JP7265397B2 - 車両評価装置、ドライバ評価装置及びそれらの方法、コンピュータ用プログラム - Google Patents

車両評価装置、ドライバ評価装置及びそれらの方法、コンピュータ用プログラム Download PDF

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Description

本発明は、車両評価装置、ドライバ評価装置及びそれらの方法、コンピュータ用プログラムに関する。
保険対象車両の走行履歴を参照して当該車両に適用する等級(評価)を定める保険が提案されている。
速度超過をはじめ交通規則を逸脱して運転されることが多い車両や、急加速運転及び急減速運転(これらの運転を「危険運転」と総称する場合がある)の頻度が高い車両は事故を起こす確率が高いとして、保険の等級が調整される。
車両における危険運転を判断する手法が特許文献1及び特許文献2に記載されている。
また、特許文献3には、昨今話題の、「煽り運転」を判断する手法が提示されている。
特開2018-169885号公報 特開2018-112892号公報 特開2006-205773号公報
煽り運転は言うまでもなく危険運転(急加速運転、急減速運転等)を構成するが、煽られた側の車両も結果として急加速運転や急減速運転等を強要されている。
危険運転がなされたか否かの判断を車両の走行記録のみから特定しようとすると、煽られた側の車両も危険運転をしたものとみなされる場合がある。
そして、その結果が保険の等級の判定に反映されることは好ましくない。
この発明の第1の局面は上記課題を解決するべくなされた。即ち、
車両の走行履歴に関するプローブデータを保存するプローブデータ保存部と、
該プローブデータを分析して危険運転の走行履歴のある車両を特定する危険運転特定部と、
前記危険運転特定部で特定された前記車両の評価を変更する評価変更部と、を備えた車両評価装置であって、
前記危険運転の走行履歴が煽られ運転によるものであるか否かを判定する、煽られ運転判定部が更に備えられ、
該煽られ運転判定部により前記危険運転の走行履歴が煽られ運転によるものと判定されたとき、前記評価変更部は前記車両の評価の変更を行わない、
車両評価装置。
このように規定されるこの発明の第1の局面の車両評価装置によれば、危険運転特定部で危険運転であるものと一旦特定された走行履歴であっても、煽られ運転判定部により当該走行履歴が煽られ運転によるものと判定されたときは、評価変更部は車両の評価に変更を加えない。
これにより、煽られ運転というアクシデントにより故なく保険の等級が下がるという事態を未然に防止できる。
この発明の第2の局面は次のように規定される。即ち、第1の局面に規定の車両評価装置であって、ドライブレコーダが更に備えられ、前記煽られ運転判定部は前記危険運転の走行履歴の期間に前記ドライブレコーダで撮影した外部画像、車内画像若しくは車内音声を参照して、前記危険運転が煽られ運転によるものであるか否かを判定する。
このように規定される第2の局面に規定の車両評価装置によれば、ドライブレコーダのデータを参照することにより煽られ運転か否かの判定がより正確になる。
この発明の第3の局面は次のように規定される。即ち、第1の局面に規定の車両評価装置において、前記危険運転特定部により、同一期間に同一道路において、少なくとも2つの異なる車両につき前記危険運転の走行履歴が重なって特定されたとき、前記煽られ運転判定部は前記車両それぞれの危険運転の走行履歴を比較して、煽られ運転による危険運転の走行履歴を特定する。
このように規定される第3の局面の車両評価装置によれば、煽られ運転判定部が処理する走行履歴が絞り込まれているので、データ処理装置に要求される負荷が低減され、もって、処理速度も向上する。
上記第3の局面において、比較の対象となる走行履歴には、危険運転終了後の再発進の時刻、パッシングやクラクションの有無を挙げることができる。
即ち、この発明の第4の局面は次のように規定される。第3の局面に規定の車両評価装置において、前記煽られ運転判定部は、前記車両のそれぞれの危険運転が終了後、遅い時刻に発進した車両、又はパッシングやクラクションの無かった車両の危険運転の走行履歴が煽られ運転によるもの判定する。
このように、煽られ運転であるか否かの判定時に利用する比較の対象を絞り込むことにより、データ処理装置にかかる負荷がさらに軽減され、判定精度も向上する。
