JP7266973B2 - アンテナ装置 - Google Patents

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本発明はアンテナ装置に関する。
フェーズドアレイアンテナは、配列された複数のアンテナ素子を備え、それぞれのアンテナ素子の励起電流の位相及び振幅を制御することでアンテナ全体の放射パターンを制御することができるアンテナである。フェーズドアレイアンテナは機械的に駆動することなくビームを高速に走査することができるため、移動体に搭載すると、運用中に移動体が移動又は動揺してもビームを走査して通信対象に指向することができる。この特性により、フェーズドアレイアンテナは移動体に搭載するアンテナとして多く採用されている。
特許文献1には、n個の素子アンテナと、素子アンテナへの出力信号を分配するn個の分配器と、信号の位相を調整する位相調整装置と、素子アンテナの移相器と位相調整装置とに位相指示値をそれぞれ入力する位相制御演算手段とを備えるフェーズドアレイアンテナ装置が記載されている。
特開2012-84971号公報
特許文献1に記載のフェーズドアレイアンテナ装置は、アンテナ素子に接続された回路の温度が均一でなかった場合に、温度のばらつきによって回路の遅延量にばらつきが生じてしまう。このため、アンテナ素子間の位相差が保持されず、ビームパターンに誤差が生じてしまうという課題があった。
本発明はかかる課題に鑑みてなされたものであって、素子間の温度分布によって生じるビームパターンの誤差を低減することが可能なアンテナ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るアンテナ装置は、複数のアンテナ素子と、基準信号源と、複数の信号源と、複数のミクサと、制御器と、を備える。複数のアンテナ素子は、電磁波を受信し、受信した電磁波を受信信号に変換する。基準信号源は、基準信号を発振する。複数の信号源は、発振信号を発振する発振器と、温度を測定する温度センサとを含み、発振信号と基準信号源から入力された基準信号とを同期して局所発振信号として出力し、アンテナ素子ごとに設けられる。複数のミクサは、各アンテナ素子から出力される受信信号と各信号源から出力される局所発振信号とをそれぞれ混合する。制御器は、複数の信号源がそれぞれ含む温度センサが測定した複数の信号源それぞれの温度を示す温度情報を取得し、温度情報に基づく複数の信号源の温度分布に対応する位相補償量を算出し、算出した位相補償量をそれぞれの信号源に伝達する。各信号源は、制御器から伝達された位相補償量を基に局所発振信号を位相補償して出力する。
本発明によれば、測定した温度に対応する位相補償を行うことで温度分布によって生じるビームパターンの誤差を低減することが可能なアンテナ装置を提供できる。
実施の形態1に係るアンテナ装置の構成を示すブロック図 実施の形態1に係るアンテナ装置の模式図 実施の形態1の信号源の構成を示すブロック図 実施の形態1に係るアンテナ装置が実行する受信処理を示すフローチャート 実施の形態2に係るアンテナ装置の構成を示すブロック図 実施の形態2の信号源の構成を示すブロック図 実施の形態2に係るアンテナ装置が実行する送信処理を示すフローチャート
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係るアンテナ装置1について、図1-図4を参照して説明する。図中同一又は相当する部分には同一符号を付す。実施の形態1に係るアンテナ装置1は、電磁波を受信するフェーズドアレイアンテナである。
図1は、実施の形態1に係るアンテナ装置1の構成を示すブロック図である。図1に示すように、アンテナ装置1は、電磁波を受信するn個のアンテナ素子110,110,…,110と、受信信号を低雑音増幅するn個のアンプ120,120,…,120と、受信信号の利得又は移相量を制御するn個の振幅位相制御器130,130,…,130と、局所発振信号を生成するn個の信号源140,140,…,140と、受信信号と局所発振信号とを周波数混合するn個のミクサ150,150,…,150と、受信信号を合成する合成器160と、利得、移相量及び分周比を設定する制御器170と、基準信号を発振する基準信号源180と、を備える。
n個のアンテナ素子110,110,…,110全体をまとめてアンテナ素子110とする。アンプ120、振幅位相制御器130、信号源140、ミクサ150についても同様である。
