JP7269937B2 - タンディッシュ - Google Patents

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Description

本発明は、タンディッシュに関し、具体的には、鋳型に対する鋼品質の整合性を改善または維持するための構成および手段に関する。
鋼の連続鋳造では、溶鋼が取鍋から中間容器、タンディッシュに、および、タンディッシュから1つ以上の連続鋳造鋳型に流し込まれる。例えば、タンディッシュは、2つの鋳造鋳型を供給することができ、すなわち、それは、2ストランドタンディッシュであり得る。
不要な介在物は、非鋼元素との化学的相互作用を通じてタンディッシュ中に鋼内に形成され得る。鋼がタンディッシュから鋳型を通過する前に、そのような介在物が形成されることを防止することによって、鋼の品質を改善または維持するための様々な手段が提案されている。そのような手段の1つは、タンディッシュ内の溶鋼の表面上に「活性」フラックスの層を使用することで、鋼と空気との相互作用を防止することを含む。フラックスは、鋼の上面上でのこの相互作用を防止するのに有効であり得るが、それは、表面下に介在物が形成されることを防止するものではない。
タンディッシュ内部では、連続鋳造プロセス中に溶鋼を安全に含むために、通常、難燃性材料を使用してタンディッシュを複数の層にライニングする。難燃性ライニングは多孔質または透過性であることが多く、ガスなどの非鋼元素は、難燃性ライニングを通じてタンディッシュに入り得、それによって酸化物系介在物、例えば、アルミナおよび酸化鉄を形成する。難燃性ライニング自体の加熱から放出されるガスはまた、溶鋼と相互作用して不要な介在物を形成する場合もある。この部分の介在物を除去する機会が減少したため、タンディッシュのノズルまたは吐出口付近に介在物の形成を防止するようにすることが特に重要である。
鋼における介在物の存在を制御する1つの戦略は、容器内の流れパターンの確立、およびそれに伴う介在物の分離に依存する。溶鋼の流れパターンの確立は、タンディッシュ内のタンディッシュ設備の様々な構成によって生成され得る。
タンディッシュ設備とは、連続鋳造プロセスを支援するために使用されるタンディッシュの内部空間内の任意の物理的デバイスを表すために使用される用語である。タンディッシュ設備は、溶鋼に関連する高温および力に耐えるため、通常、難燃性材料から形成される。
バッフルとは、タンディッシュ内に配置されてタンディッシュを区画に分割して、鋼が通過することを可能にし、ある区画から別の区画へのスラグの移動を遮断することができるデバイスである。バッフルは、タンディッシュの1つの長手方向の壁から反対側の長手方向の壁まで短手方向に延在する難燃性壁の形態をとってもよい。通常、バッフルは、最大鋼高さを越えて底面から上向きに延在し、バッフルの幅にわたって任意の形状の多数の穴または開口部を有し、鋼が注入口領域から吐出口に長手方向に通過することを可能にする。
ダムとは、タンディッシュ内に配置されて、鋼の流れを表面に向かって上向きに導き、タンディッシュを区画化することができる難燃性の部品である。ダムは、連続鋳造プロセス中に鋼の清浄性を高めるか、または維持するために所望の様式で流体が流れることを促すと共に、空のタンディッシュ内への鋼の第1の注入の間に、吐出口に到達する前の温度の過剰な損失を防止するために、タンディッシュ内で使用される。
堰は、タンディッシュ内に配置されて、タンディッシュを区画化し、ある区画から別の区画へのスラグの流れを遮断し、鋼が堰の下に流れることを可能にすることができる難燃性デバイスである。堰は、タンディッシュの1つの長手方向の壁から反対側の長手方向の壁に短手方向に延在し、底面のレベルの上に位置する底部、および最大鋼レベルの上に延在する上部を有する難燃性壁の形態をとってもよい。これにより、バッフルの底部と底面の間に開口部が作られ、鋼が通過することができる。
衝撃パッドは、溶鋼の流入の勢いにより鋼がタンディッシュの底部を侵食するのを防止するためにタンディッシュ内で使用され得る密度の高い難燃性形状である。
難燃性バリアは、タンディッシュの底面から上向きに延在し、吐出口ノズルを包含するように構成されてもよい。このような難燃性バリアは、タンディッシュの上部領域および中心領域から溶鋼のバルク質量を吐出口に誘導するように作用する。このようなデバイスはまた、難燃性壁または難燃性ダイバータと称される場合もある。難燃性バリアは、窪み部底面から上向き方向に延在し、タンディッシュ吐出口の周りに連続した境界を提供する任意の形状であり得る。このデバイスの壁は、タンディッシュの底面に垂直であってもよいか、または環状の円錐断面を形成するように角度付けされてもよい。
タンディッシュは、タンディッシュ底面の一部分がタンディッシュ底面の残りの部分に対して凹んでいる窪み部を備えてもよい。タンディッシュ、特に吐出口端部の窪み部は、排水の改善、停滞流の不要な領域の低減、および温度均質性の改善などの、連続鋳造プロセス中に、流体流量特性の向上をもたらすように設計および技術設計される。連続鋳造プロセスにおける最終排水中の鋳造終了時、窪み部はプーリングによりタンディッシュ内に残った鋼の量を低減することができる。
吐出口ノズルの上方の空間において、識別可能な特性を有する複数の水平溶融金属層を生成するタンディッシュ内部構成の形成、および介在物の除去による溶鋼の品質の結果として生じる改善に対する必要性が存在する。
したがって、本発明は、既存および新規のタンディッシュ設備の新規な組み合わせを使用して、溶鋼が非鋼元素と相互作用することなく鋳型に流れ込むように、溶鋼の主バルクと難燃性ライニングとの接触を低減し、したがって、鋼の品質を低下させ得る介在物の形成を低減させ得る。
本発明のタンディッシュは、吐出口を有する底面、および底面から上向きに延在し、タンディッシュ内の溶鋼の通常最大操業レベルを上回る側壁から形成される。注入ゾーンまたは注入空間は、タンディッシュ内に含まれ、吐出口から水平方向に変位する。衝撃面は、注入ゾーンまたは注入空間の下のタンディッシュ底面上に位置付けされ得る。難燃性バリアは、吐出口の上端部の周囲に円周方向に配置される。難燃性吐出口周辺底面構造体は、タンディッシュの底面上に配置され、かつ吐出口を囲む。難燃性吐出口周辺底面構造体は、上面および下面を有する。難燃性吐出口周辺底面構造体は、構造体の外部に開放された内部開放空間を有するように構成されている。
本発明のタンディッシュは、タンディッシュ底面と連通する、以下の底面構造体のうちの少なくとも1つを含む。
(a)吐出口を囲むタンディッシュの底面の部分内の窪み部。窪み部は上面および深さを有する。
(b)衝撃面と吐出口との間のタンディッシュの底面に位置付けられたダム。ダムは高さを有する。
ダムは、タンディッシュ内の鋼の通常最大作動レベルの10%~90%、20%~80%、30%~70%、または40%~60%の距離分、底面から上向きに延在してもよい。
ダムは、溶鋼がその中を通過することを可能にする少なくとも1つの穴または開口部を有してもよく、その結果、溶鋼が該ダムを越えて、かつ該少なくとも1つのホームまたは開口部を通って流れてもよい。本発明の特定の例では、鋼がその中を通過することを可能にする各穴または開口部の中心が、ダム高さの30%~70%の位置に位置する。
