JP7271318B2 - モータ制御装置およびモータ制御方法、光学機器 - Google Patents

モータ制御装置およびモータ制御方法、光学機器 Download PDF

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    • H02P6/153Controlling commutation time wherein the commutation is advanced from position signals phase in function of the speed

Description

本発明は、ステッピングモータの進角制御技術に関するものである。
さまざまな分野で用いられるステッピングモータは、オープンループ制御で高精度な位置決め動作を容易に行えるが、オープンループ制御時の高負荷や高速回転により脱調する可能性がある。そこで、ステッピングモータに設けた位置センサから得られるモータの回転位相信号を用いて、回転位相に対する駆動波形の進角を制御する方法がある。この方法によれば、最適な進角制御によって回転効率を最大限に引き出すことが可能となり、高速化や省電力化を実現できる。
特許文献1では、ステッピングモータのマイクロステップ駆動において、駆動波形の周期を変更して進角値を目標値に一致させる方法が開示されている。特許文献2では、ステッピングモータのマイクロステップ駆動において、駆動波形の振幅を変更して進角値を目標値に一致させる方法が開示されている。
特許第6278622号公報 特許第6207223号公報
ステッピングモータの制御では、以下の事項への対処が必要である。
・制御対象の負荷のばらつき(重い/軽い)が大きい場合に、最適な駆動電圧がそれぞれに異なること。
・制御対象の負荷の経時変化(摺動摩耗による劣化、駆動部のグリス抜け等)や環境温度変化により電圧と進角と速度の関係にずれが発生すること。
従来技術では、モータの個体差(ばらつき)、経時変化、温度変化等を考慮に入れて駆動電圧のマージンを決定し、駆動電圧を必要以上に大きくすることで脱調を回避する必要があった。そのため、消費電力が増加し、振動や騒音が大きくなる可能性があった。
本発明は、ステッピングモータの駆動制御において、より低い消費電力で振動や騒音を軽減させることを目的とする。
本発明の実施形態の装置は、ステッピングモータの駆動制御を行うモータ制御装置であって、前記ステッピングモータのロータの回転位相を検出する検出手段と、前記ステッピングモータを駆動させる駆動波形を生成する生成手段と、前記駆動波形と前記回転位相との位相差を算出して前記駆動波形の振幅を変更することで前記ステッピングモータの回転速度を制御する制御手段と、を備える。前記制御手段は、前記駆動波形の振幅を変化させたときの、当該振幅の変化量に対する前記位相差の変化量から決定した前記駆動波形の目標振幅および目標位相差にしたがって前記ロータの回転位相に対する前記駆動波形の位相を制御する。
本発明によれば、ステッピングモータの駆動制御において、より低い消費電力で振動や騒音を軽減させることができる。
実施形態のステッピングモータユニットの構成図である。 実施形態のモータ制御システムの構成例を示すブロック図である。 ロータマグネット、コイル、スリット回転板、検出部の位置関係を表す図である。 ロータの追従遅れがない場合のロータ回転位相と駆動波形との関係を表す図である。 ロータの追従遅れが発生している状態でのロータ回転位相と駆動波形との関係を表す図である。 位相ずれによるトルク効率の低下に対して進角制御で補正する処理の説明図である。 駆動波形の周期制御方式の動作を説明する図である。 駆動波形の振幅制御方式の動作を説明する図である。 進角と速度、振幅と進角、振幅と進角変化率の各関係を説明する図である。 目標振幅と目標進角の探索処理を説明するフローチャートである。 進角とロータの回転速度との関係を表す図である。 駆動電圧ごとの進角と速度との関係を説明する図である。 目標進角の算出処理を説明するフローチャートである。
以下に本発明の実施形態に係るモータ制御装置について、添付図面を参照して詳細に説明する。モータ制御装置は、光学機器や撮像装置において、レンズ等の光学部材とその駆動機構を有する場合に光学部材をモータで駆動するシステムに適用可能である。
図1を参照して、本実施形態に係るステッピングモータユニットの概略構成を説明する。ステッピングモータ(以下、単にモータともいう)101は回転軸102を備える。モータの回転軸102はリードスクリューとなっており、ラック103と噛み合う。回転軸102の回転に応じて、ラック103に接続された図示しない移動部材が軸方向に移動する。2つのフォトインタラプタ104,105はスリット回転板106の回転を検出する。以下では第1のフォトインタラプタ104をch0-PIと表記し、第2のフォトインタラプタ105をch1-PIと表記する。
