JP7271352B2 - インプリント装置、インプリント方法、および半導体装置の製造方法 - Google Patents

インプリント装置、インプリント方法、および半導体装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7271352B2
JP7271352B2 JP2019132049A JP2019132049A JP7271352B2 JP 7271352 B2 JP7271352 B2 JP 7271352B2 JP 2019132049 A JP2019132049 A JP 2019132049A JP 2019132049 A JP2019132049 A JP 2019132049A JP 7271352 B2 JP7271352 B2 JP 7271352B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film thickness
supply
unit
supply layer
luminance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019132049A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021019013A (ja
Inventor
博隆 津田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kioxia Corp
Original Assignee
Kioxia Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kioxia Corp filed Critical Kioxia Corp
Priority to JP2019132049A priority Critical patent/JP7271352B2/ja
Priority to US16/805,206 priority patent/US20210016473A1/en
Publication of JP2021019013A publication Critical patent/JP2021019013A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7271352B2 publication Critical patent/JP7271352B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C43/00Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor
    • B29C43/32Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C43/58Measuring, controlling or regulating
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/027Making masks on semiconductor bodies for further photolithographic processing not provided for in group H01L21/18 or H01L21/34
    • H01L21/0271Making masks on semiconductor bodies for further photolithographic processing not provided for in group H01L21/18 or H01L21/34 comprising organic layers
    • H01L21/0273Making masks on semiconductor bodies for further photolithographic processing not provided for in group H01L21/18 or H01L21/34 comprising organic layers characterised by the treatment of photoresist layers
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/0002Lithographic processes using patterning methods other than those involving the exposure to radiation, e.g. by stamping
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C43/00Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor
    • B29C43/32Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C43/58Measuring, controlling or regulating
    • B29C2043/5825Measuring, controlling or regulating dimensions or shape, e.g. size, thickness
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C43/00Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor
    • B29C43/32Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C43/58Measuring, controlling or regulating
    • B29C2043/5891Measuring, controlling or regulating using imaging devices, e.g. cameras

Description

本発明の実施形態は、インプリント装置、インプリント方法、および半導体装置の製造方法に関する。
基板上に樹脂などの液体を供給することで、基板上に該液体に応じた供給層を形成する技術が開示されている。また、供給層について、パターン転写、刺激付与による硬化、加工などの各種処理を施す技術が開示されている。このような技術では、基板上に形成された供給層の厚み制御が重要である。しかし、供給層の厚みは、基板への液体の供給条件によって変動する場合がある。このため、供給層の膜厚の容易な推定が求められている。
特開2011-61165号公報
一つの実施形態は、基板上に供給された液体による供給層の膜厚を容易に推定することができる、インプリント装置、インプリント方法、および半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
