JP7272355B2 - 情報提供装置、端末、本人確認システム、情報提供方法及びプログラム - Google Patents

情報提供装置、端末、本人確認システム、情報提供方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報提供装置、端末、本人確認システム、情報提供方法及び記録媒体に関する。
特許文献1には、ユーザが所持する携帯情報端末にパスポート情報を記憶させて、携帯情報端末をパスポートの代わりとして利用するパスポート情報システムが記載されている。
特開2017-182388号公報
特許文献1に記載のパスポート情報システムでは、パスポートの提示を求められた場合等に、パスポートを提示する代わりに、携帯情報端末を使用することができる。しかしながら、このパスポート情報システムでは、パスポートに代えて携帯情報端末を所持している必要があるため、パスポートに代わる携帯情報端末を所持していない場合には本人確認を行うことができない。
本発明の目的は、上述した課題を鑑み、証明書又はこれに代わるものを渡航者が所持又は携帯する必要なく、高い利便性で本人確認を行うことができる情報提供装置、端末、本人確認システム、情報提供方法及び記録媒体を提供することにある。
本発明の一観点によれば、渡航者の生体情報を含む渡航履歴情報に基づき、前記渡航者の本人確認情報を作成する管理部と、対象者の生体情報と前記本人確認情報の要求とを受信すると、前記対象者の前記生体情報と一致する前記生体情報を含む前記本人確認情報を送信する送信部とを有する情報提供装置が提供される。
本発明の他の観点によれば、情報提供装置と通信可能な端末であって、前記情報提供装置は、渡航者の生体情報を含む渡航履歴情報に基づき、前記渡航者の本人確認情報を作成する管理部と、対象者の生体情報と前記本人確認情報の要求とを受信すると、前記対象者の前記生体情報と一致する前記生体情報を含む前記本人確認情報を送信する送信部とを有し、前記端末は、前記情報提供装置に対して、前記対象者の前記生体情報と前記本人確認情報の前記要求とを送信する送信部と、前記情報提供装置から前記要求に対する回答を受信する受信部とを有する端末が提供される。
本発明のさらに他の観点によれば、情報提供装置と、前記情報提供装置と通信可能な端末とを含み、前記情報提供装置は、渡航者の生体情報を含む渡航履歴情報に基づき、前記渡航者の本人確認情報を作成する管理部と、対象者の生体情報と前記本人確認情報の要求とを受信すると、前記対象者の前記生体情報と一致する前記生体情報を含む前記本人確認情報を送信する送信部とを有し、前記端末は、前記情報提供装置に対して、前記対象者の前記生体情報と前記本人確認情報の前記要求とを送信する送信部と、前記情報提供装置から前記要求に対する回答を受信する受信部とを有する本人確認システムが提供される。
本発明のさらに他の観点によれば、渡航者の生体情報を含む渡航履歴情報に基づき、前記渡航者の本人確認情報を作成し、対象者の生体情報と前記本人確認情報の要求とを受信すると、前記対象者の前記生体情報と一致する前記生体情報を含む前記本人確認情報を送信する情報提供方法が提供される。
本発明のさらに他の観点によれば、コンピュータに、渡航者の生体情報を含む渡航履歴情報に基づき、前記渡航者の本人確認情報を作成し、対象者の生体情報と前記本人確認情報の要求とを受信すると、前記対象者の前記生体情報と一致する前記生体情報を含む前記本人確認情報を送信することを実行させるプログラムが記録された記録媒体が提供される。
本発明によれば、証明書又はこれに代わるものを渡航者が所持又は携帯する必要なく、高い利便性で本人確認を行うことができる。
図1は、本発明の第1実施形態による本人確認システムの全体構成を示す概略図である。 図2は、本発明の第1実施形態による本人確認システムにおける管理サーバ、情報サーバ、本人確認サーバ及び施設端末のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図3は、本発明の第1実施形態による本人確認システムにおける携帯端末のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図4は、本発明の第1実施形態による本人確認システムにおける情報サーバ、管理サーバ、本人確認サーバ、施設端末及び携帯端末の動作を示すシーケンス図である。 図5は、本発明の第1実施形態による情報サーバの渡航者情報データベースの一例を示す概略図である。 図6は、本発明の第1実施形態による管理サーバの渡航履歴情報データベースの一例を示す概略図である。 図7は、本発明の第1実施形態による管理サーバのテンポラリ情報データベースの一例を示す概略図である。 図8は、本発明の第1実施形態による本人確認サーバの本人確認情報データベースの一例を示す概略図である。 図9は、本発明の第2実施形態による本人確認システムにおける情報サーバ、管理サーバ、本人確認サーバ及び携帯端末の動作を示すシーケンス図である。 図10は、本発明の他の実施形態による本人確認システムの構成を示すブロック図である。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態による情報提供装置、端末、本人確認システム及び情報提供方法について図1乃至図8を用いて説明する。
まず、本実施形態による本人確認システムの構成について図1乃至図3を用いて説明する。図1は、本実施形態による本人確認システムの全体構成を示す概略図である。図2は、本実施形態による本人確認システムにおける管理サーバ、情報サーバ、本人確認サーバ及び施設端末のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図3は、本実施形態による本人確認システムにおける携帯端末のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態による本人確認システム1は、情報サーバ10と、管理サーバ20と、会社サーバ30と、本人確認サーバ40と、施設端末50と、携帯端末60とを含んでいる。本実施形態による本人確認システム1は、例えば、本人確認システム1が運用される国に入国して滞在する外国人の渡航者Pについて、その滞在中に渡航者Pが利用する宿泊施設、店舗、商業施設、公共施設等の施設において本人確認を行うものである。以下では、本人確認システム1が運用される国を、単に「当該国」と適宜称する。なお、本人確認システム1は、当該国のあらゆる施設において外国人の渡航者Pについて本人確認を行うものであってもよい。また、外国人とは、当該国の国籍を有しない者である。
情報サーバ10は、例えば、当該国における航空機等の入出港に関連する手続の情報処理システムを管理運用する機関又は事業者の施設内に設置されている。管理サーバ20は、例えば、当該国の出入国を管理する管理局の施設内に設置されている。本人確認サーバ40は、例えば、本人確認システム1を管理運用する機関又は事業者の施設内に設置されている。施設端末50は、当該国における滞在中の渡航者Pについて利用の際に本人確認を行う施設に設置された端末である。携帯端末60は、渡航者Pが所持又は携帯して使用する端末である。
会社サーバ30は、外国から当該国に渡航する渡航者Pが利用する航空機を運航する航空会社が管理運用するサーバである。なお、会社サーバ30は、外国から当該国に渡航する渡航者Pが利用する航空機以外の船舶等の移動手段を運航する旅客運送業を営む会社が管理運用するサーバであってもよい。
情報サーバ10、管理サーバ20、会社サーバ30、本人確認サーバ40及び施設端末50は、ネットワークNW1に接続されている。ネットワークNW1は、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)等により構成されている。ネットワークNW1には、移動体通信網NW2が接続されている。携帯端末60は、移動体通信網NW2を介してネットワークNW1に接続することが可能になっている。
情報サーバ10と管理サーバ20とは、ネットワークNW1を介して通信可能になっている。情報サーバ10と会社サーバ30とは、ネットワークNW1を介して通信可能になっている。管理サーバ20と本人確認サーバ40とは、ネットワークNW1を介して通信可能になっている。本人確認サーバ40と施設端末50とは、ネットワークNW1を介して通信可能になっている。本人確認サーバ40と携帯端末60とは、ネットワークNW1及び移動体通信網NW2を介して通信可能になっている。
情報サーバ10は、外国から当該国に渡航する渡航者Pに関する情報である渡航者情報を管理する情報管理装置として機能する。会社サーバ30は、その航空会社の航空機を利用して当該国に向かう渡航者Pの渡航者情報を、ネットワークNW1を介して情報サーバ10に送信して報告する。例えば、会社サーバ30は、渡航者Pが利用する航空機の出港前の所定の時間前まで又は出港前の所定の時点で、渡航者情報を情報サーバ10に送信して事前に報告する。また、例えば、会社サーバ30は、渡航者Pがチェックインして渡航情報が確定してから、入国する当該国における入国審査を行う前までの間、より具体的にはチェックインしてから航空機が離陸するまでの間に情報サーバ10に渡航者情報を送信することができる。また、例えば、会社サーバ30は、渡航者Pがチェックインしてから航空機が到着するまでの間、渡航者が入国審査場に向かうまでの間に情報サーバ10に渡航者情報を送信してもよい。情報サーバ10は、後述するように、各航空会社の会社サーバ30から送信された渡航者情報を渡航者情報データベース(DB、Database)106aに登録して管理する。
情報サーバ10は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)102と、RAM(Random Access Memory)104と、記憶装置106と、通信部108とを有している。CPU102、RAM104、記憶装置106及び通信部108は、バスライン110に接続されている。
CPU102は、記憶装置106に記憶されたプログラムを実行することにより動作し、情報サーバ10全体の動作を制御する制御部として機能する。また、CPU102は、記憶装置106に記憶されたアプリケーションプログラムを実行して、情報管理装置としての各種処理を実行する。RAM104は、CPU102の動作に必要なメモリ領域を提供する。
