JP7266241B2 - 光検出装置、照明点灯装置、及び照明システム - Google Patents

光検出装置、照明点灯装置、及び照明システム Download PDF

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Description

本開示は、一般に光検出装置、照明点灯装置、及び照明システムに関する。より詳細には、本開示は、光源から発せられた光を検出する光センサを有する光検出装置、照明点灯装置、及び照明システムに関する。
特許文献1の固体照明装置では、光源部が青色レーザ光を放出し、青色レーザ光は光ファイバによって発光部まで導光されて、発光部の波長変換層に吸収される。波長変換層は、青色レーザ光を吸収して黄色の波長変換光を放出する。発光部は、青色レーザ光と黄色の波長変換光との混合光である白色光を放出する。白色光の一部は、戻り光となって、光ファイバ内を伝搬し、受光部へ入射する。受光部は、青色光カットフィルタを透過した戻り光を検出する第1受光部と、黄色光カットフィルタを透過した戻り光を検出する第2受光部とで構成される。
特許文献1の固体照明装置は、白色光の異常を自己診断する機能を有しており、第1受光部の出力電気信号と第2受光部の出力電気信号との比率が、所定の範囲外になった場合、光源部の駆動を停止する。
特開2013-197033号公報
上述の特許文献1の固体照明装置は、光を検出するために2つの光センサ(第1受光部、及び第2受光部)を備えている。しかしながら、光センサの異常を検出することはできなかった。
本開示は上記の点に鑑みてなされており、本開示の目的は、光センサの異常を検出することができる光検出装置、照明点灯装置、及び照明システムを提供することにある。
本開示の一態様に係る光検出装置は、第1端と第2端との間で導光する導光部材、及び前記第1端に入射して前記第2端から出射した第1光を、前記第1光とは波長が異なる第2光に変換する波長変換部材、と共に用いられる光検出装置である。前記光検出装置は、前記第2光のうち、前記第2端に入射して前記第1端へ伝達された信号光を検出する第1光センサ及び第2光センサを備え、前記第2光センサが受光した前記信号光の受光量である第2受光量は、前記第1光センサが受光した前記信号光の受光量である第1受光量より小さい。
本開示の一態様に係る光検出装置は、第1端と第2端との間で導光する導光部材、及び前記第1端に入射して前記第2端から出射した第1光を、前記第1光とは波長が異なる第2光に変換する波長変換部材、と共に用いられる光検出装置である。前記光検出装置は、前記第2光のうち、前記第2端に入射して前記第1端へ伝達された信号光を検出して第1電気信号を出力する第1光センサ、及び前記信号光を検出して第2電気信号を出力する第2光センサを有する。前記第1電気信号は、前記信号光の光量の変化に対して連続的に変化するアナログ信号であり、前記第2電気信号は、前記信号光の光量に応じて切り換わる2値のデジタル信号である。
本開示の一態様に係る照明点灯装置は、上述の光検出装置と、光源に電力を供給する駆動装置と、を備える。
本発明の一態様に係る照明システムは、上述の照明点灯装置と、前記光源と、前記光源が放射する光源光を用いて照明光を放射する灯具と、を備える。
本開示の上記態様に係る光検出装置、照明点灯装置、及び照明システムは、光センサの異常を検出することができる。
図1は、実施形態に係る光検出装置を備える照明システムの概略図である。 図2は、同上の照明システムの外観図である。 図3は、同上の光検出装置のブロック図である。 図4Aは、同上の光検出装置の第1光センサの出力特性図である。図4Bは、第2光センサの出力特性図である。 図5は、同上の光検出装置の動作を説明するフローチャートである。
以下、実施形態に係る光検出装置、照明点灯装置、及び照明システムについて、図面を参照して説明する。下記の実施形態等において説明する各図は、模式的な図であり、図中の各構成要素の大きさや厚さそれぞれの比が、必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
(実施形態)
(1)照明システムの全体構成
実施形態に係る照明システムの全体構成について、図面を参照して説明する。
照明システム1は、図1に示すように、光源装置2と、導光部材3と、灯具4とを備える。光源装置2は、レーザ光L1を放射する。レーザ光L1は、導光部材3の第1端31に入射し、導光部材3の内部を通って、導光部材3の第2端32から出射する。第2端32から出射したレーザ光L1は、灯具4の波長変換部材4aで波長変換光に変換され、波長変換光の殆どは、照明光L2として灯具4から照明空間に照射される。波長変換光の一部は、信号光L3として導光部材3の第2端32に入射し、信号光L3は、導光部材3の内部を通って、導光部材3の第1端31から出射する。
光源装置2は、照明点灯装置5と、光源6と、光学部材7と、集光レンズ8とを備える。照明点灯装置5は、光源6に直流の駆動電流I1を供給することで、光源6を点灯させる。光源6は、駆動電流I1を供給されるとレーザ光L1を放射する。光源6から放射されたレーザ光L1は、光学部材7を介して導光部材3の第1端31に入射する。光源装置2は、図2に示すように、筐体2aを備える。筐体2aは、照明点灯装置5と、光源6と、光学部材7と、集光レンズ8とを収容する。光源装置2は、導光部材3、及び灯具4と共に用いられる。
