JP7270598B2 - 太陽電池およびその太陽電池を備えた電子機器 - Google Patents

太陽電池およびその太陽電池を備えた電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、裏面電極型(バックコンタクト型)(裏面接合型:バックジャンクション型ともいう。)の太陽電池、および、その太陽電池を備えた電子機器に関する。
半導体基板を用いた太陽電池として、受光面側および裏面側の両面に電極が形成された両面電極型の太陽電池と、裏面側のみに電極が形成された裏面電極型の太陽電池とがある。両面電極型の太陽電池では、受光面側に電極が形成されるため、この電極により太陽光が遮蔽されてしまう。一方、裏面電極型の太陽電池では、受光面側に電極が形成されないため、両面電極型の太陽電池と比較して太陽光の受光率が高い。特許文献1には、裏面電極型の太陽電池が開示されている。
図1は、このような従来の裏面電極型の太陽電池を裏面側からみた図である。図1に示す太陽電池1Xは、半導体基板11の裏面側に第1導電型半導体層25Xおよび第2導電型半導体層35Xを有する。第1導電型半導体層25Xは、いわゆる櫛型の形状であり、櫛歯に相当する複数のフィンガー部と、櫛歯の支持部に相当するバスバー部とを有する。バスバー部は、半導体基板11の一方の辺部に沿ってX方向に延在し、フィンガー部は、バスバー部から、X方向に交差するY方向に延在する。同様に、第2導電型半導体層35Xは、いわゆる櫛型の形状であり、櫛歯に相当する複数のフィンガー部と、櫛歯の支持部に相当するバスバー部とを有する。バスバー部は、半導体基板11の一方の辺部に対向する他方の辺部に沿ってX方向に延在し、フィンガー部は、バスバー部から、Y方向に延在する。第1導電型半導体層25Xのフィンガー部と第2導電型半導体層35Xのフィンガー部とは、X方向に交互に並んでいる。これにより、第1導電型半導体層25Xの形成領域と第2導電型半導体層35Xの形成領域とは互いに噛み合う。このような構造により、受光面側からの入射光により半導体基板11内で誘起された光キャリアを、効率的にそれぞれの半導体層で回収できる。
第1導電型半導体層25Xおよび第2導電型半導体層35X上には、回収された光キャリアを外部に取り出すための第1電極層27Xおよび第2電極層37Xが設けられている。第1電極層27Xは、いわゆる櫛型の形状であり、櫛歯に相当する複数のフィンガー部27fと、櫛歯の支持部に相当するバスバー部27bとを有する。バスバー部27bは、半導体基板11の一方の辺部に沿ってX方向に延在し、フィンガー部27fは、バスバー部27bから、X方向に交差するY方向に延在する。同様に、第2電極層37Xは、いわゆる櫛型の形状であり、櫛歯に相当する複数のフィンガー部37fと、櫛歯の支持部に相当するバスバー部37bとを有する。バスバー部37bは、半導体基板11の一方の辺部に対向する他方の辺部に沿ってX方向に延在し、フィンガー部37fは、バスバー部37bから、Y方向に延在する。フィンガー部27fとフィンガー部37fとは、X方向に交互に並んでいる(例えば特許文献1参照)。
特開2009-200267号公報
ところで、ウェアラブル機器または腕時計などの電子機器では、デザイン性が高い製品が求められ、様々な形状の製品が設計されることが予想される。そのため、このような電子機器に搭載される太陽電池においても、電子機器の形状に合った様々な形状の製品が求められると考えられる。例えば、ウェアラブル機器または腕時計等の電子機器において、太陽電池の下部に設けられた表示部の覗き窓、または腕時計の針の軸等のための貫通孔のような特定領域を有する太陽電池のニーズも高くなると考えられる。
しかしながら、図1に示す従来の裏面電極型の太陽電池1Xでは、例えば貫通孔のような特定領域が形成されると、第1電極層27Xのフィンガー部27fは分断されることがある。そのため、第1電極層27Xで回収されたキャリアを取り出すこと、すなわち太陽電池1Xの出力を取り出すことが困難となる。
本発明は、特定領域を有していても出力取り出しが容易な太陽電池、および、その太陽電池を備えた電子機器を提供することを目的とする。
本発明に係る太陽電池は、半導体基板と、半導体基板の両主面のうち一方主面の側に配置された第1導電型半導体層および第2導電型半導体層と、第1導電型半導体層に対応する第1電極層および第2導電型半導体層に対応する第2電極層とを備える裏面電極型の太陽電池であって、一方主面において、第1導電型半導体層および第2導電型半導体層を含まない複数の第1特定領域を有し、複数の第1特定領域をそれぞれ囲うように、一方主面を複数の領域に区分けした複数の区分け領域を有し、複数の区分け領域の各々において、第1電極層および第2電極層の各々は、帯状の複数の枝電極層と、複数の枝電極層の一端が接続された幹電極層とを有し、第1電極層または第2電極層の複数の枝電極層の一部は、第1特定領域の外縁の少なくとも一部を囲み、第1電極層および第2電極層の幹電極層は、区分け領域を囲む枠電極層を有する。
