JP7270208B2 - エンジンブロック、樹脂ブロック及びエンジンブロックの製造方法 - Google Patents

エンジンブロック、樹脂ブロック及びエンジンブロックの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7270208B2
JP7270208B2 JP2019005737A JP2019005737A JP7270208B2 JP 7270208 B2 JP7270208 B2 JP 7270208B2 JP 2019005737 A JP2019005737 A JP 2019005737A JP 2019005737 A JP2019005737 A JP 2019005737A JP 7270208 B2 JP7270208 B2 JP 7270208B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
block
engine block
resin
cylinder liner
outer peripheral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019005737A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020112149A (ja
Inventor
周 岡坂
俊夫 藤村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Nagoya Denki Educational Foundation
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Nagoya Denki Educational Foundation
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Bakelite Co Ltd, Nagoya Denki Educational Foundation filed Critical Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority to JP2019005737A priority Critical patent/JP7270208B2/ja
Priority to US17/423,969 priority patent/US20220082061A1/en
Priority to EP20741128.1A priority patent/EP3913208A4/en
Priority to PCT/JP2020/000245 priority patent/WO2020149183A1/ja
Publication of JP2020112149A publication Critical patent/JP2020112149A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7270208B2 publication Critical patent/JP7270208B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

本発明は、エンジンブロック、樹脂ブロック及びエンジンブロックの製造方法に関する。
自動車の内燃機関は、エンジンブロックを有している。エンジンブロックは、シリンダライナを備えている。
非特許文献1には、エンジンの一例について記載されている。エンジンは、シリンダライナ及びこのシリンダライナを囲む樹脂を備えている。シリンダライナは、鉄からなっている。非特許文献1には、エンジンの冷却損失は、樹脂がシリンダライナを囲む場合において、アルミニウムがシリンダライナを囲む場合よりも低減することが記載されている。
特許文献1及び2には、エンジンブロックの一例について記載されている。エンジンブロックは、シリンダライナ及びこのシリンダライナを囲むブロックを備えている。シリンダライナは、金属からなっている。ブロックは、樹脂からなっている。シリンダライナには、ウォータジャケットが形成されている。
米国特許出願公開第2015/0159581号明細書 米国特許出願公開第2015/0159582号明細書
水野 貴大、辻 龍希、藤村 俊夫「1次元シミュレーションを用いたSIエンジンの燃費性能改善予測」日本機械学会東海支部第65期総会・講演会講演論文集(2016年3月17-18日)No.163-1
非特許文献1に記載されているように、冷却損失の低減のため、シリンダライナを樹脂で囲むことがある。しかしながら、シリンダライナを樹脂で囲む場合、シリンダライナから発生する熱によって樹脂が損傷し得ることを本発明者は見出した。
