Tf_vが結合点立ち下がり時間Tf_cよりも大きいか否かを判定する(ステップS18)。V相立ち下がり時間Tf_vが大きい場合(ステップS18:YES)、制御回路5は、V相の立ち下がり遅延量を増加させることにより、V相のハイサイドオン時間(第1V相スイッチング素子21aのオン時間)を延長する(ステップS19)。
ステップS18:NO及びステップS19の処理に次いで、制御回路5は、V相立ち下がり時間Tf_vが結合点立ち下がり時間Tf_cよりも小さい否かを判定する(ステップS20)。V相立ち下がり時間Tf_vが小さい場合(ステップS20:YES)、制御回路5は、V相の立ち下がり遅延量を減少させることにより、V相のハイサイドオン時間(第1V相スイッチング素子21aのオン時間)を短縮する(ステップS21)。
ステップS20:NO及びステップS21の処理に次いで、制御回路5は、U相立ち上がり遅延時間Td_uを測定し(ステップS22)、V相立ち上がり遅延時間Td_vを測定する(ステップS23)。
次いで、制御回路5は、U相立ち上がり遅延時間Td_uが遅延時間指令値Td_refよりも大きいか否かを判定する(ステップS24)。U相立ち上がり遅延時間Td_uが大きい場合(ステップS24:YES)、制御回路5は、U相の立ち上がり遅延量を減少させる(ステップS25)。
ステップS24:NO及びステップS25の処理に次いで、制御回路5は、U相立ち上がり遅延時間Td_uが遅延時間指令値Td_refよりも小さい否かを判定する(ステップS26)。U相立ち上がり遅延時間Td_uが小さい場合(ステップS26:YES)、制御回路5は、U相の立ち上がり遅延量を増加させる(ステップS27)。
ステップS26:NO及びステップS27の処理に次いで、制御回路5は、V相立ち上がり遅延時間Td_vが遅延時間指令値Td_refよりも大きいか否かを判定する(ステップS28)。V相立ち上がり遅延時間Td_vが大きい場合(ステップS28:YES)、制御回路5は、V相の立ち上がり遅延量を減少させる(ステップS29)。
ステップS28:NO及びステップS29の処理に次いで、制御回路5は、V相立ち上がり遅延時間Td_vが遅延時間指令値Td_refよりも小さい否かを判定する(ステップS30)。V相立ち上がり遅延時間Td_vが小さい場合(ステップS30:YES)、制御回路5は、V相の立ち上がり遅延量を増加させる(ステップS31)。
以下、制御回路5はステップS11~ステップS31の処理を繰り返し実行することにより、U相出力電流iu及びV相出力電流ivの均等化を実現する。
<制御回路5のハードウェア構成>
上記制御方法を実現する制御回路5の構成を説明する。
図8は、制御回路5の構成例を示す回路ブロック図である。制御回路5は、PWM信号生成回路50aと、U相電圧比較回路51と、V相電圧比較回路52と、結合点電圧比較回路53と、参照電圧生成回路54と、スイッチング制御回路50とを備える。
参照電圧生成回路54は、直列接続された抵抗器R3、R4、R5を備え、電源電圧Vdcから第1の閾値電圧Vrefh及び第2の閾値電圧Vreflに相当する参照電圧Vrefh’、Vrefl’を生成する回路である。参照電圧生成回路54は、生成した参照電圧Vrefh’、Vrefl’を、U相電圧比較回路51、V相電圧比較回路52及び結合点電圧比較回路53へ出力する。
U相電圧比較回路51は、U相接続点電圧Vuを分圧する分圧回路と、第1比較回路51aと、第2比較回路51bとを有する。分圧回路は、直列接続された分圧抵抗R1、R2と、分圧抵抗R1、R2に並列接続されたコンデンサC1、C2とで構成される。第1比較回路51aは、分圧された電圧Vu’と、参照電圧Vrefh’とを比較し、比較結果に応じた検出信号dethuをスイッチング制御回路50へ出力する。第2比較回路51bは、分圧された電圧Vu’と、参照電圧Vrefl’とを比較し、比較結果に応じた検出信号detluをスイッチング制御回路50へ出力する。つまり、U相電圧比較回路51は、U相接続点電圧Vuが第1の閾値電圧Vrefhよりも大きいか否か、第2の閾値電圧Vreflよりも大きいか否かを検出する回路である。V相電圧比較回路52、結合点電圧比較回路53の構成は、U相電圧比較回路51と同様である。
図9は、実施形態1に係るスイッチング制御回路50の構成例を示す回路ブロック図である。スイッチング制御回路50は、U相制御回路55と、V相制御回路56と、結合点立ち下がり時間検出回路57とを備える。結合点立ち下がり時間検出回路57は、結合点電圧比較回路53から出力された検出信号dethc、detlcに基づいて、結合点電圧Vc立ち下がり時間を検出し、当該立ち下がり時間を示す信号を後述のU相遅延制御回路55c及びV相遅延制御回路56cへ出力する。
U相制御回路55は、U相立ち上がり遅延時間検出回路55aと、U相立ち下がり時間検出回路55bと、U相遅延制御回路55cと、デッドタイム処理回路55d、55eと、反転インバータ55fとを有する。U相立ち上がり遅延時間検出回路55aは、PWM信号と、U相電圧比較回路51から出力された検出信号dethuとに基づいて、U相立ち上がり遅延時間Td_uを検出し、当該遅延時間を示す信号をU相遅延制御回路55cへ出力する。U相立ち下がり時間検出回路55bは、U相電圧比較回路51から出力された検出信号dethu、detluに基づいて、U相立ち下がり時間Tf_uを検出し、当該立ち下がり時間を示す信号をU相遅延制御回路55cへ出力する。U相遅延制御回路55cは、図7及び図9で説明したように、PWM信号、U相立ち下がり時間Tf_u、結合点立ち下がり時間Tf_c、U相立ち上がり遅延時間Td_uに基づいて、PWM信号に対するゲート制御信号の立ち上がり及び立ち下がり遅延量を調整する。調整されたPWM信号は、デッドタイム処理回路55dでデッドタイムが挿入され、第1U相スイッチング素子11aのゲート制御信号として出力される。また調整されたPWM信号は反転インバータ55fによって反転処理され、デッドタイム処理回路55eでデッドタイムが挿入され、第2U相スイッチング素子12aのゲート制御信号として出力される。
V相制御回路56は、V相立ち上がり遅延時間検出回路56a、V相立ち下がり時間検出回路56b、V相遅延制御回路56c、デッドタイム処理回路56d、56e及び反転インバータ回路56fを備える。V相制御回路56を構成する各回路の動作はU相制御回路55と同様であり、第1V相スイッチング素子21a及び第2V相スイッチング素子22aのゲート制御信号を出力する。
<実験結果>