本発明に係る電子機器は、上記した太陽電池を備える。
本発明によれば、特定領域を有していても出力取り出しが容易な太陽電池、および、その太陽電池を備えた電子機器を提供することができる。
従来の太陽電池を裏面側からみた図である。 本実施形態に係る太陽電池を裏面側からみた図である。 図2の太陽電池におけるIII-III線断面図である。 本実施形態の第1変形例に係る太陽電池を裏面側からみた図である。 本実施形態の第2変形例に係る太陽電池を裏面側からみた図である。 本実施形態の第3変形例に係る太陽電池を裏面側からみた図である。 本実施形態の第4変形例に係る太陽電池を裏面側からみた図である。 本実施形態の第5変形例に係る太陽電池を裏面側からみた図である。
以下、添付の図面を参照して本発明の実施形態の一例について説明する。なお、各図面において同一または相当の部分に対しては同一の符号を附すこととする。また、便宜上、ハッチングおよび部材符号等を省略する場合もあるが、かかる場合、他の図面を参照するものとする。
図2は、本実施形態に係る太陽電池を裏面側からみた図であり、図3は、図2の太陽電池におけるIII-III線断面図である。
図2および図3に示すように、太陽電池1は、裏面電極型(裏面接合型)の太陽電池である。太陽電池1は、2つの主面を備える半導体基板11を備え、半導体基板11の主面において第1導電型領域7と第2導電型領域8とを有する。
太陽電池1は、半導体基板11の両主面のうちの1つである受光する側の主面である受光面側に順に積層されたパッシベーション層13と反射防止層15とを備える。また、太陽電池1は、半導体基板11の主面のうちの受光面の反対側の主面である裏面側の第1導電型領域7に順に積層されたパッシベーション層23と、第1導電型半導体層25と、第1電極層27とを備える。また、太陽電池1は、半導体基板11の裏面側の第2導電型領域8に順に積層されたパッシベーション層33と、第2導電型半導体層35と、第2電極層37とを備える。
<半導体基板>
半導体基板11としては、導電型単結晶シリコン基板、例えばn型単結晶シリコン基板またはp型単結晶シリコン基板が用いられる。これにより、高い光電変換効率が実現する。
半導体基板11は、n型単結晶シリコン基板であると好ましい。これにより、結晶シリコン基板内のキャリア寿命が長くなる。また、p型単結晶シリコン基板では、光照射によってp型ドーパントであるB(ホウ素)が影響して再結合中心となるLID(Light Induced Degradation)が起こる場合があるが、n型単結晶シリコン基板ではLIDがより抑制される。
半導体基板11は、両主面のうちの一方主面の側である裏面側に、テクスチャ構造と呼ばれるピラミッド型の微細な凹凸構造を有していてもよい。これにより、半導体基板11に吸収されず通過してしまった光の回収効率が高まる。
また、半導体基板11は、受光面側に、テクスチャ構造と呼ばれるピラミッド型の微細な凹凸構造を有していてもよい。これにより、受光面において入射光の反射が低減し、半導体基板11における光閉じ込め効果が向上する。
半導体基板11の厚さは、50μm以上200μm以下であると好ましく、60μm以上180μm以下であるとより好ましく、70μm以上180μm以下であると更に好ましい。このように、半導体基板11の厚さが薄いことにより、太陽電池1の開放電圧を向上させられ、また材料コストも低減する。
なお、半導体基板11として、導電型多結晶シリコン基板、例えばn型多結晶シリコン基板またはp型多結晶シリコン基板を用いてもよい。この場合、より安価に裏面電極型太陽電池が製造される。
<反射防止層>
反射防止層15は、半導体基板11の受光面側にパッシベーション層13を介して形成されている。パッシベーション層13は、真性シリコン系層で形成される。パッシベーション層13は、半導体基板11の表面欠陥を終端し、キャリアの再結合を抑制する。
反射防止層15としては、屈折率1.5以上2.3以下程度の透光性膜が好適に用いられる。反射防止層15の材料としては、SiO、SiN、またはSiON等が好ましい。反射防止層15の形成方法は特に限定されないが、精密な膜厚制御が可能なCVD(Chemical Vapor Deposition)法を用いると好ましい。CVD法による製膜によれば、材料ガスまたは製膜条件のコントロールで膜質が制御される。
本実施形態では、受光面側に電極が形成されていないため(裏面電極型)、太陽光の受光率が高く、光電変換効率が向上する。
<第1導電型半導体層および第2導電型半導体層>
第1導電型半導体層25は、半導体基板11の裏面側の第1導電型領域7にパッシベーション層23を介して形成され、第2導電型半導体層35は、半導体基板11の裏面側の第2導電型領域8にパッシベーション層33を介して形成される。第1導電型半導体層25は、後述する第1電極層27の形状(図2参照)に対応した形状となり、第2導電型半導体層35は、後述する第2電極層37の形状(図2参照)に対応した形状となる。