以上、危険運転の走行履歴に基づき車両の評価、すなわち車両保険の等級の評価について説明してきた。車両の走行履歴の追跡は比較的容易であるので、上記では評価の対象を車両としてきた。
実際に危険運転を行うのはドライバであるので、ドライバ毎の走行履歴が追跡できれば、ドライバの評価を行うことができる。
即ち、この発明の第5の局面は次のように規定される。
ドライバの走行履歴に関するプローブデータを保存するプローブデータ保存部と、
該プローブデータを分析して危険運転の走行履歴のあるドライバを特定する危険運転特定部と、
前記危険運転特定部で特定された前記ドライバの評価を変更する評価変更部と、を備えたドライバ評価装置であって、
前記危険運転の走行履歴が煽られ運転によるものであるか否かを判定する、煽られ運転判定部が更に備えられ、
該煽られ運転判定部により前記危険運転の走行履歴が煽られ運転によるものと判定されたとき、前記評価変更部は前記ドライバの評価の変更を行わない、
ドライバ評価装置。
この発明の第6の局面は次のように規定される。即ち、
車両の走行履歴に関するプローブデータを保存するプローブデータ保存部と、
該プローブデータを分析して危険運転の走行履歴のある車両を特定する危険運転特定部と、
前記危険運転特定部で特定された前記車両の評価を変更する評価変更部と、を備えた車両評価装置であって、更に、煽られ運転判定部を備える車両評価装置を用いる車両評価方法であって、
前記煽られ運転判定部は、前記危険運転の走行履歴が煽られ運転によるものであるか否かを判定し、
前記評価変更部は、前記煽られ運転判定部により前記危険運転の走行履歴が煽られ運転によるものと判定されたとき、前記車両の評価の変更を行わない、車両評価方法。
このように規定される第6の局面の車両評価方法によれば、第1の局面と同等の効果が得られる。
この発明の第7の局面は次のように規定される。即ち、
第6の局面に記載の方法において、前記車両評価装置にはドライブレコーダが更に備えられ、
前記煽られ運転判定部は前記危険運転の走行履歴の期間に前記ドライブレコーダで撮影した外部画像、車内画像若しくは車内音声を参照して、前記危険運転が煽られ運転によるものであるか否かを判定する。
このように規定される第7の局面の車両評価方法によれば、第2の局面と同等の効果が得られる。
この発明の第8の局面は次のように規定される。即ち、
第6の局面に規定の方法において、前記危険運転特定部により、同一期間に同一道路において、少なくとも2つの異なる車両につき前記危険運転の走行履歴が重なって特定されたとき、前記煽られ運転判定部は前記車両それぞれの危険運転の走行履歴を比較して、煽られ運転による危険運転の走行履歴を特定する。
このように規定される第8の局面の車両評価方法によれば、第3の局面と同等の効果が得られる。
この発明の第9の局面は次のように規定される。即ち、
第8の局面に規定の方法において、前記煽られ運転判定部は、前記車両のそれぞれの危険運転が終了後、遅い時刻に発進した車両、又はパッシングやクラクションの無かった車両の危険運転の走行履歴が煽られ運転によるもの判定する。
このように規定される第9の局面の車両評価方法によれば、第4の局面と同等の効果が得られる。
この発明の第10の局面は次のように規定される。即ち、
車両の走行履歴に関するプローブデータを保存するプローブデータ保存部と、
該プローブデータを分析して危険運転の走行履歴のあるドライバを特定する危険運転特定部と、
前記危険運転特定部で特定された前記ドライバの評価を変更する評価変更部と、を備えたドライバ評価装置であって、更に、煽られ運転判定部を備えるドライバ評価装置を用いるドライバ評価方法であって、
前記煽られ運転判定部は、前記危険運転の走行履歴が煽られ運転によるものであるか否かを判定し、
前記評価変更部は、前記煽られ運転判定部により前記危険運転の走行履歴が煽られ運転によるものと判定されたとき、前記ドライバの評価の変更を行わない、車両評価方法。
このように規定される第10の局面の車両評価方法によれば、第5の局面と同等の効果が得られる。
この発明の第11の局面は次のように規定される。即ち、
車両の走行履歴に関するプローブデータを保存するプローブデータ保存部と、
該プローブデータを分析して危険運転の走行履歴のある車両を特定する危険運転特定部と、