本発明の目的の一例は、シリンダライナから発生する熱による樹脂の損傷を低減することにある。本発明の他の目的は、本明細書の記載から明らかになるであろう。
本発明の一態様は、
金属外周面を有するシリンダライナと、
樹脂ブロックと、
を備え、
前記樹脂ブロックは、前記シリンダライナの前記金属外周面を覆う第1部分と、前記第1部分より外側に位置し、ウォータジャケットを画定する空隙と、を含む、エンジンブロックである。
本発明の他の一態様は、
エンジンブロックのシリンダライナの金属外周面を覆うための第1部分と、
前記第1部分より外側に位置し、ウォータジャケットを画定する空隙と、
を含む樹脂ブロックである。
本発明のさらに他の一態様は、
シリンダライナの金属外周面を樹脂ブロックの第1部分で覆う工程を含み、
前記樹脂ブロックは、前記第1部分より外側に位置し、ウォータジャケットを画定する空隙を含む、エンジンブロックの製造方法である。
本発明の一態様によれば、シリンダライナから発生する熱による樹脂の損傷を低減することができる。
実施形態に係るエンジンブロック及びシリンダヘッドの分解図である。 図1に示したエンジンブロックの製造方法の一例を説明するための図である。 図1に示したエンジンブロックの製造方法の一例を説明するための図である。 図1に示したエンジンブロックの製造方法の一例を説明するための図である。 図1に示したエンジンブロックの製造方法の一例を説明するための図である。 シリンダライナの詳細の一例を説明するための断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
図1は、実施形態に係るエンジンブロック10及びシリンダヘッド20の分解図である。
図1を用いて、エンジンブロック10の概要を説明する。エンジンブロック10は、シリンダライナ120及び樹脂ブロック200を備えている。シリンダライナ120は、金属外周面122を有している。樹脂ブロック200は、第1部分210及び空隙230を含んでいる。第1部分210は、シリンダライナ120の金属外周面122を覆っている。空隙230は、第1部分210より外側に位置しており、ウォータジャケット232を画定している。
上述した構成によれば、シリンダライナ120から発生する熱による樹脂ブロック200の損傷を低減することができる。具体的には、上述した構成においては、樹脂ブロック200の第1部分210は、ウォータジャケット232によって囲まれている。したがって、ウォータジャケット232に流れる冷媒(例えば、水)によって樹脂ブロック200の第1部分210の熱損傷を低減することができる。
図1を用いて、エンジンブロック10の詳細を説明する。
エンジンブロック10は、ブロック部材110、シリンダライナ120、突起130及び樹脂ブロック200を備えている。
ブロック部材110は、金属(例えば、鋳鉄、アルミニウム合金又はマグネシウム合金)からなっている。図1に示す例において、ブロック部材110は、樹脂ブロック200を支持するためのベースとして機能している。
シリンダライナ120は、ブロック部材110に取り付けられている。シリンダライナ120は、ブロック部材110と一体となっていてもよいし、又はブロック部材110に取り付け可能かつ取り外し可能であってもよい。
シリンダライナ120は、金属(例えば、鉄又はアルミニウム)からなっている。シリンダライナ120は、金属からなる外周面(すなわち、金属外周面122)を有している。
突起130は、ブロック部材110からシリンダヘッド20(すなわち、エンジンブロック10の上方)に向けて突出している。突起130は、開口132を有している。開口132には、固定具22を挿入可能である。固定具22は、シリンダヘッド20をエンジンブロック10に固定するためのものである。固定具22は、例えば、ボルトにすることができる。
樹脂ブロック200は、第1部分210、第2部分220及び空隙230を含んでいる。第2部分220は、空隙230の外側に位置している。空隙230は、第1部分210及び第2部分220の間にある。第1部分210及び第2部分220は、互いに一体となっている。
樹脂ブロック200の第1部分210は、接着剤(例えば、図4を用いて後述する接着剤300)を介してシリンダライナ120の金属外周面122に取り付けられていてもよい。接着剤は、樹脂ブロック200の第1部分210及びシリンダライナ120の金属外周面122の間に位置し、樹脂ブロック200の第1部分210及びシリンダライナ120の金属外周面122を互いに接着する。接着剤は、応力緩和層として機能してもよい。
樹脂ブロック200の第1部分210は、接着剤(例えば、図4を用いて後述する接着剤300)を介さないでシリンダライナ120の金属外周面122と一体的に接合されていてもよい。この場合、樹脂ブロック200の第1部分210及びシリンダライナ120の金属外周面122の間の界面では、樹脂(樹脂ブロック200)及び金属(シリンダライナ120)の直接接合が形成される。
