JP7265848B2 - 研磨パッド高さを決定する方法、および研磨システム - Google Patents

研磨パッド高さを決定する方法、および研磨システム Download PDF

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Description

本発明は、ウェーハなどの基板の研磨に用いられる研磨パッドの高さを決定する方法に関する。また、本発明はそのような方法を用いてウェーハなどの基板を研磨する研磨システムに関する。
近年、半導体デバイスの高集積化・高密度化に伴い、回路の配線がますます微細化し、多層配線の層数も増加している。回路の微細化を図りながら多層配線を実現しようとすると、下側の層の表面凹凸を踏襲しながら段差がより大きくなるので、配線層数が増加するに従って、薄膜形成における段差形状に対する膜被覆性(ステップカバレッジ)が悪くなる。したがって、多層配線するためには、このステップカバレッジを改善し、然るべき過程で平坦化処理しなければならない。また光リソグラフィの微細化とともに焦点深度が浅くなるため、半導体デバイスの表面の凹凸段差が焦点深度以下に収まるように半導体デバイス表面を平坦化処理する必要がある。
従って、半導体デバイスの製造工程においては、半導体デバイス表面の平坦化技術がますます重要になっている。この平坦化技術のうち、最も重要な技術は、化学機械研磨(Chemical Mechanical Polishing)である。この化学機械研磨(以下、CMPという)は、シリカ(SiO)等の砥粒を含んだ研磨液を研磨パッド上に供給しつつウェーハなどの基板を研磨面に摺接させて研磨を行うものである。
CMPを行うための研磨装置は、研磨面を有する研磨パッドを支持する研磨テーブルと、基板を保持するための研磨ヘッドを備えている。このような研磨装置を用いて基板の研磨を行う場合には、研磨ヘッドにより基板を保持しつつ、この基板を研磨パッドの研磨面に対して所定の圧力で押圧する。さらに、研磨テーブルと研磨ヘッドとを相対運動させることにより基板が研磨面に摺接し、基板の表面が平坦かつ鏡面に研磨される。
基板の研磨を行うと、研磨パッドの研磨面には砥粒や研磨屑が付着し、研磨性能が低下してくる。そこで、研磨パッドの研磨面を再生するために、ドレッサによる研磨パッドのドレッシングが行なわれる。ドレッサは、その下面に固定されたダイヤモンド粒子などの硬質の砥粒を有しており、このドレッサで研磨パッドの研磨面を削り取ることにより、研磨パッドの研磨面を再生する。研磨パッドのドレッシングは、1枚の基板を研磨する毎に行われる。
研磨パッドは、ドレッシングを繰り返すにつれて徐々に減耗していく。研磨パッドが減耗すると、意図した研磨性能が発揮されなくなるため、研磨パッドを定期的に交換することが必要となる。一般に、研磨パッドは、その減耗量が予め定められた限界値に達するまで使用される。上述の研磨装置では、研磨パッドを押圧しているときのドレッサの高さを測定することで、研磨パッドの研磨面の高さを決定している。また、ドレッサの高さの変化量を研磨パッドの減耗量としてモニタしている。
特許第5390807号公報 特許第5511600号公報
ドレッサから研磨パッドに加えられるドレッシング荷重が変化すると、研磨パッドの特性によっては、ドレッサの高さが変化することがある。したがって、安定して研磨パッドの高さを決定するためには、毎回のドレッシングにおいて、同じドレッシング荷重で研磨パッドを押圧し、ドレッサの高さを測定する必要がある。
しかしながら、ドレッシング荷重は、研磨される基板のタイプによってレシピを通じて任意に設定されるため、毎回同じドレッシング荷重が研磨パッドに加えられるとは限らない。したがって、ドレッシング荷重の差によって、決定される研磨パッドの高さに誤差が発生することがある。
本発明は、研磨パッドに加えられるドレッシング荷重が変化したときでも、正確な研磨パッドの高さを決定する方法を提供する。さらに、本発明は、そのような方法を用いてウェーハなどの基板を研磨する研磨システムを提供する。
一態様では、研磨パッドを支持する研磨テーブルと、基板を前記研磨パッドの研磨面に押圧する研磨ヘッドと、前記研磨パッドの研磨面をドレッシングするドレッサと、ドレッサ高さを測定する変位センサとを備えた研磨装置における研磨パッド高さを決定する方法であって、前記変位センサにより、基板の研磨に未だ使用されていない状態の前記研磨パッドの研磨面を基準ドレッシング荷重で押し付けているときの前記ドレッサのドレッシング面の高さである、基準ドレッサ高さを測定し、前記研磨装置に接続された研磨パッド高さ監視部により、前記基準ドレッシング荷重からのドレッシング荷重の変化量に対応したドレッサ高さの補正量を算出し、前記変位センサにより、前記研磨パッドの研磨面を押し付けているときの前記ドレッサのドレッシング面の現在の高さである、現在のドレッサ高さを測定し、前記研磨パッド高さ監視部により、前記補正量を用いて前記現在のドレッサ高さの測定値を補正する方法が提供される。
