JP7266496B2 - 複合加工システム - Google Patents

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本発明は、ワークに対してパンチ加工及びレーザ加工を行うと共に、パンチ加工に用いられる上下の金型の自動交換を行う複合加工システムに関する。
一般的な複合加工システムは、ブリッジ型の本体フレームを備えており、本体フレームの下部には、ワークを支持する加工テーブルの一部である固定テーブルが設けられている。本体フレームの上部には、複数の上金型を保持する上金型保持部材としての上タレットが回転可能に設けられている。本体フレームの下部には、複数の下金型を保持する下金型保持部材としての下タレットが回転可能に設けられている。また、本体フレームの上部には、ワークに向かってレーザビームを照射するレーザ加工ヘッドが水平方向であるY軸方向へ移動可能に設けられている。レーザ加工ヘッドは、レーザビームを発振する炭酸ガスレーザ発振器等のレーザ発振器に光学的に接続されている。
本体フレームの後方には、複数の上金型及び複数の下金型を収納する金型ストレージが配設されている。金型ストレージは、複数の上金型及び複数の下金型のそれぞれを保持する複数のストッカを有している。金型ストレージは、上下のタレットに近い側に、上下のタレットと複数のストッカとの間で上下の金型の自動交換を行うための交換領域を有している。金型ストレージは、上下のタレットに近い側に、ストッカに対する上下の金型の出し入れ作業(装着作業)を行うための作業領域を有している。
なお、本発明に関連する先行技術として特許文献1及び特許文献2に示すものがある。
特開2015-110243号公報 特開2001-232429号公報
ところで、レーザ発振器として、発振効率に優れたファイバレーザ発振器を用いた場合には、ファイバレーザ発振器から発振されるレーザビームの波長が1μm帯の短波長であり、レーザビームの反射光の外部への漏れを防止して、レーザ加工の安全性を確保する必要がある。また、複合加工システムの後側にワークの搬入出を行う周辺装置を設置する場合には、加工テーブルの後側部分にキャビンを設置することなく、加工テーブルの後側部分を開放する必要がある。
このような場合には、加工テーブルの前側分部にレーザビームの反射光の外部への漏れを防止するキャビンを設置する共に、本体フレームの上部の背面側にY軸方向に延びたビームプロテクタを昇降可能に設置することが想定される。ビームプロテクタは、加工テーブルとの間にワークを通過させるための隙間を確保した状態で、レーザビームの反射光を遮光する。更に、加工テーブルの後側部分の周囲には、ビームプロテクタの下端側から漏れたレーザビームの反射光を遮光する防護壁を設置することが想定される。一方、金型ストレージの作業領域側には作業者の作業スペースを確保するために防護壁を設置することができない。そのため、ビームプロテクタの下端側から漏れたレーザビームの反射光が、金型ストレージの交換領域を経由して作業領域側に到達するおそれがあり、レーザ加工の安全性が阻害される。
つまり、加工テーブルの後側部分を開放した上で、レーザ加工の安全性を十分に確保することが困難であるという問題がある。なお、ファイバレーザ発振器に代えて、短波長のレーザビームを発振する他のレーザ発振器を用いた場合にも、同様の問題が生じる。
そこで、本発明は、前述の問題を解決するために、ビームプロテクタの下端側から漏れたレーザビームの反射光が金型ストレージの作業領域側に到達することを回避できる、複合加工システムを提供することを目的とする。
本発明の実施態様に係る複合加工システムは、本体フレームに設けられ、上下の金型(上金型、下金型を保持する上下の金型保持部材(上金型保持部材、下金型保持部材)と、前記本体フレームの上部に設けられ、加工テーブルに支持されたワークに向かってレーザビーム(レーザ光)を照射するレーザ加工ヘッドと、前記レーザ加工ヘッドから照射されたレーザビームの反射光を遮光する反射光防御装置と、を備える。本発明の実施態様に係る複合加工システムは、前記金型保持部材と金型ストレージとの間で上下の金型の自動交換を行うための交換領域と、前記金型ストレージに対する上下の金型の出し入れ作業を行うための作業領域と、前記交換領域と前記作業領域との間に設けられ、前記反射光防御装置から漏れたレーザビームの反射光を遮光するインナーガードと、を備える。
