JP7270619B2 - 浸出材料を淹出するための装置及び方法 - Google Patents

浸出材料を淹出するための装置及び方法 Download PDF

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Description

本発明は、浸出材料、特に焙煎粉砕コーヒーを冷水により淹出するための装置及び方法に関する。
低温淹出コーヒーの調製は、周囲温度又は低温の水により焙煎粉砕コーヒーを抽出することからなる。
抽出は、伝統的なドリップ方法で行うことができる。冷水が、焙煎粉砕コーヒーで満たされたフィルタを滴り落ち、淹出されたコーヒーが、ディスペンサ内のフィルタの下流で濾過される。
代替的に、抽出は、数時間の間、低温の水に焙煎粉砕コーヒーを浸漬し、次いで得られた液体飲料からコーヒー粉末を濾過することにより行うこともできる。
両方の方法の1つの欠点は、数時間の間抽出が続くため、低温でコーヒーを抽出するのに時間が必要なことである。操作者は、消費する時間に飲料を準備するために調製の時間を予測しなければならない。
浸漬方法の別の欠点は、コーヒーのこびりつきの除去及び装置の洗浄の際に時間がかかることである。第2の方法では、飲料の濾過後、多くの粉砕コーヒーの粒子が調製容器内に残る。水による長時間かつ完全なすすぎが必要である。多量の低温淹出コーヒーが製造されると、淹出又は保管に使用される種々異なる容器及びフィルタの取り扱いが困難になる。
これらの問題に答えるために、いくつかの解決策が提案されている。
国際公開第2016/207846号では、水を保持するための淹出容器と、コーヒー粉末のパケットを保持するためのバスケットとを備える装置を使用することが提案され、バスケットは容器に挿入される。パケットの壁は、濾過材料で作製される。パケット内にコーヒー粉末保持部を有し、バスケット内に前記パケット保持部を有することにより、プロセスの終了時に容器からコーヒー粉末をより容易に除去することができる。
この先行技術はまた、淹出容器内に液体の循環を形成することも提案されている。種々異なる実現が提案されている。
1つの構成は、淹出容器の底部に、淹出容器の蓋内に攪拌棒を追加することからなる。しかしながら、この撹拌棒によって形成される液体の流れは、局所的であり、容器の残りの部分内で制御されない。
別の構成は、淹出容器の内部側面に沿ってベーンを提供し、かつ淹出容器を回転させることからなる。バスケットは淹出容器に取り付けられているため、焙煎粉砕コーヒーを保持するバスケットも同様に回転し、流体による焙煎粉砕コーヒーの撹拌の効果が制限されてしまう。加えて、淹出容器のアセンブリ、バスケット及び内部に保持される水を回転させるために必要とされる力が大きくなる。
別の構成は、淹出容器から液体を吸い上げ、それを淹出容器に再循環させるためのポンプを提供することからなる。ここでも、淹出容器に戻される液体の流れは制御されず、淹出に直接作用しない。加えて、ポンプは装置のコストを増加させる。
これらの実施形態は高額であり、低温淹出コーヒーを得るための淹出には、少なくとも4時間が必要であるため、調製時間を大幅に減少することができない。
米国特許第2017/0086473号では、方法を自動化し、ユーザによるモニタリング又は相互作用を制限するために、別の種類の低温淹出コーヒー装置が提案されている。
先行技術と同様に、この淹出方法は、壁の一部がフィルタリング材料で作製された、焙煎粉砕コーヒーのパケットを使用する工程と、カートリッジを淹出チャンバに導入する工程と、からなる。低温抽出を得るために、冷水が淹出チャンバに導入される。
淹出チャンバは、淹出時間を低減するための攪拌器を含むことができる。異なる種類の攪拌器が提案されている。
攪拌器は、水が撹拌されるように、淹出中にコーヒーパケット若しくはパケットホルダを移動させることができる、又は
攪拌器は、超音波トランスデューサであってもよく、又は
攪拌器は、チャンバ内の空気を循環させるように、若しくは淹出チャンバ内の水を再循環させるように設計されたポンプであってもよく、又は
攪拌器はフィンであってもよい。
加えて、淹出チャンバは、最大収率を達成し、過剰な水を除去するために、淹出方法の終わりにコーヒー粉末パケットを圧搾、ツイスト、又は圧縮する抽出器を含む。
この装置は、ユーザの相互作用を低減する問題を解決する。しかしながら、この装置は、淹出チャンバ内の新しいデバイス、具体的にはコーヒー粉末パケットを圧搾、ツイスト、又は圧縮するための抽出装置の存在に起因して複雑である。この装置は、既存のモータへの連結、又は新しいモータの追加を必要とする。加えて、この装置は、新たな洗浄作業を生み出す。最後に、この装置は、長い調製時間の問題を解決せず、低温淹出方法は、依然として12~24時間を必要とする。
本発明の目的は、低温水又は周囲温度水により焙煎粉砕コーヒーを淹出するための時間を短縮するための代替装置を提供することである。
自動調製を可能にする低温淹出装置及び方法、特に、低温淹出コーヒーを調製することに慣れていない人が容易にかつ単純に使用できる装置を提供することが有利であろう。
コーヒーのこびりつきの容易な処理及び装置の容易な洗浄を可能にする低温淹出装置及び方法を提供することが有利であろう。
様々な種類の浸出材料と熱湯又は冷水のいずれかから飲料を調製するための淹出装置を提供することが有利であろう。
本発明の第1の態様では、浸出材料を淹出するための装置が提供され、この浸出材料は、フィルタリングパケット内に保持される。
