JP7267028B2 - 高所作業車 - Google Patents
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Description
請求項6に記載の高所作業車は、請求項1から5の何れか一項に記載の高所作業車において、前記作業床が昇降する方向における、前記作業床に対する前記揚重手段の相対位置が調整可能となっている。
また、作業床は、立設されて利用可能となっている揚重手段と直交する方向の両側に向かって複数段階分伸縮可能となっていることによれば、例えば、作業対象となる現場又は作業内容に適した作業スペースを確保することができるので、作業効率を向上させることが可能となる。
請求項6に記載の高所作業車によれば、作業床に対する揚重手段の相対位置が調整可能となっていることによれば、例えば、作業床上で作業する作業員の身長に合わせて作業床に対する揚重手段の相対位置を調整することができるので、利便性又は汎用性を向上させることが可能となる。
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、高所作業車に関する。
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
まず、本実施の形態に係る高所作業車の構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る高所作業車を示す斜視図であり、図2(a)は、高所作業車を示す正面図であり、図2(b)は、高所作業車を示す側面図であり、図3は、高所作業車のブロック図である。なお、図1及び図2に示すX―Y―Z方向が互いに直交する方向であり、具体的には、Z方向が鉛直方向であって、X方向及びY方向が鉛直方向に対して直交する水平方向であるものとして、例えば、Z方向を高さ方向と称し、+Z方向を上側又は上方(平面)と称し、-Z方向を下側又は下方(底面)と称し、また、-X方向を正面側と称し、+X方向を背面側と称して説明する。
図4は、作業床の平面図であり、(a)は、縮められた状態の図であり、(b)は、伸ばされた状態の図である。図1及び図2の作業床1は、高所で作業を行うための床であり、具体的には、立設されて利用可能となっている揚重アーム4と直交する方向(X軸方向)の両側に向かって複数段階分伸縮可能となっているものである。作業床1の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、図4(b)に示すように、第1床部材11、第2床部材12、及び第3床部材13を備える。
第1床部材11は、昇降アーム2に固定されている部材であり、例えば、全体としては略長方形形状の部材である。
図1及び図2の昇降アーム2は、作業床1を昇降させる昇降手段である。昇降アーム2の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、図2(a)に示すように、高所作業車100における一方の側部側(+Y方向)に設けられているものであり、また、高さ方向(Z軸方向)に沿って立設しているものであり、また、伸縮する多重管構造のものである。
図2の回動機構3は、作業床1が昇降する方向(Z軸方向)に対して直交する方向(Y軸方向)に沿っている回動軸である。この回動機構3の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、昇降アーム2に回動可能に取付られているものである。
図5(a)は、揚重対象を保持している状態の高所作業車を示す正面図であり、図5(b)は、揚重対象を保持している状態の高所作業車を示す側面図である。
第1部分41は、例えば、揚重アーム側取付部301及び回動機構3を介して昇降アーム2に取り付けられている部分であり、また、図2(a)に示すように、揚重アーム4が立設されて利用可能となっている場合に高さ方向(Z軸方向)に延在している部分である。第2部分42は、例えば、第1部分41から作業床1側(図2(a)の-Y方向)に曲げられて延在している部分である。
図5の保持部5は、揚重対象101を保持するものである。この保持部5の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、保持具51、及び保持具側取付部52を備えるものである。
保持具51は、揚重対象101を保持する保持手段であり、例えば、保持具側取付部52を介して揚重アーム4に取り付けられているものであり、また、保持具側取付部52に対して着脱可能となっているものであり、また、揚重対象101の外形に対応するように湾曲しているものであり、また、当該揚重対象101と接触する内面には摩擦係数が比較的大きなゴム等を用いて構成される滑り止めが設けられているものである。
保持具側取付部52は、保持具51を着脱可能に揚重アーム4に取り付ける取付手段であり、例えば、揚重アーム4の不図示の移動機構にて、第1部分41及び第2部分42に沿って移動可能となるように揚重アーム4に取り付けられているものである。そして、このように、保持具側取付部52に対して保持具51が着脱可能となっているので、保持具51は揚重アーム4に対して着脱可能となる。また、保持具側取付部52が第1部分41及び第2部分42に沿って移動可能となっているので、保持具51は立設されて利用可能となっている揚重アーム4において昇降可能となる。
図3の操作部61は、高所作業車100を操作する操作手段である。この操作部61の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、押しボタン等を備えて構成することができる。
図3の記録部62は、高所作業車100の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段である。この記録部62は、例えば、外部記録装置としてのハードディスク(図示省略)を用いて構成されている。ただし、ハードディスクに代えてあるいはハードディスクと共に、磁気ディスクの如き磁気的記録媒体、又はDVDやブルーレイディスクの如き光学的記録媒体を含む、その他の任意の記録媒体を用いることができる。
図3の制御部63は、高所作業車100を制御する制御手段であり、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである。なお、制御部63の各部による具体的な処理については、後述する。
