JP2014159224A - 車両用窓ガラスの端子取付部構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】車体やドアのパネルの端部側のフランジ部の先端を、窓ガラスの端部内面に配置した端子部に対向させ、端子部を車両外部から見えないように窓ガラスの端部内面のプリント部を形成することに起因して、乗員の視界が狭まることを抑止する。
【解決手段】車体又はドア1のパネルの端部側のフランジ部5を窓ガラス2の端部内面に沿って配置し、窓ガラス2の端部内面に有色のプリント部8を所定の幅で形成し、プリント部8の車両内側の面に端子部7を配設した車両用窓ガラスの端子取付部構造で、フランジ部5に切欠部6を設け、切欠部内に端子部7の一部ないし全部を収容した。車体又はドアのトリムの端部で端子部7を車両内側から覆い、トリムの端部の先端をプリント部8の車両内側の面に近接させた。
【選択図】図1
【解決手段】車体又はドア1のパネルの端部側のフランジ部5を窓ガラス2の端部内面に沿って配置し、窓ガラス2の端部内面に有色のプリント部8を所定の幅で形成し、プリント部8の車両内側の面に端子部7を配設した車両用窓ガラスの端子取付部構造で、フランジ部5に切欠部6を設け、切欠部内に端子部7の一部ないし全部を収容した。車体又はドアのトリムの端部で端子部7を車両内側から覆い、トリムの端部の先端をプリント部8の車両内側の面に近接させた。
【選択図】図1
Description
本発明は、自動車の例えばバックドア等の窓ガラスの端部内面にアンテナ用や熱線用の端子部を配置して、窓ガラスの端部内面のプリント部で端子部を覆い隠す車両用窓ガラスの端子取付部構造に関するものである。
従来、自動車の窓ガラスの端部側の内面に熱線用やアンテナ用等の端子を取り付けた際に、車両外部から端子が見えないようにして見栄えを高めるために、種々の車両用窓ガラスの端子取付部構造が提案されている。
例えば特許文献1(図示せず)には、自動車の後部の窓ガラス(バックウィンドウガラス)の車両幅(左右)方向の端部の内面に熱線ターミナル部が配設され、熱線ターミナル部は、窓ガラスに貼り付けられた端子と、端子に差し込まれるカプラとで構成され、窓ガラスの端部は車体の金属製のアウタパネルの開口端にウェザストリップを介して嵌合され、車体のアウタパネルの端部とインナパネルの端部とを接合したフランジ部が熱線ターミナル部に向けて窓ガラスの端部内面に沿って配置され、熱線ターミナル部よりも車両内側に合成樹脂製の内装トリムの端部が配置され、窓ガラスの端部から熱線ターミナル部を経て内装トリムの端部よりも車両内側の位置まで黒色のセラミックプリントが窓ガラスの内面に形成され、熱線ターミナル部が車両外部から見えないように内装トリムと黒色のセラミックプリントとで覆われたことが記載されている。
上記特許文献1に記載された構造は、例えばセダンタイプの自動車の後部窓ガラスに関するものであるが、例えば自動車の開閉式のバックドアの窓ガラスにアンテナ等の端子を配設する場合は、図3〜図4に示すような構造が採用されている。
図3は、自動車のバックドアの一般的な形態を示すものであり、バックドア1’は車体21の金属製のルーフパネル22の後端にヒンジを介して上下方向開閉自在に配置され、バックドア1’の窓ガラス2の上部内面にアンテナ用の端子ユニット7が配設され、窓ガラス2の周縁の内面に黒色等のセラミックプリント11が施され、アンテナ用の端子ユニット7は、窓ガラス2の上縁の内面のセラミックプリント部分11の車両内側の面に配置されて(端子ユニット7よりも下方にセラミックプリント部分11の下端11aが位置して)、外部から端子ユニット7が見えなくなっている。
図4は、図3のE−E相当断面図を示すものであり、バックドア1’の上部の金属製のドアアウタパネル3とドアインナパネル4との端部が厚み方向に接合されてフランジ部5を構成し、フランジ部5の外面に接着剤14を介してバックドア1’の窓ガラス2の内面が接着固定され、フランジ部5及び接着剤14よりも下側において窓ガラス2の上部内面にアンテナ用の端子ユニット7がフランジ部5の突出先端(下端)5aに隙間を存して対向して配置されている。