アンテナ装置1は、アンテナ素子110,110,…,110で受信した電磁波を合成器160で合成して信号を取得するフェーズドアレイアンテナである。
アンテナ素子110,110,…,110はそれぞれ同様の構成及び機能を有する。以下では代表して1個目の素子であるアンテナ素子110について説明する。アンプ120,120,…,120、振幅位相制御器130,130,…,130、信号源140,140,…,140、ミクサ150,150,…,150についても同様である。
アンテナ素子110はアンプ120と接続される。アンテナ素子110は、送信源から送信された電磁波を受信し、受信した電磁波を電気信号である受信信号に変換してアンテナ素子110に接続されたアンプ120に出力する。アンテナ素子110は、ホーンアンテナ、ダイポールアンテナ、スロットアンテナ、マイクロストリップアンテナ、パッチアンテナを含むが、これに限られるものではない。
図2は、アンテナ装置1の模式図である。図2に示すように、アンテナ素子110,110,…,110は、アンテナ装置1から露出して格子状に配置されている。
アンプ120はアンテナ素子110及び振幅位相制御器130と接続される。アンプ120は、アンテナ素子110から出力された受信信号を入力され、入力された受信信号を低雑音増幅して振幅位相制御器130に出力する。アンプ120はGaAs HEMT(High Electron Mobility Transistor)を備える低雑音増幅器を含むが、これに限られるものではない。
振幅位相制御器130はアンプ120、信号源140及び制御器170と接続される。振幅位相制御器130は、アンプ120から出力された受信信号と制御器170から出力された制御信号とを入力され、入力された受信信号の利得又は移相量を制御器170が出力した制御信号に基づいて変化させ、ミクサ150へ出力する。振幅位相制御器130は、制御信号に基づいて電圧を離散的に変動させるデジタルアナログ変換回路、制御電圧に基づいて利得を変化させる可変利得増幅器、及び制御電圧に基づいて移相量を変化させる移相器を含むが、これに限られるものではない。
信号源140はミクサ150、制御器170及び基準信号源180と接続される。信号源140は、基準信号源180が出力した基準信号と内部発振器とを位相同期させ、局所発振信号を生成して、生成した局所発振信号をミクサ150へ出力する。信号源140のより詳細な構成については後述する。
ミクサ150は振幅位相制御器130、信号源140及び合成器160と接続される。ミクサ150は、振幅位相制御器130から出力された受信信号と信号源140から出力された局所発振信号とを入力され、周波数混合して受信信号と局所発振信号の周波数の差分の周波数成分を持つIF(Intermediate Frequency)帯受信信号を合成器160へ出力する。ミクサ150はアンチパラレルダイオードを含むが、これに限られるものではない。
合成器160はミクサ150,150,…,150と接続される。合成器160は、ミクサ150,150,…,150から出力されたIF帯受信信号を入力され、入力されたIF帯受信信号を合成してIF帯合成受信信号を生成し、生成したIF帯合成受信信号を出力端へ出力する。合成器160は樹脂基板上に構成されたウィルキンソン型分配器を含むが、これに限られるものではない。
制御器170は振幅位相制御器130,130,…,130及び信号源140,140,…,140と接続される。制御器170は、アンテナ装置1が受信するビームの走査角に基づいて振幅位相制御器130,130,…,130へ利得及び移相量設定値を含む制御信号をそれぞれ出力する。制御器170は、アンテナ装置1が受信するビームの周波数に基づいて信号源140,140,…,140へ分周器の設定値を含む制御信号を出力する。制御器170はFPGA(Field Programmable Gate Array)及びEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)を含むが、これに限られるものではない。
基準信号源180は信号源140,140,…,140と接続される。基準信号源180は、発振した基準信号を信号源140,140,…,140へ出力する。基準信号源180は基準信号を発振する水晶発振器を含むが、これに限られるものではない。