前記危険運転特定部で特定された前記車両の評価を変更する評価変更部と、を備えた車両評価装置であって、更に、煽られ運転判定部を備える車両評価装置用のコンピュータプログラムであって、
前記煽られ運転判定部に、前記危険運転の走行履歴が煽られ運転によるものであるか否かを判定させ、
前記評価変更部に、前記煽られ運転判定部により前記危険運転の走行履歴が煽られ運転によるものと判定されたとき、前記車両の評価の変更をさせない、車両評価装置用のコンピュータプログラム。
このように規定される第11の局面の車両評価方法によれば、第1の局面と同等の効果が得られる。
この発明の第12の局面は次のように規定される。即ち、
第11の局面に規定のコンピュータプログラムにおいて
このように規定される第12の局面の車両評価方法によれば、第2の局面と同等の効果が得られる。
前記車両評価装置にはドライブレコーダが更に備えられ、
前記煽られ運転判定部に、前記危険運転の走行履歴の期間に前記ドライブレコーダで撮影した外部画像、車内画像若しくは車内音声を参照して、前記危険運転が煽られ運転によるものであるか否かを判定させる。
このように規定される第12の局面の車両評価方法によれば、第2の局面と同等の効果が得られる。
この発明の第13の局面は次のように規定される。即ち、
第11の局面に規定のコンピュータプログラムにおいて
前記危険運転特定部により、同一期間に同一道路において、少なくとも2つの異なる車両につき前記危険運転の走行履歴が重なって特定されたとき、
前記煽られ運転判定部に、前記車両それぞれの危険運転の走行履歴を比較させ、煽られ運転による危険運転の走行履歴を特定させる。
このように規定される第13の局面の車両評価方法によれば、第3の局面と同等の効果が得られる。
この発明の第14の局面は次のように規定される。即ち、
第13の局面に規定のコンピュータプログラムにおいて、前記煽られ運転判定部に、前記車両のそれぞれの危険運転が終了後、遅い時刻に発進した車両、又はパッシングやクラクションの無かった車両の危険運転の走行履歴が煽られ運転によるもの判定させる。
このように規定される第14の局面の車両評価方法によれば、第4の局面と同等の効果が得られる。
この発明の第15の局面は次のように規定される。即ち、
ドライバの走行履歴に関するプローブデータを保存するプローブデータ保存部と、
該プローブデータを分析して危険運転の走行履歴のあるドライバを特定する危険運転特定部と、
前記危険運転特定部で特定された前記ドライバの評価を変更する評価変更部と、を備えたドライバ評価装置であって、更に、煽られ運転判定部を備えるドライバ価装置用のコンピュータプログラムであって、
前記煽られ運転判定部に、前記危険運転の走行履歴が煽られ運転によるものであるか否かを判定させ、
前記評価変更部に、前記煽られ運転判定部により前記危険運転の走行履歴が煽られ運転によるものと判定されたとき、前記ドライバの評価の変更をさせない、ドライバ評価装置用のコンピュータプログラム。
このように規定される第15の局面の車両評価方法によれば、第5局面と同等の効果が得られる。
図1はこの発明の一の実施の形態である車両評価装置の機能を説明するブロック図である。 図2はこの発明の他の実施の形態であるドライバ評価装置の機能を説明するブロック図である。 図3はサーバ装置2のハード構成を示すブロック図である。 図4はクライアントであるナビゲーション装置50のハード構成を示すブロック図である。 図5は図1に示す車両評価装置の動作を説明するフローチャートである。 図6は煽られ運転評価装置の処理動作を示すフローチャートである。
図1はこの発明の一実施形態の車両評価装置1の機能ブロック図である。
図1に示すように、この装置1はサーバ装置2とプローブカー30に搭載されるナビゲーション装置50とで大略構成される。
サーバ装置2のプローブデータ保存部3には、通信インターフェース20を介して得られた、複数のプローブカー30のプローブデータが蓄積されている。プローブデータはナビゲーション装置50の走行履歴保存部80に保存される当該プローブカーの走行履歴である。このプローブデータには、プローブカーの座標・位置データ、速度データ、加速度データ、運転操作データ(クラクション、パッシング、ハンドル切れ角等)がある。
危険運転特定部5は、車両毎にそのプローブデータをスキャニングして危険運転に該当する走行履歴を特定する。