一態様では、前記ドレッサ高さの補正量を算出する工程は、前記ドレッサが、前記基準ドレッシング荷重とは異なる第1ドレッシング荷重で前記研磨パッドを押圧しているときに、前記変位センサによって第ドレッサ高さを測定し、前記研磨パッド高さ監視部により、前記第ドレッサ高さと第ドレッサ高さとの差である前記補正量を算出する工程を含み、前記第ドレッサ高さは、前記研磨パッドの研磨面を前記基準ドレッシング荷重で押し付けているときの前記ドレッサのドレッシング面の高さであり、前記第ドレッサ高さよりも前に、前記変位センサによって測定される。
一態様では、前記第ドレッサ高さを測定しているときから、前記第ドレッサ高さを測定しているときまでの前記研磨パッドの減耗量の変化は、実質的に0である。
一態様では、前記第ドレッサ高さは、前記基準ドレッサ高さである。
一態様では、前記ドレッサ高さの補正量を算出する工程は、前記第2ドレッサ高さの測定後であって、かつ前記研磨パッドによる基板の研磨後に、前記ドレッサが、前記第1ドレッシング荷重で前記研磨パッドを押圧しているときに、前記変位センサによって第ドレッサ高さを測定し、前記ドレッサが、前記第1ドレッシング荷重とは異なる第2ドレッシング荷重で前記研磨パッドを押圧しているときに、前記変位センサによって第ドレッサ高さを測定し、前記研磨パッド高さ監視部により、前記第ドレッサ高さと前記第ドレッサ高さの差に基づいて前記補正量を更新する工程をさらに含む。
一態様では、前記第ドレッサ高さを測定しているときから、前記第ドレッサ高さを測定しているときまでの前記研磨パッドの減耗量の変化は、実質的に0である。
一態様では、前記ドレッサ高さの補正量を算出する工程は、前記研磨パッド高さ監視部により、ドレッシング荷重の変化量と、ドレッサ高さの変化量との関係を表す関係式を用いて前記ドレッサ高さの補正量を算出する工程である。
一態様では、前記研磨パッド高さ監視部により、前記基準ドレッサ高さから、前記補正された現在のドレッサ高さを減算することで、前記研磨パッドの減耗量を算出する工程をさらに含む。
一態様では、基板を研磨する少なくとも1つの研磨装置と、前記研磨装置に接続された研磨パッド高さ監視部とを備え、前記研磨装置は、研磨パッドを支持する研磨テーブルと、基板を前記研磨パッドの研磨面に押圧する研磨ヘッドと、前記研磨パッドの研磨面をドレッシングするドレッサと、ドレッサ高さを測定する変位センサを備え、前記研磨パッド高さ監視部は、基準ドレッシング荷重からのドレッシング荷重の変化量に対応したドレッサ高さの補正量を算出する補正量算出部と、前記変位センサによって測定された、前記研磨パッドの研磨面を押し付けているときの前記ドレッサのドレッシング面の現在の高さである、現在のドレッサ高さの測定値を、前記補正量を用いて補正するドレッサ高さ補正部を備えている研磨システムが提供される。
一態様では、前記補正量算出部は、第ドレッサ高さと第ドレッサ高さとの差である前記補正量を算出するように構成されており、前記第ドレッサ高さは、前記研磨パッドの研磨面を前記基準ドレッシング荷重で押し付けているときの前記ドレッサのドレッシング面の高さであり、前記第ドレッサ高さは、前記基準ドレッシング荷重とは異なる第1ドレッシング荷重で前記研磨パッドの研磨面を押圧しているときの前記ドレッサのドレッシング面の高さである。
一態様では、前記補正量算出部は、ドレッシング荷重の変化量と、ドレッサ高さの変化量との関係を表す関係式を格納している。
本発明によれば、ドレッサ高さは、ドレッシング荷重の変化をキャンセルする方向に補正される。したがって、補正されたドレッサ高さは、正確な現在の研磨パッド高さを表すことができる。これにより、研磨パッドの減耗量のモニタ精度が向上し、研磨ヘッドの下降位置制御の精度や、基板の研磨プロファイル制御の精度を向上させることができる。
研磨システムの一実施形態を示す模式図である。 研磨パッド高さを決定する方法の一実施形態を示すフローチャートである。 研磨パッド高さを決定する方法の一実施形態を示すフローチャートである。 研磨システムの他の実施形態を示す模式図である。 研磨システムのさらに他の実施形態を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、研磨システムの一実施形態を示す模式図である。図1に示すように、研磨システムは、ウェーハなどの基板を研磨するための研磨装置1を備えている。この研磨装置1は、研磨パッド22を支持する研磨テーブル12と、支軸14の上端に連結された研磨ヘッド揺動アーム16と、研磨ヘッド揺動アーム16の自由端に取り付けられた研磨ヘッドシャフト18と、研磨ヘッドシャフト18の下端に連結された研磨ヘッド20と、動作制御部47とを備えている。動作制御部47は、データおよびプログラムを記憶する記憶部47aと、該プログラムに従って演算を実行する演算処理部47bとを有している。動作制御部47は、記憶部47aに記憶されたプログラムに従って動作する。動作制御部47として、専用のコンピュータまたは汎用のコンピュータを使用することができる。
研磨ヘッドシャフト18は、研磨ヘッド揺動アーム16内に配置された研磨ヘッド回転モータ(図示せず)に連結されており、研磨ヘッドシャフト18は研磨ヘッド回転モータにより回転されるようになっている。この研磨ヘッドシャフト18の回転により、研磨ヘッド20が矢印で示す方向に研磨ヘッドシャフト18を中心に回転するようになっている。