照明点灯装置5は、駆動装置5aと、光検出装置5bとを備える。駆動装置5aは、交流電源P1から交流電圧を入力され、光源6へ駆動電流I1を供給する。光検出装置5bは、導光部材3の第1端31から出射した信号光L3を検出する。信号光L3は、導光部材3の第2端32に入射され、導光部材3の内部を通って、導光部材3の第1端31から出射する。
照明システム1は、例えば、水中から光を放射する水中照明器具に用いられたり、自動車の前照灯に用いられたりする。
(2)光源
光源6は、複数の発光素子6aを備える。複数の発光素子6aはそれぞれ、レーザダイオード(レーザ素子)である。駆動装置5aから駆動電流I1を供給された複数の発光素子6aは、例えば青色のレーザ光L1を光源光として放射する。複数の発光素子6aの電気的な接続関係は直列接続であるが、この接続関係に限らない。複数の発光素子6aの電気的な接続関係は、並列接続であってもよいし、直列接続と並列接続とを組み合わせた接続関係であってもよい。また、光源6は、1つの発光素子6aを備えていてもよい。なお、光源6が有する複数の発光素子6aの各々は、レーザダイオードに限らず、LED(Light Emitting Diode)、有機EL(Organic ElectroLuminescence、OEL)等の他の固体発光素子(半導体発光素子)であってもよい。
(3)光学部材
光学部材7は、図1に示すように、ハーフミラー7aを備える。ハーフミラー7aは、光源6から放射されたレーザ光L1を、導光部材3の第1端31に向けて反射させる。そして、光学部材7は、レーザ光L1を集光して、導光部材3の第1端31に入射させる。なお、光学部材7は、ハーフミラー7a以外に、ミラー及びレンズ等の他の光学部品を備えていてもよい。また、導光部材3の第1端31から出射した信号光L3は、光学部材7のハーフミラー7a、及び集光レンズ8を透過し、光検出装置5bに到達する。
ハーフミラー7aは、レーザ光L1と信号光L3の光路を、空間的に分離する機能を有する。具体例として、ハーフミラー7aは、波長帯域によって透過と反射を切り替えるダイクロイックミラーによって構成することができる。なお、本実施形態では、ハーフミラー7aは、レーザ光L1を反射し、信号光L3を透過する構成としたが、レーザ光L1を透過し、信号光L3を反射する構成としてもよい。
(4)駆動装置
駆動装置5aは、交流電源P1から交流電圧を入力され、光源6へ駆動電流I1を供給する。具体的に、駆動装置5aは、交流電圧を直流電圧に変換して、駆動電流I1を出力する電源回路51、及び電源回路51を制御する出力制御回路52を有する。なお、交流電源P1は、例えば公称電圧100V又は200V、周波数50Hz又は60Hzの商用電源である。
電源回路51は、力率改善機能を有するスイッチング電源回路であることが好ましい。例えば、スイッチング電源回路は、AC/DC変換回路及びDC/DC変換回路を有する。AC/DC変換回路は、力率改善機能を有する昇圧チョッパ回路又は昇降圧チョッパ回路であることが好ましい。特に、AC/DC変換回路は、絶縁型のフライバック方式のコンバータ回路であることが好ましい。DC/DC変換回路は、定電流制御されるチョッパ回路であることが好ましい。なお、DC/DC変換回路は、光源6の電圧がAC/DC変換回路の出力電圧より低い場合、降圧チョッパ回路等の降圧型の回路を用いる。一方、光源6の電圧がAC/DC変換回路の出力電圧より高い場合、昇圧チョッパ回路等の昇圧型の回路を用いる。また、光源6の電圧がAC/DC変換回路の出力電圧より高いときと低いときとがある場合、昇降圧チョッパ回路等の昇降圧型の回路を用いる。
また、スイッチング電源回路は、シングルステージコンバータ(SSコンバータ)で構成されてもよい。SSコンバータは、力率改善回路の機能とAC/DCコンバータの機能とを備えた、1コンバータ方式(電圧変換が1回)のコンバータである。
出力制御回路52は、電源回路51を制御することで、駆動電流I1を調整する。駆動装置5aは、駆動電流I1を可変とすることで、レーザ光L1の光量を調整する調光機能を有することが好ましい。
(5)導光部材
導光部材3は例えば光ファイバであり、光源装置2と灯具4とを光学的に接続する。導光部材3のコア径は、例えば400μmである。なお、導光部材3のコア径は、5mm以下であればよい。そして、導光部材3の第1端31には、光源6から放射されて光学部材7によって集光されたレーザ光L1が入射する。レーザ光L1は、導光部材3の第1端31から、導光部材3の内部を伝達されて、導光部材3の第2端32から出射する。
(6)灯具
導光部材3の第2端32から出射されたレーザ光L1は、灯具4に入射する。灯具4は、両端を開口した筒状の灯具本体4bの内部に波長変換部材4aを収納している。
波長変換部材4aは、透光性材料に蛍光体が混合されている部材である。蛍光体は、例えば黄色蛍光体である。黄色蛍光体は、例えば、Ceで付活されたYAl12、又はEuで付活されたBaSiOである。蛍光体は、青色のレーザ光L1の一部により励起されて、黄色光を放射する。波長変換部材4aは、残りの青色のレーザ光L1と黄色光との混色光である白色光を波長変換光として生成する。灯具4は、少なくとも1つの光学部品を更に備えており、波長変換部材4aで生成された白色光を配光制御し、白色光の殆どは、照明光L2として灯具4から照明空間に照射される。
さらに、白色光の一部は、信号光L3として導光部材3の第2端32に入射する。第2端32に入射した信号光L3は、導光部材3の内部を伝達されて、導光部材3の第1端31から出射する。信号光L3は、青色のレーザ光L1及び黄色光の混色光であり、レーザ光L1を含む光である。