ドアインナパネル4よりも車両内側に合成樹脂製のドアトリム12が配設され、ドアトリム12の後端部12aがアンテナ用の端子ユニット7を車両内側から覆い、窓ガラス2の上部内面にセラミックプリント11が窓ガラス2の上端2b’から端子ユニット7を経てドアトリム12の後端部12aよりも下方にかけて幅広に形成されている。図4においてセラミックプリント11の端末(下端)ラインを符号11bで示している。接着剤14と窓ガラス2の上端縁とドアアウタパネル3とは不図示の合成樹脂製のドアスポイラで覆われて外部から隠される。
しかしながら、上記従来の特許文献1に記載された車両用窓ガラスの端子取付部構造にあっては、車体パネルであるアウタパネルとインナパネルとの端部を接合したフランジ部の突出先端に対向して、後部の窓ガラスの車両幅(左右)方向の端部側の熱線ターミナル部(端子部)が配置されるために、フランジ部と熱線ターミナル部とを車両外側から見えなくする窓ガラスの内面の黒色のセラミックプリント(プリント部)が車両幅方向に幅広に形成されることとなり、例えば運転者がバックミラーを見た際や、窓ガラス越しに後方を視認する際に、左右の後方視界が狭められ兼ねないという懸念があった。
また、上記従来の図4に記載された車両用窓ガラスの端子取付部構造にあっては、バックドアパネルであるアウタパネル3とインナパネル4との端部を接合したフランジ部5の突出先端5aに対向して、バックドア1’の窓ガラス2の上部内面側のアンテナ用の端子ユニット(端子部)7が配置されるために、フランジ部5と端子ユニット7とを車両外部から見えなくする窓ガラス2の内面の有色のセラミックプリント(プリント部)11が車両高さ(上下)方向に寸法H3の如く幅広に形成されることとなり、例えば運転者がバックミラーを見た際や、窓ガラス越しに後方を視認する際に、上側の後方視界が狭められ兼ねないという懸念があった。
本発明は、上記した点に鑑み、車体やドアのパネルの端部側のフランジ部の先端が、窓ガラスの端部内面に配置した端子部に対向し、端子部を車両外部から見えなくする窓ガラスの端部内面のプリント部が幅広に形成されることに起因して、乗員の視界が狭まることを抑止することのできる車両用窓ガラスの端子取付部構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る車両用窓ガラスの端子取付部構造は、車体又はドアのパネルの端部側のフランジ部が窓ガラスの端部内面に沿って配置され、該窓ガラスの端部内面に有色のプリント部が所定の幅で形成されると共に、該プリント部の車両内側の面に端子部が配設された車両用窓ガラスの端子取付部構造において、前記フランジ部に切欠部が設けられ、該切欠部内に前記端子部の一部ないし全部が収容されたことを特徴とする。
上記構成により、例えば切欠部がない場合に比べて、切欠部の奥端に向けて端子部を収容する方向に(窓ガラスの端部の先端に向けて)プリント部が縮幅され、窓ガラスの可視部(透過部)の面積が増加し、乗員の窓ガラス越しの視界が拡大される。プリント部は車両外部から端子部を見えなくする。窓ガラスの内面のプリント部に端子部が接着等で固定され、窓ガラスを車体パネル又はドアパネルのフランジ部に組み付ける際に、フランジ部の切欠部内に端子部が挿入収容される。端子部は端子単体又は、端子と該端子を絶縁する絶縁部材とで成る。窓ガラスはバックドアの窓ガラスでも車体のフロントの窓ガラス(フロントウィンドウ)であってもよい。端子部はアンテナ用や熱線用等として窓ガラスの上端側又は下端側又は左端側や右端側に配置される。
請求項2に係る車両用窓ガラスの端子取付部構造は、請求項1記載の車両用窓ガラスの端子取付部構造において、前記車体又はドアのトリムの端部が前記端子部を車両内側から覆い、該トリムの端部の先端が前記プリント部の車両内側の面に近接したことを特徴とする。
上記構成により、トリムの端部が端子部を車両内側から覆って乗員から見えないようにすると共に、トリムの端部がプリント部の縮幅方向に車体パネル又はドアパネルのフランジ部寄りに位置して、乗員の視認の邪魔にならなくなることで、乗員の窓ガラス越しの視界が拡大される。