実施形態のインプリント装置は、パターンの設けられたテンプレートを支持する支持部材の上方に配置され、前記テンプレートを介して、基板上に供給された液体による供給層を撮影する撮影部から、前記供給層の撮影画像を取得する取得部と、前記撮影画像の輝度を算出する輝度算出部と、膜厚と輝度との関係を示す関係情報および算出された輝度に基づいて、前記供給層の膜厚を算出する膜厚算出部と、を備える。
図1は、実施形態に係るインプリント装置の構成例を示す図である。 図2は、実施形態に係る供給部の液滴の滴下面の一例を示す模式図である。 図3Aは、実施形態に係るインプリント処理の流れの一例の説明図である。 図3Bは、実施形態に係るインプリント処理の流れの一例の説明図である。 図3Cは、実施形態に係るインプリント処理の流れの一例の説明図である。 図3Dは、実施形態に係るインプリント処理の流れの一例の説明図である。 図3Eは、実施形態に係るインプリント処理の流れの一例の説明図である。 図3Fは、実施形態に係るインプリント処理の流れの一例の説明図である。 図3Gは、実施形態に係るインプリント処理の流れの一例の説明図である。 図4は、実施形態に係る制御部の機能構成の一例を示すブロック図である。 図5は、実施形態に係る関係情報の一例を示す図である。 図6は、実施形態に係る撮影画像の一例を示す模式図である。 図7は、実施形態に係る撮影画像の一例を示す模式図である。 図8は、実施形態に係る特定領域の説明図である。 図9Aは、実施形態に係る駆動電圧の電圧値の調整によるレジストの厚み変化の説明図である。 図9Bは、実施形態に係る駆動電圧の電圧値の調整によるレジストの厚み変化の説明図である。 図10Aは、実施形態に係る駆動電圧の周波数の調整によるレジストの厚み変化の説明図である。 図10Bは、実施形態に係る駆動電圧の周波数の調整によるレジストの厚み変化の説明図である。 図11Aは、実施形態に係る走査速度の調整によるレジストの厚み変化の説明図である。 図11Bは、実施形態に係る走査速度の調整によるレジストの厚み変化の説明図である。 図12Aは、実施形態に係る液滴の滴下位置の調整によるレジストの厚み変化の説明図である。 図12Bは、実施形態に係る液滴の滴下位置の調整によるレジストの厚み変化の説明図である。 図13Aは、実施形態に係る液滴の滴下数の調整によるレジストの厚み変化の説明図である。 図13Bは、実施形態に係る液滴の滴下数の調整によるレジストの厚み変化の説明図である。 図14は、実施形態に係る情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図15は、実施形態に係る制御部のハードウェア構成図である。
以下に添付図面を参照して、実施形態に係るインプリント装置、インプリント方法、および半導体装置の製造方法を詳細に説明する。なお、下記の実施形態により、本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、実施形態にかかるインプリント装置1の構成例を示す図である。
インプリント装置1は、テンプレート12、テンプレートステージ14、載置台17、基準マーク20、アライメントセンサ22、ステージベース24、供給部26、光源30、ミラー31、撮影部32、および制御部40を備える。
載置台17は、ウェハチャック16、およびステージ18を備える。ウェハチャック16は、基板および半導体基板としてのウェハ10をステージ18上の所定位置に固定する。載置台17上には、基準マーク20が設けられている。基準マーク20は、ウェハ10を載置台17上にロードする際の位置合わせに用いられる。
載置台17は、ウェハ10を載置するとともに、載置したウェハ10と平行な平面内(水平面内)を移動する。載置台17の移動は、例えば、駆動部34の駆動によって行われる。
駆動部34は、載置台17および後述する供給部26の少なくとも一方を、載置台17に載置されたウェハ10と供給部26との対向方向(矢印Z方向)に対して交差する走査方向(矢印X方向)に相対的に移動させる。本実施形態では、駆動部34は、供給部26によるウェハ10上へのレジスト28(詳細後述)の供給時に、ウェハ10を供給部26の下側に向かって走査方向Xに移動させる。また、ウェハ10へのパターン転写が行われる際には、ウェハ10をテンプレート12の下側に向かって走査方向Xに移動させる。
本実施形態では、走査方向Xは水平方向に一致する。矢印Z方向は、走査方向Xに直交する、鉛直方向(上下方向)である。また、矢印Y方向は、走査方向Xおよび矢印Z方向に対して直交する方向である場合を説明する。
ステージベース24は、テンプレートステージ14によってテンプレート12を支持する。また、ステージベース24は、上下方向(鉛直方向、矢印Z方向)に移動することにより、テンプレート12のパターン13をウェハ10上のレジスト28に押し当てる。ステージベース24上には、アライメントセンサ22が設けられている。アライメントセンサ22は、ウェハ10の位置検出やテンプレート12の位置検出を行うセンサである。
供給部26は、印加された駆動電圧に応じてウェハ10上にレジスト28を供給する。本実施形態では、供給部26は、インクジェット方式によって、ウェハ10上にレジスト28の液滴28Aを滴下(吐出)する装置である場合を一例として説明する。この場合、供給部26は、ディスペンサと称される場合がある。なお、以下では、供給部26による液体の供給を、レジスト28の供給、または、レジスト28の滴下、と称して説明する場合がある。
なお、供給部26は、ウェハ10上にレジスト28などの液体を供給する機構であればよい。このため、供給部26は、ウェハ10上にレジスト28などの液体を公知の方法で塗布する機構であってもよい。
図2は、供給部26の液滴28Aの滴下面の一例を示す模式図である。例えば、供給部26は、走査方向XおよびY方向からなる二次元平面(XY平面)を滴下面とし、走査方向Xに直交するY方向に沿って複数の孔部26Aが複数配列された構成である。なお、孔部26Aの数および配列数は、図2に示す形態に限定されない。複数の孔部26Aは、各々、圧電素子によって個別に圧力を加えられる液体貯留部に連通されており、圧電素子に印加された駆動電圧に応じた液体貯留部内の圧力変動により、液滴28Aを吐出する。
図1に戻り説明を続ける。本実施形態では、供給部26は、レジスト28の液滴28Aを滴下する場合を一例として説明する。
レジスト28は、供給部26によって供給される液体の一例である。レジスト28は、パターン13を転写される材料であることから、被転写材料と称される場合がある。レジスト28は、樹脂系マスク材であって、光を照射することによって硬化する光硬化型樹脂や、熱を加えることによって硬化する熱硬化型樹脂等がある。本実施形態では、レジスト28が、光硬化型樹脂である場合を想定して説明する。