研磨テーブル12は、テーブル軸12aを介してその下方に配置されるテーブル回転モータ70に連結されている。このテーブル回転モータ70により研磨テーブル12がテーブル軸12aを中心に矢印で示す方向に回転されるようになっている。この研磨テーブル12の上面には研磨パッド22が貼り付けられている。研磨パッド22の上面はウェーハなどの基板Wを研磨する研磨面22aを構成している。
研磨ヘッドシャフト18は、昇降機構24により研磨ヘッド揺動アーム16に対して相対的に上下動可能であり、この研磨ヘッドシャフト18の上下動により研磨ヘッド20が研磨ヘッド揺動アーム16に対して相対的に上下動可能となっている。研磨ヘッドシャフト18の上端にはロータリージョイント25が取り付けられている。
研磨ヘッド20は、その下面にウェーハなどの基板Wを保持できるように構成されている。研磨ヘッド揺動アーム16は支軸14を中心として旋回可能に構成されており、下面に基板Wを保持した研磨ヘッド20は、研磨ヘッド揺動アーム16の旋回により、基板Wの図示しない受取位置と研磨テーブル12の上方位置との間を移動される。
研磨ヘッドシャフト18および研磨ヘッド20を昇降させる昇降機構24は、研磨ヘッドシャフト18を回転可能に支持する軸受26と、軸受26が固定されたブリッジ28と、ブリッジ28に取り付けられたボールねじ機構32と、支柱30により支持された支持台29と、支持台29に固定されたサーボモータ38とを備えている。サーボモータ38を支持する支持台29は、支柱30を介して研磨ヘッド揺動アーム16に連結されている。
ボールねじ機構32は、サーボモータ38に連結されたねじ軸32aと、このねじ軸32aが螺合するナット32bとを備えている。ナット32bはブリッジ28に固定されている。研磨ヘッドシャフト18は、ブリッジ28と一体となって昇降(上下動)するようになっている。したがって、サーボモータ38を駆動すると、ボールねじ機構32を介してブリッジ28が上下動し、これにより研磨ヘッドシャフト18および研磨ヘッド20が上下動する。
基板Wの研磨は次のようにして行われる。研磨ヘッド20および研磨テーブル12をそれぞれ回転させながら、研磨テーブル12の上方に設けられたスラリー供給ノズル(図示せず)からスラリーを研磨パッド22上に供給する。研磨ヘッド20は昇降機構24により所定の研磨位置まで下降される。さらに、研磨ヘッド20は上記研磨位置で基板Wを研磨パッド22の研磨面22aに押圧する。スラリーが研磨パッド22の研磨面22a上に存在した状態で、基板Wは研磨パッド22の研磨面22aに摺接される。基板Wの表面は、スラリーの化学成分による化学的作用と、スラリーに含まれる砥粒の機械的作用との組み合わせにより、研磨される。
基板の研磨が終了すると、研磨ヘッド20から研磨された基板が取り外され、研磨ヘッド20は、新たな基板を保持し、新たな基板が同様に研磨される。このようにして基板の研磨が繰り返され、1つの研磨パッド22を用いて複数の基板が研磨される。研磨パッド22は、その減耗量が予め定められた限界値に達するまで使用される。研磨パッド22の減耗量が限界値に達すると、研磨パッド22は新たな研磨パッドに取り替えられる。
サーボモータ38は、モータドライバ48に接続されている。モータドライバ48はサーボモータ38の回転角度および回転回数を制御する。サーボモータ38はボールねじ機構32に連結されており、ボールねじ機構32は、ブリッジ28および研磨ヘッドシャフト18を介して研磨ヘッド20に連結されている。したがって、研磨ヘッド20の高さ(すなわち縦方向の位置)は、サーボモータ38の回転角度および回転回数によって決まる。モータドライバ48は、動作制御部47に接続されており、サーボモータ38の回転角度および回転回数を動作制御部47に送るように構成されている。動作制御部47はサーボモータ38の回転角度および回転回数から研磨ヘッド20の高さ(すなわち縦方向の位置)を算出するように構成されている。
研磨装置1は、研磨パッド22の研磨面22aをドレッシングするドレッシングユニット40を備えている。このドレッシングユニット40は、研磨パッド22の研磨面22aに摺接されるドレッサ50と、ドレッサ50が連結されるドレッサシャフト51と、ドレッサシャフト51の上端に設けられたエアシリンダ53と、ドレッサシャフト51を回転自在に支持するドレッサ揺動アーム55とを備えている。ドレッサ50の下面はドレッシング面50aを構成し、このドレッシング面50aは砥粒(例えば、ダイヤモンド粒子)から構成されている。エアシリンダ53は、支柱56により支持された支持台57上に配置されており、これらの支柱56はドレッサ揺動アーム55に固定されている。