難燃性吐出口周辺底面構造体は、メッシュ、ネットワーク、ラティス、ハニカム、格子、およびこれらの組み合わせから成る群から選択され得る。難燃性吐出口周辺底面構造体は、難燃性吐出口周辺底面構造体の上面の平面内に六角形断面を有する1つ以上の開口部を含む上面を有し得る。難燃性吐出口周辺底面構造体は、構造体の総容積の少なくとも20%~最大80%の範囲の内部空間を有し得る。
本発明の特定の例において、難燃性吐出口周辺底面構造体の内部開放空間は、難燃性吐出口周辺底面構造体の上面への開口部から成り、垂直方向における開口部の線形寸法は、水平方向における開口部の最大線形寸法の少なくとも40%である。本発明の特定の例では、難燃性吐出口周辺底面構造体の上面への開口部は、難燃性吐出口周辺底面構造体の上面に収縮部を有する。本発明の特定の例では、難燃性吐出口周辺底面構造体は、窪み部上面を完全に覆う。難燃性吐出口周辺底面構造体の上面への開口部は円形であってもよいか、または正方形もしくは六角形などの正多角形の形態をとってもよい。
本発明の特定の例では、難燃性吐出口周辺底面構造体の上面への開口部の収縮部は、開口部の最大水平断面積の50%~99%の水平断面積を有し、開口部の最大水平断面積の60%~99%の水平断面積を有し、開口部の最大水平断面積の66%~99%の水平断面積を有し、開口部の最大水平断面積の75%~99%の水平断面積を有し、開口部の最大水平断面積の90%~99%の水平断面積を有し、または開口部の最大水平断面積の95%~99%の水平断面積を有する。
本発明の特定の例では、難燃性吐出口周辺底面構造体とタンディッシュ内部と流体連通する難燃性吐出口周辺底面構造体の表面積(Afs)と、難燃性吐出口周辺底面構造体によって覆われるタンディッシュ底面の部分の表面積(A)との比は、1.1以上であるか、または、Aが難燃性バリアによって覆われる面積を含まない、1:1(すなわち1)~3:1(すなわち3)の値を有するか、または、Aが難燃性バリアによって覆われる面積を含まない、1:1(すなわち1)~2:1(すなわち2)の値を有するか、または、Aが難燃性バリアによって覆われる面積を含まない、1.2:1(すなわち1.2)~1.6:1(すなわち1.6)の値を有する。
本発明の特定の例では、難燃性吐出口周辺底面構造体の上面におけるすべての開口部の面積(Aup)と難燃性吐出口周辺底面構造体の上面の面積(A)との比は、0.1:1.0(すなわち0.1)~0.9:1.0(すなわち0.9)の値を有するか、または、0.2:1.0(すなわち0.2)~0.8:1.0(すなわち0.8)の値を有するか、または、0.3:1(すなわち0.3)~0.6:1(すなわち0.6)の値を有する。難燃性吐出口周辺底面構造体は、ハニカムを備えてもよい。難燃性吐出口周辺底面構造体の上面への開口部は、収縮部を備えてもよく、AfsとAとの比は、1.2:1(すなわち1.2)~1.6:1(すなわち1.6)の値を有してもよい。
本発明はまた、溶融金属生産の品質の改善のためのプロセスを対象とし、溶融金属は、前述のようにタンディッシュの注入ゾーンまたは注入空間に導入され、前述のように注入ゾーンまたは注入空間からタンディッシュの吐出口を通過し、前述のようにタンディッシュの吐出口から引き出される。
本発明による、タンディッシュの断面である。 本発明による、タンディッシュの断面の斜視図である。 本発明による、タンディッシュに使用されるダムの斜視図である。 本発明による難燃性バリアの斜視図である。 本発明による難燃性吐出口周辺底面構造体の垂直断面図である。 本発明による、タンディッシュの底面の一部分の長手方向断面である。 本発明による、タンディッシュの断面である。 本発明による、タンディッシュの一部分の上面図である。 本発明による、タンディッシュの上面図である。 難燃性吐出口周辺底面構造体28の個々のセルの断面の立面図である。 難燃性吐出口周辺底面構造体28の個々のセルの断面の立面図である。 本発明による、タンディッシュの一部分の上面図である。 本発明による、タンディッシュの断面である。 本発明による、タンディッシュの断面である。
図1は、本発明による、壁14が上向きに延在してタンディッシュ内部空間15を画定する底面12を有する、タンディッシュ10を示す。吐出口16は、底面12を通って下向きに延在する。底面12は、タンディッシュ10の内部に導かれた上面を有する。
鋼は、タンディッシュ内の注入空間18を介してタンディッシュ10に注入され、注入空間18は、注入空間18から吐出口16への直接的な流れを防止するために、吐出口16から水平方向に変位する。
ダム20は、注入空間18と吐出口16との間の底面12から上向きに延在する。ダム開口部22は、吐出口16に向かって注入空間18からダム20を通って延在する。
窪み部ステップ24は、底面12の凹陥部分と底面12の残りの部分とを分割する。窪み部26は、結果的には底面12の凹陥部分である。本発明の示される実施例では、吐出口16は、窪み部26内に位置する。窪み部26の上向きに面する表面は、難燃性吐出口周辺底面構造体28で覆われている。
難燃性バリア32は、吐出口16の上端部の周囲に円周方向に配置される。
ダム開口部高さ40は、底面12の上面からダム開口部22の最も低い部分までの距離を表す。ダム高さ41は、底面12の上面からダム20の上面までの距離を表す。
難燃性吐出口周辺底面構造体高さ42は、難燃性吐出口周辺底面構造体28の底面または下面から難燃性吐出口周辺底面構造体28の上面までの距離を表す。
難燃性バリア高さ44は、窪み部26の上面から難燃性バリア32の上面までの距離を表す。
窪み部深さ46は、窪み部26の上面と底面12の上面との間の距離を表す。
鋼の最大浴高さ48は、タンディッシュ10が通常操業中に収容するように設計された溶融金属の最大容積を含むとき、タンディッシュ内の溶鋼の上面を表す。
注入空間流量方向52は、注入空間18からダム20に向かう流れの大まかな方向を表す。
ダム54からの流れの方向は、ダム20を通って、または越えて通過した後の流れの大まかな方向を表す。
操業中、溶融金属は、タンディッシュ10内に、注入空間18に下向きに導入される。タンディッシュは、タンディッシュに導入される溶融金属の流れの真下の底面12上に衝撃パッド(図示せず)を設けてもよい。次いで、溶融金属は、ダム20の周囲を、それを通って、またはそれを越えて通過し、吐出口16を含むタンディッシュの空間に入る。溶融金属は、高さ42を有する難燃性吐出口周辺底面構造体の空間、難燃性バリア高さ44を下回る窪み部26の空間、および難燃性バリア高さ44を上回る窪み部26の空間を順次充填する。窪み部の空間を越えて、次の流れを受ける空間は、ダム開口部高さ40の上限を有する窪み部の空間、およびダム高さ41の上限を有する窪み部の空間である。吐出口16の開口部では、溶融金属がタンディッシュ10を通過する。
タンディッシュは、底面表面、底面から上向きに延在する底面の周囲に沿った側壁、および開放的な上部を有する難燃性のあるライニングされた容器またはコンテナである。側壁は、底面に垂直であってもよいか、または底面と90度を超える角度を形成してもよい。底面は、単一の平面であってもよいか、または垂直方向に互いにオフセットされた複数の表面で構成され、階層を作成してもよい。タンディッシュは、注入空間を含む1つの端部および吐出口を含む反対側の端部から延在する長手方向を有する。タンディッシュはまた、長手方向に対して直角の短手方向を有する。