(7)集光レンズ
集光レンズ8は、光学部材7と光検出装置5bとの間に配置されており、光学部材7のハーフミラー7aを透過した信号光L3を収束させて、光検出装置5bへ照射する集光部材である。
また、集光レンズ8は、白色光を透過させ、白色光以外の光を減衰させる光フィルタの機能を、上述の集光機能と併せて有することが好ましい。集光レンズ8の光フィルタの機能によって、光検出装置5b、白色の信号光L3以外の光は殆ど受光せずに、白色の信号光L3を受光できる。
(8)光検出装置
光検出装置5bは、第1光センサ53と、第2光センサ54と、異常検出部55とを備える。
導光部材3の第1端31から出射した信号光L3は、光学部材7のハーフミラー7a、及び集光レンズ8を透過し、第1光センサ53及び第2光センサ54に到達する。第1光センサ53は、信号光L3の光量に応じた電気信号Y1を出力する。第2光センサ54は、信号光L3の光量に応じた電気信号Y2を出力する。すなわち、第1光センサ53及び第2光センサ54は、光源6から放射されたレーザ光L1が導光部材3を通って灯具4で反射した光を信号光L3としてそれぞれ検出する。
第1光センサ53は、図3に示すように、光電変換素子531、及び増幅部532を備える。光電変換素子531は、例えばフォトダイオード等の光検出素子であり、信号光L3の光量に応じた検出電流を出力する。増幅部532は、電流アンプ及び抵抗等を有しており、検出電流を増幅し、増幅した検出電流を電圧に変換し、変換した電圧を第1電気信号Y1として出力する。すなわち、第1電気信号Y1は電圧信号である。第1光センサ53は、異常検出部55に電気的に接続されており、第1電気信号Y1は異常検出部55に出力される。
図4Aは、第1光センサ53の出力特性図であり、信号光L3の光量Q0と、第1電気信号Y1の電圧値である第1電圧値Vy1との関係を示す。光量Q0が0(ゼロ)から増加するにつれて、第1電圧値Vy1も0から線形に増加する。そして、光量Q0が飽和光量Qaを上回ると、第1電圧値Vy1は飽和電圧値Va一定になる。すなわち、増幅部532はアナログ増幅器として機能し、光量Q0が0~Qaの間であれば、第1光センサ53は、第1電圧値Vy1が光量Q0に比例する線形領域で動作しており、光量Q0が多いほど第1電圧値Vy1は高くなる。しかし、光量Q0が飽和光量Qaを上回ると、第1光センサ53は、第1光センサ53の出力が飽和する飽和領域で動作し、第1電圧値Vy1は飽和電圧値Vaで頭打ち(一定)になる。このように、第1光センサ53を線形領域だけでなく、飽和領域でも動作させることで、信号光L3の光量Q0のダイナミックレンジを広くすることができる。なお、図4Aでは、飽和光量Qaとして、最小飽和光量Qa1、及び標準飽和光量Qa2を例示し、飽和電圧値Vaとして、最小飽和電圧値Va1、及び標準飽和電圧値Va2を例示する。最小飽和光量Qa1、標準飽和光量Qa2、最小飽和電圧値Va1、及び標準飽和電圧値Va2については、(10-1)異常検出で詳述する。
第2光センサ54は、図3に示すように、光電変換素子541、及び増幅部542を備える。光電変換素子541は、例えばフォトダイオード等の光検出素子であり、信号光L3の光量に応じた検出電流を出力する。増幅部542は、電流アンプ及び抵抗等を有しており、検出電流を増幅し、増幅した検出電流を電圧に変換し、変換した電圧を第2電気信号Y2として出力する。すなわち、第2電気信号Y2は電圧信号である。第2光センサ54は、異常検出部55に電気的に接続されており、第2電気信号Y2は異常検出部55に出力される。
図4Bは、第2光センサ54の出力特性図であり、信号光L3の光量である光量Q0と、第2電気信号Y2の電圧値である第2電圧値Vy2との関係を示す。光量Q0が0以上、かつ、閾値Qb未満であれば、第2電圧値Vy2はL(Low)レベルになる。光量Q0が閾値Qb以上であれば、第2電圧値Vy2はH(High)レベルになる。すなわち、増幅部542はコンパレータとして機能し、光量Q0と閾値Qbとの大小関係に応じて、第2電圧値Vy2を2値(H、L)のいずれかに切り換える。
異常検出部55は、第1電気信号Y1及び第2電気信号Y2を受け取り、照明システム1の異常の有無を判定する異常検出処理を行う。照明システム1の異常には、導光部材3の異常、及び第1光センサ53の異常が含まれる。異常検出部55は、異常がなければ、点灯許可信号を生成する。
出力制御回路52は、異常検出部55から点灯許可信号を受け取れば、電源回路51を駆動してレーザ光L1の放射を行うことができる。出力制御回路52は、異常検出部55から点灯許可信号を受け取らなければ、電源回路51を停止させてレーザ光L1の放射を停止させる。すなわち、出力制御回路52は、点灯許可信号を受け取れば、レーザ光L1の放射(電源回路51の駆動)を許可され、点灯許可信号を受け取らなければ、レーザ光L1の放射(電源回路51の駆動)を禁止される。
(9)コントローラ
出力制御回路52及び異常検出部55は、コントローラ5cで構成される。コントローラ5cは、少なくとも1つの制御用IC(Integrated Circuit)、及びコンピュータシステムのいずれであってもよい。