光源30は、レジスト28を硬化させる波長領域の光を照射する。光源30は、テンプレート12がウェハ10上に滴下されたレジスト28に押し当てられた状態のときに、テンプレート12を介してレジスト28へ光を照射する。なお、テンプレート12は、光源30の波長領域の光、および、ウェハ10側からの反射光、を透過する材料で構成すればよい。
ミラー31は、光源30からウェハ10へ照射される光を透過し、ウェハ10およびウェハ10上に滴下されたレジスト28による供給層(詳細後述)からの観察光を反射する。ミラー31は、例えば、ダイクロイックミラーである。
撮影部32は、ウェハ10上に供給された液体であるレジスト28によって構成された供給層を撮影し、供給層の撮影画像を得る。詳細には、ウェハ10上の供給層の観察光は、テンプレート12を透過し、ミラー31で反射した後に、撮影部32へ到る。このため、撮影部32は、ミラー31およびテンプレート12を介して、ウェハ10上の供給層を撮影し、撮影画像を得る。
撮影部32は、撮影によって撮影画像データを得る公知の撮影装置である。本実施形態では、撮影画像データを、単に、撮影画像と称して説明する。
制御部40は、インプリント装置1の各構成要素に接続され、各構成要素を制御する。詳細には、制御部40は、テンプレートステージ14の駆動部(図示省略)、載置台17の駆動部34、供給部26、光源30、撮影部32、の各々に電気的に接続され、これらの各構成要素を制御する。
制御部40によって上記各構成要素が制御されることで、インプリント処理および半導体装置の製造がおこなわれる。
図3A~図3Gは、インプリント処理の流れの一例の説明図である。インプリント処理は、半導体装置の製造処理に含まれる。
まず、ウェハ10上に被加工膜11を形成する。被加工膜11の形成には、公知の方法を用いればよい。そして、被加工膜11の形成されたウェハ10を載置台17に載置し、載置台17を供給部26の下方へ移動させる。なお、被加工膜11の形成されていないウェハ10を載置台17に載置してもよい。
そして、制御部40が供給部26へ駆動電圧を印加することで、供給部26からウェハ10の被加工膜11上に向かって液滴28Aが滴下される(図3A参照)。この工程により、半導体基板の一例であるウェハ10上に形成された被加工膜11上に、被転写材料の一例であるレジスト28の液滴28Aが滴下される。
このとき、制御部40が、供給部26へ供給する駆動電圧の電圧値、駆動電圧の周波数、液滴28Aの滴下位置、液滴28Aの滴下数、の少なくとも1つを調整する制御を行う。この調整により、液滴28Aの1滴当たりの滴下量、液滴28Aのウェハ10における単位面積当たりの滴下量、ウェハ10上における滴下位置、ウェハ10上における滴下数、の少なくとも1つが調整される。ウェハ10上における滴下位置および滴下数は、例えば、滴下する位置座標を規定した滴下データに規定される。滴下データは、ドロップレシピと称される場合がある。制御部40は、滴下データに規定された滴下位置および滴下数で液滴28Aを吐出するように供給部26を制御することで、供給部26は、滴下データに規定された滴下位置および滴下数で液滴28Aを滴下する。
また、このとき、制御部40が駆動部34を制御することで、載置台17(すなわちウェハ10)の走査方向Xの移動速度が制御される。液滴28Aがウェハ10上に滴下されるときに、ウェハ10の走査方向Xの移動速度が制御されることで、液滴28Aの走査方向Xの滴下間隔が制御される。
そして、制御部40は、駆動部34を制御することで、載置台17をテンプレート12の下方に移動させる。
図3Bに示すように、制御部40は、図示を省略する駆動部を制御することで、テンプレートステージ14を載置台17に近づく方向(下方)に移動させる。このとき、制御部40は、アライメントセンサ22で位置合わせを行いながら、テンプレート12に形成されたパターン13をレジスト28に押し当てるように制御する。
この状態が所定時間維持されると、液滴状であったレジスト28(液滴28A)がテンプレート12とウェハ10との間に行き渡り、テンプレート12のパターン13の凹部に充填される。
続いて、図3Cに示すように、テンプレート12を押し付けた状態で、光源30からレジスト28に光を照射し、レジスト28を硬化させる。例えば、制御部40が光源30を点灯する制御を行うことで、レジスト28に光が照射され、レジスト28が硬化される。
次に、図3Dに示すように、テンプレート12を離型させる。これにより、ウェハ10の被加工膜11上には、テンプレート12のパターン13が転写された転写領域PAが形成される。転写領域PAは、レジスト28によって構成され、パターン13が転写された領域である。すなわち、この処理により、パターン13の転写されたレジスト28によって構成された供給層36が、ウェハ10上に形成された状態となる。
上記図3B~図3Dの工程により、テンプレート12に形成されたパターン13が、ウェハ10上の被転写材料の一例であるレジスト28に転写される。また、図3A~図3Dに示す工程により、インプリント処理が実現される。
更に、半導体装置の製造処理を行うためには、上記インプリント処理に加えて、以下の工程が行われる(図3E~図3G参照)。
例えば、エッチングにより転写領域PAにおける凹部を除去し(図3E参照)、転写領域PAをマスクに被加工膜11を加工する(図3F参照)。これにより、パターン13に応じた、被加工膜11のパターン11Pが形成される。そして、レジスト28をアッシング等により剥離することで、ウェハ10上に形成された被加工膜11のパターン11Pが得られる(図3G参照)。そして、上記処理を繰返し、複数の被加工膜11のパターン11Pをウェハ10上に積層して形成していくことで、半導体装置が製造される。
ここで、ウェハ10上に吐出されるレジスト28による供給層36の膜厚の制御は、非常に重要である。例えば、パターン13の凹凸が数10nm以上100nm以下の範囲である微細なパターンの場合には、ウェハ10上に供給されるレジスト28の総量の制御が重要となる。
供給部26として、インクジェット方式の供給部26を用いた場合、テンプレート12の微細なパターン13の被覆率や滴下の方向性などを考慮した、必要十分な量のレジスト28をウェハ10上に供給することができると考えられる。しかし、インクジェット方式の供給部26を用いた場合であっても、滴下時の孔部26Aに連通する液体貯留部同士の駆動波形の干渉、経時劣化、環境変動、などの要因によって、供給層36の厚みに変動が生じる場合がある。
具体的には、例えば、目的とする滴下量の液滴28Aを供給部26の孔部26Aから滴下するように、供給部26の供給条件を一定としたと想定する。しかし、気温および湿度などの環境変動、孔部26Aの詰まり、および、インプリント装置1の立ち上げ時や立ち下げ時などのインプリント装置1の状況の変動、などによって、実際に滴下される液滴28Aの量が経時で変動する場合がある。