ここに、危険運転には、例えば制限速度を30km/時間を超える大幅な速度超過、急加速運転及び急減速運転の繰り返し、一旦停止無視の繰り返しなどが該当するが、汎用的な手法を用いて任意にその定義をすることができる。
危険運転特定部5が危険運転であると特定した走行履歴は危険運転データ保存部11に、車両毎に、保存される。
危険運転特定部5により危険運転の走行履歴が特定された車両については、評価変更部7がその評価を変更する。その結果は車両評価保存部9に保存される。この評価により、例えば車両保険の等級が変更される。
煽られ運転判定部12は、危険運転データ保存部11に新たに保存されようとする危険運転の走行履歴を保存済みの他の走行履歴と比較する。比較の結果、同一期間(日時)に同一道路(方向も同じとする)において、他の車両の危険運転の走行履歴と全部または一部が重なっていたとき、煽られ運転か否かを判定する。このように危険運転の走行履歴が重なる可能性として、複数車両による暴走行為や煽り行為が考えられる。煽り行為においては煽り運転を行う車両の一方で煽られ運転となる車両が存在する。後者の車両にまで危険運転を行ったとして、車両の評価が変更されることは好ましくない。
そこで、煽られ運転判定部9では、急減加速運転などが繰り返されるので、一見すると危険運転と認定されがちな煽られ運転の走行履歴において、煽られ運転特有のパターンを抽出する。かかる特有のパターンの存在が確認できたとき、その走行履歴については危険運転ではないと認定する。そして、所定の信号を評価変更部7へ送り、当該車両についてはその評価の変更がなされないようにする。
ここに、煽られ運転特有のパターンには、急加速運転の頻度に比べて急減速運転の頻度が高いこと、激しい運転装置(パッシング、クラクション、急なハンドル操作)の頻度が小さいことなどがあげられる。
昨今では、ドライブレコーダを備える車両が増加している。このドライブレコーダのデータを煽られ運転であるか否かの判定に利用することができる。
プローブカー30のナビゲーション装置50はドライブレコーダ90を内蔵している。もちろん、ナビゲーション装置50に対してドライブレコーダを外付けしてもよい。このドライブレコーダ90による車両の前方及び/又は後方の撮影画像データ、車内(運転者)の撮影画像データおよび車内の音声データを収集蓄積し、インターフェース60、20を介して、プローブデータ保存部3に保存することができる。
ナビゲーション装置50は通信用のインターフェース60、ナビゲーション部70、走行履歴保存部80及びドライブレコーダ90を備える。
ナビゲーション部70はルート案内部71とマップデータ保存部73を備える。ルート案内部71には図示しない目的地設定部、ルート検索部が備えられ、目的地設定部で設定された目的地までのルートが、汎用的なプログラムを用いて、ルート検索部により検索される。マップデータ保存部73には道路位置を規定するリンクデータ及びノードデータ、道路の状態(道路種別、車線数、制限速度等)を規定する道路データ、駐車場等の道路周りを規定する施設データ、およびナビゲーションを実行する際の道路選択に用いる道路コストデータなどが保存される。
走行履歴保存部80には車両の走行履歴が保存される。保存されるべき走行データには、車両の走行ルートを規定する座標・時刻データ、この座標・時刻データに紐づけられるかたちで車両の速度データ、加速度データ、運転操作データ等がある。したがって、走行履歴保存部80にはこれらのデータを保存するための座標・時刻保存部81、速度保存部83、加速度保存部85及び運転操作保存部87が備えられる。なお、この例では、運転操作としてパッシングとクラクションに関するデータが保存されるものとする。
これらの走行履歴は、プローブデータとして、所定のタイミングでインターフェース60及び20を介して、サーバ装置2のプローブデータ保存部3に送られて、ここに蓄積される。
ドライブレコーダ90には車外カメラ91、車内カメラ93及び車内マイク95が備えられ、それぞれ車両の前後の画像、車内の画像、車内の音声を取得して、画像・音声メモリ97に保存する。
この画像・音声メモリ97に保存されたデータは、所定のタイミングでインターフェース60及び20を介して、サーバ装置2のプローブデータ保存部3に送られて、ここに蓄積される。
図2に他の実施の形態のドライバ評価装置101の機能ブロック図を示す。図2において、図1と同一の要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
