以下、本発明の実施形態の一例を説明するが、本発明を適用可能な形態が以下の実施形態に限られないことは勿論である。
〔第1実施形態〕
先ず、本発明を適用した第1実施形態として、ユーザ端末を使って景品獲得装置を遠隔操作プレイするネットクレーンゲームを実現する例について述べる。
[ハードウェア構成の説明]
図1は、本実施形態の景品獲得システムの構成例を示す図である。
景品獲得システム1000は、ユーザが、予め用意された複数種類の景品の中から希望する景品(希望景品)を選択し、希望景品が獲得可能な景品獲得装置を遠隔操作して景品獲得を目指すゲームを実行するためのゲームシステムである。
景品獲得システム1000は、サーバシステム1100と、複数の景品獲得装置1200(1200a,1200b,…)と、ユーザ2(2a,2b,…)別に使用されるユーザ端末1500(1500a,1500b,…)と、を含み、これらは相互に通信回線9を介してデータ通信可能に接続される。
通信回線9は、データ通信が可能な通信路、いわゆるネットワークを意味する。すなわち、通信回線9とは、直接接続のための専用線(専用ケーブル)やイーサネット(登録商標)等によるLAN(Local Area Network)の他、電話通信網やケーブル網、インターネット等の通信網を含む意味であり、また、通信方法については有線/無線を問わない。
ユーザ2(2a,2b,…)及びそのユーザ端末1500(1500a,1500b,…)の数は、景品獲得システム1000の利用状況により変化する。よって、実際の運用にあたっては、景品獲得システム1000には、図示のように2台のユーザ端末1500しか接続されていない場合もあれば、同時に1台接続されている場合もあれば、3台以上が接続されている場合もあり得る。
運営者設備3は、サーバシステム1100と、景品獲得装置1200(1200a,1200b,…)と、を含み、景品獲得システム1000の運営事業者が用意する。サーバシステム1100及び景品獲得装置1200の各台数は、図示の例に限らず、適宜設定可能である。サーバシステム1100と、景品獲得装置1200(1200a,1200b,…)のそれぞれの設置場所は同じ場所に限らない。
サーバシステム1100は、本実施形態における遠隔操作システムを構成するユーザ端末1500に、景品獲得装置1200(1200a,1200b,…)に関する情報等を提供するコンピュータシステムであって、本体装置1101と、キーボード1106と、タッチパネル1108と、ストレージ1140とを有し、本体装置1101には制御基板1150を搭載する。
制御基板1150には、CPU(Central Processing Unit)1151やGPU(Graphics Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)などの各種マイクロプロセッサ、VRAMやRAM,ROM等の各種ICメモリ1152、通信装置1153が搭載されている。なお、制御基板1150の一部又は全部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)や、FPGA(Field Programmable Gate Array)、SoC(System on a Chip)により実現するとしてもよい。
そして、サーバシステム1100は、制御基板1150が所定のプログラム及びデータに基づいて演算処理することにより、
1)ユーザ登録等に係るユーザ管理機能と、
2)ユーザ2がユーザ端末1500で遠隔操作プレイをするのに必要なデータ(例えば、どの種類の景品がどの景品獲得装置1200で獲得できるかなど景品獲得装置1200についての情報、ユーザの選択操作に応じてユーザ端末1500が選択した景品獲得装置1200を遠隔操作するための通信に係るアクセス情報など)を提供する情報提供機能と、
3)景品獲得装置1200のプレイ対価として消費される対価媒体をオンライン販売するオンラインショッピング管理機能と、
を実現する。
また、本実施形態では、オンラインゲームとしてのクレーンゲームを、クライアント・サーバタイプのオンラインゲームとして実現するので、サーバシステム1100は、ユーザ端末1500を制御するコンピュータシステムとして機能する。具体的には、ユーザ端末1500にて遠隔操作用の画面を表示させ、ユーザ端末1500から操作入力に応じた操作入力信号を受信すると、当該ユーザ端末1500で遠隔操作する景品獲得装置1200へ遠隔操作信号を送信して、遠隔操作プレイ機能を実現することができる。
なお、サーバシステム1100は単体として記しているが、各機能を分担する複数のブレードサーバを搭載して相互に内部バスを介してデータ通信可能に接続した構成であっても良い。或いは、離れた場所に設置された独立した複数のサーバを、通信回線9を介してデータ通信させることで、全体としてサーバシステム1100として機能させる構成であっても良い。
景品獲得装置1200(1200a,1200b,…)は、ユーザ2が獲得機構部を遠隔操作により動作させて、筐体内に収容されている景品を移動させて獲得することを試みるゲーム装置である。本実施形態では、景品獲得装置1200として、操作方法と、獲得機構部の構成と、景品の配置手法(配置パターン)と、のうちの少なくとも1つが異なる複数種類の景品獲得装置が用意されている。
なお、本実施形態の景品獲得装置1200の中には、その装置で獲得対象とされる景品そのものとは異なり当該景品の代用となる物体である代用景品が獲得対象とされた装置が含まれ得る。例えば、代用景品は、商品の画像や名称が外観にプリントされていない単なる箱、などの汎用性のある物体とされる。
図2は、本実施形態における景品獲得装置1200の構成例を示す図であって、装置の正面図に相当する。図3は、本実施形態における景品獲得装置1200の構成例を示す図であって、装置の正面向かって右側から見た側面図に相当する。
景品獲得装置1200は、ゲーム空間に配置された景品(現実の物品)を獲得するための景品の移動を試みるゲームプレイを行い、景品の獲得ができなかった場合には、移動を試みた結果としての景品の配置状況が維持されて次回のゲームプレイに供される装置である。
本実施形態の景品獲得装置1200は、
1)筐体1201と、
2)クレーン部1210と、
3)景品の配置状況をユーザが確認するための画像を筐体1201を外から撮影する複数台のビデオカメラ1220(第1ビデオカメラ1220f、第2ビデオカメラ1220s)と
4)景品の配置状況を判定するための情報を得るための第1の手段である景品状況撮影カメラ1230(第1景品状況撮影カメラ1230f、第2景品状況撮影カメラ1230s)と、
5)景品の配置状況を判定するための情報を得るための第2の手段である深度センサ1240(第1深度センサ1240f、第2深度センサ1240s)と、
6)景品獲得装置1200を動作制御する制御基板1250と、を有する。
筐体1201は、外から中が見えるように透明な仕切りで覆われたプレイ空間1202を画成して、当該プレイ空間内に当該装置において獲得可能な単数又は複数の景品4と、獲得機構部であるクレーン部1210とを収容している。なお、透明な仕切りは不用とすることとしてもよい。
クレーン部1210は、景品4を移動させることができる機構部である。機構部の構成は適宜選択可能であるが、本実施形態のクレーン部1210は、プレイ空間1202を、装置の左右方向である「第1方向」と、装置の前後方向である「第2方向」とに2次元移動させることで位置決めされるクレーンとして機能するようにデザインされている。そして、クレーン部1210は、開閉するように動く複数の可動腕部(以下、「爪1212」とも言う。)を吊り下げており、景品4の一部をつまんで持ち上げて移動できるクレーンとして機能する。
クレーン部1210の構造は、従来のクレーンゲーム機のそれを参考に適宜設定可能である。本実施形態では、2次元直動機構部1218により垂下された昇降軸部の最下部に設けられたケース内に、爪1212と、制御基板1250からの駆動信号に応じて開閉するように爪1212を動作させる電動モータと、爪1212による景品4の把持力を変更する把持力変更機構部と、を搭載する。本実施形態では、2次元直動機構部1218の一方の移動方向である第1方向は、装置の左右方向を向いており、他方の移動方向である第2方向は装置の前後方向を向いている。
第1ビデオカメラ1220fは、プレイ空間1202を装置の正面側からカラー映像で撮影する。本実施形態では、第1ビデオカメラ1220fの撮影方向は、2次元直動機構部1218の第2方向を向くように取り付けられているが、第2方向とやや交差するように、例えばプレーヤが装置の正面に立ってプレイ空間1202をやや見下ろし気味に見る場合の視界を疑似的に再現するように設定してもよい。撮影画角は固定であり、2次元直動機構部1218による第1方向におけるクレーン部1210の全幅可動域を撮影範囲に含むように所定位置に設置・固定されている。
同様に、第2ビデオカメラ1220sは、プレイ空間1202を装置の正面向かって右側方から撮影する。本実施形態では、第2ビデオカメラ1220sの撮影方向は、2次元直動機構部1218の第1方向を向くように取り付けられているが、第1方向とやや交差するように、設定してもよい。撮影画角は固定であり、2次元直動機構部1218による第2方向におけるクレーン部1210の全幅可動域を撮影範囲に含むように所定位置に設置・固定されている。
本実施形態では、ネットクレーンゲームを、クライアント・サーバタイプのオンラインゲームとして実現するので、第1ビデオカメラ1220fや第2ビデオカメラ1220sで撮影された画像(撮影画像)は、遅延なく(全く遅延がない状態及びプレイへの影響が小さいと認められる若干の遅延を含む。)サーバシステム1100へ送信される。そして、ユーザ端末1500にてライブモニター画像38として表示される。ユーザ2(プレーヤ)は、このライブモニター画像38によって遠くに居ながらゲームプレイに必要なプレイ空間1202の様子を観察することができる。