信号源140の構成についてより詳細に説明する。図3は、信号源140の構成を示すブロック図である。図3に示すように、信号源140は、基準信号を分周する第1分周器1401と、基準信号とフィードバック信号とを比較する周波数位相比較器1402と、周波数位相比較器1402の出力を時間積分するループフィルタ1403と、ループフィルタ1403の出力に基づいて正弦波を生成VCO(Voltage Controlled Oscillator)1405と、VCO1405の出力を分周する第2分周器1404と、温度と制御電圧との関係を記憶するメモリ部1406と、周囲の温度を測定する温度センサ1407と、VCO1405の出力に通過位相を付与する移相器1408と、第1分周器1401及び第2分周器1404に制御信号を出力するSPI(Serial Parallel Interface)1409と、を備える。
信号源140はPLL(Phase Locked Loop)回路であり、第1分周器1401の出力信号と第2分周器1404の出力信号との位相差をなくす。
第1分周器1401は、基準信号源180、SPI1409及び周波数位相比較器1402と接続される。第1分周器1401は、基準信号源180から入力された基準信号をSPI1409の指定する分周比で周波数分周し、分周後の基準信号を周波数位相比較器1402へ出力する。第1分周器1401はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)ロジック回路で構成されたカウンタ回路を含むが、これに限られるものではない。
周波数位相比較器1402は、第1分周器1401、ループフィルタ1403及び第2分周器1404と接続される。周波数位相比較器1402は、第1分周器1401から入力された分周後の基準信号と第2分周器1404から入力された分周後のフィードバック信号との立ち上がりのタイミングの比較を行い、タイミングのずれに応じた時間電圧波形をループフィルタ1403へ出力する。周波数位相比較器1402はCMOSロジック回路で構成されたフリップフロップ回路を含むが、これに限られるものではない。
ループフィルタ1403は、周波数位相比較器1402及びVCO1405と接続される。ループフィルタ1403は、周波数位相比較器1402から入力された時間電圧波形を時間積分し、時間積分した結果を制御電圧としてVCO1405へ出力する。ループフィルタ1403は抵抗とキャパシタで構成されたラグリード回路を含むが、これに限られるものではない。
VCO1405は、ループフィルタ1403、第2分周器1404及び移相器1408と接続される。VCO1405は、ループフィルタ1403から入力された制御電圧に基づいて正弦波を生成し、生成した正弦波を第2分周器1404及び移相器1408へ出力する。VCO1405はバイポーラトランジスタ、インダクタ及びキャパシタを備える共振器を含むが、これに限られるものではない。
第2分周器1404は、周波数位相比較器1402、VCO1405及びSPI1409と接続される。第2分周器1404は、VCO1405から入力された発振信号をSPI1409の指定する分周比で周波数分周し、分周後の発振信号を周波数位相比較器1402へ出力する。第2分周器1404はCMOSロジック回路で構成されたカウンタ回路を含むが、これに限られるものではない。
メモリ部1406は、温度センサ1407及び移相器1408と接続される。メモリ部1406は、周囲の温度に基づく電圧信号と移相器1408に出力する電圧信号との対応を示すテーブルを記憶する。メモリ部1406は、温度センサ1407から周囲の温度に基づいた電圧信号を入力され、入力された電圧信号に該当する値をテーブルから取得し、取得した値を電圧値として移相器1408へ出力する。メモリ部1406はアナログデジタル変換器、デジタルアナログ変換器、FPGA及びEEPROMを含むが、これに限られるものではない。
メモリ部1406が記憶するテーブルの作成方法について説明する。信号源140のとは別の信号源を温度が一定となる環境下にて動作させ、同じ基準信号へ同期させて信号源140と同じ周波数を持つ出力信号を得る。測定対象である信号源140は内部の移相器1408を基準値で固定移相量として動作させ、恒温槽を含む温度が指定可能な環境下で動作させる。
移相器1408の制御電圧を変動させて信号源140と温度固定環境下の信号源との位相差を0にし、位相差が小さくなる値を信号源140の環境温度ごとにプロットすることで、テーブルを作成することができる。