このドライバ評価装置101では、サーバ装置102がドライバ評価変更部107とドライバ評価保存部109を備える。
プローブカー30のナビゲーション装置150にはドライバ特定部160が備えられる。ドライバの特定の方法は特に限定されないが、例えば、ドライバが自らのIDをナビゲーション装置150へ入力したり、顔認証ソフトを用いて自動認識したりすることによる。
ナビゲーション装置150からサーバ装置102のプローブデータ保存部103へ送られるデータには、すべてドライバ160で特定されたドライバIDが紐づけられるものとする。
したがって、サーバ装置102の危険運転特定部105はドライバ毎にプローブデータのスキャニングが可能になり、もって、ドライバ評価変更部107はドライバ毎にその評価を変更し、その結果はドライバ評価保存部109に保存される。
危険運転データ保存部111にはドライバ毎に危険運転の走行履歴が保存されている。その結果、煽られ運転判定部112の判定もドライバ毎に行われることとなる。
上記において、図1のサーバ装置2のハード構成を図3に示す。当業者であれば、図3より、サーバ装置102のハード構成も容易に把握できる。
演算部200はCPU201、ROM203及びRAM205を備え、システム全体の制御をつかさどる。それとともに、危険運転特定部5、評価変更部7及び煽られ運転判定部12として機能する。ROM203は、演算部200を制御する制御プログラム等が格納された図示しない不揮発性メモリを含む。RAM205は、キーボード等の入力装置230を介して利用者により予め設定された各種設定値を読み出し可能に格納したり、CPU201に対してワーキングエリアを提供したりする。演算部200を制御する制御プログラムはROM203に限らずRAM205や第1記憶装置211及び第2記憶装置213に格納されていてもよい。
第1記憶装置211はプローブデータ保存部3として機能する。第2記憶装置213は車両評価保存部9及び危険運転データ保存部11として機能する。
これら第1及び第2の記憶装置はハードメモリやフラッシュメモリなど、サーバシステムのメモリ装置の一部の領域を利用することが好ましい。
なお、データを一時的に保存する、いわゆるバッファメモリには、演算部のRAMの一部領域を利用できる。
出力装置220はディスプレイや音声出力装置であり、入力装置230は音声入力部や、ディスプレイに重ねて配置されるタッチパネル式のキーボートやマウスなどが該当する。
コンピュータを構成する各装置はシステムバス240で連結されている。
ナビゲーション装置50のハード構成を図4に示す。当業者であれば、図4より、サーバ装置150のハード構成も容易に把握できる。
演算部500はCPU501、ROM503及びRAM505を備え、システム全体の制御をつかさどる。それとともに、ナビゲーション部70のルート案内部71として機能する。ROM503は、演算部500を制御する制御プログラム等が格納された図示しない不揮発性メモリを含む。RAM505は、キーボード等の入力装置530を介して利用者により予め設定された各種設定値を読み出し可能に格納したり、CPU501に対してワーキングエリアを提供したりする。演算部を制御する制御プログラムはROM503に限らずRAM505や第1記憶装置511及び第2記憶装置513に格納されていてもよい。
第1記憶装置511はマップデータ保存部73として機能する。
第2記憶装置513は走行履歴保存部80として機能する。
第1及び第2記憶装置はハードメモリやフラッシュメモリなど、サーバシステムのメモリ装置の一部の領域を利用することが好ましい。
データを一時的に保存する、いわゆるバッファメモリには、演算部のRAMの一部領域を利用できる。
出力装置520はディスプレイや音声出力装置であり、入力装置530は音声入力部や、ディスプレイに重ねて配置されるタッチパネル式のキーボートやマウスなどが該当する。
コンピュータを構成する各装置はシステムバス540で連結されている。
ドライブレコーダ90は制御部550を備え、この制御部550が車外カメラ91、車内カメラ93、マイク95及びメモリ97の制御をし、メモリ97のデータの転送も制御する。
ドライブレコーダ90はナビゲーション装置50に対して、入力装置のUSBポート等を用いて外付けとすることもできる。