なお、ビデオカメラ1220の台数や設置位置、撮影角度などは図示の例に限定されるものではなく適宜設定可能である。例えば、プレイ空間1202の内部にビデオカメラ1220を設ける構成も可能である。また、プレイ空間1202を画成する透明な仕切りを不用としてもよい。
景品状況撮影カメラ1230は、プレイ空間1202をカラー映像として撮影できるカメラである。本実施形態では、2次元直動機構部1218の第2方向を向くように撮影する第1景品状況撮影カメラ1230fと、2次元直動機構部1218の第1方向を向くように撮影する第2景品状況撮影カメラ1230sと、を有する。各景品状況撮影カメラ1230の撮影画像は、プレイ空間1202の空間認識、具体的にはプレイ空間1202における景品4の画像認識に用いられる。
深度センサ1240は、プレイ空間1202をスキャンする距離センサである。本実施形態では、センサから見て2次元直動機構部1218の第2方向における撮影被写体までの距離(センシング方向の深度)を計測(2次元スキャン)する第1深度センサ1240fと、センサから見て2次元直動機構部1218の第1方向における撮影被写体までの距離を計測する第2深度センサ1240sと、を有する。各深度センサ1240の計測は、プレイ空間1202の空間認識、具体的にはプレイ空間1202における景品4の認識に用いられる。
制御基板1250は、CPU1251やGPU,DSPなどの各種プロセッサ、VRAMやRAM,ROM等の各種ICメモリ1252、通信回線9に接続する携帯電話基地局や無線LAN基地局などと無線通信するための通信モジュール1253、インターフェース回路1257などを搭載する。インターフェース回路1257には、クレーン部1210のドライバ回路、ビデオカメラ1220や景品状況撮影カメラ1230で撮影された画像の画像データを入力する回路、深度センサ1240で計測された計測信号を入力する回路、などが含まれている。そして、景品獲得装置1200は、制御基板1250が所定のプログラム及びデータに基づいて演算処理することにより、クレーン部1210の動作制御を行うことができる。
本実施形態では、景品獲得装置1200は、サーバシステム1100を介して、ユーザ端末1500により遠隔操作される。プレーヤとなったユーザ2が、クレーン部1210を上手く操作して、狙った景品4をプレイ空間1202内に設定される景品取得エリア1260へ移動させることができると、当該景品を獲得したと認定され、プレーヤが予め設定していた配送先へ、獲得した景品4が配送される。
なお、景品取得エリア1260は、本実施形態ではユーザ端末1500の操作画面上で識別表示される仮想エリアとするが、筐体1201の正面の払出口1262に連通する物理的な開口部としてもよい。その場合、景品取得エリア1260と払出口1262との連通路1264に、通過する景品4を個別に検出することができる景品獲得数検出センサ1266を設けるとよい。具体的には、景品4には、景品種類の情報を担持したICタグをつけておいて、景品獲得数検出センサ1266をICタグリーダーライターとして実現すると、獲得した景品の数は勿論、様々な種類の景品を混載する場合でも、獲得した景品の種類を検知することができる。
図4は、本実施形態におけるユーザ端末1500の構成例を示す図である。
ユーザ端末1500は、プレーヤとなるユーザ2がゲームプレイのために個別に使用するコンピュータシステムであって、通信回線9を介してサーバシステム1100にアクセスしてオンラインゲームを実行できる電子装置(電子機器)である。本実施形態のユーザ端末1500は、いわゆるスマートフォンと呼ばれる装置であるが、携帯型ゲーム装置や、ゲームコントローラ、パソコン、タブレット型コンピュータ、ウェアラブルコンピュータ、業務用ゲーム装置などでもよい。
ユーザ端末1500は、方向入力キー1502と、ボタンスイッチ1504と、画像表示デバイス兼接触位置入力デバイスとして機能するタッチパネル1506と、内蔵バッテリー1509と、スピーカ1510と、マイク1512と、イメージセンサユニット1520と、制御基板1550と、コンピュータ読み出し可能な記憶媒体であるメモリカード1540からデータを読み書きできるメモリカード読取装置1542と、を備える。その他、図示されていない電源ボタン、音量調整ボタン等が設けられている。
制御基板1550は、CPU1551やGPU,DSPなどの各種プロセッサ、VRAMやRAM,ROM等の各種ICメモリ1552、通信回線9に接続する携帯電話基地局や無線LAN基地局などと無線通信するための無線通信モジュール1553、インターフェース回路1557などを搭載する。
インターフェース回路1557には、タッチパネル1506のドライバ回路、方向入力キー1502及びボタンスイッチ1504からの信号を受信する回路、スピーカ1510へ音声信号を出力する出力アンプ回路、マイク1512で集音した音声の信号を生成する入力信号生成回路、イメージセンサユニット1520で撮影された画像の画像データを入力する回路、メモリカード読取装置1542への信号入出力回路、などが含まれている。
制御基板1550に搭載されているこれらの要素は、バス回路などを介して電気的に接続され、データの読み書きや信号の送受信が可能に接続されている。なお、制御基板1550の一部又は全部をASICやFPGA、SoCにて構成してもよい。そして、制御基板1550は、当該端末でのゲームプレイを可能にする各種機能を実現するためのプログラムや各種データをICメモリ1552に記憶する。
なお、本実施形態では、ユーザ端末1500は、プログラムや各種設定データをサーバシステム1100等からダウンロードする構成とするが、別途入手したメモリカード1540などの記憶媒体から読み出す構成としても良い。
[ゲームの概要]
ゲームの概要について説明する。
図5は、本実施形態におけるゲームの概要を説明するための図である。
プレーヤとなるユーザ2がユーザ端末1500で、所定のプログラムを起動させて、サーバシステム1100にアクセスしてログイン手続けを経ると、ユーザ端末1500には、獲得を希望する景品(以下、「希望景品」と言う。)を選択するための希望景品選択画面W3が表示される。そして、希望景品選択画面W3で、獲得可能な景品の中から希望景品を選択する景品選択操作をすると、プレイ装置選択画面W4が表示される。
プレイ装置選択画面W4には、サーバシステム1100にて希望景品を獲得可能でありプレイに使用する装置の候補となる景品獲得装置1200(以下、「候補装置」と言う。)が検索されて、候補装置が選択操作可能に表示される。そして、ユーザ2が、候補装置の中からプレイに使用する景品獲得装置1200の選択操作をすると、当該装置が「プレイ装置」として設定される。プレイ装置が決まると、サーバシステム1100により、ユーザ端末1500でプレイ装置を遠隔操作可能となる。
さて、遠隔操作可能になると、ユーザ端末1500では、遠隔操作画面W5が表示されてゲームプレイ可能となる。遠隔操作画面W5は、いわばゲームプレイ画面に相当する画面であって、景品名表示30と、プレイ対価表示31と、残プレイ媒体表示32と、プレイ媒体購入操作アイコン33と、クレーン部1210の移動操作が受け付けられる制限時間の残りを示す残時間表示34と、クレーン部1210を移動操作するための移動操作アイコン35と、アクションシーケンス開始操作アイコン36と、カメラ切換操作アイコン37と、ライブモニター画像38と、景品取得エリア表示39と、が表示される。なお、景品獲得を物理的な開口部や台座によって実現する構成では、景品取得エリア表示39を省略することができる。
残プレイ媒体表示32は、プレーヤが現在保有しているプレイ媒体の数量を示す。ここで言う「プレイ媒体」は、プレイ対価の支払として消費される媒体であって、仮想通貨、電子マネー、プリペイドポイント、ゲーム内ポイント、などと読み替えることができる。本実施形態では、プリペイドポイントとする。プレイ媒体は、プレイ開始前に所定のオンラインショッピングにて購入できるのは勿論のこと、プレイ中であっても、プレイ媒体購入操作アイコン33を操作することで即時に購入することができる。
ライブモニター画像38には、カメラ切換操作アイコン37で切り替え操作された第1ビデオカメラ1220f又は第2ビデオカメラ1220sの撮影画像が表示される(図2,図3参照)。プレーヤであるユーザ2は、このライブモニター画像38を見ながら、移動操作アイコン35やアクションシーケンス開始操作アイコン36へタッチ操作してクレーン部1210を遠隔操作して、景品4の獲得を目指してプレイする。
なお、第1ビデオカメラ1220f及び第2ビデオカメラ1220sの撮影画像は、当該カメラの視点から見た、いわゆるパースがかかっている画像であり、平行投影図のような画像ではない。固定位置に設置されたカメラからの画像を見ながら遠隔操作によるゲームプレイを行うゲーム性、興趣性の1つに、この点が挙げられる。
移動操作アイコン35は、プレイ装置である景品獲得装置1200のクレーン部1210を移動させる操作を入力するためのアイコンである。本実施形態では、クレーン部1210の指示可能な移動方向別に2つのアイコンが用意されている。当該アイコンが操作されると、対応する移動方向への遠隔操作信号がサーバシステム1100を介して景品獲得装置1200へ送信される。景品獲得装置1200は、受信した遠隔操作信号に応じて、クレーン部1210を移動させる移動シーケンスを実行する。
アクションシーケンス開始操作アイコン36は、クレーン部1210が移動中であれば即時に移動を中止してその位置から、移動中でなければその位置から、即座にアクションシーケンスを開始させる操作を入力するための操作アイコンである。
「アクションシーケンス」とは、遠隔操作に応じたクレーン部1210の移動シーケンスに続いて実行されるシーケンスであって、クレーン部1210と景品とを係合させるための一連の順序・過程である。当該シーケンスにおける動作すなわちアクションは、クレーン部1210の機構等に応じて適宜設定可能である。例えば、クレーン部1210が、複数の把持爪(又は把持腕と呼ばれても良い。)を開閉して、景品を把持する構成であるならば、アクションシーケンスには、降下して把持爪を開いた後に把持爪を閉じ、上昇するまでの一連のキャッチ動作が含まれる。降下においては、ストップ操作入力に応じて降下動作をストップさせる構成であれば、自動的に降下させる動作もアクションシーケンスに含まれる。
