JP7265976B2 - 油回収システム、油の回収方法およびドレーン材の打設方法 - Google Patents

油回収システム、油の回収方法およびドレーン材の打設方法 Download PDF

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Description

本発明は、油回収システムおよびドレーン材の打設方法に関するものである。
従来、油類で汚染された土壌を浄化する方法として、地盤に水平方向に間隔をおいて複数のドレーン材を打設し、ドレーン材を真空ポンプにつないで吸引して地盤の油層から油類を吸引して回収する方法があった。また、打設位置毎にドレーン材を異なる深さに設置したり、異なる長さのドレーン材を設置したりして、地盤中の油層の位置が上下に変動したときに油層の位置に合わせて吸引を行うドレーン材を選択することが提案されていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2017-185466号公報
従来の方法では、水平方向に1m程度の間隔をおいてドレーン材を打設しているが、地盤中の油層の深さ方向の位置は、水平方向に1m離れただけでも大きく異なるうえ、地下水位の上下動に伴って移動することもある。そのため、打設位置毎にドレーン材を異なる深さに設置したり、異なる長さのドレーン材を設置したりしても、ドレーン材での吸引範囲と油層の位置とが一致せず、油類の回収効率を高めることが困難であった。また、長尺のドレーン材を用いると、地下水位が下がった場合に水面より上方の部分から空気を吸引してしまうため、油類の回収効率が低下するという問題点もあった。
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすることは、油層の厚さや深さ方向の位置が変動したときにも油類の回収効率を維持できる油回収システムおよびドレーン材の打設方法を提供することである。
前述した目的を達成するために第1の発明は、地盤中に配置されるドレーン材と、前記ドレーン材に一端が連結される吸引ホースと、前記吸引ホースの他端に連結された真空吸引部と、を具備し、前記ドレーン材は、深度方向に平行に、複数の列に区分されており、前記ドレーン材は、前記列同士の連結部を有さない単体のドレーン材を区分したものであり、少なくとも一部の列には、前記ドレーン材の表面に、部分的に遮水部が形成され、前記列の前記遮水部が形成されていない部分が吸引部となり、それぞれの列ごとの前記吸引部の深さの範囲が重複しておらず、複数の前記吸引ホースが、それぞれの列ごとに連結されることを特徴とする油回収システムである。
第1の発明では、ドレーン材が、深度方向に平行に複数の列に区分されており、少なくとも一部の列にはドレーン材の表面に部分的に遮水部が形成され、それぞれの列ごとに吸引部の深度方向の位置が異なるので、地盤の1ヶ所にドレーン材を打設することで複数の深度に吸引部を設置することができる。そのため、打設位置毎にドレーン材を異なる深さに設置する場合と比較して、異なる深さの吸引部を密に設置することができ、油の回収効率を高めることができる。また、遮水部を形成することにより吸引部の範囲が短くなるので、空気の吸引による油類の回収効率の低下を防止できる。また単体のドレーン材を区分して用いることで、深度方向に平行に複数の列に区分されたドレーン材を容易に得ることができる。
隣り合う列の前記吸引部と前記遮水部との間にスリットが設けられてもよい。
また前記ドレーン材の下端にアンカー部が設けられてもよい。
これにより、ドレーン材を地盤に確実に固定することができる。
また前記ドレーン材の下側の端部付近は、上方に折り返され、前記折り返された部分に前記アンカー部が設けられてもよい。
前記ドレーン材が、前記地盤に設けられた井戸に配置されてもよい。
これにより、地盤中の油層から井戸に流入した油類を直接吸引することができる。また、必要に応じてドレーン材を井戸内で上下させて、吸引部の位置を容易に油層に追随させることができる。