図1に示す回路の設計値を以下のように設定して実験を行った。電源電圧Vdcを565V、分圧回路の分圧比を0.00885、第1の閾値電圧Vrefhを396V、第2の閾値電圧Vreflを170V、分圧抵抗R1、R2の抵抗値を1.68MΩ、15kΩ、コンデンサC1、C2の容量を5pF、560pF、分圧抵抗R1、R2、R3の抵抗値を1.68MΩ、6.8kΩ、3.9Ωとした。デバイス特性のばらつきを模擬するため、V相電圧がU相電圧に対し、40ns先に立ち上がり100ns後に立ち下がる遅延を挿入している。
図10は、本実施形態1に係るスイッチングタイミング制御を行わないときの出力電圧の時間変化を示すグラフ、図11は、立ち上がり遅延同期制御を行ったときの出力電圧の時間変化を示すグラフ、図12は、立ち上がり遅延時間及び立ち下がり時間同期制御を行ったときの出力電圧の時間変化を示すグラフ、図13は、本実施形態1に係るスイッチングタイミング制御方法の作用効果を示す図表である。各図Aは、立ち上がり時の電圧波形、図Bは立ち上がり時の電流波形、図Cは立ち下がり時の電圧波形、図Dは立ち下がり時の電流波形を示している。
結合点電圧Vcは、U相接続点電圧Vuと、V相接続点電圧Vvの平均値となっていることがわかる。図10A及び図10Bに示すように、過渡的に大きな電流不均衡が発生している。V相出力電流ivは10.8Aまで増大し、U相出力電流iuは-3.6Aまで減少している。図10Cに示すように、V相出力電流ivがU相出力電流iuより大きいため、V相接続点電圧Vvの立ち下がり時間はU相接続点電圧Vuの立ち下がり時間と比べて短い。U相出力電流iuの平均値は1.46A、V相出力電流ivの平均値は4.63Aとなり、電流不均衡は大きい。図13に示すように、U相出力電流iuとV相出力電流ivとの比は3.17である。
図11Aに示すように、立ち上がり遅延同期制御を行った場合、立ち上がり時のU相接続点電圧VuとV相接続点電圧Vvはほぼ一致している。各電圧の立ち上がりの時間差は3nsであった。定常的にV相出力電流ivが大きいが、U相出力電流iuとV相出力電流ivの立ち上がり時に発生する過渡的な変動は等しくなっている。立ち下がり時には、図10Cに示すようにV相接続点電圧Vvの立ち下がり時間は、U相接続点電圧Vuに比べて短い。電流不均衡は、立ち上がり遅延同期制御を行わない場合に比べて減少している。U相出力電流iuの平均値は1.98A、V相出力電流ivの平均値は3.43Aである。図13に示すように、U相出力電流iuとV相出力電流ivとの比は1.73である。
一方、図12A及び図12Cに示すように、立ち上がり遅延同期制御と立ち下がり時間同期制御を併用した場合、立ち上がり時及び立ち下がり時の双方において、V相接続点電圧Vv及びU相接続点電圧Vuの波形がほぼ一致している。図12B及び図12Dに示すように、U相出力電流iu及びV相出力電流ivの波形もほぼ一致している。U相出力電流iuの平均値は2.79A、V相出力電流ivの平均値は2.86Aである。図13に示すように、U相出力電流iuとV相出力電流ivとの比は1.03である。U相出力電流iuとV相出力電流ivとの差は3%であり、電流均等分担が達成できている。
実施形態1によれば、スイッチングタイミング制御により、並列接続されたハーフブリッジ回路10のU相出力電流iu及びV相出力電流ivを均等化することができる。
また、ハーフブリッジ回路10の各相に流れる電流の均等化が可能であるため、ハーフブリッジ回路10を構成する各スイッチング素子として、抵抗温度係数が負のパワー半導体デバイスも用いることができる。
更に、ハーフブリッジ回路10の各相に流れる電流の均等化が可能であるため、ハーフブリッジ回路10を構成する各スイッチング素子として、SiC半導体デバイスを用いることができる。SiC半導体デバイスを用いた並列接続回路では、スイッチング損失が小さく、高速スイッチング動作が可能であるが、スイッチング時に大きな電流不均衡を引き起こす恐れがある。本実施形態1のスイッチングタイミング制御によれば、電流不均衡を抑え、かつ高速スイッチング動作が可能なスイッチング回路101を構成することができる。
また、ハーフブリッジ回路10を構成する並列接続された第1レグ1及び第2レグ2の熱結合が不十分であっても、スイッチングタイミング制御により電流不均衡を解消することができる。各スイッチング素子のデバイス特性の均一化、ゲート配線などの回路構成の対称化が不十分であっても、スイッチングタイミング制御により電流不均衡を解消することができる。従って、ハーフブリッジ回路10の設計自由度を向上させることができる。
なお、2相でハーフブリッジ回路10を構成する例を説明したが3つ以上のレグを並列接続してなるハーフブリッジ回路10にも本実施形態1を適用することができる。
また、スイッチング素子としてMOSFETを説明したが、IGBT、バイポーラトランジスタ、その他のパワー半導体デバイスでスイッチング素子を構成してもよい。
更に、U相立ち下がり時間Tf_uと、結合点立ち下がり時間Tf_cとを比較して、立ち下がり時間の同期制御を行う例を説明したが、U相立ち下がり時間Tf_uと、V相立ち下がり時間Tf_vとを比較し、U相及びV相の立ち下がり時間が等しくなるようにスイッチングタイミングを制御するように構成してもよい。具体的には、U相立ち下がり時間Tf_uがV相立ち下がり時間Tf_vよりも大きい場合、U相のハイサイドオン時間を延長し、又はV相のハイサイドオン時間を短縮する。U相立ち下がり時間Tf_uがV相立ち下がり時間Tf_vよりも小さい場合、U相のハイサイドオン時間を短縮し、又はV相のハイサイドオン時間を延長する。
U相接続点電圧Vu及びV相接続点電圧Vvの時間変化率に相当する情報の一例として、U相立ち下がり時間Tf_u及びV相立ち下がり時間Tf_vを説明したが、実質的に電圧の時間率を表すものであれば、その情報の内容及び表現態様は特に限定されるものでは無い。例えば、所定時間を隔てて検出されたU相接続点電圧Vuの電圧差をU相接続点電圧Vuの時間率として用いてもよい。U相接続点電圧Vuを微分回路に与えて得られる値を、U相接続点電圧Vuの時間率として用いてもよい。
更にまた、ハーフブリッジ回路10を備えた簡単な回路を例示したが、ハーフブリッジ回路10を2つ備えてフルブリッジ回路を構成してもよい。また、3つのフルブリッジ回路を備えた三相インバータなどを構成してもよい。いうまでも無く、ハーフブリッジ回路10の前段又は後段に平滑コンデンサ、整流回路、変圧トランス、その他の回路素子を備えてもよい。本実施形態1に係るハーフブリッジ回路10の応用範囲は特に限定されるものでは無く、DC-DCコンバータ、DC-ACコンバータ、AC-ACコンバータ、AC-DCコンバータ、インバータ回路など、任意の電力変換装置、駆動装置、その他のハーフブリッジ回路10を用いた電気機器に適用することができる。