コンピュータシステムは、プログラムに従って動作するプロセッサを主なハードウェア構成として備える。プロセッサは、プログラムを実行することによって出力制御回路52及び異常検出部55の各機能を実現することができれば、その種類は問わない。プロセッサは、半導体集積回路(IC)、又はLSI(large scale integration)を含む一つ又は複数の電子回路で構成される。ここでは、ICやLSIと呼んでいるが、集積の度合いによって呼び方が変わり、システムLSI、VLSI(very large scale integration)、若しくはULSI(ultralarge scale integration) と呼ばれるものであってもよい。LSIの製造後にプログラムされる、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、又はLSI内部の接合関係の再構成又はLSI内部の回路区画のセットアップができる再構成可能な論理デバイスも同じ目的で使うことができる。複数の電子回路は、一つのチップに集積されてもよいし、複数のチップに設けられてもよい。複数のチップは一つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に備えられていてもよい。プログラムは、コンピュータが読み取り可能なROM、光ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録される。プログラムは、非一時的記録媒体に予め格納されていてもよいし、インターネット等を含む広域通信網を介して非一時的記録媒体に供給されてもよい。
コンピュータシステムでは、プロセッサがプログラムを実行することによって、本開示における出力制御回路52及び異常検出部55の各機能が実現される。
(10)照明制御
以下、コントローラ5cによる照明制御について説明する。
まず、交流電源P1の交流電力が照明システム1に投入されると、出力制御回路52は、電源回路51を制御して、電源回路51を駆動し、駆動電流I1を光源6へ供給する。光源6の複数の発光素子6aは、駆動電流I1によって青色のレーザ光L1を放射する。レーザ光L1は、光学部材7及び導光部材3を通って、灯具4の波長変換部材4aに到達する。波長変換部材4aは、青色のレーザ光L1から白色光(波長変換光)を生成する。灯具4は、白色光の殆どを、照明光L2として照明空間に照射する。白色光の一部は、信号光L3として導光部材3、光学部材7、及び集光レンズ8を通って、光検出装置5bの第1光センサ53及び第2光センサ54に到達する。
信号光L3は、実際に照明空間に照射される照明光L2と同じ白色光であり、照明光L2の光量に関する情報を含んでいる。すなわち、照明光L2の光量が大きいほど、信号光L3の光量Q0も大きくなる。すなわち、照明光L2の光量の情報は、信号光L3として照明点灯装置5にフィードバックされる。
そして、異常検出部55は、第1電気信号Y1及び第2電気信号Y2に基づいて、異常検出処理を行う。出力制御回路52は、異常検出処理の結果に基づいて電源回路51を制御する。
(10-1)異常検出
異常検出部55は、電源投入時を含む光源6の点灯初期、及び、光源6を点灯させている定常時において、異常検出処理を行う。異常検出部55は、第1電気信号Y1及び第2電気信号Y2の各電圧値Vy1、Vy2を監視することで、導光部材3の異常、及び第1光センサ53の異常を検出する。
導光部材3の異常とは、例えば導光部材3が断線したり、導光部材3が光源装置2から外れたり、導光部材3が灯具4から外れたりすることをいう。このような導光部材3の異常時には信号光L3が導光部材3の断線箇所から外に漏れたり、信号光L3が光源装置2に伝達されなかったりする。したがって、導光部材3の異常時の光量Q0は、正常時に比べて大きく低下する。この結果、導光部材3の異常時における第1電圧値Vy1は、導光部材3の正常時における第1電圧値Vy1よりも大きく低下する。
そこで、コントローラ5cは、正常時の第1電圧値Vy1(以降、第1正常電圧値と呼ぶ)のデータを調光レベルごとに予めメモリ等に記憶している。異常検出部55は、現在の調光レベルに対応する第1正常電圧値のデータをメモリから読み出し、第1電圧値Vy1と第1正常電圧値とを比較する。異常検出部55は、第1電圧値Vy1が第1正常電圧値の50%以下であれば、導光部材3の異常を検出する。以降、第1電圧値Vy1が第1正常電圧値の50%以下にまで低下することを、第1電圧値Vy1の「50%ダウン」と呼ぶことがある。
しかしながら、第1光センサ53の静電破壊、及び故障モード等によって、光量Q0の大小に関わらず、第1電気信号Y1の第1電圧値Vy1が飽和電圧値Vaに固定されてしまうことがある。第1電圧値Vy1が飽和電圧値Vaに固定されてしまうと、異常検出部55は、導光部材3の異常を検出することができない。そこで、異常検出部55は、第1電気信号Y1及び第2電気信号Y2の両方に基づいて、第1光センサ53の静電破壊、及び故障モード等を第1光センサ53の異常として検出する。
具体的に、信号光L3の光量Q0が、正常な第1光センサ53であれば線形領域で動作するほど十分に少ないにも関わらず、第1電圧値Vy1が飽和電圧値Vaであれば、第1光センサ53に異常が生じている可能性がある。そこで、異常検出部55は、第1電気信号Y1の第1電圧値Vy1が飽和電圧値Va(第1値)以上であり、かつ、第2電気信号Y2の第2電圧値Vy2がLレベル(第2値)以下であれば、第1光センサ53に異常が生じている可能性があると判定する。
そこで、閾値Qbは、図4A及び図4Bに示すように設定される。