ダム20は、注入空間を含む端部と吐出口を含む反対側の端部との間に位置し、注入空間に面する主表面、および吐出口を含むタンディッシュの端部に面する主表面を有する。ダムの主表面は平面であってもよいか、または表面ディテールがない平面であってもよい。ダムは、タンディッシュの1つの長手方向の壁から反対側の壁まで短手方向に延在することができる。その高さ全体について2つの対向する長手方向の壁と接触するように構成されてもよいか、またはその最大高さ未満のいくつかの高さで2つの対向する長手方向の壁から分岐してもよい。2つの主表面の間を通過する1つ以上のダム開口部を収容することができる。本発明の特定の例では、ダムは、タンディッシュ内の鋼の通常最大レベルの高さの40%~60%の値に等しい高さを有する。本発明の難燃性容器に使用するためのダムの設計例は、タンディッシュの上部の停滞領域を防止するために、吐出口領域の底面から流れをそらすことができ、流入する鋼の温度が変化するにつれて流れパターンの極端な変化を低減することができ、これらの流れパターンの極端な変化は、タンディッシュの異なる部分における溶融金属の密度を変化させる。
各ダムは、その幅にわたって離間した1つの穴もしくは開口部、または複数の穴もしくは開口部を有してもよく、穴もしくは開口部は、底面から穴または開口部の最も近い縁部までの距離がダム高さの25mm~50%であるタンディッシュ底面の上に有利に位置付けられる。穴または開口部は、円形断面であってもよく、すなわち、ダムを通る通路は、円筒形であるが、これは必須ではなく、例えば、楕円形または他の形状であってもよい。
穴または開口部は、ダムを通して水平に延在してもよいか、または、例えば、注入ゾーン側から水平に、または注入空間側からダムの吐出口側に15度~75度の角度で、上向きに角度付けされてもよい。この例では、上記の穴の中心または開口部の中心の高さは、ダムの上流、すなわち衝撃パッド側で測定される。
穴または開口部は、例えば、タンディッシュの全幅にわたるダムの直径が5~15cmであり、ダムが高さ40cmであり、タンディッシュが80cmの鋼加工レベルを有してもよい。
ダムを通る穴または開口部は、ダム面の面積の1%~50%、ダム面の面積の1%~40%、ダム面の面積の5%~50%、ダム面の面積の5%~40%、ダム面の面積の10%~50%、ダム面の面積の10%~40%、ダム面の面積の1%~20%、ダム面の面積の1%~10%、ダム面の面積の1%~5%を表し得る。
吐出口周辺底面構造体28は、タンディッシュ内部空間15と連通している部分的に付属した空間を含む。底面構造体は、難燃性材料から構成されている。吐出口周辺底面構造体28は、グリッド、メッシュ、格子、ハニカム、または他の繰り返しパターンもしくは網状構造体の形態をとり得、オフセット層、異なる幾何学形状を有する複数の層、またはその上面に部分的に付属した空間の収縮部を組み込み得る。吐出口周辺底面構造体28の部分的に付属した空間もまた、構造体の上面と下面との間の位置に収縮部を含んでもよい。吐出口周辺底面構造体28の幾何学的パターンは、ノズル中心から、または短手方向および/または長手方向に半径方向に繰り返し得る。水平幾何学的プロファイルは、正方形、矩形、六角形および八角形、均一な半径の円、複数の半径を有する楕円形、または一貫して繰り返すか、または繰り返されるパターンを形成する不規則な形状を含む、任意の数の側面の多角形を含み得る。
吐出口周辺底面構造体28は、吐出口16を部分的に取り囲んでもよいか、または完全に取り囲んでもよい。部分的に付属した空間は、吐出口周辺底面構造体28の総容積の10%~90%、40%~90%、または50%~90%を表し得る。部分的に付属した空間と総容積との比の低減は、吐出口周辺底面構造体内の溶融金属の制約効果を制限し、部分的に付属した空間と総容積との比を1対1に近づけることは、底面構造体28の壁を底面構造体28の構造体的完全性を損なうであろう厚さまで薄くすることによってのみ達成可能であろう。
吐出口周辺底面構造体28の空洞または部分的に付属した空間は、垂直方向に投影される単一の形状であってもよいか、または複数の水平層で水平面に表現される複数の形状を有してもよい。
吐出口周辺底面構造体28内の部分的に付属した空間は、それらの水平幅の30%以上、40%以上、または50%以上の垂直高さを有し得る。
難燃性バリア32は、連続した環状構造体の形態をとり得、吐出口16の周囲に円周方向に配置される。難燃性バリア32は、吐出口周辺底面構造体42の高さよりも大きい高さを有してもよく、窪み部26の深さよりも大きい高さを有してもよい。バリアは、タンディッシュ底面12に垂直な壁を有してもよく、または壁は内部に傾斜してもよい。壁は均一であるか、または高さが変わっていてもよい。難燃性バリア32の水平直径は、吐出口16の水平直径の100%~300%の値を有し得る。
図2は、本発明による内部構成を含むタンディッシュ10の斜視断面表現である。タンディッシュ10は、壁14が上向きに延在してタンディッシュ内部空間15を画定する底面12を備える。吐出口16は、底面12を通って下向きに延在する。
鋼は、タンディッシュ内の注入空間18に注入ノズル60を介してタンディッシュ10に注入され、注入空間18は、注入空間18から吐出口16への直接的な流れを防止するために、吐出口16から水平方向に変位する。
ダム20は、注入空間18と吐出口16との間の底面12から上向きに延在する。ダム開口部22は、吐出口16に向かって注入口18からダム20を通って延在する。
窪み部ステップ24は、底面12の凹陥部分と底面12の残りの部分とを分割する。窪み部26は、底面12の結果として得られる凹陥部分である。本発明の示される実施例では、吐出口16は、窪み部26内に位置する。窪み部26の上向きに面する表面は、難燃性吐出口周辺底面構造体28で覆われている。
難燃性バリア32は、吐出口16の上端部の周囲に円周方向に配置される。
図3は、平行対向ダム面64の対を有する、本発明によるタンディッシュ内のダム20の斜視表現である。一対のダム開口部22の各々は、一対の平行対向面のうちの一方から、一対の平行対向面のうちの他方へダムを通過する。ダム開口部の長手方向軸は、ダム面64内のすべてのラインに垂直であってもよいか、または図3に示されるように、ダム面64に対して非垂直角度を有してもよい。
図4は、本発明による、タンディッシュ内の難燃性バリア32の立面図である。示される難燃性バリア32は、各長手方向端部(難燃性バリアがタンディッシュ内に設置されるため、長手方向端部は底端部および上端部である)に開放され、均一な厚さの壁を有する中空円錐台形の形態をとる。示される難燃性バリア32は、上端が有する半径よりも小さい下端を有する。
図5は、難燃性吐出口周辺底面構造体28の垂直断面の描写である。底面構造体28は、六角形の水平断面を有する、難燃性吐出口周辺底面構造体の個々のセル66を含む。個々のセル66への上部開口部は収縮され、図5は、ここでセルの上端で発生するセル収縮部68の最小水平寸法、およびここでセルの下端で発生するセル内部70の最大水平寸法を示す。
図6は、垂直断面において、タンディッシュ吐出口16を囲むタンディッシュ10の部分の描写である。ダム20は、注入空間18と吐出口16との間の底面12から上向きに延在する。