次に、車両評価装置1の作用について説明する(図5、図6参照)。
危険運転特定部5は、所定のタイミングで、プローブデータ保存部3に保存されているプローブデータをスキャニングして(ステップ1)、車両毎にプローブデータを抽出し、もって車両毎の走行履歴を作成する。
走行履歴に危険運転に該当するものがなければ(ステップ3:N)、処理は終了する。該当するものがあれば(ステップ3:Y)、ステップ5に進む。
ここに、危険運転に該当する行為は任意に定義可能であるが、この例では、制限速度を30km/時間オーバーしかつその走行時間が3分若しくは1kmを超えるとき及び/又は、急加速運転や急減速運転を高い頻度(例えば5分間に3回)で行われたとき危険運転と判断する。
プローブデータに含まれる位置・時刻データから、特定の車両の走行軌跡を形成できる。危険運転は走行軌跡の一部において発生している場合が多く、危険運転と判断される行為が連続して所定時間(例えば10分)生じなくなったとき、危険運転はなくなったものと判断する。危険運転の走行履歴は危険運転の行為が発生した時刻から最後の危険運転行為が行われた後、所定の時間(例えば3分間)経過後までの、特定の車両から得られるすべてのプローブデータを指す。
かかる危険運転の走行履歴は危険運転データ保存部11に保存される(ステップ5)。
煽られ運転判定部12は危険運転データ保存部11に保存された走行履歴を読みだし、その走行履歴を分析してそこに煽られ運転のパターンがみられないとき(ステップ7:N)、当該走行履歴は危険運転そのものを示すと判断される。その結果、評価変更部7は車両の評価を変更して、当該評価で両評価保存部9のデータを書き換える(ステップ9)。
危険運転の走行履歴に煽られ運転のパターンが含まれていたときは(ステップ7:Y)、危険運転と峻別すべく、ステップ9に進まずに処理を終了する。その結果、車両の評価に変更は加えられない。
ここに、煽られ運転特有のパターンとして、急加速運転と急減速運転とが繰り返されるが急減速運転の頻度が高いとか、路肩の走行距離が長いなどを挙げられる。
煽られ運転の走行履歴を有する車両があることは、その一方で煽り運転をした車両が存在していたことを意味する。ここに、煽り運転をした車両からもそのプローブデータがサーバ装置2のプローブデータ蓄積部3に蓄積されていれば、同様に危険運転として特定される。そして、その走行履歴と煽られ運転の車両の走行履歴とは、道路及び期間(日時)において、全体的にまたは部分的に重複しているはずである。
そして、かかる2つの危険運手の走行履歴を比較することにより、煽られ運転に該当する走行履歴を判定することができる。
図6のフローチャートを用いてその判定方法を説明する。
ステップ71では、同一期間・同一道路において重なる危険運転の走行履歴を抽出する。抽出された一方の走行履歴は煽り運転によるものであり、他方の走行履歴は煽られ運転によるものである。
ステップ73では、これら2つの危険運転の走行履歴が終了したのち、先に発進した車両は煽り運転を行った車両と判断し(ステップ73:Y)、処理を終了する。
これら2つの危険運転の走行履歴が終了したのち、後に発進した車両は煽られ運転させられた車両と判断し(ステップ73:N)、ステップ74へ進む。
ステップ74とステップ76はともに険しい運転状況を判断している。それぞれパッシングやクラクションを5回以上行っていたときは(ステップ74、76:Y)、煽り運転がなされたものとして処理を終了する。これら険しい運転状況がともになかったときは(ステップ74、76:N)、かかる走行履歴は煽られ運転を示すパターンと判定される(ステップ77)。
なお、図6で説明した、煽られ運転の判定方法に加えて、もしくは単独で、ドライブレコーダ90のデータを処理して危険運転と特定された走行履歴が煽られ運転に該当するか否かを判定することができる。
車外カメラで撮像画像を周知の手法で解析すれば、追走する車両や隣接する車両の動きを認定できるので、煽られているか否かが判定できる。例えば、自車両が制限速度もしくはそれ以下で走行しているにも関わらず、異常に近い距離(例えば80cm以内)で追走する車両を検出したとき、煽られていると判定できる。
車内カメラでドライバ表情から、煽られているか否かが判定できる。
同様に、車内マイクによりドライバと乗員との会話を解析すれば、煽られているか否かがわかる。