また、同時に液滴28Aを吐出する孔部26Aの数が多いほど、同じ駆動電圧を印加した場合であっても、1つの孔部26Aから吐出される液滴28Aの量が減少する場合がある。例えば、同じタイミングで液滴28Aを吐出する孔部26Aの間隔(Y方向の間隔、図2参照)が狭いほど、1つの孔部26Aから吐出される液滴28Aの量が減少する場合がある。
このため、供給層36の厚みに変動が生じる場合があり、供給層36の厚みを容易に推定する技術が必要である。
そこで、本実施形態のインプリント装置1では、制御部40が、供給層36の撮影画像を用いて、供給層36の膜厚を算出する。
図4は、制御部40の機能構成の一例を示すブロック図である。制御部40は、記憶部40Aと、駆動制御部40Bと、取得部40Cと、輝度算出部40Dと、膜厚算出部40Eと、補正部40Fと、を備える。
駆動制御部40B、取得部40C、輝度算出部40D、膜厚算出部40E、および補正部40Fは、例えば、1または複数のプロセッサにより実現される。例えば上記各部は、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサにプログラムを実行させること、すなわちソフトウェアにより実現してもよい。上記各部は、専用のIC(Integrated Circuit)などのプロセッサ、すなわちハードウェアにより実現してもよい。上記各部は、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。複数のプロセッサを用いる場合、各プロセッサは、各部のうち1つを実現してもよいし、各部のうち2以上を実現してもよい。
記憶部40Aは、各種のデータを記憶する。本実施形態では、記憶部40Aは、関係情報41Aおよび供給条件41Bを記憶する。
関係情報41Aは、膜厚と輝度との関係を示す情報である。
関係情報41Aに示される膜厚とは、供給層36の厚みを示す。供給層36の厚みは、ウェハ10上に滴下された液滴28Aにテンプレート12のパターン13が押し付けられることで転写された、レジスト28の転写領域PAの厚みである。なお、転写領域PAの厚みは、光源30からの光の照射によって硬化された後の転写領域PAの厚みであってもよいし、硬化前の転写領域PAの厚みであってもよい。本実施形態では。供給層36の厚みは、硬化後の転写領域PAの厚みである場合を一例として説明する。
また、供給層36の厚みは、供給層36における、凹凸のパターン13の転写された転写領域PAの平均の厚み、凹部の厚み、凸部の厚み、の何れであってもよい。本実施形態では、供給層36の厚みとは、転写領域PAの凹部の厚み(図3D中、厚みL参照)である場合を一例として説明する。
関係情報41Aに示される輝度とは、供給層36の転写領域PAの輝度を示す。転写領域PAの輝度は、転写領域PAの全体の平均輝度であってもよいし、転写領域PA内の特定領域の平均輝度であってもよい。特定領域とは、転写領域PA内の、予め定めた位置、大きさ、範囲の領域であればよい。例えば、特定領域は、複数画素(2画素以上)に相当する領域であることが好ましい。本実施形態では、転写領域PAの輝度が、転写領域PA(すなわち、パターン13の転写された領域)内の特定領域の平均輝度である場合を一例として説明する。
図5は、関係情報41Aの一例を示す図である。図5中、縦軸は供給層36の膜厚を示し、横軸は供給層36の転写領域PAの輝度を示す。
図5に示すように、例えば、輝度と膜厚との関係は、線図42によって表される。なお、輝度と膜厚との関係は、図5に示すような、一次関数によって表される直線で示される関係に限定されない。
図6は、撮影画像50の一例を示す模式図である。撮影画像50は、レジスト28の厚みの異なる複数の領域(領域50A~領域50E)の、撮影部32による撮影画像の一例である。領域50Aは、厚み10nmの領域であり、領域50Bは、厚み20nmの領域である。領域50Cは、厚み30nmの領域であり、領域50Dは、厚み40nmの領域である。領域50Eは、厚み50nmの領域である。図6に示すように、レジスト28の厚みに応じて、輝度は異なるものとなる。
インプリント装置1では、供給層36の膜厚と、供給層36の転写領域PAの輝度と、の関係を、予め測定し、関係情報41Aとして予め記憶部40Aに記憶すればよい。関係情報41Aに規定される膜厚は、例えば、供給層36の転写領域PAの厚みを実際に計測することで導出すればよい。また、関係情報41Aに規定される輝度は、ウェハ10上に形成された供給層36の転写領域PAの撮影画像の輝度を公知の方法で算出することで、導出すればよい。
図4に戻り説明を続ける。供給条件41Bについては詳細を後述する。
駆動制御部40Bは、インプリント装置1の各構成要素に接続され、各構成要素を制御する。駆動制御部40Bは、上述したインプリント処理または半導体装置の製造処理を実行するように、テンプレートステージ14の駆動部(図示省略)、載置台17の駆動部34、供給部26、光源30、および撮影部32の各々を制御する。
なお、駆動制御部40Bは、レジスト28のウェハ10上への滴下時には、供給部26および駆動部34を制御する。
詳細には、駆動制御部40Bは、供給条件41Bに基づいて、供給部26および駆動部34を制御する。
供給条件41Bは、ウェハ10上へレジスト28の滴下時の、上記各構成要素の制御条件を示す情報である。供給条件41Bは、例えば、供給部26へ印加する駆動電圧の電圧値、駆動電圧の周波数、ウェハ10を載置した載置台17の走査速度(移動速度)、液滴28Aのウェハ10上への滴下位置(供給位置)、液滴28Aの単位面積あたりの滴下数(供給数)、の少なくとも1つを含む。
駆動制御部40Bは、供給条件41Bに基づいて上記構成要素を制御することで、供給部26の複数の孔部26Aの各々から、ウェハ10上に液滴28Aを滴下させる。
取得部40Cは、撮影部32から撮影画像50を取得する。撮影画像50は、供給層36を撮影した撮影画像データである。例えば、駆動制御部40Bは、テンプレート12のパターン13が転写され、光源30から照射された光によって硬化された供給層36の転写領域PAを撮影するように、撮影部32を制御する。駆動制御部40Bは、パターン13が転写され且つ硬化されたレジスト28によって構成された供給層36が、ウェハ10上に形成された状態となったときに(図3D参照)、供給層36の少なくとも転写領域PAを撮影するように、撮影部32を制御すればよい。取得部40Cは、撮影部32から転写領域PAの撮影画像50を取得すればよい。
図7は、取得部40Cが取得した撮影画像50の一例を示す模式図である。撮影画像50は、ウェハ10上に滴下されたレジスト28にパターン13が転写された後に硬化されることで生成された供給層36における、少なくとも転写領域PAを撮影した撮影画像である。
図4に戻り説明を続ける。輝度算出部40Dは、撮影画像50の輝度を算出する。本実施形態では、輝度算出部40Dは、撮影画像50に含まれる転写領域PAの輝度を算出する。上述したように、本実施形態では、転写領域PAの輝度が、転写領域PA内の特定領域の平均輝度である場合を一例として説明する。