本装置は、
浸出材料のフィルタリングパケット及び水を保持するように構成された淹出容器と、
フィルタリングパケットを保持するように構成され、かつ淹出容器内に保持されるように構成されたバスケットであって、底壁と、上壁と、横方向側壁と、を備え、側壁は底壁から上壁まで延びており、底壁及び上壁は開口部を含む、バスケットと、
上壁と底壁との間に延びる中心軸線を中心に、バスケットを淹出容器の内部でそれ自体に関して回転させるためのアクチュエータと、を備える。
装置のバスケットは、ブレードを備え、このブレードは、水で満たされた淹出容器内でバスケットが回転されるときに、バスケットを通る軸線方向の水の流れを形成するように構成されている。
装置は、浸出材料を淹出するように構成されている。浸出材料は、焙煎粉砕コーヒー、茶葉、ハーブ茶葉、乾燥果実、又はこれらの組み合わせであってよい。浸出材料は、フィルタリングパケット内にパックされる。
「フィルタリングパケット」とは、壁の少なくとも一部が濾過材料で作製されたパケットを意味する。この濾過材料は、焙煎粉砕コーヒー又は茶葉の粒子などの浸出材料を保持及び維持することができるが、水が自由に通過することを可能にする。
好ましくは、この装置は、フィルタリングパケット内にパックされた焙煎粉砕コーヒーから低温淹出コーヒーを調製するように構成される。
装置は、水を保持するように構成された淹出容器を備える。結果として、水はこの淹出容器内に保持され、浸出材料を保持するフィルタリングパケットを、一定期間完全に内側に浸漬させることができる。通常、淹出容器は、内部円筒形状を呈する。
一般に、淹出容器は、淹出動作が終了すると淹出コーヒーを注出するための出口及び出口バルブを備える。この出口は、通常、淹出容器の底部に配置されている。バルブは、特に自動方式での淹出時間の制御を可能にし、バルブの開口部は、最終的に操作者によって設定される装置の制御ユニットによって制御される。
代替モードによれば、出口バルブは、操作者によって手動で作動することができる。
装置は、バルブを間接的に移動させるボタン又はレバーのようなアクチュエータを備えることができる。
好ましくは、出口は、可撓性かつ弾性の材料で作製されたパイプを備え、バルブ装置はピンチバルブである。可撓性かつ弾性の材料は、シリコーンゴム、又はその可撓性及び弾性特性及び食品に適していることが知られている任意の他の材料であってよい。
一般的に、ピンチバルブは、当接部と、
バルブが、前記当接部に対して可撓性かつ弾性の材料で作製されたチューブの一部を挟む第1の位置と、
バルブが、可撓性かつ弾性の材料で作製されたチューブの一部を解放する第2の位置との間で移動可能な少なくとも1つの要素と、を備える。
ピンチバルブの可動要素は、並進運動又は回転運動、又はこれら両方の運動の組み合わせに従って、2つの位置の間で移動させることができる。通常、ピンチバルブは、垂直軸線に対して実質的に垂直な方向であるチューブに垂直な方向に沿ってチューブを挟む。
このようなピンチバルブは、飲料とバルブとの間のどのような接触も回避する利点を有する。また、バルブは容易に分解可能である。可撓性かつ弾性の材料で作製されたパイプは、必要に応じて、例えば、飲料残渣が堆積し過ぎた場合に、容易に交換することができる。
装置は、フィルタリングパケットを保持するように構成されたバスケットを備える。バスケットは、底壁と、上壁と、横方向側壁と、を備える。側壁は、底壁から上壁まで延びている。フィルタリングパケットは、これらの壁の内側に保持することができる。
バスケットのように、装置は開口部を備え、開口部は、そこを通る水の自由循環を可能にするように設計されている。更に、開口部は、浸出材料のフィルタリングパケットが、バスケットから外れること、又は高速回転中に更に過度に強い変形で損傷してしまうことを防止するように寸法決めされる。開口部は、パケットがそこから抜けることができない限り、非常に広いものとすることができる。バスケットは、上部及び下部開口部、及び任意的に横方向開口部を備え、淹出容器内に保持された水におけるパケットの完全な浸漬を可能にする。
バスケットは、フィルタリングパケットを保持するように構成される。バスケットは、パケットの内部への導入を可能にし、次いでパケットを内側に保持するために、開放可能な蓋を備えることができる。
加えて、バスケットは、装置の淹出容器内に保持され、淹出容器が不動のままである間、淹出容器内で回転されるように構成される。バスケットは、通常、淹出容器の内部容積部よりも小さい容積部を呈するため、摩擦なしに淹出チャンバ内で自由に回転することができる。
好ましくは、バスケット及びフィルタリングパケットは、浸出材料が淹出容器全体を通って流れることができるように、淹出容器の全容積部を通って延びている。
好ましくは、バスケットは、淹出容器の内部形状と同じ外部形状を呈する。これにより、淹出容器の内壁とバスケットの外壁との間での水の均一な経路、及び均質な淹出を保証する。
一般に、バスケットは、多角形のような対称形状を呈する。バスケットは好ましくは、円筒の形状を呈する。
装置は、バスケットを、淹出容器に対して、かつ上壁と底壁との間に延びる中心軸線を中心に、それ自体に関して回転させるためのアクチュエータを備える。
アクチュエータは、淹出容器の壁を通ってバスケットと直接的又は間接的に協働する駆動シャフトを備える回転モータであってよい。
1つのモードによれば、バスケットは、モータのシャフトに機械的に取り付けられる、又は接続可能であってもよい(直接的な協働)。