支軸58に連結された図示しないモータを駆動すると、ドレッサ揺動アーム55は支軸58を中心として旋回する。ドレッサシャフト51は、ドレッサ揺動アーム55内に配置された図示しないドレッサモータの駆動により回転し、このドレッサシャフト51の回転により、ドレッサ50はドレッサシャフト51を中心に矢印で示す方向に回転するようになっている。エアシリンダ53は、ドレッサシャフト51を介してドレッサ50に連結されている。エアシリンダ53は、ドレッサシャフト51およびドレッサ50を一体に上下動させ、ドレッサ50のドレッシング面50aを所定の押圧力で研磨パッド22の研磨面22aに押圧する。本明細書では、ドレッサ50が研磨パッド22を押圧しているときに、ドレッサ50から研磨パッド22の研磨面22aに加えられる荷重をドレッシング荷重と定義する。
研磨パッド22の研磨面22aのドレッシングは次のようにして行われる。研磨パッド22は研磨テーブル12とともにテーブル回転モータ70によって回転されながら、図示しない純水供給ノズルから純水が研磨面22aに供給される。ドレッサ50は、ドレッサシャフト51を中心に回転しながら、ドレッサ50のドレッシング面50aはエアシリンダ53により研磨面22aに押圧される。研磨面22a上に純水が存在した状態で、ドレッサ50は研磨面22aに摺接される。ドレッサ50の回転中、ドレッサ揺動アーム55を支軸58を中心に旋回させてドレッサ50を研磨面22aの半径方向に移動させる。このようにして、ドレッサ50により研磨パッド22が削り取られ、研磨面22aがドレッシング(再生)される。研磨パッド22の研磨面22aのドレッシングは、1枚の基板が研磨される毎に行われる。
ドレッシングユニット40はドレッサ50の高さ(すなわちドレッサ50の縦方向の位置)を測定する変位センサ60と、ターゲットプレート61と、センサホルダ63とをさらに備えている。センサホルダ63はドレッサシャフト51に固定されており、センサホルダ63は、ドレッサシャフト51およびドレッサ50と一体に上下動する。変位センサ60は、センサホルダ63に固定されている。ターゲットプレート61は、ドレッサ揺動アーム55に固定されていて、ターゲットプレート61の高さは不変である。変位センサ60は、ドレッサシャフト51,ドレッサ50,センサホルダ63と一体に上下動する。
変位センサ60のターゲットプレート61に対する変位は、変位センサ60によって測定される。変位センサ60は、変位センサ60のターゲットプレート61に対する変位を測定することにより、ドレッサ50の高さを間接的に測定することができる。本明細書では、ドレッサ50が研磨パッド22の研磨面22aを押圧しているときのドレッサ50のドレッシング面50aのある原点位置からの高さをドレッサ高さと定義する。
本実施形態では、変位センサ60として、ターゲットプレート61に接触する接触式変位センサが用いられているが、ターゲットプレート61に接触しない非接触式変位センサを用いてもよい。具体的には、リニアスケール、レーザ式センサ、超音波センサ、または渦電流式センサなどを変位センサ60として用いることができる。
基板の研磨および研磨パッド22のドレッシングが繰り返されるにつれて、研磨パッド22は徐々に摩耗する。本実施形態では、研磨システムは、研磨パッド22の研磨面22aの高さ(以下、研磨パッド高さという)を監視する研磨パッド高さ監視部80をさらに備えている。この研磨パッド高さは、ドレッサ50のドレッシング面50aが研磨パッド22の研磨面22aを押圧しているときに変位センサ60によって測定される。上述したように、ドレッサ50が研磨パッド22の研磨面22aを押圧しているときのドレッサ50のドレッシング面50aの高さはドレッサ高さと定義される。よって、研磨パッド高さは、ドレッサ高さに相当する。
研磨パッド高さ監視部80は研磨装置1に接続されている。より具体的には、変位センサ60および動作制御部47は、研磨パッド高さ監視部80に電気的に接続されている。変位センサ60は、動作制御部47を経由して研磨パッド高さ監視部80に接続されてもよい。研磨パッド高さ監視部80は、研磨装置1に通信線で接続されたエッジサーバであってもよいし、あるいはインターネットなどのネットワークによって研磨装置1に接続されたクラウドサーバであってもよし、あるいは研磨装置1に接続されたネットワーク内に設置されたフォグコンピューティングデバイス(ゲートウェイ、フォグサーバ、ルーターなど)であってもよい。研磨パッド高さ監視部80は、インターネットなどのネットワークにより接続された複数のサーバであってもよい。例えば、研磨パッド高さ監視部80は、エッジサーバとクラウドサーバどの組み合わせであってもよい。
研磨パッド高さ監視部80は、ドレッシング荷重の変化量に対応したドレッサ高さの補正量を算出する補正量算出部83と、補正量を用いてドレッサ高さを補正するドレッサ高さ補正部85と、基準ドレッサ高さ(後述する)および補正されたドレッサ高さに基づいて、研磨パッドの減耗量を算出するパッド減耗量算出部86とを備えている。
以下、研磨パッド高さを決定する方法について説明する。本明細書では、ドレッサ50が未使用の研磨パッド22を押圧しているときに、ドレッサ50から研磨パッド22の研磨面22aに加えられる荷重を基準ドレッシング荷重と定義し、ドレッサ50が未使用の研磨パッド22の研磨面22aを押圧しているときのドレッサ50のドレッシング面50aのある原点位置からの高さを基準ドレッサ高さと定義する。研磨パッド22の減耗量は、同一ドレッシング荷重条件下での基準ドレッサ高さからのドレッサ高さの変化量に相当する。
