JP7273671B2 - プラズマ発生装置 - Google Patents
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Description
第7の態様は、プラズマ発生装置であって、ガス経路部と、第1電極と、第2電極とを有している。ガス経路部は、ガスを受け入れることになるガス入口と、ガス入口から受け入れたガスを送り出すガス出口と、ガス入口からガス出口までガスの流方向に沿って延びる空洞部と、が設けられており、空洞部を介して互いに対向する第1誘電体部および第2誘電体部を有している。第1電極は、第1電位が印加されることになるものであって、第1誘電体部を介して空洞部に対向している。第2電極は、第1電位と異なる第2電位が印加されることになるものであって、流方向に垂直な少なくとも一の断面視において、第1電極に第1誘電体部と空洞部と第2誘電体部とを介して厚み方向に対して傾いた方向に配置されている。第1電極は、第1誘電体部に面する平坦な第1対向面を有しており、第2電極は、第2誘電体部に面する平坦な第2対向面を有しており、第1対向面および第2対向面の各々は、流方向に平行な一の基準平面に平行である。基準平面に平行な平面レイアウトにおいて、空洞部は、流方向に垂直な方向において第1電極と第2電極との間に挟まれた中間領域と、ガス入口から中間領域まで延びる入口領域と、中間領域からガス出口まで延びる出口領域とを有している。中間領域は、流方向における第1位置で、流方向に垂直な方向において第1寸法を有しており、流方向における第1位置とガス出口との間の第2位置で、流方向に垂直な方向において第2寸法を有しており、第1寸法は第2寸法よりも小さい。
第7の態様によれば、第1の態様によれば、第1電極および第2電極のそれぞれと、ガスが流れる空洞部との間が、第1誘電体部および第2誘電体部によって隔てられている。これにより、第1電極および第2電極がプラズマに直接さらされないので、第1電極および第2電極からの異物が被処理物へ悪影響を与えることが防止される。また、第1電極と第2電極との間が第1誘電体部および第2誘電体部によって遮られているので、電極間で被処理物を経由した比較的大きな電流が流れにくく、よってこの電流が被処理物に悪影響を与えることが防止される。以上から、プラズマが照射される被処理物への悪影響が抑えられる。さらに、第1の態様によれば、ガスの流方向に垂直な少なくとも一の断面視において、第1電極と第2電極とが、第1誘電体部と空洞部と第2誘電体部とを介して対向している。この配置により、空洞部内においてガスの流方向に垂直な電界が発生し、この電界によって発生したプラズマが、流方向に沿って流れるガスによって効率的に押し出される。よって、被処理物へプラズマを効率的に照射することができる。以上から、被処理物への悪影響を抑えつつ被処理物へ効率的にプラズマを照射することができる。さらに、ガスの流れを、基準平面に平行な方向に、広く拡散させることができる。これにより、基準平面に平行な線状に広く拡がるプラズマを得ることができる。さらに、上記基準平面に平行な平面レイアウトにおいて、空洞部は、流方向に垂直な方向において第1電極と第2電極との間に挟まれた中間領域と、ガス入口から中間領域まで延びる入口領域と、中間領域からガス出口まで延びる出口領域とを有している。これにより、中間領域において発生したプラズマが、入口領域からのガスの流れによって出口領域へと押し出される。よって、ガス出口からプラズマを効率的に噴出することができる。さらに、上記中間領域は、流方向における第1位置で、流方向に垂直な方向において第1寸法を有しており、流方向における第1位置とガス出口との間の第2位置で、流方向に垂直な方向において第2寸法を有しており、第1寸法は第2寸法よりも小さい。これにより、中間領域のうち、相対的に小さな第1寸法で第1電極および第2電極が対向する箇所においてプラズマの着火を容易に行うことができる。さらに、当該箇所において着火したプラズマがガスの流方向に沿って移動することで、中間領域のうち、相対的に大きな第2寸法で第1電極および第2電極が対向する箇所でも、プラズマを発生させることができる。よって、プラズマの着火を容易としつつ、第1電極と第2電極との間でのプラズマの寸法を大きくすることができる。
図1は、本実施の形態1におけるプラズマ発生装置91の構成を概略的に示す平面図である。図2は、図1の線II-IIに沿う概略的な断面図である。プラズマ発生装置91は、ガス経路部10と、第1電極51と、第2電極52と、第1対向電極51pと、第2対向電極52pと、ガス供給部20と、電源61(第1電源)とを有している。
図4は、本実施の形態2におけるプラズマ発生装置92の構成を概略的に示す平面図である。図5は、図4の線V-Vに沿う概略的な断面図である。
図6は、本実施の形態3におけるプラズマ発生装置93の構成を概略的に示す平面図である。図7は、図6の線VII-VIIに沿う概略的な断面図である。プラズマ発生装置93は、前述した実施の形態2におけるプラズマ発生装置92(図4および図5)から、第1対向電極51p、第2対向電極52pおよび第3対向電極51Apが省略された構成に対応している。本実施の形態によれば、実施の形態2に比して、電極構造および配線構造を簡素化することができる。
図8は、本実施の形態4におけるプラズマ発生装置94の構成を概略的に示す平面図である。図9は、図8の線IX-IXに沿う概略的な断面図である。プラズマ発生装置94は、前述した実施の形態2におけるプラズマ発生装置92(図4および図5)の構成に加えてさらに、第4電極52Aと、第4対向電極52Apとを有している。
図10は、本実施の形態5におけるプラズマ発生装置95の構成を概略的に示す平面図である。図11は、図10の線XI-XIに沿う概略的な断面図である。プラズマ発生装置95は、前述した実施の形態1におけるプラズマ発生装置91の構成に加えてさらに、第3電極53と、第4電極54と、第3対向電極53pと、第4対向電極54pと、電源62(第2電源)とを有している。