図8は、特定領域52の説明図である。特定領域52は、撮影画像50における、転写領域PA内の特定の領域であればよい。上述したように、特定領域52は、2画素以上の領域であることが好ましい。なお、撮影画像50における特定領域52に対応する、ウェハ10上に形成された供給層36における位置、大きさ、および範囲は、後述する処理に用いる関係情報41Aの導出に用いた領域の位置、大きさ、および範囲と同じである。
図4に戻り説明を続ける。輝度算出部40Dは、公知の画像処理技術を用いて、撮影画像50に含まれる転写領域PA内の特定領域52の輝度を算出すればよい。詳細には、輝度算出部40Dは、特定領域52を構成する複数の画素の各々の輝度の平均値を、特定領域52の輝度として算出すればよい。
このようにして、輝度算出部40Dは、撮影画像50に含まれる、パターン13の転写領域PA、すなわち、パターン13の凹凸を撮影した領域内の特定領域52の輝度を算出する。
膜厚算出部40Eは、関係情報41Aに基づいて、供給層36の膜厚を算出する。膜厚算出部40Eは、輝度算出部40Dで算出された輝度に対応する膜厚を、関係情報41Aから特定することで、供給層36の膜厚を算出する。
補正部40Fは、膜厚算出部40Eによって算出された膜厚が、目標膜厚となるように、供給条件41Bを補正する。
目標膜厚は、特定領域52の目標とする膜厚を示す情報である。目標膜厚は、予め設定すればよい。また、目標膜厚は、ユーザによるキーボード等の入力部の操作入力によって、適宜変更可能としてもよい。
補正部40Fは、膜厚算出部40Eによって算出された膜厚が、目標膜厚と一致するか否かを判断する。補正部40Fは、算出された膜厚および目標膜厚の一方に対して他方が予め定めた範囲内(例えば±10%の範囲内)の値を示す場合に、一致すると判断すればよい。
補正部40Fは、膜厚算出部40Eによって算出された膜厚が目標膜厚と一致すると判断した場合、補正部40Fは供給条件41Bの補正を行わない。一方、補正部40Fは、膜厚算出部40Eによって算出された膜厚が目標膜厚と一致しない(すなわち、異なる)と判断した場合、供給層36の膜厚が目標膜厚となるように、供給条件41Bを補正する。
詳細には、補正部40Fは、膜厚算出部40Eによって算出された膜厚が目標膜厚より薄い場合、供給部26から吐出される液滴28Aによって形成されるレジスト28の厚みが現在より厚くなるように、供給条件41Bを補正する。詳細には、補正部40Fは、供給部26から吐出される1滴当たりの液滴28Aの量、ウェハ10上の単位面積当たりの液滴28Aの滴下数、および、ウェハ10上の液滴28Aの滴下密度、の少なくとも一つが現在より多くなるように、供給条件41Bを補正する。
一方、補正部40Fは、膜厚算出部40Eによって算出された膜厚が目標膜厚より厚い場合、供給部26から吐出される液滴28Aによって形成されるレジスト28の厚みが現在より薄くなるように、供給条件41Bを補正する。詳細には、補正部40Fは、供給部26から吐出される1滴当たりの液滴28Aの量、ウェハ10上の単位面積当たりの液滴28Aの滴下数、および、ウェハ10上の液滴28Aの滴下密度、の少なくとも一つが現在より少なくなるように、供給条件41Bを補正する。
図9Aおよび図9Bは、供給部26へ印加する駆動電圧の電圧値の調整による、レジスト28の厚みの変化の説明図である。図9Aは、駆動電圧値Aの駆動電圧を供給部26の圧電素子へ印加した時に吐出される液滴28Aを示す説明図である。図9Bは、駆動電圧値Bの駆動電圧を供給部26の圧電素子へ印加したときに吐出される液滴28Aを示す説明図である。なお、駆動電圧値Aは、駆動電圧値Bより大きい。
図9Aおよび図9Bに示すように、駆動電圧の電圧値が大きいほど、供給部26の孔部26Aから吐出される液滴28Aの量が多くなり、レジスト28の厚膜化が図れる。一方、駆動電圧の電圧値が小さいほど、供給部26の孔部26Aから吐出される液滴28Aの量は少なくなり、レジスト28の薄膜化が図れる。このため、供給部26へ印加する駆動電圧の電圧値を調整することで、供給層36の厚膜化または薄膜化を図れる。
図10Aおよび図10Bは、供給部26へ印加する駆動電圧の周波数の調整による、レジスト28の厚みの変化の説明図である。図10Aは、駆動周波数Aの駆動電圧を供給部26の圧電素子へ印加した時に吐出される液滴28Aを示す説明図である。図10Bは、駆動周波数Bの駆動電圧を供給部26の圧電素子へ印加したときに吐出される液滴28Aを示す説明図である。なお、駆動周波数Aは、駆動周波数Bより高い。
図10Aおよび図10Bに示すように、供給部26へ印加される駆動電圧の駆動周波数が高いほど、供給部26の孔部26Aから吐出される液滴28Aの吐出間隔が狭くなり、レジスト28の厚膜化が図れる。一方、供給部26へ印加される駆動電圧の周波数が低いほど、供給部26の孔部26Aから吐出される液滴28Aの吐出間隔が広くなり、レジスト28の薄膜化が図れる。このため、供給部26へ印加する駆動電圧の周波数を調整することで、供給層36の厚膜化または薄膜化を図れる。
図11Aおよび図11Bは、ウェハ10(載置台17)の走査方向Xへの走査速度の調整による、レジスト28の厚みの変化の説明図である。図11Aは、液滴28Aのウェハ10への滴下中に、走査速度Aでウェハ10を走査方向Xへ走査した場合を示す説明図である。図11Bは、液滴28Aのウェハ10への滴下中に、走査速度Bでウェハ10を走査方向Xへ走査した場合を示す説明図である。なお、走査速度Aは、走査速度Bより遅い速度である。
図11Aおよび図11Bに示すように、走査速度が遅いほど、ウェハ10上に滴下された液滴28A(レジスト28)の走査方向Xの間隔が狭くなり、レジスト28の厚膜化が図れる。一方、走査速度が速いほど、ウェハ10上に滴下された液滴28A(レジスト28)の走査方向Xの間隔が広くなり、レジスト28の薄膜化が図れる。
このため、ウェハ10と供給部26との相対的な走査方向Xへの移動速度(走査速度)を調整することで、レジスト28の厚膜化または薄膜化を図れる。
図12Aおよび図12Bは、液滴28Aのウェハ10への滴下位置の調整による、レジスト28の厚みの変化の説明図である。図12Aは、ウェハ10上における液滴28Aの滴下位置を、単位面積当たりの滴下された液滴28Aの密度が低くなるように調整した場合の説明図である。図12Bは、ウェハ10上における液滴28Aの滴下位置を、単位面積当たりの滴下された液滴28Aの密度が高くなるように調整した場合の説明図である。
図12Aに示すように、ウェハ10上における隣接する液滴28Aの滴下位置が、互いに離れた位置であるほど、単位面積あたりの液滴28Aの密度が低くなり、レジスト28の薄膜化が図れる。一方、図12Bに示すように、ウェハ10上における隣接する液滴28Aの滴下位置が、互いに近い位置であるほど、単位面積あたりの液滴28Aの密度が高くなり、レジスト28の厚膜化が図れる。