第2の発明は、地盤中に配置されるドレーン材と、前記ドレーン材に一端が連結される吸引ホースと、前記吸引ホースの他端に連結された真空吸引部と、を具備し、前記ドレーン材は、深度方向に平行に、複数の列に区分されており、少なくとも一部の列には、前記ドレーン材の表面に、部分的に遮水部が形成され、それぞれの列ごとに吸引部の深さの範囲が異なり、複数の前記吸引ホースが、それぞれの列ごとに連結され、前記ドレーン材は、複数のドレーン材を並べて、下端に設けられたアンカー部で連結したものであることを特徴とする油回収システムである。
前記吸引部に電熱線が取り付けられてもよい。
これにより、吸引部近傍の油類の温度を高めることができるので、吸引部からの油類の吸引がしやすくなる。
第3の発明は、第1または第2の発明に記載の油回収システムを用いる油の回収方法であって、油層の位置や厚さの変動を把握し、複数の前記列のうち、前記油層の位置に前記吸引部が位置する列から優先的に吸引することを特徴とする油の回収方法である
これにより、効率的に油類を吸引することができる。
第4の発明は、第1または第2の発明に記載の油回収システムを用いる油の回収方法であって、油層の位置や厚さの変動を把握し、複数の前記列のうち、前記油層よりも上方に前記吸引部が位置する列を界面活性剤や酸化剤の注入に用い、前記油層の位置に前記吸引部が位置する列を油の吸引に用いることを特徴とする油の回収方法である
これにより、油層の上方から注入した界面活性剤や酸化剤で油層より上方の地盤中の油類を洗い流して吸引することができる。
の発明は、地盤中に配置され、地盤の深度方向に平行な複数の列に区分されて、前記複数の列のうち少なくとも一部の列に遮水部が形成され、前記列毎に異なる深度に吸引部を有するドレーン材の打設方法であって、前記列毎の前記吸引部は、深さの範囲が異なり、前記ドレーン材は、前記列同士の連結部を有さない単体のドレーン材を区分したものであり、前記ドレーン材の下端にアンカー部が設けられ、油検知手段を有するケーシングを用いて前記ドレーン材を前記地盤に打設して、前記油検知手段で検知された油層の位置に、前記吸引部のうち、少なくとも一つの他の前記吸引部を下方に有する前記吸引部を配置する工程と、前記アンカー部によって前記ドレーン材を前記地盤に固定して、前記ケーシングを回収することを特徴とするドレーン材の打設方法である。
第6の発明は、地盤中に配置され、地盤の深度方向に平行な複数の列に区分されて、前記複数の列のうち少なくとも一部の列に遮水部が形成され、前記列毎に異なる深度に吸引部を有するドレーン材の打設方法であって、前記ドレーン材の下端にアンカー部が設けられ、前記列毎の前記吸引部は、深さの範囲が異なり、前記ドレーン材は、複数のドレーン材を並べて前記アンカー部で連結したものであり、油検知手段を有するケーシングを用いて前記複数のドレーン材を一体で前記地盤に打設して、前記油検知手段で検知された油層の位置に、前記吸引部のうち、少なくとも一つの他の吸引部を下方に有する前記吸引部を配置する工程と、前記アンカー部によって前記ドレーン材を前記地盤に固定して、前記ケーシングを回収することを特徴とするドレーン材の打設方法である。
5、6の発明では、油検知手段を有するケーシングを用いることにより、地盤中の油層の位置に合わせて吸引部を配置することができる。また、ドレーン材の下端にアンカー部を設けることにより、ケーシングを地盤から回収するときにドレーン材を地盤に確実に固定しておくことができる。
本発明によれば、油層の厚さや深さ方向の位置が変動したときにも油類の回収効率を維持できる油回収システムおよびドレーン材の打設方法を提供できる。
油回収システム2の鉛直方向の断面図。 ドレーン材3の水平方向の断面図。 施工中のドレーン材3の鉛直方向の断面図。 吸引ホース5から液体や気体を注入する例を示す図。 油回収システム2aを示す図。 油回収システム2bを示す図。 油回収システム2cを示す図。 油回収システム2d、2eを示す図。