そして、アクションシーケンスが終了すると、景品獲得装置1200は自動的に終了動作シーケンスを実行する。「終了動作シーケンス」は、クレーン部1210を所与の終了動作位置に移動させて終了動作をさせるプロセスである。「終了動作位置」は、本実施形態では景品取得エリア1260の中心位置の直上位置とする。そして、「終了動作」として「爪1212を開く開放動作」「爪1212を閉じる閉動作」の2つの副シーケンスが連続して自動的に実行される。
なお、本実施形態では、終了動作シーケンスは、自動的に実行されるが、ユーザ端末1500から遠隔操作する構成とすることもできる。例えば、終了動作位置への移動を遠隔操作の対象とする構成も可能である。クレーン部1210を、景品取得エリア1260の中心位置の直上位置に移動させた後、ホームポジション等のクレーン部初期位置に移動させる構成であれば、そのホームポジションの位置を「終了動作位置」としてもよい。
もしアクションシーケンスにより、当該シーケンスの目的とされる景品4との係合が成功していれば上手く景品4をキャッチできていて、クレーン部1210が終了動作位置に移動するまでそれを保持できていれば、終了動作により、キャッチされていた景品は景品取得エリア1260に向けて落ちる。そして、落下した景品4が上手く景品取得エリア1260に留まれば当該景品を獲得したと認定される。
なお、景品4が景品取得エリア1260に留まっていることの判定条件として、景品4の全体がエリア内である場合に限定するか、一部がエリアにかかっていれば獲得と認めるか、は適宜設定可能である。本実施形態では、ビデオカメラ1220で撮影した画像から、景品4を画像認識して、景品取得エリア1260の設定範囲内に含まれるかを判定する。景品取得エリア1260を、払出口1262へ通ずる連通路1264への物理的な開口部として実現した場合には、景品獲得数検出センサ1266を用いて判定すればよい(図3参照)。景品取得エリア1260を物理的な台座部として実現する場合には、当該台座部に荷重センサを設けて、台座部に載っているものの重さを計測することで、獲得判定するとしてもよい。
また、景品獲得装置1200のプレイ空間1202に配置する景品4は、景品の代用物いわゆる代用景品とすることができる。
図6は、本実施形態における代用景品の例と、当該代用景品のライブモニター画像38における見せ方の例の対比図である。
図6(1)に示すように、代用景品5の外観は、直方体の6面それぞれに、各面固有のARマーカである景品マーカ70(正面景品マーカ70f、左景品マーカ70s、上景品マーカ70t、…)が設けられている。つまり、代用景品5は、いわゆる「ARボックス」である。ビデオカメラ1220の撮影画像又は景品状況撮影カメラ1230の撮影画像に基づいて景品マーカ70を画像認識することにより、プレイ空間1202における代用景品5の位置と姿勢とを認識できる。
そして、各景品マーカ70は、代用景品が代用する景品4の6面それぞれの画像情報いわゆる「AR画像」に対応づけられている。図6(2)に示すように、ライブモニター画像38では、それらの景品マーカ70が認識された位置に、対応付けられた景品4の景品画像72(正面景品画像72f、左景品画像72s、上景品画像72t、…)が表示される。
[ゲームの説明]
さて、本実施形態では、景品獲得システム1000の魅力を高めるために、サーバシステム1100が、獲得が予測される景品(獲得予測景品)の予測処理と、その予測結果に応じたユーザサービスを行う予測後処理とを行う。
図7は、本実施形態における予測処理と予測後処理の例について説明するための図である。「予測処理」は、ゲームプレイに未使用、言い換えるとプレイ装置として選択されるのを待っている状態の景品獲得装置1200について実行される処理であって、当該景品獲得装置1200のプレイ空間1202内の景品4の配置状況から「獲得が予測される景品(獲得予測景品)」「獲り易そうな景品」を見つける処理である。「獲り易そうな景品」とは、有る意味「移動し易そうな景品」とも言えるため、移動容易性や獲得可能性が向上した状況にある景品の意味である。そして、「予測処理」では、見つけられた「獲り易そうな景品」の獲得し易さの段階的判断を行い「獲得予測確率」を決定する。
「予測後処理」は、1)景品獲得装置1200のゲームプレイに関する設定、具体的には、プレイ対価、許容されるプレイ対価の支払い方法、ゲームプレイに係る制限時間、ゲームプレイに伴いユーザ2に付与するサービスポイント(獲得ポイント)、の少なくとも何れかの設定を変更することと、2)獲り易そうな景品があることをユーザ2へ通知することと、3)獲り易そうな景品がある景品獲得装置1200での遠隔操作画面において、ライブモニター画像38の表示を報知状態表示とすることと、の少なくとも何れか1つを含む。
ゲームプレイに関する設定変更に係り、「プレイ対価」の変更は、獲り易そうな景品があると、プレイ対価を標準的な額よりも高く変更する。変更幅は、例えば、獲り易そうな景品の数や、それらの獲得予測確率、が大きい程より高く変更するとしてもよい。また、プレイ対価の変更は、所定の基準値を設定し、獲り易そうな景品が基準値を上回る場合にはプレイ対価を高くするように変更し、基準値を下回る場合には、プレイ対価を低くするように変更するとしてもよい。
ゲームプレイに関する設定変更に係り、「許容されるプレイ対価の支払い方法」は、獲り易そうな景品があると、許容されるプレイ対価の支払方法を増やすように変更する。例えば、標準的なプレイ対価の支払方法として、プレイ媒体による支払が用意されているが、獲り易そうな景品がある場合には、ユーザが既に獲得しているサービスポイントによる支払も許可されると言った具合である。
ゲームプレイに関する設定変更に係り、「ゲームプレイに係る制限時間」の変更では、クレーン部1210の移動操作を受け付ける制限時間を変更する。獲り易そうな景品があると、制限時間を標準的な時間よりも長く変更する。変更する時間的な幅は、例えば、獲り易そうな景品の数や、それらの獲得予測確率、が大きい程より長く変更するとしてもよい。また、所定の基準値を設定し、獲り易そうな景品が基準値を上回る場合には制限時間を短くするように変更し、基準値を下回る場合には、制限時間を長くするように変更するとしてもよい。
ゲームプレイに関する設定変更に係り、「ゲームプレイに伴いユーザに付与するサービスポイント」の変更は、獲り易そうな景品があると、付与するサービスポイントを標準的な値よりも少なくなるように変更する。変更幅は、例えば、獲り易そうな景品の数や、それらの獲得予測確率、が大きい程より少なくするとしてもよい。所定の基準値を設定し、獲り易そうな景品が基準値を上回る場合には付与するサービスポイントを少なくするように変更し、基準値を下回る場合には、付与するサービスポイントを多くなるように変更するとしてもよい。なお、サービスポイントは、適宜、獲得ポイントなどと呼び代えても良い。
獲り易そうな景品があることのユーザ2への通知は、ユーザ2が予め設定登録しておいた通知先と通知方法に従って行われる。例えば、電子メールや、ユーザ端末1500のオペレーティングシステムで実現される通知機能などを利用することができる。
図8は、ライブモニター画像38における報知状態表示の例を示す図である。
報知状態表示は、プレイ空間1202内の景品4の配置状況に基づく所定の報知条件を満たされると表示される。本実施形態では、報知条件に、少なくとも獲り易そうな景品が有ることが含まれる。
報知状態表示の内容は、適宜設定可能である。本実施形態では、明示表示10と、ガイド表示12と、ヒント表示14との何れかを表示する。
明示表示10は、報知条件を満たす配置状況となった景品を明示するオーバーラップ表示の一例である。図示の例は、輪郭線強調による明示の例を示しているが、所定のターゲットマーカの表示、該当景品部分への網掛け表示、などの他の表示形態であってもよい。そして、明示表示10の表示形態には、対象の景品4の予測確率に応じて異なる表示色とするなどのバリエーションが設けられている。代用景品5については、明示表示10の表示色の変更に加えて、景品マーカ70に対応づけるAR画像(正面景品画像72f、左景品画像72s、…)を、獲得予測確率に応じて設定された報知状態表示用のAR画像に差し替えて表示される。
ガイド表示12は、クレーン部1210の遠隔操作のガイドとなる表示である。本実施形態では、後述するように、獲り易そうな景品の認識に過去の獲得成功事例のデータを用いるので、類似する成功事例に基づいてクレーン部1210の位置座標を示すこととする。
ヒント表示14は、クレーン部1210をどのように使用すると獲り易そうな景品を獲得できるかの操作ヒントを示す。
こうした報知状態表示は、遠隔操作型・直接型の何れにおいても従来のクレーンゲーム機では実現されておらず、ユーザに多くのメリットをもたらしてくれる。よって、本実施形態の景品獲得システム1000にはユーザを惹き付ける従来に無い魅力があり、それによる集客によって運営事業者にとっての収益向上を図ることができるようになる。
[機能構成の説明]
図9,10は、本実施形態におけるサーバシステム1100の機能構成例を示す機能ブロック図である。本実施形態におけるサーバシステム1100は、サーバ処理部200s(図9参照)と、サーバ記憶部500s(図10参照)とを備える。
サーバ処理部200sは、例えばCPUやGPU等のマイクロプロセッサや、ASIC、ICメモリなどの電子部品によって実現され、操作入力部100sやサーバ記憶部500sを含む各機能部との間でデータの入出力制御を行う。そして、所定のプログラムやデータ、操作入力部100sからの操作入力信号、ユーザ端末1500から受信したデータ、景品獲得装置1200から受信したデータ、等に基づいて各種の演算処理を実行して、サーバシステム1100の動作を統合的に制御する。本実施形態では、制御基板1150がサーバプログラム501を読み込み実行することにより実現される。