次に、このように構成される高所作業車100の処理について説明する。ここでは、例えば、揚重対象101を揚重する揚重処理、及び揚重アーム4を収納する収納処理について説明する。図6(a)は、揚重アームが収納された状態の高所作業車を示す正面図であり、図6(b)は、揚重アームが収納された状態の高所作業車を示す側面図であり、図7は、作業床が上昇された状態の高所作業車を示す側面図であり、図8は、作業床が拡張された状態の高所作業車を示す側面図であり、図9(a)は、揚重対象が揚重された状態の高所作業車の一部を示す正面図であり、図9(b)は、揚重対象が揚重された状態の高所作業車の一部を示す側面図である。
まず、図6に示すように、揚重アーム4が横設されて収納された状態において、ユーザが操作部61を介して、揚重アーム4を利用可能とするための操作入力を行う。この場合、制御部63は、当該操作入力を受け付けた後に、図6(b)の回動機構3を反時計回りに回動することにより、図2に示すように、揚重アーム4を立設させて利用可能とする。
次に、図9の揚重対象101を保持部5から外して天井側に設置した後、作業員が作業床1を縮め、この後、ユーザが操作部61を介して、保持部5を降下させるための操作入力を行う。この場合、制御部63は、当該操作入力を受け付けた後に、揚重アーム4の不図示の移動機構を用いて、保持部5を揚重アーム4の下側(-Z方向)に移動させる。
本実施の形態によれば、揚重アーム4は、回動機構3を基準に回動されて作業床1に対して立設されて利用可能となり、回動機構3を基準に回動されて作業床1に対して横設されて収納されることによれば、例えば、揚重アーム4は利用しない場合に収納されるので、揚重アーム4が邪魔になることを防止することができ、作業効率及び安全性を向上させることが可能となる。また、例えば、揚重アーム4と作業員が一緒(共)に昇降されるので、作業員による上向き作業の安全性を確保し、作業効率・工程短縮・複数重機のレンタル抑制(1台で兼用)等が可能となる。
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏したりすることがある。
また、上述した各電気的構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。また、本出願における「システム」とは、複数の装置によって構成されたものに限定されず、単一の装置によって構成されたものを含む。また、本出願における「装置」とは、単一の装置によって構成されたものに限定されず、複数の装置によって構成されたものを含む。
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
また、図5に示す単管である揚重対象101を保持する保持具51以外に、パネル体である不図示の揚重対象を保持する保持具(例えば、パネル体を四方から挟んで保持する保持具)を用意して、揚重対象の種類に対応する保持具を用いてもよい。
付記1の高所作業車は、昇降する作業床と、前記作業床が昇降する方向に対して直交する方向に沿っている回動軸と、揚重対象を前記作業床の上方に揚重する揚重手段であり、前記作業床の側部に設けられている前記揚重手段であって、前記回動軸を基準に回動可能な前記揚重手段と、を備え、前記揚重手段は、前記回動軸を基準に回動されて前記作業床に対して立設されて利用可能となり、前記回動軸を基準に回動されて前記作業床に対して横設されて収納される。
付記1に記載の高所作業車によれば、揚重手段は、回動軸を基準に回動されて作業床に対して立設されて利用可能となり、回動軸を基準に回動されて作業床に対して横設されて収納されることによれば、例えば、揚重手段は利用しない場合に収納されるので、揚重手段が邪魔になることを防止することができ、作業効率及び安全性を向上させることが可能となる。また、例えば、揚重対象と作業員が一緒(共)に昇降されるので、作業員による上向き作業の安全性を確保し、作業効率・工程短縮・複数重機のレンタル抑制(1台で兼用)等が可能となる。
2 昇降アーム
3 回動機構
4 揚重アーム
5 保持部
11 第1床部材
12 第2床部材
13 第3床部材
41 第1部分
42 第2部分
51 保持具
52 保持具側取付部
61 操作部
62 記録部
63 制御部
100 高所作業車
101 揚重対象
301 揚重アーム側取付部
Claims (6)
- 昇降する作業床と、
前記作業床が昇降する方向に対して直交する方向に沿っている回動軸と、
揚重対象を前記作業床の上方に揚重する揚重手段であり、前記作業床の側部に設けられている前記揚重手段であって、前記回動軸を基準に回動可能な前記揚重手段と、を備え、
前記揚重手段は、前記回動軸を基準に回動されて前記作業床に対して立設されて利用可能となり、前記回動軸を基準に回動されて前記作業床に対して横設されて収納され、
前記作業床は、立設されて利用可能となっている前記揚重手段と直交する方向の両側に向かって複数段階分伸縮可能となっている、
高所作業車。 - 昇降する作業床と、
前記作業床が昇降する方向に対して直交する方向に沿っている回動軸と、
揚重対象を前記作業床の上方に揚重する揚重手段であり、前記作業床の側部に設けられている前記揚重手段であって、前記回動軸を基準に回動可能な前記揚重手段と、を備え、
前記揚重手段は、前記回動軸を基準に回動されて前記作業床に対して立設されて利用可能となり、前記回動軸を基準に回動されて前記作業床に対して横設されて収納され、
前記揚重手段は、前記作業床における一方の側部又は他方の側部の内の前記一方の側部に取り付けられており、
前記揚重手段の一部は、前記揚重手段が立設されて利用可能となった場合に、前記作業床よりも上方に設けられている、
高所作業車。 - 前記揚重手段は、前記回動軸に対して直交する方向に延在している第1部分と、前記回動軸に対して平行な方向に延在している第2部分と、を備え、
前記揚重手段の前記第1部分は、前記作業床の前記一方の側部に設けられており、
前記揚重手段の前記第2部分は、前記第1部分の一方の端部から前記作業床の前記他方の端部側に向かって延在している、
請求項2に記載の高所作業車。 - 前記揚重手段は、前記揚重対象を保持する保持具を備えており、
前記保持具は、前記揚重手段が立設されて利用可能となっている場合に、前記揚重手段における前記作業床と対向する側とは反対側の外面に沿って移動可能となっている、
請求項1から3の何れか一項に記載の高所作業車。 - 前記保持具は、前記揚重手段に対して着脱可能となっている、
請求項4に記載の高所作業車。 - 前記作業床が昇降する方向における、前記作業床に対する前記揚重手段の相対位置が調整可能となっている、
請求項1から5の何れか一項に記載の高所作業車。
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