温度センサ1407は、メモリ部1406と接続される。温度センサ1407は、周囲の温度に基づいた電圧信号をメモリ部1406へ出力する。温度センサ1407は感温素子、出力バッファ回路を含むが、これに限られるものではない。
移相器1408は、VCO1405とミクサ150、メモリ部1406と接続され、VCO1405から入力された発振信号に対し、メモリ部1406より入力される電圧に基づいて通過位相を付与して局所発振信号を生成し、ミクサ150へ出力する。移相器1408はバラクタダイオードを含むが、これに限られるものではない。
SPI1409は、制御器170、第1分周器1401及び第2分周器1404と接続される。SPI1409は、制御器170から入力された制御信号に基づいてパラレル制御信号を生成し、第1分周器1401及び第2分周器1404へ出力する。SPI1409はCMOSロジック回路を含むが、これに限られるものではない。
信号源140の周囲の温度変化により第1分周器1401又は第2分周器1404の伝播遅延が変化したとき、移相器1408の入力端における発振信号と第1分周器1401の入力端における基準信号との相対位相は伝播遅延の変化量に応じて変化する。移相器1408の移相量を変化させて相対移相の変化を吸収し、移相器1408の出力端における発振信号と第1分周器1401の入力端における基準信号との相対位相の温度による変動を小さくする。
図4は、アンテナ装置1が実行する受信処理を示すフローチャートである。受信処理について、図4のフローチャートを参照して説明する。以下では代表してアンテナ素子110に接続された受信経路について説明するが、アンテナ素子110,110,…,110においても並行して処理が実行される。
受信処理が開始されると、アンテナ素子110が信号を受信して受信信号をアンプ120に伝達する(ステップS101)。
アンテナ素子110が受信信号をアンプ120に伝達すると、アンプ120が、
受信信号を低雑音増幅して振幅位相制御器130に伝達する(ステップS102)。
アンプ120が増幅した信号を振幅位相制御器130に伝達すると、振幅位相制御器130が、受信信号の利得又は移相量を制御信号に基づいて変化させ、ミクサ150に伝達する(ステップS103)。
振幅位相制御器130が振幅位相を変化させた信号をミクサ150に伝達すると、信号源140が、局所発振信号を生成し、生成した局所発振信号をミクサ150へ伝達する(ステップS104)。
振幅位相制御器130が局所発振信号をミクサ150に伝達すると、ミクサ150は、振幅位相制御器130から伝達された受信信号と信号源140から伝達された局所発振信号とを周波数混合し、受信信号と局所発振信号との周波数の差分の周波数成分を持つIF帯受信信号を合成器160に伝達する(ステップS105)。
ミクサ150がIF帯受信信号を合成器160に伝達すると、合成器160は、ミクサ150,150,…,150から伝達されたIF帯受信信号を合成してIF帯合成受信信号を生成し、生成したIF帯合成受信信号を出力端に出力し(ステップS106)、受信処理を終了する。
アンテナ素子110,110,…,110はアレイ状に配置されており、各素子における温度は均一ではない。特別な温度制御を実施しない場合、中心部に配置されたアンテナ素子の温度は周辺部に配置された素子に比べ高くなる。信号源140,140,…,140の出力に温度依存性があると、出力相対位相が0度でなくなってしまう。
ミクサ150,150,…,150から出力されるIF帯受信信号の位相には局所発振信号の位相が単純加算されるため、各素子の通過位相が均一にならず、得られるビームパターンは実際のビームパターンから乖離してしまう。
以上の構成を備え、受信処理を実行することによって、実施の形態1に係るアンテナ装置1は、信号源140,140,…,140の内部で温度を測定し、測定し温度に基づいて位相の補償を行うことで、温度分布によるビームパターンの誤差を小さくすることができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係るアンテナ装置2について、図5-図7を参照して説明する。実施の形態2に係るアンテナ装置2は、CW(Continuous Wave)出力を行うフェーズドアレイアンテナである。
図5は、実施の形態2に係るアンテナ装置2の構成を示すブロック図である。図5に示すように、アンテナ装置2は、電磁波を放射するn個のアンテナ素子210,210,…,210と、発振信号を大電力増幅n個のアンプ220,220,…,220と、局所発振信号を生成するn個の信号源240,240,…,240と、遅延時間とリセット信号とを算出する制御器270と、基準信号を発振する基準信号源280と、を備える。