(実施形態2)
実施形態2に係るスイッチング回路101は、制御回路205の構成が実施形態1と異なる。スイッチング回路101のその他の構成は、実施形態1に係るスイッチング回路101と同様であるため、同様の箇所には同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
図14は、実施形態2に係る制御回路205を示すブロック図である。実施形態2に係る制御回路205は、第1レグ1に設けられたマスタ制御回路モジュール5aと、第2レグ2に設けられたスレーブ制御回路モジュール5bとを備える。マスタ制御回路モジュール5a及びスレーブ制御回路モジュール5bは信号線5cにて接続されている。なお、3本以上のレグを有するハーフブリッジ回路10を制御する場合、制御回路205は、複数のスレーブ制御回路モジュール5bを備える。
マスタ制御回路モジュール5aは、実施形態1で説明したU相電圧比較回路51と、参照電圧生成回路54と、結合点電圧比較回路53と、U相制御回路55と、結合点立ち下がり時間検出回路57とを備える。PWM信号生成回路50aはマスタ側に設けられている。マスタ制御回路モジュール5aは、第1レグ1のスイッチングタイミングを制御すると共に、PWM信号と、結合点立ち下がり時間Tf_cを示す信号とを信号線5cを介してスレーブ制御回路モジュール5bへ出力する。
スレーブ制御回路モジュール5bは、実施形態1で説明したV相電圧比較回路52と、参照電圧生成回路54と、V相制御回路56とを備える。スレーブ制御回路モジュール5bは、マスタ制御回路モジュール5aから出力されたPWM信号と、結合点立ち下がり時間Tf_cを示す信号とを用いて、第2レグ2のスイッチングタイミングを制御する。
実施形態2によれば、マスタ制御回路モジュール5a及びスレーブ制御回路モジュール5bは、結合点立ち下がり時間Tf_cを共有し、各相の立ち下がり時間と、結合点立ち下がり時間Tf_cを比較することによって、各相のスイッチングタイミングを制御することができる。マスタ制御回路モジュール5aとスレーブ制御回路モジュール5bとの間で双方向通信を行う必要は無く、各相のレグのスイッチングを独立したコントローラで制御することができ、並列数が大きい場合に効果的である。
なお、結合点電圧比較回路53を、マスタ制御回路モジュール5aの外部に設けてもよい。結合点電圧比較回路53は、結合点立ち下がり時間Tf_cを示す信号を各制御回路モジュールへ出力する。
また、参照電圧生成回路54をマスタ制御回路モジュール5aに設け、マスタ制御回路モジュール5aがスレーブ制御回路モジュール5bへ第1の閾値電圧Vrefh及び第2の閾値電圧Vreflに相当する参照電圧Vrefh’、Vrefl’を出力するように構成してもよい。この場合、スレーブ制御回路モジュール5bは、参照電圧生成回路54を備えなくてもよい。また、参照電圧生成回路54を、マスタ制御回路モジュール5aの外部に設け、参照電圧Vrefh’、Vrefl’が各制御回路モジュールに共通入力されるように構成してもよい。
更に、マスタ制御回路モジュール5aは、結合点立ち下がり時間Tf_cをスレーブ制御回路モジュール5bへ出力する代わりに、結合点電圧Vcを出力するように構成してもよい。また、結合点電圧検出回路70が検出した結合点電圧Vcをマスタ制御回路モジュール5a及びスレーブ制御回路モジュール5bへ共通入力するように構成してもよい。
(実施形態3)
実施形態3に係るスイッチング回路101は、出力電流の向き及びスイッチング制御処理が実施形態1と異なる。スイッチング回路101のその他の構成は、実施形態1に係るスイッチング回路101と同様であるため、同様の箇所には同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
図15は、実施形態3に係る電圧変換装置の構成例を示す回路ブロック図である。実施形態3に係る第1U相スイッチング素子11a及び第1V相スイッチング素子21aのドレインは正入力端子INP及び正出力端子OUTPに接続されている。結合点P0は負出力端子OUTNに接続されている。このように構成されたスイッチング回路101には、U相接続点P1及びV相接続点P2に電流が流入することになる。
図16は、実施形態3に係るゲート制御信号及び接続点電圧の時間変化を示すタイミングチャートである。図2と同様、ハイサイドデバイス側及びローサイドデバイス側のゲート制御信号と、U相接続点電圧Vuの波形を示している。V相の動作もU相と同様である。実施形態3においては、U相接続点電圧Vu及びV相接続点電圧Vvの立ち上がり時において、実施形態1の立ち下がり時間同期制御と同様の処理を実行する。つまり、実施形態3においては図3及び図4に示した現象が立ち上がり時に生ずる。制御回路5は、U相接続点電圧Vuの立ち上がり時間が、結合点電圧Vcの立ち上がり時間よりも大きい場合、第2U相スイッチング素子12aのオン時間(U相のローサイドオン時間)を延長する。U相接続点電圧Vuの立ち上がり時間は、U相接続点電圧Vuが第2の閾値電圧Vreflを上回ってから第1の閾値電圧Vrefhを上回るまでの時間(以下、U相立ち上がり時間と呼ぶ)である。結合点電圧Vcの立ち上がり時間は、U相立ち上がり時間と同様にして計測される時間(以下、結合点立ち上がり時間と呼ぶ)である。制御回路5は、U相立ち上がり時間が、結合点立ち上がり時間よりも小さい場合、第2U相スイッチング素子12aのオン時間(U相のローサイドオン時間)を短縮する。
V相についても同様にして、制御回路5は、V相接続点電圧Vvの立ち上がり時間(以下、V相立ち上がり時間と呼ぶ)が、結合点立ち上がり時間よりも大きい場合、第2V相スイッチング素子22aのオン時間(V相のローサイドオン時間)を延長する。制御回路5は、V相立ち上がり時間が、結合点立ち上がり時間よりも小さい場合、第2V相スイッチング素子22aのオン時間(V相のローサイドオン時間)を短縮する。
また、実施形態3においては、図5に示した現象が立ち下がり時に生ずる。制御回路5は、U相接続点電圧Vuの立ち下がり遅延時間(以下、U相立ち下がり遅延時間と呼ぶ)を測定し、所定の遅延時間指令値Td_refと一致するようにU相立ち下がり遅延量を調整する。同様にして、制御回路5は、V相接続点電圧Vvの立ち下がり遅延時間(以下、V相立ち下がり遅延時間と呼ぶ)を測定し、所定の遅延時間指令値Td_refと一致するようにV相立ち下がり遅延量を調整する。このようにして、U相接続点電圧Vuの立ち下がりタイミングと、V相接続点電圧Vvの立ち下がりタイミングとを一致させることができる。