図13Aおよび図13Bは、液滴28Aのウェハ10への滴下数の調整による、レジスト28の厚みの変化の説明図である。図13Aは、ウェハ10上における液滴28Aの滴下数を、単位面積当たりの滴下された液滴28Aの密度が低くなるように調整した場合の説明図である。図13Bは、ウェハ10上における液滴28Aの滴下数を、単位面積当たりの滴下された液滴28Aの密度が高くなるように調整した場合の説明図である。
図13Aに示すように、ウェハ10上における液滴28Aの滴下数が少ないほど、単位面積あたりの液滴28Aの密度が低くなり、レジスト28の薄膜化が図れる。一方、図13Bに示すように、ウェハ10上における液滴28Aの滴下数が多いほど、単位面積あたりの液滴28Aの密度が高くなり、レジスト28の厚膜化が図れる。
図4に戻り説明を続ける。このため、補正部40Fは、膜厚算出部40Eで算出された膜厚が目標膜厚となるように、駆動電圧の電圧値、駆動電圧の周波数、ウェハ10および供給部26の少なくとも一方の走査方向Xへの相対的な移動速度、液滴28Aのウェハ10上の供給位置、および液滴28Aのウェハ10への単位面積当たりの供給数、の少なくとも1つである供給条件41Bを補正する。
すなわち、補正部40Fは、補正後の供給条件41Bとなるように、記憶部40Aに記憶されている供給条件41Bを変更および更新する。
このため、駆動制御部40Bは、記憶部40Aに記憶されている供給条件41Bに応じて供給部26および駆動部34を制御することで、上記に説明したインプリント処理または半導体装置の製造処理中に、供給層36の膜厚の測定と、供給層36の膜厚を目標膜厚とするための制御と、を実行することができる。
次に、制御部40が実行する情報処理の流れの一例を説明する。
図14は、本実施形態の制御部40が実行する情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、制御部40の駆動制御部40Bは、上述したインプリント処理または半導体装置の製造処理を実行する。そして、制御部40は、予め定めたタイミングごとに、図14に示す処理を実行する。予め定めたタイミングは、例えば、インプリント装置1による1回のインプリント処理ごと、1枚のウェハ10ごと、などであるが、これに限定されない。
取得部40Cは、撮影部32から、供給層36の転写領域PAの撮影画像50を取得する(ステップS100)。
輝度算出部40Dは、ステップS100で取得した撮影画像50の輝度を算出する(ステップS102)。上述したように、本実施形態では、輝度算出部40Dは、撮影画像50における、転写領域PA内の特定領域52の輝度を算出する。
膜厚算出部40Eは、ステップS102で算出された輝度に基づいて、供給層36の膜厚を算出する(ステップS104)。膜厚算出部40Eは、ステップS102で算出された輝度に対応する膜厚を関係情報41Aから取得することで、供給層36の膜厚を算出する。
次に、補正部40Fが、ステップS104で算出された膜厚が目標膜厚と一致するか否かを判断する(ステップS106)。ステップS104で算出された膜厚が目標膜厚と一致すると判断した場合(ステップS106:Yes)、本ルーチンを終了する。
一方、ステップS104で算出された膜厚が目標膜厚と一致しないと判断した場合(ステップS106:No)、ステップS108へ進む。
ステップS108では、補正部40Fは、ステップS104で算出された膜厚が、目標膜厚となるように、供給条件41Bを補正する(ステップS108)。ステップS108の処理によって、駆動制御部40Bは、補正された後の供給条件41Bに応じて供給部26および駆動部34を制御することで、上記に説明したインプリント処理または半導体装置の製造処理中に、供給層36の膜厚の測定と、供給層36の膜厚を目標膜厚とするための制御と、を実行する。そして、本ルーチンを終了する。
なお、ステップS108の供給条件41Bの補正処理は、以下の場合に適用される。
詳細には、図14に示す処理をインプリント装置1による1回のインプリント処理ごとに実行する場合には、ウェハ10上の1区画(ショット領域)に1度インプリント処理して供給層36を形成し、ステップS108の供給条件41Bの補正処理が適用されるのは、同一の該ウェハ10上の別のショット領域からとなる。
また、図14に示す処理を1枚のウェハ10ごとに実行する場合には、ウェハ10上の複数のショット領域でインプリント処理を実行し、ステップS108の供給条件41Bの補正処理が適用されるのは、次のウェハ10からとなる。
以上説明したように、本実施形態のインプリント装置1は、取得部40Cと、輝度算出部40Dと、膜厚算出部40Eと、を備える。取得部40Cは、基板(ウェハ10)上に供給された液体(レジスト28)による供給層36の撮影画像50を取得する。輝度算出部40Dは、撮影画像50の輝度を算出する。膜厚算出部40Eは、膜厚と輝度との関係を示す関係情報41Aおよび算出された輝度に基づいて、供給層36の膜厚を算出する。
このように、本実施形態のインプリント装置1は、撮影画像50の輝度に基づいて、供給層36の膜厚を算出する。
このため、ウェハ10上に形成された供給層36の膜厚を実測で測ることなく、容易に供給層36の膜厚を算出することができる。
従って、本実施形態のインプリント装置1は、ウェハ10(基板)上に供給されたレジスト28(液体)による供給層36の膜厚を容易に推定することができる。
また、本実施形態のインプリント装置1は、算出された膜厚が目標膜厚となるように、液体(レジスト28)のウェハ10への供給条件41Bを補正する。
このため、補正された供給条件41Bに基づいて供給部26および駆動部34が制御されることで、供給層36の膜厚が目標膜厚となるように、レジスト28の供給条件を容易に調整することができる。
なお、関係情報41Aは、供給層36の撮影条件に応じて異なる関係を示す場合がある。例えば、供給層36の転写領域PAの輝度は、供給層36の撮影時に、供給層36の下層側に存在する層(ウェハ10、被加工膜11)の種類や構造などによって異なるものとなる場合がある。また、供給層36の転写領域PAの輝度は、転写領域PAの撮影時に照射される光の波長や、撮影時に光を照射する場合には該光を照射する光源の種類などによって、変動する場合がある。
そこで、インプリント装置1では、供給層36の撮影条件ごとに、撮影条件に対応する関係情報41Aを予め測定し、撮影条件に対応付けて予め記憶部40Aへ記憶してもよい。
この場合、膜厚算出部40Eは、取得部40Cで取得した撮影画像50の撮影条件に対応する関係情報41Aを記憶部40Aから読取り、読取った関係情報41Aに基づいて、上記と同様にして供給層36の膜厚を算出すればよい。
次に、インプリント装置1に設けられた制御部40のハードウェア構成の一例を説明する。
図15は、上記実施形態の制御部40のハードウェア構成図の一例である。
上記実施形態の制御部40は、CPU60と、ROM(Read Only Memory)62、RAM(Random Access Memory)64、およびHDD(ハードディスクドライブ)66などの記憶装置と、各種機器とのインターフェースであるI/F部68と、各部を接続するバス69とを備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