n個のアンテナ素子210,210,…,210全体をまとめてアンテナ素子210とする。アンプ220、信号源240についても同様である。
アンテナ装置2は、信号源240,240,…,240から出力された発振信号をアンテナ素子210,210,…,210から放射し、空間で合成することでビームパターンを形成するフェーズドアレイアンテナである。
アンテナ素子210,210,…,210はそれぞれ同様の構成及び機能を有する。以下では代表して1個目の素子であるアンテナ素子210について説明する。アンプ220,220,…,220、信号源240,240,…,240についても同様である。
アンテナ素子210はアンプ220と接続される。アンテナ素子210は、アンプ220から出力された信号を電磁波として放射する。アンテナ素子210の構成はアンテナ素子110と同様である。
アンプ220はアンテナ素子210及び信号源240と接続される。アンプ220は、信号源240から発振信号を入力され、入力された発振信号を大電力増幅してアンテナ素子210に出力する。アンプ220はGaAs HEMTを備える大電力増幅器を含むが、これに限られるものではない。
信号源240はアンプ220及び基準信号源280と接続される。信号源240は、基準信号源280が出力した基準信号と内部発振器とを位相同期させ、局所発振信号を生成して、生成した局所発振信号をアンプ220に出力する。信号源240のより詳細な構成については後述する。
制御器270は信号源240,240,…,240と接続される。制御器270は、信号源240,240,…,240から温度情報を取得し、信号源240,240,…,240の温度分布に基づいて温度による位相差の変動量を算出し、位相差制御に用いる遅延時間に温度補償を含めて算出する。制御器270は、算出した遅延時間とリセット信号とを信号源240,240,…,240に出力する。制御器270の構成は制御器170と同様である。
基準信号源280は信号源240,240,…,240と接続される。基準信号源280は、発振した基準信号を信号源240,240,…,240へ出力する。基準信号源280の構成は基準信号源180と同様である。
信号源240の構成についてより詳細に説明する。図6は、信号源240の構成を示すブロック図である。図6に示すように、信号源240は、基準信号を分周する第1分周器2401と、基準信号とフィードバック信号とを比較する周波数位相比較器2402と、周波数位相比較器2402の出力を時間積分するループフィルタ2403と、VCO2405の出力を分周する第2分周器2404と、ループフィルタ2403の出力に基づいて正弦波を生成するVCO2405と、周囲の温度を測定する温度センサ2407と、第1分周器2401及び変調器2410に制御信号を出力するSPI2409と、第2分周器2404の分周比を変化させる変調器2410と、基準信号を遅延させるタイマ回路2411と、を備える。
信号源240はPLL回路であり、第1分周器2401の出力信号と第2分周器2404の出力信号との位相差をなくす。
第1分周器2401、周波数位相比較器2402、ループフィルタ2403、VCO2405は、実施の形態1の第1分周器1401、周波数位相比較器1402、ループフィルタ1403、VCO1405とそれぞれ同様である。
SPI2409は制御器270、第1分周器2401、温度センサ2407、変調器2410及びタイマ回路2411と接続される。SPI2409は、制御器270から入力された制御信号に基づき、第1分周器2401及びタイマ回路2411にパラレル制御信号を出力する。SPI2409は、温度センサ2407から出力されたパラレル信号に基づいてシリアル応答信号を生成して出力する。SPI2409の構成はSPI1409と同様である。
第2分周器2404は、周波数位相比較器2402、VCO2405及び変調器2410と接続される。第2分周器2404は、VCO2405から入力された発振信号を変調器2410の指定する分周比で周波数分周し、分周後の発振信号を周波数位相比較器2402へ出力する。第2分周器2404の構成は第2分周器1401と同様である。