より具体的には、CPU102は、管理部として機能し、当該国へ向かう国際線を就航する各航空会社の会社サーバ30から事前に報告される渡航者情報を記憶装置106に記録して管理する。CPU102は、記憶装置106に格納された渡航者情報DB106aに渡航者情報を登録して管理する。外国においては、観光、商用、帰国、一時帰国等の種々の目的で当該国に向けて出国する。これらのような種々の渡航者Pの渡航者情報は、各国の航空会社において、航空機の予約、搭乗手続等の際に取得される。会社サーバ30は、取得した渡航者情報を上述のようにネットワークNW1を介して情報サーバ10に送信して事前に報告する。CPU102は、各国の航空会社の会社サーバ30から事前に報告される渡航者情報を記憶装置206の渡航者情報DB106aに集約して登録する。
また、CPU102は、提供部として機能し、ネットワークNW1を介して、渡航者情報を管理サーバ20に送信して提供する。CPU102は、渡航者Pの当該国への入国前において、定期又は不定期に渡航者情報を管理サーバ20に事前に提供する。
記憶装置106は、不揮発性メモリ、ハードディスクドライブ等の記憶媒体により構成され、記憶部として機能する。記憶装置106は、CPU102により実行されるプログラム、そのプログラムの実行の際にCPU102により参照されるデータ等を記憶する。
また、記憶装置106は、渡航者情報DB106aを格納している。渡航者情報DB106aには、上記渡航者情報が登録されている。
渡航者情報DB106aに登録される渡航者情報は、当該国へ向かう渡航者Pに関する情報である。渡航者情報は、例えば、渡航者Pの旅券情報、旅程情報等を含んでいる。旅券情報は、その渡航者Pに対して発行された旅券の旅券番号、旅券発行国、身分情報等を含んでいる。身分情報は、その渡航者Pの氏名、国籍、生年月日、性別等を含んでいる。旅程情報は、その渡航者Pの出発地、到着地、利用する航空会社、便名、出発日時、到着日時等を含んでいる。航空会社、便名、出発日時、到着日時は、フライト情報を構成する。出発日時は、時刻を含まない出発日であってもよい。到着日時は、時刻を含まない到着日であってもよい。出発地及び到着地は、それぞれ出発する空港及び到着する空港を意味しうる。渡航者情報並びに当該渡航者情報に含まれる旅券情報及び旅程情報は、互いに関連付けられている。
通信部108は、ネットワークNW1に接続され、ネットワークNW1を介してデータの送受信を行う。通信部108は、CPU102による制御に従って、管理サーバ20、会社サーバ30等との間の通信を行う。
こうして、情報サーバ10が構成されている。
管理サーバ20は、当該国の出入国審査業務に要する各種情報を記憶して管理する管理装置として機能する。管理サーバ20は、図2に示すように、CPU202と、RAM204と、記憶装置206と、通信部208とを有している。CPU202、RAM204、記憶装置206及び通信部208は、バスライン210に接続されている。
CPU202は、記憶装置206に記憶されたプログラムを実行することにより動作し、管理サーバ20全体の動作を制御する制御部として機能する。また、CPU202は、記憶装置206に記憶されたアプリケーションプログラムを実行して、管理装置としての各種処理を実行する。RAM204は、CPU202の動作に必要なメモリ領域を提供する。
より具体的には、CPU202は、管理部として機能し、当該国における渡航者Pの出入国に関する渡航履歴情報を記憶装置206に記録して管理する。CPU202は、記憶装置206に格納された渡航履歴情報DB206aに渡航履歴情報を登録して管理する。当該国においては、観光、商用等の種々の目的で諸外国から外国人が入国し、入国した外国人が出国する。また、当該国においては、観光、商用、一時帰国等の種々の目的で自国人や在留外国人が出国し、出国した自国人や在留外国人が入国する。これらのような種々の渡航者Pの渡航履歴情報は、例えば、入国審査場における対面の審査ブース、自動化ゲート等において取得されて管理サーバ20に送信される。CPU202は、送信された渡航履歴情報を記憶装置206に記録して管理する。
また、CPU202は、渡航者情報取得部として機能し、ネットワークNW1を介して情報サーバ10から提供される渡航者情報を取得する。
また、CPU202は、管理部として機能し、情報サーバ10から提供されて取得した渡航者情報に基づき、渡航履歴情報DB206aからテンポラリ情報DB206bを作成する。CPU202は、渡航者情報に基づき、渡航履歴情報DB206aの渡航履歴情報を絞り込む。これにより、CPU202は、渡航履歴情報DB206aの渡航履歴情報と比較して絞り込まれて数の少ない渡航履歴情報が登録されたテンポラリ情報DB206bを作成する。テンポラリ情報DB206bの作成の詳細については後述する。CPU202は、作成したテンポラリ情報DB206bを記憶装置206に格納する。
また、CPU202は、管理部として機能し、要注意者リスト(watchlist)と信頼者リスト(trustedlist)とを含む人物リストを記憶装置206に記録して管理する。CPU202は、記憶装置206に格納された人物リストDB206cに人物リストを登録して管理する。要注意者リストは、出入国審査に特に留意を要すべき又は出入国を不許可とすべき要注意人物の生体情報を含む人物情報が登録されたリストである。信頼者リストは、入国を許可すべき人物の生体情報を含む人物情報が登録されたリストである。人物リストは、例えば、自動化ゲートでの照合、審査ブースでの照合に用いられる。なお、人物リストは、必ずしも要注意者リスト及び信頼者リストの両方を含むものである必要はなく、要注意者リスト及び信頼者リストのいずれか一方を含むものであってもよい。
記憶装置206は、不揮発性メモリ、ハードディスクドライブ等の記憶媒体により構成され、記憶部として機能する。記憶装置206は、CPU202により実行されるプログラム、そのプログラムの実行の際にCPU202により参照されるデータ等を記憶する。
また、記憶装置206は、渡航履歴情報DB206aと、テンポラリ情報DB206bと、人物リストDB206cとを格納している。さらに、記憶装置206は、在留資格情報DB206dを格納している。渡航履歴情報DB206aには、上記渡航履歴情報が登録されている。テンポラリ情報DB206bには、上記絞り込まれた渡航履歴情報が登録されている。人物リストDB206cには、上記人物リストが登録されている。在留資格情報DB206dには、渡航者Pの在留資格情報が登録されている。
渡航履歴情報DB206aに登録される渡航履歴情報は、当該国に入国した渡航歴のある渡航者Pに関する情報である。渡航履歴情報は、例えば、渡航者Pが当該国へ入国する際及び当該国から出国する際に登録される。渡航履歴情報は、例えば、当該国への渡航歴のある渡航者Pの旅券情報、生体情報及び履歴情報を含んでいる。旅券情報は、その渡航者Pに対して発行された旅券の旅券番号、旅券発行国、身分情報等を含んでいる。身分情報は、その渡航者Pの氏名、国籍、生年月日、性別等を含んでいる。生体情報は、その渡航者Pの指紋画像、顔画像、虹彩画像、指の静脈画像、掌紋画像、手のひらの静脈画像等である。生体情報は、1つであっても複数であってもよい。また、生体情報は、渡航者Pの生体情報が記録されたIC(Integrated Circuit)旅券から取得されたものであってもよいし、審査の際に渡航者Pから直接取得したものであってもよい。履歴情報は、その渡航者Pの入国地、入国年月日、出国地、出国年月日、航空機便名等を含んでいる。入国地及び出国地は、それぞれ入国した空港及び出国した空港を意味しうる。渡航履歴情報並びに当該渡航履歴情報に含まれる旅券情報、生体情報及び履歴情報は、互いに関連付けられている。
テンポラリ情報DB206bに登録される渡航履歴情報は、渡航履歴情報DB206aに登録された渡航履歴情報のうち、渡航者情報DB106aのうちの特定の条件を満たす渡航者情報に含まれる渡航者Pの個人識別情報に関連付けられた渡航履歴情報である。すなわち、テンポラリ情報DB206bに登録される渡航履歴情報は、渡航履歴情報DB206aに登録された渡航履歴情報のうち、渡航者情報DB106aのうちの特定の条件を満たす渡航者情報に対応する渡航履歴情報である。特定の条件は、後述するように例えば、渡航者情報の出発日時又は出発日が所定の期間に含まれること、渡航者情報の到着日時又は到着日が所定の期間に含まれること、渡航者情報の到着地が特定の到着地、すなわち特定の空港又は特定の空港群であること等である。また、渡航者Pの個人識別情報は、特に限定されるものではないが、例えば旅券番号である。また、個人識別情報は、例えば、氏名、国籍、生年月日等の身分情報の2以上の組み合わせであってもよい。テンポラリ情報DB206bに登録される渡航履歴情報は、審査ブース又は自動化ゲートにおける入国審査の際の本人確認のための照合に用いられる照合用渡航履歴情報である。
人物リストDB206cに登録される人物リストは、要注意者リストと信頼者リストとを含んでいる。要注意者リストは、出入国審査に特に留意を要すべき又は出入国を不許可とすべき要注意人物の人物情報として、生体情報、テキスト情報等が登録されている。また、信頼者リストは、入国を許可すべき人物の人物情報として、生体情報、テキスト情報等が登録されている。要注意者リスト及び信頼者リストの各人物情報に含まれる生体情報は、例えば、当該人物の指紋画像、顔画像、虹彩画像、指の静脈画像、掌紋画像、手のひらの静脈画像等である。
在留資格情報DB206dに登録される在留資格情報は、当該国に滞在する渡航者Pの在留資格に関する情報である。在留資格情報は、渡航者Pの旅券情報、渡航者Pの在留資格の具体的な種類、在留期間等を含んでいる。在留資格情報は、例えば、空港における渡航者Pの入国審査の際に取得されて在留資格情報DB206dに登録される。在留期間は、当該国の国内法制、在留資格等によって異なりうるが、例えば、在留資格が短期滞在の場合には90日、留学の場合には4年、研修の場合には1年等である。