図12は、本実施の形態6におけるプラズマ発生装置96の構成を概略的に示す平面図である。図13は、図12の線XIII-XIIIに沿う概略的な断面図である。
11 :第1誘電体部
12 :第2誘電体部
13 :スペーサ
20 :ガス供給部
51,51C :第1電極
51A,53 :第3電極
51Ap,53p :第3対向電極
51p :第1対向電極
52,52C :第2電極
52A,54 :第4電極
52Ap,54p :第4対向電極
52p :第2対向電極
61 :電源(第1電源)
62 :電源(第2電源)
91~96 :プラズマ発生装置
DF :流方向
HL :空洞部
HL1,HLC1 :入口領域
HL2,HLC2 :出口領域
HL3,HLC3 :中間領域
HL4 :周辺領域
Claims (7)
- ガスを受け入れることになるガス入口と、前記ガス入口から受け入れた前記ガスを送り出すガス出口と、前記ガス入口から前記ガス出口まで前記ガスの流方向に沿って延びる空洞部と、が設けられ、前記空洞部を介して互いに対向する第1誘電体部および第2誘電体部を有するガス経路部と、
第1電位が印加されることになるものであって、前記第1誘電体部を介して前記空洞部に対向する第1電極と、
前記第1電位と異なる第2電位が印加されることになるものであって、前記流方向に垂直な少なくとも一の断面視において、前記第1電極に前記第1誘電体部と前記空洞部と前記第2誘電体部とを介して厚み方向に対して傾いた方向に配置された第2電極と、
前記第1電位が印加されることになるものであって、前記第2誘電体部と前記空洞部と前記第1誘電体部とを介して前記第1電極に対向する第1対向電極と、
前記第2電位が印加されることになるものであって、前記第1誘電体部と前記空洞部と前記第2誘電体部とを介して前記第2電極に対向する第2対向電極と、
を備える、プラズマ発生装置。 - 前記第1電極は、前記第1誘電体部に面する平坦な第1対向面を有しており、前記第2電極は、前記第2誘電体部に面する平坦な第2対向面を有しており、前記第1対向面および前記第2対向面の各々は、前記流方向に平行な一の基準平面に平行である、請求項1に記載のプラズマ発生装置。
- 前記基準平面に平行な平面レイアウトにおいて、前記空洞部は、前記流方向に垂直な方向において前記第1電極と前記第2電極との間に挟まれた中間領域と、前記ガス入口から前記中間領域まで延びる入口領域と、前記中間領域から前記ガス出口まで延びる出口領域とを有している、請求項2に記載のプラズマ発生装置。
- 前記中間領域は、
前記流方向における第1位置で、前記流方向に垂直な方向において第1寸法を有しており、
前記流方向における前記第1位置と前記ガス出口との間の第2位置で、前記流方向に垂直な方向において第2寸法を有しており、前記第1寸法は前記第2寸法よりも小さい、
請求項3に記載のプラズマ発生装置。 - 前記第1電位が印加されることになるものであって、前記第1誘電体部を介して前記空洞部に対向する第3電極
をさらに備える、請求項1から4のいずれか1項に記載のプラズマ発生装置。 - 前記第1誘電体部を介して前記空洞部に対向する第3電極と、
前記第2誘電体部と前記空洞部と前記第1誘電体部とを介して前記第3電極に対向する第4電極と、
前記第1電極と前記第2電極との間に第1交流電圧を印加する第1電源と、
前記第3電極と前記第4電極との間に第2交流電圧を印加する第2電源と、
をさらに備える、請求項1から4のいずれか1項に記載のプラズマ発生装置。 - ガスを受け入れることになるガス入口と、前記ガス入口から受け入れた前記ガスを送り出すガス出口と、前記ガス入口から前記ガス出口まで前記ガスの流方向に沿って延びる空洞部と、が設けられ、前記空洞部を介して互いに対向する第1誘電体部および第2誘電体部を有するガス経路部と、
第1電位が印加されることになるものであって、前記第1誘電体部を介して前記空洞部に対向する第1電極と、
前記第1電位と異なる第2電位が印加されることになるものであって、前記流方向に垂直な少なくとも一の断面視において、前記第1電極に前記第1誘電体部と前記空洞部と前記第2誘電体部とを介して厚み方向に対して傾いた方向に配置された第2電極と、
を備え、
前記第1電極は、前記第1誘電体部に面する平坦な第1対向面を有しており、前記第2電極は、前記第2誘電体部に面する平坦な第2対向面を有しており、前記第1対向面および前記第2対向面の各々は、前記流方向に平行な一の基準平面に平行であり、
前記基準平面に平行な平面レイアウトにおいて、前記空洞部は、前記流方向に垂直な方向において前記第1電極と前記第2電極との間に挟まれた中間領域と、前記ガス入口から前記中間領域まで延びる入口領域と、前記中間領域から前記ガス出口まで延びる出口領域とを有しており、
前記中間領域は、
前記流方向における第1位置で、前記流方向に垂直な方向において第1寸法を有しており、
前記流方向における前記第1位置と前記ガス出口との間の第2位置で、前記流方向に垂直な方向において第2寸法を有しており、前記第1寸法は前記第2寸法よりも小さい、プラズマ発生装置。
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JP2003303814A (ja) | 2002-04-11 | 2003-10-24 | Matsushita Electric Works Ltd | プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法 |
JP2005302697A (ja) | 2003-07-23 | 2005-10-27 | Sekisui Chem Co Ltd | プラズマ処理装置の電極構造 |
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