回転軸102とともに回転するスリット回転板106は、同じ幅を持つ複数の反射部と透過部を備える。反射部と透過部の数はモータの極数に応じて設定され、例えばモータの極数が10極であれば、遮光部と透過部の数が合計で10に設定される。本実施形態では、ch0-PIおよびch1-PI、スリット回転板106を用いて、ステッピングモータ101の回転位相が検出される。
図2は、駆動用の電気回路を含めたモータ制御システムの構成例を示すブロック図である。ch0-PI(104)およびch1-PI(105)、スリット回転板106を用いて検出される信号はコンパレータ201に入力される。コンパレータ201は、ch0-PIで検出されたアナログ入力信号と、ch1-PIで検出されたアナログ入力信号を取得して2値化処理を行う。
回転位相検出部202は、コンパレータ201によって2値化された信号の立ち上がりエッジと立ち下りエッジを検出し、ステッピングモータ101の回転位相を出力するとともに、フォトインタラプタの出力に係るエッジ検出信号を出力する。この検出信号をPIエッジ検出信号という。PIはフォトインタラプタの略記号である。
駆動波形周期生成部203は、モータ駆動によって移動する移動部材の目標移動速度に応じて、駆動波形の周期情報を生成する。移動部材は、例えば撮像装置への適用において撮像光学系を構成する可動レンズや絞り等の光学部材またはその保持部材である。駆動波形周期生成部203は生成した駆動波形の周期情報を進角制御部204に出力する。
進角制御部204は、回転位相検出部202より出力されるPIエッジ検出信号を取得し、駆動波形周期生成部203により生成された駆動波形の周期情報に基づいてモータの進角制御を行う。進角制御部204は、回転位相検出部202より出力されるステッピングモータ101の回転位相と、駆動波形生成部205で生成される駆動波形との位相差(すなわち駆動波形の進角)を検出する。更に進角制御部204は、検出された進角および駆動波形周期生成部203からの周期情報に基づき、駆動波形生成部205で生成される駆動波形の振幅、周期および進角を制御する。進角制御部204の処理の詳細に関しては後述する。
駆動波形生成部205は、進角制御部204より出力される情報に基づく正弦波信号を生成してモータドライバ部206に出力する。モータドライバ部206は、駆動波形生成部205からの正弦波信号にしたがってモータ駆動信号を生成し、ステッピングモータ101を駆動する。
図3を参照して、ステッピングモータ101の回転位相と、フォトインタラプタ104および105と、スリット回転板106との位置関係について説明する。図3では、説明を分かり易くするために、モータ極数を2に簡略化した例を示す。
図3(A)にて、ステッピングモータ101のロータマグネット301と、A+相の励磁コイル302およびB+相の励磁コイル303を示す。励磁コイル302,303は、電気角で90度(degree)ずらした位置に配置される。尚、A-相とB-相の各励磁コイルについては図示および説明を省略する。
図3(A)のスリット回転板106には、その遮光部(暗部)と透過部(明部)を表現している。スリット回転板106に対してch0-PI(104)とch1-PI(105)をそれぞれ示す。ロータマグネット301のN極とスリット回転板106の明部との位相が一致し、ロータマグネット301のS極とスリット回転板106の暗部との位相が一致する配置である。またch0-PI(104)はA+相の励磁コイルに対して90度ずらした位相に対応する位置に配置され、ch1-PI(105)はB+相の励磁コイルに対して90度ずらした位相に対応する位置に配置されている。
図3(B)は、ロータマグネット301の回転角に対応する状態を示す模式図である。回転角として0,90,180,270度にそれぞれ対応する4状態を示す。図3(C)は、ch0-PI(104)の位置に対するロータマグネット301の回転位相をS極/N極で表し、ch0-PIの検出信号の変化を示す。図3(D)は、ch1-PI(105)の位置に対するロータマグネット301の回転位相をS極/N極で表し、ch1-PIの検出信号の変化を示す。
図4から図6を参照して、本実施形態における進角制御について説明する。図4はロータマグネット301の追従遅れがない場合のロータ回転位相と駆動波形との関係を示す図である。以下では、モータの回転方向として、各図に示すロータマグネット301が時計回りに回転する方向を正転方向とし、反時計回り方向を逆転方向と定義する。