通信部208は、ネットワークNW1に接続され、ネットワークNW1を介してデータの送受信を行う。通信部208は、CPU202による制御に従って、情報サーバ10、本人確認サーバ40等との間の通信を行う。
こうして、管理サーバ20が構成されている。
本人確認サーバ40は、本人確認を行う施設の施設端末50に対して、ネットワークNW1を介して本人確認情報を提供する情報提供装置として機能する。本人確認サーバ40は、図2に示すように、CPU402と、RAM404と、記憶装置406と、通信部408とを有している。CPU402、RAM404、記憶装置406及び通信部408は、バスライン410に接続されている。
CPU402は、記憶装置406に記憶されたプログラムを実行することにより動作し、本人確認サーバ40全体の動作を制御する制御部として機能する。また、CPU402は、記憶装置406に記憶されたアプリケーションプログラムを実行して、情報提供装置としての各種処理を実行する。RAM404は、CPU402の動作に必要なメモリ領域を提供する。
また、CPU402は、管理部として機能し、管理サーバ20のテンポラリ情報DB206bから本人確認情報DB406aを作成する。CPU402は、本人確認を目的とする渡航履歴情報の利用を許諾した渡航者Pの個人識別情報と関連付けられた渡航履歴情報をテンポラリ情報DB206bから抽出する。さらに、CPU402は、抽出した渡航履歴情報からその渡航者Pについての本人確認情報を作成する。
CPU402は、種々の特定の条件に従って作成される種々のテンポラリ情報DB206bの渡航履歴情報から本人確認情報を作成して本人確認情報を蓄積する。作成される本人確認情報は、入国審査を経て当該国に滞在する渡航者Pに関する本人確認情報となる。CPU402は、蓄積した本人確認情報をデータベースに登録することにより、本人確認を目的とする渡航履歴情報の利用を許諾した渡航者Pの本人確認情報が登録された本人確認情報DB406aを作成する。なお、CPU402は、本人確認を目的とする渡航履歴情報の利用の許諾を必要とせずに本人確認情報を作成することもできる。本人確認情報DB406aの本人確認情報は、入国審査を経て当該国に入国して滞在する渡航者Pであって、在留期間経過前又は出国前の渡航者Pに関する本人確認情報である。本人確認情報DB406aの作成の詳細については後述する。CPU402は、作成した本人確認情報DB406aを記憶装置406に格納する。
こうして、管理部として機能するCPU402は、渡航履歴情報DB206aの渡航履歴情報に基づき、渡航者Pの本人確認情報を作成する。すなわち、CPU402は、渡航履歴情報DB206aの渡航履歴情報を絞り込むことにより作成されたテンポラリ情報DB206bの渡航履歴情報から渡航者Pの本人確認情報を作成する。
また、管理部として機能するCPU402は、以下に述べるように、当該国において本人確認を行う必要がなくなった渡航者Pの本人確認情報を本人確認情報DB406aから適宜削除することができる。
例えば、管理部として機能するCPU402は、管理サーバ20の渡航履歴情報DB206aをネットワークNW1を介して参照して、当該国からの出国が確認された出国後の渡航者Pの本人確認情報を本人確認情報DB406aから削除することができる。
また、例えば、管理部として機能するCPU402は、管理サーバ20の在留資格情報DB206dをネットワークNW1を介して参照して、在留期間経過後の渡航者Pの本人確認情報を本人確認情報DB406aから削除することができる。
このように、不必要な本人確認情報を本人確認情報DB406aから適宜削除することができる。これにより、本人確認情報の要求が行われた渡航者Pを特定するに際して、高い精度で渡航者Pを特定することができる。
また、CPU402は、受信部として機能し、ネットワークNW1を介して施設端末50から送信される渡航者Pについての本人確認の要求を受信する。
また、CPU402は、特定部として機能し、本人確認の要求が行われた渡航者Pを特定する。渡航者Pの特定に際して、CPU402は、本人確認の要求とともに送信された渡航者Pの生体情報と、本人確認情報DB406aの複数人の本人確認情報の生体情報とを1:Nで照合する。CPU402は、本人確認情報DB406aの複数人の本人確認情報のうち、本人確認の要求とともに送信された渡航者Pの生体情報と一致する生体情報を含む本人確認情報に基づき、渡航者Pを特定する。
また、CPU402は、判定部として機能し、本人確認の要求を受信した渡航者Pの滞在が在留期間内であるか否かを判定する。この際、CPU402は、管理サーバ20の在留資格情報DB206dから、本人確認の要求のあった渡航者Pの在留資格情報を取得する。CPU402は、取得した在留資格情報の在留期間に基づき、渡航者Pの滞在が在留期間内であるか否かを判定する。
なお、CPU402は、本人確認の要求が行われた渡航者Pについて生体情報の照合を行った後、在留資格情報DB206dから取得した在留資格情報の在留期間に基づき、渡航者Pの滞在が在留期間内であるか否かを判定することができる。また、CPU402は、本人確認の要求が行われた渡航者Pについて、在留資格情報DB206dから取得した在留資格情報の在留期間に基づき、渡航者Pの滞在が在留期間内であるか否かを判定することもできる。この場合、判定の結果、在留期間内である場合に、CPU402は、渡航者Pについて生体情報の照合を行うことができる。
また、CPU402は、在留期間内であるか否かの判定結果に応じて、後述するように、本人確認情報の抽出、在留期間外である旨の通知の生成等の処理を行う。
すなわち、CPU402は、在留期間内であると判定した場合に、抽出部として機能し、本人確認情報DB406aから、本人確認の要求とともに送信された渡航者Pの生体情報と一致する生体情報を含む本人確認情報を抽出する。
また、CPU402は、在留期間外であると判定した場合、生成部として機能し、渡航者Pの滞在が在留期間外である旨の通知を生成する。また、CPU402は、本人確認の要求を受信した渡航者Pについて、生体情報の照合により特定することができず、本人確認情報DB406aから本人確認情報を取得することができない場合、渡航者Pの滞在が在留期間外であると判定することもできる。この場合も、CPU402は、同様に渡航者Pの滞在が在留期間外である旨の通知を生成することができる。本人確認情報DB406aから本人確認情報を取得することができない場合は、例えば、本人確認の要求とともに送信された渡航者Pの生体情報と一致する生体情報を含む本人確認情報がそもそもない場合である。また、本人確認情報DB406aから本人確認情報を取得することができない場合は、例えば、本人確認の要求とともに送信された渡航者Pの生体情報と一致する生体情報を含む本人確認情報があるが、渡航者Pの滞在が在留期間外である場合を含む。この場合、CPU402は、在留期間経過後に渡航者Pの本人確認情報を本人確認情報DB406aから削除することができる。また、CPU402は、当該国からの渡航者Pの出国が確認されると渡航者Pの本人確認情報を本人確認情報DB406aから削除することができる。
また、CPU402は、送信部として機能し、施設端末50に対して、抽出した本人確認情報又は生成した在留期間外である旨の通知を含む回答情報をネットワークNW1を介して送信する。
記憶装置406は、不揮発性メモリ、ハードディスクドライブ等の記憶媒体により構成され、記憶部として機能する。記憶装置406は、CPU402により実行されるプログラム、そのプログラムの実行の際にCPU402により参照されるデータ等を記憶する。
また、記憶装置406は、本人確認情報DB406aを格納している。本人確認情報DBには、上記本人確認情報が登録されている。
本人確認情報DB406aに登録される本人確認情報は、渡航者Pの渡航履歴情報のうち、少なくとも旅券情報及び生体情報を含んでいる。生体情報は、渡航履歴情報に含まれる生体情報であるが、例えば顔画像である。生体情報は、渡航履歴情報に含まれる過去又は最新の生体情報であるが、最新の生体情報、すなわち現在の滞在の入国の際に取得された生体情報であることが好ましい。
なお、本人確認情報は、渡航履歴情報それ自体であってもよい。本人確認情報は、例えば、少なくとも旅券の身分事項ページに記載された情報と同等の情報を含んでいる。本人確認情報は、施設端末50が設置された施設において、施設のスタッフS等が、相手方が渡航者P本人であることに間違いないことを確認しうる情報になっている。例えば顔画像を含む本人確認情報は、後述するように、施設のスタッフS等が確認できるように施設端末50のディスプレイ514に表示される。施設のスタッフS等は、例えば、本人確認を行う相手方の顔と、施設端末50のディスプレイ514に表示された本人確認情報に含まれる顔画像とを比較することにより、相手方が渡航者P本人であることを確認することができる。
通信部408は、ネットワークNW1に接続され、ネットワークNW1を介してデータの送受信を行う。通信部408は、CPU402による制御に従って、管理サーバ20、施設端末50、携帯端末60等との間の通信を行う。
こうして、本人確認サーバ40が構成されている。
施設端末50は、当該国内における施設の例えばフロント、受付、レジカウンタ、窓口等に設置され、施設のスタッフSにより操作される端末である。施設端末50が設置された施設は、例えば、特定の利用者について本人確認を必要とする施設である。施設において本人確認の対象者となる利用者には、外国人の渡航者Pが含まれる。施設は、特に限定されるものではないが、例えば、宿泊施設、店舗、商業施設、公共施設等である。
施設端末50は、図2に示すように、CPU502と、RAM504と、記憶装置506と、通信部508と、生体情報取得装置510と、入力装置512と、ディスプレイ514とを有している。CPU502、RAM504、記憶装置406、通信部408、生体情報取得装置510、入力装置512及びディスプレイ514は、バスライン516に接続されている。
CPU502は、記憶装置506に記憶されたプログラムを実行することにより動作し、施設端末50全体の動作を制御する制御部として機能する。また、CPU502は、記憶装置506に記憶されたアプリケーションプログラムを実行して、端末としての各種処理を実行する。RAM504は、CPU502の動作に必要なメモリ領域を提供する。