第1導電型半導体層25は、第1導電型シリコン系層、例えばp型シリコン系層で形成される。第2導電型半導体層35は、第1導電型と異なる第2導電型のシリコン系層、例えばn型シリコン系層で形成される。なお、第1導電型半導体層25がn型シリコン系層であり、第2導電型半導体層35がp型シリコン系層であってもよい。
p型シリコン系層およびn型シリコン系層は、非晶質シリコン層、または、非晶質シリコンと結晶質シリコンとを含む微結晶シリコン層で形成される。p型シリコン系層のドーパント不純物としては、B(ホウ素)が好適に用いられ、n型シリコン系層のドーパント不純物としては、P(リン)が好適に用いられる。
第1導電型半導体層25および第2導電型半導体層35の形成方法は特に限定されないが、CVD法を用いると好ましい。材料ガスとしては、例えばSiHガスが好適に用いられ、ドーパント添加ガスとしては、例えば、水素希釈されたBまたはPHが好適に用いられる。また、光の透過性を向上させるために、例えば、酸素または炭素といった不純物を微量添加してもよい。その場合、例えば、COまたはCHといったガスをCVD製膜の際に導入する。
第1導電型半導体層25および第2導電型半導体層35の形成方法の他の一例としては、熱拡散ドーピング法、レーザードーピング法等が挙げられる。
裏面電極型の太陽電池では、受光面側で受光し、生成したキャリアを裏面側で回収するため、第1導電型半導体層25と第2導電型半導体層35とは同一面内に形成される。第1導電型半導体層25と第2導電型半導体層35とを同一面内において所定形状に形成(パターニング)する方法としては特に限定されず、マスクを利用したCVD法を採用してもよいし、または、レジスト、エッチング液、若しくはエッチングペースト等を利用したエッチング法を採用してもよい。
第1導電型半導体層25と第2導電型半導体層35とは、接合されていないと好ましい。そのため、これらの層の間に絶縁層(不図示)が設けられてもよい。例えば、p型シリコン系薄膜とn型シリコン系薄膜との境界部分に絶縁層を設ける場合、酸化シリコン等の絶縁層をCVD法により製膜すれば、製膜工程を簡素化でき、プロセスコストの低減および歩留まりの向上を図れる。
<パッシベーション層>
パッシベーション層23,33は、真性シリコン系層で形成される。パッシベーション層23,33は、半導体基板11の表面欠陥を終端し、キャリアの再結合を抑制する。これにより、キャリアのライフタイムが向上するために、太陽電池の出力が向上する。
<第1電極層および第2電極層>
第1電極層27は、第1導電型半導体層25上に形成されており、第2電極層37は、第2導電型半導体層35上に形成されている。第1電極層27と第2電極層37は離間している(なお、電気的に直接には接続されていない)。
第1電極層27および第2電極層37は、透明導電性材料からなる透明導電層で形成されていてもよい。透明導電性材料としては、透明導電性金属酸化物、例えば、酸化インジウム、酸化錫、酸化亜鉛、酸化チタンおよびそれらの複合酸化物等が用いられる。これらの中でも、酸化インジウムを主成分とするインジウム系複合酸化物が好ましい。高い導電率と透明性との観点からは、インジウム酸化物が特に好ましい。更に、信頼性またはより高い導電率を確保するため、インジウム酸化物にドーパントを添加すると好ましい。ドーパントとしては、例えば、Sn、W、Zn、Ti、Ce、Zr、Mo、Al、Ga、Ge、As、Si、またはS等が挙げられる。
このような透明電極層の形成方法としては、スパッタリング法等の物理気相堆積法、または有機金属化合物と酸素または水との反応を利用した化学気相堆積法(例えばCVD法)等が用いられる。
なお、第1電極層27および第2電極層37は、透明電極層に限定されず、透明電極層上に積層された金属電極層を有していてもよい。すなわち、透明電極層と金属電極層とが積層した、積層型の第1電極層および第2電極層であってもよい。また、第1電極層および第2電極層のうち、一方が積層型の電極層であり、他方が単層型の透明電極層であってもよい。また、第1電極層27および第2電極層37は、金属電極層のみから形成されていても構わない。
金属電極層は、金属材料で形成される。金属材料としては、例えば、Cu、Ag、Alおよびこれらの合金が用いられる。
金属電極層の形成方法としては、例えばAgペーストを用いたスクリーン印刷等の印刷法、または例えばCuを用いた電解メッキ等のメッキ法等が用いられる。
第1電極層27の幅は第1導電型半導体層25の幅より小さく、第2電極層37の幅は第2導電型半導体層35の幅よりも小さいと好ましい。