以下、図面に基づいて本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は、油回収システム2の鉛直方向の断面図である。図1(a)はドレーン材3の面に平行な方向の断面を、図1(b)はドレーン材3の面に直交する方向の断面を示す。図2は、ドレーン材3の水平方向の断面図である。図2(a)は図1(a)に示す線A1-A1による断面図、図2(b)は図1(a)に示す線A2-A2による断面図、図2(c)は図1(a)に示す線A3-A3による断面図である。
図1に示すように、油回収システム2は、ドレーン材3、吸引ホース5、真空吸引部7、アンカー部17等からなる。油回収システム2は、地盤1中の地下水面上に浮遊する油層15の油を回収するためのシステムであり、地盤1中に水平方向に間隔をおいて複数箇所に設けられる。図1に示す油層15-1はドレーン材3の打設時の油層の位置を示し、油層15-2は位置変動後の油層の位置を示す。
ドレーン材3は、地盤1中に配置される。ドレーン材3は、板状の芯材と、芯材の表面を被覆するフィルター不織布部とからなる。ドレーン材3は、親油性が高いために相対的に撥水効果の期待できるフィルター不織布部の素材を基本とするが、さらに撥水性能を高めた、プラスチックボードドレーンないしペーパードレーンの使用も可能である。ドレーン材3は平板状である。
ドレーン材3は、地盤1の深度方向に平行に、2列のドレーン材3-1、3-2に区分されている。ドレーン材3-1、3-2は、列同士の連結部を有さない単体のドレーン材3を2列に区分したものである。
ドレーン材3-1の表面には、部分的に遮水部11-1が形成され、遮水部11-1が形成されない部分が吸引部9-1となる。ドレーン材3-2の表面には、部分的に遮水部11-2が形成され、遮水部11-2が形成されない部分が吸引部9-2となる。吸引部9-1、9-2は深さが異なり、吸引部9-1は油層15-1の存在する地下水面付近に配置され、吸引部9-2は吸引部9-1より下方に配置される。
図2に示すように、遮水部11は、ドレーン材3の表面に遮水テープ21を貼り付けて形成される。上記したようにドレーン材3-1、3-2は列同士の連結部を有さない単体のドレーン材3を区分したものであるため、吸引部9-1と遮水部11-2、吸引部9-2と遮水部11-1は単体として連続しているが、ドレーン材3の芯材の内部は液体が鉛直方向のみに移動可能であり水平方向には移動しないので、遮水部11-1と吸引部9-2との間、遮水部11-2と吸引部9-2との間で液体が移動することはない。
図1に示すように、ドレーン材3-1、3-2の上側の端部には、それぞれキャップ19が取り付けられる。ドレーン材3-1、3-2とキャップ19との境界部には、シール材13が設けられる。シール材13は、ドレーン材3-1、3-2とキャップ19との隙間からの空気等の流入を防ぐものである。
ドレーン材3のキャップ19が取り付けられない側の端部付近は、上方に向けて折り返される。ドレーン材3の下端、すなわち折り返された部分には、アンカー部17が設けられる。ドレーン材3のキャップ19が取り付けられない側の端部には、シール材14が設けられる。シール材14は、ドレーン材3の端部からの空気等の流入を防ぐものである。
ドレーン材3-1、3-2には、それぞれ吸引ホース5-1、5-2が連結される。吸引ホース5-1、5-2は、一端がドレーン材3-1、3-2のキャップ19の先端に連結され、他端が地上側に延伸している。真空吸引部7は、地盤1上に設けられ、吸引ホース5-1、5-2の他端に連結される。吸引ホース5-1、5-2には図示しないバルブ等が設けられ、真空吸引部7による吸引に用いる吸引ホース5をバルブの開閉により選択可能である。真空吸引部7は油回収システム2に対して1対1で設ける必要はなく、複数の油回収システム2に対して1つ設けてもよい。
地盤1の油類を回収するには、まず、地盤1にドレーン材3を打設して図1に示す油回収システム2を準備する。図3は、施工中のドレーン材3の鉛直方向の断面図である。図3(a)はドレーン材3を打設する工程を示す図、図3(b)はケーシング25を回収する工程を示す図である。