樹脂ブロック200は、上面202を有している。上面202は、空隙230を形成する溝を有しており、ブロック部材110から露出している。このような構造においては、シリンダライナ120の上端及びその近傍における樹脂ブロック200の熱損傷を特に低減することができる。したがって、上述した構造は、シリンダライナ120の温度がシリンダライナ120の上端及びその近傍において特に上昇する場合において特に有意義である。さらに、上述した構造においては、空隙230は、樹脂ブロック200をシリンダライナ120に取り付ける前だけでなく、樹脂ブロック200をシリンダライナ120に取り付けた後であっても、形成可能である。したがって、空隙230を形成するためのプロセスの自由度を高くすることができる。
空隙230は、樹脂ブロック200の上面202から露出されていなくてもよく、樹脂ブロック200の内部に存在していてもよい。この場合においても、ウォータジャケット232に流れる冷媒によって樹脂ブロック200の第1部分210の熱損傷を低減することができる。
第2部分220は、開口222を有している。樹脂ブロック200は、突起130が第2部分220の開口222を貫通するように、位置している。突起130は、樹脂ブロック200をブロック部材110に取り付けるためのガイドとして機能することができる。
樹脂ブロック200の第1部分210及び第2部分220は、熱硬化樹脂の硬化物を含んでいる。言い換えると、樹脂ブロック200は、熱硬化性樹脂からなっている。樹脂ブロック200は、無機フィラー(例えば、ガラス繊維)をさらに含んでいてもよい。樹脂ブロック200は、樹脂ブロック200の全重量に対して、例えば50重量%以上の無機フィラーを含んでいてもよい。
樹脂ブロック200を形成する熱硬化性樹脂は、例えば、フェノール樹脂にすることができる。
樹脂ブロック200を形成する熱硬化性樹脂の熱伝導率は、低くすることができ、例えば、1.00W/m・K以下にすることができる。当該熱伝導率が低いことで、エンジンブロック10の冷却損失を低減することができる。
樹脂ブロック200を形成する熱硬化性樹脂の密度は、小さくすることができ、例えば、2.2g/cm以下にすることができる。当該密度が小さいことで、エンジンブロック10を軽量化することができる。
樹脂ブロック200を形成する熱硬化性樹脂のガラス転移点は、高くすることができ、例えば、160℃以上、好ましくは200℃以上にすることができる。当該ガラス転移点が高いことで、エンジンブロック10を高温下で使用することができる。
樹脂ブロック200を形成する熱硬化性樹脂の線膨張係数は、シリンダライナ120の金属外周面122を形成する金属の線膨張係数と等しくし、又は近似させることができる。例えば、樹脂ブロック200を形成する熱硬化性樹脂の機械方向(MD)線膨張係数は、シリンダライナ120を形成する金属のMD線膨張係数の75%以上125%以下にしてもよく、樹脂ブロック200を形成する熱硬化性樹脂の横断方向(TD)線膨張係数は、シリンダライナ120を形成する金属のTD線膨張係数の75%以上125%以下にしてもよい。樹脂ブロック200を形成する熱硬化性樹脂の線膨張係数及びシリンダライナ120を形成する金属の線膨張係数が等しくし、又は近似させることで、シリンダライナ120及び樹脂ブロック200の双方が加熱された際におけるシリンダライナ120から樹脂ブロック200への応力を緩和することができる。
樹脂ブロック200を形成する熱硬化性樹脂のMD線膨張係数及びシリンダライナ120を形成する金属のMD線膨張係数のそれぞれは、例えば、10ppm以上40ppm以下にすることができる。
樹脂ブロック200を形成する熱硬化性樹脂のTD線膨張係数及びシリンダライナ120を形成する金属のTD線膨張係数のそれぞれは、例えば、10ppm以上40ppm以下にすることができる。
図2から図5は、図1に示したエンジンブロック10の製造方法の一例を説明するための図である。
図2、図3及び図5を用いて、エンジンブロック10の製造方法の一例の概要を説明する。まず、図2に示すように、ベースブロック100を形成する。ベースブロック100は、シリンダライナ120及び金属ブロック140を有している。シリンダライナ120は、金属外周面122を有している。金属ブロック140は、シリンダライナ120を囲んでいる。次いで、図3に示すように、ベースブロック100から金属ブロック140を除去する。次いで、図5に示すように、シリンダライナ120を樹脂ブロック200で囲む。
上述したプロセスによれば、シリンダライナ120を樹脂ブロック200で囲むための製造プロセスを低コストで実現することができる。具体的には、上述したプロセスにおいては、金属ブロック140を含むベースブロック100は、既存のエンジンブロックを形成するための既存の設備(例えば、既存のエンジンブロックを形成するための鋳造に用いられる金型)を用いて形成することができる。つまり、金属ブロック140が取り除かれたベースブロック100を形成するための新規の設備を設ける必要がない。したがって、シリンダライナ120を樹脂ブロック200で囲むための製造プロセスを低コストで実現することができる。