本発明は、上記実施形態、実施例、変形例の説明に何ら限定されるものではない。特許請求の範囲の記載を逸脱せず、当業者が容易に想到できる範囲で種々の変形態様もこの発明に含まれる。
1、101 評価装置
2、102 サーバ装置
3、103 プローブデータ保存部
5、105 危険運転特定部
7 評価変更部
9 車両評価保存部
11、111 危険運転データ保存部
12、112 煽られ運転判定部
30プローブカー
50、150 ナビゲーション装置
90 ドライブレコーダ
107 ドライバ評価変更部
109 ドライバ評価保存部
160 ドライバ特定部

Claims (5)

  1. 車両の走行履歴に関するプローブデータを保存するプローブデータ保存部と、
    該プローブデータを分析して危険運転の走行履歴のある車両を特定する危険運転特定部と、
    前記危険運転特定部で特定された前記車両の評価を変更する評価変更部と、を備えた車両評価装置であって、
    前記危険運転の走行履歴が煽られ運転によるものであるか否かを判定する、煽られ運転判定部が更に備えられ、
    該煽られ運転判定部により前記危険運転の走行履歴が煽られ運転によるものと判定されたとき、前記評価変更部は前記車両の評価の変更を行わない、車両評価装置であって、
    前記危険運転特定部により、同一期間に同一道路において、少なくとも2つの異なる車両につき前記危険運転の走行履歴が重なって特定されたとき、前記煽られ運転判定部は前記車両それぞれの危険運転の走行履歴を比較して、煽られ運転による危険運転の走行履歴を特定する車両評価装置
  2. 前記煽られ運転判定部は、前記車両のそれぞれの危険運転が終了後、遅い時間に発進した車両、又はパッシングやクラクションの無かった車両の危険運転の履走行歴が煽られ運転によるもの判定する、請求項1に記載の車両評価装置。
  3. ドライブレコーダが更に備えられ、前記煽られ運転判定部は前記危険運転の走行履歴の期間に前記ドライブレコーダで撮影した外部画像、車内画像若しくは車内音声を参照して、前記危険運転が煽られ運転によるものであるか否かを判定する、請求項1又は2に記載の車両評価装置。
  4. 車両の走行履歴に関するプローブデータを保存するプローブデータ保存部と、
    該プローブデータを分析して危険運転の走行履歴のある車両を特定する危険運転特定部と、
    前記危険運転特定部で特定された前記車両の評価を変更する評価変更部と、を備えた車両評価装置であって、更に、煽られ運転判定部を備える車両評価装置を用いる車両評価方法であって、
    前記煽られ運転判定部は、前記危険運転の走行履歴が煽られ運転によるものであるか否かを判定し、
    前記評価変更部は、前記煽られ運転判定部により前記危険運転の走行履歴が煽られ運転によるものと判定されたとき、前記車両の評価の変更を行わない、車両評価方法であって、
    前記危険運転特定部により、同一期間に同一道路において、少なくとも2つの異なる車両につき前記危険運転の走行履歴が重なって特定されたとき、前記煽られ運転判定部は前記車両それぞれの危険運転の走行履歴を比較して、煽られ運転による危険運転の走行履歴を特定する車両評価方法。
  5. 車両の走行履歴に関するプローブデータを保存するプローブデータ保存部と、
    該プローブデータを分析して危険運転の走行履歴のある車両を特定する危険運転特定部と、
    前記危険運転特定部で特定された前記車両の評価を変更する評価変更部と、を備えた車両評価装置であって、更に、煽られ運転判定部を備える車両評価装置用のコンピュータプログラムであって、
    前記煽られ運転判定部に、前記危険運転の走行履歴が煽られ運転によるものであるか否かを判定させ、
    前記評価変更部に、前記煽られ運転判定部により前記危険運転の走行履歴が煽られ運転によるものと判定されたとき、前記車両の評価の変更をさせない、車両評価装置用のコンピュータプログラムであって、
    前記危険運転特定部により、同一期間に同一道路において、少なくとも2つの異なる車両につき前記危険運転の走行履歴が重なって特定されたとき、前記煽られ運転判定部に、前記車両それぞれの危険運転の走行履歴を比較させ、煽られ運転による危険運転の走行履歴を特定させるコンピュータプログラム。
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