まず、飽和電圧値Vaには、第1光センサ53の個体毎にバラツキが生じる。図4Aでは、飽和電圧値Vaが最小飽和電圧値Va1となる第1光センサ53の出力特性を出力特性C1とする。飽和電圧値Vaが標準飽和電圧値Va2となる第1光センサ53の出力特性を出力特性C2とする。最小飽和電圧値Va1と標準飽和電圧値Va2との大小関係は、Va1<Va2である。また、最小飽和電圧値Va1に対応する飽和光量Qaを最小飽和光量Qa1とし、標準飽和電圧値Va2に対応する飽和光量Qaを標準飽和光量Qa2とすると、最小飽和光量Qa1と標準飽和光量Qa2との大小関係は、Qa1<Qa2となる。なお、図4A及び図4Bでは、飽和光量Qaを、光量Q0の最大値に対する割合で表す。
具体的に、第1光センサ53の電源電圧のばらつきを±2%、光電変換素子531の飽和電圧のばらつきを-13%~0%、第1電圧値Vy1のAD変換の精度を±0.15Vとすると、最小飽和電圧値Va1は式1で表され、最小飽和光量Qa1は式2で表される。そして、閾値Qbは、最小飽和光量Qa1より少しだけ小さい値に設定される。すなわち、閾値Qbは、飽和光量Qaのばらつきを考慮した上で、最小飽和光量Qa1未満の値に設定される。
Va1=Va2・(4.11/5) ……… 式1
Qa1=Qa2・(21/25) ……… 式2
例えば、標準飽和電圧値Va2を5Vとすると、式1に基づいて、最小飽和電圧値Va1は、4.11Vになる。標準飽和光量Qa2を25%とすると、式2に基づいて、最小飽和光量Qa1は21%になる。閾値Qbは、最小飽和光量Qa1(21%)より少しだけ小さい20%に設定される。この場合、導光部材3、第1光センサ53、第2光センサ54、及び光量Q0と、第1電圧値Vy1、及び第2電圧値Vy2との対応関係は、以下の第1モード~第16モードのいずれかになる。なお、第2光センサ54は、静電破壊、及び故障モード等の異常によって、光量Q0の大小に関わらず、第2電気信号Y2の第2電圧値Vy2がHレベルに固定されてしまうことがある。
(第1モード)「導光部材3:正常、第1光センサ53:正常、第2光センサ54:正常、光量Q0:20%以上」であれば、「第1電圧値Vy1:4V以上、かつ、Va以下、第2電圧値Vy2:Hレベル」になる。
(第2モード)「導光部材3:正常、第1光センサ53:正常、第2光センサ54:正常、光量Q0:20%未満」であれば、「第1電圧値Vy1:0.3V以上、かつ、4V未満、第2電圧値Vy2:Lレベル」になる。
(第3モード)「導光部材3:正常、第1光センサ53:異常、第2光センサ54:正常、光量Q0:20%以上」であれば、「第1電圧値Vy1:Va一定、第2電圧値Vy2:Hレベル」になる。
(第4モード)「導光部材3:正常、第1光センサ53:異常、第2光センサ54:正常、光量Q0:20%未満」であれば、「第1電圧値Vy1:Va一定、第2電圧値Vy2:Lレベル」になる。
(第5モード)「導光部材3:正常、第1光センサ53:正常、第2光センサ54:異常、光量Q0:20%以上」であれば、「第1電圧値Vy1:4V以上、かつ、Va以下、第2電圧値Vy2:Hレベル」になる。
(第6モード)「導光部材3:正常、第1光センサ53:正常、第2光センサ54:異常、光量Q0:20%未満」であれば、「第1電圧値Vy1:0.3V以上、かつ、4V未満、第2電圧値Vy2:Hレベル」になる。
(第7モード)「導光部材3:正常、第1光センサ53:異常、第2光センサ54:異常、光量Q0:20%以上」であれば、「第1電圧値Vy1:Va一定、第2電圧値Vy2:Hレベル」になる。
(第8モード)「導光部材3:正常、第1光センサ53:異常、第2光センサ54:異常、光量Q0:20%未満」であれば、「第1電圧値Vy1:Va一定、第2電圧値Vy2:Hレベル」になる。
(第9モード)「導光部材3:異常、第1光センサ53:正常、第2光センサ54:正常、光量Q0:20%以上」であれば、「第1電圧値Vy1:50%ダウン、第2電圧値Vy2:Lレベル」になる。
(第10モード)「導光部材3:異常、第1光センサ53:正常、第2光センサ54:正常、光量Q0:20%未満」であれば、「第1電圧値Vy1:50%ダウン、第2電圧値Vy2:Lレベル」になる。
(第11モード)「導光部材3:異常、第1光センサ53:異常、第2光センサ54:正常、光量Q0:20%以上」であれば、「第1電圧値Vy1:Va一定、第2電圧値Vy2:Lレベル」になる。
(第12モード)「導光部材3:異常、第1光センサ53:異常、第2光センサ54:正常、光量Q0:20%未満」であれば、「第1電圧値Vy1:Va一定、第2電圧値Vy2:Lレベル」になる。
(第13モード)「導光部材3:異常、第1光センサ53:正常、第2光センサ54:異常、光量Q0:20%以上」であれば、「第1電圧値Vy1:50%ダウン、第2電圧値Vy2:Hレベル」になる。
(第14モード)「導光部材3:異常、第1光センサ53:正常、第2光センサ54:異常、光量Q0:20%未満」であれば、「第1電圧値Vy1:50%ダウン、第2電圧値Vy2:Lレベル」になる。
(第15モード)「導光部材3:異常、第1光センサ53:異常、第2光センサ54:異常、光量Q0:20%以上」であれば、「第1電圧値Vy1:Va一定、第2電圧値Vy2:Hレベル」になる。
(第16モード)「導光部材3:異常、第1光センサ53:異常、第2光センサ54:異常、光量Q0:20%未満」であれば、「第1電圧値Vy1:Va一定、第2電圧値Vy2:Hレベル」になる。
そして、異常検出部55による異常検出処理は、図5のように行われる。