図2から図5を用いて、エンジンブロック10の製造方法の一例の詳細を説明する。
まず、図2に示すように、ベースブロック100を形成する。ベースブロック100は、ブロック部材110、シリンダライナ120及び金属ブロック140を有している。ブロック部材110、シリンダライナ120及び金属ブロック140のそれぞれは、金属からなっている。特に、金属ブロック140は、例えば、鋳鉄、アルミニウム合金又はマグネシウム合金からなっている。
ベースブロック100は、シリンダライナ120及び金属ブロック140の間の空隙150を有している。空隙150は、ウォータジャケット152を画定している。ベースブロック100は、既存のエンジンブロック(すなわち、ウォータジャケット152を有するエンジンブロック)を形成するための既存の設備を用いて形成することができる。一例において、ベースブロック100は、鋳造、より具体的には、ダイカストによって形成することができる。この例において、ダイカストに用いられる金型は、既存のエンジンブロックを形成するための金型を用いることができる。
ベースブロック100は、開口132をさらに有している。図1を用いて説明したように、開口132には、固定具22(図1)を挿入可能である。ベースブロック100は、図3に示す突起130を形成する部分を含んでいる。この部分は、図3に示す工程(金属ブロック140を除去する工程)において、突起130を形成する。
次いで、図3に示すように、ベースブロック100から金属ブロック140を除去する。図3に示す例では、金属ブロック140は、突起130が形成され、かつ開口132が残るように、除去されている。
次いで、図4に示すように、シリンダライナ120の金属外周面122上に接着剤300を形成する。図4に示すように、接着剤300は、突起130の外周面上にも形成してもよい。
次いで、図5に示すように、シリンダライナ120を樹脂ブロック200で囲む。樹脂ブロック200は、突起130が樹脂ブロック200の開口222を貫通するように取り付けられる。樹脂ブロック200の第1部分210及びシリンダライナ120の金属外周面122は、接着剤300(図4)を介して互いに接着され、樹脂ブロック200の開口222の内面及び突起130の外周面は、接着剤300(図4)を介して互いに接着される。
接着剤300(図4)は形成しなくてもよい。接着剤300を形成しない場合、樹脂ブロック200の第1部分210は、接着剤(例えば、接着剤300(図4))を介さないでシリンダライナ120の金属外周面122と一体的に接合されていてもよい。
図5に示す例において、樹脂ブロック200は、第1部分210、第2部分220及び空隙230を含んでいる。空隙230は、ウォータジャケット232を画定している。空隙230は、シリンダライナ120を樹脂ブロック200で囲む前に形成されてもよいし、又はシリンダライナ120を樹脂ブロック200で囲んだ後に形成されてもよい。
エンジンブロック10の製造方法は、図2から図5に示した例に限定されない。エンジンブロック10は、以下の例のようにして製造されてもよい。
第1に、図2に示したベースブロック100を形成することなく、図3に示したブロック(ブロック部材110、シリンダライナ120及び突起130)を形成してもよい。図3に示したブロックは、鋳造、より具体的には、ダイカストによって形成することができる。この例において、ダイカストに用いられる金型は、図3に示すブロックに沿った形状を有している。
第2に、エンジンブロック10をインサート成形によって製造してもよい。この例においては、図3に示したブロック(ブロック部材110、シリンダライナ120及び突起130)を金型内に配置して、樹脂ブロック200を形成する樹脂を金型内に供給する。この例によれば、図4に示した接着剤300を設けることなく、樹脂ブロック200をシリンダライナ120に直接的に接合させることができる。
図6は、シリンダライナ120の詳細の一例を説明するための断面図である。図6は、シリンダライナ120の高さ(図1における上下方向)に垂直な断面を示している。
シリンダライナ120は、鉄層120a及びアルミニウム層120bを含んでいる。鉄層120aは、シリンダライナ120の内周面を形成している。鉄層120aは、鉄及び合金鉄のうちの少なくとも一方を含んでいる。アルミニウム層120bは、鉄層120aの外側に位置しており、金属外周面122を形成している。アルミニウム層120bは、アルミニウム及びアルミニウム合金のうちの少なくとも一方を含んでいる。
シリンダライナ120の金属外周面122の表面粗さRa(算術平均粗さ)は、例えば、0.2μm以上3.0μm以下にすることができる。