請求項3に係る車両用窓ガラスの端子取付部構造は、請求項1又は2記載の車両用窓ガラスの端子取付部構造において、前記切欠部から前記窓ガラスの端部の先端に向けて離間した位置で前記フランジ部と該窓ガラスの端部内面とが接着剤で固定され、該接着剤と、該窓ガラスの端部の先端からの該接着剤のはみ出し部分とが、前記車体又はドアに装着されるスポイラで覆われたことを特徴とする。
上記構成により、例えば切欠部がない場合に比べて接着剤が窓ガラスの端部の先端寄りに配置され、窓ガラスとフランジ部との接着時に接着剤がはみ出しやすくなるが、スポイラが接着剤とそのはみ出し部分とを車両外側から覆い隠すことで、車両外部からの見栄えの低下が防止される。切欠部から窓ガラスの端部の先端に向けて離間した位置に接着剤が配置されるので、切欠部内の端子部への接着剤の付着が防止される。
請求項1記載の発明によれば、車体又はドアのフランジ部の切欠部内に端子部を収容した寸法分だけ、端子部を車両外部から隠す窓ガラス内面のプリント部を窓ガラスの端部の先端に向けて幅狭に形成することで、乗員の視界を広げることができ、車両の運転性を高めると共に乗員の閉塞感を低減させることができる。
請求項2記載の発明によれば、切欠部内に端子部を収容した寸法分だけ、車体又はドアのトリムの端部を窓ガラスの端部の先端に寄せて配置することで、乗員の視界を広げることができ、車両の運転性を高めると共に乗員の閉塞感を低減させることができる。
請求項3記載の発明によれば、切欠部内の端子部への接着剤の付着を防止しつつ、窓ガラスの端部の先端からの接着剤のはみ出し部分をスポイラで覆い隠して、車両外部からの見栄えの低下を防ぐことができる。
図1(a)(b)〜図2は、本発明に係る車両用窓ガラスの端子取付部構造の一実施形態を示すものである。図1(a)は、図3の自動車のバックドアのA部に対応する位置の要部拡大図、図1(b)は、図1(a)のバックドアに合成樹脂製のドアスポイラを装着した状態、図2は、図1(b)のB−B相当断面図である。図3は背景技術で使用したものであるが、便宜上図3を用いて車両用窓ガラスの端子取付部構造の適用位置を説明する。
図1(a),図2の如く、この車両用窓ガラスの端子取付部構造は、自動車のバックドア(ドア)1の窓ガラス2の上部において、金属製のドアアウタパネル3(図2)の端部とドアインナパネル4の端部とを重ね合わせて接合したフランジ部5に、矩形状の切欠部6をフランジ部5の下端5aから上向きに切欠形成し、切欠部6の内部にアンテナ用の端子ユニット7の上半部7a側を収容配置して、端子ユニット7の車両外側(後側)の面7bを窓ガラス2の内面(車両内側の面)2a側に接着固定したものである。
図1(a)において、ドアアウタパネル3(図2)とドアインナパネル4とで成るドアパネル(パネル)15の端部であるフランジ部5が窓ガラス2の上端2b’から下向きに寸法L1の範囲で配置され、フランジ部5の車両幅(左右)方向中央に切欠部6が配設され、切欠部6内に端子ユニット7の上半部7a側が収容配置され、切欠部6の奥端6aに端子ユニット7の上端面7a’が隙間を存して近接対向し、窓ガラス2の上部2bの内面2aに窓ガラス2の上端2b’からフランジ部5の下端5a及び端子ユニット7の下端面7cよりも少し下方まで寸法L2の範囲で黒色や茶色等のセラミックプリント(プリント部)8が規定の幅で車両幅方向に帯状に形成されている。
端子ユニット7は、不図示のアンテナ側の回路の端末に配設され、アンテナ側の回路と不図示のテレビ等の機器側の回路とを端子接続させるためのものであり、不図示の雄型又は雌型の端子と、端子を絶縁する絶縁部材(符号7で代用)とを備えている。例えば端子ユニット7の端子が雄型である場合、接続相手であるテレビ等の機器側の回路の端末の端子は雌型である。端子ユニット7は、端子を絶縁樹脂製のケース内に収容したコネクタであってもよい。端子ユニット7の絶縁部材を省略して端子のみを窓ガラス2の上部内面側に配設し、絶縁樹脂製のドアトリム(トリム)9(図2)の後端部(端部)9aで端子を覆って車室側から絶縁させることも可能である。明細書においてはこれら端子ユニット7やコネクタや端子を端子部と総称する。