図2および図3は、研磨パッド高さを決定する方法の一実施形態を示すフローチャートである。ステップ1では、基準ドレッシング荷重で、基板の研磨に使用していない未使用の研磨パッド22の研磨面22aをドレッサ50でドレッシングしながら、ドレッサ高さを変位センサ60によって測定する。以下の説明では、ステップ1で得られたドレッサ高さを、基準ドレッサ高さと称する。
ステップ2では、ステップ1でドレッシングされた研磨パッド22上で基板を研磨する。ステップ3では、基板の研磨後に研磨パッド22の研磨面22aを基準ドレッシング荷重でドレッサ50によりドレッシングしながら、ドレッサ高さを変位センサ60によって測定する。ステップ2とステップ3は、少なくともk-1回行われる(kは1以上の自然数)。kが1の場合は、ステップ2およびステップ3は行われない。
ステップ4では、研磨パッド22に加えられるドレッシング荷重を、基準ドレッシング荷重から第1ドレッシング荷重に変更する。k枚目の基板の研磨以降は、第1ドレッシング荷重で、研磨パッド22の研磨面22aをドレッサ50でドレッシングし、現在のドレッサ高さを変位センサ60によって測定する。
ドレッシング荷重が基準ドレッシング荷重から変化すると、ドレッサ50による研磨パッド22の押し込み量が変化する。結果として、研磨パッド22の正しい減耗量を算出することができない。そこで、ステップ5では、ドレッシング荷重の変化に起因するドレッサ高さの変化をキャンセルするために、ドレッシング荷重の変化量に対応したドレッサ高さの補正量を算出する。
以下、ステップ5の詳細を説明する。
(i)kが1の場合
kが1の場合は、1枚目の基板が研磨された後、基準ドレッシング荷重とは異なる第1ドレッシング荷重で、研磨パッド22の研磨面22aをドレッサ50でドレッシングし、第Nドレッサ高さを変位センサ60によって測定する。補正量算出部83は、第Nドレッサ高さと基準ドレッサ高さとの差であるドレッサ高さの補正量を算出する。より具体的には、補正量算出部83は、第Nドレッサ高さから基準ドレッサ高さを減算することによって、ドレッサ高さの補正量を算出する。一実施形態では、補正量算出部83は、基準ドレッサ高さから第Nドレッサ高さを減算することによって、ドレッサ高さの補正量を算出してもよい。
このケース(i)では、基準ドレッサ高さは、第N-1ドレッサ高さである。第N-1ドレッサ高さは、ドレッサ50が、基準ドレッシング荷重で研磨パッド20を押圧しているときのドレッサ高さであり、かつ第Nドレッサ高さよりも前に測定される。なお、記号N-1、N、N+1、N+2、…は、基板の枚数とは無関係の記号である。
本実施形態では、1枚の基板が研磨されるたびに研磨パッド22の研磨面22aがドレッシングされる。基板の研磨および研磨パッド22のドレッシングが繰り返されるにつれて、研磨パッド22は徐々に摩耗するが、1回のドレッシングによる研磨パッド22の減耗量は、研磨パッド22の減耗量の変化を無視できる程度に少ない。本明細書では、研磨パッド22の減耗量の変化が、予め定められた上限値未満(例えば、1μm未満)である場合、研磨パッド22の減耗量の変化は実質的に0とみなす。
上述したケース(i)では、第Nドレッサ高さは、1枚目の基板の研磨後に研磨パッド22のドレッシングを行ったときのドレッサ高さである。基準ドレッサ高さを測定してから、第Nドレッサ高さを測定するまでの研磨パッド22の減耗量の変化は、実質的に0である。一実施形態では、基準ドレッサ高さを測定してから、第Nドレッサ高さを測定するまでの研磨パッド22の減耗量の変化が実質的に0である限りにおいて、1+α枚目の基板(αは1以上の自然数)の研磨後に研磨パッド22のドレッシングを行ったときのドレッサ高さを第Nドレッサ高さとしてもよい。
(ii)kが1以外の自然数である場合
kが1以外の自然数である場合は、k枚目の基板が研磨される前は、基準ドレッシング荷重で研磨パッド22のドレッシングを行い、k枚目の基板が研磨された後は、基準ドレッシング荷重とは異なる第1ドレッシング荷重で研磨パッド22のドレッシングを行う。より具体的には、k-1枚目の基板が研磨された後、基準ドレッシング荷重で、研磨パッド22の研磨面22aをドレッサ50でドレッシングし、第N-1ドレッサ高さを変位センサ60によって測定する。k枚目の基板が研磨された後、第1ドレッシング荷重で、研磨パッド22の研磨面22aをドレッサ50でドレッシングし、第Nドレッサ高さを変位センサ60によって測定する。
補正量算出部83は、第Nドレッサ高さと第N-1ドレッサ高さとの差であるドレッサ高さの補正量を算出する。より具体的には、補正量算出部83は、第Nドレッサ高さから第N-1ドレッサ高さを減算することによって、ドレッサ高さの補正量を算出する。一実施形態では、補正量算出部83は、第N-1ドレッサ高さから第Nドレッサ高さを減算することによって、ドレッサ高さの補正量を算出してもよい。