図4(A)は、ロータマグネット301の正転時においてロータと励磁コイルとの位置関係を示し、図3(B)に対応する図である。ロータマグネット301の回転角として0,90,180,270度にそれぞれ対応する4状態を示す。図4(B)は、各回転角におけるch0-PI(104)の位置からみた場合の、ロータマグネット301のS極/N極の回転位相を示す。図4(C)はch0-PI(104)の検出信号の変化を示す。
図4(D)は、A+相励磁コイル302の位置での回転方向へのトルクの大きさを示す。A+相励磁コイル302がN極に励磁されている場合に、ロータマグネット301に対して正方向のトルクを与える場合のトルク値を正の値とする。回転角が90度の時に正方向への最大トルクが発生し、回転角が270度の時に負方向への最大トルクが発生する状態となる。尚、回転角が0度および180度の場合には、ロータマグネット301とA+相励磁コイル302とが反発し、または引き合う関係となり、回転方向へのトルクは発生しない。
図4(E)は、ロータマグネット301の回転角に対してA+相励磁コイル302の駆動波形を示しており、+側がN極の励磁状態を示す。横軸の設定は図4(D)と同じである。ロータマグネット301の回転角が90度の時に+側の最大励磁(N極)の状態であり、回転角が270度の時に-側の最大励磁(S極)の状態である。回転角が0度と180度の時に励磁なしの状態となるように、励磁波形の位相が決定される。図4(F)は、図4(E)の駆動波形での励磁によって得られる回転方向へのトルクの変化を示す。横軸の設定は図4(D)と同じである。
図4(G)は、ロータマグネット301の各回転角におけるch1-PI(105)の位置からみた場合の、ロータマグネット301のS極/N極の回転位相を示す。図4(H)はch1-PI(105)の検出信号を示す。図4(I)は、B+相励磁コイル303の位置での回転方向へのトルクの大きさを示す。横軸の設定は図4(D)と同じである。B+相励磁コイル303がN極に励磁されている場合に、ロータマグネット301に対して正方向のトルクを与える場合のトルク値を正の値とする。回転角が0度の時に正方向への最大トルクが発生し、回転角が180度の時に負方向への最大トルクが発生する状態となる。尚、回転角が90度および270度の場合にはロータマグネット301とB+相励磁コイル303とが反発し、または引き合う関係となり、回転方向へのトルクは発生しない。
図4(J)は、ロータマグネット301の回転角に対してB+相励磁コイル303の駆動波形を示しており、+側がN極の励磁状態を示す。横軸の設定は図4(D)と同じである。ロータマグネット301の回転角が0度の時に+側の最大励磁(N極)の状態となり、回転角が180度の時に-側の最大励磁(S極)の状態となる。回転角が90度と270度の時に励磁なしの状態となるように、励磁波形の位相が決定される。図4(K)は、図4(J)の駆動波形での励磁によって得られる回転方向へのトルクの変化を示す。横軸の設定は図4(D)と同じである。
図4(L)は合成トルクを示す。A相で発生するトルク(図4(F)参照)と、B相で発生するトルク(図4(K)参照)とを合成した合成トルクがステッピングモータ101のトルクとなる。ロータマグネット301の回転角に対して、駆動波形の位相を合わせることで、最大効率のトルクが得られる。
以上では、A+励磁コイル302およびB+相励磁コイル303の駆動波形に対してロータマグネット301の追従遅れがないか、または遅れが無視できることを前提として説明を行った。しかしながら回転状態にあるモータには逆起電力が発生するので、実際に励磁コイルに供給される駆動波形には位相遅れが発生する。位相ずれによりロータマグネット301の追従遅れが発生している状態でのロータ回転位相と駆動波形との関係を図5に示す。図5(A)から(L)はそれぞれ、図4(A)から(L)に対応しているので、図4との相違点を説明し、図5(B)、(C)、(D)、(G)、(H)、(I)の説明を割愛する。
図5(E)において波形(a)はモータドライバ部206のA+相励磁コイル302に対する出力波形を示し、波形(b)は実際にA+相励磁コイルに供給される駆動波形を示している。波形(a)に対して波形(b)には位相αの遅れが発生している。図5(F)において波形(a)は図5(E)の波形(a)に対応するトルクの変化を表し、波形(b)は図5(E)の波形(b)に対応するトルクの変化を表す。
また図5(J)において波形(a)はモータドライバ部206のB+相励磁コイル303に対する出力波形を示し、波形(b)は実際にB+相励磁コイルに供給される駆動波形を示している。波形(a)に対して波形(b)には位相αの遅れが発生している。図5(K)において波形(a)は図5(J)の波形(a)に対応するトルクの変化を表し、波形(b)は図5(J)の波形(b)に対応するトルクの変化を表す。