CPU502は、送信部として機能し、本人確認サーバ40に対して、本人確認を行うべき対象者である渡航者Pの本人確認情報の要求をネットワークNW1を介して送信する。本人確認情報の要求は、本人確認を行うべき渡航者Pを識別して特定するため、生体情報取得装置510により取得された本人確認を行うべき渡航者Pの生体情報を含んでいる。
また、CPU502は、受信部として機能し、本人確認サーバ40から、本人確認情報の要求に対する回答情報をネットワークNW1を介して受信する。回答情報は、本人確認情報又は生成した在留期間外である旨の通知を含んでいる。
また、CPU502は、受信した回答情報の内容に応じて、本人確認情報のディスプレイ514への表示、又は在留期間外の渡航者Pに関する外部機関への通報を行う。すなわち、CPU502は、表示制御部として機能し、本人確認情報を回答情報が含む場合に本人確認情報をディスプレイ514に表示する。また、CPU502は、通報部として機能し、在留期間外である旨の通知を回答情報が含む場合に外部機関への通報を行う。回答情報が本人確認情報を含まない場合は、例えば、本人確認の要求とともに送信された渡航者Pの生体情報と一致する生体情報を含む本人確認情報がそもそもない場合である。また、回答情報が本人確認情報を含まない場合は、例えば、本人確認の要求とともに送信された渡航者Pの生体情報と一致する生体情報を含む本人確認情報があるが、渡航者Pの滞在が在留期間外である場合を含む。上述のように、この場合、本人確認サーバ40のCPU402は、在留期間経過後に渡航者Pの本人確認情報を本人確認情報DB406aから削除することができる。また、CPU402は、当該国からの渡航者Pの出国が確認されると渡航者Pの本人確認情報を本人確認情報DB406aから削除することができる。
記憶装置506は、不揮発性メモリ、ハードディスクドライブ等の記憶媒体により構成され、記憶部として機能する。記憶装置506は、CPU502により実行されるプログラム、そのプログラムの実行の際にCPU502により参照されるデータ等を記憶する。
通信部508は、ネットワークNW1に接続され、ネットワークNW1を介してデータの送受信を行う。通信部508は、CPU502による制御に従って、本人確認サーバ40等との間の通信を行う。
生体情報取得装置510は、施設において本人確認を行うべき渡航者Pの生体情報を取得する生体情報取得部として機能する。生体情報取得装置510は、生体情報取得装置510は、本人確認情報DB406aの本人確認情報に含まれる生体情報と同種の生体情報を取得する。生体情報取得装置510は、例えば、渡航者Pの顔を撮影するデジタルカメラであり、渡航者Pの顔画像を取得する。生体情報取得装置510は、本人確認情報に含まれる生体情報と同種の生体情報であれば、指紋画像、虹彩画像、指の静脈画像、掌紋画像、手のひらの静脈画像等の生体情報を取得するように構成することができる。
入力装置512は、例えば、キーボード、マウス等である。また、入力装置512は、例えば、ディスプレイ514に組み込まれたタッチパネルであってもよい。入力装置512は、スタッフSからの操作指示の入力を受け付ける入力部として機能する。スタッフSは、入力装置512を介して、施設端末50に対して、各種情報を入力したり、処理の実行の指示を入力したりすることができる。
ディスプレイ514は、施設端末50を操作するスタッフS等に対して、各種画面を表示する表示部として機能する。例えば、ディスプレイ514は、施設端末50を操作するための操作画面、施設端末50に対して情報を入力するための入力画面を表示する。また、ディスプレイ514は、本人確認サーバ40から受信した本人確認情報を表示する。本人確認情報は、生体情報として例えば顔画像を含んでいる。ディスプレイ514は、例えば顔画像を含む本人確認情報を、施設のスタッフS等が確認できるように表示する。施設のスタッフS等は、例えば、本人確認を行う相手方の顔と、施設端末50のディスプレイ514に表示された本人確認情報に含まれる顔画像とを比較することにより、相手方が渡航者P本人であることを確認することができる。
こうして、施設端末50が構成されている。
携帯端末60は、渡航者Pが所持又は携帯して使用する端末であり、例えば、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話等の携帯情報機器である。携帯端末60は、図3に示すように、CPU602と、RAM604と、記憶装置606と、移動体通信部608と、近距離無線通信部610と、ディスプレイ612と、位置センサ614と、磁気センサ616と、デジタルカメラ618を有している。CPU602、RAM604、記憶装置606、移動体通信部608、近距離無線通信部610、ディスプレイ612、位置センサ614、磁気センサ616及びデジタルカメラ618は、バスライン620に接続されている。
CPU602は、記憶装置606に記憶されたプログラムを実行することにより動作し、携帯端末60全体の動作を制御する制御部として機能する。また、CPU602は、記憶装置606に記憶されたアプリケーションプログラムを実行して、携帯情報機器としての各種処理を実行する。RAM604は、CPU602の動作に必要なメモリ領域を提供する。
例えば、記憶装置606には、当該国における渡航者Pの滞在時の手続を支援する支援アプリケーションがインストールされている。CPU602は、支援アプリケーションを実行することにより、渡航者Pの滞在時の手続に関する処理を行うことができる。具体的には、CPU602は、例えば、後述するように、本人確認を目的とする渡航履歴情報の利用を許諾する旨を示す許諾情報を本人確認サーバ40に送信することができる。
また、例えば、第2実施形態において説明するように、CPU602は、本人確認サーバ40から本人確認情報を受信して、本人確認情報をディスプレイ612に表示することもできる。
記憶装置606は、不揮発性メモリ、ハードディスクドライブ等の記憶媒体により構成され、記憶部として機能する。記憶装置606は、CPU602により実行されるプログラム、そのプログラムの実行の際にCPU602により参照されるデータ等を記憶する。例えば、記憶装置606は、上述した支援アプリケーションを記憶する。
移動体通信部608は、CPU602による制御に従って、移動体通信網NW2に接続して無線通信を行う。移動体通信部608は、移動体通信網NW2を介してネットワークNW1に接続する。移動体通信部608の通信方式は、特に限定されるものではないが、例えば、第3世代移動通信方式、LTE(Long Term Evolution)方式、第4世代移動通信方式等が挙げられる。
近距離無線通信部610は、CPU602による制御に従って、アクセスポイント、外部機器等と無線通信を行う。近距離無線通信部610の通信方式は、特に限定されるものではないが、例えば、Wi-Fi(登録商標)等の無線LAN方式、Bluetooth(登録商標)通信方式、NFC(Near Field Communication)方式、赤外線通信方式等が挙げられる。
ディスプレイ612は、表示画面を有する表示部として機能するとともに、表示画面に対するタッチ入力を受け付ける入力部として機能するタッチパネルディスプレイである。ディスプレイ612は、携帯端末60において起動されたアプリケーションプログラムの画面を表示して、渡航者Pに対して種々の情報を表示する。渡航者Pは、ディスプレイ612の表示画面に対するタッチ入力により、アプリケーションプログラムを操作することができる。
位置センサ614は、GNSS(Global Navigation Satellite System、全地球航法衛星システム)を利用して、携帯端末60の位置を測位する。これにより、位置センサ614は、携帯端末60の位置を示す位置情報を取得する。GNSSとしては、特に限定されるものではなく、例えば、GPS(Global Positioning System)、GLONASS(Global Navigation Satellite System)、ガリレオ、コンパス等である。
磁気センサ616は、携帯端末60の位置における地磁気を検出して地磁気情報を取得する。磁気センサ616は、特に限定されるものではないが、例えば、ホール素子、磁気抵抗素子、磁気インピーダンス素子等を用いて地磁気を検出する。
デジタルカメラ618は、撮像部として機能し、イメージセンサにより被写体を撮像して画像データを出力する。
こうして、携帯端末60が構成されている。
当該国の国籍を有しない外国人である渡航者Pは、当該国における滞在時に利用する施設等において、旅券等の公的機関が発行する証明書等により、本人確認を求められる場合がある。しかしながら、本人確認のために旅券等の証明書又はこれに代わるものを渡航者が所持、携帯しなければならないのでは、証明書等の紛失、盗難のおそれがあるうえに、証明書等の不所持の場合には本人確認を行うことができず、利便性に乏しい。
これに対して、本実施形態による本人確認システム1は、渡航履歴情報DB206aの渡航履歴情報基づき本人確認情報を作成し、作成した本人確認情報を施設端末50に送信して本人確認を行う。より具体的には、本人確認サーバ40は、渡航履歴情報DB206aの渡航履歴情報を、渡航者Pに関する渡航者情報に基づき絞り込むことにより作成されたテンポラリ情報DB206bを参照する。これにより、本人確認サーバ40は、テンポラリ情報DB206bの渡航履歴情報から渡航者Pの本人確認情報を作成する。施設端末50では、本人確認サーバ40から送信される本人確認情報に基づき、対象者である渡航者Pの本人確認が行われる。
このため、本実施形態による本人確認システム1によれば、本人確認を行うべき対象者である外国人の渡航者Pは、本人確認に際して旅券等の証明書等を提示する必要がない。したがって、本実施形態による本人確認システム1は、証明書又はこれに代わるものを渡航者が所持又は携帯する必要なく、高い利便性で本人確認を行うことができる。