第N-1ドレッサ高さを測定してから、第Nドレッサ高さを測定するまでの研磨パッド22の減耗量の変化は、実質的に0である。一実施形態では、第N-1ドレッサ高さを測定してから、第Nドレッサ高さを測定するまでの研磨パッド22の減耗量の変化が実質的に0である限りにおいて、k+α枚目の基板(αは1以上の自然数)の研磨後に研磨パッド22のドレッシングを行ったときのドレッサ高さを第Nドレッサ高さとしてもよい。
ドレッサ高さの補正量が算出された後、新たな基板の研磨と研磨パッド22のドレッシングを繰り返す。ステップ6では、基板研磨後に、第1ドレッシング荷重で、研磨パッド22の研磨面22aをドレッサ50でドレッシングし、現在のドレッサ高さを変位センサ60によって測定する。
ステップ7では、ステップ6で測定された現在のドレッサ高さを、ステップ5で算出された補正量に基づいて補正する。具体的には、ドレッサ高さ補正部85は、現在のドレッサ高さから補正量を減算することによって、現在のドレッサ高さを補正する。一実施形態では、ドレッサ高さ補正部85は、現在のドレッサ高さに補正量を加算することによって、現在のドレッサ高さを補正する。
このようにして得られた、補正された現在のドレッサ高さは、現在の研磨パッド高さに相当する。本実施形態によれば、現在のドレッサ高さは、ドレッシング荷重の変化をキャンセルする方向に補正される。したがって、補正された現在のドレッサ高さは、正確な現在の研磨パッド高さを表すことができる。これにより、研磨パッドの減耗量のモニタ精度が向上し、研磨ヘッド20の下降位置制御の精度や、基板の研磨プロファイル制御の精度を向上させることができる。
ステップ8では、パッド減耗量算出部86は、ステップ7で得られた補正された現在のドレッサ高さを基準ドレッサ高さから減算することで、研磨パッド22の減耗量を算出する。
その後、新たな基板の研磨と研磨パッド22のドレッシングを繰り返す。複数の新たな基板の研磨後にドレッシング荷重がさらに第1ドレッシング荷重から第2ドレッシング荷重に変化したときの工程を以下に示す。以下に説明する実施形態では、m枚目の基板が研磨される前は、第1ドレッシング荷重で研磨パッド22のドレッシングを行い、m枚目の基板が研磨された後は、第1ドレッシング荷重とは異なる第2ドレッシング荷重で研磨パッド22のドレッシングを行う。
ステップ9では、m-1枚目の基板研磨後に、第1ドレッシング荷重で、研磨パッド22の研磨面22aをドレッサ50でドレッシングし、第N+1ドレッサ高さを変位センサ60によって測定する。
ステップ10では、m枚目の基板研磨後に、第1ドレッシング荷重と異なる第2ドレッシング荷重で、研磨パッド22の研磨面22aをドレッサ50でドレッシングし、第N+2ドレッサ高さを変位センサ60によって測定する。
第N+1ドレッサ高さを測定しているときから、第N+2ドレッサ高さを測定しているときまでの研磨パッド22の減耗量の変化は実質的に0である。一方で、第2ドレッシング荷重は、第1ドレッシング荷重と異なるため、第N+2ドレッサ高さを測定しているときのドレッサ50による研磨パッド22の押し込み量は変化する。したがって、第N+2ドレッサ高さは、第N+1ドレッサ高さと異なる。
ステップ11では、補正量算出部83は、第N+2ドレッサ高さと第N+1ドレッサ高さとの差に基づいて補正量を更新する。より具体的には、補正量算出部83は、第N+2ドレッサ高さから第N+1ドレッサ高さを減算することによって得られた値を、ステップ5で算出された補正量に加算することで、補正量を更新する。一実施形態では、補正量算出部83は、第N+1ドレッサ高さから第N+2ドレッサ高さを減算することによって得られた値を、ステップ5で算出された補正量から減算する、またはステップ5で算出された補正量に加算することで、補正量を更新してもよい。第N+2ドレッサ高さと、第N+1ドレッサ高さの差は、研磨パッド22の押し込み量の差に等しい。
一実施形態では、第N+1ドレッサ高さを測定しているときから、第N+2ドレッサ高さを測定しているときまでの研磨パッド22の減耗量の変化が実質的に0である限りにおいて、m+α枚目の基板(αは1以上の自然数)の研磨後のドレッシング時のドレッサ高さを第N+2ドレッサ高さとしてもよい。
その後、新たな基板の研磨と研磨パッド22のドレッシングを繰り返す。ステップ12では、基板研磨後に、第2ドレッシング荷重で、研磨パッド22の研磨面22aをドレッサ50でドレッシングし、現在のドレッサ高さを変位センサ60によって測定する。
ステップ13では、ステップ12で測定された現在のドレッサ高さを、ステップ10で得られた更新された補正量に基づいて補正する。具体的には、ドレッサ高さ補正部85は、現在のドレッサ高さから、更新された補正量を減算することによって、現在のドレッサ高さを補正する。一実施形態では、ドレッサ高さ補正部85は、現在のドレッサ高さに補正量を加算することによって、現在のドレッサ高さを補正する。このようにして得られた、補正された現在のドレッサ高さは、現在の研磨パッド高さに相当する。
ステップ14では、パッド減耗量算出部86は、ステップ13で得られた補正された現在のドレッサ高さを基準ドレッサ高さから減算することで、研磨パッド22の減耗量を算出する。