別のモードによれば、モータは、容器本体の床を通る磁気駆動作用(間接的協働)を介してバスケットを駆動することができる。
一般に、バスケットは、直接又は間接的にアクチュエータと連結するための手段を備える。この連結手段は、ギア、スロットなどの機械的なもの、又は磁石などの磁気的なものであってよい。
好ましくは、アクチュエータ及びバスケットは、垂直軸線に沿ってバスケットをそれ自体に関して回転させるように構成される。
好ましい実施形態によれば、バスケットは円筒の形状を呈し、アクチュエータは、円筒の長手方向軸線を中心にバスケットを回転させることができる。
装置のバスケットは、ブレードを含む。これらのブレードは、水で満たされた淹出容器内でバスケットが回転されるとき、水の流れを形成するように構成されている。ブレードは、回転するバスケットの一部として、水の内部で回転するとき、これらのブレードが、バスケットの中心軸線の方向に沿ってバスケットの内側に延びる水の流れを形成するように構成されている。したがって、ブレードによって形成される流れは、バスケットの内側に入り、バスケット内の回転軸線に平行な方向に従い、対向する壁を通ってバスケットを出る。
バスケットが回転する限り、水の移動が起こり、バスケットを出る水の流れは、ブレードによってバスケットの内側で再循環される。
その結果、バスケットが浸出材料のフィルタリングパケットを保持するとき、この水の流れは、再循環運動でパケットを通って流れ、パケットを通って流出する。流れのこの特定の経路は、いくつかの作用を適用することによって抽出を増加させる。
水をパケットに強制的に入れることにより、浸出材料の全ての粒子又は葉と水との接触が増加する。
水をバスケットから強制的に出すことにより、浸出材料からの抽出物がバスケットを去ることを可能にし、新しい新鮮な水の流れが浸出材料と接触することを可能にする。浸出材料抽出物によって飽和された水が移動されるので、浸出材料の表面における抽出物濃度の差は、抽出を促進する。
水をループ運動で強制的に再循環させることにより、抽出された飲料部分を混合することができ、上記工程を反復することができる。
ブレードは、バスケット内での水の流れを効率的に誘導する。結果として、アクチュエータによって提供されるエネルギーは、当該技術分野の撹拌又は再循環ポンプとは対照的に、コーヒー抽出を増加させるように設計された水の効率的な流れの形成にだけ専念する。
通常、バスケットの上壁と底壁との間に延びる中心軸線は垂直であり、ブレードによって形成される水の流れは垂直である。
好ましい実施形態によれば、バスケットは、バスケット内及びバスケットを通る軸線方向に水の流れを導くように設計されたブレードを底壁に備える。バスケットの回転方向に応じて、水の流れは、バスケットの上方又は代替的に下方に向けることができる。好ましくは、バスケットは、水がバスケットの底壁に入り、バスケットの上壁から出るように回転される。
同様に、さほど好ましくない実施形態では、バスケットは、水中のバスケットの回転に加えて、バスケットの内部及びバスケットを通る軸線方向に水が流れるように設計されたブレードを、その上壁に備えることができる。この実施形態では、バスケットの頂部が水によって十分に覆われて、ブレードの回転により流れが形成されることが確認されなければならない。ここでも、バスケットは、水がバスケットの底壁に入り、バスケットの上壁から出るように回転されることが好ましい。
好ましくは、ブレードは、バスケットの外側に存在する。通常、ブレードは、バスケットの内部容積部内には存在しない。
好ましくは、ブレードは、底部又は上壁における水の接線方向の流れを開始させ、この流れをバスケット内の軸線方向の流れに変換するために湾曲している。
好ましくは、ブレードは、底壁又は上壁に沿って、横方向側壁からバスケットの中心の方向に径方向に延びている。結果として、軸線方向の水の流れは、バスケットの内部断面全体を横断することができる。
ブレードは、ピッチブレードタービン又はプロペラなどの軸流インペラの設計構成を呈することができる。
好ましくは、装置は給水タンクを備える。通常、給水タンクは、淹出容器内の水の導入を制御するためのウォータバルブを含む。その結果、淹出容器に自動的に水を供給することができる。バルブは自動的に制御することができる。
好ましくは、給水タンクは、淹出容器内に導入される前に水を濾過するように構成されたフィルタを備える。好ましくは、このフィルタは、最終飲料の味に影響を及ぼし得るミネラル又は化学汚染物質を除去する。
特定のモードでは、装置は、淹出容器の上方の位置、又は淹出容器の頂部から離れた位置のいずれかに給水タンクを保持するように構成された支持手段を備えることができる。その結果、操作者は、淹出容器を水で満たすために淹出容器の上に給水タンクを配置する、又は、淹出容器の頂部へのアクセスを得るために、例えば、バスケット及びフィルタリングパケットを出入りするよう導入若しくは取り外すために、淹出容器から離して給水タンクを配置することができる。
好ましくは、この装置は、淹出コーヒーを淹出容器から受け取るように構成されたディスペンサ容器を備える。このディスペンサ容器は、通常、淹出容器の注出バルブと接続される。結果として、淹出動作の終了時に、淹出飲料を、ディスペンサ容器に完全に注出することができ、その結果、淹出動作が停止される。これは、淹出時間が重要であり、浸出材料と水との接触を停止して、過剰淹出を回避しなければならない場合に有利である。これは特に、淹出が熱湯により行われる場合である。