第1導電型半導体層25および第2導電型半導体層35で回収された光キャリアを効率よく取り出すためには、第1電極層27および第2電極層37の幅は、第1導電型半導体層25および第2導電型半導体層35に対してできる限り大きいと好ましい。そのため、第1電極層27の幅は、第1導電型半導体層25の幅の0.5倍よりも大きいと好ましく、0.7倍よりも大きいと更に好ましい。同様に、第2電極層37の幅は、第2導電型半導体層35の幅の0.5倍よりも大きいと好ましく、0.7倍よりも大きいと更に好ましい。
なお、第1導電型半導体層25と第2導電型半導体層35との境界部分に絶縁層やその他の層が設けられて、第1電極層27と第2電極層37とが離間している場合には、第1電極層27および第2電極層37の幅は、それぞれ、第1導電型半導体層25の幅および第2導電型半導体層35の幅より大きくてもよい。
一方、半導体基板11における光キャリアを第1導電型半導体層25および第2導電型半導体層35で効率よく回収するためには、第1電極層27(後述する第1枝電極層27fおよび第1幹電極層27b)および第2電極層37(後述する第2枝電極層37fおよび第2幹電極層37b)の幅はある程度小さいと好ましい。
第1枝電極層27fと第2枝電極層37fおよびそれぞれの枝電極層に対応する第1導電型半導体層25と第2導電型半導体層35の幅は、ある程度小さければ特に限定されないが、それぞれ、50~3000μmの範囲であると好ましい。なお、導電型層および電極層の幅とは、特に断りがない限り、延在方向と直交する方向を表す。
一方で、電気輸送の観点から、電気抵抗ロスを抑制するためには、幹電極層はある程度の断面積を必要とし、幹電極層の幅および高さで断面積を確保する必要がある。これにより、第1幹電極層27bと第2幹電極層37bおよびそれぞれの幹電極層に対応する第1導電型半導体層25と第2導電型半導体層35の幅は、それぞれ、50~5000μmの範囲が好ましい。
第1電極層27および第2電極層37の高さを高くすれば、面方向に流れる電流に対する断面積が増大するため、直列抵抗が低減する。しかし、電極層の高さを高くすると、半導体層と電極層との界面の応力が大きくなり、電極剥がれが生じる場合がある。更に、裏面電極型太陽電池では、電極が片面にしか設けられていないため、電極層の高さが大きくなると、基板表裏の応力が不均衡となり、太陽電池の反り等の変形が生じ易く、太陽電池が破損する場合がある。また、電極界面の応力に起因して太陽電池が変形すると、モジュール化の際に、位置ズレまたは短絡等の不具合が生じる場合がある。これより、第1電極層27および第2電極層37の高さは、100μm以下であると好ましく、60μm以下であるとより好ましく、30μm以下であると更に好ましい。
なお、電極の高さは、基板の主面から電極の頂点までの距離である。半導体層形成のためのエッチング等により、部分的に基板の厚みが小さくなっている領域が存在する場合は、基板の主面に平行な基準面を定め、当該基準面から電極の頂点までの距離を電極の高さと定義すればよい。
<第1特定領域>
太陽電池1には、半導体基板11の主面において、複数の第1特定領域60が形成されている。図2に示す本実施形態の太陽電池1には、3つの第1特定領域60が形成されている。第1特定領域60は、第1電極層27および第2電極層37を含まない領域である。なお、第1特定領域60には、パッシベーション層23および第1導電型半導体層25、並びに、パッシベーション層33および第2導電型半導体層35が含まれていても構わない。例えば、第1特定領域60は、ウェアラブル機器または腕時計等の電子機器において、太陽電池の下部に設けられた表示部の覗き窓、または腕時計の針の軸等のための貫通孔である。
或いは、第1特定領域60は、半導体基板11上に設けられ、第1電極層27および第2電極層37よりも高抵抗な材料を有する領域であってもよい。
第1特定領域60は、例えば、半導体基板11の主面の平面視で円形形状である。なお、第1特定領域60の形状はこれに限定されず、帯形形状または多角形形状(例えば三角形形状または四角形形状)であってもよい。
第1特定領域60は、半導体基板11内において複数個形成されている。複数の第1特定領域60が形成される場合、複数の第1特定領域60の面積は、同一であってもよいし、異なっていてもよい。
第1特定領域60の外縁は、後述する第2電極層37(または、第1電極層27)における第2枝電極層37f(または、第1枝電極層27f)で囲まれる。
<区分け領域>
太陽電池1は、半導体基板11の主面において、3つの第1特定領域60をそれぞれ囲うように、3つの領域に区分けした3つの区分け領域50を有する。
区分け領域50内の第1特定領域60を単数個とすることで、後述する第1特定領域60による第1枝電極層27fおよび第2枝電極層37fの分断が抑制される。
<第1電極層および第2電極層の詳細>
第1電極層27および第2電極層37は、半導体基板11の主面において、第1特定領域60を除く全ての領域に分布して形成されると好ましい。これにより、有効発電面積が拡大し、光電変換効率が向上する。