そして、本実施形態のサーバ処理部200sは、ユーザ管理部202と、オンラインショッピング管理部204と、景品獲得システム管理部206と、予測部210と、予測後処理部220と、ゲーム管理部230と、通知希望景品設定部240と、景品発送手続処理部242と、計時部280sと、を含む。勿論、これら以外の機能部も適宜含めることができる。
ユーザ管理部202は、ユーザ登録手続きに係る処理及びユーザアカウントに紐付けられる各ユーザのデータの管理を行う。本実施形態では、ユーザ管理部202は、1)登録ユーザへの固有のユーザアカウントの付与と、2)ユーザアカウント別に個人情報を登録管理する登録情報管理と、3)課金要素(本実施形態ではオンラインショッピングで景品獲得装置1200をプレイするためのプレイ媒体の購入など)の支払いで消費される電子決済媒体の帳簿管理と、4)ゲームプレイするためのログイン及びログアウトのログイン管理と、5)プレイ履歴等を管理するプレイ履歴管理と、の各機能を有する。勿論、これら以外のアカウントに紐付けられる他のデータの管理機能も適宜含めることができる。
オンラインショッピング管理部204は、オンラインショッピングに関する制御を担い、公知のオンラインショッピング技術を適宜利用して実現できる。本実施形態では、プレーヤは、オンラインショッピングによって、景品獲得装置1200をプレイするプレイ対価として消費される「プレイ媒体」を購入することができる。勿論、オンラインショッピングにおける販売対象は、これら以外にも適宜設定可能である。
景品獲得システム管理部206は、景品獲得システムの管理に係る各種処理を実行する。本実施形態では、プレイ装置に選択された景品獲得装置1200の設定と管理をする機能や、景品獲得システム1000に係る各種情報をサーバ記憶部500sに記憶管理し、それらの情報をユーザ端末1500へ提供する機能、などを実行することができる。勿論、これら以外の処理も適宜含めることができる。
予測部210は、景品獲得の可能性を予測判定する。本実施形態では、プレイ空間内の景品の配置状況に基づいて、景品が獲り易そうな状況である移動容易性や獲得可能性が向上した状況にあることを示す条件として定められた向上状況条件を満たす景品、簡単に言い換えると「移動し易そうな景品」、「獲り易そうな景品」を認識する。本実施形態では、予測後処理に報知状態表示への変更が含まれるので、予測部210は、プレイ空間1202内の景品4の配置状況に基づく所定の報知条件を満たすか否かを判定する判定手段としての機能を兼ねていることにもなる。
そして、予測部210は、予測判定用データ取得制御部212を有する。
予測判定用データ取得制御部212は、プレイ状態にない景品獲得装置1200と通信接続して、予測判定用データとして、景品状況撮影カメラ1230による撮影画像データを取得する制御を行う。よって、予測部210は、判定手段として、カメラの撮影画像に基づいて、報知条件を満たす配置状況になっているかを判定することができる。
また、予測部210は、認識した獲り易そうな景品毎に、移動容易性や獲得可能性が向上した状況の段階的な判断を行い、それぞれに獲得予測確率を設定することができる。そして、この段階的な判断においては、獲り易そうな景品と景品取得エリア1260(図2参照)との間の距離が近いほど獲得可能性が高いと判断する。また、獲り易そうな景品の姿勢が、過去の成功事例に同じ又は類似している場合に、獲得可能性が高いと判定する。また、獲り易そうな景品の数が少ないほど、獲得可能性が高いと判定する。
予測後処理部220は、予測部210の予測判定の結果に基づいて、予測後処理を行う(図7参照)。具体的には、プレイ対価設定部222と、支払方法設定部223と、制限時間設定部224と、通知制御部225と、希望ユーザ募集制御部226と、プレイ順番決定部227と、を有する。
プレイ対価設定部222は、遠隔操作による景品獲得プレイ毎のプレイ対価を、予測部210による判定手段としての判定結果に応じて可変に設定する。
支払方法設定部223は、遠隔操作による景品獲得プレイ毎のプレイ対価の支払方法として用意されている所定の複数の支払方法候補のなかから、支払方法として許容する支払方法候補を、予測部210による判定手段としての判定結果に応じて可変に設定する。
制限時間設定部224は、遠隔操作プレイにおけるクレーン部1210の移動操作が受け付けられる所与の制限時間を、予測部210による判定手段として判定結果に応じて制限時間を可変に設定する。
通知制御部225は、予測部210による判定手段としての機能により肯定判定された場合、当該肯定判定されたプレイ装置で獲得可能な景品を通知希望景品として設定しているユーザに対して、所定の通知を行う制御を行う。
希望ユーザ募集制御部226は、予測部210による判定手段としての機能により肯定判定されたプレイ装置について、遠隔操作プレイを希望するユーザを所与の期間募集する制御を行う。具体的には、遠隔操作プレイを希望するユーザ毎に、当該ユーザが申し込む遠隔操作プレイのプレイ対価の申込額を受け付けることができる。
プレイ順番決定部227は、希望ユーザ募集制御部226により募集されたユーザが複数の場合に、遠隔操作プレイを行うユーザの順番を決定する。具体的には、募集されたユーザ別の申込額に基づいて、遠隔操作プレイを行うユーザの順番を決定する。
ゲーム管理部230は、オンラインゲームの実行に関する各種制御を行う。本実施形態では、クライアントサーバ形式のオンラインゲームシステムにおけるゲームサーバとしての各種制御を行う。
具体的には、本実施形態のゲーム管理部230は、プレイ装置選択部232と、モニター画像表示制御部233と、AR画像表示制御部234と、報知状態表示制御部235と、を有する。
プレイ装置選択部232は、獲得可能な景品が関連付けられた複数の景品獲得装置1200の中からプレイ対象の景品獲得装置1200であるプレイ装置をユーザの操作入力に従って選択する。本実施形態では、希望景品選択画面W3とプレイ装置選択画面W4の表示と、各選択画面における選択操作に応じた設定処理がこれに該当する(図5参照)。
モニター画像表示制御部233は、プレイ装置である景品獲得装置1200のビデオカメラ1220による撮影画像に基づくライブモニター画像38をユーザ端末1500の表示部に表示させる制御を行う。
AR画像表示制御部234は、プレイ装置である景品獲得装置1200のビデオカメラ1220による撮影画像に基づいて、ARボックスである代用景品5を認識して、ライブモニター画像38の中の代用景品5に、その景品マーカ70(ARマーカ)に基づく画像を表示させる。
報知状態表示制御部235は、予測部210による判定手段としての機能により肯定判定された場合に、ライブモニター画像38の表示に、所与のオーバーラップ表示を施して報知状態表示とする報知状態表示制御を行う(図7参照)。
具体的には、報知状態表示制御部235は、予測部210により獲り易そうな景品が認識されたことをもって、向上状況条件を満たすことにより報知条件を満たすと判定手段に判定されたと見なし、その向上した状況の段階についての判断結果(獲得予測確率)に応じて、異なる報知状態表示とする制御を行うことができる。
また、報知状態表示制御部235は、予測部210により獲り易そうな景品に設定される獲得予測確率をもって、景品の移動容易性や獲得可能性が向上した状況を段階的に判定されたと見なし、その獲得可能性の段階に応じて、異なる報知状態表示とする制御を行うことができる。
通知希望景品設定部240は、登録ユーザ毎に、当該ユーザの選択操作入力に従って通知希望景品を設定する。
景品発送手続処理部242は、獲得されたと判定された景品4又はそれと同種の景品4をプレーヤであるユーザが予め登録していた発送先へ配送する手続き処理を行う。そして、本実施形態では、複数の代用景品5を1回の遠隔操作プレイで獲得した場合に限定した特別な処理を行うことができる。具体的には、複数の代用景品5を、当該代用景品が代用している景品を発送する代わりに、当該景品よりも高品質或いは高価値或いは高希少度の別景品にグレードアップして発送する手続きを行う。又は、獲得した代用景品5が代用する景品1つと、グレードアップした別景品1つとを発送するとしてもよい。
計時部280sは、システムクロックを利用して現在日時や制限時間等の計時を行う。
サーバ記憶部500sは、サーバ処理部200sにサーバシステム1100を統合的に制御させるための諸機能を実現するためのプログラムや各種データ等を記憶する。また、サーバ処理部200sの作業領域として用いられ、サーバ処理部200sが各種プログラムに従って実行した演算結果などを一時的に記憶する。この機能は、例えばRAMやROMなどのICメモリ、ハードディスク等の磁気ディスク、CD-ROMやDVDなどの光学ディスク、オンラインストレージなどによって実現される。図1の例では本体装置1101が搭載するICメモリ1152やハードディスクなどの記憶媒体、及びストレージ1140がこれに該当する。
図10は、本実施形態におけるサーバ記憶部500sが記憶するプログラムやデータの例を示す図である。本実施形態のサーバ記憶部500sは、サーバプログラム501と、配信用ゲームクライアントプログラム502と、販売管理データ509と、予測辞書データ510と、を記憶する。
また、サーバ記憶部500sは、逐次更新管理されるデータとして、景品獲得装置管理データ550と、ユーザ管理データ600と、予測管理データ650と、プレイ装置リスト690と、プレイデータ700と、現在日時800と、を記憶する。その他、タイマや、カウンタ、各種フラグなどの情報を適宜記憶できる。
サーバプログラム501は、サーバ処理部200sが読み出して実行することで、ユーザ管理部202と、オンラインショッピング管理部204と、景品獲得システム管理部206と、予測部210と、予測後処理部220と、ゲーム管理部230と、しての機能を実現させるためのプログラムである。
配信用ゲームクライアントプログラム502は、ユーザ端末1500へ提供されるゲームクライアントプログラムのオリジナルである。
販売管理データ509は、オンラインショッピングによる販売品を定義・管理するためのデータを格納する。本実施形態では、景品獲得装置1200のプレイ対価として消費されるプレイ媒体が販売品に含まれている。