電流がハーフブリッジ回路10に流入する実施形態3においても実施形態1同様、スイッチングタイミング制御により、並列接続されたハーフブリッジ回路10の入出力電流を均等化することができる。
(実施形態4)
実施形態4に係るスイッチング回路101は、ハーフブリッジ回路410及びスイッチング制御処理が実施形態1と異なる。スイッチング回路101のその他の構成は、実施形態1に係るスイッチング回路101と同様であるため、同様の箇所には同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
図17は、実施形態4に係る電圧変換装置の構成例を示す回路ブロック図である。実施形態4に係るハーフブリッジ回路410は、第2U相スイッチング素子12a及び第2V相スイッチング素子22aに代えて、逆接続されたダイオード12d、22dを備える。
図18は、実施形態4に係るゲート制御信号及び接続点電圧の時間変化を示すタイミングチャートである。図2と同様、ハイサイドデバイス側のゲート制御信号と、U相接続点電圧Vuの波形を示している。V相の動作もU相と同様である。実施形態2に係る制御回路5は、第1U相スイッチング素子11a及び第1V相スイッチング素子21aを実施形態1と同様に制御する。
実施形態4においても実施形態1同様、スイッチングタイミング制御により、並列接続されたハーフブリッジ回路410の入出力電流を均等化することができる。
(実施形態5)
実施形態5に係るスイッチング回路101は、ハーフブリッジ回路510及びスイッチング制御処理が実施形態3と異なる。スイッチング回路101のその他の構成は、実施形態1に係るスイッチング回路101と同様であるため、同様の箇所には同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
図19は、実施形態5に係る電圧変換装置の構成例を示す回路ブロック図である。実施形態5に係るハーフブリッジ回路510は、第1U相スイッチング素子11a及び第1V相スイッチング素子21aに代えて、逆接続されたダイオード11d、21dを備える。
図20は、実施形態5に係るゲート制御信号及び接続点電圧の時間変化を示すタイミングチャートである。図2と同様、ローサイドデバイス側のゲート制御信号と、U相接続点電圧Vuの波形を示している。V相の動作もU相と同様である。実施形態5に係る制御回路5は、第2U相スイッチング素子12a及び第2V相スイッチング素子22aを実施形態3と同様に制御する。
実施形態5においても実施形態3同様、スイッチングタイミング制御により、並列接続されたハーフブリッジ回路510の入出力電流を均等化することができる。
(実施形態6)
実施形態6に係るスイッチング回路101は、スイッチング制御回路650の構成が実施形態1と異なる。スイッチング回路101のその他の構成は、実施形態1に係るスイッチング回路101と同様であるため、同様の箇所には同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
実施形態6に係るハーフブリッジ回路10は、例えばインバータ回路を構成しており、U相接続点P1及びV相接続点P2と負荷との間で、U相電流及びV相電流が双方向に流れる。
図21は、実施形態6に係るスイッチング制御回路650の構成例を示すブロック図である。スイッチング制御回路650は、結合点立ち下がり時間検出回路57に代えて、結合点電圧Vcの立ち下がり時間及び立ち上がり時間を検出する結合点立ち下がり/立ち上がり時間検出回路657を備える。実施形態6に係るU相制御回路655はU相電流方向判定回路55gを備え、U相立ち上がり遅延時間検出回路55a及びU相立ち下がり時間検出回路55bに代えて、U相立ち上がり遅延時間及びU相立ち下がり遅延時間を検出するU相立ち上がり/立ち下がり遅延時間検出回路655aと、U相立ち下がり時間及びU相立ち上がり時間を検出するU相立ち下がり/立ち上がり時間検出回路655bを備える。V相制御回路656はV相電流方向判定回路56gを備え、V相立ち上がり遅延時間検出回路56a、V相立ち下がり時間検出回路56bに代えて、V相立ち上がり遅延時間及びV相立ち下がり遅延時間を検出するV相立ち上がり/立ち下がり遅延時間検出回路656aと、V相立ち下がり時間及びV相立ち上がり時間を検出するU相立ち下がり/立ち上がり時間検出回路656bを備える。
V相制御回路656の動作はU相制御回路655と同様であるため、U相制御回路655の構成及び動作を説明し、V相制御回路656の詳細は省略する。
U相電流方向判定回路55gには、第1U相スイッチング素子11a及び第2U相スイッチング素子12aのゲート制御信号と、V相接続点電圧Vvを示す信号とが入力する。U相電流方向判定回路55gは、第1U相スイッチング素子11aがオン、第2Uスイッチング素子がオフの状態から、第1U相スイッチング素子11aをオフ状態に切り替えたときに、U相接続点電圧Vuが変化したか否かを判定し、判定結果をU相遅延制御回路55cへ出力する。U相遅延制御回路55cは、上記のように第1レグ1がオン状態からオフ状態に切り替えられた場合、U相接続点電圧Vuが変化したとき、実施形態1で説明したように、U相立ち下がり時間同期制御を実行する。U相接続点電圧Vuが変化しなかった場合、スイッチングタイミングの調整制御は行われない。
同様にして、U相電流方向判定回路55gは、第1U相スイッチング素子11aがオフ、第2Uスイッチング素子がオンの状態から、第2U相スイッチング素子12aをオフ状態に切り替えたときに、U相接続点電圧Vuが変化したか否かを判定し、判定結果をU相遅延制御回路55cへ出力する。U相遅延制御回路55cは、上記のように第1レグ1がオン状態からオフ状態に切り替えられた場合、U相接続点電圧Vuが変化したとき、実施形態3で説明したように、U相立ち上がり時間同期制御を実行する。U相接続点電圧Vuが変化しなかった場合、スイッチングタイミングの調整制御は行われない。
また、U相電流方向判定回路55gは、第1U相スイッチング素子11a及び第2Uスイッチング素子の双方がオフの状態から、第1U相スイッチング素子11aをオン状態に切り替えたときに、U相接続点電圧Vuが変化したか否かを判定し、判定結果をU相遅延制御回路55cへ出力する。U相遅延制御回路55cは、上記のように第1レグ1がオフ状態からオン状態に切り替えられた場合、U相接続点電圧Vuが変化したとき、実施形態1で説明したように、U相立ち上がり遅延同期制御を実行する。U相接続点電圧Vuが変化しなかった場合、スイッチングタイミングの調整制御は行われない。