図3(a)に示す工程では、ドレーン材3が挿入されたケーシング25を、矢印C1に示すように地盤1中に圧入する。ケーシング25は、外径がアンカー部17の水平方向の長さより小さく、下端部がアンカー部17の上に配置された状態で地盤1に圧入される。ケーシング25は、下端部付近に油検知手段33を有する。油検知手段33は、例えばUV光線を照射して油の蛍光発光を検出するカメラであり、図3(a)に示す工程では、油検知手段33を用いて取得した蛍光画像を解析して、地盤1中の油層15の分布を把握する。そして、ドレーン材3-1の吸引部9-1が油層15の位置に到達するまでケーシング25を圧入する。
ドレーン材3-1の吸引部9-1が油層15の位置に到達したら、図3(b)に示すように、油層15の位置に吸引部9-1を配置したドレーン材3をアンカー部17によって地盤1に固定した状態で、ケーシング25を矢印C2に示す方向に引き上げて回収する。そして、吸引ホース5を真空吸引部7に連結して油回収システム2の準備を完了する。
油回収システム2の準備が完了したら、ドレーン材3のうち、油層15-1の位置に吸引部9が位置する列から優先的に吸引を実施する。すなわち、図1に示す吸引ホース5-1を吸引可の状態とし吸引ホース5-2を吸引不可の状態として真空吸引部7を作動させ、ドレーン材3-1の吸引部9-1を用いて油層15-1から油類を含む液体を吸引して回収する。そして、回収した液体における油や空気や水の含有量を確認する。油や空気や水の含有量を確認するには、例えば回収した液体を目視で観察してもよいし、回収した液体を地盤1上で静置して水と油類とに分離して確認してもよいし、回収した液体中の油と水と空気との比率を濃度や比重を用いて把握してもよい。油や空気や水の含有量に変化があった場合は、必要に応じて真空吸引部7を停止する。
例えば、液体中の空気と水の量があまり変化せず油の含有量が減少して所定の値を下回った場合は、油層15-1からの油類の回収が終了したと判断する。液体中の油および空気の量が減少し水の量が増加した場合は、地下水位が上昇したと判断する。ドレーン材3-1からの空気の量が多くなり、液体の量が減少した場合は、地下水位が低下したと判断する。
地下水位が低下して油層15が油層15-2に示すように下方に移動したと判断した場合、ドレーン材3のうち、油層15-2の位置に吸引部9が位置する列から優先的に吸引を実施する。すなわち、図示しないバルブを操作して図1に示す吸引ホース5-2を吸引可の状態とし吸引ホース5-1を吸引不可の状態として真空吸引部7を作動させ、ドレーン材3-2の吸引部9-2を用いて油層15-2から油類を含む液体を吸引して回収する。図1に示す油回収システム2では吸引部9-1が地盤1の最も浅い位置に配置された吸引部9であるが、地下水位が上昇して油層15が油層15-1より上方に移動したと判断した場合、より浅い位置に吸引部9が配置されていればその吸引部9から吸引を行う。
第1の実施形態では、油検知手段33を有するケーシング25を用いることにより、ドレーン材3の吸引部9の位置を地盤1中の油層15の位置に合わせて配置することができる。また、ドレーン材3の下端にアンカー部17を設けることにより、ケーシング25を地盤1から回収するときにドレーン材3を地盤1に確実に固定しておくことができる。
第1の実施形態では、ドレーン材3が深度方向に平行に複数のドレーン材3-1、3-2に区分されており、ドレーン材3-1の吸引部9-1とドレーン材3-2の吸引部9-2の深度方向の位置が異なるので、地盤1の1ヶ所にドレーン材3を打設することで複数の深度に吸引部9-1、9-2を設置することができる。そのため、地盤1中に水平方向に間隔をおいてドレーン材3を打設することにより、打設位置毎にドレーン材を異なる深さに設置する場合と比較して、異なる深さの吸引部9を地盤1中に密に設置することが可能となり、油層15が上下動した場合にも油層15と吸引部9との位置が一致しやすくなり、油の回収効率を高めることができる。