窪み部ステップ24は、底面12の凹陥部分と底面12の残りの部分とを分割する。窪み部26は、底面12の結果として得られる凹陥部分である。本発明の示される実施例では、吐出口16は、窪み部26内に位置する。窪み部26の上向きに面する表面は、難燃性吐出口周辺底面構造体28で覆われている。
難燃性バリア32は、吐出口16の上端部の周囲に円周方向に配置される。
図7は、本発明による、壁14が上向きに延在して、タンディッシュ内部空間15を画定する底面12を有するタンディッシュ10の垂直断面である。吐出口16は、底面12を通って下向きに延在する。
鋼は、タンディッシュ内の注入空間18にタンディッシュ注入ノズル60を介してタンディッシュ10に注入される。注入空間18は、注入空間18から吐出口16への直接の流れを防止するために、吐出口16から水平方向に変位する。
ダム20は、注入空間18と吐出口16との間の底面12から上向きに延在する。
窪み部ステップ24は、底面12の凹陥部分と底面12の残りの部分とを分割する。窪み部26は、底面12の結果として得られる凹陥部分である。本発明の示される実施例では、吐出口16は、窪み部26内に位置する。窪み部26の上向きに面する表面は、難燃性吐出口周辺底面構造体28で覆われている。
難燃性バリア32は、吐出口16の上端部の周囲に円周方向に配置される。
図8aは、タンディッシュの一部分の上面図である。図8bは、本発明による、タンディッシュの上面図である。図9aは、難燃性吐出口周辺底面構造体28の個々のセルの断面の立面図である。図9bは、難燃性吐出口周辺底面構造体28の個々のセルの断面の立面図である。
難燃性吐出口周辺底面構造体は、X以上の接触面積比を有し得る。本明細書で使用される場合、「接触面積比」という用語は、使用中に溶融金属と接触する難燃性吐出口周辺底面構造体の表面積(Afs)と、タンディッシュ底面の部分、または難燃性吐出口周辺底面構造体によって覆われる窪み部底面の部分の表面積(A)との比を意味する。
fs/A≧X
接触面積比Xは、1.1~100、1.3~100、1.4~100、1.1~1.50、1.3~50、1.4~50、1.1~20、1.3~20、1.4~20、1.1~10、1.3~10、1.4~10の値を有し得る。難燃性吐出口周辺底面構造体は、その上端に開放されたセルを含んでよい。セルは、上端に収縮するか、または構築されなくてもよい。セルは水平に整列されてもよく、水平である長手方向軸を有してもよい。難燃性吐出口周辺底面構造体は、網状またはネットワーク構造体を有し得る。
例として、図8aを参照すると、タンディッシュ10の窪み部26は、窪み部26の底面30を通って位置する吐出口16を含む。ダム20は、底面12から上向きに延在する。窪み部底面30は、窪み部26の上向きに面する表面を備え、タンディッシュ壁14の内面および窪み部ステップ24の内面と交差する。難燃性バリア32は、吐出口16の上部の周囲に円周方向に配置され、窪み部底面30から上向きに延在する。窪み部底面30の表面積(A)は、難燃性バリア32によって区切られた円形表面積を除いて、窪み部底面30とタンディッシュ壁14および窪み部ステップ24との交差によって区切られた矩形表面積に等しい。窪み部底面30の表面積(A)は、タンディッシュ壁14または窪み部ステップ24のいずれの面積も含まない。
図8bを参照すると、タンディッシュ10の窪み部26は、窪み部26の底面30を通って位置する吐出口16を含む。ダム20は、底面12から上向きに延在する。窪み部底面30は、窪み部26の上向きに面する表面を備え、タンディッシュ壁14の内面と交差する。難燃性吐出口周辺底面構造体28は、窪み部26内に位置付けられ、難燃性バリア32の周囲に窪み部底面30の上に位置し、それを覆う。図8bに示される難燃性吐出口周辺底面構造体28は、六角形のハニカムパターンを含む。しかしながら、難燃性吐出口周辺底面構造体28は、溶融金属の浸透および保持を可能にするために構造体の外部と流体連通する内部開放空間を有する任意の形態(例えば、難燃性吐出口周辺底面構造体28を備える個々のセルの上部に位置する収縮部の有無に関わらず、モザイク状の規則的もしくは不規則な多角形パターンまたは他の対称もしくは非対称なグリッドパターン)を含むことができることが理解される。使用中、溶融金属がタンディッシュ窪み部26に導入されるとき、溶融金属は、難燃性吐出口周辺底面構造体28を備える複数の六角形(または他の形状)セルに流入し、充填する。
図9aを参照すると、難燃性吐出口周辺底面構造体の個々のセル31aは、内部側壁35aおよび内部底面33aを備える。図9aに示される実施態様では、難燃性吐出口周辺底面構造体を備えるセル31aは、各々、難燃性吐出口周辺底面構造体の上面37aを通る上部開口部36a、および難燃性吐出口周辺底面構造体の下面39aを通る下部開口部38aを備える。難燃性吐出口周辺底面構造体の内部開放空間は、六角形セル31aを形成する開口部を通じて複数の六角形形状に対応する。難燃性吐出口周辺底面構造体の下面39aを通る下部開口部38aのため、セル31aの内部底面33aは、下面39aと接触していない難燃性吐出口周辺底面構造体の下にある窪み部底面30の部分に対応する。
図9bを参照すると、セル31bの内部底面33bは、難燃性吐出口周辺底面構造体の下面39bを通って下部開口部が延在しないように、側壁35bと一体的に形成され得る。図9bに示される実施態様では、難燃性吐出口周辺底面構造体を含むセル31bは、各々、難燃性吐出口周辺底面構造体の上面37bを通る上部開口部36bを備え、難燃性吐出口周辺底面構造体の内部開放空間は、六角形セル31bを形成する複数の六角形形状のブラインド開口部に対応する。六角形のセル31a/bは図9aおよび9bに示されるが、再び、難燃性吐出口周辺底面構造体を備える複数のセルは、溶融金属の浸透および保持を可能にするために、難燃性吐出口周辺底面構造体の外部と流体連通している内部開放空間を有する任意の形態を独立して含むことができることが理解される。
難燃性吐出口周辺底面構造体は、使用中にタンディッシュ10に導入されるときに溶融金属に接触する表面積(Afs)を有する。難燃性吐出口周辺底面構造体内に含まれる溶融金属は、セル壁およびセル底面の表面に接触する。再び図9aおよび図9bを参照すると、溶融金属は、セル31a/bの側壁35a/bおよび内部底面33a/bに接触する。したがって、使用中に溶融金属と接触する難燃性吐出口周辺底面構造体の表面積(Afs)は、側壁35a/bの総表面積および複数の構成セル31a/bの内部底面33a/bを含む。接触表面積(Afs)は、上面37a/bが難燃性吐出口周辺底面構造体の内部開放空間の外側に位置するため、上部開口部36a/bを囲む難燃性吐出口周辺底面構造体の上面37a/bの表面積を含まない。上部開口部36a/bに位置するか、または別様に複数の構成セル31a/b内に位置する収縮部または他の構造体(図示せず)を含む実施態様では、接触表面積(Afs)は、難燃性吐出口周辺底面構造体の内部開放空間内に位置するそのような構造体の表面積を含む。
難燃性吐出口周辺底面構造体は、X(Afs/A≧X)以上の接触面積比を有し得る。異なるように説明すると、使用中に溶融金属と接触する難燃性吐出口周辺底面構造体の表面積は、難燃性吐出口周辺底面構造体によって覆われる窪み部底面30の部分の表面積をXの係数(Afs≧A*X)に乗じたもの以上であり得る。接触面積比は、1.05以上であってもよい。1.1、1.15、1.2、1.25、1.3、1.35、1.5、2、3、4、5、6、7、8、9、10、20、または50。