図5(F)および(K)に示す通り、A+相励磁コイル302およびB+相励磁コイル303による回転方向のトルクは波形(b)の状態となる。A相とB相とで合成したトルクは図5(L)に示す通り、最大効率である(a)の状態ではなく、(b)の状態となる。つまり(a)の状態に対して効率が低下したトルク状態となる。
以上のように、駆動波形の位相ずれによってトルクの効率の低下が発生するが、本実施形態では、この位相ずれ分だけ駆動波形の位相を進めることでトルクの制御を行う。以下、進角制御の処理を説明する。
図6は、図5で説明した位相ずれによるトルク効率の低下に対して、進角制御によって補正を行う処理の説明図である。図4および図5との相違点のみ説明し、図6(B)から(D)、および(G)から(I)の説明を割愛する。
図6(E)において波形(a)はモータドライバ部206のA+相励磁コイル302に対する出力波形を示し、波形(b)は実際にA+相励磁コイル302に供給される駆動波形を示している。モータドライバ部206のA+相励磁コイル302に対する出力波形を位相αだけ進める制御が行われる。実際にA+相励磁コイル302に供給される駆動波形は波形(b)となり、ロータ磁力の位相を一致させることができる。つまり、図6(D)に示す波形に対して、図6(E)の波形(b)の位相が一致することになる。
また図6(J)において波形(a)はモータドライバ部206のB+相励磁コイル303に対する出力波形を示し、波形(b)は実際にB+相励磁コイル303に供給される駆動波形を示している。モータドライバ部206のB+相励磁コイル303に対する出力波形を位相αだけ進める制御が行われる。実際にB+相励磁コイル303に供給される駆動波形は波形(b)となり、ロータ磁力の位相を一致させることができる。つまり、図6(I)に示す波形に対して図6(J)の波形(b)の位相が一致することになる。
図6(F)はA+相励磁コイルによる回転方向のトルクの変化を示し、図6(K)はB+相励磁コイルによる回転方向のトルクの変化を示す。A相とB相とで合成したトルクとしては図6(L)に示す通り、最大効率でのトルクが得られる。つまりモータドライバ部206から出力する駆動波形の位相(進角)を制御することにより、トルク制御が可能となる。
駆動波形の周期(Tと記す)は、下記(式1)により、ロータの回転速度(Sと記す)へ変換することができる。
(式1) S = M / T
(式1)中の係数Mは、ステッピングモータの極数により異なる定数である。
次に図7および図8を参照して進角制御方法を説明する。進角制御方法には、駆動波形の周期を変更することで進角を制御する周期制御方式と、駆動波形の振幅を変更することで進角を制御する振幅制御方式がある。
図7は駆動波形の周期制御方式の動作を説明する図である。図7(A)はch0-PI(104)の位置から見た場合の、ロータマグネット301の回転位相を示す。図7(B)はこのときのch0-PIの出力波形を示し、図7(C)はA相のモータ駆動信号を示す。尚、ここではch0-PIを基準にして説明を行うが、ch1-PI(105)に対しても同様の関係である。この場合、図7(A)はch1-PI(105)の位置から見た場合の、ロータマグネット301の回転位相を示す。図7(B)はこのときのch1-PIの出力波形を示し、図7(C)はB相のモータ駆動信号を示すことになる。また、図7(C)において、破線の波形は進角の引き込みを行わない場合の波形であり、実線の波形は進角の引き込みを行っている時の波形である。
図7中に示すタイミング(a)はロータマグネット301のN極とS極との境界に対応するタイミングであり、その次のタイミングを(b)に示す。タイミング(a)で進角制御部204は進角としてα(degree)を検出したとする。現在の駆動波形の周期をTと表記する。目標位相差に相当する目標進角-α(degree)が設定されている場合、進角制御部204は現在の駆動波形の周期Tから、「α-α」だけ補正した周期(Tと記す)を算出する。つまり、「T=T-(α-α)」の関係である。補正前の駆動波形(破線)の周期はTであり、補正後の駆動波形(実線)の周期はTである。進角制御部204は補正した周期Tを周期情報として駆動波形生成部205に出力する。駆動波形の周期をTからTに変更することによって、駆動波形の進角はタイミング(b)で目標進角αに制御される。