以下、本実施形態による本人確認システム1における本人確認動作についてさらに図4乃至図8を用いて説明する。図4は、本実施形態による本人確認システム1における情報サーバ10、管理サーバ20、本人確認サーバ40、施設端末50及び携帯端末60の動作を示すシーケンス図である。図5は、本実施形態による情報サーバ10の渡航者情報DB106aの一例を示す概略図である。図6は、本実施形態による管理サーバ20の渡航履歴情報DB206aの一例を示す概略図である。図7は、本実施形態による管理サーバ20のテンポラリ情報DB206bの一例を示す概略図である。図8は、本実施形態による本人確認サーバ40の本人確認情報DB406aの一例を示す概略図である。なお、図5乃至図8に示す各DB106a、206a、206c、406aでは、簡単のため、各項目のデータを省略している。本実施形態による本人確認システム1における本人確認動作が行われることにより、本実施形態による情報提供方法が実行される。
図4に示すように、情報サーバ10のCPU102は、管理サーバ20に対して、渡航者情報DB106aに登録されている渡航者情報をネットワークNW1を介して定期又は不定期に送信して事前に提供する(ステップS102)。
情報サーバ10には、当該国へ向かう各航空会社の会社サーバ30から渡航者情報がネットワークNW1を介して送信されて事前に報告されている。情報サーバ10のCPU102は、事前に報告された渡航者情報を記憶装置206の渡航者情報DB106aに集約して登録する。図5に例示するように、渡航者情報DB106aには、各航空会社の会社サーバ30から事前に報告された複数人の渡航者Pの渡航者情報Cが登録されて管理されている。なお、渡航者情報Cのうちの渡航者情報Csは、以下に述べる特定の条件を満たす渡航者情報Cである。CPU102は、渡航者情報DB106aの渡航者情報Cを管理サーバ20に事前に提供する。
管理サーバ20のCPU202は、情報サーバ10から事前に提供された渡航者情報に基づき、渡航履歴情報DB206aに登録されている渡航履歴情報を絞り込む。これにより、CPU202は、テンポラリ情報DB206bを作成する(ステップS104)。テンポラリ情報DB206bには、渡航履歴情報DB206aの渡航履歴情報と比較して絞り込まれて数の少ない渡航履歴情報が登録されている。CPU202は、例えば、以下のようにして渡航者情報に基づき、渡航履歴情報DB206aの渡航履歴情報を絞り込んでテンポラリ情報DB206bを作成することができる。
例えば、まず、CPU202は、情報サーバ10から事前に提供された渡航者情報のうち、特定の条件を満たす特定の渡航者情報、具体的には審査ブース又は自動化ゲートで本人確認のための照合を行う所定の期間に到着日時が含まれる特定の渡航者情報を抽出する。到着日時は、到着日であってもよい。所定の期間は、例えば、日単位であってもよいし、時間単位であってもよい。図5に示すように、CPU202は、事前に提供された渡航者情報DB106aの渡航者情報Cのうち、特定の条件を満たす渡航者情報Csを抽出する。また、CPU202は、到着日時又は到着日を基準に特定の渡航者情報を抽出することに代えて、出発日時又は出発日を基準に特定の渡航者情報を抽出してもよい。
続いて、CPU202は、抽出した特定の渡航者情報に含まれる渡航者Pの個人識別情報と関連付けられた特定の渡航履歴情報を、渡航履歴情報DB206aの渡航履歴情報から抽出する。すなわち、CPU202は、抽出した特定の渡航者情報に対応する特定の渡航履歴情報を、渡航履歴情報DB206aの渡航履歴情報から抽出する。図6に例示するように、渡航履歴情報DB206aには、過去に入出国した複数人の渡航者Pの渡航履歴情報Hが登録されて管理されている。図6に示すように、CPU202は、渡航履歴情報DB206aの渡航履歴情報Hのうち、特定の渡航者情報Csに含まれる渡航者Pの個人識別情報と関連付けられた特定の渡航履歴情報Hsを抽出する。
続いて、CPU202は、抽出した特定の渡航履歴情報をデータベースに登録してテンポラリ情報DB206bを作成する。図7に例示するように、テンポラリ情報DB206bには、抽出された特定の渡航履歴情報Hsが照合用渡航履歴情報として登録される。
また、CPU202は、特定の渡航者情報が満たすべき特定の条件として、上記条件に代えて又は上記条件とともに、以下の条件のように他の特定の条件を用いることができる。
例えば、まず、CPU202は、情報サーバ10から事前に提供された渡航者情報のうち、特定の条件を満たす特定の渡航者情報、具体的には審査ブース又は自動化ゲートで本人確認のための照合を行う特定の到着地が含まれる特定の渡航者情報を抽出する。特定の到着地は、特定の空港であってもよいし、特定の空港群であってもよい。
続いて、上記の場合と同様に、CPU202は、抽出した特定の渡航者情報に含まれる渡航者Pの個人識別情報と関連付けられた特定の渡航履歴情報を、渡航履歴情報DB206aの渡航履歴情報から抽出する。続いて、CPU202は、抽出した特定の渡航履歴情報をデータベースに登録してテンポラリ情報DB206bを作成する。
こうして、管理サーバ20のCPU202は、渡航履歴情報DB206aの渡航履歴情報を絞り込んでテンポラリ情報DB206bを作成する。なお、CPU202は、テンポラリ情報DB206bを随時更新する。テンポラリ情報DB206bの渡航履歴情報に含まれる生体情報は、審査ブース又は自動化ゲートにおける入国審査の際の本人確認のための生体情報の照合に用いられる。
一方、本人確認を目的とする渡航履歴情報の利用を許諾する渡航者Pは、本人確認サーバ40に対して、渡航履歴情報の利用を許諾する旨を示す許諾情報を携帯端末60から予め送信しておく。このため、例えば、携帯端末60のCPU602は、渡航者Pの指示入力に従って、本人確認サーバ40に対して、移動体通信網NW2及びネットワークNW1を介して許諾情報を送信する(ステップS106)。許諾情報は、渡航者Pの個人識別情報を含んでいる。渡航者Pの個人識別情報は、特に限定されるものではないが、例えば旅券番号である。また、個人識別情報は、例えば、氏名、国籍、生年月日等の身分情報の2以上の組み合わせであってもよい。
渡航者Pは、本人確認を求められる場面の前に許諾情報を送信しておけばよいが、例えば、当該国への入国前、当該国への渡航後入国審査前等のタイミングで許諾情報を送信しておくことができる。
また、渡航者Pは、所持又は携帯する携帯端末60から許諾情報を送信する必要は必ずしもなく、ネットワークNW1に接続された他の端末から許諾情報を送信することもできる。例えば、渡航者Pは、自宅、職場等に設置された端末から許諾情報を送信することができる。また、許諾情報は、渡航者Pが通常使用する端末のみならず、例えば、本人確認を要求する施設の施設端末50から本人確認サーバ40に対して送信することもできる。
本人確認サーバ40のCPU402は、管理サーバ20のテンポラリ情報DB206bから、許諾情報を送信した渡航者Pの本人確認情報が登録された本人確認情報DB406aを作成する(ステップS108)。
本人確認情報DB406aを作成するため、まず、CPU402は、ネットワークNW1を介して管理サーバ20のテンポラリ情報DB206bを参照する。続いて、CPU402は、許諾情報を送信した渡航者Pの個人識別情報と関連付けられた渡航履歴情報をテンポラリ情報DB206bから抽出する。
続いて、CPU402は、抽出した渡航履歴情報からその渡航者Pについての本人確認情報を作成する。例えば、CPU402は、渡航履歴情報のうちの少なくとも旅券情報及び生体情報を含む本人確認情報を作成する。本人確認情報における旅券情報は、旅券番号、氏名、国籍、生年月日、性別等の旅券記載事項を含んでいる。また、生体情報は、例えば顔画像である。
こうして、CPU402は、種々の特定の条件に従って作成される種々のテンポラリ情報DB206bの渡航履歴情報から本人確認情報を作成して本人確認情報を蓄積していく。続いて、CPU402は、蓄積した本人確認情報をデータベースに登録して、本人確認情報DB406aを作成する。図8に例示するように、本人確認情報DB406aには、図7に示す渡航履歴情報Hsのうちの少なくとも旅券情報及び生体情報である顔画像を含む本人確認情報Vが登録されて管理されている。
なお、CPU402は、テンポラリ情報DB206bから抽出した渡航履歴情報自体をそのまま本人確認情報として本人確認情報DB406aを作成することもできる。
また、CPU402は、渡航者Pの入国日、在留期間等に基づいて本人確認情報を作成することもできる。例えば、CPU402は、入国日が特定の日である渡航者Pの渡航履歴情報を抽出して上記と同様に本人確認情報を作成することができる。また、例えば、CPU402は、在留期間が特定の期間である渡航者Pの渡航履歴情報を抽出して上記と同様に本人確認情報を作成することができる。この場合、CPU402は、管理サーバ20の渡航履歴情報DB206aから渡航者のPの入国日を取得することができる。また、CPU402は、管理サーバ20の在留資格情報DBから渡航者Pの在留期間を取得することができる。
作成される本人確認情報DB406aの本人確認情報は、入国審査を経て当該国に入国して滞在する渡航者Pであって、在留期間経過前又は出国前の渡航者Pに関する本人確認情報である。CPU402は、管理サーバ20の在留資格情報DBの在留資格情報に含まれる在留期間に基づき、在留期間経過後の渡航者Pの本人確認情報を削除することができる。また、CPU402は、管理サーバ20の渡航履歴情報DB206aの渡航履歴情報に含まれる出国年月日に基づき、出国後の渡航者Pの本人確認情報を削除することもできる。
こうして、本人確認サーバ40のCPU402は、テンポラリ情報DB206bから本人確認情報DB406aを作成する。なお、CPU402は、本人確認情報DB406aを随時更新する。
なお、本人確認情報DB406aの本人確認情報は、必ずしもテンポラリ情報DB206bの渡航履歴情報から作成される必要はない。例えば、CPU402は、管理サーバ20の渡航履歴情報DB206aを参照し、テンポラリ情報DB206bを介さずに、渡航履歴情報DB206aの渡航履歴情報から本人確認情報を作成することもできる。この場合、CPU402は、例えば、最新の渡航履歴情報、入国審査に関する情報に基づき、渡航履歴情報DB206aの渡航履歴情報から、渡航者Pに関する本人確認情報を作成することができる。こうして本人確認情報が作成される渡航者Pは、入国審査を経て当該国に入国して滞在する渡航者であって、在留期間経過前又は出国前の渡航者である。