予測辞書データ510は、予測部210が景品の獲得可能性を予測するための辞書データであり、「獲り易そうな景品」を認識するための辞書データである。予測辞書データ510は、前提とされる条件(例えば、景品の種類の組み合わせ、景品の数、クレーン部1210の仕様、プレイ空間1202のレイアウト、など)の組み合わせ毎に用意される。
1つの予測辞書データ510は、図11に示すように、固有の予測辞書データ名511と、景品種類組み合わせ512と、景品認識用辞書データ520と、獲得可能性向上条件定義データ530と、を含む。
景品種類組み合わせ512は、当該辞書データで扱われる景品4の種類のリストである。「組み合わせ」る景品は1種類のみであってもよいし、2種類以上であってもよい。
景品認識用辞書データ520は、プレイ空間内の景品配置状況を判定する前提となる景品の識別のための辞書データであって、景品種類組み合わせ512のリストに含まれる景品種類毎に用意されている。
1つの景品認識用辞書データ520は、認識される景品種類である認識景品種類521と、姿勢別輪郭辞書データ523と、姿勢別画像辞書データ525と、を含む。勿論、これら以外の情報も適宜含めることができる。
姿勢別輪郭辞書データ523は、深度センサ1240の撮影画像から抽出される輪郭線と比較することで、景品の存在とその姿勢とを識別するための辞書データであって、認識される景品の姿勢別に用意されている。1つの姿勢別輪郭辞書データ523は、姿勢種類と、辞書データとを格納する。
姿勢別画像辞書データ525は、景品状況撮影カメラ1230の撮影画像から抽出される輪郭線と比較することで、景品の存在とその姿勢とを識別するための辞書データであって、認識される景品の姿勢別に用意されている。1つの姿勢別画像辞書データ525は、姿勢種類と、辞書データとを格納する。
獲得可能性向上条件定義データ530は、その景品が獲得可能性が向上した状態にあると判定するための基礎データであって、本明細書で言う所の「獲り易そうな景品」を認識するための辞書データである。本実施形態では報知状態表示を開始する報知条件定義データを兼ねる。
獲得可能性向上条件定義データ530は、判定対象とする景品種類と、獲得可能性が向上した状態すなわち獲り易そうと判断される状態との組み合わせ毎に用意される。
獲得可能性向上条件定義データ530は、景品獲得システム1000の運営者又はメーカが、予め幾多のテストプレイの結果において景品を獲得できた成功事例に基づいて作成される。
1つの獲得可能性向上条件定義データ530は、景品種類531と、条件記述データ532と、獲得予測確率537と、報知状態表示素材データ538と、を含む。勿論、これら以外のデータも適宜含めることができる。
条件記述データ532は、獲得可能性が向上した状態すなわち獲り易そうな状態と判断されるための条件を記述する各種データを格納する。本実施形態では、輪郭特徴データ533と、配置画像特徴データ534と、距離条件データ535と、景品数条件536と、を含み、これらのAND又はORとして条件が記述される。勿論、それぞれ「設定無し」とすることもできる。
輪郭特徴データ533は、当該定義データで認識する獲り易そうな状態の景品の輪郭線の特徴を示す。本実施形態では、景品状況撮影カメラ1230で撮影された画像や、深度センサ1240の計測結果から求められる深度分布データと比較して、同じ又は類似度合が高い場合に、当該特徴データに合致すると判定される。
配置画像特徴データ534は、当該定義データで認識する獲り易そうな状態に景品状況撮影カメラ1230で撮影される画像の特徴を示す。本実施形態では、景品状況撮影カメラ1230で撮影された画像と比較して、同じ又は類似度合が高い場合に、当該特徴データに合致すると判定される。
距離条件データ535は、景品のプレイ空間1202における位置と、景品取得エリア1260との間の距離に関する範囲を指定する。認識された景品と景品取得エリア1260との間の距離が、当該条件データの示す範囲に該当する場合に、当該条件データに合致すると判定される。
景品数条件536は、プレイ空間1202にて認識された景品4の数の範囲を指定する。「0」や「設定なし」も設定可能である。
獲得予測確率537は、景品種類531の景品が条件記述データ532に適合する場合における獲得可能性の段階的な判断結果を予測確率として表している。予測辞書データ510の作成者の経験やテストプレイの統計的な結果に基づいて、作成者が任意に設定することができる。
報知状態表示素材データ538は、当該定義データで認識される獲り易そうな景品配置状況をユーザに報知する報知状態表示の表示用の素材データである。本実施形態では、明示表示10、ガイド表示12、ヒント表示14などの表示用の素材データを格納する(図8参照)。もし、景品種類531が代用景品5である場合には、報知状態表示の際に差し替えるAR画像データも、ここに格納しておくことができる。
図10に戻って、景品獲得装置管理データ550は、運営者設備3(図1参照)の景品獲得装置1200(1200a,1200b,…)毎に用意され、その景品獲得装置に関連づけられる各種データを格納する。
1つの景品獲得装置管理データ550は、例えば図12に示すように、固有の景品獲得装置ID551と、アクセス情報552と、収容している景品の種類を示す景品種類553と、初期設定データ554と、プレイ対価設定関数555と、支払方法設定パターンデータ556と、サービスポイント設定関数557と、制限時間設定関数558と、使用予測辞書データ名560と、ARボックス認識用辞書データ562と、標準AR画像データ564と、終了動作シーケンス位置座標566と、適用プレイ対価570と、許容支払方法リスト571と、適用制限時間572と、適用サービスポイント573と、希望ユーザ募集データ574と、プレイ順番リスト575と、を含む。勿論、これら以外のデータも適宜含めることができる。
アクセス情報552は、当該装置へ通信回線9を介して通信接続するために必要な情報である。例えばIPアドレスや、パスコードなどが含まれる。
初期設定データ554は、各種初期設定データを格納する。例えば、プレイ対価、許容される支払方法の種類、制限時間、付与されるサービスポイント、などの初期設定値が含まれる。
プレイ対価設定関数555は、予測後処理としてプレイ対価をどのような条件でどのように変更するかを定義する関数である。テーブルデータで実現してもよい。当該関数で算出される値は、プレイ媒体としたものに応じて整合を取った値とする。例えば、ゲームポイントの消費であればポイント数が算出されるようにすればよい。アイテムの消費でプレイ対価を支払う場合は、アイテム数やアイテムの種類を示す値が算出されるようにすればよい。
支払方法設定パターンデータ556は、予測後処理として許容されるプレイ対価の支払方法をどのような条件でどのように変更するかを定義する。1つの支払方法設定パターンデータ556は、例えば許容される支払方法候補のリストと、適用条件とを含む。適用条件の内容は適宜設定可能であるが、例えば、獲り易そうな景品の数である獲得予測景品数の条件、その内の最大獲得予測確率の条件などをAND又はORで組み合わせて記述できる。勿論、何れかを「設定なし」とすることもできる。
サービスポイント設定関数557は、予測後処理としてサービスポイントをどのような条件でどのように変更するかを定義する関数である。テーブルデータで実現してもよい。
制限時間設定関数558は、予測後処理として制限時間をどのような条件でどのように変更するかを定義する関数である。テーブルデータで実現してもよい。新たに追加される制限時間がある場合は、ここにその追加される制限時間の設定値も含めることができる。
使用予測辞書データ名560は、使用するべき予測辞書データ510を示す(図11参照)。
ARボックス認識用辞書データ562は、代用景品5の景品マーカ70(ARマーカ)の認識用辞書データである。
標準AR画像データ564は、報知状態表示でない標準時において代用景品5に表示されるAR画像を格納する。
終了動作シーケンス位置座標566は、終了動作シーケンスにおいてクレーン部1210が移動するプレイ空間1202における座標である。クレーン部1210の移動制御用のパラメータ値でもよい。本実施形態では、景品取得エリア1260(図2参照)の直上の座標が設定されている。
適用プレイ対価570、許容支払方法リスト571、適用制限時間572、適用サービスポイント573、にはそれぞれの初期値がコピーされるが、予測後処理に伴うこれらの変更処理によって変更される。
希望ユーザ募集データ574は、当該景品獲得装置をプレイしたいと希望するユーザを募集して受け付けた結果である。受付ユーザ毎に作成され、そのユーザアカウントと、申込額とを対応付けて格納する。
プレイ順番リスト575は、応募したユーザに適用されるプレイ順番である。本実施形態では、各人の申込額の降順にプレイ順番を設定するが。その他のルールで順番を設定してもよい。
図10に戻って、ユーザ管理データ600は、登録ユーザ毎に用意され、固有の識別情報であるアカウントと紐付けられる各種データを格納する。本実施形態では、例えば図13に示すように、1つのユーザ管理データ600は、固有のユーザアカウント601と、決済媒体帳簿データ603と、個人情報登録データ605と、保有プレイ媒体数量607と、獲得サービスポイント数609と、プレイ履歴データ610と、通知希望景品種類612と、を含む。勿論、これら以外のデータも適宜含めることができる。
決済媒体帳簿データ603は、当該ユーザに紐付けられる電子決済用の決済媒体(例えば、仮想通貨やポイントなど)の補充/消費の量と、補充/消費の事由と、変更日時と、の情報を対応づけて格納する所謂帳簿である。課金履歴データ或いは課金履歴情報と読み替えることができる。
個人情報登録データ605は、当該ユーザの個人情報を含む。例えば、電子メールアドレス、電話番号、獲得した景品の送付先とされる景品送付先情報や、通知先アクセス情報、などを含むことができる。