異常検出部55は、光源6の点灯中において、第1電圧値Vy1が50%ダウンしたか否か(第1電圧値Vy1が第1正常電圧値の50%以下にまで低下したか否か)を判定する(S1)。異常検出部55は、第1電圧値Vy1が50%ダウンすれば、導光部材3が異常であると判定して、点灯許可信号を生成せず、レーザ光L1の放射を停止させる点灯不可処理を行う(S2)。異常検出部55は、第1電圧値Vy1が50%ダウンしなければ、第1電圧値Vy1が第1値K1以上であり、かつ、第2電圧値Vy2が第2値K2未満であるか否かを判定する(S3)。異常検出部55は、第1電圧値Vy1が第1値K1以上であり、かつ、第2電圧値Vy2が第2値K2未満であれば、第1光センサ53又は導光部材3の少なくとも1つが異常であると判定して(異常を検出して)、点灯許可信号を生成せず、レーザ光L1の放射を停止させる点灯不可処理を行う(S2)。異常検出部55は、第1電圧値Vy1が第1値K1未満である、又は第2電圧値Vy2が第2値K2以上であれば、ステップS1の処理を再度行う。
すなわち、異常検出部55は、第1電圧値Vy1が50%ダウンであれば、導光部材3が異常であると判定して、点灯許可信号を生成しない。すなわち、異常検出部55は、第2電圧値Vy2に関わらず、第1電圧値Vy1が50%ダウンであれば、導光部材3の異常を検出する。
さらに、異常検出部55は、第1電圧値Vy1を第1値K1と比較し、第2電圧値Vy2を第2値K2と比較する。例えば、第1値K1は、最小飽和電圧値Va1から定数αを引いた値「Va1-α」である。第2値K2は、Hレベルより低く、かつ、Lレベルより高い電圧値である。異常検出部55は、第1電圧値Vy1が第1値K1以上、かつ、第2電圧値Vy2が第2値K2未満であれば、第1光センサ53及び導光部材3の少なくとも一方が異常であるとして、点灯許可信号を生成しない。
したがって、第1モード及び第5モードのように、第1電圧値Vy1:4V以上、かつ、Va以下、及び第2電圧値Vy2:Hレベルであれば、第1電圧値Vy1は第1値K1以上、第2電圧値Vy2は第2値K2以上になる。このとき、異常検出部55は、点灯許可信号を生成する。第5モードでは、第2光センサ54が異常であるが、異常検出部55は、第1光センサ53によって導光部材3の異常を検出できるので、レーザ光L1の放射を停止させる必要はない。
第2モードのように、第1電圧値Vy1:0.3V以上、かつ、4V未満、及び第2電圧値Vy2:Lレベルであれば、第1電圧値Vy1は第1値K1未満、第2電圧値Vy2は第2値K2未満になる。このとき、異常検出部55は、点灯許可信号を生成する。
第3モード、第7モード、第8モード、第15モード、及び第16モードのように、第1電圧値Vy1:Va一定、及び第2電圧値Vy2:Hレベルであれば、第1電圧値Vy1は第1値K1以上、第2電圧値Vy2は第2値K2以上になる。このとき、異常検出部55は、点灯許可信号を生成する。第7モード及び第8モードでは、第2光センサ54が異常であるが、異常検出部55は、第1光センサ53によって導光部材3の異常を検出できるので、レーザ光L1の放射を停止させる必要はない。第15モード及び第16モードでは、導光部材3、第1光センサ53、及び第2光センサ54が異常であるが、全てが同時に異常になる可能性は低く、導光部材3又は第1光センサ53が異常になった時点で点灯許可信号が生成されなくなる。すなわち、第15モード及び第16モードとなる可能性は低い。
第4モード、第11モード、及び第12モードのように、第1電圧値Vy1:Va一定、及び第2電圧値Vy2:Lレベルであれば、第1電圧値Vy1は第1値K1以上、かつ、第2電圧値Vy2は第2値K2未満になる。このとき、異常検出部55は、点灯許可信号を生成しない。第4モードでは、第1光センサ53が異常であり、第11モード及び第12モードでは導光部材3が異常である。
第6モードのように、第1電圧値Vy1:0.3V以上、かつ、4V未満、及び第2電圧値Vy2:Hレベルであれば、第1電圧値Vy1は第1値K1未満、第2電圧値Vy2は第2値K2以上になる。このとき、異常検出部55は、点灯許可信号を生成する。
第9モード、第10モード、第13モード及び第14モードのように、第1電圧値Vy1:50%ダウンであれば、導光部材3が異常であると判定して、点灯許可信号を生成しない。すなわち、異常検出部55は、第2電圧値Vy2に関わらず、第1電圧値Vy1が50%ダウンであれば、導光部材3の異常を検出する。
上述のように、第4モード、及び第9モード~第14モードでは、異常検出部55は、第1光センサ53の異常又は導光部材3の異常を検出して、点灯許可信号を生成しない。出力制御回路52は、点灯許可信号を受け取らなければ、電源回路51を停止させて(駆動電流I1を0にして)、レーザ光L1の放射を停止させる(禁止する)。
(10-2)受光量
本実施形態では、第2光センサ54による信号光L3の受光量である第2受光量は、第1光センサ53による信号光L3の受光量である第1受光量より小さい。この構成は、以下のようにして実現できる。
集光レンズ8は、図3に示すように、入射された信号光L3を焦点位置X1に収束させて、光検出装置5bへ照射する。第1光センサ53は、第2光センサ54に比べて、焦点位置X1に近い位置に配置される。図3では、第1光センサ53と第2光センサ54とは、信号光L3の入射方向に対して直交する方向に並んで配置されている。そして、第1光センサ53は焦点位置X1に重なるように位置し、第2光センサ54は、焦点位置X1より離れて位置している。したがって、焦点位置X1から遠い第2光センサ54の第2受光量は、焦点位置X1に近い第1光センサ53の第1受光量に比べて小さくなる。