図1,図2の例では、ドアアウタパネル3とドアインナパネル4との各端部であるフランジ部5に設けた切欠部6の大きさ(深さないし奥行きL3)と、端子ユニット7の大きさとの関係で、切欠部6には端子ユニット7の上半部側(一部)7aのみを収容しているが、図1,図2の例よりも切欠部6を大きく(深く)形成し、及び/又は端子ユニット7を小さく形成した場合は、切欠部6内に端子ユニット7の全体を収容することも可能である。図1の例の切欠部6は車両幅(左右)方向に横長に形成され、長い上辺部(奥端)6aと短い左右の側辺部6bとの三辺で囲まれて構成されている。切欠部6の形状・大きさは適宜設定可能である。
図2の如く、バックドア1の窓ガラス2の内面(車両内側の面)2aには、窓ガラス2の上端2b’から下向きにセラミックプリント8が形成され(施され)ているが、アンテナ用の端子ユニット7の上半部7a側がドアアウタパネル3とドアインナパネル4との端部の接合部分であるフランジ部5の切欠部6内に収容され、端子ユニット7が従来(図4)よりも窓ガラス2の高い位置(上端2b’寄り)に配置されているので、端子ユニット7を車両外部から見えなくするためのセラミックプリント8の上下方向の幅(窓ガラス2の上端2b’すなわちセラミックプリント8の上端8aからセラミックプリント8の下端8bすなわち端末ライン8bまでの高さ)H1が、従来(図4)のセラミックプリント11の上下方向の幅H3よりも小さく(狭く)規定され、それによって、乗員の後方視界が従来よりも広く確保されている。
ドアアウタパネル3とドアインナパネル4とで成るドアパネル15のフランジ部5に窓ガラス2の上縁を取り付ける際に(ドアパネル15の窓ガラス取付用の開口部10の周縁のフランジ部5に窓ガラス2の周縁を接合する際に)、端子ユニット7がフランジ部5の切欠部6の上辺部(奥端)6aに向けて下から上向きに切欠部6内に挿入(収容)される。これにより、図2の窓ガラス2の上端2b’から端子ユニット7の下端7c’までの高さ寸法H2が、従来の図4の窓ガラス2の上端2b’から端子ユニット7の下端までの高さ寸法H4よりも小さく規定されている。
端子ユニット7が従来よりも高い位置に配置されたことで、端子ユニット7を車室内の乗員から見えなくするための合成樹脂製のドアトリム9の後端部9aの位置を従来(図4)のドアトリム12の後端部12aよりも高く規定することができ、それによっても乗員の後方視界が広く確保されることになる。ドアトリム9の後端(後端部9aの先端)9a’はセラミックプリント8の下端8bよりも少し上方に位置し、セラミックプリント8で車両外部から見えないように隠されている。バックドア1においてセラミックプリント8は窓ガラス2の上部のみならず例えば下部や左右の側部にも形成されている(図3参照)。
ドアトリム9の後端部9aは後端9a’に向かうにつれて少し上向きに傾斜し、後端部9aよりも前側のトリム部分9bは車両前方に向かうにつれて上向きに傾斜している。ドアトリム9の上側に隙間を存してドアインナパネル4が位置し、ドアインナパネル4の上側に隙間を存してドアアウタパネル3が位置し、ドアアウタパネル3の後端部とドアインナパネル4の後端部とは斜め下向きに屈曲して板厚方向に重なった状態でスポット溶接等により相互に接合固定されてフランジ部5をなしている。ドアアウタパネル3とドアインナパネル4とでドアパネル15が構成されている。
フランジ部5は窓ガラス2の上部2bと平行に位置し、窓ガラス2との間に、端子ユニット7の厚みTよりも狭い隙間13を存した状態で、フランジ部5の切欠部6内に端子ユニット7の上半部7a側が例えば切欠部6の奥端6aに向けて挿入収容され(切欠部6の厚み方向に端子ユニット7を挿入することも可能である)、アウタパネル3のフランジ部5の車両外側の面(フランジ部5よりも上側のアウタパネル部分3aの車両外側の面を含んでもよい)が、窓ガラス2の上部2bの内面2aに接着剤14で固定されている。接着剤14の厚みはフランジ部5と窓ガラス2との間の隙間13の厚みに等しく、端子ユニット7の厚みTよりも小さい。