保有プレイ媒体数量607は、当該ユーザが決済媒体を消費して購入した、景品獲得装置1200のプレイ対価として消費される媒体の残数を格納する。プレイ媒体の実態は、プリペイドポイント、ゲーム内通貨、アイテムなど適宜設定可能である。
通知希望景品種類612は、当該ユーザが、予測後後処理としての通知を受けるための景品種類に関するフィルタ情報に相当する。ユーザ端末1500にて所定の通知希望景品設定操作を行うと、サーバシステム1100がユーザ端末1500にて景品獲得装置1200(1200a,1200b,…)で獲得可能な景品の一覧を当該ユーザ端末にて表示させ、ユーザによる選択操作を受け付ける。通知希望景品種類612には、その選択操作の結果が格納される。そして、サーバシステム1100は、予測後処理として通知を行う際、通知の対象とされる「獲り易そうな景品」の種類が、通知希望景品種類612と合致するユーザに通知を行う。
図10に戻って、予測管理データ650は、景品獲得装置1200(1200a,1200b,…)毎に用意され、予測処理に係る各種データを格納する。
1つの予測管理データ650は、例えば図14に示すように、予測対象とされる景品獲得装置1200を示す予測対象装置ID651と、使用予測辞書データ名653と、予測判定用データ660と、獲得予測景品データ670と、を格納する。勿論、これら以外のデータも適宜格納することができる。
予測判定用データ660は、予測対象とする景品獲得装置1200から受信した予測判定用データを格納する。本実施形態では、2台の景品状況撮影カメラ1230それぞれの撮影データである第1景品状況画像データ661及び第2景品状況画像データ663と、2台の深度センサ1240それぞれの計測データである第1深度計測データ665及び第2深度計測データ667と、を含む。その他、これらのデータから求められる輪郭線データなども適宜格納することができる。
獲得予測景品データ670は、プレイ空間1202の中に認識された景品4(代用景品5を含む)であって、当該景品獲得装置1200に設定されている獲得可能性向上条件定義データ530を満たした景品、すなわち「獲り易そうな景品」毎に作成される。
1つの獲得予測景品データ670は、認識順に付与される認識番号671と、景品種類672と、景品位置座標673と、景品姿勢674と、景品取得エリアからの距離675と、獲得予測確率676と、輪郭線データ677と、を格納する。勿論、これら以外のデータも適宜格納することができる。
景品位置座標673は、景品状況撮影カメラ1230の撮影画像上の座標でも良いし、それから幾何的に求められるプレイ空間1202における座標でもよい。
景品姿勢674は、使用された予測辞書データ510(図11参照)の景品認識用辞書データ520のうち、合致又は高い類似性を有すると判定された姿勢別輪郭辞書データ523又は姿勢別画像辞書データ525に格納されている姿勢種類がコピーされる。
景品取得エリアからの距離675は、景品位置座標673から求められるプレイ空間1202における座標値と、対象装置における終了動作シーケンス位置座標566(図12参照)との座標差から幾何的に求められる距離値である。
獲得予測確率676は、使用された予測辞書データ510(図11参照)の獲得可能性向上条件定義データ530のうち適合した定置データの獲得予測確率537がコピーされる。
輪郭線データ677は、当該景品を認識する際に使用された輪郭線を切り出したデータである。
図10に戻って、プレイ装置リスト690は、景品獲得装置1200(1200a,1200b,…)のうち、どれがゲームプレイに使用中であるかを示すデータである。当該リストには、全ての景品獲得装置1200の景品獲得装置IDが登録されている。そして、対応する獲得プレーヤアカウントと対応づけてプレイ装置とされた景品獲得装置1200の景品獲得装置IDが登録され、ゲームプレイ終了時にそれらの登録が抹消される。
プレイデータ700は、遠隔操作プレイ毎に作成され、当該プレイに係る各種データを格納する。例えば、プレーヤアカウントと、プレイ装置とされる景品獲得装置1200の景品格徳装置IDと、プレイ開始日時と、制限時間の計時カウンタ、などが格納される。
図15は、本実施形態における景品獲得装置1200の主な機能構成を示す機能ブロック図である。景品獲得装置1200は、獲得装置処理部200kと、獲得装置記憶部500kとを備える。
獲得装置記憶部500kは、制御基板1250に搭載されたICメモリ1252により実現され、制御プログラム505を記憶している。
獲得装置処理部200kは、制御基板1250の特にCPU1251が制御プログラム505を読み込んで演算処理することで実現される。具体的には、予測判定用データ提供制御部250と、撮影画像提供制御部252と、遠隔プレイ動作制御部254と、景品獲得数提供部256と、しての機能を実現する。
予測判定用データ提供制御部250は、予測判定用データの提供に係る制御を行う。具体的には、外部装置(本実施形態ではサーバシステム1100)から所定のリクエスト信号を受信すると、景品状況撮影カメラ1230の撮影画像データと、深度センサ1240による計測データをリクエスト元へ返信する制御を実行する。
撮影画像提供制御部252は、モニター画像の元になるビデオカメラ1220の撮影画像のデータの提供に係る制御を行う。具体的には、外部装置(本実施形態ではサーバシステム1100を介したユーザ端末1500、或いは、サーバシステム1100を介さないユーザ端末1500)から撮影画像の提供のリクエスト信号を受信すると、遠隔操作プレイが終了するまで周期的にビデオカメラ1220の撮影画像データをリクエスト元へ送信する制御を開始する。
遠隔プレイ動作制御部254は、遠隔操作プレイの動作制御を行う。具体的には、外部装置(本実施形態ではサーバシステム1100を介したユーザ端末1500、或いは、サーバシステム1100を介さないユーザ端末1500)から所定の遠隔操作信号を受信すると、当該遠隔操作信号に応じてクレーン部1210を移動させる位置決めシーケンスを実行する。そして、位置決めシーケンスが終了すると、アクションシーケンス、終了動作シーケンスの各制御を実行する。
景品獲得数提供部256は、獲得景品数の情報又は獲得景品数を判定するための情報を提供する制御を行う。具体的には、終了動作シーケンス終了時に、自動的に又は所定のリクエスト信号に応じる形で、景品獲得数検出センサ1266(図3参照)による検出値を送信する。ビデオカメラ1220の撮影画像から景品取得エリア1260に移動された景品を画像認識する場合は、ビデオカメラ1220の撮影画像の提供によって代用することもできる。
図16は、本実施形態におけるユーザ端末1500の主な機能構成を示す機能ブロック図である。本実施形態におけるユーザ端末1500は、端末処理部200と、端末記憶部500と、タッチパネル1506等の操作入力部とを備える。
端末処理部200は、例えばCPUやGPU等のマイクロプロセッサや、ASIC、ICメモリなどの電子部品によって実現され、操作入力部や端末記憶部500を含む各機能部との間でデータの入出力制御を行う。図4の例では、制御基板1550、CPU1551がこれに該当する。
端末処理部200は、所定のプログラムやデータ、操作入力部からの操作入力信号、サーバシステム1100から受信したデータ、景品獲得装置1200から受信した信号、等に基づいて各種の演算処理を実行して、ユーザ端末1500の動作を統合的に制御する。
端末記憶部500は、端末処理部200に諸機能を実現するためのプログラムや各種データ等を記憶する。また、端末処理部200の作業領域として用いられ、端末処理部200が実行した演算結果などを一時的に記憶する。この機能は、例えばRAMやROMなどのICメモリ、ハードディスク等の磁気ディスク、CD-ROMやDVDなどの光学ディスク、オンラインストレージなどによって実現される。図4の例ではICメモリ1552やメモリカード1540がこれに該当する。オンラインストレージを含めることもできる。
当該構成におけるユーザ端末1500は、配信用ゲームクライアントプログラム502(図10参照)をダウンロードして、端末記憶部500にゲームクライアントプログラム592として記憶する。ゲームクライアントプログラム592は、オンラインゲームを実現する技術手法に応じて専用のクライアントプログラムであっても良いし、ウェブブラウザプログラム及びインタラクティブな画像表示を実現するプラグインなどにより構成するとしても良い。
そして、ユーザ端末1500は、ゲームクライアントプログラム592を実行することで、端末処理部200にユーザ端末演算部260としての機能を実現する。ユーザ端末演算部260は、操作信号送信制御部261と、ゲーム画面表示制御部262とを含む。
操作信号送信制御部261は、操作入力部へなされた操作に応じて、各種データやリクエストをサーバシステム1100へ送信する。例えば、所定のログイン操作を入力すると、サーバシステム1100へアクセスしてログインリクエストを送信することができる。
ゲーム画面表示制御部262は、サーバシステム1100から受信した各種データに基づいてゲーム画面を表示するための制御を行う。本実施形態では、希望景品選択画面W3・プレイ装置選択画面W4・遠隔操作画面W5(図5参照)等の表示制御がこれに該当する。
端末記憶部500は、ゲームクライアントプログラム592の他、ログイン手続きに伴って、ユーザが入力したユーザアカウント594と、サーバシステム1100から取得した、プレイ装置として選択した景品獲得装置1200の景品獲得装置管理データ550の写しである景品獲得装置管理データ550cと、リアルタイムに更新される現在日時800とを記憶する。
[動作の説明]
次に、本実施形態における景品獲得システム1000の動作について説明する。
図17は、予測関連の処理の流れを説明するためのフローチャートであって、本実施形態ではサーバシステム1100が周期的に実行する。
サーバシステム1100は、プレイ装置リスト690(図10参照)を参照して、遠隔操作プレイに使用されていない非プレイ状態の景品獲得装置1200別に、ループAを実行する(ステップS10~ステップS70)。