シリンダライナ120の金属外周面122は、90°未満の先端角を有する突出部を有しないようにしてもよい。このような突出部は、シリンダライナ120及び樹脂ブロック200の熱応力の集中部になり得、樹脂ブロック200のクラックを引き起こし得る。このような突出部がない場合、樹脂ブロック200のクラックを低減することができる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
以下、参考形態の例を付記する。
1. 金属外周面を有するシリンダライナと、
樹脂ブロックと、
を備え、
前記樹脂ブロックは、前記シリンダライナの前記金属外周面を覆う第1部分と、前記第1部分より外側に位置し、ウォータジャケットを画定する空隙と、を含む、エンジンブロック。
2. 1.に記載のエンジンブロックにおいて、
前記樹脂ブロックは、上面を有し、
前記樹脂ブロックの前記上面は、前記空隙を形成する溝を有する、エンジンブロック。
3. 1.又は2.に記載のエンジンブロックにおいて、
シリンダヘッドを前記エンジンブロックに固定するための固定具を挿入可能な開口を有する突起をさらに備え、
前記樹脂ブロックは、前記空隙の外側に位置し、開口を有する第2部分をさらに含み、
前記樹脂ブロックは、前記突起が前記第2部分の前記開口を貫通するように、位置している、エンジンブロック。
4. 1.から3.までのいずれか一つに記載のエンジンブロックにおいて、
前記樹脂ブロックの前記第1部分と前記シリンダライナの前記金属外周面の間に位置する接着剤と、をさらに備えるエンジンブロック。
5. 1.から3.までのいずれか一つに記載のエンジンブロックにおいて、
前記樹脂ブロックの前記第1部分は、前記シリンダライナの前記金属外周面と一体的に接合されている、エンジンブロック。
6. 1.から5.までのいずれか一つに記載のエンジンブロックにおいて、
前記樹脂ブロックの前記第1部分を形成する熱硬化性樹脂の熱伝導率は、1.00W/m・K以下である、エンジンブロック。
7. 1.から6.までのいずれか一つに記載のエンジンブロックにおいて、
前記樹脂ブロックの前記第1部分を形成する熱硬化性樹脂の機械方向(MD)線膨張係数は、前記金属外周面を形成する金属のMD線膨張係数の75%以上125%以下であり、
前記樹脂ブロックの前記第1部分を形成する熱硬化性樹脂の横断方向(TD)線膨張係数は、前記金属外周面を形成する金属のTD線膨張係数の75%以上125%以下である、エンジンブロック。
8. 1.から7.までのいずれか一つに記載のエンジンブロックにおいて、
前記樹脂ブロックの前記第1部分を形成する熱硬化性樹脂の密度は、2.2g/cm 以下である、エンジンブロック。
9. 1.から8.までのいずれか一つに記載のエンジンブロックにおいて、
前記樹脂ブロックの前記第1部分を形成する熱硬化性樹脂のガラス転移点は、160℃以上である、エンジンブロック。
10. 1.から.9までのいずれか一つに記載のエンジンブロックにおいて、
前記樹脂ブロックの前記第1部分を形成する熱硬化性樹脂は、フェノール樹脂である、エンジンブロック。
11. 1.から10.までのいずれか一つに記載のエンジンブロックにおいて、
前記樹脂ブロックは、前記樹脂ブロックの全重量に対して50重量%以上の無機フィラーを含む、エンジンブロック。
12. 1.から11.までのいずれか一つに記載のエンジンブロックにおいて、
前記シリンダライナは、鉄層と、前記鉄層の外側に位置し、前記金属外周面を形成するアルミニウム層と、を含む、エンジンブロック。
13. 1.から12.までのいずれか一つに記載のエンジンブロックにおいて、
前記シリンダライナの前記金属外周面の表面粗さRaは、0.2μm以上3.0μm以下である、エンジンブロック。
14. 1.から13.までのいずれか一つに記載のエンジンブロックにおいて、
前記シリンダライナの前記金属外周面は、90°未満の先端角を有する突出部を有しない、エンジンブロック。
15. エンジンブロックのシリンダライナの金属外周面を覆うための第1部分と、
前記第1部分より外側に位置し、ウォータジャケットを画定する空隙と、
を含む樹脂ブロック。
16. シリンダライナの金属外周面を樹脂ブロックの第1部分で覆う工程を含み、
前記樹脂ブロックは、前記第1部分より外側に位置し、ウォータジャケットを画定する空隙を含む、エンジンブロックの製造方法。
10 エンジンブロック
20 シリンダヘッド
22 固定具
100 ベースブロック
110 ブロック部材
120 シリンダライナ
120a 鉄層
120b アルミニウム層
122 金属外周面
130 突起
132 開口
140 金属ブロック
150 空隙
152 ウォータジャケット
200 樹脂ブロック
202 上面
210 第1部分
220 第2部分
222 開口
230 空隙
232 ウォータジャケット
300 接着剤