一実施形態によれば、このディスペンサ容器は、カラフェのような給仕用容器とすることができる。
好ましくは、装置は冷蔵手段を含むことができる。この冷蔵手段は、実施される実施形態に応じて、給水タンク、淹出容器及び/又はディスペンサ容器のうちの少なくとも1つを冷却するように構成することができる。この実施形態は、低温淹出コーヒー又は冷茶の調製を可能にする。
この実施形態では、装置から通常、ウォータヒータが除去されている。
この装置は、操作者が淹出温度、水量、回転速度、淹出時間、及びこれらの組み合わせなどの淹出パラメータを設定することを可能にするために、インターフェースを備えることができる。代替的に又は追加的に、インターフェースは、操作者が飲料の所望の濃度及び/又は味を設定することを可能にすることができ、この装置は、この濃度及び/又は味に対応する淹出パラメータを自動的に設定することを可能にすることができる。
第2の態様では、前述したような装置を用いて飲料を淹出する方法が提供され、本方法は、
バスケット内の浸出材料及びバスケットのフィルタリングパケットを淹出容器内に配置する工程と、
フィルタリングパケットが水に浸漬されるように、淹出容器内に水を導入する工程と、
バスケットを水中でそれ自体に関して回転させ、バスケットを通る軸線方向の水の流れを形成することによって淹出する工程と、を含む。
上述のように、浸出材料は、焙煎粉砕コーヒー、茶葉、ハーブ茶葉、乾燥果実、又はこれらの組み合わせであってよい。好ましくは、浸出材料は、焙煎粉砕コーヒーである。
浸出材料は、フィルタリングパケット内にパックされる。上述のように、「フィルタリングパケット」とは、壁の少なくとも一部が濾過材料で作製されたパケットを意味する。この濾過材料は、焙煎粉砕コーヒーの粒子又は茶葉の葉を保持及び維持することができるが、水が通過することを可能にする。
濾過材料は、紙、織物、プラスチックで作製することができる。多孔性は、通常、浸出材料の葉の粒子のサイズに依存する。
透過材料は、バスケット内での高速の回転中の破断を回避するために十分な硬度を有するものとする。
好ましくは、フィルタリングパケットは、バスケットの内部形状に一致する形状を呈する。その結果、浸出材料は、バスケットの内部容積部全体の中を自由に流れる。通常、フィルタリングパケットは、円筒形状を呈しているが、任意の形状を使用することができる。
淹出容器内に水を導入する工程は、バスケット及びフィルタリングパケットが淹出容器内に導入される前又は後に実施することができる。操作者にとってより便利であるため、まず、淹出容器内にバスケットを導入し、その後、水を導入することが好ましい。
水は、高温又は低温であってよい。
好ましい実施形態によれば、本方法は、低温淹出コーヒーの調製を可能にする。フィルタリングパケットは、焙煎粉砕コーヒーを含み、水は低温である。「冷水」とは、ほとんどの周囲温度、すなわち最高30℃、好ましくは最高25℃の温度を有する水を意味する。
好ましくは、粉砕コーヒーは、上述のようなフィルタリングパケット内に保持されている。好ましくは、フィルタリングパケットは、内部容積部を画定しており、その内部容積部の最高50%、好ましくは25~30%が、粉砕コーヒーで満たされている。この値は、まだ淹出されていない焙煎粉砕コーヒー用であると理解されたい。結果として、淹出の間、粒子が水との更なる接触で膨張した場合であっても、コーヒー粉末は、パケット内に緩い状態で保持される。空の容積部は、粉砕コーヒーの膨張及び粉砕コーヒーの移動のための空間を提供する。パケットを通る水の流れの経路は、容易に促進される。
好ましくは、フィルタリングパケット中の焙煎粉砕コーヒーの粒子のサイズは、少なくとも200μm、好ましくは少なくとも500μmである。このサイズは、一般的に使用されるフィルタによって保持されない最終飲料中の微粉の存在を回避する。
この好ましい実施形態によれば、淹出容器に冷水が導入される。水は、フィルタリングパケットが水に完全に浸漬されるような量で導入される。
加えて、フィルタリングパケットは、所定量の焙煎粉砕コーヒーを保持しており、この量の水からの低温淹出コーヒーの調製を可能にする。
好ましい実施形態では、冷水及び焙煎粉砕コーヒーは、1Lの水に対して、50~200gの焙煎粉砕コーヒーの割合で導入される。
好ましくは、淹出中、アクチュエータは、最高で200rpm、更に最高で120rpm、好ましくは少なくとも5rpmの速度でバスケットを回転させる。このような回転速度は、フィルタリングパケット中の水の穏やかな流れを形成し、粒子又は葉をバスケットの内部の水に分散させ、粒子又は葉を互いに分離することを可能にする。
この回転は、順次的又は連続的のいずれかで行うことができる。
好ましくは、回転操作は不連続である。不連続な回転により、再び分散される前に、当該技術分野に従って、静かに粒子又は葉を定着させ、淹出することができる。好ましくは、回転の時間の長さは、回転なしの時間の長さより小さい。例えば、低温淹出コーヒーについては、5分毎に15秒未満の間、回転することができる。
回転条件(不連続又は不連続でない、速度、時間長)は、使用される浸出材料の種類、水の温度、最終飲料の所望の濃度又は味に依存し得る。
好ましくは、淹出動作の終了時に、本方法は、淹出工程から得られた飲料を完全に又は部分的に注出する更なる工程を含む。
淹出工程から得られた飲料は、淹出動作の終了時に完全に注出されることが好ましい。結果として、淹出が停止され、飲料の味が凍結される。この完全な注出は、熱湯による飲料の調製に対して特に推奨される。そうでなければ、淹出は継続し、飲料は所望の味を呈しない。