ループAでは、サーバシステム1100は、予測管理データ650(図14参照)を作成し、処理対象装置に所定のリクエスト信号を送信して予測判定用データ660を取得する(ステップS12)。
次いで、サーバシステム1100は、処理対象装置の景品獲得装置管理データ550(図12参照)の使用予測辞書データ名560の示す予測辞書データ510を用いて、処理対象装置について予測処理を実行する(ステップS14)。
図18は、予測処理の流れを説明するためのフローチャートである。
同処理において、サーバシステム1100は、先ず第1景品状況画像データ661及び第2景品状況画像データ663から景品4を画像認識する(ステップS40)。次いで、第1景品状況画像データ661、第2景品状況画像データ663、第1深度計測データ665、第2深度計測データ667に基づいて、輪郭線を抽出して景品4を認識する(ステップS42)。
次に、サーバシステム1100は、カラー画像と輪郭線とからそれぞれ景品を認識した結果から、相互に重複する景品を除外するように認識結果を統合する(ステップS44)。
そして、認識された景品別に、獲得可能性向上条件定義データ530(図11参照)を満たす景品を検索する(ステップS46)。つまり、「獲り易そうな景品」を見つけ、検索された景品別に獲得予測景品データ670(図14参照)を作成し(ステップS48)、予測処理を終える。
図17に戻って、サーバシステム1100は、次にループAの処理対象装置について予測後処理を実行する(ステップS60)。
図19は、予測後処理の流れを説明するためのフローチャートである。同処理において、サーバシステム1100は、処理対象装置のプレイ空間1202内に、獲り易そうな景品が有るか否かを判定する(ステップS61)。当該判定は、報知状態表示を行うための条件である報知条件を満たしているかの判定でもある。
処理対象装置の予測管理データ650(図14参照)に、獲得予測景品データ670がなければステップS61は否定判定となり(ステップS61のNO)、サーバシステム1100は予測後処理を終了する。
対して、獲得予測景品データ670があればステップS61は肯定判定となり(ステップS61のYES)、サーバシステム1100は処理対象装置のプレイ対価、許容支払方法、制限時間、サービスポイントの1つ又は複数を変更する(ステップS62)。
具体的には、処理対象装置の景品獲得装置管理データ550(図12参照)のプレイ対価設定関数555、支払方法設定パターンデータ556、サービスポイント設定関数557、制限時間設定関数558に従って、これらの値を設定する。そして、適用プレイ対価570、許容支払方法リスト571、適用制限時間572、適用サービスポイント573を設定する。
次に、サーバシステム1100は、登録ユーザに対して通知を行う(ステップS64)。具体的には、獲得予測景品データ670の景品種類672が、通知希望景品種類612(図13参照)に合致するユーザ又は通知希望景品種類612を未設定のユーザを対象に、個人情報登録データ605に格納されている通知先アクセス情報を用いて通知を行う。その際、プレイ対価・許容支払方法・制限時間・サービスポイントの変更についての通知も行うものとする。
次に、サーバシステム1100は、処理対象装置についてプレイを希望する希望ユーザを募集する処理を行い(ステップS66)、応募ユーザのプレイ順番を決定して、次プレイユーザに結果通知を行い(ステップS68)、予測後処理を終了する。
図17に戻って、予測後処理を終えると、ループAを終了する(ステップS70)。
そして、非プレイ状態の全ての景品獲得装置1200についてループAを実行すると、図17に示す一連の処理を終了する。
図20は、ログインに関する処理の流れを説明するためのフローチャートである。本実施形態では、サーバシステム1100がユーザ端末1500からのログインリクエストを受信して実行する。
同処理において、サーバシステム1100は、アカウント認証の後に(ステップS100)、ユーザ端末1500にて希望景品選択画面W3(図5参照)を表示させて、獲得を希望する景品の選択入力を受け付ける(ステップS102)。
サーバシステム1100は、選択された種類の景品を獲得できる未使用状態の景品獲得装置1200を検索して(ステップS104)、ユーザ端末1500にてプレイ装置選択画面W4を表示させて、景品獲得プレイで使用する景品獲得装置1200の選択を受け付ける(ステップS106)。この時、プレイ装置選択画面W4では、当該装置に獲り易そうな景品がある場合には、その旨を示す報知表示を行う。また、プレイ対価等が変更になっていることの報知表示も行う。
ユーザ端末1500は、選択された景品獲得装置1200の景品獲得装置IDをサーバシステム1100へ返信するので、サーバシステム1100は、これを受信し、受信した景品獲得装置IDの景品獲得装置1200を当該プレーヤのプレイ装置としてプレイ装置リスト690を設定する。そして、プレイ装置である景品獲得装置1200へのアクセス情報を含む景品獲得装置管理データ550(図12参照)を、ユーザ端末1500へ送信する(ステップS108)。ユーザ端末1500はこれを受信して景品獲得装置管理データ550cとして記憶する(図16参照)。
図21は、遠隔操作プレイ処理の流れを説明するためのフローチャートである。本実施形態では、サーバシステム1100が、プレイ装置である景品獲得装置1200が登録されたユーザ端末1500について実行する。
サーバシステム1100は、先ずプレイ装置である景品獲得装置1200の景品獲得装置管理データ550(図12参照)の適用プレイ対価570及び適用サービスポイント573を参照して、プレイ対価の支払処理とサービスポイントの付与処理を実行する(ステップS110)。
次いで、サーバシステム1100は、ユーザ端末1500にて遠隔操作画面の表示を開始する(ステップS112)。これに伴って、遠隔操作プレイに関する制限時間の計時を開始する。
また、サーバシステム1100は、遠隔操作画面の表示に伴って、獲り易そうな景品がある場合には(ステップS114のYES)、遠隔操作画面のライブモニター画像38内に、明示表示10や、ガイド表示12、ヒント表示14を表示させる(ステップS116)。具体的には、明示表示10は、獲得予測景品データ670(図14参照)の景品位置座標673に、輪郭線データ677を強調表示することで実現する。又は、使用予測辞書データ名653が示す予測辞書データ510(図11参照)の獲得可能性向上条件定義データ530の報知状態表示素材データ538を用いて表示する。ガイド表示12は、景品位置座標673に基づいてライブモニター画像38に当該景品を通る垂線を表示することでも実現できる。ヒント表示14は、該当する報知状態表示素材データ538を用いる。
そして、サーバシステム1100は遠隔操作制御を行う(ステップS118)。
遠隔操作制御は、プレイ装置である景品獲得装置1200でのゲームルールに従って実行される。
例えば、ユーザ端末1500は、移動操作アイコン35(図5参照)へのタッチ操作を検出すると、所定の入力信号をサーバシステム1100へ送信するので、サーバシステム1100は、制限時間内であれば、第1方向と第2方向それぞれ1回ずつ受信した入力信号に応じた遠隔操作信号をプレイ装置へ送信する。制限時間に達すると、第1方向と第2方向への入力が終わっていようとなかろうとアクションシーケンス開始信号をプレイ装置へ送信する。
また、ユーザ端末1500は、アクションシーケンス開始操作アイコン36(図5参照)へのタッチ操作を検出すると、所定の入力信号をサーバシステム1100へ送信するので、サーバシステム1100は、制限時間が残っていても、アクションシーケンス開始信号をプレイ装置へ送信する。
プレイ装置は、遠隔操作信号を受信するとクレーン部1210を移動制御し、アクションシーケンス開始信号を受信すると、位置決めシーケンスは完了したと見なして、アクションシーケンスと、終了動作シーケンスとを実行する。そして、終了動作シーケンス完了後に、サーバシステム1100へ所定の完了信号を送信する。
次に、サーバシステム1100は、景品獲得判定を行う(ステップS120)。
景品取得エリア1260(図3参照)が仮想エリアであれば、アクションシーケンスと終了動作シーケンスによって、上手く景品4を景品取得エリア1260に移動できていれば、終了動作シーケンス完了時にビデオカメラ1220の撮影画像から景品4が当該エリアに位置するかを画像認識で判定し、景品種類と獲得数とを判定する。
景品取得エリア1260が連通路1264に通じる物理的な開口部であれば、終了動作シーケンス完了後に、景品獲得装置1200が完了信号とともに、景品獲得数検出センサ1266での検出数を送信する構成とし、これを受信することで判定する。
図22は、景品発送手続処理の流れを説明するためのフローチャートである。同処理は、景品が獲得されたと判定した場合に実行される。本実施形態では、サーバシステム1100が実行する。
同処理において、サーバシステム1100は、獲得された景品が代用景品であって(ステップS130のYES)、且つ、1回の景品獲得プレイで複数個同時獲得した場合には(ステップS132のYES)、獲得数に応じて発送する景品の種類をアップグレードするように変更する(ステップS134)。そして、発送手続き処理を実行する(ステップS136)。
以上、本実施形態によれば、プレイ装置のプレイ空間1202内の景品4の配置状況に応じて報知状態表示を行うことで、獲り易そうな景品の存在をユーザに明示したり、遠隔操作のガイドを示すなどのサポートを実現し、景品獲得システム1000の魅力を従来よりも向上させることができる。
また、獲り易そうな景品があることを登録ユーザに通知することで、ユーザに景品獲得の機会を積極的に提供するとともに、該当する景品獲得装置1200の稼動率を向上させて収益の向上のチャンスを増やすことができる。
また、獲り易そうな景品がある景品獲得装置1200について、そのプレイ対価を変更したり、制限時間を変更したり、サービスポイントを変更したりすることで、ゲームの興趣を従来よりも高めることができる。例えば、獲り易そうな景品があるが、プレイ対価が高くなったり、制限時間が短くなると、それだけハイリスク・ハイリターンな状況を演出することができる。サービスポイントが何時もよりも増加されていれば、ハイリスク・ハイリターンな状況にやや尻込みしているユーザを後押しして、日頃楽しめないドキドキ感を楽しんで貰えるだろう。