Claims (16)

  1. エンジンブロックであって、
    金属外周面を有するシリンダライナと、
    シリンダヘッドを前記エンジンブロックに固定するための固定具を挿入可能な第1開口を有する突起と、
    前記シリンダライナの前記金属外周面を覆う第1部分と、前記突起が貫通する第2開口を有して前記第1部分より外側に位置する第2部分と、前記第1部分及び前記第2部分の間に位置してウォータジャケットを画定する空隙と、を含む樹脂ブロックと、
    を備えるエンジンブロック。
  2. 請求項1に記載のエンジンブロックにおいて、
    前記樹脂ブロックの前記第1部分と前記シリンダライナの前記金属外周面の間に位置する接着剤と、をさらに備えるエンジンブロック。
  3. 請求項1に記載のエンジンブロックにおいて、
    前記樹脂ブロックの前記第1部分は、前記シリンダライナの前記金属外周面と一体的に接合されている、エンジンブロック。
  4. エンジンブロックであって、
    金属外周面を有するシリンダライナと、
    シリンダヘッドを前記エンジンブロックに固定するための固定具を挿入可能な第1開口を有する突起と、
    接着剤を介して前記シリンダライナの前記金属外周面に接着された第1部分と、前記第1部分より外側に位置する第2部分と、前記第1部分及び前記第2部分の間に位置してウォータジャケットを画定する空隙と、を含む樹脂ブロックと、
    を備え、
    前記樹脂ブロックの前記第2部分は、前記突起が貫通する第2開口を有する、エンジンブロック。
  5. 請求項1からまでのいずれか一項に記載のエンジンブロックにおいて、
    前記樹脂ブロックは、上面を有し、
    前記樹脂ブロックの前記上面は、前記空隙を形成する溝を有する、エンジンブロック。
  6. 請求項1からまでのいずれか一項に記載のエンジンブロックにおいて、
    前記樹脂ブロックの前記第1部分を形成する熱硬化性樹脂の熱伝導率は、1.00W/m・K以下である、エンジンブロック。
  7. 請求項1からまでのいずれか一項に記載のエンジンブロックにおいて、
    前記樹脂ブロックの前記第1部分を形成する熱硬化性樹脂の機械方向(MD)線膨張係数は、前記金属外周面を形成する金属のMD線膨張係数の75%以上125%以下であり、
    前記樹脂ブロックの前記第1部分を形成する熱硬化性樹脂の横断方向(TD)線膨張係数は、前記金属外周面を形成する金属のTD線膨張係数の75%以上125%以下である、エンジンブロック。
  8. 請求項1からまでのいずれか一項に記載のエンジンブロックにおいて、
    前記樹脂ブロックの前記第1部分を形成する熱硬化性樹脂の密度は、2.2g/cm以下である、エンジンブロック。
  9. 請求項1からまでのいずれか一項に記載のエンジンブロックにおいて、
    前記樹脂ブロックの前記第1部分を形成する熱硬化性樹脂のガラス転移点は、160℃以上である、エンジンブロック。
  10. 請求項1からまでのいずれか一項に記載のエンジンブロックにおいて、
    前記樹脂ブロックの前記第1部分を形成する熱硬化性樹脂は、フェノール樹脂である、エンジンブロック。
  11. 請求項1から10までのいずれか一項に記載のエンジンブロックにおいて、
    前記樹脂ブロックは、前記樹脂ブロックの全重量に対して50重量%以上の無機フィラーを含む、エンジンブロック。