本発明の実施態様では、前記反射光防御装置は、前記本体フレームの上部の背面側に昇降可能に設けられ、前記加工テーブルとの間にワークを通過させるための隙間を確保した状態で、レーザビームの反射光を遮光するビームプロテクタを含んでもよい。また、前記反射光防御装置は、前記金型ストレージの外周部における前記交換領域と前記作業領域との間に設けられ、レーザビームの反射光を遮光するアウターガードを含んでもよい。
本発明の実施態様では、前記インナーガードは、平面視において、前記金型保持部材に最も遠い側に位置した状態の前記レーザ加工ヘッドから前記金型ストレージの前記交換領域を通って前記作業領域側に延びる途中の延長領域に位置してもよい。また、前記インナーガードは、前記金型ストレージの回転軸を囲むように円筒状に形成されていてもよい。
本発明の実施態様では、前記反射光防御装置は、下金型保持部材の近傍に昇降可能に設けられ、昇降動作によって前記加工テーブルの支持高さ位置に対して出没可能に構成されたスパッタガードを含んでもよい。また、前記反射光防御装置は、前記本体フレームの上部における上金型保持部材の近傍に設けられ、下端の高さ位置が前記上金型保持部材の上面の高さ位置よりも低くなっている第2スパッタガードを含んでもよい。
本発明の実施態様では、前記反射光防御装置は、前記加工テーブルにおける前記本体フレームの前側部分に設けられ、レーザビームの反射光の外部への漏れを防止するキャビンを含んでもよい。また、本発明の実施態様では、前記レーザ加工ヘッドは、1μm帯の短波長のレーザビームを発振するファイバレーザ発振器に光学的に接続されてもよい。
本発明の実施態様によると、前述のように、前記金型ストレージにおける前記交換領域と前記作業領域との間に前記インナーガードが設けられている。そのため、前記反射光防御装置から漏れたレーザビームの反射光が前記金型ストレージの前記交換領域を経由して前記作業領域側に到達することを回避することができる。これにより、前記加工テーブルの後側部分にキャビンを設置しなくても、前記加工テーブルの後側部分からの外部へのレーザビームの反射光の漏れを十分に防止することができる。
本発明によれば、加工テーブルの後側部分を開放して周辺装置を設置する場合に、レーザ加工の安全性を十分に確保することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る複合加工システムを後方から見た模式斜視図である。 図2は、本発明の実施形態に係る複合加工システムの模式平面図であり、図2では、金型ストレージの大部分を省略している。 図3Aは、図2におけるIII-III線に沿った模式図であり、ビームプロテクタが遮光高さ位置に位置しかつスパッタガードが加工テーブルの支持高さ位置に対して上方向に突出した状態を示している。 図3Bは、図2におけるIII-III線に沿った模式図であり、ビームプロテクタが退避高さ位置に位置しかつスパッタガードが加工テーブルの支持高さ位置に対して下方向に没入した状態を示している。 図4は、図3BにおけるIV-IV線に沿った模式図であり、図4では、保護カバー及びキャビンを二点鎖線で示している。 図5は、本発明の実施形態に係る複合加工システムの前側部分を除く模式平面図であり、図5では複合加工システムの一部を破断している。 図6、図5におけるVI-VI線に沿った模式図である。
以下、本発明の実施形態について図1から図6を参照して説明する。
なお、本願の明細書及び特許請求の範囲であって、「設けられる」とは、直接的に設けられることの他に、別部材を介して間接的に設けられることを含む意である。また、「X軸方向」とは、図面に矢印等で示す水平方向の1つのことであり、前後方向とも言う。「Y軸方向」とは、図面に矢印等で示す水平方向の1つでかつX軸方向に直交する方向のことであり、左右方向とも言う。また、図面中、「FF」は前方向、「FR」は後方向、「L」は左方向、「R」は右方向、「U」は上方向、「D」は下方向をそれぞれ指している。