図8aおよび8bに示される実施態様は、窪み部26内に位置する難燃性吐出口周辺底面構造体を備えるが、本明細書に記載のように、難燃性吐出口周辺底面構造体は、吐出口を含むオフセット窪み部を含まないタンディッシュ内の吐出口の周りに位置し得ることが理解される。このような実施態様では、吐出口周辺底面構造体は、タンディッシュ底面上に位置することができ、接触面積比は、使用中に溶融金属と接触する難燃性吐出口周辺底面構造体の表面積(Afs)を、難燃性吐出口周辺底面構造体(A)によって覆われるタンディッシュ底面の部分の表面積で割ることによって計算される。
図10は、タンディッシュ10の一部分の上面図である。第1の熱電対81は、タンディッシュ流吐出口16内に位置する。第2の熱電対82は、ダム20に対して窪み部26の反対側上に配置されたタンディッシュ流吐出口16とタンディッシュ壁14との間の窪み部26の底面上に位置する。第3の熱電対83は、タンディッシュ流吐出口16とダム20との間の窪み部26内に位置する。第4の熱電対84は、タンディッシュ流吐出口16とダム20との間の窪み部26内に位置する。第2、第3および第4の熱電対は、吐出口周辺底面構造体(図示せず)内の空洞内に位置する。第4の熱電対84は、第3の熱電対83よりも、タンディッシュ流吐出口16により近くに位置する。第4の熱電対84は、第3の熱電対83よりも、タンディッシュ10の長手方向垂直中央平面により近くに位置する。
図11は、垂直断面において、タンディッシュ吐出口16を囲むタンディッシュ10の部分の描写である。ダム20は、注入空間18と吐出口16との間の底面12から上向きに延在する。窪み部26の上向きに面する底面は、難燃性吐出口周辺底面構造体28で覆われている。
難燃性バリア32は、吐出口16の上端部の周囲に円周方向に配置される。第2の熱電対82は、ダム20に対して窪み部26の反対側に開示されるタンディッシュ流吐出口16とタンディッシュ壁14との間の窪み部26の底面上に位置する。
第1の熱電対81は、タンディッシュ流吐出口16内に位置する。第2の熱電対82は、ダム20に対して窪み部26の反対側に配置されたタンディッシュ流吐出口16とタンディッシュ壁14との間の窪み部26の底面上に位置する。第5の熱電対85は、吐出口16の上、底面12の上面の上の高さ、およびダム20の上面の高さの下に位置する。第6の熱電対86は、ダム20の上部の上の高さで、吐出口16の上に位置する。
図12は、タンディッシュ吐出口16を囲むタンディッシュ10の部分の垂直断面における描写である。ダム20は、注入空間18と吐出口16との間の底面12から上向きに延在する。窪み部26の底面の上面は、難燃性吐出口周辺底面構造体28で覆われている。
難燃性バリア32は、吐出口16の上端部の周囲に円周方向に配置される。
鋼の最大浴高さ48は、タンディッシュ10が通常操業中に収容するように設計された溶融金属の最大容積を含むとき、タンディッシュ内の溶鋼の上面を表す。
タンディッシュ10の容積は、タンディッシュの内部の幾何学形状の結果として、各々が特徴的な流れパターンを有することが期待され得る複数の層を含むように示される。
層A(101)は、吐出口周辺底面構造体28の垂直寸法42に対応する。層Aは、窪み部26の上面から、難燃性吐出口周辺底面構造体28の上面に延在する。
層B(102)は、難燃性吐出口周辺底面構造体28の上面から、難燃性バリア32の上部範囲を含む水平面まで延在する。
層C(103)は、難燃性バリア32の上部範囲を含む水平面から、窪み部26の上部範囲を含む水平面まで延在する。
層D(104)は、窪み部26の上部範囲を含む水平面から、ダム20内のダム開口部22の最も低い範囲の水平面まで延在する。
層E(105)は、ダム20内のダム開口部22の最も低い範囲の水平面から、ダム20の上部範囲の水平面まで延在する。
層F(106)は、ダム20の上部範囲の水平面から、鋼の最大浴高さ48まで延在する。
タンディッシュの総加工量は、窪み部26の底面によって下に、鋼の最大浴高さ48によって上に境界された容量と定義され、層A、B、C、D、EおよびFを包含する。タンディッシュの総加工量の垂直寸法は、窪み部26の底面と鋼の最大浴高さ48間の垂直距離である。
実施例I
物理的な水モデル技術を用いる実験および試験は、現実世界の鋳造手順のシミュレーションを通じて、経時的な温度差によって区別される異なる層の存在を示す。タンディッシュのモデルを水モデル試験のために構築し、図12に従って内部幾何学形状を提供した。しかしながら、ダム20にはダム開口部22は設けられていなかった。
層Aは、吐出口周辺底面構造体28の垂直寸法42に対応する。層Aは、難燃性吐出口周辺底面構造体28の下面39a(窪み部26の底面に相当する)によって下に境界され、難燃性吐出口周辺底面構造体28の上面37a、37bによって上に境界される。
層Bは、吐出口周辺底面構造体28の上面37a、37bによって下に境界され、難燃性バリア32の高さ44の水平面によって上に境界される。
層Cは、難燃性バリア32の高さ44の水平面によって下に境界され、底面12の上面の水平面によって上に境界される。
層DおよびEの組み合わせは、底面12の上面の水平面によって下に境界され、ダム20の上部範囲の水平面によって上に境界される。
F層は、ダム20の上部範囲の水平面によって下に境界され、鋼の最大浴高さ48の水平面によって上に境界される。
タンディッシュの総加工量は、窪み部26の底面によって下に境界され、鋼の最大浴高さ48で上に境界される容量として定義され、層A、B、C、D、EおよびFを包含する。タンディッシュの総加工量の垂直寸法は、窪み部26の底面と鋼の最大浴高さ48間の垂直距離である。
層Aは、タンディッシュの総加工量の垂直寸法の0.1%~5%の垂直寸法を有してもよい。
層Bは、タンディッシュの総加工量の垂直寸法の0.5%~25%の垂直寸法を有してもよい。
層Cは、タンディッシュの総加工量の垂直寸法の0%または0.1%~5%の垂直寸法を有してもよい。
層DおよびEの組み合わせは、タンディッシュの総加工量の垂直寸法の2.5%~25%、タンディッシュの総加工量の垂直寸法の30%~50%、タンディッシュの総加工量の垂直寸法の25%~60%、またはタンディッシュの総加工量の垂直寸法の30%~60%の垂直寸法を有してもよい。層Dの高さと層Eの高さとの比は、0.02:1(すなわち0.02)~1:1(すなわち1)、0.02:1(すなわち0.02)から0.1:1、(すなわち0.1)または0.02:1(すなわち0.02)から0.04:1(すなわち0.04)の値を有し得る。
層Fは、タンディッシュの総加工量の垂直寸法の25%~90%の垂直寸法を有してもよい。
実施例II
物理的な水モデル技術を用いた実験および試験は、現実世界の鋳造手順のシミュレーションを通じて、経時的な温度差によって区別される異なる層の存在を示す。