端子ユニット7が従来(図4)よりも窓ガラス2の上方に位置しているので、端子ユニット7よりも上側においてドアパネル15のフランジ部5と窓ガラス2の上端部2bとを接着する接着剤14が従来よりも窓ガラス2の上方に配設され、図2の如く接着剤14の上端部が窓ガラス2の上端2b’よりも上側にはみ出る(はみ出し部分を符号14aで示す)ことがあるが、合成樹脂製のドアスポイラ(スポイラ)16をドアアウタパネル3と窓ガラス2の上端部2bとの上側に沿って配設することで、ドアスポイラ16の後端側における車両前方に向けて下向きに傾斜した後端壁16aの下端16a’が接着剤14のはみ出し部分14aよりも下方に位置し、且つ接着剤14よりも車両後方に位置して、接着剤14のはみ出し部分14aを車両外部から見えないように覆い隠す。ドアスポイラ16は図4の従来例においても使用される既存のものである。
図1(b)の如く、バックドア1の窓ガラス2を車両後方から見た際に、ドアスポイラ16の後端壁16a(図1(b)において一部切欠して示している)の下端16a’がドアパネル15のフランジ部5の切欠部6の少し斜め上側に位置し、切欠部6よりも上側の接着剤14(図2)はドアスポイラ16の後端壁16aで車両外側から覆われて外部から見えなくなっている。切欠部6と、切欠部6内に一部ないし全部を収容された端子ユニット7とは窓ガラス2の上部内面のセラミックプリント8で車両外側から覆われて外部から見えなくなっている。
なお、上記図1〜図2の実施形態においては、自動車の上下方向に開閉するバックドア1の窓ガラス2に端子部7を配設した例で説明したが、例えばバックドア1は上下方向ではなく左右方向(車両幅方向)に開閉するものであってもよく、開閉式のバックドア1の窓ガラス2に代えてセダンタイプの自動車の後部の窓ガラス(2)に端子部7を配設する場合においても、上記図1〜図2の構成の車両用窓ガラスの端子取付部構造を適用可能である。
また、上記図1〜図2の実施形態においては、ドアアウタパネル3の端部とドアインナパネル4の端部とを接合してフランジ部5を形成したが、例えばドアインナパネル4の端部からドアアウタパネル3の端部を突出させ、ドアアウタパネル3の端部のみをフランジ部5としたり、ドアアウタパネル3の端部とドアインナパネル4の端部との間に補強用の不図示のリインフォース(パネル)の端部を重ねて接合してフランジ部5とすることも可能である。
また、上記図1〜図2の実施形態においては、窓ガラス2の上部2bの内面2aにアンテナ用の端子部7を配設した例で説明したが、例えば自動車の窓ガラス2の内面2aの左右両側ないし左右何れかに(図3のC部の位置に)熱線(デフロスタ)用の端子部(7)を配設する場合は、例えば図2を図1(b)のB−B断面ではなく、図3のC部のD−D相当断面として見た如く(図2のドアスポイラ16はないものとする)、バックドア1の窓ガラス2の車幅方向の端部(右端部)におけるドアアウタパネル(3)とドアインナパネル(4)との端部の接合部分であるフランジ部(5)に切欠部(6)を設け、切欠部(6)内に熱線用の端子部(7)の例えば右半部(7a)を収容配置し、窓ガラス2の右端から端子部(7)を経て端子部(7)よりも左方までの範囲で窓ガラス2の端部内面にセラミックプリント(8)を規定の幅で帯状に形成し、端子部(7)をセラミックプリント(8)の車両内側の面に接着固定し、ドアパネル(15)及び端子部(7)を車両内側から覆うようにドアトリム(9)を装着し、セラミックプリント(8)の左端の端末ライン(8b)と端子部(7)との間にドアトリム(9)の左端部(9a)を配置する。
この構成により、端子部(7)が従来よりも窓ガラス(2)の右端寄りに位置し、その分、セラミックプリント(8)の車両左右方向の幅が狭く形成され、且つドアトリム(9)の左端部(9a)が従来よりも窓ガラス(2)の右端寄りに配置されて、窓ガラス(2)の有効視界面積が増して、乗員の後方視界が確保される。