各区分け領域50において、第1電極層27は、複数の第1枝電極層27fと第1幹電極層27bとを含む。また、各区分け領域50において、第2電極層37は、複数の第2枝電極層37fと第2幹電極層37bとを含む。
<<第1枝電極層および第2枝電極層>>
第1枝電極層27fおよび第2枝電極層37fは、所謂フィンガー電極であり、帯のような形状(帯状)を有する。第1枝電極層27fおよび第2枝電極層37fの形状は、直線状であってもよいし、曲線状であってもよい。
第1枝電極層27fおよび第2枝電極層37fの電極パターンは特に限定されないが、例えば、各区分け領域50において、第1特定領域60、第1幹電極層27bおよび第2幹電極層37bの形成領域を除いた領域において、第1特定領域60と同心円状のパターンであると好ましい。換言すれば、第1枝電極層27fおよび第2枝電極層37fは、中心が第1特定領域60の中心と重なり、第1特定領域60の相似形と重なるように形成されると好ましい。これにより、貫通孔または高抵抗領域などである第1特定領域60に起因する枝電極層の断絶が防がれ、枝電極層が幹電極層に接続されずに電気的に孤立することが防がれる。その結果、複数の枝電極層で回収されたキャリアが、幹電極層を介して回収される、すなわち太陽電池1の出力が向上する。
また、このように第1特定領域60の相似形と重なるように第1枝電極層27fおよび第2枝電極層37fが形成される場合、第1特定領域60に例えば貫通孔が形成されていると、枝電極層の形成により半導体基板11に反りが発生した際においても、第1特定領域60である貫通孔に対して対称に枝電極層を形成してもよい。このようになっていると、貫通孔付近の半導体基板11にかかる応力が均一化される。これにより、貫通孔を起点とした半導体基板11の割れが抑制され、製造における歩留り向上による製造コスト低減が期待される。
第1枝電極層27fおよび第2枝電極層37fは、局所的な範囲を考えると、延在方向に垂直な方向(例えば、各点における接線に垂直な方向)において交互に配置されることで局所的に平行に並んでいると好ましい。
第1枝電極層27fおよび第2枝電極層37fのいずれかの一部は、第1特定領域60の外縁を囲む。第1特定領域60の外縁を囲む枝電極層は第1枝電極層27fであってもよいし、第2枝電極層37fであってもよい。本実施形態の太陽電池1では、第2枝電極層37fの一部が、第1特定領域60の外縁を囲んでいる。
第1特定領域60の外縁を囲む枝電極の形状は、環状(閉環状)であってもよいし、開環状であってもよい。この環状または開環状の枝電極の形状は、曲線状であってもよいし、直線状であってもよい。
各区分け領域50において、第1枝電極層27fの一端は、第1幹電極層27bに接続されており、第1枝電極層27fの他端は、第2幹電極層37bと離間している。また、第2枝電極層37fの一端は、第2幹電極層37bに接続されており、第2枝電極層37fの他端は、第1幹電極層27bと離間している。
<<第1幹電極層および第2幹電極層>>
第1幹電極層27bおよび第2幹電極層37bは、所謂バスバー電極であり、帯のような形状(帯状)を有する。第1幹電極層27bおよび第2幹電極層37bの形状は、直線状であってもよいし、曲線状であってもよい。
各区分け領域50において、第1幹電極層27bは、第1枠用幹電極層27bfと第1帯状幹電極層27bbとを含む。また、各区分け領域50において、第2幹電極層37bは、第2枠用幹電極層37bfと第2帯状幹電極層37bbとを含む。
<<<第1枠用幹電極層および第2枠用幹電極層、並びに枠電極層>>>
第1枠用幹電極層27bfと第2枠用幹電極層37bfとは枠電極層40を構成する。枠電極層40は、各区分け領域50を囲むように、換言すれば区分け領域50の外縁に重畳するように、形成されている。枠電極層40の形状は、第1枠用幹電極層27bfと第2枠用幹電極層37bfとの間が離間した開環状であってもよい。なお、枠電極層40の形状は、後述する変形例のように第1枠用幹電極層27bfまたは第2枠用幹電極層37bfのみで形成された環状(閉環状)であってもよいこの環状または開環状の枠電極層40の形状は、曲線状であってもよいし、直線状であってもよい。
枠電極層40は、第1電極層27の第1枠用幹電極層27bfと第2電極層37の第2枠用幹電極層37bfとの両方を有していることが好ましい。例えば、図2では、枠電極層40は、半導体基板11の周縁に形成された第2枠用幹電極層37bfと、隣り合う区分け領域との境界に形成された第1枠用幹電極層27bfとを有する。これにより、第1枝電極層27fおよび第2枝電極層37fが幹電極に電気的に接続されず孤立し難くなり、区分け領域50の全域における太陽電池1の出力が回収される。すなわち太陽電池1の出力が向上する。