好ましくは、注出工程の間又は後に飲料のレベルがバスケットの底部まで下がると、フィルタリングパケットは、通常、120rpmよりも高い速度で、更には200rpmよりも高い速度で、好ましくは最高2000rpmの速度で遠心作用を受けて、残りの飲料を排出する。
アクチュエータは、フィルタリングパケットを回転させることができるため、調製の終了時にパケットに遠心作用を及ぼすために回転を使用することができる。次いで、遠心作用後、操作者は、適切な方法で淹出容器からパケットを除去することができる。この操作中、飲料のレベルがバスケットの下側に到達するまで、淹出容器は空になっており、これは、水がパケットの内部にだけ留まることを意味する。ブレードがバスケットの底部に配置される場合、淹出容器は空にされ、飲料のレベルはブレードの下側になる。バスケットの回転は、パケット内への飲料の吸い込みを誘発せず(飲料のレベルがブレードよりも低いため)、そこから飲料を排出するだけである。
第3の態様によれば、上記のような装置と、浸出材料のフィルタリングパケットとのシステムが提供される。
好ましくは、フィルタリングパケットは、焙煎粉砕コーヒーを保持しており、フィルタリングパケットは、内部容積部を画定しており、内部容積部の50%未満、好ましくは25~30%が、焙煎粉砕コーヒーで満たされている。
本システムの一実施形態では、
コードはフィルタリングパケットに関連付けることができ、
装置は、コードを読み取るように構成されたコードリーダを備え、
コードは、浸出材料の性質に関連する情報、淹出パラメータ、又はこれらの組み合わせを提供し、装置は、読み取った淹出パラメータを適用する、又は読み取った情報に基づいて淹出パラメータを定義するように構成されている。
コードは、一般に、淹出時間、淹出温度、水量、回転速度及び/又は回転シーケンスなどの淹出パラメータを提供するために使用される。
1つのモードでは、コードは淹出パラメータを定義する情報を提供することができ、装置の制御ユニットは、これらのパラメータを読み取り、適用するように構成されている。
通常、これらのパラメータは、浸出材料の性質、及び浸出材料の特性に依存する。例えば、コーヒー淹出パラメータは、茶淹出パラメータとは異なる。加えて、焙煎粉砕コーヒーについては、これらのパラメータは、コーヒーの産地、焙煎レベル、粉砕サイズに依存する。
別のモードでは、コードは、浸出材料のみの性質に関する情報を提供することができ、装置は、この性質とプロセスパラメータを記憶するメモリとに基づいて最適なパラメータを設定するように適合された制御ユニットを含むことができる。
コード化された情報の種類に関わらず、制御ユニットは、浸出材料の性質に基づいて消費者によって所望されるカスタマイズされた味を考慮するように構成することができる。制御ユニットは、それに応じて、淹出時間、回転サイクル、水の温度を適合させることができる。
本明細書では、「内」、「外」、「上」、「底」、及び「横/側」という用語は、本発明の特徴の位置関係を説明するために用いられる。これら用語は、例えば、図1、図3A~図3C及び図4に示されるように、飲料の調製のために使用される場合、装置がその通常の向きにあることを意味するものと理解すべきである。
本発明の上記の諸態様は、任意の好適な組み合わせで組み合わせることができる。更には、本明細書における様々な特徴を、上記の諸態様のうちの1つ以上と組み合わせることにより、具体的に図示及び説明されたもの以外の組み合わせを提供することができる。本発明の更なる目的及び有利な特徴は、「特許請求の範囲」、「発明を実施するための形態」、及び添付図面から明らかとなるであろう。
本発明の特徴及び利点は、以下の図との関連で、より良好に理解されるであろう。
本発明による装置の斜視図である。 図1の装置のバスケットの単独図である。 図1の装置のバスケットの単独図である。 図1の装置のバスケットの単独図である。 本発明の方法で実施される概略的な工程を示す。 本発明の方法で実施される概略的な工程を示す。 本発明の方法で実施される概略的な工程を示す。 本発明による装置の特定の実施形態を示す。
図1は、浸出材料から飲料を調製する、特に焙煎粉砕コーヒーからコーヒー、好ましくは低温淹出コーヒーを調製するための装置1の単純な実施形態を示す。
装置は、淹出容器11を備える。この容器は水で満たすことができ、バスケット12を内部に導入することもできる。
このバスケット12は、焙煎粉砕コーヒーなどの浸出材料のフィルタリングパケット2を保持するように構成されている。バスケットは、内部にパケット2を導入及び取り外すための開放可能な蓋125を備える。バスケットは、水に完全に浸漬するために、淹出容器内に配置することができる。バスケットは、容易に保持するためのハンドルを備えることができる。
バスケットは、水に浸出材料を完全に浸漬することを可能にする大きな開口部122を備える。バスケットは、浸出材料と水との接触を可能にしながら、フィルタリングパケットを内部に保持する機能を提供する。大きな開口部は、水に導入されるとき、又はバスケット及びフィルタリングパケットを保持する淹出容器内に水が導入されるとき、浸出材料の完全な浸漬及び迅速な湿潤を可能にする。バスケットは、浸出材料を保持するフィルタリングパケットのエクソスケルトンと同等のものにすることができる。