一方、渡航者Pの本人確認を行う施設では、スタッフSの操作に従って、施設端末50の生体情報取得装置510により、本人確認を行うべき対象者である渡航者Pの生体情報が取得される(ステップS110)。取得される生体情報は、例えば顔画像である。なお、取得される生体情報は、顔画像のほか、本人確認情報に含まれる生体情報と同種の生体情報であればよい。
次いで、施設端末50のCPU502は、本人確認情報DB406aが作成されている本人確認サーバ40に対して、本人確認を行うべき対象者である渡航者Pの本人確認情報の要求をネットワークNW1を介して送信する(ステップS112)。この際、CPU502は、本人確認サーバ40に対して、生体情報取得装置510により取得された渡航者Pの生体情報を、本人確認情報の要求とともにネットワークNW1を介して送信する。
本人確認サーバ40のCPU402は、施設端末50から本人確認情報の要求を受信すると、本人確認の要求とともに送信された生体情報と、本人確認情報DB406aの生体情報とを1:Nで照合する。これにより、CPU402は、本人確認を行うべき対象者である渡航者Pを特定する(ステップS114)。この際、CPU402は、本人確認情報DB406aの複数人の本人確認情報のうち、本人確認の要求とともに送信された渡航者Pの生体情報と一致する生体情報を含む本人確認情報に基づき、渡航者Pを特定する。
次いで、CPU402は、ネットワークNW1を介して管理サーバ20の在留資格情報DB206dを参照する。これにより、CPU402は、特定した渡航者Pの本人確認情報に含まれる旅券番号等の個人識別情報に基づき、特定した渡航者Pの在留資格情報を在留資格情報DB206dから取得する(ステップS116)。
次いで、CPU402は、取得した在留資格情報に基づき、特定した渡航者Pの現在の滞在が在留期間内であるか否かを判定する(ステップS118)。
在留期間内であると判定すると(ステップS118、YES)、CPU402は、本人確認情報DB406aから、特定した渡航者Pの本人確認情報を抽出する(ステップS120)。すなわち、CPU402は、本人確認情報DB406aから、本人確認の要求とともに送信された渡航者Pの生体情報と一致する生体情報を含む本人確認情報を抽出する。
なお、CPU402は、本人確認の要求が行われた渡航者Pについて、在留資格情報DB206dから取得した在留資格情報の在留期間に基づき、渡航者Pの滞在が在留期間内であるか否かを判定することもできる。この場合、判定の結果、在留期間内である場合に、CPU402は、渡航者Pについて生体情報の照合を行うことができる。
一方、在留期間外であると判定すると(ステップS118、NO)、CPU402は、特定した渡航者Pの現在の滞在が在留期間外である旨の通知を生成する(ステップS122)。
さらに、在留期間外であると判定した場合、CPU402は、管理サーバ20に対して、特定した渡航者Pの人物情報をネットワークNW1を介して送信する(ステップS124)。人物情報は、特定した渡航者Pの旅券情報、施設端末50の生体情報取得装置510により取得された生体情報等を含んでいる。
管理サーバ20のCPU202は、本人確認サーバ40から人物情報を受信すると、人物リストDB206cの要注意者リストに登録する(ステップS126)。こうして、現在の滞在が在留期間外である渡航者Pの人物情報が要注意者リストに登録される。
本人確認サーバ40のCPU402は、ステップS120又はステップS122の後、施設端末50に対して、本人確認情報の要求に対する回答として、回答情報をネットワークNW1を介して送信する(ステップS128)。回答情報は、ステップS120で抽出された本人確認情報又はステップS122で生成された通知を含んでいる。
施設端末50のCPU502は、本人確認サーバ40から回答情報を受信すると、回答情報が本人確認情報を含むか否かを判定する(ステップS130)。回答情報が本人確認情報を含まない場合は、例えば、本人確認の要求とともに送信された渡航者Pの生体情報と一致する生体情報を含む本人確認情報がそもそもない場合である。また、回答情報が本人確認情報を含まない場合は、例えば、本人確認の要求とともに送信された渡航者Pの生体情報と一致する生体情報を含む本人確認情報があるが、渡航者Pの滞在が在留期間外である場合を含む。上述のように、この場合、本人確認サーバ40のCPU402は、在留期間経過後に渡航者Pの本人確認情報を本人確認情報DB406aから削除することができる。また、CPU402は、当該国からの渡航者Pの出国が確認されると渡航者Pの本人確認情報を本人確認情報DB406aから削除することができる。
CPU502は、本人確認情報を含むと判定すると(ステップS130、YES)、回答情報に含まれる本人確認情報をディスプレイ514に表示するとともに、本人確認情報を記憶装置506に記録する(ステップS132)。CPU502は、本人確認情報に含まれる旅券情報及び生体情報をディスプレイ514に表示する。
施設のスタッフSは、ディスプレイ514に表示された旅券情報及び生体情報に基づき、渡航者Pの本人確認を行うことができる。施設のスタッフS等は、例えば、本人確認を行う相手方の顔と、施設端末50のディスプレイ514に表示された本人確認情報に含まれる顔画像とを比較することにより、相手方が渡航者P本人であることを確認することができる。また、本人確認情報は、本人確認が行われた日時を示す日時情報とともに記憶装置506に記録することができる。日時情報とともに本人確認情報を記憶装置506に記録することにより、施設において行われた本人確認の履歴を保存することができる。
一方、CPU502は、本人確認情報を含まないと判定すると(ステップS130、NO)、外部機関に対して、滞在が在留期間外の渡航者Pが施設に所在する旨の通報をネットワークNW1を介して送信する(ステップS134)。この際、CPU502は、外部機関に対して、施設の所在地を示す位置情報、本人確認を行った日時を示す日時情報等を通報に含めてネットワークNW1を介して送信する。施設の所在地を示す位置情報は、対象者である渡航者Pの位置を特定する位置情報である。外部機関は、例えば、出入国を管理する管理局、警察等の不法滞在を取り締まる機関である。この場合、本人確認を行った渡航者Pは、在留資格情報に含まれる在留期間を超えて滞在しているため、不法滞在者になっている可能性がある。このため、外部機関に対する通報を送信する処理が行われる。また、CPU502は、この場合に回答情報に含まれる渡航者Pの現在の滞在が在留期間外である旨の通知をディスプレイ514に表示する。
また、CPU502は、例えば、管理サーバ20等による渡航者Pについての要注意者リストとの照合の結果をNW1を介して受信することができる。CPU502は、渡航者Pが要注意者リストに登録された人物に該当する場合にも、上記滞在が在留期間外の渡航者Pの場合と同様に、外部機関に対して、渡航者Pが施設に所在する旨の通報をネットワークNW1を介して送信することができる。
こうして、CPU502は、本人確認サーバ40から送信される回答情報の内容に応じて、本人確認を行うべき対象者である渡航者Pに対する処理を行う。
このように、本実施形態では、本人確認サーバ40から施設端末50に送信される本人確認情報により、渡航者Pの本人確認を行う。したがって、本実施形態によれば、旅券等の証明書又はこれに代わるものを渡航者Pが所持又は携帯する必要なく、高い利便性で本人確認を行うことができる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態による情報提供装置、端末、本人確認システム及び情報提供方法について図9を用いて説明する。なお、上記第1実施形態による情報提供装置、端末、本人確認システム及び情報提供方法と同様の構成要素については同一の符号を付し説明を省略し又は簡略にする。
上記実施形態では、渡航者Pの本人確認情報を施設端末50に対して送信する場合について説明したが、これに限定されるものではない。本実施形態では、本人確認を行うべき対象者である渡航者Pが所持又は携帯する携帯端末60に対して、その渡航者Pの本人確認情報を送信する場合について説明する。なお、本実施形態による本人確認システム1の構成は、図1乃至図3に示す第1実施形態による本人確認システム1の構成と同様である。
本実施形態では、本人確認を行うべき渡航者Pの携帯端末60で、その渡航者Pの生体情報が取得される。例えば、携帯端末60のデジタルカメラ618は、本人確認を行うべき渡航者Pの顔を撮影して、渡航者Pの生体情報として顔画像を取得する。また、例えば、デジタルカメラ618は、渡航者Pの虹彩を撮影して、渡航者Pの生体情報として虹彩画像を取得することもできる。携帯端末60は、顔画像等のほか、本人確認情報に含まれる生体情報と同種の生体情報を取得する生体情報取得部を有するように構成することができる。
また、携帯端末60のCPU602は、送信部として機能し、本人確認サーバ40に対して、本人確認を行うべき渡航者Pの本人確認情報の要求を移動体通信網NW2及びネットワークNW1を介して送信する。本人確認情報の要求は、本人確認を行うべき渡航者Pを識別するため、本人確認を行うべき渡航者Pの生体情報、具体的には例えばデジタルカメラ618により取得された渡航者Pの顔画像を含んでいる。
また、CPU602は、受信部として機能し、本人確認サーバ40から、本人確認情報の要求に対する回答情報をネットワークNW1及び移動体通信網NW2を介して受信する。回答情報は、本人確認情報又は生成した在留期間外である旨の通知を含んでいる。
また、CPU602は、受信した回答情報の内容に応じて、本人確認情報のディスプレイ612への表示、又は在留期間外である旨の渡航者Pに対する通知若しくは在留期間外の渡航者Pに関する外部機関への通報を行う。すなわち、CPU602は、表示制御部として機能し、本人確認情報を回答情報が含む場合に本人確認情報をディスプレイ612に表示する。また、CPU602は、通知部として機能し、在留期間外である旨の通知を回答情報が含む場合にディスプレイ612にその通知を表示して渡航者Pに通知する。また、CPU602は、通報部として機能し、在留期間外である旨の通知を回答情報が含む場合に外部機関への通報を行う。