第1の実施形態では、ドレーン材3に遮水部11を形成することにより吸引部9が油層15の厚さに対して適切な長さに設定される。そのため、ドレーン材が長い吸引部を有する場合と比較して、油層15より上方の吸引部9から多量の空気を吸引することがなくなり、油類の回収効率の低下を防止できる。また、ドレーン材3-1、3-2のうち、油層15の位置に吸引部9が位置する列を優先的に作動させることにより、効率的に油類を吸引することができる。
なお、第1の実施形態の油回収システム2では、吸引ホース5から液体や気体を注入してもよい。図4は、吸引ホース5から液体や気体を注入する例を示す図である。
図4に示す例では、油層15の位置と油回収システム2の下方の吸引部9-2との位置とが一致している。このとき、油層15よりも上方に吸引部9-1が位置するドレーン材3-1の吸引ホース5-1を吸引不可とし、矢印Fに示すように吸引ホース5-1を用いて吸引部9-1から近傍の地盤1に界面活性剤や酸化剤を注入してもよい。
吸引部9-1から近傍の地盤1に界面活性剤や酸化剤を注入すると、油層15より上方の地盤1中の土に付着した油分が洗い流されて油層15に合流する。こうして地盤1中の土に付着した油分を洗い流しつつ、真空吸引部7を作動させてドレーン材3-2を用いた吸引を実施すると、洗い流された油分が合流した油層15の油類を含む液体が矢印Gに示すようにドレーン材3-2の吸引部9-2から吸引されて回収される。
第1の実施形態では、吸引部9-1と遮水部11-2との間、吸引部9-2と遮水部11-1との間にスリットを設けてもよい。図5は、ドレーン材3にスリット23を設けた油回収システム2aを示す図である。図5(a)は油回収システム2aの鉛直方向の断面図、図5(b)は図5(a)に示す線D1-D1による断面図、図5(c)は図5(a)に示す線D2-D2による断面図である。
図5に示すように、油回収システム2aのドレーン材3-1、3-2は、列同士の連結部を有さない単体のドレーン材3を2列に区分したものであるが、吸引部9-1と遮水部11-2、吸引部9-2と遮水部11-1との間にスリット23が設けられ、遮水部11-1と遮水部11-2とが連結部を有さずに連続している。油回収システム2aにおいても、油回収システム2と同様の効果が得られる。
以下、本発明の別の例について、第2~第4の実施形態として説明する。各実施形態はそれまでに説明した実施形態と異なる点について説明し、同様の構成については図等で同じ符号を付すなどして説明を省略する。また、第1の実施形態も含め、各実施形態で説明する構成は必要に応じて組み合わせることができる。
[第2の実施形態]
図6は、本発明の第2の実施形態に係る油回収システム2bを示す図である。図6(a)は油回収システム2bの鉛直方向の断面図、図6(b)(c)は図6(a)に示す線E-Eによる断面図である。
この油回収システム2bは、吸引部9に電熱線27が取り付けられる点で第1の実施形態と主に異なる。図6(a)に示すように、油回収システム2bでは、吸引部9-1の深さ方向に沿って電熱線27-1が取り付けられ、吸引部9-2の深さ方向に沿って電熱線27-2が取り付けられる。電熱線27は、図6(b)に示すように吸引部9の表面に貼り付けてもよいし、図6(c)に示すように吸引部9に埋め込んでもよい。電熱線27は、例えばロードヒーティング用のものを適用する。
油回収システム2bでは、電熱線27を用いて吸引部9の近傍の地盤1を加熱することにより、油層15の温度を高めることができる。一般に液体の粘度は温度が上昇すると低下するので、油層15の温度を高めると油が移動しやすくなり、吸引部9からの油の回収効率が高まる。
[第3の実施形態]
図7は、本発明の第3の実施形態に係る油回収システム2cを示す図である。図7は油回収システム2cの鉛直方向の断面図である。図1に示す油層15a-2はドレーン材3の打設時の油層の位置を示し、油層15a-1、15a-3は位置変動後の油層の位置を示す。
図7に示す油回収システム2cは、ドレーン材3aが複数のドレーン材3a-1、3a-2、3a-3を並べて連結したものである点で第1の実施形態と主に異なる。