フィルタリングパケット2は、バスケットの内側に嵌合する任意の形状を呈することができる。ポッド、円筒、又は枕の形状を呈することができる。好ましくは、図1に示すように、バスケットと同じ形状を有することが好ましい。フィルタの性質は、水が浸出材料を通過して保持することを可能にする限り一般的であり、例えば、200μmを超える粒径の焙煎粉砕コーヒーを保持することが好ましい。
装置は、バスケットをそれ自体に関して回転させるためにバスケットと協働するように構成されたアクチュエータ13を備える。図示の実施形態では、アクチュエータは、例えばギア係合を介して、バスケットの底部に取り外し可能に連結されたシャフトを有するモータである。アクチュエータは装置の頂部に配置することができ、バスケットの頂部と協働することができる、といった他の代替的な協働も実現することができる。
バスケットの底部は、アクチュエータが作動されると、淹出容器内に軸線方向の水の流れを形成するように設計されたブレード121を備える。
具体的には、点線の矢印によって示されるように、モータのシャフトが軸線XX’を中心に反時計回り方向に回転するとき、ブレード121の設計構成は、水をバスケット及びフィルタリングパケット1の内部に、かつバスケットの中心軸線の方向に沿って、すなわち図示された実施形態において上向きに推進する。この流れは、パケット及びバスケットを通ってバスケットの最上部まで達する。この流れは、バスケットの頂部から出て、水は、淹出容器の内側側壁とバスケットの外側側壁との間の経路に沿ってループで、淹出容器の底部に再循環される。
淹出容器内の水の移動を制御することにより、正確には水をフィルタリングパケットに強制的に進入させることによって、ループ運動において効率的な淹出が得られる。具体的には、水が冷たい場合であっても、特に短縮された時間長で効率的な浸出を得ることができる。
さほど好ましくない実施形態では、モータのシャフトは、軸線XX’を中心に時計回り方向に回転させることができ、次いで、ブレード121の設計構成は、水をバスケット及びフィルタリングパケット1の内部に、かつバスケットの中心軸線の方向に沿って、図1に図示されるものと反対の方向、すなわち下向きに流れるように推進する。この流れは、ブレードによって上から下へバスケットの底部まで、パケット及びバスケットを通して吸い込まれる。この実施形態は、上向きの軸線方向の流れを実現する好ましい実施形態と比較してさほど好ましいものではない。なぜなら、フィルタパケットの形状及び回転速度に応じて、下向きに配向された流体の流れが、浸出材料の自由移動を制限する作用によって、バスケットの底壁に対して浸出材料のフィルタリングパケットをわずかに押し潰す作用を有することがあるためである。
図示されていない代替的な実施形態では、ブレードは、バスケットの頂部に配置することができ、バスケット内に水を強制的に入れて、上記のように下向き又は好ましくは上向きのいずれかに配向されるよう、バスケット内で軸線方向の液体の流れを形成するように設計することもできる。
図示した実施形態では、ブレードは、底壁の中心から径方向に延びている。これらの全ては同一である。
図2Aは、代替のバスケット2の単独図である。これは、6つの磁石124及び底部に位置決め手段123を備えていることを除いては、図1のバスケットと同じ特徴を呈する。これらの磁石は、装置の対応するアクチュエータ(図示せず)によって生成された回転磁界とバスケットとの磁気的結合を可能にする。中央隆起部123は、バスケットを正しく配置するために、淹出容器の底面の孔と係合するように構成されている。
この実施形態は、水中にあるバスケットの内容物の浸漬し、バスケットの頂部及び底部の開口部を通して水を容易に移動可能にするために、上壁、横方向側壁、又は底壁のいずれかの開口部122がどのくらい大きさであるかを示す。ここで横方向開口部はそれほど重要ではない。
頂壁は、開放可能な蓋125である。頂壁は、ヒンジ122bを介して側壁に取り付けられており、蓋を有するバスケットを閉じるために、横方向側壁の上部と係合するように設計された取り付け部品122aを備える。
図2Bは、図2Aのバスケット2の底面図である。バスケットの底壁は、水をバスケットに強制的に進入させるように配向された6つのブレードを備えることが明らかである。ブレードは、半径方向に延びている。これらは、バスケットの断面の主要部分を通る軸線方向の水の流れを形成するのに十分な長さである。底壁の中心にある部分は、中央隆起123から、6つの磁石によって画定される円に向かって延びており、装置のアクチュエータ部に面する。
図2Cは、図1又は図2Aのバスケットのブレード121のうちの1つの垂直断面図である。ブレード121は、その外側底端部121aにおいてはわずかに湾曲して傾斜しており、上部121bにおいては完全に直線状である。したがって、各ブレードに関して、反時計回りの回転は、ブレードの底端部において接線方向の水の流れを形成し、この流れは、ブレードの上部に沿って誘導される際に上向きの軸線方向の流れに急速に変換される。バスケットの頂部に配置されたブレードを有するバスケットの場合、ブレードは、同様の軸線方向の流れを形成するために、図示されたものに対して対称な設計構成を呈する。
図3A~図3Bは、焙煎粉砕コーヒーの場合の淹出方法中に装置と共に実施される種々異なる工程を示す。同様の方法を茶葉に適用することができる。
図3Aは、バスケット12内にフィルタリングパケット2が導入され、バスケットは淹出容器11内に導入され、淹出容器は、バスケットを浸漬するために水で満たされた段階における図1の装置を示す。焙煎粉砕コーヒーが浸出材料である場合、好ましくは、パケットの内部容積部の50%未満が、乾燥焙煎粉砕コーヒー21で満たされる。コーヒー21は、バスケットの底部及びフィルタリングパケットの内部に位置する。重要なヘッドスペース22がコーヒーの上に見える。