同様にして、U相電流方向判定回路55gは、第1U相スイッチング素子11a及び第2Uスイッチング素子の双方がオフの状態から、第2U相スイッチング素子12aをオン状態に切り替えたときに、U相接続点電圧Vuが変化したか否かを判定し、判定結果をU相遅延制御回路55cへ出力する。U相遅延制御回路55cは、上記のように第1レグ1がオフ状態からオン状態に切り替えられた場合、U相接続点電圧Vuが変化したとき、実施形態3で説明したように、U相立ち下がり遅延同期制御を実行する。U相接続点電圧Vuが変化しなかった場合、スイッチングタイミングの調整制御は行われない。
実施形態6によれば、ハーフブリッジ回路10に双方向の電流が流れる場合であっても、U相接続点P1及びV相接続点P2に流れるU相電流及びV相電流の向きを判定し、その向きに応じて実施形態1及び実施形態3で説明したスイッチング制御を選択的に実行することができ、並列接続されたハーフブリッジ回路10の入出力電流を均等化することができる。
(実施形態7)
実施形態7に係るスイッチング回路101は、ハーフブリッジ回路710及びバランスインダクタ706の構成が実施形態1と異なる。スイッチング回路101のその他の構成は、実施形態1に係るスイッチング回路101と同様であるため、同様の箇所には同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
図22は、実施形態7に係るバランスインダクタ706の構成例を示す回路ブロック図である。実施形態7に係るハーフブリッジ回路710は、第1レグ1、第2レグ2及び第3レグ3を並列接続してなるハーフブリッジ回路710を備える。本実施形態7では、適宜、第3レグ3をW相と呼ぶ。第3レグ3の構成は第1レグ1及び第2レグ2と同様であり、W相接続点P3にはW相接続点電圧検出回路73が設けられている。
実施形態7に係るバランスインダクタ706は、第1バランスインダクタ761と、第2バランスインダクタ762と、第3バランスインダクタ763を備える。
第1バランスインダクタ761は、一端がU相接続点P1に接続された1次コイル761aと、コアを介して磁気結合した2次コイル761bとを有する。1次コイル761aと、2次コイル761bの巻き数比は、3:1(1次巻き数:2次側巻き数)である。1次コイル761a及び2次コイル761bの巻回方向は実施形態1と同様である。
同様に、第2バランスインダクタ762は、一端がV相接続点P2に接続された1次コイル762aと、コアを介して磁気結合した2次コイル762bとを有する。第3バランスインダクタ763は、一端がW相接続点P3に接続された1次コイル763aと、コアを介して磁気結合した2次コイル763bとを有する。第2バランスインダクタ762及び第3バランスインダクタ763の巻き数比、巻回方向は第1バランスインダクタ761と同様である。
1次コイル761a、762a、763aの他端は接続され、第1バランスインダクタ761の2次コイル761bの一端に接続されている。第1バランスインダクタ761の2次コイル761bの他端は、第2バランスインダクタ762の2次コイル762bの一端に接続されている。第2バランスインダクタ762の2次コイル762bの他端は、第3バランスインダクタ763の2次コイル763bの一端に接続されている。第3バランスインダクタ763の2次コイル763bの他端は、結合点P0に接続されている。
実施形態7によれば、3相のハーフブリッジ回路10においても、実施形態1と同様、各相の電流をバランスさせ、小型なコアを使用してバランスインダクタ706を構成することができる。
なお、3相に対応したバランスインダクタ706を説明したが、4本以上のレグを備えるハーフブリッジ回路10にも本実施形態7を適用することができる。N本のレグに対応する場合、1次コイル及び2次コイルの巻き数比をN:1とすればよい。
(実施形態8)
実施形態8に係るスイッチング回路101は、制御回路5がスイッチングタイミングの調整方法をソフトウェア的に実行する点が実施形態1と異なる。スイッチング回路101のその他の構成は、実施形態1に係るスイッチング回路101と同様であるため、同様の箇所には同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
図23は、実施形態8に係るスイッチング回路101の構成例を示す回路ブロック図である。実施形態8に係る制御回路5は、CPU(Central Processing Unit)、又はマルチコアCPU等のプロセッサ、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入出力インタフェース等を有するコンピュータであり、インタフェースには、ゲート駆動回路11c、12c、21c、22c、U相接続点電圧検出回路71、V相接続点電圧検出回路72、結合点電圧検出回路70などが接続されている。また、制御回路5には制御プログラム81を記憶する記憶部8が接続されている。制御回路5は記憶部8が記憶する制御プログラム81を実行することにより、本実施形態8に係るスイッチングタイミング制御方法に係る処理を実行する。処理内容は、実施形態1~6で説明した処理と同様である。より具体的には、制御回路5は図6及び図7に示すフローチャートの処理を実行すればよい。なお、制御プログラム81は、磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリ等の記録媒体8aに読み出し可能に記録された態様であってもよく、記録媒体8aから読み出して記憶部8に記憶させてもよい。
実施形態8によれば、実施形態1同様、ソフトウェア的に実行されるスイッチングタイミング制御により、並列接続されたハーフブリッジ回路10の入出力電流を均等化することができる。
(実施形態9)
実施形態9に係るスイッチング回路101は、インターリーブ方式の駆動制御を行う制御回路5及びスイッチングタイミングの調整方法が実施形態1と異なる。スイッチング回路101のその他の構成は、実施形態1に係るスイッチング回路101と同様であるため、同様の箇所には同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
第1レグ1と、第2レグ2とを並列接続してなる回路構成自体は、実施形態1と同様であるが、駆動方式及び動作が異なる。実施形態1においては各レグに入力されるゲート駆動信号は略同一であり、全体で一つのハーフブリッジ回路のように動作していた。言い換えると、各レグのハイサイドデバイスは同時的にオンオフし、各レグのローサイドデバイスも同時的にオンオフするように各レグはほぼ完全に同期して動作する。一方、実施形態9のインターリーブ方式においては、位相をずらしたパルス信号が各レグに入力される。例えば、位相を180度ずらしたゲート駆動信号が各レグに入力される。以下、本実施形態9においては、第1レグ1と、第2レグ2とを並列接続してなる回路を単にブリッジ回路と呼ぶ。
