JP7274339B2 - クレーン、クレーン本体および移動体 - Google Patents

クレーン、クレーン本体および移動体 Download PDF

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Description

本発明は、クレーン、クレーン本体および移動体に関する。
作業機械の良好な視界を確保するために、当該作業機械とは独立して移動する移動体により作業機械の周囲の画像を取得する技術がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2018-188250号公報
しかしながら、移動体は作業機械とは独立して移動を行うので、移動体自らに駆動源の電源を備える必要があった。電源は容量が大きくなるほど重量も増加するため、電源容量は制限される。このため、移動体を長時間運用することが困難となるという問題が生じていた。
本発明は、移動体の長時間の運用を可能とすることを目的とする。
本発明は、
クレーン本体と、
前記クレーン本体の周囲を移動する移動体と、
を有するクレーンであって、
前記クレーン本体は、起伏可能なフロントアタッチメントと、前記フロントアタッチメントから延びるロープによって吊り下げられたフックと、電力供給手段と、前記移動体に接続され、前記電力供給手段から前記移動体に電力を供給する電力供給路部材と、を有し、
前記電力供給路部材は、前記フックを吊り下げている前記ロープとは別部材であり、前記フロントアタッチメントに固定され、前記フロントアタッチメントから前記移動体に向かって延びているという構成としている。
また、本発明は、クレーン本体において、クレーン本体の周囲を移動する移動体に電力を供給する電力供給手段と、旋回可能な旋回体と、前記旋回体に対して起伏可能なフロントアタッチメントと、前記フロントアタッチメントから延びるロープによって吊り下げられたフックと、前記移動体に接続され、前記電力供給手段から前記移動体に電力を供給する電力供給路部材と、を有し、
前記電力供給路部材は、前記フックを吊り下げている前記ロープとは別部材であり、前記フロントアタッチメントに固定され、前記フロントアタッチメントから前記移動体に向かって延びているという構成としている。
また、本発明は、クレーン本体の周囲を移動して補助作業を行う移動体であって、
前記クレーン本体に設けられた電力供給手段と、前記クレーン本体のフックを吊り下げたロープとは別であり、前記クレーン本体のフロントアタッチメントに固定され、前記フロントアタッチメントから延びた電力供給路部材を介して接続され、前記電力供給手段から電力の供給を受ける、という構成としている。
本発明によれば、移動体の長時間の運用が可能となる。
本発明の実施形態に係るクレーンの概略を説明する図である。 移動体の制御系を示すブロック図である。 クレーン本体の側面図である。 クレーン端末の制御系を示すブロック図である。 電源供給の系統例(1)の構成ブロック図である。 電源供給の系統例(2)の構成ブロック図である。 電源供給の系統例(3)の構成ブロック図である。 タワーブーム及びタワージブを通じて電源供給を行う配線例を示す説明図である。 図8のV-V線に沿った上部旋回体の水平断面における内部の配線例を示す説明図である。 タワーブーム及びタワージブを通じて電源供給を行う他の配線例を示す説明図である。 移動体のクレーン本体に対する他の配置例について示した説明図である。 クローラクレーンに移動体を搭載したクレーンの概略を説明する図である。
[発明の実施形態の概略]
図1は本発明の実施形態に係るクレーンの概略図である。
図1に示すように、クレーン10は、主に、クレーン本体20と、クレーン本体20の周囲を移動する複数の移動体40とを備える構成となっている。
各移動体40は、クレーン本体20の後述する上部旋回体22の上部、後述するタワーブーム24の上端部、後述するタワージブ25の先端部の各位置に設けられた巻回機構としての自動巻コードリール66から繰り出された電力供給路部材としての電力供給ケーブル51の先端部が接続され、クレーン本体20から電力の供給を受けるように構成されている。
上記電力供給ケーブル51は、一端部が移動体40側に、他端部がクレーン本体20側に物理的且つ電気的に接続された状態にある。
そして、電力供給ケーブル51は、後述する情報送信路部材としての情報送信線53と共に、高張力の強化ワイヤからなる落下防止線材54に対して、巻き付けなどにより一体化されており、これら一体化した線材が移動体40の落下防止機能も有している。
[移動体]
移動体40は、複数のロータを有し、各ロータの駆動源となるモータの出力を制御することにより飛行し、昇降動作、前後左右の移動、正逆の旋回等を自在に行うことが可能ないわゆるドローンと呼ばれる機体である。
移動体40は、クレーン本体20の作業の補助的な作業を行うために、クレーン本体20の周囲で移動を行う。移動体40の補助的な作業の例としては、搭載されたカメラ41による点検のためのクレーン本体20の撮像、クレーン本体20の周辺画像や作業現場の俯瞰画像の撮像、搭載された照明装置47によるクレーン本体20の作業現場の照明、搭載された把持装置48により介錯ロープを把持して吊荷作業補助等が挙げられるが、これに限定されない。