本発明による、タンディッシュのモデルは、経時的に、タンディッシュモデル内の異なる位置における温度を分析するように構築された。タンディッシュモデルは、それがシミュレートするタンディッシュの3分の1のサイズで構築された。タンディッシュには開口部のあるダムが設けられている。計算のためにモデルのそれぞれの寸法の2倍とみなされるタンディッシュ寸法は、A層=30mm、B層=95mm、C層=0mm、D層=10mm、E層=280mm、F層=585mm。Afsは、鋼と連通した難燃性吐出口周辺底面構造体の内部表面積であり、値は638191.94平方mmである。Aは、難燃性吐出口周辺底面構造体で覆われた窪み部の表面積であり、461291.01平方mm(難燃性バリアで覆われた面積を含まない)、または565338.47平方mm(難燃性バリアで覆われた面積を含む)の値を有する。したがって、Afs/Aの比は、Aが難燃性バリアによって覆われる面積を含まない場合は1.38であり、Aが難燃性バリアによって覆われる面積を含む場合は1.13である。
難燃性底面バリアの高さであるタンディッシュ寸法Drbは125mmである。難燃性吐出口周辺底面構造体の高さであるタンディッシュ寸法Dは30mmである。難燃性吐出口周辺底面構造体の開口部の面積であるタンディッシュ寸法Aupは、難燃性バリアによって覆われる面積を含まずに493953.15平方mm、または難燃性バリアによって覆われる面積を含めて604135.63平方mmである。結果として得られる比は、D/Drb=0.24、Afs/A=1.38(Aは難燃性バリアによって覆われる面積を含まない)および1.13(Aは難燃性バリアによって覆われる面積を含む)、ならびにAup/A=0.45(Aは難燃性バリアの範囲を含まない)および0.37(Aは難燃性バリアによって覆われる面積を含む)である。
表1(表1-1と表1-2を合せて表1とよぶ。)は、水モデル試験に使用されるタンディッシュのスケールモデルの内部に配置された熱電対から、鋼の連続鋳造に共通する取鍋交換手順の2サイクルの排水および補充を介して経時的に温度を示す表である。2列目は、入口流体温度を列挙する。位置B、C、およびDは、最底層の開放空間内に配置された熱電対(図10および図11において、それぞれ熱電対82、83、および84に対応する)によって占有される。位置Aの熱電対(図10および11の熱電対81に対応する)は、タンディッシュの吐出口における温度を測定する。位置EおよびFの熱電対(図10および図11の熱電対85および86にそれぞれ対応する)は、最底層の開放空間を上回る温度測定値を提供する。これは、最底層の開放空間の内部の流体の温度および非常に可能性の高い密度が、その上の流体の主バルクとは大きく異なる挙動を示し、混合の影響を受けにくいため、入口温度と共に経時的に温度を変化させることを示す。他にも幾何学的形状や部品の配置を変えていくつかの試験が行われている。これらの試験は、本発明に従って部品によって定義された複数の層およびそれらの配置が、この挙動を再現するために必要であることを示す。
タンディッシュの水モデルの指定場所の温度
位置A:タンディッシュのストランド/ノズル/吐出口
位置B:吐出口と入口から遠位の壁間の難燃性吐出口周辺底面構造体の内部空洞
位置C:窪み部ステップと難燃性バリア間の難燃性吐出口周辺底面構造体の内部空洞
位置D:窪み部ステップと難燃性バリア間の難燃性吐出口周辺底面構造体の内部空洞
位置E:中間レベルでのノズル/底面12の上の吐出口の上
位置F:メニスカス付近のノズル/吐出口の上
Figure 0007269937000001
Figure 0007269937000002
実施例III
本発明による、タンディッシュは、様々な要素の容積、高さおよび深さ、ならびに、要素によって定義される層の垂直厚さが、以下の様式で関連するように構成され得る。
層Aは、吐出口周辺底面構造体28の垂直寸法42に対応する。層Aは、難燃性吐出口周辺底面構造体28の下面39a(窪み部26の底面に相当する)によって下に境界され、難燃性吐出口周辺底面構造体28の上面37a、37bによって上に境界される。
層Bは、吐出口周辺底面構造体28の上面37a、37bによって下に境界され、難燃性バリア32の高さ44の水平面によって上に境界される。
層Cは、難燃性バリア32の高さ44の水平面によって下に境界され、底面12の上面の水平面によって上に境界される。
層Dは、底面12の上面の水平面によって下に境界され、ダム20におけるダム開口部22の最も低い範囲の水平面によって上に境界され、図1のダム開口部高さ40に対応する。
層Eは、ダム20内のダム開口部22の最も低い範囲の水平面で境界され、ダム20の上部範囲の水平面で上に境界される。
層Fは、ダム20の上部範囲の水平面によって下に境界され、鋼の最大浴高さ48の水平面によって上に境界される。
タンディッシュの総加工量は、窪み部26の底面によって下に、鋼の最大浴高さ48によって上に境界された容量として定義され、層A、B、C、D、EおよびFを包含する。タンディッシュの総加工量の垂直寸法は、窪み部26の底面と鋼の最大浴高さ48間の垂直距離である。
窪み部深さ46は、タンディッシュ底面12の上面と窪み部26の上面間の垂直距離として定義される。窪み部深さ46は、層A、BおよびCを包含する。窪み部26は、タンディッシュ10の総加工量の垂直寸法の1%~20%の深さを有してもよい。
層Fは、タンディッシュ10の総加工量の垂直寸法の10%~80%、または20%~60%の垂直寸法を有してもよい。
層DおよびEは、タンディッシュ10の総加工量の垂直寸法の15%~85%の合計垂直寸法を有してもよい。
層Cは、層A、BおよびCの合計垂直寸法の0%~70%の垂直寸法を有してもよい。
層AおよびBは、層A、BおよびCの合計垂直寸法の2%~100%の合計垂直寸法を有し得る。
層Bは、層AおよびBの合計垂直寸法の2%~の100%の垂直寸法を有し得る。
層Aは、層Bの垂直寸法の20%~100%の垂直寸法を有し得る。
層Aは、層BおよびCの合計垂直寸法の20%~100%の垂直寸法を有し得る。
層AおよびBは、層A、BおよびCの合計垂直寸法の5%~100%の合計垂直寸法を有し得る。
層AおよびBは、層DおよびEの合計垂直寸法の5%~100%の合計垂直寸法を有し得る。
本発明者らは理論に拘束されることを望まないが、底面構造体28内に含まれ、制約を受ける鋼と、タンディッシュ内の他の空間に存在する鋼との物理的特性の差は、底面構造体内の鋼と底面構造体28外の鋼との混合を低減し、難燃性吐出口周辺底面構造体外の鋼の主バルクが不純物と接触し、不純物と反応することから遮蔽し、不純物を封じ込めると考えられる。
本発明はまた、鋳型に供給される鋼品質の整合性の維持または改善のためのプロセスに関し、(a)本発明による、タンディッシュのタンディッシュ注入空間に溶融金属を導入することと、(b)タンディッシュ注入空間からタンディッシュ吐出口に溶融金属を移すことと、(c)タンディッシュ吐出口から溶融金属を引き出すことと、を含む。
本発明はまた、本明細書に記載されるように、溶融金属が本発明による、タンディッシュのタンディッシュ注入空間に導入され、溶融金属がタンディッシュ注入空間からタンディッシュ吐出口に移され、溶融金属がタンディッシュ吐出口から引き出される、鋳型に対する鋼品質の整合性の維持または改善のためのタンディッシュの使用に関する。