実施形態9に係る制御回路5は、実施形態1と同様、PWM信号生成回路50aと、U相電圧比較回路51と、V相電圧比較回路52と、参照電圧生成回路54と、スイッチング制御回路950とを備える。ただし、実施形態9に係る制御回路5は、結合点電圧比較回路53を備えていない。
図24は、実施形態1に係るスイッチング制御回路950の構成例を示す回路ブロック図である。スイッチング制御回路950は、U相制御回路955と、V相制御回路956とを備える。
U相制御回路955は、U相立ち下がり時間検出回路55bと、U相パルス幅制御回路955cと、デッドタイム処理回路55d、55eと、反転インバータ55fとを有する。U相立ち下がり時間検出回路55bは、U相電圧比較回路51から出力された検出信号dethu、detluに基づいて、U相立ち下がり時間Tf_uを検出し、当該立ち下がり時間を示す信号をU相パルス幅制御回路955c及びV相パルス幅制御回路956cへ出力する。
V相制御回路956は、V相立ち下がり時間検出回路56b、V相パルス幅制御回路956c、デッドタイム処理回路56d、56e及び反転インバータ回路56fを備える。V相立ち下がり時間検出回路56bは、V相電圧比較回路52から出力された検出信号dethv、detlvに基づいて、V相立ち下がり時間Tf_vを検出し、当該立ち下がり時間を示す信号をV相パルス幅制御回路956c及びU相パルス幅制御回路955cへ出力する。
U相パルス幅制御回路955cは、PWM信号、U相立ち下がり時間Tf_u及びV相立ち下がり時間Tf_vに基づき、立ち下がり時間に応じてPWM信号のパルス幅を調整する。具体的には、U相立ち下がり時間Tf_uがV相立ち下がり時間Tf_vよりも大きい場合、U相のハイサイドオン時間が長くなるようにパルス幅を調整する。U相立ち下がり時間Tf_uがV相立ち下がり時間Tf_vよりも小さい場合、U相のハイサイドオン時間が短くなるようにパルス幅を調整する。U相パルス幅制御回路955cの後段の回路の動作は実施形態1と同様である。
V相パルス幅制御回路956cは、PWM信号、V相立ち下がり時間Tf_v及びU相立ち下がり時間Tf_uに基づき、立ち下がり時間に応じてPWM信号のパルス幅を調整する。具体的には、U相立ち下がり時間Tf_uがV相立ち下がり時間Tf_vよりも大きい場合、V相のハイサイドオン時間が短くなるようにパルス幅を調整する。U相立ち下がり時間Tf_uがV相立ち下がり時間Tf_vよりも小さい場合、U相のハイサイドオン時間が長くなるようにパルス幅を調整する。V相パルス幅制御回路956cの後段の回路の動作は実施形態1と同様である。
実施形態9によれば、実施形態1同様、第1レグ1と、第2レグ2とを並列接続してなるの入出力電流を均等化することができる。
なお、本実施形態1に示すブリッジ回路をインターリーブ方式で駆動する場合において各レグに流れる電流の不均衡を解消する例を説明したが、他の実施形態に示すスイッチング回路101をインターリーブ方式で駆動する場合にも本実施形態9に係る発明を適用することができる。
例えば、実施形態3に示すようにU相接続点P1及びV相接続点P2に電流が流入するブリッジ回路をインターリーブ方式で駆動する場合、U相パルス幅制御回路955cは、PWM信号、U相立ち上がり時間及びV相立ち上がり時間に基づき、立ち上がり時間に応じてPWM信号のパルス幅を調整し、V相パルス幅制御回路956cは、PWM信号、V相立ち上がり時間及びU相立ち上がり時間に基づき、立ち上がり時間に応じてPWM信号のパルス幅を調整するように構成すればよい。
また、実施形態4又は5に示すように、第1アーム又は第2アームの一方をダイオードで構成したブリッジ回路をインターリーブ方式で駆動する場合、他方の第1アーム又は第2アームを駆動するPWM信号のパルス幅を上記同様の方法で制御するように構成すればよい。
更に、実施形態6と同様、U相接続点P1及びV相接続点P2と負荷との間で、U相電流及びV相電流が双方向に流れる場合においては、U相制御回路955及びV相制御回路956にU相電流方向判定回路55g及びV相電流方向判定回路56gを備え、電流の方向に応じて制御方法を切り替えるように構成すればよい。
(実施形態10)
図25は、実施形態10に係る電流検出回路1009の構成例を示す回路ブロック図である。実施形態10に係る電流検出回路1009は、少なくとも実施形態1の第1レグ1を備えるハーフブリッジ回路1010からの出力電流を検出する回路である。説明の便宜上、実施形態1と同様にU相、U相電流、U相接続点P1などの用語を用いて説明する。
電流検出回路1009は、U相接続点P1に直列接続されたインダクタ1091と、U相接続点電圧Vuを検出する電圧検出回路1092と、演算回路1093とを備える。インダクタ1091の一端はU相接続点P1に接続されており、インダクタ1091の他端は負荷に接続される。電圧検出回路1092は、U相接続点電圧Vuを検出し、検出した電圧を示す信号を演算回路1093へ出力する。
演算回路1093は、実施形態1と同様のU相電圧比較回路51、参照電圧生成回路54と、U相立ち下がり時間検出回路55bを備える。演算回路1093は、第1レグ1がオン状態からオフ状態に切り替えられた際、U相接続点電圧Vuが第1の閾値電圧Vrefhを下回ってから第2の閾値電圧Vreflを下回るまでの時間を検出する。当該時間はU相出力電流iuに比例する値であり、演算回路1093は、検出した時間をU相出力電流iuとして検出する。なお、演算回路1093は、検出した時間をU相出力電流iuに換算してもよい。
実施形態10に係る電流検出回路1009によれば、ハーフブリッジ回路1010の電流を簡単な構成で簡易に検出することができる。
なお、U相出力電流iuを検出する例を説明したが、電力変換回路への入力電流も同様にして検出するように構成してもよい。演算回路1093は、第1レグ1がオン状態からオフ状態に切り替えられた際、U相接続点電圧Vuが第2の閾値電圧Vreflを上回ってから第1の閾値電圧Vrefhを上回るまでの時間を検出し、検出された時間をU相接続点電圧Vuとして検出すればよい。
1 第1レグ
2 第2レグ
5 制御回路
6 バランスインダクタ
10 ハーフブリッジ回路
11a 第1U相スイッチング素子
12a 第2U相スイッチング素子
21a 第1V相スイッチング素子