また、信号光L3の光量Q0が増加すると、第1受光量及び第2受光量は増加する。したがって、第1受光量が増加すると、第2受光量が増加する。特に、第2受光量は、第1受光量に比例することが好ましい。
上述のように、光検出装置5bは、第1光センサ53及び第2光センサ54(2つの光センサ)を用いて、第1光センサ53の異常を検出する。このとき、第2光センサ54の第2受光量を第1光センサ53の第1受光量より小さくすることで、第2光センサ54の出力は飽和し難くなる。この結果、第2光センサ54をコンパレータとして機能させる場合だけでなく、第2光センサ54をアナログ増幅器として機能させる場合であっても、第2光センサ54の出力を用いた異常検出処理が容易になる。
また、信号光L3に求められる光学スペックとしては、信号光L3のSN比(Signal Noise Ratio)がある。本実施形態では、信号光L3に含まれるノイズの信号強度は、信号光L3の信号強度の20%以下であることが好ましい。この光学スペックは、上述のように離れて配置される第1光センサ53及び第2光センサ54に対して要求される。
(変形例)
光電変換素子531及び541は、フォトダイオード以外の光検出素子であってもよい。光電変換素子531及び541は、例えばフォトトランジスタ、太陽電池又はCdSセル等であってもよい。
発光素子6aは、青色以外の色のレーザ光L1を放射してもよく、波長変換部材4aは、レーザ光L1によって黄色以外の色の光を放射してもよい。また、波長変換光は白色光以外でもよい。また、発光素子6aが発する光は、レーザ光に限定されない。
電源回路51は、直流の駆動電流I1を出力可能であれば、その回路構成は特定の回路構成に限定されない。
また、異常検出部55が検出する照明システム1の異常には、導光部材3の異常、及び第1光センサ53の異常に加えて、光源6(発光素子6a)の異常、及び波長変換部材4aの異常の少なくとも1つが含まれてもよい。光源6の異常とは、発光素子6aに駆動電流I1が流れないために発光素子6aがレーザ光L1を放射しないという不良だけでなく、発光素子6aに駆動電流I1が流れているが、発光素子6aの発振動作に問題が生じて発光素子6aがレーザ光L1を放射しないという発振不良も含む。また、発光素子6aが光を放射しない状態とは、発光素子6aがレーザ光L1を全く放射しない状態だけでなく、発光素子6aが想定のレーザ光L1以外の光を放射する状態を含む。波長変換部材4aの異常とは、例えば波長変換部材4aの破損、欠損、剥がれ、又は脱落等である。
上記の各変形例においても、実施形態と同様の効果を奏する。
以上説明した実施形態及び変形例は、本開示の様々な実施形態及び変形例の一部に過ぎない。また、実施形態及び変形例は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
(態様)
以上説明した実施形態及び変形例より以下の態様が開示されている。
第1の態様に係る光検出装置(5b)は、光(L3)を検出する第1光センサ(53)及び第2光センサ(54)を備える。第2光センサ(54)が受光した光(L3)の受光量である第2受光量は、第1光センサ(53)が受光した光(L3)の受光量である第1受光量の光量より小さい。
上述の光検出装置(5b)は、第1光センサ(53)の異常を検出することができる。
第2の態様に係る光検出装置(5b)は、光(L3)を検出して第1電気信号(Y1)を出力する第1光センサ(53)、及び光(L3)を検出して第2電気信号(Y2)を出力する第2光センサ(54)を有する。第1電気信号(Y1)は、光(L3)の光量の変化に対して連続的に変化するアナログ信号である。第2電気信号(Y2)は、光(L3)の光量に応じて切り換わる2値のデジタル信号である。
上述の光検出装置(5b)は、第1光センサ(53)の異常を検出することができる。
第3の態様に係る光検出装置(5b)は、第2の態様において、異常検出部(55)を更に備えることが好ましい。異常検出部(55)は、第1電気信号(Y1)の大きさ(Vy1)が第1値(K1)以上であり、かつ、第2電気信号(Y2)の大きさ(Vy2)が第2値(K2)未満であれば、異常を検出する。
上述の光検出装置(5b)は、第1光センサ(53)及び第2光センサ(54)を用いる構成で、第1光センサ(53)の異常を検出することができる。
第4の態様に係る光検出装置(5b)では、第2又は第3の態様において、第2光センサ(54)が受光した光(L3)の受光量である第2受光量は、第1光センサ(53)が受光した光(L3)の受光量である第1受光量より小さいことが好ましい。
上述の光検出装置(5b)は、第1光センサ(53)の異常を検出することができる。
第5の態様に係る光検出装置(5b)は、第4の態様において、第1受光量が増加すると、第2受光量が増加することが好ましい。
上述の光検出装置(5b)は、第1光センサ(53)の異常を精度よく検出することができる。
第6の態様に係る光検出装置(5b)は、第5の態様において、第2受光量は、第1受光量に比例することが好ましい。
上述の光検出装置(5b)は、第1光センサ(53)の異常を精度よく検出することができる。
第7の態様に係る光検出装置(5b)は、第1乃至第6の態様のいずれか一つにおいて、第1光センサ(53)と第2光センサ(54)とは、並んで配置されていることが好ましい。
上述の光検出装置(5b)は、第1光センサ(53)の異常を精度よく検出することができる。