温度センサ2407はSPI2409と接続される。温度センサ2407は、周囲の温度に基づいた電圧信号を離散化し、パラレル信号としてSPI2409に出力する。温度センサ2407は感温素子、デジタルアナログ変換器を含むが、これに限られるものではない。
変調器2410は第2分周器2404、SPI2409及びタイマ回路2411と接続される。変調器2410は、SPI2409の指定する周波数分周比に応じてΔΣ変調の元データを生成し、タイマ回路2411の供給する基準信号を用いて第2分周器2404の分周比を設定する。変調器2410は、タイマ回路2411の供給するリセット信号を用いて出力順序の先頭までデータ位置をリセットする。変調器2410はCMOSロジック回路の組み合わせを含むが、これに限られるものではない。
タイマ回路2411は基準信号源280、SPI2409及び変調器2410と接続される。タイマ回路2411は、SPI2409から入力されるリセット信号に基づき、内部のカウンタ値をリセットする。タイマ回路2411は、リセット信号を変調器2410に出力する。カウンタ値は基準信号源280の出力する基準信号の立ち上がりエッジでカウントアップされ、SPI2409の指定するカウンタ値を上限として動作する。タイマ回路2411はCMOSロジック回路の組み合わせを含むが、これに限られるものではない。
タイマ回路2411は、SPI2409によるリセット信号の入力後、基準信号の立ち上がりエッジでカウントアップされカウントが上限値に至るまで、変調器2410へ基準信号を供給しない。タイマ回路2411は、カウントが上限値に到達した場合に、変調器2410への基準信号の供給を開始する。
タイマ回路2411が出力するリセット信号に同期して変調器2410の出力データ位置がリセットされてから、カウントが上限値に到るまで遅延が生じる。タイマ回路2411は基準信号を遅延させて変調器2410へ出力し、変調器2410は出力データ、即ち第2分周器2404の分周比の設定値を切り替える。
周波数位相比較器2402は第2分周器2404が出力する分周されたVCO2405の発振信号と第1分周器2401が出力する分周後の基準信号の位相とを一致させる。この動作により、基準信号と周波数同期した持つ出力信号が得られる。
図7は、アンテナ装置2が実行する送信処理を示すフローチャートである。送信処理について、図7のフローチャートを参照して説明する。以下では代表してアンテナ素子210に接続された送信経路について説明するが、アンテナ素子210,210,…,210においても並行して処理が実行される。
送信処理が開始されると、基準信号源280が基準信号を生成して信号源240に伝達する(ステップS201)。
基準信号源280が基準信号を信号源240に伝達すると、制御器270が、信号源240,240,…,240から温度情報を取得する(ステップS202)。
制御器270が信号源240,240,…,240から温度情報を取得すると、制御器270が、信号源240,240,…,240の温度分布に基づいて温度による位相差の変動量を算出し、位相差制御に用いる遅延時間を温度補償を含めて算出する(ステップS203)。
遅延時間を算出すると、制御器270が、算出した遅延時間とリセット信号とを信号源240,240,…,240に伝達する(ステップS204)。
制御器270が信号源240,240,…,240に遅延時間とリセット信号とを伝達すると、信号源240が、伝達された遅延時間とリセット信号とを基に発振信号を生成し、生成した発振信号をアンプ220に伝達する(ステップS205)。
信号源240が発振信号をアンプ220に伝達すると、アンプ220が、伝達された発振信号を大電力増幅してアンテナ素子210に伝達する(ステップS206)。
アンプ220が発振信号を大電力増幅してアンテナ素子210に伝達すると、アンテナ素子210が、伝達された発振信号を放射し(ステップS207)、送信処理を終了する。
以上の構成を備え、送信処理を実行することによって、実施の形態2に係るアンテナ装置2は、実施の形態1に係るアンテナ装置1と同様の効果を実現できる。
本発明の実施の形態は上述のものに限られるものではなく、変形が可能である。例えば、実施の形態1にかかるアンテナ装置1は電磁波を受信するフェーズドアレイアンテナであるとしたが、これに限られるものではない。アンテナ装置1は信号を電磁波として放射する送信アンテナであっても良い。
実施の形態2にかかるアンテナ装置2はCW出力を行うフェーズドアレイアンテナであるであるとしたが、これに限られるものではない。CW出力に限られない他の出力を行っても良いし、電磁波を受信する受信アンテナであっても良い。