図1から図4に示すように、本発明の実施形態に係る複合加工システム10は、板状のワーク(板金)Wに対して打ち抜き加工,成形加工等のパンチ加工、及び切断加工等のレーザ加工を行う。複合加工システム10は、パンチ加工に用いられる上下の金型12,14の自動交換を行う。また、複合加工システム10は、Y軸方向に延びたブリッジ型の本体フレーム16と、本体フレーム16の上部の前側に設けられかつY軸方向に延びた箱型のフロントフレーム18と、本体フレーム16の下部の前後両側にそれぞれ設けられた支持フレーム20とを備えている。
複合加工システム10は、ワークWを支持する加工テーブル22を備えている。加工テーブル22は、本体フレーム16の下部に設けられたセンタ固定テーブル24と、各支持フレーム20にY軸方向へ移動可能に設けられた可動テーブル26と、各可動テーブル26の前側又は後側に複数の支柱28を介して設けられたサイド固定テーブル30とを有している。センタ固定テーブル24の上面、各可動テーブル26の上面、及び各サイド固定テーブル30の上面には、ワークWを加工テーブル22の支持高さ位置(パスライン)PLで支持するための多数のブラシ(図示省略)がそれぞれ植設されている。
本体フレーム16の下部には、X軸方向へ延びたキャリッジベース32がY軸方向へ移動可能に設けられており、キャリッジベース32は、一対の可動テーブル26に一体的に連結されている。キャリッジベース32には、キャリッジ34がX軸方向へ移動可能に設けられており、キャリッジ34には、ワークWの端部を把持する複数のクランパ36が設けられている。
下のタレット38,40は、それらの回転によって所定の上金型12及び所定の下金型14をパンチ加工位置PP又はタレット側交換領域TCに割り出す。また、本体フレーム16の上部には、パンチ加工位置PPに割り出した所定の上金型12を上方向から押圧するストライカ42が昇降可能(上下方向へ移動可能)に設けられている。
前述の構成により、ワークWの端部を複数のクランパ36によって把持した状態で、キャリッジ34をX軸方向へ移動させかつキャリッジベース32をY軸方向へ移動させることにより、ワークWをパンチ加工位置PPに対して位置決めする。そして、ワークWをパンチ加工位置PPに対して位置決めしつつ、パンチ加工位置PPに割り出した上金型12をストライカ42によって上方向から押圧することで、ワークWに対してパンチ加工を行う。
本体フレーム16の上部には、レーザ加工ヘッド44がY軸方向へ移動可能に設けられており、レーザ加工ヘッド44は、加工テーブル22に支持されたワークWに向かってレーザビーム(レーザ光)を照射する。レーザ加工ヘッド44は、1μm帯(900nm~1100nm)の短波長のレーザビームを発振するファイバレーザ発振器46に光学的に接続されている。また、センタ固定テーブル24には、レーザビームを通過させるためのレーザ開口部48が形成されており、レーザ開口部48は、Y軸方向に伸びている。なお、レーザ加工ヘッド44をファイバレーザ発振器46以外の短波長のレーザビームを発振する他のレーザ発振器に光学的に接続してもよい。
前述の構成により、ワークWの端部を複数のクランパ36によって把持した状態で、キャリッジ34をX軸方向へ移動させかつレーザ加工ヘッド44をY軸方向へ移動させることにより、ワークWをレーザ加工ヘッド44の照射位置RPに対して相対的に位置決めする。そして、ワークWをレーザ加工ヘッド44の照射位置RPに対して相対的に位置決めしつつ、レーザ加工ヘッド44からワークWに向かってレーザビームを照射することで、ワークWに対してレーザ加工を行う。
図2及び図4に示すように、フロントフレーム18の正面側(前側)には、Y軸方向へ延びた保護カバー50が設けられている。保護カバー50のY軸方向の先端(左端)と加工テーブル22の上面との間には、ワークWを通過させるための隙間が形成されている。本体フレーム16の下部における保護カバー50に対応する位置には、X軸方向に延びた遮光板52が昇降可能に設けられており、遮光板52は、保護カバー50のY軸方向の先端側から外部へのレーザビームの反射光の漏れを防止する。遮光板52は、その昇降動作によって加工テーブル22の支持高さ位置PLに対して出没可能に構成されている。