図8は駆動波形の振幅制御方式の動作を説明する図である。図8(A)から(C)は図7と同様、ロータマグネット301の回転位相、ch0-PIの出力波形、モータ駆動制御信号をそれぞれ示している。図8のタイミング(a)で進角制御部204が進角としてα(degree)を検出したとする。目標位相差に相当する目標進角にα(degree)が設定されている場合、進角制御部204は現在の駆動波形の振幅を変更する。つまり、現在の振幅mはmに変更される。例えば、現在の進角αよりも目標進角αを大きくする場合、振幅mは振幅mよりも小さい値に変更される。変更前の駆動波形(破線)の振幅はmであり、変更後の駆動波形(実線)の振幅はmである。振幅を小さくすることによってロータの追従に遅れが生じ、回転周期がTからTに変化する(T<T)。この結果、進角は目標進角αに到達する。尚、目標進角αを現在の進角αよりも小さくする場合には振幅mが振幅mよりも大きい値に変更され、ロータの追従の遅れを小さくする方向に制御が行われる。
進角制御部204における進角の引き込み方法を踏まえて、駆動波形の目標振幅の探索動作に関して振幅制御方式で説明する。図9は進角と速度、振幅と進角、振幅と進角変化率の各関係を説明する図である。
図9(A)は、ロータマグネット301の回転位相に対する駆動波形の進角(単位:degree)を横軸にとり、駆動可能な回転速度(単位:pulses per second)を縦軸にとって両者の関係を示す図である。各グラフには、モータドライバ部206より出力される駆動波形の振幅(単位:ボルト)を1.0~5.0Vの範囲で0.5V刻みで示している。
図9(A)に示す領域T1は、進角を0度から大きくしていった場合、進角と速度との関係が一定となるリニア領域である。領域T2は、領域T1から更に進角を大きくした場合に速度の上昇量が飽和する領域である。領域T3は、領域T2から更に進角を大きくした場合に速度が急激に低下していく領域である。
ここで、目標回転速度を400ppsに設定し、駆動波形の振幅(駆動振幅ともいう)をその最大値5.0Vから徐々に下げていく場合を想定する。図9(A)に示すP線は400ppsに相当し、横軸に平行な直線である。5.0Vから駆動振幅を下げていくと、進角と速度とが線形関係となるリニア領域T1では、振幅の変化に伴って進角が徐々に変化する。これを図9(A)のP線上の矢印(1)で示す。この状態は2.5V付近まで続く。さらに駆動振幅を下げていくと、進角と速度との関係が飽和する領域T2に達する。領域T2では図9(A)のP線上の矢印(2)に示すように、駆動振幅の変化に対する進角の変化が急激に大きくなり、やがて速度が飽和するポイント(Mと記す)に到達する。速度が飽和するポイントMでは、最大効率が得られる進角となる。
図9(B)は振幅(単位:ボルト)を横軸にとり、進角(単位:degree)を縦軸にとって両者の関係を示す図である。図9(B)は目標回転速度(400pps)を示すP線をたどって駆動波形の振幅に対する進角を示している。図9(C)は振幅(単位:ボルト)を横軸にとり、進角変化率(単位:degree/V)を縦軸にとって両者の関係を示す図である。進角変化率は、振幅の変化量に対する進角の変化量の比率を表す。
図9(B)および(C)にて振幅を5.0Vから下げていくと、2.5V程度まで(領域T1参照)は進角の変化率はわずかである。2.5Vから2.0V(領域T2参照)では、進角の変化率が急激に大きくなる。つまり領域T2では、わずかな駆動振幅の変化で進角は大きく変化していることが分かる。図9(B)に示すポイントNは進角の変化量が急変する位置に相当する。進角の変化量を検出して変化量が急激に大きくなるポイントNに対応する進角(αpと記す)を目標進角(目標位相差)に設定すれば、0.5V以下の誤差の範囲内で最大効率が得られることになる。尚、説明の便宜上、駆動波形の振幅を0.5V刻みで説明するが、実際の制御では更に細かい刻みでの制御が実施される。
次に図10を参照して、進角制御部204が行う処理について説明する。図10は、目標振幅(Vtと記す)と目標進角αpの探索処理を説明するフローチャートである。進角制御部204は回転位相検出部202より出力されるPIエッジ検出信号に基づいて以下の処理を実行する。S1201にて進角制御部204は、振幅を「振幅(n)」とし、回転速度Stでステッピングモータ101の回転を開始させる。振幅(n)は、引数nに対応するn回目の処理における振幅値を表し、その初期値は予め設定されている。回転速度Stはステッピングモータの駆動で使用する最高駆動速度である。
S1202では割り込み要因の判定処理が実行される。PIエッジ検出信号のエッジ検出要因に応じてS1203~S1206に分岐する。ch0-PI(104)の立ち上がりエッジの検出でS1203へ移行し、ch1-PI(105)の立ち上がりエッジの検出でS1204へ移行する。ch0-PI(104)の立ち下がりエッジの検出でS1205へ移行し、ch1-PI(105)の立ち下がりエッジの検出でS1206へ移行する。S1203~S1206の処理で「進角(n)」が検出される。「進角(n)」はn回目の処理における進角値を表す。