本明細書において様々な特徴および特性が説明され、本発明の全体的な理解を提供するために図面に例示される。本明細書に記載され、図面に例示される様々な特徴および特性は、そのような特徴および特性が本明細書において明示的に説明されているか、または組み合わせて例示されているかに関わらず、任意の操業可能な様式で組み合わされ得ることが理解される。本発明者らおよび本出願人は、本発明の範囲内に特徴および特性のそのような組み合わせを含めることを明示的に意図し、さらに、特徴および特性のそのような組み合わせの主張が、本出願に事項を付加しないことを意図する。本発明は、本明細書に記載される様々な特徴および特性を含むか、それらから成るか、または本質的に成ることができる。
特許請求の範囲は、任意の組み合わせで、本明細書に明示的にまたは本質的に記載されているか、または別様に明示的にまたは本質的に支持されている任意の特徴および特性を列挙するように修正され得る。さらに、本出願人は、これらの特徴および特性が本明細書に明示的に記載されていなくても、先行技術に存在し得る特徴および特性を肯定的に否認するために、特許請求の範囲を修正する権利を留保する。したがって、そのようないかなる修正も、明細書または特許請求の範囲に新しい事項を追加することはなく、書面による説明、説明の十分性、および追加された事項要件(例えば、米国特許法第112条(a)および第123条(2)EPC)に準拠する。
また、本明細書に列挙されるいかなる数値範囲も、列挙されたエンドポイントを含み、列挙された範囲内に含まれる同じ数値精度(すなわち、同じ数の指定された桁を有する)のすべてのサブ範囲を説明する。例えば、「1.0~10.0」の列挙範囲は、本明細書の文中で「2.4~7.6」の範囲が明示的に列挙されていなくても、例えば、「2.4~7.6」のような、1.0の列挙された最小値と10.0の列挙された最大値との間のすべてのサブ範囲(およびそれを含む)を説明する。したがって、本出願人は、特許請求の範囲を含む本明細書を修正し、本明細書に明示的に列挙される範囲内に含まれる同じ数値精度の任意のサブ範囲を明示的に列挙する権利を留保する。すべてのそのような範囲は、そのようなサブ範囲を明示的に列挙するように修正することが、書面による説明、説明の十分性、および追加の事項要件(例えば、米国特許法第112条(a)および第123条(2)EPC)に準拠するように、本明細書に本質的に記載される。
本明細書で使用される場合、文法上の冠詞「one」、「a」、「an」、および「the」は、別様に文脈によって示されない限り、「少なくとも1つ」または「1つ以上」を含むことが意図される。したがって、冠詞は、本明細書において、冠詞の文法的対象のうちの1つまたは1つ超(すなわち、「少なくとも1つ」)を指すために使用される。例として、「構成要素」とは、1つ以上の構成要素を意味し、したがって、おそらく、2つ以上の構成要素が企図され、本発明の実施態様に用いられ得る、または使用され得る。さらに、単数形の名詞の使用は複数形を含み、複数形の名詞の使用は、使用の文脈が別途必要でない限り、単数形を含む。
本発明の態様
本発明の様々な態様には、以下の番号付き条項が含まれるが、これらに限定されない。
1.タンディッシュであって、
吐出口を有する底面であって、該吐出口が、上端部、および該吐出口から水平に変位した注入空間を有する、底面と、
該底面から上向きに延在する側壁であって、該側壁が、該タンディッシュ内の溶鋼の通常最大操業レベルを上回って延在し、底面および側壁が、タンディッシュ内部を部分的に画定する、側壁と、
該注入空間の下の該タンディッシュ底面上に位置付けられた衝撃面と、
該吐出口の上端部の周囲に円周方向に配置され、かつ高さDrbを有する、難燃性バリアと、
上面および下面を有し、かつ構造体の外部に開放された内部開放空間を提供する構成を有する、タンディッシュの底面上に配置され、かつ吐出口を囲む、難燃性吐出口周辺底面構造体と、
該底面と連通する、少なくとも1つの底面構造体であって、
(a)該吐出口を囲む該タンディッシュの該底面内の窪み部であって、上面を有する、窪み部と、
(b)該衝撃面と該吐出口との間の該底面上に位置付けられたダム、のうちの少なくとも1つから成る群から選択される、少なくとも1つの底面構造体と、を備え、
難燃性吐出口周辺底面構造体が、
(a)難燃性吐出口周辺底面構造体の上面に開口部を備え、開口部が、難燃性吐出口周辺底面構造体の上面の平面内に六角形断面を有することと、
(b)タンディッシュ内部と流体連通する難燃性吐出口周辺底面構造体の表面積(Afs)と、難燃性吐出口周辺底面構造体によって覆われるタンディッシュ底面の部分の表面積(A)との比が、1.1以上であることと、
(c)難燃性吐出口周辺底面構造体の上面におけるすべての開口部の面積(Aup)と、難燃性吐出口周辺底面構造体の上面の面積(A)との比が、0.1~0.9の値を有することと、のうちの少なくとも1つから成る群から選択される構成を有する、タンディッシュ。
2.比Afs/Aが、1~2の値を有し、比Aup/Aが、0.2~0.8の値を有する、条項1に記載のタンディッシュ。
3.比Afs/Aが、1.2~1.6の値を有し、比Aup/Aが、0.3~0.6の値を有する、条項1に記載のタンディッシュ。
4.該底面構造体が、窪み部深さを有する窪み部を備える、条項1に記載のタンディッシュ。
5.該底面構造体が、ダム高さを有するダムを備える、条項1に記載のタンディッシュ。
6.該底面構造体が、窪み部深さを有する窪み部およびダム高さを有するダムを備える、条項1に記載のタンディッシュ。
7.該ダムが、該タンディッシュ内の溶鋼の通常最大操業レベルの30%~60%の距離分、該底面から上向きに延在する、条項5に記載のタンディッシュ。
8.該ダムが、溶鋼がその中を通過することを可能にする少なくとも1つの開口部を有し、それにより、溶鋼が該ダムを越えて、かつ該少なくとも1つの開口部を通って流れることができる、条項5に記載のタンディッシュ。
9.鋼がその中を通過することを可能にする各開口部の中心が、ダム高さの3%~70%の位置に位置する、条項8に記載のタンディッシュ。
10.難燃性吐出口周辺底面構造体が、メッシュ、ネットワーク、ラティス、ハニカム、格子、およびそれらの組み合わせから成る群から選択される、条項1~9のいずれかに記載のタンディッシュ。
11.難燃性吐出口周辺底面構造体が、構造体の総容積の少なくとも20%~最大80%の範囲の内部開放空間を有する、条項1~10のいずれかに記載のタンディッシュ。
12.難燃性吐出口周辺底面構造体の内部開放空間が、難燃性吐出口周辺底面構造体の上面への開口部から成り、垂直方向における開口部の線形寸法が、水平方向における開口部の最大線形寸法の少なくとも40%である、条項1~11のいずれかに記載のタンディッシュ。
13.難燃性吐出口周辺底面構造体の上面への開口部が、難燃性吐出口周辺底面構造体の上面に収縮部を有する、条項1~12のいずれかに記載のタンディッシュ。
14.難燃性吐出口周辺底面構造体が、該窪み部上面を完全に覆う、条項1~13のいずれかに記載のタンディッシュ。
15.難燃性吐出口周辺底面構造体の下面と難燃性吐出口周辺底面構造体の上面との間の距離(D)と、難燃性バリアの高さ(Drb)との比が、0.1:1.0(0.1)~0.9:1.0(すなわち0.9)または0.1:1.0(すなわち0.1)~0.6:1.0(すなわち0.6)の値を有する、条項1~14のいずれかに記載のタンディッシュ。