また、隣り合う区分け領域の境界において枠電極層40の一部が形成されることにより、それぞれの区分け領域において異なる枝電極層のパターンが配置されていても、境界においてそれぞれの枝電極層のパターンをつなぐ必要が無い。したがって、隣り合う区分け領域の境界上に枠電極層40の一部が配置されることにより、任意のパターンの枝電極層が枠電極層40に接続される。そのため、任意性の高い枝電極層によって収集したキャリアが、境界上の枠電極層40により収集され、太陽電池1の出力が効率よく回収される。
ここで、幹電極層よりも幅が細く電気抵抗の高い枝電極層の長さを長くすると、抵抗ロスが増大する。この点に関し、本実施形態では、隣り合う区分け領域50の間に幹電極層を配置してこの幹電極層に枝電極層を接続することにより、幹電極層が無い場合に比べ枝電極層の長さを短くすることができ、電気抵抗ロスが低減される。すなわち太陽電池1の出力が向上する。
また、半導体基板11の周縁においても枠電極層40が形成されることにより、ある程度任意性の高い半導体基板11の形状においても、区分け領域50内の枝電極層で収集されたキャリアを、半導体基板11の周縁の枠電極層で回収することができ、太陽電池1の出力が効率よく回収される。すなわち太陽電池1の出力が向上する。
以上により、第1特定領域60または枝電極層の形状の任意性が高まり、ウェアラブル用途(腕時計またはスマートウォッチ、センサー)の電子機器に搭載する上で、太陽電池の形状デザインの任意性を高まり、かつ、太陽電池1の出力が効率よく向上する。
<<<第1帯状幹電極および第2帯状幹電極>>>
第1帯状幹電極層27bbは、枠電極層40の第1枠用幹電極層27bfから、第1特定領域60に向けて延びる帯状である。また、第2帯状幹電極層37bbは、枠電極層40の第2枠用幹電極層37bfから、第1特定領域60に向けて延びる帯状である。第1帯状幹電極層27bbおよび第2帯状幹電極層37bbは、直線状であってもよいし、曲線状であってもよい。
枠電極層40の第1枠用幹電極層27bfおよび第1帯状幹電極層27bbには、複数の第1枝電極層27fが接続され、枠電極層40の第2枠用幹電極層37bfおよび第2帯状幹電極層37bbには、複数の第2枝電極層37fが接続される。これにより、貫通孔または高抵抗領域などである第1特定領域60に起因する枝電極層の断絶が防がれ、第1枝電極層27fおよび第2枝電極層37fが第1幹電極層27bおよび第2幹電極層37bに接続されずに電気的に孤立することが防がれる。その結果、複数の第1枝電極層27fおよび第2枝電極層37fで回収されたキャリアが、第1幹電極層27b(枠電極層40、第1帯状幹電極層27bb)を介して回収される、すなわち太陽電池1の出力が向上する。
本実施形態の裏面電極型太陽電池では、特にウェアラブル用途(腕時計またはスマートウォッチ、センサー)などの低照度環境下で主に使用される電子機器に使用されることが好ましい。この場合、通常照射される光が弱く、太陽電池パネルほど電気抵抗ロスが大きくない。そのため、第1幹電極層27bおよび第2幹電極層37bの一部に、陽極および陰極の取出電極(不図示)をそれぞれ形成することにより、回収されたキャリアが容易に取り出せる。取出電極の形成方法としては、例えばAgペーストを用いたスクリーン印刷等の印刷法、または例えばCuを用いた電解メッキ等のメッキ法等が用いられる。或いは、取出電極はハンダなどによって形成されてもよい。
(第1変形例)
図4は、本実施形態の第1変形例に係る太陽電池を裏面側からみた図である。図4に示す太陽電池1は、図2に示す太陽電池1において、第2特定領域61を更に有している点で本実施形態と異なる。
第2特定領域61は、第1電極層27および第2電極層37を含まない領域である。なお、第2特定領域61には、パッシベーション層23および第1導電型半導体層25、並びに、パッシベーション層33および第2導電型半導体層35が含まれていても構わない。例えば、第2特定領域61は、ウェアラブル機器または腕時計等の電子機器において、太陽電池の下部に設けられた表示部の覗き窓、または腕時計の針の軸等のための貫通孔である。
或いは、第2特定領域61は、半導体基板11上に設けられ、第1電極層27および第2電極層37よりも高抵抗な材料を有する領域であってもよい。
第2特定領域61は、例えば、半導体基板11の主面の平面視で円形形状である。なお、第2特定領域61の形状はこれに限定されず、帯形形状または多角形形状(例えば三角形形状や四角形形状)であってもよい。
第2特定領域61は、半導体基板11内において複数個形成されてもよいし、単数個形成されてもよい。複数の第2特定領域61および複数の第1特定領域60の面積は、同一であってもよいし、異なっていてもよい。
第2特定領域61の外縁は、後述する第1電極層27(または、第2電極層37)における第1囲み状幹電極層27be(または、第2囲み状幹電極層37be)で囲まれる。
また、第2特定領域61は、半導体基板11の中心のような二つ以上の区分け領域50の境界に位置する場合や、区分け領域50内においても、大きさが小さい場合等において、形成されることが好ましい。しかし、設計に応じて、貫通孔等である特定領域を第1特定領域60としてもよいし、第2特定領域61としてもよい。