図2に示すように、移動体40は、撮像手段としてのカメラ41、測位部421、方位センサ422、高さセンサ423、姿勢センサ424、駆動部43、制御部44、データ記憶部45、メモリ46、照明装置47、把持装置48、通信部49を備えている。
カメラ41は、移動体40の機体から所定方向に向けられて支持されており、機体の向きに応じて視線の先の光景を撮像する。撮像によって得られた画像信号は、カメラ41に接続された画像処理部411に出力され、画像処理部411により所定形式の撮像画像データが生成されてメモリ46内に記録される。
測位部421は、GPS(Global Positioning System)等のGNSS(Global Navigation Satelite System)受信機であり、移動体40の現在位置を測定する。
方位センサ422は、三軸のジャイロ方位角センサであり、移動体40の進行方向及び機体の傾斜角度を検出する。
高さセンサ423は、例えば光学式であり、下方に投光し、その反射光に生じる位相差から機体の高さを検出する。
姿勢センサ424は、三次元の加速度センサからなり、移動体40に定められたX軸、Y軸、Z軸の各方向の加速度を検出する。これら各軸について検出される重力加速度から機体の姿勢を検出することができる。
通信部49は、移動体40とクレーン本体20を接続する情報送信線53の一端部に接続され、クレーン本体20のクレーン端末30との間で有線による通信を行う。
通信部49は、例えば、移動体40に対する外部からの操縦指令を受信して、制御部44に出力する。また、通信部49は、カメラ41の撮像画像データをクレーン端末30に送信する。クレーン端末30は、受信した撮像画像データを表示したり、外部サーバに送信したりする。
駆動部43は、移動体40の移動動作のための推力を出力する構成であり、複数のロータと各ロータごとに設けられた複数の回転駆動源であるモータとを有する。各モータは、機体が目標の移動方向に向かって移動が行われるように、制御部44によって制御される。
データ記憶部45は、移動体40の制御プログラムや制御に関する各種の情報を記憶する不揮発性の記憶装置である。
メモリ46は、カメラ41の撮像による撮像画像データを記憶する。
制御部44は、いわゆるコントローラであり、移動体40の上記各構成を制御する。
照明装置47は、光源と光学系とからなり、移動体40の機体からカメラ41と同方向に向けて投光するように支持されている。
把持装置48は、把持部とアクチュエーターとからなり、介錯ロープの端部の把持と解放を切り替えることができる。
また、移動体40は、上記各構成に電力を供給するためのバッテリー等の電源は搭載していない。その代わりに、クレーン本体20から移動体40に電力を供給する電力供給路部材としての電力供給ケーブル51が引き込まれている。
電力供給ケーブル51の一端部は、電源制御部52に接続され、電源制御部52は、移動体40の各構成に必要電力を供給している。
なお、本発明は、移動体40へのバッテリーの搭載を禁止するものではなく、クレーン本体20からの電力供給が途絶えた異常時に備えて小型のバッテリーを搭載してもよい。
また、駆動部43への電源供給を行わない微細な電池等のバッテリー、例えば、制御部44の内蔵クロックを継続的に作動させるための電池やバックアップ用に電池等は、移動体40に搭載されている場合がある。
[クレーン本体]
クレーン本体20について図3に基づいて説明する。ここではクレーン本体20として、いわゆる移動式のタワークレーンを例示する。以下のクレーン本体20の記載に関して、クレーン本体20の前進方向(上部旋回体22の向いている方向とは関係なく、下部走行体21の予め定められた前進方向)を「前」、後退方向を「後」、前を向いた状態で左手側を「左」、前を向いた状態で右手側を「右」とする。
図示のように、クレーン本体20は、自走可能なクローラ式の下部走行体21と、下部走行体21上に旋回可能に搭載された上部旋回体22と、上部旋回体22の前側に起伏可能に取付けられたフロントアタッチメント23とを含んで構成されている。
上部旋回体22は、クレーン本体20のクレーン本体を構成するもので、前,後方向に延びる旋回フレーム221を有している。旋回フレーム221の前側にはブーム取付部222が設けられ、このブーム取付部222には、後述するタワーブーム24の基端249が起伏可能に取付けられている。
また、旋回フレーム221のうち、ブーム取付部222の後側近傍には、マスト取付部223が設けられている。このマスト取付部223には、後述するマスト224の基端が回動可能に取付けられている。さらに、旋回フレーム221のうち、マスト取付部223よりも後側には、後述するバックストップ225の基端が回動可能に取付けられている。
旋回フレーム221の後側には、フロントアタッチメント23および吊荷との重量バランスをとるカウンタウエイト226が配設されている。また、旋回フレーム221の後側には、ブーム起伏ウインチ等(図示せず)が配設されている。一方、旋回フレーム221の前部右側には、運転席、各種の操作装置(いずれも図示せず)が配置されたキャブ227が設けられている。
フロントアタッチメント23は、上部旋回体22に設けられ、地上と高所との間で資材等の荷物を運搬するものである。フロントアタッチメント23は、タワーブーム24、タワージブ25、タワーストラット26を含んで構成されている。