アンテナ素子110,110,…,110は格子状に配置されているとしたが、これに限られるものではない。直線上、円形状を含む任意の配列で配置されていても良い。
信号源140,140,…,140は温度と制御電圧との関係を記憶するメモリ部1406を備えるとしたが、これに限られるものではない。温度と制御電圧との関係を制御器170が記憶し、制御器170が制御電圧を信号源140,140,…,140に送信しても良い。
実施の形態1及び2を組み合わせても良い。即ち、実施の形態1に係るアンテナ装置1が備える構成要素を、実施の形態2に係るアンテナ装置2が備えていても良い。同様に、実施の形態2に係るアンテナ装置2が備える構成要素を、実施の形態1に係るアンテナ装置1が備えていても良い。
1,2:アンテナ装置、110,110,110,…,110,210,210,210,…,210:アンテナ素子、120,120,120,…,120,220,220,220,…,220:アンプ、130,130,130,…,130:振幅位相制御器、140,140,140,…,140,240,240,240,…,240:信号源、150,150,150,…,150:ミクサ、160:合成器、170,270:制御器、180,280:基準信号源、1401,2401:第1分周器、1402,2402:周波数位相比較器、1403,2403:ループフィルタ、1404,2404:第2分周器、1405,2405:VCO、1406:メモリ部、1407,2407:温度センサ、1408:移相器、1409,2409:SPI、2410:変調器、2411:タイマ回路。

Claims (5)

  1. 電磁波を受信し、受信した前記電磁波を受信信号に変換する複数のアンテナ素子と、
    基準信号を発振する基準信号源と、
    発振信号を発振する発振器と、温度を測定する温度センサとを含み、前記発振信号と前記基準信号源から入力された前記基準信号とを同期して局所発振信号として出力する、前記アンテナ素子ごとに設けられた複数の信号源と、
    各前記アンテナ素子から出力される前記受信信号と各前記信号源から出力される前記局所発振信号とをそれぞれ混合する複数のミクサと、
    複数の前記信号源がそれぞれ含む前記温度センサが測定した複数の前記信号源それぞれの温度を示す温度情報を取得し、前記温度情報に基づく複数の前記信号源の温度分布に対応する位相補償量を算出し、算出した前記位相補償量をそれぞれの前記信号源に伝達する制御器と、を備え、
    各前記信号源は、前記制御器から伝達された位相補償量を基に前記局所発振信号を位相補償して出力する、
    アンテナ装置。
  2. 基準信号を発振する基準信号源と、
    発振信号を発振する発振器と、温度を測定する温度センサとを含み、前記発振信号と前記基準信号源から入力された前記基準信号とを同期して局所発振信号として出力する複数の信号源と、
    各前記信号源から出力される前記局所発振信号を電磁波として放射する、前記信号源ごとに設けられた複数のアンテナ素子と、
    複数の前記信号源がそれぞれ含む前記温度センサが測定した複数の前記信号源それぞれの温度を示す温度情報を取得し、前記温度情報に基づく複数の前記信号源の温度分布に対応する位相補償量を算出し、算出した前記位相補償量をそれぞれの前記信号源に伝達する制御器と、を備え、
    各前記信号源は、前記制御器から伝達された位相補償量を基に前記局所発振信号を位相補償して出力する、
    アンテナ装置。
  3. 前記信号源はΔΣ変調器を備え、前記制御器から伝達された位相補償量を基に前記ΔΣ変調器のリセット間隔を変化させ、前記局所発振信号を位相補償して出力する、
    請求項1又は2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記アンテナ素子が出力した前記受信信号を増幅するアンプを備え、
    前記ミクサは、前記アンプが増幅した前記受信信号と前記局所発振信号とを混合する
    請求項1に記載のアンテナ装置。
  5. 前記信号源が出力した前記局所発振信号を増幅するアンプを備え、
    前記アンテナ素子は、前記アンプが増幅した前記局所発振信号を電磁波として放射する、
    請求項2に記載のアンテナ装置。
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