図1、図2、及び図4に示すように、加工テーブル22の前側部分である前側のサイド固定テーブル30には、レーザビームの反射光の外部への漏れを防止するキャビン54が設けられている。キャビン54は、特許文献1に示す公知の構成からなり、Y軸方向にテレスコピック状に重ね合わせた3つの分割キャビン56を有している。キャビン54は、3つの分割キャビン56のY軸方向の相対的な移動によってY軸方向へ伸縮する。キャビン54は、そのY軸方向の伸縮動作によって、加工テーブル22の前側部分であってレーザ加工中のワークWの移動範囲の上方を覆う防護状態と、加工テーブル22の前側部分の上方を開放する開放状態とに切り替え可能に構成されている。
分割キャビン56のY軸方向の先端(左端)と加工テーブル22との間には、ワークWを通過させるための隙間が形成されている。前側の支持フレーム20の適宜位置には、X軸方向に延びた遮光板58が昇降可能に設けられており、遮光板58は、防護状態のキャビン54のY軸方向の先端側から外部へのレーザビームの反射光の漏れを防止する。遮光板58は、その昇降動作によって加工テーブル22の支持高さ位置PLに対して出没可能に構成されている。
フロントフレーム18、保護カバー50、キャビン54、及び遮光版52,58によって、本体フレーム18の前側のレーザ加工中のレーザビームの反射光の漏れを完全に防止する。換言すれば、フロントフレーム18、保護カバー50、キャビン54、及び遮光版52,58は、レーザ加工ヘッド44から照射されたレーザビームの反射光を遮光する反射光防御装置に含まれる。なお、キャビン54を設けることなく、加工テーブル22の前側部分の全周囲に防護壁を設置して、レーザビームの反射光を遮光するようにしてもよい。
図1から図3Bに示すように、加工テーブル22の後側部分である後側のサイド固定テーブル30には、キャビン54を設置することなく、後側のサイド固定テーブル30は、開放されている。また、本体フレーム16の上部の背面側(後側)には、Y軸方向に延びたビームプロテクタ60が昇降可能に設けられており、ビームプロテクタ60は、加工テーブル22との間にワークWを通過させるための隙間を確保した状態で、レーザビームの反射光を遮光する。ビームプロテクタ60は、本体フレーム16の上部の適宜位置に設けられた一対の昇降シリンダ62の駆動により、レーザビームの反射光を遮光するための遮光高さ位置(図3Aに示す位置)と、キャリッジベース32の上面よりも高い退避高さ位置(図3Bに示す位置)との間を昇降する。ビームプロテクタ60は、レーザ加工ヘッド44よりも後側に位置している。ビームプロテクタ60は、その下端側に、ワークWとの接触を許容する耐熱クロス64を有している。なお、耐熱クロス64がワークWとの接触によってめくれ上がることにより、ビームプロテクタ60と加工テーブル22との間にワークWを通過させるための隙間が確保されている。
図3Aから図5に示すように、本体フレーム16の下部における下タレット40の右側近傍には、X軸方向に延びたスパッタガード66が昇降可能に設けられており、スパッタガード66は、上下のタレット38,40側へのスパッタの飛散を防止する。スパッタガード66は、その昇降動作によって加工テーブル22の支持高さ位置PLに対して出没可能に構成されている。スパッタガード66の前端部は、レーザ開口部48の左側近傍に位置している。スパッタガード66は、スパッタの飛散を防止する他に、上下のタレット38,40側へのレーザビームの反射光の漏れを防止する機能を有している。
本体フレーム16の上部における上タレット38の右側近傍には、X軸方向に延びた第2スパッタガードとしてのタレットガード68が設けられており、タレットガード68は、上タレット38側へのスパッタの付着を防止する。タレットガード68の下端の高さ位置は、上タレット38の上面の高さ位置よりも低くかつ上タレット38の下面の高さ位置よりも高くなっている。タレットガード68は、スパッタの飛散を防止する他に、上下のタレット38,40側へのレーザビームの反射光の漏れを防止する機能を有している。