第1幹電極層27bは、第1囲み状幹電極層27beを更に備え、第1囲み状幹電極層27beは、第2特定領域61を囲むように形成される。第1囲み状幹電極層27beの形状は、環状(閉環状)であってもよいし、開環状であってもよい。第1囲み状幹電極層27beの形状は、曲線状であってもよいし、直線状であってもよく、第1囲み状幹電極層27beの形状は、円形形状であってもよいし、多角形形状であってもよい。
なお、第1幹電極層27bにおける第1帯状幹電極層27bbは、第1囲み状幹電極層27beから、第1特定領域60に向けて延びている。
(第2変形例)
図5は、本実施形態の第2変形例に係る太陽電池を裏面側からみた図である。図5に示す太陽電池1は、図2に示す太陽電池1において、上述した第2特定領域61を有している点、隣り合う区分け領域50の境界において枠電極層40が隣接している点、および、区分け領域50内における半導体基板11の周縁において、第1枠用幹電極層27bfと第2枠用幹電極層37bfとを有する点で異なる。なお、第1帯状幹電極層27bbと第2帯状幹電極層37bbとも隣接している。
図2の本実施形態では、隣り合う区分け領域50の境界における第1枠用幹電極層27bfがこれらの区分け領域50で共有されていた。これに対して、第2変形例では、区分け領域50ごとに第1枠用幹電極層27bfまたは第2枠用幹電極層37bfが形成されるため、例えば隣り合う他の区分け領域に依存せずに、区分け領域50の電極パターンが設計される。
(第3変形例)
図6は、本実施形態の第3変形例に係る太陽電池を裏面側からみた図である。図6に示す太陽電池1は、図2に示す太陽電池1において、上述した第2特定領域61を有している点、および、第1特定領域60および第2特定領域61が例えば一直線状に一列に並んでいる点で本実施形態と異なる。第2特定領域61は、複数の枝電極層が接続された幹電極層(枠電極層)で囲われており、第2枝電極層37fで囲われた特定領域60とは異なる。
(第4変形例)
図7は、本実施形態の第4変形例に係る太陽電池を裏面側からみた図である。図7に示す太陽電池1は、枠電極層40が第2枠用幹電極層37bf(または第1枠用幹電極層27bf)のみで形成され、枠電極層40の形状が環状(閉環状)である点で本実施形態と異なる。
この場合、第1幹電極層27bは、第1帯状幹電極層27bbのみを有していてもよい。第4変形例では、第1幹電極層27bは、2つの第1帯状幹電極層27bbを有する。一方の第1帯状幹電極層27bbは、各区分け領域50内、すなわち枠電極層40(第2枠用幹電極層37bf)で囲まれる領域内において、第1特定領域60と交わらないように、かつ、第1枝電極層27fと交差するように延びる帯状である。また、他方の第1帯状幹電極層27bbは、一方の第1帯状幹電極層27bbから、第1特定領域60に向けて延びる帯状である。
(第5変形例)
図8は、本実施形態の第5変形例に係る太陽電池を裏面側からみた図である。図8に示す太陽電池1は、図2に示す太陽電池1において、上述した第2特定領域61を有している点、第1特定領域60と第2特定領域61とが例えば一直線状に一列に並んでいる点、および、複数の第1特定領域の形状がそれぞれ異なっている点で本実施形態と異なる。
図8の太陽電池1は、円形状の第1特定領域60と、四角形形状の第1特定領域60とを有している。このような場合、各区分け領域50内の枝電極層の形状はその境界に対して対照的ではない。しかし、この太陽電池1では、各区分け領域の境界上に第1枠用幹電極層27bfを有しているため、枝電極層で収集されたキャリアを効率よく回収することができ、太陽電池1の出力が効率よく回収される。
(電子機器)
本実施形態の太陽電池1は、実用化に際して、モジュール化されることが好ましい。太陽電池のモジュール化は、適宜の方法により行われる。例えば、陽極と陰極との両方の幹電極層27b,37b、または、それぞれに設けた取出電極(不図示)に配線またはコンタクトピンなどが接続されることで、電気取出しが行える。また、裏面電極型太陽電池は、封止剤およびガラス板により封止されることによりモジュール化される。このようにしてモジュール化された太陽電池は、ウェアラブル用途(腕時計またはスマートウォッチ、センサー)の電子機器に搭載されることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記した本実施形態に限定されることなく種々の変形が可能である。例えば、上述した実施形態では、ヘテロ接合型の太陽電池を例示したが、本発明の特徴は、ヘテロ接合型の太陽電池に限らず、ホモ接合型の太陽電池等の種々の太陽電池に適用可能である。