タワーブーム24は、上部旋回体22に起伏可能に取付けられている。タワーブーム24は、基端(フート部)249が旋回フレーム221のブーム取付部222に起伏可能に取付けられた下部ブーム241と、基端が下部ブーム241の先端に取付けられた複数(例えば3段)の中間ブーム242と、最も先端側に位置する中間ブーム242の先端に取付けられた上部ブーム243とにより構成されている。下部ブーム241には、後述するジブ起伏ウインチ244、主巻ウインチ245が取付けられている。
図示のように、長さ方向で隣合う中間ブーム242の各柱材は、それぞれ連結ピンを用いて連結されている。また、最も下側に位置する中間ブーム242と下部ブーム241との間、最も上側に位置する中間ブーム242と上部ブーム243との間も、それぞれ連結ピンを用いて連結されている。
上部ブーム243は、タワーブーム24が起立した姿勢(図3に示す姿勢)にあるときに上部が前側に突出した形状をなし、上部ブーム243の下辺部は、最も上側に位置する中間ブーム242の先端(上端)に取付けられている。上部ブーム243の前端側には後述のタワージブ25が起伏可能に取付けられ、上部ブーム243の上端側には後述のタワーストラット26が揺動可能に取付けられている。また、上部ブーム243には、三角形状のシーブブラケット246が後方に向けて突設されている。このシーブブラケット246には、タワーガイドシーブ247とガイドシーブ248が回転可能に取付けられている。
タワージブ25は、タワーブーム24の上部ブーム243の先端に起伏可能に取付けられている。タワージブ25は、基端が上部ブーム243に起伏可能に取付けられた下部ジブ251と、下部ジブ251の先端に取付けられた中間ジブ252と、中間ジブ252の先端に設けられた上部ジブ253とにより構成されている。上部ジブ253の先端側には、ガイドシーブ254とポイントシーブ255が回転可能に取付けられている。ガイドシーブ254とポイントシーブ255は、後述の主巻ロープ256が巻回されるものである。
タワーストラット26は、タワーブーム24の上部ブーム243の上端側に揺動可能に取付けられている。タワーストラット26は、第1のストラット261、第2のストラット262、第3のストラット263を、第1の連結部264、第2の連結部265、第3の連結部266によって連結することにより、三角形状の構造体として構成されている。
ここで、タワーストラット26の第1の連結部264は、上部ブーム243の上端側に取付けられている。これにより、タワーストラット26は、タワーブーム24の上端に第1の連結部264を支点として揺動可能に取付けられている。また、第2の連結部265にはペンダントロープ267の一端が接続され、ペンダントロープ267の他端はタワージブ25の上部ジブ253の先端側に接続されている。さらに、第3の連結部266には、後述するブーム側ペンダントロープ274が接続されている。
ジブ起伏ウインチ244は、タワーブーム24の下部ブーム241に取付けられている。ジブ起伏ウインチ244は、タワーストラット26を介してタワージブ25を起伏させるものである。ジブ起伏ウインチ244とタワーストラット26の第3の連結部266との間は、ジブ起伏ロープ27によって接続されている。
ジブ起伏ロープ27は、ジブ起伏ウインチ244とタワーストラット26との間に設けられている。ジブ起伏ロープ27は、タワーブーム24の中間ブーム242に取付けられた複数枚のシーブを有する下部スプレッダ271と、下部スプレッダ271に対向して設けられた複数枚のシーブを有する上部スプレッダ272と、下部スプレッダ271のシーブと上部スプレッダ272のシーブに順次巻回された状態でジブ起伏ウインチ244に巻取られる巻回ロープ273と、一端が上部スプレッダ272に接続され、他端がタワーストラット26の第3の連結部266に接続されたブーム側ペンダントロープ274とにより構成されている。
従って、ジブ起伏ウインチ244によって巻回ロープ273を巻取り、巻出すことにより、上部スプレッダ272が下部スプレッダ271に対して接近、離間し、タワーストラット26は、第1の連結部264を支点として揺動する。このタワーストラット26の揺動がペンダントロープ267を介してタワージブ25に伝わることにより、タワーブーム24の先端側でタワージブ25が起伏する構成となっている。
主巻ウインチ245は、ジブ起伏ウインチ244の上側近傍に位置してタワーブーム24の下部ブーム241に取付けられている。主巻ウインチ245には主巻ロープ256の一端側が巻回されている。主巻ロープ256の他端側は、シーブブラケット246のガイドシーブ248、タワージブ25のガイドシーブ254、ポイントシーブ255を介して吊荷フック28に取付けられている。従って、主巻ウインチ245によって主巻ロープ256を巻取り、巻出すことにより、吊荷フック28を昇降させることができる。
バックストップ225は、旋回フレーム221とタワーブーム24の下部ブーム241との間に設けられている。このバックストップ225は、起立したタワーブーム24を背後から支えるものである。
マスト224は、その基端が旋回フレーム221のマスト取付部223に回動可能に取付けられている。マスト224の先端は、上,下方向ないし前,後方向に回動可能な自由端となっている。
マスト224の先端にはブーム用スプレッダ228が設けられ、このブーム用スプレッダ228とタワーブーム24の上部ブーム243との間は、一定の長さを有するペンダントロープ229を介して接続されている。また、ブーム用スプレッダ228と旋回フレーム221側のスプレッダ(図示せず)とに亘って順次巻回されたブーム起伏ロープ291は、旋回フレーム221に設けられたタワーブーム起伏ウインチ(図示せず)に巻回されている。