ビームプロテクタ60、スパッタガード66、及びタレットガード68は、レーザ加工ヘッド44から照射されたレーザビームの反射光を遮光する反射光防御装置に含まれる。
本体フレーム16の後方であって加工テーブル22の左側近傍には、複数の上金型12及び複数の下金型14を収納する金型ストレージ70が支持台72を介して配設されている。金型ストレージ70の大部分の構成は、特許文献2に示す公知の構成からなるが、金型ストレージ70の主要な構成について説明すると、次のようになる。
図1、図5、及び図6に示すように、金型ストレージ70は、ケース状のストレージ本体74を備えており、ストレージ本体74には、上下方向に延びた回転軸76が回転可能に設けられている。回転軸76は、ストレージ本体74の適宜位置に設けられた回転モータ(図示省略)の駆動より回転する。また、回転軸76には、複数の上金型12を保持する複数の円板状の上金型用ストッカ78が取付スリーブ80等を介して設けられている。回転軸76には、複数の下金型14を保持する複数の円板状の下金型用ストッカ82が取付スリーブ84等を介して設けられている。複数のストッカ78,82は、回転モータの駆動より回転軸76と一体的に回転する。
ストレージ本体74(金型ストレージ70)は、上下のタレット38,40に近い側に、上下のタレット38,40と複数のストッカ78,82との間で上下の金型12,14の自動交換を行うためのストレージ側交換領域SCを有している。ストレージ本体74のストレージ側交換領域SCは、開放されている。また、ストレージ本体74は、上下のタレット38,40に遠い側に、複数のストッカ78,82に対する上下の金型12,14の出し入れ作業(装着作業)を作業者が行うための作業領域SFを有している。ストレージ本体74の作業領域SFには、開閉可能な扉86が設けられており、扉86は、把手88を有している。
ストレージ本体74(金型ストレージ70)の外周部におけるストレージ交換領域SCと作業領域SFとの間には、ビームプロテクタ60の下端側から漏れたレーザビームの反射光を遮光するアウターガード90が設けられている。アウターガード90は、ストレージ本体74の外周部におけるストレージ側交換領域SCと作業領域SFとの間の右側領域において、金型ストレージ70の上下方向の全範囲に渡って配置されてる。アウターガード90を金型ストレージ70の上下方向の全範囲でなく、ビームプロテクタ60の下端側から漏れたレーザビームの反射光を遮光可能な上下方向の一部の範囲のみに配置してもよい。
アウターガード90は、レーザ加工ヘッド44から照射されたレーザビームの反射光を遮光する反射光防御装置に含まれる。
ストレージ本体74の内部におけるストレージ側交換領域SCと作業領域SFとの間には、ビームプロテクタ60の下端側から漏れたレーザビームの反射光を遮光するインナーガード92が設けられている。インナーガード92は、回転軸76を囲むように円筒状に形成されている。インナーガード92は、複合加工システム10の平面視において、レーザ開口部48の右端部側(下タレット40に遠い側の端部側)からビームプロテクタ60及びストレージ本体74のストレージ側交換領域SCを通って作業領域SFに延びる途中の延長領域SAに位置している。換言すれば、インナーガード92は、複合加工システム10の平面視において、タレット38,40に最も遠い側に位置した状態のレーザ加工ヘッド44からビームプロテクタ60及びストレージ本体74のストレージ側交換領域SCを通って作業領域SFに延びる途中の延長領域SAに位置している。なお、図6では、インナーガード92を金型ストレージ70の上下方向の一部の範囲に配置しているが、金型ストレージ70の上下方向の全範囲に渡って配置してもよい(図5参照)。
金型ストレージ70と本体フレーム16との間には、上下のタレット38,38と複数のストッカ78,82との間で上下の金型12,14の自動交換を行う金型交換装置94が支持台72を介して配設されている。金型交換装置94の構成は、特許文献2に示す公知の構成からなるが、金型交換装置94の主要な構成について説明すると、次のようになる。