22a 第2V相スイッチング素子
50 スイッチング制御回路
50a PWM信号生成回路
51 U相電圧比較回路
51a 第1比較回路
51b 第2比較回路
52 V相電圧比較回路
53 結合点電圧比較回路
54 参照電圧生成回路
55 U相制御回路
55a U相立ち上がり遅延時間検出回路
55b U相立ち下がり時間検出回路
55c U相遅延制御回路
56 V相制御回路
56a V相立ち上がり遅延時間検出回路
56b V相立ち下がり時間検出回路
56c V相遅延制御回路
57 結合点立ち下がり時間検出回路
61 第1インダクタ
62 第2インダクタ
70 結合点電圧検出回路
71 U相接続点電圧検出回路
72 V相接続点電圧検出回路
8 記憶部
81 制御プログラム
8a 記録媒体
100 電源

Claims (18)

  1. スイッチング素子を有する第1アームと、スイッチング素子又は逆接続されたダイオードを有する第2アームとを直列接続してなるレグを複数含み、複数の前記レグを並列接続してなるブリッジ回路と、
    各レグの前記スイッチング素子をスイッチング制御する制御回路と、
    各レグの第1アーム及び第2アームの接続点と、各レグの前記接続点を結合する結合点との間に設けられたインダクタと、
    各レグの前記接続点の電圧を検出する接続点電圧検出回路と
    前記結合点の電圧を検出する結合点電圧検出回路と
    を備え、
    前記制御回路は、
    前記結合点電圧検出回路が検出した電圧の時間変化率と、前記接続点電圧検出回路が検出した電圧の時間変化率に基づいて、前記スイッチング素子のスイッチングタイミングを調整する
    スイッチング回路。
  2. 前記制御回路は、
    第1アームをオフ状態に切り替えたときに増加又は減少する前記接続点の電圧の時間変化率と、前記結合点の電圧の時間変化率とに基づいて、前記スイッチング素子のスイッチングタイミングを調整する
    請求項に記載のスイッチング回路。
  3. 前記制御回路は、
    前記レグに係る前記接続点の前記電圧の時間変化率が、前記結合点の前記電圧の時間変化率より大きい場合(又は小さい場合)、前記レグの前記スイッチング素子のオン時間を短く(長く)する
    請求項に記載のスイッチング回路。
  4. 前記制御回路は、
    複数の前記レグそれぞれに設けられており、各レグのスイッチング制御を行う複数の制御回路モジュールを備え、
    前記複数の制御回路モジュールには、前記結合点電圧検出回路が検出した前記結合点の電圧又は該電圧の時間変化率を示す信号が共通入力されると共に、制御対象である前記レグの前記接続点の電圧を示す信号がそれぞれ入力されており、
    各制御回路モジュールは、
    入力された前記結合点の電圧又は時間変化率を示す信号と、入力された前記接続点の電圧を示す信号とに基づいて、制御対象である前記レグの前記スイッチング素子のスイッチングタイミングを調整する
    請求項から請求項のいずれか1項に記載のスイッチング回路。
  5. スイッチング素子を有する第1アームと、スイッチング素子を有する第2アームとを直列接続してなるレグを複数含み、複数の前記レグを並列接続してなるブリッジ回路と、
    各レグの前記スイッチング素子をスイッチング制御する制御回路と、
    各レグの第1アーム及び第2アームの接続点と、各レグの前記接続点を結合する結合点との間に設けられたインダクタと、
    各レグの前記接続点の電圧を検出する接続点電圧検出回路と
    を備え、
    前記制御回路は、
    前記レグと負荷との間で電流が双方向に流れる場合において、第1アームをオフ状態に切り替えたときの前記接続点の電圧の変化の有無を判定し、
    電圧変化有りと判定した場合、第1アームをオフ状態に切り替えたときの前記接続点の電圧の時間変化率に基づいて、前記スイッチング素子のスイッチングタイミングを調整する
    イッチング回路。
  6. 前記制御回路は、
    オフ状態にある第1アームの前記スイッチング素子をオン状態に切り替えてから、各レグの前記接続点の電圧が所定電圧以上(又は所定電圧以下)になる時点を検出し、該電圧が前記所定電圧以上(又は所定電圧以下)になるタイミングが一致するように、各レグの第1アームが有する前記スイッチング素子のスイッチングタイミングを調整する
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のスイッチング回路。
  7. スイッチング素子を有する第1アームと、スイッチング素子を有する第2アームとを直列接続してなるレグを複数含み、複数の前記レグを並列接続してなるブリッジ回路と、
    各レグの前記スイッチング素子をスイッチング制御する制御回路と、
    各レグの第1アーム及び第2アームの接続点と、各レグの前記接続点を結合する結合点との間に設けられたインダクタと、
    各レグの前記接続点の電圧を検出する接続点電圧検出回路と
    を備え、
    前記制御回路は、
    前記接続点電圧検出回路が検出した電圧の時間変化率に基づいて、前記スイッチング素子のスイッチングタイミングを調整し、
    更に、前記制御回路は、
    前記レグと負荷との間で電流が双方向に流れる場合において、オフ状態にある第1アームの前記スイッチング素子をオン状態に切り替えたときの前記接続点の電圧の変化の有無を判定し、
    電圧変化有りと判定した場合、第1アームの前記スイッチング素子をオン状態に切り替えてから、各レグの前記接続点の電圧が所定電圧以上(又は所定電圧以下)になる時点を検出し、該電圧が前記所定電圧以上(又は所定電圧以下)になるタイミングが一致するように、各レグの第1アームが有する前記スイッチング素子のスイッチングタイミングを調整する
    イッチング回路。
  8. 前記制御回路は、
    第1アームをオフ状態に切り替えたときに増加又は減少する前記接続点の電圧の時間変化率に基づいて、前記スイッチング素子のスイッチングタイミングを調整する
    請求項5から請求項7のいずれか1項に記載のスイッチング回路。
  9. 前記制御回路は、
    第1の前記レグに係る前記接続点の前記電圧の時間変化率が、第2の前記レグに係る前記接続点の前記電圧の時間変化率より大きい場合(又は小さい場合)、前記第1のレグが有する第1アームの前記スイッチング素子のオン時間を短く(長く)する
    請求項8に記載のスイッチング回路。
  10. 前記制御回路は、