従って、タワーブーム起伏ウインチによってブーム起伏ロープ291を巻取ったときには、ペンダントロープ229を引張ることによりタワーブーム24を起立させることができる。一方、タワーブーム起伏ウインチによってブーム起伏ロープ291を巻出したときには、ペンダントロープ229を介してタワーブーム24を地面側に伏せる(倒す)ことができる。
図4はクレーン端末30の構成を示すブロック図である。クレーン端末30は、クレーン本体20に搭載された制御端末であり、クレーン本体20の走行、旋回、吊荷等の各種動作の制御及び異常検出の処理を実行する。
クレーン端末30は、CPUや記憶装置であるROMおよびRAM、その他の周辺回路などを有する演算処理装置を含んで構成されているコントローラ31を備えている。
図4に示すように、コントローラ31には、ロードセル321、ブーム角度センサ322、操作量センサ323、ジブ角度センサ324、リミットスイッチ325、入力部331、表示装置332、警報器341、停止装置342、通信部35、電源制御部36、操作レバー37、コントロールバルブ38が接続されている。
ロードセル321は、ブーム用スプレッダ228に取り付けられており、タワーブーム24を起伏させるブーム起伏ロープ291に作用する張力を検出し、検出した張力に対応する制御信号をコントローラ31に出力する。
入力部331は、たとえば、タッチパネルであり、作業者からの操作に対応する制御信号をコントローラ31に出力する。作業者は、入力部331を操作して主巻ロープ256の掛け数、タワーブーム長さや吊荷フック28の質量等を設定できる。
ブーム角度センサ322は、タワーブーム24の基端側に取り付けられており、タワーブーム24の起伏角度(以下、ブーム角度とも記す)を検出し、検出したブーム角度に対応する制御信号をコントローラ31に出力する。ブーム角度センサ322は、たとえば、水平面に対する角度である対地角をブーム角度として検出する。
ジブ角度センサ324は、タワージブ25の基端側に取り付けられており、タワージブ25の起伏角度(以下、ジブ角度とも記す)を検出し、検出したジブ角度に対応する制御信号をコントローラ31に出力する。ジブ角度センサ324は、たとえば、水平面に対する角度である対地角をジブ角度として検出する。
リミットスイッチ325は、タワージブ25の先端部に設けられており、吊荷フック28が規定以上巻き上げられると作動して、コントローラ31に通知する。
操作量センサ323は、たとえば、油圧パイロット式操作レバーの操作量を検出し、検出した操作量に対応する制御信号をコントローラ31に出力する。
表示装置332は、たとえば、入力部331としても利用されるタッチパネル式のディスプレイを備え、コントローラ31から出力される制御信号に基づいて、表示画面に吊荷重の情報や作業姿勢の情報を表示する。
警報器341は、コントローラ31から出力される制御信号に基づいて、警報を発生する。
停止装置342は、コントローラ31から出力される制御信号に基づいて、主巻ウインチ245およびジブ起伏ウインチ244のそれぞれに連結された油圧モータ(不図示)の駆動を停止させる。停止装置342は、たとえば、油圧ポンプから油圧モータへの圧油の供給を絶つことが可能な電磁切換弁である。
通信部35は、移動体40とクレーン本体20を接続する情報送信線53の他端部に接続され、移動体40との間で有線による通信を行う。
通信部35は、例えば、移動体40に対するコントローラ31からの操縦指令を送信する。また、通信部35は、移動体40からカメラ41の撮像画像データを受信する。受信した撮像画像データに基づく撮像画像は、コントローラ31の制御により表示装置332に表示される。
コントローラ31は、ロードセル321及びブーム角度センサ322の出力に基づいて吊荷フック28に加わる吊荷重を算出する。そして、吊荷重が定格総荷重以上である場合に、停止装置342に停止信号を出力するとともに、警報器341に警報信号を出力する。
また、コントローラ31は、リミットスイッチ325の通知を受信すると、停止装置342に停止信号を出力するとともに、警報器341に警報信号を出力する。
停止装置342は、停止信号が入力されると、ジブ起伏ウインチ244,主巻ウインチ245の駆動を停止させる。警報器341は、警報信号が入力されると、警報を発生する。
コントロールバルブ38は、コントローラ31からの制御信号に応じて切り替えが可能な複数のバルブから構成されている。
例えば、コントロールバルブ38は、クレーン本体20が備える油圧ポンプから下部走行体21の駆動輪の回転駆動を行う油圧モータへの油圧の供給と切断及び回転方向を切り替えるバルブ、上記油圧ポンプから上部旋回体22の旋回動作を行う油圧モータへの油圧の供給と切断及び回転方向を切り替えるバルブ、上記油圧ポンプからタワーブーム起伏ウインチの回転駆動を行う油圧モータへの油圧の供給と切断及び回転方向を切り替えるバルブ、上記油圧ポンプからジブ起伏ウインチ244の回転駆動を行う油圧モータへの油圧の供給と切断及び回転方向を切り替えるバルブ、上記油圧ポンプから主巻ウインチ245の回転駆動を行う油圧モータへの油圧の供給と切断及び回転方向を切り替えるバルブ等を含んでいる。