図5及び図6に示すように、金型交換装置94は、支持台72を介して立設されたガイドフレーム96を備えており、ガイドフレーム96には、上昇降体98が昇降可能に設けられている。ガイドフレーム96には、上下方向に延びた第1ボールネジ100が回転可能に設けられており、上昇降体98の一部は、第1ボールネジ100に螺合している。上昇降体98は、ガイドフレーム96の適宜位置に設けられた上昇降体用昇降モータ(図示省略)の駆動により昇降する。上昇降体用昇降モータの出力軸は、第1ボールネジ100に連動連結されている。
ガイドフレーム96における上昇降体98の下方には、下昇降体102が昇降可能に設けられている。ガイドフレーム96には、上下方向に延びた第2ボールネジ104が回転可能に設けられており、下昇降体102の一部は、第2ボールネジ104に螺合している。下昇降体102は、ガイドフレーム96の適宜位置に設けられた下昇降体用昇降モータ(図示省略)の駆動により昇降する。下昇降体用昇降モータの出力軸は、第2ボールネジ104に連動連結されている。
上昇降体98の下側には、水平方向に延びた上交換アーム106が水平方向へ旋回可能に設けられている。上交換アーム106の先端部には、上金型12を把持する上グリッパ108が設けられている。下昇降体102の上側には、水平方向に延びた下交換アーム110が水平方向へ旋回可能に設けられている。下交換アーム110の先端部には、下金型14を把持する下グリッパ112が設けられている。また、ガイドフレーム96には、上下方向に延びたスプライン軸114が回転可能に設けられており、上交換アーム106の基端部及び下交換アーム110の基端部のそれぞれは、スプライン軸114に嵌合連結されている。上交換アーム106及び下交換アーム110は、ガイドフレーム96の適宜位置に設けられた旋回モータ(図示省略)の駆動により同期して水平方向へ旋回する。旋回モータの出力軸は、スプライン軸114に連動連結されている。
なお、金型交換装置94等による金型12,14の自動交換の動作は公知であるため、その動作の説明を省略する。金型交換装置94等による金型12,14の自動交換の動作には、上下のタレット38,40の回転動作及び複数のストッカ78,82の回転動作が含まれる。
図1及び図5に示すように、金型ストレージ70の近傍には、金型ストレージ70及び金型交換装置94を制御する制御ユニット116が立設されている。制御ユニット116は、金型ストレージ70等を制御すると共に、レーザビームの反射光の外部(複合加工システム10の外部)への漏れを防止する機能を有している。また、本体フレーム16と制御ユニット116の間には、レーザビームの反射光を遮光する遮光壁118が立設されている。なお、制御ユニット116に前記漏れを防止する機能を持たせる代わりに、他の遮光壁を立設してもよい。
金型ストレージ70の作業領域SF側を除く、加工テーブル22の後側部分の周囲には、防護壁120が設置されており、防護壁120は、ビームプロテクタ60の下端側から漏れたレーザビームの反射光を遮光する。図5においては、ワークWの搬入出を行う周辺装置の図示を省略しているが、防護壁120は、本体フレーム16の後部から周辺装置の外周を経由して金型ストレージ70の作業領域SFの近傍に渡る範囲を囲むように配置されている。なお、制御ユニット116及び遮光壁118を立設する代わりに、防護壁120を延長して設置してもよい。
制御ユニット116、遮光壁118、及び防護壁120は、レーザ加工ヘッド44から照射されたレーザビームの反射光を遮光する反射光防御装置に含まれる。
続いて、本発明の実施形態の作用効果について説明する。
ワークWに対してパンチ加工を行う場合には、複数の遮光板52,58を下降させて加工テーブル22の支持高さ位置PLに対して下方向に没入させる。また、一対の昇降シリンダ62の駆動によりビームプロテクタ60を退避高さ位置にまで上昇させると共に、スパッタガード66を下降させて加工テーブル22の支持高さ位置PLに対して下方向に没入させる(図3B参照)。そして、キャビン54を防護状態に保った状態で、前述のように、ワークWに対してパンチ加工を行う。なお、キャビン54を開放状態を保った状態でキャリッジベース32のY軸方向の移動を許容できるように構成した場合には、キャビン54を防護状態に保った状態で、ワークWに対してパンチ加工を行う。