図4で説明したようにロータの追従遅れがない場合のロータ回転位相と駆動波形との関係は、以下のとおりである。
・ch0-PI(104)の立ち上がりエッジでは位相角0度
・ch1-PI(105)の立ち上がりエッジでは位相角90度
・ch0-PI(104)の立ち下がりエッジでは位相角180度
・ch1-PI(105)の立ち下がりエッジでは位相角270度。
進角はこの位相角からのずれであるので、エッジ検出要因に応じて各々S1203~S1206の処理によって現在の進角を取得できる。例えば、S1204ではA相駆動波形の位相から位相角90度を減算した値が「進角(n)」として検出される。S1203~S1206の処理後、S1207の処理に進む。
S1207からS1211の処理は本実施形態における目標振幅Vtおよび目標進角αpの探索処理である。S1207では、今回検出された「進角(n)」と、前回検出された「進角(n-1)」との差分から、PIエッジ検出期間で発生した進角の「進角変化量(n)」が算出される。更に、今回設定された駆動波形の「振幅(n)」と、前回設定された駆動波形の「振幅(n-1)」との差分から、PIエッジ検出期間で発生した駆動振幅の「振幅変化量(n)」が算出される。次のS1208では、算出された進角変化量(n)と振幅変化量(n)との比率から、下記(式2)により「進角変化率(n)」が算出される。
(式2) 進角変化率(n) = 進角変化量(n)/振幅変化量(n)
次いでS1209に進み、ここで目標進角が未設定(360度)であって、且つ進角変化率が閾値(Thと記す)以上であるかどうかが判定される。目標進角が未設定であって、且つ進角変化率が閾値以上である場合、S1210に進み、判定条件を満たさない場合、S1211に進む。
S1210では、その時の「振幅(n)」を目標振幅Vtとし、「進角(n)」を目標進角αpとして設定する処理が行われる。一方、S1211では、次回の処理の時点で次の「振幅(n)」に変更して駆動するために、引数nのインクリメント処理が実行される。S1210、S1211の処理後、リターン処理に移行する。
以上の処理を繰り返すことで最終的に目標振幅Vtと目標進角αpを探索することができる。ここで、S1209の閾値Thの設定に関して図9を使って補足説明をする。目標進角については速度が飽和するポイントM(図9(A)参照)での進角値に設定することが理想的である。しかしながら進角変化率は図9(C)に示すように、ステッピングモータ101のコギングや、ステッピングモータ101に加わる負荷変動や駆動波形のノイズ等による影響を受けて変動する。この変動に基づくマージンを設ける必要がある。つまり、(式1)における進角変化量(n)としては、上記要因に基づく進角変動成分を設定した場合に算出される進角変化率(n)が、上記要因により発生する進角変化率となる。そこで、領域T1における進角変化率(n)に対し、上記要因により発生する進角変化率を加えた進角変化率が前記閾値Thとして設定される。
図11(A)および(B)は、進角(横軸)とロータの回転速度(縦軸)との関係を表す図であり、所定の駆動電圧V0における進角θと回転速度Sとの関係をグラフで示している。グラフ線上の進角と速度との関係を示す軌跡を、以下では「進角-速度特性曲線」と呼ぶ。グラフ横軸を図11の左方向に進み、進角θを小さくしていくと、回転速度Sが遅くなる。また、グラフ横軸を図11の右方向に進み、進角θを大きくしていくと回転速度Sが速くなる。しかし、進角θが所定値よりも大きくなると、回転速度Sは低下してしまうという特徴がある。
進角-速度特性曲線を示す情報(進角-速度データ)を実測してテーブル化し、参照テーブルデータとして制御装置内の記憶手段に予め記憶しておけば、任意の速度を指定してモータを駆動する場合に目標進角値を算出できる。ただし、進角-速度データをテーブル化して記憶する場合、データ量が多くなる可能性がある。そこで、本実施形態のモータ制御装置は、限られた速度範囲内における進角-速度データを予め記憶手段に記憶させておき、この進角-速度データを用いて目標進角を算出する。よって、目標進角の算出に用いるデータの量を削減できる。
本実施形態では、所定駆動電圧Vにおける進角-速度データの直線近似を行う。図11(B)は進角-速度特性曲線に対する近似処理を説明する図であり、横軸および縦軸の設定は図11(A)と同じである。回転速度Sと進角θとの関係についてはaとbを定数として下記(式3)で数式化が行われる。
(式3) S = a×θ + b