操作レバー37は、コントローラ31を通じてコントロールバルブ38の各種のバルブに対して個別に切り替えを行う制御信号を入力する複数のレバーから構成されている。
例えば、操作レバー37の一つである走行レバーは、前述した下部走行体21の駆動輪の回転駆動を行う油圧モータへの油圧の供給、停止及び回転方向の切り替えを行うバルブに対して切り替え信号の入力を行う。
また、操作レバー37の一つである旋回レバーは、前述した油圧ポンプから上部旋回体22の旋回動作を行う油圧モータへの油圧の供給、停止及び回転方向の切り替えを行うバルブに対して切り替え信号の入力を行う。
また、操作レバー37の一つであるブーム起伏レバーは、前述した油圧ポンプからタワーブーム起伏ウインチの回転駆動を行う油圧モータへの油圧の供給、停止及び回転方向の切り替えを行うバルブに対して切り替え信号の入力を行う。
また、操作レバー37の一つであるジブ起伏レバーは、前述した油圧ポンプからジブ起伏ウインチ244の回転駆動を行う油圧モータへの油圧の供給、停止及び回転方向の切り替えを行うバルブに対して切り替え信号の入力を行う。
また、操作レバー37の一つである巻き上げレバーは、前述した油圧ポンプから主巻ウインチ245の回転駆動を行う油圧モータへの油圧の供給、停止及び回転方向の切り替えを行うバルブに対して切り替え信号の入力を行う。
コントローラ31は、操作レバー37を構成する各種のレバーの操作に応じて、対応するコントロールバルブ38を構成する各々のバルブに対して油圧の供給、停止及び回転方向の切り替えに対応する制御信号を入力し、各油圧モータの制御を実行する。
これにより、作業者は、操作レバー37を操作することにより、クレーン本体20の走行動作、上部旋回体22の旋回動作、タワーブーム24の起伏動作、タワージブ25の起伏動作、吊荷フック28の昇降動作を実行することができる。
また、クレーン本体20は、クレーン端末30のコントローラ31を含むクレーン端末30の各構成全体に電力を供給するクレーン制御用電源60を備えている。
クレーン制御用電源60は、バッテリーからなり、クレーン端末30の電源制御部36に接続されて、クレーン本体20の各構成に必要電力を供給している。
なお、上記クレーン端末30の例では、ロードセル321、ブーム角度センサ322、操作量センサ323、ジブ角度センサ324、リミットスイッチ325、警報器341、停止装置342等の異常処理を行う構成と、操作レバー37とコントロールバルブ38等の通常操作を行う構成とが、統一的な制御系で制御される構成を例示したが、異常処理を行う構成と通常操作を行う構成とは、それぞれを制御する別個のコントローラを備え、別系統となる構成としても良い。
[電源供給系]
電源供給の系統例(1)~(3)を図5~図7に個別に示す。クレーン本体20から移動体40への電源供給は、これらの間での条件に応じて、(1)~(3)の系統例のいずれかを適宜選択することができる。
電源供給の系統例(1)は、クレーン制御用電源60と移動体40の電源電圧がいずれも直流であって移動体40の方が電源電圧が低い場合に適用される。
この系統例(1)では、図5に示すように、クレーン本体20が備えるクレーン本体原動機61を駆動源としてクレーン本体発電機62が発電を行い、バッテリーからなるクレーン制御用電源60に充電を行う。これらクレーン本体原動機61、クレーン本体発電機62、及びクレーン制御用電源60は、既存のクレーンに搭載されているものと同一の構成である。即ち、クレーン本体原動機61は、クレーン本体発電機62の他に、クレーン本体20の各種の油圧アクチュエーターに油圧を供給するクレーン本体油圧ポンプ67(図6参照)の駆動も行っている。また、クレーン制御用電源60は、クレーン端末30及びこれに接続された各種の構成の電圧供給源である。
そして、DC(direct current)/DCコンバーター63により、クレーン制御用電源60の供給直流電圧を移動体供給電源64の直流入力電圧に変換して、バッテリーからなる移動体供給電源64に給電が行われる。
さらに、移動体供給電源64に一端部が接続された電力供給ケーブル51が、クレーン本体20の所定の対象物に向かう電線や信号線を束ねたケーブルハーネス65に一緒に束ねられた状態で、自動巻コードリール66の設置位置まで配線され、自動巻コードリール66によって繰り出された電力供給ケーブル51の他端部が移動体40の電源制御部52に接続されている。そして、電力供給ケーブル51を通じて移動体40に電源が供給される。
なお、上記構成において、クレーン本体発電機62、クレーン制御用電源60及び移動体供給電源64が、本発明の「電力供給手段」に相当する。
なお、クレーン制御用電源60と移動体40の電源電圧が等しい場合には、DC/DCコンバーター63と移動体供給電源64は省略でき、クレーン制御用電源60から移動体40に電力を供給できる。
電源供給の系統例(2)は、移動体40の電源電圧が直流であってクレーン制御用電源60の電源電圧よりも高い場合に適用される。
この系統例(2)では、図6に示すように、クレーン本体20が備えるクレーン本体原動機61を駆動源としてクレーン本体油圧ポンプ67の駆動を行い、クレーン本体油圧ポンプ67が出力する油圧を利用して大型発電機68を作動させる。
大型発電機68は、例えば、クレーン本体20のカウンタウエイト226の上に外付けされる。