  12. 請求項1から11までのいずれか一項に記載のエンジンブロックにおいて、
    前記シリンダライナは、鉄層と、前記鉄層の外側に位置し、前記金属外周面を形成するアルミニウム層と、を含む、エンジンブロック。
  13. 請求項1から12までのいずれか一項に記載のエンジンブロックにおいて、
    前記シリンダライナの前記金属外周面の表面粗さRaは、0.2μm以上3.0μm以下である、エンジンブロック。
  14. 請求項1から13までのいずれか一項に記載のエンジンブロックにおいて、
    前記シリンダライナの前記金属外周面は、90°未満の先端角を有する突出部を有しない、エンジンブロック。
  15. エンジンブロックのシリンダライナの金属外周面を覆うための第1部分と、
    シリンダヘッドを前記エンジンブロックに固定するための固定具を挿入可能な第1開口を有する突起が貫通する第2開口を有して前記第1部分より外側に位置する第2部分と、
    前記第1部分及び前記第2部分の間に位置してウォータジャケットを画定する空隙と、
    を含む樹脂ブロック。
  16. シリンダライナの金属外周面を樹脂ブロックの第1部分で覆う工程を含み、
    前記樹脂ブロックは、シリンダヘッドをエンジンブロックに固定するための固定具を挿入可能な第1開口を有する突起が貫通する第2開口を有して前記第1部分より外側に位置する第2部分と、前記第1部分及び前記第2部分の間に位置してウォータジャケットを画定する空隙と、を含む、エンジンブロックの製造方法。
JP2019005737A 2019-01-17 2019-01-17 エンジンブロック、樹脂ブロック及びエンジンブロックの製造方法 Active JP7270208B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019005737A JP7270208B2 (ja) 2019-01-17 2019-01-17 エンジンブロック、樹脂ブロック及びエンジンブロックの製造方法
US17/423,969 US20220082061A1 (en) 2019-01-17 2020-01-08 Engine block, resin block, and method of manufacturing engine block
EP20741128.1A EP3913208A4 (en) 2019-01-17 2020-01-08 ENGINE BLOCK, RESIN BLOCK AND ENGINE BLOCK MANUFACTURING METHOD
PCT/JP2020/000245 WO2020149183A1 (ja) 2019-01-17 2020-01-08 エンジンブロック、樹脂ブロック及びエンジンブロックの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019005737A JP7270208B2 (ja) 2019-01-17 2019-01-17 エンジンブロック、樹脂ブロック及びエンジンブロックの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020112149A JP2020112149A (ja) 2020-07-27
JP7270208B2 true JP7270208B2 (ja) 2023-05-10