〔第2実施形態〕
次に、本発明を適用した第2実施形態について説明する。
本実施形態は、基本的には第1実施形態と同様であるが、予測処理や予測後処理、遠隔操作制御等の実行主体を、サーバシステム1100ではなくユーザ端末1500とした点が異なる。なお、本実施形態についての説明では、第1実施形態と同様の構成要素には同じ符号を付与して重複する説明を省略し、主に第1実施形態との差異について述べることとする。
図23は、本実施形態におけるサーバシステム1100の主な機能構成と、サーバ記憶部500sが記憶するプログラムやデータの例を示す図である。
本実施形態のサーバシステム1100は、サーバプログラム501Bを実行することで、ユーザ管理部202と、オンラインショッピング管理部204と、景品獲得システム管理部206と、景品発送手続処理部242と、計時部280sとを実現する。
第1実施形態の機能構成と比較すると、予測部210と、予測後処理部220と、ゲーム管理部230と、通知希望景品設定部240と、が省略されている。
また、予測処理や予測後処理、遠隔操作制御等の実行主体を、サーバシステム1100ではなくユーザ端末1500としたことにより、サーバ記憶部500sからは、予測管理データ650と、プレイデータ700とが省略されている。
景品獲得装置管理データ550は、ユーザ端末1500への配信用のオリジナルデータとして記憶されているが、適用プレイ対価570、許容支払方法リスト571、適用制限時間572、適用サービスポイント573は、初期値に設定されたままとなる(図12参照)。また、希望ユーザ募集データ574と、プレイ順番リスト575とは省略されている。
図24は、本実施形態におけるユーザ端末1500の主な機能構成と、端末記憶部500が記憶するプログラムやデータの例を示す図である。
本実施形態のユーザ端末1500は、配信用ゲームプログラム503をダウンドードしたゲームプログラム593を実行することで、ログインリクエスト部266と、予測部210と、予測後処理部220と、ゲーム管理部230と、計時部280と、の機能を実現する。
ログインリクエスト部266は、サーバシステム1100へアクセスして、ログイン手続きを行い、予測辞書データ510と、景品獲得装置管理データ550と、プレイ装置リスト690それぞれについてコピーを取得する処理を行う。取得したコピーは、それぞれ予測辞書データ510c、景品獲得装置管理データ550c、プレイ装置リスト690c、として端末記憶部500に記憶される。
また、本実施形態では予測部210・予測後処理部220・ゲーム管理部230がユーザ端末1500にて実現されるのにともなって、予測管理データ650と、プレイデータ700とが端末記憶部500に記憶される。
本実施形態の景品獲得システム1000では、図17~図19で説明したフローチャートは、ユーザ端末1500を実行主体として実行される。第1実施形態においてサーバシステム1100と景品獲得装置1200とで行われたやりとりは、本実施形態ではユーザ端末1500と景品獲得装置1200とで行われることとなる。
また、図21で説明したフローチャートも、ユーザ端末1500を実行主体として実行される。勿論、第1実施形態においてサーバシステム1100と景品獲得装置1200とで行われたやりとりは、本実施形態ではユーザ端末1500と景品獲得装置1200とで行われることとなる。なお、その場合、プレイ対価の支払やサービスポイントの付与など、サーバシステム1100が記憶管理するユーザ管理データ600の更新を伴う処理については、適宜サーバシステム1100へリクエストを行い、サーバシステム1100にて処理を実行してもらう。
以上、本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果が得られる。
〔第3実施形態〕
次に、本発明を適用した第3実施形態について説明する。
なお、本実施形態の説明では、第1実施形態や第2実施形態と同様の構成要素には同じ符号を付与して重複する説明を省略し、主に第1実施形態や第2実施形態との差異について述べることとする。
図25は、本実施形態における景品獲得システム1000Cのハードウェア構成例を示す図である。景品獲得システム1000Cでは、スタンドアローンで機能する景品獲得装置1200stと、近距離無線通信による電子決済機能と各種通知の受信機能を有するユーザ端末1500Cと、を含む。景品獲得装置1200stと、ユーザ端末1500Cは、それぞれ近距離無線モジュールを搭載し、互いが通信可能範囲に近づくと、自動的にペアリングが行われて通信可能に接続される。
景品獲得装置1200stは、第1実施形態や第2実施形態のようなオンラインで接続されて遠隔で操作されるゲーム装置ではなく、ユーザ2が直接操作してプレイする装置とされる。故に、装置正面には操作台1204が設けられおり、操作台1204の上面には各種操作入力デバイス(図示の例では、移動操作ボタン1205と、アクションシーケンス開始ボタン1206)が設けられている。また、操作台1204には、プレイ対価の支払手段として、現金(例えば硬貨)を投入可能な現金受付装置1207と、ユーザ端末1500Cを通じてプレイ媒体の通信決済を実現するための電子決済端末1208と、フラットパネルディスプレイ1209と、が設けられている。
図26は、本実施形態の景品獲得装置1200stの主な機能構成と、獲得装置記憶部500kが記憶するプログラムやデータの例を示す図である。景品獲得装置1200stの獲得装置処理部200kは、制御プログラム505Cを読み出して実行することで、予測部210と、予測後処理部220と、プレイ動作制御部258と、計時部280として機能する。
プレイ動作制御部258は、操作台1204に設けられた操作入力デバイスからの操作入力に応じた直接操作による景品獲得プレイを実行制御する。
獲得装置記憶部500kには、当該装置の景品獲得装置管理データ550と、使用する予測辞書データ510と、予測管理データ650と、プレイデータ700と、ペアリング端末リスト780とが記憶される。
本実施形態の景品獲得システム1000Cでは、図17~図19で説明したフローチャートは、景品獲得装置1200stを実行主体として実行される。第1実施形態においてサーバシステム1100と景品獲得装置1200とで行われたやりとりは、本実施形態では景品獲得装置1200内で自己完結される。
予測後処理については、報知状態表示の実行は省略される。
プレイ対価、許容支払方法、サービスポイントの変更に関する通知もフラットパネルディスプレイ1209にて行う。登録ユーザへの通知は、ペアリング端末リスト780に登録されている端末へ向けて行う。なお、当該通知に対応するアプリケーションをユーザ端末1500Cにて実行しておくものとする。希望ユーザの募集や応募ユーザのプレイ順番の設定は省略される。
〔変形例〕
以上、本発明を適用した実施形態の例について説明したが、本発明を適用可能な形態は上記形態に限定されるものではなく適宜構成要素の追加・省略・変更を施すことができる。
[変形例その1]
例えば、第1実施形態と第2実施形態との中間の形態も構成可能である。
具体的には、第1実施形態のゲーム管理部230をユーザ端末1500で実現する構成も可能である。
[変形例その2]
また、上記実施形態では、予測処理を、予め実行されたテストプレイにおける成功事例における景品状況の撮影画像や深度センサの計測結果に基づくパターンマッチングにより実現したが、AIによる機械学習モデルによって実現するとしてもよい。
[変形例その3]
また、上記実施形態では、プレイ空間1202内を遠隔操作で移動する景品獲得機構部をクレーン部1210として例示したが、クレーン以外の構成も可能である。例えば、景品を掬いあげるスコップやショベル、景品を引っ掛けるフック、景品を押すプッシャー、などとして機能する景品獲得機構部を採用してもよい。
また、採用した景品獲得機構部の機能によっては、上記実施形態において装置の左右方向と前後方向とした2次元移動の方向を、装置の左右方向・上下方向とすることができる。具体的には、例えばプレイ空間の奥壁面の各所に様々な景品を吊り下げておく。そして、景品を引っ掛けるフック様の景品獲得機構部を採用して、左右方向・上下方向にそれぞれ移動させて位置決めする位置決めシーケンスと、位置決めされた後は装置奧方向にフック部を伸ばすキャッチシーケンスと、を設ける。プレーヤは、景品獲得機構部を装置の左右方向(第1方向)と上下方向(第2方向)とに遠隔操作して移動させ、景品群のなかから何れかの景品に狙いを定めて、景品獲得機構部のフックで引っ掛け落として獲得するといった景品獲得システムにも、本発明を適用することができる。
[変形例その4]
また、景品獲得のルール設定によっては、上記実施形態における景品獲得装置1200は、景品獲得のために、物体を移動させてポイントを稼ぐ装置と置き換えることができる。
具体的には、上記実施形態のように景品4それ自体を景品取得エリア1260へ移動させることで景品獲得とするのではなく、なんらかの物体(景品)を所定位置にクレーン部1210で移動させる毎にポイントが付与され、最終的に獲得できたポイントに応じた景品が付与されるルールとすることができる。この場合、上記実施形態における景品獲得装置1200を、ポイントを稼ぐ装置とすることができる。当該構成における向上状況条件は、移動容易性についてのみの条件として記述することができる。
[変形例その5]
また、景品獲得装置1200で採用する景品獲得の仕組みは、クレーン部1210による移動に限定されない。例えば、景品4が引っ掛けられているフックを外す、景品4が載せられている柱や橋を倒す、などとして、景品4の獲得に至るまでの間に景品4を移動させる余地が無い又はほとんど小さい仕組みとすることもできる。当該構成における向上状況条件は、景品獲得可能性についてのみの条件として記述することができる。