大型発電機68は、交流で出力するので、AC(alternating current)/DCコンバーター69により直流に変換する。
さらに、DC/DCコンバーター70により、AC/DCコンバーター69の供給直流電圧を移動体供給電源64の直流入力電圧に変換して、移動体供給電源64に給電が行われる。
そして、途中までケーブルハーネス65に束ねられた電力供給ケーブル51が自動巻コードリール66から単独で繰り出されて移動体40の電源制御部52に接続されており、これを通じて移動体40に電源が供給される。この大型発電機68は、リフマグなどのアタッチメントやクレーンの種々の電気部品の電源として兼用してもよい。
なお、上記構成において、大型発電機68及び移動体供給電源64が、本発明の「電力供給手段」に相当する。
電源供給の系統例(3)は、クレーン本体20が自ら発電を行わないで外部から電源の供給を受けている場合に適用される。
この系統例(3)では、図7に示すように、クレーン本体20の機外にあるクレーン本体外部電源71から出力される交流電力を、AC/DCコンバーター69により直流電力に変換し、DC/DCコンバーター70により移動体供給電源64の直流入力電圧に変換して、移動体供給電源64に給電が行われる。
そして、途中までケーブルハーネス65に束ねられた電力供給ケーブル51が自動巻コードリール66から単独で繰り出されて移動体40の電源制御部52に接続されており、これを通じて移動体40に電源が供給される。
なお、上記構成において、クレーン本体外部電源71及び移動体供給電源64が、本発明の「電力供給手段」に相当する。
[電源供給の配線例]
図8~図10に基づいてクレーン本体20から移動体40への電源供給を行う配線例について説明する。図8はタワーブーム24及びタワージブ25を通じて電源供給を行う配線例を示し、図9は図8のV-V線に沿った上部旋回体22の水平断面における内部の配線例を示している。
また、図8及び図9は、前述した電源供給の系統例(1)における配線例を示している。
図9に示すように、クレーン本体20の上部旋回体22の内部後方の側面部近傍にクレーン制御用電源60、DC/DCコンバーター63、クレーン端末30及び移動体供給電源64が配置されている。
そして、移動体供給電源64には、タワーブーム24及びタワージブ25に設けられたロードセル321、ブーム角度センサ322、ジブ角度センサ324又はリミットスイッチ325に対する電力供給線と信号線とを束ねたケーブルハーネス65の一端部が接続されている。
移動体40に接続される電力供給ケーブル51は、一端部が移動体供給電源64に接続され、移動体40に接続される情報送信線53は、一端部がクレーン端末30の通信部35に接続されている。そして、電力供給ケーブル51及び情報送信線53は、上記ケーブルハーネス65に一体的に束ねられて、ケーブルハーネス65と同じ経路に沿って配線され、ケーブルハーネス65とともにタワーブーム24やタワージブ25の適宜箇所に固定される。つまり、電力供給ケーブル51及び情報送信線53は、タワーブーム24やタワージブ25に設けられる電気部品(例えば、ロードセル321、ブーム角度センサ322、ジブ角度センサ324又はリミットスイッチ325だが、これに限定されない)の配線(電力供給線や信号線)とともにタワーブーム24に固定されている。なお、本実施形態においては、電力供給ケーブル51及び情報送信線53は、全ての配線が束ねられたケーブルハーネス65と束ねられたが、一部の配線のみとともに固定されてもよいし、電力供給ケーブル51及び情報送信線53の一方のみが配線とともに固定されてもよいし、それぞれが別の配線とともに固定されてもよい。以下、ケーブルハーネス65とこれに一体的に束ねられた電力供給ケーブル51及び情報送信線53を総称して「ケーブルハーネス65等」と記載する。
図9に示すように、一端部が移動体供給電源64に接続されたケーブルハーネス65等は、上部旋回体22の内部から、タワーブーム24のフートピン2411の内側を通って上部旋回体22の外部に配線されている。
そして、上部旋回体22の外部に出たケーブルハーネス65等は、図8に示すように、タワーブーム24の主パイプ2412に沿って、タワーブーム24の上端部まで配線されている。さらに、ケーブルハーネス65等は、タワーブーム24の上端部に連結されたタワージブ25の主パイプ2512に沿って、タワージブ25の先端部まで配線されている。
タワーブーム24の上端部には、自動巻コードリール66が配置されており、電力供給ケーブル51及び情報送信線53は、タワーブーム24の上端部において、タワーブーム24の上端部に設けられた自動巻コードリール66側と、タワージブ25の先端部に設けられた自動巻コードリール66(図示略)側とに分岐されている。
タワーブーム24の上端部において分岐した電力供給ケーブル51及び情報送信線53は、自動巻コードリール66に巻回された電力供給ケーブル51及び情報送信線53に個別に接続されている。
また、タワージブ25の先端部に設けられた自動巻コードリール66側に延びる電力供給ケーブル51及び情報送信線53も、タワージブ25の先端部に設けられた自動巻コードリール66に巻回された電力供給ケーブル51及び情報送信線53に個別に接続されている。
図10は、前述した電源供給の系統例(2)における配線例を示している。
この場合、クレーン本体20の上部旋回体22の外部後方のカウンタウエイト226(図10では図示略)の上に大型発電機68、AC/DCコンバーター69及びDC/DCコンバーター70が配置されている。