その後、新たな基板の研磨と研磨パッド22のドレッシングを繰り返す。ドレッシング荷重がさらに変化したときも、ステップ9~ステップ13と同様の工程で補正された現在のドレッサ高さ、すなわち現在の研磨パッド高さを決定することができる。
図4は、研磨システムの他の実施形態を示す模式図である。特に説明しない本実施形態の構成および動作は、図1乃至図3を参照して説明した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。本実施形態の研磨パッド高さ監視部80は、データ蓄積部87と、関係式決定部91をさらに備えている。
データ蓄積部87は、変位センサ60によって測定されたドレッサ高さの測定値、予め設定されたドレッシング荷重などのデータを蓄積する。関係式決定部91は、データ蓄積部87から蓄積されたデータを受け取り、複数のドレッシング荷重の変化量と、上記複数のドレッシング荷重の変化量に対応した複数のドレッサ高さの変化量に基づいて、ドレッシング荷重の変化量と、ドレッサ高さの変化量の関係を表す関係式を求める。例えば、ドレッシング荷重の変化量を表す縦軸と、ドレッサ高さの変化量を表す横軸を持つ座標系上に、複数のドレッシング荷重の変化量と、対応する複数のドレッサ高さの変化量から定められる複数のデータ点をプロットし、これら複数のデータ点に回帰分析を行うことによって回帰式を決定する。この回帰式は、ドレッシング荷重の変化量と、ドレッサ高さの変化量の関係を表す関係式である。
関係式決定部91によって決定された関係式は、補正量算出部83に送られ、補正量算出部83に格納される。補正量算出部83は、上述の関係式から、ドレッシング荷重の変化量に対応したドレッサ高さの補正量を算出することができる。ドレッサ高さ補正部85は、上述の関係式から算出した補正量に基づいて、ドレッサ高さを補正する。
図5は、研磨システムのさらに他の実施形態を示す模式図である。本実施形態の研磨システムは、複数の研磨装置1と、図1または図4を参照して説明した研磨パッド高さ監視部80とを備えている。特に説明しない本実施形態の研磨システムの構成は、図1または図4を参照して説明した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。研磨パッド高さ監視部80は、インターネットなどのネットワークを経由して複数の研磨装置1に接続されている。一実施形態では、研磨システムが備える研磨装置1は1つでもよい。
本実施形態の研磨システムは、1つの研磨パッド高さ監視部80で、複数の研磨装置1のドレッサ高さを補正することができる。ドレッサ高さの補正は、図2および図3を参照して説明した実施形態、または図4を参照して説明した実施形態と同様の方法で行うことができる。図4に示すデータ蓄積部87は、複数の研磨装置1のドレッサ高さおよび複数の研磨装置1のドレッシング荷重のデータを蓄積することができ、関係式決定部91は、複数のドレッシング荷重の変化量に対応した複数のドレッサ高さの変化量に基づいて、ドレッシング荷重の変化量と、ドレッサ高さの変化量の関係式を求めることができる。関係式決定部91は、より多くのデータに基づいて上記関係式を求めることができるので、本実施形態の研磨システムは、ドレッシング荷重の変化量に対応したドレッサ高さの補正量の算出精度を向上させることができる。
上述した各実施形態によれば、ドレッシング荷重の変化量に対応したドレッサ高さの補正量が算出され、ドレッサ高さは補正量に基づいて補正される。したがって、補正されたドレッサ高さは、正確な現在の研磨パッド高さを表すことができる。これにより、研磨パッドの減耗量のモニタ精度が向上し、研磨ヘッドの下降位置制御の精度や、基板の研磨プロファイル制御の精度を向上させることができる。
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうる。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲に解釈されるものである。
1 研磨装置
12 研磨テーブル
12a テーブル軸
14 支軸
16 研磨ヘッド揺動アーム
18 研磨ヘッドシャフト
20 研磨ヘッド
22 研磨パッド
22a 研磨面
24 昇降機構
25 ロータリージョイント
26 軸受
28 ブリッジ
29 支持台
30 支柱
32 ボールねじ機構
32a ねじ軸
32b ナット
38 サーボモータ
40 ドレッシングユニット
47 動作制御部
48 モータドライバ
50 ドレッサ
50a ドレッシング面
51 ドレッサシャフト
53 エアシリンダ
55 ドレッサ揺動アーム
56 支柱
57 支持台
58 支軸
60 変位センサ
61 ターゲットプレート
63 センサホルダ
70 テーブル回転モータ
80 研磨パッド高さ監視部
83 補正量算出部
85 ドレッサ高さ補正部
86 パッド減耗量算出部
87 データ蓄積部
91 関係式決定部

Claims (11)

  1. 研磨パッドを支持する研磨テーブルと、
    基板を前記研磨パッドの研磨面に押圧する研磨ヘッドと、