ドレーン材3aは、地盤1の深度方向に平行に、3列のドレーン材3a-1、3a-2、3a-3に区分されている。複数のドレーン材3a-1、3a-2、3a-3は重ならないように並べられ、下端に設けられたアンカー部17によって連結される。
ドレーン材3a-1の表面には、部分的に遮水部11a-1が形成され、遮水部11a-1が形成されない部分が吸引部9a-1となる。ドレーン材3a-2の表面には、部分的に遮水部11a-2が形成され、遮水部11a-2が形成されない部分が吸引部9a-2となる。ドレーン材3a-3は、遮水部が形成されず略全長が吸引部9a-3である。吸引部9a-1、9a-2、9a-3は深さが異なり、吸引部9a-1は油層15a-1の存在する地下水面付近に配置され、吸引部9a-2は吸引部9a-1より下方に、吸引部9a-3は吸引部9a-2より下方に配置される。
図1に示すように、ドレーン材3a-1、3a-2、3a-3には、それぞれ吸引ホース5a-1、5a-2、5a-3の一端が連結される。吸引ホース5a-1、5a-2、5a-3の他端は真空吸引部7に連結される。
油回収システム2cを準備する際には、第1の実施形態と同様に、ケーシングを用いてドレーン材3aを地盤1に打設する。そして、油検知手段によって把握した地盤1中の油層15a-2の位置に、ドレーン材3a-2の吸引部9a-2を配置する。
油回収システム2cの準備が完了したら、ドレーン材3aのうち、油層15a-2の位置に吸引部9が位置する列から優先的に吸引を実施する。すなわち、図7に示す吸引ホース5a-2を吸引可の状態とし吸引ホース5a-1、5a-3を吸引不可の状態として真空吸引部7を作動させ、ドレーン材3a-2の吸引部9a-2を用いて油層15a-2から油類を含む液体を吸引して回収する。その後、吸引部9a-2から吸引した液体の油や空気や水の含有量を確認する。そして、地下水位が上昇して油層15aが油層15a-1の位置に移動したと判断された場合には、ドレーン材3a-1の吸引部9a-1を優先的に作動させて油層15a-1から油類を含む液体を吸引して回収する。地下水位が低下して油層15aが油層15a-3の位置に移動したと判断された場合には、ドレーン材3a-3の吸引部9a-3を優先的に作動させて油層15a-3から油類を含む液体を吸引して回収する。
[第4の実施形態]
図8は、本発明の第4の実施形態に係る油回収システム2d、2eを示す図である。図8(a)は油回収システム2dの鉛直方向の断面図である。
図8(a)に示す油回収システム2dは、ドレーン材3にスリット23が設けられない点、井戸29に配置される点で第1の実施形態と主に異なる。
油回収システム2dでは、地盤1に設けられた井戸29にドレーン材3bが配置される。ドレーン材3b-1、3b-2は、列同士の連結部を有さない単体のドレーン材3bを2列に区分したものである。ドレーン材3b-1、3b-2の表面には、部分的に遮水部11bが形成され、遮水部11bが形成されない部分が吸引部9bとなる。ドレーン材3b-1、3b-2は吸引部9bの設置深さが異なる。ドレーン材3bは、下端部にシール材14が設けられる。
ドレーン材3bに連結された吸引ホース5は、パッカ31に通される。パッカ31は、図示しないストレーナ管の有孔区間より上方の位置に配置され、井戸29を閉塞する。井戸29は、既設の観測井戸や揚水井戸、新設の井戸等である。
油回収システム2dを準備する際には、ドレーン材3bと吸引ホース5とパッカ31とを一体としパッカ31を収縮させた状態で、ドレーン材3bを井戸29に配置する。そして、目視等で確認した油層15-1の位置に上方の吸引部9bを配置し、パッカ31を膨張させて井戸29を閉塞する。