そして、これらが上部旋回体22の内部後方に配置された移動体供給電源64に接続され、当該移動体供給電源64に一端部が接続された電力供給ケーブル51及びクレーン端末30に一端部が接続された情報送信線53は、ケーブルハーネス65と共に、タワーブーム24のフートピン2411の内側を通って上部旋回体22の外部に配線されている。
そして、これ以降の経路は、図8の例と同一である。
[自動巻コードリール]
自動巻コードリール66は、電力供給ケーブル51と情報送信線53と落下防止線材54とが一体化された線材(複合線材とする)を巻回したドラムと、ドラムを巻き取り方向に回転させる復帰バネとを備えており、移動体40が自動巻コードリール66に接近すると、余長となる複合線材を自動的に巻き取ることができる。このように、本実施形態においては、落下防止線材54については、上部旋回体22と自動巻コードリール66の間には設けられておらず、自動巻コードリール66と移動体40との間にのみ設けられている。また、落下防止線材54は、電力供給ケーブル51や情報送信線53とは別に設けられるのが好ましいが、一体化された複合線材とされる必要はなく、電力供給ケーブル51や情報送信線53とは異なる箇所でクレーン10や移動体40に連結されてもよい。
なお、この自動巻コードリール66には、ドラムの巻き取りを行うモータを内蔵し、巻き取り制御を行っても良い。
巻き取り制御は、例えば、前述した移動体40が備える測位部421が検出する移動体40の現在位置を情報送信線53を介して、クレーン端末30のコントローラ31(又は他の専用のコントローラ)が取得し、移動体40の現在位置から必要となる長さに応じて複合線材の繰り出し又は巻き取りを行うようにドラムの巻き取りと繰り出しとを行うモータを制御する。
または、ドラムから繰り出される複合線材の張力を検出するセンサを設け、検出される張力が一定の範囲より大きくなる場合には複合線材の繰り出しを行い、一体の範囲より小さくなる場合には巻き取りを行うように、コントローラ31(又は他の専用のコントローラ)がドラムの巻き取りを行うモータを制御しても良い。
[発明の実施形態の技術的効果]
上記クレーン10は、クレーン本体20が電力供給手段を有し、当該電力供給手段が電力供給ケーブル51により移動体40に接続されている。
このため、移動体40の軽量化を図りつつ、長時間の運用を図ることが可能となる。このため、移動体40が各種の作業を長時間に渡って行うことが可能となる。
また、移動体40に電源が不要となるので、大型の移動体40の導入が容易となる。
また、電力供給ケーブル51により移動体40の落下防止を図ることが可能となる。
また、クレーン本体20の動作を制御するコントローラ31に電力を供給するクレーン制御用電源60から移動体40に電力を供給する場合には、移動体40専用の電源が不要となり、クレーン本体20の既存の構成を利用することができるので、移動体40の搭載を容易に低コストで行うことが可能となる。
また、電力供給ケーブル51が、クレーン本体20のタワーブーム24に固定されている構成とした場合には、タワーブーム24上の任意の位置に容易に移動体40を配備することが可能となる。
また、電力供給ケーブル51が、ケーブルハーネス65のような電気部品の配線と共にタワーブーム24に固定されているので、ケーブルハーネス65の設置ルートを電力供給ケーブル51の設置にそのまま利用することができ、電力供給ケーブル51の設置を容易に行うことが可能となる。
また、情報送信線53も、ケーブルハーネス65と共に設けられているので、情報送信線53の設置も容易に行うことが可能となる。また、情報送信線53を電力供給ケーブル51とは別に設けることで、移動体40からクレーン本体20に対して大容量の画像データ等を迅速に送信可能となる。
さらに、落下防止線材54が、電力供給ケーブル51に束ねて設けられているので、電力供給ケーブル51の断線を抑制しつつ、移動体40の落下防止を図ることが可能となる。また、落下防止線材54を電力供給ケーブル51とは別に設けることで、落下防止に適した素材を採用でき、落下防止をより確実にできる。
また、電力供給ケーブル51の送出と巻取りを行う自動巻コードリール66を備えているので、電力供給ケーブル51の余長の発生を抑え、引っ掛かりや絡みの発生を抑制することが可能となる。
[その他]
上記発明の実施の形態で示した細部は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
図11は、移動体40Aのクレーン本体20に対する他の配置例について示した説明図である。
図示の各移動体40Aのように、クレーン本体20に支持されたレール状のガイド部材102~104に沿って滑動可能に支持される構成としても良い。
各ガイド部材102~104には、各ガイド部材102~104に沿って滑動可能な図示しないスライダが設けられ、スライダから各移動体40Aを支持する図示しない支持部材が延びている。支持部材は、各移動体40Aの姿勢がある程度の範囲で変化可能となるように、自由度をもって各移動体40Aを支持している。
また、各ガイド部材102~104回りに各移動体40Aが旋回を生じないように、回り止めを設ける、各ガイド部材102~104の断面を円形にしない、各ガイド部材102~104をそれぞれ複数のレールで構成する等の対策を施すことが好ましい。