上記実施形態の制御部40では、CPU60が、ROM62からプログラムをRAM64上に読み出して実行することにより、上記各部がコンピュータ上で実現される。
なお、上記実施形態の制御部40で実行される上記各処理を実行するためのプログラムは、HDD66に記憶されていてもよい。また、上記実施形態の制御部40で実行される上記各処理を実行するためのプログラムは、ROM62に予め組み込まれて提供されていてもよい。
また、上記実施形態の制御部40で実行される上記処理を実行するためのプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD-ROM、CD-R、メモリカード、DVD(Digital Versatile Disk)、フレキシブルディスク(FD)等のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記憶されてコンピュータプログラムプロダクトとして提供されるようにしてもよい。また、上記実施形態の制御部40で実行される上記処理を実行するためのプログラムを、インターネットなどのネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するようにしてもよい。また、上記実施形態の制御部40で実行される上記処理を実行するためのプログラムを、インターネットなどのネットワーク経由で提供または配布するようにしてもよい。
なお、上記には、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施形態およびその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…インプリント装置、10…ウェハ、26…供給部、28…レジスト、32…撮影部、40C…取得部、40D…輝度算出部、40E…膜厚算出部、40F…補正部

Claims (9)

  1. パターンの設けられたテンプレートを支持する支持部材の上方に配置され、前記テンプレートを介して、基板上に供給された液体による供給層を撮影する撮影部から、前記供給層の撮影画像を取得する取得部と、
    前記撮影画像の輝度を算出する輝度算出部と、
    膜厚と輝度との関係を示す関係情報および算出された輝度に基づいて、前記供給層の膜厚を算出する膜厚算出部と、
    を備えるインプリント装置。
  2. 前記膜厚は、
    光の照射によって硬化された後の前記供給層の厚みである、
    請求項1に記載のインプリント装置。
  3. 前記輝度算出部は、
    前記撮影画像から前記輝度を算出する、
    請求項1または請求項2に記載のインプリント装置。
  4. 前記供給層は、前記パターンが転写された転写領域を有し、
    前記輝度算出部は、
    前記撮影画像に含まれる前記転写領域の輝度を算出する、
    請求項1~請求項3の何れか1項に記載のインプリント装置。
  5. 算出された膜厚が目標膜厚となるように、前記液体の前記基板への供給条件を補正する補正部、
    を備える請求項1請求項4の何れか1項に記載のインプリント装置。
  6. 印加された駆動電圧に応じて前記基板上に液体を供給する供給部と、
    前記基板上への前記液体の供給時に、前記基板および前記供給部の少なくとも一方を前記基板と前記供給部との対向方向に対して交差する走査方向に相対的に移動させる駆動部と、
    を備え、
    前記補正部は、
    算出された膜厚が前記目標膜厚と異なる場合、算出された該膜厚が前記目標膜厚となるように、前記駆動電圧の電圧値、前記駆動電圧の周波数、前記基板および前記供給部の少なくとも一方の前記走査方向への移動速度、前記液体の前記基板上の供給位置、および前記液体の液滴の前記基板への単位面積あたりの供給数、の少なくとも1つである前記供給条件を補正する、
    請求項に記載のインプリント装置。
  7. 前記膜厚算出部は、
    前記撮影画像の撮影条件に対応する前記関係情報に基づいて、前記供給層の膜厚を算出する、
    請求項1~請求項の何れか1項に記載のインプリント装置。
  8. パターンの設けられたテンプレートを支持する支持部材の上方に配置され、前記テンプレートを介して、基板上に供給された液体による供給層を撮影する撮影部から、前記供給層の撮影画像を取得するステップと、
    前記撮影画像の輝度を算出するステップと、
    膜厚と輝度との関係を示す関係情報および算出された輝度に基づいて、前記供給層の膜厚を算出するステップと、
    を含むインプリント方法。
  9. 被加工膜が形成された半導体基板の前記被加工膜上に被転写材を供給するステップと、
    テンプレートに形成されたパターンを前記半導体基板上の前記被転写材に転写するステップと、
    前記パターンの転写された前記被転写材をマスクに前記被加工膜を加工するステップと、
    前記テンプレートを支持する支持部材の上方に配置され、前記テンプレートを介して、基板上に供給された液体による供給層を撮影する撮影部から、前記パターンの転写された前記被転写材である前記供給層の撮影画像を取得するステップと、
    前記撮影画像の輝度を算出するステップと、
    膜厚と輝度との関係を示す関係情報および算出された輝度に基づいて、前記供給層の膜厚を算出するステップと、
    を含む半導体装置の製造方法。
JP2019132049A 2019-07-17 2019-07-17 インプリント装置、インプリント方法、および半導体装置の製造方法 Active JP7271352B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019132049A JP7271352B2 (ja) 2019-07-17 2019-07-17 インプリント装置、インプリント方法、および半導体装置の製造方法
US16/805,206 US20210016473A1 (en) 2019-07-17 2020-02-28 Imprinting method and apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019132049A JP7271352B2 (ja) 2019-07-17 2019-07-17 インプリント装置、インプリント方法、および半導体装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021019013A JP2021019013A (ja) 2021-02-15
JP7271352B2 true JP7271352B2 (ja) 2023-05-11

Family

ID=74343289