ディスプレイ612は、本人確認サーバ40から受信した本人確認情報等を表示する。
本人確認サーバ40は、施設端末50との間で情報の送受信を行うことに代えて、携帯端末60との間で情報の送受信を行う点を除き、第1実施形態の場合と同様に動作する。
すなわち、本人確認サーバ40のCPU402は、受信部として機能し、移動体通信網NW2及びネットワークNW1を介して携帯端末60から送信される渡航者Pについての本人確認の要求を受信する。
また、CPU402は、送信部として機能し、携帯端末60に対して、抽出した本人確認情報又は生成した在留期間外である旨の通知を含む回答情報をネットワークNW1及び移動体通信網NW2を介して送信する。
以下、本実施形態による本人確認システム1における本人確認動作についてさらに図9を用いて説明する。図9は、本実施形態による本人確認システム1における情報サーバ10、管理サーバ20、本人確認サーバ40及び携帯端末60の動作を示すシーケンス図である。本実施形態による本人確認システム1における本人確認動作が行われることにより、本実施形態による情報提供方法が実行される。
本実施形態においても、図11に示すように、第1実施形態と同様のステップS106からステップS108までの処理が行われる。
渡航者Pの本人確認を行う施設では、本人確認を行うべき渡航者Pが自ら携帯端末60を操作して、デジタルカメラ618により渡航者P自らの顔を撮影する。これにより、デジタルカメラ618は、渡航者Pの生体情報として顔画像を取得する(ステップS210)。
次いで、携帯端末60のCPU602は、本人確認情報DB406aが作成されている本人確認サーバ40に対して、本人確認を行うべき渡航者Pの本人確認情報の要求を移動体通信網NW2及びネットワークNW1を介して送信する(ステップS212)。この際、CPU602は、本人確認サーバ40に対して、デジタルカメラ618により取得された渡航者Pの生体情報である顔画像を、本人確認情報の要求とともに移動体通信網NW2及びネットワークNW1を介して送信する。
本人確認サーバ40のCPU402は、携帯端末60から本人確認情報の要求を受信すると、本人確認の要求とともに送信された顔画像と、本人確認情報DB406aの顔画像とを1:Nで照合する。これにより、CPU402は、本人確認を行うべき渡航者Pを特定する(ステップS114)。この際、CPU402は、本人確認情報DB406aの複数人の本人確認情報のうち、本人確認の要求とともに送信された渡航者Pの顔画像と一致する顔画像を含む本人確認情報に基づき、渡航者Pを特定する。
ステップS114の以後、第1実施形態と同様のステップS116、S118、S120の処理、又は第1実施形態と同様のステップS116、S118、S122、S124、S126の処理が行われる。
本人確認サーバ40のCPU402は、ステップS120又はステップS122の後、携帯端末60に対して、本人確認情報の要求に対する回答として、回答情報をネットワークNW1及び移動体通信網NW2を介して送信する(ステップS228)。回答情報は、ステップS120で抽出された本人確認情報又はステップS122で生成された通知を含んでいる。回答情報が送信される携帯端末60は、本人確認を目的とする渡航履歴情報の利用を許諾する旨を示す許諾情報を送信した端末である。
携帯端末60のCPU602は、本人確認サーバ40から回答情報を受信すると、回答情報が本人確認情報を含むか否かを判定する(ステップS230)。
CPU602は、本人確認情報を含むと判定すると(ステップS230、YES)、本人確認情報をディスプレイ612に表示する(ステップS232)。CPU602は、本人確認情報に含まれる旅券情報及び顔画像をディスプレイ612に表示する。
携帯端末60を所持又は携帯する渡航者Pは、施設のスタッフSに対して、旅券情報及び生体情報が表示されたディスプレイ612を提示する。スタッフSは、渡航者Pから提示されたディスプレイ612の画面を確認して、ディスプレイ612に表示された旅券情報及び顔画像に基づき、渡航者Pの本人確認を行うことができる。
なお、CPU602は、回答情報に含まれる本人確認情報をRAM604等に一時的に記憶するにとどめてもよいし、記憶装置606に記録することもできる。本人確認情報を記憶装置606に記録することにより、記録後においては、本人確認サーバ40との通信を経ることなく、記憶装置606に記録された本人確認情報をディスプレイ612に表示して迅速に本人確認を行うことができる。
一方、CPU602は、本人確認情報を含まないと判定すると(ステップS230、NO)、外部機関に対して、滞在が在留期間外の渡航者Pが施設に所在する旨の通報を移動体通信網NW2及びネットワークNW1を介して送信する(ステップS234)。この際、CPU602は、外部機関に対して、位置センサ614により取得された携帯端末60の位置を示す位置情報、本人確認を行った日時を示す日時情報等を通報に含めて移動体通信網NW2及びネットワークNW1を介して送信する。携帯端末60の位置を示す位置情報は、対象者である渡航者Pの位置を特定する位置情報である。携帯端末60の位置を示す位置情報は、磁気センサ616により取得される地磁気情報に基づく位置情報であってもよい。外部機関は、第1実施形態と同様である。
また、CPU602は、外部機関への通報とともに又は通報に代えて、渡航者Pの現在の滞在が在留期間外である旨の通知をディスプレイ612に表示することもできる。渡航者Pは、ディスプレイ612に表示された通知により、自己の滞在が在留期間外であることを知ることができ、官署への出頭等の状況に応じた対応を採ることができる。
こうして、CPU602は、本人確認サーバ40から送信される回答情報の内容に応じて、本人確認を行うべき渡航者Pに対する処理を行う。
このように、本実施形態では、本人確認サーバ40から携帯端末60に送信される本人確認情報により、渡航者Pの本人確認を行う。したがって、本実施形態によれば、旅券等の証明書を渡航者Pが所持又は携帯する必要なく、高い利便性で本人確認を行うことができる。
また、本実施形態では、本人確認サーバ40から携帯端末60に本人確認情報が送信されるため、携帯端末60に本人確認情報を常時記録しておく必要はない。したがって、本実施形態によれば、携帯端末60の紛失、盗難等による携帯端末60からの本人確認情報の漏出を回避することができ、よって高いセキュリティを確保することができる。
[他の実施形態]
上記実施形態において説明した本人確認システムは、さらに他の実施形態によれば、図10に示すように構成することもできる。図10は、他の実施形態による本人確認システムの構成を示すブロック図である。
図10に示すように、他の実施形態による本人確認システム1000は、情報提供装置1100と、情報提供装置1100と通信可能な端末1200とを含む。
情報提供装置1100は、渡航者の生体情報を含む渡航履歴情報に基づき、渡航者の本人確認情報を作成する管理部1102を有する。また、情報提供装置1100は、対象者の生体情報と本人確認情報の要求とを受信すると、対象者の生体情報と一致する生体情報を含む本人確認情報を送信する送信部1104とを有する。
端末1200は、情報提供装置に対して、対象者の生体情報と本人確認情報の要求とを送信する送信部1202と、情報提供装置1100から要求に対する回答を受信する受信部1204とを有する。
他の実施形態によれば、渡航履歴情報に基づき作成した渡航者の本人確認情報を送信する。したがって、本実施形態によれば、証明書又はこれに代わるものを渡航者が所持又は携帯する必要なく、高い利便性で本人確認を行うことができる。
[変形実施形態]
本発明は、上記実施形態に限らず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、情報サーバ10と、管理サーバ20と、本人確認サーバ40とが別個のサーバである場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。単一のサーバを、情報サーバ10、管理サーバ20及び本人確認サーバ40の全部又は少なくともいずれか2つとして機能するように構成することもできる。
また、上記実施形態では、管理サーバ20の渡航履歴情報DB206aから絞り込まれたテンポラリ情報DB206bの渡航履歴情報から本人確認情報を作成する場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、本人確認サーバ40のCPU402は、管理サーバ20の渡航履歴情報DB206aを参照して、渡航履歴情報DB206aの渡航履歴情報から上記実施形態と同様にして渡航者Pの本人確認情報を作成することもできる。すなわち、CPU402は、渡航履歴情報DB206aの渡航履歴情報から渡航者Pの本人確認情報を直接作成することができる。
また、上記実施形態では、本人確認を目的とする渡航履歴情報の利用を許諾した渡航者Pについて渡航履歴情報から本人確認情報を作成する場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、本人確認を目的とする渡航履歴情報の利用の許諾の有無にかかわらず、渡航者Pについて渡航履歴情報から本人確認情報を作成することもできる。
また、上記の各実施形態の機能を実現するように該実施形態の構成を動作させるプログラムを記録媒体に記録させ、該記録媒体に記録されたプログラムをコードとして読み出し、コンピュータにおいて実行する処理方法も各実施形態の範疇に含まれる。すなわち、コンピュータ読取可能な記録媒体も各実施形態の範囲に含まれる。また、上述のコンピュータプログラムが記録された記録媒体はもちろん、そのコンピュータプログラム自体も各実施形態に含まれる。
該記録媒体としては、例えばフロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、磁気テープ、不揮発性メモリカード、ROMを用いることができる。また、該記録媒体に記録されたプログラム単体で処理を実行しているものに限らず、他のソフトウェア、拡張ボードの機能と共同して、OS(Operating System)上で動作して処理を実行するものも各実施形態の範疇に含まれる。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