また、各ガイド部材102~104に沿って移動可能に各移動体40Aを支持する構成の場合、各移動体40Aは、飛行可能としないで、各ガイド部材102~104に沿って走行可能な構造としても良い。つまり、移動体40はクレーン本体の周囲を移動可能に構成されていればよく、その移動の形態は特に限定されない。
また、この場合、各移動体40Aに対して、電力供給ケーブル51を介してクレーン本体20から電源を供給する構成としても良いが、各ガイド部材102~104に沿ってレール状の電力供給路部材を形成し、各移動体40A側に電力供給路部材に接触する接点を設けても良い。この場合、クレーン本体20から電力供給路部材と接点を介して、各移動体40Aに電力を供給することが可能となる。また、同様の構造により、情報送信路部材を設けてもよい。
また、前述した実施形態では、クレーン本体20の一例として、タワークレーンを例示したがこれに限らず、図12に示すクローラクレーンからなるクレーン本体20Aに電力供給ケーブル51、情報送信線53及び落下防止線材54を介して移動体40を接続する構成としても良い。
また、クローラクレーンに限らず、ホイールクレーン、トラッククレーン等の移動式クレーンに加えて、港湾クレーン、天井クレーン、ジブクレーン、門型クレーン、アンローダ、固定式クレーン等、あらゆるクレーンに適用可能である。
また、吊荷フックを備えるクレーンに限らず、マグネット、アースドリルバケット等のアタッチメントを吊下するクレーンも本発明の適用の対象である。
10 クレーン
20,20A クレーン本体
24 タワーブーム
25 タワージブ
31 コントローラ
36 電源制御部
40,40A 移動体
41 カメラ
44 制御部
47 照明装置
48 把持装置
51 電力供給ケーブル(電力供給路部材)
52 電源制御部
53 情報送信線(情報送信路部材)
54 落下防止線材
60 クレーン制御用電源(電力供給手段)
61 クレーン本体原動機
62 クレーン本体発電機(電力供給手段)
64 移動体供給電源(電力供給手段)
65 ケーブルハーネス
66 自動巻コードリール(巻回機構)
68 大型発電機(電力供給手段)
71 クレーン本体外部電源(電力供給手段)
102~104 ガイド部材
2411 フートピン
2412 主パイプ

Claims (9)

  1. クレーン本体と、
    前記クレーン本体の周囲を移動する移動体と、
    を有するクレーンであって、
    前記クレーン本体は、起伏可能なフロントアタッチメントと、前記フロントアタッチメントから延びるロープによって吊り下げられたフックと、電力供給手段と、前記移動体に接続され、前記電力供給手段から前記移動体に電力を供給する電力供給路部材と、を有し、
    前記電力供給路部材は、前記フックを吊り下げている前記ロープとは別部材であり、前記フロントアタッチメントに固定され、前記フロントアタッチメントから前記移動体に向かって延びていることを特徴とするクレーン。
  2. 前記電力供給手段は、前記クレーンの動作を制御するための電力も供給し、
    前記電力供給手段は、前記クレーンの動作を制御するための電力における電圧に対して、前記移動体に供給する電力の電圧は昇圧または降圧する請求項1に記載のクレーン。
  3. 前記移動体は前記クレーンを点検する構成を有する請求項1又は2に記載のクレーン。
  4. 前記電力供給路部材は、前記クレーン本体のブームまたはジブに設けられ、前記クレーンの状態を検出するセンサの配線と共に前記ブームに固定されている請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のクレーン。
  5. 前記移動体と前記クレーン本体とを接続する情報送信路部材が、前記電力供給路部材とは別に設けられている請求項1から4のいずれか一項に記載のクレーン。
  6. 前記移動体と前記クレーン本体を連結して前記移動体の落下を防止する落下防止線材が、前記電力供給路部材とは別に設けられている請求項1から5のいずれか一項に記載のクレーン。
  7. 前記電力供給路部材の送出と巻取りを行う巻回機構を備え
    前記巻回機構は、前記移動体の位置に応じて前記電力供給路部材の送出と巻取りを行う請求項1から6のいずれか一項に記載のクレーン。
  8. クレーン本体の周囲を移動する移動体に電力を供給する電力供給手段と、旋回可能な旋回体と、前記旋回体に対して起伏可能なフロントアタッチメントと、前記フロントアタッチメントから延びるロープによって吊り下げられたフックと、前記移動体に接続され、前記電力供給手段から前記移動体に電力を供給する電力供給路部材と、を有し、
    前記電力供給路部材は、前記フックを吊り下げている前記ロープとは別部材であり、前記フロントアタッチメントに固定され、前記フロントアタッチメントから前記移動体に向かって延びているクレーン本体。
  9. クレーン本体の周囲を移動して補助作業を行う移動体であって、
    前記クレーン本体に設けられた電力供給手段と、前記クレーン本体のフックを吊り下げたロープとは別であり、前記クレーン本体のフロントアタッチメントに固定され、前記フロントアタッチメントから延びた電力供給路部材を介して接続され、前記電力供給手段から電力の供給を受ける移動体。
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