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019132049A Active JP7271352B2 (ja) 2019-07-17 2019-07-17 インプリント装置、インプリント方法、および半導体装置の製造方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20210016473A1 (ja)
JP (1) JP7271352B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010127982A (ja) 2008-11-25 2010-06-10 Toshiba Corp 現像方法、及びフォトマスクの製造方法
JP2013065624A (ja) 2011-09-15 2013-04-11 Fujifilm Corp インクジェットヘッドの吐出量補正方法、吐出量補正装置、及び機能性インク配置装置並びにナノインプリントシステム
JP2015213130A (ja) 2014-05-02 2015-11-26 キヤノン株式会社 インプリント装置、インプリント方法、および物品の製造方法
JP2019102800A (ja) 2017-11-30 2019-06-24 キヤノン株式会社 ナノインプリントシステムのスループットを改善するためのシステムおよび方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010225912A (ja) * 2009-03-24 2010-10-07 Micronics Japan Co Ltd 配線描画装置及び配線描画方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010127982A (ja) 2008-11-25 2010-06-10 Toshiba Corp 現像方法、及びフォトマスクの製造方法
JP2013065624A (ja) 2011-09-15 2013-04-11 Fujifilm Corp インクジェットヘッドの吐出量補正方法、吐出量補正装置、及び機能性インク配置装置並びにナノインプリントシステム
JP2015213130A (ja) 2014-05-02 2015-11-26 キヤノン株式会社 インプリント装置、インプリント方法、および物品の製造方法
JP2019102800A (ja) 2017-11-30 2019-06-24 キヤノン株式会社 ナノインプリントシステムのスループットを改善するためのシステムおよび方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20210016473A1 (en) 2021-01-21
JP2021019013A (ja) 2021-02-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6329425B2 (ja) インプリント装置、インプリント方法、および物品の製造方法
TWI530386B (zh) 以模子在基板上之複數拍攝上形成圖案的壓印方法、和製造物品的方法
US20210114284A1 (en) Imprint method and template
JP2009088376A (ja) インプリント方法及びインプリントシステム
JP7233174B2 (ja) インプリント装置、物品製造方法、平坦化層形成装置、情報処理装置、及び、決定方法
US9804503B2 (en) Resist placing method and resist placing program
JP5694219B2 (ja) 滴下位置設定プログラム、インプリント方法およびインプリント装置
JP2016009798A (ja) インプリント方法及びインプリント装置
KR101870011B1 (ko) 임프린트 장치, 임프린트 방법 및 물품의 제조 방법
JP5351069B2 (ja) インプリント方法及びインプリント装置
JP6700844B2 (ja) インプリント装置、インプリント方法、物品の製造方法、決定方法、コンピュータおよびプログラム
JP7271352B2 (ja) インプリント装置、インプリント方法、および半導体装置の製造方法
US11454896B2 (en) Imprint apparatus, imprinting method, and manufacturing method of article
US20170136683A1 (en) Imprinting apparatus, recording medium, and imprinting method
JP2018133379A (ja) 液滴の充填状態のばらつきを補正するインプリント方法
WO2017006412A1 (ja) 造形装置および造形方法
TWI709161B (zh) 壓印裝置及物品的製造方法
WO2018105418A1 (ja) インプリントシステム、および物品製造方法
JP6566843B2 (ja) パターン形成方法、インプリントシステムおよび物品製造方法
RU2701780C2 (ru) Способ переноса, а также устройство и компьютерный программный продукт для его осуществления
US10915018B2 (en) Imprinting system, method of manufacturing semiconductor device, and recording medium
JP2005303181A (ja) バンプ形成装置およびバンプ形成方法
US11433608B2 (en) Imprint apparatus and method of controlling imprint apparatus
JP7414680B2 (ja) インプリント方法、インプリント装置、及び膜形成装置
JP6470153B2 (ja) インプリント方法およびインプリント装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220311

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221014

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221025

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230328

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230426

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7271352

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151