ワークWに対してレーザ加工を行う場合には、キャビン54を防護状態に保った状態で、複数の遮光板52,58を加工テーブル22の支持高さ位置PLに対して上方向に突出させる。また、一対の昇降シリンダ62の駆動によりビームプロテクタ60を遮光高さ位置まで下降させると共に、スパッタガード66を上昇させて加工テーブル22の支持高さ位置PLに対して上方向に突出させる(図3A参照)。そして、キャビン54を防護状態に保った状態で、前述のように、ワークWに対してレーザ加工を行う。
ここで、レーザ加工中に、キャビン54及び複数の遮光板52,58によって加工テーブル22の前側部分からの外部へのレーザビームの反射光の漏れを十分に防止することができる。また、ビームプロテクタ60、スパッタガード66、タレットガード68、制御ユニット116、遮光壁118、及び防護壁120によって加工テーブル22の後側部分からの外部へのレーザビームの反射光の漏れを防止することができる。
更に、前述のように、ストレージ本体74の外周部におけるストレージ交換領域SCと作業領域SFとの間にアウターガード90が設けられている。また、ストレージ本体74の内部におけるストレージ側交換領域SCと作業領域SFとの間にインナーガード92が設けられている。インナーガード92が平面視においてレーザ開口部48の右端部側からビームプロテクタ60及びストレージ本体74のストレージ側交換領域SCを通って作業領域SFに延びる途中の延長領域SAに位置している。そのため、ビームプロテクタ60の下端側から漏れたレーザビームの反射光が金型ストレージ70のストレージ側交換領域SCを経由して作業領域SF側に到達することを回避することができる。これにより、加工テーブル22の後側部分である後側のサイド固定テーブル30にキャビン54を設置しなくても、加工テーブル22の後側部分からの外部へのレーザビームの反射光の漏れを十分に防止することができる。
従って、本発明の実施形態によれば、加工テーブル22の後側部分を開放して周辺装置を設置する場合に、本体フレーム16の後側へのレーザビームの反射光の漏れを確実に防止することができ、レーザ加工の安全性を十分に確保することができる。
また、ストレージ側交換領域SCと作業領域SFを通りレーザビームの反射光が漏れることをインナーガード92によって防止することで、レーザ加工中に作業者が作業領域SFで安全性を確保しつつ、金型ストレージ70に対する上下の金型12,14の出し入れを行うことができる。
なお、本発明は、前述の実施形態の説明に限られるものではなく、次のように、適宜の変更を行うことにより、その他、種々の態様で実施可能である。
例えば、本体フレーム16の前部側にキャビン54の領域を除いて、本体フレーム16の後部側の上部空間は解放されているが、この上部空間全体を覆う防護壁を設けてもよい。そうすることでより確実にレーザビームの反射光の漏れを防止し、安全性を十分に確保することができる。
そして、本発明に包含される権利範囲は、前述の実施形態に限定されないものである。
10 複合加工システム
12 上金型(パンチ金型)
14 下金型(ダイ金型)
16 本体フレーム
18 フロントフレーム
20 支持フレーム
22 加工テーブル
24 センタ固定テーブル
26 可動テーブル
28 支柱
30 サイド固定テーブル
32 キャリッジベース
34 キャリッジ
36 クランパ
38 上タレット(上金型保持部材)
38c 回転中心
40 下タレット(下金型保持部材)
40c 回転中心
42 ストライカ
44 レーザ加工ヘッド
46 ファイバレーザ発振器(レーザ発振器)
48 レーザ開口部
50 保護カバー
52 遮光板(反射光防御装置)
54 キャビン(反射光防御装置)
56 分割キャビン
58 遮光板(反射光防御装置)
60 ビームプロテクタ(反射光防御装置)
62 昇降シリンダ
64 耐熱クロス
66 スパッタガード(反射光防御装置)
68 タレットガード(第2スパッタガード、反射光防御装置)