Family

ID=71668227

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019005737A Active JP7270208B2 (ja) 2019-01-17 2019-01-17 エンジンブロック、樹脂ブロック及びエンジンブロックの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7270208B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112081680B (zh) * 2020-10-20 2022-03-15 安庆中船柴油机有限公司 一种单缸卧式柴油机湿式缸套

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006336612A (ja) 2005-06-06 2006-12-14 Toyota Motor Corp 内燃機関
JP2017106405A (ja) 2015-12-11 2017-06-15 本田技研工業株式会社 移動体用構造部材
JP2017110576A (ja) 2015-12-17 2017-06-22 本田技研工業株式会社 エンジンの冷却構造
WO2018016130A1 (ja) 2016-07-19 2018-01-25 Tpr株式会社 内燃機関の製造方法、内燃機関および連結シリンダ

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5949352A (ja) * 1982-09-10 1984-03-21 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 内燃機関のシリンダライナ及びその製造方法
JPS6081451A (ja) * 1983-10-07 1985-05-09 Honda Motor Co Ltd 内燃機関のシリンダブロツク
JPH11223153A (ja) * 1998-02-05 1999-08-17 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関のシリンダブロック

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006336612A (ja) 2005-06-06 2006-12-14 Toyota Motor Corp 内燃機関
JP2017106405A (ja) 2015-12-11 2017-06-15 本田技研工業株式会社 移動体用構造部材
JP2017110576A (ja) 2015-12-17 2017-06-22 本田技研工業株式会社 エンジンの冷却構造
WO2018016130A1 (ja) 2016-07-19 2018-01-25 Tpr株式会社 内燃機関の製造方法、内燃機関および連結シリンダ

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
水野貴大他,1次元シミュレーションを用いたSIエンジンの燃費性能改善予測,日本機械学会東海支部第65期総会・講演会講演論文集,No. 163-1,2016年03月17日,p.514-1 - 514-2

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020112149A (ja) 2020-07-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7216368B2 (ja) エンジンブロックの製造方法
US8001946B2 (en) Piston for an internal combustion engine and method for its production
JP4224725B1 (ja) シリンダブロックおよびその製造方法
MX2014014017A (es) Motor que tiene un bloque de cilindros compuesto.
US9416749B2 (en) Engine having composite cylinder block
US10690087B2 (en) Aluminum cylinder block and method of manufacture
JP7270208B2 (ja) エンジンブロック、樹脂ブロック及びエンジンブロックの製造方法
JP4056958B2 (ja) ウォータジャケット用スペーサの製造方法
US20110155091A1 (en) Inlay part for a piston of an internal combustion engine and piston or piston head provided with the inlay part
WO2020149183A1 (ja) エンジンブロック、樹脂ブロック及びエンジンブロックの製造方法
JP2008514863A (ja) 二重壁を有する排気マニホールド
JP2022189374A (ja) エンジンブロック及びエンジンブロックの製造方法
CN105840334B (zh) 加强的复合材料汽缸缸体
JP2022189372A (ja) エンジンブロック、樹脂ブロック及びエンジンブロックの製造方法
JP2022189373A (ja) エンジンブロック、樹脂ブロック及びエンジンブロックの製造方法
KR101648437B1 (ko) 탄소계 금속기지 복합체를 이용한 핀 타입 방열 기판 제조방법
JP2005118859A (ja) シリンダヘッドの製造方法
JP2004340001A (ja) エンジンのウォータジャケット構造
JP2005194967A (ja) シリンダブロックの冷却構造
JP6845518B2 (ja) ターボチャージャの排気ケーシング及びその製造方法
JP6815100B2 (ja) 放熱プレートの製造装置、放熱プレートの製造方法および放熱プレート成形体
JP4736649B2 (ja) モータ
US20060090822A1 (en) Arrangement for providing heat to a portion of a component
JPH09162339A (ja) Lsi用ヒートシンク及びその製造法
IT202100002708A1 (it) “metodo per produrre uno statore per motore elettrico”

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221227

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230228

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230310

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230322

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230414

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7270208

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150