JP7265180B2 - 車両用ガーニッシュ - Google Patents
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Description
このガーニッシュは、車載のレーダから送信される電波の送信方向においてレーダよりも前方に設けられ、電波が透過可能なものである。ガーニッシュは、ガーニッシュ本体としての基材と、基材の後面の下端部に固定された回路基板と、回路基板から延びる電線を有するワイヤハーネスとを備えている。基材の前面には、通電により発熱するヒータ部が設けられている。そして、回路基板には、ヒータ部が電気的に接続されている。なお、回路基板は、ガーニッシュにおいて電波照射領域の外側に設定されている。
同構成によれば、ワイヤハーネスが引っ張られる際の荷重が接合部に対して作用することを効果的に抑制できるため、接合部に作用する応力を一層低減できる。したがって、接合部を更に小さくすることが可能となる。
車両用ガーニッシュの製造に際しては、ワイヤハーネスの電線の端末が接合された回路基板をガーニッシュ本体の後面に固定した後、ガーニッシュ本体の係合部との間で電線を挟むようにして係合部に対して固定部材を係合させる。このとき、ワイヤハーネスが引っ張られると、その荷重が、回路基板に接合された接合部に直接作用するおそれがある。
図1に示すように、車両前部においてフロントグリル80よりも車両の前後方向の後側には、車両の前方に位置する対象物との距離や相対速度を検知するミリ波レーダ(以下、レーダ90)が搭載される。
なお、以降において、レーダ90から送信される電波の送信方向の前側及び後側をそれぞれ単に前側及び後側として説明する。
図4~図8に示すように、ガーニッシュ本体20は、樹脂材料により形成された黒色の後基材21と、樹脂材料により形成され、後基材21の前側に設けられる透明な前基材22とを有している。なお、後基材21と前基材22との間には、加飾層(図示略)が設けられている。ガーニッシュ10は、この加飾層により、透明な前基材22を通じてエンブレムの印章を立体的に表示する。
図4及び図5に示すように、固定座21aには、幅方向(図4及び図5の左右方向)に対して長い金属板状の回路基板40が固定されている。
図4に示すように、固定座21aにおいて係合部23よりも幅方向の第1側とは反対側の第2側(図4の右側)には、後側に向かって突出する突起21bが形成されている。
図4に示すように、係合部23には、幅方向において第2側(図4の右側)に向かって突出する爪部24と、第2側に向かって開口する凹部25とが形成されている。爪部24は、係合部23の突出方向の先端に形成されている。
回路基板40には、車載電源(図示略)とヒータ部30とを電気的に接続するワイヤハーネス50の電線51が接合されている。回路基板40には、厚さ方向に貫通する2つの第2孔42が前後方向及び幅方向の双方に直交する方向(図7の上下方向)に並んで形成されている。
各第2孔42には、ワイヤハーネス50の2本の電線51がそれぞれ挿通されている。そして、はんだ接合により、各電線51が回路基板40に接合されている。
なお、固定部材60は、例えばアクリロニトリル・エチレン・スチレン共重合体(AES樹脂)である。
例えば車両へのガーニッシュ10の組み付け時にワイヤハーネス50が引っ張られると、その荷重が係合部23と固定部材60とによって挟まれた部分P1,P2,P3に作用するようになる。これにより、上記荷重が、回路基板40に接合された接合部52に直接作用しなくなる。
(1)ワイヤハーネス50の電線51は、ガーニッシュ本体20の後面20bから突出する係合部23と、係合部23に係合される固定部材60とにより挟まれて固定されている。
こうした構成によれば、ワイヤハーネス50が引っ張られる際の荷重が接合部52に対して作用することを効果的に抑制できるため、接合部52に作用する応力を一層低減できる。したがって、接合部52を更に小さくすることが可能となる。
ガーニッシュ10の製造に際しては、ワイヤハーネス50の電線51の端末が接合された回路基板40をガーニッシュ本体20の後面20bに固定した後、ガーニッシュ本体20の係合部23との間で電線51を挟むようにして係合部23に対して固定部材60を係合させる。このとき、ワイヤハーネス50が引っ張られると、その荷重が、回路基板40に接合された接合部52に直接作用するおそれがある。
こうした構成によれば、ヒータ部30への通電によりガーニッシュ10に付着した氷雪を融かして除去できる。これにより、例えば、ガーニッシュ10の電波透過領域を介して送受信される電波が、ガーニッシュ10に付着した氷雪によって減衰されることを抑制できる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・電線51の撓み部53を省略することもできる。
11…電波照射領域
20…ガーニッシュ本体
20a…前面
20b…後面
21…後基材
21a…固定座
21b…突起
22…前基材
23…係合部
23a…凹溝
24…爪部
25…凹部
26…第1受け部
27…第2受け部
30…ヒータ部
31…本体部
32…延設部
40…回路基板
41…第1孔
42…第2孔
50…ワイヤハーネス
51…電線
52…接合部
53…撓み部
54…直線部
60…固定部材
61…凸部
62…係合爪部
63…第1押さえ部
64…第2押さえ部
70…封止材
80…フロントグリル
90…レーダ
Claims (4)
- 車載のレーダから送信される電波の送信方向において前記レーダよりも前方に設けられ、前記電波が透過可能な車両用ガーニッシュであって、
前記送信方向の前側及び後側をそれぞれ前側及び後側とするとき、
後面に係合部が突出して設けられたガーニッシュ本体と、
前記ガーニッシュ本体の後面に固定された回路基板と、
前記回路基板に接合された接合部を有し、前記接合部から延びる電線を有するワイヤハーネスと、
前記係合部に係合される固定部材と、を備え、
前記電線は、前記係合部と前記固定部材とにより挟まれて固定されており、
前記ガーニッシュ本体には、通電により発熱するヒータ部が設けられており、
前記回路基板には、前記ヒータ部が電気的に接続されている、
車両用ガーニッシュ。 - 前記電線は、前記係合部と前記固定部材とにより複数箇所で挟まれて固定されている、
請求項1に記載の車両用ガーニッシュ。 - 前記電線は、前記係合部と前記固定部材とによって挟まれた部分と前記接合部との間において撓んだ撓み部を有する、
請求項1または請求項2に記載の車両用ガーニッシュ。 - 前記ガーニッシュ本体の後面には、前記回路基板と、前記電線の前記接合部と、前記電線において前記係合部と前記固定部材とによって挟まれて固定された部分とを封止する封止材が設けられている、
請求項1~請求項3のいずれか一項に記載の車両用ガーニッシュ。
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