油回収システム2dの準備が完了したら、油層15-1の位置に吸引部9が位置するドレーン材3b-1から優先的に吸引を実施するために真空吸引部7を作動させる。真空吸引部7を作動させると、パッカ31より下方の空間が負圧になって油層15-1から油類を含む液体が井戸29内にさらに流入し、吸引部9を介して吸引される。その後、液体が吸引されなくなった場合は、目視等によって油層の位置を確認する。そして、地下水位が低下して油層15が油層15-2の位置に移動していれば、ドレーン材3b-2の吸引部9bから優先的に吸引を実施し、油層15-2から油類を含む液体を井戸29内にさらに流入させて回収する。地下水位が上昇して油層15が油層15-1より上方に移動していれば、井戸29内でドレーン材3bを上昇させてドレーン材3b-1の吸引部9bを油層の位置に配置して、ドレーン材3b-1の吸引部9bから優先的に吸引を実施する。
第4の実施形態では、井戸29にドレーン材3bを投入することで容易に油回収システム2dを準備し、地盤1中の油層15から井戸29に流入した油類を直接吸引することができる。また、油層15の位置と吸引部9の位置とが合わなくなった場合には、ドレーン材3を井戸29内で上下させて、吸引部9の位置を容易に油層15に追随させることができる。
なお、図8(a)に示す油回収システム2dでは、列同士の連結部を有さない単体のドレーン材3を区分して用いたが、複数のドレーン材を並べて連結したものを用いてもよい。図8(b)は油回収システム2eの鉛直方向の断面図である。油回収システム2eでは、複数のドレーン材3c-1、3c-2が重ならないように並べられ、上端に設けられたシール材13で連結される。
ドレーン材3c-1は、遮水部が形成されず略全長が吸引部9c-1である。ドレーン材3c-2の表面には、部分的に遮水部11cが形成され、遮水部11cが形成されない部分が吸引部9c-2となる。吸引部9c-1、9c-2は設置深さが異なり、吸引部9c-1は油層15-1の存在する地下水面付近に配置され、吸引部9c-2は吸引部9c-1より下方に配置される。油回収システム2eを用いた場合にも、油回収システム2dを用いた場合と同様の効果が得られる。
以上、添付図面を参照しながら、本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、複数のドレーン材を並べて連結する方法は、上端のシール材や下端のアンカー部を用いる方法に限らず、重ならないように並べたドレーン材の側部同士を気密性および接着性を有する手段で連結してもよい。ドレーン材の深度方向に平行な列の数は2列、3列に限らない。
1………地盤
2、2a、2b、2c、2d、2e………油回収システム
3、3-1、3-2、3a、3a-1、3a-2、3a-3、3b、3b-1、3b-2、3c、3c-1、3c-2………ドレーン材
5、5-1、5-2、5a、5a-1、5a-2、5a-3………吸引ホース
7………真空吸引部
9、9-1、9-2、9a、9a-1、9a-2、9a-3、9b、9c、9c-1、9c-2………吸引部
11、11-1、11-2、11a、11a-1、11a-2、11b、11c………遮水部
13、14………シール材
15、15-1、15-2、15a-1、15a-2、15a-3………油層
17………アンカー部
19………キャップ
21………遮水テープ
23………スリット
25………ケーシング
27、27-1、27-2………電熱線
29………井戸
31………パッカ
33………油検知手段

Claims (11)

  1. 地盤中に配置されるドレーン材と、
    前記ドレーン材に一端が連結される吸引ホースと、
    前記吸引ホースの他端に連結された真空吸引部と、
    を具備し、
    前記ドレーン材は、深度方向に平行に、複数の列に区分されており、
    前記ドレーン材は、前記列同士の連結部を有さない単体のドレーン材を区分したものであり、
    少なくとも一部の列には、前記ドレーン材の表面に、部分的に遮水部が形成され、前記列の前記遮水部が形成されていない部分が吸引部となり、それぞれの列ごとの前記吸引部の深さの範囲が重複しておらず
    複数の前記吸引ホースが、それぞれの列ごとに連結されることを特徴とする油回収システム。
  2. 隣り合う列の前記吸引部と前記遮水部との間にスリットが設けられていることを特徴とする請求項1記載の油回収システム。