70 金型ストレージ
72 支持台
74 ストレージ本体
76 回転軸
78 上金型用ストッカ
80 取付スリーブ
82 下金型用ストッカ
84 取付スリーブ
86 扉
88 把手
90 アウターガード(反射光防御装置)
92 インナーガード
94 金型交換装置
96 ガイドフレーム
98 上昇降体
100 第1ボールネジ
102 下昇降体
104 第2ボールネジ
106 上交換アーム
108 上グリッパ
110 下交換アーム
112 下グリッパ
114 スプライン軸
116 制御ユニット(反射光防御装置)
118 遮光壁(反射光防御装置)
120 防護壁(反射光防御装置)
PL 支持高さ位置(パスライン)
PP パンチ加工位置
RP 照射位置
TC タレット側交換領域
SC ストレージ側交換領域
SF 作業領域
SA 延長領域
W ワーク(板金)

Claims (9)

  1. 本体フレームに設けられ、上下の金型を保持する上下の金型保持部材と、
    前記本体フレームの上部に設けられ、加工テーブルに支持されたワークに向かってレーザビームを照射するレーザ加工ヘッドと、
    前記レーザ加工ヘッドから照射されたレーザビームの反射光を遮光する反射光防御装置と、
    前記金型保持部材と金型ストレージとの間で上下の金型の自動交換を行うための交換領域と、
    前記金型ストレージに対する上下の金型の出し入れ作業を行うための作業領域と、
    前記交換領域と前記作業領域との間に設けられ、前記反射光防御装置から漏れたレーザビームの反射光を遮光するインナーガードと、を備えたことを特徴とする複合加工システム。
  2. 前記反射光防御装置は、前記本体フレームの上部の背面側に昇降可能に設けられ、前記加工テーブルとの間にワークを通過させるための隙間を確保した状態で、レーザビームの反射光を遮光するビームプロテクタを含むことを特徴とする請求項1に記載の複合加工システム。
  3. 前記反射光防御装置は、前記金型ストレージの外周部における前記交換領域と前記作業領域との間に設けられ、レーザビームの反射光を遮光するアウターガードを含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の複合加工システム。
  4. 前記インナーガードは、平面視において、前記金型保持部材に最も遠い側に位置した状態の前記レーザ加工ヘッドから前記金型ストレージの前記交換領域を通って前記作業領域に延びる途中の延長領域に位置していることを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の複合加工システム。
  5. 前記インナーガードは、前記金型ストレージの回転軸を囲むように円筒状に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載の複合加工システム。
  6. 前記反射光防御装置は、下金型保持部材の近傍に昇降可能に設けられ、昇降動作によって前記加工テーブルの支持高さ位置に対して出没可能に構成されたスパッタガードを含むことを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項に記載の複合加工システム。
  7. 前記反射光防御装置は、前記本体フレームの上部における上金型保持部材の近傍に設けられ、下端の高さ位置が前記上金型保持部材の上面の高さ位置よりも低くなっている第2スパッタガードを含むことを特徴とする請求項6に記載の複合加工システム。
  8. 前記反射光防御装置は、前記加工テーブルにおける前記本体フレームの前側部分に設けられ、レーザビームの反射光の外部への漏れを防止するキャビンを含むことを特徴とする請求項1から請求項7のうちのいずれか1項に記載の複合加工システム。
  9. 前記レーザ加工ヘッドは、1μm帯の短波長のレーザビームを発振するファイバレーザ発振器に光学的に接続されていることを特徴とする請求項1から請求項8のうちのいずれか1項に記載の複合加工システム。
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