また、上記図1,図2の実施形態においては、ドアトリム9の後端部9aで端子部7を車両内側から覆ったが、端子部7の車両内側部分7dの意匠が良好な場合は、ドアトリム9の後端部9aで端子部7をあえて覆う必要はなく、窓ガラス2の端部2bの内面2aのセラミックプリント8で端子部7の車両外側部分7bを覆って車両外部(後方)から見えなくするのみで済む。この場合でも、ドアパネル15のフランジ部5に形成した切欠部6内に端子部7の一部ないし全部が収容配置されることで、セラミックプリント8の幅が狭く形成され、乗員による窓ガラス2の後方視界が確保される。
また、上記各実施形態においては、自動車のバックドア1の窓ガラス2に端子部7を配設した例で説明したが、例えば自動車のフロントガラスの上部にラジオ等のためのアンテナ用の端子部(7)を配設する場合は、例えば図2の窓ガラス2をフロントの窓ガラスとみなし、図2のドアパネル15を車体の金属製のルーフパネルとみなして、ルーフパネル(15)をなすアウタパネル(3)とインナパネル(4)との前端部の接合されたフランジ部(5)に切欠部(6)を設け、切欠部(6)内に端子部(7)の一部ないし全部を収容配置し、端子部(7)の車両外側(前側)の面(7b)をフロントの窓ガラス(2)の上部(2b)の内面(2a)に接着等で固定し、窓ガラス(2)の上端(2b’)から端子部(7)よりも下方にかけて窓ガラス(2)の端部内面にセラミックプリント(8)を形成し、端子部(7)を車両内側から合成樹脂製のルーフトリム(9)の前端部(9a)で覆い隠すことも可能である。
この場合でも、ルーフパネル(15)の前端側のフランジ部(5)の切欠部(6)内に端子部(7)を配置したことで、フランジ部(5)に切欠部(6)を設けない場合に比べて端子部(7)が窓ガラス(2)の高い位置に配置され、窓ガラス(2)の上部のセラミックプリント(8)の上下方向幅が狭く形成され(セラミックプリント8の下端ライン8bが高く位置し)、且つルーフトリム(9)の前端部(9a)が車室内で高く配置されて、乗員の前方視界が良好に確保される。
本発明に係る車両用窓ガラスの端子取付部構造は、車体やドアのパネルの端部側のフランジ部の先端が、窓ガラスの端部内面に配置した端子部に対向し、端子部を車両外部から見えなくする窓ガラスの端部内面のプリント部が幅広に形成されることに起因して、乗員の視界が狭まることを抑止するために利用することができる。
1 バックドア(ドア)
2 窓ガラス
2a 内面
2b 上端部(端部)
2b’ 上端(先端)
5 フランジ部
6 切欠部
7 端子ユニット(端子部)
8 プリント部
9 ドアトリム(トリム)
9a 後端部(端部)
9a’ 後端(先端)
14 接着剤
14a はみ出し部分
15 ドアパネル(パネル)
16 ドアスポイラ(スポイラ)
2 窓ガラス
2a 内面
2b 上端部(端部)
2b’ 上端(先端)
5 フランジ部
6 切欠部
7 端子ユニット(端子部)
8 プリント部
9 ドアトリム(トリム)
9a 後端部(端部)
9a’ 後端(先端)
14 接着剤
14a はみ出し部分
15 ドアパネル(パネル)
16 ドアスポイラ(スポイラ)
Claims (3)
- 車体又はドアのパネルの端部側のフランジ部が窓ガラスの端部内面に沿って配置され、該窓ガラスの端部内面に有色のプリント部が所定の幅で形成されると共に、該プリント部の車両内側の面に端子部が配設された車両用窓ガラスの端子取付部構造において、
前記フランジ部に切欠部が設けられ、該切欠部内に前記端子部の一部ないし全部が収容されたことを特徴とする車両用窓ガラスの端子取付部構造。 - 前記車体又はドアのトリムの端部が前記端子部を車両内側から覆い、該トリムの端部の先端が前記プリント部の車両内側の面に近接したことを特徴とする請求項1記載の車両用窓ガラスの端子取付部構造。
- 前記切欠部から前記窓ガラスの端部の先端に向けて離間した位置で前記フランジ部と該窓ガラスの端部内面とが接着剤で固定され、該接着剤と、該窓ガラスの端部の先端からの該接着剤のはみ出し部分とが、前記車体又はドアに装着されるスポイラで覆われたことを特徴とする請求項1又は2記載の車両用窓ガラスの端子取付部構造。
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