  3. 前記ドレーン材の下端にアンカー部が設けられたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の油回収システム。
  4. 前記ドレーン材の下側の端部付近は、上方に折り返され、前記折り返された部分に前記アンカー部が設けられることを特徴とする請求項3に記載の油回収システム。
  5. 前記ドレーン材が、前記地盤に設けられた井戸に配置されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の油回収システム。
  6. 地盤中に配置されるドレーン材と、
    前記ドレーン材に一端が連結される吸引ホースと、
    前記吸引ホースの他端に連結された真空吸引部と、
    を具備し、
    前記ドレーン材は、深度方向に平行に、複数の列に区分されており、
    少なくとも一部の列には、前記ドレーン材の表面に、部分的に遮水部が形成され、それぞれの列ごとに吸引部の深さの範囲が異なり、
    複数の前記吸引ホースが、それぞれの列ごとに連結され
    前記ドレーン材は、複数のドレーン材を並べて、下端に設けられたアンカー部で連結したものであることを特徴とする油回収システム。
  7. 前記吸引部に電熱線が取り付けられることを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載の油回収システム。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の油回収システムを用いる油の回収方法であって、油層の位置や厚さの変動を把握し、複数の前記列のうち、前記油層の位置に前記吸引部が位置する列から優先的に吸引することを特徴とする油の回収方法
  9. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の油回収システムを用いる油の回収方法であって、油層の位置や厚さの変動を把握し、複数の前記列のうち、前記油層よりも上方に前記吸引部が位置する列を界面活性剤や酸化剤の注入に用い、前記油層の位置に前記吸引部が位置する列を油の吸引に用いることを特徴とする油の回収方法
  10. 地盤中に配置され、地盤の深度方向に平行な複数の列に区分されて、前記複数の列のうち少なくとも一部の列に遮水部が形成され、前記列毎に異なる深度に吸引部を有するドレーン材の打設方法であって、
    前記列毎の前記吸引部は、深さの範囲が異なり、
    前記ドレーン材は、前記列同士の連結部を有さない単体のドレーン材を区分したものであり、
    前記ドレーン材の下端にアンカー部が設けられ、
    油検知手段を有するケーシングを用いて前記ドレーン材を前記地盤に打設して、前記油検知手段で検知された油層の位置に、前記吸引部のうち、少なくとも一つの他の前記吸引部を下方に有する前記吸引部を配置する工程と、
    前記アンカー部によって前記ドレーン材を前記地盤に固定して、前記ケーシングを回収することを特徴とするドレーン材の打設方法。
  11. 地盤中に配置され、地盤の深度方向に平行な複数の列に区分されて、前記複数の列のうち少なくとも一部の列に遮水部が形成され、前記列毎に異なる深度に吸引部を有するドレーン材の打設方法であって、
    前記ドレーン材の下端にアンカー部が設けられ、
    前記列毎の前記吸引部は、深さの範囲が異なり、
    前記ドレーン材は、複数のドレーン材を並べて前記アンカー部で連結したものであり、
    油検知手段を有するケーシングを用いて前記複数のドレーン材を一体で前記地盤に打設して、前記油検知手段で検知された油層の位置に、前記吸引部のうち、少なくとも一つの他の吸引部を下方に有する前記吸引部を配置する工程と、
    前記アンカー部によって前記ドレーン材を前記地盤に固定して、前記ケーシングを回収することを特徴とするドレーン材の打設方法。
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