    前記研磨パッドの研磨面をドレッシングするドレッサと、
    ドレッサ高さを測定する変位センサとを備えた研磨装置における研磨パッド高さを決定する方法であって、
    前記変位センサにより、基板の研磨に未だ使用されていない状態の前記研磨パッドの研磨面を基準ドレッシング荷重で押し付けているときの前記ドレッサのドレッシング面の高さである、基準ドレッサ高さを測定し、
    前記研磨装置に接続された研磨パッド高さ監視部により、前記基準ドレッシング荷重からのドレッシング荷重の変化量に対応したドレッサ高さの補正量を算出し、
    前記変位センサにより、前記研磨パッドの研磨面を押し付けているときの前記ドレッサのドレッシング面の現在の高さである、現在のドレッサ高さを測定し、
    前記研磨パッド高さ監視部により、前記補正量を用いて前記現在のドレッサ高さの測定値を補正する方法。
  2. 前記ドレッサ高さの補正量を算出する工程は、
    前記ドレッサが、前記基準ドレッシング荷重とは異なる第1ドレッシング荷重で前記研磨パッドを押圧しているときに、前記変位センサによって第ドレッサ高さを測定し、
    前記研磨パッド高さ監視部により、前記第ドレッサ高さと第ドレッサ高さとの差である前記補正量を算出する工程を含み、
    前記第ドレッサ高さは、前記研磨パッドの研磨面を前記基準ドレッシング荷重で押し付けているときの前記ドレッサのドレッシング面の高さであり、前記第ドレッサ高さよりも前に、前記変位センサによって測定される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第ドレッサ高さを測定しているときから、前記第ドレッサ高さを測定しているときまでの前記研磨パッドの減耗量の変化は、実質的に0である、請求項2に記載の方法。
  4. 前記第ドレッサ高さは、前記基準ドレッサ高さである、請求項2または3に記載の方法。
  5. 前記ドレッサ高さの補正量を算出する工程は、
    前記第2ドレッサ高さの測定後であって、かつ前記研磨パッドによる基板の研磨後に、前記ドレッサが、前記第1ドレッシング荷重で前記研磨パッドを押圧しているときに、前記変位センサによって第ドレッサ高さを測定し、
    前記ドレッサが、前記第1ドレッシング荷重とは異なる第2ドレッシング荷重で前記研磨パッドを押圧しているときに、前記変位センサによって第ドレッサ高さを測定し、
    前記研磨パッド高さ監視部により、前記第ドレッサ高さと前記第ドレッサ高さの差に基づいて前記補正量を更新する工程をさらに含む、請求項2乃至4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記第ドレッサ高さを測定しているときから、前記第ドレッサ高さを測定しているときまでの前記研磨パッドの減耗量の変化は、実質的に0である、請求項5に記載の方法。
  7. 前記ドレッサ高さの補正量を算出する工程は、
    前記研磨パッド高さ監視部により、ドレッシング荷重の変化量と、ドレッサ高さの変化量との関係を表す関係式を用いて前記ドレッサ高さの補正量を算出する工程である、請求項1に記載の方法。
  8. 前記研磨パッド高さ監視部により、前記基準ドレッサ高さから、前記補正された現在のドレッサ高さを減算することで、前記研磨パッドの減耗量を算出する工程をさらに含む、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 基板を研磨する少なくとも1つの研磨装置と、
    前記研磨装置に接続された研磨パッド高さ監視部とを備え、
    前記研磨装置は、
    研磨パッドを支持する研磨テーブルと、
    基板を前記研磨パッドの研磨面に押圧する研磨ヘッドと、
    前記研磨パッドの研磨面をドレッシングするドレッサと、
    ドレッサ高さを測定する変位センサを備え、
    前記研磨パッド高さ監視部は、
    基準ドレッシング荷重からのドレッシング荷重の変化量に対応したドレッサ高さの補正量を算出する補正量算出部と、
    前記変位センサによって測定された、前記研磨パッドの研磨面を押し付けているときの前記ドレッサのドレッシング面の現在の高さである、現在のドレッサ高さの測定値を、前記補正量を用いて補正するドレッサ高さ補正部を備えている研磨システム。
  10. 前記補正量算出部は、第ドレッサ高さと第ドレッサ高さとの差である前記補正量を算出するように構成されており、
    前記第ドレッサ高さは、前記研磨パッドの研磨面を前記基準ドレッシング荷重で押し付けているときの前記ドレッサのドレッシング面の高さであり、
    前記第ドレッサ高さは、前記基準ドレッシング荷重とは異なる第1ドレッシング荷重で前記研磨パッドの研磨面を押圧しているときの前記ドレッサのドレッシング面の高さである、請求項9に記載の研磨システム。
  11. 前記補正量算出部は、ドレッシング荷重の変化量と、ドレッサ高さの変化量との関係を表す関係式を格納している、請求項9に記載の研磨システム。
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