    インターリーブ方式により第1アーム及び第2アームの前記スイッチング素子をスイッチング制御しており、前記接続点電圧検出回路が検出した電圧の時間変化率に基づいて、第1アーム又は第2アームの前記スイッチング素子をオンオフさせる信号のパルス幅を調整する
    請求項から請求項のいずれか1項に記載のスイッチング回路。
  11. 前記時間変化率は、
    検出した電圧が第1の閾値を通過する時点と、検出した電圧が第2の閾値を通過する時点との時間差である
    請求項1から請求項10のいずれか1項に記載のスイッチング回路。
  12. 複数の前記レグに設けられた前記インダクタは磁気的に結合しており、各レグに流れるに電流の不均衡を抑制する結合極性を有する
    請求項1から請求項11のいずれか1項に記載のスイッチング回路。
  13. スイッチング素子を有する第1アームと、スイッチング素子又は逆接続されたダイオードを有する第2アームとを直列接続してなるレグを複数含み、複数の前記レグを並列接続してなるブリッジ回路と、各レグの第1アーム及び第2アームの接続点と、各レグの前記接続点を結合する結合点との間に設けられたインダクタとを備えるスイッチング回路のスイッチングタイミング制御方法であって、
    各レグの前記接続点の電圧を検出し、
    前記結合点の電圧を検出し、
    検出した前記結合点の電圧の時間変化率と、前記接続点の電圧の時間変化率とに基づいて、前記スイッチング素子のスイッチングタイミングを調整する
    スイッチングタイミング制御方法。
  14. スイッチング素子を有する第1アームと、スイッチング素子を有する第2アームとを直列接続してなるレグを複数含み、複数の前記レグを並列接続してなるブリッジ回路と、各レグの第1アーム及び第2アームの接続点と、各レグの前記接続点を結合する結合点との間に設けられたインダクタとを備えるスイッチング回路のスイッチングタイミング制御方法であって、
    各レグの前記接続点の電圧を検出し、
    前記レグと負荷との間で電流が双方向に流れる場合において、第1アームをオフ状態に切り替えたときの前記接続点の電圧の変化の有無を判定し、
    電圧変化有りと判定した場合、第1アームをオフ状態に切り替えたときの前記接続点の電圧の時間変化率に基づいて、前記スイッチング素子のスイッチングタイミングを調整する
    スイッチングタイミング制御方法。
  15. スイッチング素子を有する第1アームと、スイッチング素子を有する第2アームとを直列接続してなるレグを複数含み、複数の前記レグを並列接続してなるブリッジ回路と、各レグの第1アーム及び第2アームの接続点と、各レグの前記接続点を結合する結合点との間に設けられたインダクタとを備えるスイッチング回路のスイッチングタイミング制御方法であって、
    各レグの前記接続点の電圧を検出し、
    検出した電圧の時間変化率に基づいて、前記スイッチング素子のスイッチングタイミングを調整し、
    更に、
    前記レグと負荷との間で電流が双方向に流れる場合において、オフ状態にある第1アームの前記スイッチング素子をオン状態に切り替えたときの前記接続点の電圧の変化の有無を判定し、
    電圧変化有りと判定した場合、第1アームの前記スイッチング素子をオン状態に切り替えてから、各レグの前記接続点の電圧が所定電圧以上(又は所定電圧以下)になる時点を検出し、該電圧が前記所定電圧以上(又は所定電圧以下)になるタイミングが一致するように、各レグの第1アームが有する前記スイッチング素子のスイッチングタイミングを調整する
    スイッチングタイミング制御方法。
  16. スイッチング素子を有する第1アームと、スイッチング素子又は逆接続されたダイオードを有する第2アームとを直列接続してなるレグを複数含み、複数の前記レグを並列接続してなるブリッジ回路と、各レグの第1アーム及び第2アームの接続点と、各レグの前記接続点を結合する結合点との間に設けられたインダクタとを備えるスイッチング回路のスイッチングタイミング制御をコンピュータに実行させるための制御プログラムであって、
    前記コンピュータに、
    各レグの前記接続点の電圧を検出し、
    前記結合点の電圧を検出し、
    検出した前記結合点の電圧の時間変化率と、前記接続点の電圧の時間変化率とに基づいて、前記スイッチング素子のスイッチングタイミングを調整する
    処理を実行させる制御プログラム。
  17. スイッチング素子を有する第1アームと、スイッチング素子を有する第2アームとを直列接続してなるレグを複数含み、複数の前記レグを並列接続してなるブリッジ回路と、各レグの第1アーム及び第2アームの接続点と、各レグの前記接続点を結合する結合点との間に設けられたインダクタとを備えるスイッチング回路のスイッチングタイミング制御をコンピュータに実行させるための制御プログラムであって、
    前記コンピュータに、
    各レグの前記接続点の電圧を検出し、
    前記レグと負荷との間で電流が双方向に流れる場合において、第1アームをオフ状態に切り替えたときの前記接続点の電圧の変化の有無を判定し、
    電圧変化有りと判定した場合、第1アームをオフ状態に切り替えたときの前記接続点の電圧の時間変化率に基づいて、前記スイッチング素子のスイッチングタイミングを調整する
    処理を実行させる制御プログラム。
  18. スイッチング素子を有する第1アームと、スイッチング素子を有する第2アームとを直列接続してなるレグを複数含み、複数の前記レグを並列接続してなるブリッジ回路と、各レグの第1アーム及び第2アームの接続点と、各レグの前記接続点を結合する結合点との間に設けられたインダクタとを備えるスイッチング回路のスイッチングタイミング制御をコンピュータに実行させるための制御プログラムであって、
    前記コンピュータに、
    各レグの前記接続点の電圧を検出し、
    検出した電圧の時間変化率に基づいて、前記スイッチング素子のスイッチングタイミングを調整し、
    更に、
    前記レグと負荷との間で電流が双方向に流れる場合において、オフ状態にある第1アームの前記スイッチング素子をオン状態に切り替えたときの前記接続点の電圧の変化の有無を判定し、
    電圧変化有りと判定した場合、第1アームの前記スイッチング素子をオン状態に切り替えてから、各レグの前記接続点の電圧が所定電圧以上(又は所定電圧以下)になる時点を検出し、該電圧が前記所定電圧以上(又は所定電圧以下)になるタイミングが一致するように、各レグの第1アームが有する前記スイッチング素子のスイッチングタイミングを調整する
    処理を実行させる制御プログラム。
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