また、上述した実施形態では、半導体基板11の裏面側の第1導電型領域7に順に積層されたパッシベーション層23、第1導電型半導体層25および第1電極層27と、半導体基板11の裏面側の第1導電型領域7を除く第2導電型領域8に順に積層されたパッシベーション層33、第2導電型半導体層35および第2電極層37とを備える裏面電極型の太陽電池1を例示した。しかし、本発明は、このような太陽電池1に限らず、第1導電型半導体層の少なくとも一部と第2導電型半導体層の少なくとも一部とが重なっている裏面電極型の太陽電池であっても構わない。この場合、第1導電型半導体層に対応する第1電極層が上述した第1枝極層および第1幹電極層(枠電極層および/または第1帯状幹電極層)で形成され、第2導電型半導体層に対応する第2電極層が上述した第2枝極層および第2幹電極層(枠電極層および/または第2帯状幹電極層)で形成されればよい。
1,1X 太陽電池
7 第1導電型領域
8 第2導電型領域
11 半導体基板
13,23,33 パッシベーション層
15 反射防止層
25,25X 第1導電型半導体層
27,27X 第1電極層
27b 第1幹電極層(バスバー電極、バスバー部)
27bb 第1帯状幹電極層
27be 第1囲み状幹電極層
27bf 第1枠用幹電極層
27f 第1枝電極層(フィンガー電極、フィンガー部)
35,35X 第2導電型半導体層
37,37X 第2電極層
37b 第2幹電極層(バスバー電極、バスバー部)
37bb 第2帯状幹電極層
37be 第2囲み状幹電極層
37bf 第2枠用幹電極層
37f 第2枝電極層(フィンガー電極、フィンガー部)
40 枠電極層
50 区分け領域
60 貫通孔(第1特定領域)
61 貫通孔(第2特定領域)

Claims (13)

  1. 半導体基板と、前記半導体基板の両主面のうち一方主面の側に配置された第1導電型半導体層および第2導電型半導体層と、前記第1導電型半導体層に対応する第1電極層および前記第2導電型半導体層に対応する第2電極層とを備える裏面電極型の太陽電池であって、
    前記一方主面において、前記第1電極層および前記第2電極層を含まない複数の第1特定領域を有し、
    前記複数の第1特定領域をそれぞれ囲うように、前記一方主面を複数の領域に区分けした複数の区分け領域を有し、
    前記複数の区分け領域の各々において、
    前記第1電極層および前記第2電極層の各々は、帯状の複数の枝電極層と、前記複数の枝電極層の一端が接続された幹電極層とを有し、
    前記第1電極層または前記第2電極層の複数の枝電極層の一部は、前記第1特定領域の外縁の少なくとも一部を囲み、
    前記第1電極層および前記第2電極層の幹電極層は、前記区分け領域を囲む枠電極層を有する、
    太陽電池。
  2. 前記枠電極層の形状は、環状または開環状である、請求項1に記載の太陽電池。
  3. 前記枠電極層の形状は、曲線状または直線状である、請求項2に記載の太陽電池。
  4. 前記第1電極層の幹電極層および前記第2電極層の幹電極層の少なくとも一方は、前記枠電極層から延びる帯状幹電極層を含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の太陽電池。
  5. 前記第1電極層の帯状幹電極層と前記第2電極層の帯状幹電極層とは隣接する、請求項4に記載の太陽電池。
  6. 前記複数の第1特定領域は、前記枠電極層の内側に1つずつ含まれる、請求項4または5に記載の太陽電池。
  7. 前記第1電極層または前記第2電極層の幹電極層は、前記枠電極層の内側に配置された前記帯状幹電極層を有する、請求項4~6のいずれか1項に記載の太陽電池。
  8. 前記第1電極層の帯状幹電極層は、前記第1特定領域の外縁を囲む前記第1電極層の枝電極層と連結される、または
    前記第2電極層の帯状幹電極層は、前記第1特定領域の外縁を囲む前記第2電極層の枝電極層と連結される、
    請求項7に記載の太陽電池。
  9. 前記一方主面において、前記第1電極層および前記第2電極層を含まない第2特定領域を有し、
    前記第1電極層の幹電極層は、前記第2特定領域の外縁を囲む囲み状幹電極層と、前記囲み状幹電極層から延びる帯状幹電極層とを有する、
    請求項1~8のいずれか1項に記載の太陽電池。
  10. 前記第1特定領域は、貫通孔、または、前記第1電極層および前記第2電極層よりも高抵抗な材料を有する、請求項1~9のいずれか1項に記載の太陽電池。
  11. 前記第2特定領域は、貫通孔、または、前記第1電極層および前記第2電極層よりも高抵抗な材料を有する、請求項9に記載の太陽電池。
  12. 前記枝電極層は、前記区分け領域内において、前記幹電極層および前記第1特定領域を除いた領域において、中心が前記第1特定領域の中心と重なり、前記第1特定領域の相似形と重なるように形成される、請求項1~11のいずれか1項に記載の太陽電池。
  13. 請求項1~12のいずれか1項に記載の太陽電池を備える、電子機器。
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