渡航者の生体情報を含む渡航履歴情報に基づき、前記渡航者の本人確認情報を作成する管理部と、
対象者の生体情報と前記本人確認情報の要求とを受信すると、前記対象者の前記生体情報と一致する前記生体情報を含む前記本人確認情報を送信する送信部とを有する情報提供装置。
(付記2)
前記送信部は、前記対象者の前記生体情報と一致する前記生体情報を含む前記本人確認情報を、前記対象者の生体情報と前記本人確認情報の要求とを送信した端末に送信する付記1記載の情報提供装置。
(付記3)
前記管理部は、前記渡航者に関する渡航者情報及び前記渡航履歴情報に基づいて、前記渡航者の前記本人確認情報を作成する付記1又は2に記載の情報提供装置。
(付記4)
前記管理部は、前記渡航者に関する前記渡航者情報に基づいて抽出された前記渡航履歴情報から、前記渡航者情報に対応する前記渡航者の本人確認情報を作成する付記1乃至3のいずれかに記載の情報提供装置。
(付記5)
前記管理部は、前記渡航者の入国日又は在留期間に基づいて前記本人確認情報を作成する付記1乃至4のいずれかに記載の情報提供装置。
(付記6)
前記管理部は、前記渡航者に関する最新の前記渡航履歴情報に基づいて、前記渡航者の前記本人確認情報を作成する付記1乃至5のいずれかに記載の情報提供装置。
(付記7)
前記管理部は、前記渡航者の出国後又は在留期間経過後に前記渡航者に関する前記本人確認情報を削除する付記1乃至6のいずれかに記載の情報提供装置。
(付記8)
前記管理部は、本人確認を目的とする前記渡航履歴情報の利用を許諾した前記渡航者について前記本人確認情報を作成することを特徴とする付記1乃至7のいずれかに記載の情報提供装置。
(付記9)
前記管理部は、前記対象者の前記生体情報と一致する前記生体情報を含む前記本人確認情報を、本人確認を目的とする前記渡航履歴情報の利用を許諾する旨を示す許諾情報を送信した端末に送信する付記1乃至7のいずれかに記載の情報提供装置。
(付記10)
情報提供装置と通信可能な端末であって、
前記情報提供装置は、
渡航者の生体情報を含む渡航履歴情報に基づき、前記渡航者の本人確認情報を作成する管理部と、
対象者の生体情報と前記本人確認情報の要求とを受信すると、前記対象者の前記生体情報と一致する前記生体情報を含む前記本人確認情報を送信する送信部とを有し、
前記端末は、
前記情報提供装置に対して、前記対象者の前記生体情報と前記本人確認情報の前記要求とを送信する送信部と、
前記情報提供装置から前記要求に対する回答を受信する受信部とを有する端末。
(付記11)
前記回答に前記本人確認情報が含まれない場合に前記対象者の位置を特定する位置情報を外部に送信する通報部を有する付記10記載の端末。
(付記12)
前記端末は、前記対象者の本人確認を行う施設に設置された端末、又は前記対象者が所持又は携帯する端末である付記10又は11に記載の端末。
(付記13)
情報提供装置と、前記情報提供装置と通信可能な端末とを含み、
前記情報提供装置は、
渡航者の生体情報を含む渡航履歴情報に基づき、前記渡航者の本人確認情報を作成する管理部と、
対象者の生体情報と前記本人確認情報の要求とを受信すると、前記対象者の前記生体情報と一致する前記生体情報を含む前記本人確認情報を送信する送信部とを有し、
前記端末は、
前記情報提供装置に対して、前記対象者の前記生体情報と前記本人確認情報の前記要求とを送信する送信部と、
前記情報提供装置から前記要求に対する回答を受信する受信部とを有する本人確認システム。
(付記14)
渡航者の生体情報を含む渡航履歴情報に基づき、前記渡航者の本人確認情報を作成し、
対象者の生体情報と前記本人確認情報の要求とを受信すると、前記対象者の前記生体情報と一致する前記生体情報を含む前記本人確認情報を送信する情報提供方法。
(付記15)
コンピュータに、
渡航者の生体情報を含む渡航履歴情報に基づき、前記渡航者の本人確認情報を作成し、
対象者の生体情報と前記本人確認情報の要求とを受信すると、前記対象者の前記生体情報と一致する前記生体情報を含む前記本人確認情報を送信する
ことを実行させるプログラムが記録された記録媒体。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2018年5月22日に出願された日本出願特願2018-097942を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
1…本人確認システム
10…情報サーバ
20…管理サーバ
30…会社サーバ
40…本人確認サーバ
50…施設端末
60…携帯端末
NW1…ネットワーク
NW2…移動体通信網

Claims (14)

  1. 渡航者の生体情報を含む渡航履歴情報に基づき、前記渡航者の本人確認情報を作成する管理部と、
    前記渡航者の生体情報と前記本人確認情報の要求を受信すると、前記渡航者の前記生体情報と一致する前記生体情報を含む前記本人確認情報を送信する送信部とを有し、
    前記送信部は、前記渡航者の前記生体情報と一致する前記生体情報を含む前記本人確認情報を、本人確認を目的とする前記渡航履歴情報の利用を許諾する旨を示す許諾情報を送信した端末に送信する情報提供装置。
  2. 渡航者の生体情報を含む渡航履歴情報に基づき、前記渡航者の本人確認情報を作成する管理部と、
    前記渡航者の生体情報と前記本人確認情報の要求を前記渡航者の端末から受信すると、前記渡航者の生体情報と前記本人確認情報に含まれる生体情報とが一致しない回答を前記端末に送信する送信部と、
    前記回答を受信した前記端末から前記端末の位置を特定する位置情報を受信する受信部とを有する情報提供装置。
  3. 前記送信部は、前記渡航者の前記生体情報と一致する前記生体情報を含む前記本人確認情報を、前記渡航者の生体情報と前記本人確認情報の要求を送信した端末に送信する請求項1又は2に記載の情報提供装置。
  4. 前記管理部は、前記渡航者に関する渡航者情報及び前記渡航履歴情報に基づいて、前記渡航者の前記本人確認情報を作成する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報提供装置。
  5. 前記管理部は、前記渡航者に関する前記渡航者情報に基づいて抽出された前記渡航履歴情報から、前記渡航者情報に対応する前記渡航者の本人確認情報を作成する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報提供装置。
  6. 前記管理部は、前記渡航者の入国日又は在留期間に基づいて前記本人確認情報を作成する請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報提供装置。
  7. 前記管理部は、前記渡航者に関する最新の前記渡航履歴情報に基づいて、前記渡航者の前記本人確認情報を作成する請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報提供装置。
  8. 前記管理部は、前記渡航者の出国後又は在留期間経過後に前記渡航者に関する前記本人確認情報を削除する請求項1乃至7のいずれか1項に記載の情報提供装置。
  9. 前記管理部は、本人確認を目的とする前記渡航履歴情報の利用を許諾した前記渡航者について前記本人確認情報を作成することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の情報提供装置。
  10. 渡航者の生体情報を含む渡航履歴情報に基づき前記渡航者の本人確認情報を備える情報提供装置に、前記渡航者の前記生体情報と前記本人確認情報の要求を送信する送信部と、
    前記要求に対する回答を受信する受信部と、
    前記回答に前記渡航者の前記生体情報と一致する前記生体情報を含む前記本人確認情報が含まれない場合に前記渡航者の位置を特定する位置情報を外部に送信する通報部とを有する端末。
  11. 前記端末は、前記渡航者の本人確認を行う施設に設置された端末、又は前記渡航者が所持又は携帯する端末である請求項10に記載の端末。
  12. 情報提供装置と、前記情報提供装置と通信可能な端末とを含み、
    前記情報提供装置は、
    渡航者の生体情報を含む渡航履歴情報に基づき、前記渡航者の本人確認情報を作成する管理部と、
    前記渡航者の生体情報と前記本人確認情報の要求を受信すると、前記渡航者の前記生体情報と一致する前記生体情報を含む前記本人確認情報を送信する送信部とを有し、
    前記端末は、
    前記情報提供装置に対して、前記渡航者の前記生体情報と前記本人確認情報の前記要求を送信する送信部と、
    前記情報提供装置から前記要求に対する回答を受信する受信部とを有し、
    前記情報提供装置の前記送信部は、前記渡航者の前記生体情報と一致する前記生体情報を含む前記本人確認情報を、本人確認を目的とする前記渡航履歴情報の利用を許諾する旨を示す許諾情報を送信した前記端末に送信する本人確認システム。
  13. コンピュータが、渡航者の生体情報を含む渡航履歴情報に基づき、前記渡航者の本人確認情報を作成し、
    コンピュータが、渡航者の生体情報と前記本人確認情報の要求を受信すると、前記前記渡航者の前記生体情報と一致する前記生体情報を含む前記本人確認情報を送信し、
    コンピュータが、前記渡航者の前記生体情報と一致する前記生体情報を含む前記本人確認情報を、本人確認を目的とする前記渡航履歴情報の利用を許諾する旨を示す許諾情報を送信した端末に送信する情報提供方法。
  14. コンピュータに、
    渡航者の生体情報を含む渡航履歴情報に基づき、前記渡航者の本人確認情報を作成し、
    渡航者の生体情報と前記本人確認情報の要求を受信すると、前記渡航者の前記生体情報と一致する前記生体情報を含む前記本人確認情報を送信し、
    前記渡航者の前記生体情報と一致する前記生体情報を含む前記本人確認情報を、本人確認を目的とする前記渡航履歴情報の利用を許諾する旨を示す許諾情報を送信した端末に送信する
    ことを実行させるプログラム。
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