具体的には、制御可能な駆動速度の範囲内で、進角-速度特性曲線における平均変化率が高く、比較的リニアリティが高い領域での進角-速度データについては直線近似が行われ、算出されたデータは駆動電圧ごとにメモリに記憶される。これによりメモリに予め記憶された、ロータの回転速度の所定範囲での、進角と回転速度との対応情報に基づいて、指定の回転速度Sに応じた駆動波形の進角値を目標進角として算出することができる。
図12は、駆動電圧ごとの進角と速度との関係を説明する図であり、駆動電圧VαとVβとで実測した場合の進角-速度データを示す。この場合、「Vα<Vβ」の関係である。図12の横軸に示す進角がγであるとき、駆動電圧Vαでは回転速度がS1であり、駆動電圧Vβでは回転速度S2である。つまり、より高い駆動電圧Vβを印加したときの回転速度S2の方が、駆動電圧Vαを印加したときの回転速度S1に比べて大きくなる(S1<S2)。
最大効率が得られる進角αpと目標回転速度St(最高回転速度)との間には、(式3)から以下に示す関係(式4)が成り立つ。
(式4)St = a×αp + b
上記の目標振幅Vtの探索動作は、電源ON時のステッピングモータ101の位置座標を確定するための初期化駆動処理(基準位置検出処理)中などに行われる。また、前回の目標振幅の探索動作が実行された時から所定時間の経過後に探索動作を行っても構わない。
決定された目標振幅Vtにより、(式3)で示す関係式の係数であるa,bの値が設定される。以下、その方法について説明する。ステッピングモータ101の駆動振幅の探索動作で決定された目標振幅Vtが設定される。その後、所定の進角(βと記す)を目標進角として周期制御方式でステッピングモータの駆動した際の検出周期(Tsと記す)が検出される。検出周期Tsはロータの回転位相から検出することができる。この検出周期Tsは上記(式1)により、モータ回転速度Ssに変換される(Ss=M/Ts)。これにより下記の関係式が得られる。
(式5)Ss = a×β + b
(式4)および(式5)から、下記(式6)を導出することで定数aとbを求めることができる。
(式6)
a = ( St - Ss )/( αp - β )
b = ( Ss×αp - St×β ) /( αp - β )
上記の定数aおよびbと(式3)に基づき、目標回転速度Sから目標進角θを求め、位相制御方式でステッピングモータ101を効率よく制御することができる。
次に図13のフローチャートを参照して、進角制御部204が行う目標進角の算出処理を説明する。まずS1301では前述した(式3)の係数a,bおよび駆動振幅Vtの更新タイミングであるか否かの判定処理が実行される。現時点が更新タイミングであると判定された場合、S1302の処理に進み、更新タイミングでないと判定された場合にはS1307へ進む。更新タイミングかどうかの判定は、電源ON時のステッピングモータ101の位置座標を確定するための初期化駆動処理(基準位置検出処理)中などに行われる。また、前回の目標振幅の探索動作を実行した時から所定時間の経過後に判定処理を行っても構わない。また、制御対象の電源オフ時に実行される所定の終了動作中で判定処理を行ってもよい。
S1302で進角制御部204は、モータが回転速度Stで回転されたときの駆動振幅Vtの探索動作を実行し、最大効率が得られる駆動振幅Vtと進角αpを算出する。S1303で進角制御部204は駆動振幅Vt、所定進角βを駆動パラメータとして設定し、続くS1304では周期制御方式でステッピングモータ101を駆動させる。その後、S1305で進角制御部204は、検出されるロータの回転位相からモータの回転速度Ssを算出する。
続いてS1306に進み、進角制御部204は駆動振幅Vt,回転速度St,進角αp、および回転速度Ss,所定進角βを用いて(式6)より係数aおよびbを算出する。そしてS1307へ処理を進め、進角制御部204は駆動振幅Vtを設定し、S1308にて目標回転速度Rを取得する。S1309で進角制御部204は、S1308で取得した目標回転速度Rに対し、(式3)を用いて目標進角θtに変換することでθtを算出する。S1310で進角制御部204は、エンコーダの割り込み信号に同期して目標進角θtになるように周期制御方式でモータを駆動する。その後、再びS1301へ戻り、処理を繰り返す。
本実施形態によれば、モータ、移動部材の個体差(ばらつき)や、経時変化、温度変化等による負荷のばらつきがあっても最適な進角を探索し、目標進角(目標位相差)を決定して制御が行われるので、常に効率的な駆動トルクを得ることができる。駆動電圧を必要以上に大きくすることなく、より低い消費電力でモータの振動や騒音を軽減させることができる。
101‥‥ステッピングモータ
104,105‥‥フォトインタラプタ
106‥‥スリット回転板
201‥‥コンパレータ
202‥‥回転位相検出部