第8の態様に係る光検出装置(5b)は、第1乃至第7の態様のいずれか一つにおいて、光(L3)を焦点位置(X1)に集光する集光部材(8)を、更に備えることが好ましい第1光センサ(53)の位置は、第2光センサ(54)の位置よりも焦点位置(X1)に近いことが好ましい。
上述の光検出装置(5b)は、第2光センサ(54)の受光量を、第1光センサ(53)受光量より小さくできる。
第9の態様に係る光検出装置(5b)は、第1乃至第8の態様のいずれか一つにおいて、光(L3)は、レーザ光(L1)を含むことが好ましい。
上述の光検出装置(5b)は、レーザ光(L1)を生成する装置において、第1光センサ(53)の異常を検出することができる。
第10の態様に係る光検出装置(5b)は、第9の態様において、光(L3)は、波長変換部材(4a)によってレーザ光(L1)に波長変換処理が施された波長変換光であることが好ましい。
上述の光検出装置(5b)は、波長変換光を生成する装置において、第1光センサ(53)の異常を検出することができる。
第11の態様に係る照明点灯装置(5)は、第1乃至第10のいずれか一つの態様の光検出装置(5b)と、光源(6)に電力を供給する駆動装置(5a)と、を備える。
上述の照明点灯装置(5)は、第1光センサ(53)の異常を検出することができる。
第12の態様に係る照明システム(1)は、第11の態様の照明点灯装置(5)と、光源(6)と、光源(6)が放射する光源光(L1)を用いて照明光(L2)を放射する灯具(4)と、を備える。
上述の照明システム(1)は、第1光センサ(53)の異常を検出することができる。
第13の態様に係る照明システム(1)は、第12の態様において、光(L3)を灯具(4)から光検出装置(5b)へ導光する導光部材(3)を更に備えることが好ましい。
上述の照明システム(1)は、導光部材(3)の異常を検出することができる。
1 照明システム
3 導光部材
4 灯具
4a 波長変換部材
5 照明点灯装置
5a 駆動装置
5b 光検出装置
53 第1光センサ
54 第2光センサ
55 異常検出部
6 光源
8 集光レンズ(集光部材)
Y1 第1電気信号
Y2 第2電気信号
Vy1 第1電圧値(第1電気信号の大きさ)
Vy2 第2電圧値(第2電気信号の大きさ)
Va 飽和電圧値(第1値)
X1 焦点位置
L1 レーザ光(光源光)
L2 照明光
L3 信号光(光)

Claims (13)

  1. 第1端と第2端との間で導光する導光部材、及び前記第1端に入射して前記第2端から出射した第1光を、前記第1光とは波長が異なる第2光に変換する波長変換部材、と共に用いられる光検出装置であって、
    前記第2光のうち、前記第2端に入射して前記第1端へ伝達された信号光を検出する第1光センサ及び第2光センサを備え、
    前記第2光センサが受光した前記信号光の受光量である第2受光量は、前記第1光センサが受光した前記信号光の受光量である第1受光量より小さい
    光検出装置。
  2. 第1端と第2端との間で導光する導光部材、及び前記第1端に入射して前記第2端から出射した第1光を、前記第1光とは波長が異なる第2光に変換する波長変換部材、と共に用いられる光検出装置であって、
    前記第2光のうち、前記第2端に入射して前記第1端へ伝達された信号光を検出して第1電気信号を出力する第1光センサ、及び前記信号光を検出して第2電気信号を出力する第2光センサを有し、
    前記第1電気信号は、前記信号光の光量の変化に対して連続的に変化するアナログ信号であり、前記第2電気信号は、前記信号光の光量に応じて切り換わる2値のデジタル信号である
    光検出装置。
  3. 前記第1電気信号の大きさが第1値以上であり、かつ、前記第2電気信号の大きさが第2値未満であれば、異常を検出する異常検出部を更に備える
    請求項2の光検出装置。
  4. 前記第2光センサが受光した前記信号光の受光量である第2受光量は、前記第1光センサが受光した前記信号光の受光量である第1受光量より小さい
    請求項2又は3の光検出装置。
  5. 前記第1受光量が増加すると、前記第2受光量が増加する
    請求項4の光検出装置。
  6. 前記第2受光量は、前記第1受光量に比例する、
    請求項5の光検出装置。
  7. 前記第1光センサと前記第2光センサとは、並んで配置されている
    請求項1乃至6のいずれか一項の光検出装置。
  8. 前記信号光を焦点位置に集光する集光部材を、更に備え、
    前記第1光センサの位置は、前記第2光センサの位置よりも前記焦点位置に近い
    請求項1乃至7のいずれか一項の光検出装置。
  9. 前記信号光は、レーザ光を含む
    請求項1乃至8のいずれか一項の光検出装置。
  10. 前記信号光は、波長変換部材によって前記レーザ光に波長変換処理が施された波長変換光である
    請求項9の光検出装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれか一項の光検出装置と、
    光源に電力を供給する駆動装置と、を備える
    照明点灯装置。
  12. 請求項11の照明点灯装置と、
    前記光源と、
    前記光源が放射する光源光を用いて照明光を放射する灯具と、を備える
    照明システム。
  13. 前記信号光を前記灯具から前記光検出装置へ導光する導光部材を更に備える
    請求項12の照明システム。
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