16.タンディッシュ内部と流体連通する難燃性吐出口周辺底面構造体の表面積(Afs)と、難燃性吐出口周辺底面構造体によって覆われるタンディッシュ底面の部分の表面積(A)との比が、Aが難燃性バリアによって覆われる面積を含まない、1.1:1(すなわち1.1)~2:1(すなわち2)の値、または、Aが難燃性バリアによって覆われる面積を含む、1.1:1(すなわち1.1)~2:1(すなわち2)の値を有する、条項1~15のいずれかに記載のタンディッシュ。
17.難燃性吐出口周辺底面構造体の上面におけるすべての開口部の面積(Aup)と難燃性吐出口周辺底面構造体の上面の面積(A)との比が、0.2:1.0(すなわち0.2)~0.8:1.0(すなわち0.8)の値を有する、条項1~16のいずれかに記載のタンディッシュ。
18.溶融金属から不純物を封じ込めるためのプロセスであって,
(a)条項1~17のいずれかに記載のタンディッシュの注入空間に溶融金属を導入することと、
(b)タンディッシュの注入空間から吐出口に、溶融金属を通過させることと、
(c)タンディッシュの吐出口から溶融金属を引き出すことと、を含む、プロセス。
10.タンディッシュ
12.タンディッシュ底面
14.タンディッシュ壁
15.タンディッシュ内部空間
16.タンディッシュ吐出口
18.タンディッシュの注入空間
20.ダム
22.ダム開口部
24.窪み部ステップ
26.窪み部
28.難燃性吐出口周辺底面構造体
31a.難燃性吐出口周辺底面構造体の個別セル
31b.難燃性吐出口周辺底面構造体の個別セル
32.難燃性バリア
33a.セルの内部底面
33b.セルの内部底面
35a.内部側壁
35b.側壁
36a.セルの上部開口部
36b.セルの上部開口部
37a.難燃性吐出口周辺底面構造体の上面
37b.難燃性吐出口周辺底面構造体の上面
38a.セルの下部開口
39a.難燃性吐出口周辺底面構造体の下面
39b.難燃性吐出口周辺底面構造体の下面
40.ダム開口部高さ
41.ダム高さ
42.難燃性吐出口周辺底面構造体高さ
44.難燃性バリア高さ
46.窪み部深さ
52.注入空間の流れ方向
54.ダムからの流れの方向
60.タンディッシュ注入ノズル
64.ダム面
66.難燃性吐出口周辺底面構造体の個別セル
68.セル収縮部の最小水平寸法
70.セル内部の最大水平寸法
81.第1の熱電対
82.第2の熱電対
83.第3の熱電対
84.第4の熱電対
85.第5の熱電対
101.層A
102.層B
103.層C
104.層D
105.層E
106.層F

Claims (11)

  1. タンディッシュ(10)であって、
    吐出口(16)を有する底面(12)であって、前記吐出口が、上端部、および前記吐出口から水平に変位した注入空間(18)を有する、底面(12)と、
    前記底面から上向きに延在する側壁(14)であって、前記側壁が、前記タンディッシュ内の溶鋼の通常最大操業レベルを上回って延在し、前記底面および側壁が、タンディッシュ内部(15)を部分的に画定する、側壁(14)と、
    前記注入空間(18)の下の前記底面上に位置付けられた衝撃面と、
    前記吐出口の前記上端部の周囲に円周方向に配置され、かつ高さDrbを有する、難燃性バリア(32)と、
    上面(37a、37b)および下面(39a、39b)を有し、前記上面は平面であり、かつその内部開放空間を外部に向けて開放するように構成され、前記タンディッシュの前記底面上に配置され、かつ前記吐出口を囲む、難燃性吐出口周辺底面構造体(28)と、
    前記底面と連なる窪み部またはダムの少なくとも一方であって、
    前記吐出口を囲む前記タンディッシュの前記底面内の窪み部(26)であって、窪み部深さおよび上面を有する、前記窪み部(26)、および前記衝撃面と前記吐出口との間の前記底面上に位置付けられたダム(20)であって、ダム高さを有する、ダム(20)、から成る群から選択される、窪み部またはダムの少なくとも一方と、
    を備え、
    前記難燃性吐出口周辺底面構造体の前記上面に複数の開口部を備え、前記開口部が、前記難燃性吐出口周辺底面構造体の前記上面(37a、37b)の平面内に六角形断面を有し、
    前記難燃性吐出口周辺底面構造体(28)が、
    (a)前記タンディッシュ内部と流体連通する前記難燃性吐出口周辺底面構造体の表面積(Afs、前記難燃性吐出口周辺底面構造体によって覆われる前記底面の部分の表面積(Aに対する比が、1.1以上であることと、
    (b)前記難燃性吐出口周辺底面構造体の前記上面におけるすべての開口部の面積(Aup、前記難燃性吐出口周辺底面構造体の前記上面の面積(Aに対する比が、0.1~0.9の値を有することと、
    のうちの少なくとも1つから成る群から選択される構成を有し、
    前記難燃性吐出口周辺底面構造体の前記下面(39a、39b)と前記難燃性吐出口周辺底面構造体の前記上面(37a、37b)との間の距離(D )の、前記難燃性バリアの前記高さ(D rb )に対する比が、0.1~0.9の値を有する、タンディッシュ(10)。
  2. 前記比Afs/Aが、1~2の値を有し、前記比Aup/Aが、0.2~0.8の値を有する、請求項1に記載のタンディッシュ(10)。
  3. 前記比Afs/Aが、1.2~1.6の値を有し、前記比Aup/Aが、0.3~0.6の値を有する、請求項1または2に記載のタンディッシュ(10)。
  4. ダム(26)を備え、前記ダムが、前記タンディッシュ内の溶鋼の前記通常最大操業レベルの40%~60%の距離分、前記底面から上向きに延在する、請求項1~のいずれかに記載のタンディッシュ(10)。
  5. ダム(26)を備え、前記ダムは、溶鋼がその中を通過することを可能にする少なくとも1つの開口部(22)を有し、それにより、溶鋼が前記ダムを越えて、かつ前記少なくとも1つの開口部を通って流れることができる、請求項1~のいずれかに記載のタンディッシュ(10)。
  6. 鋼がその中を通過することを可能にする各開口部(22)の中心が、前記ダム高さの30%~70%の位置に位置する、請求項に記載のタンディッシュ(10)。
  7. 前記難燃性吐出口周辺底面構造体(28)が、前記構造体の総容積の少なくとも20%~最大80%の範囲の内部開放空間を有する、請求項1~のいずれかに記載のタンディッシュ(10)。
  8. 前記難燃性吐出口周辺底面構造体の前記内部開放空間が、前記難燃性吐出口周辺底面構造体の前記上面への開口部から成り、垂直方向における前記開口部の線形寸法が、水平方向における前記開口部の最大線形寸法の少なくとも40%である、請求項1~のいずれかに記載のタンディッシュ(10)。
  9. 前記難燃性吐出口周辺底面構造体(28)の前記上面への前記開口部が、前記難燃性吐出口周辺底面構造体の前記上面に収縮部を有する、請求項1~のいずれかに記載のタンディッシュ(10)。
  10. 前記難燃性吐出口周辺底面構造体(28)が、前記窪み部上面を完全に覆う、請求項1~のいずれかに記載のタンディッシュ(10)。
  11. 溶融金属から不純物を封じ込めるためのプロセスであって、
    (a)請求項1~10のいずれかに記載のタンディッシュ(10)の注入空間(18)に前記溶融金属を導入することと、
    (b)前記タンディッシュの前記注入空間(18)から前記吐出口に、前記溶融金属を通過させることと、
    (c)前記タンディッシュの前記吐出口(16)から前記溶融金属を引き出すことと、を含む、プロセス。
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