203‥‥駆動波形周期生成部
204‥‥進角制御部
205‥‥駆動波形生成部
206‥‥モータドライバ部

Claims (10)

  1. ステッピングモータの駆動制御を行うモータ制御装置であって、
    前記ステッピングモータのロータの回転位相を検出する検出手段と、
    前記ステッピングモータを駆動させる駆動波形を生成する生成手段と、
    前記駆動波形と前記回転位相との位相差を算出して前記駆動波形の振幅を変更することで前記ステッピングモータの回転速度を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記駆動波形の振幅を変化させたときの、当該振幅の変化量に対する前記位相差の変化量から決定した前記駆動波形の目標振幅および目標位相差にしたがって前記ロータの回転位相に対する前記駆動波形の位相を制御する
    ことを特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記ロータの回転速度と前記位相差との関係式を用いて前記ロータの回転位相に対する前記駆動波形の位相を変更する
    ことを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記制御手段は、前記駆動波形の振幅を下げながら前記位相差の変化量を算出し、前記振幅の変化量に対する前記位相差の変化量が予め定められた条件を満たすときの前記振幅および前記位相差を、前記目標振幅および目標位相差に決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  4. 前記制御手段は、前記条件として、前記振幅の変化量に対する前記位相差の変化量の比率が閾値以上であるときの前記位相差を前記目標位相差に決定する
    ことを特徴とする請求項3に記載のモータ制御装置。
  5. 前記制御手段は、前記ステッピングモータのコギングによる回転の変動、または前記ステッピングモータに加わる負荷の変動もしくは前記駆動波形のノイズによる回転の変動によって発生する前記位相差の変化量に基づく前記閾値を設定する
    ことを特徴とする請求項4に記載のモータ制御装置。
  6. 前記制御手段は、前記ステッピングモータに係る第1の回転速度において前記駆動波形の振幅を変化させたときの前記位相差の変化量が、設定された条件を満たす前記振幅および前記位相差を、前記目標振幅および第1の目標位相差に設定し、前記目標振幅にて第2の回転速度で前記ステッピングモータを駆動させたときの前記位相差を第2の目標位相差に設定し、前記第1の回転速度と前記第1の目標位相差との関係と、前記第2の回転速度と前記第2の目標位相差との関係から前記関係式を生成し、前記関係式を用いて前記ステッピングモータの回転速度を制御する
    ことを特徴とする請求項2に記載のモータ制御装置。
  7. 前記制御手段は、前記目標振幅を設定し、前記駆動波形の周期を変更する周期制御方式で前記ステッピングモータの駆動した際の検出周期を前記ロータの回転位相から取得し、前記検出周期から前記第2の回転速度を算出する
    ことを特徴とする請求項6に記載のモータ制御装置。
  8. 前記制御手段は、前記ステッピングモータの目標回転速度に対応する前記目標位相差を算出する
    ことを特徴とする請求項7に記載のモータ制御装置。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載のモータ制御装置と、
    光学部材と、
    前記ステッピングモータと、を備え、
    前記モータ制御装置により制御される前記ステッピングモータが前記光学部材を移動させる
    ことを特徴とする光学機器。
  10. ステッピングモータの駆動制御を行うモータ制御装置にて実行されるモータ制御方法であって、
    前記モータ制御装置は、
    前記ステッピングモータのロータの回転位相を検出する検出手段と、
    前記ステッピングモータを駆動させる駆動波形を生成する生成手段と、
    前記駆動波形と前記回転位相との位相差を算出して前記駆動波形の振幅を変更することで前記ステッピングモータの回転速度を制御する制御手段と、を備え、
    前記モータ制御方法は、
    前記制御手段が前記生成手段による駆動波形の振幅を変化させる工程と、当該振幅の変化量に対する前記位相差の変化量から決定した前記駆動波形の目標振幅および目標位相差にしたがって前記ロータの回転位相に対する前記駆動波形の位相を制御する工程と、を有する
    ことを特徴とするモータ制御方法。


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