図3Bは、バスケット内に水の流れを形成するために、アクチュエータ13がバスケット12を比較的低速で回転させる淹出の段階における図1の装置を示す。ブレードは、水を、バスケットの底部を通ってパケットに強制的に進入させ、バスケットの頂部まで軸線方向に上昇させる。次いで、水は、頂部でバスケットを出て、淹出容器内のバスケットの回転によって付与される遠心運動により、淹出容器の側面に沿って底部に戻る。この回転は、水3のレベルが淹出容器11の中央で低くなりすぎ、バスケットがその場所にもう浸漬されなくなることを回避するように制御される。好ましくは、回転は、軸線方向の水の流れ及びループ循環を形成するのに十分なだけである。
この操作中、水の流れは、粉砕コーヒーを撹拌する。コーヒー粉末は、もはや圧縮されず、各粉末は、フィルタリングパケット内部及び水中で自由かつ緩く移動することができる。抽出が増強される。この作用は、フィルタリングパケット内の大きなヘッドスペースによって促進され、コーヒーの粒子がバスケット内で自由に飛散することを可能にする。フィルタリングパケット内で粒子をこのように緩く保持することは、バスケット内の水の自由移動、具体的には、バスケット内の水の軸線方向移動が、コーヒー粒子の圧縮されたこびりつきによって妨げられないことを可能にする。水は、粒子の周囲に最適に流れることができる。
この例示的な回転工程は、順次的に又は連続的に実施することができる。順次的な回転の場合、コーヒーは懸濁させ、水中で撹拌され、その後、静穏期間のためにバスケットの底部に下降する。回転操作を後で繰り返す。好ましくは、回転期間は静穏期間よりもはるかに短い。
図3Cは、淹出が完了し、淹出コーヒーが淹出容器1から既に注出された後の図1の装置を示し、淹出コーヒーは、通常は淹出容器の底部の注出出口から既に注出されている。フィルタリングパケット2内に残っている液体を排出するために、アクチュエータは、フィルタリングパケット2に遠心作用を及ぼすために高速でバスケット12を回転させる。残りの水は、フィルタリングパケットから径方向に流れ、次いで、淹出容器の底部に流れる。遠心作用後、バスケットを淹出容器から取り出すことができ、フィルタリングパケット2は、滴下の危険性なしにバスケットから取り出すことができる。
図4は、給水タンク14を備える本発明による装置1を示す。このタンクは、ウォータバルブ142を備えた水出口を備える。フィルタリングされた水を淹出容器11に供給するために、このバルブの上流にウォータフィルタが提供される。給水タンクは、タンク14の配置を可能にする回転接続を介して支持体15に、図示のように淹出容器11の頂部の上で取り付けられる、又は、例えば、操作者が淹出容器からバスケット2を導入又は取り出すことを可能にするために、離れて取り付けられる。
淹出容器の底部は、注出バルブ111を備えている。淹出容器は、注出バルブの出口の下にディスペンサ容器16を配置することが可能な高さで支持体15に取り付けられる。
第1のモードの1つでは、ディスペンサ容器16は、淹出容器11で淹出された全ての液体容積を保持するのに十分な容積部を呈することができる。その場合、抽出を停止するために、淹出時間の終了時には、ディスペンサ容器16に淹出されたコーヒーを完全に注出することが好ましい。次いで、ディスペンサ容器16は、冷蔵庫内に保管することができ、及び/又は摂取に使用することができる。バスケット12は、粉砕コーヒーの新しいフィルタリングパケットを用いて新しいバッチの低温淹出コーヒーを調製するために、バスケット12に直ちに更に遠心作用を及ぼし、淹出容器から取り出すことができる。
第2のさほど好ましくないモードの1つでは、ディスペンサ容器は、1つの単一の給仕用飲料の容積部を呈することができる。これは、グラス又はマグであってもよい。その場合、淹出時間の終了時に、バスケット2の回転が単純に停止され、低温淹出コーヒーが淹出容器内に保管される。結果として、淹出は減速されるが、完全には停止されない。操作者又は消費者は、淹出容器がほぼ空になるまで、低温淹出コーヒーのグラスを注出することができる。この容器が空になると、バスケット12に遠心作用を及ぼし、淹出容器から取り出して、粉砕コーヒーの新しいフィルタリングパケットを備えた低温淹出コーヒーの新しいバッチを調製することができる。
図4は、取り扱いを容易にするためのハンドルを上部に有するバスケットを示す。
本発明の装置及び方法は、60gの焙煎粉砕コーヒーから30分未満で低温淹出コーヒーを1L調製することを可能にする。
淹出中の低速でのバスケットの回転、具体的には最高200rpmで得られる低温淹出コーヒーは、低濃度の濁度を呈する。
遠心作用工程が終了しているので、淹出容器からのコーヒーパケットの取出し中、又はカートリッジの取出し中には液だれは起こらない。
専門の操作者にとっては、フィルタリングパケットの使用は、各調製前に焙煎コーヒーを粉砕及び計量する必要性を回避する利点を有する。
同じ装置(回転アクチュエータ)を使用して淹出を加速し、最終工程でパケットから水を排出する。装置は、コスト及び使用において単純さを保っている。
本発明は、上記で例示された実施形態を参照して説明されているが、請求される本発明は、決してこれらの例示された実施形態によって限定されるものではないことが理解されるであろう。
「特許請求の範囲」で定義されるような本発明の範囲を逸脱することなく、変形及び修正が実施可能である。更に、特定の特徴に対して既知の等価物が存在する場合、かかる等価物は、本明細書中で具体的に言及されているかのように組み込まれるものである。
本明細書で使用するとき、用語「備える」、「備えている」、及び同様の語は、排他的又は包括的な意味で解釈されるべきではない。換言すれば、これらは、「~を含むが、それらに限定されない」ことを意味するものとする。
1 装置
11 淹出容器
111 注出バルブ
12 バスケット
121 ブレード
122 開口部
123 位置決め連結
124 磁気的連結
125 開放可能な蓋
13 アクチュエータ
131 シャフト
14 給水タンク
141 ウォータフィルタ
142 ウォータバルブ
15 支持手段
16 ディスペンサ容器
2 フィルタリングパケット
21 焙煎粉砕コーヒー
22 ヘッドスペース
3 水

Claims (15)

  1. フィルタリングパケット(2)内に保持された浸出材料を淹出するための装置(1)であって、前記装置は、
    浸出材料のフィルタリングパケット及び水を保持するように構成された淹出容器(11)と、
    前記フィルタリングパケットを保持するように構成され、かつ前記淹出容器内に保持されるように構成されたバスケット(12)であって、底壁と、上壁と、横方向側壁と、を備え、前記側壁は、前記底壁から前記上壁まで延びており、前記底壁及び前記上壁は、開口部(122)を含む、バスケット(12)と、
    前記上壁と前記底壁との間に延びる中心軸線(XX’)を中心に、前記バスケットを前記淹出容器の内部でそれ自体に関して回転させるためのアクチュエータ(13)と、を備え
    前記バスケット(12)は、ブレード(121)を備え、前記ブレードは、水で満たされた前記淹出容器内で前記バスケットが回転されるときに、前記バスケットを通る軸線方向の水の流れを形成するように構成されている、装置。
  2. 前記ブレード(121)は、軸流インペラを形成している、請求項1に記載の装置。
  3. 前記底壁又は前記上壁は、前記アクチュエータ(13)と協働する連結手段(124)を備える、請求項1又は2に記載の装置。
  4. 前記淹出容器は、注出バルブ(111)、好ましくはピンチバルブを備える、請求項1~3のいずれか一項に記載の装置。
  5. 請求項1~4のいずれか一項に記載の装置を用いて飲料を淹出する方法であって、
    浸出材料のフィルタリングパケット(2)を前記バスケット(12)内に配置し、前記バスケット(12)を前記淹出容器(11)内に配置する工程と、
    前記フィルタリングパケットが水に浸漬されるように、前記淹出容器(11)に水を導入する工程と、
    前記バスケット(12)を水中でそれ自体に関して回転させ、前記バスケット(12)を通る軸線方向の水の流れを形成することによって淹出する工程と、を含む方法。
  6. 淹出中、アクチュエータ(13)は、最高で200rpmの速度で前記バスケット(12)を回転させる、請求項5に記載の方法。
  7. 前記回転動作が不連続である、請求項5又は6に記載の方法。
  8. 前記方法は、前記飲料を完全に又は部分的に注出する更なる工程を含む、請求項5~7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記注出工程の間又は後に飲料のレベルが前記バスケットの底部まで下がると、前記フィルタリングパケット(2)は、通常、120rpmよりも高い速度で遠心作用を受ける、請求項8に記載の方法。
  10. 前記フィルタリングパケット(2)は、焙煎粉砕コーヒーを保持しており、
    前記フィルタリングパケット(2)は、内部容積部を画定しており、前記内部容積部の50%未満、好ましくは25~30%が、焙煎粉砕コーヒーで満たされている、請求項5~9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 水及び焙煎粉砕コーヒーが、1Lの水に対して50~100gの焙煎粉砕コーヒーの割合で前記装置に導入される、請求項5~10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 水が、最高で30℃、好ましくは最高で25℃の温度で導入される、請求項5~11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 請求項1~4のいずれか一項に記載の装置(1)と、浸出材料を保持するフィルタリングパケット(2)と、を備える、飲料を調製するためのシステム。
  14. 前記フィルタリングパケット(2)は、焙煎粉砕コーヒーを保持しており、
    前記フィルタリングパケット(2)は、内部容積部を画定しており、前記内部容積部の50%未満、好ましくは25~30%が、焙煎粉砕コーヒーで満たされている、請求項13に記載のシステム。
  15. コードが、前記フィルタリングパケット(2)に関連付けられており、
    前記装置(1)は、前記コードを読み取るように構成されたコードリーダを備え、
    前記コードは、前記浸出材料の性質に関連する情報、淹出パラメータ、又はこれらの組み合わせを提供し、
    前記装置は、読み取った淹出パラメータを適用する、又は読み取った情報に基づいて淹出パラメータを定義するように構成されている、請求項13又は14に記載のシステム。
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